docucolor 1450 ga - fuji xerox...docucolor 1450 ga (hereafter 1450 ga) is a14.3-ppm color printer...

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商品技術解説 130 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 DocuColor 1450 GA DocuColor 1450 GA DocuColor 1450 GA は、カラーで 14.3頁/分の 印刷スピードをもち、忠実な色再現と高精細な画質を 特徴とするカラープリンターである。新規開発したリントエンジンは、画質、色再現に定評のある4サイ クル方式を採用した。均一性の高い画像が再現できる ように感光体の肉厚を厚くして真円度の向上を図り、 精度の高いギヤの採用、バックラッシュの見直しなど を実施した。小粒系の EA-Ecoトナーの特徴を最大に生かし、定着速度と温度を変えることで画像表面の 盛り上がりをできるだけ抑えながら光沢感を段階的 に変化させることができる。また、用紙の汎用性を向 上させ、さまざまな用紙での仕上がりを確認でき、A 3フルノビに対応した。PX140 Print Server の機能 としては、モアレ、ヘアーラインのエラーチェックな どの印刷事故を未然に防ぐ機能が強化されている。本 システムは、信頼性の高いプルーフを安定的に出力で きる能力の証となる Japan Color プルーフ機器認証 を取得している。 Abstract 執筆者 松井 道則(Michinori Matsui*1 増子 和久(Kazuhisa Masuko*2 市川 智也(Tomoya Ichikawa*2 菅野 誠(Makoto Kanno*2 岩波 徹(Toru Iwanami*2 *1 商品開発本部 第一商品開発部 Product Development I, Product Development Group*2 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部 Marking Platform Development I, Device Development Group10 DocuColor 1450 GA (hereafter 1450 GA) is a 14.3-ppm color printer offering faithful color reproduction and high-definition image quality. The newly-developed print engine adopts the 4-cycle method reputed for high image quality and color reproduction. In order to reproduce a uniform image, we have improved circularity by thickening the photoreceptor and adopted a high precision gear. By making the most of the EA-Eco toner (small particle) characteristics, 1450 GA enables the gradation of glossiness by regulating fusing speed and temperature. Paper versatility has also been improved, the finish of various kinds of paper can be checked, and A3 full-stretch display is now supported. PX140 Print Server offers such enhanced features as Error Check for Moiré and Hairline to prevent printing failures. This system acquired Japan Color DDCP Machine Ability Certification, demonstrating the capability of stable output of highly-reliable proofing.

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  • 商品技術解説

    130 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

    DocuColor 1450 GA DocuColor 1450 GA

    要 旨 DocuColor 1450 GA は、カラーで 14.3 頁/分の

    印刷スピードをもち、忠実な色再現と高精細な画質を

    特徴とするカラープリンターである。新規開発したプ

    リントエンジンは、画質、色再現に定評のある4サイ

    クル方式を採用した。均一性の高い画像が再現できる

    ように感光体の肉厚を厚くして真円度の向上を図り、

    精度の高いギヤの採用、バックラッシュの見直しなど

    を実施した。小粒系の EA-Eco トナーの特徴を最大限

    に生かし、定着速度と温度を変えることで画像表面の

    盛り上がりをできるだけ抑えながら光沢感を段階的

    に変化させることができる。また、用紙の汎用性を向

    上させ、さまざまな用紙での仕上がりを確認でき、A

    3フルノビに対応した。PX140 Print Server の機能

    としては、モアレ、ヘアーラインのエラーチェックな

    どの印刷事故を未然に防ぐ機能が強化されている。本

    システムは、信頼性の高いプルーフを安定的に出力で

    きる能力の証となる Japan Color プルーフ機器認証

    を取得している。

    Abstract

    執筆者 松井 道則(Michinori Matsui)*1 増子 和久(Kazuhisa Masuko)*2 市川 智也(Tomoya Ichikawa)*2 菅野 誠(Makoto Kanno)*2 岩波 徹(Toru Iwanami)*2 *1 商品開発本部 第一商品開発部 (Product Development I, Product Development Group) *2 デバイス開発本部

    第一マーキングプラットフォーム開発部 (Marking Platform Development I,

    Device Development Group) 他 10 名

    DocuColor 1450 GA (hereafter 1450 GA) is a14.3-ppm color printer offering faithful colorreproduction and high-definition image quality. Thenewly-developed print engine adopts the 4-cyclemethod reputed for high image quality and colorreproduction. In order to reproduce a uniform image,we have improved circularity by thickening thephotoreceptor and adopted a high precision gear. Bymaking the most of the EA-Eco toner (small particle)characteristics, 1450 GA enables the gradation ofglossiness by regulating fusing speed andtemperature. Paper versatility has also beenimproved, the finish of various kinds of paper can bechecked, and A3 full-stretch display is now supported.PX140 Print Server offers such enhanced features asError Check for Moiré and Hairline to prevent printingfailures. This system acquired Japan Color DDCPMachine Ability Certification, demonstrating thecapability of stable output of highly-reliable proofing.

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 131

    1. 緒言

    近年の印刷市場は、オフセット機からデジタ

    ルカラーパブリッシング機への移行が徐々に加

    速している。デジタル化の流れは、色校正の工

    程にも変化をもたらし、平台校正からデジタル

    機での校正にシフトしてきた。弊社ではこの流

    れ を 先 取 り す る か た ち で 、 1999 年

    DocuColor 1250 を市場に導入し、ゼログラ

    フィーを用いたデジタルカラープリンターでの

    色校正に早くから対応してきた。本機は、

    DocuColor 1250 の系列機種 DocuColor

    1257 GA(2008 年発売)の後継機である。

    色校正をターゲットにしたプリンターでありな

    がら、少部数のPOD(Print On Demand)

    にも対応する必要がある。そのため、印刷機に

    求められる、画質、生産性、ランニングコスト、

    表裏レジ精度とのバランス、さらには、厚紙か

    ら薄紙までの用紙汎用性、A3フルノビ対応、

    さらには複合機の機能としてスキャナー、FA

    X機能(オプション)を装備している。

    お客様のさらなる業務改善に貢献できるよう

    に、多彩な機能をもつ DocuColor 1450 GA

    (図 1)を支える技術について解説する。

    2. 商品概要

    DocuColor 1450 GAは、カラーで 14.3 頁

    /分の印刷スピードをもち、忠実な色再現と高精

    細な画質を特徴とするカラープリンターである。

    表1、表2に、そのプリンター本体および外

    付けコントローラーの仕様を示す。

    項目 内容

    形式 コンソールタイプ メモリー容量 1.5GB ハードディスク容量 80GB カラー対応 フルカラー 読み取り解像度 600×600dpi

    書き込み解像度 2,400×2,400dpi(多値写真)、 600×600dpi(文字/文字写真/写真/地図) 階調/表現職 各色256階調(1,670万色) ウォームアップ・タイム 525秒以下(室温20℃)

    複写原稿 シート・ブック共に最大 297×432mm(A3、11×17")

    トレイ 1、2、3

    最大:A3ノビ(330×488mm)、 [手差しトレイ 最大:330×488mm]、 最小:A5、 [手差しトレイ 最小:郵便はがき(日本郵便製)、封筒:長形3号(120×235mm)]

    複写 (用紙) サイズ

    画像欠け幅

    A3用紙以下の場合:先端4mm以内、 後端4mm以内、奥/手前3.5mm以内、 最大A3ノビ(330×488mm)用紙の場合: 先端4mm、後端56mm、奥/手前16.5mm

    トレイ 64~220g/m2 複写用紙

    手差しトレイ 64~300g/m2

    ファーストコピー・タイムモノクロ:6.6秒(A4ヨコ/モノクロ優先モード時)、 カラー:13.1秒(A4ヨコ/カラー優先モード時)

    等倍 1:1±0.7%

    固定倍率 1:0.500、1:0.707、1:0.816、1:0.866、 1:1.154、1:1.225、1:1.414、1:2.000 複写倍率

    任意倍率 1:0.25~1:4.00(1%きざみ) A4ヨコ/B5ヨコ モノクロ:51枚/分、カラー:14.3枚/分 A4/B4/B5 モノクロ:25枚/分、カラー:7.1枚/分 連 続 複 写

    速度 A3 モノクロ:25枚/分、カラー:6.2枚/分 標準 570枚×3トレイ+手差しトレイ250枚

    オプション 大容量給紙トレイ:2,100枚、 大容量給紙トレイB1-S:2,100枚、 大容量給紙トレイC1-DS:4,200枚

    給紙方式 /給紙容量

    最大給紙量 6,160枚 [標準+大容量給紙トレイC1-DS] 連続複写枚数 9,999枚 電源 AC100V±10%、15A、50/60Hz共用 最大消費電力 1.5kW以下 大きさ 幅760×奥行876×高さ1,120mm 質量 273kg(自動両面原稿送り装置付き)

    機械占有寸法 幅1,714×奥行876mm (手差しトレイを最大に伸ばした時、 自動両面原稿送り装置ストッパー開時)

    項目 PX140 Print Server U PX140 Print Server L

    CPU インテル® CoreTM 2 Duo プロセッサー E8400(3.0GHz)

    インテル® Celeron® プロセッサー 440(2.0GHz)

    記憶装置 DVD Multi ドライブ、 ハードディスク:500GB (オプションで750GB)

    DVD Multi ドライブ、 ハードディスク:250GB (オプションで500GB)

    メモリー容量 4GB(最大:8GB) 2GB(最大:4GB) 搭載フォント 日本語5書体

    (リュウミンL-KLTM、 中ゴシックBBBTM、 太ミンA101TM、太ゴB101TM、じゅん101TM)、欧文136書体

    日本語2書体 (リュウミンL-KLTM、 中ゴシックBBBTM)、 欧文136書体

    ページ記述言語 Adobe® PostScript® 3TM、PPML(オプション) プリントデータ フォーマット

    PS、PDF、EPS、TIFF、JPEG

    対応OS Microsoft® Windows® XP 日本語版 [Service Pack 3] Microsoft® Windows Server® 2003 日本語版 [Service Pack 3] Microsoft® Windows Vista® 日本語版 Microsoft® Windows Server® 2008 (x86) 日本語版 Microsoft® Windows® 7 日本語版 [Service Pack なし]Microsoft® Windows® XP x64 Edition 日本語版 [Service Pack 3] Microsoft® Windows Server® 2003 x64 Editions 日本語版Microsoft® Windows Vista® 64 ビット 日本語版 Microsoft® Windows Server® 2008 (x64) 日本語版 Microsoft® Windows® 7 64ビット 日本語版 [Service Pack なし] Microsoft® Windows Server® 2008 R2 (x64) 日本語版 [Service Pack なし] Mac OS 9.2.2(日本語環境) Mac OS X v10.3 Panther(日本語環境) Mac OS X v10.4 Tiger(日本語環境) Mac OS X v10.5 Leopard(日本語環境) Mac OS X v10.6 Snow Leopard(日本語環境)

    インターフェイス Ethernet 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T 対応プロトコル TCP/IP、AppleTalk、SMB、Bonjour 電源 AC100V±10%、4.3A、50/60Hz共用、15A 最大消費電力 最大:370W以下 大きさ 幅190×奥行420×高さ365mm 質量 11kg(モニター、キーボードを除く)

    図 1. DocuColor 1450 GADocuColor 1450 GA

    表 1. プリント機能 Print Function

    表 2. 外付けコントローラー[PX140 Print Server] Print Controller [PX140 Print Server]

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    132 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

    3. 主要技術

    3.1 新開発マーキングエンジン

    DocuColor 1450 GA はお客様から高い評

    価をいただいている DocuColor 1256 GA/

    1257 GA の次世代機として一層の画質改善を

    図った。

    DocuColor 1256 GA/1257 GA はカンプ、

    プルーフ用途として利用されているお客様も多い。

    プルーフ機では、朝昼晩や経時での色変化が

    少ないこと、(色安定性が良いこと)が重要視さ

    れている。

    DocuColor 1450 GA では色安定性の改善

    のため用紙送り方向の色変動やグロス変動を低

    減し、経時や画像濃度変化による現像剤特性の

    変化の低減をはかった。

    用紙送り方向の色変動低減のため、新たに厚

    肉感光体を採用し感材振れを低減して現像

    ギャップの変化を改善した。定着中の定着条件

    の高精度制御や熱伝導率を改善した新たな定着

    部材を採用しグロス変動を低減した。

    そして現像剤へのストレスを低減した現像器

    構成により経時での現像剤の帯電特性変化を低

    減したばかりでなく一層の画質向上を達成して

    いる。また黒色現像器のトナー濃度制御には新

    たな接続機構によりロータリー機として初めて

    透磁率センサーを導入し従来の予測制御より一

    段と濃度安定性を改善した。

    プルーフ機では色安定性に加えて面内の色の

    均一性(面内色ムラ)が少ないことも重要である。

    DocuColor 1450 GA では現像器や現像器周

    辺の部品精度や剛性アップ、転写部や転写部材の

    精度改善をはかり用紙幅方向の現像ギャップの

    ばらつきや転写ニップや部材のばらつきを格段

    に改善し面内色ムラを低減している。その上で

    高精度デジタル露光分布補正技術を導入し、全

    機で面内ムラを管理して出荷している。

    以上に加え DocuColor 1450 GA はグラ

    フィックアーツ分野のお客様の幅広いご要求に応

    えるべく DocuColor 1256 GA/DocuColor

    1257 GA から使用できる用紙のサイズや坪量

    範囲の拡大、転写パラメーターをお客様が様々な

    用紙に対して微調整出来る機能の導入、129~

    300gsm まで変わらない生産性、ツインデカー

    ラー、当社初の3水準のグロススイッチングを可

    能にするなどDocuColor 1256 GA/1257 GA

    から用紙の適用性を拡大した(図2)。

    さらに6色までの現像器搭載が可能な構成と

    し、将来の拡張性にも対応した。

    3.1.1 高精度感光体ドラム

    忠実な色再現、連続出力時の安定した色味な

    ど高画質のキーとなる感光体ドラムユニットを

    新たに開発した。感光体ドラムの基材は従来よ

    りも肉厚のアルミ素材を採用し、図3に示すド

    ラム中心の位置決めと、回転駆動を伝達する部

    品(ドラムフランジ)の寸法精度を徹底的に追

    求することで、ドラムの回転振れを改善した。

    これにより、図4に示すドラムと帯電器および

    現像ロールとのギャップを精度よく保つことが

    可能になり、色ムラの低減と、カラー画像の連

    続出力時に安定した色再現が可能となった。ま

    た耐摩耗性に優れた感光体層を採用することで、

    画像パターンに起因する偏摩耗を抑制し、長期

    に渡り色変動の少ない安定した画質を実現した。

    DocuColor 1450 GA DocuColor 1256 GA/1257 GA

    面内ムラ

    色安定性

    他画質

    生産性

    用紙汎用性

    グロス調整

    図 3. ドラム周辺レイアウトLayout of Drum Surrounding Area

    帯電器

    感光体ドラム

    現像ロール

    ドラムフランジ ドラム回転軸

    図 2. DocuColor 1450 GA 性能比較DocuColor 1450 GA Performance Comparison

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 133

    3.1.2 現像システム

    EA-Eco トナーを採用し、ハード構成は前任

    機の現像構成を基本に面内均一性と色再現安定

    性の向上を図った。更に将来のビジネス拡大の

    為、6 色イネーブリングを行っている。

    低融点の EA-Eco トナーを使いこなす為に

    現像ニップを新たに最適化し、濃度変動の主原

    因の 1 つである DRS 変動に対する濃度感度を

    低減させるパラメーターを導入した。

    加えて部品精度および剛性の向上を行い、駆

    動状態での DRS 変動も含め、抑制する施策を

    導入して安定的に面内均一性を確保した。

    又、従来ロータリーシステムでの黒現像装置

    のトナー濃度制御は、光学的に検出する事が困

    難であるとの理由からで予測制御に頼っていた。

    今回、黒現像機へ透磁率センサーを取り付け、

    スリップリングを採用する事で回転物との電気

    的接続を可能とした。

    その為、現像機内現像剤のフローバランスと

    して、ATC センサー前とトリックル排出部での

    現像剤量安定化を行い、トナー濃度検知精度を

    確保して安定した色再現性を達成した(図5)。

    一方、2 成分現像方式において、経時的現像

    剤劣化であるキャリア抵抗変化や汚染とトナー

    外添剤埋まり込みがあり、画質の粒状性の低下

    を引き起こす現象があり、低磁界下での現像剤

    層形成を可能とさせることで現像剤への負荷を

    抑制し、粒状性の維持性を改善した。

    更に、新規市場でのビジネス拡大の基盤構築

    の 1 つとして、色域拡大や特殊色対応を可能と

    する為、6 色化のイネーブリングを行った。

    ロータリー重量を均一にするバランス設計を

    行い、回転負荷を適正化し、駆動モーターの大

    型化を行わずに前任機並みの消費電力を達成し

    た。又、現像装置の小型化により、ロータリー

    径の拡大を最小限にし、装置サイズを前任機と

    大きく変更せずに実装を行った。

    一方、図6に示す顧客満足度向上の為、操作

    時のトナー汚れ防止とトナーカートリッジの操

    作性との両立を省スペースで実現する為、新規

    2 重シャッター方式を開発した。

    内側・外側シャッターの開閉軌跡を異ならせ、

    かつ、内側シャッター開閉機構を小型化した新

    規機構を導入して、省スペース/少ストロークで

    2 重シャッター構成を実現した。

    外側シャッターには装置外で開放しない様に

    シャッターにストッパー構成を設け、本体に

    セットする事でストッパーが解除されて外側

    シャッターが開放される。そして、内側シャッ

    ターが所定位置で開放する構成を採用した。

    3.1.3 用紙汎用性

    本体の走行印字可能な非コート用紙は、64~

    300gsm、コート用紙は、106~300gsm の

    図 4. ドラム周辺断面図A Cross Section of Drum Surrounding Area

    帯電器

    感光体ドラム

    現像ロール

    ドラム回転軸

    帯電ギャップ

    現像ギャップ

    現像ロール

    現像剤搬送部材

    層形成ブロック

    層形成部材

    Al V溝スリーブ

    層形成領域

    トリックル

    機構

    図 5. 現像機断面図Cross section of development unit

    図 6. トナーカートリッジDesign Toner Cartridge

    外側シャッター

    内側シャッター

    内側シャッター動作方向

    外側シャッター動作方向

    ストッパー

    挿入方向

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    134 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

    質量用紙まで可能とした。自動両面の最小サ

    イズは、日本国内で要求の多い郵便はがきサイ

    ズから可能とし、質量 220gsm 用紙まで可能

    とした。様々な種類の用紙に現場で対応できる

    ように、用紙への転写電圧レベル調整できる仕

    組みを搭載した。ユーザーユニークの使用頻度

    の高い用紙にトナー画像が最適な状態で転写さ

    れるように 10 種類の転写電圧の設定を可能と

    した。転写パラメーターは、『自動』、『任意指定』、

    『サンプル番号指定』から選択して転写電圧設

    定方法を決定する。『自動』を選択すると転写電

    圧は、自動に調整される。『任意』を選択した場

    合は、基準転写電圧に対して、適用する電圧値

    の割合を 10~300%の範囲で設定する。この

    時、表面と裏面に異なる値を設定できる。『サン

    プル番号指定』を選択した場合は、基本サンプ

    ル番号『0』に対して『-5』から『10』のどれ

    かを選択する。マイナスは、基本サンプルより

    低い電圧、プラスは、高い電圧設定となる。こ

    の時、表面と裏面に異なる値の設定を可能とし

    ている。

    3.1.4 高画質対応定着装置(図7)

    DocuColor 1450 GA は EA-Eco トナーに

    対応した2ロールタイプのオイルレス定着装置

    器を採用している。高画質達成のキーであるグ

    ロス変化改善のため、新たに定着ロールの表面

    温度低下を抑制する高熱伝導の弾性層を持つ部

    材と外部加熱装置による表面加熱制御を採用し

    た。さらに用紙走行中での定着ロール速度の微

    小可変制御により、用紙後端の温度低下による

    グロス低下を抑制した。その結果、用紙先端か

    ら後端までのグロスムラを DocuColor 1256

    GA/1257 GA から大きく改善した。この他オ

    イルレス化で加筆性、ポスト・イット®貼付性を

    確保している。

    用紙先端から後端までのグロス変化を抑制で

    きた結果、画質改善に加えて定着条件の調整に

    よって明瞭なグロス差を実現することが出来る

    ようになった。この効果を活かし定着温度、定

    着速度、定着 Nip を可変することで当社初とな

    る 3 水準のグロスレンジのユーザー選択を可能

    にしている。

    この他 DocuColor 1450 GA には、紙の

    カールなどを補正する「ツインデカーラー」を

    新たに搭載した。定着部直後に、ツインデカー

    ラーを配置することで、用紙への熱や圧力によ

    るダメージをすぐに補正することが可能となっ

    た。これにより、両面搬送路や排出トレイへは

    常にカール補正後の用紙が流れるため、安定し

    た用紙走行が可能になった。カール補正量は用

    紙特性に合わせてユーザーが設定可能である。

    3.2 PX140 Print Server の新規技術

    3.2.1 PX140 Print Serverの開発のねらい

    印刷の制作工程がフルデジタルへ移行すると

    ともに色校正も平台校正からデジタル校正へ移

    行してきた。また近年では、ハイブリッド印刷

    ワークフローとして印刷とデジタルプリントの

    共存も進み始めている。当社では、これらのワー

    クフローとの適合性と印刷出力との色再現の一

    貫性を追求している。

    また、印刷ワークフローの中で扱われるデータ

    も、運用ルールを厳密に定めたアプリケーション

    データやEPS(Encapsulated PostScript)か

    ら、PDF(Portable Document Format)

    /X1-a等への汎用フォーマットへ移行しており、

    さ ら に RGB ワ ー ク フ ロ ー に 対 応 可 能 な

    PDF/X3、制作段階での高度なデザイン意図を

    保存可能なPDF/X4への移行が始まっている。

    一方、プリプレス工程における出力データと

    しては、Ripped PDF や Optimized PDF 等で

    の運用が始まっているものの、RIP(Raster

    Image Processor)の違いやフォントの有無と

    は無関係で同一の出力結果が得られる 1Bit

    TIFF(Tagged Image File Format)データも

    依然印刷ワークフローにおける汎用データと

    定着ロール

    ヒーター

    外部加熱ロール

    ツインデカーラー

    加圧ロール

    図 7. 定着システムFusing system

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 135

    なっている。

    これらの印刷ワークフローに対応するため、

    従 来 の Adobe® CPSI ( Configurable

    PostScript Interpreter)に加え、Adobe®の

    最新 PDF Direct RIP である APPE(Adobe®

    PDF Print Engine ) 2.5 、 さ ら に 既 存 の

    2400DPI の 1Bit TIFF データをダイレクト印

    刷が可能な Hybrid RIP を新たに開発した。

    3.2.2 CPSI/APPE/1Bit TIFF対応構成

    (図8)

    ① APPE 機能

    透明効果などを含む PDF ファイルを出力

    可能とする新しい RIP 技術である。アプリ

    ケーションで作成した PDF を APPE が搭載

    された RIP で処理することで、デバイスに依

    存しない出力結果を得ることができる。

    ② Hybrid RIP 構成概要

    透明効果を PostScript®で処理するにはオ

    ブジェクトの分割・統合が必要であり、確実

    な透明効果の再現には、デバイスに依存した

    ラスターを生成する必要がある。APPE では

    PDF を直接処理可能なため、デバイス独立、

    再利用が可能な PDF/X4 を処理可能である。

    分割・ラスタライズ・統合の処理が必要無い

    ため、トラブルの回避が容易である。PX140

    Print Server では、ジョブ毎の指定で APPE

    と CPSI を切り替えることができる。YMCK

    データは、どちらの RIP でも同一の Color

    Management Module、カラープロファイ

    ルを使用可能であり、色味の一貫性が確保で

    きる。既存の仕事から新しい PDF ワークフ

    ローへ移行する際の出力の確認が容易であり、

    移行リスクを低減可能なシステムである。

    3.2.3 1Bit TIFF Direct Print の実現

    1Bit TIFF ダイレクト・プリントは、製版

    RIP より出力された 1Bit TIFF ファイルに色処

    理を通すことなく、プリンターから出力を可能

    とすることで、製版 RIP より出力されたデータ

    をそのまま出力することができるため、スク

    リーンの形状の確認を行うことができる(図 9)。

    1Bit TIFF Direct Print Tool は、製版用 RIP

    後の TIFF ファイルを指定したホットフォル

    ダーで受け取り、PX140 Print Server の読み

    取ることのできる1Bit TIFF専用のジョブ形式

    への変換を行った後に、出力フォルダーへ出力

    する。1Bit TIFF Direct Print Tool の出力先

    を PX140 Print Server のホットフォルダー

    に指定することで、一連のジョブ・ワークフロー

    として処理することが可能となる(図 10)。

    PX140 Print Server上での1Bit TIFFジョ

    ブの読み込みは、メニューからのジョブ読み込

    みと、保持指定されたホットフォルダーからの

    ジョブ投入に対応している。ジョブ編集におい

    ては、1Bit TIFF ジョブ専用の UI を表示し、

    ジョブオプションの情報を表示、編集すること

    ができる(図 11)。

    図 8. PX Print Server の構成Diagram of PX140 Print Serverer

    図 9. 1Bit TIFF Direct Print の概要Concept of 1 Bit TIFF Direct

    図 10. 1Bit TIFF Hot Folder 構成Diagram of 1Bit TIFF Hot Folder

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    136 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

    3.2.4 Scan 機能

    DocuColor 1450 GA 本体でのスキャンに

    加え、PX140 Print Server 上(サーバースキャ

    ン)や TWAIN 対応アプリケーションによるク

    ライアント PC からのスキャンにも対応してい

    る。プレビュー機能により、エリアを指定した

    画像の取り込みが可能である(図 12)。

    さらに、ロスレス圧縮の採用により、画質劣

    化のない画像の取り込みに対応している。より

    精細な画像編集が可能である。

    3.2.5 IC Card・Security 対応

    DocuColor 1450 GA 本体の IC Card 認証

    と連携したプリントが可能である。認証するこ

    とで、PX140 Print Server 上に保持された認

    証ジョブが表示され、操作が可能となる。機密

    文書などが出力されたまま放置されてしまう問

    題を回避できる(図 13)。

    3.2.6 バランスキャリブレーション

    印刷出力の安定性を維持するために、キャリ

    ブレーションシステムは重要ではあるが、

    PX140 Print Server では高速処理とハード

    ウェアの制約により、1 次色(単色)のルック

    アップテーブル処理で実現してきた。

    また、従来、グレーバランスを重視するため

    に 3 色グレーのパッチを測色するキャリブレー

    ションシステムはあったが、1 次色のルック

    アップテーブル処理で実現しているため、3色

    グレー以外の色安定性が犠牲になっていた。

    PX140 Print Server では、新たにバランス

    キャリブレーションシステムを開発している。

    3 色グレーに加えて2次色・3次色のパッチも

    測色し、色再現域全体でバランスの良い色安定

    性を実現できるようにした(図 14)。

    3.2.7 印刷シミュレーションプロファイル

    高精度化技術

    富士ゼロックスでは、印刷シミュレーショ

    ン・プロファイル作成ソフトウエアとして、

    Color Profile Maker Pro を Print Server シ

    リーズに搭載してきた。Color Profile Maker

    Pro は、当社独自の重み付け回帰モデルの技術

    をベースに印刷シミュレーションを可能とする

    図 11. 1Bit TIFF Hot Folder User Interface

    図 12. 2 種類の Scan 方法2 way Scan

    図 13. IC Card 連携セキュリティープリント概要Concept of Security Print with IC Card

    図 14. バランスキャリブレーションのキャリブレーションチャート

    Calibration Chart For Balance Calibration

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 137

    色変換プロファイルを作成するもので、印刷

    ターゲットの色をプリンターでシミュレートす

    ることができる。

    一方、デザイン・グラフィックアーツ市場に

    おいて、より正確な色管理や色再現性を重視さ

    れるお客様からは、更なる色再現精度の向上が

    望まれている。そこで、Color Profile Maker

    Pro に、繰り返し処理による色変換プロファイ

    ルの高精度化機能を新規導入した。図 15 に示

    すように、実測誤差を印刷ターゲットにフィー

    ドバックし、色変換プロファイルの作成を繰り

    返すことで、印刷ターゲットとの色差精度を追

    い込むことができる。

    これにより、重み付け回帰モデルの特徴であ

    る連続性を維持しつつ、色再現精度の高い色変

    換プロファイルを作成できるようになった(図

    16)。

    3.2.8 1Bit TIFF 出力を支える技術

    ① 機械固有の振動の極小化

    出力装置にはデジタルプリントで主流であ

    るタンデム方式(各色並列)ではなく、4サ

    イクル方式(感光体に対峙する現像器を装備

    したロータリーエンジン)の採用により、

    CMYK(Cyan-Magenta-Yellow-blacK)

    の各版の画像を1枚の用紙の同じ位置で重ねる

    ことで色ズレや色ムラの発生を抑制している。

    カラー画質や白黒の文字再現性をはじめ

    2400dpi 1bit データの忠実な再現性を実現

    するためには、CMYK 各版が形成する画像濃

    度を一定にする必要がある。色再現のキーと

    なる感光体と現像機の間隔は部品精度の向上

    と製造時の調整により均一性を高め、感光体

    は従来より 2mm 厚いアルミ素管を採用する

    ことで回転時の振れ低減と高剛性化をはかっ

    た。さらに、機械が動作する際に発生する振

    動や速度ムラはギヤ精度および噛み合いピッ

    チを最適化し、現像・転写工程における各種

    のばらつき要因の低減を実現した。

    ② VCSEL ROS による 2400dpi 書き込み

    解像度 2400dpi での書き込みの鍵となる

    技術が、当社独自に開発した2次元マルチ

    ビームで同時スキャンを可能にする VCSEL

    (Vertical Cavity Surface Emitting Laser)

    である。

    VCSEL ROS(Raster Output Scanner)

    は図 17 に示すよう、素子の垂直方向にレー

    ザーが射出する2次元配列構造を持った面発

    光レーザーである VCSEL を用い、マルチ

    ビームの同時スキャンにより、一般的に使用

    されている 1200dpi の露光装置に比べ4倍

    の書き込み解像度を実現させている。

    基準となる印刷機色変換プロファイル作成

    1~2回のフィードバックで収束 測色値

    プリンタ

    色変換プロファイルを適用して出力

    誤差を自動フィードバック

    測色値

    プリンタ測色値

    基準となる印刷機色変換プロファイル作成

    1~2回のフィードバックで収束 測色値

    プリンタ

    色変換プロファイルを適用して出力

    誤差を自動フィードバック

    測色値

    プリンタ測色値

    図 15. 色変換プロファイル作成処理A flow of creating a color profile

    印刷ターゲットに対する平均色差

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5

    2.0

    2.5

    Feedbackなし Feedback1回 Feedback2回

    ΔE*ab

    ターゲット:JapanColor2007coat

    評価チャート:IT8.7/3

    図 16. 色再現精度Accuracy of color reproduction

    図 17. 8×4 VCSEL アレイ8×4 VCSEL array

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    138 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

    また、VCSEL は一般に多く利用されてい

    る端面発光型レーザーに比べて内部抵抗が

    高く、従来の電流制御方式では変調速度が遅

    くなる課題があったが、レーザーの発光開始

    ポイントと終了ポイントでパルス応答性の優

    れた電圧制御をすることで、高速駆動と光量

    安定化を両立させている。

    ③ 新規画像処理パスの開発

    図 18 に DocuColor 1450 GA の画像処

    理パスを記す。

    DocuColor 1450 GA では、2400dpi

    1bit データのダイレクト・プリントを実現さ

    せるため、従来の 600dpi 8bit データ処理

    とは別の新規処理パスを開発した。

    既存の 600dpi 8bit データの画像処理パ

    ス上に 2400dpi 1bit データを流すと、転送

    データ量は通常の2倍になりデータ処理速度

    が大幅に低下する課題があった。それに対し、

    図 18 中 赤実線で記す 2400dpi 1bit デー

    タを直接 VCSEL ROS に転送する処理パス

    を新たに設け、高速高帯域インターフェース

    技術にてこの課題を解決した。

    ④ 階調/モアレを考慮した 2 値濃度補正技術

    従来の 600dpi 8bit データの場合、デジ

    タル階調補正やスクリーン処理を行い、

    2400dpi 1bit の画像データを生成し、

    VCSEL ROS の点灯画素(印字する/印字し

    ない)を制御する。 その際、画像形成部のト

    ナー量を検出し、濃度制御部で画像形成時の

    各種パラメーターを制御すするとともに

    VCSEL ROS からの露光光量を調整してい

    るが、2400dpi 1bit データのプリント時は、

    濃度制御部をバイパスするため、濃度変動が

    大きくなるという課題があった。

    これに対し、VCSEL ROS 点灯画素の露

    光光量を前述の 600dpi 8bit データを使っ

    た時の制御量を参照し、光量を補正すること

    で、2400dpi 1bit データ出力時における濃

    度変動を大幅に低減した。

    デジタルプリントで2400dpi 1bitデータ

    をダイレクトにプリントできる最大のメリッ

    トは、CTP 用の画像や網点が、DDCP 等と

    比較して安価でしかも短時間でほぼ同等の画

    像を出力することができ、モアレ確認作業も

    効率的に行える点である。しかし、そのまま

    無補正で出力すると、印刷と異なる階調特性

    を有していることから、印刷と同様な出力濃

    度とならず、図 19に記すよう、印刷と比較

    して暗い画像として再現される。

    プリント

    サーバー

    600dpi

    8bit

    2400dpi

    1bit

    濃度制御

    コマンド

    マーキング

    エンジン

    VCSEL

    ROS

    階調補正部 スクリーン

    処理部

    濃度制御部

    (CPU)

    プリンタエンジン イメージ制御部

    600dpi

    10bit

    2400dpi

    1bit

    光量

    アロケート トナー量センシング

    2400dpi

    1bit

    黒字:従来パス 赤字:新規追加パス青字:修正パス

    プリンタエンジン本体

    マーキングパラメータ アロケート

    データ

    インターフェース部

    実線:画像データ破線:制御データ

    図 18. 新規画像処理パスNew Image Processing Path

    0% 25% 50% 75% 100%

    濃度

    印刷

    デジタルプリント(1bit 無調整)

    図 19. 階調比較Tone comparison

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 139

    印刷と異なる階調性ではモアレ再現性も低

    く、入力データ上に存在しているモアレ成分

    が、1bitのデータとして忠実にVCSEL ROS

    から点灯画素制御されるものの、出力画像上

    でモアレ成分が消える現象が起きる(図 20、

    図 21)。

    これに対し、DocuColor 1450 GA では、

    より忠実な印刷画像を再現するために、前述

    の VCSEL ROS 点灯画素の露光光量の補正

    によりドット再現性を改善し、階調特性を印

    刷の階調特性と同等にした(図 22)。

    階調特性をあわせることにより、モアレ再

    現も向上し、また、2400dpi 1bit データの

    ダイレクト・プリントのため、600dpi 出力

    に比べ、文字品質も良好となった。

    他社の電子写真プリンターにない VCSEL

    ROS の技術と、新規開発した画像処理パスの

    組み合わせにより、これまで実現できなかっ

    た 2400dpi 1bit データからのダイレクト・

    プリントが可能となった。

    4. 結び

    DocuColor 1450 GA は、忠実な色再現と高

    精細な画質を特徴とし色校正、少部数印刷に対応

    し、信頼性の高いプルーフを安定的に出力できる

    能力の証となるJapan Colorプルーフ機器認証

    を取得している。今後もお客様の声に真摯に耳を

    傾け更なるお客様価値の提供と高い品質を目指

    して商品開発を進めていきたい。

    5. 商標について

    Adobe® PostScript® は 、 Adobe

    Corporation の米国その他の国における登

    録商標です。

    ポスト・イット®は、3Mの米国その他の国

    における登録商標です。

    Japan Color は、一般社団法人日本印刷産

    業機械工業会および社団法人日本印刷学会

    の登録商標です。

    その他、掲載されている会社名、製品名は、

    各社の登録商標または商標です。

    6. 参考文献

    1) 森 浩隆ほか:Color 1000 Press, Color

    800 Press 富士ゼロックステクニカル

    レポート 第20号 2011 年

    2) DTP&印刷スーパーしくみ事典 2001 年

    版 DTP WORLD 別冊

    3) 増子和久ほか 700 Digital Color Press 日

    図 20. 印刷モアレPrint Moire

    図 21. デジタルプリント モアレDigital Print Moire

    0% 25% 50% 75% 100%

    濃度

    デジタルプリント (1bit ダイレクト)

    印刷

    デジタルプリント(1bit 無調整)

    図 22. 階調比較After correcting tone

  • 商品技術解説

    DocuColor 1450 GA

    140 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

    本画像学会誌 VOL.48 No.1 177 号

    4) 中原 義晴ほか 1bitTiff ダイレクトプリ

    ント 印刷雑誌 2011年 7月号

    5) 東方良介、小勝 斉 . 印刷市場向け CMS

    ソフトウエア Color Profile Maker Pro .

    富士ゼロックステクニカルレポート .

    No.14 p139~145(2002)

    6) Makoto Sasaki, Hiroaki Ikegami“The

    Continuous Color Prediction Model

    based on Weighted Linear Regression”,

    Program and Proceedings ICIS'02,

    TOKYO

    7) Japan Color について

    http://japancolor.jp/

    筆者紹介

    松井 道則 商品開発本部 第一商品開発部に所属

    専門分野:プロジェクトリーダー

    増子 和久 デバイス開発本部第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:マーキングインテグレーション

    市川 智也 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:帯電、クリーナー設計

    菅野 誠 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:現像設計

    岩波 徹 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:プロセスコントロール設計

    榎本 嘉博 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:転写設計

    小川原 則雄 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:定着設計

    小林 康之 デバイス開発本部 第一マーキングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:定着設計

    日比 吉晴 デバイス開発本部 イメージングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:画像処理、画質設計

    樫村 秀樹 デバイス開発本部 イメージングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:イメージングシステム設計

    美斉津 亨 デバイス開発本部 イメージングプラットフォーム開発部に所属

    専門分野:画像処理、画質設計

    桜井 拓也 研究技術開発本部 基盤技術研究所に所属

    専門分野:画像処理、画質設計

    桑田 良隆 研究技術開発本部 基盤技術研究所に所属

    専門分野:画像処理、画質設計

    黒川 和範 コントローラ開発本部

    コントローラプラットフォーム第 1 開発部に所属

    専門分野:システム設計

    加藤 統久 コントローラ開発本部

    コントローラプラットフォーム第 1 開発部に所属

    専門分野:システム設計

    /ColorImageDict > /JPEG2000ColorACSImageDict > /JPEG2000ColorImageDict > /AntiAliasGrayImages false /CropGrayImages true /GrayImageMinResolution 300 /GrayImageMinResolutionPolicy /OK /DownsampleGrayImages true /GrayImageDownsampleType /Bicubic /GrayImageResolution 300 /GrayImageDepth -1 /GrayImageMinDownsampleDepth 2 /GrayImageDownsampleThreshold 1.50000 /EncodeGrayImages true /GrayImageFilter /DCTEncode /AutoFilterGrayImages true /GrayImageAutoFilterStrategy /JPEG /GrayACSImageDict > /GrayImageDict > /JPEG2000GrayACSImageDict > /JPEG2000GrayImageDict > /AntiAliasMonoImages false /CropMonoImages true /MonoImageMinResolution 1200 /MonoImageMinResolutionPolicy /OK /DownsampleMonoImages true /MonoImageDownsampleType /Bicubic /MonoImageResolution 1200 /MonoImageDepth -1 /MonoImageDownsampleThreshold 1.50000 /EncodeMonoImages true /MonoImageFilter /CCITTFaxEncode /MonoImageDict > /AllowPSXObjects false /CheckCompliance [ /None ] /PDFX1aCheck false /PDFX3Check false /PDFXCompliantPDFOnly false /PDFXNoTrimBoxError true /PDFXTrimBoxToMediaBoxOffset [ 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000 ] /PDFXSetBleedBoxToMediaBox true /PDFXBleedBoxToTrimBoxOffset [ 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000 ] /PDFXOutputIntentProfile () /PDFXOutputConditionIdentifier () /PDFXOutputCondition () /PDFXRegistryName () /PDFXTrapped /False

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