健康長寿の実現に向けて*bmi(ボデイ・マス・インデックス)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)...
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令和元年8月8日(木)宮城県保健福祉部長 伊藤 哲也
~宮城県の取組~
健康長寿の実現に向けて
塩分過剰【男性】 H28:全国ワースト 1位【女性】 H28:全国ワースト13位
肥満が多い【男性】 H28:全国ワースト4位
(H24:ワースト7位)
【男児】 H30:全国ワースト6位【女児】 H30:全国ワースト11位(小学1年)
喫煙者が多いH28:全国ワースト 9位
歩かない人が多い【男性】 H28:全国ワースト7位
(H24:ワースト1位)
メタボが多い(該当者及び予備群の割合)
H26-28:全国ワースト3位(H20-25:ワースト2位)
「平成24・28年国民健康・栄養調査」(厚労省)「平成28年国民生活基礎調査」(厚労省)「平成30年学校保健統計調査」(文科省)「特定健康診査・特定保健指導に関するデータ」(厚労省)「平成29年度人口動態統計特殊報告」(厚労省)
写真提供:河北新報社 ・ 仙台放送(みやぎカイゼンプロジェクト)
脳血管疾患が多い(年齢調整死亡率が全国平均より高い)
【男性】 H27:全国ワースト13位【女性】 H27:全国ワースト11位
宮城県民の健康状態・生活習慣①
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不適切な生活習慣
生活習慣病予備群
生活習慣病による
要介護・死亡
1日当たりの平均歩行数 ( H28年国民健康・栄養調査)
男性 6,803歩 全国:7,779歩 目標9,000歩1日当たりの平均塩分摂取量 ( H28年国民健康・栄養調査)
男性 11.9g 全国:10.8g 目標9g女性 9.4g 全国: 9.2g 目標8g
成人のBMI(肥満度)の平均値 (H28年国民健康・栄養調査)
男性 24.6(全国:23.8) 女性 23.2(全国:22.6)*BMI(ボデイ・マス・インデックス)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
【参考】 児童・生徒の肥満傾向児の出現率 (H30年度学校保健統計調査)
ほぼ全ての年齢で全国値を上回っている。
主な死因の年齢調整死亡率 (平成27年都道府県別年齢調整死亡率の概況)
脳血管疾患(脳内出血,脳梗塞)男性 43.0 (全国37.8),女性 23.7(全国21.0)
心疾患 (急性心筋梗塞,心不全)
男性 65.1(全国65.4),女性 30.9(全国34.2)がん男性 160.5( 全国165.3),女性 84.5(全国87.7)
宮城県民の健康状態・生活習慣②
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住み慣れた自宅から
仮設住宅・災害公営住宅へ
地域コミュニティに大きなダメージ
生活習慣の急激な変化
コミュニティのつなぎなおしの必要性
横のつながりを重視したコミュニティづくり
健康状態改善の必要性
活動量・運動量減少
宮城県内 プレハブ仮設住宅等に最大時12万が入居
宮城県
宮城県
連携・絆の拡大人とのつながりが健康につながる
体重の増加体調不良
コミュニティ 健康状況
強い関連性
将来を見据えた健康づくりを行っていく必要
震災前に比べて日頃の生活で体を動かす機会
(平成30年度災害公営住宅入居者健康調査(宮城県調査))
1年前から体重が増加した人の割合
体調があまり良くない+とても悪い人の割合
遠方目標
壮年期~高年期で体重増加
壮年期~高年期で体重増加
約20%が体調不良約20%が体調不良
増えた+変化なし
少なくなった
約40%の方が運動量減少約40%の方が運動量減少
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スマートみやぎ健民会議による県民運動の推進
保険者・企業・医療関係団体等と連携し、輪でつないで、県民(個人)の健康づくりを後押し
全ライフステージへの切れ目のない支援体制の構築
健民会議の活動◇ 会員同士の情報交換,企業等先進的取組を表彰◇ 企業向けセミナー等による健康経営の普及◇ 市町村との連携による健康づくりの推進◇ 報道機関との連携による情報発信
個人
家 庭
地域社会
行政
企業保険者
市町村等行政,医療保健団体,医療保険者・企業,教育機関,地域団体,報道機関等
会長(知事)会長(知事)
顧問 (東北大学 辻教授)顧問 (東北大学 辻教授)
会員団体会員団体332団体
(R1.5月末現在)
庁内連絡調整会議庁内連絡調整会議
代表者会議代表者会議
副会長(県医師会長、県商工会議所連合会会長)副会長(県医師会長、県商工会議所連合会会長)
応援企業
(サポーター)
スマートみやぎ健民会議への支援
(企業の社会貢献活動)
(部局横断による連携強化)(部局横断による連携強化)
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優良会員
一般会員
地元中小企業等の健康経営の推進を主眼に
応援・協定企業
健康知識の普及啓発,栄養・食生活の改善に向けた支援など応援
企業のイメージ向上
CSR(企業の社会的責任・貢献活動)
企業のイメージ向上
CSR(企業の社会的責任・貢献活動)
一定の基準を満たした会員
(例:イベント時に展示ブースを提供)連動
メタボ対策の啓発ポスターの作成
データヘルス・予防サービス見本市予防・健康づくり協働推進
宣言
県で広報
スマートみやぎ健民会議大賞(表彰)地域振興と健康づくりのコラボ
「職場健康づくり宣言」制度
優良会員認定の流れ
認定会員の登録
実績報告書を県に提出
審査
認定会員(1年間)
事業所等での取組
○ 健診受診勧奨○ 有所見者への対応○ 健康状態の把握○ 受動喫煙防止対策○ 健康情報の提供 等
申請
C仙台・宮城観光PRキャラクター むすび丸
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スマートみやぎプロジェクト・働く人の健康づくりプラス推進事業・メタボリックシンドローム対策戦略事業地域・大学連携による健康づくり対策促進事業・みやぎのデータヘルス推進事業
幼児期 学童期・思春期 青年期・壮年期(働き盛り・親世代) 高齢期
具
体
的
な
展
開
➃ 子どもの健康なからだづくり推進事業※保健所健康づくり事業
➃ 子どもの健康なからだづくり推進事業※保健所健康づくり事業
➁ 中小企業への健康経営の概念啓発(セミナー等)➁ 中小企業への健康経営の概念啓発(セミナー等)
➂ みやぎヘルスサテライトステーションの拡大(健康チェック,健康相談,健康情報発信等)➂ みやぎヘルスサテライトステーションの拡大(健康チェック,健康相談,健康情報発信等)
➀ スマートみやぎ健民会議を核とした県民運動の推進(推進基盤の強化,参加企業・団体の拡大・健康情報の発信,表彰等)➀ スマートみやぎ健民会議を核とした県民運動の推進(推進基盤の強化,参加企業・団体の拡大・健康情報の発信,表彰等)
全ライフステージを通じた切れ目のない支援体制の構築
親世代への同時発信親世代への同時発信
① メタボ予防対策事業(関係機関・団体による企画・評価会議,連携事業(働く人の健康づくり)※保健所健康づくり事業
① メタボ予防対策事業(関係機関・団体による企画・評価会議,連携事業(働く人の健康づくり)※保健所健康づくり事業
保健・医療・介
護情報の継続的
分析 み
やぎのデータ
ヘルス推進事業
分析検討会 (有識者) 分析結果説明会 (関係機関向)
目標(結果)
データ分析事業 (圏域別,市町村別要因分析等)データ分析事業 (圏域別,市町村別要因分析等)
県民への見える化 (わかりやすい健康情報の発信)県民への見える化 (わかりやすい健康情報の発信)科学的根拠に基づいた実効性ある施策検討・評価科学的根拠に基づいた実効性ある施策検討・評価
全県単位の
社会環境の整備
①ウォーキングプラス15推進事業(アプリ活用。スマートアクション広報)①ウォーキングプラス15推進事業(アプリ活用。スマートアクション広報)
➁ ベジプラス100&塩eco推進事業(そうざい・弁当でベジプラス&塩eco,普及啓発)➁ ベジプラス100&塩eco推進事業(そうざい・弁当でベジプラス&塩eco,普及啓発)
メタボリック
シンドローム
対策戦略事業
スマートみやぎ
プロジェクト
働く人の
健康づくり
プラス
推進事業
【生活習慣→生活習慣病→重症化→介護要因→死因】
②特定健診・特定保健指導実践者育成研修(経験別)②特定健診・特定保健指導実践者育成研修(経験別)
地域・大学連携に
よる健康づくり対
策促進事業
地域特性を踏まえた
事業展開
➀ 課題別評価・分析研究事業➀ 課題別評価・分析研究事業
② 健康な地域づくり先進モデル研究事業(地域別トライアル研究,ライフステージ横断トライアル研究)② 健康な地域づくり先進モデル研究事業(地域別トライアル研究,ライフステージ横断トライアル研究)
③ 地域・大学連携推進事業(みやぎヘルスリーダー育成講座,みやぎの健康情報発信)③ 地域・大学連携推進事業(みやぎヘルスリーダー育成講座,みやぎの健康情報発信)
令和元年度 健康づくり対策の推進
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コンビニ 量販店 飲⾷店 社員⾷堂 オフィス弁当⾷品メーカー
県内⼤学
ベジプラス&塩ecoサポーター(ベジサポ)
○⾷を選ぶシーンでロゴマークを使⽤しメッセージを発信(キャンペーンイベント,ディスプレイ)○ベジプラスメニュー・塩ecoメニューの販売(ロゴマーク貼付)
ベジサポ応援団 ○キャンペーンイベント等でロゴマークを使⽤しメッセージの発信○レシピ提供等ベジプラスサポーターの⽀援
○事業実施○ベジサポの拡⼤(社員⾷堂,弁当・そうざい店,飲⾷店)○ベジサポと応援団のコーディネート
関係団体(栄養⼠会,野菜ソムリエ,⾷改)
市町村
スマートみやぎ健⺠会議応援企業・会員
○ベジサポの拡⼤(社員⾷堂)○イベント等での普及・啓発
健康推進課
保健福祉事務所(保健所)
ベジプラス100&塩ecoの推進体制
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保健所健康づくり事業(働く人の健康づくり推進事業)
歩数アップチャレンジ1 ⽬ 的 歩数増加を図ることで1⽇の活動量を増やし,メタボリックシンドロームの予防・改善を図ると
ともに,事業所における健康づくりの機運の醸成を図る。2 主 催 宮城県⼤崎保健所・塩釜保健所3 共 催 公益社団法⼈ 宮城労働基準協会古川⽀部4 後 援 ⼤崎市,富⾕市,⼤和町,⼤郷町,⼤衡村,⾊⿇町,加美町,涌⾕町,美⾥町5 実施期間 平成30年9⽉1⽇から11⽉30⽇まで6 対 象 ⼤崎保健所・塩釜保健所(⿊川地区)管内の事業所及びその事業所に勤務する従業員7 参加状況 37事業所 264チーム(延べ792名)8 内 容 同じ事業所に勤務する3⼈でチームをつくり,期間中の1⽇のチーム平均歩数を競い合う。9 表 彰①事業所ランキング賞(期間中の1⽇の平均歩数が多かった上位3事業所に賞状並びに記念品を贈呈)②チャレンジ賞(1⽇の平均歩数が⼀番多かったチームに管轄保健所から賞状並びに記念品を贈呈)③達成賞(期間中の1⽇の平均歩数が9,000歩以上達成したチームの中から抽選で10チームに記念品
を贈呈)10 公 表
①毎⽉,事業所ランキングを発表(上位10位の事業所を⼤崎保健所HPに掲載)②3か⽉間の1⽇の平均歩数から受賞者を決定し、「スマートみやぎ健⺠会議⼤崎地域職場リーダーセミナー(⼤崎働く⼈の健康・体⼒づくり研修会)」で表彰
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保健所健康づくり事業(働く人の健康づくり推進事業)
せんなん健康チャレンジウィーク2018概要
参加団体数
県が設定した健康づくりに関する各種取組内容(参加コース)を企業等が実施することで,働き盛り世代が健康課題の解決に取り組むきっかけづくりにつなげるもの
参加対象 仙南保健所管内の事業所,興⾏場,旅館業,公衆浴場,理・美容所,飲⾷店,福祉施設,病院,官公署,その他の施設・団体
参加コース ①健康情報提供(減塩・歩数アップ・禁煙ポスターの掲⽰)②からだチェック(塩分チェックシート・歩数チェックシートの活⽤)③からだにやさしい環境づくり(受動喫煙防⽌・健康運動機器設置,ノー残業デー推進)
実施機関 仙南保健所(⼤河原労働基準監督署共催,公益社団法⼈宮城労働基準協会⼤河原⽀部協⼒)
72団体(1コース参加 24団体,2コース参加 33団体,3コース参加15団体)
実施期間 平成30年10⽉1⽇〜10⽉7⽇ ※労働衛⽣週間中
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多様な主体による取組の推進
アクションプランの取りまとめ
○会長 宮城県知事○副会長 公益社団法人宮城県医師会会長
社会福祉法人宮城県社会福祉協議会会長宮城県副知事
○幹事長 宮城県保健福祉部長○副幹事長 公益社団法人宮城県医師会副会長
社会福祉法人宮城県社会福祉協議会副会長○幹事(12名)仙台市医師会 仙台市地域包括支援センター連絡協議会東北大学 東北福祉大学 宮城県看護協会 宮城県ケアマネジャー協会 宮城県歯科医師会 宮城県市長会 宮城県社会福祉士会 宮城県町村会 宮城県薬剤師会 宮城県老人福祉施設協議会
(平成31年4月1日現在)幹事
宮城県地域包括ケア推進協議会の設立(H27.7.29)
構成団体:官民49団体(H31.4現在)
役員
専門委員会
医療介護・多職種連携専門委員会
高齢者健康維持専門委員会
コミュニティ・生活支援専門委員会
在宅ケア基盤構築専門委員会
介護人材確保専門委員会
行政(市町村・県)学術関係
医療・保健関係団体
介護・福祉関係団体
住民団体・NPOなど
49団体認知症地域ケア推進専門委員会
写真は平成27年7月の設立総会開催時のもの(中央:村井知事)
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宮城県地域包括ケア推進協議会
◆ リハビリテーション専門職が,運動生理学の視点から,高齢者が無理なく,真に効果の実感できる体操を考案。◆ 最初の数回は,リハビリテーション専門職から体操指導を受け,その後は体操DVDを見ながら,地域住民が主体的に週1回体操に取り組む。
◆ 3ヶ月後の体力測定で,効果が明らかに!◆ 近隣の高齢者の元気になった姿は,他の高齢者の更なる動機付けに繋がる。◆ 行政が多額の予算とマンパワーを投じなくても,地域から地域へ「通いの場」はクチコミにより自律的に拡大。◆ 「通いの場」を通じた住民同士の繋がりが地域づくりへと発展する。
~地域介護予防活動支援事業~
介護予防に資する住民主体の通いの場
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大崎市
角田市 名取市
栗原市
東松島市
介護予防に資する住民主体の通いの場の様子
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宮城県地域支え合い・生活支援推進連絡会議
支援内容
市町村へのアドバイザー派遣
市町村からの専門的な相談に応じ,情報提供や助言を行う。
情報交換会の開催
市町村担当者,地域包括支援センター職員及び生活支援コーディネーター等を参集し,高齢者福祉圏域単位で情報交換を行う。
生活支援コーディネーター養成研修の開催
各市町村に設置される生活支援コーディネーターの養成を図るため,ステップアップ方式の研修会を開催する。
情報誌発行
県内外の生活支援コーディネーター及び協議体の取組を発信する(隔月発行)。
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地域支え合い・生活支援推進連絡会議の活動状況 ①
「14人の委員で構成」 「月1回の定例会議」市町村の取組・要望を把握,支援を決定
運営委員会
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連絡会議(R1.6.14)の様子
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地域支え合い・生活支援推進連絡会議の活動状況 ②
第1部
自治体や地域包括支援センター等が,東日本大震災後の被災者生活支援から,現在の地域づくりにどのように展開したかを報告した。
写真①
第2部
「お宝探し※」を通じて見つけた地域の様々な繋がりの場などについて,地域住民や生活支援コーディネーターが紹介を行った。
写真②
第3部
地域をより輝かせるための取組について,国(厚生労働省)や県(兵庫県・宮城県)が意見を交え,議論を深めた。
写真③
※宮城県では,「日常の支え合い」や「地域支え合い活動」を「地域のお宝」と呼んでいます。
第3回宮城発これからの福祉を考える全国セミナー平成30年11月16日,第3回目となる全国セミナーを開催。支え合い活動者,
生活支援コーディネーター,社会福祉協議会,地域包括支援センター,行政など,北は青森県から南は東京都まで,計377人が参加した。
御清聴ありがとうございました。