障害者スポーツを通した 交流及び共同学習による 「心のバリア … ·...

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障害者スポーツを通した 交流及び共同学習による 平成30年度 文部科学省委託事業 学校における交流及び共同学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進事業 https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board 「心のバリアフリー」 とは,「様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が, 相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり,支え合うこと」です。 (ユニバーサルデザイン2020行動計画より) 茨城県教育委員会では,障害の有無にかかわらず,子供同士の相互理解を深め, 「心のバリアフリー」を促すために,障害者スポーツを通した 交流及び共同学習に取り組みました。 平成31年3月 「心のバリアフリー」 推進

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障害者スポーツを通した

交流及び共同学習による

平成30年度 文部科学省委託事業学校における交流及び共同学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進事業

https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board

 「心のバリアフリー」とは,「様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が,

相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり,支え合うこと」です。(ユニバーサルデザイン2020行動計画より)

 茨城県教育委員会では,障害の有無にかかわらず,子供同士の相互理解を深め,

「心のバリアフリー」を促すために,障害者スポーツを通した

交流及び共同学習に取り組みました。

平成31年3月

「心のバリアフリー」の推進

水戸飯富特別支援学校 と 水戸市立飯富中学校   (中学部1年生)           (1年生)

友部東特別支援学校 と 笠間市立みなみ学園義務教育学校   (全校生徒)            (7年生・8年生)

北茨城特別支援学校 と 北茨城市立中郷中学校  (中学部1~3年)          (1年生)

障害者スポーツを通した交流及び共同学習の実際(平成30年度)

ボッチャ

茨城ぼっちゃ倶楽部

外部指導者によるデモンストレーションや

ルール説明,体験。

水戸市立飯富中学校の生徒の感想

●勝った喜びや負けた悔しさを,特別支援学校の友達と

も共感できることが分かった。

●特別支援学校の生徒がチームのまとめ役をやってくれ

た。すごいと思った。

パラリンピックの正式競技の1つです。赤いボールのチーム

と青いボールのチームが,白いジャックボールの近くに止ま

るようボールを投げ合います。

ボッチャとは・・・

両チームの得点を全員で計算中

体験した競技

外部指導者

活 動 内 容

体験した競技

外部指導者

活 動 内 容

体験した競技

外部指導者

活 動 内 容

フライングディスク

日本スポーツ協会公認障害者スポーツ指導者

茨城県障害者フライングディスク連盟

外部指導者によるデモンストレーションや

ルール説明,体験。ディスクゴルフ(フライング

ディスクをターゲットのカゴに入れる)大会。

北茨城市立中郷中学校の生徒の感想●はじめは「助けてあげる」という気持ちだったけれど,障害

のあるなしは関係なく,楽しめた。

●特別支援学校の友達は,障害があっても色々なことがで

きて,自分たちと同じだと分かった。

全国障害者スポーツ大会の正式競技の1つで,投げた

距離を競う「ディスタンス」と的を通した枚数を競う「ア

キュラシー」があります。

フライングディスクとは・・・

チームで投げる方向や距離を相談

フライングディスク,ボッチャ

筑波大学 澤江幸則 准教授(フライングディスク)

茨城ぼっちゃ倶楽部(ボッチャ)

外部指導者によるデモンストレーションや

ルール説明,体験。

笠間市立みなみ学園義務教育学校の生徒の感想●相手を思いやる心や協力しようとする気持ちが大切だと気

付いた。障害のある人に対する印象が変わった。

●勇気を出して話しかけたら,とても楽しく活動できた。

両校生徒から歓声が上がる上手なスロー

霞ヶ浦聾学校 と 阿見町立朝日中学校(中学部1~3年生)     (1年生・2年生)

卓球,フライングディスク

卓球指導者

難聴体験,両校卓球部の合同練習,フライング

ディスクの体験,チーム対抗戦

阿見町立朝日中学校の生徒の感想

●手話や指文字ができなくても,聴覚障害のある友達と

コミュニケーションができた。

●障害があってもなくても楽しめるスポーツを知ること

ができた。卓球は,聴覚障害者のオリンピックである「デフリン

ピック」夏季大会の正式競技の1つです。

聴覚障害者と卓球

真剣さが漂う合同練習

体験した競技

外部指導者

活 動 内 容

境特別支援学校 と 境町立境第一中学校 (中学部1~3年生)        (1年生)

ボッチャ,フライングディスク

茨城県障害者フライングディスク連盟

外部指導者によるデモンストレーションや

ルール説明,体験。チーム対抗戦。

境町立境第一中学校の生徒の感想

●特別支援学校の友達から,ディスクの投げ方を教えて

もらった。

●たくさん話をして,友達ができた。みんな一人一人個性

があって,とても楽しかった。

特別支援学校の生徒が手本を披露

体験した競技

外部指導者

活 動 内 容

美浦特別支援学校 と 美浦村立美浦中学校 (中学部2年生・3年生)      (2年生・3年生)

卓球バレー,ボッチャ,フライングディスク

茨城県卓球バレー協会(卓球バレー)

茨城県障がい者スポーツ指導者協議会(ボッチャ)

外部指導者によるデモンストレーションや

ルール説明,体験。チーム対抗戦。

美浦村立美浦中学校の生徒の感想

●初めて体験するスポーツだったけれど,運動が苦手な

私もみんなと楽しむことができた。

●他のパラリンピックの競技もやってみたい。

卓球バレー(いきいき茨城ゆめ大会(第19回全国障害者

スポーツ大会)のオープン競技)を一緒に体験

体験した競技

外部指導者

活 動 内 容

http://ww.edu.pref.ibaraki.jp/board

障害者スポーツを通した

交流及び共同学習の推進

●障害者スポーツ体験交流

●障害者アスリート講演会

文部科学省委託事業 平成29年度インクルーシブ教育システム構築モデル事業~学校における交流及び共同学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進~

水戸特別支援学校

つくば特別支援学校

下妻特別支援学校

平成30年3月

 本事業は,2019年の全国障害者スポーツ大会茨城大会の開催,2020年オリンピック・パラリンピック東京

大会の開催に向けて,障害のある子供と障害のない子供がスポーツの楽しさを共に味わうことによって,障害

者スポーツの理解啓発を図るとともに,障害のある人の社会参加や障害に対する理解を深め,社会性や豊か

な人間性を育むことを目的に実施しました。

平成29年度実施校

つくば市立桜学園栄小学校

つくば工科

高等学校

水戸女子

高等学校

水戸市立

第四中学校

水戸市立

吉田小学校

障害者スポーツを通した交流及び共同学習

●障害及び障害者スポーツの理解啓発

●障害者の社会参加

●人間性や社会性の育成

茎崎

高等学校

下妻市立

上妻小学校

下妻市立

下妻中学校

下妻第二

高等学校

文部科学省委託事業 平成28年度インクルーシブ教育システム構築モデル事業

障害者スポーツを通した

交流及び共同学習推進のために

障害者スポーツを通した

交流及び共同学習

●障害及び障害者スポーツへの理解啓発

●障害者の社会参加

●社会性・人間性の育成

障害者スポーツ体験 障害者アスリートとの交流

●パラリンピック・全国障害者スポーツ大会等

の競技体験を通した交流

●視覚障害者・肢体不自由障害者スポーツ等の

体験を通した交流

●障害者トップアスリートの講演会

●障害者スポーツの体験教室

 本事業は,2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催,2019年の全国障害者スポーツ大会茨城

大会の開催に向けて,障害のある子どもと障害のない子どもがスポーツの楽しさを共に味わうことによって,

障害者スポーツの理解啓発を図るとともに,障害のある人の社会参加や障害に対する理解を深め,社会性や

豊かな人間性を育むことを目的に,次の10校が取り組みました。

平成29年3月

http://ww.edu.pref.ibaraki.jp/board

■本事業の内容

特別支援学校

県立下妻特別支援学校

交流した学校

県立盲学校

県立つくば特別支援学校

県立中央高等学校

つくば市立AZUMA学園吾妻中学校県立つくば工科高等学校 県立茎崎高等学校

下妻市立上妻小学校 下妻市立下妻中学校県立下妻第二高等学校

~学校における交流及び共同学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進~

「心のバ

みんなが楽しめる障害者スポーツの良さ

●特別支援学校と交流校双方の児童生徒の緊張を短時間で和らげられる。

●道具を渡す,順番を知らせる等の児童生徒同士の自然なやりとりで会話を生む。

●障害の有無による競技力の差が生じにくく,特別支援学校の児童生徒も活躍できる。

●互いに応援したり励ましたりといった「チームワーク」が芽生える。

「心のバリアフリー」

のきっかけ

そして広がり

交流活動の事前・事後に,交流校(中学校等)の生徒(全300人)を対象として行ったアンケート結果(H30年12月)より

 茨城県教育委員会は,いきいき茨城ゆめ大会(第19回全国障害者スポーツ大会)や2020年

東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機として,今後さらなる「心のバリアフリー」を

推進していきます。

本事業に関するリーフレットの紹介

交流及び共同学習の進め方や障害者スポーツの内容等に

ついては,右のリーフレットにも掲載しておりますので,

ぜひ御活用ください。

ダウンロードはこちらから

「茨城県教育委員会ホームページ」→「学校教育」→

   「特別支援教育」→「特別支援教育に関する資料」

(https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/

           tokubetsushien/siryou1.html) 平成28年度版 平成29年度版

事前

事後

0 20 40 60 80 100(%)

Q:コミュニケーションを取りながら,

  楽しく交流活動に参加する。

できると思う 76.919.1%増加

できた 96.0

事前

事後

0 20 40 60 80 100(%)

30.3%増加できると思う 55.0

できた 85.3

Q:みんなで一緒にスポーツを楽しむ。

障害者スポーツを通した交流及び共同学習による「心のバリアフリー」の成果