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Elektrik Piano オペレーションマニュアル

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Elektrik Piano

オペレーションマニュアル

このマニュアルに記載した事項は、予告なしに変更される場合があります。また、内容について Native Instruments Software Synthesis GmbH が責任を負うと表明するものではありません。このマニュアルに述べるソフトウェアの使用にあたっては、利用許諾契約を結ぶ必要があります。ソフトウェアを他の媒体に複製することはできません。このマニュアルの一部または全部をコピー、転載し、または伝送、録音、録画するためには、目的のいかんを問わず、Native Instruments Software Synthesis GmbH から事前に書面による許可を得る必要があります。このマニュアルに記載した製品名や会社名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。オペレーションマニュアルの執筆者 :Daniel SantucciNative Instruments Software Synthesis GmbH, 2003. All rights reserved.ELEKTRIK PIANO は Native Instruments Software Synthesisの商標です。

NATIVE INSTRUMENTS Software Synthesis [email protected]  www.native-instruments.com

Elektrik Piano

目次ELEKTRIK PIANO へようこそ  1製品の認証手続き 2認証手続きの手順 3登録に関する技術サポート 8Windows 版のインストール手順 9システム条件と推奨仕様 9ソフトウェアのインストール手順 10DXi 2 プラグインの設定 11MacOS X 版のインストール手順 12システム条件と推奨仕様 12オーディオ・インターフェース 14スタンドアローンでの使い方 14プラグインとしての使い方 14ELEKTRIK PIANO のプラグインの使い方 15VST 2.0 プラグイン 17DXi 2 プラグイン 23スタンドアローン版 ELEKTRIK PIANO 26ELEKTRIK PIANO のアーキテクチャ 29インストゥルメント・パネル 30インストゥルメント / システム・インフォメーション 32スクリーン・キーボード 33オプション 34問題が起こったとき — ABOUT 画面  36情報ベース /Readme ファイル / オンライン技術サポート 36フォーラム 37ソフトウェアの更新 37

Elektrik Piano

Elektrik Piano

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この度は4つの古典的なビンテージ・エレクトリック・ピアノを再現した ELEKTRIK PIANO をお買い求め頂きありがとうございます。ELEKTRIK PIANO は今まで最も愛され続けてきたエレクトリック・ピアノと、Native Instruments をソフトウェア開発の分野でのリーダーとならしめた、今まで数々の賞を受賞してきているサンプラー・エンジンを統合したユニークなソフトウェア・インストゥルメンツです。

ELEKTRIK PIANO はオリジナル製品を単にエミュレートするだけでなく、付加価値を持って蘇らせました。Native Instruments は一流のサウンド・デザイナーとともに一切の妥協をすることなく、可能な限り本物の音を忠実にサンプリングしました。それらはあらゆる演奏法に対応するために、全てのキーにわたって詳細に至る複数のベロシティー・レイヤーがサンプルされています。また必要に応じてベロシティー・カーブとキーボードのセッティングをカスタム設定することができます。

また増加する、ELEKTRIK PIANO をライブで使用するミュージシャンのために細心の注意が払われました。ELEKTRIK PIANO ではスタンダードの MIDI CC メッセージによってライブ・パフォーマンスの現場で変更を加えることでき、全てのトーン・コントロールを外部からコントロールすることも可能です。

全てのプラグイン・インターフェイスとシームレスに統合する ELEKTRIK PIANO はどの様なスタジオでも活用できる応用性の高いソフトウェア・エレクトリック・ピアノです。Audio Units、VST、DXi、そして RTAS 等のフォーマットに対応しているため殆どのホスト・シーケンサー、そして PC/MAC で使用することができます。

ステージであろうとスタジオであろうと ELEKTRIK PIANO があなたの音楽制作に新たなる価値をもたらすことを願います。

ー Native Instruments 開発チーム

ELEKTRIK PIANO へようこそ

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ELEKTRIK PIANO のインストール作業中に認証手続きを行い、無期限にこのソフトウェアを使えるようにしなければなりません。この章をざっと読んでからインストール手順を解説した章に進み、その後もう一度この章を読み直すようお勧めします。

製品の認証手続き

認証手続きの概要

認証手続きの中でユーザー登録の処理も行います。認証手続きが済めば、この製品に関するオンライン・サービスをすべて利用できるようになります。Native Instruments のウェブサイトでは、オンライン・チュートリアルを読む、技術サポートを受ける、NI フォーラムに参加する、アップデート用のファイルをダウンロードする、といったサービスを受けることができます。ELEKTRIK PIANO を今後期限なしに利用するためには、製品の認証手続きが必要です。認証しないままでも 30 日間はすべての機能を利用できますが、起動するたびに、認証手続きが済んでいない旨、および利用できる残り日数が表示されます。認証手続きには Registration Tool という小さなアプリケーションを使います。Registration Tool は、認証キーを受け取るための申し込みコードとして使われる、System IDというものを生成します。System IDは、コンピュータを構成するハードウェア・コンポーネント、オペレーティング・システムのバージョン番号、ELEKTRIK PIANO のインストール時に入力したシリアル番号をもとに生成されます。

注意 : オーディオ・カード、MIDI インターフェースその他の外部機器を交換しただけならば、新しい認証キーを要求されることはありません。コンピュータを構成する基本的なハードウェア・コンポーネントやオペレーティング・システムを入れ替えた場合にのみ、新しい認証キーを要求されることになります。この場合、Registration Tool を実行するとそれを反映した新しい System ID が生成されるので、認証手続きをもう一度実行してください。

3Elektrik Piano

System ID を Native Instruments に送って認証キーを受け取ってください。これで ELEKTRIK PIANO を無期限に使えるようになります。認証手続きは利用許諾契約の一部と位置づけられているので、認証手続きをしないまま 30 日が経過すると、ELEKTRIK PIANO を起動することはできなくなります。もちろんこの期間が経過してからでも認証手続きをすることは可能です。手続きが完了すればすぐに起動できるようになります。

注意 : 認証手続きの際、データ通信には 128 ビットのキーを使った暗号化が施されます。Native Instruments では電子メール・アドレスや住所などの個人情報を厳重に管理しており、第三者に開示することはありません。

認証手続きの手順

Native Instruments では、認証手続きを容易にし、不都合を感じさせないようにすることを重視しています。以下、3 とおりの手順を解説しますが、中でも認証キーを迅速かつ簡便に受け取れる、手順 A または手順 B をお勧めします。

手順 A : ELEKTRIK PIANOを動かすコンピュータがインターネットに直接つながっている場合

重要 : この手順では認証キーを電子メールで送るため、認証手続きを行うには有効な電子メール・アドレスが必要です。

Windows の場合 :Registration Tool を起動します。スタートメニューから Native Instruments ELEKTRIK PIANO ⇨Registration Tool を呼び出すか、ELEKTRIK PIANO をインストールしたフォルダ ( 特に指定しなければ C:¥Program Files¥Native Instruments¥ELEKTRIK PIANO¥) から起動してください。MacOS の 場 合 :Registration Tool を 起 動 し ま す。ELEKTRIK PIANO を イ ン ス ト ー ル し た フ ォ ル ダ ( 特 に 指 定 し な け れ ばApplications¥ELEKTRIK PIANO¥) から起動してください。

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Register Now ボタンを押すと、普段使っているウェブ・ブラウザーが起動され、Native Instruments の登録ページが開きます。インターネット接続の方法はシステムの設定に従います。さらに、System IDが自動的に登録フォームに入力されます。登録の最初のページで、有効な電子メール・アドレスを入力するよう求められます。同じ電子メール・アドレスで過去に認証手続きをしたことがある場合は、その時に設定したパスワードを次のページで入力してください。一方、初めてである場合は、新規登録の処理が始まります。以下、画面に表示される指示に従って登録を進めてください。1 時間以内に Native Instruments の登録システムから、認証キーを通知する電子メールが届きます。認証キーは電子メールの本文に記載されている他、同じ認証キーを記載したファイルが別に添付されます。さらに、オンライン・サービスに必要なパスワードも書いてあります。Registration Tool をもう一度起動し、認証キーを電子メールから転記してPaste from Clipb⇨ボタンを押してください。または、認証キーを記載した添付ファイルを別に保存しておき、Registration Tool のOpen File ボタンを押してそのファイルを開く、という方法でも構いません。Complete ボタンを押してください。

手順 B: 別のコンピュータがインターネットにつながっている場合

重要 : この手順では認証キーを電子メールで送るため、認証手続きを行うには有効な電子メール・アドレスが必要です。

・これで ELEKTRIK PIANO の製品認証手続きは終了です。認証するよう促すメッセージが ELEKTRIK PIANO を起動するたびに現れていましたが、これは出ないようになり、今後は無期限に利用できます。

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Windows の 場 合 :Registration Tool を 起 動 し ま す。 ス タ ート メ ニ ュ ー か ら Native Instruments ELEKTRIK PIANO ⇨ Registration Tool を呼び出すか、ELEKTRIK PIANO をインストールしたフォルダ ( 特に指定しなければ C:¥Program Files¥Native Instruments¥ELEKTRIK PIANO¥) から起動してください。MacOS の 場 合 :Registration Tool を 起 動 し ま す。ELEKTRIK PIANO を イ ン ス ト ー ル し た フ ォ ル ダ ( 特 に 指 定 し な け れ ばApplications¥ELEKTRIK PIANO¥) から起動してください。Save Registration File ボタンを押すと Save ダイアログボックスが現れます。HTML 形式でファイルを保存してください。この HTML ファイルを、インターネットにつながっているコンピュータに転送してください。フロッピー・ディスク、CD-R などを使うとよいでしょう。普段使っているブラウザーで、この HTML ファイルを開いてください。この HTML ページには、Native Instruments のウェブサイトにある登録ページへのリンクがあるので、ここをクリックしてください。インターネット接続の方法はシステムの設定に従います。登録の最初のページで、有効な電子メール・アドレスを入力するよう求められます。同じ電子メール・アドレスで過去に認証手続きをしたことがある場合は、その時に設定したパスワードを次のページで入力してください。一方、初めてである場合は、新規登録の処理が始まります。以下、画面に表示される指示に従って進めてください。1 時間以内に Native Instruments の登録システムから、認証キーを通知する電子メールが届きます。認証キーは電子メールの本文に記載されている他、同じ認証キーを記載したファイルが別に添付されます。さらに、オンライン・サービスに必要なパスワードも書いてあります。この添付ファイルを、ELEKTRIK PIANO が動くコンピュータに転送してください。Registration Tool をもう一度起動し、Open File ボタンを押して上記の添付ファイルを開いてください。Complete ボタンを押してください。

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これで ELEKTRIK PIANO の製品認証手続きは終了です。認証するよう促すメッセージが ELEKTRIK PIANO を起動するたびに現れていましたが、これは出ないようになり、今後は無期限に利用できます。

手順 C: インターネットにつながっていない場合

重 要 : こ の 手 順 で は、 必 要 事 項 を 記 入 し た 登 録 用 紙 を Native Instruments に送る必要があります。認証キーの受け取りには、電子メール ( 推奨 )、郵便、ファックスのいずれかを使います。電子メール以外の手段による場合、約 60 桁の認証キーを手入力しなければなりません。

インターネットに接続できない、あるいは有効な電子メール・アドレスを持っていない場合は、郵便またはファックスで認証手続きをしてください。Native Instruments ではできるだけ迅速に処理を進めますが、できれば手順 A または手順 B をお勧めします。その方がすぐに認証キーを受け取れ、操作も簡単だからです。それができない場合は、以下に説明する手順で進めてください。

Windows の場合 :Registration Tool を起動します。スタートメニューから Native Instruments ELEKTRIK PIANO ⇨ Registration Tool を呼び出すか、ELEKTRIK PIANO をインストールしたフォルダ ( 特に指定しなければ C:¥Program Files¥Native Instruments¥ELEKTRIK PIANO¥) から起動してください。MacOS の 場 合 :Registration Tool を 起 動 し ま す。ELEKTRIK PIANO を イ ン ス ト ー ル し た フ ォ ル ダ ( 特 に 指 定 し な け れ ばApplications¥ELEKTRIK PIANO¥) から起動してください。Fill Out Form ボタンを押すと HTML ファイルが開きます。オペレーティング・システムの標準ブラウザー、あるいは通常使うと設定されているブラウザーが使われます。この画面を見ると、認証手続きおよび登録に必要な事項の入力欄があります。すべて入力してから印刷してください。必要事項がすべて記載されていれば、他の書式でも構いません。

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手書きの場合は、Native Instruments の登録担当者が読み間違うことのないよう、読みやすい書体で書いてください。そうでないと認証キーの返送に支障をきたす場合があります。

Native Instruments GmbHRegistrationSchlesische Strase 2810997 BerlinGermanyファックス :+49 30 61103�3�

Native Instruments USA�631 A Hollywood BoulevardLos AngelesCA 90028USAファックス :+1-323-372-3676

認証キーは電子メール ( 推奨 )、ファックス、郵便のいずれかで届きます。Registration Tool をもう一度起動し、認証キーを電子メールから転記してPaste from Clipb⇨ボタンを押してください。または、認証キーを記載した添付ファイルを別に保存しておき、Registration Tool のOpen File ボタンを押してそのファイルを開く、という方法でも構いません。認証キーを郵便またはファックスで受け取った場合は手入力することになります。Complete ボタンを押してください。

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これで ELEKTRIK PIANO の製品認証手続きは終了です。認証するよう促すメッセージが ELEKTRIK PIANO を起動するたびに現れていましたが、これは出ないようになり、今後は無期限に利用できます。

登録に関する技術サポート認証手続き中に問題が生じた場合は Native Instruments の登録サポート係にお問い合わせください。電子メールでお問い合わせいただく場合の宛先は次のとおりです。[email protected]迅速に解決できるよう、問題の状況その他必要事項をできるだけ正確にお伝えください。

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Windows 版のインストール手順

システム条件と推奨仕様

ELEKTRIK PIANO を動作させるためには、最低でも次の条件を満たすコンピュータが必要です。

ハードウェア

クロック周波数 800MHz 以上の Pentium/Celeron/Athlon/Duronプロセッサー。浮動小数点数演算の性能が低いプロセッサーはお勧めできません。�12MB の RAMシステム用に �0MB 以上、ライブラリ用に 2.�GB 以上のハードディスクWindows 98/ME/2000/XP 対応サウンド・カードMIDI インターフェース。MIDI キーボード、MIDI コントローラー、外付けシーケンサーなどの接続用です。多くのサウンド・カードに搭載されている MIDI インターフェースでも構いません。

ELEKTRIK PIANO のオーディオ・エンジンは、CPU の処理能力を充分に活かせるように設計されています。リアル・タイムで複雑な計算を行うためには、最近の CPU に統合されている強力な FPU が最適です。ELEKTRIK PIANO を稼動させるための高性能プロセッサーとしては、クロック周波数 1.2GHz 以上の Pentium 4、Celeron、Athlon、Athlon XP、Duron を推奨します。また、プロセッサーのアーキテクチャに合わせ、できるだけ大容量の RAM( 少なくとも �12MB) を搭載するようお勧めします。

ソフトウェアWindows XP

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ソフトウェアのインストール手順

ELEKTRIK PIANO CD を CD-ROM ドライブに入れてください。Windows エクスプローラで、CD の内容を表示してください。ELEKTRIK PIANO Setup.exe というファイルをダブルクリックすると、インストール処理が始まります。初 期 状 態 で は、 イ ン ス ト ー ル 先 フ ォ ル ダ が C:¥Program Files¥Native Instruments¥ELEKTRIK PIANO となっています。必要であれば変更してください。

インストールされるフォルダ、ファイル、リンク

インストール先ディレクトリ (Program Files¥Native Instruments)の直下に ELEKTRIK PIANO¥ というフォルダができます。ELEKTRIK PIANO の動作に必要なファイルはすべてこのフォルダの下にあります。スタート ⇨ プログラム ⇨ Native Instruments 以下に、ELEKTRIK PIANO を起動するショートカットおよび ReadMe ファイルのメニュー項目が追加されます。ただし、インストール処理中にプログラム・グループを変更した場合は、メニュー項目の位置が異なります。

VST プラグインのインストール

インストール用 CD を CD-ROM ドライブに入れてください。Windows エ ク ス プ ロ ー ラ で、CD の 内 容 を 表 示 し て く だ さ い。ELEKTRIK PIANO Setup.exe というファイルをダブルクリックすると、インストール処理が始まります。インストールするコンポーネントの選択画面が現れるので、VST プラグインを選択してください。VST プラグインのインストール先フォルダを自動で検索するか、あるいは手動で指定するかをここで選択できます。必要に応じて指定してください。

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注意 :VST 2.0 を使うホスト・プログラムが複数インストールされている場合は、「ELEKTRIK PIANO VST.dll」というファイルを各ホスト・プログラムの VST プラグイン用フォルダにコピーしてください。Windows : VST プラグイン・ファイルが Windows エクスプローラ上に表示されない場合、すべてのファイルとフォルダを表示するよう設定してみてください。この設定は、エクスプローラのツール ⇨ フォルダ オプションを起動し、ダイアログボックスを表示タブに切り替えると、ファイルとフォルダの表示という項目の下に見つかります。また、プログラム側の設定により、同じ VST プラグインフォルダーを共有するようにすることも可能です。

DXi 2 プラグインの設定

DXi 2 はソフトウェア・シンセサイザーやインストゥルメント用のプラグイン・インターフェースで、Microsoft DXi 技術にもとづくものです。これに対応したホスト・シーケンサーとしては、Cakewalk 製の Sonar や、Fruity Loops がよく知られています。

インストール手順

インストール用 CD を CD-ROM ドライブに入れてください。Windows エ ク ス プ ロ ー ラ で、CD の 内 容 を 表 示 し て く だ さ い。ELEKTRIK PIANO Setup.exe というファイルをダブルクリックすると、インストール処理が始まります。ELEKTRIK PIANO のインストール処理を続けていくと、Choose Plugins という画面が現れます。ここで Install DXi Plug-in を選択してください。

インストール・プログラムは ELEKTRIK PIANO プラグインをハードディスクにコピーし、DXi 2 対応ホスト・プログラムから呼び出して利用できるよう、必要な設定を行います。インストール処理が終わると、ELEKTRIK PIANO がホスト・プログラムのプラグインとして表示されるようになります。

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MacOS X 版のインストール手順

システム条件と推奨仕様ELEKTRIK PIANO を動作させるためには、最低でも次の条件を満たすコンピュータが必要です。

ハードウェア

Apple PowerMac G4 867MHz 以上�12MB の RAMCore Audio 対応オーディオ・インターフェースCoreMIDI準拠のMIDIインターフェース。MIDIキーボード、MIDIコントローラー、外付けシーケンサーなどの接続用です ( スタンドアローン版のみ )。システム用に 2GB 以上のハードディスク空き容量

ELEKTRIK PIANO のオーディオ・エンジンは、CPU の処理能力を充分に活かせるように設計されています。リアル・タイムで複雑な計算を行うためには、並列データ処理機能を備えた CPU と、これに統合されている強力な FPU が最適です。ELEKTRIK PIANO はこのような能力を最大限活かして高い性能を実現しています。最低条件として、�12MB のRAM を搭載した、クロック周波数 867MHz 以上の G4 プロセッサー搭載機種をお勧めします。

ソフトウェア

MacOS 10.3.x

ELEKTRIK PIANO ソフトウェアのインストール

インストール用 CD を CD-ROM ドライブに入れてください。CD のアイコンをダブルクリックしてください。Install ELEKTRIK PIANO という名前のプログラムをダブルクリックすると、インストール処理が始まります。

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まず開始画面が現れます。Continue ボタンを押すと利用許諾契約が表示されるので確認してください。次に、インストール先フォルダを選択する画面になります。

インストール先フォルダの候補が提示されます。特に変更しなければ、最初に見つかったハードディスク上になります。また、Easy Install を指定すればスタンドアローン版とプラグイン版の両方がインストールされ、Custom Install ならばいずれか一方の版を選択できます。

MacOS Audio units プラグインのインストール

インストール用 CD を CD-ROM ドライブに入れ、CD のアイコンをダブルクリックしてください。CD フ ォ ル ダ 内 の ELEKTRIK PIANO Install と い う プ ロ グ ラ ムをダブルクリックしてください。インストール方法の選択画面ではCustom を選択します。コンポーネント・リストから、Audio Unit のみを選択してください。

Mac/Windows RTAS プラグインのインストール

インストール用 CD を CD-ROM ドライブに入れ、CD のアイコンをダブルクリックしてください。CD フ ォ ル ダ 内 の ELEKTRIK PIANO Install と い う プ ロ グ ラ ムをダブルクリックしてください。インストール方法の選択画面ではCustom を選択します。コンポーネント・リストから、RTAS のみを選択してください。

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オーディオ・インターフェース

オーディオ・インターフェースには、コンピュータに接続されたオーディオ・ハードウェアや、別にインストールした他のプログラムと、ELEKTRIK PIANO が互いに情報をやり取りできるようにする役割があります。この章ではさまざまなオーディオ・インターフェースの詳細情報と使い方を解説します。オーディオ・インターフェースそれぞれの特徴や、適した使い道も紹介します。ELEKTRIK PIANO の使用形態には、大きく分けて「スタンドアローン」と「プラグイン」の 2 とおりがあります。それぞれについて以下に概説し、対応するオーディオ・インターフェースを紹介します。

スタンドアローンでの使い方ELEKTRIK PIANO を独立したプログラムとして動かす使い方です。この形態に対応したオーディオ・インターフェース ( ドライバ ) としては、ASIO、MME、DirectSound、Core Audio があります。コンピュータは、MIDI ポートやアナログ入出力を備えたハードウェア・シンセサイザーと同格の、独立した楽器 ( インストゥルメント ) として動作します。コンピュータ・プラットフォームごとに、このような使い方に向いたオーディオ・インターフェースを表に示します。

プラグインとしての使い方ELEKTRIK PIANO は独立して稼動するのではなく、シーケンサーなどの「ホスト」プログラムに組み込まれる「モジュール」として動作します。ホスト・プログラムと緊密に連携して動作するのに加え、次のような特徴があります。

ELEKTRIK PIANO 側で MIDI の曲作りをし、次に MIDI トラックをミックスダウンする処理が、ひとつのプログラム内で完結します。

インターフェース /ドライバ

Windows MacOSX

ASIO 2.0

DirectSound

MME

Core Audio

インターフェース /ドライバ

1�Elektrik Piano

シーケンサー側のオートメーション機能で ELEKTRIK PIANO のパラメータを制御できます。他にもプラグインを組み合わせて、ELEKTRIK PIANO の出力信号をさらに加工することができます。MIDI コントローラーとの間で、サンプル単位の正確なタイミング調整が可能です (VST 2 ⇨ 0 プラグインとして使う場合 )。ホスト・プログラム側のファイル ( シーケンサーの「ソング」ファイルなど ) に、プラグイン側のパラメータ設定なども一括して保存しておけます。他のインストゥルメントとも組み合わせて「仮想スタジオ」を構築できます。

各種のインターフェースがどのようなホスト・プログラムに対応しているか、その概要を表に示します。

オペレーティング・システムによるプラグインの違い

以下に紹介する各インターフェースは、サウンド・カードと情報をやり取りする方法がそれぞれ異なります。実際に利用できるインターフェースは、プラットフォーム (Windows か MacOS か ) の他、装着しているサウンド・カードにも依存します。ASIO(Audio Streaming Input Output) は、Steinberg が開発したサウンド・カード用ドライバのアーキテクチャです。MacOS でも Windowsでも使えます。レイテンシー ( 遅延 ) が小さく、オーディオ・カードを何枚か組み合わせて、マルチ・チャンネルで使えるのが特徴です。高性能で遅延が小さいので、特に推奨できるドライバ・インターフェースです。

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インターフェース /ドライバ Windows MacOSXホスト・プログラム

VST 2.0 プラグイン

Cakewalk DXi

RTAS

Cubase,Nuendo,Logic5.x

Sonar

Logic6.x,5.x

Pro Tools 6.x,LE,Free

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Audio Units

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DirectSound は Microsoft が開発したインターフェースで、DirectX �.0 以降のコンポーネントとして、Windows 98/ME/2000/XP で動作します。DirectX が正常に使えるかどうかは、サウンド・カードに依存します。オーディオ・バッファ長の設定が小さすぎると、障害や雑音が発生する恐れがあります。MME は Windows 用の標準的な「Wave」ドライバです。ほとんどのサウンド・カードが対応しており、かなり良好に動作します。ただしリアル・タイム・アプリケーションで使うには、DirectSound よりも劣ります。また、遅延が大きいことにも注意が必要です。DXI 2 はソフトウェア・シンセサイザー / インストゥルメント用のプラグイン・インターフェースで、Microsoft DXi 技術を基盤としています。DXi に対応したホスト・シーケンサーとしては、Cakewalk 製の Sonar や、Fruity Loops がよく知られています。Core Audio は MacOSX で利用できる新しいオーディオ・インターフェースで、Mac 内蔵オーディオ出力ばかりでなく、外付けオーディオ・ハードウェアにも対応しています。RTAS は DigiDesign が提唱しているインターフェース・プロトコルで、ProTools 用のプラグイン ( その他 DigiDesign と互換性のあるソフトウェア ) を利用できます。RTAS プラグインは、TDM ハードウェアを追加していてもそれとは独立に動作し、非常に多くの機能を備えています。この場合、ホスト・プロセッサーはその処理能力をプラグインにのみ振り向けることができます。本マニュアルの制作時点では、RTAS インターフェースはまだ一般に使えるようにはなっていません。最新の情報はELEKTRIK PIANO に付属の Readme ファイルを参照してください。

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ELEKTRIK PIANO のプラグインの使い方VST 2.0 プラグイン

ELEKTRIK PIANO はスタンドアローン版ばかりでなく、VST プラグインとしても使えます。VST 2.0形式になっているため、強力なプラグイン・エフェクトを実現できます。VST 2.0 形式の詳細は、VST ホスト・プログラムに付属のユーザー・ガイドを参照してください。

Cubase SX での ELEKTRIK PIANO プラグインの使い方

Cubase を起動し、Devices メニューから VST Instruments メニュー・オプションを実行してください。インストゥルメントの「収納庫」をかたどったウィンドウが現れます。空きスロットをクリックするとプラグインの一覧が現れるので、ELEKTRIK PIANO を選択してください。

選択したプラグインがリストに現れ、自動的にオンになっています。また、VST ミキサーには、ミックスダウンに必要なオーディオ・チャンネルが生成されます。これにより、Cubase ソングにある他のオーディオ・トラックと同じように、ELEKTRIK PIANO の出力をミックスし、パンを調整し、さまざまな加工を施すことができます。Edit ボタンを押すと ELEKTRIK PIANO の操作画面が現れ、必要な調整や編集ができるようになります。

「Project」ページを開き、MIDI トラックがなければ追加してください。

この MIDI トラックの Output パラメータ編集領域を開き、該当するフィールドをクリックすると、割り当て可能な MIDI 出力ポートのリストが表示されます。ELEKTRIK PIANO VST を指定してください。

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注意 : VST 2 ホスト・アプリケーション側の VST インストゥルメントのリストに ELEKTRIK PIANO が現れない場合、正しくインストールされていない恐れがあります。インストール手順についての章 (Windows 用または Mac 用 ) を参照し、もう一度設定を確認してください。

ELEKTRIK PIANO ライブラリからインストゥルメントを読み込むと、キーボード・コントローラー側から MIDI 信号を送れば演奏できる状態になります。ELEKTRIK PIANO が生成する音声信号は、VST ミキサーを経由して直接サウンド・カードに送られます。MIDI 信号を受け取らない、あるいは音声信号が生成されない場合は、次の点を確認してみてください。

Cubase 側で「MIDI thru」が有効になっていること。MIDI トラックの MIDI チャンネルが、ELEKTRIK PIANO 側インストゥルメントの受信チャンネルと一致していること。サウンド・カードを Cubase 用に正しく設定していること。

Nuendo 2.0 での ELEKTRIK PIANO の使い方

Nuendo を起動し、空のプロジェクトを作るか、既存のプロジェクトを立ち上げてください。Devices メニューから VST instruments を実行してください。[F11]キーを押しても構いません。インストゥルメントの「収納庫」をかたどったウィンドウが現れます。空きスロットをクリックするとプラグインの一覧が現れるので、ELEKTRIK PIANO VST を選択してください。

選択したプラグインがリストに現れ、自動的にオンになっています。また、VST ミキサーには、ミックスダウンに必要なオーディオ・チャンネルが生成されます。これにより、Nuendo プロジェクトにある他のオーディオ・トラックと同じように、ELEKTRIK PIANO の出力をミックスし、パンを調整し、さまざまな加工を施すことができます。

( 詳しくは Cubase のマニュアルも参照してください。)

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Edit ボタンを押すと ELEKTRIK PIANO の操作画面が現れ、必要な調整や編集ができるようになります。

「Project Editor」ページを開き、MIDI トラックがなければ追加してください。この MIDI トラックの Output パラメータ編集領域を開き、該当するフィールドをクリックすると、割り当て可能な MIDI 出力ポートのリストが表示されます。ELEKTRIK PIANO VST を指定してください。なお、MIDI 入力ポートは、MIDI コントローラー側の設定に合わせて割り当てる必要があります。

これで MIDI トラックに録音する準備ができました。

注意 : VST 2 ホスト・アプリケーション側の VST インストゥルメントのリストに ELEKTRIK PIANO が現れない場合、正しくインストールされていない恐れがあります。インストール手順についての章 (Windows 用または Mac 用 ) を参照し、もう一度設定を確認してください。

ELEKTRIK PIANO ライブラリからインストゥルメントを読み込むと、キーボード・コントローラー側から MIDI 信号を送れば演奏できる状態になります。ELEKTRIK PIANO が生成する音声信号は、VST ミキサーを経由して直接サウンド・カードに送られます。MIDI 信号を受け取らない、あるいは音声信号が生成されない場合は、次の点を確認してみてください。

Nuendo 側で「MIDI thru」が有効になっていること。MIDI トラックの MIDI チャンネルが、ELEKTRIK PIANO 側インストゥルメントの受信チャンネルと一致していること。サウンド・カードを Nuendo 用に正しく設定していること。

( 詳しくは Nuendo のマニュアルも参照してください。)

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Logic 6.x、Logic 5.x での ELEKTRIK PIANO の使い方(MacOS X の場合の Audio Units、Windows の場合の VST ともに設定は同じ )

Logic を起動し、オーディオ・インストゥルメント・トラックを生成するか、または既存のオーディオ・トラックか MIDI トラックを割り当ててください。割り当てたいトラックをクリックするとメニューが現れるので、マウスボタンを押したまま動かして、Audio ⇨ Audio Instrument ⇨ AudioInst 1 を選択します。

オーディオ・インストゥルメント・トラックをダブルクリックすると Environment ウィンドウが現れます。自動的にスクロールされ、Logic ミキサーのインストゥルメント・バスのうち先頭のものが表示されます。ELEKTRIK PIANO Audio Units/VST プラグインを、インストゥルメント・ミキサー・バスの適当なインサート・スロットに割り当てます。割り当てたいスロット上をクリックするとメニューが現れるので、マウスボタンを押したまま動かして、Stereo ⇨ Audio Units/VST ⇨ ELEKTRIK PIANO を選択してください。

以上の操作により、プラグインがインストゥルメント・スロットに表示され、待機状態になっています。これにより、Logic の他のオーディオ・トラックと同じように、ELEKTRIK PIANO の出力をミックスし、パンを調整し、さまざまな加工を施すことができます。ミキサー側で ELEKTRIK PIANO を割り当てたスロットをダブルクリックすると、ELEKTRIK PIANO の操作画面が現れ、必要な調整や編集ができるようになります。

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注意 : VST 2 ホスト・アプリケーション側の VST インストゥルメントのリストに ELEKTRIK PIANO が現れない場合、正しくインストールされていない恐れがあります。インストール手順についての章 (Windows 用または Mac 用 ) を参照し、もう一度確認してください。

ELEKTRIK PIANO ライブラリからインストゥルメントを読み込むと、キーボード・コントローラー側から MIDI 信号を送れば演奏できる状態になります。ELEKTRIK PIANO が生成する音声信号は、VST ミキサーを経由して直接サウンド・カードに送られます。MIDI 信号を受け取らない、あるいは音声信号が生成されない場合は、次の点を確認してみてください。

Logic 側で「MIDI thru」が有効になっていること。MIDI トラックの MIDI チャンネルが、ELEKTRIK PIANO 側インストゥルメントの受信チャンネルと一致していること。サウンド・カードを Logic 用に正しく設定していること。

( 詳しくは Logic のマニュアルも参照してください。)

Digital Performer 4.1( 以降 ) でのELEKTRIK PIANO Audio Units プラグインの使い方

Digital Performer を起動し、Project ⇨ Add Track ⇨ Instrument Track ⇨ ELEKTRIK PIANO でインストゥルメント・トラックを生成してください。

・・・

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Project ⇨ Add Track ⇨ Midi Track で MIDI トラックを生成してください。Digital Performer のトラック一覧ウィンドウ ( またはシーケンス・エディター・ウィンドウ ) で、この MIDI トラックの出力を

「ELEKTRIK PIANO -1」の適当な MIDI チャンネルに割り当てておきます。なお、他にも ELEKTRIK PIANO プラグインを使う場合、名前は「ELEKTRIK PIANO -2」、「ELEKTRIK PIANO -3」などとなります。

これでプラグインが使えるようになりました。これにより Digital Performer のミキサーで Logic の他のオーディオ・トラックと同じように、ELEKTRIK PIANO の出力をミックスし、パンを調整し、さまざまな加工を施すことができます。キーボードで ELEKTRIK PIANO を演奏したい場合は、ELEKTRIK PIANO に接続された MIDI トラックを録音可にしてください。なお、Digital Performer の Studio メニューで、Midi Patch Through をオンにしておく必要があります。Digital Performer のミキシング・ボード上で ELEKTRIK PIANO スロットをダブルクリックすると、ELEKTRIK PIANO の制御画面が開きます。ELEKTRIK PIANO の機能はすべてこの画面で制御、編集できます。

注意 : Audio Units ホスト・アプリケーション側の、Audio Units プラグインのリストに ELEKTRIK PIANO が現れない場合、正しくインストールされていない恐れがあります。インストール手順についての章(Mac用)を参照し、もう一度確認してください。

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ELEKTRIK PIANO ライブラリからインストゥルメントを読み込むと、キーボード・コントローラー側から MIDI 信号を送れば演奏できる状態になります。ELEKTRIK PIANO が生成する音声信号は、Digital Performer のミキサーを経由して直接サウンド・カードに送られます。MIDI 信号を受け取らない、あるいは音声信号が生成されない場合は、次の点を確認してみてください。

Digital Performer の Studio メニューで、Midi Patch Through がオンになっていること。MIDI トラックの MIDI チャンネルが、ELEKTRIK PIANO 側インストゥルメントの受信チャンネルと一致していること。インストゥルメント・トラック出力が正しく設定されていること。サウンド・カードを Digital Performer 用に正しく設定していること。

( 詳しくは Digital Performer のマニュアルも参照してください。)

DXi 2 プラグイン

DXi 2 はソフトウェア・シンセサイザーやインストゥルメント用のプラグイン・インターフェースで、Microsoft DXi 技術に基づくものです。

Sonar での ELEKTRIK PIANO DXi 2 プラグインの使い方

Sonar を起動してください。Synth Rack 画面で ELEKTRIK PIANO DXi 2 を選択してください。

MIDI トラックから DXi 2 プラグインに信号が流れるようにします。Outドロップ・ダウン・リストでELEKTRIK PIANOを選択してください。

MIDI トラックを ELEKTRIK PIANO-DXi プラグインに割り当てている様子

Synth Rack 画面で ELEKTRIK PIANO DXi 2 を選択している様子

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ELEKTRIK PIANO ライブラリからインストゥルメントを読み込むと、キーボード・コントローラー側から MIDI 信号を送れば演奏できる状態になります。ELEKTRIK PIANO が生成する音声信号は、Sonar ミキサーを経由して直接サウンド・カードに送られます。MIDI 信号を受け取らない、あるいは音声信号が生成されない場合は、次の点を確認してみてください。

Sonar 側で「MIDI thru」が有効になっていること。MIDI トラックの MIDI チャンネルが、ELEKTRIK PIANO 側インストゥルメントの受信チャンネルと一致していること。サウンド・カードを Sonar 用に正しく設定していること。

Mac 用 /Windows 用 Pro Tools 6.x でのELEKTRIK PIANO RTAS の使い方

RTAS は MacOS 用 お よ び Windows 用 の イ ン タ ー フ ェ ー ス・ プ ロトコルです。TDM ハードウェアを追加していても、それとは独立にProTools 用のプラグインを利用でき、非常に多くの機能を備えています。この場合、ホスト・プロセッサーはその処理能力をプラグインにのみ振り向けることができます。

Pro Tools を起動してください。File ⇨ New Track で AUX トラックを生成してください。同様にして MIDI トラックも生成しておきます。Windows ⇨ Show mixで、チャンネル・ミキサーを表示してください。AUX チャンネルの一番上側にある濃灰色の箱が、RTAS インサートに該当します。先頭の空きスロットをクリックすると、使用できるRTAS プラグインがすべて表示されます。このメニューから ELEKTRIK PIANO を選択してください。

( 詳しくは Sonar のマニュアルも参照してください。)

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生成された MIDI チャンネルは次のような画面で制御できます。出力スロットは、ELEKTRIK PIANO が MIDI 出力を受信できるよう設定しておく必要があります。

これで、MIDI キーボードを操作することにより ELEKTRIK PIANO を演奏できるようになりました。

(ELEKTRIK PIANO の出力信号を録音する手順の詳細は、Pro Tools のマニュアルを参照してください。)

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スタンドアローン版 ELEKTRIK PIANOELEKTRIK PIANO のスタンドアローン版は、他のプログラムとは独立したアプリケーションとして動作します。使用にあたっては、オーディオ設定、MIDI 設定を済ませておく必要があります。ELEKTRIK PIANOの File メニューから Audio + MIDI Settings...を実行して、Audio + MIDI Settings ダイアログボックスを開いてスタンドアローン・インターフェースを設定してください。

Audio + MIDI Settings ダイアログボックス

Soundcard タブ

Interface

使用可能なオーディオ・インターフェースがこのドロップ・ダウン・ リ ス ト に 列 挙 さ れ て い ま す。MME、DirectSound、ASIO、SoundManager、Core Audio などの中から、使いたいものを選んでください。

Sample Rate

サウンド・カードやドライバにもよりますが、何種類かのサンプリング・レートから選択できるようになっています。

Output Device

Interface 欄で設定したドライバのオーディオ出力に割り当てるオーディオ・インターフェースを指定します。

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Output Latency

出力のレイテンシー(遅延)を表示します。ドライバによっては、ELEKTRIK PIANO に合わせて個別に設定できるようスライダが表示されることもあります

Routing タブ

マルチ・チャンネルに対応したサウンド・カードを使っている場合、入出力信号に割り当てるチャンネルを選択できます。

ELEKTRIK PIANO はオーディオ入力に対応していないため Input タブは使用できません。

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MIDI タブ

Input Interface、Output Interface の 2 つのボックスには、システムにインストールされた MIDI 入出力がすべて表示されています。右側の欄をクリックして on/off 表示を切り替えることにより、MIDI 入出力の有効 / 無効を切り替えることができます。ELEKTRIK PIANO は有効なMIDI 入出力とのみ信号をやり取りします。

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ELEKTRIK PIANO のアーキテクチャ

ELEKTRIK PIANO は、純粋にエレクトリック・ピアノに特化したサウンドが必要な熱狂的なエレピ・ファンのために作られました。複雑な機能や難解なインターフェイスを排除し、ただ一点「良い音」にだけ焦点をあて作られ、エレクトリック・ピアノの音創りに必要なすべての要素は、ELEKTRIK PIANO の合理的なインターフェース上に見いだすことができます。ELEKTRIK PIANO の具体的な使用説明に入る前に概要に少しだけ触れておきます。

ELEKTRIK PIANO には「4 種類」の異なったエレピがひとつのインターフェース内に納められおり、その中から選択したものが、ひとつの楽器 (1 台のエレピ ) として機能します。4 種類のエレピ・サウンドはローカル・エディット ( サウンドのコントロールや修正 ) はできますが、エレピのデータ ( リソース ) 自体を改変することはできません。F1 〜 F8 の 8 つのグループ・ファンクション・キーには、沢山のファクトリー・プリセットが内包されています。それらはご自身でエディットし「PERFORMANCE」( グループ・データ ) としてファンクション・キーに記憶させることができます。注 意 :ELEKTRIK PIANO で は プ リ セ ッ ト・ フ ァ イ ル を 個 別 で 保存することはできません。プリセットに加えた修正は、すべてPERFORMANCE の中で処理されます。

PERFORMANCE ファイルには、8 つのインストゥルメント・プリセットとそれぞれのプリセットに対するコントロール設定の情報が含まれます。

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インストゥルメント・パネル

ここでELEKTRIK PIANOのサウンドの殆どをコントロールします。また、インストゥルメントのロード、パフォーマンス (PERFORMANCE) の保存もここで行います。

サウンド・コントロール

パネルの左側に用意された 4 つのノブは、現在選択されているプリセット・サウンドの最も重要な要素をつかさどるパラメータをコントロールします。これらのノブは、オリジナルのプリセットに応じて変化します。( 例えば Phaser、Chorus、Tremolo、Reverb など )これらノブを操作することで、楽曲や演奏スタイルに合わせてサウンド修正を行うことができます。4 つのノブには、CC 20 〜 23 の MIDI コントロール番号が割り当てられていますので、ノブを外部 MIDI コントローラーからリモート・コントロールしたり、ホスト MIDI シーケンサーにその動きをレコーディングしたりすることが可能です。

ディスプレイ

現在選択されているインストゥルメント名とプリセット名が表示されます。

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ファイルメニューには、インストゥルメントやプリセット・ファイルの読み込み機能 (Load)、リムーブ機能 (Remove)、パフォーマンスの保存機能 (Save) が用意されています。

注意 : ファクトリー・プリセットのリストは Installation フォルダの中にある ReadMe ファイルに記述されています。

プリセットを次々切り替えるときに便利に機能します。[ + ] で次のプリセット、[ - ] で前のプリセットに切り替わります。

これら 8 つのキーに好みのプリセットをアサインし、ショートカットとして機能させることで、瞬時の音色切り替えを可能にします。ライブ・パフォーマンスの時などに便利に機能します。また、読み込んだプリセットは「プログラム・チェンジ」の MIDI 情報 (F1 〜 F8 = 001 〜008) で切り替えることもできます。尚、スタンドアローンでご使用の時には、コンピュータのファンクション・キー (F1 〜 F8) がこのキーのショートカットになり、コンピュータ・キーから ELEKTRIK PIANO のパフォーマンス・プリセットを切り替えることができます。8 つのボタンのそれぞれは 3 つのステータスを持っています。ステータスとはそのボタンの状態を示し、現在おかれている状態に応じて 3つの異なったカラーで表示されます。「黄色」: 現在アクティブになっているボタン。「薄いグレー」: 現在アクティブでないボタン。「濃いグレー」: 何もアサインされていないボタン。プリセットをファンクション・キーにアサインするには、任意のキーをクリックし、ハイライトした状態にしてからプリセットをロードします (ELEKTRIK PIANO を起動した初期状態では、F1 ボタンが選択されています )。ファンクション・ボタンのアサイン情報は、ノブの位置情報と共にパフォーマンス・ファイル内に保存されます。

ファイル

プラス / マイナス ボタン

General Options のダイアログを開きます。「General Options」に関しては後述します。

オプション

ファンクションボタン (F1 〜 F8)

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3 つのノブのセッティングはプリセット毎に作用します。全てのプリセットに対しグローバルに反映するわけではありません。これらのセッティング情報はパフォーマンス・ファイル内に保存されます。

インストゥルメント・セッティングス

TUNE

インストゥルメントのマスター・チューニングをセミトーン ( 半音 ) から+/-12 セミトーン ( オクターブ ) の範囲で調整します。 セント (1/100 半音 ) 単位で微調整する場合、コンピュータの [shift] キーを押しながら操作します。PAN

インストゥルメントのステレオ定位感を調節します。微調整を行う場合、shift キーを押しながら操作します。VOLUME

インストゥルメントのマスター・レベルを調節します。微調整を行う場合、shift キーを押しながら操作します。VU メーター

インストゥルメントの出力信号のレベルを表示します。もしクリッピング・インジケーターが赤く点灯した時には、歪みを防ぐため VOLUMEで全体のレベルを下げてください。

インストゥルメント / システム・インフォメーション

受信する MIDI チャンネルを設定 ( 限定 ) します。初期状態では [ OMNI ]に設定されているので、あらゆる MIDI チャンネルのデータも受信してしまいます。受信する MIDI チャンネルを制限するには、この領域をクリックすると開くメニューから希望する MIDI チャンネル番号を選択します。

MIDI チャンネル OMNI( 全チャンネル受信 )

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同時発音数 (voices)インストゥルメントが一度に扱える同時発音数の設定を行います。数値の直接入力は行えませんのでご注意ください。値を変更する時にはマウス・ドラッグの手法で行います。右側部分をマウスでクリック・ホールドし、マウスを上方に動かすと値が大きくなり、下方に動かすと値が小さくなります。

注意 : 同時発音数の値は CPU 負荷と比例します。大きな値にすればするほど、コンピュータの CPU への負荷は増大します。従ってむやみに値を上げないことが上手な使用方法です。

DFD・インジケーターハードディスクにアクセスしている時にランプが点灯します。MEMORY・インジケーター現在読み込んでいるインストゥルメント群に使われているメモリ量を表示します。CPU・インジケーターCPU が使用されている状態の現在値をパーセンテージで表示します。

スクリーン・キーボード

キーボードをクリックすることで、ELEKTRIK PIANO を発音させることができます。サウンドを調節した時の試し弾きに便利です。外部 MIDI キーボードを接続している時にはこの役割は外部キーボードに委ねられます。外部 MIDI キーボードを使用する場合、キーボードを叩いたときの ELEKTRIK PIANO のダイナミクス・レスポンス ( 音の強さ ) をOption メニューの Velocity Curve Control オプションでカスタマイズすることができます。ELEKTRIK PIANO をコンピュータ・キーボードを用いて発音させることも可能です。この機能のオン / オフは Option メニューで行います。

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オプションメニュー

オプション・メニューでは、ELEKTRIK PIANO 全般に作用する初期設定を行います。

ジェネラル・オプション

Master Tune : ELEKTRIK PIANO のトータルのチューニングを、+/- 200 セントの範囲で行います。Sustain / Sustenuto Pedal Mode : MIDI 経由で接続した外部 MIDIフットペダルに機能を割り当てます。Play via Computer Keyboard : コンピュータ・キーボードでのプレイバック機能をオン / オフします。Lock Memory (No Swap) : メモリー・スワップのプロテクション機能で、十分な RAM が搭載されているコンピュータを使用している方々に有効に機能します。Lock Memory (No Swap) オプションは、インストゥルメントを RAM に読み込み、メモリーが少なくなったときにハードディスク上の仮想メモリーにアクセスし、データ・スワップすることを阻止する機能です。それにより、すべての動作レスポンスの向上を図ることができます。但し、実装メモリーの少ないコンピュータでこのオプションをオンした場合、コンピュータがフリーズしますのでご注意ください。Auto-Convert Loaded Samples to 32-bit : このオプションをオンにすると、読み込んだすべてのサンプルを 32Bit フォーマットの高解像データとして扱います。Use Std.CC#7/CC#10 Volume & Pan : ELEKTRIK PIANO のVOLUME と PAN のコントロール・アサインを、一般的な MIDI コントロール番号、CC#7 および CC#10 にセットします。

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Instration Path : もしハードディスク上の ELEKTRIK PIANO のフォルダ名を書き換えてしまった時には、ライブラリやパフォーマンス等が正常に機能できなくなってしまいます。そのような場合、このオプションでパスを設定し直してください。Display System Parameters on Interface : このオプションをオンすると、コンピュータの動作状況を ELEKTRIK PIANO のパネル上に表示します。それら表示項目の詳細は、前述の「インストゥルメント / システム・インフォメーション」の項をご参照ください。

キーボードオプション

Midi Transpose : スライダーを左右に動かすことで、+/- 24 半音の範囲で ELEKTRIK PIANO を MIDI トランスポーズします。Set Keyrange : キー・レンジの表示領域をマウス・クリック & ホールドし、上下に動かすことでキー・レンジをセットします。Pitchbend Range : スライダーを左右に動かすことで、ELEKTRIK PIANO が受けるピッチベンドの最大値を調節します。ピッチベンドの幅は、ホイールを一杯まで上げた ( 下げた ) 時の変化の値で、基音を中心にして、+/- 12 半音が最大値です。Velocity curve : 外部 MIDI キーボードを使用する場合、キーボードを叩いたときの ELEKTRIK PIANO が受けるダイナミクス・レスポンス ( 音の強さの具合 ) をカスタマイズします。

注意 : ELEKTRIK PIANO が受けるダイナミクス・レスポンスの具合は、ご使用になる MIDI キーボードの特性により大きく変化します。

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問題が起こったとき — ABOUT 画面ELEKTRIK PIANO を使っていて何か問題が発生した場合、ユーザー登録してあれば次のような手段で解決できます。右上隅の NI ロゴをクリックして、ABOUT 画面を開いてください。

情報ベース /Readme ファイル /オンライン技術サポート

About 画面の Support タブに切り替えると、Native Instruments が運営するオンライン情報ベース、オンライン技術サポートに接続するためのボタンがあります。

ここではまず、技術サポート・チームがよりよい解決策を提示できるよう、ハードウェア / ソフトウェア環境に関する情報を訊ねられます。この情報はウェブ・ブラウザー側にクッキーの形で記録されているので、2回目以降は自動的に同じ内容が入力されます。お問い合わせの際には、お使いのハードウェア、オペレーティング・システム、ELEKTRIK PIANO のバージョン番号などについて、できるだけ詳しくお知らせいただければ、より適切な回答が得られるでしょう。また、次の点についてもお知らせください。

重要 : ソフトウェアを新しいバージョンに更新する際は、Readme ファイルをよくお読みください。このマニュアルには反映されなかった、最新の変更事項が書いてあります。

問題の再現方法問題解決のために試みたこと接続しているハードウェアなどの環境設定コンピュータの機種と仕様

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ABOUT 画面の FORUM タブに切り替えると、Native Instruments が運用するユーザー・フォーラムに接続するためのボタンがあります。他のユーザーや、フォーラムをとりまとめる NI の担当者と、問題点について直接やり取りできます。

ソフトウェアの更新問題が発生したときは、ソフトウェアの最新バージョンを使っているかどうかも確認してください。バージョン番号は ABOUT 画面の先頭ページに書いてあります。問題点を解決し、さまざまな点を改善するため、ソフトウェアは日常的に更新を繰り返しています。最新バージョンを案内しているウェブ・ページへのリンクが ABOUT 画面にある他、Readme ファイルにも記載してあります。ウェブ・ページ www.native-instruments.comでも確認できます。

フォーラム

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