丹羽療法 『どうせ死ぬなら 治療レポート 「が...

日本SOD研究会報 No.170 号 -1- 47 西= 西西2013 年 12 月 10 日 発行 発行元 日本SOD研究会 宮城 住 所 〒 158-0094 東京都世田谷区 玉川 1-15-2 B 棟 2802 TEL. 03-5787-3498 FAX. 03-5787-3419 http://www. SOD -jpn.org/ 『どうせ死ぬなら 「がん」がいい』 中村仁一 近藤 誠 対談 日本人よ、 医者と医療を信用するな BOOK 紹介

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Page 1: 丹羽療法 『どうせ死ぬなら 治療レポート 「が ん」がいい』と死、となっています。医療に殺される。三章は、日本人一章は、がんの誤解を解く。二章は、

日本SOD研究会報 No.170 号

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今回は、以前にも紹介してきた

二人の先生、『患者よ、がんと闘う

な』『医者に殺されない47の心得』

などの著書でおなじみの、慶応大

学医学部講師の近藤誠先生、そし

て『大往生したけりゃ医療とかか

わるな』でおなじみの中村仁一先

生が対談された『どうせ死ぬなら

「がん」がいい』(宝島社新書)を

紹介します。

 

お二人がこれまで出版されてき

た著書はいずれもベストセラーと

なり、大変な反響を呼びました。

そして、日本の西洋医療における

「がん」治療の矛盾点、疑問点、間

違い等が広く知られることになり

ました。先生方が著書の中で書か

れている、抗がん剤の効果は縮小

効果であって延命効果ではない。

抗がん剤はそもそも猛毒である。

がんで死ぬのではなく、抗がん剤

治療で苦しんで死ぬ。といった内

容は、丹羽先生もずっと言い続け

てきたことです。この本でも、が

ん=

手術、放射線、抗がん剤治療、

といった西洋医療の限界がはっき

りと語られています。そもそも「が

ん」とはなんなのか、にまでさか

のぼり、私たちが抱いている「がん」

というものの概念を覆してくれま

す。そんな近藤先生と中村先生の

対談は、まさにタイムリー、待ち

望んでいたものでした。

『どうせ死ぬなら「がん」がいい』

 

本書は、大きく三章に分かれ、

一章は、がんの誤解を解く。二章は、

医療に殺される。三章は、日本人

と死、となっています。

 

その一章、がんの誤解を解く。

 

西洋医療の発展と共にがんのメ

カニズムが研究され、それに対す

る抗がん剤が次々開発されてきま

した。また、放射線や最近では重

粒子線、陽子線治療といった最先

端医療が注目されています。しか

し、この本では、がんの9割は“末

期発見・治療断念”“放置”が一番

だと教えてくれています。その理

由も明快に書かれています。まず

は丹羽先生も言い続けている抗が

ん剤のこと。対談の中でも

「抗がん剤治療を認可するときの

“有効”という判定は“がんのし

こりが一定程度小さくなる”しか

もそれが4週間続く患者が2割い

たら認可される。残りの8割は縮

小効果すらなくても認可されてし

まう。医者が“効く”というのは、

がんが治る、延命するという意味

ではない。言葉のまやかしなんで

す。固形がん(胃がん、肺がん、

2013 年 12 月 10 日 発行

発行元 日本SOD研究会 宮城 住 所 〒 158-0094   東京都世田谷区   玉川1-15-2 B棟2802 TEL. 03-5787-3498 FAX. 03-5787-3419

http://www. SOD -jpn.org/

丹羽療法治療レポート

PM2.5夏まで要注意!SODで予防は?

『どうせ死ぬなら 「がん」がいい』 中村仁一 近藤 誠 対談

日本人よ、医者と医療を信用するな

BOOK紹介

がんは末期発見、治療断念

放置がいちばんいい

okada
長方形
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大腸がん、乳がんなどのような固

まりを作るがん)には抗がん剤は

効かない。抗がん剤で治るがんは

全体の1割。それも若い人の急性

白血病、悪性リンパ腫のような血

液のがんなどで、それも60歳を過

ぎるとまず治らない。つまりは高

齢になったら、抗がん剤は無意味」

 

さらに、がんは放置すると猛烈

な痛みに苦しむ、の間違いについ

てです。これは、京都大学医学部

を卒業され、以後現役で高雄病院

院長などを務められた中村先生が、

第一線を退かれ、老人ホームの診

療所所長を務めたことで知った事

実です。先生も以前、がんは治療

するものと思っていたそうです。

しかし老人ホームで、がん患者が

余計な治療をしないおかげで痛み

もなく安らかに衰弱死するのを70人

近く診て、確信を持ったそうです。

「がんで痛むのではなく、がん治療

で痛むのだと今でははっきり言え

ます。余計な治療をすることで寿

命は縮まるし、体は地獄の苦しみ

で弱る。いいことはひとつもない」

 

そしてがん検診の無意味。これ

は近藤先生の名言“がんもどき”

につながるお話です。お二人とも、

検診といわれるものは一切受けな

いそうです。

「むやみに検査を受けて病気を探し

てはいけない。医者の餌食になる

だけですよ」とは中村先生。近藤

先生に至っては、

「うちには血圧計もないから自分の

血圧すら知らない。血圧は少し高

めのほうが長生きなんですよ。コ

レステロール値もしかり。日本人

はコレステロール値が低い人のほ

うががんを含めた死亡率は高く

なっています。メタボの入り口く

らいの少し小太りの層が一番長生

きです。さらに検診によるがんの

早期発見は、患者にとって全く意

味がないです。それどころか、必

要のない臓器を傷つけたり取った

りしてしまうことで身体に負担を

与えますから命を縮めます」

 

早期発見、早期治療という言葉

は、完治の可能性がある感染症結

核で成功した例だとか。かれこれ

一世紀も前の手法を、がんに対し

て使うと、早く見つければ完治す

るという誤解を与えてしまうと言

います。

「よく、がん検診で早期がんが見つ

かって、手術できれいに取っても

らったから5年経った今も再発し

ないで元気でいる。私はラッキー、

という話を聞きますが、本物のが

んなら、見つかる以前に転移して

います。なんの害もない、放って

おいてもそのまま、もしくは自然

消滅してしまう“がんもどき”で

わざわざ手術をして臓器を傷つけ

たのだから、ラッキーではなく損

をしたことになります」

 

続いて2章の医療に殺される。

これは、日本のほとんどの医者が

杓子定規で、ガイドラインを基準

にして診断してしまうということ

です。そして、ガイドラインの根

拠となるデータが利益誘導のよう

なところがあるとか。

「高血圧のガイドラインも基準

値がどんどん下がっています。

1988年くらいの降圧剤の売り

上げが約2000億円だったのが、

2008年には一兆円を超えてい

ます。20年間に6倍になっている

けれど、その間に病人が増えたわ

けではなく、血圧の基準値が下がっ

ただけなんです。それも根拠なく、

経済的な功利で作ったようなもの。

コレステロール低下薬も同様です。

そしてがんやインフルエンザ予防

注射をメシのタネにする人々がい

る。薬の開発販売をする製薬会社。

その製薬会社から多額の寄付など

の利益供給を受けて治療ガイドラ

インを作成する学会幹部たち。そ

のガイドラインを丸暗記して医師

試験をパスする名前のみの専門医。

彼らはガイドラインに沿った治療

法を行わないと医療裁判になった

ときに負けるから盲目的にガイド

ラインに沿った治療を行います。

病院は手術や抗がん剤治療、放射

線治療をすればするほど利益が上

がります。そしてがん保険が保険

会社にとってドル箱となる」

 

と、ほんの一部を紹介しただけ

でも、医療に殺されるという今日

の実情が見えてきます。

 

そしてラストの三章が日本人と

死。

 

この章はやはり中村先生の真骨

頂です。今の日本で穏やかに死ん

でいくことは本当に大変だと言い

◆丹羽先生診察ご希望の方は

 

御紹介、御予約いたします。

 

※自由診療となります。

 

丹羽メディカル研究所

 

0120(731)175

もしくは

 

日本SOD研究会 

 

03(5787)3498

 

まで 

お電話ください。

検診、手術、抗がん剤、

がん保険は

医療ビジネスのドル箱

長寿地獄、医療地獄

管だらけの延命は

地獄でしかない

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ます。放っておいてほしくても、

家族にそれを認めさせることが難

しい。胃い

瘻ろう

や点滴、鼻からチュー

ブを入れてでも、なにかしらの治

療を病院も家族もしたがる。自宅

で衰弱死なんてほとんどないそう

です。

 

中村先生は、ご家族に常々、突

然倒れても救急車は呼ばないと

言っているとか。その辺で倒れて

も放っておくように。そばによる

な、とリビングウイル(生前の意思)

に書いてあるそうです。今の時代

は“長寿地獄”“医療地獄”の社会

だと言います。

「なにか医療を受けなきゃいけない

と言われて受けたあげくボケて、

それでも薬を飲めばボケが治ると

信じて、また別の薬を飲んでいた

り。死ぬ前はとくにひどい。日本

人が一生に使う医療費の2割が死

ぬ直前に使われるんです。それが

なければ医療産業は成り立ってい

かないんですよ」

 

と近藤先生が言えば、間を入れ

ずに中村先生が

「だから香典産業といわれるんで

す。お年寄りは病院好きですから。

なにかあったら病院に行ってしま

う。自分で調べたり考えたりしない」

 

そして最後は、死にゆく姿を見

せるという話になっています。近

藤先生が、最近の自殺や“誰でも

いいから殺したかった”と言う無

差別殺人に対して、

「身近に死がない。病院でみんな死

ぬから、非日常になっている。実

感がない」と言います。だから中

村先生は

「年寄りで何もすることがない、と

言っている人に“まだすることが

残っているよ。いろんな不自由を

抱えながら、それと上手に折り合

いをつけながら老いる姿、そして

死んでいく姿をキチッと見せていく

役割が残っている”と言うんです」

 

いまやベストセラーとなった著

者のお二人。ここまで医学界や製

薬会社などの実態を明かしても、

最近は、以前ほど妨害や苦情はな

いと言います。

 

近藤先生の後書きに

「人々は太古の昔から、身の回りで

たくさんの“自然死”を目撃して

きました。しかし、医療技術が発

達するとともに、自然死がどうい

うものか忘れられてしまった。代

わりに、医療による悲惨ながん死

をたくさん見聞きするようになっ

た。それが、現代人ががんを恐れ

る最大要因なのではないか。中村

先生にも共通する問題意識であっ

たはず。がんは自然に死ぬのは苦

しくなくてむしろラク。がん死が

痛い苦しいと思われているのは、

実は治療を受けたためである、と

いう結論です。そして、検診など

でがんを無理やり見つけ出さなけ

れば逆に長生きできるとも。対談

が終わって、これだけふたりの意

見が一致するのだから、同じこと

を考えている医者も多いだろうと

思いました。しかし、彼ら、彼女

らは、村八分を恐れて公言できず

にいる」

 

と書かれている医者の心、良心

が増えることを祈りたいです。そ

う思える、この本は、対談形式に

なっていて読みやすく、誰でも納

得の一冊です。

東京都

安田雅子さん(仮名 

52歳) 

お父様の前立腺がん、愛犬の腫瘍。

迷った末に出した

治療の選択は丹羽療法

 

東京の西端、多摩川を見渡す高

級住宅街、世田谷にお住まいの安

田さんご一家。ご主人と年頃のお

嬢さんお二人、グレーのトイプー

ドル、ジャンプくんの4人家族+

ワンちゃん。今回は、そんな安田

家の母、雅子さんからお話を伺い

ました。元キャビンアテンダント

(昔でいうスチュワーデス)という

だけあって品のよさと知性を兼ね

備えた美人。

 

それはほんの小さなことがキッ

カケでした。

「いきなり犬のおしっこの話なんで

す。ごめんなさいね」

と笑いながら話してくれたのは、

「うちは外でしか排便、尿をしな

いので、1日2回は必ず外に出し

てお散歩させているのですが、2

年くらい前から、家でおしっこを

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ほんの少し漏らすことがあったん

です。嬉しくて喜んだ時や水をた

くさん飲んだ翌朝、ベッドの上に

5センチ四方くらいのおしっこを

ちょっとしていたんです。気になっ

て病院でも診てもらったのですが、

泌尿器系に異常はないと言われ、

犬ってこんなものかな、と思って

いたんです」

 

というジャンプくんは今年で5

歳。人間でいうと中年にさしかか

る年齢です。雅子さんはなんでも

ないこの現象が気になり、お散歩

仲間に聞いたそうです。するとみ

んなから、幼児期ならあったけど

大人になってそんなことはないと

言われ、ずっと喉に小骨が刺さっ

たように気になっていました。

「そうしたら、今度はブラッシング

中に右脇に小さなイボのようなも

のを見つけたんです」

 

がんでは?という不安が頭をよ

ぎったそうです。すぐさま病院で

診察をしてもらったら、これがど

んどん大きくなるようなら検査し

たほうがいいけれど、診た感じで

は大丈夫でしょう。トシとるとイ

ボのようなものはよくできるから。

と言われ、またもや先送り。そん

なある日、お散歩仲間から興味深

い話を聞きました。

「前足を骨折して手術をした友達の

トイプードルが1か月しても骨が

つながらないでいたんです。体重

2㎏余りで小さいから仕方ないの

かなと。そんなときに、知り合い

から横浜にある動物病院で、漢方

とSODというものを使って治し

てくれるお医者さんがいると聞き、

治療してもらったら、1か月で完

全に治ったんです。聞けば、骨が

弱い子だからと言って骨量が増え

る漢方と、SODという活性酸素

を除去し、免疫力を高める健康補

助食品を処方されて飲んだら治っ

たというんです。目の前でスタス

タ歩いているのを見て、もうびっ

くりでした」

 

横浜の病院というのは、動物用

SODを必ずと言っていいほど治

療の一環として処方してくれる山

手動物病院のこと。その院長、上

林先生は、漢方とOリングテスト

(人差し指と親指でリングを作り、

それが開くか閉じるかで病気の有

無や薬の有効性を判定するもの)、

そしてSODを使い、がんを始め

とする難病を始め、未病(症状が

出ていない状態)の状態も見つけ

て治療してくれる先生です。先生

曰く、あらゆる健康補助食品を試

したけれど、今のところSODに

勝るものはないと言い切ります。

 「骨折した子の様子を見て、ピン

ときたんです。ジャンプのことも

診てもらったらいいかもしれない」

 

雅子さんがそう思うには、彼女

のおじいさんにまでさかのぼる話

がありました。というのは、彼女

のおじいさんは、長崎にあるシー

ボルト記念館の中に、蘭学塾に貢

献したとして名前が載っている漢

方医だったのです。彼女が物心つ

いたとき、家には当たり前のよう

に漢方があったと言います。

「だから昔から、動物にしても人間

にしても体内にケミカルなものを

入れたくないとは思っていました。

ただ、今、いい漢方医と言われても、

周囲にいないじゃないですか。右

を向いても左を向いてもあるのは

西洋医療の病院ばかり。私たちは

知らない間に、保険がきいて便利

で手軽な西洋医療に慣らされてい

たんだと思います」

 

それでも違和感を感じるときが

あったと言います。

「頭痛がひどく、市販の頭痛薬を飲

むと、頭痛はすっかり治るんです

が、今度は体がだるくなるんです。

3日頭痛薬を飲むと、その副作用

から回復するのにさらに3日かか

るのを体感して、やっぱり薬はあ

まり良くないと思っていました。

何かあったら漢方のお医者さんに

かかりたいと思っていたんです」

 

そんなときに人間より先に、愛

犬ジャンプくんが漢方医と出会っ

たのです。

「迷わなかったですね。ジャンプを

山手の先生に診ていただきたいと」

 

山手動物病院の診断では、ジャ

ンプくんは腎臓病になる手前の膀

胱炎。症状は出ていても、血液検

査ではでないくらいの軽度なもの

だけれど、放っておくと将来、腎

臓をやられてしまうかもしれない

と言われたのです。先生は未病を

発見して漢方を処方してくれまし

た。同時に、動物用SODを1日に

4包飲むように言われたそうです。

「そこで丹羽先生のことやSODの

お話を聞き、あ、これは間違いない。

いいものに出会ったと直感で感じ

ました。丹羽先生のことも知り、

人間でもいい先生の情報をキャッ

チしたと思いましたね。そしてS

ODと漢方をジャンプに飲ませた

ら、翌日からピタリとお漏らしが

なくなったんです。あれから3か

月くらい経ちますが、一切なしで

す。おまけに脇のイボが1か月で

すっかり跡形もなくなったのです。

実は、私がOリングテストだ、漢

愛犬の症状がすべて改善

ようやく出会ったSODと漢方

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方だ、SODだと言っていたのを

家族は、変な宗教にハマったんじゃ

ないかくらいの疑いの目で見てい

たんですよ(笑)。だけどジャンプ

を見て家族もびっくりでした」

 

疑いも晴れ、ずっと気になって

いた小骨のような気がかりもなく

なった雅子さん。

「具合の悪い子の話を聞くと、みん

なに勧めたくて仕方ないくらいで

す。私も頻尿で、ジャンプと同じ

ように腎臓関係が弱いかもとSO

Dを飲み始めました。あと、冷え

性がひどい娘にも飲ませ始めまし

た。旅行に行くときなど、せっせ

と自分からSODを詰めています

よ。もう一家中SODです」

 

安田家はこれで一件落着とホッ

していたら、今度は、埼玉の雅子

さんの実家のお父様に異変が起き

ました。

「がんかもしれない」

 

たまたま雅子さんが実家に帰っ

たときにお父様から聞かされた一

言でした。

「うちは私が30代のときに母を血液

のがんで亡くしていまして、父は

弟夫婦と同居しております。たま

たまその日は弟夫婦が泊りがけで

出かけるというので私が父の様子

見で実家に泊まったんです。そう

したら1か月くらい前から尿の出

が悪く、出そうなのに出ない状態、

いつ出るかわからないからトイレ

から出られないと。病院に行って

血液検査をしたら、前立腺がんの

疑いがあると言われたらしいので

す。それで泌尿器系のある大きな

病院を紹介され、MRIの検査を

する予定だと。驚きましたが、父

ももう85歳ですから、いつ何が起

こってもおかしくはないと思って

いました。ただ、私が言うのもな

んですが、はたから見てもうちの

父は若々しく元気なんです。そりゃ

もちろん、トシですから、糖尿病

のお薬やなにやらいろいろ薬は飲

んでいますが」

 

お父様は、若いころは喘息、65

歳で糖尿病と診断され、以後、そ

れはそれは健康に気を使って生活

されていたそうです。適度な運動

どころか、伊能ウォークなるウォー

キングの会に参加して全国を歩い

ていたのです。

「数年前くらいからは糖尿病の薬の

副作用だと思うんですが、歩いて

いてふらつくことが多くなり、つ

まづいたりするということでやめ

ましたが、かなりの健脚家ですね。

今でも歩く速度は私より速いので、

父と歩くと疲れるくらい(笑)」

 

久しぶりにお父様と親子水いら

ずでお話をし始めたら、がんの話

で、雅子さんもショックだったそ

うです。が、これはいい機会だと

思い、ジャンプくんのこと、漢方

のこと、丹羽先生のこと、SOD

のことなどを話したそうです。も

とは漢方医の息子さんですから、

雅子さんの話に、とても興味をも

たれたといいます。できれば手術

は避けたいと。しかし、その2日後、

MRIの検査を終えたお父様から、

電話がありました。

「MRIでがんらしき影がはっきり

と映っていたんです。先生からも、

おそらくがんで、手術で取ったほ

うがいい、取れば楽になりますよ

と言われたそうです。いまどき前

立腺がんの手術は簡単だからと言

われ、さらにセカンドオピニオン

として自由診療のこういう先生に

診てもらおうと思っていると話す

と、病院の先生は、そんなわけの

わからない治療はやめなさい、国

が認めていないということは、安

全の保障がないということですよ

と言われたそうです。そこまで言

われ、手術は簡単と言われ、父も

揺らいでいるようでした。そして、

10日後に細胞を切る細胞診検査の

予約をしてきたと言うのです。自

分もそんなに長くはないから、手

術になってもいいかなと気弱なこ

とを言い始めたので、ちょっと心

配になりました」

 

そこからの雅子さんの言動は素

晴らしかったです。まず、細胞診

の検査は検査で予約しておこう。

しかし、この年で検査とはいえ痛

い検査をするのはどうか。まして

やそれで手術したら、一気に気力

 難病で苦しむ方たちが、

少しでも早く良い治療法に

行き当たるように、本誌で

は愛飲者の声を募集してい

ます。お手数ですが、

〒158-0094 東京都 世田谷区 玉川 1-15-2  B棟2802

日本SOD研究会 宮城宛

℡ 03 - 5787 - 3498 までご一報下さい。

SOD様作用食品体験者の声をお聞かせ下さい。

85歳で手術を勧められたお父様

なんでも切りたがる病院側

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も体力も落ちるはず。だったらダ

メ元で丹羽先生の診察を受けてみ

たらどうか。判断は丹羽先生の診

察後に決めればいいということな

どを話し、お父様との電話を切っ

てすぐに土佐清水病院に電話をし

ました。そうしたらラッキーなこ

とに細胞診検査の前に丹羽先生の

予約が取れたのです。

「それも大宮の診療所が取れたんで

すが、そこがなんと実家から歩い

て数分だったんです。こんな偶然っ

てあります?これは運命だと思い

ました」

 

実は、今回、ワンちゃんのSO

D愛飲者ということで安田様とお

話しをしていて「実は父が」とい

う話になりました。そこで丹羽先

生の診察の時、会報スタッフもいっ

しょにおじゃましたのです。

 

初めてお会いしたお父様は、ほ

んとうにお若く、はつらつとして

いらっしゃいました。

 

診察室に呼ばれ、丹羽先生の前

に雅子さんのお父様と座ると、丹

羽先生が問診票のカルテを見なが

ら、いちばんにおっしゃったのも、

「若いなぁ! 

85歳でこれは若

い!」

でした。80歳の丹羽先生から見て

も、お父様の若々しさは驚きだっ

たようです。そして、

「こんな元気なのに手術なんかした

らあかん。やめておきなさい。ま

だあと10年は生きたいでしょ。私

の治療で10年いけます。細胞診の

検査? 

そんな痛い思いしたくな

いでしょ? 

必要ないです。それ

でもホルモン注射はしたほうがい

い。3か月に1回でいい。ここで

もできるが、保険がきかないから

近くの病院に紹介状を書いてあげ

ます。あとはSODを毎日6包と

私が作った生薬を処方するから安

心しなさい」

 

たったこれだけの会話でしたが、

あとで雅子さんが言いました。

「父にとって、あと10年ということ

ばが、勇気百倍だったようです。

帰りはスキップして帰っていきま

したよ(笑)」

 

もちろん、細胞診の検査は、雅

子さんが病院に丁重なお断りの電

話をしたそうです。病院側は大変

驚かれたそうです。

「こういうことがあり、私もがんや

手術に関するいろいろな本を読ん

だりして、やっぱり手術には大き

なリスクがあると確信しました。

日本の外科医は手術が大好きで、

切った後の後遺症まではフォロー

してくれないという話には本当に

あきれました。そういえば有名人

も手術は成功したのに合併症など

であっけなく命を落としています

よね。おそらく手術の時、合併症

のリスクまではくわしく説明して

もらっていないんだと思います。

怖いですね。糖尿病のお薬も、つ

い最近、データ操作で認可された

という実態が新聞に出ていました

よね。父も大量の糖尿病の薬を飲

んでいましたから、本当に腹がた

ちます。でも、そういうニュースっ

てこれまでもされていたのに、自

分に関係ないと目に留まらないん

ですね。今回のことがあって本当

に勉強になりました」

 

このお話にはまだ後日談があり

ました。こちらから雅子さんに、

その後、お父様の様子はいかがで

すか?と連絡したところ、

「おかげで、これまで鼻をかむと白

く濁った固まりのような鼻汁が出

ていたのが、最近、透明でさらさ

らの鼻汁が出るようになったそう

です。あと、足がつることが多く、

トシをとったのだと思っていたら、

以前より足が軽くなり、まったく

つらなくなったと。少しずつ嬉し

い発見があって、父はますます元

気になっていますよ」

 

という嬉しい経過報告をいただ

きました。あと、丹羽先生の紹介

状を持って、これまで糖尿病でか

かっていた病院に行ったら、うち

の方針に従って治療を受けないで

ホルモン注射だけすることはでき

ない、と断られたそうです。

「仕方ないですよね。普通の病院で

すから。それで土佐清水病院から

川崎にある鷺沼透光診療所の氏家

先生を紹介していただき、保険診

療が受けられることになりました。

この先生がまたいい先生で、父が

今飲んでいる糖尿病のお薬、急に

やめると中毒反応を起こして危険

だから、少しずつ減らしていきま

しょうねとおっしゃり、父も薬は

以前から違和感があったそうで、

大変喜んでいます」

 

今は10年という言葉を励みに、

前からやっていた気功と呼吸法に

丹羽先生の食事療法を加え、毎日

が忙しいそうです。

「すべてのきっかけはジャンプが

作ってくれたんですよね。ジャン

プがいなければ犬友達に会うこと

もなく、漢方の先生のことも知ら

ず、ましてや丹羽先生やSODの

ことも知らずにいたんですよね。

ジャンプは我が家の救世主です。

大事にしなきゃね」

すべてのキッカケは愛犬から

丹羽先生に言われた

10年は元気というお墨付き

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