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22:10-078 発行 1 ja-JP 1 (12) © Scania CV AB 2014, Sweden Scania の架装用 CAN インターフェース 架装用 CAN インターフェース Scania の架装用 CAN インターフェース CAN 接続 BWE(架装エレクトリカルシステム)装備車両では、架装設備機器用の CAN 接続は コネクター C493 のピン 3(CAN-low)およびピン 4(CAN-high)となります。 車両に延長ケーブルハーネスが工場装着されている場合、フレームでコネクター C487 ピン 6(CAN-high)およびコネクター C487 ピン 7(CAN-low)への接続が行わ れます。 架装設備機器用の CAN インターフェースに接続する CAN バスは、本文書では外部 CAN バスと呼びます。 車両との CAN 通信用要件 SAE J1939 がプロトコルの基礎を形成します。ただし、SAE J1939 の大部分は実装 されていません。これは SAE J1939-81(Network Management)全体、SAE J1939-73 (Diagnostics)の主要部分、および SAE J1939-21(Data Link Layer)の一部分に 適用されます。 SAE J1939-81 Network Management: スカニア車両のアドレス空間は静的です。このため、SAE J1939-81 で記述されて いる Network Management は必要ありません。 固定アドレスが Preferred addresses for Industry group 0, Global and Industry group 1, On-highway Equipment にしたがって使用されます。 通常では車両に属しない機器のソースアドレスは、J1939、ISO 11992 または OBD/EOBD の要件に従います。 SAE J1939-73 Diagnostics: Scania が使用する唯一の PGN(Parameter Group Number)は、DM1、診断メッセー ジ 1(PGN 00FECA)です。このメッセージは車両内のすべてのコントロールユニッ トから継続的に送信され、通信が正常に機能していることを知らせたり、警告灯 を点灯するための状態を送信するために使用されます。SAE J1939-71 に準拠する 故障コードは使用されません。 SAE J1939-21 Data Link Layer: Scania のトラックに使用できるすべての CAN メッセージに関する情報は、「CAN インターフェース」に含まれる文書「CAN 通信仕様」に記載されています。 コネクションに関する追加情報はコネクションの下にあります。

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Page 1: 架装用CANインターフェース - Scania Technical …€¢ スカニアではSAE J1939に準拠したコネクターは使用していません。 • スカニアはシールドまたは外皮なしの(メートル当たり40回捻られた)ツイ

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架装用 CAN インターフェース

Scania の架装用 CAN インターフェース

• Scania のトラックに使用できるすべての CAN メッセージに関する情報は、「CAN

インターフェース」に含まれる文書「CAN 通信仕様」に記載されています。

• コネクションに関する追加情報はコネクションの下にあります。

Scania の架装用 CAN インターフェース

CAN 接続BWE(架装エレクトリカルシステム)装備車両では、架装設備機器用の CAN 接続はコネクター C493 のピン 3(CAN-low)およびピン 4(CAN-high)となります。

車両に延長ケーブルハーネスが工場装着されている場合、フレームでコネクターC487 ピン 6(CAN-high)およびコネクター C487 ピン 7(CAN-low)への接続が行われます。

架装設備機器用の CAN インターフェースに接続する CAN バスは、本文書では外部CAN バスと呼びます。

車両との CAN 通信用要件SAE J1939 がプロトコルの基礎を形成します。 ただし、SAE J1939 の大部分は実装されていません。 これは SAE J1939-81(Network Management)全体、SAE J1939-73

(Diagnostics)の主要部分、および SAE J1939-21(Data Link Layer)の一部分に適用されます。

SAE J1939-81 Network Management:

スカニア車両のアドレス空間は静的です。 このため、SAE J1939-81 で記述されている Network Management は必要ありません。

• 固定アドレスが Preferred addresses for Industry group 0, Global and Industry group 1, On-highway Equipment にしたがって使用されます。

• 通常では車両に属しない機器のソースアドレスは、J1939、ISO 11992 またはOBD/EOBD の要件に従います。

SAE J1939-73 Diagnostics:

Scania が使用する唯一の PGN(Parameter Group Number)は、DM1、診断メッセージ 1(PGN 00FECA)です。 このメッセージは車両内のすべてのコントロールユニットから継続的に送信され、通信が正常に機能していることを知らせたり、警告灯を点灯するための状態を送信するために使用されます。 SAE J1939-71 に準拠する故障コードは使用されません。

SAE J1939-21 Data Link Layer:

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

SAE J1939-21 は 5 種類のメッセージタイプを定義します:

• Commands – サポートなし。

• Requests – サポートなし。

• Broadcast/Response – すべての利用可能な情報を定期的に送信。

• Acknowledgement – サポートなし。

• Group Functions – Proprietary messages および Multipacket messages、TP.CM、TP.DT をサポート。

注記:

セクション 5.2.1 SAE J1939-21, Revised Version July 1998 にしたがい、メッセージ識別子のプライオリティビットにフィルターをかけて、受信側で無視されるようにしなければなりません。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

負荷ガイドライン• CAN バスに接続されるコントロールユニットは 100% の CAN バス負荷に至るまで

著しい機能制限または異常を伴わずに正しくメッセージを処理できる必要があります。

• 通常の状況下では CAN バス負荷は 80% を超えてはいけません。

• 保証アクセス時間が比較的長いこと、および高速コントロールループは広い帯域幅を必要とすることから、CAN 上ではコントロールループを閉じないことをScania は推奨します。 CAN バス上でのクロージングコントロールループがそれでも必要な場合は、必要な CAN メッセージを伝送周波数の半分を使用するだけで完全に送信できる能力を持つ必要があります。

重要!

ボディビルダーは、外部 CAN バスが正しく使用されることを確保する責任を負います。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

コネクターおよびケーブル• スカニアでは SAE J1939 に準拠したコネクターは使用していません。

• スカニアはシールドまたは外皮なしの(メートル当たり 40 回捻られた)ツイステッドペアケーブルを使用します。

• 電気特性(抵抗、インピーダンス、キャパシタンスなど)は SAE J1939-15 Physical Layer Light に定義されています。

• Scania はキャブ内部のケーブルには断面積が 0.75 mm² のものを使用しています。 フレームに工場装着のエクステンションハーネスを装備している車両の場合、断面積は 1.5 mm² です。

• キャブ外側の CAN コネクターおよび ECU ピンは、金メッキされていることが望まれます。

• Scania は以下のカラーおよびマークを外部 CAN バスケーブルに使用することを推奨します: CAN_H は青、CAN_L は白。 誤解を防止するために、ケーブルは車両の寿命を通してその色を保持することが重要です。 CAN-low には CAN_L、CAN-high には CAN_H とマークをつけます。

重要!

他のコネクターや他の CAN バスに接続することはできません。不正な接続を行うと車両の通常機能が予期しない挙動をする原因となります。 車両が停止し、回収する必要を招く危険性があります。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

C493 ECU X

ECU Z ECU Y

C487

< 30 m

< 3

m

> 0,1 mLHD 6,0 mRHD 8,5 m

b346

394

ケーブルの長さは、トラック内のコネクター C493 ともう一方の終端レジスターが付いたコントロールユニットとの間で、30 メートル(メインケーブル)を超えてはなりません。

複数のコントロールユニットが接続される場合、メインケーブルとコントロールユニット間のケーブル長は 3 メートルを超えてはいけません。metres. ケーブルは電磁干渉効果を最小限にするため、できるだけ短くする必要があります。 外部CAN ネットワークのコントロールユニットの個数は 9 個を超えてはいけません。 主な構成としては、一本のバスケーブルに CAN バスが接続されたノードがあり、各ノード間の間隔は少なくとも 0.1 メートルある必要があります。 図は外部 CANネットワーク構成の原則を示しています。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

External busC493 ECU XBodybuilder system

ECU B

ECU A

ECU C

b346

393

外部 CAN バスのトポロジー外部 CAN バスは車両の CAN ネットワークのインターフェースとして機能します。 BWE 架装エレクトリカルシステムは車両のネットワークから外部 CAN バスへ情報を送ります。車両の架装機能を起動するために架装コントロールユニットへ情報を送ることもできます。

BWE 架装コントロールシステムが矛盾したコマンドを受信しないようにすることは、架装メーカーの責任です。 例えば、架装コントロールユニットがホーンを鳴らすコマンドを出した場合、それに相反するコマンドを他のコントロールユニットがホーンへ出してはなりません。

この問題の解決方法の一つは略図に示すようなトポロジーを利用することです。 コントロールユニット X は、コマンドが架装コントロールユニットへ送られる前に、情報を収集、比較、および照合します。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

C493

CAN-high CAN-high

CAN-low CAN-low

BCI ECU X

C487

4

C=100nF

GND

6

73

R=60

Ω

R=60

Ω

R=12

b346

395

終端抵抗器CAN バスケーブル(メインケーブル)は、SAE J1939-15 Physical Layer "Light" に従って、各終端部で 120 オームのレジスターを使用して接続しなければなりません。 架装コントロールユニットに、分割型終端レジスター(レジスター 2 個およびコンデンサー 1 個)を取り付けます(図参照)。

架装コントロールユニットから最も離れた位置にあるコントロールユニットにも、終端レジスターをインストールしなければなりません。 スカニアはスプリット終端抵抗器を推奨します。 架装コントロールユニットから最も離れた位置にあるコントロールユニットに内部終端レジスターが取り付けられていない場合、レジスターをできる限りコントロールユニットに近い場所で接続する必要があります(図を参照)。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

通信の不具合検証(タイムアウト)スターターキーがロックまたはラジオポジションにあるとき、CAN 通信を回避します。 また、外部 CAN バスに接続するコントロールユニットの始動時は CAN 通信を回避します。

通常動作中、スターターキーがドライブポジションにあるとき、メッセージ周期時間の少なくとも 5 倍の間、メッセージ紛失(タイムアウト)の確認が下されてはいけません。 さらに長い不具合確認時間が許容されます。

エンジン始動中、スターターモーターの回転時、供給電圧は極めて低いことがあります。 このため、架装コントロールユニットからの通信はこの間中は保証されません。 この故に、架装コントロールユニットとの CAN 通信に関する故障コードは、システム電圧が 18V 以下のときにセットされます。

スターターキーをドライブポジションに回すと、架装コントロールユニットは1,000 ms 以内にメッセージを送信し始めます。 架装コントロールユニットから送られるメッセージは、[1,000 ms + 5 x メッセージ周期時間 ] が経過するまでは、受信失敗とみなすことはできません。すなわち、周期が 100 ms のメッセージの場合、1,000 + 5 x 100 = 1,500 ms が経過するまでは受信に失敗したことになりません。 さらに長い不具合確認時間が許容されます。

スターターキーがラジオまたはロックポジションに回されたとき、CAN メッセージは確認応答を受けられません。 架装コントロールユニットからの通信は期待できません。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

パラメーター値および状態• 不使用のパラメーターは NotAvailable/TakeNoAction として送信されなければ

なりません。 不具合が検出および検証された場合であっても、エラーはNotAvailable/TakeNoAction として処理されます。

• 例えば、センサー、スイッチまたはソレノイドが ECU に接続されていない場合は、CAN パラメーターが Not available/TakeNoAction というステータスパラメーターを含んでいなければなりません。 この状態は、例えばコントロールの始動時などの未だ検証されていない信号がある場合も、使用されてはいけません。

• 外部 CAN パラメーターの診断は、BCI が外部 CAN インターフェースの故障コードを設定する必要があるかどうかをコントロールします。

• 外部 CAN インターフェースパラメーターは、外部 CAN バスを作動させる必要があるかどうかをコントロールします。

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

ソースアドレス(十六進法)

0xB

0x64

0x1D

0x30

0x44

0x04

0xE6

0x43

0x0

0x2F

0x17

0x27

0x10

0x5

0x3

0xEE

ソースアドレス架装コントロールユニットのアドレスは設定不可能であるため、すべてのメッセージをソースアドレス 0xE6(16 進法)で送信します。 表 1 のソースアドレスは、架装コントロールユニット経由で車両の内部 CAN バスから外部 CAN バスへ送られるメッセージ用として使用されます。 これらのアドレスは外部ネットワークのその他のコントロールユニットによって使用されてはいけません。 不正な使用は、外部ネットワークでの競合および動作異常を招くことがあります。

表 1 は現在使用されているアドレスを示していますが、今後アドレスが追加されることがあります。 架装メーカーから送られるこのようなメッセージに対してScania からの CAN 文書に使用されるソースアドレス 0xFE は、架装メーカーが使用することのできるソースアドレスのほんの一例に過ぎません。 重要なのは、リストのアドレスが使用されていない、ということです。

表 1: 外部 CAN バスの既定ソースアドレス

システム 名前

A Brake

AB Air Bag

AL Locking and Alarm System

APS エア処理システム

ATA エアトゥエアヒーター

AWD ディファレンシャルロックコントローラー

BCI Bodywork Communication Interface

CV Converter Controller

E Engine

F Suspension Management

ICL Instrument Cluster

K Coordinator

RD Retarder

SC Shift Selector Module

T Gearbox

TCO Tachograph

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

0x33

0x1E

0x45

TM Tire Pressure Monitoring

V Visibility System

WTA ウォータートゥエアヒーター

表 1: 外部 CAN バスの既定ソースアドレス

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架装用 CAN インターフェースScania の架装用 CAN インターフェース

パラメーターグループ番号SAE J1939-71 で規定されるパラメーターグループ番号(PGN)の他に、数多くのScania によって規定された PGN があります。 これらの多くは外部 CAN バスで使用されています。表 2 を参照してください。 これらの PGN はその他の目的には使用しないでください。

表 2: スカニア指定の外部 CAN バス上メッセージ。

名前 PGN (十六進法) 標準優先

Alarm Status Proprietary 00 FF B4 6

Bodywork Auxiliary Information 00 FF 9B 6

Bodywork Driver Information 2 00 FF 5C 6

Bodywork Engine Limitation 00 FF 2B 3

Bodywork Engine Request 1 00 FF 5B 6

Bodywork Engine Request 2 00 FF 5A 6

Bodywork PTO Control 00 FF 2C 3

Bodywork Vehicle Control 00 FF 2A 3

Bodywork Visibility Control 00 FF 2F 3

Cab Information Proprietary 1 00 FF 96 6

Coordinator General Information 00 FF B0 3

Coordinator General Information 2 00 FF AF 3

CUV information 00 FF B1 6

DLN2-Proprietary 00 FF 81 3

Transmission Proprietary (DLN5) 00 FF A0 3

DLN8 Proprietary 00 FF 88 6

General Purpose Message 1 00 FF 60 6

PTO Information 00 FF 90 6

Scania Vehicle Status Message 1 00 FF 27 6

Scania Vehicle Status Message 2 00 FF 28 6

Transmission Proprietary 2 -T 00 FF A1 6

Transmission Proprietary 2 -AWD 00 FF A1 6

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