【仙台秋保地区・地域資源を活用した観光モデル構築 のための拠 … ·...
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【仙台秋保地区・地域資源を活用した観光モデル構築のための拠点整備事業】令和元年度実績報告
株式会社アキウツーリズムファクトリー
秋保温泉旅館組合
株式会社アキウツーリズムファクトリーは2017年4月に設立した“観光産業”と”まちづくり“を推進する民間主体の会社です。秋保の温泉旅館、ワイナリー、インバウンド推進会社など、多様な企業からの出資を受け入れ連携しています。
現在、主な事業として古民家レストラン「アキウ舎」の運営の他、サイクルツアー、食のイベント、地域の事業者と連携した商品開発などを行っています。過去の秋保だけにとらわれることなく、新たな魅力の創出に日々努めております。
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1.団体紹介
2.事業概要
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(1)地域の課題
• 地域で異業種の事業者同士が連携できる体制づくり
• 地域の事業者の所得を向上させる新たな産業の創出
(2)事業の目的
本事業では、観光客の秋保地区での滞在時間の延長と経済消費範囲の拡大、地域の
事業者同士の連携を通じて、事業におけるシナジー効果を生み、地域外からのサポートを
受けながら、秋保地区全体のブランドイメージを向上させることを目的とします。
2.事業概要
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(4)事業内容
1)夜の秋保の魅力向上
2)「AKIUSHA PAPER」の制作、配布
3)「AKIU BRAND MAKERS」冊子の制作・印刷
4)マウンテンバイクを活用したサイクリング事業
5)空き家情報の整理と移住者受け入れ態勢の整備
6)秋保地域の生産者、観光事業者へのヒアリング調査
7)地域の事業者、専門家を交えた勉強会を実施
(3)事業目標
• 秋保の生産者、生産される商品、観光事業者の認知度向上
• 秋保の住民、事業者の横断的なコミュニティづくり
• 秋保の住民、事業者の所得向上
• 秋保の観光入込客数、経済消費額の増加、経済圏の拡大
3.令和元年度事業の内容と成果
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2)「AKIUSHA PAPER」の制作、配布
アキウ舎のオープン時に発行した情報誌AKIUSHA PAPERの2号を製作を進めました。
◆具体的の成果地域の集会やウェディング、イベントなどアキウ舎でのイベントの幅が広がりました。
例)料理教室、写真撮影会、ウェディングアート展覧会、海外交流イベント、企業研修、メーカーズディナーなど
1)夜の秋保の魅力向上
アキウ舎のお庭などを活用し、夜の時間帯で様々な業界と連携したイベントを開催しました。宿泊先は秋保温泉旅館組合と連携しています。
◆連携団体秋保温泉旅館組合/伊達武将隊/秋保ワイナリー/太田豆腐店/天守閣自然公園/美食倶楽部@東京・・・※本事業で購入したかがり火、照明機材など
3.令和元年度事業の内容と成果
3)秋保の未来をつくる事業者を紹介する冊子「AKIU BRAND MAKERS」制作
秋保の個性的な事業者を冊子で紹介することで秋保の魅力向上を図ります。
◆具体的な成果
3月に完成はしたものの、コロナウィルス感染拡大の影響を受けてPR活動も自粛をしいられました。
6月に正式リリースをしたところ、多くの新聞、テレビなどメディアにも取り上げて頂き、書店での販売
イベントが実施されるなど、大きな反響を得ています。各自治体からの取り寄せ要望も増えています。
掲載された事業者のみなさんからの喜びの声を多数頂いております。
3.令和元年度事業の内容と成果
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4)マウンテンバイクを活用したサイクリング事業
2019年10月には早坂サイクル、秋保ビレッジ、秋保マルシェと連携しサイクルミーティングを開催。
サイクルスタンドなど地域の受け入れ環境整備、芋煮調理やおにぎりのお振る舞いを行いました。
・外国人観光客向けのツアーとしてニンジャライドツアーを造成。
※旅館、ホテルなどで配布するA4、三つ折りパンフレットを製作し配布しました。
3.令和元年度事業の内容と成果
5)空き家情報の整理と移住者受け入れ態勢の整備
◆具体的な内容
・2019年7月、アキウ舎駐車場向かいの空き家のオーナーと秋保で起業を予定している事業者を
マッチングしました。契約内容は折り合いがついていたものの、残念ながら制約とはなりません
でした。現在は新たに不動産会社の誘致と新たな大型物件のマッチングを進めています。
・空き家再生の先進モデルとして2019年10月、尾道市、函館市、福知山市などで官民が連携して
行われている空き家再生プロジェクトを視察しました。 ※事業費適用外
3.令和元年度事業の内容と成果
6)秋保地域の生産者、観光事業者にヒアリング調査
秋保地域、仙台西部地域の事業者の方々へのヒアリング、意見交換を行いました。
◆具体的な内容
・秋保の事業者にヒアリングを行ったところ、交流や連携についてのニーズが高まっています。
・地域で開催されるイベント、事業サポート、商品開発を依頼されることが増えています。
例)日中交流美術工芸展、秋保マルシェ、Vienna29事業再生、秋保ナイトミュージアムキッチン、他
有志で地域懇親会を開催しました。不定期ではありますが今後も開催していく予定です。
3.令和元年度事業の内容と成果
7)地域の事業者、専門家を交えた勉強会を実施
地域の事業者、地域創生に関わりたい企業、大学、高校、中学校などで勉強会を開催しました。
◆現在の進捗
・宮城大学、仙台三高、秋保中学校で地域創生、キャリアプランに関する勉強会、講演を行いました。
・その他、地域のお酒と食文化を推進する団体の設立に向けた会議のサポートしています。
・また東京の人材転職企業、流通業界団体などで企画セミナーを開催しました。 ※事業費適用外
地方創生に取り組みたい企業のリーダー、行政職員向けの教育合宿ツアーを依頼されています。
3.令和元年度事業の内容と成果
8)その他
今年度は、じゃらんリサーチセンターの一般調査で「東北人が選ぶ人気No1温泉地」に選ばれた他、
7月には内閣府特命担当の北村大臣が視察に訪れるなど、秋保の取り組みが、まちづくり分野の成
功事例として取り上げて頂くことが増えました。内々ではまだまだ多くの課題が山積はしていますが、
地域の事業者たちの間にも心なしか自信のようなものが芽生えてきました。
4.課題と改善策
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• 新型コロナウィルスによる大幅な売上減少への改善策
2020年の3月から深刻化したコロナウィルスの感染拡大に伴い、秋保地域への観光客は激減し
各店舗の売上も大幅に減少しております。アキウ舎自体も緊急事態宣言が発令した4月4日~
5月末日までは臨時休業することになり、売上は全く上がらない状態でした。
休業期間中の2ケ月間を使い、店舗のオペレーションを見直しました。アルコール消毒などの感染防止
はもちろん、これまでのテーブル注文からカウンターでの配膳形式への変更することで、お客様との接触を
なくした他、大型窓を常時開放、お庭の席を大幅に拡大したことでソーシャルディスタンスを保っています。
4.課題と改善策
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• 秋保の生産者、生産される商品、観光事業者の認知度向上
3月に完成した冊子「アキウブランドメーカーズ」は販売を停止する状況となってしまいましたが、6月から
販売を再開。新聞、テレビなど多くのメディアに取り上げて頂いたことで「コロナでたいへんな時期でも
活発に活動している地域」として、秋保地域内・外での露出と評価を高める結果に繋がっております。
• 秋保の住民、事業者の横断的なコミュニティづくりと資金繰り対策
新型コロナ感染拡大への対策として秋保地域の事業者31店舗が集まり、クラウドファンドに挑戦する
ことになりました。アキウツーリズムファクトリーが事務局を務めており、これまで横でつながりにくかった地域
事業者の集まる機会が増えました。また、これらの取り組みも新聞、テレビなどで取り上げられています。
5.今後の方向性
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• “ニューノーマルな世界”を意識した店舗、地域づくり
2020年の3月から深刻化したコロナウィルスの感染拡大を受け アキウ舎では、広々とした席配置、
新たにお庭の席を増設などしっかりと対策を行ったことで、昨年並みにお客様の数は戻りつつあります。
しかし、収束傾向にあった感染拡大は現在、第2波の可能性も高まっており、今後については予断が
許さない状況です。今後は最少人数で店舗を運営する工夫、野菜の自家栽培にも力を入れていきます。
また、お庭を使った“農村の文化体験イベントの開催”、問い合わせが急増している“都会からの移住者”、
“企業誘致への対応、整備”に向けた活動を行っていきたいと考えております。