earned value management

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Earned Value Management 開開開開開開 開開 開開 @d_hero

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社内勉強会でやった内容です。 「Earned Value Management」というものを題材にして発表しました。

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Page 1: Earned value management

Earned Value Management開発グループ

菊池 大輔 @d_hero

Page 2: Earned value management

見積もりや報告について

仕事の進み具合「遅れています!」「予定通りです」

→ それでは進捗について定量的に判断できない

「進捗について定量的に判断する」とは「どのような計画」の中で「現在どれだけ出来ているか」「どれくらいコストがかかっているか」

Page 3: Earned value management

弊社の状況

「どのような計画」の中で

「現在どれだけ出来ているか」

は確認できている。しかし・・・

「どれくらいコストがかかっているか」

については考えられていない!オンスケです。→実は残業しまくっている。

Page 4: Earned value management

Earned Value Management

頭文字をとって「 EVM 」

3 つの数字を定義、記録する計画出来高 (Planed Value, PV)

いつまでに、何が出来ているか実績出来高 (Earned Value, EV)

現時点でどれだけ出来ているか実績コスト (Actual Cost, AC)

現時点で費やしたコストはどれくらいか

Page 5: Earned value management

例えば・・・ある人の仕事が・・・

1 人日かかるモデルの修正 (A)

2 人日かかるコントローラの修正 (B)

2 人日かかるビューの修正 (C)

→ この仕事の価値は「 5 人日」 (1 人日 =8 人時 =8,000 円として40,000 円 )

これを A→B→C の順番で対応する

「 2 日後には B の作業の半分まで終わっている ( 価値: 2 人日 ) 」

「 3 日後には B の作業まで終わっている ( 価値: 3 人日 ) 」

いつまでに何が出来ているか→ PV

Page 6: Earned value management

3 日間の作業後・・・予定では、「 3 日後には B の作業が終わっている ( 価値: 3 人日 ) 」

しかし、 「 B の作業の半分しか終わらなかった ( 価値: 2 人日 ) 」

現時点でどれだけ出来ているか→ EV

さらに、残業をしたため、 3 日間で 32 時間 (4 日分 ) 働いた= 4 人日費やした

  現時点で費やしたコストはどれくらいか→ AC

3 日間で、 3 人日分の価値を生み出すために、

4 人日費やし、 2 人日分の価値を生み出した ( リスケが必要。。。 )

Page 7: Earned value management

EVM の手順

Work Breakdown Structure(WBS) を作成各項目に見積もり工数 ( 価値 ) を設定

PV を定義どの時点で、どの作業が終わっているか

= どれくらいの価値が出来あがっているか

ある期間毎に EV, AC を記録

Page 8: Earned value management

実例 ( 私の学生時代 )

チーム 5 人

WBS と EVM の値を Google Spread Sheet で共有

チームメンバ個々が、日毎に各自の EV, AC を入力価値は「人時」で計上

PV, EV, AC をグラフ化

Page 9: Earned value management

EVM のグラフ実例

図を貼る

EVM の設定を勘違い

開発スコープの変更

納期の変更

Page 10: Earned value management

計画変更の判断基準スケジュール効率と、コスト効率で判断し対策を立てる ( リスケ等 )

スケジュール効率: SPI = EV / PVSchedule Performance Index

SPI > 1.0 だと良い。 0.9 未満だと対策が必要 ( * )

コスト効率     : CPI = EV / ACCost Performance Index

CPI > 1.0 だと良い。 0.9 未満だと対策が必要 ( * )

総合的な効率 : CR = SPI * CPICritical Ratio

振れ幅が大きいため判断がしやすい0.8 未満だと対策が必要 ( * )

( * ) 一般的な見方。   チームの成熟度によって   効率の見方を変える。

Page 11: Earned value management

他にも・・・

完了期間予測 : TEAC = ( プロジェクトの予定期間 ) / SPITime Estimate at Completion

予定期間が 18 日、 SPI が 0.9 の場合、このプロジェクトは20 日かかると予測できる

完了時総コスト予測: EAC = ( 総予算 ) / CPIEstimate at Completion

5 人日 =40 人時のプロジェクトで、 CPI が 0.8 なら、完了時には 50 人時分仕事をしていることになる

PV の定義、 EV, AC の記録から、予測が可能となる!

Page 12: Earned value management

個人タスクの管理

私が入社して、はや 5 ヶ月。。。

担当する案件の規模が大きくなり、数も増え・・・

報告や仕事のやり方を効率化できないか

→ 個人的に EVM で案件管理してみました

Page 13: Earned value management

案件の前提

価値の単位は「人時」

概算見積もりで 10 人日

保有工数: 10 日間の 7 割計算で 56 人時緊急バグ対、小タスクのため

案件開始前に WBS 作成、詳細見積もりで 51人時

Page 14: Earned value management

WBS各タスクの価値 進捗 かかった時間

Page 15: Earned value management
Page 16: Earned value management
Page 17: Earned value management

EVM の表

Page 18: Earned value management

現在担当している案件の状態

見積もりが易しすぎた!

Page 19: Earned value management

やってみて思ったこと

個人レベルでの詳細見積もりがやりやすいWBS を作ることで見通しがよくなったある程度粒度を細かくすると作業時間が見積もりやすい

教訓を蓄積できる次の案件で、今回の反省を踏まえた見積もりが可能

進捗の把握、確認がしやすい報告の際に役立つ

Page 20: Earned value management

気をつけるべきこと

個人の主観が入りやすい「報告の為にちょっと色をつけておこう!!」75%ぐらい終わってるかな・・・

    →実は半分しか終わってない

WBS に落とし込むことに時間がかかる準備してからは特に時間はかからない ( 準備 3 時間、 1 日 5 分 )

Page 21: Earned value management

参考図書

WBS/EVM による IT プロジェクトマネジメント山戸昭三、永池恒一著

ISBN: 978-4883732746