固体力学特論 - 筑波大学poly.kz.tsukuba.ac.jp/lecture/solidno2.pdf応力の成分...
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固体力学特論
春AB学期 火曜日 3,4限
第2回
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総和規約とマトリックス演算(復習)
理系の線形代数(p.4)
AとBの積C=A・B
一度表れる添え字をFree
index
2度表れる添え字を
Dummy index
jiTT
kjik
m
1k
kjikij
aA
ij,Aji,A
ba
bac
)(B)(A)(C
)の()成分=の(
を使用する)(ダミーインデックス
を使用しない)(ダミーインデックス
行列行列行列
を使用する)(ダミーインデックス
を使用しない)(ダミーインデックス
ベクトル行列ベクトル
kik
m
1k
kiki
ba
bab
)(b)(A)(b
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4627060300/sr=8-3/qid=1208574432/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books&qid=1208574432&sr=8-3http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4627060300/sr=8-3/qid=1208574432/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books&qid=1208574432&sr=8-3
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トラクションベクトルT
表面力によって変形した物体を考える
⊿Aに作用する力を⊿FとしたときAに生じる力Tは
ベクトルの微分はベクトルになる
TdA
Fd
A
F
A
Δlim
0
⊿A
n
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応力の成分
直交直線座標に面が直交する単位面積を持つ立方体を考える
i軸と直交する面に生じる力(トラクションベクトル)をTi
ベクトルTiの軸方向成分を(σi1, σi2, σi3 )
同様に以下の関係がある
kke
eeeT
1
3132121111
X1
X2
X3
T1
T2
T3
σ11
σ13
σ12
kk
kk
eT
eT
33
22
-
応力の成分2
トラクションベクトル
応力テンソルσの成分
333231
232221
131211
σ
kiki eT
X1
X2
X3
T1
T2
T3
σ11
σ13
σ12
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任意の面に作用するトラクションベクトル(Cauchyの4面体)
任意の面の法線ベクトルをnとする
任意の面の面積をdAn
X2とX3の面に張られる面積をdA1
X1とX3の面に張られる面積をdA2
X1とX2の面に張られる面積をdA3
面積はdAi=dAn cos(n,ei)
nもeも長さが1
1T
ii enen),cos(
X1
X2
X3
nT
n
3T
2T
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任意の面に作用するトラクションベクトル(Cauchyの4面体)
力の釣り合いを考えて、
nii
nnn
nn
dAnT
dAenTdAenTdAenT
dATdATdATdAT
332211
332211
X1
X2
X3
nT
n
1T
3T
2T
-
任意の面に作用するトラクションベクトル(Cauchyの4面体)
力の釣り合いを考えて、
トラクションベクトルの成分
応力がわかると任意の面に生じるトラクションベクトルが計算できる
iin
niin
nTT
0dAnTT
X1
X2
X3
nT
n
1T
3T
2T
jij
ikjkj
ijjin
n
een
eTneT
j3jj2jj1jn n,n,nT
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応力の固有値
法線ベクトルnとTnの方向が一致する面を考える
ベクトルの成分を表示すると
法線ベクトルnは0ではないので、上の式が解を持つ時、
nT
n
nT Tn
σ
X1
X2
nT
n
n
0
jijij
jjijji
ijji
n
nn
nn
0 ijij
-
応力の固有値
行列式
λがスカラーのため、係数は座標系によらず一定になる
Q1,Q2,Q3は座標によらず不変な量になる。
0QQQ 322
1
3
X1
X2
nT
n
nT
n
0
0
333231
232221
131211
3332
2322
3331
1311
2221
12112
332211
3
333231
232221
131211
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応力の固有値
行列式の係数Qは以下のとおりとなる
Q1,Q2,Q3を座標に依存しない代表的な量である不変量I1、I2、I3と呼ぶ。
X1
X2
nT
n
nT
n
kijkij3ijij2ii1
321
3
1
333231
232221
131211
3
ijij
2
1
3332
2322
3331
1311
2221
2111
2
ii3322111
P,P,P
P2PP3P2
1Q
P2
1Q
Q
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応力の固有値
主応力をσ(1)、 σ(2)、 σ(3)とすると行列式の解になる。
不変量と主応力の関係が得られる。
3
)3()2()1(
2
)1()3()3()2()2()1(
1
)3()2()1(
32
2
1
3)3()2()1(
Q
Q
Q
QQQ
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固有ベクトルの直交性
主応力をσ(1)、 σ(2)、 σ(3)とすると固有ベクトルnとの間に以下の関係が生じる。
固有ベクトルnとの内積を計算する。
左項は一致しているため、
0nn
0nn
)2(
i
)2()2(
jji
)1(
i
)1()1(
jji
0nn )2(i)1(i)2()1(
0nnnn
0nnnn
)1(
i
)2(
i
)2()1(
i
)2(
jji
)2(
i
)1(
i
)1()2(
i
)1(
jji
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第2回問題
応力が次のように与えられる
また、単位法線ベクトルが と与えられる。
1)この平面におけるトラクションベクトルを求めよ
2)トラクションベクトルの大きさを求めよ
3)トラクションベクトルの法線方向の大きさを求めよ
4)トラクションベクトルの接線方向の大きさを求めよ
5)トラクションベクトルの接線方向を示す単位ベクトルを求めよ
25
5,
25
4,
25
3
300750800
7501000500
800500500