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スジャン・R・チノイ大使のマーシャル諸島共和国訪問 2
スジャン・R・チノイ大使 信任状を天皇陛下に捧呈する 2
コモンウェルス議会協会ウッタルプラデッシュ支部の訪日 2
印日トラック 1.5 対話 2
さくらフェスティバル 2016 2
花見パーティ 2
JICA 中部支部でのビジョナリー・リーダーシップ・プログラム(PGPEX-VLM)受講生との交流 2
国際政治・経済パネルディスカッション『日本とアジアの未来』 3
第 6 回海軍幹部対話 3
東日本大震災 5 周年追悼式典 3
第 5 回科学技術基本計画についての特別講演 3
第 206 回インド紅茶セミナー 4
FOODEX 2016 4
「インド製」スズキ「バレーノ」日本で発売 4
IL& FS 円卓会議『インドのインフラ部門におけるビジネス機会』 4
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)税理法人主催の予算セミナー 5
対話セッション: 『2016 年度インド連邦予算と主要な法制度の展開』の開催 5
観音正寺 6
オリッサ州コナーラクの太陽神殿 7
インドの自動車産業 11
世界スーフィー・フォーラムにおけるモディ首相の演説 14
2016 年 4 月から 6 月までのインドでのビジネス展示会情報 22
インドからの取引照会 24
フォトギャラリー 28
Embassy of India
Tokyo
NEWSLETTER
MARCH 2016
事実は多数存在する。しかし、真実はただ一つである。
- グルデヴ・ラビンドラナート・タゴール
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スジャン・R・チノイ大使のマーシャル諸島共和国訪問
スジャン・R・チノイ大使は、2016 年 3 月 17 日から 19 日まで太平洋のマーシャル諸島共和国を訪問し、同国大統領
のヒルダ・ハイネ博士閣下に信任状(concurrent accreditation)を奉呈しました。チノイ大使は、信任状と共に、マー
シャル諸島災害救援基金に対するインドからの支援金、10 万ドルとサンゴ礁とその生態系保全プロジェクトに対する支援
金 19 万 9680 ドルをハイネ大統領閣下に手渡しました。また、大使はインド政府の代表として、マーシャル諸島共和国
の外務大臣と財務代理大臣と共に税制情報交換協定に署名しました。チノイ大使はヒルダ・ハイネ大統領の新しい政府
のメンバー数人と面会し、インドとマーシャル諸島共和国間の 2 国間協力について話し合いました。
2016 年 3 月 29 日 スジャン・R・チノイ大使は皇居にて信任状を天皇陛下に捧呈しました。
コモンウェルス議会協会ウッタルプラデッシュ支部の訪日
コモンウェルス議会協会ウッタルプラデッシュ支部の代表団が 3 月 26 日から 29 日の日程で訪日し、各所で視察を行い
ました。マタ・プラサド・パンデイ ウッタルプラデッシュ州州議会議長が団長を務めた代表団は、5 名の州大臣と州議会上
院、下院議員の合計 18 名で構成されていました。インド大使館は代表団の来日中、東京都議会の川井しげお議長と
の会談をと衆議院の視察を手配しました。広島での視察日程は、アームストロング・チャングソン在大阪インド総領事が手
配を行いました。3 月 28 日には広島の平和記念資料館や双葉山平和塔を視察しました。
印日トラック 1.5 対話
スジャン・R・チノイ大使は、3 月 22 日に日本国際問題研究所が主催した安全保障戦略問題印日トラック 1.5 対話で
基調講演を行いました。対話には、ジャブド・アシュラフ局長を含むインドからの代表団も参加しました。
さくらフェスティバル 2016
2016 年 3 月 25 日~29 日、在東京インド大使館は、美しい千鳥ヶ淵緑道に面した大使館の敷地内で「さくらフェステ
ィバル 2016」を開催しました。3 月 25 日には、スジャン・R・チノイ大使と、元駐インド日本大使で現在は日印協会
(JIA)の代表理事・理事長平林博氏がこのイベントの開会を行いました。
「さくらフェスティバル」は一般公開されており、インドの料理・スパイス・衣料品・飲料・ワイン・アクセサリー・ヘナなどのインド
文化を体験できる催しです。この催しの主な出し物の一つは、東京内外からの舞踊団によるインドの古典及び現代舞踊
のパフォーマンスです。こちらはイベント時の写真のいくつかです。
花見パーティ
スジャン・R・チノイ駐日インド大使とヴィディヤ・チノイ大使夫人は、毎年開かれている「さくらフェスティバル」の機会に合わせ、
「花見パーティ」を在東京インド大使館のテラスで行いました。武道館からお堀をはさんだ千鳥ヶ淵は美しい桜並木で有名
であり、最も美しい桜の開花を見ることができる場所です。日本の要人、外交官、在京大使、研究者、メディア、文化団
体の代表者、インド人コミュニティのメンバーが招待されました。
JICA 中部支部でのビジョナリー・リーダーシップ・プログラム(PGPEX-VLM)受講生との交流
スジャン・R・チノイ駐日インド大使は、名古屋にある JICA 中部でスピーチを行い、JICA の製造業経営幹部のためのビ
ジョナリー・リーダーシップ・プログラム(PGPEX-VLM)に参加している受講生と交流しました。スピーチの中で大使は、イ
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ンドと日本の文化の共通点や日本の「ものづくり」や「カイゼン」の考え方について述べました。受講生は、様々なテーマに基
づいた自主研究(SIT)のプレゼンテーションを行いました。
インド政府の国家製造業競争力委員会のイニシアティブによる PGPEX-VLM は、インド製造業部門の競争力強化のた
め、就業経験のあるエンジニアや経営幹部のキャリア開発・向上を目的としています。このプログラムは、インド経営大学院
カルカッタ校(IIMC)、インド工科大学カンプール校(IITK)およびインド工科大学マドラス校(IITM)が共同で行わってお
り、JICA の支援を受けています。
国際政治・経済パネルディスカッション『日本とアジアの未来』
2016 年 3 月 14 日、スジャン・R・チノイ大使は参議院議員の浜田和幸博士が司会を務めるテレビ番組の国際政治
経済に関するパネル討論に参加しました。トピックは、「日本とアジアの未来」で、チノイ大使は進展する経済・安全保障
状況とその状況での印日関係の発展について見解を述べました。駐日ロシア大使、中国大使館の経済公使も参加しま
した。大使は、世界的に有名な日本の元レスラーであり、現在は著名な国会議員のアントニオ猪木氏とも会いました。
第 6 回海軍幹部対話
2016 年 3 月 29 日~31 日、第 6 回インド海軍・海上自衛隊(JMSDF)幹部対話が行われました。インド海軍の
ディレン・ヴィグ少将 ACNS(FCI)(チームリーダー)とロヒット・ガルグ司令官(JDFC メンバー)は、2016 年 3 月 31
日、在東京インド大使館にてスジャン・R・チノイ駐日インド大使を表敬訪問しました。インド大使館のアミット・クマール首
席公使、駐在武官のサチンダー・シン大佐も同席しました。
東日本大震災 5 周年追悼式典
東日本大震災から 5 年にあたる 2016 年 3 月 11 日、駐在武官サチンダー・シン大佐(SM)は、駐日インド大使スジ
ャン・R・チノイ閣下の代理として、宮城県女川町の追悼式に出席しました。
インドの NDRF(国家災害対応部隊)46 名は 2011 年 3 月 28 日に日本へ到着し、隊としてはじめての海外任務
を行い、女川町の救援活動の中心的な役割を担いました。在日インド大使館は、NDRF チームの派遣と任務遂行の統
括を行いました。
シン武官はこの厳粛な機会において、村井嘉浩宮城県知事と須田善明女川町長に面会しました。シン武官は、前女川
町長の安住宣孝氏とも面会しました。
式典で追悼の言葉を述べた神田瑞季さんは、母の神田ゆうこさんと共にシン武官のもとに来られ、震災の際に NDRF が
彼女の祖父・神田明夫さんの遺体を収容したことに感謝を述べました。新進の芸術家である神田さんは、2011 年 3 月
11 日の記憶にもとづいた自身の署名入りの絵本「なみだは あふれるままに」をインド大使館に贈呈しました。
女川町では、進行中の復興への熱意あるスピードを感じることができます。写真にも見えるように、新しい鉄道駅とショッピ
ングセンターができました。シン武官には、NDRF チームが救援活動を行った際に支援をした平本謙一氏と女川町に住む
佐々木ちえさんが同行しました。
第 5 回科学技術基本計画についての特別講演
2016 年 3 月 16 日、科学技術政策担当大臣 島尻安伊子閣下は、日本政府内閣府の総合科学技術・イノベーショ
ン会議(CSTI)有識者議員である原山優子教授による 2016 年 4 月 1 日から実施の「第 5 期科学技術基本計画」
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についての特別講演が行われる機会に、インド大使館を訪問しました。アミット・クマール臨時代理大使が島尻安伊子大
臣と原山優子教授を出迎えました。また、内閣府の森本浩一政策統括官(科学技術・イノベーション担当)も来館しまし
た。このイベントには、27 カ国を代表する科学技術外交団サークル(S&TDC)の 70 名を超えるメンバーが出席し、盛況
な会となりました。
第 206 回インド紅茶セミナー
2016 年 3 月 3 日、スジャン・R・チノイ駐日インド大使は、日本市場でインド紅茶を振興するためにインド大使館で開
催されたセミナーにおいて、日本紅茶協会のメンバーに対してスピーチをしました。チノイ大使は紅茶の歴史を振り返り、禅
(サンスクリット語では「ディヤン」、中国語では「チャン」)の開祖であるインドの菩提達磨(日本ではダルマとして知られて
います)と関係のある茶の起源の伝説について語り、インドで生産される様々な種類の高品質の茶を紹介しました。また、
ナレンドラ・モディ首相がインドで導入した「チャイ・ペ・チャルカ(茶を飲みながらの討議)」イベントの重要性と活用について
語り、今回のセミナーが日本における「チャイ・ペ・チャルカ」イベントの第 1 回であると宣言しました。大使館は今後、一年
を通じて紅茶の専門家、輸入者、小売者とともに「チャイ・ペ・チャルカ」イベントを開く予定です。
FOODEX 2016
インド農産物加工食品輸出振興機構(APEDA)とインド紅茶局の代表団がインドの食品輸出業者と共に来日し、
2016 年 3 月 8 日から 11 日の日程で千葉県の幕張メッセで開催された FOODEX2016 に出展しました。3 月 7 日
に、スジャン・R・チノイ大使が APEDA とインド紅茶局の FOODEX2016 ブースを開所しました。3 月 10 日には、サン
ジョグ・カプール一等書記官が、インド製食品や加工食品、紅茶や農産物の振興を目的に開催された購入者・販売者
交流会で開会の挨拶を述べました。
「インド製」スズキ「バレーノ」日本で発売
スジャン・R・チノイ駐日インド大使は、3 月 9 日に行われたスズキ『バーレノ』の日本市場発表会であいさつし、バレーノは
マルチ・スズキがインドで開発・製造し、今後は日本を含む 100 の市場へ輸出されることになると述べました。マルチ・スズ
キはインドにおける主要な自動車メーカーであり、インドで製造した自動車を 125 カ国以上へ輸出しています。チノイ大使
はあいさつの中で、「メイド・イン・インディア」(インド産)のバレーノが日本で発売されたことは、今日の地球規模産業の注
目を「メイク・イン・インディア」に集める強力な支援となったと述べました。安倍首相が最近インドを訪問した際に、インドの
モディ首相はインドの「メイク・イン・インディア」キャンペーンの好例として、インドで操業するスズキ自動車の名前を特に挙げ
ています。
IL& FS 円卓会議『インドのインフラ部門におけるビジネス機会』
インド有数のインフラ開発機構であるインフラストラクチャー・リーシング&フィナンシャル・サービシズ(IL&FS)は、3 月 22
日、在京インド大使館の VCC 講堂で円卓会議を行いました。円卓会議のテーマは、「インドのインフラ部門におけるビジ
ネス機会」でした。スジャン・R・チノイ駐日インド大使は開会の言葉を述べ、モディ首相の指導の下、インドの様々なインフ
ラセクターで投資規模が拡大している、またビジネス環境の改善や、法律や規制の改正が継続的に行われ、日本から投
資を行う際に非常に大きな機会が利用可能になりつつある、と強調しました。堂道秀明 JICA 副理事長は、インドの革
私達に属すべきものは、私達がそれを受け入れる容量を作り出せば、私たちのも
とへやってくる。 -グルデヴ・ラビンドラナート・タゴール
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新的な能力、インフラ事業での魅力的な PPP モデル、質の高いインフラと代替エネルギー部門において利用可能になりつ
つある非常に大きな投資機会について述べました。堂道副理事長は、中国を含む多くの国が、今後インド経済において
繁栄が期待されるインドのインフラ部門や製造業への参入に強い興味を持っていると述べました。IL&FS の経営役員会
のメンバーであるラメッシュ・バワ氏と、IL&FS のパートナーであるオリックスのグローバル事業本部副本部長 山口治和氏も、
インドの成長ストーリーと道路、鉄道、再生可能エネルギー、スマート都市等のインフラ部門への投資を促進する政府の
積極的な施策、及びこれらの部門で増加する民間の参加について述べました。この円卓会議には、様々な日本のアセッ
ト管理企業、銀行、金融機関から 100 人を越える代表が参加しました。
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)税理法人主催の予算セミナー
スジャン・R・チノイ大使は、3 月 14 日にプライスウォーターハウスクーパース(PwC)主催の予算セミナーで、インド経済の
強みと日本および日系企業が「メイク・イン・インディア」において果たしている意義深い役割に焦点をあててスピーチを行い
ました。対話式のセッションでは、ビジネス機会やインドのリスクについて話し合われました。
対話セッション: 『2016 年度インド連邦予算と主要な法的展開』の開催
2016 年 3 月 23 日、インド大使館、デロイトトーマツ税理士法人、インダスロー法律事務所は 2016 年度インド連邦
予算の徹底解析を行うため、対話セッション『India Budget 2016-2017 and Major Legal Developments:
Highlights and Analysis』をインド大使館ヴィヴェカーナンダ文化センターで共催しました。スジャン・R・チノイ大使によ
る開会のあいさつに続いて、インダスロー法律事務所が、企業の合併や買収、未公開株等、インドにおける資金調達方
法の概要と最新情報について、また、海外直接投資政策に関する重要提案、重要分野に関するイニシアチブ、法的・規
制上の問題等についてプレゼンテーションを行いました。インド大使館のサンジョグ・カプール一等書記官(貿易担当)が直
接税に関する重要な提案と、その影響についてプレゼンテーションを行いました。続いてデロイト・トーマツ税理士法人が、
間接税に関する重要な提案と、その影響、そして、インド連邦予算が日本に与えうる影響について発表を行いました。イ
ベントには日本企業から 53 名の方が参加しました。
波打ち際に立ち、水面を眺めているだけでは海を越えることは出来ない
– グルデヴ・ラビンドラナート・タゴール
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観音正寺
観音正寺は琵琶湖の東岸近くにそびえる標高 433 メートルの繖山の山頂にあります。紀元 605 年、推古天皇の時代
に聖徳太子が繖山を訪れ、木造の千手観音菩薩像を祀ったのが観音正寺の開基と言われています。聖徳太子は、この
地方を訪れた際に出会った人魚の願いを叶えるためにこの寺を建立したと言われています。前世は漁師であったこの人魚
は、多くの魚を殺生したため人魚に転生したと言われており、その遺体が観音寺に運ばれたとされています。
観音正寺の本堂は、1993 年の失火で焼失してしまいました。この際、消防車両が山頂付近に建つ寺院にたどり着く事
が出来なかったため、重要文化財に指定されていたご本尊の木造千手観音立像も本堂と共に焼失しました。
観音正寺住職の岡村潤應大僧正は伽藍の再建と、ご本尊の観音菩薩像を白檀の木で作り直すことを決意しました。
岡村住職は、直ちにインド大使館を訪れ、インドからの白檀材輸入について相談を始めました。1994 年 7 月、岡村管
主は白檀材輸入の許可を取り付けるためインドを訪問し、当時のインド首相、P.V.ナラシンハ・ラオ閣下に面会しました。
1994 年 8 月 19 日、インド政府の特別な厚意により、住職はカルナタカ森林サービスから、35 ㎝×35 ㎝×150 ㎝の
白檀材を 126 本購入する許可を得ました。1996 年 11 月には、カルナタカ州政府から 23 トンの白檀材を日本に輸
出する許可が下りました。白檀材が日本に到着すると、すぐに寺の再建工事と観音像の製作が開始されました。観音正
寺のご本尊として再生された千手観音坐像は仏師の松本明慶氏によって彫られました。焼失した千手観音立像は高さ
1 メートル足らずでしたが、新しいご本尊は高さが 3.56 メートル、背後の光輪部分を含めると高さ 6.3 メートルという巨
大な坐像となりました。寺院とご本尊の再建は 2004 年に完了しました。
岡村住職はインドに深い感謝の意を表し、インドの役に立ちたいと述べていました。岡村住職は 2015 年 12 月 22 日
にお亡くなりになられました。ご住職のご子息、岡村瑞應山主が跡を継ぎ、観音正寺の山主に就任されています。岡村
管主がお亡くなりになった日から 100 日後の 2016 年 3 月 30 日に本葬儀が執り行われました。インド大使館ヴィヴェカ
ーナンダ文化センター所長のムアンプイ・サイアウィ一等書記官がスジャン・R・チノイ在日インド大使の名代として葬儀に参
列し、インド政府とインド国民を代表して霊前に抹香を捧げ、香典を供えました。
観音正寺のご本尊 千手観音坐像
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コナーラク―太陽寺院
オリッサ州コナーラクの太陽寺院
コナーラクにある壮大なスーリヤ寺院は、オリッサの寺院建築様式の完成形であり、世界の宗教建築の中でも最も驚くべき
遺跡の一つです。詩人ラビンドラナート・タゴールは、コナーラクについて、「ここでは石の言葉が人の言葉を越える」と述べま
した。コナーラクの体験を言葉にすることは真に不可能なのです。
現在は遺跡となったこの巨大な建造物は、壮麗な姿で孤独に風塵に吹かれ立っています。今日、この建物は海から 2 キ
ロのところにありますが、もともとは建物の基盤のすぐ近くまで海がありました。実のところ、近年までこの寺院は海岸近くにあ
ったため、ヨーロッパの船乗りから「黒い塔」と呼ばれ、航行の目印に使われていました。
13 世紀にナラシンハデーヴァ王によって作られたこの寺院は、7 頭の馬に引かれた 24 輪の馬車の形に設計されており、
天を駆ける太陽の神スーリヤを表しています。スーリヤ神は、インドにおいてはヴェーダの時代から広く信じられている神です。
次の一説は,聖なる宗教的書物の中で最古のリグ・ベーダの中で彼に対する祈りとして記されています:
「空高いところにある彼の笑顔は良きことを持ってくる。誰が知っていようか 全ての生物は太陽を見つめる。7 匹の雌馬は
貴方の車を引き 貴方を私達のもとへ連れてくる。遠くにある良きもの おお、 きらきらと光る髪のスーリヤ。暗闇を横切り
高い光の彼を見上げる。私達は今 スーリヤのところまで上がってきた。神の中の神 最も高い光のところまで。」
太陽神が 7 頭の馬に引かれ空を駆けているという像は古代のものです。実はこの像の原型は、バビロニアやイランからアー
リヤ人と共にインドへ伝わったものです。その名残は、インドの神々の中でスーリヤだけが常に履いている長靴に表れていま
す。
寺院全体を馬車の形でつくることは古くさい考えではなく、実のところ、あっと驚くような創造的な考えでした。同様に驚くべ
きものはこの寺院の規模です。元の姿が失われた今でも、見た人はひと目で息を飲むでしょう。 この巨大な建造物の建設
には、王国の 12 年分の歳入が使われたといわれています。
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中心にあった塔は現在は崩れていますが、当初はリンガラジャ寺院やジャガンナータ寺院と同じ様式で作られていました。し
かしその高さはリンガラジャ寺院やジャガンナータ寺院よりも高く、227 フィートのそびえ立つ塔でした。ジャグモハンと呼ばれ
る礼堂だけでも 120 フィート以上の高さがありました。塔と礼堂は高い基壇の上に建てられ、その基壇は 24 の巨石でで
きた車輪の彫刻でくまなく覆われています。その車輪の彫刻は非常に洗練されており、それ自体がオリッサ彫刻の伝統の精
巧さを雄弁に証明しています。
崩れた塔の足元には 3 つの補助的な祭壇があり、そこにはスーリヤ神像に続く階段がありました。寺院の 3 番目の主要な
建築は、離れて建てられていたナト・マンディル(舞堂)で、寺院の前面に遺跡として残っています。寺院の敷地内にかつ
てあった 22 の補助的寺院のうち、ヴァイシュナヴァ寺院とマヤデヴィ寺院の 2 つが残っています(塔の西側)。中心にある
寺院にはどの方向にも王の象と馬の巨大な彫刻があります。
この場所に、なぜこの驚嘆すべき建造物が建てられたのかは謎です。コナーラクは大昔から重要な港であり、紀元 2 世紀
の地理学者プトレマイオスもそのことを知っていました。よく知られている伝説は次の通りです。クリシュナ神には、うぬぼれ屋
であり見た目の美しいサンバという息子がいました。彼はある日、醜いけれども尊い賢者のことを馬鹿にしました。その賢者
は仕返しのために、サンバをクリシュナの妻たちが水浴びをしている池へ誘い出しました。サンバがそれを見ている間に賢者
はこっそり立ち去り、クリシュナをその場に呼びました。息子が継母たちに対して不適切なことを行っていると激怒したクリシュ
ナは、息子をらい病に罹らせる呪いをかけてしまいました。クリシュナは、後にサンバは騙されたと分かりましたが、呪いを解く
には手遅れでした。その後、サンバは海岸へ行き、スーリヤ神に対して 12 年間の償いを行いました。献身の行いに喜んだ
スーリヤ神は、彼の恐ろしい病の呪いを解きました。サンバは感謝の気持ちを表すため、その場に寺院を建立しました。
インドでは、歴史と伝説が密接に結びついています。しかし学者達は、この寺院の建設者であるナラシンハデーヴァは、恐ら
くイスラム侵略者に対する勝利の記念碑として建てたのだろうと考えています。
いずれにせよ、コナーラクの寺院の彫刻は、13 世紀の王朝時代の宗教・軍事・社会・生活の様子を映し出しています。
寺院の建造物で残っているすべての部分には、たぐいまれな美しさと優美さを持った彫刻があります。大小の平面や独立し
て立っている彫刻があり、描かれている題材は魅力的です。神、天界や地上の音楽演奏者、舞踊家、恋人達、狩猟や
戦争の様子や宮廷でのくつろぎなど、数え切れない数の宮廷生活の様子を描いた彫刻があります。そこには、鳥、動物
(中央寺院の基壇周囲だけでも約 2000 匹の魅力的な生き生きとした象が描かれています)、神話の中の生き物、精
密に描かれた植物と幾何学的な装飾模様がちりばめられています。
宝石のように美しい、と名高いオリッサ芸術は、人間の観点からつくられているため、きわめて親しみやすい彫刻となっていま
す。この寺院は性愛的な彫刻で有名ですが、そのような彫刻は、主に礼堂の 2 階部分で見ることができます。この優しい
寛大な人生観は、コナーラクにあるその他すべての彫刻にも見ることができます。何千もの人間、動物、神話の登場人物
が「人生のカーニバル」の様々な場面において驚くほどに魅力的なリアリズムを持って描かれています。
この親しみやすさを感じさせるリラックスした雰囲気の中で、ただひとつそうでないものは、寺院の塔の北・西・南の入り口に
彫られたスーリヤ神像です。この像は、ほぼ金属的な緑色をした緑泥石に彫刻されており、その他の部分の建築に使われ
ている、やわらかい、風化したコンダライトとは対照を成しています。これらの巨大な像は、精神的な落ち着きを持つ神を表
現する際にしばしば使われる、正式な前向きの姿勢で立っています。
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スーリヤ神像の持つ威厳は、その他の彫刻の中でこの彫刻を特別なものにしています。それにもかかわらず、この威厳には
慈悲があり、よそよそしさや冷たさをまったく感じさせません。コナーラクの寺院は、伝統が生き続けている数少ないインドの
寺院の一つと言われており、それは「消えかけたランプの最も明るい炎」です。この優れた石の世界を慈悲深く治める素晴ら
しいスーリヤ神を見つめるとき、私達はその伝統が失われることは悲劇にほかならない、と思わずにはいられません。
この寺院の近くには、世界的に有名な「チャンドラバガ・ビーチ」があります。
この地域の手工芸品:
石および木の彫物、パッタ絵画、有名なピピリのアップリケ工芸品、その他の多くのオリッサの手工芸品は、地域の商店でお
土産として選ぶことができます。
この地域のお祭り:
2 月には、マガ・サプタミ(またはチャンドラバガ・メラ)と呼ばれる最も人気のある祭りが行われます。何十万人もの巡礼
者がインドの様々な地域や外国からこの地を訪れます。毎年 12 月 1 日~5 日には、スーリヤ寺院を背景にした野外講
堂でコナーラク舞踊祭が行われます。
コナーラク近郊の場所:
クルマ(8km)*:
クルマは、世界的に有名なコナーラクの太陽寺院から 8km のところにある小さな村です。最近の発掘では、触地印の姿
をしたブッダとヘルカの像と、17 メートルのレンガの壁(レンガのサイズ:22cmx17cm)といった遺跡が見つかりました。
これは、玄奘三蔵が述べた仏塔のある場所の一つだと学者は考えています。クルマはジープで訪ねることができます。
チャウラシ(14km)*:
チャウラシは、カカットプールから 14km、コナーラクから 30km のところにあり、アマレスワール、ラクシュミナラヤナン、バラヒの
寺院を訪れることができます。バラヒはイノシシの顔を持った地母神です。大きく膨らんだお腹で片手に魚、もう一方の手に
杯を持っています。この神は 9 世紀に属し、密教で崇拝されています。
ラマチャンディ(7km)*:
クシャバドラ川とベンガル湾が交わる場所にあるラマチャンディでは、コナーラク地方の神々が畏敬の念を持って崇拝されて
います。マリン・ドライブは、週末のピクニックに最適です。
アストランガ(35km)*:
アストランガは、プリから 91km、カカットプールから 10km の海岸沿いにあります。アストランガでは、多くの色に染まった地
平線に夕日が沈むという広大な景色を見ることができ、その名前(アストランガ=色彩豊かな夕日)をそのまま表すかの
ようです。製塩と漁業の中心地です。
行き方:
• 飛行機で – 最寄空港は、ブバネシュワル空港(65km)。
• 列車で – 最寄鉄道駅は、ブバネシュワル駅(65km)およびプリ駅(35km)。
• 自動車で – ブバネシュワルから国道で 65km。ピピリとプリから海岸大通りを 35km。ツアーの他、ブバネシュワ
ルとプリから短い間隔で運行されている定期バスがあります。
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• この地域の交通機関:タクシー、オート・リキシャ、サイクル・リキシャ
Courtesy: http://www.orissatourism.gov.in/Destination/Konark.aspx
http://www.mapsofindia.com/maps/orissa/
大地の束縛からの解放は、樹木にとっては解放ではない。
– グルデヴ・ラビンドラナート・タゴール
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インドの自動車産業
序章
インドの自動車産業は世界でも有数の規模を誇ります。自動車産業はインドの GDP の 7.1%を占めており、2014 年
度に世界中で販売された小型車の約 31%がインドで生産されたものでした。
中間層や若年人口の拡大の恩恵を受けたのが、インドの自動車市場において 81%のシェアを持つ 2 輪車部門です。ま
た、農村部の開拓に対し意欲的な企業の存在もこの部門の成長を支えています。インドの自動車市場では、乗用車部
門が 13%のシェアを持っています。
また、インドは自動車輸出大国であり、近い将来輸出量が成長すると期待されています。2016 年 1 月-4 月期には、
商業車輸出が 2015 年 1 月-4 月期に比べ、18.36%成長しました。さらに、インド政府やインド市場における主要自
動車メーカーによる様々なイニシアチブによって、インド市場は 2020 年までに、世界の自動 2 輪車(2W)市場と自動車
(4W)市場においてリーダーになると期待されています。
市場規模
インドの自動車産業は 2016 年 4 月から 1 月にかけて、乗用車、商業車、自動 3 輪車、自動 2 輪車を含め、合計
1,984 万台もの自動車を生産しています。これに対し、2015 年 4 月-1 月の生産量は 1,964 万台でした。
2016 年4月-1月期の国内の乗用車販売は、前年の同時期に比べ 8.13%増加しました。乗用車部門の中でも、
2016 年 4 月-1 月期の客車販売は前年度に比べて 10.18%伸びました。
商業車の国内販売は前年度比 9.45%増加しました。中型・大型の商業車両(M&HCVs)の販売は 30.19%の伸び
を見せました。
投資
この数か月の間、成長を続ける国内需要に対応しようと、一部の自動車メーカーが産業内の様々な部門に対し集中投
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資を始めています。インド産業政策促進局(DIPP)が公表したデータによると、インドの自動車産業は 2000 年 4 月から
2015 年 12 月までに、総額 143.2 億ドル相当の海外直接投資(FDI)を誘致しています。
インドの自動車部門で行われた主な投資案件と事業展開は次の通りです。
日本のオートバイメーカーのホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア(HMSI)は同社 4 か所目で、世界最大
のスクーター製造拠点をグジャラート州に開設しました。当初の年間生産能力は 600,000 台で、2016 年中頃までに
年間 120 万台の生産を目指します。
アメリカの自動車企業、フォードは同社を代表する車種、フォード・マスタングをインドで発表し、2016 年度の第 2 四半
期にインド市場に投入すると発表しました。インド国内での販売価格は 450 万ルピー(66,146 ドル)から 500 万ルピー
(73,496 ドル)です。
日産自動車は、インド政府が自動車による大気汚染の削減を計画していることから、同社の電気自動車とハイブリッド車
のインド国内への導入について政府と協議と行っています。
世界的な自動車メーカーのフォード社は、2.2 リットルディーゼルエンジンのパンサーと、1.2 リットルのガソリンエンジンのドラ
ゴンの 2 車種について 2017 年までにインドでの国内生産を開始する計画を立てています。この 2 種類のエンジンは世
界中で 27 万台のフォード車の動力として使用されることになります。
世界有数のエアバッグメーカーのオートリブ社、タカタ、TRW オートモーティブ、そして豊田合成はインド国内に生産拠点を
設け、インドでの生産能力を強化しています。
ジェネラルモータースは 2020 年までに 10 億ドルをインドに投資しようとしています。マハラシュトラ州にあるタレガオン工場
の生産能力を強化し、現在 13 万台の年間生産量を 2025 年までに 22 万台に拡充することが目的です。
アメリカのクライスラー社は、マハラシュトラ州でジープ・グランド・チェロキーの生産を開始するため、同州に 350 億ルピー(5
億 1350 万ドル)を投資する計画を立てています。
メルセデスベンツ社は自社のエントリーモデル SUV 車である GLA をインド国内で製造する事を決定しました。同社はイン
ドの生産ラインの年間生産能力を 2 万台に倍増しました。
ドイツの高級車メーカー、BMW のインド子会社は、インド国内での生産に必要な部品を 7 つのインド系自動車部品メー
カーから調達すると発表しました。
マヒンドラ・ツー・ウィーラー社(MTWL)は、フランスに拠点を置くプジョー・モーターサイクルズ社(PMTC)の株式、51%を取
得しました。
インド政府のイニシアチブ
インド政府は、自動車部門への海外直接投資を奨励しており、自動承認ルート下において 100%の FDI を許可してい
ます。政府が導入した主要なイニシアチブは次の通りです:
ニティン・ガドカリ道路交通・海運大臣は、輸出とは別に、自動車部門の専門家らで構成し、燃料技術や車体の仕様等
に関連する課題を解決する道路輸送専門の独立担当局を設立する計画を発表しました。
13
インド政府は、主に自動車産業を中心に『メイク・イン・インディア』政策を推進することを目指しています。オートモビル・ミッ
ション・プラン(AMP)で強調されているように、インド政府は国内の乗用車生産が 2026 年までに 940 万台と 3 倍にな
ると期待しています。
2015 年度連邦予算の中で、インド政府は農業従事者に対し 8 兆 5000 万ルピー(1247.1 億ドル)の貸付枠を提供
することを発表しました。これにより農作業用トラクター部門の売上拡大が期待されます。
インド政府は CNG 燃料車やハイブリッドカー、電気自動車などの環境に優しい自動車の促進を計画しており、ガソリンに
エタノールを 5%混入すること義務付けました。
政府は『国家電動モビリティ促進策 2020』の下、安全性が高く、手頃な価格でかつ効率的な電気自動車やハイブリッド
車の段階的な導入を奨励するため、『電気及びハイブリッド車両製造促進計画』を策定しました。
インド政府が策定したオートモビル・ミッション・プラン(AMP)は、2006 年から 2016 年にかけて自動車産業の成長を加
速させ、持続することを目標にしています。また、道路交通・海運省が構築した制度枠組みは、インドの自動車産業に勢
いを与える一助となっています。
今後の道程
インドの自動車産業は世界で最も競争力のある産業の一つです。日産自動車のダットサンブランドの事業部長ヴァンサ
ン・コベ氏が強調したように、インドには自動車生産に必要な技術の 100%があるわけではありませんが、97%はあるので
す。
インドの自動車産業でトップを走るマルチ・スズキは、インドの乗用車市場は、2014 年度の 197 万台規模から 2020
年までに 400 万台規模に達すると期待しています。
インド自動車工業会(SIAM)とインド政府が『自動車ミッションプラン』の中で共同で取りまとめた報告書によると、インドの
自動車産業は 2026 年までに年間収入 3000 億ドルと 6500 万人分の雇用を創出する可能性を持っており、インドの
GDP の 12%以上に貢献する可能性を持っています。
文中で使われた為替レート: INR 1 = US$ 0.0147 (2016 年 3 月 1 日時点)
Courtesey: http://www.ibef.org/
14
世界スーフィー・フォーラムにおけるモディ首相の演説
(2016 年 3 月 17 日、ニューデリー)
サイード・モハマッド・アシュラフ 全インド ウラマ・マシャイク評議会創始者・理事長、
エジプトのシャウキ・イブラヒム・アブデル・カリム・アラム最高ムフティ、
バグダッドのシャイク・ハシムディン・アル・ガイラニ師、
バングラデシュのサイド・ミンハジ・ウル・リーマン師、
パキスタンのディワン・アーメド・マスード・チスティ師、
ニザムッディーン・ダルガのサイド・ニザミ師、
アジメール・シャリフのサイド・チスティ師、
閣僚の皆様、
インドの研究者の皆様、スーフィーの皆様、
近隣諸国や遠くの国々からお越しの皆様、
永久なる平和の泉、古代から続く伝統と信仰の源として、世界中の宗教を受け入れ、育んだこの国へ、ようこそいらっしゃ
いました。
世界はひとつの家族(ヴァスダイバ・クトゥンバカム)」という不変の信念を抱く国民の元へ、ようこそいらっしゃいました。
人類はひとつの共同体であり、その中の人間はそれぞれ違いを有している、という聖なるコーランの教えに調和する信念、
国連に掲げられた、偉大なペルシャ人のスーフィー詩人・サーディの言葉「すべての人間は同じ源から来た、私達はひとつの
家族だ」に共鳴する信条、多様な人種、文化、信仰から生まれた卓越した才能が創り上げた古都デリーへ、ようこそいらっ
しゃいました。
インド国家と同様に、この都市も、少数派の宗教から何十億人という信者を持つ宗教にいたるまで、あらゆる信仰を受け
入れる心を持っています。デリーに建立された荘厳な寺院には、偉大なスーフィーの聖人メーブーブ・イー・イラヒ師とハズラ
ト・バクティヤル・カキ師を祀る寺院も含まれています。これらの寺院には、世界中のあらゆる宗教の信者が集まって来ます。
人類が深刻な状況に直面している今、このフォーラムを開催することには、大変大きな意義があります。
暴力の影が長く伸びる中で、皆さんは希望の光を投げかけています。通りで若者の笑い声が銃声にかき消される中で、皆
さんは癒しの声を発しています。
世界各国が平和と正義のために力を合わせて戦おうとしています。この会議は、生き方そのものが平和、寛容、愛を説くメ
ッセージとなっている人々の集まりです。
出身地や文化は違っても、皆さんは共通する信仰で結ばれています。
皆さんが話す異なる言語は、調和のメッセージの中で溶け合っています。
15
皆さんは、偉大な宗教の強固な基盤の上に築かれた、イスラム文明の豊かな多様性を体現しています
。
イスラム文明は 15 世紀までに、科学、医学、文学、芸術、建築、商業において、偉大な高みに達しました。
イスラム文明は、ムスリムの人々の偉大な才能や、古代エジプト、メソポタミア、アフリカ、ペルシャ、中央アジア、コーカサス
地方、東アジア地域などの多様な文明とのイスラムの関わりに育まれ、仏教、インド哲学、科学などの影響を受け、発展し
ました。
イスラム文明は自らとともに、世界も豊かにしてきました。
イスラム文明は、人類の歴史に恒久的な教訓をもたらしました。すなわち、人間の前進、国家の進歩と世界の繁栄は、
開放的な態度と探求心、関与と和解、多様性の尊重を通じてのみ達成することができるという教えです。
これは、イスラムが世界にもたらした最も偉大な貢献のひとつである、スーフィズムの教えです。
エジプトと西アフリカで生まれたスーフィズムは遠い国々まで浸透しました。スーフィズムは信仰と人間的価値観の旗を高く
掲げ、他の文明の精神的思想から学びながら、聖人たちの生き方と教えを説き、信者を惹きつけてきました。
サハラ砂漠以南のアフリカ、東南アジア、トルコ、中央アジア、イラン、インドなど他の地域では、スーフィズムは、宗教の実
践や教訓を超えて全能の神ともっと深く一体化したいという人類の普遍的な欲望を反映するものとなりました。
そんな精神的かつ神秘的な探求の中で、スーフィーは全能の神の普遍的な教えを体験したのです。
人生の完成は、神に愛される性質に反映されています。
万物は神の創造物であり、私達は神を愛するならば、神の創造した万物を愛さなければなりません。
ハルザット・ニザムディン・アウリヤはこう述べました。「全能の神は人間のために神を愛する者、また全能の神のために人間
を愛する者を大切にする」。
すべての人間は一体であり、神のすべての創造物は一体です。
スーフィーにとって神への奉仕とは、人間への奉仕でもあるのです。
カワジャ・モイヌディン・チシュティは、あらゆる信仰の中で最も全能の神を喜ばせるのは、つましい生活を送る、抑圧された
人々に救いを与えることである、と述べました。
チチュティはまた、こう言いました。「私達は、価値観により形成された心象の中で、太陽のような愛情、川のような寛容、
大地のような献身を持たなければならない。これらは、わけ隔てなくすべての人間に恩恵をもたらすからである」と述べました。
また、スーフィズムの人道主義は、社会における女性の位置とステータスを擁護しました。
16
スーフィズムは多様性と多元主義を称賛します。ハズラット・ニザムディン・アウリヤは、すべての人間には自分なりの真実へ
の道、信仰、尊敬の対象がある、と述べました。
これらの言葉は、「宗教に強制はない」「すべての人には、その人なりの信仰の仕方が授けられている」という聖なる予言者
のお告げを反映しています。
「偉大な海の懐に向かい、あらゆる方角の山から水が流れこむ」という、ヒンズー教の一派であるバクティ派の聖人が残した
格言の魂とも共鳴しています。
「神はすべての人の心の中で混ざり合っている」と述べたブレー・シャーの智恵とも共鳴しています。
これらの価値観は、私達の時代に必要とされているものを示しています。
これは自然の真実です。私達は、森の巨大な多様性の中に存在する完璧なバランスと調和から、この智恵を学ぶことがで
きます。スーフィズムの教えは学校や宗派といった枠を超越しています。スーフィズムとは、聖なる予言者とイスラムの普遍的
価値観から生まれた精神的探求です。イスラムという言葉は、平和を意味します。
私達はアラーの 99 の名前について思いを馳せる時、どの名前も力や暴力を意味しないこと、また最初の二つの名前が
「哀れみ」と「慈悲」であることを思い出します。アラーは「哀れみ(Rahman)」であり、「慈悲(Raheem)」でもあるので
す。
スーフィズムは平和、共存、哀れみ、慈悲と平等の声であり、普遍的同胞愛への呼び掛けです。
インドがかつてイスラム文明の中心地となったように、我々の国は、最も躍動感あふれるスーフィズムの拠点としても台頭し
ました。
スーフィズムは聖なるコーランとハディースに深く根ざしながらも、インドにおけるイスラムの顔になりました。
スーフィズムは、インドの開放性と多元主義の中で開花し、インドの精神的伝統との関わりの中で、インド的な思潮を発展
させてきました。
スーフィズムはまた、インド独特のイスラム遺産の形成を促しました。
私達はこの遺産を、インドの国家と私達の集団的な日常生活の一部を織りなす芸術、建築、 文化の各分野の中に見
ることができます。
また、インドの精神的・知的伝統の中にも見ることができます。
この遺産は、世界の文化形成に多大な貢献をした偉大な国家インドの包摂的文化を強化する力となりました。
17
ババ・ファリドやグルー・グラント・サヒーブの詩にも見られるように、私達は同じ精神的な繋がりを感じています。
私達は、スーフィー寺院の共同食堂や、貧しい空腹の人々を惹きつけた地元の聖者(ピール)の墓地から、哀れみの心を
感じ取ることができます。
ヒンダヴィ語は、スーフィーの修道院で話されていました。
スーフィズムは、インドの詩に対し、大きな貢献をしました。また、インド音楽の発展にも深遠な影響を及ぼしました。
スーフィーの詩人・音楽家だったアミール・クスロウは、他者には比肩できないほどの大きな影響を及ぼしました。8 世紀たっ
た今でも、彼の詩や革新的な音楽は、ヒンダスターニ音楽の魂の一部であり続けています。クスロウほどの情熱をもってイン
ド音楽について語った人物は、他には居ませんでした。
これほど美しくインドへの愛を表現した人物が他にいたでしょうか?
「インドは頭から爪先まで、全身が天国の姿をしている、
アダムは楽園からやってきた、
きっとインドの果樹園へ送られたのだ。
楽園の鳥クジャクの住処になった国が、楽園でないなどという事が、あり得るだろうか?」
インドのムスリムを定義づけるのは、このスーフィズムの精神、愛国心、そして自国への誇りです。
これらは、わが国に永遠に受け継がれる平和、多様性、信仰の平等を反映しています。
インドのムスリムはインドの民主主義の伝統にどっぷりと浸かり、自国における自分たちの立場に自信を持ち、国の未来のた
めに投資をしています。
彼らは、他の何よりも、インドのイスラム遺産の価値観によって形成されています。それらの価値観は、イスラムの最も崇高
な教えを支持し、テロリズムと過激主義の勢力を常に拒否してきました。
今、彼らは世界のあらゆる場所に行き、インドの価値観と伝統を伝える大使として活躍しています。
私達は国家として、植民地支配の打倒と自由への闘争のために立ちあがりました。
独立を前に、一部の人々は国を去ることを選びました。私は、この事は当時の植民地政治とも関係があったと思っていま
す。
マウラナ・アザドのような最も偉大な指導者や、マウラナ・フセイン・マダニのような重要な精神的指導者、そして何百万人も
の一般市民は、宗教による国の分割を拒否しました。
18
今、インドは、多様性がありながらも統一された国として、一人一人の国民の闘争、犠牲の精神、勇敢さ、知識、技能、
芸術、そして誇りの力をもって、前進しています。
一本一本が音を奏でるシタールの弦のように、インド国民はひとつになり、美しいメロディーを奏でています。
これがインドの精神であり、我が国家の強みです。
ヒンズー教徒、イスラム教徒、シーク教徒、キリスト教徒、ジャイナ教徒、仏教徒、少数派のパルシー、そして信仰者も非
信仰者も皆、インドのかけがえのない一部です。
かつてインドにもたらされたスーフィズムは、今日インドから、世界中に広がっています。
しかし、インドで発展したこの伝統は、南アジア全体に属するものでもあります。
ですから私は、この地域の人々に、この輝かしい私達の遺産を育み、蘇らせて欲しいと、訴えたいと思います。
テロリズムの暴力的な力ではなく、スーフィズムの精神的な愛が国境を超えて流れていくなら、この地域はアミール・クスロウ
が描いた楽園になるでしょう。
先程申し上げた事を、もう一度違う言葉で言います。テロリズムは人間を分断し、破壊します。
テロリズムと過激主義が私達の時代の最も破壊的な勢力となった今、スーフィズムの教えは世界的な重要性を持っていま
す。
西アジアの紛争地、はるか遠くの国々の静かな都市、アフリカの辺境の村、私達の地域の街で、テロリズムは日常的な脅
威となっています。
私達は毎日、このような恐ろしいニュース、残酷な画像を目にします。
• 無垢な子供たちの墓場と化した学校
• 葬列と化した祈りの集会
•爆音にかき消されたアザーンの声
• 血に染まったビーチ、ショッピングモールでの虐殺、道路で黒煙を揚げる車
• 繁栄した町、かけがえのない遺産が破壊される様子
• 子供の棺を担ぐ両親、離散した生活共同体、故郷を負われた何百万人もの人々、炎と荒れる海の間に挟まれた避難
民。
将来のための約束や機会に満ちたこのデジタル世紀において、テロリズムの範囲は広がっており、死者の数も年々増え続
けています。
今世紀初頭以降、何万もの家族が世界でぼっ発するテロリズムの犠牲となり、愛する者を失いました。
19
2015 年だけでも、90 か国以上の国々がテロ攻撃を体験しました。100 か国以上の国の親たちが、シリアの戦場で戦う
子供を失う痛みを毎日経験しています。
グローバル化、モバイル化が進む今の世界においては、一つの事件が多数の国の市民の命を奪います。
私たちは毎年テロ対策に 1000 億ドル以上を投じますが、本来ならばそのお金は貧しい人の生活を改善するために使う
べきものです。
その影響力は、数字だけで測れるものではありません。テロは私達の生活の在り方をも変えつつあります。
国家の政策や策略のための手足になる勢力や集団がいます。間違った大義や信仰のために、集団に引き入れられる者も
います。
各地のキャンプで組織的訓練を受ける者たちもいます。国境のないサイバー空間で生き甲斐を得る者もいます。
テロリズムは様々な動機や大義を利用しますが、それらのどれもが、決して正当化できないものです。
テロリストは、自らが大義とする宗教を歪曲します。
テロリストは他国よりも自国で、土地を破壊し、同胞を殺します。
テロリストは地域全体を危険に陥れ、世界をより不安定で暴力的な場にしています。
テロに対する戦いは、特定の宗教との衝突ではありません。決してそうではありません。
それは、人道的価値観と非人道的勢力との戦いなのです。
それは、軍事力、情報収集、外交的な手段のみを使ってなされる紛争ではありません。
それは、私達の価値観と宗教から生まれた真実のメッセージの力をもって勝利すべき戦いでもあります。
前にもお話しましたが、私達はテロリズムと宗教のあらゆる繋がりを拒絶しなければなりません。宗教の名を借りてテロを広
める者は、非宗教的です。
私達は、イスラムの原則と崇高な人間の価値観を擁護するスーフィズムの教えをさらに推し進めていかなければなりません。
これは、国家、社会、賢人、研究者、家族が果たすべき務めです。
しかし私は、スーフィズムの教えは、テロ撲滅だけに留まるものではないと思います。
調和、福祉、人間への哀れみの心と愛は、公正な社会の土台となります。
これこそが、「皆のために、皆と共に開発を」という私の信条を支えている原則です。
また、これらの価値観は、私達の社会における多様性を守り、育んでいくためにも重要です。
20
多様性は自然にもともと備わっている真実であり、社会の豊かさの源でもあります。これが紛争の原因となることは、あって
はなりません。
今私たちに必要なのは、憲法の条項や法的な安全策だけでなく、皆が所属し、皆の権利が安全に守られ、皆が未来に
自信が持てる、包摂的で平和な社会を作るための社会的価値観です。
現在世界は、著しく流動的な変換期にあります。20 世紀半ばは、歴史の重要な転換点でした。新たな世界秩序が生
まれました。多くの新しい国家が誕生しました。
新世紀が始まった今、私達は再び、人類史上稀にみる規模の転換点にいます。
世界の多くの場所では、人々が未来に確信を持てず、国家として社会として未来にどう向かっていくのかに、不安を感じて
います。
こういった時代に、世界は暴力や紛争に対し、もっとも脆弱になります。
グローバル社会は、以前より警戒を強化し、人道的価値観の輝かしい光をもって闇の勢力と対峙しなければなりません。
「罪のない一人の人間を殺す者は、人類全体の殺戮者である」「一人の命を救うことは、人類全体を救うのと同等である」
とする、聖なるコーランの教えを今こそ想起しようではありませんか。
ハズラット・モイヌディン・チシュティ師の教えに啓示を受けようではありませんか。
あなたの精神の光で、紛争や戦争の黒い雲を吹き払い、人々の間に善意、平和、調和を広めてください。
スーフィー詩人ジャラルディン・ルミの言葉-「あらゆる人間の顔を、自分の顔に持て。どれに対しても判断を下すことなく」に
表れている、無限の人道主義を想起しようではありませんか。
「善を尽くせ、平和を探し、追い求めよ」と呼びかける聖書の説教を、「川と、川面の波は一体である」とする、カビールの万
物一体論を、グルー・ナナクの「世界のすべての人々が繁栄し、平和であるように」という神への祈りを、行動に移そうではあ
りませんか。
「あらゆる宗教の信仰者の間に分裂があってはならない。あらゆる宗教の信仰者は、不和ではなく調和の旗をかかげなけ
ればならない」とする、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダの訴えに啓示を受けようではありませんか。
仏陀とマハヴィラが説く永遠の非暴力に対する私達の思いを、いま再確認しようではありませんか。
ガンディーの国で行われている、このフォーラムにおいて、時代を超えた、次の詠唱で終わる祈りを唱え、オーム・シャンティ、
シャンティ・シャンティ:平和、平和、平和、世界における平和、.世界にメッセージを贈ろうではありませんか。
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• 調和と人道主義のメロディー、
• 多様性の擁護、 万物一体の精神
• 哀れみの心と寛容を伴う奉仕、
• テロリズムと戦う覚悟、過激主義の拒否、
• 平和を推進する決意。
愛の優しさと普遍的な人間の価値観をもって、暴力に立ち向かおうではありませんか。
希望の光を取り戻し、この世界を平和の園に変えていこうではありませんか。
皆さんがここに居ること、皆さんが支持し、守ろうとしているもの、皆さんがより良い世界の実現のために果たしている役割に、
感謝いたします。心から感謝申し上げます。
***
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2016 年 4 月から 6 月までのインドでのビジネス展示会情報
SN Event 主催者 分野
1 Die Mould India
2016
金型インディア 2016
4 月 6-9, 2016
Tool and Gauge Manufacturers Association – India
工具・ゲージ製造協会-インディア
http://www.diemouldindia.org/index.php
金型分野の国際展示
会
2 Maritime India
Summit 2016
(MIS 2016)
海運業インディアサミッ
ト
4 月 14-16, 2016
Ministry of Shipping ,Government of India
インド政府・海運省
http://www.maritimeinvest.in
海運業国際的投資サミ
ット
3 2nd edition of
Global Exhibition
on Services
(GES)
第二回世界的サービ
ス業界展
4 月 21-23, 2016
Ministry of Commerce and Industry, Govt. of India,
Services Export Promotion Council (SEPC), India
Trade Promotion Organization (ITPO) and
Confederation of Indian Industry (CII)
インド政府商工省、サービス業輸出促進委員会、インド工業連
盟
http://www.gesdelhi.in/ges-2016
IT、通信、旅行、メディ
ア、娯楽、ヘルスケア、
物流、専門家サービス、
教育、サービス専門中
小企業、研究開発向け
国際展示会
4 5th edition of
Technotex –
2016
第五回テクノテックス
2016
4 月 21-23, 2016
Federation of Indian Chambers of Commerce and
Industry (FICCI)
インド商工会議所連合会
http://www.technotexindia.in
繊維産業技術国際展
示会
5 iPHEX 2016 –
International
Exhibition for
Pharma and
Healthcare
アイフェックス 2016
製薬・ヘルスケアの国
際展
4 月 27-29, 2016
Pharmaceutical Export Promotion Council of India
(Pharmexcil)
インド製薬輸出促進委員会
http://www.iphex-india.com
製薬品・ヘルスケア製品
国際展示会
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6 2nd Smart Cities
India 2016 Expo
第二回スマートシティ
インディア 2016 エク
スポ
5 月 11-13, 2016
Exhibitions India Pvt. Ltd.
展示インド社
http://www.smartcitiesindia.com
スマートシティ分野国際
展示会
7 Kashmir Expo
2016 – 7th
International
Buyer Seller Meet
第七回カシミールエク
スポ 2016
国際バイヤーセラーミー
ティング
5 月 14-16, 2016
The Kashmir Chamber of Commerce & Industry
カシミール商工会議所
http://www.thekcci.com
国際的バイヤーセラー会
議
手工芸品・絨毯・ショー
ル・ソズに製品・木彫工
具、ラグ、刺繍鞄、刺繍
布その他自然由来、高
栄養製品、薬理効果
品
8 World of
Concrete India
2016
ワールドオブコンクリー
トインディア
5 月 18-20, 2016
Inter-Ads Exhibitions Pvt. Ltd.
インターアド展示社
http://interads.in/woc/index.html
コンクリート業界国際展
示会
9 Power-Gen India
& Central Asia
2016
発電ー-インド中央ア
ジア 2016
5 月 18-20, 2016
Inter-Ads Exhibitions Pvt. Ltd.
インターアド展示社
http://www.power-genindia.com
発電所・部品・タービン・
ボイラー・発電セット、技
術、発電に関するサービ
ス、送電、配電、再生
可能エネルギー、水力
発電
10 InnoPack
Pharma Confex
2016
イノパックファーマコン
フェックス 2016
6 月 2-3, 2016
UBM India Pvt. Ltd.
UBM インド社
http://www.innopack-india.com
製薬業界国際展示会
11 Hyderabad
Jewellery, Pearl
& Gem Fair
ハイデラバード宝飾
品・真珠・宝石フェアー
6 月 04-05, 2016
UBM India Pvt. Ltd.
UBM インド社
http://jewelleryfair.in
宝飾品・真珠・宝石の
国際フェアー
24
12 UBM インド社
India
Warehousing
Show 2016
インド倉庫業ショー
2016
6 月 8-10,2016
Reed Manch Exhibitions Pvt. Ltd.
リード Manch 展示社
http://indiawarehousingshow.com
倉庫業・物流・運輸・資
材運搬・サプライチェーン
業界の国際展示会
13 Heimtextil
ヘイムテクスティル
6 月 22-24, 2016
Messe Frankfurt
メッセフランクフルト
http://heimtextil-india.in.messefrankfurt.com
家庭用繊維用品・アク
セサリーの国際展示フェ
アー
インドからの取引照会
SN Company Name Commercial Interest
1. Mr. Abisekh Gupta
M/s Kasturi Exports
78, Cotton Street,Kolkata- 700-007
PHONE : +91 8981024997, +91 9331074246
E-MAIL : [email protected]
Jute bag, jute fabrics
2. Mr. Samuel Chandradoss J
M/s Jenellia Systems
1/366A, Anbunagar Main Street, Kathakinaru,
Madurai-625107,Tamilnadu, India.
Plastic and metallic articles
3. Mr. DipenVora
BAKER STREET
SARJENA FOODS PVT. LTD.
1st Floor, L - 5&6, Shri RajlaxmiHiTech Park,
Next to Satyam HP Petrol Pump, Mumbai Nasik
Highway,Sonale Village, Bhiwandi, Thane -
421302,Maharashtra. INDIA
Fac: +91 2522 281971 / 9594997460
Mob: +91 9702977710
Cookies, Toast
4. Mr. Sumit Aggarwal
Sunstar Overseas Ltd|Hello Division
Phone: +91-183-3377339
Basmati & non- basmati rice
25
Mobile:+91-9417244721 Ext:701
Email: [email protected]
Address: NH1,G.T Jalandhar oad ,Vill.Chhajalwadi
near Tangra, Amritsar
Website:http://www.sunstaroverseas.com
5. Mr. Nayan V. Ghoniya
M/s Pramukh Import and Export
Traders ,Importers , Agent and
Agency of Non-woven fabric Bags
6 Mr. Rajaram K.
M/s SSV Exports
Plot No.5, Madambakkam Main Road, Sutharsan
Nagar,
East Tambaram, CHENNAI - 600 073, India.
Ph: +91-44-22280752, Email:
Leather Products
7 Mr. BishitraBarik
M/s TITAN BIOTECH LTD
8 Mr. Ratnagarbha Jewels
Girish Agarwal
+91-9829100605
“VibhutiSadan”
4888 Math KaKuwa,K G B ka Rasta,
Johari Bazar, Jaipur-23Rajasthan, INDIA
Website: www.ratnagarbha.com
Mail : [email protected], Tamilnadu,
INDIA
Mobile : +91 962 944 7577 (Whatsapp)
Work : +91 968 888 2614
Email : [email protected]
Website : www.mynature.co.in
Precious and Semi precious stones
and Gold & Silver Jewelry, diamond
and colored stones and Victorian,
Oxidized and Metal Jewelry and
accessories
9 Mr. Hitesh Patel
M/s HEMA EXPORTS
Add: 302/305, Dockyard Road Station, Opp. Rosary
Church, Mumbai-400010.
Mob: +919821268670
Tel: +912223752067
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10 Mr. Ketan
M/s FAB EXPORT
FABEXPORT "RECONNECT WITH FASHION"
+91-7777994229,+0261- 4033331
WWW.FABEXPORT.COM
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https://www.fabexport.com/image/catalog/fabexport
.jpg>
Salwar Suit, Sarees, Dress, Dress
Material, Gowns, Kurtis, Lehengas,
Leggings, Blouse
11 KAMATCHI AMMAN EXPORTS Prop.A.Ramaswamy
Ph.No. +91 9361151635
email.id: [email protected]
616, Housing Board Colony,MelaAnupanadi,
Madurai - 625009.TAMILNADU. INDIA
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Cashew nuts, and all spices
12 Mr. Chellappa
M/s Jo Exports
Add: NalvarLayour, Rathinapuri, Coimbatore 641 027,
Tamil Nadu, India.
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13 Mr. Rahul Jain
M/s Narendra Explosives Limited
Add: 59 Gandhi Road, Dehradun – 24801,
Uttarakand, India.
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14 Mr. Samuel Chandradoss
M/s JENELLIA SYSTEMS
Mob : +91 9830694225
Skype : vinay.gupta874
Add: 1/366a Anbunagar Main Street, Kathakinaru,
Madurai-625107, Tamilnadu, India.
Plastic Moulded products & Dried
Groundnuts
15 Ms. Nisha Nair
M/s Thukn(India)
International
Add: 202, Kuntal, Mody Estate, LBS Road,
Ghatkopar(w), Mumbai-400086, India.
Tel: 91-22-67033664/5/6
Fax: 91-22-67033663
Pharmaceutical Bulk drugs and
Intermediates.
27
16 M/s Natural AgroEx
Kind Attn: Mr. Puneet Jain
501 Class of Pearl, k-48-49, Income Tax Colony,
Durgapura, Jaipur 302018 India
17 Mr. S. Praveen
M/s Sepra Exim Private Limited.
Add: Hadi Mansion, Raj Bhavan Road, Somajiguda,
Hyderabad, India pin-500082.
Mob: 9989602157
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Electronics, Plastic, Ceramics, Tiles,
Dyes and other paints, Refractory,
Cement, etc.
18 M/s SIDDARTH TRADERS
SiddharthBhaiya, CFA
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rk=tab_pro
M: +81-80-4090-6930
Skype: siddharth.bhaiya
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19 Kind Attn: Mr. PrateekBihani
+91 9831030404
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20 Mr. KalyanaSundareshwar. E
M/s EKS GLOBAL EXPORTERS
Kalyanasundareshwar.E (Proprietor)
EKS GLOBAL Exporters,TN,INDIA
MailId : [email protected]
Mob.No:9043120345
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cereals and spices
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1. マーシャル諸島災害救援基金に対するインドからの支援金、10 万ドルとサンゴ礁とその生態系保全プロジェクトに対
する支援金 19 万 9680 ドル
2. マーシャル諸島共和国の外務大臣と財務大臣代理と税制情報交換協定に署名するスジャン・R・チノイ大使
1. スジャン・R・チノイ大使とユニクロの柳井正会長
2. FOODEX2016 で APEDA ブースを開会するスジャン・R・チノイ大使
1.桜フェスティバルを開会するスジャン・R・チノイ大使と平林博日印協会理事長
2.日本人ダンサー達によるインド舞踊
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