dr.sum ea connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 dr.sum ea...

100

Upload: others

Post on 18-Feb-2020

4 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA
Page 2: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA
Page 3: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

はじめに

この度はDr.Sum EA Connectをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。

このマニュアルはDr.Sum EA Connectの操作方法について、サンプルを用いながら具体的に解説しています。

Dr.Sum EA Connectの機能概要・詳細機能については、Dr.Sum EA Connect Studioのヘルプを参照してください。

<ヘルプ画面>

Page 4: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

ii

1 動作環境 1

Dr.Sum EA Connect Server 1

Dr.Sum EA Connect Studio 1

実行用クライアント 1

2 インストールとアンインストール 3

インストール 3

ライセンスファイルの配置 14

アンインストール 15

Connect Serverの起動と終了 16

サービス登録している場合 16

サービス登録していない場合 16

3 Dr.Sum EA Connect Studioを起動してみよう 17

ヘルプを開く 18

4 プロジェクト開発・運用の流れ 20

5 サンプルを使用するための準備をする 21

サンプル関連ファイル 21

データソースを配置する 22

ファイルをコピーする 22

Dr.Sum EAのサンプルデータベースをDr.Sum EA Serverに追加する 22

Datalizer for Webにサンプルをインポートする 24

Connect Serverにサンプル環境をインポートする 26

現在の設定内容をエクスポートする 26

サンプル環境をインポートする 28

グローバルリソースの設定を環境にあわせる 31

Connect Serverにサンプルプロジェクトをアップロードする 33

6 新規プロジェクトを作成する 35

スクリプトとプロジェクト 35

新規プロジェクトを作成する 35

サンプルプロジェクトを別画面で開く 38

7 CSVファイルからDr.Sum EAにインポートするスクリプトを作成する 39

「顧客マスタ.csv」からのデータ読み取り設定をおこなう 40

Dr.Sum EAのテーブルへの書き込み設定をおこなう 43

データのマッピングをおこなう 47

フローを作成する 48

Mapperの名前を変更する 49

マッピングをおこなう 50

Page 5: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

iii

「都道府県」と「市区町村」を連結させて「所在地」に出力する 51

「会社名」のデータで「株式会社」より前の文字列データのみ出力する 52

入力データと出力データのスキーマの手動設定 53

プロジェクトを保存する 53

スクリプトを実行してみる 54

Dr.Sum EA Connectのメッセージコード 55

メッセージコードの詳細を確認する 58

Dr.Sum EAのテーブルのデータ内容を確認する 59

プロジェクトをConnect Serverに登録する(サービスの作成) 60

サービスの管理をおこなう 61

トリガーを作成する 62

実行内容を確認する 67

8 加工したデータをDr.Sum EAにインポートするスクリプトを作成する 70

既存のプロジェクト「TESTプロジェクト」を開く 70

スクリプトを追加作成する 72

テーブル「受注データ」からのデータ読み取り設定をおこなう 73

テーブル内のデータ全削除設定をおこなう 76

Dr.Sum EAのテーブルへの追加書き込み設定をおこなう 78

Dr.Sum EA DataLoaderを利用したDr.Sum EAへの書き込み処理 79

データのマッピングをおこなう 81

フローを作成する 82

Mapperの名前を変更する 82

マッピングをおこなう 83

入力元と出力先のリンクを変更する 83

「顧客コード」と「社員コード」を連結させて「複合キー」に出力する 84

「売上額」を「数量」で割った結果を「単価」に出力する 85

受注日から年を抽出する 86

現在日付時間を取得する 88

XMLファイルにデータを書き出す 89

大量データの処理について 90

マージデータ結合方法とパフォーマンス 92

ファイル書き込みの処理時間 93

外部プログラムからスクリプトを実行する 94

9 サンプル一覧表 96

索引 索引 -1

Page 6: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA
Page 7: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

1

1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。

Java実行環境について Dr.Sum EA Connect Ver.3.0のインストーラには、Java Runtime Environment(JRE) 1.5.0_12がバンドルされています。

JREを別途インストールする必要はありません。

Dr.Sum EA Connect Server

OS

■32Bit Microsoft® Windows® Server™ 2003 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2003 R2 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2008 Standard、Enterprise、 Datacenter(Server Coreを除く)

■64Bit Microsoft® Windows® Server™ 2003 x64 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2003 R2 x64 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2008 x64 Standard、Enterprise、 Datacenter(Server Coreを除く)

Microsoft® Windows® Server™ 2008 R2 x64 Standard、Enterprise、 Datacenter(Server Coreを除く)

CPU ■32Bit Pentium 4 2GHz 相当以上 ■64Bit Xeon(EM64T) 1.8GHz以上

メモリ 1GB以上

HDD 1GB以上

ネットワークプロトコル TCP/IP

Dr.Sum EA Connect Studio

OS

■32Bit Microsoft® Windows® Server™ 2003 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2003 R2 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® XP Professional

Microsoft® Windows Vista® Business、Enterprise、Ultimate

Microsoft® Windows® 7 Professional、Enterprise、Ultimate

■64Bit Microsoft® Windows® Server™ 2003 x64 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2003 R2 x64 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® 7 Professional、Enterprise、Ultimate

CPU Pentium III 1GHz 相当以上

メモリ 512MB以上

HDD 500MB以上

ネットワークプロトコル TCP/IP

実行用クライアント

OS

■32Bit Microsoft® Windows® Server™ 2003 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2003 R2 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® XP Professional

Microsoft® Windows Vista® Business、Enterprise、Ultimate

Microsoft® Windows® 7 Professional、Enterprise、Ultimate

■64Bit Microsoft® Windows® Server™ 2003 x64 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® Server™ 2003 R2 x64 Standard、Enterprise

Microsoft® Windows® 7 Professional、Enterprise、Ultimate *

CPU Pentium III 1GHz 相当以上

メモリ 256MB以上

HDD 256MB以上

ネットワークプロトコル TCP/IP

*Microsoft® Windows® 7の64Bit版にインストールする場合、32Bit版インストーラを使用してください。

Page 8: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

2

2 インストールとアンインストール この章では、Dr.Sum EA Connectのインストールとアンインストールについて説明します。 サービスの実行環境とするコンピュータには、「ConnectServer」のインストールが必要です。 クライアントコンピュータからConnectServerに接続して、サービス(プロジェクト・スクリプト)の作成、実行サーバへの実行要求をおこなう場

合は「開発クライアント」をクライアントコンピュータにインストールする必要があります。クライアントコンピュータからサービスの実行要求を出

すだけの場合は「実行クライアント」をクライアントコンピュータにインストールします。 アップグレードする場合は、製品付属の別冊「Dr.Sum EA Connect 3.0 SP1アップグレードガイド」を参照してください。

インストール

Dr.Sum EA Connectをコンピュータにインストールする手順は、次のとおりです。

Windows 2008 ServerにDr.Sum EA Connectをインストールし、かつDr.Sum EA ConnectServerをWindowsサービスに登

録する場合は、ビルトインのAdministratorアカウントでインストールしてください。

1 Dr.Sum EA ConnectのCD‐ROMを、コンピュータのCD‐ROMドライブにセットします。自動的に、インストール画面が表示されない場合

は、エクスプローラでCD‐ROMのsetupフォルダ内にある「setup.exe」をダブルクリックします。

インストーラが実行され、インストーラの言語選択画面が表示されます。

2 インストール画面で使用する言語をドロップダウンリストから選択し、[OK]ボタンをクリックします。[開始]画面が表示されたら、[次

へ]ボタンをクリックします。

<インストーラの言語選択画面> <[開始]画面>

[ライセンス契約]画面が表示されます。

3 [使用許諾契約の条項に同意する]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[ライセンス契約]画面>

Page 9: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

3

[サードパーティライセンス契約]画面が表示されます。

4 [使用許諾契約の条項に同意する]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[サードパーティライセンス契約]画面>

[コンポーネントの選択]画面が表示されます。

5 インストールするコンポーネントを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[コンポーネントの選択]画面>

同バージョンのDr.Sum EA Connect ServerとDr.Sum EA Connect Clientを別々に同一コンピュータにインストールすることはできません。

同一バージョンのDr.Sum EA Connect ServerとDr.Sum EA Connect Clientを同一コンピュータにインストールする場合は、「Serverと

Client」を選択してください。

ServerとClient Dr.Sum EA Connect ServerとDr.Sum EA Connect Clientを同一コンピュータにインストールします。

Serverのみ Dr.Sum EA Connect Serverのみをインストールします。サーバとクライアントが別コンピュータの場合

などに使用します。

Clientのみ Dr.Sum EA Connect Clientのみをインストールします。サーバとクライアントが別コンピュータの場合

などに使用します。

Adapterのみ アダプタのみをインストールします。オプションアダプタを追加購入した際などに使用します。 アダプタを追加インストールした場合は、パッチを適用し直す必要があります。

インストールするコンポーネント内にClientが含まれる場合は、[クライアント環境の選択]画面が表示されます。Serverだけの場合は、[ア

ダプタ選択方法の指定]画面が表示されますので、手順7から参照してください。

Page 10: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

4

6 インストールするクライアントの種類を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[クライアント環境の選択]画面>

開発用クライアント 「DrSumEAConnect Studio」「Client CLI Console」「ScriptRunner」をインストールします。 サービス(スクリプト・プロジェクト)の作成、実行サーバへの実行要求がおこなえるようになります。

実行用クライアント 「Client CLI Console」「ScriptRunner」をインストールします。 実行サーバへの実行要求のみがおこなえるようになります。

インストールするコンポーネント内にServerが含まれる場合は、[アダプタ選択方法の指定]画面が表示されます。Clientのみをインストー

ルしている場合は、手順11から参照してください。

7 インストールするデータベースとの接続アダプタ(コンポーネント)の選択方法を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[アダプタ選択方法の指定]画面>

基本構成に含まれる標準のコンポーネント、およびオプションコンポーネントは次のとおりです。オプションコンポーネントを使用するためには、

対応するライセンスが必要になります。

基本構成 次のコンポーネントをインストールします。 DrSum Adapter CSV Adapter XML Adapter

オプション 基本構成でインストールされるアダプタに追加して別種のデータベースを読み込むためのアダプタ等

をインストールします。 含まれるコンポーネントは次のとおりです。 DB2 Adapter DB2 UDB for iSeries Adapter Oracle Adapter SQL Server Adapter PostgreSQL Adapter JDBC Adapter ODBC Adapter

Page 11: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

5

Excel Adapter 固定長Adapter 可変長Adapter Lotus Domino Adapter Mail Adapter

[オプション]を選択した場合は、[オプションアダプタの選択]画面が表示されます。[基本構成]を選択した場合は、[インストールするアダ

プタ一覧]画面が表示されますので、手順9から参照してください。

8 インストールするデータベース接続アダプタにチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックします。

<[オプションアダプタの選択]画面>

[インストールするアダプタ一覧]画面が表示されます。

9 インストールするデータベース接続アダプタを確認し、よければ[次へ]ボタンをクリックします。

<[インストールするアダプタ一覧]画面>

[管理者パスワードの設定]画面が表示されます。

10 [パスワード]欄にサーバ管理者のパスワードを入力します。何も入力しない場合は、自動的に「password」がパスワードに設定されま

す。[確認]欄に再度パスワードを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[管理者パスワードの設定]画面>

Page 12: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

6

管理者のパスワードは、インストール後にもDr.Sum EA Connect Studioの[コントロールパネル]―[ユーザアカウント]-[パス

ワードの再設定]で変更することができます。

[リポジトリデータベースの設定]画面が表示されます。

リポジトリとは リポジトリとは、Dr.Sum EA Connectのメタ情報、データ、ユーザアクセス管理情報を保存し管理する領域を指します。 セットアップ時に「リポジトリDBあり」を指定した場合、Dr.Sum EA Connectの「home」ディレクトリ以下で、リポジトリDBの内容

を参照することができます。

「リポジトリDBなし」を指定した場合は、Dr.Sum EA Connectのセットアップディレクトリ直下に「home」ディレクトリが作成されま

す。

リポジトリ使用とユーザ管理

Dr.Sum EA Connectでは、OSのユーザ管理とは別に独自のユーザ管理をおこなうことができます。ユーザ情報を利用する

ことで、ユーザ・グループ単位でのプロジェクトの作成・編集の切り分け、ファイルアクセスの切り分けなどが可能になります。 ただしリポジトリを設定していない場合は、ユーザやグループの追加をおこなうことができません。デフォルトで管理者ユーザと

して登録されるユーザ「root」、管理者グループであるグループ「root」のみが設定されます。 *Dr.Sum EA Connectのユーザは、Dr.Sum EAのユーザとは関連性がありません。

リポジトリDBに指定するデータベースインスタンスは2バイト文字を許容するエンコーディング設定がされている必要がありま

す。例えば、us-asciiなどのエンコーディングで作成したデータベースインスタンスは、リポジトリDBとして使用することができま

せん。

11 リポジトリを利用するか、利用しないかを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[リポジトリデータベースの設定]画面>

[リポジトリを利用します]を選択した場合は、[データベース製品の選択]画面が表示されます。[リポジトリを利用しません]を選択した場合

は[Windowsサービスの登録]画面が表示されますので、手順16からを参照してください。

Dr.Sum EA Connect ServerがリポジトリDBとしてサポートしているデータベースは次のとおりです。リポジトリを利用する場合は、次のデータ

ベースのいずれかが稼動していることを確認してください。

RDB 内を参照

Page 13: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

7

DB2 動作確認済バージョン:9.5 9.1・8.2・7.2

事前に準備としてデータベースに新規のユーザを追加し、そのユーザにDBAのロールを設定しておき

ます。この際に設定した次の情報はインストール時に利用します。

・ユーザID

・パスワード

あらかじめこれらの値を用いて外部から接続できることを確認しておいてください。

Oracle 動作確認済バージョン:11gR1 10gR2・10gR1・9.2.0・9.0.1・8.1.7

事前に準備としてデータベースに新規のユーザを追加し、そのユーザにDBAのロールを設定しておき

ます。この際に設定した次の情報はインストール時に利用します。

・ユーザID

・パスワード

あらかじめこれらの値を用いて外部から接続できることを確認しておいてください。

SQL Server 動作確認済バージョン:2005・2000

事前に準備としてデータベースに新規のユーザを追加し、そのユーザにDBAのロールを設定しておき

ます。この際に設定した次の情報はインストール時に利用します。

・データベース名

・ユーザID

・パスワード

あらかじめこれらの値を用いて外部から接続できることを確認しておいてください。

PostgreSQL 動作確認済バージョン:8.1・8.0

事前に準備としてデータベースに新規のユーザを追加し、そのユーザにDBAのロールを設定しておき

ます。この際に設定した次の情報はインストール時に利用します。

・ユーザID

・パスワード

あらかじめこれらの値を用いて外部から接続できることを確認しておいてください。

リポジトリDBに指定するデータベースインスタンスは、マルチバイト文字を許容するエンコーディング設定になっている必要があり

ます。例えば、US-ASCIIなどのエンコーディングで作成したデータベースインスタンスは、リポジトリDBとして使用できません。

12 リポジトリデータベースとして使用するデータベース製品を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[データベース製品の選択]画面>

「DB2」、または「SQL Server」を選択した場合は、[バージョン指定]画面が表示されます。「Oracle」を選択した場合は、[JDBCドライバの

選択]画面が表示されますので、手順14から参照してください。

Page 14: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

8

13 使用するバージョンを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

<「DB2UDB」を選択した場合> <「SQL Server」を選択した場合>

14 設定欄にJCBCドライバへのパスを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[JCBCドライバの選択]画面-Oracleの場合>

[JDBCドライバの選択]画面が表示されます。

[JCBCドライバの選択]画面で[選択]ボタンをクリックし、長いパスを指定した場合、[デフォルトに戻す]ボタンや[選択]ボタ

ンが消えることがあります。

[JCBCドライバの選択]画面で指定したJDBCドライバのパスに「#」や「%」が含まれていた場合、ConnectServerの起動時に

ドライバのロードができません。JDBCドライバのパスに「#」や「%」は使用しないでください。

Oracleを利用する場合 Oracleに付属するJDBCドライバへのパスは、通常は次のとおりです。

8.1.7、9.0.1 : [Oracleをインストールしたディレクトリ]/jdbc/lib/classes12.zip

9.2.0、10g : [Oracleをインストールしたディレクトリ]/jdbc/lib/classes12.jar

10gR2 : [Oracleをインストールしたディレクトリ]/jdbc/lib/ojdbc14.jar

11g : [Oracleをインストールしたディレクトリ]/jdbc/lib/ojdbc5.jar

10gR2以外では、JDK1.4用のJDBCドライバ(ojdbc14.jar)は使用しないでください。

DB2を利用する場合 DB2に付属するJDBCドライバへのパスは、通常は次のとおりです。

7.2の場合:DB2のインストール先ディレクトリ/sqllib/java/db2java.zip

9.5 9.1・8.2の場合はこれに加えてdb2jcc.jarのバスも必要です。

SQL Serverを利用する場合 SQLServerに付属する次のJDBCドライバへのパスを指定してください。

バージョン2000の場合:msbase.jar、mssqlserver.jar、msutil.jar

バージョン2005の場合:sqljdbc.jar

PostgreSQLを利用する場合 PostgreSQLに付属するJDBCドライバ「postgresql-8.X-XXX.jdbc3.jar」へのパスを指定してくださ

い。

Page 15: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

9

[データベース接続情報]画面が表示されます。必要なデータベース接続情報は、選択したデータベースの種類によって異なります。

15 データベースの接続情報を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[データベース接続情報]画面>

必要なデータベースの接続情報は次のとおりです。

Oracleを利用する場合 OracleをリポジトリDBとして利用するには、次の情報が必要です。

・データベースサーバがインストールされているコンピュータのIPアドレス

・サービスを提供しているポート番号(デフォルトは1521)

・システム識別子(SID)

・ユーザID:準備として登録したユーザ。DBAのロールが設定されている必要があります。

・パスワード

データベースに接続するためのURLは、次の内容になります。

jdbc:oracle:thin:@<コンピュータ名>:<ポート番号>:<サービス名/SID>

DB2を利用する場合 DB2をリポジトリDBとして使用する場合には、次の情報が必要です。

・DB2サーバのコンピュータ名もしくはIPアドレス

・サービスを提供しているポート番号

・データベース名

・ユーザID:準備として登録したユーザ。DBAのロールが設定されている必要があります。

・パスワード

データベースに接続するためのURLは、次の内容になります。

jdbc:db2://<コンピュータ名>:<ポート番号>/<データベース名>

(COM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driverを利用した接続をサポートしています)。

SQL Serverを利用する場合 SQLServerをリポジトリDBとして使用するには、次の情報が必要です。

・利用するSQLServerのコンピュータ名もしくはIPアドレス ・サービスを提供しているポート番号 ・データベース名 ・ユーザID ・パスワード データベースに接続するためのURLは、次の内容になります。 バージョン2000の場合: jdbc:microsoft:sqlserver://<コンピュータ名>:<ポート番号>;DatabaseName= <データベース名>;SelectMethod=cursor

バージョン2005の場合: jdbc:sqlserver://<コンピュータ名>:<ポート番号>;DatabaseName=<データベース名>

PostgreSQLを利用する場合 PostgreSQLをリポジトリDBとして使用する場合には、次の情報が必要です。

・PostgreSQLサーバのコンピュータ名 ・サービスを提供しているポート番号

Page 16: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

10

・データベース名 ・ユーザID:準備として登録したユーザ。DBAのロールが設定されている必要があります。 ・パスワード データベースに接続するためのURLは、次の内容になります。 jdbc:postgresql://<コンピュータ名>:<ポート番号>/<データベース名>

[Windowsサービスの登録]画面が表示されます。

16 サーバをサービスとして登録するか、登録しないかを指定して、[次へ]ボタンをクリックします。

<[Windowsサービスの登録]画面>

次の条件のユーザアカウントでインストールしているときにサービスとして登録した場合、Windowsサービスの一覧に

ConnectServerのサービス名が表示されません。 ・Administratorsのグループのアカウントではない場合 ・Cドライブのフルコントロールのアカウントではない場合

ConnectServerをWindowsサービスに登録した場合、ConnectStudioのコントロールパネルやCLI ConsoleからConnectServerの再起動をおこなった際に、起動処理ができないことがあります。その場合は、ConnectServerを手動で起動してください。

[Connect Server情報の設定]画面が表示されます。

ホスト名にマルチバイト文字が含まれる場合、ConnectServerは起動しません。ホスト名にはマルチバイト文字が含まれない

ようにしてください。

17 クライアントからDr.Sum EA Connect Serverへの接続情報を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[Connect Server情報の設定]画面>

ホスト名/IPアドレス Connect Serverのコンピュータ名 、または IPアドレスを入 力 します。何 も入 力 しない場 合 は、

「localhost」が自動的に設定されます。

ポート番号 接続先ポート番号を入力します。何も入力しない場合は、「7700」が自動的に設定されます。

Page 17: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

11

[インストール先の設定]画面が表示されます。

18 インストール先フォルダを選択します。現在選択されているフォルダでよければ、[次へ]ボタンをクリックします。インストール先を変更

するには、[選択]ボタンをクリックしてフォルダを選択します。

<[インストール先の設定]画面>

[ヒープサイズの設定]画面が表示されます。

19 ConnectServerの使用するメモリサイズ(ヒープサイズ)の[初期値]と[最大値]を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

ConnectServerの起動時に、[初期値]に設定した値までメモリが割り当てられます。

大量データの処理をおこなうと、メモリが不足し「OutOfMemory」エラーが発生する可能性があります。ヒープサイズを大きく設定すると、エ

ラーを回避することができます。

X86版の場合 デフォルト値は、[初期値]は「512M」、 大値は「1024M」です。設定の単位はメガバイト(M)、また

はバイトで指定してください。バイト指定の場合、 大値は「1024」(バイト)の倍数で設定してください。

ヒープサイズの上限は1.4~1.7GB程度です。サーバの物理メモリ量と空きメモリ量に応じてメモリ量

を設定してください。

X64版の場合 デフォルト値は、[初期値]は「1024M」、 大値は「2048M」です。設定の単位はメガバイト(M)、また

はバイトで指定してください。バイト指定の場合、 大値は、「1024」(バイト)の倍数で設定してくださ

い。

Connect Serverのヒープサイズは、後からも変更することができます。また、Connect Studioのヒープサイズも設定できま

す。上限は上と同じです。 以下のファイルをテキストエディタで開きます。 ■Connect Serverの場合 Connectセットアップディレクトリ/server/bin/Dr.Sum EA ConnectServer.lax ■Connect Studioの場合 Connectセットアップディレクトリ/client/bin/Dr.Sum EA ConnectStudio.lax プロパティファイルをテキストエディタで開き、以下の設定値を1024(バイト)の倍数で書き換えます。 lax.nl.java.option.java.heap.size.max=536870912 例 lax.nl.java.option.java.heap.size.max=1024MB

Page 18: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

12

[インストールの要約]画面が表示されます。

20 インストールしてよければ、[インストール]ボタンをクリックします。

<[インストールの要約]画面>

インストールが開始されます。

<インストールが開始される>

Dr.Sum EA Connectのインストールが完了すると、[インストール完了]画面が表示されます。

21 [完了]ボタンをクリックします。

ライセンスファイルの配置

インストールが終了したら、ライセンスファイルを所定のディレクトリ内に配置します。

1 製 品 CD-ROM内 の「 setup¥licenses」フォルダにあるすべてのライセンスファイルをConnectServerのインストール先 フォルダ

¥server¥lic内にコピーします。

ライセンスの登録が終了します。

Page 19: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

13

アンインストール

Dr.Sum EA Connectをコンピュータからアンインストールする場合は、次の手順で操作をおこないます。

1 [スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA Connect]-[Uninstall]を選択します。

[Dr.Sum EA Connectをアンインストール]画面が表示されます。

2 [次へ]ボタンをクリックします。

<[Dr.Sum EA Connectをアンインストール]画面>

[アンインストールのオプション]画面が表示されます。

[特定の機能のアンインストール]ですべてのアダプタを選択した場合、[アンインストール(デフォルト)]と同じアンインストール

をおこないます。

3 削除する内容にあわせてアンインストールするものを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[アンインストールのオプション]画面>

アンインストールが開始されます。アンインストールが完了すると[アンインストール完了]画面が表示されます。

4 [完了]ボタンをクリックします。

アンインストール時にWindowsのスタートメニュー内にショートカットメニューが残ってしまうことがあります。その場合は、手動

で削除してください。 アンインストールが正常に実行されず、ファイルが残ってしまうことがあります。その場合は、手動で削除してください。 アンインストール時に[特定の機能のアンインストール]で特定のアダプタを選択しても削除されない場合があります。その場

合は、手動で削除してください。 アダプタは、次のフォルダ以下の各アダプタ名称のディレクトリに格納されています。手動で削除する場合は、フォルダごと削

除してください。 Dr.Sum EA Connectのインストールフォルダ¥server¥plugin¥data_processing¥modules

Page 20: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

14

Connect Serverの起動と終了

Connect Serverの起動と終了について説明します。Connect Serverのインストール時にサービスに登録するように設定した場合は、

「Connect Server」という名称でWindowsのサービスに登録されます。

コンピュータ名に2バイト文字が含まれる場合、Dr.Sum EA Connect Serverは起動されません。

サービス登録している場合

サービスに登録した場合は、OSの起動とともにサービス「Connect Server」も起動します。手動による起動・終了は、通常のWindowsサー

ビスの操作と同様になります。

<[サービス]画面>

サービス登録していない場合

サービスに登録していない場合は、次の手順でConnect Serverを起動します。

1 [スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA Connect]-[Dr.Sum EA Connect Server]を選択します。

Connect Serverが起動します。

終了する場合は、[スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA Connect]-[Shutdown]を選択します。

Page 21: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

15

3 Dr.Sum EA Connect Studioを起動してみよう プロジェクトやスクリプトの作成をおこなうために、サービスの開発環境であるDr.Sum EA Connect Studioを起動してみましょう。

あらかじめConnect Serverを起動しておく必要があります。

1 [スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA Connect]-[Dr.Sum EA Connect Studio]を選択します。

Connect Serverと同期を取ります。

初めて接続する場合やConnect Serverのプログラムが更新された場合は、次のメッセージが表示されます。この場合は[了解]ボタンをク

リック後、再度[スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA Connect]-[Dr.Sum EA Connect Studio]を選択します。

[Connect Studio Login]画面が表示されます。

2 [接続先一覧]から、接続先Connect Serverを選択します。

[接続先一覧]のドロップダウンリストには、現在登録されている接続先Connect Serverが一覧表示されます。

「デフォルト」と表示されている接続情報は、インストール時に設定した接続先Connect Serverの情報となっています。

接続先Connect Serverを新規登録したり、すでに登録されている接続情報を変更したりする場合は、製品付属のヘルプから「Connect

Studio」-「コントロールパネル」-「ConnectServerの設定」を参照してください。

3 [ユーザ]にConnect Serverにログインするユーザ名、[パスワード]にそのパスワードを入力し、[ログイン]ボタンをクリックします。

<[Connect Studio Login]画面>

Page 22: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

16

初期設定でログインできるユーザは、管理者ユーザ「root」です。パスワードはインストール時に設定したものになります(p.5参照)。

正常にログインがおこなわれると、[Connect Studio]画面が表示されます。

<[Connect Studio]画面>

ヘルプを開く

製品にはヘルプが用意されています。ヘルプは[Connect Studio]画面左下の[Studio]-[ヘルプ]をクリックすると表示されます。

[ヘルプ]を表示させ、ツールバーの[ヘルプ・コンテンツ同期]アイコンをオンにしておくと、Connect Studioでの操作内容と同期したヘルプ

が表示されるようになります(デフォルトでオンの状態となっています )。

オフの状態 の場合は、Connect Studioでの操作内容に同期せず、ヘルプで選択した内容が表示されます。

<ヘルプ画面>

[ヘルプ・コンテンツ同期]アイコン

Page 23: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

17

Windowsのスタートメニューの[Dr.Sum EA Connect]―[ヘルプ]を選択すると、Webブラウザに対応したヘルプが表示できます。ただし、

Webブラウザに対応したヘルプでは、[ヘルプ・コンテンツ同期]機能は利用できません。

Page 24: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

18

4 プロジェクト開発・運用の流れ Dr.Sum EA Connectでプロジェクトを作成し、そのプロジェクトを運用するまでの一般的な流れは次のとおりとなります。

プロジェクトの作成

スクリプトの作成

プロジェクトを

Connect Server

に登録

(プロジェクトのサービス化)

トリガーの作成

サービスの起動

(スクリプトの実行)

Page 25: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

19

5 サンプルを使用するための準備をする このマニュアルでは、Dr.Sum EA 製品用のサンプルデータソースを使用して、プロジェクトの作成・スクリプトの作成をおこなっていきます。 そのために、準備としてサンプルデータソースを使用できるように環境を整える必要があります。この章では、サンプルデータを使用するた

めの準備について説明します。 製品CD-ROM内の「sample」フォルダ内に次の2つが用意されております。 ・Dr.SumEAConnect_Sample_Ver3.0.zip(Dr.Sum EA Ver3.0SP2、Dr.Sum EA Datalizer for Web Ver3.0SP2へ接続用) ・Dr.SumEAConnect_Sample_Ver2.5.zip(Dr.Sum EA Ver2.5、Dr.Sum EA Datalizer for Web Ver2.5へ接続用)

サンプル関連ファイル

製品CD-ROM内の「samples」フォルダにある「Dr.SumEAConnect_Sample_Ver3.0.zip」を解凍すると、サンプルの実行に必要な次の

ファイル群が展開されます。

Dr.SumEA:サンプルで使用するDr.Sum EAのデータベースが格納されています。

samples

db :Dr.Sum EA Serverに追加するサンプルデータベース

SALES2 ・・・「Dr.SumEAConnect_Sample_Ver3.0.zip」の場合

SALES2.VIEW ・・・「Dr.SumEAConnect_Sample_Ver2.5.zip」の場合

受注ビュー

SALES2.CRX

SALES2.DAT

DrSumEAConnect:サンプルで使用するDr.SumEAConnectのデータファイル等が格納されています。

server

data

sample :Connect Serverの[Dr.Sum EA Connectインストールディレクトリ]¥server¥data内にコピーするサンプル

出力データ

顧客マスタ.csv

社員マスタ.csv

受注データ.csv

製品マスタ.csv

製品マスタ_区分追加後.csv

製品マスタ_変換Table.csv

例外処理データ入力.csv

rebuild.bat

サンプルプロジェクト Ver3.0 :サンプルプロジェクトです。

export_XXXXXXXXXXXXXX.zip :Dr.Sum EA Connectのグローバルリソースファイルです。サンプルを使用するための

データベースへの接続情報などが格納されています。

DatalizerForWeb

Dr.Sum EA Datalizer for Webの定義ファイルです。Datalizer for Webを利用するサンプルで使用します。Datalizer for Web(Ver3以降)をご利用の場合にご活用ください。 ※Datalizer for Web Ver2.5 SP1をご利用の場合は、Dr.Sum EA Connectの製品CD-ROMに含まれます、

Datalizer for Web Ver2.5 SP1用の修正パッチ、またはそれ以降の修正パッチを適用する必要があります。詳細につ

いては製品CD-ROMのreadme.txtを参照してください。

Page 26: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

20

データソースを配置する

サンプルを使用するために、各種データソースファイルを適宜配置していきます。

ファイルをコピーする

サンプルの「DrSumEAConnect¥server¥data¥sample」ディレクトリを、[Dr.Sum EA Connectインストールフォルダ]¥server¥data内にコ

ピーします。

データソースファイルを任意のディレクトリに配置したい場合は、マウント設定が別途必要になります。マウント設定について

は、ヘルプの「Connectアーキテクチャ」-「Connectファイルシステム」-「マウント」を参照してください。

Dr.Sum EAのサンプルデータベースをDr.Sum EA Serverに追加する

Dr.Sum EAのサンプルデータベース「SALES2」を、使用するDr.Sum EA Serverに追加します。

1 サンプルの「db」ディレクトリ以下のファイル、およびディレクトリを、Dr.Sum EA Serverのデータベース格納先ディレクトリ(任意)にコ

ピーします。

2 [スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA]-[管理者用ツール]-[Enterprise Manager]を選択します。

ログイン画面が表示されます。

3 ユーザIDとそのパスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

<ログイン画面>

Enterprise Manager画面が表示されます。

4 [データベース]タブのデータベース一覧エリアで右クリックをし、表示されたメニューから[データベース]-[既存のデータベースを追

加]を選択します。

Page 27: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

21

[既存のデータベースを追加]画面が表示されます。

5 [ディレクトリ]欄の[…]をクリックし、表示された[開く]画面で手順1でコピーしたDr.Sum EA Serverのデータベース格納先ディレクトリ

を指定します。サンプルデータベースの「SALES2」を選択後、[OK]ボタンをクリックします。

<[既存のデータベースを追加]画面> <[開く]画面>

[既存のデータベースを追加]画面にサンプルデータベースがセットされます。

6 [OK]ボタンをクリックします。

サンプルデータベース「SALES2」がDr.Sum EAに追加されます。

Page 28: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

22

Datalizer for Webにサンプルをインポートする

Datalizer for Webにサンプル定義ファイル「サンプル集計.zip」をインポートします。

1 Datalizer for Webにログインし、[設定・管理]メニューを押します。

管理者用ページに移動します。

2 メニューペインの[Datalizer Server]を選択し、右クリックで表示されるメニューから[ディレクトリ新規作成]をクリックします。

[Datalizer Server]下に「新しいディレクトリ」が新規追加されます。

3 「新しいディレクトリ」を選択し、右クリックで表示されるメニューから[名前の変更]をクリックします。名前欄がアクティブになったら

「Datalizer」という名前に変更します。

Page 29: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

23

4 「Datalizer」ディレクトリを選択し、右クリックで表示されるメニューから[アップロード]をクリックします。

[アップロード]画面が表示されます。

5 [参照]ボタンをクリックし、表示された[ファイルの選択]画面で「サンプル集計.zip」ファイルを選択してから[開く]ボタンをクリックします。

<[アップロード]画面>

アップロード画面にファイル名がセットされます。

6 [アップロード]ボタンをクリックします。

画面にアップロード終了メッセージが表示されれば、サンプルのインポートは完了です。

Page 30: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

24

Connect Serverにサンプル環境をインポートする

現在使用しているConnect Serverにサンプル環境をインポートします。この環境のインポートにより、すでに同名の設定が存在した場合に

は、サンプルの内容に上書きされますので、実行する際には注意が必要です。

インポートによって、次の内容が上書きされます。

・グローバルリソース(各種データベースへの接続情報、詳細についてはp.29を参照してください)

・サービス(サンプルサービス)

・トリガー(サンプルスケジュールトリガー)

・アプリケーションログ(サンプルログ)

上記内容の詳細はヘルプを参照してください。

ここでは[設定のエクスポート]をおこない、サンプル環境インポート前の状態をバックアップしてから、サンプル環境をインポートします。

上記環境をインポートしたのち、サンプルプロジェクトをアップロードします。

現在の設定内容をエクスポートする

現在の設定内容をエクスポートするには、次の手順で操作をおこないます。

1 [Connect Studio]の[コントロールパネル]をダブルクリックします。

[コントロールパネル]画面が表示されます。

2 [ConnectServerの設定]をクリックします。

<[コントロールパネル]画面>

[ConnectServerの設定]画面が表示されます。

3 [サーバ移行]タブをクリックします。

<[ConnectServerの設定]画面>

Page 31: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

25

[サーバ移行]タブ画面が表示されます。

4 [設定のエクスポート]ボタンをクリックします。

<[サーバ移行]タブ画面>

[エクスポート項目の選択]画面が表示されます。

5 エクスポートする設定内容にチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックします。ここではすべてのものにチェックを入れます。

<[エクスポート項目の選択]画面>

[エクスポートのオプション設定]画面が表示されます。

6 トリガーの状態(有効/無効)を指定する場合は、チェックをして状態を指定します。エクスポート元のトリガーと同じ状態のままエクス

ポートする場合は、チェックを入れません。指定後、[次へ]ボタンをクリックします。

ここでは、チェックを入れません。

<[エクスポートのオプション設定]画面>

Page 32: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

26

[エクスポート先の選択]画面が表示されます。

7 [参照]ボタンをクリックし、表示された[ディレクトリの選択]画面から、バックアップファイルを保存するディレクトリ(任意)を選択して

[了解]ボタンをクリックします。その後、[次へ]ボタンをクリックします。

<[ConnectServer設定のインポート]画面>

エクスポートが開始されます。エクスポートが終了すると[エクスポート完了]画面が表示されます。

8 [了解]ボタンをクリックします。

<[エクスポート完了]画面>

[エクスポート完了]画面が閉じ、[ConnectServerの設定]画面に戻ります。

バックアップファイルの保存先ディレクトリには、「export_エクスポートした日付.zip」という名前でバックアップファイルが作成されています。

サンプル環境をインポートする

環境設定のバックアップをおこなった後、サンプル環境をインポートします。サンプル環境をインポートするには、次の手順で操作をおこな

います。

1 [ConnectServerの設定]画面で[設定のインポート]ボタンをクリックします。

<[ConnectServerの設定]画面>

Page 33: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

27

[ConnectServer設定のインポート]画面が表示されます。

2 [参照]ボタンをクリックし、表示された[開く]画面でサンプルファイル「export_XXXXXXXXXXXXXX.zip」を選択します。その後、[開く]

ボタンをクリックします。

3 [インポートするファイル]欄に、サンプルファイルがセットされたら、[次へ]ボタンをクリックします。

インポートを実行すると、Connect Serverの各種設定が上書きされます。注意してください。

インポートが実行されます。

4 [インポート完了]画面が表示されたら。[了解]ボタンをクリックします。

[ConnectServer設定のインポート]画面が閉じ、[ConnectServerの設定]画面に戻ります。

5 [ConnectServerの設定]画面の[その他]タブをクリックし、[ConnectServerの再起動]ボタンをクリックします。

インポートしたサンプル環境を有効にするためには、ConnectServerの再起動が必要となります。

メッセージが表示されます。

Page 34: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

28

6 メッセージの[了解]ボタンをクリックします。

ConnectServerの再起動がおこなわれます。

Connect Serverの再起動中にConnect Studioでなんらかの操作をおこなうと、画面の描画に時間がかかりますので、注意

してください。

7 ConnectServerの再起動の終了後、[ConnectServerの設定]画面の[了解]ボタンをクリックします。

8 Connect Studioの[Studio]-[サーバへの再接続]を選択します。

再接続が完了すると、次のメッセージが表示されます。

9 [閉じる]ボタンをクリックします。

環境のインポートが正常におこなわれていると、各種データベースへの接続情報がインポートされています。各種データベースへの接続情

報がインポートされているか確認してみましょう。

Connect Studioの[コントロールパネル]を開き、[グローバルリソースの設定]をダブルクリックします。表示された[グローバルリソースの設

定]画面には、インポート元環境にあった各種データベースへの接続設定が表示されていることが確認できます。

<[グローバルリソースの設定]画面>

Page 35: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

29

グローバルリソースの設定を環境にあわせる

環境のインポートによって設定されたグローバルリソースを、実際の環境にあわせて変更します。

1 Connect Studioの[コントロールパネル]を開き、[グローバルリソースの設定]をダブルクリックします。

[グローバルリソースの設定]画面が表示されます。

2 [サンプルDr.Sum EA 3.0_SALES2_DB]をダブルクリックします。

[接続設定の編集]画面が表示されます。

3 実際の環境に合わせ、「ユーザ名」、「パスワード」の設定を変更します。

<[接続設定の編集]画面>

ホスト名 接続先Dr.Sum EA Serverのサーバ名、またはIPアドレスを入力します。

ポート番号 Dr.Sum EA Serverへ接続するためのポート番号を入力します。デフォルトでは「6001」となります。

データベース名 ここではサンプルデータベース「SALES2」を使用しますので、「SALES2」のままにします。

ユーザ名 Dr.Sum EAのAdministrator権限を持つユーザ名を入力します。

パスワード [ユーザ名]で設定したユーザのパスワードを入力します。

接続テスト 設定した内容で、サンプルデータベース「SALES2」に接続できるかテストをおこないます。正常に接

続できる場合は、次のメッセージが表示されます。

接続に失敗した場合は、再度設定内容を見直してください。

プロセスタイムアウト Dr.Sum EA Serverとの接続タイムアウト時間を指定します(単位:秒)。省略した場合は、接続先

Dr.Sum EA Serverで設定されているプロセスタイムアウトの値が適用されます。タイムアウトを発生さ

せたくない場合は、「0」を指定します。

4 その他の接続情報の設定は、サンプルを利用するときに随時必要に応じて変更してください。

Page 36: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

30

Connect Serverにサンプルプロジェクトをアップロードする

Connect Serverにサンプルプロジェクトをアップロードします。

1 [マイプロジェクト]をダブルクリックします。

[マイプロジェクト]画面が表示されます。

2 [マイプロジェクト]画面上で右クリックで表示されるメニューから[ローカルからアップロード]を選択します。

[開く]画面が表示されます。

3 「サンプルプロジェクト Ver.3.0」を選択し、[開く]ボタンをクリックします。

[プロジェクトのアップロード]画面が表示されます。

<[プロジェクトのアップロード]画面>

Page 37: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

31

4 [新しいプロジェクトとしてアップロード]を選択し、[新しいプロジェクト名]に「サンプルプロジェクト」と入力して[了解]ボタンをクリック

します。

[新しいプロジェクトとしてアップロード]を選択すると、[新しいプロジェクト名]にデフォルトではダウンロード時のプロジェクト名が

表示されます。同名のプロジェクトがすでに存在する場合は、末尾に連番が付加されます。

アップロードが開始され、正常に終了すると次のメッセージが表示されます。

5 [了解]ボタンをクリックします。

[マイプロジェクト]画面に戻ります。画面には先ほどアップロードした「サンプルプロジェクト」がプロジェクト一覧に追加表示されています。

Page 38: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

32

6 新規プロジェクトを作成する それでは新規プロジェクトを作成していきましょう。

スクリプトとプロジェクト

スクリプトとは、ConnectServer上で実行するデータの抽出、変換等の一連の処理の流れを定義したものです。プログラミング言語で言い

換えると、ソースコードにあたります。スクリプトの基本的な構成要素は、データの読み出しや変換、書き込みなどの処理をおこなう「処理コ

ンポーネント」、処理の流れやデータの流れを定義する「フロー」、処理コンポーネント間のデータを表す結果データ、動的な値を設定したり

参照したりする「変数」です。

関連するスクリプトは、「プロジェクト」として括って管理します。作成したプロジェクトは、ConnectServerに登録することによって「サービス」と

して扱われます。「サービス」になると、他のプロジェクトのスクリプトやトリガー(サービスを起動する方法)、ScriptRunnerから呼び出して利

用することができるようになります。

新規プロジェクトを作成する

新規プロジェクトは、次の手順で作成します。

1 新規プロジェクトアイコンをクリックします。

[プロジェクトの作成]画面が表示されます。

2 [プロジェクト名]に任意のプロジェクト名を入力します。ここでは「TESTプロジェクト」と入力します。

シングルバイト、ダブルバイトの英数文字、日本語を使用することができます。

大文字小文字は識別します。

機種依存文字、外字は使用できません。

プロジェクト名は、いったん作成した後からも変更することができます。

プロジェクトの作成

スクリプトの作成

プロジェクトを

Connect Server

に登録

(プロジェクトのサービス化)

トリガーの作成

サービスの起動

(スクリプトの実行)

Page 39: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

33

3 続けてスクリプトの作成をおこなう場合は、[スクリプトも作成]欄にチェックを入れます。ここではチェックを入れた状態にします。

<[プロジェクトの作成]画面>

4 [次へ]ボタンをクリックします。

[スクリプトの作成]画面が表示されます。

5 [スクリプト名]欄に、任意のスクリプト名を入力します。ここでは「1_CSVからDr.Sumへ」と入力します。

<[スクリプトの作成]画面>

シングルバイト、ダブルバイトの英数文字、日本語を使用することができます。

大文字小文字は識別します。

機種依存文字、外字は使用できません。

スクリプト名は、いったん作成した後からも変更することができます。

6 [完了]ボタンをクリックします。

デザイナが起動し、[デザイナ]画面が表示されます。

デザイナでは、サービス(プロジェクト・スクリプト)の作成をおこないます。デザイナの画面は、ユーザの目的に応じて任意の機能のみを表示

させることで、独自のレイアウトにカスタマイズすることができます。デザイナの機能や画面構成については、ヘルプの「デザイナ」の章を参照

してください。

Page 40: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

34

<[デザイナ]画面>

デザイナ上でおこなった操作は、取り消したり、やり直したりすることができます。操作の取り消し、やり直しをおこなうには、メ

ニューバーの[編集]-[元に戻す]/[やり直す]を選択するか、ツールバーの[元に戻す]アイコン /[やり直す]アイコン を

クリックします。または、ショートカット[Ctrl]+[Z](元に戻す)、[Ctrl]+[Y](やり直す)からも実行できます。

操作履歴は、スプリプト単位で保持されます。エディタ単位ではありません。また操作履歴はプロジェクトを保存するまで保持

され続けます。 [元に戻す]/[やり直す]の対象となる操作は、次のとおりです。 ・スクリプト変数の新規作成/変更/移動/削除 ・スクリプトキャンパスでの操作(アイコンの配置/移動/削除/設定の変更/フローの設定など) ・Mapperエディタでの操作(アイコンの配置/移動/削除/スキーマの編集/設定の変更/マッピングの設定など) ・プロパティインスペクタでの設定変更(スクリプト変数/コンポーネント/Mapperロジックなど) ・エディタの開閉 ・プロパティウィンドウ上では[元に戻す]/[やり直す]は実行できません。[完了]ボタンを押した時点で設定が反映され、[元

に戻す]/[やり直す]の対象となります。 次の操作は、[元に戻す]/[やり直す]の対象となりません。 ・プロジェクトの新規作成/削除 ・プロジェクト名の変更 ・スクリプトの新規作成/削除/移動

・スクリプトの設定(スクリプト名、データ処理方式など) ・フォルダの新規作成/削除/移動 ・リアルタイムプレビュー機能の設定 ・ユーザ定義ロジックの新規作成/削除 ・ユーザ定義ロジックの編集 ・グローバルリソースの設定(アダプタでグローバルリソースを選択する操作は、[元に戻す]/[やり直す]の対象となります) ・スクリプトキャンバスのグリッド表示(Mapperキャンバスのグリッド表示は、[元に戻す]/[やり直す]の対象となります) ・画面構成の変更

[元に戻す]アイコン/[やり直す]アイコン

Page 41: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

35

サンプルプロジェクトを別画面で開く

このマニュアルでは、先ほど環境をインポートしたときに同時にインポートされたサンプルプロジェクトと同じ内容のプロジェクト・スクリプトを作

成していきます。ただし、作成するスクリプトは2種類となります。

サンプルプロジェクトを別画面で開いてみましょう。別画面で開くことで、スクリプトの各項目を設定する際に、サンプルの画面と比較しながら

設定内容を確認することができます。

1 Connect Studioの[マイプロジェクト]をダブルクリックします。

[マイプロジェクト]画面が表示されます。[マイプロジェクト]画面には、「サンプルプロジェクト」と先ほど新規作成した「TESTプロジェクト」が表

示されます。

2 [サンプルプロジェクト]をダブルクリックします。

<[マイプロジェクト]画面>

別のデザイナが起動し、「サンプルプロジェクト」の内容が表示されます。

Page 42: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

36

7 CSVファイルからDr.Sum EAにインポートするスクリプトを作成する それでは、スクリプトを作成していきましょう。

先ほど作成したプロジェクトに中に、次の2つのスクリプトを作成していきます。

1_CSVからDr.Sumへ CSVファイルのデータを読み込み、Dr.Sum EAのテーブルにインポートします。

2_Dr.SumからDr.Sumへ Dr.Sum EAのテーブルからデータを読み込み、Dr.Sum EAのテーブルにインポートします。

サンプルプロジェクトでは、次の2つに該当します。

その他のサンプルスクリプトの内容については、「9 サンプル一覧表」を参照してください。

プロジェクトの作成

スクリプトの作成

プロジェクトを

Connect Server

に登録

(プロジェクトのサービス化)

トリガーの作成

サービスの起動

(スクリプトの実行)

Page 43: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

37

まず、サンプルの「顧客マスタ.csv」のデータを読み込み、Dr.Sum EAのテーブル「顧客マスタ」へインポートするスクリプトを作成していきま

す。ここではCSVファイルのデータをそのままDr.Sum EAのテーブルにインポートするのではなく、次の加工処理をおこなってからインポート

するように設定をおこないます。

・ 「顧客マスタ.csv」内の項目「会社名」のデータに対して「株式会社」より前の部分のみ抽出する。

・ 「顧客マスタ.csv」内の項目「都道府県」と「市区町村」をあわせた内容を、Dr.Sum EAのテーブル「顧客マスタ」の「所在地」にインポート

する。

「顧客マスタ.csv」からのデータ読み取り設定をおこなう

「顧客マスタ.csv」をデータソースとするために、「顧客マスタ」からのデータ読み取り設定をおこないます。

1 ツールパレットの[ファイル]-[CSV]をクリックしてツリーを開きます。

2 [CSVファイルの読み取り]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ドロップします。

3 [名前]で任意の処理名称を入力します。ここでは「顧客マスタ.csv読取」と入力します。[必須設定]タブの[ファイル]欄で[参照]ボタ

ンをクリックして、データソースとなる「/data/sample/顧客マスタ.csv」を指定します。[ファイルの一行目から列名を読み込み(O)]を

クリックします。

Page 44: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

38

4 [ファイルを開く]画面で「/data/sample/顧客マスタcsv」を選択します。[列一覧]にCSVに設定されているヘッダー行が読み込まれます。

5 [読み取り設定]タブを開き、[最初の行は値として取得しない]欄にチェックを入れます。

Page 45: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

39

データソース「顧客マスタ.csv」の1行目は項目名が記されているためです。

6 その他の設定はおこなわず、[完了]ボタンをクリックします。

[スクリプトキャンパス]上に[顧客マスタ.csv読取]アイコンが配置されます。

Page 46: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

40

Dr.Sum EAのテーブルへの書き込み設定をおこなう

「顧客マスタ.csv」から読み取ったデータをDr.Sum EAのテーブル「顧客マスタ」にインポートするために、Dr.Sum EAのテーブルへの書き込

み設定をおこないます。

1 ツールパレットの[アプリケーション]-[Dr.Sum EA]をクリックしてツリーを開きます。

2 [テーブル書き込み]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ドロップします。

[新規テーブル書き込み処理]画面が表示されます。

3 [名前]で任意の処理名称を入力します。ここでは「顧客マスタ更新」と入力します。

<[新規テーブル書き込み処理]画面>

4 [接続先]欄でデータを書き込むテーブルが存在するDr.Sum EA Serverとの接続情報設定をおこないます。ここでは新規に接続情報

を追加していきますので、ドロップダウンリストから[追加]を選択します。

ここで追加した接続情報は、「グローバルデータリソース」として、システムに登録されますので、他のプロジェクトやスクリプトからも再利用が

できるようになります。

Page 47: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

41

[Dr.Sum EA Server接続]画面が表示されます。

5 [種類]のドロップダウンリストから[Dr.Sum EA 3.0 接続設定]を選択します。

6 [名前]で任意の接続名称を入力します。ここでは「Dr.Sum接続」と入力します。

7 その他、各種設定をおこないます。

サーバ名 接続先Dr.Sum EA Serverのサーバ名、またはIPアドレスを入力します。

ポート番号 Dr.Sum EA Serverへ接続するためのポート番号を入力します。デフォルトでは「6001」となります。

データベース名 接続するDr.Sum EAのデータベース名を指定します。ここではサンプルデータベース「SALES2」を使

用しますので、「SALES2」と入力します。

ユーザ名 Dr.Sum EAのAdministrator権限を持つユーザ名を入力します。

パスワード [ユーザ名]で設定したユーザのパスワードを入力します。

接続テスト 設定した内容で、Dr.Sum EA Serverに接続できるかテストをおこないます。正常に接続できる場合

は、次のメッセージが表示されます。接続に失敗した場合は、再度設定内容を見直してください。

Page 48: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

42

8 [完了]ボタンをクリックします。

[接続先]欄に作成した接続名がセットされます。[テーブル]のドロップダウンリストには、指定した接続先データベースに存在するテーブル

名が一覧表示されます。

9 ここでは「顧客マスタ」を指定します。

データベース内に含まれる各テーブルの構造やデータ内容は、[テーブル情報の表示]をクリックして表示される[テーブル

情報]画面で確認することができます。

スキーマ定義の更新 Dr.Sum EA のテーブルにてスキーマが変更さ

れた場合に、現在のスキーマを取得すること

が可能になります。

テーブル構造情報の取得

指定したデータベースのテーブルや、CSV ファイル

から、テーブル構造情報を取得します。「テーブル

を作成する」のチェックを付けることで、これらの

テーブル構造情報を使用して、Dr.Sum EA に新規テー

ブルを作成することが可能です。

Page 49: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

43

10 [キーと値と一致する行は更新する]にチェックを入れます。

チェックを入れることで、Dr.Sum EAのテーブルにキー項目が存在する場合、インサートするデータがテーブルに存在するときは更新

(Update)、存在しないときは挿入(Insert)のように、データを自動的に振り分けて格納することができます。

11 その他の設定はおこなわず、[完了]ボタンをクリックします。

[スクリプトキャンパス]上に[顧客マスタ更新]アイコンが配置されます。

Page 50: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

44

データのマッピングをおこなう

CSVファイルから読み取ったデータと、Dr.Sum EAのテーブルに書き込むデータのマッピングをおこないます。ここでは、読み取り先項目と書

き込み先項目の紐付けをおこなうほか、文字列の抽出設定や文字列の結合設定もおこないます。

1 ツールパレットの[変換]-[基本]をクリックしてツリーを開きます。

2 [マッピング]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ドロップします。

スクリプトキャンパスにMapperアイコンが配置されます。

Page 51: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

45

フローを作成する

スクリプトには、処理の流れを表す「プロセスフロー」と、データの流れを表す「データフロー」があります。「プロセスフロー」と「データフロー」を

総称してフローと言います。Dr.Sum EA Connectでは「プロセスフロー」と「データフロー」とに分離することにより、一度処理したデータを後続

のコンポーネントで何度も利用することができます。

プロセスフロー プロセスフローとは、処理の流れを表します。スクリプトはプロセスフローで結ばれた順番に処理されま

す。プロセスフローは、startコンポーネントから開始され、endコンポーネントで終了します。

データフロー データフローとは、データの流れを表します。読み出しアダプタやコンバータから、書き込みアダプタや

コンバータに「データフロー」を引くことができます

ここでは、次の図のようにフローを作成します。黒い実線で表示されているのはプロセスフローです。黄色い点線で表示されているのはデー

タフローです。

1 [Start]アイコンを選択して、[顧客マスタ.csv読取]にドラッグ&ドロップします。

[Start]アイコンから[顧客マスタ.csv読み取り]にプロセスフローが引かれます。

2 [顧客マスタ.csv読取]を右クリックしながら選択して、Mapperアイコンにドラッグ&ドロップします。

メニューが表示されます。

3 [プロセスフローとデータフローを引く]を選択します。

[顧客マスタ.csv読取]からMapperアイコンにプロセスフローとデータフローが引かれます。

Page 52: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

46

4 同様の手順で、Mapperアイコンから[顧客マスタ更新]にプロセスフローとデータフローを、[顧客マスタ更新]から[End]アイコンにプ

ロセスフローを引きます。

Mapperアイコンと「顧客マスタ更新」のプロパティを確認してみましょう。フローを引いたことにより、自動的に「入力データ」が設定されてい

ることが確認できます。

Mapperの名前を変更する

Mapperアイコンには現在名前が設定されていませんので、わかりやすい名前に変更します。

1 Mapperアイコンを選択します。

[プロパティ]にMapperアイコンのプロパティが表示されます。

2 [名前]欄に「文字列操作」と入力し、[Enter]キーを押します。

Mapperアイコン名が変更されます。

Page 53: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

47

マッピングをおこなう

CSVファイルから読み取るデータをDr.Sum EAのテーブル「顧客マスタ」に書き込むためのマッピングをおこないます。

1 Mapperアイコン「文字列操作」をダブルクリックします。

新しいタブが開き、Mapperの編集画面が表示されます。

Mapperの編集画面の詳細については、ヘルプのMapperの「操作ガイド」を参照してください。

すでにデータフローを引いているため、[入力元]と[出力先]にはそれぞれ「入力データ」と「出力データ」のスキーマがツリー表示されます。

スキーマが自動的に表示されている場合は、自動的にマッピング定義がおこなわれ対応する項目にリンクが作成されています。

実線で表示されているものはデータ移行を示します。点線は「繰り返し」を表します。デフォルトでは「row」(行)を単純に繰り返す設定に

なっています。

Page 54: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

48

「都道府県」と「市区町村」を連結させて「所在地」に出力する

現在の設定では、出力先テーブルの「所在地」には入力元データが設定されていません。

入力元テーブルの「都道府県」と「市区町村」をあわせた内容を、出力先テーブルの「所在地」に出力するように設定をおこなっていきま

す。

1 ツールパレットから[文字列]-[演算]-[連結]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[連結]アイコンが配置されます。

2 入力元の「都道府県」を選択し、ドラッグ&ドロップで[連結]アイコンの1つめのハンドラにつなげます。

3 入力元の「市区町村」を選択し、ドラッグ&ドロップで[連結]アイコンの2つめのハンドラにつなげます。

ハンドラ(アイコンから出ている突起)の並び順に従って文字列が連結され、出力先に書き込まれます。この場合は「都道府

県市区町村」の順になります。

[連結]アイコンは、デフォルトでは2つの項目を連結することができます。2つ以上の項目を連結したい場合は、[連結]アイコ

ンのプロパティの[入力数]に連結させる項目数を入力します。[連結]アイコンに、設定した数分のハンドラが表示されるよう

になります。

<[連結]アイコンのプロパティ [入力数]に「5」と入力した場合。[連結]アイコンに5つのハンドラが表示される>

4 [連結]アイコンを選択し、ドラッグ&ドロップで出力先の[所在地]につなげます。

これで文字列の連結設定が完了します。

Page 55: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

49

「会社名」のデータで「株式会社」より前の文字列データのみ出力する

入力元の「会社名」には「××株式会社」のようにデータの 後に「株式会社」という文字列が含まれています。この「株式会社」を削除し

たデータを出力先の「会社名」に書き込みたいため、株式会社より前の文字列を抽出する設定をおこないます。

1 ツールパレットから[文字列]-[関数]-[指定文字より前]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[指定文字より前]アイコンが配置されます。

<[指定文字より前]アイコン>

2 入力先の「会社名」→[指定文字より前]アイコン→出力先の「会社名」となるようにリンクを作成します。

3 [指定文字より前]アイコンを選択し、プロパティの[区切り文字列]に「株式会社」と入力して[Enter]キーを押します。

Mapperロジックをダブルクリックして表示されるプロパティ画面からも、プロパティ設定をおこなうことができます。

Page 56: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

50

これで、マッピングの設定はすべて終了です。

入力データと出力データのスキーマの手動設定

ConnectServerがさまざまなデータソースからデータを読み出したり書き込んだりする処理コンポーネントを「アダ

プタ」と呼びます。

アダプタには、マッピングに使用する入出力データのスキーマを自動生成してくれるアダプタと、手動で設定する

必要があるアダプタがあります。ほとんどのアダプタがスキーマを自動生成しますが、XMLアダプタなど手動で設

定しなければならないアダプタもあります。

手動で設定する場合は、入力データを右クリックし、表示されたメニューから[スキーマの読み込み]を選択しま

す。詳細については、ヘルプのMapperの「操作ガイド」-「スキーマ編集」を参照してください。

プロジェクトを保存する

作成しているプロジェクトをいったん保存します。

1 [デザイナ]画面で[ファイル]-[プロジェクトの保存]を選択します。

プロジェクトが保存されます。

Page 57: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

51

スクリプトを実行してみる

作成したスクリプト「CSVからDr.Sumへ」を実行してみましょう。スクリプトの実行には、一気に実行する方法とデバッグしながら実行する方

法の2通りがあります。デバッグしながら実行すると、フローのうち実行されている過程が表示されます。またエラーがおこった際にどこでエ

ラーが発生しているのかが表示されます。ここではデバッグしながら実行します。

1 [デザイナ]画面で[テスト実行]-[デバッグ実行の開始/再開]を選択、または[スクリプトのデバッグ実行の開始/再開]アイコン を

クリックします。

スクリプトの実行が正常に終了すると、次のメッセージが表示されます。また、画面下の実行履歴と実行ログが表示されます。

スクリプトにエラーがあった場合は、[スクリプト実行のエラー]画面が表示されます。また、画面下の実行履歴と実行ログにエラーが発生し

た個所とそのエラー内容が表示されます。

<[スクリプト実行のエラー]画面>

Page 58: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

52

2 [了解]ボタンをクリックします。

スクリプトの実行が終了します。エラーが発生した場合は、実行ログを参照して再度設定内容を見直してください。

Connect Serverでの処理を停止してから動作を確認したい場合は、停止したいアイコン上で右クリックし、「ブレークポイント

を設定/解除」を選択します。 [スクリプトのデバッグ実行の開始/再開]アイコンで実行した際に、ブレークポイントを設定したアイコン(「||」マークのアイコン)

上で処理がいったん停止します。再開したい場合は、F5キーを押します。

Dr.Sum EA Connectのメッセージコード

Dr.Sum EA Connectでスクリプトなど各種処理が実行された際にエラーが発生すると、メッセージコードが表示されます。メッセージコードか

ら、エラーの内容、原因、対策を確認することができます。

メッセージコードは、次の箇所に出力されます。

実行結果ダイアログボックス、[実行ログ]ビュー、[エラーログ詳細]、スクリプト実行時のXMLログ、[デバッグ情報]ビューのコンポーネント

変数(後述)

メッセージコードは、次の3つで構成されています。

例 FILE0001E

FILE 0001 E

カテゴリ コード 重要度

カテゴリ メッセージの種類を示します。コンポーネント変数「message_category」に該当します。 カテゴリの種類については、次項を参照してください。

コード カテゴリごとのメッセージ識別です。コンポーネント変数「message_code」に該当します。

重要度 メッセージの重要度を示します。コンポーネント変数「message_level」に該当します。 重要度には、次の4つがあります。

F(FATAL) 致命的で復旧が難しいエラーです。

E(ERROR) 一般的なエラーです。

W(WARNING) 処理は続行可能だが留意すべき事象があることを示します。

I(INFOMATION) エラーではなく何らかの情報を通知することを示します。

カテゴリの種類 説明

ConnectServer

FILE ファイル関連のエラーに関連するメッセージコードです。

IO 入出力関連のエラーに対応するメッセージコードです。

NETWORK ネットワーク関連のエラーに対応するメッセージコードです。

DB データベース関連のエラーに対応するメッセージコードです。

TRANSACTION トランザクション関連のエラーに対応するメッセージコードです。

DATA データ関連のエラーに対応するメッセージコードです。

SECURITY セキュリティ関連のエラーに対応するメッセージコードです。

MEMORY メモリ関連のエラーに対応するメッセージコードです。

EXTERNAL ConnectServer 外部の設定などに関連したエラーに対応するメッセージコードです。

SCRIPT スクリプト・サービスなどに関連したエラーに対応するメッセージコードです。

Page 59: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

53

カテゴリの種類 説明

ConnectServer

MAPPER Mapper 関連のエラーに対応するメッセージコードです。

MERGE マージ Mapper 関連のエラーに対応するメッセージコードです。

USER 例外通知処理を実行した場合に出力されるメッセージコードです。

OTHER カテゴリに分類されない、その他のメッセージコードです。

CHARCONV 文字コンバータで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

コンポーネント

TABLECONV テーブルコンバータで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

XSLTCONV XSLT コンバータで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

DB2 DB2 アダプタで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

MYSQL MySQL アダプタで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

ORACLE Oracle アダプタで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

POSTGRESQL PostgreSQL アダプタで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

SQLSERVER SQL Server アダプタで発生するエラーに対応するメッセージコードです。

メッセージコードは、次の箇所に表示されます。

<実行ログ> <実行結果ダイアログメッセージ>

<エラーログ> <エラーログ>

<スクリプト実行時のXMLログ>

Page 60: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

54

メッセージコードの詳細を確認する

メッセージコードの一覧はヘルプに記載されており、詳細を確認することができます。メッセージコード一覧は、ヘルプ画面のメニューから

[メッセージコード]―[メッセージコード一覧]を選択すると表示されます

ヘルプの[検索]タブから、該当メッセージを検索することも可能です。

<ヘルプのメッセージ一覧の画面>

<ヘルプでメッセージを検索した場合、画面では「FILE0005E」を検索>

Webブラウザ用のヘルプからは、検索機能は利用できません。

Page 61: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

55

Dr.Sum EAのテーブルのデータ内容を確認する

スクリプトを実行したことにより、CSVファイル「顧客マスタ.csv」のデータがDr.Sum EAのテーブル「顧客マスタ」にインポートされています。

Dr.Sum EAのテーブルのデータ内容を表示させて、実際にデータがインポートされているか確認してみましょう。

インポートされているデータは、マッピングの設定内容に従って次のデータ加工がされています。

・「会社名」から「株式会社」が削除されている。

・「所在地」には「都道府県」+「市区町村」のデータ内容がインポートされている

1 [スタート]-[プログラム]-[Dr.Sum EA]-[管理者用ツール]-[Enterprise Manager]を選択します。

ログイン画面が表示されます。

2 ユーザIDとそのパスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

Enterprise Manager画面が表示されます。

3 データ出力先に指定されていたデータベース「SALES2」のテーブル「顧客マスタ」を選択し、右クリックで表示されるメニューから[開く]

を選択します。

<Enterprise Manager画面>

顧客マスタのデータ内容が表示されます。「会社名」には、「株式会社」の文字列が削除されたデータが格納されており、また「所在地」に

は「都道府県」と「市区町村」のデータが連結されたデータが格納されていることが確認できます。

Page 62: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

56

プロジェクトをConnect Serverに登録する(サービスの作成)

作成したプロジェクトをConnect Serverに登録します。Connect Serverに登録したプロジェクトは「サービス」という扱いになり、他のプロジェ

クトのスクリプトやトリガー、ScriptRunnerから呼び出せるようになります。

プロジェクトをConnect Serverに登録するには、次の手順で操作をおこないます。

1 デザイナで[ファイル]-[プロジェクトとしてサーバに登録]を選択します。

[サービスの登録]画面が表示されます。

2 [完了]ボタンをクリックします。

<[サービスの登録]画面>

プロジェクトが正常にサーバに登録されると、次のメッセージが表示されます。

3 [了解]ボタンをクリックします。

サービスが作成されます。

プロジェクトの作成

スクリプトの作成

プロジェクトを

Connect Server

に登録

(プロジェクトのサービス化)

トリガーの作成

サービスの起動

(スクリプトの実行)

Page 63: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

57

サービスの管理をおこなう

サービスのコピー・編集・削除などの管理は、「マイサービス」からおこなうことができます。操作は次の手順でおこないます。

1 Connect Studioの[マイサービス]をダブルクリックします。

[マイサービス]画面が表示されます。

2 操作対象のサービスを選択し、右クリックで表示されるメニューから操作内容を選択します。

複製 選択しているサービスのコピーを作成します。

削除 選択しているサービスを削除します。

名前の変更 選択しているサービスの名前を変更します。

Page 64: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

58

プロパティ 選択しているサービスに対するアクセス権限を編集します。

トリガーを作成する

トリガーとは、サービス(ConnectServerに登録したプロジェクト)を起動する方法のことです。トリガーには、次の種類が用意されています。

スケジュールトリガー 日単位や週単位でサービスの起動をおこないます。

ファイルトリガー 監視したファイルの新規作成時・削除時にサービスの起動をおこないます。

HTTPトリガー 特定のURLへのアクセスすることによりサービスの起動をおこないます。

Webサービストリガー 個々のスクリプトをWebサービスとして公開し、Webサービスクライアントからサービスの起動をおこな

います。

DBトリガー 指定したデータベースのテーブルを監視し、ステータスカラムの値の状態によりサービスの起動をお

こないます。

ここでは、スケジュールトリガーを設定して、指定時間に「TESTプロジェクト」を実行するように設定してみましょう。

1 Connect Studioの[マイトリガー]をダブルクリックします。

プロジェクトの作成

スクリプトの作成

プロジェクトを

Connect Server

に登録

(プロジェクトのサービス化)

トリガーの作成

サービスの起動

(スクリプトの実行)

Page 65: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

59

[マイトリガー]画面が表示されます。[マイトリガー]画面には、環境のインポートで設定されたトリガーが表示されます。

2 [マイトリガーのタスク]から[新しいスケジュールトリガーを作成する]をクリックします。

<[マイトリガー]画面>

[スケジュールトリガーの設定]画面が表示されます。

3 [日単位]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

<[スケジュールトリガーの設定]画面>

[日次スケジュールの設定]画面が表示されます。

Page 66: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

60

4 [トリガー名]に任意の名称を入力します。ここではデフォルトのままにします。

5 [実行開始時刻]に現在時刻から数分遅い時刻(スクリプトを実行したい時刻)を設定します。その他の設定は変更せず、[次へ]ボタ

ンをクリックします。

<[日次スケジュールの設定]画面>

[休日の動作設定]画面が表示されます。

6 何も設定は変更せず、[次へ]ボタンをクリックします。

<[休日の動作設定]画面>

[実行内容の設定]画面が表示されます。

7 [サービス]で実行するサービスを選択します。ドロップダウンリストにはサーバに登録されているプロジェクト名が表示されます。ここ

では[root@TESTプロジェクト]を指定します。

Page 67: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

61

<[実行内容の設定]画面>

8 [スクリプト]で、手順7で選択したプロジェクトに含まれるスクリプトのうち実行するスクリプトを指定します。

9 [完了]ボタンをクリックすると、[トリガー有効の確認]メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

トリガーが作成され、[マイトリガー]画面に表示されます。トリガーの「状態」は「待機中」になっていることが確認できます。

指定した時間になるとサービスが起動し、「状態」が「実行中」になります。

Page 68: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

62

実行内容を確認する

トリガーによってサービスが実行された後、その実行内容を「マイログ」で確認してみましょう。

1 Connect Studioの[マイログ]をダブルクリックします。

[マイログ]画面が表示されます。

2 [新しい検索条件の作成]をダブルクリックします。

<[マイログ]画面>

[ログ検索条件の作成]画面が表示されます。

Page 69: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

63

3 デフォルト設定のまま、[了解]ボタンをクリックします。

<[ログ検索条件の作成]画面>

この場合は、過去一時間以内に実行された処理結果が検索されます。

[マイログ]画面に作成した検索条件[新しい検索条件]が表示されます。

4 [新しい検索条件]をダブルクリックします。

<[マイログ]画面>

Page 70: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

64

[ログ検索結果]画面が表示されます。「開始時間」が指定した実行時間のログの「実行結果」を確認します。

Dr.Sum EAのテーブル「顧客マスタ」の更新日時もトリガーの実行時間と同一であることが確認できます。

タスクマネージャを利用する タスクマネージャはDr.Sum EA Connectの状況をリアルタイムにモニタできるツールです。 現在実行中のスクリプトプロセスを確認したり、実行中のプロセスを停止したりすることができます。また、メモリの使用量、ス

レッド数を参照でき、メモリのクリーンアップをおこなうことも可能です。

<タスクマネージャ> タスクマネージャの詳細については、ヘルプの「Connect Studio」-「コントロールパネル」ー「タスクマネージャ」を参照してく

ださい。

Page 71: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

65

8 加工したデータをDr.Sum EAにインポートするスクリプトを作成する 次に、Dr.Sum EAのテーブル「受注データ」からデータを読み込み、日付データの操作、四則演算などの加工処理をおこないます。その後、

テーブルの元データを全削除し、加工後のデータを挿入するスクリプトを作成します。

ここでは次の加工処理をおこないます。

・テーブル「受注データ」内の項目「顧客コード」と「社員コード」をあわせた内容を、テーブル「受注データ」の「複合キー」にインポートする。

・テーブル「受注データ」内の項目「売上額」のデータを、別の項目「数量」のデータで割り、その演算結果をテーブル「受注データ」の「単

価」にインポートする。

・テーブル「受注データ」内の項目「受注日」のデータのフォーマットを変換し、年部分のみを抽出して、テーブル「受注データ」の「受注年」

にインポートする。

・テーブル「受注データ」内の項目「受注日」のデータのフォーマットを変換し、月部分のみを抽出して、テーブル「受注データ」の「受注月」

にインポートする。

このスクリプトは、先ほど作成した「TESTプロジェクト」内に追加作成します。

既存のプロジェクト「TESTプロジェクト」を開く

まず、既存のプロジェクト「TESTプロジェクト」を開きます。

1 Connect Studioの[マイプロジェクト]をダブルクリックします。

[マイプロジェクト]画面が表示されます。

Page 72: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

66

2 「TESTプロジェクト」をダブルクリックします。

<[マイプロジェクト]画面>

デザイナが起動し、「TESTプロジェクト」の設定内容が表示されます。

Page 73: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

67

スクリプトを追加作成する

スクリプトの追加作成は、次の手順でおこないます。

1 デザイナのプロジェクトエクスプローラで「TESTプロジェクト」を選択し、[スクリプト新規作成]アイコン をクリックするか、[ファイル]

-[新規作成]-[スクリプト]を選択します。または、右クリックで表示されるメニューから[新規作成]-[スクリプト]を選択します

[新規スクリプト]画面が表示されます。

2 [スクリプト名]欄に、任意のスクリプト名を入力します。ここでは「2_Dr.SumからDr.Sumへ」と入力します。

<[新規スクリプト]画面>

シングルバイト、ダブルバイトの英数文字、日本語を使用することができます。

大文字小文字は識別します。

機種依存文字、外字は使用できません。

スクリプト名は、いったん作成した後からも変更することができます。

Page 74: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

68

3 その他の設定は変更せず、[完了]ボタンをクリックします。

[デザイナ]画面に、作成したスクリプト「2_Dr.SumからDr.Sumへ」が追加表示されます。

テーブル「受注データ」からのデータ読み取り設定をおこなう

テーブル「受注データ」をデータソースとするために、「受注データ」からのデータ読み取り設定をおこないます。

1 ツールパレットから[アプリケーション]-[Dr.Sum EA]-[テーブル読み取り]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ドロップ

します。

Page 75: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

69

[新規テーブル読み取り処理]画面が表示されます。

2 [名前]で任意の処理名称を入力します。ここでは「Dr.Sum受注データ読出」と入力します。

<[新規テーブル読み取り処理]画面>

処理名称は、いったん設定した後でも変更することができます。

3 [接続先]欄でデータを読み取るテーブルが存在するDr.Sum EAとの続情報を選択します。ここではすでにグローバルリソースとしてす

でに設定されている接続情報を利用しますので、「Dr.Sum接続」を選択します。

[接続先]欄に作成した接続名がセットされます。[テーブル]のドロップダウンリストには、先ほど指定した接続先データベースに存在する

テーブル名が一覧表示されます。

4 ここでは「受注データ」を指定します。

Page 76: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

70

[スキーマ定義]欄には、[テーブル]欄で選択したテーブルに含まれる列名が一覧表示されます。

指定したテーブルから読み取るフィールドを絞り込みたい場合は、[新規テーブル読み取り処理]画面の[スキーマ定義]の

[抽出対象]欄で、読み込みたいフィールド名にチェックを入れます。デフォルトではすべてのフィールドにチェックが入ってい

ます。

5 その他の設定はおこなわず、[完了]ボタンをクリックします。

[スクリプトキャンパス]上に[Dr.Sum受注データ読出]アイコンが配置されます。

Page 77: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

71

テーブル内のデータ全削除設定をおこなう

ファクトDBにデータを書き出す場合、通常レコードは追加されていきますが、ロジック「TRUNCATE」を使用することで、レコードを追加するの

ではなく、データを全削除後再度インポートすることができます。

ここではデータを全削除後再度インポートします。次の手順でロジックアイコンを設定します。

1 ツールパレットから[アプリケーション]-[Dr.Sum EA]-[Truncate]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ドロップします。

[Truncate処理]画面が表示されます。

2 [名前]で任意の処理名称を入力します。ここでは「全件削除」と入力します。

<[Truncate処理]画面>

処理名称は、いったん設定した後でも変更することができます。

3 [接続先]欄でデータを削除するテーブルが存在するDr.Sum EAとの続情報を選択します。ここではすでにグローバルリソースとしてす

でに設定されている接続情報を利用しますので、「Dr.Sum接続」を選択します。

[接続先]欄に作成した接続名がセットされます。[テーブル]のドロップダウンリストには、先ほど指定した接続先データベースに存在する

テーブル名が一覧表示されます。

4 ここでは「受注データ」を指定します。

Page 78: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

72

5 その他の設定はおこなわず、[完了]ボタンをクリックします。

[スクリプトキャンパス]上に[全件削除]アイコンが配置されます。

TRUNCATEを実行するとロールバックできません。スクリプトの実行には注意してください。

[TRUNCATE]を使用した上記処理と同様の処理は、ツールパレット-[アプリケーション]-[Dr.Sum EA]ー[テーブル書き

込み]を利用した場合は、[テーブルを作成]と[テーブルが存在する場合は再作成]欄にチェックを付けることで、同様の処

理をおこなうことができます。

<[テーブル書き込み処理]画面>

Page 79: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

73

Dr.Sum EAのテーブルへの追加書き込み設定をおこなう

「受注データ」から読み取ったデータを加工し、その後Dr.Sum EAのテーブル「受注データ」に高速にインポートするために、Dr.Sum EAの

テーブルへの追加書き込み設定をおこないます。

1 ツールパレットから[アプリケーション]-[Dr.Sum EA]-[テーブル追加書き込み]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ド

ロップします。

[新規テーブル追加書き込み処理]画面が表示されます。

2 [名前]で任意の処理名称を入力します。ここでは「Dr.Sum受注データ挿入」と入力します。

<[新規テーブル追加書き込み処理]画面>

3 [接続先]欄でデータを書き込むテーブルが存在するDr.Sum EA Serverとの接続情報設定をおこないます。ここでは前回のスクリプト

設定時に作成した接続情報「Dr.Sum接続」を指定します。

[接続先]欄に作成した接続名がセットされます。[テーブル]のドロップダウンリストには、指定した接続先データベースに存在するテーブル

名が一覧表示されます。ここでは、「受注データ」を指定します。

Page 80: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

74

4 その他の設定はおこなわず、[完了]ボタンをクリックします。

[スクリプトキャンパス]上に[Dr.Sum受注データ挿入]アイコンが配置されます。

Dr.Sum EA DataLoaderを利用したDr.Sum EAへの書き込み

接 続 先 Dr.Sum EA が Ver3.0SP2 以 降 の 場 合 は 、 Dr.Sum EA

DataLoaderのアップデートローダ機能を使用することができます。この機

能を「DataLoader書き込み処理」と呼び、ツールパレットの[アプリケーショ

ン]-[Dr.Sum EA]の中に用意されています。

「DataLoader書き込み処理」を利用すると、キーとして選択した列が一致した

行に対して更新をおこない、一致しない行に対しては挿入をおこないます。追

加挿入と更新をまとめて処理することにより、入力データをDr.Sum EAの

テーブルに高速に書き込むことができます。

「DataLoader書き込み処理」のプロパティ画面の[DataLoader接続テスト]をクリックすると、[接続先]で指定し

たDr.Sum EAに対してDataLoader書き込み処理が可能かどうか確認することができます。

接続先Dr.Sum EAがVer.3.0SP2以降で、かつDr.Sum EA DataLoaderのアップデートローダ機能が有効であ

れば、接続テストが成功し、メッセージが表示されます。

Page 81: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

75

データのマッピングをおこなう

Dr.Sum EAのテーブルから読み取ったデータと、Dr.Sum EAのテーブルに書き込むデータのマッピングをおこないます。ここでは、読み取り

先項目と書き込み先項目の紐付けをおこなうほか、次の設定もおこないます。

・ テーブル「受注データ」内の項目「顧客コード」と「社員コード」をあわせた内容を、Dr.Sum EAのテーブル「受注データ」の「複合キー」にイ

ンポートする。

・ テーブル「受注データ」内の項目「売上額」のデータを、別の項目「数量」のデータで割り、その演算結果をDr.Sum EAのテーブル「受注

データ」の「単価」にインポートする。

・ テーブル「受注データ」内の項目「受注日」のデータのフォーマットを変換し、年部分のみを抽出して、Dr.Sum EAのテーブル「受注デー

タ」の「受注年」にインポートする。

・ テーブル「受注データ」内の項目「受注日」のデータのフォーマットを変換し、月部分のみを抽出して、Dr.Sum EAのテーブル「受注デー

タ」の「受注月」にインポートする。

・ 現在日付時間を取得する設定をおこない、Dr.Sum EAのテーブル「受注データ」の「更新日付」にインポートする。

1 ツールパレットの[変換]-[基本]-[マッピング]を選択して、スクリプトキャンパス内にドラッグ&ドロップします。

スクリプトキャンパスにMapperアイコンが配置されます。

Page 82: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

76

フローを作成する

ここでは、次の図のようにフローを作成します。黒い実線で表示されているのはプロセスフローです。黄色い点線で表示されているのはデー

タフローです。

Mapperアイコンと「Dr.Sum受注データ挿入」アイコンをクリックしてプロパティを確認してみましょう。フローを引いたことにより、自動的に「入

力データ」が設定されていることが確認できます。

Mapperの名前を変更する

Mapperアイコンには現在名前が設定されていませんので、わかりやすい名前に変更します。

1 Mapperアイコンを選択します。

[プロパティ]にMapperアイコンのプロパティが表示されます。

2 [名前]欄に「演算、日付の操作」と入力し、[Enter]キーを押します。

Mapperアイコン名が変更されます。

Page 83: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

77

マッピングをおこなう

Dr.Sum EAから読み取るデータをDr.Sum EAのテーブル「受注データ」に書き込むためのマッピングをおこないます。

1 Mapperアイコン「演算、日付の操作」をダブルクリックします。

新しいタブが開き、Mapperの編集画面が表示されます。

Mapperの編集画面の詳細については、ヘルプのMapperの[操作ガイド]を参照してください。

すでにデータフローを引いているため、[入力元]と[出力先]にはそれぞれ「入力データ」と「出力データ」のスキーマがツリー表示されます。

スキーマが自動的に表示されている場合は、自動的にマッピング定義もおこなわれます。実線で表示されているものはデータ移行を示し

ます。点線は「繰り返し」を表します。デフォルトでは「row」(行)を単純に繰り返す設定になっています。

入力元と出力先のリンクを変更する

自動的に作成された入力元と出力元を結ぶリンクは、現在正確ではありません。リンクを正しく結ぶために、異なっているリンクを削除し、

再度リンクを設定します。

1 「複合キー」と「複合キー」のリンク上で右クリックし、表示されるメニューから[削除]を選択します。

メッセージが表示されます。

2 [はい]ボタンをクリックします。

リンクが削除されます。

Page 84: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

78

*以下のリンクも削除しましょう。

入力元 出力先

単価 単価

受注年 受注年

受注月 受注月

更新日付 更新日付

「顧客コード」と「社員コード」を連結させて「複合キー」に出力する

入力元テーブルの「顧客コード」と「社員コード」をあわせた内容を、出力先テーブルの「複合キー」に出力するように設定をおこなっていき

ます。

1 ツールパレットから[文字列]-[演算]-[連結]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[連結]アイコンが配置されます。

Page 85: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

79

2 入力元の「顧客コード」を選択し、ドラッグ&ドロップで[連結]アイコンの1つめのハンドラにつなげます。

3 入力元の「社員コード」を選択し、ドラッグ&ドロップで[連結]アイコンの2つめのハンドラにつなげます。

ハンドラの並び順に従って文字列が連結され、出力先に書き込まれます

2つ以上の項目を連結したい場合は、Mapper「連結」を複数使用します。

4 [連結]アイコンを選択し、ドラッグ&ドロップで出力先の「複合キー」につなげます。

これで文字列の連結設定が完了します。

「売上額」を「数量」で割った結果を「単価」に出力する

入力先の「売上額」を「数量」で割った結果を、出力先の「単価」に出力するように設定します。

1 ツールパレットから[数値]-[演算]-[割り算]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[割り算]アイコンが配置されます。

2 入力元の「売上額」を選択し、ドラッグ&ドロップで[割り算]アイコンの1つめのハンドラにつなげます。

Page 86: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

80

3 入力元の「数量」を選択し、ドラッグ&ドロップで[割り算]アイコンの2つめのハンドラにつなげます。

「割り算」アイコンにリンクを結ぶときの上下のハンドラの順序は演算式に影響します。

4 [割り算]アイコンを選択し、ドラッグ&ドロップで出力先の「単価」につなげます。

これで演算設定が完了します。

受注日から年を抽出する

入力先の「受注日」から「年」部分を抽出して日付フォーマットを指定し、出力先の「年」に出力するように設定します。

1 ツールパレットから[日付]-[基本]-[日時のパース]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[日時のパース]アイコンが配置されます。

2 [日時のパース]アイコンを選択し、プロパティの[フォーマット]欄に変換後のフォーマットを入力します。ここでは、「yyyy-MM-dd」と入

力し、[Enter]キーを押します。

「月」を示す場合は「MM」と大文字で入力します。「mm」(小文字)は「分」を示します。

Page 87: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

81

3 ツールパレットから[文字列]-[日付]-[日時フォーマッティング]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[日時フォーマッティング]アイコンが配置されます。

4 [日時フォーマッティング]アイコンを選択し、プロパティの[フォーマット]欄に抽出する個所(フォーマット)を入力します。ここでは、

「yyyy」と入力し、[Enter]キーを押します。

5 入力元の「受注日」→[日時のパース]アイコン→[日時フォーマッティング]アイコン→出力先の「受注年」の順でリンクを結びます。

* 同様の手順で入力先の「受注日」から「月」部分を抽出して日付フォーマットを指定し、出力先の「月」に出力するように設定してみましょう。

フォーマット

[日付のパース]アイコンのプロパティ yyyy-MM-dd

[日時フォーマッティング]アイコンのプロパティ MM

MMは「月」、mm(小文字)は「分」を示します。

これで受注日から年と月を個別に抽出する設定は終了です。

Page 88: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

82

現在日付時間を取得する

現在日付時間を取得する設定をおこない、出力先の「更新日付」に出力するように設定します。

1 ツールパレットから[日付]-[基本]-[現在日時]を選択し、マッピングキャンパスにドラッグ&ドロップします。

[現在日時]アイコンが配置されます。

2 [現在日時]アイコンを選択し、出力先の「更新日付」にドラッグ&ドロップします。

リンクが結ばれます。

* これでスクリプト「Dr.SumからDr.Sumへ」の設定は終了です。プロジェクトを上書き保存後、スクリプト「2_Dr.SumからDr.Sumへ」をデバッグ

しながら実行してみましょう。

スクリプトの実行が成功したら、Dr.Sum EA Enterprise Managerを起動します。

「SALES2」のテーブル「受注データ」を開いて、「複合キー」、「単価」、「受注年」、「受注月」、「更新日付」にデータが格納されていることを

確認しましょう。

出力先対象がファクトDBですが、TRUNCATE処理によって現在までに存在していたレコードがすべて削除され、元のデータ数10000件のレ

コード件数が追加されます。レコード件数が「10000」となっていることも確認しましょう。

Page 89: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

83

XMLファイルにデータを書き出す

書き出されるデータの内容を確認したい場合などは、Dr.Sum EAに直接書き出さず、XMLファイルに書き出すこ

とができます。

XMLファイルに書き出す場合は、次の手順でロジックアイコンを設定します。

1 ツールパレット-[ファイル]-[XML]-[XMLファイル書き込み]を選択して、スクリプトキャンパス内にド

ラッグ&ドロップします。

2 表示された[XMLファイル書き込み処理]画面の[入力データ]欄で「演算、日付の操作」を指定します。

3 [ファイル]欄で書き込み先のXMLファイル名を指定し、[完了]ボタンをクリックします。

[XMLファイル書き込み]アイコンが配置されます。

4 プロセスフローとデータフローを次の図のように変更します。

Page 90: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

84

これでスクリプトを実行すると、データが指定したXMLファイルに出力されるようになります。

<XMLファイルへの出力例>

大量データの処理について

大量データの処理をおこなうと、メモリが不足し「OutOfMemory」エラーが発生する可能性があります。

エラー発生を回避するには、次の2つの方法があります。

■回避方法1

スクリプトのプロパティ、またはデータ読み出しアイコンのプロパティで[大容量データ処理を行う]にチェックを入

れます。これにより、ある単位でファイルに書き込みながら処理するようになりますので、メモリが不足することが

なくなります。ただし、ファイルIOが発生します。

<スクリプトのプロパティ画面>

■回避方法2

Javaの起動ファイルの設定を書き換えて、メモリ(Javaのヒープサイズ)を大きく取るようにします。

C:¥Dr.SumEAConnect¥server¥bin¥Dr.SumEAConnectServer.laxをテキストエディタで開き、72行目付近の

lax.nl.java.option.java.heap.size.max=536870912

の設定値を1024の倍数で書き換えます。

設定変更後、ConnectServerを再起動します。

ただし32Bit版を利用している場合、ヒープサイズの上限は1.4~1.7GBですので、限界を超えるメモリ量の設定

はしないようにしてください。

Page 91: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

85

マージデータ結合方法とパフォーマンス

[ツールパレット]-[変換]から、[基本]ツリーの[マージ]というアイコンを使用すると、複数のデータリ

ソースを統合する処理を作成することができます。マージにはデータの結合方法にあわせて、次の

4種類のアイコンが用意されています。

DBのデータ結合(JOINのイメージ)を実現する場合は、主にINTEGRATEアイコンを使用します。

APPEND

それぞれの入力元を、指定した出力

スキーマの形式で別々に出力します。

INTEGRATE

条件に合致するすべての入力元をま

とめて出力先に統合します。

AND

条件に合致する入力元

のデータのみを対象とし

ます。

And-Append マージ

指定した統合条件に一致する入力元

のみをそれぞれ別々に出力先に統合

します。

統合条件に一致しない入力元は統合

の対象になりません。

And-Integlate マージ

プロパティに設定した統合条件に一致

する入力元をまとめて出力先に統合し

ます。

統合条件に一致しない入力元は統合

の対象になりません。

RDBの「内部結合」にあたります。

OR

すべての入力元のデー

タを対象とします。

Or-Append マージ

Or-Appendマージに接続している入

力元の要素を出力先の要素としてす

べて列挙します。

Or-Integrate マージ

Or-Integrateマージは、指定した統合

条件に一致する入力元をまとめて出

力先に統合します。

統合条件に一致しない入力元につい

ても統合の対象となります。

RDBの「完全外部結合」にあたります。

LEFT-RIGHT-JOIN

一 番 目 の 入 力 元 の

データを対象とします。

Left-Right-Join マージ

Left-Right-Joinマージは、指定した統

合条件に一致した入力元はまとめて、

一致しなかった一番目の入力元はそ

のまま出力します。

RDBの「右外部結合」と「左外部結合」

にあたります。LeftとRightの切り替え

は、前述の入力元の表示順で決定さ

れます。上段にある入力元が優先さ

れます。

また、マージアイコンの中でキー結合などの処理を設定しますと処理速度が劣化する場合があります。 このような場合は、マージの処理の前にマッピングアイコン等で、キー結合をおこなうような前処理を設定いただ

きますと、処理速度が向上します。

Page 92: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

86

ファイル書き込みの処理時間

一件ずつループをおこないながらファイル書き込みを実行すると、処理時間が長くなります。これは、ファイル書

き込みの場合もトランザクション処理(ファイルを退避しながら、処理を行いエラー発生時に復帰させる機構)が

動作し、一件ずつ退避領域に書き込んだ後、書き込み先ファイルにもデータを移すためです。

これを回避するためには、退避領域にループしながら少しずつ書き込んだ後、 後にまとめて書き込み先ファイ

ルにデータを移すようにコミットの範囲をあらかじめ決めておく必要があります。

Page 93: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

87

外部プログラムからスクリプトを実行する

外部プログラムからスクリプトを実行する場合は、外部起動用の実行クライアント「ScriptRunner」を使用します。

ScriptRunnerは、次のフォルダに格納されています。

Dr.Sum EA Connectのセットアップフォルダ¥Server¥bin¥

Dr.Sum EA Connectのセットアップフォルダ¥Client¥bin¥

ScriptRunnerからスクリプトを実行するには、実行スクリプト情報が記載されたxml形式の設定ファイルを用意し

ておく必要があります。

また、実行するスクリプトはかならずサーバに登録されている必要があります。

■設定ファイル

実行するスクリプト用の設定ファイルは、デザイナから出力することができます。出力方法は次のとおりです。

1 プロジェクトエクスプローラから、設定ファイルとして出力するスクリプトを選択します。

2 右クリックで表示されるメニューから[スクリプト実行用XMLの出力]を選択し、適宜ファイル名を付けて保

存 します。

■設定ファイルの例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <scriptrunner> <!-- Connect Serverへの接続情報を記述します。-->

<connection> <host>127.0.0.1</host> <port>7700</port> <description>description</description> <user>root</user> <password>password</password> </connection> <!-- 実行するスクリプト情報を記述します。-->

<params> <param project="root@トレーニング" script="2_テーブル読出からCSV書込">

<option key="ENABLE_ASSERTION">true</option> <option key="ENABLE_XML_LOG">true</option> <option key="LOG_LEVEL">INFO</option> </param> </params> </scriptrunner>

Page 94: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

88

■ScriptRunnerの起動方法

バッチファイルを作成し、ScriptRunnerを起動します。

バッチファイルには、ScriptRunner.exeのパス、および実行するスクリプト用の設定ファイル(xml)を記述しま

す。下記のようにバッチファイル内で引数を指定することも可能です。

書式 ScriptRunner.exe [設定ファイル名] %{1} %{2}・・・ 記述例 cd C:¥DrSumEAConnect¥server¥bin ScriptRunner.exe"C:¥DrSumEAConnect¥client¥data¥Script_2.xml" 実行結果:

ファイルが書き換わっています。

Page 95: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

89

9 サンプル一覧表 「サンプルプロジェクト」に設定されているスクリプトは次のとおりです。サンプルのスクリプト内容は場合によって変更される可能性がありま

す。

説明

1_データを加工して格納 データソースから読み出したデータを加工して、出力先にデータを書き出すサン

プル集です。

1_CSVからDr.Sumへ 顧客マスタ.csvからデータを読み込み、文字列の結合、切出操作をおこなった

後、Dr.Sum EAのテーブルに対して、キーマッチングをおこないながら更新するサ

ンプルです。

2_文字列切出(日付) 顧客マスタ.csvからデータを読み込み、文字列の結合、切出操作をおこなった

後、Dr.Sum EAのテーブルに対して、キーマッチングをおこないながらデータ更新

するサンプルです。

3_Dr.SumからDr.Sumへ Dr.Sum受注データからデータを読み込み、日付データの操作、四則演算をおこ

なった後、データを挿入するサンプルです。 データの挿入前にテーブルデータの全件削除をおこなっています。

4_部品表の一括変換 製品マスタ.csvを読み込み、製品マスタの「製品コード」に対応する別のコード値

を、コード変換表となるCSVファイルを参照しながら設定し、Dr.Sum EAのテーブ

ルに更新をおこなうサンプルです。

5_変換結果をファイルに出力 変換結果をXMLファイルに出力するサンプルです。 スクリプトの作成中に、変換した結果のデータを調べる場合には、このサンプルの

ようにXMLファイルに出力することで確認できます。

6_抽出データをCSVファイルに出力 Dr.Sum EAの社員マスタのデータをCSVファイルに出力するサンプルです。

7_テーブル作成後データ挿入 Dr.Sum EAで使用可能なSQL文を直接入力して実行するサンプルです。 テーブルの削除(DROP)、テーブルの作成(CREATE)、データ挿入(INSERT)を

おこないます。

8_テーブル自動作成後データ挿入 Dr.Sum EAにテーブルを新規作成し、Dr.Sum EAの社員マスタデータを挿入す

るサンプルです。 既 存 テーブ ル の削 除 ( DROP ) 、テーブ ルの作 成 ( CREATE ) 、デ ータ挿 入

(INSERT)をおこないます。

9_部品表の一括変換(DBテーブル使用) Dr.Sum EAの製品マスタテーブルを読み込み、製品マスタの「製品コード」に対

コード変換表となるDr.Sum EAの変換テーブルを参照しながら対応する別のコー

ド値(A社用製品コード)を設定し、Dr.Sum EAのテーブルの更新をおこなうサンプ

ルです。

10_予算・実績データの挿入 Dr.Sum EAの受注ビュー、予算テーブルを読み込み、予算実績テーブルへ「実

績額」、「予算額」にデータ挿入をおこなうサンプルです。

2_複数DBのデータ統合 複数のデータソースからデータを読み出し、出力先にデータを書き出すサンプル

集です。

1_テーブルの統合(内部結合) 2つのテーブルデータを結合して、Dr.Sum EAに挿入するサンプルです。 このサンプルのように、マージの際、「AND-Integrate」を利用した場合は、キーと

して設定された社員コードがマッチしたデータのみを出力結果とします。

2_テーブルの統合(完全外部結合) 2つのテーブルデータを結合して、Dr.Sum EAに挿入するサンプルです。 このサンプルのように、マージの際、「OR-Integrate」を使用した場合は、双方の

テーブルでキーにマッチしないデータも出力対象とします。

Page 96: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

90

説明

3_テーブルの統合(左外部結合) 2つのテーブルデータを結合して、Dr.Sum EAに挿入するサンプルです。MERGEアイコン内で「Left-Right-Joinマージ」を使用して左外部結合をおこないます。

4_3つのテーブルを結合 3つのテーブルデータを結合するサンプルです。社員コード、製品コードのように複

数のキーで結合する場合は、マージを2回おこないます。

3_Datalizerの利用 Datalizer for Web使用している場合のサンプル集です。

Datalizer for Webの集計を実行し、ファイルを出力します。また、その実行結果

をスクリプト上で利用します。

1_集計結果をメール送信(Datalizer) Datalizer for Webの定義ファイルを実行して集計をおこない、集計結果をExcelファイルに出力してメールで送信するサンプルです。

2_集計結果をファイルに出力

(Datalizer)

スクリプト変数として定義した「年」情報を抽出条件として使用し、Datalizer for

Webで実行した集計結果をCSVに出力します。出力されたCSVファイルの内容を

Dr.Sum EAのテーブルとして格納するサンプルです。

4_ループ処理と条件分岐 ループ処理と条件分岐をおこない、1件ごとに処理を繰り返して実行するサンプ

ル集です。

1_1件ずつループ処理後の更新 製品マスタ.csvから読み取ったデータを一件ずつ抽出して、データに応じて処理

を分岐し、CSVファイルに出力後、そのデータをDr.Sum EAのテーブルに更新す

るサンプルです。

5_エラー処理 エラーハンドリングをおこなうサンプル集です。Try-Catchアイコンを使用して、エ

ラー発生後の処理を指定することが可能です。

1_エラー処理_CSVデータチェック エラーハンドリングのサンプルです。

CSVファイルの読取に失敗した場合とデータが空の場合で異なる例外を発生し

ます。このサンプルではCSVデータ不正エラーが発生します。

6_その他 バッチプログラム起動等便利な機能を紹介したサンプル集です。

1_外部バッチ起動 LAUNCHアイコンを使用して、Dr.Sum EAのコマンドを実行するサンプルです。

Connect ServerとDr.Sum EAサーバが同一コンピュータに存在する必要があり

ます。

2_スクリプトをグループにまとめる スクリプトを見やすくするために、折り畳みをおこなうサンプルです。

3_スクリプトの再利用とブレークポイント設定 スクリプトの再利用(呼び出し)とブレークポイントのサンプルです。

Page 97: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

索引-1

Connect Serverの起動 ................................................... 14

Connect Serverの設定 .............................................. 24, 26

DataLoader書き込み処理 ............................................... 74

DBトリガー ..................................................................... 58

Dr.Sum EA DataLoader .................................................. 74

HTTPトリガー ................................................................. 58

Mapper .................................................................. 46, 76

OutOfMemory .............................................................. 84

ScriptRunner................................................................ 87

TRUNCATE................................................................... 71

Webサービストリガー ........................................................ 58

Windowsサービス .......................................................... 10

XMLファイル書き込み ...................................................... 83

アダプタ ......................................................................... 5

新しい検索条件の作成 .................................................... 62

アップロード ................................................................... 30

アンインストール.............................................................. 13

インストール ..................................................................... 2

インポート........................................................... 22, 24, 26

エクスポート................................................................... 24

オプション ....................................................................... 4

開発用クライアント ............................................................ 4

外部プログラム ...............................................................87

環境のインポート ....................................................... 22, 24

起動 ...................................................................... 14, 15

基本構成 ....................................................................... 4

グローバルリソース ...........................................................29

グローバルリソースの設定 ..................................................28

結合方法 ......................................................................85

コンテンツ同期 ................................................................16

コントロールパネル ............................................................24

コンポーネント .................................................................. 3

サーバ移行 ....................................................................24

サーバの再接続 ..............................................................28

サービス .............................................................10, 56, 57

サービス登録 .................................................................14

サンプル........................................................................19

サンプル一覧 .................................................................89

実行 ............................................................................51

実行用クライアント ............................................................ 4

出力データ ....................................................................50

新規プロジェクト作成 ........................................................32

スキーマの自動生成 ........................................................50

スクリプト........................................................................32

スクリプトのデバッグ実行の開始/再開 ...................................51

スケジュールトリガー .........................................................58

接続情報 ....................................................................... 9

設定のインポート .............................................................26

設定のエクスポート ..........................................................25

Page 98: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

索引-2

大量データの処理 .......................................................... 84

タスクマネージャ ............................................................. 64

データ結合方法 ............................................................. 85

データソース .................................................................. 20

データフロー .................................................................. 45

データベース接続アダプタ................................................... 5

データベースの接続情報 .................................................... 9

テーブル情報の表示 ....................................................... 42

テスト実行 .................................................................... 51

デバッグ実行の開始/再開 ................................................ 51

同期 ........................................................................... 16

動作環境 ....................................................................... 1

ドライバパス ..................................................................... 8

トリガー ......................................................................... 58

入力データ ................................................................... 50

ファイルトリガー............................................................... 58

フロー ..................................................................... 45, 76

プロジェクト .................................................................... 32

プロセスフロー ................................................................ 45

ヘルプ ..........................................................................16

ヘルプ・コンテンツ同期 .....................................................16

マイサービス ...................................................................57

マイトリガー.....................................................................59

マイトリガーのタスク ..........................................................59

マイログ .........................................................................62

マッピング ................................................................ 44, 75

メッセージコード ...............................................................52

メモリ ............................................................................84

ユーザ管理 .................................................................... 6

ライセンスファイル ............................................................12

リポジトリ ......................................................................... 6

リポジトリDB ..................................................................... 6

ログ検索条件の作成 ........................................................62

Page 99: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA
Page 100: Dr.Sum EA Connectクイックスタート・マニュアル...1 1 動作環境 Dr.Sum EA Connectの動作環境は次のとおりです。 z Java実行環境について Dr.Sum EA

Dr.Sum EA Connect クイックスタート・マニュアル Ver3.0SP1

販売元: ウイングアーク テクノロジーズ株式会社

[本社]〒150-0044 東京都渋谷区円山町 28-5 1st 渋谷ビル

TEL:03 -5962-7300(代表) FAX:03 -5962-7301

ホームページ:http://www.wingarc.com

2010年 5月 第1版

※本 マニュアルは予 告 なく変 更 することがあります。

※本 マニュアルに記 載 されている社 名 および商 品 名 は、一 般 に各 社 の商 標 および登 録 商 標 です。