[資料4-1] アジア歴史資料情報提供の流れ9.平成17年12月2日...

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アジア歴史資料情報提供の流れ アジア歴史資料所蔵機関 アジア歴史資料センター アジア歴史資料 原本 マイクロ・ デジタル化作業 配信 WWW Internet 国立公文書館資料 データ投入 マイクロ フィルム化 画像変換( 形式) 目録情報データ化 DjVu 外務省外交史料館資料 防衛庁防衛研究所資料 デジタル化 デジタルデータ入手 目録情報入力 (キーワード付与) [資料4-1] 資-160

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Page 1: [資料4-1] アジア歴史資料情報提供の流れ9.平成17年12月2日 日経新聞(朝刊・春秋欄)、5日日経新聞(朝刊・文化面)に関連記事掲載される。

アジア歴史資料情報提供の流れ

アジア歴史資料所蔵機関 アジア歴史資料センター

アジア歴史資料 原本

マイクロ・デジタル化作業

配信WWW Internet国立公文書館資料

データ投入マイクロ

フィルム化

画像変換( 形式) 目録情報データ化DjVu外務省外交史料館資料

防衛庁防衛研究所資料 デジタル化 デジタルデータ入手 目録情報入力(キーワード付与)

[資料4-1]

資-160

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[ 資料 4-2 ]

                   (平成20年3月)

単位:コマ国立公文書館 外交史料館 防衛研究所図書館 合計 / 累計

H 12 208,134 656,783 1,380,121 2,245,038(2000)

H 13 672,673 638,887 724,267 2,035,827(2001)

H 14 277,266 927,079 827,974 2,032,319(2002)

H 15 922,970 852,800 1,256,678 3,032,448(2003)

H 16 459,257 797,825 1,421,267 2,678,349(2004)

H 17 489,766 558,974 759,621 1,808,361(2005)

アジア歴史資料センターに対する3館の提供データ構築計画

(所蔵館担当者資料)

資-161

H 18 478,459 566,670 2,054,114 3,099,243(2006)

H 19 462,627 680,000 1,530,000 2,672,627(2007)

H 20 450,000 680,000 1,530,000 2,660,000(2008)

H 21 450,000 680,000 1,530,000 2,660,000(2009)

H 22 450,000 680,000 1,530,000 2,660,000(2010)

H 23 450,000 796,000 1,530,000 2,776,000(2011)

H 24(2012)

H 25(2013)

H 26(2014)Total 5,771,152 8,515,018 16,074,042 30,360,212

マーカー部分はアジ歴に提供された資料のコマ数

(注) 国立公文書館の資料はデジタル化と同年度内にアジ歴に提供され、外史・防研の資料は翌年度アジ歴に

  提供される。

資-161

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[ 資料4-3 ]

アジア歴史資料センターウェブサイト・トップページへのアクセス状況日本語 英語 中国語 ハングル 計 累計 年度合計

平成13年11月30日 - - - - 0 -12月 10,998 - - - 10,998 10,998

14年 1月 7,916 - - - 7,916 18,9142月 6,822 - - - 6,822 25,7363月 7,470 - - - 7,470 33,206 33,2064月 7,318 - - - 7,318 40,5245月 6,244 - - - 6,244 46,7686月 6,040 55 - - 6,095 52,8637月 8,910 712 - - 9,622 62,4858月 10,824 931 - - 11,755 74,2409月 7,018 606 - - 7,624 81,864

10月 8,256 832 - - 9,088 90,95211月 7,792 807 - - 8,599 99,55112月 7,621 1,216 - - 8,837 108,388

15年 1月 25,860 6,970 - - 32,830 141,2182月 18,856 3,800 - - 22,656 163,8743月 16,633 3,885 - - 20,518 184,392 151,1864月 20,585 4,285 - - 24,870 209,2625月 21,995 4,967 - - 26,962 236,2246月 20,279 4,141 - - 24,420 260,6447月 23,169 4,841 - - 28,010 288,6548月 20,431 3,813 - - 24,244 312,8989月 12,135 1,368 - - 13,503 326,401

10月 18,099 3,085 - - 21,184 347,58511月 17,908 2,484 - - 20,392 367,97712月 12,579 1,460 - - 14,039 382,016

16年 1月 10,207 747 - - 10,954 392,9702月 137,162 1,083 - - 138,245 531,2153月 18,010 916 - - 18,926 550,141 365,7494月 19,667 819 - - 20,486 570,6275月 17,654 610 - - 18,264 588,8916月 15,346 580 - - 15,926 604,8177月 50,969 986 - - 51,955 656,7728月 85,256 1,229 - - 86,485 743,2579月 69,800 1,203 - - 71,003 814,260

10月 75,390 1,213 - - 76,603 890,86311月 71,469 1,152 - - 72,621 963,48412月 72,745 1,111 - - 73,856 1,037,340

17年 1月 76,395 1,330 - - 77,725 1,115,0652月 58,316 1,348 - - 59,664 1,174,7293月 54,547 1,195 - - 55,742 1,230,471 680,3304月 58,404 1,312 - - 59,716 1,290,1875月 102,062 1,410 - - 103,472 1,393,6596月 87,553 1,264 - - 88,817 1,482,4767月 106,015 1,354 - - 107,369 1,589,8458月 154,478 1,774 670 464 157,386 1,747,2319月 58,211 1,408 895 630 61,144 1,808,375

10月 86,020 2,096 1,274 903 90,293 1,898,66811月 113,967 2,398 1,696 1,296 119,357 2,018,02512月 157,571 3,095 1,941 1,287 163,894 2,181,919

18年 1月 102,649 2,181 1,372 838 107,040 2,288,9592月 74,255 1,973 1,088 784 78,100 2,367,0593月 48,597 1,679 988 874 52,138 2,419,197 1,188,7264月 22,514 1,190 763 546 25,013 2,444,2105月 24,153 1,048 592 436 26,229 2,470,4396月 21,413 929 546 400 23,288 2,493,7277月 20,347 1,025 710 376 22,458 2,516,1858月 21,513 991 615 320 23,439 2,539,624

9月 1日~14日 9,766 477 322 142 10,707 2,550,33110月10日~31日 23,199 714 354 274 24,541 2,574,872

11月 29,179 722 278 235 30,414 2,605,28612月 119,099 1,024 710 446 121,279 2,726,565

19年 1月 97,622 1,228 447 381 99,678 2,826,2432月 86,161 1,698 473 269 88,601 2,914,8443月 86,373 1,722 511 396 89,002 3,003,846 584,6494月 51,872 1,466 823 344 54,505 3,058,3515月 87,440 2,094 565 388 90,487 3,148,8386月 77,547 1,918 540 351 80,356 3,229,1947月 70,153 2,000 446 308 72,907 3,302,1018月 70,187 2,122 382 277 72,968 3,375,0699月 58,333 6,587 468 280 65,668 3,440,737

10月 56,730 5,369 431 346 62,876 3,503,61311月 102,294 5,848 694 468 109,304 3,612,91712月 71,359 4,438 534 354 76,685 3,689,602

20年 1月 67,181 5,674 433 353 73,641 3,763,2432月 69,788 5,597 552 1,096 77,033 3,840,2763月 149,285 20,471 775 710 171,241 4,011,517 1,007,671

合 計 3,807,981 164,076 22,888 16,572 4,011,517

資-162

Page 4: [資料4-1] アジア歴史資料情報提供の流れ9.平成17年12月2日 日経新聞(朝刊・春秋欄)、5日日経新聞(朝刊・文化面)に関連記事掲載される。

アジ歴特別展ページへのアクセス状況グラフ

アジ歴ウェブサイト開設以来の月別トップページ(4ヶ国語)へのアクセス状況グラフ

備考)  1.平成14年12月新規リーフレット作成・配布。

       2.平成16年2月「日露戦争特別展」開始 Yahoo! Japan バナー広告(1週間) 朝日夕刊(1面トップ)に関連記事掲載される。

       3.平成16年7月よりスポンサーサイト広告開始。

       4.平成16年12月「岩倉使節団特別展」開始、Yahoo! にバナー広告(1週間)。

       5.平成17年3月7日から Yomiuri Online にバナー広告(1週間)。

       6.平成17年4月18日から Adwards(Google)系スポンサーサイト広告再開。

       7.平成17年4月19日から Overture(Yahoo!)系スポンサーサイト広告再開。

       8.平成17年9月、Yahoo! インターネットガイド誌の「お役立ちサイト1000」 で紹介される。

       9.平成17年12月2日 日経新聞(朝刊・春秋欄)、5日日経新聞(朝刊・文化面)に関連記事掲載される。

      10.平成17年12月「日米交渉」特別展開始。

      11.平成17年12月8日午前中のNHKニュースで日米交渉展を3回報道される。

      12.平成17年12月12日から 読売オンライン および Livedoor にバナー広告(1週間)。

      13.平成18年3月13日から asahi.com にバナー広告掲載予定(1週間)。

      14.平成18年9月15日~10月9日の間、システム入替えのため、サービス停止。

15.平成18年4月1日から11月30日までスポンサーサイト広告中断。

      16.平成18年12月1日から Overture(Yahoo!)系 および Adwards(Google)系スポンサーサイト広告を再開し、

         新たにGoogle.com(英語)にスポンサーサイト広告を開始。

      17.平成18年12月4日から 読売オンライン および 日経ネット にバナー広告(1週間)。

      18.平成19年3月「写真週報」特別展開始。

      19.平成19年3月17日午前中のNHKニュースで写真週報展を報道される。

      20.平成19年3月19日から 読売オンライン および asahi.com にバナー広告(1週間)。

      21.平成19年4月1日から11日までスポンサーサイト広告中断。12日に再開。

      22.平成19年5月28日から 読売オンライン および 日経ネット にバナー広告(1週間)。

      23.平成19年8月1日~31日の間、All About にタイアップ広告。

      24.平成19年8月から9月にかけてスポンサーサイト広告のgoogle.com分をチューニング。

      25.平成19年11月19日から読売オンライン及び日経ネットにバナー広告(1週間)。

      26.平成19年12月1日~31日、All Aboutとのタイアップ広告(12月5日~11日までは毎日jpにも掲載)。

      27.平成20年3月19日、「条約と御署名原本に見る近代日本史」特別展開始。

      28.平成20年3月17日からYahoo!Japanに行動ターゲティング広告(2週間)。

      29.平成20年3月24日から読売オンライン および 日経ネット にバナー広告(1週間)。

特別展への年度別アクセス数:  平成16年度:120,687 平成17年度:335,293 平成18年度:144332 平成19年度:339,971

資 -163

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

180,000

平成

13

年11

月30

14

年1

3月

5月

7月

9月

11

15

年1

3月

5月

7月

9月

11

16

年1

3月

5月

7月

9月

11

17

年1

3月

5月

7月

9月

11

18

年1

3月

5月

7月

9月

1日~

14

11

19

年1

3月

5月

7月

9月

11

20

年1

3月

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

100,000

平成

13

年11

月30

14

年1

3月

5月

7月

9月

11

15

年1

3月

5月

7月

9月

11

16年1月 3月 5月 7月 9月 11月

17年1月 3月 5月 7月 9月 11月

18年1月 3月 5月 7月

9月1日

~14

11月

19年1月 3月 5月 7月 9月 11月

20年1月 3月

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[ 資料 4-4 ]

資-164

11月27日付 釜山日報29面

Page 6: [資料4-1] アジア歴史資料情報提供の流れ9.平成17年12月2日 日経新聞(朝刊・春秋欄)、5日日経新聞(朝刊・文化面)に関連記事掲載される。

資-165

見出し:「日韓の歴史論争よりも事実共有が優先」、釜山日報社を訪問したアジア歴史資

料センター石井米雄センター長

小見出し:アジア関連の過去文書をデジタル化、釜山・慶尚南道の住民による活用を望

内容:

「歴史認識は、事実の堅固な土台が必要です。」

植民地統治について謝罪した『村山談話』でよく知られている日本社会党の村山富市

内閣時に提案、設立された「アジア歴史資料センター」(東京都千代田区)の石井米雄

(78)センター長ら関係者が23日、釜山日報社を訪問した。

国立公文書館所属のアジア歴史資料センターは、アジアと関連した日本の過去の文書

をデジタル化して、誰もが何処でも見ることが出来るようにしようとの趣旨により、2

001年に設立された。歴史認識問題について論争する前に、まず歴史的事実を共有し

ようという趣旨からである。

このセンターでは、明治維新から第二次大戦敗戦(1868~1945)までの1千

430万件のデジタル資料を、インターネット上で無料で提供している。この資料は、

日本の国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所の3ケ所から提供されたも

ので、今後は、所蔵資料を3千万件まで増やす計画である。

石井センター長ら一行が釜山を訪問したのは、これらの資料を釜山・慶尚南道の方々

にも活用して欲しいという考えからである。

利用者はホームページ(www.jacar.go.jp)に入って、英語または日本語で探したい内容

のキーワードを入力すれば良い。勿論だが、過去の文書自体は99%が日本語である。

例えば、韓国と関連があるキーワード「朝鮮総督府」という単語を日本語で入力すれ

ば1万件の資料が検索されるという。慰安婦、独島(日本名竹島)(原文ママ)等、日

韓の敏感なイシューについてのキーワードも、いくらでも使用可能だという。

特に、これらの資料が整理・脚色されずに原本の形態で見られるのは、資料センター

の大きな長所である。日王(原文ママ)が終戦を発表した文書の場合、文章の訂正箇所

までも確認することができるという。センター側は、敗戦前までの明治時代の外交、軍

事分野に関する資料を多く所蔵していると評価している。

ホームページの訪問者数は、韓国と中国、台湾などを含め、一日平均2千人に達してい

るという。

日本において東南アジア研究の最高権威と評価される石井センター長は「資料センタ

ーを設立する際、右翼からの反対が多く、今でもこのような資料を公開するのに対して

反対がある。だが、歴史的事実を共有することが重要なので、結局資料センターが開設

された。」とし、釜山・慶尚南道の方々にも活用して欲しいと述べた。

Page 7: [資料4-1] アジア歴史資料情報提供の流れ9.平成17年12月2日 日経新聞(朝刊・春秋欄)、5日日経新聞(朝刊・文化面)に関連記事掲載される。

[ 資料 4-5 ]

資-166

2月5日付 朝日新聞3面

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[ 資料 4-6 ]

資-167

2月20日付 ハンギョレ16面

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資-168

「研究者を待っている『1430万件の真実』」(キム・ドヒョン東京特派員、東京発)

(小見出し)近代日本の公文書の宝庫「アジア歴史資料センター」

「アジア歴史資料センターのホームページで韓日近代史に関する公文書の資料を検索

すれば、日本軍慰安婦の実態は決して虚像ではないことが分かる」。

先月末、記者が訪問したアジア歴史資料センターのムタ・ショウヘイ調整専門官はこ

のセンターの存在意義をこう説明しつつ、韓国の研究者らによる積極的な利用をお願い

した。2001年11月に独立行政法人として発足したこのセンターは、明治初期から

第二次世界大戦の敗戦までの日本政府の機密外交文書等、公文書をデジタル化し、オン

ラインを通じて無料で提供している。韓国等の周辺国と歴史的事実を共有することが何

よりも重要だとの判断から、日本政府に不利な情報も隠さずに公開している。日韓近代

史の宝庫と言えよう。

このセンターの設立は、「隣国と関係のある歴史を直視するためには、歴史研究を支

援する事業が必要である」という1994年当時の村山総理の談話に基づいて進められ

た。7年間の紆余曲折の末に開設されたこのセンターは、国立公文書館、外務省外交史

料館、防衛省防衛研究所図書館の3つの政府機関が所蔵している近現代の公文書を毎年

15万~20万件(250万~270万画像)ずつデジタル化する作業を行っている。

3千万画像にもなる資料全体のデジタル化は4~5年後には終了する見込みだ。今現在

提供している画像は1430万件。

ホームページの検索欄に「朝鮮 韓国」という検索後を入力すれば、4万5613件

の資料が出てくる。「尹奉吉 執行」という言葉で検索すれば31件が出てくる。最後

に尹義士が処刑される写真が含まれる「極秘」の資料も出てくる。日本軍慰安婦の資料

検索には限界がある。当時の日本政府や軍部が、慰安所、軍慰安所総業部等、事実関係

を歪曲する用語を使っていたためである。資料センターは公文書の用語と利用者が検索

に用いる用語の間のギャップを埋めるため、「辞書機能」も提供している。

アジア重視政策をとる福田総理は、官房長官時代にアジア歴史資料センターのデジタ

ル化作業を進める等、公文書の保管や管理に大きな関心を示していたことで知られてい

る。80代の高齢にも拘らず、独島(ママ)研究のため、毎年数回訪日し、国立公文書

館を訪問しているチェ・ソミョン国際韓国研究院長は、「日本と真正面から相対するた

めには彼らの公文書資料を積極的に研究する必要がある」と述べ、韓国人研究者の奮起

を促した。

Page 10: [資料4-1] アジア歴史資料情報提供の流れ9.平成17年12月2日 日経新聞(朝刊・春秋欄)、5日日経新聞(朝刊・文化面)に関連記事掲載される。

[ 資料 4-7 ]

モニターアンケート集計結果概要(平成19年度)

アジア歴史資料センター

今回は利便性向上等に関するモニターアンケート調査を実施しました(平成2

0年3月実施)。モニター応募者145名のうち、115名の方から回答をいた

だきました。

集計した結果の概要は以下のとおりです。

1. 利用環境について

OS として Windows Vista と Windows XP、ブラウザとして Internet Explorer 6

と Internet Explorer 7を利用している方が約 85%を占めました。

通信手段として FTTH(光ケーブル)や ADSL等の高速回線の利用者が多数を占め

ており、当センター開設当時と比較し、画像表示速度は大幅に改善されました。

利用頻度については過半数の方が当センターを月に2,3回以上利用してお

り、自宅からの利用者が多数を占めています(約 8割)。利用目的として歴史に

興味がある方が過半数を占めており、研究目的以外にも多く利用されています。

2. ホームページについて

ホームページのデザインや説明振りに関して概ね良い、適切であるとの結果が

得られました。

改善点として以下のご意見がありました。

・トップページの検索場所をもっと分かりやすくしてほしい。

・トップページの DjVuプラグインダウンロードの文字が小さくわかりにくい。

・ヘルプページは何か分からないことがあったときに参考となる記述があるべ

きなのに、前システムからの変更点ばかりズラズラ書いており、意味をなさな

い。

・過去に寄せられた声を紹介し、センターがどのような対応をしたのかを紹介

すると親切。

交通アクセスは主要駅からの案内があると良い。

・DjVu プラグインをインストールしなければならないのが気に入らない。セキ

ュリティの面からも色々なものをインストールしたくない。

3.検索機能について

検索機能について以下の様なご意見がありました。

・検索機能については、階層検索のヒット率が良くない。

・「キーワード」選択方法の適切なヒントが表示されれば有難い。

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資-170

・キーワードが短いと多く表示され過ぎ、詳しく検索すると極端に少なくなっ

てしまう。

・アカデミックな方には使いやすいと思うが一般人には難しいのではないか。

・キーワード検索と詳細検索の使い勝手がよくわからない。

4.画像表示について

画像の表示については、PCを変える度に DjVu をダウンロードしなくてはなら

ず、ダウンロードを禁止されている PCの場合は使えないので何らかの工夫が欲

しいといった意見や PDFによる公開を希望する意見がありました。

改善点として画像の解像度を良くしてほしいとの意見がありました。

5.特別展について

「写真週報に見る昭和の世相」、「公文書に見る日米交渉」、「公文書に見る岩倉

使節団」、「公文書に見る日露戦争」の内容に関する感想として、貴重な資料を

視覚的に見られることが興味深い等との意見がありました。

今後の特別展については、戦争関連の他、人物を中心に取り上げて欲しい等

の意見がありました。

6.公開資料について

当センターを利用し、役立てている応用事例として、以下の様なご意見があ

りました。

・論文執筆に利用や勉学に使っている。

・学生に画像を見せることにより、実感的な授業ができている。

・知人の韓国人、中国人の方と話す機会にアジア歴史資料センターを推薦した。

・歴史小説、新聞を読む際の参考にしている。

7.国内所在資料調査報告書について

内容が詳しく専門的で参考になるとの意見が多数ありました。大学関係の所

在資料も追加してほしいとの意見がありました。

8.広報

アジア歴史資料センターの認知度を上げるための広報について、主に下記のご

意見がありました。

・教科書に参照先としてアジア歴史資料センターを記載する。

・リンクを貼る。

・ネットだけでなく紙媒体の広報にも力を入れて紹介すると良い。

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資-171

・市販されている歴史雑誌への広告

・センセーショナルなPRよりもマスコミによる事例紹介などによってセンタ

ーの意義が認識されることが有意義。

・図書館や地下鉄の駅でポスターを掲示する。

・子供向けの閲覧ページを設けて欲しい。

まとめ

センターの評価について、5段階評価で「4.35」の結果が得られました。

センターを評価された点として、インターネットを通じて、どこからでも資料

が見られることや、公平な立場で資料を整備されている等との意見がありまし

た。センターに対する要望として広く一般の方にアジア歴史資料センターを知

ってもらうよう広報活動を行うことや今後も多くの資料の公開を望むとのご意

見がありました。

今後も、利用者からのご意見を踏まえ、必要な改善を行い利便性の向上を図っ

ていきたいと思います。

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[ 資料 4-8 ]

資-172

アジ歴の認知度と歴史への関心についてのアンケート調査(20年3月)

(一部抜粋)

アジア歴史資料センターの認知状況

『認知』(「よく知っている」、「名前を聞いたことはある」の合計)割合は、歴史関

係研究者で 75.8%、歴史専攻学生で 53.6%と高い。しかし、中高歴史教員では 19.7%

と低く、一般学生・生徒で 14.4%、一般で 11.9%となっている。

図表 2-2-1 アジア歴史資料センターの認知状況

Q1 アジア歴史資料センター 認知状況

よく知っている 名前を聞いたことはある

全く知らなかった 無回答

(%)

歴史関係研究者

中高歴史教員

歴史専攻学生

一般学生・生徒

一般

サンプル数

219

365

267

229

243

42.5

4.9

16.5

1.3

0.4

33.3

14.8

37.1

13.1

11.5

22.8

78.6

46.1

85.6

88.1

1.4

1.6

0.4

0.0

0.0

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資-173

デジタルアーカイブの満足度

アジ歴のデジタルアーカイブ利用について、『満足』(「大いに満足」、「ほぼ満足」の

合計)割合は、歴史専攻学生で 71.4%と高く、中高歴史教員で 69.2%、歴史関係研究

者で 56.9%となっている。歴史専攻学生では、「大いに満足」が 31.4%を占め、歴史関

係研究者、中高歴史教員より満足度が高い。

図表 2-3-3 デジタルアーカイブの満足度

Q5 アジア歴史資料センター デジタルアーカイブ満足度

大いに満足               (+2)

ほぼ満足                (+1)

やや不満                (-1)

全く不満                (-2)

無回答

(%)

TOTAL

歴史関係研究者

中高歴史教員

歴史専攻学生

サンプル数/平均

1230.4

720.2

130.5

350.7

14.6

6.9

7.7

31.4

48.8

50.0

61.5

40.0

34.1

38.9

30.8

28.6

0.8

1.4

0.0

0.0

1.6

2.8

0.0

0.0

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資-174

歴史についての関心度

歴史についての『関心がある』(「大いに関心がある」、「一定の関心がある」の合計)

割合は、歴史関係研究者で 98.2%、中高歴史教員で 99.4%、歴史専攻学生で 97.0%と

いずれも高い。一般学生・生徒では『関心がある』割合は、56.3%、一般では、64.2%

とともに半数以上を占めている。

図表 2-6-1 歴史についての関心度

Q8 歴史についての関心度

大いに関心がある            (+2)

一定の関心がある            (+1)

あまり関心がない            (-1)

全く関心がない             (-2)

無回答

(%)

歴史関係研究者

中高歴史教員

歴史専攻学生

一般学生・生徒

一般

サンプル数/平均

2191.8

3651.7

2671.6

2290.1

2430.3

86.3

67.9

67.4

10.0

15.6

11.9

31.5

29.6

46.3

48.6

0.5

0.3

2.2

27.5

23.9

0.5

0.0

0.4

16.2

11.9

0.9

0.3

0.4

0.0

0.0

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資-175

歴史のイメージ

「歴史」のイメージに最も近いものとして、「過去から現代に至る国家・国民の来歴・

記録」が、歴史関係研究者で 64.8%、中高歴史教員で 60.0%、歴史専攻学生で 52.8%

と半数以上を占めている。「歴史上の出来事・人物にまつわる物語」は、一般学生・生

徒で 45.9%、一般では 48.6%と半数近くみられる。

図表 2-6-5 歴史のイメージに最も近いもの

Q9 歴史のイメージに最も近いもの

歴史上の出来事・人物にまつわる物語

過去から現代に至る国家、国民の来歴・記録

学校で学んだ教科のひとつ

その他 無回答

(%)

歴史関係研究者

中高歴史教員

歴史専攻学生

一般学生・生徒

一般

サンプル数

219

365

267

229

243

16.0

31.8

34.5

45.9

48.6

64.8

60.0

52.8

23.1

27.6

0.5

1.1

1.9

30.6

22.2

16.0

6.3

10.9

0.4

1.6

2.7

0.8

0.0

0.0

0.0

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資-176

歴史資料を記録・保存し一般に公開することの重要度

歴史上の出来事・人物に関連する資料などを記録・保存し、広く一般に公開するこ

とについて、『重要である』(「非常に重要である」、「やや重要である」の合計)割合は、

歴史専攻学生で 98.1%と最も高く、歴史関係研究者で 95.4%、中高歴史教員で 94.8%

と、いずれもほとんどの人が重要と考えている。一般も 84.8%、一般学生・生徒で 79.9%

と、いずれも8割を占めている。

『重要である』割合は、ユーザーで 96.8%、ノンユーザーで 90.6%といずれも高い。

図表 2-7-8 歴史資料を記録・保存し一般に公開することの重要度

Q16 歴史資料を記録・保存し一般に公開することの重要度

非常に重要である            (+2)

やや重要である             (+1)

あまり重要でない            (-1)

全く重要でない             (-2)

無回答

(%)

歴史関係研究者

中高歴史教員

歴史専攻学生

一般学生・生徒

一般

サンプル数/平均

2192.0

3651.8

2671.7

2290.9

2431.0

92.7

80.3

76.0

33.2

38.7

2.7

14.5

22.1

46.7

46.1

0.0

1.4

0.7

12.2

10.3

0.0

0.0

0.4

7.9

4.9

4.6

3.8

0.7

0.0

0.0

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資-177

「太平洋戦争」の授業での取り上げ状況 【中高歴史教員】

「太平洋戦争」について、授業で「取り上げている」が 95.1%である。

しかし、授業でアジア歴史資料センターのデジタル資料を利用したことがある人は

1.7%(6 人)であり、非常に少ないことから、教材としての利用者層を開拓、拡大す

ることが必要である。

図表 2-8-1 「太平洋戦争」の授業での取り上げ状況

図表 2-8-2 アジア歴史資料センター デジタル資料の利用状況

【中高歴史教員】Q17 「太平洋戦争」の授業で取り上げ状況   

取り上げている

取り上げていない無回答

95.1

3.6

1.4

n=

365

(%)

【中高歴史教員】Q17-1 アジア歴史資料センター デジタル資料の利用有無   

ある ない 無回答

(%)

中高歴史教員

サンプル数

3471.7 98.0 0.3