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1 マハラシュトラ州観光文化大臣の来日 2 日本政府経済産業大臣の訪印 2 藤井日達上人 33 回忌法要 2 プラヴァシ・バラティヤ・ディヴァス 2 安倍晋三首相主催の日本語を話す駐日各国大使との昼食会 2 Kyazoonga.com 社の CEO 及び副社長との懇談 2 ワールド・ヒンディー・デー (ヴィシュワ・ヒンディー・ディヴァス) 2 公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)新年会 3 インド人学生に対するビザの要件緩和 3 インド沿岸警備隊巡視艇サマルトゥの来日 3 参議院外交防衛院長、内閣官房副長官、衆議院外交委員会院長との面会 3 日本政府内閣府主催の『シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ』プログラム参加者歓迎レセプション 3 テランガナ州政府 IT 産業 MAUD 大臣の来日 3 静岡県訪問 3 インド地球科学省次官の来日 3 68 回インド共和国記念日 4 阿達雅志国会議員閣下、武井俊輔外務大臣政務官閣下、細田博之自民党総務会長閣下との面会 4 69 回ガンディージ殉難日集会 4 全日本仏教会主催の新年交流会 4 日本国海上保安庁長官中島敏海上保安監との面会 4 日本政府外務副大臣との面会 4 タミルナドゥ州出身の在日インド邦人との交流 5 著名な在日インド邦人のサンディップ・K・タゴール教授に インド政府からプラヴァシ・バラティヤ・サンマン賞が授与される 5 熟練労働者のハブ化を目指すインド 7 スパイス海岸の誕生 9 インドの ITIT 関連サービス産業 10 インドの人気観光地 – ジャイサルメール 15 インドの州: パンジャブ州 19 インドで開催予定のビジネス商談会・展示会 2017 2 月~4 21 インドからの取引照会 23 Photo Gallery 25 Embassy of India Tokyo January 2017

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マハラシュトラ州観光文化大臣の来日 2

日本政府経済産業大臣の訪印 2

藤井日達上人 33 回忌法要 2

プラヴァシ・バラティヤ・ディヴァス 2

安倍晋三首相主催の日本語を話す駐日各国大使との昼食会 2

Kyazoonga.com 社の CEO 及び副社長との懇談 2

ワールド・ヒンディー・デー (ヴィシュワ・ヒンディー・ディヴァス) 2

公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)新年会 3

インド人学生に対するビザの要件緩和 3

インド沿岸警備隊巡視艇サマルトゥの来日 3

参議院外交防衛院長、内閣官房副長官、衆議院外交委員会院長との面会 3

日本政府内閣府主催の『シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ』プログラム参加者歓迎レセプション 3

テランガナ州政府 IT 産業 MA&UD 大臣の来日 3

静岡県訪問 3

インド地球科学省次官の来日 3

第 68 回インド共和国記念日 4

阿達雅志国会議員閣下、武井俊輔外務大臣政務官閣下、細田博之自民党総務会長閣下との面会 4

第 69 回ガンディージ殉難日集会 4

全日本仏教会主催の新年交流会 4

日本国海上保安庁長官中島敏海上保安監との面会 4

日本政府外務副大臣との面会 4

タミルナドゥ州出身の在日インド邦人との交流 5

著名な在日インド邦人のサンディップ・K・タゴール教授に

インド政府からプラヴァシ・バラティヤ・サンマン賞が授与される 5

熟練労働者のハブ化を目指すインド 7

スパイス海岸の誕生 9

インドの IT&IT 関連サービス産業 10

インドの人気観光地 – ジャイサルメール 15

インドの州: パンジャブ州 19

インドで開催予定のビジネス商談会・展示会 2017 年 2 月~4 月 21

インドからの取引照会 23

Photo Gallery 25

Embassy of India

Tokyo

NEWSLETTER

January 2017

2

マハラシュトラ州観光文化大臣の来日

マハラシュトラ州と日本の和歌山県の間で取り交わされた協力覚書の一環として、マハラシュトラ州政府の観光文

化大臣率いる代表団が 2017 年 1 月 7 日から 14 日にかけて来日し、県内で JICA が主催した日本流の接客技術を学ぶ、

『おもてなし』研修プログラムに参加しました。

日本政府経済産業大臣の訪印

世耕弘成経済産業大臣閣下が 1 月 9 日から 10 日にかけ訪印しました。インドでの滞在中、世耕大臣はインドの商工

大臣や電力石炭新再生可能エネルギー鉱山担当専管大臣との 2 国間会談に臨みました。また、1 月 9 日には、第 7 回

印日エネルギーフォーラムに出席しました。さらに、1 月 10 日に開催されたヴィブラント・グジャラート・サミッ

トにも出席し、インドの首相に表敬しました。

藤井日達上人 33回忌法要

スジャン・R・チノイ大使閣下は、2017 年 1 月 9 日に千葉県の清澄山で営まれた、日本山妙法寺の創始者であり、最

も尊敬されている藤井日達師の 33 回忌法要に出席しました。僧侶や各国代表者(ネパール、スリランカ、アメリカ、

イギリス、韓国)を前に挨拶を述べたチノイ大使は、藤井グルジとマハトマ・ガンディーが育んだ深く長い友情と、

ガンジー哲学を日本で広めた藤井グルジの取組みを強調しました。また、インドの世界への贈り物である仏教が、

インド社会と日本社会の間に貴重な交流の橋を架けたことに触れ、近代においても、伝統的な友好国である両国の

関係強化に重要な役割を果たしていると述べました。藤井グルジは、1930 年代前半にインドのワルダーを訪れた際、

ガンディージに、『見ざる、言わざる、聞かざる』という哲学を表現している、有名な三猿の置物を贈っています。

プラヴァシ・バラティヤ・ディヴァス

海外在住のインド邦人と母国の絆を再構築する祭典、プラヴァシ・バラティヤ・ディヴァスが、1 月 9 日にインド大

使館ヴィヴェーカーナンダ文化センターホールで開催されました。スジャン・R・チノイ大使閣下は、出席した在日

インド邦人を前に演説を行い、在外インド邦人が各時代で達成したかけがいのない貴重な貢献について触れ、海外

において母国の利益を促進するだけではなく、インドからの親善大使として、自身が在住するホスト国に対しても

積極的な貢献をするよう呼びかけました。続いて、領事担当のアヴィニッシュ・シャルマ公使が大使館が提供する

領事サービスを紹介するプレゼンテーションを行いました。公使は領事サービスに対する質疑に応じ、寄せられた

要望に耳を傾けていました。続いて、情報・教育・文化担当のムアンプイ・サイアウィ一等書記官から、在外イン

ド邦人を対象とする奨学金制度やインドを訪問する機会といった、有益な文化・教育プログラムについてプレゼン

テーションを行いました。

安倍晋三首相主催の日本語を話す駐日各国大使との昼食会

スジャン・R・チノイ大使閣下は、1 月 10 日、安倍晋三首相が総理大臣公邸で催した、日本語を話す駐日各国大使と

の昼食会に出席しました。

Kyazoonga.com 社の CEO 及び副社長との懇談

スジャン・R・チノイ大使閣下は、1 月 10 日にスポーツ・チケットのオンライン販売を手掛ける Kyazoonga.com 社

の共同創業者で、同社の CEO を務めるニーツ・バティア女史(元マハラシュトラ州女子クリケットチームのキャプテ

ン)と、副社長のシュバンギ・クルカルニ女史(元全インド女子クリケットチーム選抜メンバー)を大使館に迎え懇談

しました。

ワールド・ヒンディー・デー (ヴィシュワ・ヒンディー・ディヴァス)

インド大使館は、ワールド・ヒンディー・デー(ヴィシュワ・ヒンディ・ディヴァス)を慶祝するスペシャル・イベ

ントとして、東京外国語大学(TUFS)の学生が往年の名作『ローマの休日』(Roman Holiday”)を脚色した、ヒンディ

ー語劇、『デリーの休日』(“Holiday in Delhi”)の公演を主催しました。開演前に、スジャン・R・チノイ大使閣

下が挨拶を述べ、国際言語としてのヒンディー語が果たす重要な役割を強調し、ナレンドラ・モディ首相がワール

ド・ヒンディー・デーに合わせ、世界中のヒンディー語話者やインド文化の愛好家に宛てたメッセージを代読しま

3

した。今年のワールド・ヒンディー・デーは、『日印友好交流年』を封切るイベントとして位置づけられています。

続いて、東京外国語大学ヒンディー語専攻の藤井毅担当教授が登壇し、自らのヒンディー語学習への熱意を語り、

豊かで広く話されているヒンディー語の学習を来場者に呼びかけました。上演中は、TUFS 生達に聴衆から大きな拍

手が送られ、公演後も学生達や学生の指導に当たったラーム・ドヴィヴェーディ教授を祝福する光景が多く見られ

ました。在日インド邦人や研究者、ヒンディー語愛好家や大使館職員が観劇に訪れました。

公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)新年会

スジャン・R・チノイ大使閣下は、1 月 12 日に開催された公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)の新年会に出席し

、同機構が行っている外国人技能実習制度(Technical Intern Training Program, TITP)へのインド人研修生の参加

可能性について話し合いました。

インド人学生に対するビザの要件緩和

日本政府は 1 月 16 日に、インド人学生(学部生、大学院生、研究生)に対するビザ発給要件を 2 月 1 日から緩和する

と発表しました。この緩和策により、大学卒業後 3 年以内のインド人学生に関しては、観光ビザ申請時に必要とさ

れていた財政能力を示す書類の代わりに、在学証明書か卒業証明書を提出できるようになります。

インド沿岸警備隊巡視艇サマルトゥの来日

インド沿岸警備隊の巡視艇、IGSサマルトゥが 1 月 16 日から 20 日にかけて来日しました。1 月 17 日には、都内

で 16 回目となる印日海上保安機関長官級会合が行われました。1 月 18 日と 19 日にかけて行われた合同訓練では、

主に救難捜索と海洋汚染への対応訓練が行われました。スジャン・R・チノイ大使閣下は、1 月 19 日に ICG 長官が

ICGSサマルトゥの艦上で主催したレセプションに出席し、インドと日本の間の特別な関係について話しました。

参議院外交防衛院長、内閣官房副長官、衆議院外交委員会院長との面会

スジャン・R・チノイ大使閣下は、1 月 17 日に参議院外交防衛委員長の宇都隆史閣下に、1 月 18 日には、

内閣官房副長官の萩生田光一閣下、衆議院外交委員長の三ツ矢憲生閣下に面会しました。

日本政府内閣府主催の『シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ』プログラム参加者歓迎レセプション

スジャン・R・チノイ大使閣下は、日本政府内閣府が『シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ』プログラ

ムの参加者を歓迎して 1 月 18 日に主催した歓迎レセプションに出席し、インド人参加者と交流しました。10 ヵ国か

ら 120 名の若者がこのプログラムに参加するため来日し、うち、インドからは 12 名が参加しました。石原宏高内閣

府副大臣が外国人参加者を前に歓迎の言葉を述べました。参加者は、1 月 30 日に横浜を出港し、バヌアツ共和国や

ニュージーランド、フィジー共和国、ソロモン諸島を訪問し、3月 3日に東京港に帰港する予定です。

テランガナ州政府 IT 産業 MA&UD 大臣の来日

テランガナ州政府の K. T. ラマ・ラオ IT 産業 MA&UD 担当大臣が 1 月 21 日から 25 日にかけ、代表団と共に来日し、

JETRO や JICA、経団連といった機関や日本企業と会合を持ちました。

静岡県訪問

スジャン・R・チノイ大使閣下は、一般社団法人国際交流サービス協会が主催した視察旅行に参加し、1 月 23 日から

24 日にかけ静岡県を訪問しました。また、川勝平太静岡県知事にも面会し、インドと静岡県の関係深化について協

議しました。

インド地球科学省次官の来日

地球科学省(MoES)の M.ラジーヴァン次官が、1 月 25 日から 26 日にかけ代表団と共に来日しました。ラジーヴァン

次官は国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の平朝彦理事長と面会し、JAMSTEC と MoES の間で取り交わされ

た覚書で定められた特定研究分野について協議を行いました。また、文部科学省の戸谷一夫事務次官とも面会し、

深海調査を含む海洋科学分野における将来的な共同調査について話し合いました。

4

第 68 回インド共和国記念日

インド大使館は、2017 年 1 月 26 日に第 68 回インド共和国記念日を記念した国旗掲揚式を大使館敷地内で執り行い

ました。日本では平日だったにも関わらわず、450 名以上の在日インド邦人が、午前 9 時から始まった式典に出席し

ました。スジャン・R・チノイ大使閣下が国旗の掲揚を行い、続いてインド国歌の斉唱が行われました。チノイ大使

は、インド大統領が国民に宛てたメッセージをヒンディー語と英語で代読し、その後、集まった在日インド邦人に

対し、歓迎の言葉を述べました。挨拶に続き、インディア・インターナショナル・スクール・ジャパンとグローバ

ル・インディアン・インターナショナル・スクール・ジャパンの生徒達による愛国歌の発表が行われました。

スジャン・R・チノイ大使閣下とチノイ大使夫人は、ホテルオークラ東京で第 68 回インド共和国記念日レセプショ

ンを主催しました。前日本国総理大臣の福田康夫様や鳩山由紀夫博士、外務副大臣の岸信夫様、官房副長官の萩生

田光一様をはじめ、各省副大臣、国会議員、ビジネスリーダー、日本政府省庁官僚の皆様、文化・宗教団体、各シ

ンクタンク、科学技術部門、教育・研究部門、メディアの代表者の皆様、在日インド邦人、そして、駐日外交官等、

600 名近くの方にご臨席賜りました。レセプションは、インドと日本の国家斉唱で幕を上げました。チノイ大使が歓

迎の挨拶を述べ、続いて、内閣官房副長官の萩生田光一様、日印友好議員連盟会長の細田博之様からご祝辞を賜り

ました。そして外務大臣政務官の小田原潔様には、乾杯のご発声を頂きました。

インド共和国記念日を祝い、ジャパン・ニュース紙とジャパン・タイムス紙の 2 紙が特集ページを発行しました。

インド大使のメッセージをはじめ、日本の要人の皆様から寄せられたご祝辞が掲載されました。レセプション会場

では、2016 年 11 月のモディ首相の来日時に撮影された写真や、DVD『日本で崇拝されているインドの神々』を紹介

する写真の展示が行われました。また、インド大使館ヴィヴェーカーナンダ文化センターのダンス講座担当講師が

バラタナティヤム舞踊とオリッシー舞踊を披露しました。文化イベントの合間には、エア・インディア社が提供し

たニューデリー空港への往復ペア航空券が当たる抽選が行われました。大使による抽選の結果、日本人の方が当選

しました。

阿達雅志国会議員閣下、武井俊輔外務大臣政務官閣下、細田博之自民党総務会長閣下との面会

スジャン・R・チノイ大使閣下は、参議院議員で自民党外交部会長を務められている阿達雅志閣下と 1 月 25 日

に面会し、非常に有意義な話し合いを持ちました。1 月 27 日には、インドで開催されたライシナ対話に出席し

た外務大臣政務官の武井俊輔閣下と懇談、1 月 30 日には自民党総務会長の細田博之閣下と面会し、印日 2 国間

関係について協議を行いました。

第 69 回ガンディージ殉難日集会

インド大使館のアミット・クマール首席公使は、日印サルボダヤ交友会が 1 月 30 日に東京の日本山妙法寺で開催し

た第 69回ガンディージ殉難日集会に出席し、マハトマ・ガンジーに敬意を表しました。

全日本仏教会主催の新年交流会

全日本仏教会が 1 月 30 日に主催した新年交流会に、ムアンプイ・サイアウィ一等書記官がインド大使館代表として

出席しました。

日本国海上保安庁長官中島敏海上保安監との面会

海上保安庁長官の中島敏海上保安監が、1月 31日にスジャン・R・チノイ大使閣下を表敬訪問しました。

日本政府外務副大臣との面会

スジャン・R・チノイ大使閣下は、外務副大臣の薗浦健太郎閣下と 1 月 31 日に面会し、2 国間協力と地域接続性の発

展について話し合いました。

5

タミルナドゥ州出身の在日インド邦人との交流

スジャン・R・チノイ大使閣下は、1月 31 日に、活発な活動を展開している在日タミルナドゥ州出身者を大使館にお

迎えました。

著名な在日インド邦人のサンディップ・K・タゴール教授に

インド政府からプラヴァシ・バラティヤ・サンマン賞が授与される

海外在住インド人コミュニティによるインドの発展への貢献を記念する、プラヴァシ・バラティヤ・ディバス(PBD)

は、毎年 1 月 9 日に行われています。この日は、1915 年 1 月 9 日にマハトマ・ガンジーが南アフリカからインドへ

帰国した記念日です。海外在住インド人コミュニティにとって、政府やインド国民との交流、及び、様々な分野に

おける経験を共有するためのプラットフォームとなる PBD 会議は、2003 年より毎年インドで開かれています。2017

年 1月 7 日から 9日にかけて、インドのベンガルールにて第 14回 PBD会議が行われています。

2. このプラヴァシ・バラティヤ会議の開催中、インドの発展へ貢献した優れた実績のある個人に対して、名誉

ある「プラヴァシ・バラティヤ・サンマン賞」が贈られます。本年、日本では、大阪府高槻市在住の追手門学院大

学サンディップ・K・タゴール名誉教授が 2017年プラヴァシ・バラティヤ・サンマン賞の受賞者に選ばれました。

3. タゴール教授は、著名な研究者、学者、音楽家、芸術家、文化人であり、日本の在住年数は 60 年になりま

す。教授は、日本で最も年長であり、最も著名なインド人の一人です。タゴール教授は、インドと日本の間の文

学・文化交流を推進する先駆的役割を果たしました。教授は、日本の追手門学院大学とインドのグジャラート大学

の間の最も古い交換留学プログラムを設立しました。このプログラムは、その後 45 年間途切れることなく続いてい

ます。

サンディップ・K・タゴール教授の略歴

サンディップ・K.・タゴール教授は、在日歴が 60 年近くになる、著名な学者、研究者、音楽家、芸術家、そして文

化人であります。現在、タゴール教授は大阪の追手門学院大学の名誉教授を務められています。タゴール教授は、

グルデヴ・ラビンドラナート・タゴールを輩出したコルカタ・パチュリアガータのタゴール本家の出身です。

タゴール教授は 1957 年に留学生として来日、その後、大阪の大谷女子大学(1965 年~1970 年)、同じく大阪の追手門

学院大学(1970 年~2003 年)で教壇に立ち、大阪音楽大学(1980 年~1999 年)ではシタールと声楽を教えていました。

タゴール教授は、開始から現在まで 45 年にわたり分断されることなる続く、追手門学院大学とインドのグジャラー

ト大学間の交換留学プログラムの立ち上げに大きな役割を果たしました。現在のインド首相がグジャラート州首相

であった 2007 年に同学への訪問が実現したのは、タゴール教授の果たした貢献のためです。タゴール博士は日本国

内で行われた様々な音楽祭やコンサート、また、テレビでもシタールの演奏やインド声楽を披露してきた熟練音楽

家としての顔も持ちます。さらに、これまで 9 度、自画像や風景画作品を展示する展覧会も行ってきました。1993

年には、日本政府の依頼を受け、神戸市立神戸セミナーハウスでの展示用に幅 10 メートルの壁画を制作しています。

また、大阪インド文化センターの創始者でもあります。現在、タゴール教授は、アジアの図書館交流の促進、異文

化理解・国際理解の促進を目指す一般財団法人アジアセンター21 の会長を務められています。アジアセンター21 で

は、50年にわたりベンガル語を教え、現在でもラビンドラ・サンギートを教えられています。

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タゴール教授は、1972 年に日本で初めてベンガリ・プージャを開催しました。1987 年には、『Peopled Azimuth :

Reminiscences and Reflections of an Indian in Japan 』を出版しました。また、タゴール教授は数多くの日本

文学をベンガル語に翻訳してきました。瑛子夫人と共に、日本の短歌や俳句と詩歌をベンガル語で紹介する『Kothi

Patal Chontra』という書籍も出版されています。さらには、文豪川端康成の名作、『雪国』もベンガル語に翻訳さ

れました。タゴール教授は、同世代の在日インド邦人の中でも在日歴が最も長く最も著名な人物で、日本における

『文化大使』として第一線に立って活動されてきた方です。タゴール教授は比類なき演説家であり、教育者、音楽

家、著者、そして、印日間の草の根交流を支えた『文化大使』なのです。

『日没の奇跡や月の美しさに驚嘆を覚えるとき、わたしの心は創造主

への祈りで満たされる』

– マハトマ・ガンジー

『諦めるべきではなく、また、問題に屈するべきでもない』

– アブドゥル・カラム博士

7

熟練労働者のハブ化を目指すインド

『スキル・インディア』政策が導入されてまだ一年ですが、インドの若者に対し技能訓練を施すことにより、彼ら

に生活の糧をもたらし、プライドを持たせることを目指すこの政策は大いに推進されています。今後 10年で、最低

5000万人の技能労働者を生み出そうというこの目標が達成できれば、インドは様々な世界的課題に対応出来るよう

になることでしょう。インド国内で正式な職業訓練を受けた人は全労働人口のわずか 2.3%に留まり、イギリス

(68%)やアメリカ(80%)を大きく下回ります。『スキル・インディア』政策の導入以降、インド国内では訓練大学、

訓練機関、訓練校が急増しました。これらの訓練校は、最大数の若者を職業訓練に参加させるべく、州政府と協力

を始めています。これまでに 5億 5000 万以上の国民が訓練をうけ、2億 3000万人が就職しました。昨年は、国内の

職業訓練校の数が 3000校を越えました。インド政府は 250の職業訓練事業者と協力しています。この政策は、2022

年までに 4億人以上の国民に様々な技能を習得させるため、職業訓練を行う事を目標に掲げています。また、スキ

ル・インディア政策は、求職者の情報格差を解消すべく、基本的なデジタル・リテラシーを習得できる機会を提供

しています。インターネットスキルの習得は実習を通じて行う為、携帯アプリの使用方等、実践的な技能も同時に

身に着ける事が出来ます。この野心的な政策が導入されてから 1年を迎えた 2016 年 7 月、ラジーブ・プラタップ・

ルディスキル開発起業家大臣(専管)は、ナレンドラ・モディ首相が表明した技能習得を促進する決意を新たにし、

また、強化しました。『スキル・インディア』政策の導入 1周年を祝い、インド大統領のプラナーブ・ムケルジー

博士臨席の下、ニューデリーで開催された祝賀イベントにおいて、ルディ大臣は『スキル・インディア』政策の今

後を展望する下記の施策を説明しました。

プラダン・マントリ・カウシャル・ヴィカス・ヨジャナ‐2

2016 年 7 月 18 日現在、技能訓練への参加を希望した 180 万人の内、実に 179 万 3000 人が実際に訓練を修了しまし

た。2015 年には、翌年に 240 万の国民(予備審査中の 10 万人を含む)を技能訓練に参加させるため、150 億ルピーの

予算が計上されました。モディ首相は、今年、今後 4 年(2016 年~2020 年)で、国民 1000 万人に何らかの技能を習

得させるため、プラダン・マントリ・カウシャル・ヴィカス・ヨジャナ(PMKVY)計画に対する 1200 億ルピーの予算

計上を承認しました。

PMKVY 計画下では、約 600 万人の若者に対し技能訓練が実施されます。技能訓練は、国家資格フレームワーク(NSQF)

に準拠するよう産業部門が定めた水準に基いて行われます。また、この政策では、優遇策の提供と共に訓練生の就

職にも重点的に取り組んでいます。国際水準の職業訓練を実施し、中東諸国やヨーロッパ等、海外の労働市場でも

通用する技能を身に着けさせることを目指しています。高度な技能訓練を受ける受講生には奨学金が提供されます。

インド国際スキルセンター

『スキル・インディア』政策導入 1 周年を記念する式典では、インド国際スキルセンター開設計画が発表されまし

た。計画では、2016 年末までに国内 50 箇所に同センターが開設されることになっています。計画の第一フレーズと

して、15 箇所の同センターの開設がムケルジー大統領によって宣言されました。これらの国際スキルセンターは、

インドスキル開発公社(NSDC) によって設置が進められ、世界で通用する職業技能を求める若いインド人に対し、プ

ラダン・マントリ・カウシャル・ヴィカス・ヨジャナ(PMKVY)計画とプラヴァシ・カウシャル・ヴィカス・ヨジャナ

(PKVY)計画が適用されます。まず、ウッタルプラデッシュ州、ケララ州、ジャルカンド州、ビハール州、アンドラ

プラデッシュ州、テランガナ州、西ベンガル州、マハラシュトラ州、パンジャブ州、そしてラジャスタン州に 15 の

センターが開設される予定です。

インディア・スキル・オンライン

ムケルジー大統領は、2 年に 1 度開催される国際技能競技大会にインド代表として参加する最も優秀な人材を選出す

るため、スキル開発起業家省(MSDE)と NSDC が主催する国内技能大会、『インディア・スキルズ・オンライン』の開

幕を宣言しました。次の国際技能競技大会は、2017年にアブダビで開催されます。

インド労働市場情報システム(LMIS)

インド労働市場情報システム(LMIS)は、インド国内のスキル開発における需給傾向情報をまとめたシステムです。

また、国際的な基準やベストプラクティスに基き、制度や手続き、仕組み、データシステムを統合し、労働市場の

8

情報を提供するシステムでもあります。この LMIS を活用することで、労働市場に関する統計的、非統計的資料の作

成が可能になります。国家スキル開発庁(NSDA)が、LMIS の発展を促進する監督省庁に指定されています。

インド実習制度促進計画

この野心的な計画では、1000 億ルピーの予算を投じ、2019 年度までに 5 億人のインド人実習生に対し職業訓練を施

す目標を掲げています。この計画は、MSDE 下の職業訓練事務局長が主導して実行します。実習生訓練は、熟練労働

者の育成に最も適した方法であると考えられています。この計画では、2015 年の国家政策で明確にされている目標

の達成を目指しています。各産業部門や中小企業と連動し、2020 年までに実習生の受け入れ枠を 10 倍に増やす事を

提案しています。

著者 アカンクシャ・ジェイン、『インド展望』

協力: XP Division, MEA

『もし、あなたが誰かのためにランプを灯せば、あなたの歩む道も照ら

してくれるでしょう』

- ゴータマ・ブッダ

9

スパイス海岸の誕生

ケララ州と言えば、田園地帯やハウスボート、アーユルヴェーダ、と知られるようになる前、この『神の恵みの国』

は、スパイス生産で広く知られていました。ここでは、クリストファー・コロンバスをはじめ、多くの人々がケラ

ラ州を目指した歴史を辿ってみましょう。

近年、ユネスコとケララ州観光局は、ケララ州が重要な位置を占めていた古代のスパイス交易路の復活と振興を目

的とした同意書に署名しました。スパイスに関する国際的な取り組みとしては初めてとなるこの同意書では、スパ

イス交易路の構築とケララ州の文化の発展に重要な役割を果たした歴史的な港や建物、市場の復興を目指していま

す。これらの歴史的に重要な建造物の復興を通じ、近代において語られるスパイスにまつわる疑問を解き明かそう

としています。どのようにしてスパイスは世界を支配するに至ったのでしょうか?また、スパイスはどのようにし

て戦争の原因となり、協定・条約が結ばれるきっかけとなり、そして植民地支配の始まりとなったのでしょうか?

さらに、なぜスパイスは金より価値があると考えられるようになったのでしょう?

復興計画の中には、ケララ州内におけるスパイス交易路の発達の歴史や、ローマ帝国が影響力を強め、諸外国がス

パイス交易で富を手に入れようと望んでいた時代に、どのようにしてケララ州がスパイス交易の中心地として台頭

したのかを年表にまとめるべく、州内 25箇所の博物館で調査を行うという重要な計画も含まれています。

なぜ、ケララ州はスパイス交易の中心地になったのでしょうか?それは、もともとケララ州が自然に恵まれた良質

なスパイスが採れる土地であったからです。事実、紀元前 3000 年頃までに、ケララにはスパイス交易の拠点港が発

達していました。スパイス市場の発展に伴い、遥か遠方から貿易商がケララに引き寄せられてきました。ケララ州

でスパイス交易が盛んになった初期の頃に到来した商人の中には、アラブの遊牧民族や古代フェニキア人等もいま

した。そして、紀元前 600 年頃までには、これら商人達によって胡椒やシナモン、香料や油等が、東アジアや、ペ

ルシャ湾を越えてアラビアや、より遠方の地へと運ばれたのです。ある時、ケララを訪れたアラブ商人が税金を払

うための現金を持ち合わせていなかったため、胡椒を『アジアの黒い黄金だ』と言って、胡椒で税金を支払ったと

言われています。すると、この甘味と辛味を併せ持つスパイスの消費量はその年の終わりまでに天文学的に拡大し、

高級料理を象徴するシンボルになったのです。紀元前 1 世紀頃に書かれたローマ時代の小説には、ペッパーソース

のレシピが登場することからも、胡椒が当時の高級料理を象徴する存在であったことが明らかです。事実、ローマ

皇帝のドミティウス帝の治世には、Ahorrea piperataria、すなわち『胡椒小屋』と呼ばれる胡椒商人専用の地区が

設けられていました。

アレクサンダー大王のインド遠征の目的の一つは、スパイス交易で栄えたケララ州の港の掌握であったと言われて

います。紀元前 3 世紀頃にケララ州の港でのスパイス交易が盛んになると、インド国内でもアショカ王が同様のケ

ララ征服計画を立てていました。スパイス交易が盛んになり、ケララ州が各地から来た商人の坩堝となると、ケラ

ラ州民の生活にも影響が顕れるようになりました。世界各地から商人が集まった結果、ケララ州の海岸沿いには国

内最大数のキリスト教会やイスラム教寺院、宿泊施設、城塞やシヴァ神を祀る寺院、さらにチェラマン・ペルマル

王が建てた初のイスラム教寺院のチェラマン・ジュマ・マスジッド寺院や、キリスト教布教の中心地となったヴィ

ペーコッタ僧院、チェンナマンガラム・シナゴーグやアナタパニ・ノース・シナゴーグが建てられたのです。

協力: XP Division, MEA.

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インドの IT&IT 関連サービス産業

序論

インドは世界最大の情報技術(IT)産業サービス提供国で、1240~1300 億ドル規模の世界市場の約 67%を占めていま

す。インドの IT 産業には、約 1000 万人が従事しています。その規模もさることながら、インドの IT 産業はインド

経済の変革を促し、世界経済におけるインドの評価を変えたという点で重要な産業です。アメリカ企業が提供する

IT サービスより 3~4 倍安く、コスト競争力のあるインドの IT サービスは、その独自の販売手法(Unique Selling

Proposition, (USP))でインドの主力産業となっています。また、世界的なIT企業がイノベーションセンターをイ

ンド国内に設立していることから、知識産業集積地としても台頭しつつあります。

IT 産業は、インドの教育産業に対し、特にエンジニアリングやコンピューターサイエンスといった分野での膨大な

教育需要を生み出しました。インドの IT 産業と IT 関連サービスは、IT サービス、ビジネスプロセス管理(BPM)、ソ

フトウェア製品とエンジニアリングサービス、そしてハードウェア部門の 4 部門に大別されます。

現在、1430 億ドルの規模があると見られている IT-BPM 部門は、今後も年平均(CAGR)8.3%で成長し、2015 年度には

1430 億ドルにまで成長すると期待されています。同部門は、インドの 2015 年度の国内総生産(GDP)の 9.5%を寄与

するであろうと期待され、さらにサービス輸出の内 45%を占めると試算されています。

市場規模

インドの IT 部門は、現在の為替条件下で 2016 年度は年率 12~14%で成長すると期待されています。また、同部門

は 2025 年度までに現在の部門売り上げの 3倍となる 3500億ドルを売り上げると期待されています。

インドは世界で 3番目に新規事業の参入環境が整っている国とされ、年間 4200の新会社が設立されています。

インドのインターネット経済の規模は、2018 年までにインドの国内総生産(GDP)の 5%を占める 10 兆ルピー(1467 億

2000 万ドル)に到達すると見られています。インド国内のインターネットユーザー数は、2016 年 5 月時点で 4 億人

を超え、世界第 3 位となりました。また、ソーシャルメディアユーザー数は 1 億 4300 万人、スマートフォンユーザ

ー数は 1 億 6000万人に達しています。

パブリック・クラウドサービス部門の 2016 年の収益は 12 億 6000 万ドルに達すると見られており、前年度比で

30.4%拡大しています。国内のパブリック・クラウドサービス市場だけで、2014 年の 6 億 3800 万ドルから 2018 年

には 19 億ドルと 3 倍に拡大すると推計されています。インターネットの普及(農村部含む)や電子商取引の急速な台

頭等が、インド国内のデータセンターの設置数の拡大や、ホスティング・マーケットの成長を主に牽引しています。

インドのヘルスケア情報技術(IT)市場は、現在、10 億ドル市場と目されており、2020 年までに 1.5 倍成長すると期

待されています。また、インドの企業間電子商取引市場は、2020 年までに 7000 億ドルに、そして企業・消費者間電

子商取引市場は 1020億ドルに達すると期待されています。

投資

インドの IT 部門のコア・コンピーテンシーや強みは、世界の主要国から多額の投資を引き寄せています。インド産

業政策振興局(DIPP)が公表しているデータによると、インドのソフトウェア部門とハードウェア部門は、2000 年 4

月から 2016 年 3月にかけて、累計 210億 2000万ドルの海外直接投資(FDI)を誘致しました。

また、インド国内の新規事業者は、2016 年 3 月までに 307 件の取引を行い、合計で 14 億ドルと売り上げたと試算さ

れています。

更なる成長を目指す技術系大企業の多くは、より大きな企業に対するサービス提供を検討していると思われますが、

市場調査会社のジンノヴ社は 2015 年に 116 億ドル相当を売り上げた中小企業の方が、より収益性の高い商機を提供

するとしており、2020 年には 258 億ドルの収益を上げると期待されると報告しています。

インドの IT 部門、及び IT関連部門に対し行われた主要な投資案件は下記の通りです:

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データ保護サービスを提供するドゥルヴァ・インコーポレーション社は、既存出資者であるセコイア・キャ

ピタル・インディア社と、シンガポール経済開発庁(EDB)の投資部門で同社に対する新規出資者となる EDBI

社が行った投資ラウンドで、5100万ドルの融資を受けました。

アメリカの巨大技術系企業である Google 社は、Google ステーションという新しい Wi-Fi システムを開発し

ました。このシステムを用い Google 社は、ショッピングモールやカフェ、大学といった人が多く訪れる場

所に Wi-Fiスポットを設定する予定です。

リライアンスインダストリーズ社(RIL)は、主要都市や町に新興企業ハブを開設し、技術系の新事業に対し、

500億ルピー(7 億 4800 万ドル)規模の Jio Digital India Startup 基金から投資する計画を立てています。

グルガオンに拠点を置くモバイル財布事業新興企業でモビクウィック・システム社が所有・運営するモビク

ウィック社は、ナスダックに上場している南アフリカの電子決済技術企業の Net1 社から 400 万ドルの融資

を受けました。

オレンジ・グル―プのグループ会社でサービス系事業を展開するオレンジ・ビジネス・サービシズ社は、ヒ

マチャルプラデッシュ州政府専用のデータセンターを開設しました。このデータセンターは、インドで初め

てエコをコンセプトに設置され、必要電力の最小化と電力効率の向上に取り組んでいます。

アメリカに拠点を置くモバイル・ソリューション企業のパープル・トーク社は、ハイデラバードで携帯のシ

ョッピングアプリを利用した地元小売業の事業拡大を支援している、地元密着型商業プラットフォームのヌ

ッカド・ショップス社に対し、100万ドルの融資を行いました。

デリーに本社のある電子商取引企業のカートロケット社は、800 万ドルを目標に行った投資ラウンドを日本

の機関投資家から 200 万ドルの融資を受け終了しました。カートロケット社は、この投資ラウンドで得た融

資を、衣類やアクセサリー類を販売するインド国内の小規模小売業者や個人小売業、または自宅で小売業を

開業している経営者に対し同社が提供している、携帯電話でのオンライン・ツー・オフライン・マーケティ

ングサービス、Kraftly、の拡大に充当する予定です。

ムンバイでベビーケア用品や子供関連用品をオンライン販売しているホプスコッチ社は、シリーズ C ラウン

ドで Facebook の共同創業者であるエドゥアルド・サベリン氏から 1300 万ドルの融資を受けました。この融

資は成長軌道にあるホプスコッチ社を支援し、同社の技術基盤の強化を後押しする事でしょう。

中小企業に対し、携帯電話を利用したカスタマー・エンゲージメント・プラットフォームを提供する MoMark

Service 社は、製品ラインナップの拡大と人材確保に充当するため、Your Nest Angel Fund 社と LNB グルー

プから 60万ドルの融資を獲得しました。

消費者がお得な情報を検索でき、イベントチケットの購入やクーポン券の発券もできるソーシャル・ディス

カバリー・アプリ、Shouut を提供するジャイアント・テック・ラボ社は、インド在住の非常に裕福なエンジ

ェル投資家から、50万ドルのエンジェル融資を受けました。

テランガナ州 IT 次官のジャイッシュ・ランジャン氏は、アップル社が初めての国外技術開発センターをハ

イデラバードに開設する計画を立てていると明かしました。投資額は 2500 万ドルで、開設されると 4,500

人分の雇用創出につながると期待されています。

ビジービーズ・ロジスティックス・ソリューションズ社が運営する電子商取引ロジスティックス企業のエク

スプレス・ビーズ社は、既存投資家である SAIF パートナーズ社、IDG ベンチャーズ社、ヴァーテックス・ベ

ンチャーズ社、そしてヴァリアント・キャピタル社が行ったシリーズ A ラウンドで 1250 万ドルの増資を受

けました。同社は融資金を同社の技術イニシアチブとプロセス強化に充当する予定です。

オンラインで家事サービスを受注・提供するハウスジョイ社は、Amazon 社が主導して行ったシリーズ B ラウ

ンドで 15 億ルピー(2200 万ドル)の融資を受けました。今回の投資ラウンドで、ヴァーテックス・ベンチャ

ーズ社やクオルコム社、Ru-Netテクノロジー・パートナーズ社が新規出資者となりました。

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世界的なプライベート・エクイティ企業であるブラックストーン・グループは、インドで旅行業、輸送業、

流通ソフトウェア開発業を展開する IBS ソフトウェア社の株式をジェネラル・アトランティック社やそのほ

かの株主から 1 億 7000 万ドルで購入しました。

インドの IT 大手、インフォシス社は、スポーツ選手が身に着けるアクティビティ記録デバイスを製作する

アメリカの新興企業、Whoop 社の一部株式を 300万ドル分購入しました。

マイクロソフト・ベンチャーズ社は、今後 5 年間でインドの新興企業 500 社に対し企業支援を行う計画を立

ています。この計画の背景には、起業ラッシュが続くインドにおいて、真に継続可能で収益性のある新興企

業を創出したいというヴィジョンがあります。

全国ソフトウェア・サービス企業協会(NASSCOM)は、技術系企業の起業支援を行う企業支援センターをイン

ド国内に 4 か所新規開設する計画です。現在、インド国内にはインド政府の『スタート・アップ・インディ

ア』政策の支援を受け、全部で 3か所の起業支援センターが設けられています。

NASSCOM の非営利団体であるナスコム基金は、SAP インド社と共同で国内 12 都市に 25 か所のナショナル・

デジタル・リテラシー・ミッション・センター(NDLM)を開設する予定です。この NDLM の開設は、インド政

府が促進する『デジタル・インディア・イニシアチブ』の一環として進められます。

インド 2 位の IT サービス企業であるインフォシス社は、石油やガス産業に対し高度な情報管理コンサルテ

ィングサービスを提供しているアメリカ企業のノア・コンサルティング社を買収しました。

クラウドコンピューティングを利用してセールスやマーケティング、ラーニング、顧客経験ソリューション

サービスを提供するアメリカのカリダス・ソフトウェア社は、ハイデラバードにセンターを開設し、同時に、

インド市場に同社の『The Lead to Money』プログラムを投入しました。

ウィプロ社の子会社で、1 億ドルの資金を原資にベンチャーファンド事業を行うベンチャーファンドのウィ

プロ・ベンチャーズ社は、特定国で重点的に展開するベンチャー企業に投資し、パートナー関係を構築する

という戦略に基づき、アメリカに本社を置く新興のベンチャー・キャピタル・ファンド社に対し出資を計画

しています。

調査会社のインターナショナル・データ・コーポレーション社(IDC)は最新の調査で、近い将来、インドは

企業や産業、消費者行動や取引を妨げてきた世界的な技術トレンドを突き止めるであろうと報告しています。

リライアンス社は、インド国内で 650,000 平方フィートの面積を持つデータセンターを建設しています。同

社がインド国内に設置するデータセンターとしては 10 か所目になります。このセンターが開設されると、

リライアンス社がインド国内に持つデータセンターの総面積は 100 万平方フィートとなり、投資総額は 2 億

ドルに達します。

インテル社は、2015 年に同社の投資部門であるインテル・キャピタル社を通じ、ウェアラブル・デバイスの

研究開発やデータ分析、モノのインターネット化(IoT)に取り組む技術系企業 16 社に対し、総額 6200 万ド

ルの融資を行う予定です。現在、インドの IoT部門は 2020年までに 150 億ドル規模に達し、280億台の機器

をインターネット化すると期待されています。

政府のイニシアチブ

インドの IT 産業及び IT関連産業の振興に向け、インド政府が導入した主要なイニシアチブは下記の通り:

ラヴィ・シャカール・プラサード通信情報技術大臣は、現在 150,000 箇所設けられている公共サービス・セ

ンター、または e-Seva センタ―を 250,000 箇所に拡大する計画を発表しました。この計画では、e-Seva セ

ンターを電子サービス提供場所としてではなく、地方起業家達が国家レベルの専門家と交流しガイダンスを

受けられる場所にすることを目標としています。

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テランガナ州政府は、『スマートシティ計画』やモノのインターネット化、サイバーセキュリティ、教育、

遺跡のデジタル化といった数々の技術系イニシアチブに、ネットワークソリューション大手のシスコ・シス

テムズ社と共同で取り組むことを定めた同意書に署名しました。

インド鉄道省は、バーコード化された乗車券や、全地球測位システム(GPS)を利用した客車内での情報提供

システム、乗車券発行関連施設の統合、駅舎での Wi-Fi 接続、さらに自由席利用者向けの高速長距離電車の

運行等、旅客数の増加を目指し、インド国鉄のデジタル化を促進する計画を立てています。

プネー・スマートシティ開発公社(PSCDCL)は、ヨーロッパ・ビジネス・テクノロジー・センター(EBTC)と覚

書(MOU)を取り交わしました。これにより、PSCDCL は、ヨーロッパの最新の技術情報やソリューション、ベ

ストプラクティスを入手できるようになります。

新たに 37ヶ国が e-観光ビザ(e-TV)の対象国に追加され、e-観光ビザ対象国は合計 150ヶ国となりました

電子機器情報技術局とキャンバンク・ベンチャー・キャピタル・ファンド社は、電子機器開発ファンド

(EDF)を共同で開設する計画を立てています。EDF は、『投資信託に対し、投資を行う投資信託』、すなわち

『ファンド・オブ・ファンズ』で、電子機器分野やナノエレクトロニクス、情報科学分野(IT)で新しい技

術の開発に取り組む企業に対し、リスク・キャピタルを提供する投資信託『ドーター・ファンド(Daughter

Fund)』に対し投資を行います。

人材開発省(HRD)は、官民パートナーシップ(PPP)方式で、インドのナグプール、ランチー、そしてプネーの

3 か所にインド情報技術大学(IIIT)を新設するため、タタ自動車やタタ・コンサルタンシー・サービシズ社、

不動産業のハブタウン社を含む民間企業とパートナシップ協定を結びました。

インド政府は、ナレンドラ・モディ首相が推進する『デジタル・インディア政策』と『スタートアップ・イ

ンディア政策』の一環として、『モノのインターネット化』に取り組む新規事業者を支援する企業支援セン

ターを新たに 5 か所開発する計画を立てています。その内、少なくとも 2 箇所については、スマート農業向

けソリューションを開発するため、農村部に開設される予定です。

インド政府は、一部行政サービスを IT 技術を活用して提供し、官公庁とインド国民を結びつけるため、

『デジタル・インディア政策』を導入しました。これまで、『デジタル・インディア政策』から刺激を受け、

数々の重要技術が開発されてきました。これらの技術は産業部門の枠を超え導入されており、現在、5500 億

ドル規模のインドの国内総生産(GDP)を 2025年までに 1 兆ドルに拡大すると期待されています。

インドとアメリカは、1.13 兆ルピー(165 億 8000 万ドル)の予算が計上されたインドの野心的な政策、『デ

ジタル・インディア・イニシアチブ』の実現に向け、協力可能性を共に模索する事で同意しました。両国は、

また、今年後半にインドで米印情報通信技術(ICT)ワーキング・グループ会合を開催することでも同意しま

した。

テランガナ州政府は、T-Hub と名付けられた起業支援センターをハイデラバードで建設しています。テラン

ガナ州政府は、このセンターの開設により、ハイデラバードの技術系企業の進出先としての地位を再度確立

しようとしています。同センターは、インド情報技術大学ハイデラバード校(IIIT-H)の敷地内に 6 万平方フ

ィートの用地を確保し建設が進められており、州政府は国大最大級の起業支援センターと言われるこの建設

事業に対し、3 億 5,000 万ルピー(514 万ドル)の予算を投じました。完成後には、1000 社以上の新会社が入

居する世界最大の起業支援センターになると見られています。

電子機器情報技術局(DeitY)は、より多くのインド国民にデジタル知識を習得させるため、今後 3 年間をか

け 6000万人の国民を対象としたデジタル・リテラシー・プログラムを行う計画を立てています。

今後の道程

インドは世界の IT 企業が最も進出したい国となっています。インドは、インド国内外でグローバル企業に対し IT

サービスを提供し、その技術の高さを証明してきました。そして、今、ニューIT と呼ばれる技術が開発され、イン

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ドの IT 大手にありとあらゆる部門での、新しいビジネスチャンスを提供しています。中でも、ソーシャルサービス

(Social Service)、モバイル(Mobility)、ビックデータ・アナリティックス(Analytics)、そしてクラウドコンピュ

ーティング(Cloud)などを意味する SMAC 技術は 1 兆ドルの商機をもたらすと期待されています。SMAC を構成する技

術の中でも特にクラウドコンピューティングは、最大の商機をもたらすとされており、今後、年平均 30%で成長し、

2020 年までに 6500 億~7000 億ドル規模の商機を提供すると見られています。IT 企業にとって、次いで有望とされ

ているのはソーシャルサービス技術で、2020 年までに 2500 億ドル規模の商機をもたらすと期待されています。イン

ドの電子商取引部門の現在の規模は 120 億ドルで、現在も堅調な成長を続けており、消費行動が高成長を続ける中、

求められる製品やサービスを開発といった新たな商機をインド IT 企業に提供しています。

文中で使用された為替レート: 1 ルピー = $ 0.0149 (2016 年 9月 29日時点)

参照: メディアレポート、報道情報局 (PIB), 産業政策促進局(DIPP)、各種統計, 情報技術局

出典: www.ibef.org

『信頼は愛することの最初の一歩である』

- ムンシ・プレムチャンド

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インドの人気観光地 – ジャイサルメール

基本情報

州: ラジャスタン州

面積:

5.1 ㎢

標高:

225 m

気温:

夏期: 46 - 32 C

冬期: 27 - 1 C

年間降雨量:

10 cm

観光に適した時期:

10 月から 3 月

STD Code: 02992

市内の観光ツアー

ラジャスタン州観光局が市内観光

ツアーと砂丘観光ツアーを主催し

ています 。

Development Corporation (RTDC) during season. Tel: 02992 252392

ジャイサルメールの砂漠国立公園

ガディサール湖

ジャイサルメールのデザート・フェスティバル

ラジャスタン州の位置

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ラジャスタン州ジャイサルメールは 12 世紀にその起源を辿ることが出来ます。史実によると、ジャイサルメールを

築いたラワル・ジャイサルは、ロデュルヴァの王であったデオラジのラワルの王位継承者であったが、異母弟が王

座についたため、自身の王国を建設するため旅に出たと言われています。旅の途中、ラワル・ジャイサルメールは、

賢者エースルに出会います。エースルはジャイサルに対し、クリシュナ神が自身の出自であるヤダフ族の子孫がこ

の地に新しい王国を築くであろう、と予言していたと告げます。1156 年、ラワル・ジャイサルはこの予言の地に泥

の要塞を造営し、自身の名にちなみジャイサルメールと名付け、王国の首都に定めたのです。

ジャイサルメールやその周辺の観光地やお勧めのアクティビティ

キャメル・サファリ

型通りの観光から離れて、ラジャスタン州を満喫しませんか?そう、砂漠の船、ラクダでの旅です。ジャイサルメ

ール市内には数多くの信頼できるキャメル・サファリー・ツアー会社が何軒もあります。日帰り旅行もあれば、砂

漠の村々に一泊するツアーもあります。ほとんどのツアーでミネラルウォーターや食事を提供してくれます。

ジャイサルメールの砂丘で自分だけの旅の思い出を

都会の喧騒から離れ、ラジャスタンに広がるタール砂漠の真ん中で、真のラジャスタンを経験してください。ラジ

ャスタンの輝く星空の下でのキャンプでは、神秘的な体験に癒される事でしょう。温かい砂を足元に感じながら、

砂漠に寝転がり、文化パフォーマンスを楽しんでください。冒険と癒しが共存するジャイサルメールの砂丘でのキ

ャンプは、まさに逃してはならないアウトドア体験です。

ジャイサルメール城塞

ジャイサルメール城塞は、砂漠の中に突如現れ、砂地の金色と一体化して見えることから別名ソナール・クイラ(黄

金城塞)とも呼ばれています。夕暮れ時には、長く伸びる夕日がこの城塞を照らし、益々神秘的な雰囲気を醸し出し

ます。この城塞は、地元の職人の手によって古典王宮建築様式で建てられました。ジャイサルメール城塞は世界遺

産に認定されており、サタジット・レイの有名なフェルダー物語と、それを下敷きに撮影された『ソナール・ケラ』

(邦題『黄金の砦』)で鍵を握る重要な場所として登場します。

ジャイサルメール政府博物館

考古学博物館局によって開設されたこの博物館は、ジャイサルメールを訪れる観光客に人気の観光地です。博物館

の展示物の中で最も印象的なのは、ラジャスタン州の州鳥であるインドオオノガンをモチーフにしたトロフィーで

す。また、伝統的な家庭用品や、紀元前 7 世紀から 9世紀にかけて製作された陶器や宝飾品、彫像等、ジャイサル

メールの豊かな文化の面影を示す遺産が展示されています。

ナトマル・ジ・キ・ハヴェリ

ナトマル・ジ・キ・ハヴェリは、19 世紀に 2人の建築家兄弟によって建てられました。この兄弟は、ハヴェリの両

端から作業を始め、見事な美しさを持つ左右対称の建造物を生み出しました。建物の装飾には黄色の砂岩が利用さ

れ、ミニアチュア絵画や強力な牙を持つ動物が彫り出されています。

パトウォン・キ・ハヴェリ

ジャイサルメールのハヴェリの中でも最大級で最も繊細な彫刻が施された 5 階建てのパトウォン・キ・ハヴェリは

狭い路地に面して、気品を保ち立っています。建築当時の栄光の面影は失っているものの、内部の壁に残る絵画や

鏡を使った装飾を見る事が出来ます。

マンディール宮殿

5 階建てのバダル・マハル(『雲の宮殿』)の荘厳さは、パゴダのようなタジア・タワーの存在でより強調されます。

宮殿の各階には、繊細な彫刻が施されたバルコニーがあります。バダル宮殿の美しさは、塔をタジア(ムハラムの所

有物にあった山車)の形に成型したイスラム教徒の職人の技によって引き出されました。

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ジャイサルメールのジャイナ教寺院

ジャイサルメール城塞内にあるジャイナ教寺院の多くは、12 世紀から 15 世紀にかけて建てられました。これらの寺

院は、『ティルタンカーズ』(人々に涅槃に到達する方法を教える教師)と呼ばれる有名なジャイナ教の隠者、リカ

ブデーヴジとシャムバヴデヴジの二人を祀っています。ジャイサルメールにあるそのほかの建造物と同様に、これ

らの寺院も黄色の砂岩をくり抜いて作られています。多くは、その美しい建築様式で知られるディルワーラ様式で

建てられています。

ガディサール湖

ガディサール湖は、14 世紀にこの地を治めたメハラワル・ガドシ・シンが荒廃した国土に水を供給するために建築

しました。一時、この雨水貯水湖は、ジャイサルメールの主要飲料水供給源でした。その重要性から、貯水湖の周

辺には多くの小さな寺院や祠が建てられ、この貯水湖は、巡礼の中心地、そして観光資源へと変貌しました。現在

では、夜が明けると朝日を浴びて黄金に光り輝くジャイサルメール城塞の写真が撮影できる人気スポットとなって

います。

ババ・バグ

ジャイサルメールから北に 6 キロの地点にあるのが、バラバーグ(直訳すると『大きな庭園』)とも呼ばれるババ・

バグです。この庭園には、ジャイ・シン 2 世のものを含む、ジャイサルメールを統治したマハラジャ達の墓碑があ

ります。この庭園からは、美しい日没の眺めが楽しめます。

デザート・ナショナル・パーク

デザート・ナショナル・パークは、タール砂漠の生態系や、砂漠に住む多様な野生動物を観察できる場所です。こ

の国立公園は、起伏に富んだ砂丘やのこぎり状の岩場、塩分の高い湖の底やこれらの中間的な地形で構成されてい

ます。公園内には、アメリカガモや砂漠ガゼル、砂漠ギツネ等の動物が生息しています。また、絶滅危惧種に指定

されている空を飛ぶ鳥としては世界最重量のインドオオノガンも観察できます。冬期には、ヒマラヤシロエリハゲ

ワシやユーラシアシロエリハゲワシ、カタシロワシ、セーカーハヤブサ等、驚くほど多種多様な移動性猛禽類が飛

来します。

クルダラ

住民のパリワル・ブラフミン族が、一夜にして全員姿を消し、廃墟となった中世の村が 84箇所あります。中でも良

く知られているのがジャイサルメールから南西に 18キロ離れたクルダラ村と、30 キロ離れたカバ村です。この 2つ

の村の遺跡は、当時の建築様式の良質な標本となっており、また、写真愛好家にとっては絶好の撮影地となってい

ます。様々な伝説が伝わっていますが、村民が忽然と姿を消した理由は今もはっきりとわかっていません。地域住

民の中にはこの地は呪われていると信じ、村の中を歩き回るのをためらう者もいます。

タノット・マタ寺院

タノット・マタ寺院はジャイサルメールから 120 キロ離れた場所にあります。タノット・マタは、ヒングラジ女神

の生まれ変わりと考えられています。1965 年の第 2 次インド・パキスタン戦争の際、この寺院は非常に激しい銃撃

線や爆撃に曝されたと伝わっていますが、寺院を狙った砲弾や爆弾で爆発したものは一つもなかったそうです。こ

の逸話から、この寺院はより多く信仰を集めるようになりました。戦後、タノット・マタ寺院は国境警備隊(BSF)に

よって再建され、現在は BSF 基金が管理しています。

デザート・フェスティバル

観光局が 1 月から 2 月にかけ開催するデザート・フェスティバルは、ラジャスタン州の豊かで色鮮やかな民俗文化

を満喫するのに最適なお祭りです。フェスティバルでは、操り人形やアクロバット、ラクダレース、ラクダポロや

民俗舞踊等が見どころとなっています。

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バイサキ

バイサキ寺院は、ヒンズー教徒の巡礼地となっており、毎年満月の月曜日に祝われるバイサキには多くの信者が沐

浴に訪れます。シバ神を祀るこの寺院は、もともとプラティハール時代初期に建てられ、16世紀に再建されたと見

られています。

アーカルの木の化石公園

この公園で見られる木の化石は1億8000万年前のものと言われており、タール砂漠で起こった地殻変動を記憶を現代

に伝えています。

ポカラン

ポカランはタール砂漠の中心に位置する町です。(ジャイサルメールから110キロ)この町にあるポカラン城塞は、マ

ルワールの有力なラージ族の貴族であったチャンパワット・ラトールが造営したものです。ポカラン城塞は改装さ

れ、現在はヘリテージホテルとなっています。

バルメール (153 km): 小さいながらも活気溢れる砂漠の町、バルメールは手染め産業と手彫り木製家具の産地、

鮮やかな色彩の民俗衣装をまとった人懐っこい人々が住む町として知られています。毎年3月には、バルメール祭が

開かれています。

バルメールから35キロ離れた場所には、キラドゥ様式と呼ばれる建築様式で建てられた5つの寺院群があります。こ

れらの5つの寺院には非常に細やかな彫刻が施されています。中でも多重尖塔を持つソメシュワラ寺院は圧巻です。

ジャイサルメールへの行き方

空路

最寄り空港はジョドプール空港です(290㎞)

鉄道

ジャイサルメールへは、インドの主要都市と接続しているジョドプールやデリーから鉄道で行けます。

陸路

ジャイサルメールは、下記の都市と自動車道で繋がっています:

アジメール 513 km

バルメール 153 km

ビカネール 330 km

デリー897 km

ジャイプール638 km

ジョドプール290 km

アブー山、ジョドプール経由で572㎞、バルメール経由で440㎞

ウダイプール563 km

協力: https://www.incredibleindia.org, http://www.mapsofindia.com,

http://tourism.rajasthan.gov.in/jaisalmer

19

インドの州: パンジャブ州

インド最北州のひとつであるパンジャブ州は、西でパキスタンのパンジャブ郡、北でジャンムー・カシミール州、

北東でヒマチャルプラデッシュ州、南と南東でハリヤナ州、そして南西でラジャスタン州に接しています。

州内で 5 つの河川が合流していることから、パンジャブ州の農地は肥沃で生産性が高くなっています。インド全州

の平均耕作面積の 40%を優に超え、州面積の約 82%で耕作が行われています。

パンジャブ州は、『インドの食糧庫』として知られており、インド初の『緑の改革』を牽引した州です。2025 年ま

でに、パンジャブ州は国内最大の非食用穀物生産州になり、また、最大の農業製品輸出州になると期待されていま

す。国土面積に占める割合は 1.5%と小さいながらも、パンジャブ州の小麦生産は国内小麦総生産量の 17%を占め、

米生産では全国生産量の内、11%を生産しています。農業が盛んであることから、農業関連産業や酪農、酪農製品

業、その他食品加工産業に適しています。2015年度、パンジャブ州では、416万トンの野菜、1710万トンの小麦、

1062万トンの米が生産されました。

パンジャブ州には強固な農業基盤があり、主要作物も大量に生産しています。2015 年度には、主要作物のサトウキ

ビの生産量が 712 万 5000 トンを記録しました。2016 年度州予算では、農業と関連産業に対し、11 億 4000 万ドルの

予算が計上されています。

パンジャブ州は、インドで最もインフラ整備の進んだ州に選出されています。州内の道路や鉄道、航空網、接続性、

橋の建設、基礎的施設は国内最高ランクとされています。2016 年 6 月時点におけるパンジャブ州の発電能力は

12,936 メガワット(MW)でした。

インド産業政策促進局(DIPP)が公表しているデータによると、パンジャブ州は 2000 年 4 月から 2016 年 3 月までの

間に、総額 135 億ドルの海外直接投資(FDI)の誘致に成功しています。

世界銀行や KPMG が行った調査によると、パンジャブ州はインドで最も簡潔に新規事業開始手続きが出来る州である

とされています。パンジャブ州では、2013 年 12 月に投資促進局(BIP)を立ち上げ、同州向けの投資案件手続きを、

一括受託する体制を整えています。BIP では、環境汚染規制や、消費税・税務関係、労働関係、工場許認可、ボイラ

ー登録、都市国家計画、用地や電力関連案件について許認可管理を行っています。

パンジャブ州は、製糸業や既成服、靴下といった繊維関連産業の主要ハブとして台頭してきました。州政府は、繊

維産業に特化した工業団地を開発したり、繊維産業に好意的な政策や繊維産業関連施設の建築に対する優遇策等を

提供するなどし、繊維産業への投資機会を提供しています。

概要

州都: チャンディーガル

面積 (㎢): 50,362

言語: パンジャブ語、ヒンディー語、英語

識字率: 76.7%

主要産業: 農業用車両及び自動車部品、農業関連産業、自転車及び自転車部品、化学製品、食品、軽工業品、製薬、繊維

一目でわかる経済: パンジャブ州の州総生産 2014年度のパンジャブ州の州内総生産(GSDP)は、577億ドルでし

た。 最終更新日: 2015年 11月

20

2004 年度から 2015 年度にかけてのパンジャブ州の州内総生産(GSDP) の平均成長率は、10.12%でした。パンジャブ

州は、繊維産業、農業ベース産業、IT・ITeS 産業、自動車・自動車部品産業、スポーツグッズ製造や軽工業部門に

おける投資機会を提供しています。

主要産業:

パンジャブ州の農業部門は、2011 年度時点の価値で、2015 年度の州内総生産(GSDP)の 27.19%に貢献し、州

民 60%の生活を支えています。食品加工部門は次の成長分野と目されており、州政府は同部門に対する投資

を促進するために様々な施策を導入しています。

パンジャブ州は、同州を IT 産業にとって魅力的な進出先にするため、様々な政策や優遇策を提供していま

す。パンジャブ州モハリは、ITや ITアウトソーシング事業のハブとして開発されています。

パンジャブ州は、綿糸や混紡素材、さらには機械織生地のインド有数の産地のひとつです。パンジャブ州の

ルディアナは、『インドのマンチェスター』とも呼ばれる綿布の一大産地で、2015 年度(2015 年 6 月まで)

には、インド全国の綿布生産の 15.47%を生産しました。

協力://www.ibef.org

『現代世界における最大の問題は貧困でも疾病でもなく、愛情と奉

仕の精神の欠落と、誰からも必要とされないという孤独感である』

- マザー・テレサ

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インドで開催予定のビジネス商談会・展示会 2017 年 2 月~4 月

SN Event Organizer

Product Profile

1 India Stonemart 2017

February 2-5, 2017

インディア・ストーン・

マート 2017

2017年 2月 2日~5日

Centre for Development of Stones &

Federation of Indian Chambers of

Commerce & Industry

インド石材開発センター&インド商工会

議所連合会

http://www.stonemart-india.com;

http://www.cdos-india.com

石材業界の国際展示会

2 IFEX 2017

February 3-5, 2017

IFEX2017

2017年 2月 3日~5日

The Institute of Indian Foundrymen

インド鋳造技術者協会

http://www.ifexindia.com

鋳造技術や機器、原料に関

する国際展示会

3 10th Signature IIJS

February 8-10, 2017

第 10 回シグネチャー

IIJS

2017年 2月 8日~10 日

Gem & Jewellery Export Promotion

Council

貴石宝飾品輸出振興審議会

http://www.iijs-signature.org;

http://www.gjepc.org/igjme

宝石または宝飾品の国際展

示会

4 43rd IHGF Delhi Fair

Spring

February 16-20, 2017

第 43 回 IHGFデリー・フ

ェア・スプリング

2017年 2月 16日~20 日

Export Promotion Council for

Handicrafts

手工芸品輸出振興審議会

http://www.epch.in

手工芸品の国際商談会

5 ChemTECH World Expo

2017

February 14-17, 2017

ケム・テック・ワール

ド・エキスポ 2017

2017年 2月 14日~17 日

Chemtech Foundation

ケムテック・ファンデーション

http://www.chemtech-online.com

化学産業の国際展示会

6 ACREX India 2017

February 23-25, 2017

ACREX インディア 2017

2017年 2月 23日~25 日

NumbergMesse India Pvt. Ltd.

ヌンバーグ・メッセ・インディア社

http://acrex.in

空調、冷蔵、ビルメンテサ

ービスの国際展示会

7 Indian Ceramics 2017

March 1-3, 2017

インドセラミクス 2017

2017年 3月 1-3日

Unifair Exhibition Service Co.,

Ltd.

ユニフェアー展示サービス社

http://www.indian-

ceramics.com/index.html

セラミック分野の国際展示

8 Home and Personal

Care Ingredients

India (HPCI)

March 2-3, 2017 インド在宅個人医療用品

2017年 3月 2-3日

NürnbergMesse India Pvt. Ltd.

ヌンバーグ・メッセ・インディア社

http://www.hpci-india.com

在宅・個人介護医療機器・

用品の国際展示会

9 India Electronics

Week

March 2-4, 2017

インドエレクトロニク

ス週間

2017年 3月 2-4日

Bangalore International Exhibition

Center (BIEC)

バンガロール国際展示センター

https://www.indiaelectronicsweek.co

m

国際電子産業の国際展示会

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10 India International

Tea & Coffee Expo

March 3-5, 2017

インド国際紅茶コーヒ

ーExpo

2017年 3月 3-5日

India International Tea & Coffee

Expo

インド国際紅茶コーヒーexpo

http://www.teacoffeeexpo.in/index.a

spx

紅茶・コーヒー・それに付

随する製品の国際展示会

11 India Fashion Forum

2017

March 8-9, 2017

インドファッションフ

ォーラム 2017

2017年 3月 8-9日

Images Multimedia Pvt. Ltd.

イメージズ マルチメディア社

http://www.indiafashionforum.in

小売りファッションの国際

展示会

12 Powerelec India

March 9-11, 2017

パワーエレク インド

2017年 3月 9-11日

FairAct Exhibitions & Events LLP /

VERIFAIR

フェアアクト展示イベント社/ヴェリフ

ェアー

http://www.powerelec.co.in/index.ph

p

エネルギー・電子製品分野

の国際展示会

13 ACMA Automechanika

March 21-24, 2017

ACMA オートメカニカ

2017年 3月 21-24 日

Messe Frankfurt Trade Fairs

India Pvt. Ltd.

メッセフランクフルトトレードフェ

アインド社

http://acma-automechanika-

newdelhi.in.messefrankfurt.com/n

ewdelhi/en/exhibitors/welcome.ht

ml

自動車産業の国際展示会

14 Secutech India

April 6-8, 2017 セクテックインディア

2017年 4月 6-8日

ABEC Exhibitions & Conferences

Pvt. Ltd. ABEC展示会議社

http://www.secutechindia.co.in/i

ndex.htm

警備関連の国際展示会

15 Medical Fair 2017

April 6-8, 2017

メディカルフェア

2017

2017 4月 6-8日

Messe Dusseldorf India Pvt. Ltd.

メッセドゥっセルドルフインド社

http://www.medicalfair-india.com

病院・健康センターのた

めの国際展示会

16 Packplus South

Bangalore

April 7-10, 2017

パックプラス南バン

ガロール

2017年 4月 7-10日

Print-Packaging.com Pvt. Ltd.

プリントパッケージング社

www.packplussouth.in

パッケージ技術の国際展

示会

17 INDIA STEEL Expo

2017

April 20-22, 2017

インド鉄鋼エキスポ

2017

2017年 4月 20-22 日

Ministry of Steel, Government of

India and Federation of Indian

Chambers of Commerce and

Industry (FICCI)

インド中央政府鉄鋼省・インド商工

会議所連合会

www.indiasteelexpo.in

鉄鋼分野の国際展示会

23

18 Chemspec India 2017

April 25-26, 2017

ケムスペックインデ

ィア 2017

2017年 4月 25-26 日

ChemicalWeekly and Mack Brooks

Exhibitions

ケミカルウイークリー・マックブル

ックス展示社

http://www.chemspecindia.com/ind

ex.php

微粒子・特殊化学製品の

国際展示会

19 BLECH India 2017

April 27-29, 2017

BLECH インディア

2017

2017年 4月 27-29 日

Inter Ads-Brooks Exhibitions

(India) Pvt. Ltd. and Mack

Brooks Exhibitions

インターアド・ブルックス展示社

http://www.blechindia.com/2017/e

nglish/

板金加工の国際展示会

インドからの取引照会

SN. 企業名 関心分野

1. Mr. Mahan B. Rathod,

M/s RGM Exim, 312, Rathod Bhuvan,

Kocharab,Ellisbridge,Ahmedabad-380006

Gujarat, India

Mobile No:+91-7878719168

Skype: mahanrathod2

Email: [email protected]

衣類

2. Mr. R. Ravi Kumar

M/S Asia Exports

Phone : 044-24746242 / 9094194863 / +91-

9841321074

Skype id: asiaexports1

Email : [email protected]

mailto:[email protected]

/[email protected]

<mailto:[email protected]

Website: www.asiaexports.in

http://www.asiaexports.in/

ココナッツ・米・小麦

3. Mr. Vignesh R.

M/s Unique Eco Exports ,Manufacturer cum

merchant

Address : 40 A/ 146, Lakshmanan Nagar,

Saradha Mill Road 2,

Sundhara puram

Coimbatore Tamil nadu 641024

Mail id : [email protected]

Mobile number : +91 8883881520

IE code : applied

24

4. Mr. Vaneet Duggal

M/s Neva Garments Ltd. ,

Hussainpura,Behind Malhotra Resort,

G.T.Road(W),Ludhiana-141005.(Pb.) INDIA

Phone: +91-161-3044200 EXt.No.202

www.nevaindia.com

[email protected]

CIN No.: U18101PB1979PLC004036

夏・冬服

5. Ms. Shailendra Bharadia

M/s Shipgo Impex

email: [email protected]

大豆

6. Mr. Ananad Sonawane

M/s DSN EXIM Dhakate Shahapur, Line Ali,

Nr Hanuman Mandir, Alibag Raigad-402108

フルーツ、米、パパド、スナック類

7. Mr. Vikram Ullal,

M/s AV OVERSEAS, 32, 5th Main Road,

Behind Baptist, Hebbal, Bangalore 560024

Tel No. 91-9886-02010

[email protected]

切り花

8. Mr. Nikunj

M/s ASHRAY EXPORTS

[email protected]

紅茶

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Photo Gallery

スジャン・R・チノイ大使閣下は、内閣官房副

長官の萩生田光一閣下に面会しました。

スジャン・R・チノイ大使閣下は、自民党総務会

長の細田博之閣下に面会しました。

スジャン・R・チノイ大使閣下は、『シッ

プ・フォ-・ワールド・ユース・リーダー

ズ』の歓迎会に出席しました。

スジャン・R・チノイ大使閣下は、藤井日達

上人の 33回忌法要に参列しました。

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スジャン・R・チノイ大使閣下は、インド沿岸警

備隊巡視艇 ICGSサマルトゥに乗船しました。

スジャン・R・チノイ大使閣下は、ホテル・

オークラで催された共和国記念日レセプショ

ンで日本政府要人や他の招待客と共に乾杯の

グラスを掲げました。

ホテル・オークラでの共和国記念日レセプショ

ンを開会するスジャン・R・チノイ大使閣下。

スジャン・R・チノイ大使閣下とヴィディヤ・チ

ノイ大使夫人と、第 68回インド共和国記念日に

参加した IISJと GIIS の生徒達。