Download - 20150609 課題③ 編集スパルタ塾『朝日新聞』 upload
1.新聞産業の現状把握
・メディア価値の相対化 スマホ、キュレーションメディア全盛。マスメディアの相対化
・販売部数の激減 14年で22%減。-1518万部 [7189万部(00年)→5671万部・(14年)]
・広告費の漸減 14年で50%減。 [1兆2474億(00年)→6000億(14年)]
・読者の高年齢化 読者の75%以上が40代以上読者。
全20代のうち13%、全30代のうち23%が新聞を読む(11年)。
2.激変する環境下でも変えられないハード面
・あらゆる活字メディアが危機に直面
◎デジタル化で情報のあり方が変わり、ニュースだけでお金を取りにくい時代に
・収益が新聞事業に依存しすぎていて、なかなかハードを変えられない
◎ITによる社会構造の変化スピードについていけず、新たな事業を模索してこなかった
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※それぞれ「日本の広告費(電通)」、日本新聞協会、NHK放送文化研究所調べ
4.どこにマーケットは存在するのか?
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国内を網羅した取材網 (4本社44総局250支局)
戸別宅配網 (販売店2500店舗からの
戸別宅配)
高リテラシー優良顧客 (発行部数700万部)
ニュースメディア キュレーションメディア 記者人材
編集ノウハウ 取材人脈
4.どこにマーケットは存在するのか?
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国内を網羅した取材網 (4本社44総局250支局)
戸別宅配網 (販売店2500店舗からの
戸別宅配)
高リテラシー優良顧客 (発行部数700万部)
生鮮食品配達 (牛乳、野菜、鮮魚など)
宅配事業 (ネット通販)
配達請負 (スーパー、小売)
4.どこにマーケットは存在するのか?
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国内を網羅した取材網 (4本社44総局250支局)
戸別宅配網 (販売店2500店舗からの
戸別宅配)
高リテラシー優良顧客 (発行部数700万部)
年間5万円近くの商品を 購入するロイヤルカスタマー
ミドルエイジ、 所得高め
毎日存在するユーザ との接触チャネル
5.現状で囲い込んでいる優良顧客(朝日新聞の読者像)
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何を、どう、売ればいいか!?
・高い世帯年収(平均720万円) ※全世帯平均537万円
・活字リテラシーが高く、知的好奇心がある
・平均年齢 44.5歳以上
経済的に余裕があって、
モノの品質や特性に対する一定の見識があり、
デジタルにはややハードルがあるアクティブシニア層!
高品質、高付加価値な商品・サービスを、
手軽に買ってもらえるプラットフォーム構築をする!
※それぞれ、全国新聞総合調査、国民生活基礎調査より
6.通販サイト「おとなのセレクトショップ」を開設
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(Ⅰ)ネットショッピングへの抵抗をなくすユーザーフレンドリーな設計に
・シンプルなサイト設計 ・整理された情報 ・易しい操作性
→まずは、ものを“売る場”を創る!
6.通販サイト「おとなのセレクトショップ」を開設
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(Ⅲ)新聞(広告)を商品訴求の入り口にする
→ドンピシャなターゲット層に対して、毎朝タッチポイントが作れる
サイト上ではTOPページに、 5桁のコードで簡単検索
新聞の広告スペースをカタログに見立てて、
販売サイトに誘導する(手数料収入、直接販売による売上)
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7.スマホキャリア「おとなのスマホ」で顧客囲い込み
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(Ⅰ)格安スマホ「おとなのスマホ」をリリース
◎新聞購読+2000円で、スマホを配布、使用可能に
◎画面が大きく、文字やアイコンもサイズ変更可、シンプルな設計に
◎オーバースペックな最新機種でなく、ターゲットに必要な機能を搭載する
・TV ・ラジヲ ・低ビットゲーム「インベーダーゲーム」「ソリティア」「テトリス」等を搭載 ・万歩計 ・血圧計 ・広辞苑 ・日記帳 ・家計簿、なども
◎新規新聞購読のインセンティブとして2ヶ月無料貸与も
読者を自社のスマホユーザーとして囲い込み、
デジタルコンテンツを提供する環境を整える。
7.スマホキャリア「おとなのスマホ」で顧客囲い込み
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(Ⅱ) キュレーションしたコンテンツとアプリを標準設置
孫ア リプ
資産管理 法律相談 節税
茶飲み友達アプリ 地域貢献・ボランティア 生涯学習 チャレンジアプリ
若者応援クラウ ドファンディング
孫消貹 ふるさと納税
デアゴスティーニ
ターゲットに徹底的に寄り添ったアプリの開発(課金あり)
※年寄り扱いしない選択と構成
メディアのデジタル化
市場のシニアシフト
8.まとめ
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避け難いメディアのデジタル化、マーケットのシニアシフトという激動期に、紙を補完する新規ビジネス
↓
「大人のセレクトショップ」や「シニアターゲットアプリ」でシニア市場を掘り起こすことが出来れば、新聞広告も新しい役割を帯びる
↓
新聞はオールドメディアではなく、 シニアメディアとして生まれ変わる足がかりに
9.もうひとつの大義
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高齢者の保有資産を国内消費に引っ張りこみたい
(日本人は平均3500万円の資産を残して死んでいく)
↓
ニッポンの“たんす預金(36兆円)”を解放する
↓
シニアキュレーション事業はその役割の一端を担う、チャレンジングな事業である