第219回日本呼吸器学会関東地方会 第23回卒後教育セナー プ...

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第 219 回日本呼吸器学会関東地方会 第 23 回卒後教育セϛナー プログラϜ・抄録集 会ɹ長 花岡ɹ正幸ʢ信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室ʣ 会ɹ期 平成 28 年 5 月 21 日ʢ土ʣ 会ɹ場 アステラス製薬本社 〒103-8411ɹ東京都中央区日本橋本町 2-5-1 参加費 第 219 回日本呼吸器学会関東地方会 :2,000 円 第 23 回卒後教育セミナー :1,000 円 ※医学生ʢ大学院生除くʣと初期研修医は無料ʢ必ず証明書を持参くだいʣ。 ■交通アクセス 東京メトロ半蔵門線・銀座線ʮ三越前ʯ駅ɺ JR 総武線快速ʮ新日本橋ʯ駅を利用くだいɻ JR新日本橋駅 三井本館 日本橋 三井タワー コレド 室町1 コレド 室町2 コレド 室町3 アステラス製薬本社 日本橋 三越本館 日本橋三越 新館 日本橋三越 新館 スターバックス コーヒー A4出口 A4出口 A6出口 A6出口 三越前駅 半蔵門線 ↑至 JR神田駅

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第219回日本呼吸器学会関東地方会

第23回卒後教育セミナー

プログラム・抄録集

会 長 花岡 正幸(信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室)

会 期 平成 28年 5月21日(土)

会 場 アステラス製薬本社

〒103-8411 東京都中央区日本橋本町2-5-1

参加費 第 219回日本呼吸器学会関東地方会:2,000円

第 23回卒後教育セミナー :1,000円 ※医学生(大学院生除く)と初期研修医は無料(必ず証明書をご持参ください)。

■交通アクセス

東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅、

JR総武線快速「新日本橋」駅をご利用ください。

JR新日本橋駅

三井本館

日本橋三井タワー

コレド室町1

コレド室町2

コレド室町3

アステラス製薬本社

日本橋三越本館

日本橋三越新館

日本橋三越新館

スターバックスコーヒー

A4出口A4出口

A6出口A6出口

三越前駅

三越前駅

中央通り

銀座線

昭和通り

半蔵門線

↑至 JR神田駅

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◆座長、演者の先生方へ

1.座長紹介のアナウンスを行いますので、その後、セッションを開始してください。

2.演者の紹介は所属と氏名のみとし、演題名は省略してください。

3.発表 5 分、質問 2 分です。時間厳守でお願いいたします。

<利益相反(COI)申告のお願い>

 本学会では、地方会における医学研究に関する発表演題での公明性を確保するため、筆頭演者および共同

演者は COI(利益相反)申告書の提出が義務付けられます。COI 申告書の提出なき場合には、受付できません。

申告方法は、1)演題登録画面での利益相反事項の入力、2)発表データでの利益相反事項の開示となります。

<PC 発表についてのご案内>

発表形式は PC 発表のみです。

会場で使用するパソコンの OS およびアプリケーションは Windowか 10、PoweおPoinが 2007、2010、2013 で

す。

発表データは、USB メモリでご持参ください。PC の持ち込みはできません。動画は必ず Windowか Media

Playeお 形式とし、データは作成した PC 以外で動作を確認してください。念のため、ご自身の PC もバッ

クアップとしてご持参ください。発表予定時刻の 30 分前までにスライド受付をお済ませください。

演台にはキーパッドとマウスをご用意しておりますので、ご自身で操作をお願いいたします。

※発表者ツールの使用は出来ません。

◆参加受付

1.参加費:2,000 円

第 23 回卒後教育セミナー:1,000 円

地方会と第 23 回卒後教育セミナー、両方とも参加されますと 3,000 円になります。当日受付にてお支

払いください。

医学生(大学院生除く)と初期研修医は無料です。必ず証明書をご持参ください。

参加費お支払い後、ネームカード(兼出席証明書・領収証)をお渡ししますので、所属、氏名をご記入

の上、会場内は必ずご着用ください。

ネームカード(兼出席証明書・領収証)の再発行はいたしませんのでご注意ください。

2. 受付で参加費をお支払い後、会員カードもしくは web 会員証でバーコードによる読み取りを行ってく

ださい。

必ずご自身の会員カード、web 会員証での参加登録をお願いいたします。

web 会員証は会員専用ページの中にございます。あらかじめお気に入り登録をお願いいたします。

会員カードもしくは web 会員証をお持ちいただかなかった専門医の方は、従来どおり専門医更新時に

参加証をご提出ください。専門医更新時以外は受付いたしませんので、各自保管をお願いいたします。

3.参加で取得できる単位は以下のとおりです。

地方会の参加で日本呼吸器学会専門医 5 単位、さらに第 23 回卒後教育セミナーへの参加で 5 単位

呼吸ケア指導士 7 単位

3 学会合同呼吸療法認定士 20 単位

※ 呼吸器学会専門医の更新時に必要な単位は 5 年間で 50 単位です。単位取得状況等の確認は会員専用

ページで行ってください。

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◆表彰式

5 月 21 日(土)14:30~14:45 B 会場

医学生・初期研修医セッションの演題を対象に、優秀者を表彰いたします。演者および指導医の方は、

必ず表彰式にご出席ください。

◆その他注意事項

1.事前にお送りしておりますプログラム抄録集をご持参くださいますようお願いいたします。

2.掲示、展示、印刷物の配布、ビデオ撮影等は、会長の許可がない場合ご遠慮ください。

3.会場内での発言はすべて座長の指示に従い、必ず所属・氏名を述べてから簡潔に発言してください。

4.会場内の呼び出しは、緊急でやむを得ない場合以外行いません。

5. 演者(共同演者を含む)は会員に限ります。ただし、初期研修医および医学生についてはこの限りでは

ありません。

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第 219 回日本呼吸器学会関東地方会 日程表

4

A会場(ホール01) 4階 B会場(ホール02+03) 4階

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

第23回卒後教育セミナー

座長:花岡 正幸

1.「IgG4関連呼吸器疾患の臨床」

演者:山本  洋

2.「COPDの“肺外”疾患管理の新知見」

演者:室  繁郎

3.「特発性肺線維症診療における最新の知見」

演者:近藤 康博

セッションⅥ25~28

座長:平井 一也

セッションⅤ21~24

座長:砂長 則明

ランチョンセミナーⅠ

「パラダイムシフトを迎えた肺癌治療―超長期生存への道―」

座長:小泉 知展演者:各務  博

共催:日本イーライリリー株式会社

総会

セッションⅣ

16~20

座長:岸  一馬

セッションⅢ

11~15

座長:藤本 圭作

セッションⅡ

6~10

座長:原田 紀宏

セッションⅠ

1~5

座長:齋藤 好信

表彰式

医学生・研修医のための教育セミナー

「びまん性肺疾患の画像診断のコツ」

座長:坂東 政司演者:上甲  剛

ランチョンセミナーⅡ

「進行非小細胞肺癌における抗PD-1抗体の 日常診療における使い方と今後の方向性」

座長:笠井  尚演者:解良 恭一

共催:小野薬品工業株式会社/ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社

医学生・初期研修医セッションⅢ

研11~研15

座長:臼井 一裕

医学生・初期研修医セッションⅡ

研6~研10

座長:森島 祐子

医学生・初期研修医セッションⅠ

研1~研5

座長:羽田 憲彦

セッションⅧ34~37

座長:工藤  誠

セッションⅦ

29~33

座長:長谷川直樹

理事会

(502 5階)

8:55~9:00 開会の辞

17:15~17:20 閉会の辞

15:00~17:15

13:58~14:26

13:30~13:58

12:20~13:20

11:25~12:10

10:45~11:20

10:10~10:45

9:35~10:10

9:00~9:35

14:30~14:45

13:30~14:30

12:20~13:20

11:20~11:55

10:45~11:20

10:10~10:45

9:35~10:03

9:00~9:35

10:30~11:15

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A会場 ホール 01

開会の辞 8:55~9:00

会長 花岡正幸(信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室)

セッションⅠ 9:00~9:35

座長 齋藤好信(日本医科大学付属病院呼吸器内科)

1. 特異的な画像所見を呈した慢性鳩飼病の 1VATS例

東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科分野(大森)1、東邦大学医学部呼吸器外科(大森)2、

東邦大学医学部病院病理(大森)3、日本赤十字社医療センター病理部4、東京医科歯科大学呼吸器内科5

○中なかた

田憲けんじ

司1、杉野圭史1、古谷賢太1、太田宏樹1、秦 美暢2、石渡誉郎3、武村民子4、稲瀬直彦5、本間 栄1

症例は 74 歳、喫煙男性。14 年前からレース鳩(約 100 羽)を飼育。1 年前より咳嗽、労作時呼吸困難が出現。

胸部 CT 上、肺気腫、両側肺底部に帯状の浸潤影を認めた。BALF ではリンパ球優位(48%)、鳩に対する血清

IgG、IgA 抗体陽性。VATS 所見では、リンパ球主体の肺隔炎、細葉中心性の線維化、肺胞腔内の choleかがeおol

clefが を貪食した巨細胞、細気管支炎を確認した。以上より慢性鳩飼病と診断し、抗原回避により自覚症状、血

清マーカーの改善を認めた。

2. 高度肥満を合併した間質性肺炎の 2例

神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器科

○関せきね

根朗あきまさ

雅、山中友美絵、佐渡山伸子、餌取 諭、狩野芙美、池田 慧、山川英晃、佐多将史、森田正人、北村英也、馬場智尚、篠原 岳、小松 茂、加藤晃史、萩原恵里、小倉高志

症例 1、47 歳男性:労作時呼吸困難で来院。169cm、体重 96kg。外科的肺生検の結果、f―NSIP の診断。免疫

抑制療法を開始し、短期的に肺活量(VC)は改善したが、退院後、体重は明らかに増加。VC も低下した。体

重減量療法を行い、VC は明らかに改善した。症例 2、67 歳男性:労作時呼吸困難で受診。168cm、体重 97kg。

他院入院を契機に体重が 80kg まで減少したところ、VC の劇的な改善を認めた。

3. 間質性肺炎の肺移植登録のタイミング

東京大学医学部呼吸器外科1、東京大学医学部呼吸器内科2

○佐さとう

藤雅まさあき

昭1、安樂真樹1、長山和弘1、桑野秀規1、似鳥純一1、山内康宏2、長瀬隆英2、中島 淳1

本邦の脳死肺移植は平均待機期間が約 3 年と長く、間質性肺炎(特発性・二次性)の移植待機中生存は他疾患

に比べ著しく悪い(中央値約 2 年)。肺移植が本格的にスタートした当院で 2015 年 8 月以降に登録作業を行っ

た間質性肺炎 9 例は登録時 mMRC が 2.78±0.44 で、同時期に近畿肺移植検討会に提出された 17 例の 2.0±0.87

より呼吸困難が進行していた(P=0.026)。関東でも間質性肺炎患者に移植の機会を増やすため、早期紹介・登

録が望まれる。

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4. 乳癌の術前補助化学療法中に発症した paclitaxelによる薬剤性間質性肺炎の 1例

三井記念病院内科1、三井記念病院呼吸器内科2、三井記念病院病理診断科3

○羽はしば

柴豊とよひろ

大1、伊藤貴文2、青野ひろみ2、森 正也3、吉村邦彦2

75 歳女性。右乳癌の術前補助化学療法 ADR+CPA 4 コース後、pacliがaぐel(PTX)5 週投与直後から、呼吸困

難、胸部画像上 GGO が出現し、当科紹介受診。BAL でリンパ球増多、TBLB で胞隔炎、PTX の DLST 陽性所

見より、薬剤性間質性肺炎と診断。PSL 25mg/日より開始し、症状は改善、画像所見も正常化した。PTX 間質

性肺炎の頻度は<0.1% とされているが、乳癌の術前化学療法として多剤併用療法後の同薬投与の事例が散見さ

れる。

5. MTX関連リンパ増殖性肺疾患に間質性肺炎による急性呼吸不全を併発した 1例

長野中央病院

○近こんどう

藤知ともお

症例は 73 歳男性。関節リウマチに対してメトトレキサート(MTX)を服用していた。当院受診 10 日前から乾

性咳嗽が出現し近医で施行した胸部 X 線で異常影を指摘され当科受診した。CT で両側下葉に多発結節影と腫

瘤影を認め精査目的で入院したが第 3 病日にびまん性すりガラス陰影の出現と急性呼吸不全を呈した。ステロ

イドパルス療法を行い、腫瘤影に対して経皮的肺生検を施行し免疫染色で CD20 が陽性でありリンパ増殖性肺

疾患と診断した。

セッションⅡ 9:35~10:10

座長 原田紀宏(順天堂大学医学部附属順天堂医院呼吸器内科)

6. 直腸癌化学療法後に発症した抗MDA5抗体陽性間質性肺炎の 1例

NTT 東日本関東病院

○相そうま

馬裕ひろき

樹、松本容子、古川龍太郎、田中良明、野田裕道、臼井一裕

72 歳女性。X-7 年直腸癌手術、X-2 年再発、X 年 2 月まで化学療法(TS+CPT-11+Beぎaciげきmab)。X 年 12 月

全身痛出現。X+1 年 1 月入院。入院後、間質性肺炎急性増悪(抗 ARS 抗体(-)、抗 CCP 抗体(+)、抗 MDA5

抗体(+))をきたしステロイドパルス、シクロスポリン、NIPPV による人工呼吸器管理を施行するも死亡。当

科で経験した抗 MDA5 抗体陽性間質性肺炎 4 例と併せて報告する。

7. 多発空洞影を呈した肺ランゲルハンス細胞組織球症の 1例

長野県厚生連長野松代総合病院内科1、信州大学医学部病態解析診断学2

○上うえの

野史ふみか

香1、横関万里1、田渕弘明1、石津富久恵1、上原 剛2、宮原隆成1

37 歳男性。20 歳から受診時まで 1 日 20 本の喫煙歴があった。1 ヵ月持続する咳嗽のため、当科を受診した。

胸部 CT で両側に多発する空洞影を認め、気管支鏡検査を施行した。肺生検の病理組織で S100 蛋白および CD1a

陽性のランゲルハンス細胞が充実性に増生しており、BAL でも同細胞の増加がみられた。肺ランゲルハンス細

胞組織球症と診断し、禁煙指導により陰影・症状に改善がみられた。

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8. 発熱と盗汗で発症した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の一例

JR 東京総合病院1、日本赤十字社医療センター病理部2

○東しょうじ

海林寛ひろき

樹1、井窪祐美子1、直井兵伍1、川述剛士1、山口絵美1、田中健介1、鈴木美佳1、河野千代子1、山田嘉仁1、武村民子2

症例は 70 歳男性で主訴は発熱と盗汗。発熱の精査目的に当科紹介受診した。胸部単純 X 線/CT にて両側胸膜

下に浸潤影を認めた。採血にて各種自己抗体は陰性で、BALF にて好酸球の上昇を認めた。胸腔鏡下肺生検を

施行し、EGPA と診断した。治療はステロイドのみで経過良好であった。典型的なアレルギー症状を呈さない

EGPA として示唆に富む症例であり、文献的考察を加えてここに報告する。

9. 鳥飼育方法を工夫することにより改善した急性鳥関連過敏性肺炎の 1例

東京医科歯科大学医学部呼吸器内科

○瀬せま

間 学まなぶ

、土屋公威、石塚聖洋、古澤晴彦、立石知也、藤江俊秀、玉岡明洋、坂下博之、宮崎泰成、稲瀬直彦

48 歳女性。4 年前からインコ 5 羽を飼育し、2 か月前からの呼吸困難を主訴に当科受診。CT にてびまん性のす

りガラス状陰影を認め、気管支肺胞洗浄にてリンパ球増多、血清抗鳩糞抗体高値を示し、急性鳥関連過敏性肺

炎と診断。本人希望によりインコを手離さず、陰圧装置内で飼育することにより症状、画像所見、KL-6 値の改

善を認めた。鳥飼育方法を工夫し改善した急性鳥関連過敏性肺炎の報告は少なく、文献的考察を加え報告する。

10.珪肺により腫大した縦隔リンパ節が食道穿破を来した一例

総合病院土浦協同病院

○川かわかみ

上直なおき

樹、安東敬大、大川宙太、山名高志、西山直樹、若井陽子、齊藤和人

75 歳男性。C 型慢性肝炎で消化器内科通院中であった。食道静脈瘤のスクリーニング目的の上部消化内視鏡検

査で食道に潰瘍性病変を認めた。上部消化管内視鏡下の生検組織に肉芽腫を認め、QFT-3G 陽性であり結核性

リンパ節炎が疑われたが抗酸菌検査は陰性であった。EBUS-TBNA でも診断はつかず、胸腔鏡下縦隔リンパ節

生検の結果、珪肺による縦隔リンパ節症と診断した。珪肺リンパ節症による食道縦隔瘻は稀であり報告とする。

セッションⅢ 10:10~10:45

座長 藤本圭作(信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻生体情報検査学講座)

11.血清 IgG4陽性を示した好酸球性細気管支炎の 2例

国立病院機構茨城東病院胸部疾患・療育医療センター内科診療部呼吸器内科

○肥ひだ

田憲のりひと

人、田口真人、二島駿一、矢崎 海、吉田和史、兵頭健太郎、金澤 潤、根本健司、三浦由記子、高久多希朗、大石修司、林原賢治、齋藤武文

症例 1:76 歳男性。1 か月前から咳嗽あり受診。画像上びまん性の気管支壁肥厚あり、末梢血および気管支肺

胞洗浄液中の好酸球増加、血清 IgG4 高値を認めた。肝障害、膵酵素高値を含めステロイド投与により著明改善

した。症例 2:60 歳男性。症例 1 と同様の症状、画像所見、末梢血および気管支肺胞洗浄液中好酸球増加に加

え、血清 IgG4 高値を認めた。上記病態について喘息との異同、IgG4 関連疾患における位置付けについて考察

を加え報告する。

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12.血清 IgG4高値を伴った顕微鏡的多発血管炎の一例

日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野

○岡おかもと

本真しんいち

一、佐藤良博、畑岡つかさ、中川喜子、平沼久人、清水哲男、伊藤玲子、権 寧博、高橋典明、橋本 修

症例は 81 歳の男性。20ぐぐ 年 11 月頃から全身倦怠感と体重減少を認め近医受診したところ、胸部エックス線異

常を指摘されたため 12 月に紹介受診となった。炎症所見とびまん性肺病変を認め、血清 IgG4 高値とともに

MPO-ANCA 陽性で、鼻粘膜の生検から血管炎の所見を得て顕微鏡血管炎と診断した。その後ステロイド治療

を開始したところ病状は速やかに改善した。IgG4 高値を伴った顕微鏡的血管炎は稀であるため若干の考察を加

えて報告する。

13.腎血管筋脂肪腫肺転移および肺リンパ脈管筋腫症の一例

神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科1、神奈川県立循環器呼吸器病センター放射線科2、

横浜市立大学医学部病理診断科3、日本赤十字社医療センター病理部4

○佐さどやま

渡山伸しんこ

子1、馬場智尚1、山中友美恵1、餌取 諭1、狩野芙美1、池田 慧1、山川英晃1、佐多将史1、関根朗雅1、森田正人1、北村英也1、篠原 岳1、大河内稔1、小松 茂1、加藤晃史1、萩原恵里1、岩澤多恵2、奥寺康司3、武村民子4、小倉高志1

【症例】60 代女性【既往】22 年前に腎血管筋脂肪腫にて左腎摘出術【現病歴】健診で胸部結節陰影を指摘され

るも精査せず、1 年後の健診で増大傾向を認めたため当院紹介受診。CT で肺野に多発小結節および多発嚢胞を

認めた。診断目的に VATS を施行したところ、血管筋脂肪腫および肺リンパ脈管筋腫症の診断。【考察】腎血

管筋脂肪腫の肺転移は、稀な症例と考えたため報告する。

14.著明な高カルシウム血症と急性腎障害を来たしたサルコイドーシスの一例

横浜市立大学附属市民総合医療センター1、横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学教室2

○木きむら

村泰やすひろ

浩1、鄭 慶鎬1、長島哲理1、須藤成人1、石井宏志1、三科 圭1、篠田雅宏1、下川路伊亮1、新海正晴1、工藤 誠1、金子 猛2

症例は 31 歳男性。サルコイドーシスの無症状経過観察中に急性腎障害(Cお 2.98mg/dL)、著明な高 Ca 血症

(14.2mg/dL)が出現した。血清 かIL-2R 上昇(4592.4U/L)リゾチーム高値(69.4μg/dL)を呈し 1,25(OH)2D3

が 166pg/mL と高値を示した。腎生検で尿細管間質性腎炎所見を呈した。ステロイド薬で血清 Ca 値、1,25

(OH)2D3 値は低下した。サルコイドーシスに伴う著明な高 Ca 血症、腎障害は稀とされ腎不全防止のため早期

発見治療が重要である。

15.シェーグレン症候群に合併し、アミロイドーシスを伴った胸腺MALTリンパ腫の 1例

川崎市立井田病院1、川崎市立井田病院呼吸器外科2、川崎市立井田病院血液内科3、

川崎市立井田病院リウマチ膠原病内科4、川崎市立井田病院検査科5、獨協医科大学病理診断学講座6

○荒あらかわ

川健けんいち

一1、荒井亮輔1、会田信治1、中野 泰1、西尾和三1、安彦智博2、定平 健3、栗原夕子4、出張玲子5、品川俊人5、小島 勝6

症例はシェーグレン症候群と診断され経過観察中であった 33 歳女性。検診で胸部異常陰影を指摘され当院受

診。胸部 CT で認めた前縦隔腫瘍を外科的に摘出。病変は 13cm 大の黄色調充実性腫瘤であり、鏡検では大部

分がアミロイドで、その中に軽度の異型を示す小型 B 細胞リンパ球と形質細胞の集蔟巣が散在。病変内に胸腺

が残存しており、アミロイドーシスを伴った胸腺 MALT リンパ腫と診断した。文献的考察を加えて報告する。

8

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セッションⅣ 10:45~11:20

座長 岸 一馬(虎の門病院呼吸器センター内科)

16.肺性肥大性骨関節症による下腿症状を契機として診断に至った大細胞神経内分泌癌の 1例

さいたま赤十字病院呼吸器内科

○大おおば

場智ともひろ

広、布川寛樹、藤原尚子、川辺梨恵、本多紘二郎、佐藤新太郎、奥田 良、天野雅子、松島秀和

症例は 54 歳男性。主訴は両側下腿疼痛。胸部症状はなし。精査の結果、原発性肺癌 cT4N1M0 かがageIV 大細胞

神経内分泌癌(LCNEC)と診断した。下腿病変は骨シンチ所見から肺性肥大性骨関節症(PHO)と診断、全身

化学療法・対症療法にて軽減した。

PHO は肺癌の 1%未満に合併し、腺癌や扁平上皮癌に多く、全身転移検索時に偶然発見される頻度が高い。本

例は LCNEC で、下腿症状を主訴に肺癌の診断に至った点で比較的珍しいと考えられた。

17.画像上特異な経過を呈した肺腺癌の 1例

信州大学医学部内科学第一教室1、信州大学医学部病態解析診断学教室2

○高たかはし

橋秀ひでかず

和1、小沢陽子1、立石一成1、北口良晃1、小林信光1、牛木淳人1、漆畑一寿1、安尾将法1、山本 洋1、花岡正幸1、佐藤 碧2、浅香志穂2、上原 剛2

68 歳の女性。仰臥位での呼吸困難と水様痰を初発症状とし、胸部 CT で左下葉にびまん性すりガラス影を認め

た。初診時の気管支鏡検査では診断に至らず、腫瘍マーカーと喀痰細胞診は陰性であった。左下葉すりガラス

影は 3 年以上の経過で緩徐に増悪傾向を示した。FDG-PET で左下葉に高度集積を認め、気管支鏡検査の再検

で肺腺癌と診断された。画像上、特異な経過を示した肺腺癌を経験したので、文献的考察を含めて報告する。

18.EGFR遺伝子変異およびALK癒合遺伝子同時陽性肺腺癌に対してEGFR-TKIおよびALK-TKI

を使用した 1例

国立病院機構東京病院呼吸器内科1、国立病院機構東京病院病理科2

○横よこやま

山 晃あきら

1、田村厚久1、宮川和子1、井上恵理1、赤司俊介1、田下浩之1、廣瀬 敬1、山根 章1、松井弘稔1、赤川志のぶ1、木谷匡志2、蛇沢 晶2、大田 健1

症例は 63 歳女性。肺腺癌(cT1bN3M0 かがageIIIB)、EGFR 遺伝子変異および ALK 癒合遺伝子陽性。1 次治療

でエルロチニブを開始し SD であったが、消化器症状が強く投与 44 日目で中止。2 次治療でアレクチニブを開

始し PR であったが、投与 56 日目に薬剤性肺障害を発症。肺障害はアレクチニブ休薬とステロイドパルス療法

で速やかに軽快した。同時陽性例は極めて稀であり、文献的考察を加えて報告する。

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19.術前に重症筋無力症を呈し、経過中に赤芽球癆と Good症候群を合併した胸腺腫の一例

順天堂大学医学部呼吸器内科

○吉よしだ

田隆たかし

司、小山 良、笹野仁史、徐 仁美、柳下薫寛、市川昌子、長岡鉄太郎、高橋和久

66 歳女性。X 年 3 月に胸腺腫を発症し自覚症状として眼瞼下垂を認め、精査の結果重症筋無力症の診断となっ

た。拡大胸腺摘出術を施行し重症筋無力症は改善するも、X+7 年に短期間で Hb10.7g/dl から 5.7g/dl への急激

かつ著明な貧血を認め骨髄生検などから赤芽球瘻と診断された。低 γグロブリン血症の出現もあり Good 症候群

と診断した。既知の報告から胸腺腫に 3 疾患が合併した例は稀であり文献とともに報告する。

20.異なる EGFR遺伝子変異を認めた同時性多発肺腺癌の一例

国立病院機構水戸医療センター

○荒あらい

井直なおき

樹、野中 水、沼田岳士、太田恭子、箭内英俊、遠藤健夫

67 歳女性。近医で胸部異常陰影を指摘され、CT では右上葉と左下葉に胸膜陥入を伴う不正な腫瘤影を認めた。

両陰影に対し経気管支肺生検を行いいずれも肺腺癌と診断されたが、EGFR 遺伝子変異を検索したところ、右

肺の腫瘍は eぐon21(L858R)、左肺の腫瘍は eぐon18(G719X)を認めた。同時性多発肺癌においては、同一組

織型であっても遺伝子変異検索を腫瘍ごとに行うことが重要であると考えられた。

総会 11:25~12:10

ランチョンセミナーⅠ 12:20~13:20

座長 小泉知展(信州大学医学部包括的がん治療学教室)

「パラダイムシフトを迎えた肺癌治療―超長期生存への道―」

演者:各務 博(埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科)

1983 年日本においてシスプラチンが抗癌剤として承認され、進行期肺癌に対する化学療法の黎明期を迎えた。

RCT により第二世代レジメン、第三世代レジメンと進歩し、2000 年代にはペメトレキセドの登場により維持療

法が生存期間延長に寄与することが証明された。標的分子を明らかにして創薬された分子標的治療薬である、

EGFR-TKI、ALK-TKI、抗 VEGF 抗体はこれまでに経験したことがなかった抗腫瘍効果を発揮し、作用メカニ

ズムに基づいたバイオマーカーと患者選択が重要であることを学んだ。

そして、2015 年、免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブが肺癌に承認された。2016 年には第三世代

EGFR-TKI、抗 VEGFR 抗体の登場が待たれている。こうして私達は細胞傷害性抗癌剤では決して得ることの

できなかった、“進行期肺癌患者の超長期生存への道”の入り口に立っている。

特に、免疫チェックポイント阻害薬は一旦奏効した後、長期に病勢抑制し続けることが証明されている。ニボ

ルマブは、非小細胞肺癌の 2 次治療として長らくチャンピオンであったドセタキセルに対してハザード比 0.59

(扁平上皮癌)、0.72 (非扁平上皮癌)という圧倒的大差をもって全生存率を改善した。免疫チェックポイント阻

害薬をいかに有効に使うかは、患者さんの予後を劇的に変える可能性を有している。

本講演では、免疫チェックポイント阻害薬が奏効するメカニズムに言及しながら、いつ誰に使い、いつ止める

のかを考えていきたい。

共催:日本イーライリリー株式会社

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セッションⅤ 13:30~13:58

座長 砂長則明(群馬大学医学部附属病院腫瘍センター)

21.切除後 23年間を経て、多発肺転移で再発した皮膚原発 adenoid cystic carcinomaの 1例

順天堂大学医学部附属浦安病院呼吸器内科1、順天堂大学医学部附属浦安病院呼吸器外科2、

順天堂大学医学部附属浦安病院病理診断科3、順天堂大学医学部呼吸器内科4

○荒あらの

野直なおこ

子1、長島 修1、中村洸太1、竹重智仁1、加藤元康1、栗山祥子1、村木慶子1、佐々木信一1、富永 滋1、二川俊郎2、泉  浩3、高橋和久4

症例は 69 歳、女性。1991 年に頭部腫瘤の切除術を施行され、腺様嚢胞癌(adenoid cけかがic caおcinoma;ACC)

の診断となっていた。2014 年 12 月の健診で両肺に多発結節が認められ、転移性肺腫瘍が疑われた。気管支鏡

下生検を施行したが診断に至らず、胸腔鏡下肺部分切除が施行され、病理学的に ACC の再発と診断された。

ACC は一般的に緩徐に進行するが、20 年以上経って再発した報告は稀で、文献的考察を加えて報告する。

22.慢性線維性胸膜炎の経過中に発生した類上皮血管肉腫の 1剖検例

虎の門病院呼吸器センター内科1、複十字病院放射線診断科2、虎の門病院病理部3

○大おおき

木遼りょうすけ

佑1、花田豪郎1、諸川納早1、高橋由衣1、竹安真季子1、小川和雅1、村瀬享子1、望月さやか1、宇留賀公紀1、高谷久史1、宮本 篤1、黒崎敦子2、藤井丈士3、岸 一馬1

68 歳男性。左血性胸水貯留の精査目的で 2008 年に胸腔鏡下胸膜生検を施行し、線維性胸膜炎の診断で経過観

察となった。2013 年に右胸水貯留を認め再度外科的生検を行ったが同様の所見だった。2014 年 8 月から左側胸

部に腫瘤が出現し CT ガイド下針生検で類上皮血管肉腫と診断した。10 月に左開胸胸壁腫瘍切除術を施行した

が、その後再発した。2015 年 5 月に永眠され、剖検が行われた。

23.肺腺扁平上皮癌と胃小細胞癌の重複癌と考えられた 1例

慶應義塾大学病院呼吸器内科1、慶應義塾大学病院病理診断部2、慶應義塾大学病院腫瘍センター3

○馬ばば

塲里りえ

英1、長谷川華子1、増澤啓太1、中鉢正太郎1、上田壮一郎1、川田一郎1、福永興壱1、猶木克彦3、林雄一郎2、浜本康夫3、別役智子1

症例は 75 歳、男性。食欲不振を主訴に紹介された。胃内視鏡で胃体上から中部に潰瘍限局型病変を認め、生検

にて胃小細胞癌と診断した。また胸部 CT においても左上肺に 22mm 大の結節影を認め、CT ガイド下生検に

て肺腺扁平上皮癌と診断した。病理組織学的所見上、神経内分泌マーカーである CD56 が胃病変のみ陽性で、

形態学的にも両者は異なったため重複癌と考えた。胃小細胞癌と肺癌の重複癌は稀であるため報告する。

24.カルボプラチン+パクリタキセルが奏功した胸腺癌の 1例

東京医科大学医学部呼吸器内科1、東京医科大学医学部臨床腫瘍科2

○冨とがし

樫佑ゆうき

基1、河越淳一郎1、藤原赤人1、杉山伸也1、山越志保1、笠木 聡1、中山秀章1、吉村明修2、瀬戸口靖弘1

症例は 50 歳男性。半年前からの乾性咳嗽を主訴に近医を受診したところ両側肺に多発する結節影・腫瘤影を指

摘され当科紹介受診となった。経気管支生検を施行し扁平上皮癌の診断を得た。腫瘍細胞は CD5 陽性であり画

像所見と併せて原発は胸腺と考えられた。その後カルボプラチン+パクリタキセルによる化学療法を施行し奏

功を認めた。胸腺癌はまれな悪性腫瘍であり標準治療は確立されておらず、若干の文献的考察を含め報告する。

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セッションⅥ 13:58~14:26

座長 平井一也(長野市民病院呼吸器内科)

25.短期間にてんかん発作を契機とした神経原性肺水腫を繰り返し発症した 1例

国立国際医療研究センター病院呼吸器内科

○鈴すずき

木英えりこ

里子、鈴木 学、杉山温人、放生政章、竹田雄一郎、泉 信有、飯倉元保、仲  剛、高崎 仁、森野英里子、石井 聡、橋本理生、小林このみ、塩沢綾子、山本章太、鈴木知之、坂本慶太

症例は 51 歳男性。てんかん発作で当院搬送。来院時痙攣は頓挫していたものの低酸素血症を認め、胸部 CT 画

像上両側スリガラス影を認めたが、それらは短期間に無治療で改善した。原因検索のため、入院翌日に気管支

鏡検査を行うも有意な所見なく第 5 病日に退院となった。その約 1 か月後にも同様のエピソードで入院。低酸

素血症とスリガラス影を認め、短期間で症状軽快したことから、てんかん発作に伴う神経原性肺水腫と診断した。

26. 11年の寛解の後、肺胞出血を再発した Goodpasture症候群の一剖検例

上尾中央総合病院呼吸器内科

○鈴すずき

木直なおひと

仁、中嶋治彦

【症例】71 歳男性【主訴】喀血【現病歴】60 才時「特発性肺胞出血」で A 病院入院。ステロイド・パルス、血

漿交換で改善。62 才時より近医通院。今回喀血で当院緊急搬送。高度の貧血と腎不全を認め、抗 GBM 抗体陽

性。治療効果なく永眠された。剖検で両肺のびまん性肺胞出血と半月体形成性糸球体腎炎の所見が確認された。

【考案】11 年の寛解期を経て肺胞出血を再発した症例は稀有であり、専門医による長期 folloく の必要性を示唆

している。

27.自覚症状を契機に発見された傍気管嚢胞の 4例

東邦大学医療センター大橋病院呼吸器内科

○島しまだ

田長ながしげ

茂、渡邉賀代、小高倫生、北原麻子、黒瀬嘉幸、岸本久美子、中野千裕、押尾剛志、日山久美子、山岸 亨、松瀬厚人

傍気管嚢胞は比較的稀な疾患で、症状が乏しく画像検査で偶発的に発見されることも多い。我々は当院にて経

験した 4 例を報告する。症例 1 は咽喉頭違和、症例 2 は喀痰、咽喉頭違和感、症例 3 は慢性的な喀痰、咳嗽、

症例 4 は嗄声を主訴に受診し、胸部 CT で各々気管との交通が疑われる嚢胞性病変を認めた。原因のはっきり

しない咽喉頭違和感や慢性咳嗽の症例では、気管を十分に含めた胸部 CT 撮影を考慮する必要性があると思わ

れた。

28.右上肺動脈の発育不全を認めた蔓状血管腫の一例

国立病院機構東京病院呼吸器センター

○安あんどう

藤孝たかひろ

浩、川島正裕、益田公彦、武田啓太、大島信治、松井弘稔、田村厚久、永井英明、赤川志のぶ、大田 健

71 歳女性。2015 年 11 月に喀血を主訴に当院を受診。CT-angiogおaphけ で右気管支動脈(BA)の拡張・蛇行を

認め蔓状血管腫と診断。右 BA 造影後、BA 上枝と肋間動脈枝を NBCA で塞栓、BA 下枝はコイルで塞栓した。

右上葉肺動脈(PA)低形成を認め肺循環維持のため non-bおonchial aおがeおけ は温存した。蔓状血管腫形成に PA

の発育不全が関与したと考えられ、文献的考察を加えて報告する。

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第 23回卒後教育セミナー 15:00~17:15座長 花岡正幸(信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室)

「IgG4 関連呼吸器疾患の臨床」

演者:山本 洋(信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室)

胸郭外病変を呈した IgG4 関連呼吸器疾患(IgG4-おelaがed おeかpiおaがoおけ diかeaかe:IgG4-RRD)症例の詳細な臨床・

病理・画像的検討に基づいて、2015 年に IgG4-RRD の診断基準が提案された。

この診断基準では血清 IgG4>135mg/dL、病変組織中の IgG4 陽性細胞の浸潤(IgG4 陽性細胞数 >10/HPF、か

つ IgG4/IgG >40%)に加え、包括診断基準 2011 よりも詳細な画像、病理所見が記載された。すなわち、胸部

CT で肺門~縦隔リンパ節腫大、気管支壁/気管支血管束の肥厚、小葉間隔壁の肥厚、結節影、浸潤影、胸膜病

変のいずれかがみられ、病理学的に広義間質へのリンパ球、形質細胞の浸潤があり、本症に特徴的な所見(閉

塞性静脈炎、閉塞性動脈炎、花筵様線維化)が認められることを診断項目としている。

臨床的に本症との鑑別が問題になるのは、CT 所見が類似する かaおcoidoかiか、病変組織に IgG4 陽性細胞の浸潤が

みられる Mきlがicenがおic Caかがlemanしか diかeaかe(MCD)、Inflammaがoおけ mけofibおoblaかがic がきmoお(IMT)、Lけmpho-

maがoid gおanきlomaがoかiか(LYG)、肺癌、間質性肺炎などである。

本講演ではこの診断基準が作成された経緯と、本症と鑑別を要する疾患について自験例を交えて概説する。

「COPDの“肺外”疾患管理の新知見」

演者:室 繁郎(京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)

COPD は、典型的には比較的高齢の喫煙経験者に発症する疾患で、安定期でも、血中 TNF-α、IL-6、高感度

CRP などが高値である。これら全身炎症の影響もあってか併存症を複数持つことが多く、また、気流閉塞と動

脈硬化、肺気腫と骨密度、GERD 症状と COPD 増悪、海外データでは消化性潰瘍と COPD の死亡リスク上昇

の関連が報告され、COPD と併存症の相互連関が次々と明らかになってきている。

一般的に併存症の治療方針は COPD の有無に左右されず、かつては禁忌とされた β 遮断薬も、併存する心血管

系疾患で適応があれば、投与が予後に良好な影響を与えることが報告された。本邦の COPD ガイドラインで

は、上記に加えて、睡眠障害、骨格筋機能障害、抑うつ、心・血管疾患、などの併存頻度も高いことも指摘さ

れてきたが、不眠に対するジアゼパン系薬剤導入投与が COPD 増悪に関連するという報告も近年なされた。

京大病院 COPD 外来通院患者 130 名の最近の横断調査・予後調査でも、多彩な併存症が存在し、COPD の予後

は合併症・併存症に大きな影響を受けていた。その中で、最も強い予後関連因子は身体活動性関連指標である

ことが示唆され、COPD を全身性疾患として診療することの重要性を再確認させる結果であった。このような

“肺外”新知見が近年になって増えており、COPD 診療における併存症の管理指針は今後もアップデートされて

いくと思われる。

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「特発性肺線維症診療における最新の知見」

演者:近藤康博(公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科)

特発性肺線維症(idiopaがhic pきlmonaおけ fibおoかiか;IPF)は、診断確定後の MST が 3-4 年の予後不良の疾患であ

るが、ここ数年、診療の新知見が集積されている。2011 年に、国際ガイドラインによる IPF 診断基準が改定さ

れ、臨床所見に加え、画像・組織診断の組み合わせで診断が行われるようになった。診断には確信度が要求さ

れ診断の精度が高まり、結果として、IPF も他の診断基準を満たさない、いわゆる分類不能の間質性肺炎の存

在が浮き彫りとなった。さらに IPF の診断には、膠原病の除外が重要であるが、確定診断はつかないものの疑

わしい基準として IPAF(inがeおかがiがial pneきmonia くiがh aきがoimmきne feaがきおeか)という概念が提唱され、その意

義については検証過程である。治療薬では、昨年秋に、ピルフェニドンに引き続く 2 剤目の抗線維化薬として

ニンテダニブが上市され、治療介入が急速に増えつつある。そして、2 剤の使い分け、併用についても議論さ

れている。予後不良とされる急性増悪についても、その頻度、予後、危険因子など新たな知見が集積され、実

臨床に即した新診断基準が提唱予定である。また、種々薬物療法、呼吸管理、血液浄化法等の試みにより予後

も改善されつつある。

今回のセミナーでは、日常診療に役立つよう上記 IPF 診療における最新の知見を概説したい。

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B会場 ホール 02+03

セッションⅦ 9:00~9:35

座長 長谷川直樹(慶應義塾大学病院感染制御センター)

29.両側胸水、尿、喀痰から菌を検出した血行播種性結核の 1例

国立病院機構茨城東病院胸部疾患・療育医療センター内科診療部呼吸器内科

○田たぐち

口真まなと

人、二島駿一、肥田憲人、矢崎 海、吉田和史、兵頭健太郎、金澤 潤、根本健司、三浦由記子、高久多希朗、大石修司、林原賢治、斎藤武文

症例は 93 歳男性。呼吸困難を主訴に当院に搬送され、胸部単純 X 線写真で両側胸水、胸部 CT で両側胸水、

両側上葉に石灰化を伴う線状影を認めた。両側胸水、尿、喀痰から結核菌が検出され、肺結核、尿路結核、両

側性結核性胸膜炎と診断した。両側性結核性胸膜炎は比較的稀であるとされ、本症例では両側胸水から結核菌

が検出された。内因性再燃型肺結核から血行性に両側性結核性胸膜炎を来したと考えられる 1 例を経験したの

で報告する。

30.急性骨髄性白血病の経過中に発症した肺ムコール症の 1例

日本赤十字社長野赤十字病院呼吸器内科1、日本赤十字社長野赤十字病院血液内科2、

日本赤十字社長野赤十字病院病理部3

○小おざわ

澤亮りょうた

太1、山本 学1、廣田周子1、鈴木祐介1、赤羽順平1、佐藤ひかり1、降旗兼行1、増渕 雄1、倉石 博1、小山 茂1、栗原太郎2、小林 光2、渡辺正秀3

症例は 61 歳女性。急性骨髄性白血病再発に対して移植療法を予定中に肺炎を認め、抗菌薬や抗真菌薬を投与し

たが改善しなかった。胸部 CT 上、当初は右上葉に限局してすりガラス影を認めたが、経過とともに おeぎeおかed

halo かign、その後空洞性病変と急速に変化した。気管支鏡検査でも診断できず、移植を控えていたことから、

外科的治療を行う方針となった。右肺上葉切除を施行し、肺ムコール症と診断した。文献的考察も踏まえ報告

する。

31. 35年以上気管支拡張症を有する女性にPasteurella multocida が感染した 1例

筑波大学附属病院呼吸器内科1、筑波大学附属病院感染症科2

○曾あいだ

田有ゆか

香1、藤田一喬1、際本拓未1、石川宏明1、北沢晴奈1、渡邉裕子1、塩澤利博1、中澤健介1、増子裕典1、小川良子1、松野洋輔1、川口未央1、森島祐子1、坂本 透1、人見重美2、檜澤伸之1

35 年以上気管支拡張症と診断され他院の外来に通院していた 72 歳女性。今まで少なくとも血痰・喀血で 3 回

以上入院歴あり。X 年 6 月より胸部の陰影の悪化があり、当科を紹介され、9 月に部位別気管支鏡を施行し、

全部位より Paかがeきおella mきlがocida を検出した。

生来猫好きで、現在も 3 匹の猫を飼育しており、その内の 1 匹とは共寝していることが原因と考えられた。人

畜共通感染症の 1 例として、若干の考察を加え報告する。

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32. 3年前の米国留学中に感染したと思われるCryptococcus gattiiによる肺クリプトコッカス症の一

埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科1、埼玉県立循環器・呼吸器病センター病理診断科2、

千葉大学真菌医学研究センター臨床感染症分野/真菌症リファレンスセンター3

○河かわて

手絵えりこ

理子1、高柳 昇1、馬場優里1、小林洋一1、小田島丘人1、太田池恵1、田村仁樹1、石黒 卓1、高久洋太郎1、鍵山奈保1、倉島一喜1、柳澤 勉1、清水禎彦2、河端美則2、亀井克彦3、杉田 裕1

症例は 22 歳男性。3 年前に米国オレゴン州に 10 ヶ月留学。2015 年 6 月胸部異常影(左肺上葉の空洞結節)で

紹介。胸腔鏡下肺生検で莢膜を有する酵母様真菌を認め、組織培養よりクリプトコッカス属が培養された。千

葉大学真菌医学研究センターで Cおけpがococcきか gaががii と診断。遺伝子型解析で VG2c 型だった。FLCZ の MIC が

16 であったため、術後は ITCZ 内服を計 6 ヶ月行い、現時点で再発はない。

33.細気管支炎を呈した肺炎球菌感染症の一例

国立病院機構東京医療センター呼吸器科

○山やまもと

本康やすひろ

博、舩津洋平、細尾咲子、平山美和、藤本和志、山田恵里奈、里見良輔、若木美佐、小山田吉孝

症例は 66 歳男性。呼吸苦と咳嗽を主訴に外来を受診。2 型呼吸不全を呈しており、緊急入院となった。胸部 CT

上、小葉中心性粒状影が認められた。気管支鏡検査で得られた膿性分泌物から肺炎球菌が同定されたため同菌

による細気管支炎と診断した。CTRX の投与で寛解にいたり、以降、再発を認めていない。肺炎球菌は Th2 優

位な免疫異常により細気管支炎を呈することが報告されており、本症例でも血清 IgE が高値であった。

セッションⅧ 9:35~10:03

座長 工藤 誠(横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター)

34.歯性上顎洞炎から発症した敗血症性肺塞栓症の 1例

国立病院機構茨城東病院呼吸器内科

○二にしま

島駿しゅんいち

一、田口真人、肥田憲人、矢崎 海、吉田和史、兵頭健太郎、金澤 潤、根本健司、三浦由記子、高久多希朗、大石修司、林原賢治、斎藤武文

症例は 44 歳男性。主訴は発熱と胸痛。胸部 CT で両肺胸膜直下に多発する結節影を認めた。右第一大臼歯齲歯

および歯性上顎洞炎の所見を認め、結節部の気管支洗浄液および肺膿瘍形成部の膿よりPepがoかがおepがococcきか かp

を検出した。歯科治療および抗生剤投与により、陰影は改善した。歯性上顎洞炎より発症した敗血症性塞栓症

の 1 例を経験したため、文献的考察を含め報告する。

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35.EBUS-TBNA施行 42日後に縦隔リンパ節炎を発症した 1例

国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院呼吸器病センター内科

○島しまだ

田 翔しょう

、石川利寿、鎌倉栄作、渡邉雄大、藤原高智、富永慎一郎、小松崎恵子、夏目一郎

60 歳男性。肺野多発結節影で紹介。CT で多発縦隔リンパ節腫大を認め BAL/TBLB および #4R リンパ節に対

する EBUS-TBNA を施行しサルコイドーシスと診断した。検査施行 42 日後に悪寒、戦慄を認め受診し敗血症

性ショックの診断で入院した。全身 CT で #4R リンパ節腫大を認め縦隔リンパ節炎と診断し抗菌薬治療で改善

を得た。EBUS-TBNA 施行後長期経過し発症した縦隔リンパ節炎を経験した。文献的考察を加えて報告する。

36.喘息として治療されていたびまん性汎細気管支炎の一例

自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門

○飯いいじま

島裕ゆうき

基、黒木知則、古川原春菜、藤城泰麿、山川大介、瀧上理子、山内浩義、澤田哲郎、中山雅之、中屋孝清、山沢英明、坂東政司、杉山幸比古

症例は 56 歳のペルー人男性。慢性咳嗽に対し近医で喘息として加療されていた。今回肺炎の診断で緊急入院と

なり、著明な気管支壁肥厚から背景に慢性の気道感染症の存在が疑われた。閉塞性障害と副鼻腔炎の画像所見

を認め、HLA-B54 陽性であった事から、びまん性汎細気管支炎と診断した。近年生活水準向上により、本疾患

は減少している。しかし未だに喘息などの診断を受け見逃されている例があり、教訓的な症例と考えられた。

37.難治性の気管支拡張症に伴う重篤な呼吸障害に対し、ステロイド投与が有効であった一例

JCHO 東京山手メディカルセンター呼吸器内科

○江えもと

本範のりこ

子、杉谷直大、岩田裕子、茂田光弘、石森太郎、笠井昭吾、大河内康実、徳田 均

症例は 76 歳男性。亜急性に進行する呼吸困難感を主訴に紹介受診。画像上、びまん性の気管支拡張症と細気管

支炎を認めた。呼吸機能検査では高度拘束性障害と低酸素血症を認めた。呼吸苦のため仰臥位もとれない状態

であった。マクロライド投与でも改善なく、ステロイドパルス療法を導入した結果、症状および呼吸機能の改

善を得た。本症例の病態につき、文献的考察を加えて報告する。

医学生・初期研修医セッションⅠ 10:10~10:45

座長 羽田憲彦(川口市立医療センター呼吸器内科)

研 1. 施設によって感受性検査結果が違った肺結核の一例

亀田総合病院

○城しろした

下彰あきひろ

宏、山脇 聡、都筑隆太、鈴木 史、大槻 歩、渡邊純子、桂田雅大、中島 啓、桂田直子、野間 聖、三沢昌史、青島正大

23 歳時に PAS で結核治療歴のある 62 歳男性。胸部異常影で前医受診し、3 回の喀痰検査で塗抹陰性、培養陽

性の肺結核の診断で当院にて INH、REP、EB で加療したが排菌量増加した。当院の微量液体希釈法では耐性

は認めなかったが、前医での小川培地比率法で INH と EB の耐性が判明し LVFX、PZA、RFP、SM へ変更し

改善した。今回、臨床的に INH と EB の耐性と考えられる症例を経験し、感受性検査の文献的な考察を加え報

告する。

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研 2. 異常陰影指摘後 10年の経過で診断に至った肺ヒストプラズマ症の 1例

太田記念病院呼吸器内科1、群馬大学附属病院呼吸器アレルギー内科2

○矢やぐち

口知ともゆき

征1、青木 望1、山口公一2、原健一郎2、青木史暁1

症例は 44 歳男性。X-10 年健診で胸部異常陰影を指摘され前医受診。精査されたが診断に至らず経過観察となっ

た。X-6 年、X-3 年も異常陰影指摘され、前医受診したが診断に至らなかった。X 年 6 月再度異常陰影を指摘さ

れ当院受診した。胸部 CT では右 S6 に石灰化のある結節影を認めた。経過や渡航歴から肺ヒストプラズマ症を

疑い気管支鏡を行ったが、診断には至らなかった。結節は増大傾向があったため右 S6 区域切除施行し、確定診

断に至った。

研 3. 防風通聖散の関与が疑われた間質性肺炎の 2例

東京逓信病院呼吸器内科1、東京逓信病院病理科2

○中なかざわ

澤良りょうた

太1、渋谷英樹1、中嶋 悠1、山口哲男1、汐崎紗知子1、長村 航1、原  啓1、岸田由起子2、田村浩一2、大石展也1

症例 1 は 66 歳男性。入院 2 か月前よりナイシトールⓇ内服開始。入院 5 日前より発熱、労作時呼吸困難出現。

ステロイド治療で改善。症例 2 は 72 歳女性。入院 4 か月前よりツムラ防風通聖散内服開始。入院 4 日前より乾

性咳嗽、労作時呼吸困難出現。内服中止で改善。防風通聖散による DLST は 2 例とも陰性であった。薬剤性間

質性肺炎における DLST の問題点について考察する。

研 4. テムシロリムス投与終了後に間質性肺炎の増悪を来たした一例

東京大学医学部附属病院呼吸器内科1、東京大学医学部附属病院泌尿器科2、

東京大学医学部附属病院病理診断部3

○松まつき

木 怜れい

1、奥田謙一1、三谷明久1、山内康弘1、田中 剛1、久米春喜2、本間之夫2、日向宗利3、林 玲匡3、柴原純二3、深山正久3、長瀬隆英1

特発性間質性肺炎で経過観察中の 86 歳男性。腎癌術後再発に対しテムシロリムスを導入したが 50 日後、呼吸

苦あり中止。呼吸機能検査で拡散能低下を認めたが、画像上間質性肺炎の増悪を認めず経過観察とした。中止

1 ヶ月後より呼吸苦増悪し、間質性肺炎急性増悪と診断、ステロイドパルス療法を行うも改善なく死亡した。

テムシロリムス投与終了後に間質性肺炎が発症あるいは増悪した例は稀であり、病理解剖の結果を踏まえ報告

する。

研 5. 演題取り下げ

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医学生・初期研修医セッションⅡ 10:45~11:20

座長 森島祐子(筑波大学医学医療系呼吸器内科)

研 6. 急速に進行しDAD(diffuse alveolar damage)を呈した抗PL-7抗体陽性の間質性肺炎の一剖

検例

日本医科大学付属病院呼吸器内科1、日本医科大学付属病院リウマチ・膠原病内科2

○吉よしだ

田圭けいし

志1、内藤智之1、柏田 建1、林 宏紀1、藤田和恵1、齋藤好信1、阿部信二1、清家正博1、桑名正隆2、吾妻安良太1、弦間昭彦1、久保田馨1

症例は 65 歳男性。1 週間前より呼吸困難を認め、当院入院。Goががおon 徴候、機械工手、血清 CK 高値、胸部 CT

所見より皮膚筋炎関連の急速進行性間質性肺炎を疑い、ステロイドパルス、免疫抑制剤、PMX 等で加療した

が、第 20 病日に死亡となった。剖検では DAD 所見を認め、後日、抗 PL-7 抗体陽性と判明した。抗 PL-7 抗体

陽性の間質性肺炎は一般に予後良好とされるが、急速に進行する症例を経験したので報告する。

研 7. ベプリジル塩酸塩によると思われる薬剤性肺障害の一例

獨協医科大学越谷病院呼吸器・アレルギー内科

○杉すぎたて

立 渓けい

、時田心悟、城守貞章、須賀俊介、渡邉浩祥、福島康次

73 歳女性。心房細動にて循環器内科に通院中。経皮的カテーテル心筋焼灼術を施行。平成 27 年 4 月よりベプ

リジル塩酸塩 150mg/日内服開始。8 月より呼吸困難、咳嗽が出現し、紹介受診。両側肺野に瀰漫性陰影を認

め、KL-6 10570U/mL と高値。気管支鏡検査にて、BALF 細胞分画 好中球 2%、リンパ球 41%、マクロファー

ジ 57%、CD4/8 比 2.4。ペプリジル塩酸塩 DLST は陰性であったが、薬剤性肺炎の可能性を考え、ベプリジル

塩酸塩内服を中止。自然軽快を認めた。

研 8. 当科で経験した IgG4関連疾患 3例の臨床的検討

長野市民病院呼吸器内科1、長野市民病院呼吸器外科2

○村むらおか

岡祐ゆうじ

二1、荒木太亮1、赤羽順平1、吉池文明1、平井一也1、有村隆明2

最近当科で経験した IgG4 関連疾患 3 例について検討した。症例 1 は肺病変が自然消退し、腎生検により診断し

た。症例 2 も肺病変が消退し、骨盤底の軟部組織に対する CT ガイド下生検で診断に至った。症例 3 は悪性胸

膜中皮腫疑いで、VATS 下生検の結果診断に至った。症例 1、2 ではステロイド治療が著効したが、症例 3 は診

断に難渋し、ステロイド投与を行ったが不幸な転帰となった。上記 3 例について、若干の文献的考察を踏まえ

て提示する。

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研 9. 進行性の嚢胞性変化と気管肢拡張を伴うサルコイドーシスの 1例

獨協医科大学

○天あまがい

下井悠ゆか

佳、角田卓也、内田信彦、丁 倫奈、九嶋祥友、中村祐介、曽田紗世、渡邉泰治、池田直哉、塩原太一、梅津貴史、林ゆめ子、新井 良、滝澤秀典、吉川弥須子、三好祐顕、知花和行、清水泰生、武政聡浩、石井芳樹

65 歳女性。喫煙歴なし。1991 年 BHL を認め他院で TBLB でサルコイドーシスと診断。経過観察自己中断後、

2011 年から通院再開。2015 年肺野病変が増強し紹介受診。胸部 CT で上葉優位の著明な嚢胞性病変を認めた。

前医画像経過から、嚢胞性変化が数年で急速進行し、スリガラス陰影と蜂窩肺を伴う線維化が進行していた。

サルコイドーシスでは嚢胞や線維化が進行する例があり、進行例では他疾患と鑑別が必要なため考察を加えて

報告する。

研 10.慢性膵炎加療中に右大量血性胸水貯留を来した膵性胸水の一例

船橋市立医療センター

○甲かい

斐千ちあき

明、柳澤麻子、巴山紀子、天野寛之、中村 純、中村祐之、平野 聡

症例:45 歳、女性。主訴:咳嗽、労作時呼吸困難感。現病歴:慢性膵炎で通院加療中、右大量胸水を指摘さ

れ、当院紹介入院となる。胸腔ドレナージを施行、胸水は血性、滲出性であり、培養陰性、細胞診で悪性所見

無く、アミラーゼ高値であった。CT、MR 所見で、主膵管の破綻および右胸腔内への交通が示唆され、かつ他

疾患が否定されたため、慢性膵炎による膵性胸水と診断した。文献的考察を加え報告する。

医学生・初期研修医セッションⅢ 11:20~11:55

座長 臼井一裕(NTT東日本関東病院呼吸器内科)

研 11.診断時に胸水貯留と多発骨転移を認めた定型カルチノイドの 1例

信州大学医学部内科学第一教室

○半はんだ

田秀ひでお

雄、小坂 充、小沢陽子、立石一成、小林信光、北口良晃、牛木淳人、漆畑一寿、安尾将法、山本 洋、花岡正幸

75 歳の男性。咳嗽を主訴に前医を受診した。胸部 CT で前縦隔腫瘤と左胸水貯留を認め、当科へ紹介された。

腫瘤に対する CT ガイド下経皮的針生検の結果、定型カルチノイドと診断した。左胸水は細胞診よりカルチノ

イドによる悪性胸水であった。FDG-PET では胸椎や肋骨に複数の集積を認め、多発骨転移と考えられた。定

型カルチノイドで診断時に遠隔転移を有する例は少なく、貴重な症例と考え報告する。

研 12.濾胞性リンパ腫を合併し、治療寛解 10年後に局所再発した胸腺癌の一例

群馬大学医学部附属病院呼吸器・アレルギー内科

○松まつおか

岡未みさ

紗、原健一郎、田口浩平、小澤友里、大島一真、梅津和恵、山口公一、山口 彩、増渕裕朗、北原信介、前野敏孝、久田剛志

49 歳男性。X 年胸腺癌(扁平上皮癌)と診断。同時放射線化学療法を施行(CBDCA+DOC)し寛解。X+2 年

多発リンパ節腫大出現、濾胞性リンパ腫と診断。R-CHOP 療法で寛解、X+4 年リンパ腫再発。Y-90 イブリツモ

マブチウキセタン投与し寛解。X+10 年、初発胸腺癌病変左側に新規病変出現。CT ガイド下生検にて再発を確

認。濾胞性リンパ腫を合併した胸腺癌長期生存例は稀であり、文献的考察を加えて報告する。

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研 13.タルクによる胸膜癒着術後に気管支胸膜瘻と肺障害をきたした 1例

東海大学医学部内科学系呼吸器内科

○岡おかだ

田直なおき

樹、田中 淳、滝口寛人、高橋玄樹、原田一樹、堀尾幸弘、友松克充、滝原崇久、新美京子、端山直樹、小熊 剛、青木琢也、浦野哲哉、浅野浩一郎

63歳男性。SがageIVの肺扁平上皮癌に対する化学療法を受けた4ヶ月後に左癌性胸膜炎をきたし、胸腔ドレナー

ジとタルクによる胸膜癒着術を施行された。経過は良好であったが、9 日目に突然の低酸素血症と、両側肺浸

潤影が認められた。胸部 CT で癒着術が行われた左胸腔と、対側気管支内にタルクと思われる高吸収物質が認

められた。タルクによる胸膜癒着術後の気管支胸膜瘻と肺障害が疑われた症例であり、文献的考察をふまえ報

告する。

研 14.肺腺癌化学療法中に小腸転移のため小腸穿孔をきたした 1例

東京女子医科大学病院卒後臨床研修センター1、東京女子医科大学病院内科学第一講座2、

東京女子医科大学病院病理診断科3、東京女子医科大学病院皮膚科4、

東京女子医科大学病院外科学第二講座5

○土つちや

屋海かいしろう

士郎1、有村 健2、厚美慶英2、佐藤昭寿2、廣井敦子3、新井田素子3、山本智子3、福田亮子4、春日満貴子5、武山 廉2、多賀谷悦子2、近藤光子2、川島 眞4、岡本高宏5、長嶋洋治3、玉置 淳2

症例は 67 歳男性。肺腺癌 cT3N2M1a かがage4 に対して当院で化学療法施行していた。2015 年 1 月より 2nd line

化学療法として CBDCA+nab-PTX 開始していた。daけ5 に突然の腹痛と腹膜刺激症状として板状硬、反跳痛出

現したため腹部 CT 施行したところ消化管穿孔が疑われ当院外科で緊急手術した。手術検体の組織学的評価よ

り腺癌検出し、免疫染色より肺由来と判明した。今回、肺腺癌化学療法中に稀少な症例を経験したため報告す

る。

研 15.繰り返す喀血を契機に発見された肺子宮内膜症の一例

千葉大学医学部医学科1、千葉大学医学部呼吸器内科2

○藤ふじもと

本一かずし

志1、笠井 大2、菅 正樹2、杉浦寿彦2、田邉信宏2、巽浩一郎2

20 歳女性。繰り返す喀血を主訴に当院を受診した。胸部 CT では右下葉に限局したスリガラス様陰影を喀血出

現時にのみ認めた。避妊目的に服用していたピルを中断した後からの月経に随伴する周期的喀血であったため、

肺子宮内膜症と診断した。ホルモン療法で治療を開始したが、根治治療を目的に当院を再診し、区域切除の方

針となった。異所性子宮内膜症が喀血を主訴として胸郭内に起こる例は稀であり、文献的考察を加えて報告す

る。

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ランチョンセミナーⅡ 12:20~13:20

座長 笠井 尚(栃木県立がんセンター呼吸器内科)

「進行非小細胞肺癌における抗PD-1 抗体の日常診療における使い方と今後の

方向性」

演者:解良恭一(群馬大学大学院医学系研究科がん治療臨床開発学講座)

進行非小細胞肺癌における 2 次治療以降の治療成績は厳しい現状であり、ドセタキセルが標準治療として使用

されることが多い。最近の臨床試験では、初回治療プラチナ製剤抵抗性の非小細胞肺癌においてドセタキセル

より有意な治療成績を認めた薬剤は存在しなかった。しかし、抗 PD-1 抗体であるニボルマブは、再発進行非小

細胞肺癌においてドセタキセルに比べて、奏効率と生存期間で有意差を認めた。しかし、PD-L1 発現が治療効

果予測マーカーになりうるかどうかは議論があり、今のところ有用な予測マーカーの存在は明らかではない。

また、ニボルマブの毒性について、通常の殺細胞型抗癌剤とは異なり、甲状腺や副腎機能低下症、糖尿病、重

症筋無力症、大腸炎などがあり、対象患者の選定と安全性のマネジメントが問題になる薬剤でもある。本セミ

ナーでは、ニボルマブの日常診療での位置づけ、PD-L1 を含むバイオマーカーの現状と今後の方向性、毒性を

マネジメントするためにどのような点に注意していけばよいのかを概説していく予定である。

共催:小野薬品工業株式会社/ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社

医学生・研修医のための教育セミナー 13:30~14:30

座長 坂東政司(自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門)

「びまん性肺疾患の画像診断のコツ」

演者:上甲 剛(公立学校共済組合近畿中央病院放射線診断科)

びまん性肺疾患の画像診断は他の呼吸器系各疾患に比べて、とっつきにくいものとなっている。多彩で多数の

疾患群、所見の取り方の困難さに起因するものと考える。本講演では、前半にびまん性肺疾患の画像診断に必

要な解剖学を含めた基礎的事項を解説し、後半では症例検討形式で、原因不明の間質性肺炎、肉芽腫性肺疾患、

慢性感染症より好例を選び概説する。必要な解剖学としては二次小葉の基本的な構造を知ることが重要である。

また実質と間質の区別も診断学上重要である。ともすれば、CT に偏重しがちな画像診断であるが、胸部画像

診断学の要は胸部 X 線写真である。肺胞性、間質性陰影さらには、結節影、腫瘤影、斑状影、浸潤影、網状影

といった表記の仕方も概説する。何よりも胸部 X 線で捉えられる重要点は頭尾方向、内層外層といった分布が

一目で捉えられることで、各種疾患の分布の特徴も概説する。CT 読影にあたっては二次小葉と病変との関係

をとらえることが重要である。加えて、初期の線維化より末期の蜂巣肺までの線維化の自然史も画像所見と照

らし合わせ記憶しておくことは重要で、その点にも力点を置く。本講演が呼吸器臨床を志す、医学生・研修医

諸氏の研鑽の一助となれば幸甚である。

表彰式 14:30~14:45

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今後のご案内

�第 220 回日本呼吸器学会関東地方会会   期:平成 28 年 7 月 9 日(土)

会   場:東京医科大学病院 6階 臨床講堂・会議室

会   長:瀬戸口靖弘(東京医科大学呼吸器内科学分野)

【第 220 回運営事務局】

株式会社コンベンションアカデミア 畠山太郎

〒113-0033 東京都文京区本郷 3-35-3 本郷UCビル 4階

TEL:03-5805-5261 FAX:03-3868-2113 E-mail:[email protected]

�第221回日本呼吸器学会関東地方会(合同開催:第170回日本結核病学会関東支部学会)会   期:平成 28 年 9 月 24 日(土)

会   場:山梨県立文学館

会   長:宮下義啓(山梨県立中央病院)

【第 221 回運営事務局】

株式会社サンプラネット 笹川信之

〒112-0012 東京都文京区大塚 3-5-10 住友成泉小石川ビル 7階

TEL:03-5940-2614 FAX:03-3942-6396 E-mail:[email protected]

�第 222 回日本呼吸器学会関東地方会会   期:平成 28 年 11 月 19 日(土)

会   場:秋葉原コンベンションホール

会   長:小山信一郎(自治医科大学附属さいたま医療センター)

【第 222 回運営事務局】

株式会社コンベンションアカデミア 畠山太郎

〒113-0033 東京都文京区本郷 3-35-3 本郷UCビル 4階

TEL:03-5805-5261 FAX:03-3868-2113 E-mail:[email protected]

�第223回日本呼吸器学会関東地方会(合同開催:第171回日本結核病学会関東支部学会)会   期:平成 29 年 2 月 18 日(土)

会   場:東医健保会館

会   長:加藤誠也(結核予防会結核研究所)

�第 224 回日本呼吸器学会関東地方会会   期:平成 29 年 5 月 27 日(土)

会   場:CIVI 研修センター秋葉原

会   長:瀬山邦明(順天堂大学医学部)

※初期研修医ならびに医学生の発表を積極的に受け付けております。

 初期研修医・医学生につきましては入会の義務はございません。

 たくさんのご参加をお待ち申し上げます。

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謝 辞

アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社

アステラス製薬株式会社

アストラゼネカ株式会社

MSD 株式会社

小野薬品工業株式会社

株式会社上條器械店

杏林製薬株式会社

グラクソ・スミスクライン株式会社

帝人ファーマ株式会社

日本新薬株式会社

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

日本イーライリリー株式会社

ノバルティス ファーマ株式会社

バイエル薬品株式会社

ファイザー株式会社

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社

(50 音順)

平成 28 年 4 月 15 日現在

本会の開催にあたり上記の皆様からご支援を賜りました。

ここに謹んで御礼を申し上げます。

第 219 回日本呼吸器学会関東地方会

会長 花岡 正幸

(信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室)

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