見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土...

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東北電力株式会社 広報・地域交流部 地域共生グループ 〒980-8550 仙台市青葉区本町 1 丁目 7 番 1 号 Tel 022-799-6061 (直通)受付時間/ 9:00 〜17:00・土日祝日を除く Fax 022-227-8390 Mail [email protected] まちづくり元気塾 R の活動などはホームページでもご覧いただけます。 HP.http://www.tohoku-epco.co.jp/genki まちづくり元気塾 R プロモーションビデオ公開中。 支援を受けられた方々の声をお聞きください。 YouTube.https://www.youtube.com/channel/UCG4KK1iSIFOThRaWehDWxAQ ●青森支店/〒030-8560 青森市港町2-12-19 Tel.017-742-2191(代) ●岩手支店/〒020-8521 盛岡市紺屋町1-25 Tel.019-653-2115(代) ●秋田支店/〒010-0951 秋田市山王5-15-6 Tel.018-863-3151(代) ●宮城支店/〒980-6005 仙台市青葉区中央4-6-1(SS30ビル) Tel.022-225-2141(代) ●山形支店/〒990-0043 山形市本町2-1-9 Tel.023-641-1321(代)  ●福島支店/〒960-8524 福島市栄町7-21 Tel.024-522-9151(代) ●新潟支店/〒951-8633 新潟市中央区上大川前通五番町84 Tel.025-223-3151(代) お問い合わせ先 9 ※「まちづくり元気塾 ® 」は、東北電力の登録商標です。※本記載記事・写真を了承なく転載することはご遠慮ください。 2018年9月発行 岩手県花巻市 宮城県登米市 秋田県能代市 新潟県上越市 「平成 29 年度支援 事例紹介」 ●農事組合法人 湯の郷(岩手県花巻市)  ●特定非営利活動法人 能代観光協会(秋田県能代市)     ●とよま絆の会(宮城県登米市)       ●城下町高田花ロード実行委員会(新潟県上越市)  ●集合研修型まちづくり元気塾 マスターコース 2 017 早わ かりガイド!まちづくり元気塾 ® 2018年版 まちづくり元気塾 東北電力 YouTube 東 北 電 力では、まちづくり元 気 塾 へのご意 見やご感 想をお 待ちして おります。上記お問い合わせ先までお寄せください。

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Page 1: 見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土 産品のヒット事例など各地の情報提供 を。その後は前回検討した内容を踏ま

東北電力株式会社広報・地域交流部 地域共生グループ〒980-8550 仙台市青葉区本町 1 丁目7 番 1 号

Te l 022-799-6061(直通)受付時間/9:00 〜17:00・土日祝日を除く

Fax 022-227-8390Mail [email protected]

●まちづくり元気塾 Rの活動などはホームページでもご覧いただけます。 HP. http://www.tohoku-epco.co.jp/genki

●まちづくり元気塾 Rプロモーションビデオ公開中。  支援を受けられた方々の声をお聞きください。 YouTube. https://www.youtube.com/channel/UCG4KK1iSIFOThRaWehDWxAQ

●青森支店/〒030-8560 青森市港町 2-12-19 Tel.017-742-2191(代)●岩手支店/〒020-8521 盛岡市紺屋町 1-25 Tel.019-653-2115(代)●秋田支店/〒010-0951 秋田市山王 5-15-6 Tel.018-863-3151(代)●宮城支店/〒980-6005 仙台市青葉区中央 4-6-1(SS30ビル) Tel.022-225-2141(代)●山形支店/〒990-0043 山形市本町 2-1-9 Tel.023-641-1321(代) ●福島支店/〒960-8524 福島市栄町 7-21 Tel.024-522-9151(代)●新潟支店/〒951-8633 新潟市中央区上大川前通五番町 84 Tel.025-223-3151(代)

お問い合わせ先

9

※「まちづくり元気塾®」は、東北電力の登録商標です。※本記載記事・写真を了承なく転載することはご遠慮ください。 2018年9月発行

見えてくるのは「まちの宝物」、

聞こえるのは「まちの物語」。

熱い想いによりそって

みんなのまちを、もっと元気に。

岩手県花巻市

宮城県登米市秋田県能代市

新潟県上越市「平成 29 年度支援 事例紹介」

●農事組合法人 湯の郷(岩手県花巻市)   ●特定非営利活動法人 能代観光協会(秋田県能代市)    ●とよま絆の会(宮城県登米市)       ●城下町高田花ロード実行委員会(新潟県上越市) ●集合研修型まちづくり元気塾 マスターコース 2017

早わ かりガイド! まちづくり元気塾® 2018 年版

まちづくり元 気 塾

東 北 電 力 Y o u T u b e

東北電力では、まちづくり元気塾へのご意見やご感想をお待ちしております。上記お問い合わせ先までお寄せください。

Page 2: 見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土 産品のヒット事例など各地の情報提供 を。その後は前回検討した内容を踏ま

9

※「まちづくり元気塾®」は、東北電力の登録商標です。

東北電力は地域に寄り添い個性あふれるまちづくりをサポートしています。

夢を語りあい、まちを知るほど未来のカタチが見えてくる。大好きなまちを、もっと元気に。

 「まちづくり元気塾®」は、地域の活性化に取

り組む団体を支援する制度です。平成18年度

以来、東北6県と新潟県で32の団体を支援し

てきました。

 この活動事例集では、平成29年度に支援

した4 団体の活動と、集合研修型まちづくり

元気塾「マスターコース2017」を紹介します。 C o n t e n t s

平成 29年度支援 事例紹介●農事組合法人 湯の郷 (岩手県花巻市)……………………………4P

●特定非営利活動法人 能代観光協会 (秋田県能代市)……………………………8P

●とよま絆の会 (宮城県登米市) ………………………… 12P

●城下町高田花ロード実行委員会 (新潟県上越市) ………………………… 16P

●集合研修型まちづくり元気塾 マスターコース2017 …………………… 20P

●早わかりガイド! まちづくり元気塾 2018年版 ……………… 24P

●まちづくりパートナーのご紹介 ………… 28P

●まちづくり元気塾 支援団体一覧 …… 31P

青森県

岩手県秋田県

宮城県山形県

新潟県

登米市

花巻市

能代市

福島県上越市

岩手県花巻市 農事組合法人 湯の郷

宮城県登米市 とよま絆の会

秋田県能代市 特定非営利活動法人 能代観光協会

新潟県上越市 城下町高田花ロード実行委員会

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 5

青森県

岩手県秋田県

宮城県山形県

新潟県福島県

花巻市花巻市

テーマ/花巻南温泉峡など地域資源を活用した観光と農業の連携

これまでは、東京が中心でした。これからは、中山間地域の時代に。

 「湯の郷」は、中山間地域の現状に不安を感じる住民の意識改革と、花巻南温泉峡や昭和のレトロ商品を展示する史料館「山の駅 昭和の学校」などを活用した住民参加型のまちづくりを目指す団体です。特産品のしいたけやそばなどを活用した商品開発を軸に、地域活性化への取り組みが進んでいます。

 これまでは東京が文化や情報の発信地として先頭に立っていました。

「スローライフ」という生き方が注目されている中で、これからは花巻南温泉峡のように食や温泉など地域資源を持つ中山間地域の時代にな

ります 。「自 分たちが、新しい生 き 方 を 教 えるのだ」という誇りを持ち、自信を持って取り組みましょう。

●チーフパートナー/柳井 雅也氏

自分たちが教える、という誇りを持って。

 まちづくりは全員が主役です。住んでいる一人ひとりに出番や役割があると皆が元気になります。皆さんの元気な姿は、何よりの地域資源です。そこにどんな人がいるか伝えることで、地域の価値はもっともっと高まります。

 初日前半は、まちづくりパートナーらが温泉を活かした先進事例を紹介。初日後半と2日目のワークショップでは「地域価値の発見」をテーマに、クアオルト※、温泉旅館、農産物の3分野それぞれで、今後やってみたい事業のアイデア出しを行いました。

 

●話題提供① 富士 重人氏 富士氏は、温泉と周辺の資源を活かした「上山型温泉クアオルト事業」誕生の経緯を披露し、一緒に取り組む佐々木慶氏(上山市市政戦略課クアオルト推進室室長)が現況を説明。周辺の里山や景観、積雪などを巧みに利用した取り組みが注目の的に。参加者から多くの質問が寄せられました。

●話題提供② 島谷 留美子氏 島谷氏からは、農業と観光を結びつけ、成功した取り組みが紹介されました。特に、女性の発想や活躍が地域の活性化につながった事例をピックアップ。女性の参加者と島谷氏が盛んに情報交換する場面も見られました。

まず「地域の価値」を見つけるための「視点」を。第 1 回/話題提供とワークショップ 「夢、やってみたいこと、できること」

方向性の模索

●ワークショップ「夢、やってみたいこと、できること」 

柳井 雅也氏 参加者を5つのグループに編成。地元で「やってみたいこと」や「できること」を考え、模造紙にまとめました。2日目は、それらを吟味し「単体企画」「連携企画」「全体企画」に再整理。班ごとにべストと思われるものを選びだし、とりまとめました。

各班からのアイデア(発表内容から抜粋)単体企画①SS農業ツアー(「S=しいたけ」の収穫体

験と「S=そば」を打つ体験がメイン)②きのこ、山菜を中心とした農家レストラ

ンの運営連携企画①温泉+クアオルト 「昭和の学校」と川

遊びを組み合わせた、子ども向け温泉パックと林道ウォーキング(通年)

②温泉+農産物 地元で採れた野菜やそばを温泉旅館

で販売全体企画七色の湯と原木しいたけをめぐるクアオルトツアー(花巻南温泉郷にある7つの温泉のいずれかに宿泊、散策や季節の地場食品を楽しむ)

議論を牽引する柳井氏

参加者の輪に加わりサポートする島谷氏

ポイントまちづくりパートナーから

第 1 回/話題提供とワークショップ 「夢、やってみたいこと、できること」 (平成 29 年 4月22日(土)~ 4月23日(日))第 2 回/話題提供とワークショップ 「商品育て、地域資源の結び方」 (平成 29 年 7 月8日(土)~ 7 月9日(日))第 3 回/話題提供とワークショップ 「地域価値のつなぎ方・スケジュール化」 (平成 29 年 9月30日(土)~ 10月1日(日))●開催場所/岩手県花巻市 大沢公民館

【参加者】●支援団体  農事組合法人 湯の郷の皆さん、大沢振興会の皆さん  他

●まちづくりパートナー  柳井 雅也氏(東北学院大学教養学部教授/チーフパートナー)  島谷 留美子氏((株)東北地域環境研究室 専務取締役)  富士 重人氏(上山市温泉クアオルト協議会 会長・彩花亭時代屋社長/第 1 回)  関 美織 氏(office ayumitoiro 代表/第 2 回)  若杉 清一 氏((株)北海道宝島旅行社 観光地域づくり事業部エグゼクティブプランナー/第 3 回)

●東北電力株式会社  花北営業所(現:岩手県南営業所)  所長  阿部 公哉(〜平成 30 年 6 月)

岩手県花巻市農事組合法人 湯の郷

実施概要

発表に向けて魅力あるアイデアを集約

キーワードは「皆で一緒に元気になろう」●島谷 留美子氏

※クアオルト:ドイツ語で「健康保養地」の意味。山形県上山市は、自然環境や温泉、食などの恵まれた地域資源を活かし、市民の健康増進、交流人口の拡大による地域活性化を目的としたまちづくり(上山型温泉クアオルト事業)に取り組んでいます。

Page 4: 見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土 産品のヒット事例など各地の情報提供 を。その後は前回検討した内容を踏ま

東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 76

 第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土産品のヒット事例など各地の情報提供を。その後は前回検討した内容を踏まえ、2日間にわたり地域特有の商品や観光事業の開発についてワークショップを実施しました。

●話題提供① 関 美織氏 土産品などの開発に豊富な実績を持つ関氏は、地域特有の資源を活用し、ターゲットを女性に絞って成功した事例などを紹介。「売れる商品にするためには、地域の皆の力を集めて作りあげ、さらに作ったままにせず、魅力を伝え続ける努力が欠かせない」との指摘に、大きくうなずく参加者の姿も。

 第3回は冒頭、岩手県八幡平市の安比高原の開発にも携わった若杉氏と島谷氏が話題を提供。若杉氏は全国の観光振興に関するエピソードを、島谷氏はまちづくりにおける人的資源の重要性について事例を紹介しました。その後は2日間にわたりワークショップを実施。第2回で検討した内容をベースに、3つのテーマを設定。これらを具体化・実行するための予算や販売目標などについて議論しました。

●話題提供① 若杉 清一氏 「地域価値の考え方、見つけ方、つなげ方」をテーマに、安比高原や秋田県横手市の秋田ふるさと村などのまちづくりを手掛けた、若杉氏の経歴に即して事例やエピソードを紹介。施設の料金設定やグッズの価格設定について、具体的な算定方法などを示しながら解説されました。

売れる商品は、皆の力を集めて作られます。 このまちにどんな人がいて、どんな特長があるのか。

第 2 回/話題提供とワークショップ  「商品育て、地域資源の結び方」 第 3 回/話題提供とワークショップ 「地域価値のつなげ方、スケジュール化」

●話題提供② 島谷 留美子氏 島谷氏は前回に続き「地域内で連携し、つながること」の重要性を示す好事例として、大分県竹田市や由布市の取り組みを紹介。「他の地域や分野で活性化に努力する人・資源・情報とつながり、お互いの取り組みを伸ばしていきましょう」とアドバイスしました。

●ワークショップ「商品育て、地域資源の結び方」

柳井 雅也氏 参加者は4班に分かれて作業することに。1、2班は「SST=しいたけ・そば・たまねぎ」を活用した商品を育てるためのアイデアを。3、4班は「食材・温泉・昭和の学校・屋号集落※」など地域資源を結びつけ、より魅力を高める事業やサービスについて検討しました。「湯の郷」の照井代表理事が「誰に向けて」の商品化なのか、「誰に来てもらうため」の事業なのかを考えようと呼びかけ、熱気あふれるワークショップとなりました。

●話題提供② 島谷 留美子氏 島谷氏は、外からの視点で見た花巻の良さや、今後のまちづくりのポイントについて指摘。「自分たちのまちにはどんな人がいて、どんな特長があるのか知る努力を続けましょう。知るほどに感動が生まれ、感動が活動を継続させる原動力となります」とエールを送りました。

●ワークショップ「地域価値のつなぎ方・スケジュール化」柳井 雅也氏 ワークショップでは、前回までに検討した内容を「商品開発」「イベント企画」「伝統・文化」の3テーマに沿って「より具体化して実行する」ための検討を行いました。運営体制や雇用計画、予算や売り上げ目標からスケジュールまで、まちづくりパートナーを交えて詳細に議論し、取りまとめました。

各班から出された商品や事業のアイデア(発表内容から抜粋)

商品開発◦空き家を「大沢 昭和の食堂」として

2018年開業。メニューはしいたけそば、しいたけ入り温泉まんじゅうなど。5年後の収益予測は年間688万円に。

◦しいたけは2018年4月収穫、そばは2017年11月試食会、新メニュー「しいたけそば」を2018年4月から販売。

イベント企画◦ 農 業 体 験 。2 0 1 8 年モニター 体 験、

2019年4月本格スタート予定。◦ツアーを3コース設定。①ふるさと体

験コース②健康づくりコース③支援観察コース

伝統・文化◦屋号集落で「お茶っこ飲み」。漬物や旬

の美味しいものを持ち寄り、地域住民と観光客が交流。集落全体に声がけをして「お茶っこ飲みサポーター」を募る。

各班からのアイデア(発表内容から抜粋)商品開発◦50~70代の女性に向けて SSTひっつみ/SSTパン/“温泉のも

と”をイメージしたしいたけの袋だし◦若い女性に向けて 「そばの実」が美容に良いことをPRす

る冊子を作成し「そばの実」とセットで販売

地域資源を活かした事業・サービス◦若い世代に向けて SST農業体験/地域資源を探るため

に大沢地区の子どもたちが探偵団を結成/地域内の施設を把握し楽しくめぐるためのクイズマップづくり

◦50代以上の熟年世代に向けて 「歩・食・浴」をテーマとした昭和ノスタ

ルジックツアー◦観光客と地域の人に向けて 憩いの場の創造(屋号集落でお茶っこ

飲み など)

商品開発のポイントを説 明 する関氏

パートナーも加わってアイデアを発表

若杉氏も参加者と共にアイデアを発表

気持ちのこもった発表に場内から拍手が

山の駅 昭和の学校

まちづくりパートナーからのメッセージ人と地域がつながり、観光資源に輝きが  3 回 にわたる取り組 み の 中で 、参 加された方々の熱気と相まって、すばらしいアイデアが生まれました。この地域の観光資源が皆さんを介して結びつき、いっそう輝いたのだと思います。

花北営業所(現:岩手県南営業所)所長 阿部 公哉(当時)

 1回目では夢を語り、2回目は商品づくりを学び、3回目は予算・実務をシビアに検討しました。まちづくりは「ほどほどに楽観」「ほどほどに悲観」「そして大胆に」がポイント。今後はじまる実践の場でも、ホップ・ステップ・ジャンプを期待します。

(柳井 雅也氏)

まとめ

岩手県花巻市

東北電力からひ とこと

他の地域・分野で頑張る人とつながっていくとお互いの取り組みがもっと伸びていきます。

  回を進めるごとに、頭 がすっきりして、次に何をやるべきか見えてきました。まだまだ課 題もありますが、皆で考えたアイデアを具体化するため、さまざまなところで 企 画をアピールし、地 域を一 緒 に盛りあげていきたいと思います。

何をやるべきか、はっきり見えました。●農事組合法人 湯の郷  照井 順一代表理事

気づき参加者から

他の地域・分野で頑張る人とつながっていくとお互いの取り組みがもっと伸びていきます。

何をやるべきか、はっきり見えました。●農事組合法人 湯の郷  照井 順一代表理事

※屋号集落:屋号とは同じ姓の多い地域などで、名字の代わりに用いる、その家の呼び名のこと。大沢地区の集落では屋号を看板にして、各家の前に設置している。

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 9

青森県

岩手県秋田県

宮城県山形県

新潟県福島県

能代市

テーマ/地域資源を活用した滞在型観光の推進による    能代市への誘客推進

まちを歩いて「お宝」地図をつくり豊かな地域資源を見直そう。

 「通過型観光」に留まる現状から「滞在型観光」へのシフトを目指す能代観光協会。いまなお歴史が息づく中心市街地を活かし、交流人口の拡大を図りながら、観光振興につながるまちづくりに取り組んでいます。

 能代には木の文化、食の文化があります。興味深い活動を推進するグループなど、人的資源も豊富です。しかし、それらはつながっておらず、もったいない。皆で知恵を出しながらたくさんある地域資源を整理し、ポイントを絞り、「尖ったもの」を生みだしましょう。

●チーフパートナー/菊池 新一氏

木の文化・食の文化・人材。ポイントを絞り「尖ったもの」を。

 どのまちでも、どんなプランでも「人」が介在しなければ動きだしません。その点、能 代の「人」には歴 史と文化に培われたパワーを感じます。お互いを知り、同じベクトルに向 かえば、足し算ではなく掛 け算 のペースで力を発揮することでしょう。

 初日前半では、3名のパートナーが先進事例やエピソードを紹介。能代を改めて見直すための留意点が伝えられました。後半はワークショップを実施。2日目は、参加者全員で中心市街地をまち歩き。能代の現状を自らの目で見つめ直した上で「お宝地図」をつくるワークショップに取り組みました。

●話題提供菊池 新一氏 、寺川 重俊氏、望月 孝氏 菊池氏は自らが関わった岩手県遠野市での事例を紹介しながら、お客さまの視点で考えることの大切さを強調しました。寺川氏はこれからの中心市街地の在り方や、観光振興における役割について指摘。望月氏は観光プランを構成する際の具体的な手法などについて事例を紹介しました。

「強み」と「弱み」に着目して、まずは中心市街地を見直すことから。第 1 回/話題提供とワークショップ  現地調査と「お宝地図」の作成

方向性の模索

●ワークショップ現地調査と「お宝地図」の作成 次いで、参加者を3つのグループに分け、能代市の「強み」と「弱み」を抽出するワークショップへ。抽出された項目を、食・人・技・イベント・名所旧跡の5つに分類、整理して初日を終了しました。 2日目は能代駅周辺商店街の現地調査からスタート。3班がそれぞれ異なるコースを巡り、地域資源を確認しました。撮った写真とコメントを白地図に貼り込み、「お宝地図」を作成。締め括りに「観光客を50万人呼び込む」ためのアイデアを出し合いました。

観光客を50万人呼び込むアイデア(発表内容から抜粋)

食能代弁当プロジェクト/宵の横丁巡り/朝市復活人と技レトロお店めぐり/学校づくりプロジェクト(木の学校、歴史と文化の学校)名所旧跡風の松原でセグウェイ/まちなかにバスケの拠点づくりイベント広い歩道でストリートイベント/市内の坂で夕日体験

にこやかに参加者をリードする菊池氏

参加者と熱論をかわす望月氏

ポイントまちづくりパートナーから

第 1 回/話題提供とワークショップ① 「現地調査と『お宝地図』の作成」 (平成 29 年 5 月24日(水)~ 5 月25日(木))第 2 回/ワークショップ② 「夢語りワークショップ・具体的な取り組みの検討」 (平成 29 年 9 月13日(水)~ 9 月14日(木))第 3 回/ワークショップ③ 「夢語りワークショップ・3 つのテーマについて、  さらに具体化する」 (平成 29 年 11 月29日(水)~ 11 月30日(木))●開催場所/秋田県能代市  能代市旧料亭金勇(第 1 回)、      能代商工会議所

【参加者】●支援団体  特定非営利活動法人  能代観光協会の皆さん、能代市民の皆さん  他

●まちづくりパートナー  菊池 新一氏(認定 NPO 法人遠野山・里・暮らしネットワーク会長/チーフパートナー)  寺川 重俊氏((有)寺川ムラまち研究所 代表取締役)  望月 孝氏 ((株)プロジェクト地域活性 代表取締役社長)

●東北電力株式会社  能代営業所(現:秋田県北営業所)  所長  田中 康之(〜平成 29 年 6月)                  所長 大信田 隆一(平成29年7月〜平成30年6月)

秋田県能代市特定非営利活動法人 能代観光協会

実施概要

会場は旧料亭「金勇」の110畳敷き大広間

現地調査の成果がぎっしり詰まった「お宝地図」

能代の「人」には、歴史と文化のパワーが備わっている●望月 孝氏能代の「人」には、歴史と文化のパワーが備わっている●望月 孝氏

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 1110

  第 2 回 は 、2 日 間 にわたってワークショップを実施。第1回でまとめられたアイデアをもとに、テーマを「イベント」「既存の地域資源の活用」「食」の3つに絞り込み、方向性を具現化することに。参加者は4班に分かれ、テーマごとに「能代ならでは」の取り組みを目指し、実施に向けて討論しました。

●それぞれのテーマで「1等賞」の 取り組みを決定 まずは4班に分かれ、3つのテーマごとに「能代ならでは、能代でなければできないもの」のアイデアを検討。各班から発表した上で、全員で議論し、各テーマの「1等賞」のアイデアを投票により決定しました。

 第3回は、第2回で提示された3つのテーマを具体化・実行するためのワークショップを2日間にわたって行いました。

●今後は事業を進める体制づくりへ 参加者は4班に分かれて作業を開始。まず第2回で「1等賞」になった3つの取り組みを具体化するためのアイデアを、ひとりずつ考え、用紙に記入しました。それらの中から、班ごとに有望なアイデアを選んで発表し、最後に参加者全員で自分が支持するアイデアに投票。この際、自分の名前を記入した付箋を貼り投票することにより、どのアイデアを誰が実行するのか「見える化」を図りました。 以上を2日目前半まで、テーマごとに繰り返しました。2日目後半は、事業を進めるための具体的な体制について、班ごとに検討と発表を。菊池氏から「今後は誰が主役になって取り組みを進めるか、

「能代ならでは」を追求し、取り組むべきアイデアを選ぶ。 「自分が主役」となるような新しい組織づくりを。

第 2 回/ワークショップ② 「夢語りワークショップ・具体的な取り組みの検討」 第 3 回/ワークショップ③ 「夢語りワークショップ・3 つのテーマについて、さらに具体化する」

「1等賞」の取り組み◦テーマ/イベント 「バスケットボールのトップチームを

能代に」◦テーマ/既存の地域資源の活用 「まちなみリニューアル」◦テーマ/食 「能代の『食』株式会社」 2日目後半には「1等賞」のアイデアをさらにブラッシュアップ。各 「々誰が」「どのように」実施していくのか各班ごとに話し合い、できるだけ具体的に示すことを目指しました。

「誰が」「どのように」実施していくかについてのアイデア(発表内容から抜粋)◦「バスケットボールのトップチームを

能代に」 誰が/バスケット協会、秋田県立能代

工業高等学校バスケットボール部OB  どのように/聖地巡礼ツアー、市民バ

スケの日制定、既存イベントと連携◦「まちなみリニューアル」 誰が/DMO、まちづくり合同会社設

立、木の関連企業

一人ひとりが「自分事」として認識し、追求してほしい」とのコメントが寄せられ、全3回を終了しました。

3つのテーマを具体化する有望なアイデア

(発表内容から抜粋)①テーマ/イベント 「バスケットボールのトップチームを

能代に」 有望なアイデア/中心商店街の「バス

ケストリート」化、チアガールコンテスト②テーマ/既存の地域資源の活用 「まちなみリニューアル」 有望なアイデア/「SNS映え」するま

ちに、「駅前白神化」(JR能代駅前広場をぶなの森に)

③テーマ/食 「能代の『食』株式会社」  有望なアイデア/「能代の旬を食ら

う」をテーマにツアー開発

「事業を進めるための具体的な体制」に

ついて(発表内容から抜粋)◦協議会的な組織づくりからスタート◦能代市周辺の農家グループと連携◦情報発信、PRイベントのための組織

は不可欠◦まちづくり元気塾が契機となり、動きだ

す個人やグループが現れ始めている

 どのように/駅前再開発、マルシェ、空き店舗活用

◦「能代の『食』株式会社」 誰が/能代逸品会、地域のおかあさ

んが「ママシェフ」に、JA どのように/能代らしい駅弁や新メ

ニュー開発、一流シェフ招へい

女性参加者からも積極的にさまざまなアイデアが 各班の成果を貼りだし、さらに全体で議論

魅力あふれるアイデアを提案する参加者

自分の名前を記入した付箋により投票を

アイデアと参加者の名前で埋め尽くされた模造紙

 まちづくりパートナーからのメッセージ 住む人の胸の中にある「能代の

誇り」。それこそが能代の宝です。能代のまちを隅々まで語り尽くせる人や場所を育て、まちと人のつながりを再構築し、「能代の誇り」を訪れる人たちと共有していきましょう。

(寺川 重俊氏)

まとめ

  当 初は参 加 者 数を心 配していましたが、蓋を開ければたくさんの仲間と中身の濃い議論ができました。思いの

強い方を中心に、仲 間 を さらに 結集し 成 果 に つ なげれば、このまちに 活 力 が 戻 ると確信しています。

気づき参加者から

まちと人のつながりを再構築し「能代の誇り」を共有しよう。

仲間を結集し、成果を出していこう。●特定非営利活動法人 能代観光協会    広幡 信悦会長

まちと人のつながりを再構築し「能代の誇り」を共有しよう。

JR能代駅前広場

能代に主役とストーリーが揃いはじめた まちづくりの主役は地域の皆さんに他なりません。取り組みを通して、主役級の方々が現れ、未来への「ストーリー」も見えてきたように思います。これからの具体的な取り組みを、私たちも応援します。

能代営業所(現:秋田県北営業所)所長 大信田 隆一(当時)

東北電力からひ とこと

秋田県能代市

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 13

青森県

岩手県秋田県

宮城県山形県

新潟県福島県

登米市登米市

テーマ/地域資源を活用した交流人口拡大につながるまちづくり

 明治期の洋風建築や北上川が織りなす自然を活かしながら、交流人口の拡大と地域の活性化を目指し、旧登

米よま

町まち

地区で活動するとよま絆の会。メンバーたちは、平成17年の9町合併による登

米め

市し

の誕生以来、旧登米町地区の豊かな歴史的経緯や固有の文化が薄まるのを感じていました。そこで、改めて旧登米町地区の魅力を掘り起こし、将来に向けた活動の方向性を探る取り組みを進めることになりました。

 住んでいる人が「ここに住んでいて良かった」と思えるまちでなければ、誰もやって来ません。反対に、よそから大勢の方々が訪れるまちには

「魅力的な暮らし」を実践する人が必ずいるもの。人づくりを通して「住んで良し、訪れて良し」のまちを育てましょう。

●チーフパートナー/志賀 秀一氏

「住んで良し、訪れて良し」のまちに。

 初日前半は「観光まちづくり」の視点から、志賀氏自身が関わった山形県山形市の山寺(立石寺)、大分県竹田市や由布市などの事例を紹介。後半から2日目にかけて、ワークショップを行いました。

●話題提供 志賀 秀一氏 由布院温泉(大分県由布市)を訪れた際に、観光関係者だけでなく農家の方も挨拶してくれるので驚いた、というエピソードを紹介。これは「地域の人たちに

『観光客によって生かされている』という思いが共有されているから」と分析し、

「まちの人たちが仲間意識をもち、それをどれだけ『おもてなしの力』にできるかが大切」とアドバイスしました。

●ワークショップ「元気なまちをつくるために」 地域を改めて見直すため、登米町の

「強 み(プラス面)」と「弱 み(マイナス面)」を参加者一人ひとりが付箋に書き込み抽出。それらをグループごとに「食」

「人」「環境」などに分類・整理し、発表を通じて参加者で共有しました。

「観光まちづくり」の視点から、登と米よまを見直そう。

第 1 回/話題提供とワークショップ 「登と

米よま

町の魅力を再確認」

方向性の模索

登と

米よま

の「強み」と「弱み」(発表内容から抜粋)「強み」北上川、栗駒山の風景/野鳥など生態系/米、うなぎ、油麩、はっと(地域の伝統食)/歴史・文化を大切に守る町民性/東京駅にも使われたスレート(玄昌石)/旧水沢県庁/カッパマラソン/高齢者の人的資源/何かやりたい若者/コンパクトなまち/安心・安全(事故・犯罪が少ない)

「弱み」メダカやホタルの減少/街並み・景観の統一感が乏しい/町民性が「笛吹けど踊らず」/殿さま商売/子どもが少なく、さびしい/空き家、空き地が多い/若い人の働く場が少ない/未婚者が多い/一人暮らしの老人世帯が多い/憩いの場、公園が少ない/観光客のリピートが少ない

●ワークショップまとめ(志賀氏のコメント) 東京駅の屋根に、登米町のスレート

(石)が使われていると知って驚きました。こういった話はもっと外へ発信するべきです。地域の持っている魅力を上手に伝えられるよう「おもてなしの力」を高めていきましょう。

参加者の心に響くよう、熱く語りかける志賀氏

第 1 回/話題提供とワークショップ 「登

米よま

町の魅力を再確認」 (平成 29 年 5 月20日(土)~ 5 月21日(日))第 2 回/話題提供とワークショップ 「『とよま』をどんなまちにしたいか」 (平成 29 年 8 月19日(土)~ 8 月20日(日))第 3 回/話題提供とワークショップ 「『とよま』活性化戦略を考える」 (平成 29 年 12月9日(土)~ 12月10日(日))●開催場所/宮城県登米市 登

米よま

公民館

【参加者】●支援団体 とよま絆の会の皆さん、登米市登

米よま

町の皆さん  他

●まちづくりパートナー  志賀 秀一氏((株)東北地域環境研究室 代表/チーフパートナー)  米田 誠司氏(愛媛大学 法文学部 准教授/第 2 回、第 3 回)

●東北電力株式会社  栗原登米営業所(現:宮城県北営業所)  所長 角田 裕彦(〜平成 29 年 6 月)                    所長  大高 和史(平成29年7月〜平成30年6月)

宮城県登と

米め

市とよま絆の会

実施概要

意見を出し合いながら「登米の魅力」を整理する参加者

大勢の方々が訪れるまちには「魅力的な暮らし」を実践する人が。

次々と明らかになっていく「強み」と「弱み」

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 1514

 第2回は米田氏による話題提供で始まり、その後にワークショップを実施。登米町の今後について、2日間にわたって議論を展開しました。

●話題提供  米田 誠司氏 米田氏は、自身が関わった由布院温泉での取り組みを例に「観光まちづくり」について考えるヒントを紹介。特に

「観光」を「観光する側」と「観光客を受け入れる側」ふたつの視点で捉え、行きすぎた観光開発で地域本来の魅力が損なわれないよう配慮してほしい、と強調しました。

 第3回では志賀氏と米田氏による観光に関する話題提供と、今後の活動に向けたワークショップを実施しました。

●話題提供志賀 秀一氏、米田 誠司氏 志賀氏は「地域の魅力は人に行き着く」と題して話題を提供しました。「地域の観光を持続的に発展させるためにはリピーターが不可欠。リピーターを増やすのは、地域に住む人の魅力に尽きる」と力説。米田氏は「観光をめぐる最近の動き」をテーマに、近年の観光業界の変化を紹介。国が推進する「日本版DMO」をはじめ、インバウンド対応や海外とのネットワークづくり、歴史まちづくりについて最新情報が紹介されました。

●ワークショップ これまでの成果をもとに、志賀氏らが絞り込んだテーマについてグループごとにアイデアを出し、検討しました。最終的に「平成30年度の春から実施できそうなもの」を選び、全3回を締め括りました。

「観光まちづくり」は、ふたつの視点から考える。 町民が自ら支える組織こそが本物の組織。

第 2 回/話題提供とワークショップ 「『とよま』をどんなまちにしたいか」 第 3 回/話題提供とワークショップ 「『とよま』活性化戦略を考える」

●ワークショップ 登米町の「強み」と「弱み」や、米田氏が伝えた観光への視点をもとに、「今後の登米町をどうしたいか」をテーマに議論。参加者がそれぞれ意見を出し合い、グループごとにとりまとめと発表を行いました。参加者の意見(発表内容から抜粋)◦歴史的建造物と自然の融合したまち(景観の統一性など)

◦登米町出身者とつながるため「とよま応援隊」結成

◦インバウンド誘客に「北上川」の文化や自然をアピール

◦小中高一貫教育校や大学の誘致による若者人口の増加、映画撮影の誘致による地域活性化

「とよまを活性化するための3つのテーマ」と「実現のためのアイデア」

(発表内容から抜粋)テーマ①◦歴史文化を大切にするまち アイデア/取り組みやグループをつ

なぐコーディネーター起用テーマ②◦自然景観・街並みと文化施設を大切

にするまち アイデア/地元の人たちが地元につ

いて学ぶ場をつくるテーマ③◦女性と若者が輝くまち(人を大切にす

るまち) アイデア/大学生や有名ブロガーを

登米に招き、女性や若者向けの情報をSNSで発信 

「平成30年度の春から実施できそうなもの」(発表内容から抜粋)◦NPO法人とよまGJ(GJは元気塾の意)

を設立、別々に活動する個人・グループをまとめる

◦空き地や空き家を「よそ者」や学生らの交流スペースにして景観を保つ

◦移住を促進する「空き家マッチング組織」づくり

●ワークショップまとめ(米田氏のコメント) 地域で新しい組織づくりを目指す時、悩ましいのは出資に関わる話。でも、町民が自ら支えている組織こそが本物の組織だと思います。ぜひ自分たちの力、まちの底力で実現してほしい。

米田氏の話に聞き入る参加者

赤ちゃんと一緒に参加されたお母さんも

ユニークな発表に思わずこぼれる笑顔

志賀氏も加わりアイデアをじっくり吟味

まちづくりパートナーからのメッセージ熱意が実を結び、花が咲きますように 登

米よま

町は、歴史的景観と自然が調和する美しいまちであるのみならず、まちの未来に向け、希望と熱意を持った方々が住むまちです。思いが実を結び、花が咲きますよう、私たちもサポートを続けます。

栗原登米営業所(現:宮城県北営業所)所長 大高 和史(当時)

 まちづくりの先進地域であっても、インバウンドの増加などにより大きな変化が訪れています。もとより地域は変化するもの。ダーウィンの進化論と同じ。時代に対応しないと生き残れません。それには、地域への強い思いを持った人の行動が鍵になります。    (志賀 秀一氏)

まとめ東北電力からひ とこと

 「とよま」がどんなまちになれば 良いのか。何が起爆剤になるのか。先進事例から何を学べば良いのか。まちづくりパ ートナーに支えられて、地 域 の皆さんからたくさんの意見やアイデアが集まりました。それらを活かし、アクションにつなげていこうと思います。

気づき参加者から

地域のことをよく学んだ子どもほど大人になってから地域に帰ってきます。

集まったアイデアを、アクションにつなげたい。●とよま絆の会  佐々木 康明代表

宮城県登米市

 若者たちに、地域で働く経験を与えてほしい。彼らはなんでもSNSで発信してくれます。すると、興味を持った若者が集まってきます。また、地域のことをよく学んだ子どもほど、大 人 になってから地 域 に帰ってきます。子どもたちと一 緒に、地域を学ぶ手法も考えましょう。事例をさまざまな視点から

分析・紹介する米田氏

ポイントまちづくりパートナーから

若者には地域で「働く経験」を、子どもたちには地域の「学び」を。●米田 誠司氏

地域のことをよく学んだ子どもほど大人になってから地域に帰ってきます。

集まったアイデアを、アクションにつなげたい。●とよま絆の会  佐々木 康明代表

北上川

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 17

青森県

岩手県秋田県

宮城県山形県

新潟県福島県

上越市上越市

テーマ/「花のまち高田プロジェクト」を通じた    地域の活性化につながるまちづくり

中心街は、生活文化の発信源として周辺住民の憧れの場であってほしい。

 「城 下 町 高 田 花ロード」は、花とアートをテーマにした年に1度のビッグイベント。実行委員会は旧高田市中心街の商店主たちにより構成されています。イベントが始まって20年。近年持ちあがってきたさまざまな課題を解決するため、新たな取り組みを模索しました。

 一人ひとりが「できる時に、できることを、ちょっとずつやっていく」、それがまちづくりです。誰かがゴミのポイ捨てを止めれば、毎朝おはようと声をかければ、それだけでまちは変わっていきます。花のまち高田プ

ロジェクトにもっと市民を巻き込 み、まちを元気にしましょう。

●チーフパートナー/橋立 達夫氏

できる時に、できることをちょっとずつ。それだけで、まちは変わっていきます。

 イベントは、まちづくりにとってツールのひとつ。最 終ゴールではありません。イベントを使いこなせるだけの「底力」を、商店街や地域の人が身につけることが大切です。何よりも「このまちを支えているのは自分たちだ」という誇りを持って、取り組みましょう。

 第1回は3名のパートナーによる話題提供でスタート。ワークショップでは、参加者が中心街の現況について長所・短所両面からコメントし、まちが抱える課題を共有しました。

●話題提供橋立 達夫氏、寺川 重俊氏、猿舘 祐子氏 橋立氏は「経営学的な視点」からイベントを考え、評価の仕方やまちづくりにどう活かしていくかを提案。寺川氏は、中心街は生活文化を発信する力を維持し、周辺住民の憧れの場所であり続けてほしいとコメント。猿舘氏は、自らが関わった岩手県花巻市東和町土澤地区での商店街活性化について紹介しました。

●ワークショップ 1日目後半のワークショップでは、参加者全員で取り組みの方向性について意見交換を。2日目のワークショップでは、上越のまちが「こうなるといいな」というアイデアと、まちづくりにとってネガティブな要素を指摘する「マイナス意見」双方について議論しました。締め括りに、第2回に向けての検討課題をまとめました。

「経営学の視点」からも、まちづくりを考えよう。第 1 回/話題提供とワークショップ 「こうなるといいな」と「マイナス意見」

方向性の模索

抽出された意見「こうなるといいな」おしゃれなカフェ/空き家活用で若い人が住人に/顔が見える商店/子どもの声があふれるまち/商店の営業時間検討 など

「マイナス意見」歩いては通らない(車などで通り過ぎてしまう)商店街/よそ者を受け入れない雰囲気/駐車スペースがない/学校はたくさんあるが、学生や生徒が中心街に来ない など

第2 回に向けての検討課題課題①

「若い人をプロジェクトにどう取り込むか」手法を7つ考える課題②

「集まった若い人と商店街がどう協働関係を築けるか」 仕組みを3つ考える

城 下 町 高 田 へ の思いを語る橋立氏

イベントに振りまわされないで、とアドバイスする猿舘氏

ポイントまちづくりパートナーから

第 1 回/話題提供とワークショップ 「こうなるといいな」と「マイナス意見」 (平成 29 年 5 月18日(木)~ 5 月19日(金))第 2 回/ワークショップ 「花のまち高田プロジェクト」の実現に向けて (平成 29 年 7 月6日(木)~ 7 月7日(金))第 3 回/ワークショップ 「花のまち高田プロジェクト」を考える (平成29年11月9日(木)~ 11月10日(金))●開催場所/新潟県上越市      • 旧第四銀行高田支店      • 雁木通りプラザ      •あすとぴあ高田

【参加者】●支援団体  城下町高田花ロード実行委員会の皆さん、オープンガーデン愛好会の皆さん  他

●まちづくりパートナー  橋立 達夫氏(作新学院大学 名誉教授/チーフパートナー)  寺川 重俊氏((有)寺川ムラまち研究所 代表取締役)  猿舘 祐子氏((株)土澤まちづくり会社 代表取締役)

●東北電力株式会社  上越営業所  所長  加藤 卓也(〜平成 29 年 6 月)        所長  嶺村 俊之(平成 29 年 7 月〜平成 30 年 6 月)

新潟県上越市城下町高田花ロード実行委員会

実施概要

1日目の会場は歴史を感じる旧第四銀行高田支店の吹き抜けホール

活発な意見交換の中で、はじけるような笑顔や歓声も

イベントはツールであり、ゴールではありません。●猿舘 祐子氏

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 1918

 第2回は「花のまち高田プロジェクト」実現に向けたワークショップを行いました。まず第1回で検討課題となった「若者を取り込むためのアイデア」について議論。それらのアイデアをもとに、プロジェクトの素案を作成しました。引き続き参加者全員の投票により、今後取り組むプロジェクトを選定。選ばれたプロジェクトは、さらに具体化を目指して検討されました。

プロジェクトの素案(発表内容から抜粋)夜の花ロードイベント/花フードプロジェクト/空き家を花の家にプロジェクト/花めぐりツアープロジェクト/花ファッションショー/花グッズ商品開発プロジェクト/花を贈ろう花市場プロジェクト 

 第2回までの検討をもとに、平成29年10月に開催した「城下町高田花ロード」で「ドレスガーデン」が実現。高い評価を受けました。第3回はこの成功を踏まえ、今後の取り組みについて考えるワークショップを実施しました。

●春夏秋冬、通年で実施可能なプロジェクトを ワークショップでは、一人ひとりが季節ごとにどんな活動ができるか考え、できるだけたくさんのアイデアを発表しました。まちづくりパートナーがこれらを整理し、より多くの市民が参加でき、通年で活動できるよう方向性を調整。さらに参加者全員で検討を重ね、実施可能なプロジェクトにまとめて一覧表にしました。

若者を取り込むアイデアを検討し、プロジェクトの具体化を。 成功体験をもとに、今後の展開を検討。

第 2 回/ワークショップ 「花のまち高田プロジェクト」の実現に向けて 第 3 回/ワークショップ 「花のまち高田プロジェクト」を考える

今後取り組むプロジェクトと具体化策プロジェクト名

「注目のフラワースポットプロジェクト」具体化策◦「何故」 にぎわいを取り戻すために◦「何をやるか」 ドレスガーデン(屋外の階段に花鉢を

並べ、ドレスに見立てて写真を撮影)、屋上庭園、花ベンチ、写真・スケッチコンテスト

◦「いつ」 平成29年10月開催予定の花ロード

イベントから◦「誰が」 私たち「花ロード実行委員会」「オープ

ンガーデン愛好会」を中心に◦「どこで」 主に「雁木プラザ」を舞台に◦「どのように」 市民参加型開催や募金、市のバック

アップで収益を考えながら

実施可能なプロジェクト(発表内容から抜粋)①枯れ木に花プロジェクト 枯れ木に花を咲かせるように、手作り

品を飾る参加型アート②お水鉢プロジェクト 季節に応じてお水鉢(火鉢に水を張

り、花を浮かべる)を展開③花市プロジェクト 春に中心街で花市を開催④花めぐりプロジェクト 四季それぞれ花をテーマにした鑑賞

会や食事会を展開

●今後について(橋立氏のコメント) 城下町高田が「花のまち」としてのたたずまいやおもてなし、そして誇りが感じられるまちになるよう、取り組んでいきましょう。そうすることで、皆で楽しみながら進められます。楽しむこと、それがまちづくりの原点であり目標です。

●実施に向け動きだしたプロジェクト (注目のフラワースポットプロジェクト) 選定されたプロジェクトは、参加者らが連携し、平成29年10月の実施に向けて動きだすことに。猿舘氏からは「プロジェクトを具体化する際『誰が?』と聞いたら『私が!』という発言があり、感動しました。自分たちで決めて、自分たちで進めば、まちづくりはもっと楽しくなります。きっとすてきなドレスガーデンができあがると確信しています」と励ましのコメントがありました。

皆で楽しみながらアイデアを磨いていく

魅力あふれる「プロジェクト」が詰まったアイデアシート

選りすぐりのアイデアから究極のアイデアを

会場内にさまざまなアイデアと議論が飛び交う

「私がやります」の思いを込めて記入する

全3回の成果が凝縮した一覧表に見入る参加者

 ワークショップが終わると、真っ白だった紙がアイデアで埋まりました。アイデアひとつひとつに重みがあり、感慨深いものがあります。これらの積み重ねによって、取り組みが今までとは異なるステージへ上がったように思います。

気づき参加者から

新潟県上越市

自分たちで決めて、進めばまちづくりはもっと楽しくなります。

今までとは異なるステージへ●城下町高田花ロード実行委員会 実行委員長  熊田 和子氏

まちづくりパートナーからのメッセージ 今後目指していく取り組みを、一覧表にしました。この表は「羅針盤」のようなもの。活動の方向性を示す大きな枠組みが示されていますので、活動を続けていった時に「ああ、私たちはこういうことをやろうとしていたんだ」と改めて気づかせてくれます。見えるところに貼っておきましょう。  

(寺川 重俊氏)

まとめ上越にはまちづくりの熱気があります 上越市で2度目の「まちづくり元気塾」実施となりました。めずらしいケースです。この地域にまちづくりの熱気が脈々と息づいているからでしょう。四季折々の魅力にあふれるこのまちで私たちも「花のまちプロジェクト」の取り組みや、地域の活性化を応援していきます。

上越営業所 所長 嶺村 俊之(当時)

東北電力からひ とこと

自分たちで決めて、進めばまちづくりはもっと楽しくなります。

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東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 21

● 自治体等関係者 小土山活性化実行委員会、小土山行政区、喜多方市高郷総合支

所地域おこし協力隊、過疎集落支援員(以上福島県喜多方市)、湯川村役場産業建設課商工観光係(福島県河沼郡湯川村)

  以上 5 団体 16 名

● 特別参加  樋口 善英氏(作新学院大学 経営学部 教授)

●東北電力株式会社 本店  執行役員  広報・地域交流部長(当時)  宮本 保彦  他 

計 16 名

【参加者】●まちづくりパートナー  岡﨑 昌之氏(法政大学 名誉教授)  志賀 秀一氏((株)東北地域環境研究室 代表)  橋立 達夫氏(作新学院大学 名誉教授)  柳井 雅也氏(東北学院大学 教養学部 教授)  菊池 新一氏(認定 NPO 法人遠野山・里・暮らしネットワーク 会長)  寺川 重俊氏((有)寺川ムラまち研究所 代表取締役)  役重 眞喜子氏(花巻市コミュニティアドバイザー)  本田 節氏((有)ひまわり亭 代表取締役)

● 参加団体   農事組合法人湯の郷(岩手県花巻市、平成 29 年度支援団体) NPO 法人あなたの街の三河やさん(宮城県仙台市、平成 29 年度応募団体)  小菅野代自治会(山形県鶴岡市、平成 29 年度応募団体)  柳橋町内会(柳橋きらり塾けやき亭)(福島県郡山市、平成 28 年度支援団体)  明和自治振興会(福島県南会津郡只見町、平成 26 年度支援団体)  城下町高田花ロード実行委員会(新潟県上越市、平成 29 年度支援団体)  以上 6 団体 20 名

集合研修型まちづくり元気塾「マスターコース2017」

集合研修型まちづくり元気塾「マスターコース2017」ではこれまで支援してきたまちづくり団体などが集いまちづくり元気塾以降の現況等について話し合われました。

実施概要

まちづくりは、山あり谷あり。知恵と工夫を出し合い、乗り越えよう。

日 時/平成 29 年10 月28日(土)~ 10 月29日(日)場 所/福島県郡山市、喜多方市、会津若松市、河沼郡湯川村1日目/現地視察:柳橋歌舞伎伝承館 黒石荘、舞の里 けやき亭(以上郡山市)、小土山地区、小土山集会所(以上喜多方市)2日目/現地視察:道の駅あいづ 湯川・会津坂下、勝常寺(以上河沼郡湯川村) 討論会:全員参加による元気塾会津会議(河沼郡湯川村)

 東北6県と新潟県でまちづくりに取り組む皆さんと、8名のまちづくりパートナーらが福島県に集結。先進地への訪問、全員参加による討論会を通じて、日頃の悩みを共有しながら、新たな気づきやネットワークの形成を目指しました。

 まちづくりは山あり谷あり。ひとつ解決しても、またひとつ課題が現れるもの。他の地域には、同じような悩みを抱え、克服した方々がいるかもしれません。集合研修型の「マスターコース」は、お互いの知恵と工夫を引きだす絶好のチャンス。われわれまちづくりパートナーも2日間寄り添い、皆さんとさまざま、意見交換をしてまいりたいと思います。

●まちづくりパートナー (アドバイザリーボード座長)/ 岡﨑 昌之氏

同じ悩みを持つ仲間と交流しそれが課題解決の糸口に。

 柳橋地区では支援開始からわずか1年ほどで、農家レストラン開業にこぎ着けました。奇跡的ともいえるスピードは、偶 然 生まれたのではありません。長年にわたり伝統歌舞伎が育んできた人と人との絆、豊かな地域資源、がんばる女性陣、支える男性陣。それらが一体となり、地域が本来持っていた力が発揮された結果です。

 参加者とパートナーはJR郡山駅前に集まり、大型バスに乗りこみ出発。車内で岡 﨑 氏より挨 拶 及 び 今 回の開 催 趣旨について説明され、「マスターコース2017」が始まりました。

●視察 柳橋町内会・舞の里けやき亭 最初に訪れたのは、柳橋町内会が活動拠点とする郡山市中田町の「柳橋歌舞伎伝承館 黒石荘」。柳橋町内会は平成28年度の支援団体で、まちづくり元気塾で学んだノウハウを活かし、支援終了後の平成29年5月に農家レストラン「舞の里 けやき亭」をオープンさせました。 支援時のエピソードや農家レストラン開業に到るまでの経緯を紹介いただいた後、地域の食材を活かした料理がふるまわれました。パートナーや参加者たちが料理を味わいながら、素材や量などについて店のスタッフと意見を交わす様子も見られました。 支援時にチーフパートナーを務めた橋立氏は、スピーディーに夢を実現した

農家レストランの実現から生じる「壁」と「可能性」。1 日目/現地視察  ①郡山市  柳橋町内会・舞の里 けやき亭

方向性の模索

柳橋町内会の皆さんに対して、「これからが本番。次々と壁のように現れる課題をクリアしながら、農家レストランが地域の皆さんにとっても魅力的で、価値ある拠点になっていく工夫も必要です」とアドバイス。技術指導だけでなく心の支えにもなってくれた本田氏に花束贈呈のサプライズも。その後、一行は「舞の里 けやき亭」内を見学し、次の視察先へ向かいました。

本田氏(中央)を囲む「舞の里 けやき亭」の面々

ポイントまちづくりパートナーから

地域の「旬」を集めたメニューが食欲をそそる

奇跡じゃない。発揮されたのは本来の力。●本田 節氏

マスターコースの目的・意義を参加者に説明する岡﨑氏

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22 東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 23

 喜多方市の小土山地区は戸数20戸、住民数は60名ほど。美しい棚田や溜め池、標高508.8mの「日本で2番目に高い」富士山があり、陣屋跡をはじめ史跡も残されています。現地視察では小土山活性化実行委員会の委員長を務める橋谷田弘由氏が棚田を案内。地区の集会場で近年の取り組みについて話を伺いました。

●学生との交流や都市への出張販売 での「気づき」 「抗いきれない人口減少に対して、何をしたら良いのか。それどころか、地元の特長や特産が何かすら、わかっていなかった」と橋谷田氏。東京の大学生との

 2日目は、まず「会津のへそ」といわれる湯川村で平成24年10月に開業した

「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」を視察。同駅長の神田武宜氏(当時)の案内で店舗やレストランを見学した後、神田氏から開設の経緯や運営についてお話を聞きました。

 神田氏のお話に続いて討論会を開催。「共感・共有・共同」をキーワードに、岡﨑氏の進行により各団体がそれぞれ抱える課題について発表。他団体の皆さんやまちづくりパートナーが意見を交換しながら解決策を模索しました。

●「全員参加による元気塾会議」での コメントから以下は、参加団体の課題と、それらに対するコメントからの抜粋。

城下町高田花ロード実行委員会(平成29年度支援団体)

熊田 和子氏 花ロードというイベントを20年続けてきました。運営スタイルも市民の関わり方も変わってきていますが、主催側としては大いなるマンネリに陥った感があります。岡﨑氏コメント 日本でマンネリは良いイメージではありませんが、元々は英語のマナーが語源。上越高田には、城下町としての歴史

●平安時代創建の古刹を訪問し、全行程を終了 討論会終了後、会場の近くに位置している地域資源を視察するため、平安時代初期に開山したと伝えられる勝常寺へ。国宝の木造薬師如来像および日光菩薩立像、月光菩薩立像や国の重要文化財である6体の木造菩薩像を見学して

「マスターコース2017」は全行程を終了。参加者、パートナーらが名残りを惜しむ中、解散となりました。

地域の財産を、都市部との交流を通して見つめ直す。

地域と連携して、はじめて「道の駅」は成功する。

勝常寺で国宝の薬師如来を見学。

1日目/現地視察  ②喜多方市  小土山活性化実行委員会

2日目/現地視察  ③湯川村  道の駅あいづ 湯川・会津坂下

2日目/討論会  全員参加による元気塾会議

2日目/現地視察  ④湯川村  勝常寺

交流プログラムや、都市へのお米の出張販売などから、徐々に小土山の風土と産品には大きな魅力があることを確信することに。現在は「棚田ウォーク」などで都

●買い物だけでなく、地域のくらし全般を支援する「駅」に 神田氏は「地域連携とは、産品を地元から仕入れることだけではないと思います。買い物に来る方とも、近くで商売をされる方とも、協業していくことです」と、開業以来着実に伸びる売り上げの秘訣

を述べられました。たとえば、湯川村近隣から会津若松市へ通院する方のために診療予約端末を設置したり、地元のパン屋さんと連携したフェア開催、文化人グループとタッグを組んでコンサートやカルチャー教室をシリーズ化するなどの取り組みが有効だったとの具体策があげられました。

とマナーが息づいています。さらに20年かけて「花ロードのあるまち、花のまちとしてのマナー」を創出してはどうでしょう。

明和自治振興会(平成26年度支援団体)

馬場 敏行氏 まちづくり元気塾に支援していただいてから、若手による米の焼酎づくりなどさまざまな取り組みが進んでいます。ただ、行政と住民の中間という位置付けのため、会として今後どういう方向に進むべきか苦慮しています。役重氏コメント 明和自治振興会のように、集落レベルと行政(町全域)の中間に位置する広域のコミュニティは、全国的にも立ち位置に苦労する傾向があります。しかし、明和で鍛えられた行政職員が役場で活躍してくれることは地域とのつながりも強め、地域の声と行政の支援、両方を生かして地域づくりを進められる可能性も大きいと思います。

市部との人的な交流を深め、特産品の浸透にも努めています。意見交換も活発に行われ、岡﨑氏や菊池氏からは農泊事業を絡めた展開についてのアドバイスも。

特産品の商品化にまつわる苦労話などを披露する橋谷田氏

店内に施された工夫やアイデアを説明する神田氏 活気あふれる店内で、気づいた点を語り合う参加者たち

商品開発や農泊関連などについて熱のこもった議論も

時折、笑いも巻き起こる中、建設的な意見が

2日間、一行をリードした岡﨑氏

マスターコース2017参加者からのメッセージ(お寄せいただいた感想から)

◦まちづくりに関する悩みを、他の地域の皆さんと共有できた。お互いの取り組みを参考にしながら、今後も連携していきたい。

◦ 支 援 期 間 が 終了した後には心 配もあったが、改めてパートナーの先生にアドバイスをいただき、自信がよみがえった。

都市との交流や世代間の交流から地域を活かす新しい「価値」が生まれる。

 「地域の方にとって『第2のリビングルーム』を目指しています。常連さんに、どこに行くより、ここに来るのが楽しい、といわれた時はとてもうれしかったですね」と微笑む神田氏に、参加者もパートナーも興味をそそられた様子。熱心に質問していました。

参加者もパートナーも同じ目線で討議を重ねる

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 東北電力は創業以来「東北の繁栄なくして当社の発展なし」という考えのもと、事業を運営しています。まちづくり元気塾は、まちづくりに取り組む皆さまをお手伝いする制度。「地域に寄り添い、地域と共に成長する」という思いを込めて、東北6県と新潟県で実施しています。

地域に寄り添い、地域と共に成長する

 まちづくり元気塾の主役は、まちづくりのために活動するグループや団体の皆さまです。地域への熱い思いと多様な課題を抱えながら、日々努力し続けている皆さまを、まちづくり元気塾は全力でサポートします。

主役は、「地域の皆さま」

 「どう考えたら良いか」あるいは「こうすればうまくいく」。更には「次世代の人材育成」まで、一時的な活性化で終わらせない、持続的な地域の繁栄や文化の継承を目指して、一緒につくり上げていく。まちづくりパートナーは、課題解決に必要な知見、実情に即した卓抜なアイデアや優れたノウハウを持つ人材がそろっています。

まちづくりのプロが、全力でサポート

 制度を開始した平成18年度から平成29年度までに、まちづくり元気塾は32の団体を支援してきました(※1)。地域の有志による任意団体や、NPO、観光協会といった法人組織などさまざまな団体と共に、それぞれの組織や団体が抱える課題解決のために取り組んでいます。※1 詳しくは31ページをご覧ください。

12年間で32団体を支援

 国内外の先進事例に詳しい学識経験者。知識も経験も豊富な地域活動の実践者。幅広い知見を有する観光のプロフェッショナル。オリジナル商品開発や販路拡大に秀でたプランナー。ネット上で事業展開する若き起業家…等々、東北と新潟のまちづくりのために、各分野の専門家がまちづくり元気塾に参画しています。 全国から集まった専門家たちは、「まちづくりパートナー」として支援団体が活動する現地を訪問。課題に応じた適切なアドバイスを行うだけでなく、地域の方々と同じ目線で一緒に取り組む点も、まちづくり元気塾の大きな特色のひとつです。12年間で関わったまちづくりパートナーは40名以上に上っています(※2)。※2 詳しくは28~30ページをご覧ください。

まちづくりの専門家が、地域の方々に寄り添いサポート

 まちづくり元気塾の成果は、各地で様々な形になって現れています。農家レストランを開店した事例や農泊事業をはじめた事例など、成果がいち早く現れたケースがある一方、当初思い描いていた課題から方針転換し、組織の再構築を図ったり、商品開発や景観整備に移行し成果を上げたケースも。まちづくり元気塾は実践的なアドバイスを通じて、地域の活動を定着・活性化させるきっかけづくりにも貢献しています。

すぐ目に見える成果もあれば、時間をかけて実った成果も

ステージは現地 まちづくりパートナーが現地を訪れ、地域の文化や風土を直接体験・体感しながら、地域の皆さまと共に取り組みます。

課題はさまざま 現在、まちづくりの現場では、さまざまな課題を抱えています。●活動の理念や将来計画をまとめたい。●イベント立ち上げや観光開発の実践的ノウハウが足りない。●地域資源やアイデアはあるがその先が見通せない。●活動を展開する組織づくりがうまく機能していない。 諸々の課題を整理・分析し、それぞれの地域と活動に最適なテーマを探り出していくことも、まちづくり元気塾の重要な役割です。

テーマは多種多様 まちづくり元気塾が実際に支援してきた活動テーマは多種多様です。現地を訪れたまちづくりパートナーのネットワークを駆使して、先進事例を念頭に置きながら、最先端の情報・手法を反映したオリジナルのプログラムを構築していきます。

アドバイザリーボードは「知の集合体」 アドバイザリーボード(会議)は、まちづくりの実務経験や研究等の実績豊かな有識者7名により構成されます。メンバーは支援団体の課題を分析し、最適なまちづくりパートナーを選定するとともに、テーマやプログラムの構築を行い、自らもチーフパートナーとして現地に赴きます。

まちづくりパートナーは、実践的な専門家集団 全国から選びぬかれたまちづくりパートナーは、チーフパートナーと一体になってチームを編成。豊富な専門知識や実践経験をもとに、支援団体と連携しながらまちづくりを全力でサポートします。

事務局がバックアップし、着実に支援を まちづくりパートナーと支援団体の皆さまとの連携、会場設営やワークショップの準備などは事務局である東北電力が協力します。

制度のあらまし、運営の流れをわかりやすくご紹介します。

2018年版 ●地域資源を生かした観光振興や商品開発

●まちづくりを推進する新しい仕組み・組織づくり

●伝統芸能や歴史資源を活用した地域の活性化

●空き家や耕作放棄地の活用による地域づくり

●中心市街地の活性化

●過疎化・少子高齢化に対応したまちづくり

●次世代リーダー層の育成

テーマの例 (※3)

※3 併せて31ページの一覧をご覧ください。

アドバイザリーボードメンバーの皆さん。チーフパートナーとしてまちづくりをサポートします。

「まちづくり元気塾」の支援を契機に生まれた農家レストランも

これまでの主な成果

●住民グループにより農家レストランを開業、地域の経済や観光の活性化に寄与。

●ワークショップを通じた新しいネットワークの構築や、まちづくりに携わる人材の育成に貢献。

●地域の観光資源や特産物の魅力を再発見し、新商品の開発や周遊ツアーの企画を実現。

●過疎・高齢化が進む地域では、住民の健康や生きがいづくりを支援。移住・定住施策の推進にも貢献。

●地域資源を生かしたグリーンツーリズムを模索。地域住民の輪が広がり、若者や女性が活動に参加。農家民泊事業を実現。

豊富な経験を持ったまちづくりのプロが、現地で皆さまと共に汗を流します

PHILOSOPHY

思い

HISTORY

歩み

SYSTEM

仕組み

24 東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 25

Page 14: 見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土 産品のヒット事例など各地の情報提供 を。その後は前回検討した内容を踏ま

 まちづくりを進める上で行き詰まったり、将来が不安だったり…。さまざまな問題はまちづくりに立ちはだかるもの。そういう場合は自分達だけで悩まず、まちづくり元気塾にご応募を。 まちづくりパートナーが課題解決のために誠心誠意お手伝いします。

 まちづくり元気塾が全3回を終了した後も、支援団体とまちづくりパートナーの絆が途切れることはありません。支援終了後は活動報告会など情報共有の場も設けています。まちづくり元気塾は支援団体相互の親睦を図り、ネットワークづくりにも役立っています。

絆~ずっと、寄り添う~ まちづくりパートナーは、まちづくり先進地とのネットワークを活かしたフォローを柔軟に行うとともに、支援を受けられた団体の皆さまも、今後の活動へのヒントや新たな人材と出会える機会として、まちづくり元気塾を有効に活用しています。まちづくり元気塾では、支援団体の皆さまと、まちづくりパートナーや各地域の東北電力担当者とのご縁を、継続的に活かしていただきたいと願っています。

願い~ご縁を、活かして~

共感 ・ 共有 ・ 共同 支援団体が集う情報共有の場では、まちづくりパートナーから貴重なアドバイスや最新の情報が寄せられるとともに、参加者同士の「共感」、知識・事例の「共有」によるモチベーションや課題解決力の向上が期待されます。また、「共同学習」を通じた団体同士のネットワーク形成にも役立ちます。

ホームページや活動事例集など各種広報媒体での情報発信 活動内容については、取り組みへの認知拡大や新たな出会いを願い、東北電力のホームページや活動事例集等を通して情報発信を随時行っています。

全3回を笑顔でフィニッシュ。新たなまちづくりはここからはじまります

まちづくりパートナーと共に、実際に調理しながら課題を見つけますまちづくりパートナーは参加者と同じ目線で、共に課題

に取り組みます

アイデアと思いをたっぷり詰め込んだ試作メニューに挑戦

第 3 回①メニュー開発実習

安定した運営のために何が必要か、まちづくりパートナーは物心両面からアドバイスします

②運営方法確立ワークショップ

●テーマ/「やりたい」を「やれる」に育てよう地域資源を活かした独自商品の開発と、安定した運営ノウハウの獲得。※地元食材を使った「食のワークショップ」と、持続的な経営や情報発信の手法を学ぶ。

●ねらい

プログラムの例 ※以下は、1回当たりの日程を2日間、テーマを「農家レストランを立ち上げたい」とした場合の一例です。

地域内を歩きまわり、忘れられた歴史や知られざるエピソードを掘り起こします

ワークショップの「まとめ」をパートナーらと検証し、さらに精度を上げていきます

第 1 回①まち歩き(現地踏査)

価値ある「財産」を見つけたら、それらを共有できるよう模造紙にまとめます

②「まちの宝」再発見ワークショップ

●テーマ/地域の魅力を掘り起こそう活動のベースとなる「地域資源」を長所・短所両面から抽出・認識する。※農家レストランを維持するための人材や食材、店舗や交通環境などを検証。

●ねらい

実際の成果品を見たり味わったりしながら、先進事例について学びます

さまざまな世代や立場の方が、それぞれの意見を交換して企画を磨きます

第 2 回①先進事例ヒアリング

「夢」を具体的な企画にまとめて発表、自分たちの課題として認識します

②「夢語り」企画立案ワークショップ

●テーマ/夢を語り、実現の手がかりを見つけよう先進事例に学び、「まちの宝」を活かした「夢」を具体化する。※前回に見つけた「地域資源」をどう活かし、より魅力的な店舗とするかを議論し企画。

●ねらい

ホームページでは、応募のご案内や活動事例を紹介しています

東北電力は、これからも地域に寄り添い、

まちづくり元気塾を通じ、

元気な地域づくり活動のお手伝いをしていきます。

PROCESS

進め方

NEXT STEP

広 りが

前年の9月~10月頃

応 募

どなたでも所定の要項で応募できます。(ただし、自治体や営利を主たる目的とする団体は対象となりません)※専用のリーフレットを配布します。ホームページからもご応募いただけます。

現状を、共有まず、支援団体の皆さまの悩みや疑問、課題を共有することが重要です。アドバイザリーボードメンバーの中から選ばれたチーフパートナーが、担当する地域や団体・組織にとって何が大切か、各々の課題を探り出していきます。

熱く、共創支援団体の地元で、現地の人材や文化などの資源にふれながら、テーマを軸に計3回(通常は各2日間)のまちづくり元気塾を実施します。

ご応募~選定までの期間

ヒアリング

応募された後、その時点での活動状況等について、事務局が確認する場合があります。

2月頃

選 定

アドバイザリーボードを開催し、支援団体を選定します。

2月~3月頃

現況確認

支援団体、チーフパートナー、事務局の三者により、応募内容とこれまでの活動状況をベースに、地域の特性並びに活動の経緯などを幅広い角度から確認・共有します。

3月まで

プログラム構築とパートナー選定

支援団体ごとに、チーフパートナーが中心となってテーマとプログラム構築を進めます。同時に、最適な専門家をパートナーとして選定していきます。

※プログラムやパートナーは、進ちょく状況に応じて当初計画から変更 となる場合があります。

4月~翌年3月まで

※平成29年度のスケジュールを基にした進め方です。(スケジュールは変更する可能性もあります)

26 東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 27

Page 15: 見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土 産品のヒット事例など各地の情報提供 を。その後は前回検討した内容を踏ま

28 東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 29

● 大学卒業後、酒井忠久氏(旧庄内藩主酒井家第18代当主)と結婚。公益財団法人致道博物館 理事。学校法人鶴岡城南学園 理事長。庄内の歴史を伝え、無形伝統文化を支える活動で、平成13年、伝統文化ポーラ地域賞を受賞。

●20年度 新潟県南魚沼市

酒さ か

井い

天あ ま

美み

氏公益財団法人致道博物館 理事

(山形県鶴岡市)

● 大学卒業後、地元、熊本県小国町にUターン。タウン誌を主宰。おぐに未来塾長、研修交流施設「木魂館」館長。(一財)学びやの里事務局長、九州ツーリズム大学事務局長、小国町行政経営局長などを経て、福岡県星野村副村長、熊本県高森町などでのまちづくり支援活動に奔走。現在、(公財)阿蘇地域振興デザインセンター事務局長。

●18年度 山形県小国町

江え

藤と う

訓く ん

重し げ

氏公益財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター 事務局長 (熊本県阿蘇市)

●熊本県小国町出身。時計店を営む一方でまちづくりにかかわる。九州ツーリズム大学で学び、自宅の別棟や蔵を活用して商家民泊「ササク蔵ブ」を始める。ツーリズム大学で料理研究や商家民泊の指導も行う。

●20年度 岩手県花巻市

北き た

里ざ と

香か

代よ

氏ササク蔵ブ 主宰

(熊本県小国町)

● 平成10年「行政に頼らない町づくり」を開始。城下町の村上を、観光客ゼロから年間30万人が訪れる街に。全国に例を見ない手法での景観づくりで460mの黒塀を作り、41軒の町屋を再生。国交省・観光カリスマ。

●19年度 岩手県岩泉町、21年度 山形県南陽市

吉き っ

川か わ

真し ん

嗣じ

氏千年鮭きっかわ 代表取締役社長

(新潟県村上市)

● 昭和56年、大雪山国立公園内の然別湖で氷上ミュージアムなどを設計建設し、然別湖コタンの運営企画に携わる。平成12年、ツインリンクもてぎ内ハローウッズ開設に伴い、同施設の自然案内のプログラムリーダーとして活躍。

●18年度 新潟県南魚沼市

﨑さ き

野の

隆りゅう

一い ち

郎ろ う

氏ハローウッズ 森のプロデューサー

(栃木県茂木町)

●筑波大学で野外教育などを学ぶ。国内外で指導、研究を積み、平成8年、栗駒町で「くりこま高原自然学校」開校。15年、NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所を設立。

●19年度 山形県白鷹町

佐さ

々さ

木き

豊と よ

志し

氏くりこま高原自然学校 代表

(宮城県栗原市)

● NPO法人都岐沙羅パートナーズセンターやNPO法人まちづ くり学校の設立に携わり、コミュニティビジネスやまちづくりの人材育成、並びにサポート活動を全国各地で展開している。

●26年度 福島県只見町

大お お

滝た き

聡さとし

氏NPO法人まちづくり学校 代表理事

(新潟県村上市)

● 山梨県早川町が設立した日本上流研文化圏研究所の運営に、学生時代から携わる。平成11年に同町へIターンし、同研究所にて地域資源を生かしたまちづくりを住民とともに展開。24年より事務局長を務めるも、30年にフリーとなり、早川町でのビジネス立ち上げに向けて準備中。

●26年度 福島県只見町

鞍く ら

打う ち

大だ い

輔す け

氏NPO法人日本上流文化圏研究所 前事務局長

(山梨県早川町)

●(財)日本地域開発センター研究員、環境NPO代表などを経て、平成23年より岐阜県に赴任。山村活性化や里山保全を担当。現在は「里山インキュベーター」講座を主催し、古民家を拠点に揖斐川流域で農山村起業者の育成を行っている。

● 18年度 山形県小国町、19年度 岩手県岩泉町、福島県三島町、マスターコース2015

嵯さ

峨が

創そ う

平へ い

氏岐阜県立森林文化アカデミー 教授

(岐阜県揖斐川町)

● 昭和51年から大分県直入町役場職員として、商工観光、国際交流などの振興に活躍。平成10年、温泉療養文化館「御前湯」の初代館長に。温泉を核とした地域活性化に尽力。14年~21年、県議会議員。16年「観光カリスマ」に選定。28年「マニフェスト大賞」優秀賞受賞。

●18年度 宮城県大崎市、19年度 岩手県岩泉町、26年度 宮城県登米市

首し ゅ

藤と う

勝か つ

次じ

氏大分県竹田市長

(大分県竹田市)

● プロフィール  ● 元気塾実績プロフィール、実績は平成 30 年 9 月現在

「まちづくりパートナー」のご紹介

● 高知県出身。平成6年、四万十川流域旧3町村が出資、設立した(株)四万十ドラマに入社。四万十川の地域資源を活かした商品開発や販売に携わる。19年より現職。

● 22年度 岩手県二戸市

畦あ ぜ

地ち

履り

正しょう

氏(株)四万十ドラマ 代表取締役(高知県四万十町)

●平成4年、JTBグループ(株)東北コミュニケーションズ入社、17年より(株)JTB東北本社。営業担当部長、地域貢献推進部長などを歴任。22年には東北観光推進機構へ出向し、東北のインバウンド推進に尽力。

●22年度 岩手県二戸市

阿あ

部べ

昌ま さ

孝た か

氏(株)JTBグローバルマーケティング&トラベル営業企画部 地域交流推進部長 (宮城県仙台市)

●(社)農村生活総合研究センターにて生活改良普及の研究等に従事。その後平成18年より現職。農学博士。専門は農村社会学・地域ビジネス起業論。NPO法人「秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会」アドバイザー。農村の地域づくりやワークショップ手法に精通。

●19年度 秋田県北秋田市

荒あ ら

樋ひ

豊ゆたか

氏秋田県立大学 生物資源科学部 教授

(秋田県秋田市)

●京都大学人文科学研究所梅棹忠夫研究室研究員を経て国立民族学博物館研究部長および文化資源研究センター長を歴任。平成18年北海道大学観光学高等研究センター長、北海道大学院観光創造専攻教授を経て25年道立北海道開拓記念館長、27年から現職。内閣官房観光立国懇談会委員他。

●28年度 岩手県宮古市

石い し

森も り

秀しゅう

三ぞ う

氏北海道博物館 館長

(北海道札幌市)

●商業施設の企画・設計、デベロッパーの経験をもとに平成21年独立、「日常を本質的に豊かにすること」をテーマに、暮らしに関わる企画・マーケティング活動を展開。二級建築士、宅地建物取引士。

●28年度 新潟県新発田市

梶か じ

田た

裕ゆ

美み

子こ

氏紡-tsumugi- 主宰

(東京都品川区)

●早稲田大学理工学部建設工学科大学院都市計画課程修了。昭和57年(株)地域まちづくり研究所設立。平成22年より同研究所の主宰・取締役。25年にNPO法人くらしまち継承機構設立、理事長を務める。静岡県建築審査会長(前)、静岡県景観懇話会委員他。

●28年度 新潟県新発田市

伊い

藤と う

光こ う

造ぞ う

氏NPO法人くらしまち継承機構 理事長

(静岡県静岡市)

●大学卒業後、(財)日本交通公社に研究員として入社。観光リゾートを主体とする都市・地域振興計画の策定、プロデュースに多数従事。現在上席客員研究員。平成30年より現職。

●22年度 新潟県上越市

梅う め

川か わ

智と も

也や

氏立教大学 観光学部 特任教授

(東京都港区)

は、アドバイザリーボードのメンバー ● (財)日本地域開発センター企画調査部長、福井県立大学教授等を経て、平成13年法政大学教授。27年より名誉教授。北海道池田町・岩手県遠野市・山形県小国町・愛媛県内子町・大分県湯布院町・沖縄県読谷村などのまちづくりや計画策定に参画。地域づくり団体全国協議会会長・全国過疎連盟過疎対策研究会委員長・福島県地域創生戦略有識者会議座長他。

●◎18年度 山形県小国町◎19年度 秋田県北秋田市◎20年度 山形県川西町◎21年度 福島県金山町◎22年度 山形県庄内町・24年度 岩手県陸前高田市、宮城県南三陸町◎26年度 福島県只見町・28年度 岩手県一関市、秋田県藤里町、福島県郡山市、新潟県新発田市・マスターコース2013、2014、2015、2016、2017

●大学在学中より50年に渡り、民間研究機関勤務・研究所経営などを通して北海道から沖縄まで全国でまちづくりの現場に参画。平成12年度作新学院大学教授、特任教授を経て29年より現職。役職に総務省地域力創造アドバイザー、地域活性化伝道師(内閣府認定)、とちぎ協働デザインリーグ他。

●◎18年度 新潟県南魚沼市◎19年度 福島県三島町◎20年度 岩手県花巻市◎21年度 秋田県仙北市◎22年度 青森県つがる市◎25、26年度 岩手県釜石市◎28年度 福島県郡山市◎29年度 新潟県上越市・マスターコース2013、2014、2015、2016、2017

●遠野市役所在職中に「道の駅 遠野風の丘」の立ち上げと運営、ショッピングセンター「とぴあ」の再生で中心的役割を担う。早期退職後、平成15年に遠野山・里・暮らしネットワークを設立。遠野型グリーンツーリズムなどの実践に携わる。役職に地域活性化伝道師(内閣府認定)、農林水産省ボランタリー・プランナー他。

●・20年度 山形県西川町・21年度 福島県金山町・22年度 山形県庄内町・24年度 岩手県陸前高田市・25、26年度 岩手県釜石市◎28年度 秋田県藤里町◎29年度 秋田県能代市・マスターコース2013、2014、2015、2016、2017

●北海道北見市出身。北海道東北開発公庫(現・日本政策投資銀行)、観光施設「山寺風雅の国」常務取締役を経て、平成13年から地域づくり・観光まちづくりに関するシンクタンク(株)東北地域環境研究室代表。各地の観光振興計画や道の駅をはじめとする交流拠点施設の計画策定などに係わる。役職に内閣府地域活性化伝道師、東北風景街道協議会委員(国土交通省東北地方整備局)、尚絅学院大学客員教授、NPOシニアマイ

スターネットワーク東北地区担当ディレクターなど。●◎18年度 宮城県大崎市◎19年度 岩手県岩泉市◎20年度 新潟県南魚沼市

◎21年度 山形県南陽市◎22年度 新潟県上越市◎24年度 宮城県南三陸町◎25、26年度 宮城県登米市◎28年度 岩手県宮古市◎29年度 宮城県登米市・マスターコース2013、2014、2016、2017

●大学院修了後、桐蔭学園高校教諭、岡山大学文学部助教授、富山大学経済学部教授を経て平成17年より現職。学長室副室長。UCLA大学(平成5~6年)、ケルン大学(平成13~14年)客員研究員。役職に国土形成計画北陸圏広域地方計画懇談会委員、自立型地域創造研究会委員長(東北経済産業局)他。

●◎20年度 青森県つがる市◎21年度 新潟県糸魚川市◎22年度 岩手県二戸市◎28年度 新潟県新発田市◎29年度 岩手県花巻市・マスターコース2014、2015、2016、2017

● まちづくりコンサルタントとして、全国の中山間地域や地方都市の都市計画、産業振興、中心市街地・集落活性化の実践を支援。特に住民参加、官民協働による地域の独自性を活かしたまちづくりを推進。現場に近い所で仕事することを目指し、大分県湯布院に10年間居住、現在は岩手県遠野市在住。役職に(一社)大阿仁ワーキング理事他。

●19年度 秋田県北秋田市・20年度 山形県西川町・29年度 秋田県能代市、新潟県上越市・マスターコース2013、2016、2017

●農家研修で出会った岩手県東和町の人と牛に魅せられ、平成5年農水省を退職、定住。東和町・合併後の花巻市で教育次長、地域づくり課長、総務課長等を務め、24年に早期退職後は岩手大学大学院で行政と地域コミュニティ関係を研究し、博士号取得。各地のコミュニティ組織の活動支援のほか、地元で“東和農旅”プロジェクトを立ち上げ、地域文化や歴史資源を活かした交流事業、若手育成などに取り組んでいる。

●28年度 秋田県藤里町・マスターコース2017

岡お か

﨑ざ き

昌ま さ

之ゆ き

氏法政大学 名誉教授

(東京都千代田区)

【アドバイザリーボード 座長】

◎ はチーフパートナーとして支援されている地域  は本書に登場されている方々

橋は し

立だ て

達た つ

夫お

氏作新学院大学 名誉教授

(栃木県宇都宮市)志し

賀が

秀しゅう

一い ち

氏(株)東北地域環境研究室 代表(宮城県仙台市)

菊き く

池ち

新し ん

一い ち

氏認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク会長

(岩手県遠野市)柳や な

井い

雅ま さ

也や

氏東北学院大学 教養学部 教授

(宮城県仙台市)

役や く

重し げ

眞ま

喜き

子こ

氏花巻市コミュニティアドバイザー

(岩手県花巻市)寺て ら

川か わ

重し げ

俊と し

氏(有)寺川ムラまち研究所 代表取締役(岩手県遠野市)

アドバイザリーボード「まちづくり元気塾」のシンクタンクであり、実践を指揮するリーダー集団です。「チーフパートナー」として皆さまとともに考え、ともに行動します。

●慶応大学法学部卒業後、(株)リクルート入社。平成10年に青森県大間町にUターンし、12年まちおこしゲリラ集団「あおぞら組」を結成。「マグロ一筋」Tシャツなどの開発や各種イベントを企画・実施。25年にYプロジェクト(株)を設立、地域限定旅行業に進出。

●28年度 岩手県宮古市

島し ま

康や す

子こ

氏Yプロジェクト(株) 代表取締役

(青森県大間町)

●東北学院大学経済学部卒業後、(株)日本交通公社(当時)入社。平成26年より地域交流事業に専門特化。旅を基軸にした地方創生による地域活性化、交流人口拡大に向けた地域の受け入れ態勢整備、計画策定、情報発信などの自治体業務に多数参画している。

● 29年度 岩手県宮古市フォローアップ

鈴す ず

木き

雅ま さ

之ゆ き

氏(株)JTB東北 本社 地域交流事業統括部長(宮城県仙台市)

●大手教育企業勤務を経て、平成20年自身のオフィスを開設。「食」と「マーケティング」を基軸として、仙台を拠点に地域企

業の立案や商品リニューアルに参画。平成29年度より東北大学大学院経済学研究科・地域イノベーションプロデューサー塾 特任准教授(非常勤)。

●28年度 新潟県新発田市、29年度 岩手県花巻市

関せ き

美み

織お り

氏office ayumitoiro 代表

(宮城県仙台市)

●岩手県花巻市東和町出身。平成14年(株)土澤まちづくり会社専務取締役就任。街かど美術館事業立ち上げ等に関わり、平成24年度より現職。役職に地域活性化伝道師(内閣府認定)他。

●29年度 新潟県上越市

猿さ る

舘だ て

祐ゆ う

子こ

氏(株)土澤まちづくり会社 代表取締役(岩手県花巻市)

●東北学院大学卒業後、証券会社勤務などを経て、平成13年(株)東北地域環境研究室入社、同21年4月より現職。各地の

観光調査や交流拠点施設づくりなどにかかわる。役職に地域活性化伝道師(内閣府認定)、東北農政局環境情報協議会委員他。

●29年度 岩手県花巻市

島し ま

谷た に

留る

美み

子こ

氏(株)東北地域環境研究室 専務取締役(宮城県仙台市)

Page 16: 見えてくるのは「まちの宝物」、 9第2回は、はじめに関氏と島谷氏が土 産品のヒット事例など各地の情報提供 を。その後は前回検討した内容を踏ま

新潟県 上越市 お馬出しプロジェクトテーマ:郷土の歴史を知り、誇りと愛情をもって行うまちづくり・ まちとその住民が共に魅力を増し元気が出るまちづくり

19

山形県 東田川郡庄内町 庄内町グリーン・ツーリズムの会テーマ:自然・人・産業などの地域資源を活用したグリーン ツーリズムの推進による交流人口の拡大と地域の活性化

18

岩手県 二戸市 岩誦坊クラブテーマ:宝の山「稲庭岳」をもっと掘り起こそう

17

青森県 つがる市 多目的交流の場「あそびの学校」テーマ:学童保育施設の持続的な運営と有効活用による 地域の活性化

16

新潟県 糸魚川市 糸魚川駅北まちづくり実行委員会テーマ:北陸新幹線開業に向けた中心市街地活性化

15

福島県 大沼郡金山町 横田地域を考える会テーマ:過疎・高齢化が進む地域における 住民主体の地域活性化

14

山形県 南陽市 赤湯温泉ゆかい倶楽部テーマ:花と灯りと温泉を生かした 赤湯温泉大通りのまちづくり

13

秋田県 仙北市 角館まちづくり研究所テーマ:「賑わいのまち」への再チャレンジ

12

新潟県 南魚沼市 牧之通り組合テーマ:“雪国しおざわ” らしい町並みをつくり 交流人口を増し、「牧之通り」をブランド化する

11

山形県 東置賜郡川西町 かわにしツーリズム研究会テーマ:農に関わり、農で暮らす ~人にやさしい里山ステイネット~

10

岩手県 花巻市 美女のやきもちプロジェクトチームテーマ:土澤(つちざわ)型コミュニティビジネスの展開検討

9

青森県 つがる市 つがる市商工会テーマ:地域福祉に対応した中心市街地活性化

8

福島県 大沼郡三島町 三島町エコ・ミュージアム協議会テーマ:三島町エコ・ミュージアムの推進

7

山形県 西置賜郡白鷹町 中山地区活性化推進会テーマ:白鷹町中山地区の活性化と持続可能な地域づくり

6

岩手県 下閉伊郡岩泉町 岩泉まちづくり連合テーマ:来客の誘導で元気なまちづくり    (岩手県岩泉町の活性化)

4

新潟県 南魚沼市 五十沢地区テーマ:水など地域資源を生かしたまちづくり

3

山形県 西置賜郡小国町 小国町交流まちづくり研究会テーマ:地域産業者のネットワークを生かした 交流・体験プログラムの開発

2

宮城県 大崎市 鳴子温泉郷観光協会テーマ:温泉を生かした大崎の「新しい観光」を考える

1

平成18年度

がんしょうぼう

秋田県 北秋田市 阿仁の暮らしを守り伝える山人の会テーマ:郷土にある資源の再確認と それを活用した地域再生運動

45あ に

宮城県 登米市 登米・南三陸フェスティバルテーマ:地域間連携の強化による魅力的なまちづくり

23

岩手県 釜石市 甲子柿を守る会テーマ:地場産品「甲子柿」を活用した地域おこし

22

新潟県 新発田市 一般社団法人新発田市観光協会テーマ:寺町通りの「歴史資源」を活用しての賑わい創出

28

福島県 郡山市 柳橋町内会テーマ:伝統芸能を核とした取り組みによる 地域経済と文化の活性化

27

岩手県 宮古市 宮古観光創生研究会テーマ:岩手県宮古市における観光振興について

25

秋田県 山本郡藤里町 特定非営利活動法人ふじさと元気塾テーマ:共助の考えを生かして大学生と一緒に 地域を支える仕組みづくり

26

新潟県 上越市 城下町高田花ロード実行委員会テーマ:「花のまち高田プロジェクト」を通じた地域の活性化に    つながるまちづくり

32

宮城 県登米市 とよま絆の会テーマ:地域資源を活用した 交流人口拡大につながるまちづくり

31

岩手県 花巻市 農事組合法人湯の郷テーマ:花巻南温泉峡など地域資源を活用した 観光と農業の連携

29

秋田県 能代市 特定非営利活動法人能代観光協会テーマ:地域資源を活用した滞在型観光の推進による 能代市への誘客推進

30

福島県 南会津郡只見町 明和自治振興会テーマ:「明和地区」の明日を考える

24

宮城県 本吉郡南三陸町 「みなぴぃ(南三陸ピープル)」テーマ:参加者のレベルアップを図り、他地域との交流、 参加者同士の情報交換を行い、次世代リーダー層の育成支援

21

岩手県 陸前高田市 川の駅産地直売組合「あゆみ工房」テーマ:産直で販売する新たな加工食品の開発・販売、 仮設住宅入居者の生活支援

20

かっ し がき

い か さわ

んま だ

ぼく し

青森県

岩手県秋田県

宮城県山形県

福島県新潟県

1

2

5 4

6

7

10

12

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18

20

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27

28

9 29

3 11

8 16

19 32

平成18年度以来、

32のまちづくりに

寄り添ってきました。

事例集vol·1収録

平成19年度

事例集vol·2収録

平成22年度

平成21年度

平成20年度

事例集vol·5収録

事例集vol·4収録

事例集vol·3収録

平成28年度

平成29年度

事例集vol·9(本誌)収録

平成26年度

平成25年度

平成24年度

事例集vol·8収録

事例集vol·7収録

事例集vol·6収録

30 東北電力 まちづくり元気塾 活動事例集 vol.9 31

● 東京農業大学副手・岩手大学農学部助手を経て、平成16年より現職。15年、森林管理と市民参加、森林教育について研究し、NPO法人「森づくりフォーラム」理事、「森林と市民を結ぶ全国の集い」の全国実行委員を務める。

●21年度 福島県金山町

山や ま

本も と

信し ん

次じ

氏岩手大学 農学部 准教授

(岩手県盛岡市)

● 東京都出身。PR誌「メイト」編集長、クリスチャン・ディオールコスチュームデザイナーなどを経て、昭和63年、(株)玄を設立。地域資源・農商工連携活用型ビジネス戦略の実践など、各地域資源活用化事業の実績を重ねる。

●22年度 山形県庄内町

政ま ん

所どころ

利と し

子こ

氏(株)玄 代表取締役社長(東京都北区)

● マサチューセッツ工科大学客員研究員、建設省建築研究所主任研究員を経て、平成6年より現職。15年、学生や市民とともに「ヤマガタ蔵プロジェクト」を立ち上げる。市内の蔵を利活用し、観光や歴史建造物の保全、景観形成に貢献。

●21年度 秋田県仙北市

山や ま

畑は た

信の ぶ

博ひ ろ

氏東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 教授

(山形県山形市)

●昭和33年徳島県生まれ。昭和61年に「葉っぱビジネス」を開始。四季折々の葉や花を料理に添える「つまもの」として商品化。全国でも注目されるビジネスモデルを確立。19年7月

「Newsweek」誌「世界を変える社会起業家100人」に選出。26年6月徳島県表彰受賞。著書も多数。

●18年度 山形県小国町

横よ こ

石い し

知と も

二じ

氏(株)いろどり 代表取締役社長(徳島県上勝町)

● 平成7年から、徳島県海部町(現海陽町)が施行した「ふるさと教員制度」のふるさと教員として10年間勤務。地域の人々を巻き込んだ学校教育の推進に努めた。(株)モビリティランド ツインリンクもてぎハローウッズ課を経て、現職。

● 22年度 青森県つがる市

𡈽と

田だ

豊ゆたか

氏中国短期大学 保育学科 准教授

(岡山県岡山市)

● (財)日本都市センター主任研究員、山梨総研調査研究部長、作新学院大学教授を経て、弘前大学教授。平成20年4月から22年4月まで弘前大学地域共同研究センター長、24年4月~26年2月まで弘前大学大学院地域社会研究科長。21年度、日本都市学会賞を受賞。

●20年度 青森県つがる市、22年度 青森県つがる市

檜ひ

槇ま き

貢みつぐ

氏佐世保市政策推進センター センター長

(長崎県佐世保市)

● 平成元年、郷土食の研究や弁当宅配ボランティアなどを行う「ひまわりグループ」を結成。10年、農家レストラン「ひまわり亭」をオープン。「食、農業、健康」を中心とした企業起こしアドバイザーとしても活躍。

● 18年度 新潟県南魚沼市、19年度 福島県三島町、20年度 岩手県花巻市、21年度 福島県金山町、24年度 岩手県陸前高田市、28年度 福島県郡山市、マスターコース2013・2015・2016・2017

本ほ ん

田だ

節せ つ

氏(有)ひまわり亭 代表取締役(熊本県人吉市)

● 平成8年より鹿児島県鹿屋市串良町で柳谷自治公民館長として、地域住民と一緒に「行政に頼らない“むら”おこし」を実践。地方創生の“good practice”として注目される集落「やねだん」のリーダーで、全国各地で講演活動も精力的に行っている。

●26年度 岩手県釜石市

豊と よ

重し げ

哲て つ

郎ろ う

氏鹿屋市串良町柳谷自治公民館 館長

(鹿児島県鹿屋市)

● 元栃木県茂木町農林課長。まちづくりの勉強会「農村出会い塾」、都市住民が会員となり茂木町の田んぼを借りて米づくりをする「TKO(タンボ・キーピング・オペレーション)もてぎ」などを手がけ、都市と農村の交流活動による地域活性化を図る。

● 19年度 福島県三島町、26年度 岩手県釜石市、28年度 福島県郡山市

田た

村む ら

幸ゆ き

夫お

氏JAはが野 理事

(栃木県茂木町)

● 東京都庁に入庁し多摩ニュータウン開発、地下鉄建設等に携わる。平成10年全国公募により由布院観光総合事務所事務局長に就任。滞在型観光地づくり、グリーン・ツーリズムの研究、地域間連携、まちづくり活動等を推進。

●マスターコース2013・2015、28年度 岩手県宮古市、29年度 宮城県登米市

米よ ね

田だ

誠せ い

司じ

氏愛媛大学 法文学部 准教授

(愛媛県松山市)

● (株)リクルートを経て(株)リクルートコスモス広報室長等を歴任。岩手県安比高原のリゾート開発・運営にあたる。平成10年以降秋田県からの招聘で、第3セクター3社の再建に尽力。役職に秋田県横手市観光振興計画策定委員長他。

●29年度 岩手県花巻市

若わ か

杉す ぎ

清せ い

一い ち

氏(株)北海道宝島旅行社 観光地域づくりエグゼクティブプランナー (北海道札幌市)

●(株)リクルートのじゃらん事業部(国内旅行事業)勤務を経て旅行アドバイザーとして独立。平成21年NPO法人素材広場を創立、理事長に就任。27年公益財団法人福島県農業振興公社理事に就任。

●28年度 新潟県新発田市

横よ こ

田た

純じゅん

子こ

氏NPO法人素材広場 理事長

(福島県会津若松市)

●横浜国立大学工学部建設学科建築学コース卒業後、平成7年(株)計画情報研究所入社、都市計画コンサルタントを経て民間まちづくり会社(株)御祓川(みそぎがわ)の設立に関わり、19年より現職。石川地域づくり協会専任コーディネーター。

●28年度 新潟県新発田市

森も り

山や ま

奈な

美み

氏(株)御祓川(みそぎがわ)代表取締役社長(石川県七尾市)

増ま す

子こ

正ただし

氏東北学院大学 教養学部 教授

(宮城県仙台市)

● 平成17年より現職。専門分野は「地域福祉学」で、福祉のまちづくりや、福祉コミュニティの形成に取り組む。仙台市社会福祉協議会評議委員、宮城県社会福祉協議会評議委員、仙台市社会福祉審議委員、宮城県共同募金会評議委員、仙台市共同募金委員会理事他。

●20年度 青森県つがる市

●(株)日本リクルートセンター、フードピア金沢開催委員会事務局、(株)グルーヴィを経て現職。企業の経営戦略立案、ショップや商品開発、自治体の長期計画立案などを多数手がける。

● 18年度 宮城県大崎市◎19年度 山形県白鷹町、21年度 新潟県糸魚川市、28年度 秋田県藤里町

高た か

峰み ね

博ひ ろ

保や す

氏(株)ぶなの森 代表取締役(石川県金沢市)

●立命館大学情報理工学部卒業後、デジタルコンテンツ業勤務を経て平成23年(株)kedamaを設立、故郷の秋田で若手農家とともに米の定期購入サービスを運営。27年より古民家を活用した「シェアビレッジプロジェクト」を立ち上げ、「村長」として事業を展開。

●28年度 新潟県新発田市

武た け

田だ

昌ま さ

大ひ ろ

氏シェアビレッジプロジェクト 村長

(秋田県北秋田市)

●山形県上山市生まれ。平成4年家業の旅館を継ぐ。かみのやま温泉旅館組合組合長、葉山まちづくり委員会委員長等を歴任、平成26年より現職。モットーは「市民の健康はまちの健康」。

●29年度 岩手県花巻市

冨ふ

士じ

重し げ

人と

氏上山市温泉クアオルト協議会 会長

(彩花亭「時代屋」社長) (山形県上山市)

●(株)リクルートで東北支社地域活性グループマネジャー等を務めた後、地域の「人財」を核に東北地域の活性化を目指し、平成15年(株)プロジェクト地域活性を設立。役職にNPO法人みちのく6 次産業プラットフォーム理事長他。

●29年度 秋田県能代市

望も ち

月づ き

孝たかし

氏(株)プロジェクト地域活性 代表取締役社長(宮城県仙台市)