首都直下のm7クラスの地震及び 相模トラフ沿い …...2010 ]による東西...
TRANSCRIPT
【別添資料4】
首都直下地震の被害想定と対策について
(最終報告)
~ 首都直下のM7クラスの地震及び
相模トラフ沿いのM8クラスの地震等
に関する図表集 ~
平成 25年 12月
中央防災会議
首都直下地震対策検討ワーキンググループ
図 2 南関東地域で発生する地震のタイプ
南関東地域で発生する地震の発生場所
① 地殻内(北米プレートまたはフィリピン海プレート)
の浅い地震
② フィリピン海プレートと北米プレートの境界の地震
③ フィリピン海プレート内の地震
④ フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界の地震
⑤ 太平洋プレート内の地震
⑥ フィリピン海プレート及び北米プレートと太平洋プレ
ートの境界の地震
図 1 関東周辺のプレート境界
1
図 4 本検討における浅部地盤モデル(50mメッシュ)
(左図:震度増分(μ式)、右図:1855年安政江戸地震の再現計算による震度分布
と寺社・藩邸の被害分布を重ねたもの(首都直下 PJ、2012)(都司氏のデ
ータにより作成))
図 3 地形区分に関する資料の整理
左図:1460年頃の江戸の水系(正井(1980)をもとに海岸・河川・池・湿地および台地をトレースし作成)
中図:現在の地形(50mDEMより作成)
右図:地質区分による微地形区分(産総研シームレス地質図を微地形に置き換えて作成、50mメッシュを使用)
震度
76強6弱5強5弱43以下
河川・海岸
湿地
台地
正井(1980)による
1460年頃の古地形
2
図5
相模トラフ沿いの最大クラスのプレート境界地震の
震源断層域
北端
フィ
リピ
ン海
プレ
ート
面上
で発
生し
てい
る微
小繰
り返
し地
震と
プレ
ート
境界
型の
地震分布の最深部(約
53km)
北東
端
Uchida et al
.[2009]によるフィリ
ピン海プレー
ト境界型の地
震が発生
している北東端
西端
行竹
・他
[2010
]に
よる
東西
走向
北傾
斜の
低角
逆断
層の
地
震の分布範囲の西端付近
南西
端
分岐断層が発達しており、沈み込み
位置の特定は困難。過去の地震解析
の結果を参考に、プレートの深さ
2
kmの位置
に設定
南端
構造
探査
によ
るフ
ィリ
ピン
海プ
レートの沈み込み位置
西端と北端を滑らかに結ぶ
海上保安庁及び(独)海洋研
究開発機構の
構造探査結果をもとにスムージング
3
伊豆・小笠原海溝
南海
トラ
フ沿
いと
相模
トラ
フ沿
いで
想定
され
る最
大ク
ラス
の震
源断
層域
の比
較
南海トラフ沿い
相模トラフ沿い
全域
約14万km2
約4万km2
10km以深
約11万km2
約3万km2
約8百km
約3百km
面積
トラフ軸長さ
想定震源断層域の全域
10km以浅の領域
トラフ軸・海溝軸
図6 南海トラフ沿いと相模トラフ沿いで想定される最大クラスの震源断層域の比較
4
新たな
知見
・フィリピン海プレートの深さ・形状
・蛇紋岩化域
・スロースリップ域
・最大クラス震源域
・本モデル検討会での検討
大正関東地震の震源域
最大クラスの震源域
大正関東地震の震源域が北へ拡大
・東京湾北部地震は検討対象外
・フィリピン海プレート内の地震を検討
元禄関東地震の
SMGAの場所
M7クラスの横ずれ断
層による地震を想定
大正関東地震の震源域
北米
プレ
ート
とフ
ィリ
ピン
海プ
レー
トの
境界
のM7ク
ラス
の地震
を想
定する
領域
フィ
リピ
ン海
プレ
ート内
の地
震を
想定
する
領域
スロースリップ
地震活動
低
(蛇紋岩
化)
大正
関東
地震の
震源
断層域
大正関東地
震の震源
断層域の
拡大
⇒
プ
レー
ト境
界地
震の
東京
湾北
部地
震、
多摩
地震
を対
象外
⇒
首都
直下
のM
7ク
ラス
の地
震と
して
フィリピ
ン海プレ
ート内地
震を想定
※
※前
回検
討で
は、フ
ィリ
ピン
海プレー
ト内の地
震は、そ
の震度分
布は
プレ
ート
境界
の地
震に
震度
分布
が包
含され
るとして
検討対象
外として
いた
)。
蛇紋岩化の
領域の縮
小
⇒
プレ
ート
境界
の地
震と
して
茨城
・埼
玉県
境地震を
追加
最大クラ
スの震源
断層域
図7 検討対象とす
る首都直下の
M7クラスの地震(プレート境界・プレート内部の地震の再検討)
新たな知見
・フィリピン海プレート等の
深さ・形状
・蛇紋岩化域
・スロースリップ域
・本検討会での検討結果
大正関東地震の震源断層域
・最大クラスの震源断層域
関東地震の震源断層域
茨城
県南
部
多摩
スロ
ース
リップ
都心
部(
東京湾
北部)
地震
活動
低
(蛇
紋岩
化)
衝突域
19
断層
面
5
関東平野北
西縁断層帯
立川断層帯
伊勢原断層帯
三浦半島断層群主部
神縄
・国
府津
―松
田断
層
関東平野北西縁断層帯
立川断層帯
伊勢原断層帯
三浦半島断層群主部
西相模灘の地震
フィリピン
海プレー
ト上面形
状⇒
神縄・国
府津
松田
断層
帯は
、プ
レー
ト境
界の分岐
断層であ
る可能性
が高いこ
とか
ら活断層としての検討対象から除外
プレート間
の運動
に関する
GNSS観
測の
解析
結果
⇒歪
が蓄
積し
てい
る西相模
灘(伊豆
半島の東
側)を震
源域
とす
る
地殻
内の
地震
(M
w7.3)
を検
討対象と
する。
最近
の内陸
で発生し
た地震に
つい
ての
調査
結果
⇒地
表断
層が
不明
瞭として
想定する
地震の規
模の上限
をM
w6.
8と
する(
注:
従来
はM
w6.6)。
図8 検討
対象と首都直下のM7クラスの地震(地殻内の浅い地震の再検討)
新たな知見
・フィリピン海プレートの
深さ・形状
・GN
SS観
測に
よる
プレ
ート
運動
など
6
想定場所今回(2013年)検討での地震のタ
イプ前回(2004年)検討での
地震のタイプ
都心南部直下 想定なし
都心東部直下
都心西部直下
千葉市直下
市原市直下
立川市直下
川崎市直下
東京湾直下 想定なし
羽田空港直下
成田空港直下
さいたま市直下
横浜市直下
茨城県南部 プレート境界の地震(Mw7.3)※1
茨城・埼玉県境 想定なし
東京湾北部 想定なし プレート境界の地震(Mw7.3)※1
多摩 想定なし プレート境界の地震(Mw7.3)※1
関東平野北西縁断層帯 活断層(Mw6.9) 活断層(Mw6.9)
立川断層帯 活断層(Mw7.1) 活断層(Mw7.0)
三浦半島断層群主部 活断層(Mw7.0) 活断層(Mw6.9)
伊勢原断層帯 活断層(Mw6.8) 活断層(Mw6.7)
神縄・国府津―松田断層帯 想定なし 活断層(Mw7.2)
西相模灘 地殻内の浅い地震(横ずれ断層型Mw7.3) 想定なし
19地震 18地震
大正関東地震タイプの地震 相模トラフ沿いの海溝型地震(Mw8.2※2)
元禄関東地震タイプの地震 相模トラフ沿いの海溝型地震(Mw8.5※2)
延宝房総沖地震タイプの地震 日本海溝沿いの海溝型地震(Mw8.5※2)
房総半島南東沖で想定されるタイプの地震
相模トラフ沿いの海溝型地震(不明)
4地震 ―
3地震(地震動は1ケース) ―
※1:この表において「プレート境界の地震」は、北米プレートとフィリピン海プレートの境界の地震をいう
※2:M8クラス及び最大クラスのモーメントマグニチュードは本検討会における津波断層モデルによるもの
M7クラスの地震
地震の規模
地殻内の浅い地震(Mw6.6)
地殻内の浅い地震(Mw6.6)
検討対象の地震数(最大クラス)
フィリピン海プレート内の地震(Mw7.3)
地殻内の浅い地震(Mw6.8)
プレート境界の地震(Mw7.3)※1
M8クラスの海溝型地震
最大クラスの地震・津波
地震の発生場所が想定が難しく、都区部及び首都地域の中核都市等の直下に想定する地震
地震の発生場所が想定される地震
検討対象の地震数(M7クラス)
想定なし
検討対象の地震数(M8クラス)
最大クラスの津波(西側モデル)(中央モデル)(東側モデル)
相模トラフ沿いの海溝型地震(Mw8.7※2) 想定なし
表 1 首都直下モデル検討会において検討対象とした地震について
7
凡例
・―:都区部のフィリピン海プレート内の地震
・―:都心部周辺のフィリピン海プレート内の地震
・ :北米プレートとフィリピン海プレートの境界地震
・―:地表断層が不明瞭な地殻内の地震
・―:活断層の地震(地表断層が明瞭な地殻内の地震)・―:西相模灘の地震
成田空港直下(Mw7.3)
茨城・埼玉県境(Mw7.3)
茨城県南部(Mw7.3)
羽田空港直下(Mw7.3)
横浜市直下(Mw6.8)
西相模灘(Mw7.3)
川崎市直下(Mw7.3)
都心東部直下(Mw7.3)
三浦半島断層群主部 (Mw7.0)
千葉市直下(Mw7.3)
市原市直下(Mw7.3)
東京湾直下(Mw7.3)
都心西部直下(Mw7.3)
都心南部直下(Mw7.3)
伊勢原断層帯 (Mw6.8)
関東平野北西縁 断層帯(Mw6.9)
立川断層帯 (Mw7.1)
さいたま市直下(Mw6.8)
立川市直下(Mw7.3)
図9 検討対象とする地震の断層位置
8
図 54 東京湾北部直下地震(プレート内)震度分布図
図 10 首都直下の M7クラスの地震の震度分布(19地震)
図 52 都心東部直下地震(プレート内)震度分布
図
②都心東部直下地震(Mw7.3)
図 53 都心西部直下地震(プレート内)震度分布図
③都心西部直下地震(Mw7.3)
図 56 川崎市直下地震(プレート内)震度分布図
⑦川崎市直下地震(Mw7.3)
⑪さいたま市直下地震(Mw6.8)
(Mw6.8) (Mw6.8) (Mw6.8)
⑮関東平野北西縁断層帯の地震
(Mw6.9)(前回の計算結果)
⑲西相模灘の地震(Mw7.3)
①都心南部直下地震(Mw7.3)
⑥立川市直下地震(Mw7.3)
図 59 成田空港直下地震(プレート内)震度分布
図
⑩成田空港直下地震(Mw7.3)
⑭茨城・埼玉県境地震(Mw7.3)
⑱伊勢原断層帯の地震(Mw6.8)
((Mw6.8)
図 60 羽田空港直下地震(プレート内)震度分布図
⑨羽田空港直下地震(Mw7.3)
(Mw7.3)
⑰三浦半島断層群主部の地震(Mw7.0)
((((((((((Mw7.0)
⑤市原市直下地震(Mw7.3)
⑬茨城県南部地震(Mw7.3)
⑯立川断層帯の地震(Mw7.1)
⑧東京湾直下地震(Mw7.3)
図 55 千葉市直下地震(プレート内)震度分布図
④千葉市直下地震(Mw7.3)
⑫横浜市直下地震(Mw6.8)
震度
76強6弱5強5弱43以下
9
(参考図)前回(2004年)東京湾北部地震の震度分布
震度
76強6弱5強5弱43以下
都心南部直下地震
フィリピン海プレート内の地震
東京湾北部地震
図 11 都心南部直下地震(プレート内)の震度分布
震度
76強6弱5強5弱43以下
震度
76強6弱5強5弱43以下
10
図 12 地殻内に一律にMw6.8の震源を想定した場合の震度分布図
・主に関東の平野部を対象範囲として、断層上端の深さを 5㎞もしくは地震基盤+2
㎞より深い方とする)
震度
76強6弱5強5弱43以下
11
図 13 フィリピン海のプレート内に一律にMw7.3の震源を想定した場合の震度分布図
・相模トラフの最大クラスの地震の震源断層域の内、フィリピン海プレート上端の深さが 15kmより深く、
フィリピン海プレートの厚さが 20km より厚い範囲にフィリピン海プレート内の地震を設定し直上の震度
を推計した
プレート上面 15km
プレート厚さ 20km
震度
76強6弱5強5弱43以下
プレート上面 15km
プレート厚さ 20km
12
① 図 12と図 13の震度分布を重ねたもの
②上図にさらに図 10の 19ケースの震度を重ねた震度分布図
図 14 首都直下のM7クラスの地震による震度分布を重ねた震度分布図
上図:地殻内の一律Mw6.8(図 12)とフィリピン海プレート内一律にMw7.3(図 13)の
震度分布図を重ねたもの
下図:上図に今回検討した 19ケースの震度分布図(図 10)を重ね合わせたもの
13
【参考図】ゆれやすさマップ(全国一律にMw6.8の震源を想定した場合の震度分布)
・山岳部も含めて全国を対象とし、断層上端の深さは4㎞固定とする
震度
76強6弱5強5弱43以下
14
図 16 1923 年大正関東地震の震度の再現計算
図 都心部の震度の比較
左図:再現計算による震度分布
図 15 1923年大正関東地震の強震動断層モデル
震度
76強6弱5強5弱43以下
図 17 1923年大正関東地震における震度
(右:諸井・武村(2002)左:武村(2003)より作成)
15
図 18 1923年大正関東地震の津波断層モデル津波再現計算結果
⑤津波高(満潮位を引いた津波高)
⑥津波高さの比較(青線:痕跡高、赤線:計算結果)
① 津波断層モデル ② 断層モデルによる上下地殻変動量
④上下地殻変動量の比較(海岸線)
(青線:観測、赤線:計算結果)
③上下地殻変動量の比較
K=0.82
κ=1.91
Mw=8.2
16
図 20 1703年元禄関東地震の震度分布
・右図 宇佐美(2003)による元禄関東地震の震度分布
・左図 内閣府(2013)[都司(2006)による皇居周辺の震度分布)
震度
76強6弱5強5弱43以下
図 19 1703年元禄関東地震の強震断層モデル(上図)と
震度の再現計算(下図)
震度
76強6弱5強5弱43以下
17
図 21 1703年元禄関東地震の津波断層モデルと津波再現計算結果
K=0.96
κ=1.33
⑤津波高さの比較(青線:痕跡高、赤線:計算結果)
②津波断層モデルによる上下地殻
変動量
Mw=8.5
① 津波断層モデル
③上下地殻変動量の比較(青線:観測、赤線:計算結果) ターゲットは推定データ(ゼロ)
④津波高(満潮位を引いた津波高)
18
最大クラスの地震
図 22 1677 年延宝房総沖地震の津波の再現計算
結果
Mw=8.5
① 津波断層モデル
②津波断層モデルによる上下地殻変動量
③津波高(満潮位を引いた津波高)
④津波高さの比較(青線:痕跡高、赤線:計算結果)
K=1.05
κ=1.29
津波の高さ(10m(茨城以南)・5m(福島以北))
19
大正関東地震では破壊せずに 元禄関東地震においてのみ 破壊した領域 【千葉県沖側の領域】
大正関東地震・元禄関東地震で 破壊した領域 【相模湾側の領域】
分岐断層
最大クラスの津波波源域
仮定した津波断層モデル
差分モデルの計算結果:海岸津波高さ
※50mメッシュ計算、津波高さには地殻変動量の沈降分は加算して表示
千葉南東沖(差分モデル)
津波高さ
(m
) 房総半島の南東沖で想定されるタイプの地震
1923 年大正関東地震 房総半島南東沖の地震
(大正関東地震の際に
破壊されていない領域)
1703年元禄関東地震
図 23 房総半島の南東沖で想定されるタイプの地震で仮定した津波断層モデルと
それによる津波高
津断層モデルによる上下の地殻変動
大正関東地震及び元禄関東地震の震源断層域
20
図 24 相模トラフ沿いの最大クラスの地震の強震断層モデル
図 25 最大クラスの津波断層モデル(3ケース)
図 26 最大クラスの強震断層モデルと震度分布
ケース1 西側モデル
(西側に大すべり域+超大すべり域)
ケース2 中央モデル
(西側に大すべり域+超大すべり域)
ケース3 東側モデル
(西側に大すべり域+超大すべり域)
震度
76強6弱5強5弱43以下
21
ケース2(中央モデル)
図 27 最大クラスの津波断層モデルによる津波高
ケース1(西側モデル)
ケース3(東側モデル)
22
ケース1(西側モデル)
ケース2 (中央モデル)
ケース3(東側モデル)
図 28 最大クラスの津波断層モデルによる上下変動量と 1923 年大正関東地震と
1703 年元禄関東地震における上下変動量の比較
23
東京湾:ケース1
東京湾:ケース2
東京湾:ケース
2
(参考)紀
伊水道(大阪湾)
図29 東京湾の
津波伝播の様子
24
TP+0.0m
TP+0.93m(満潮位)
図 30 堤防、水門等が機能しなくなる場合のゼロメートル地帯の浸水域
25
図31 南関東で発生した地震(M6以上、
1600
年以降)
26
図 32 首都直下 PJが検討した 5地震(首都直下 PJ、2012)
表2 首都直下 PJ(2012)による M7クラス地震の発生場所
地震名1) 東京地震 茨城県南部の地震 龍ヶ崎地震 浦賀水道千葉県東方沖
の地震発生日時 1894年6月20日 1895年1月18日 1921年12月8日 1922年4月26日 1987年12月17日
Mj 7.0(宇津,1979) 7.2(宇津,1979) 7.0(宇津,1979) 6.8(宇津,1979) 6.7
Mw6.0-6.3
(勝間田ほか,1999)6.4(勝間田,2000) 6.5(勝間田,1988)
最大震度 Ⅵ Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅴ
震央 東京湾北部 霞ヶ浦北部霞ヶ浦西方
研究者により異なる浦賀水道付近
研究者により異なる房総半島沖
深度S-P時間の読取り差から研究者で相違
80km程度と推定 53km程度と推定 53km程度と決定 50km程度
発震機構 - - 横ずれ型横ずれ型又は
正断層型垂直な断層面の右横ずれ型
震度分布 同心円状東北太平洋岸の「異常震域」
同心円状異常震域は
認められない余震分布 PHSプレート内地震の PHS内又はPAC上面 PAC内 PHS内 PHS内 PHS内
発生場所 ③ or④ ⑤ ③ ③ ③結果の
信頼性2) C B A B A
発生場所の根拠
・震度分布から PAC内ではない
・深度・異常震域を示す 震度分布
・震度分布・メカニズム
・深度・メカニズム・震度分布
・余震分布・メカニズム
1)地震名 地震の名称は理科年表(平成25年)による2)信頼性 A:信頼性が高く、ほぼ間違いないと考えられる。
B:信頼性は中程度で、今後のデータ追加により発生場所が変わる可能性を否定できない。
C:信頼性は低く、類型化の精度向上にさらなるデータ解析を要する。
27
図33 地殻変動痕跡の調査及び津波痕跡物調査によるイベント履歴
岩井
7)
保田
6)
沼面段丘
12,13)
千倉・沼面段丘
14,15)
伊東(宇佐美)1)
小網代湾
3,4)
江奈湾
3,4)
宮田
2)
逗子
2)
平久里川
2)
館山
8,9,10)
巴川
10,11)
鴨川
16)
九十九里
17)
夷隅川
10)
1495年(明応?)
1293年(永仁)
1703年(元禄)
1923年(大正)
2000年前
9000年前
8000年前
7000年前
6000年前
5000年前
4000年前
3000年前
1000年前
現在
10000年前
T3
N2-Ⅰ
T3
T2
T3
T2
T2
T1
T2
T1
野比Ⅱ
(沼Ⅱ)
T4
T4
野比Ⅰ
沼Ⅰ
地点
17/18間
沼Ⅱ
最高位旧汀線
Ⅰ
BR
-Ⅱ
1回の隆起
野比Ⅲ
T7
沼Ⅲ
地点
11/12間
(沼Ⅲ)
21
T5
T4
T3
Ⅱ
T7
T6
T6
T5
BR
-ⅥT
7T
6
T5
3回の隆起
T5T
4
T5
沼Ⅳ
T3
T2T
1
沼Ⅳ
地点
01/02間
地点
09/10間
T4
T3T
2T
1
3
T1
T2
ⅢⅣ
BR
-Ⅷ
BR
-Ⅸ
BR
-Ⅹ
T1
T3
2回の隆起
1回の津波
BR
-Ⅶ
? ? ? ?
? ?
富浦
8)
野比面段丘
5)
TT
-Ⅰ
TT
-Ⅱ
N2-Ⅱ
【留意事項】
・津波堆積物には、相模トラフ沿いの地震による津波以外に、台風等の波浪によるものも含まれる可能性がある。
・津波堆積物の年代測定については、さらに精査が必要。
・房総の太平洋側の津波堆積物について調査は不十分(要調査)
沼面(Ⅰ~Ⅳ
)を隆起
させた
元禄関東地震の間隔
2200
年・2000
年。2700
年
2000~3000
年間隔
約3000
年間に
9回
(岩井の
BR-Ⅱ
~BR-Ⅶ
、堀田Ⅲ、沼Ⅱ~Ⅲ)
平均
400年間隔
約600年間に
3回
200~
400年間隔
(4回の場合は約
200年間隔)
元 禄 関 東 地 震 相 当 ( ? )
元 禄 関 東 地 震
元 禄 関 東 地 震 相 当 ( ? )
元 禄 関 東 地 震 相 当 ( ? )
約60
00~
7000
年間
に少
なく
とも
7~8回の
隆起
現在
各地域の地殻変動・津波堆積物の出典:1)藤原ほか
(2007)、
2)
Fu
jiw
ara
et
al.
(2000)、
3)文部科学省・東京大学地震研究所
(2009)、
4)文
部科学省・東京大学地震研究所
(1011)、
5)K
um
ak
i(1985)、
6)宍
倉(1
999)、
7)宍
倉ほか
(2001)、
8)宍
倉ほか
(2005)、
9)藤原ほか
(2006)、
10)藤
原(2
012)、
11)F
uji
wara
& K
am
ata
ki(
2007)、
12)中
田ほか
(1980)、
13)藤
原ほか
(1999)、
14)宇
野ほか
(2007)、
15)宍
倉(2
012a)、
16)宍
倉(2
012b)、
17)増
田ほか
(2001)
100~
300
年間
隔の津波堆積物
(遠
地地
震津
波を含む可能性)
28
南関東では、200~
400年間隔で発生する関東地震(M8
クラス)の地震の間に、
マグニチュード7クラスの地震が数回発生している
次 期 大 正 型 関 東 地 震
元禄型関東地震は
2000~
3000年程度
の間隔で発生
大正型関東地震は
200~
400年程度
の間隔で発生
大正関東地震から
90年経過
大正関東地震
(1923)M8.2
※
元禄関東地震
(1703)M8.5
※
2120~2320?
相模トラフ沿いの
海溝型地震の前に
首都直下で発生す
る可
能性
のあ
る
M7クラスの地震
を検討対象
220年
※元禄関東地震と大正関東地震のマグニチュードは本
検討会で津波の再現計算から求めた値
関東地震(
M8クラス)の前に
M
7クラスの地震が複数回発生
していると想定される概ねの期
次 期 元 禄 型 関 東 地 震 ( 最 大 ク ラ ス 相 当 )
200~
400年
2000~3000
年
現 在 現 在
相模
トラ
フ沿
いで
繰り
返し
発生
する
M8クラス
の海
溝型
地震
を検
討対象
地震調査推進本部による長期評価
30年以内地震発生確率
大正型関東地震 ほぼ
0~2%
元禄型関東地震 ほぼ0%
図34 南関東で発生した地震(
1600
年以降、M>6.0
以上)
大 正 関 東 地 震 タ イ プ の 地 震
相模
トラ
フ沿
いで
繰り
返し
発生
する
M8クラス
の海
溝型
地震
を検
討対象
元 禄 関 東 地 震 タ イ プ の 地 震 も し く は 最 大 ク ラ ス の 地 震
( 最 大 ク ラ ス 相 当 )
関東地震(
M8クラス)の前に
M7クラス
の地震が複数回発生しているとされる期間
29
表3
検討対象とするべき地震(M7
クラスの
首都直下地震および海溝型地震)
首都直下の
M7クラスの地震
今後、複数回発生する可能性がある
M7クラスの地震として以
下の地震を想定
①都区部及び首都地域の中核都市等の直下に想定する地震
○フィリピン海プレート内部
の地震(
Mw7.3)
(10
地震)
○地表断層が不明瞭な地殻内
の地震(
Mw6.8)
(2地震)
②北米プレートとフィリピン海プレートの境界の
地震(Mw7.3)
(2地震)
③主要な活断層に想定する地震(4地震)
④西相模灘(伊
豆半島の東方沖)に想定する地震(M
w7.
3)
⑤フィリピン海プレート内(
Mw7.3)
及び地表断層が不明瞭な
地殻内の地震(Mw 6.8) の
震度を重ね合わせた震度分布
>これら
地震については、発生場所の特定は困難であり、どこで発生す
るか分からない。想定される全て
の場所での地震について、それぞれ
の場所での最大の地震動に備える
ことが重要であり、これら最大の地
震動を重ね合わせた震度分布を作
成した。
海溝型地震
○[大
正関東
地震タイプの
地震(Mw8.2)
] (
フィ
リピ
ン海
プレ
ート
上面
)
当面発生する可能性は低いが、今後百年先頃には地震発生の可能性
が高くなっていると考えられる
○[延
宝房総沖地震タイプの地震
(Mw8.5)
] (
太平
洋プ
レー
ト上
面)
東北地方太平洋沖の地震の発生により誘発される可能性
○[房
総半島南東沖で想定される
タイプの地震(Mw?)]
(フ
ィリ
ピン
海プ
レー
ト上
面)
発生の可能性が指摘(資料では未確認、今後の検討課題)
○[元
禄関東地震タイプの地震もしくは
最大クラスの地震
]
2000年から
3000年間隔で発生(前
回は
1703年元禄関東地震)
(暫くのところ地震発生の可能性はほとんどない)
・ケース①(西側モデル)(
Mw8.7)
→元禄関東地震(
Mw8.5)
はこのモデル相当
・ケース②(中央モデル)(
Mw8.7)
・ケース③(東側モデル)(Mw8.7)
30
凡例
・―
:都区部のフィリピン海プレート内の地震
・―
:都心部周辺のフィリピン海プレート内の地震
・
:北米プレートとフィリピン海プレートの境界地震
・―
:地表断層が不明瞭な地殻内の地震
・―
:活断層の地震(地表断層が明瞭な地殻内の地震)
・―
:西相模灘の地震
成田
空港
直下
(Mw7.3)
茨城
・埼
玉県
境(Mw7.3)
茨城
県南
部(Mw7.3)
羽田
空港
直下
(Mw7.3)
横浜
市直
下(Mw6.8)
西相
模灘
(Mw7.3)
川崎
市直
下(Mw7.3)
都心東部
直下(Mw7.3)
三浦
半島
断層
群主
部
(Mw7.0)
千葉
市直
下(Mw7.3)
市原
市直
下(Mw7.3)
東京
湾直
下(Mw7.3)
都心西部
直下(Mw7.3)
都心
南部
直下
(Mw7.3)
伊勢
原断
層帯
(Mw6.8)
関東
平野
北西
縁
断層
帯(Mw6.9)
立川
断層
帯
(Mw7.1)
さい
たま
市直
下(Mw6.8)
立川
市直
下(Mw7.3)
:
震度
7 6強
6弱
5強
5弱
4 3以
下
左:
都心南部直下地震の震度分布
右:
首都直下のM7クラスの地震の重ね合わ
せた震
度分布
地殻
内(Mw
6.8)、
フィリピン海プレート内
(Mw7.3)
に一律
に震源
を想
定し
た場合
の
震度
分布及び
M7クラスの
19地震の震度
分布
を重ね
合わせ
たもの
図35
検討したM7クラスの1
9地震の位置図と震
度分布
大正関東地震タイプの地震
延宝房総沖地震タイプの地震
図36 対策の対象とした
M8クラスの海溝型地震
房総半島の南東沖
で想定される
タイプ
の地震
大正関東地震で未破壊の領域
を震源域とする地震を想定
― 大正関東地震タイプの地震
― 延宝房総沖地震タイプの地震
―
房総半島の
南東沖で想定されるタイプ地震
各地震による沿岸での
津波高(市町村別)
各地震による沿岸での津波高
(太平洋側の沿岸
部(島しょ部を除く
)(50mメッシュ値
))
(参考
)