誕生の奇蹟 - 一般財団法人 文人画研究会dokugajuku.jp/buddha04.pdf- 2 -...
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Māligāwāge Sarlis(Lithograph)
誕生の奇蹟
大臣が乳児を手放すと、乳児は地面にしっかりと立ち、十の方角を観察しました。梵天 と天人は「菩薩よ、あなたと等しい者はこの世に存在しませんし、あなたよブラフマー デーヴァ
り優れた者も居りません」と告げました。菩薩はその後、北の方向に七歩を踏み出し、踏み出した足元にそれぞれ蓮花が一輪
ずつ地から現れました。七歩目を踏むと菩薩は立ち止まり、右手を頭上に挙げて、次のように宣言しました。
「私は世界の頂点に立つ者です」(Aggohamasmi lokassa)
ア ッ ゴ ー ハ マ ス ミ ローカッサ
「この世界で私は最長老です」(Jeṭṭhohamasmi lokassa)
ジェットーハマスミ ローカッサ
「私が世界で最も勝れた者です」すぐ
(Seṭṭhohamasmi lokassa)セ ッ ト ー ハ マ ス ミ ローカッサ
「これは私にとって最後の誕生で、もう再生することはありません」(Ayamantimā jāti natthidāni punabbhavo)
アヤマンティマー ジャーティ ナッティダーニ プ ナ ッ バ ヴ ォ ー
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Māligāwāge Sarlis(Isipatana Ramaya)
迦毘羅城に戻る摩耶夫人カピラヴァットゥ
摩耶夫人を護衛する行列が、彼女を迎えるために天臂城からもやって来ました。二マーヤー デーヴァダハ
つの行列は藍毘尼園で出会いましたが、すでに出産も終わり、摩耶夫人が天臂城へルンビニー
行く必要もなくなりました。そこで一行は迦毘羅城へ戻りました。カピラヴァットゥ
行く必要もなくなりました。そこで一行は迦カ
毘羅城 へ戻りました。迦毘羅城のすべてのピラヴァツトゥ カピラヴァットゥ
人々とともに、王は妻と息子とを歓喜して迎えたのでした。
菩薩降誕の喜びは、浄飯と迦毘羅城の人々スッドーダナ カピラヴァットゥ
だけではなく、阿私陀仙にしても同じでした。ア シ タ
仙人は浄飯の師でもあり、帝釈天をはじめとスッドーダナ サ ッ カ
する三十三天の天人たちから王に高貴な太子デーヴァ
が生まれたと聞いていました。そこで、阿私陀仙はただちに宮殿へ向かい
ア シ タ
ました。