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LMガイド Rガイド/直曲ガイド 機構の簡素化を実現 CATALOG No.306-4 HCR/HMG 新精度規格対応

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LMガイドRガイド/直曲ガイド機構の簡素化を実現

CATALOG No.306-4

HCR/HMG

新精度規格対応

Contents▼ Rガイド HCR製品概要…………………… P. 3~P. 8

寸法表……………………… P. 9~P.10

オプション ……………… P.11~P.13

▼ 直曲ガイド HMG製品概要 ………………… P.16~P.20

寸法表 …………………… P.21~P.22

オプション ……………… P.25~P.26

2

Rガイド HCR

ボール

LMブロック

LMレール

エンドプレート

グリースニップル

エンドシール

HCR形の構造

LMレールとLMブロックに精密研削加工された4条列の転動面をボールが転動し、LMブロックに組込まれたエン

ドプレートにより、ボール列を循環させています。

高精度な円弧運動が得られるRガイドは、高い実績を誇る4方向等荷重形LMガイドHSR形を基本構造として、新し

い発想で開発した製品です。

● 自由な設計LMブロック個数分の個々の動作が可能で、荷重点にLMブロッ

クを配置すれば無駄のない構造設計になります。

● 組立時間の短縮すべり案内やカムフォロアを使用した円弧運動に比べて、クリア

ランスのない高精度な運動が得られます。LMレールと、LMブロ

ックをボルトで取付けるだけなので組立てが簡単です。

● 5m以上の円弧運動が可能旋回ベアリングでは不可能な5m以上の円弧運動が可能です。

またこのような円弧運動をする装置の組立、解体、再組立が容易に

行えます。

● あらゆる方向の荷重が負荷できるHSR形を基本構造としているため、あらゆる方向の荷重が負荷

できます。

3

HCR OutlineHCR 製品概要

HCR形 LMブロックのフランジ部にタップ加工を施したタイプです。

4方向等荷重形の円弧運動ガイドで、ガタのない高精度な円弧運動が得られます。

荷重点にLMブロックを配置する無駄のない設計が可能で、大型の円弧運動が容易に得られます。

主な用途 大型旋回台座/鉄道用振り子車輌/パンタグラフ/制御装置/光学測定装置/工具研削盤

/レントゲン装置/CTスキャナ/医療機器/舞台装置/立体駐車場/アミューズメントマシン

/ターンテーブル/工具交換装置

●HCR 12A ●HCR 35A●HCR 15A ●HCR 45A●HCR 25A ●HCR 65A

4

HCR OUTLINE製品概要

※1 HCR形寸法表 P.9~

PE :等価荷重 [N]

・ラジアル方向

・逆ラジアル方向

・横方向

PR :ラジアル荷重 [N]

PL :逆ラジアル荷重 [N]

PT :横方向荷重 [N]

PE=PR(PL)+PT

各方向の定格荷重

等価荷重

HCR形は、ラジアル方向・逆ラジアル方向・

横方向すべての方向の荷重を負荷できます。

基本定格荷重は4方向(ラジアル方向・逆ラジアル

方向・横方向)とも同等であり、その値はHCR形

寸法表※1中に記載されています。

HCR形のLMブロックが各方向の荷重を同時

に負荷する場合の等価荷重は、次式により求

められます。

PL

PT PT

PR

ラジアル方向逆ラジアル方向

横方向 横方向

5

※1 基本動定格荷重(C)

一群の同じLMガイドを同じ条件で個々に運動させた時、定格寿命(L)が50kmとなるような方向と大きさの変動しない荷重をいいます。

寿命

●定格寿命一群の同じLMガイドを同じ条件で個々に運動させ

たとき、そのうちの90%がフレーキング(金属表面

のうろこ状のはく離)をおこすことなく到達できる

総走行距離をいいます。

●寿命時間定格寿命(L)が求められると、ストローク長さと往

復回数が一定の場合、寿命時間は右式により求め

られます。

LMガイドの寿命は同じように製作されたものを同一運転条件で使用しても、バラツキがあ

ります。このためLMガイドの寿命を求める目安として、次のように定義された定格寿命を使

用します。

L :定格寿命 [km]C :基本動定格荷重※1 [N]PC:計算荷重 [N]

fH :硬さ係数 (図1)fT :温度係数 (図2)fC :接触係数 (表1)fW :荷重係数 (表2)

L = ( · )3 50CPC

fH · fT · fC

fW

Lh =L 106

2 RS n1 60

1.00.90.80.70.60.50.40.30.20.1

60 50 40 30 20 10転動面硬さ(HRC)

硬さ係数 fH

表1 接触係数(fC)

図1

表2 荷重係数(fW)

密着時のブロック数2345

6以上通常使用

接触係数 fC

0.810.720.660.610.61

微速の場合V≦0.25m/s

低速の場合0.25<V≦1m/s

中速の場合1<V≦2m/s

高速の場合V>2m/s

1 ~1.2

1.2~1.5

1.5~2

2 ~3.5

振動・衝撃 速度[V] fW

Lh :寿命時間 [h]Rs :ストローク長さ [mm]n1 :毎分往復回数 [min-1]

■fH:硬さ係数LMガイドの負荷能力を十分発揮させるためには、転動面の硬さをHRC58~64とする必要があります。この硬さより低い場合、基本動定格荷重および基本静定格荷重が低下しますので、それぞれに硬さ係数(fH)を乗じます。通常、LMガイドは十分な硬さが確保されているのでfH=1.0になります。

■fC:接触係数LMブロックを密着状態で使用する場合では、モーメント荷重や取付面精度が影響し均一な荷重分布を得ることが難しいため、複数のブロックを密着使用する場合は表1の接触係数を基本定格荷重(C)、(C0)に乗じてください。注)大型の装置に不均一な荷重分布が予想される場合は表1の接触係数を考慮してください。

■fW:荷重係数一般的に往復運動をする機械は運転中に振動や衝撃を伴うものが多く、特に高速運転時に発生する振動や、常時繰返される起動停止時の衝撃などのすべてを正確に求めることは困難です。したがって、速度・振動の影響が大きい場合は、経験的に得られた表2の荷重係数を基本動定格荷重(C)に除してください。

0.8

0.9

1.0

0.7

0.6

0.5

100 150 200転動面温度(℃)

温度係数 fT

図2

■fT:温度係数ボールリテーナ入りLMガイドの使用温度は通常80℃以下のため、fT=1.0になります。

6

HCR OUTLINE製品概要

※1 予圧

LMブロックの剛性を高めるため、あらかじめ転動体(ボール)に与える内部荷重をいいます。なお、HCR形は、すべてご指定のすきま調整がなされた状態で出荷されますので、予圧の調整が不要です。

ラジアルすきま規格LMガイドのラジアルすきまは、走り精度、耐荷

重性能や剛性に大きく影響するので、用途に応じ

た適切なすきまの選定が大切です。

一般的には、往復運動から生じる振動・衝撃を考慮し

て、マイナスすきま(予圧※1を与えた状態)を選定する

ことが寿命および精度に好影響をもたらします。

単位:μm

– 3 ~ +3– 4 ~ +2– 6 ~ +3– 8 ~ +4–10 ~ +5–14 ~ +7

– 6 ~ – 2– 12 ~ – 4– 16 ~ – 6– 22 ~ – 8– 25 ~ –10– 32 ~ –14

121525354565

表示記号 普 通 軽予圧形番 無記号 C1

ラジアルすきま

7

※1 走り平行度

LMレールを基準ベース面にボルトで締付けた状態で、LMブロックをLMレールの全長にわたり走行させたときの、LMブロックとLMレール基準面部同士の平行度誤差。

※2 高さMのペア相互差

同一平面上に組合される各々のLMブロックの、高さ(M)寸法の、最小値と最大値の差。

※3 幅W2のペア相互差

1本のLMレールに組合される各々のLMブロックとLMレール間の幅(W2)寸法の、最大値と最小値の差。

表1 HCR形精度規格

HCR形の精度は、下表に示すように形番ごとに並

級および上級に分類されます。

精度規格

A

C

M

HCR形の精度は、走り平行度※1、高さ・幅の寸法許容差、1軸に数個のLMブロックを使用する

場合や、同一平面上に数軸取付ける場合に必要となる高さ・幅のペア相互差※2,※3を各形番ごとに

規定しています。

形番

12152535

精度規格 項目

□A 面に対するLMブロック □C 面の走り平行度

高さMの寸法許容差 高さMのペア相互差 高さMの寸法許容差 高さMのペア相互差

上級 H

単位:mm

4565 □A 面に対するLMブロック

□C 面の走り平行度

並級 無記号

0.05± 0.2

± 0.2

下表による

下表による

0.06

0.03± 0.2

± 0.20.04

単位:μmHCR形 LMレール長さと走り平行度LMレール長さ[mm]

こえる 以下並級無記号

上級H

―125200250315400500630800

100012501600

125200250315400500630800

1000125016002000

303740444953586470778492

151820222426293235384246

走り平行度の値

8

HCR OUTLINE製品概要

LMブロックとLMレールの取付面には、通常、組付け易さや高精度な位置合わせを可能にする

ため側面に突きあてを設けます。

取付面のすみは、LMブロックやLMレールの面取りと干渉しないように逃げをつけるか、すみの半径r以下

に加工してください。

取付面の肩の高さとすみの半径

r1

r2

r2

r1

H2

H1H3

LMレール部 LMブロック部

呼び形番LMレール部のすみの半径r1(最大)

LMブロック部のすみの半径r2(最大)

LMレール部の肩の高さ

H1

LMブロック部の肩の最大高さ

H2 H3

121525354565

0.80.51111.5

0.50.51111.5

2.63568

10

64568

10

3.13.55.57.5

1014

単位:mm

RガイドのLMレールの取付けは、LMレールの基準面側(内側)に突きあて(ピン等の突きあて

でもかまいません)を設け、その突きあて面にLMレールを押しつけ反基準面側からおさえ板な

どで押しあてる方法を推奨します。

HCR形組付け要領

継ぎ部

継ぎ部のLMレール固定方法 ピンの突きあてによるLMレール固定方法

9

■ 呼び形番の構成例 HCR25A 2 UU C1 +60/1000R H T

z呼び形番 x1軸に組合せるLMブロックの個数 c防塵用部品記号(P.12参照) vラジアルすきま記号(P.6参照)bR中心角 nLMレール半径(mm表示) m精度記号(P.7参照) ,LMレール継ぎ記号

z nbx m ,c v

W

MT

W1

T1

W2

H3

呼び形番

外形寸法 LMブロック寸法

W

長さ

L B C S L1

H3

T T1 N E

グリース

ニップルHCR 12A+60/100RHCR 15A+60/150RHCR 15A+60/300RHCR 15A+60/400RHCR 25A+60/500RHCR 25A+60/750RHCR 25A+60/1000RHCR 35A+60/600RHCR 35A+60/800RHCR 35A+60/1000RHCR 35A+60/1300RHCR 45A+60/800RHCR 45A+60/1000RHCR 45A+60/1200RHCR 45A+60/1600RHCR 65A+60/1000RHCR 65A+60/1500RHCR 65A+45/2000RHCR 65A+45/2500RHCR 65A+30/3000R

高さ

M

18

24

36

48

60

90

39

47

70

100

120

170

44.654.555.555.881.682.382.5

107.2107.5108.2108.5136.7137.3137.3138

193.8195.4195.9196.5196.5

32

38

57

82

100

142

18242828

45

58

70

106

M 4

M 5

M 8

M10

M12

M16

30.5

38.8

59.5

80.4

98

147

4.5

10.3

14.9

19.9

23.9

34.9

5

11

16

21

25

37

3.4

4.5

6

8

10

19

3.5

5.5

12

12

16

16

3.1

3.5

5.5

7.5

10

14

PB107

PB1021B

B-M6F

B-M6F

B-PT1/8

B-PT1/8

Model HCRHCR形 寸法表

MB

MC

10

(L)

n1-φd1通シφd2ザグリ深サh

θ2

θ1 (θ1)

4-S CB

θ (n1-1)×θ2

L0

(U)

Ri RRo

R RO Ri LO U

W1 W2

高さ

M1 d1×d2×h n1 θ˚ θ1̊ θ2˚

C

[kN]

C0

[kN]

基本定格荷重 静的許容モーメント[kN・m]*LMレール寸法

100150300400500750

1000600800

10001300800

10001200160010001500200025003000

106157.5307.5407.5511.5761.5

1011.5617817

10171317822.5

1022.51222.51622.51031.51531.52031.52531.53031.5

94142.5292.5392.5488.5738.5988.5583783983

1283777.5977.5

1177.51577.5968.5

1468.51968.52468.52968.5

100150300400500750

1000600800

10001300800

10001200160010001500153119131553

13.420.1405467

10013480

107134174107134161214134201152190102

12

15

23

34

45

63

13.5

16

23.5

33

37.5

53.5

11

15

22

29

38

53

3.5✕6✕5

4.5✕7.5✕5.3

7✕11✕9

9✕14✕12

14✕20✕17

18✕26✕22

33579

12157

1112178

1012158

10121310

60

60

60

60

60

6060454530

776322.5232.52.52232.52230.51.51.5

232312975495.553.586548643.53

4.76.668.338.33

19.9

37.3

60

141

8.5310.813.513.5

34.4

61.1

95.6

215

0.0445

0.0844

0.344

0.905

1.83

5.82

注 寸法表中のLMレール半径以外の半径も製作しますのでTHKまでお問い合わせください。寸法表中のR中心角は最大製作角度です。それ以上の角度はつなぎにて製作しますので、THKまでお問い合わせください。静的許容モーメント* 1個 :LMブロック1個における静的許容モーメント値

2個密着:LMブロックを2個密着した状態での静的許容モーメント値

単位:mm

MC

1個

MA

質量

0.08

0.2

0.59

1.6

2.8

8.5

0.83

1.5

3.3

6.6

11.0

22.5

LMブロック

[kg]

LMレール

[kg/m]

0.0409

0.0805

0.307

0.782

1.42

4.8

0.0409

0.0805

0.307

0.782

1.42

4.8

0.228

0.457

1.71

3.93

7.92

23.5

0.228

0.457

1.71

3.93

7.92

23.5

MA

1個 2個密着

MB

1個 2個密着

M1

N

(E) (L1)

11

LMレール取付け穴専用キャップC形 4

スペーサ

金属スクレーパ 3

エンドシール 1

ダブルシール

サイドシール 2

LMレール取付け穴 専用キャップGC形

※特殊レール対応 4

HCR OPTIONSオプション

HCRには防塵のための関連部品をご用意しています。用途・設置箇所によってお選びください。

直動システムに異物が侵入すると、異常摩耗や早期寿命の原因となるため、異物の侵入を防止する必要があります。したがって、異物の侵入が考えられる場合は、雰囲気条件にあった効果的な密封装置や防塵装置を選定することが重要です。

・シール抵抗最大値HCR…SS形シールの、潤滑剤が塗布された状態における、LMブロック1個あたりのシール抵抗の最大値は、表1の値を参考にしてください。

12

OPTIONSオプション

エンドシール

サイドシール

表3 HCR形防塵用部品取付け後のLMブロック全長(L寸法)呼び形番

12A+60/ 100R15A+60/ 150R15A+60/ 300R15A+60/ 400R25A+60/ 500R25A+60/ 750R25A+60/1000R35A+60/ 600R35A+60/ 800R35A+60/1000R35A+60/1300R45A+60/ 800R45A+60/1000R45A+60/1200R45A+60/1600R65A+60/1000R65A+60/1500R65A+60/2000R65A+60/2500R65A+60/3000R

UU単位:mm

44.654.555.555.881.682.382.5

107.2107.5108.2108.5136.7137.3137.3138193.8195.4195.9196.5196.5

SS—54.555.555.881.682.382.5

107.2107.5108.2108.5136.7137.3137.3138193.8195.4195.9196.5196.5

DD—59.760.76189.289.990.1

114.8115.1115.8116.1143.9144.5144.5145.2201202.6203.1203.7203.7

ZZ——57.157.385.58686.2

111.2111.5112112.3142.1142.7142.7143.3199.4200.8201.3201.8201.8

KK——62.362.593.193.693.8

118.8119.1119.6119.8149.2149.9149.9150.5206.6208208.5209209

LL—54.555.555.881.682.382.5

107.2107.5108.2108.5136.7137.3137.3138193.8195.4195.9196.5196.5

RR—54.555.555.881.682.382.5

107.2107.5108.2108.5136.7137.3137.3138193.8195.4195.9196.5196.5

注)— は非対応DD,ZZ,KK仕様は、LMレールの半径により対応・非対応がありますのでTHKまでお問い合わせください。

表1 HCR…SS形シール抵抗最大値呼び形番

121525354565

シール抵抗最大値1.22.03.9

11.819.634.3

単位:N

耐摩耗性に優れた特殊合成ゴム製のエンドシールや、より防塵効果を高めるためのサイドシール等が用意されています。

防塵用部品が必要な場合は表2に示す記号で指示してください。なお、防塵用部品の適応形番および防塵用部品取付け後のLMブロック全長寸法(L寸法)については、表3を参照してください。

z~c シール及びスクレーパ

表2 HCR形の防塵用部品記号記号UUSSDDZZKKLLRR

防塵用部品エンドシール付きエンドシール + サイドシール付きダブルシール + サイドシール付きエンドシール + サイドシール + 金属スクレーパ付きダブルシール + サイドシール + 金属スクレーパ付き低抵抗エンドシール付きLLシール + サイドシール付き

エンドシール粉塵がある箇所に使用。

サイドシール取付け姿勢が垂直水平、逆さ使用などLMブロック側面や底面から粉塵が入りやすい箇所に使用。

1

2

金属スクレーパ(非接触)溶接のスパッタなどがLMレールに貼りついてしまう可能性のある箇所に使用。

3

金属スクレーパ

13

b LMレール取付け穴専用キャップC形

LMガイドのLMレール取付け穴に切粉や異物が詰まるとLMブロック内部に侵入する可能性がありますので、そのような場合にはLMレール取付け穴を専用キャップでふさぎ、LMレール上面と同一面にして異物の侵入を防ぐことができます。LMレール取付け穴専用キャップC形は、耐油性および耐摩耗性に優れた特殊合成樹脂を使用していますので、十分な耐久性を持っています。ご注文の際は右表のCキャップ形番でご指示ください。

D

H

呼び形番Cキャップ形番

使用ボルト

主要寸法 mmD H

121525354565

C 3 M 3 6.3 1.2C 4 M 4 7.8 1.0C 6 M 6 11.4 2.7C 8 M 8 14.4 3.7C12 M12 20.5 4.7C16 M16 26.5 5.7

LMレール取付け穴専用キャップC形LMレール取付け穴への切削屑の侵入を防ぎます。

5

GCキャップは、LMレールの取付け穴をふさぐ金属製のキャップです(RoHS指令適合品)。過酷環境下におけるLMレール上面(取付け穴)からの異物やクーラントの侵入を防ぎ、防塵用シールと共に使用することでLMガイドの防塵性能を飛躍的に向上します。

φD

H

v LMレール取付け穴専用キャップ GCキャップGCキャップ4

単位:mm

呼び形番 外径 D 厚さ HGC5 9.86 2.5GC6 11.36 2.5GC8 14.36 3.5

GC10 17.86 3.5GC12 20.36 4.6

呼び形番 外径 D 厚さ HGC14 23.36 5.0GC16 26.36 5.0GC22 35.36 5.0GC24 39.36 5.0

HCR25A 2 UU C1 + 60 / 1000R H T GC呼び形番

1軸に組合せるLMブロックの個数

防塵用部品記号

R中心角 LMレール半径(mm表示) LMレール

継ぎ記号

GCキャップ付き

注1)GCキャップ付きのLMガイドは、特殊レールとなります。注2)ステンレス鋼製および表面処理されたLMレールには取付けられません。注3)真空、低温、高温など特殊環境下でご使用の際にはTHKにお問い合わせください。注4)GCキャップ単体の販売はおこなっていません。LMガイドとのセット販売になります。注5)LMレールの取付け穴口元部は面取りされていません。作業中に手を傷つけないようご注意ください。注6)GCキャップを取付けた後は、LMレール上面の平坦化と清浄(拭き取り)を必ずおこなってください。

GCキャップ付きのLMガイドをご希望の場合は、下記の構成例どおりにご指示ください。

呼び形番の構成例

精度記号ラジアルすきま記号

O字 U字 L字 S字 O字 U字 L字 S字

14

直曲ガイド HMG

図1 HMG形の構造

直曲ガイドHMG形は、直線LMガイドHSR形と曲線RガイドHCR形のそれぞれの技術を組合せることにより直線部

と曲線部を1種類のLMブロックで連続走行を可能とした新しい直曲ガイドです。組立・搬送ライン、検査装置等で

の作業効率の向上やリフト&ターンテーブル削減等による構造の簡素化により大幅なコストダウンが実現します。

● 自由な設計直線と曲線の自由な組合せが可能です。

直線部⇔曲線部のスムーズな乗り移りが出来るため、O,U,L,S字等の自由な組合せが可能です。また、直曲ガイドHMG形は単軸複数

LMブロックおよび2本LMレールや複数LMレールでの組合せにより、大型テーブルの取付けや重量物の搬送ができ自由度の高い設計

が可能です。

図2 動作例

LMブロック

レール

直曲シール

エンドプレート

ボール

曲線レール つなぎレール 直線レール

15

● 搬送時間の短縮シャトル方式と異なり、HMG形を用いた循環方式にすることで検査・組み立て作業中のワークのセットが可能となり作業のタクトタイム

が大幅に向上します。テーブル数を増やす事でさらにタクトタイム短縮が可能となります。

● 機構簡素化によるコストダウン直線レールと曲線レールを組合せる事により、従来の搬送・製造ラインで方向転換を行うために使用しているリフト&ターンテーブルが不要と

なるため、機構簡素化となり部品点数を大幅に削減できコストダウンが可能となります。また、設計工数の削減が可能となります。

ワークセット → 送り → 作業 → 戻り → ワークセット・・・

循環方式 シャトル方式

ワーク搬入

ワーク送り

ワーク戻り

作業 ワーク搬出

ワーク搬入

ワーク搬出

作業 作業

作業

作業

ワーク送り

図3 タクト向上

ターンテーブル ターンテーブルが不要

従来方式 HMG形を使用

図4

16

HMG OutlineHMG 製品概要

●HMG 15 ●HMG 45●HMG 25 ●HMG 65●HMG 35

HMG形 LMブロックのフランジ部にタップ加工を施しています。上下どちらからでも取付けが可能です。

LMブロックが直線レール、曲線レールを連続走行可能とする特殊構造を採用しており、

直線と曲線の自由な組合せが可能です。

主な用途 組立ライン/搬送ライン/検査装置/大型旋回台座

/アミューズメントマシン

※1 HMG形寸法表 P.21~

各方向の定格荷重HMG形は、ラジアル方向、逆ラジアル方向お

よび横方向にかかる全ての荷重が負荷でき

ます。

基本定格荷重は4方向(ラジアル方向・逆ラジアル

方向・横方向)とも同等であり、その値はHMG形

寸法表※1に記載されています。

PL

PT PT

PR

ラジアル方向逆ラジアル方向

横方向 横方向

PE :等価荷重 [N]

・ラジアル方向

・逆ラジアル方向

・横方向

PR :ラジアル荷重 [N]

PL :逆ラジアル荷重 [N]

PT :横方向荷重 [N]

PE=PR(PL)+PT

等価荷重HMG形のLMブロックが各方向の荷重を同時

に負荷する場合の等価荷重は、次式により求

められます。

17

※1 基本動定格荷重(C)

一群の同じLMガイドを同じ条件で個々に運動させた時、定格寿命(L)が50kmとなるような方向と大きさの変動しない荷重をいいます。

寿命

●定格寿命一群の同じLMガイドを同じ条件で個々に運動させ

たとき、そのうちの90%がフレーキング(金属表面

のうろこ状のはく離)をおこすことなく到達できる

総走行距離をいいます。

●寿命時間定格寿命(L)が求められると、ストローク長さと往

復回数が一定の場合、寿命時間は右式により求め

られます。

LMガイドの寿命は同じように製作されたものを同一運転条件で使用しても、バラツキがあ

ります。このためLMガイドの寿命を求める目安として、次のように定義された定格寿命を使

用します。

L :定格寿命 [km]C :基本動定格荷重※1 [N]PC:計算荷重 [N]

fH :硬さ係数 (図1)fT :温度係数 (図2)fC :接触係数 (表1)fW :荷重係数 (表2)

L = ( · )3 50CPC

fH · fT · fC

fW

Lh =L 106

2 RS n1 60

1.00.90.80.70.60.50.40.30.20.1

60 50 40 30 20 10転動面硬さ(HRC)

硬さ係数 fH

表1 接触係数(fC)

図1

表2 荷重係数(fW)

密着時のブロック数2345

6以上通常使用

接触係数 fC

0.810.720.660.610.61

微速の場合V≦0.25m/s

低速の場合0.25<V≦1m/s

中速の場合1<V≦2m/s

高速の場合V>2m/s

1 ~1.2

1.2~1.5

1.5~2

2 ~3.5

振動・衝撃 速度[V] fW

Lh :寿命時間 [h]Rs :ストローク長さ [mm]n1 :毎分往復回数 [min-1]

■fH:硬さ係数LMガイドの負荷能力を十分発揮させるためには、転動面の硬さをHRC58~64とする必要があります。この硬さより低い場合、基本動定格荷重および基本静定格荷重が低下しますので、それぞれに硬さ係数(fH)を乗じます。通常、LMガイドは十分な硬さが確保されているのでfH=1.0になります。

■fC:接触係数LMブロックを密着状態で使用する場合では、モーメント荷重や取付面精度が影響し均一な荷重分布を得ることが難しいため、複数のブロックを密着使用する場合は表1の接触係数を基本定格荷重(C)、(C0)に乗じてください。注)大型の装置に不均一な荷重分布が予想される場合は表1の接触係数を考慮してください。

■fT:温度係数ボールリテーナ入りLMガイドの使用温度は通常80℃以下のため、fT=1.0になります。

■fW:荷重係数一般的に往復運動をする機械は運転中に振動や衝撃を伴うものが多く、特に高速運転時に発生する振動や、常時繰返される起動停止時の衝撃などのすべてを正確に求めることは困難です。したがって、速度・振動の影響が大きい場合は、経験的に得られた表2の荷重係数を基本動定格荷重(C)に除してください。

0.8

0.9

1.0

0.7

0.6

0.5

100 150 200転動面温度(℃)

温度係数 fT

図2

18

HMG OUTLINE製品概要

※1 予圧

LMブロックの剛性を高めるため、あらかじめ転動体(ボール)に与える内部荷重をいいます。なお、HMG形は、すべてご指定のすきま調整がなされた状態で出荷されますので、予圧の調整が不要です。

ラジアルすきま規格LMガイドのラジアルすきまは、走り精度、耐荷重性能や剛性に大きく影響するので、用途に応

じた適切なすきまの選定が大切です。一般的には、往復運動から生じる振動・衝撃を考慮して、

マイナスすきま(予圧※1を与えた状態)を選定することが

寿命および精度に好影響をもたらします。

ラジアルすきま

単位:μm

15 – 4~+2 – 12~ – 425 – 6~+3 – 16~ – 635 – 8~+4 – 22~ – 845 – 10~+5 – 25~ –1065 – 14~+7 – 32~ –14

呼び形番普通 軽予圧記号なし C1

※2 走り平行度

LMレールを基準ベース面にボルトで締付けた状態で、LMブロックをLMレールの全長にわたり走行させたときの、LMブロックとLMレール基準面部同士の平行度誤差。

※3 高さMのペア相互差

同一平面上に組合される各々のLMブロックの、高さ(M)寸法の、最小値と最大値の差。

※4 幅W2のペア相互差

1本のLMレールに組合される各々のLMブロックとLMレール間の幅(W2)寸法の、最大値と最小値の差。

W2

M

B

D

C

A

R

直曲ガイドHMG形の精度は、走り平行度※2、高さ・幅の

寸法許容差※3,※4、1軸に数個のLMブロックを使用する

場合や、同一平面上に数軸取付ける場合に必要となる

高さ・幅のペア相互差を規定しています。(なお曲線部で

はすきまが発生いたします。)

HMG形の精度は、下表のように形番ごとに定められています。

単位:mm

呼び形番 精度規格 並級項目 記号なし

高さMの寸法許容差 ± 0.1高さMのペア相互差 0.02

15幅W2の寸法許容差 ± 0.1幅W2のペア相互差 0.02

A面に対するC面の走り平行度 下表によるB面に対するD面の走り平行度 下表による

高さMの寸法許容差 ± 0.1高さMのペア相互差 0.02

25 幅W2の寸法許容差 ± 0.135 幅W2のペア相互差 0.03

A面に対するC面の走り平行度 下表によるB面に対するD面の走り平行度 下表による

高さMの寸法許容差 ± 0.1高さMのペア相互差 0.03

45 幅W2の寸法許容差 ± 0.165 幅W2のペア相互差 0.03

A面に対するC面の走り平行度 下表によるB面に対するD面の走り平行度 下表による

精度規格

HMG形 LMレール長さと走り平行度単位:μm単位:μm

LMレール長さ[mm] 走り平行度の値

こえる 以下並級無記号

― 125 30125 200 37200 250 40250 315 44315 400 49400 500 53

LMレール長さ[mm] 走り平行度の値

こえる 以下並級無記号

1500 1630 581630 1800 641800 1000 701000 1250 771250 1600 841600 2000 92

19

LMブロックとLMレールの取付面には、通常、組付け易さや高精度な位置合わせを可能にする

ため側面に突きあてを設けます。

取付面のすみは、LMブロックやLMレールの面取りと干渉しないように逃げをつけるか、すみの半径r以下

に加工してください。

取付面の肩の高さとすみの半径

H1

H3

r1

r2

r2

r1

H2

LMレール部 LMブロック部

呼び形番LMレール部のすみの半径r1(最大)

LMブロック部のすみの半径r2(最大)

LMレール部の肩の高さ

H1

LMブロック部の肩の高さ

H2 H3

1525354565

0.51111.5

0.51111.5

3568

10

4568

10

3.55.57.5

1014

単位:mm

20

HMG OUTLINE製品概要

直曲ガイドHMG形は、2軸以上使用する場合や1軸にLMブロックを2個以上連結して使用する

場合には、曲線部を旋回する為に、各構成によりテーブルに回転機構およびスライド機構が必要

となります。機構例を図1に示しますので参考としてください。

テーブル機構例

複数軸で使用する場合の実際のテーブル設計例を図2に示します。直曲ガイドでは、直線部から曲線部へ

移動した際にテーブルが偏心するため、回転機構およびスライド機構が必要となります。偏心量は、曲線部

のRおよびLMブロックスパンによって異なるため、仕様に合わせた設計が必要となります。

図3にスライド機構、回転機構の詳細図を示します。図3ではスムーズなスライド運動および回転運動を得

るために、スライド機構にはLMガイド、回転機構にはクロスローラーリングを使用しています。

また、直曲ガイドの駆動にはベルト駆動やチェーン駆動などがあります。

1軸LMブロック2個

:回転機構

1軸LMブロック3個以上

:回転機構とスライド機構

2軸LMブロック2個

2軸LMブロック4個 (1) (2)

2軸LMブロック6個以上

図1 テーブル機構例

直線部

曲線部

回転+スライド 回転+スライド 回転+スライド

回転+スライド

回転 回転

テーブル

スライド量

図2回転+スライド 回転

回転 回転+スライド

LMガイド クロスローラーリング

LMガイド クロスローラーリング

図3

21

Model HMGHMG形 寸法表

〃 〃

B

N

L1

(L)

(E)

M

W1 W2

W

B(L')

2-S×R

呼び形番

外形寸法 LMブロック寸法 LMレール寸法

HMG15A

HMG25A

HMG35A

HMG45A

HMG65A

M W L L' B L1 N E W1 W2 F

高さ

M1

直線レール

S×R

24

36

48

60

90

47

70

100

120

170

48

62.2

80.6

107.6

144.4

28.8

42.2

54.6

76.6

107.4

38

57

82

100

142

16

25.6

32.6

42.6

63.4

4.3

6

8

10

19

5.5

12

12

16

16

15

23

34

45

63

16

23.5

33

37.5

53.5

60

60

80

105

150

15

22

29

38

53

M5×11

M8×16

M10×21

M12×25

M16×37

MB

MC MA

22

4.5×7.5×5.3

7×11×9

9×14×12

14×20×17

18×26×22

150300400500750

1000600800

10001300

80010001200160010001500200025003000

3579

1215

7111217

8101215

810121310

60606060606060606060606060606060454530

76322.5232.52.52232.52230.51.51.5

2312

975495.553.586548643.53

2.56

9.41

17.7

28.1

66.2

4.23

10.8

19

29.7

66.7

0.44

6.7

11.5

18.2

36.2

B

h

F

φd1

φd2

M1

θ2

R

θ

θ1

(n-1)×θ2

θ1

直線レール

曲線レール

取付け穴

d1×d2×h

曲線レール

R n θ° θ1° θ2° 合成(C)[kN] 直線部(C0st)[kN] 曲線部(C0r)[kN]

基本動定格荷重(C) 基本静定格荷重(C0)LMレール寸法

単位:mm

1軸にLMブロック1個の使用では、モーメントが作用すると、動作に支障をきたす場合があります。

モーメントが作用する場合には、1軸にLMブロックを複数個で使用することを推奨致します。

表1にMA,MB,MC各方向のLMブロック1個における許容モーメントの値を示します。

表1 HMG形の静的許容モーメント 単位:kN・m

呼び形番MA MB MC

直線部 曲線部 直線部 曲線部 直線部 曲線部HMG15 0.008 0.007 0.008 0.01 0.027 0.003HMG25 0.1 0.04 0.1 0.05 0.11 0.07HMG35 0.22 0.11 0.22 0.12 0.29 0.17HMG45 0.48 0.2 0.48 0.22 0.58 0.34HMG65 1.47 0.66 1.47 0.73 1.83 0.94

23

● 継ぎ部段差規格LMレール取付け時の精度誤差は製品の寿命に関係す

るため、継ぎ部の段差については表1の規格内に取付け

てください。特に曲線部同士、曲線部とつなぎレールの

継ぎ部には図1のような押し当てを推奨いたします。

その場合、固定の突き当ては外周側へ配置し、その突

き当てへレールを押し当て、内側より調整ねじにて継

ぎ部の段差を調整してください。

ピンまたは 突き当て

調整ねじ

c

ba

図1 押し当て

● 曲線部についてHMG形は、曲線部については構造上すきまが発生します。高精度の送りを必要とする場合には使用出来ない場

合がありますのでご注意ください。また、曲線部では大きなモーメントを負荷することが出来ません。大きなモ

ーメントが作用する場合には、LMブロックの数やLMレールの軸数を増やす必要があります。また、許容モーメ

ントの値は、P.22 表1を参照ください。

注)外周側をピン,内周側を押ボルトとしてください。

Model HMG継ぎLMレール

表1 継ぎ部段差規格 単位:mmボール転動面、 上面 継ぎ部

呼び形番 側面 最大すきまa b c

15 0.01 0.02 0.625 0.01 0.02 0.735 0.01 0.02 1.045 0.01 0.02 1.365 0.01 0.02 1.3

24

● 継ぎLMレールHMG形は、直線部から曲線部へLMブロックが移

動する場合やS字型のようにRが反転する場合には

必ず継ぎレールが必要となりますので設計される

際にはご注意ください。

呼び形番つなぎレール寸法

高さ ピッチ 取付け穴 幅 テーパ長さ テーパ深さ 半径M1 F d1×d2×h W1 W0 a b R

15A

25A

35A

45A

65A

15

22

29

38

53

60

60

80

105

150

15

23

34

45

63

28

42

54

76

107

14.7814.8914.9222.8322.8922.9233.7733.8333.8633.944.7144.7744.8144.8662.4862.6662.7462.862.83

0.220.110.080.170.110.080.230.170.140.10.290.230.190.140.520.340.260.20.17

150300400500750

1000600800

10001300

80010001200160010001500200025003000

4.5×7.5×5.3

7×11×9

9×14×12

14×20×17

18×26×22

表2 継ぎレール寸法 単位:mm

G F F/2

a

b

L

φd1

M1

h

W0 W1

φd2

2軸使用時

500

R 300

R 150

60°

60°

60° 図2 呼び形番例

■ 呼び形番の構成例

HMG15A 2 UU C1+1000L T+60/150R 6T+60/300R 6T-Ⅱ

z呼び形番 xLMブロック個数/1軸 cシール記号 vすきま記号 b直線LMレール総長さ/1軸 n直線LMレール継ぎ記号 m内側曲線LMレール1本の中心角 ,内側曲線LMレール半径 .内側曲線LMレール継ぎ本数 ⁄0外側曲線LMレール1本の中心角 ⁄1外側曲線LMレール半径 ⁄2外側曲線LMレール継ぎ本数 ⁄3軸数記号

z , . ⁄0 ⁄1 ⁄2 ⁄3mnbvx c

注 注)この呼び形番は1軸ユニットで1setとします。(2軸使用の場合の必要数は、2setとなります。)注)HMG形はシールなしが標準となります。 上記呼び形番の構成の場合は図2となります。

25

エンドシール 1

LMレール取付け穴専用キャップC形 2

HMG OPTIONSオプション

HMGには防塵のための関連部品をご用意しています。用途・設置箇所によってお選びください。

26

OPTIONSオプション

直動システムに異物が侵入すると、異常摩耗や早期寿命の原因となるため、異物の侵入を防止する必要があります。したがって、異物の侵入が考えられる場合は、雰囲気条件にあった効果的な密封装置や防塵装置を選定することが重要です。

防塵用部品

呼び形番1525354565

シール抵抗最大値368

1240

表2 HMG形の防塵用部品記号記号UU

防塵用部品エンドシール付き

LMガイドのLMレール取付け穴に切粉や異物が詰まるとLMブロック内部に侵入する可能性がありますので、そのような場合にはLMレール取付け穴を専用キャップでふさぎ、LMレール上面と同一面にして異物の侵入を防ぐことができます。

LMレール取付け穴専用キャップC形は、耐油性および耐摩耗性に優れた特殊合成樹脂を使用していますので、十分な耐久性を持っています。ご注文の際は表のCキャップ形番でご指示ください。

x LMレール取付け穴専用キャップC形

呼び形番Cキャップ形番

使用ボルト

主要寸法 mmD H

1525354565

C 4 M 4 7.8 1C 6 M 6 11.4 2.7C 8 M 8 14.4 3.7C12 M12 20.5 4.7C16 M16 26.5 5.7

D

H

2LMレール取付け穴専用キャップC形LMレール取付け穴への切削屑の侵入を防ぎます。

エンドシール

エンドシール粉塵がある箇所に使用。

1

・シール抵抗最大値HMG…UU形シールの、潤滑剤が塗布された状態における、LMブロック1個あたりのシール抵抗の最大値は、表1の値を参考にしてください。

表1 HMG…UU形シール抵抗最大値

耐摩耗性に優れた特殊合成ゴム製のエンドシールが用意されています。

防塵用部品が必要な場合は表2に示す記号で指示してください。なお、防塵用部品の適応形番および防塵用部品取付け後のLMブロック全長寸法(L寸法)については、表3を参照してください。

z シール

単位:N

表3 HMG形防塵用部品取付け後のLMブロック全長(L寸法)単位:mm

呼び形番1525354565

UU4862.280.6

107.6144.4

ご使用上の注意点●取扱い・本製品の大型形番は重量物(20kg以上)です。重量物運搬の際は2人以上または運搬器具を使用しておこなってください。けがや破損の原因となります。

・各部を分解しないでください。ごみの侵入や機能が損失する原因となります。

・LMブロックおよびLMレールを傾けますと、自重で落下する場合がありますので、ご注意ください。

・LMガイドを落下させたり、叩いたりしないでください。けがや破損の原因となります。また、衝撃を与えた場合、外観に破損が見られなくとも機能を損失する可能性があります。

・ごみ、切り粉など異物の侵入のないようご注意ください。ボール循環部品の破損や機能の損失の原因となります。

・クーラントの種類によっては製品の機能に支障をきたす場合があります。クーラントがLMブロック内部に侵入するような環境下で使用される場合は、THKまでお問い合わせください。

・80℃を超えての使用は避けてください。80℃を超えて使用されたい場合は、THKまでお問い合わせください。

・ごみ、切り粉などの異物が付着した場合は、洗浄した後、潤滑剤を再封入してください。使用する洗浄液の種類は、THKまでお問い合わせください。

・LMガイドを逆さ吊り状態で使用される場合では、落下防止の安全機構を追加する等の対処をしてください。事故等によりエンドプレートが破損しますと、ボールが脱落し、LMレールからLMブロックが外れて落下する恐れがあります。

・常に振動が作用する箇所、クリーンルーム、真空、低温・高温などの特殊環境下で使用される場合は、THKまでお問い合わせください。

・LMブロックを一度LMレールから抜いて再度組付ける場合は、組付けを容易にするためのLMブロック抜き取り/挿入治具がありますので、THKまでお問い合わせください。

●潤滑・防錆油をよく拭き取り、潤滑剤を封入してからお使いください。

・性状の異なる潤滑剤を混合しての使用は避けてください。

・常に振動が作用する箇所、クリーンルーム、真空、低温・高温など特殊環境下での使用は、通常の潤滑剤を使用できない場合がありますので、THKまでお問い合わせください。

・特殊な潤滑剤を使用される場合は、THKまでお問い合わせください。

・油潤滑にて使用される場合、LMブロックの取付け姿勢によっては、潤滑油が行き渡らないことがありますので、THKまでお問い合わせください。

・給脂間隔は使用条件により異なりますので、THKまでお問い合わせください。

●保管・LMガイドは、弊社の梱包および荷姿で、高温・低温、多湿を避け、水平な状態で保管してください。

Rガイド HCR/直曲ガイド HMG

●「LMガイド」「ボールリテーナ」「 」はTHK株式会社の登録商標です。®

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●改良のため予告なしに外観、仕様等変更することがありますので、ご採用の時は事前にお問い合わせください。

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