消火ポンプ参考資料...消火ポンプの全揚程の計算方法 屋内消火栓用ポンプ...
TRANSCRIPT
■加圧送水装置の基準(抜粋)
●ポンプの吐出量及び全揚程は、図1において下式を満足するものであること。
●ポンプの軸動力は、定格吐出量の150%吐出量において電動機定格出力の110%を超えないこと。
●定格吐出量におけるポンプ効率は、図2の効率曲線図における効率以上であること。
図1 揚程曲線図
図2 ポンプ効率曲線図
504
消火ポンプ参考資料
■消火ポンプの全揚程の計算方法●屋内消火栓用ポンプ
ポンプの全揚程は次により求めた値以上のこと。※(2号
消火栓の場合は25m)
H=h1+h2+h3+17m
H :ポンプの全揚程(m)
h1:消防用ホースの摩擦損失水頭(m)
h2:配管の摩擦損失水頭(m)
h3:落差(実揚程)(m)
●スプリンクラー用ポンプ
ポンプの全揚程は次により求めた値以上のこと。
H=h1+h2+10m
H :ポンプの全揚程(m)
h1:配管の摩擦損失水頭(m)
h2:落差(実揚程)(m)
●屋外消火栓用ポンプ
ポンプの全揚程は次により求めた値以上のこと。
H:h1+h2+h3+25m
H :ポンプの全揚程(m)
h1:消防用のホースの摩擦損失水頭(m)
h2:配管の摩擦損失水頭(m)
h3:落差(実揚程)(m)
■消火ポンプの吐出し量の計算方法
消火栓設置個数が最も多い階における設置個数
ポンプ吐出し量( l /min)以上1
150
1号2以上300
1
70
2号2以上
140
スプリンクラーヘッド個数ポンプ吐出し量( l /min)以上
12
1,080
10以下900
15
1,350
20
1,800
30
2,700
設 置 個 数ポンプ吐出し量( l /min)以上
1
400
2個以上800
〈屋内消火栓用〉
〈スプリンクラー用〉
〈屋外消火栓用〉
■消防用ホースの摩擦損失水頭 消防用ホースの摩擦損失水頭は、消防庁長官の定めた基
準によることとなっています。現在のところ基準がでてい
ませんので参考値として東京消防庁の基準を紹介します。
(東京消防庁予防部編「消火用設備・火を使用する設備等の
技術基準」より)
ホースの摩擦損失水頭(100m当たり)ホースの呼び径
流量l
口径
40mm種 別 麻
ホース
26m
—
130
350
ゴム内張ホ ー ス
12m
—
50mm
麻 ホース
7m
—
ゴム内張ホ ー ス
3m
—
65mm
麻 ホース
—
10m
ゴム内張ホ ー ス
—
4m
min
ホース摩擦損失水頭はすべて麻ホースの数値により算出
すること。
■配管の摩擦損失計算 消火設備の摩擦損失の計算方法は次のように定められて
います。
配管の摩擦損失計算は、次の算式によるものとする。
H=ΣHn+5(流水検知装置を使用しないも
のにあっては、H=ΣHn)
N
n=1
N
n=1
H :配管の摩擦損失水頭(m)
N :配管の摩擦損失計算に必要なHnの数
Hn :次の算式により求める配管の大きさの呼びごとの摩
擦損失頭(m)
Q 1.85D 4.87
ℓK1+ℓK2
100Hn=1.2 ( )k
k
Qk :大きさの呼びがKである配管内を流れる水または泡水
溶液の流量( l/min)
Dk :大きさの呼びがKである管の基準内径の絶対値(cm)
ℓK1 :大きさの呼びがKの直管の長さの合計(m)
ℓK2 :大きさの呼びがKの管継手およびバルブ類について、当該継手およびバルブ類の大きさの呼びに応じて使用する管の種類ごとに定めた別表に定める値により直管
相当長さに換算した値の合計(m)ただし、1.2Qk1.85
Dk4.87の値
については、管の種別および大きさの呼びに応じて算出した別図に示すそれぞれの流量に対する数値により求めることができるものであること。
(昭和51年4月5日官報より)
505
消
火
ポ
ン
プ
消火ポンプ参考資料●
→1.2 の値(管長100メートル
に対する摩擦損失水頭をmで算出する場合の数値)
Q 1.85D 4.87kk
→1.2 の値(管長100メートル
に対する摩擦損失水頭をmで算出する場合の数値)
Q 1.85D 4.87kk
●直管長100m当たりの摩擦損失水頭
管の種別が配管用炭素鋼鋼管(JIS G3452)SGPである場合
損失水頭(m)
損失水頭(m)
●直管100m当たりの摩擦損失水頭
管の種別が圧力配管用炭素鋼鋼管(JIS G3454)STPGスケジュール40である場合
吐出し量
( l/min)
吐出し量
( l/min)
506
●消火ポンプ参考資料
25
0.4
0.8
2.0
1.7
0.2
0.5
0.3
1.3
0.2
9.2
4.6
2.3
32
0.5
1.1
2.6
2.2
0.2
0.6
0.4
1.6
0.2
11.9
6.0
3.0
40
0.6
1.3
3.0
2.5
0.3
0.7
0.5
1.9
0.3
13.9
7.0
3.5
50
0.7
1.6
3.9
3.2
0.3
0.9
0.6
2.4
0.3
17.6
8.9
4.4
65
0.9
2.0
5.0
4.1
0.4
1.1
0.8
3.1
0.4
22.6
11.3
5.6
80
1.1
2.4
5.9
4.9
0.5
1.3
1.0
3.6
0.5
26.9
13.5
6.7
90
1.3
2.8
6.8
5.6
0.6
1.5
1.1
4.2
0.6
31.0
15.6
7.7
100
1.5
3.2
7.7
6.3
0.7
1.7
1.3
4.7
0.7
33.1
17.6
8.7
125
1.8
3.9
9.6
7.9
0.8
2.1
1.6
5.9
0.8
43.6
31.9
10.9
150
2.2
4.7
11.3
9.3
0.9
2.5
1.9
7.0
1.0
51.7
26.0
12.9
200
2.9
6.2
15.0
12.3
1.2
3.3
2.5
9.2
1.3
68.2
34.2
17.0
250
3.6
7.6
18.6
15.3
1.5
4.1
3.1
11.4
1.6
84.7
42.5
21.1
300
4.3
9.2
22.3
18.3
1.8
4.9
3.7
13.7
2.0
101.5
50.9
25.3
350
4.8
10.2
24.8
20.4
2.0
5.4
4.1
15.3
2.2
113.2
56.8
28.2
呼び径
種 別
45˚ エ ル ボ
45˚エ ル ボ
90˚ エ ル ボ
90˚エ ル ボ
仕 切 弁
玉 形 弁
逆 止 め 弁(スイング型)
リ タ ン ベ ン ド(180˚)
チーズまたはクロス(分流90˚)
チーズまたはクロス(分流90˚)
ロ ン グ
ロ ン グ
ショート
ア ン グ ル 弁
ねじ込み式
溶
接
式
管
継
手
バルブ類
25
0.4
0.8
2.0
1.6
0.2
0.4
0.3
1.2
0.2
9.0
4.6
2.3
32
0.5
1.1
2.6
2.1
0.2
0.6
0.4
1.6
0.2
11.8
5.9
3.0
40
0.6
1.2
3.0
2.5
0.3
0.7
0.5
1.9
0.3
13.7
6.9
3.4
50
0.7
1.6
3.9
3.2
0.3
0.9
0.6
2.4
0.3
17.6
8.8
4.4
65
0.9
2.0
4.8
4.0
0.4
1.1
0.8
3.0
0.4
22.0
11.0
5.5
80
1.1
2.4
5.7
4.7
0.5
1.3
0.9
3.5
0.5
26.0
13.1
6.5
90
1.2
2.6
6.6
5.2
0.5
1.4
1.1
3.9
0.6
29.1
14.6
7.3
100
1.4
3.1
7.5
6.1
0.6
1.6
1.2
4.6
0.7
34.0
17.1
8.5
125
1.8
3.8
9.3
7.6
0.8
2.0
1.5
5.7
0.8
42.0
21.2
10.5
150
2.1
4.5
11.0
9.1
0.9
2.4
1.8
6.8
1.0
50.3
25.2
12.5
200
2.8
6.0
14.6
12.0
1.2
3.2
2.4
9.0
1.3
66.6
33.4
16.6
250
3.5
7.5
18.2
15.0
1.5
4.0
3.0
11.2
1.6
82.9
41.6
20.7
300
4.2
9.0
21.8
18.0
1.8
4.8
3.6
13.4
2.0
99.2
49.8
24.7
350
4.7
10.0
24.3
20.0
2.0
5.3
4.0
15.0
2.2
111.0
55.7
27.7
種 別
45˚ エ ル ボ
45˚エ ル ボ
90˚ エ ル ボ
90˚エ ル ボ
仕 切 弁
玉 形 弁
逆 止 め 弁(スイング型)
リ タ ン ベ ン ド(180˚)
チーズまたはクロス(分流90˚)
チーズまたはクロス(分流90˚)
ロ ン グ
ロ ン グ
ショート
ア ン グ ル 弁
ねじ込み式
溶
接
式
管
継
手
バルブ類
注 ⑴ 単位はメートルとする。 ⑵ 管継手のうちチーズおよびクロス(口径の異なるものを含む)を直流で使用するもの、ソケット(溶接式のものにあっては、レジューサとする)およびプッシュについては、 本表を適用することなく、当該大きさの呼び(口径の異なるのもにあたっては、当該それぞれの大きさの呼び)に応じた管の呼びの直管としては計算する。
(mm)
呼び径(mm)
●配管要素の直管相当長さ
配管用炭素鋼鋼管(JIS G3452)を使用する場合
圧力配管用炭素鋼鋼管(JIS G3454)STPGスケジュール40を使用する場合
507
消
火
ポ
ン
プ
消火ポンプ参考資料●
顧 客 名
納 期
送 り 先
機 器 No.
用 途
形 式
台 数
設 置 場 所
設 備 種 類
栓個数 1 2以上1 号 消 火 栓2 号 消 火 栓
スプリンクラー個数(N)特定施設 1~ 3 〃 4~ 5一般建物 10 12 15 20他
水 量 270 l /min 450 l /min 900 l /min1080 l /min1350 l /min1800 l /min90 l /min×N
決 定 事 項
___ l /min
___ l /min
___ l /min
___ l /min
___ l /min
___m
(吸込)__m
(流れ込)__m
(Bp)__m
屋 外 消 火 栓 消火栓1個 400 l /min消火栓2個以上 800 l /min
吐出し量はスプリンクラーに準ずるが防災メーカによって吐出し量を加算する場合あり
送水口数(N)×800 l /minNが3以上は3とする⇒800 l /minか1600 l /minか2400 l /min
連 結 送 水 管
採 水 用
吸 込 み 条 件
標準は吸込、ただし、高層階ビルの連結送水管用は押込圧力(Bp)があるので注意してください。
全 揚 程
スプリンクラー
(圧力タンク付)
泡 消 火(圧力タンク付)
1号消火栓
2号消火栓
ポ
ン
プ
仕
様
吐
出
し
量
屋内消火栓
殿 見 積 番 号
消防法技術基準
官庁等の適用規格
納 入 範 囲
電 源
電 動 機
そ の 他
注番
他
適用 有 無
無 有( )
基本型 ユニット1型 ユニット2型
V Hz
屋内 屋外 陸上 水中
150 l /min
70 l /min
300 l /min
140 l /min
(標準)
FP
Bp有り
FP1
FP2
FP2 Bp有り
消防自動車
FP
FP押込圧力 押込圧力
極 全閉 屋外
消火ポンプユニット仕様打ち合わせ資料
508
●消火ポンプ参考資料
FP3
FP2
FP1
スプリンクラー
圧力スイッチ×2個
タンクPP
保圧用ジョッキポンプ
始 動 方 式
水 槽 関 係 呼水槽減水位のみ 消火水槽高置水槽 など
始動リレー盤(メーカ納入外)外付配線考慮
超高層ビルなどに採用されている下図のような場合順次始動、順次停止回路が必要のため、各ポンプの関係を打ち合わせる。
・始動リレースペース付(メーカおよび形式明確化)・24V式( 地区 に多い)など
非常用発電機の容量については発電機メーカにお問い合わせください。
消 火 栓 と の 連 動
消 火 ポ ン プ複 数 台 制 御
保圧用ジョッキポンプ回 路
一 次 側 減 圧 配 管その他
自動始動盤仕様
基 準 打合せ事項 決定事項
7.5kW以下 じか入れ11kW以上 スターデルタ
関西 屋外連結送水
湿式スプリンクラー設備の場合配管内の圧力が低下すると消火ポンプが始動する。この現象は配管途中の水漏れが有っても同一です。このため水漏れなどの圧力低下に対し保圧用にポンプを設けて圧力を上げるシステムが最近多くなってきた。この場合圧力タンクに圧力スイッチを1個追加し制御する。
消火ポンプは締切状態(吐出し量0)でも使用されるがこの時配管耐圧などにより、圧力を仕様点より上げないため一次圧減圧配管を取り付ける例がある。⇒ポンプ出口接続管に一次圧減圧配管を設ける。
保圧用ジョッキポンプ V kW
の減圧配管取り出部付
φ
消火ポンプユニット仕様打ち合わせ資料
509
消
火
ポ
ン
プ
消火ポンプ参考資料●