グループディスカッション①について ·...

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●研究会開催の目的 FCPと食品関係事業者の取組を消費者に効果的に伝えるため、「何を」「ど のように」伝えるのか、いかにシステマティックに伝えることができるのかという点に ついて、総合的に検討を行います。 研究会は3年間を予定しており、段階的な議論を経て、3年後にはFCPと食 品関係事業者の取組を効果的に伝えるためのシステム(仕組み)を作成し、運 用を行うことを目的とします。 完成した「消費者普及システム(仕組み)」を消費者向けに運用することで、 FCPに取り組む企業が事業の活性化と消費者の信頼向上を図り、ひいては国 内の食品産業が消費者から一層の信頼を得た社会を構築することを目的とし ています。 ●研究会の取組内容 本研究会における「消費者への普及」とは、「消費者に FCP の理念及び FCP に取り組む企業の取組に関心を持ってもらい、知ってもらうこと」を意味します。 また、単に認知度を上げるのではなく、普及が各企業と消費者間の信頼向上 とコミットメント関係(注)の醸成につながることを志向します。 FCP の消費者への普及は急務ですが、普及を行うにあたり、単発的に説明会 や講義等を実施するのではなく、戦略的に普及システム(仕組み)を設計した上 で、取り組むことが必要であると考えます。 研究会での議論に当たっては、参加企業の中で、現在各社が消費者に対し 同様の趣旨で実施している活動を共有することで、効果的な普及システム設計 のための要件を見出していきたいと考えます。(効果的な普及システム検討の中 で、各社の取組を振り返り、別の角度から見直す機会となることも期待します。) 効果的な普及システムを見出した後、そのシステムを構成するプログラム及び プログラムに含めるべきコンテンツを議論して、普及システムを完成することを目 指します。 (注)「価値ある関係性を維持したいという持続的な願望」を互いに持った関 係 のこと 開催日 議事次第 第3 平成 25 年 11 月 28 日(木) 1.事務局連絡 2.これまでの振り返り

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Page 1: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

●研究会開催の目的

FCP と食 品関係事業者の取組 を消費者に効果的に伝 えるため、「何 を」「ど

のように」伝 えるのか、いかにシステマティックに伝 えることができるのかという点 に

ついて、総合的に検討を行います。

研究会は 3 年間 を予定 しており、段 階的な議論 を経 て、 3 年後には FCP と食

品関係事業者の取組を効果的に伝 えるためのシステム(仕 組み)を作成 し、運

用 を行 うことを目的 とします。

完成 した「消 費者普及システム(仕 組み)」を消 費者向けに運用することで、

FCP に取 り組む企業が事業の活性化 と消費者の信頼向上 を図 り、ひいては国

内の食品産業が消費者から一層の信頼 を得 た社会 を構築することを目的 とし

ています。

●研究会の取組内容

本研究会における「消 費者への普及 」とは、「消 費者に FCP の理念及び FCP

に取 り組む企業の取組に関心 を持 ってもらい、知 ってもらうこと」を意 味 します。

また、単 に認知度 を上げるのではなく、普及が各企業 と消費者間の信頼向上

とコミットメント関 係 (注 )の醸成につながることを志向 します。

FCP の消費者への普及は急務ですが、普及 を行 うにあたり、単 発的に説明会

や講義等 を実施するのではなく、戦 略的に普及 システム(仕 組み)を設計 した上

で、取 り組むことが必要 であると考 えます。

研究会での議論に当たっては、参加企業の中で、現在各社が消費者に対 し

同様の趣旨で実施 している活動 を共有することで、効 果的 な普及システム設計

のための要件 を見出 していきたいと考 えます。(効 果的 な普及 システム検討の中

で、各社の取組 を振 り返 り、別 の角度から見直す機会 となることも期待 します。)

効果的な普及 システムを見出 した後 、そのシステムを構成するプログラム及び

プログラムに含めるべきコンテンツを議論 して、普及 システムを完成することを目

指 します。

(注 )「価 値 ある関係性 を維持 したいという持続的 な願望 」を互 いに持 った関

係のこと

回 開催日 議事次第

第 3

平成 25年

11月 28日(木)

1.事務局連絡

2.これまでの振り返り

Page 2: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

3.グループディスカッション①について

4.グループディスカッション① ~Causal Loop Diagram を考える~

5.発表

6.まとめ

7.グループディスカッション②について

8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

9.発表

10.本日のまとめ(ファシリテーター)

11.事務局連絡

第 2

平成 25年

9月 10日(火)

1.開会挨拶

2.事務局説明(FCP・研究会概要について)

3.第 1回研究会の振り返り(普及システムについて)

4.「Causal Loop Diagram」の説明

5.第 2回研究会の進め方

6.グループディスカッション

7.グループワーク

8.本日のまとめ

9.事務局連絡

10.閉会挨拶

第 1

平成 25年

7月 5日(金)

1.開会挨拶

2.今年度の活動についての説明

3.自己紹介

4.「普及システムの考え方」の説明

5.情報交換(各社の消費者普及に関する取組について)

6.本日のまとめ

7.事務局連絡

8.閉会挨拶

Page 3: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

第1回消費者普及システム研究会

開催日時:平成25年7月5日(金曜日) 14:00~17:00

開催場所:農林水産省本館6階 食料産業局4・5会議室

出席者 :24事業者/団体 25名

<議事次第>

1.開会挨拶

2.今年度の活動についての説明

3.自己紹介

4.「普及システムの考え方」の説明

5.情報交換

6.本日のまとめ(ファシリテーター)

7.事務連絡

8.閉会挨拶

<議事概要>

事務局より、資料2に基づき、「当研究会の経緯」「本年度の取組」「目標とする成果」について説

明し、その後、各参加者より自己紹介を行った。

続いて、資料3に基づき、第 1 回研究会の本題である普及システムの考え方「システム思考」に

ついて小阪先生より説明をいただいた。

その後、ファシリテーターを中山先生に交代し、以下の3つの観点から、意見交換を実施した。

①小阪先生の話を聞いて考えたこと

②FCPが普及した状態のゴールのイメージ

③ゴールを達成するために必要な取組は

参加者の主な意見は以下のとおり

●普及取組の意見交換

・FCPの認知のゴールとして「名前だけは知っている」「内容も知っている」「活動を知っている」

の3段階で分けて考えてみてはどうか?

・FCPが消費者にとってどんなベネフィット・メリットがあるかを表現していく必要があり。

・マスコミは消費者への影響度は大きく、そのため認知度を上げるだけではなく、正確な知識と情

報を与えるための教育が必要。

・普及のゴールのイメージとして、国民の8割がFCPを使用している状況ではないか?

・消費者にFCPを普及するためにはBtoCで通じる共通言語を作成する必要がある。

・言語化は広い意味では形式化と変えることができる。形式化すれば企業の取組が見える。消費者

に分かりやすく開示できる。

・消費者に何を伝え普及させるかは、ベーシック16を基に伝えてもいいのでは?

・各企業からの情報開示では信用できない消費者もいる。FCPは第三者的な中立的な立場での情

報開示が必要ではないか?

・食品安全に関するリスクコミュニケーションのみではなく、情緒的な会社の姿勢・哲学というコ

ミュニケーションも広げていくことが必要。

・消費者とのコミュニケーションツールとしてヤフーなどの大手サイトと連携してみてはどうか?

Page 4: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

「ヤフードクター」を参考に「ヤフーFCP」で消費者からの意見交換を実施する仕組みはどう

か?

・JASマーク認証を受けるのは大変だが、消費者への普及効果は薄い。ただし、商品に表示でき

るので多くの消費者にアピールができる。工場見学は企業取組を普及させることには手応えを感

じている。ただし、お金と普及させる人数に制限がある。というように普及取組にはメリット・

デメリットがあり、これを5W1Hで再考し議論・整理するのはどうか?

●ファシリテーター中山様のコメント

本日の研究会では意見をまとめる必要はない。次回からのやり方を変えて考える必要がある。消

費者に対して何をコミュニケーションとして活かしていくか?今までのFCPはBtoBを主軸に

実施してきた。業界が違えば同じ事を意味しても表現の仕方・伝える場面が違うので上手く伝わら

ない。よってそれが社会的コストになっていた。それらの目線を合わせることにより、スムーズに

コミュニケーションを取ることを目的としてFCPが立ち上がった。それはビジネスの中では完結

するが、これをもう一回社会につなげていこうというステージが、この「消費者普及研究会」であ

る。大きなテーマで、まだ各意見がつながっていないので本日の会議ではハレーションがおきてい

るが、頑張っている企業がきちんと評価されるそんな世界を作ろうというFCPの念頭を基に研究

会を進めていく。

FCPを取り組んでいる事業者・賛同している企業が評価されるためには何をすれば良いか。そ

のためには消費者とコミュニケーションをとらなくてはならない。ただし、消費者とどのようにコ

ミュニケーションをとることが効果的か?これを考えていくことがこの研究会の本意である。その

方法としてループシステムを使用し現状を補足し、どうやってゴールに達成できるか?どこがボト

ルネックになっているか?そのような議論を実施していく。それは今日みたいな状況を少し整理し

ていく作業が必要で、普及をシステムとして考え共有していくことが第1回目の趣旨である。

普及することはどのような状態なのか?現状の方法や構造の問題はどこを変更したら改善・普及

するか?本日の情報交換であった「ヤフードクターでの双方向コミュニケーション」「工場見学はJ

ASマークに変わるコミュニケーションツールになる」のように最後は具体的な事例に落とし込む

ことができる。本日の宿題として「どのような状況が普及なのか?」「システムがどのような状況に

あるのか?」を皆様の意見として集めたい。それを組み合わせ、複雑な状況から活路を見出したい。

こちらにも答えはなく、ただ大きな社会システムの中にFCPを埋めていくためにはどのような

方法があるのかという課題意識で取組んでいる。「どのような状態が普及なのか?」「システムにつ

いてのアイデア」を皆様から提供していただき、次回研究会の組立をしていきたい。

●事務連絡

次回第2回研究会は9月10日(火)実施の予定。

今回、皆様から御意見いただいた普及の取組についてさらに深掘りをしていく予定。2回目は事

前アンケートを行い、「どのような状況が普及か?」「システムについてのアイデア」を整理し具体

的事例に落とし込む事を目標に実施していく予定。

配 布 資 料

資料1:消費者普及システム研究会 次第(本紙)

資料2:第 1回消費者普及システム研究会

資料3:消費者普及システムについて

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フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)

消費者普及システム研究会

日 時:平成25 年7月5日(金曜日) 14:00~17:00

場 所:農林水産省本館6階 食料産業局第 4・5会議室

議 事 次 第

1. 開会挨拶 (14:00‐14:05)

2. 今年度の活動についての説明 (資料 2) (14:05‐14:15)

3. 自己紹介 (14:15-14:35)

4. 「普及システムの考え方」の説明 (資料 3) (14:35‐15:20)

(ファシリテーター オラクルひと・しくみ研究所小阪裕司様)

〈休憩〉 (15:20-15:35)

5. 情報交換 (15:35-16:30)

(各社の消費者普及に関する取組について)

6. 本日のまとめ(ファシリテーター) (16:30-16:50)

7. 事務局連絡 (16:50‐16:55)

8. 閉会挨拶 (16:55 ー 17:00)

配 布 資 料

資料1:消費者普及システム研究会 次第(本紙)

資料2:第 1 回消費者普及システム研究会

資料3:消費者普及システムについて

資料1

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平成25年度FCP研究会

第1回消費者普及システム研究会

参加者名簿

№ 企業名 № 企業名

1 株式会社アール・ピー・アイ 12 信金中央金庫

2 一般社団法人ALFAE 13 損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社

3 株式会社イトーヨーカ堂 14 株式会社中央微生物検査所

4 株式会社エイガアル 15 テーブルマーク株式会社

5 AQロジスティック株式会社 16 日本製粉株式会社

6 花王株式会社 17 ハウス食品株式会社

7 カゴメ株式会社 18 フードテクノエンジニアリング株式会社

8 株式会社ケット科学研究所 19 富士ゼロックス株式会社

9 カルビー株式会社 20 三菱商事株式会社

10 川松商店 21 森永製菓株式会社

11 一般社団法人国際バイオマスセンター 22 横河ソリューションサービス株式会社

※企業名五十音順

本日御欠席

№ 企業名 № 企業名

1 イオン株式会社 10 株式会社千葉薬品

2 イオンリテール株式会社 11 東京グリーンプロジェクト

3 一神商事株式会社 12 NPO法人日本GAP協会

4 一般社団法人インターナショナル・バリューマネジメント協会 13 一般社団法人日本雑穀協会

5 キユーピー株式会社 14 日本マクドナルド株式会社

6 経風社 15 株式会社パソナ

7 サッポロビール株式会社 16 株式会社ぺスカリッチ

8 全日本菓子協会 17 三菱食品株式会社

9 株式会社髙島屋 18

※企業名五十音順

日時:平成25年7月5日(金曜日) 14:00-17:00

場所:農林水産省 食料産業局 第4・5会議室

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第1回 消費者普及システム研究会

食 料 産 業 局 企 画 課 食 品 企 業 行 動 室

フード・コミュニケーション・プロジェクト事務局

平成25年7月5日

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資料2

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「消費者普及システム研究会」の立ち上げの背景

1)研究会立ち上げの背景

FCPでは、これまで消費者対話の活性化の観点から「FCPダイアログ・システム」や「作業シート」の作成に取り組んできました。

昨年は、FCPいつでも「見える化」活動として、消費者にFCPを知ってもらうという観点から「子供霞が関見学デー」や「消費者の部屋」での展示や、あらゆる機会でのFCP講演等の普及活動に取り組んできました。

今年度の活動に際し、FCP参加企業の皆様にアンケートを実施したところ、「今後もFCPを積極的に普及すべき」、「消費者にもっと活動をアピールすべき」との声が多くあがりました。

一方で、これまでのFCP活動がB to Bに主軸を置いていたことから、昨年度、いつでも「見える化」活動を実施する中で、FCPの「何を」「どのように」消費者に伝えるべきなのかという大きな課題が浮き彫りになってきたところです。

ついては、今後3年間は、FCP“ひろげる”活動として、FCPをさらに普及していくとともに、FCPと食品関係事業者の皆様の取組をより効果的に伝えるため、戦略的な検討を行うこととしました。

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本研究会の目的

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2)研究会開催の目的

FCPと食品関係事業者の取組を消費者に効果的に伝えるため、「何を」「どのように」伝えるのか、いかにシステマティックに伝えることができるのかという点について、総合的に検討を行います。

研究会は3年間を予定しており、段階的な議論を経て、3年後にはFCPと食品関係事業者の取組を効果的に伝えるためのシステム(仕組み)を作成し、運用を行うことを目的とします。

完成した「消費者普及システム(仕組み)」を消費者向けに運用することで、FCPに取り組む企業が事業の活性化と消費者の信頼向上を図り、ひいては国内の食品産業が消費者から一層の信頼を得た社会を構築することを目的としています。

こんなに良いことしているのに!!

なかなか消費者に伝わらないよ~!!

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本研究会の取組内容

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3)研究会の取組内容

• 本研究会における「消費者への普及」とは、「消費者にFCPの理念及びFCPに取り組む企業の取組に関心を持ってもらい、知ってもらうこと」を意味します。また、単に認知度を上げるのではなく、普及が各企業と消費者間の信頼向上とコミットメント関係(*1)の醸成につながることを志向します。

• FCPの消費者への普及は急務ですが、普及を行うにあたり、単発的に説明会や講義等を実施するのではなく、戦略的に普及システム(仕組み)を設計したうえで、取り組むことが必要であると考えます。

• 研究会での議論にあたっては、参加企業の中で、現在各社が消費者に対し同様の趣旨で実施している活動を共有することで、効果的な普及システム設計のための要件を見出していきたいと考えます。(効果的な普及システム検討の中で、各社の取組を振り返り、別の角度から見直す機会となることも期待します。)

• 効果的な普及システムを見出した後、そのシステムを構成するプログラム及びプログラムに含めるべきコンテンツを議論して、普及システムを完成することを目指します。

*1:「価値ある関係性を維持したいという持続的な願望」を互いに持った関係のこと

システムの構築

(仕組み)

•25年度

普及システムに含まれる

プログラム・コンテンツ

の検討

•26年度

普及システムの

完成・運用

•27年度

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「普及システム」のイメージ

消費者普及

各プロ

グラム

消費者対話

(ダイアログ・システム)

(参考)システム、プログラム、コンテンツのイメージ

FCPに取り組む

企業っていいね♪

FCPの理念

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工場見学

インプット

FCP 参加企業の取組

体験交流

アウトプット

コンテンツ

コンテンツ

各プログラムを連結し相互作用させることでシステムとして成立

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第1回 消費者普及システム研究会 本日の内容

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第1回 消費者普及システム研究会

・小阪先生より、普及システムの考え方やあり方に関する説明をして頂きます。

・各社の取組を消費者に伝えるために どのような活動を実施しているかについて発表して頂きます。

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本年度研究会の取組内容(案)

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第3回 第2回

・第1回研究会での説明を更に深めるため、各社の普及活動の棚卸を実施し、いかにシステムに組み込むかを検討

・システムの完成イメージを共有し、運用するために必要なことや、障害となることを議論

・システムを構成する諸要素と要素間の因果関係を把握

・システム全体像の取りまとめ

・次年度に向けた意見交換

9月中旬予定 10月下旬~11月上旬予定

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勉強会の参加者への連絡事項

8 Copyright (C) 2013 MAFF All Rights Reserved.

□ステークホルダー間でのWIN-WINの関係づくりを重視すること

□建設的・効果的な意見交換に貢献すること

(批判に終始せず、対案を提示するように努めること)

□個別の組織や団体に対する、誹謗・中傷は行わないこと

(研究会においては、事業者間の利害調整等は行いません)

□何らかの形で作成した用途別・目的別の編集例を使用していただくこと

□ステークホルダー間でのWIN-WINの関係づくりを重視すること

□建設的・効果的な意見交換に貢献すること

(批判に終始せず、対案を提示するように努めること)

□個別の組織や団体に対する、誹謗・中傷は行わないこと

(研究会においては、事業者間の利害調整等は行いません)

□何らかの形で作成した用途別・目的別の編集例を使用していただくこと

研究会での成果について

本研究会成果物を利用し、FCP事務局や企業の皆様が取り組まれた内容につきましては、FCP事務局で取りまとめ、FCPのホームページなどで公開していきます。

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消費者普及システムについて

オラクルひと・しくみ研究所 代表 小阪 裕司

資料3

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今考えられるFCP普及における、普及システム的課題

1. 誰に→消費者&食品事業者'大手・中小(?

2. 何を→認知度が上がる=普及、か?

3. どのように→どんなシステムが効果的か

4. 誰によって→既存の機会は使えるだろうか

5. どんな道具で→どんなプログラム、コンテンツ、ツールが必要または最適か

誰がどうなれば「普及した」と言えるのだろうか

Page 17: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

消費者普及システム研究会での研究および議論の対象

考え得るFCP普及システムとはどのようなものか

1. 誰に→消費者&食品事業者'大手・中小(?

2. 何を→認知度が上がる=普及、か?

3. どのように→どんなシステムが効果的か

4. 誰によって→既存の機会は使えるだろうか

5. どんな道具で→どんなプログラム、コンテンツ、ツールが必要または最適か

Page 18: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

時間

“普及する”ということ

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

Page 19: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

イノベーションの普及に関わる主要な要素

1. イノベーション

5つのイノベーション属性

2. コミュニケーション・チャンネル

マスメディア・チャンネル、対人チャンネル、ソーシャルメディア・チャンネル

コミュニケーション・キャンペーン

3. 時間

イノベーション決定過程

革新性に基づく5つの採用者カテゴリー

4. 社会システム

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

Page 20: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

5つのイノベーション属性

1. 相対的優位性

2. 両立可能性

3. 複雑性

4. 試行可能性

5. 観察可能性

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

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コミュニケーション・キャンペーンの成功戦略

1. 形成的調査を活用する

効果的にキャンペーンの計画を立てるために、キャンペーンの対象者およびメッセージを研究すること

2. 具体的かつ合理的なキャンペーンの目標を設定する

3. オーディエンス・セグメンテーションを行う

4. 効果的なメッセージを設計する

キャンペーンでのマスメディア・メッセージをきっかけとして対人コミュニケーション・ネットワークが作動するように

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

Page 22: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

イノベーション決定過程

1.知識 2.説得 3.決定 4.導入 5.確認

1. 相対的優位性 2. 両立可能性 3. 複雑性 4. 試行可能性 5. 観察可能性

コミュニケーション・チャンネル

1. 気づきの知識 2. ハウツー知識 3. 原理的知識

採用

拒絶

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

Page 23: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

時間

全体の16% 全体の68%

イノベーター '2.5%(

初期採用者

初期多数派 後期多数派

ラガード

革新性に基づく5つの採用者カテゴリー

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

Page 24: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

「社会現象」は「システム」の帰結である

入力 出力 f

Page 25: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

システムとは

システムとは

複数の要素が情報、モノ、エネルギーなどの流れでつながり、相互に作用し合い、全体として目的や機能を共有する集合体

Page 26: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

複雑性の「社会システム」の特徴

1. システムの構造は、システムを構成する諸要素と要素間の因果関係に基づく

2. 構成要素間には複雑な相互依存関係がある

3. 原因が結果を生みその結果がまた原因を生む、フィードバックループを成す

4. フィードバックループが多重である

5. 非線形である

6. 直観的にわかりにくい性質を持つ

7. 原因と結果、原因と現象が時間的、空間的に離れている

8. 諸現象は一回しか起きない'すべては個別具体的な一回性の事象である(

Page 27: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

1. 問題や課題の本質と構造を認識'あるいは共有(できないまま物事が進んでしまう

2. 問題を引き起こし続けてしまう

問題が解決しない

新たな問題が起こる'誤った解決策が新たな問題を生んでしまう(

3. 問題の原因を間違えてしまう

問題の原因を現象のすぐ近くに探してしまう

4. 最も効果をもたらす要素を排除してしまう

5. 効果的な施策・要素が孤立してしまい、本来の効果をもたらすことができなくなってしまう

「社会」をシステムとして捉え、扱わないことで引き起こされる5つの問題

Page 28: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

会社

市場

家族 都市

ミクロ 行為

メゾ

マグロ

社会ネットワークモデル

過程

構造

シミュレーション

ゲーム理論

期待効用理論

確率モデル

構造モデル

閾値モデル

微分方程式

モデル

合理的選択理論

国際社会

地域共同体

官僚組織

国家

学校

行為選択

友人関係

NPO・NGO

社会現象をシステムとしてとらえ、モデル化する

出典 数理社会学会編「社会を<モデル>でみる」

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第2回消費者普及システム研究会

開催日時:平成25年9月10日(火曜日) 14:00~17:00

開催場所:農林水産省本館8階 本省共用第 9会議室

出席者 :22事業者/団体 26名

<議事次第>

1.開会挨拶

2.FCP・研究会概要について

3.第 1 回研究会の振り返り

4.「Causal Loop Diagram」の説明

5.グループディスカッション(現状整理)

6.グループワーク(「Causal Loop Diagram」の作成)

7.本日のまとめ

8.事務連絡

9.閉会挨拶

<議事概要>

事務局より、資料2に基づき、「FCP についての説明」「研究会概要」について説明し、その後、

オラクルひと・しくみ研究所代表 小阪裕司様より第 1 回研究会振り返り「消費者普及システムにつ

いて」の説明を行った。

続いて、資料4に基づき第2回研究会の本題である普及システムを考えるための思考技法「Causal

Loop Diagram」について小阪様より説明をいただいた。

その後、東京農業大学学術研究員 中山幹生様のファシリテートにより、FCP の目標を消費者に

効果的に伝えるため、各社の普及取組とその課題について現状整理するためのグループディスカッ

ションを実施した。その中で「FCP が普及するために」を3つの視点で考え、グループディスカッ

ションを進めた。

①どうやって「認知する」か?

②どういう形で「参加する」か?

③どうやって「安心する」か?

グループディスカッションにて抽出された要素は別紙にて参照のこと。

休憩後、前半にて説明いただいた「Causal Loop Diagram」を各班にて抽出された要素を基に作成

するためグループワークを実施・発表いただいた。

各班の発表は下記のとおり

●グループディスカッションでの意見 A班

企業がFCPに参画していると宣言することが必要。そのためにTVタイアップ・工場見学・食

育など企業側からの発信と消費者との相互コミュニケーションがスタートし、そこから派生して消

費者がFCPに関心を持ってもらうことのきっかけになるのではないか。

FCPが安心というループが上手く回ることにより、まじめに取り組んでいる企業が世間に知ら

しめることができる。

Page 30: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

B班

認知→ロゴをフォーカスしていく。ロゴに興味を持ってもらうためにはどうすればいいのかを考

える。工場見学・HPなどを使用してわかりやすく簡単に伝える。

参加→認知し興味を持ってもらったら参加してもらうように働きかける。たとえば工場見学に同

行しFCPの説明を実施するなど。

安心→参加した消費者に対していかに安心してもらうか?ベルマークのようなマークと制度はど

うか?

C班

認知でのループについて、組織風土の情報開示が大事(自分をさらけだすことが普及への 1 歩)

さらに、FCPを自分たちは取り組んでいますことを伝える。そこから TV で取り上げる、家族で話題

にすることなどで消費者が FCPについて語れる活用できる段階が重要では。FCPは使える予算がない

ので、手作りで伝えていく必要がある。よって消費者から消費者への伝達(口コミ)が重要になる。

また、安全と声高にしても逆に不安が増え効果が無いのでは。安心を訴える事が大事。

D班

そもそも日本の食品は安全。それをどう掘り下げるか?

認知するためには有名人を起用する・親子に伝える・マークを重視する。誰でもわかるような事

が重要ではないか

参加するということは使うこと。食の安全について地元スーパーとFCPを絡める・地元のバザ

ーなどでアピールする・家庭科の授業で教えるなどFCPについて伝え使っていく。また地域ブラ

ンチを開催している県の食イベント及びお祭りなどでFCPを使用している事業者をアピールして

いく。

FCPにはたくさんのツールがあるが、パーツごとに独立しているのではなく、すべて一本の幹

から派生している。よってFCPを普及していくにはいかにツールを使ってもらうことが重要では

ないか。

●ファシリテーター 東京農業大学学術研究員 中山様のコメント

本日、皆さんに出していただいた御意見を、1 枚の Causal Loop Diagram の手前みたいなものを

事務局でまとめていきたい。第 3 回研究会ではそれを持って、どうやって、どういう形で、さらに

もっと必要なものがないかという議論をして Causal Loop Diagram 作りに挑んでいく。本年はシス

テム的な構造が普及には必要だということを Causal Loop Diagram をもって成果発表会でこの研

究会の 1 年目の成果として発表していきたい。

●事務連絡

次回第2回研究会は11月28日(木)実施の予定。

今回、皆様から御意見いただいた取組について仮の Causal Loop Diagram を事務局で作成してい

く。3回目は事務局で用意した図をブラッシュアップし、普及するためのシステム案を作成してい

く予定。

配 布 資 料

資料1:消費者普及システム研究会次第

資料2:第2回消費者普及システム研究会について

資料3:第 1回概要報告

資料4:Causal Loop Diagramについて

Page 31: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)

消費者普及システム研究会

日 時:平成 25年 9月 10日(火曜日) 14:00~17:00

場 所:農林水産省 北別館 8階 共用第 9会議室

議 事 次 第

1.開会挨拶 【5分】 14:00~14:05

2.事務局説明(FCP・研究会概要について) 【15分】 14:05~14:20

3.第 1回研究会の振り返り(普及システムについて) 【15分】 14:20~14:35

4.「Causal Loop Diagram」の説明(小阪先生) 【20分】 14:35~14:55

5.第 2回研究会の進め方 【10分】 15:05~15:15

6.グループディスカッション 【30分】 15:15~15:45

~各社の取組を消費者に伝えるための取組とその課題(現状整理)~

〈休憩〉 【15分】 15:45~16:00

7.グループワーク Causal Loop Diagramの作成

~現状から望ましいシステムを作るための因果関係を解明~

①.デモンストレーション(小阪先生) 【10分】 16:00~16:10

②.Causal Loopの作成 【30分】 16:10~16:40

8.本日のまとめ(ファシリテーター) 【15分】 16:40~16:55

9.事務局連絡 【5分】 16:55~17:00

10.閉会挨拶

配 布 資 料

資料1:消費者普及システム研究会 次第(本紙)

資料2:第2回消費者普及システム研究会について

資料3:第 1回概要報告

資料4:Causal Loop Diagramについて

資料1

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平成25年度FCP研究会

第2回消費者普及システム研究会

参加者名簿

№ 企業名 № 企業名

1 株式会社アール・ピー・アイ 13 信金中央金庫

2 一般社団法人ALFAE 14 全日本菓子協会

3 イオン株式会社 15 損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社

4 イオンリテール株式会社 16 テーブルマーク株式会社

5 株式会社イトーヨーカ堂 17 日本製粉株式会社

6 一般社団法人インターナショナル・バリュ-マネジメント協会 18 ハウス食品株式会社

7 花王株式会社 19 フードテクノエンジニアリング株式会社

8 カゴメ株式会社 20 富士ゼロックス株式会社

9 カルビー株式会社 21 三菱商事株式会社

10 一般社団法人国際バイオマスセンター 22 森永製菓株式会社

11 サッポロビール株式会社 23 横河ソリューションサービス株式会社

※企業名五十音順

本日御欠席

№ 企業名 № 企業名

1 一神商事株式会社 11 株式会社千葉薬品

2 井出農園 12 株式会社中央微生物検査所

3 株式会社エイガアル 13 東京グリーンプロジェクト

4 AQロジスティクス株式会社 14 NPO法人日本GAP協会

5 川松商店 15 一般社団法人日本雑穀協会

6 キユーピー株式会社 16 日本マクドナルド株式会社

7 経風社 17 株式会社パソナ

8 株式会社ケット科学研究所 18 株式会社ペスカリッチ

9 株式会社ジョイヤ 19 三菱食品株式会社

10 株式会社髙島屋 20

※企業名五十音順

日時:平成25年9月10日(火曜日) 14:00-17:00

場所:農林水産省 共用第9会議室

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第2回 消費者普及システム研究会について

食 料 産 業 局 企 画 課 食 品 企 業 行 動 室

フード・コミュニケーション・プロジェクト事務局

平成25年9月10日

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資料2

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FCPとは?

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フード・コミュニケーション・プロジェクトとは

消費者の「食」に対する信頼を高めることを目

的として、農林水産省が提供するプラット

フォームの下に、食品関連事業者が主体的に食

品の安全、消費者の信頼確保のための取組等を

進めるプロジェクト

食料産業局 企画課 食品企業行動室に事務局があります

F o o d C o m m u n i c a t i o n P r o j e c t ( F C P )

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FCPの目指す姿 ~フードチェーン全体での「食」の信頼確保のための取組~

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FCPの目標

消費者が我が国の食品産業を信頼し、安心して食品を購入する社会の構築

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FCPの目標を達成するための取組

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・ フードチェーン内及び消費者へ提供する情報の量、質の向上

・ より安全で信頼できる商品の消費者への提供 ・ 食品事業者間のコミュニケーションの活発化

FCPの目標を達成するため、原料調達から、製造、保

管・輸送、販売に至るまでのフードチェーンの各段階における食品事業者の活動を「見える化」し、食品事業者間や消費者まで伝える取組を行っています

取組の効果

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FCPの活動

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FCP【情報共有ネットワーク】 FCP【情報共有ネットワーク】

FCPでは、情報共有ネットワークを作成し、食品安全、品質管理、取引先や消費者への情報提供等について標準化・共有化するとともに、人材育成支援や関係者間の情報共有を行っています。

フードチェーンの各段階の事業者・団体

農業 製造 卸・流通 小売 消費者

金融機関 行政・公的機関 地方自治体

学術研究 コンサルティング

機械・ 設備

食品関連事業者:約1,517社/団体が参画(H25.7末)

農林水産省:プラットフォームの提供

【活動内容】 ● 情報共有 ● 工場監査項目等の作成

● 参加者のレベルアップ

(人材育成)

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FCPで作成したツール

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協 働 の 着 眼 点 : 消 費 者 の 信 頼 向 上 の た め に 気 を つ け る べ き

食 品 事 業 者 の 行 動 の ポ イ ン ト

FCPは、フードチェーン全体を見通す取組であり、関係する業

種(製造、卸売、小売)も企業規模も様々

多種多様な食品事業者が食の信頼に向けて一丸となって取り組む

ため(=協働)、目のつけどころ(=着眼点)をそろえるべく、

業種、規模等にかかわらず消費者の信頼向上のため「食品事業者

であれば気をつけるべきこと」を 「協働の着眼点」(食品の品

質管理や消費者への情報提供など16項目)としてまとめ(*)、業

種を超えて共有

* 平成20年度に、食品事業者の自主的な参加による作業グループを組織して策定。42回の会合に、合計で70社から、延べ400名近い方々が参画。

FCPの共通言語:協働の着眼点

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お客様に関するコミュニケーション 取引先に関するコミュニケーション 社内に関するコミュニケーション

緊急時に関するコミュニケーション

1 お客様を基点とする企業姿勢の明確化 2 コンプライアンスの徹底

3 安全かつ適切な食品の提供をす る た め の 体 制 整 備

4 調 達 に お け る 取 組

5 製造における取組 【製造】 保管・流通における取組 【卸売】

調理・加工における取組【小売】

6 販 売 に お け る 取 組

14 緊 急 時 を 想 定 し た 自 社 体 制 の 整 備

15 緊急時の自社と取引先との協 力 体 制 の 整 備

16 緊急時のお客様とのコミュニケ ー シ ョ ン 体 制 の 整 備

7 持 続 性 の あ る 関 係 の た め の 体 制 整 備

8 取 引 先 と の 公 正 な 取 引

9 取 引 先 と の 情 報 共 有 、 「 協 働 」 の 取 組

10 お客様とのコミュニケーションのための体制整備

11 お 客 様 か ら の 情 報 の 収 集 、 管 理 及 び 対 応

12 お 客 様 へ の 情 報 提 供

13 食 育 の 推 進

協働の着眼点:16項目とは?

ベ ー ス と な る 価 値 観 と 行 動

※ 意欲的な食品事業者が主体的に参画して、食への信頼を向上させるために、実態に即した意見交換を積み上げて作成。(70事業者が参加して、42回の

作業グループを開催) Copyright (C) 2013 MAFF All Rights Reserved. 9

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10

(1)ベーシック16 (1)ベーシック16

食品事業者であれば気をつけるべきこと(16分野から成る「協働の着眼点」)について、自らの業務を振り返り、自社の体制強化につなげる「確認シート」

展示会・商談会において、「出展者」の効率的・効果的な商品の売込みと、「購入者」の効率的な商品発掘可能にする、統一フォーマット

(2)FCP展示会・ 商談会シート

(2)FCP展示会・ 商談会シート

(3)FCP ダイアログ・システム

(3)FCP ダイアログ・システム

消費者とのコミュニケーションを効果的に実施するための手引き(各企業の消費者コミュニケーションの棚卸し)

複雑なフードチェーンを「見える化」して「伝える」ツール

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(4)FCP共通工場 監査項目

(4)FCP共通工場 監査項目

(5)FCP共通工場監査項目指摘事例集

(5)FCP共通工場監査項目指摘事例集

(6)FCP企業力アッププログラム

(6)FCP企業力アッププログラム

工場監査を行う側・受ける側の双方にとって対応の効率化を図るため、監査のチェック項目を共有化したもの。

(4)の中から、監査担当者が注意を払う監査項目(29項目)を抜粋し、実際の監査シーンの事例から衛生・品質管理の現場を学ぶ事例集。

(1)~(5)を活用し、FCPで企業活動全般の改善、事業展開に取り組むためのトレーニングツール(自習型及び集団研修型)。

複雑なフードチェーンを「見える化」して「伝える」ツール

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商品完成・出荷

販売開始

契約前各種確認

工場監査

商談会・営業など

商談成立

企業・商品の「見える化」

=消費者への信頼確保

「商品が店頭に並ぶまで」すべての場面で、 FCPは「食」への信頼向上に取り組みます!

原料調達 製造 保管・輸送 消費者 販売店(小売)

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消費者普及システム研究会概要

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「消費者普及システム研究会」の立ち上げの背景

1)研究会立ち上げの背景

FCPでは、これまで消費者対話の活性化の観点から「FCPダイアログ・システム」や「作業シート」の作成に取り組んできました。

昨年は、FCPいつでも「見える化」活動として、消費者にFCPを知ってもらうという観点から「子供霞が関見学デー」や「消費者の部屋」での展示や、あらゆる機会でのFCP講演等の普及活動に取り組んできました。

今年度の活動に際し、FCP参加企業の皆様にアンケートを実施したところ、「今後もFCPを積極的に普及すべき」、「消費者にもっと活動をアピールすべき」との声が多くあがりました。

一方で、これまでのFCP活動がB to Bに主軸を置いていたことから、昨年度、いつでも「見える化」活動を実施する中で、FCPの「何を」「どのように」消費者に伝えるべきなのかという大きな課題が浮き彫りになってきたところです。

ついては、今後3年間は、FCP“ひろげる”活動として、FCPをさらに普及していくとともに、FCPと食品関係事業者の皆様の取組をより効果的に伝えるため、戦略的な検討を行うこととしました。

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本研究会の目的

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2)研究会開催の目的

FCPと食品関係事業者の取組を消費者に効果的に伝えるため、「何を」「どのように」伝えるのか、いかにシステマティックに伝えることができるのかという点について、総合的に検討を行います。

研究会は3年間を予定しており、段階的な議論を経て、3年後にはFCPと食品関係事業者の取組を効果的に伝えるためのシステム(仕組み)を作成し、運用を行うことを目的とします。

完成した「消費者普及システム(仕組み)」を消費者向けに運用することで、FCPに取り組む企業が事業の活性化と消費者の信頼向上を図り、ひいては国内の食品産業が消費者から一層の信頼を得た社会を構築することを目的としています。

こんなに良いことしているのに!!

なかなか消費者に伝わらないよ~!!

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本研究会の取組内容

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3)研究会の取組内容

• 本研究会における「消費者への普及」とは、「消費者にFCPの理念及びFCPに取り組む企業の取組に関心を持ってもらい、知ってもらうこと」を意味します。また、単に認知度を上げるのではなく、普及が各企業と消費者間の信頼向上とコミットメント関係(*1)の醸成につながることを志向します。

• FCPの消費者への普及は急務ですが、普及を行うにあたり、単発的に説明会や講義等を実施するのではなく、戦略的に普及システム(仕組み)を設計したうえで、取り組むことが必要であると考えます。

• 研究会での議論にあたっては、参加企業の中で、現在各社が消費者に対し同様の趣旨で実施している活動を共有することで、効果的な普及システム設計のための要件を見出していきたいと考えます。(効果的な普及システム検討の中で、各社の取組を振り返り、別の角度から見直す機会となることも期待します。)

• 効果的な普及システムを見出した後、そのシステムを構成するプログラム及びプログラムに含めるべきコンテンツを議論して、普及システムを完成することを目指します。

*1:「価値ある関係性を維持したいという持続的な願望」を互いに持った関係のこと

システムの構築

(仕組み)

•25年度

普及システムに含まれる

プログラム・コンテンツ

の検討

•26年度

普及システムの

完成・運用

•27年度

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「普及システム」のイメージ

消費者普及

各プロ

グラム

消費者対話

(ダイアログ・システム)

(参考)システム、プログラム、コンテンツのイメージ

FCPに取り組む

企業っていいね♪

FCPの理念

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工場見学

インプット

FCP 参加企業の取組

体験交流

アウトプット

コンテンツ

コンテンツ

各プログラムを連結し相互作用させることでシステムとして成立

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第1回研究会振り返り

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Page 51: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

消費者普及システムについて

オラクルひと・しくみ研究所 代表 小阪 裕司

Page 52: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

今考えられるFCP普及における、普及システム的課題

1. 誰に→消費者&食品事業者(大手・中小)?

2. 何を→認知度が上がる=普及、か?

3. どのように→どんなシステムが効果的か

4. 誰によって→既存の機会は使えるだろうか

5. どんな道具で→どんなプログラム、コンテンツ、ツールが必要または最適か

誰がどうなれば「普及した」と言えるのだろうか

Page 53: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

消費者普及システム研究会での研究および議論の対象

考え得るFCP普及システムとはどのようなものか

1. 誰に→消費者&食品事業者(大手・中小)?

2. 何を→認知度が上がる=普及、か?

3. どのように→どんなシステムが効果的か

4. 誰によって→既存の機会は使えるだろうか

5. どんな道具で→どんなプログラム、コンテンツ、ツールが必要または最適か

Page 54: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

時間

“普及する”ということ

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

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イノベーションの普及に関わる主要な要素

1. イノベーション

5つのイノベーション属性

2. コミュニケーション・チャンネル

マスメディア・チャンネル、対人チャンネル、ソーシャルメディア・チャンネル

コミュニケーション・キャンペーン

3. 時間

イノベーション決定過程

革新性に基づく5つの採用者カテゴリー

4. 社会システム

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

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5つのイノベーション属性

1. 相対的優位性

2. 両立可能性

3. 複雑性

4. 試行可能性

5. 観察可能性

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

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コミュニケーション・キャンペーンの成功戦略

1. 形成的調査を活用する

効果的にキャンペーンの計画を立てるために、キャンペーンの対象者およびメッセージを研究すること

2. 具体的かつ合理的なキャンペーンの目標を設定する

3. オーディエンス・セグメンテーションを行う

4. 効果的なメッセージを設計する

キャンペーンでのマスメディア・メッセージをきっかけとして対人コミュニケーション・ネットワークが作動するように

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

Page 58: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

イノベーション決定過程

1.知識 2.説得 3.決定 4.導入 5.確認

1. 相対的優位性 2. 両立可能性 3. 複雑性 4. 試行可能性 5. 観察可能性

コミュニケーション・チャンネル

1. 気づきの知識 2. ハウツー知識 3. 原理的知識

採用

拒絶

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

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時間

全体の16% 全体の68%

イノベーター (2.5%)

初期採用者

初期多数派 後期多数派

ラガード

革新性に基づく5つの採用者カテゴリー

出典:エベレット・ロジャーズ「イノベーションの普及」

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「社会現象」は「システム」の帰結である

入力 出力 f

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システムとは

システムとは

複数の要素が情報、モノ、エネルギーなどの流れでつながり、相互に作用し合い、全体として目的や機能を共有する集合体

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複雑性の「社会システム」の特徴

1. システムの構造は、システムを構成する諸要素と要素間の因果関係に基づく

2. 構成要素間には複雑な相互依存関係がある

3. 原因が結果を生みその結果がまた原因を生む、フィードバックループを成す

4. フィードバックループが多重である

5. 非線形である

6. 直観的にわかりにくい性質を持つ

7. 原因と結果、原因と現象が時間的、空間的に離れている

8. 諸現象は一回しか起きない(すべては個別具体的な一回性の事象である)

Page 63: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

1. 問題や課題の本質と構造を認識(あるいは共有)できないまま物事が進んでしまう

2. 問題を引き起こし続けてしまう

問題が解決しない

新たな問題が起こる(誤った解決策が新たな問題を生んでしまう)

3. 問題の原因を間違えてしまう

問題の原因を現象のすぐ近くに探してしまう

4. 最も効果をもたらす要素を排除してしまう

5. 効果的な施策・要素が孤立してしまい、本来の効果をもたらすことができなくなってしまう

「社会」をシステムとして捉え、扱わないことで引き起こされる5つの問題

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会社

市場

家族 都市

ミクロ 行為

メゾ

マグロ

社会ネットワークモデル

過程

構造

シミュレーション

ゲーム理論

期待効用理論

確率モデル

構造モデル

閾値モデル

微分方程式

モデル

合理的選択理論

国際社会

地域共同体

官僚組織

国家

学校

行為選択

友人関係

NPO・NGO

社会現象をシステムとしてとらえ、モデル化する

出典 数理社会学会編「社会を<モデル>でみる」

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第2回研究会の進め方

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第1回研究会では・・ポイントを3点に絞り意見交換を実施

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①小阪先生の話を聞いて納得したこと ②どこまでが普及した状態か?ゴールのイメージ共有をする ③ゴールを達成するために必要な取組は

大きく2つのポイントでまとめられる

「FCPの消費者への普及とはどのような状態?」

「普及するための仕組み作りのアイデアは?」 Ⅱ

・普及のゴールのイメージとして、国民の8割がFCPを使用している状況では

・消費者にとってFCPがベネフィット・メリットを感じることが出来る状況では

・JASマーク認証に関しては普及効果は低いが多くの消費者にアピールできる

・Yahoo!ドクターを参考に消費者と意見交換する仕組みはどうか?

・普及取組にはメリット・デメリットがあり、整理・議論していくべき

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Ⅰ「FCPの消費者への普及とはどのような状態?」

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どこまでが普及した状態か?ゴールのイメージは?

FCPという取組によって、『食品事業者が、社内での取組だけでなく、他の食品事業者や関連事業者とともに、安全な食品の提供と信頼を確保するために切磋琢磨していること』を消費者に理解してもらう。

目標

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Ⅱ「どこのだれに普及して認知してもらう?」

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目標を達成するための課題

FCPをどうやって伝える?

FCPの情報を発信する場は?

①消費者にFCPの目標を効果的に伝える

(BtoCのコミュニケーションをする)

②中小事業者のFCPへの参加拡大

③企業のFCPに対する内部普及の拡大

今回は研究会の趣旨に照らして①についてディスカッションします

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Ⅲ「普及するための仕組作りのアイデアは?」

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FCPの目標『食品事業者が、社内での取組だけでなく、他の食品事業者や関連事業者とともに、安全な食品の提供と信頼を確保するために切磋琢磨していること』を消費者に効果的に伝えるには

各企業の消費者コミュニケーションの取組の現状と課題からFCPの目標を伝えるシステムを考える

「Causal Loop Diagram」の作成

普及に必要な要素間の因果関係を整理・解明する

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事前アンケート 消費者に伝えるための自社の取組を記載してください

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普及取組 伝えている

(伝えたい)内容 誰に メリット デメリット

(例)

工場見学会 自社の安全の取組・商品案内・自社の信頼性の向上・地域交流活動

地元の消費者

地元の小学校 低コストで自社の取組を普及することが出来る

普及させる人数に限りがあり、多くの人には伝えられない

※過去にFCP消費者ダイアログを作成されている事業者様はそれを参考に記載ください。

本シートは研究会終了後回収させていただきます。

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研究会の参加者への連絡事項

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□ステークホルダー間でのWIN-WINの関係づくりを重視すること

□建設的・効果的な意見交換に貢献すること

(批判に終始せず、対案を提示するように努めること)

□個別の組織や団体に対する、誹謗・中傷は行わないこと

(研究会においては、事業者間の利害調整等は行いません)

□何らかの形で作成した用途別・目的別の編集例を使用していただくこと

□ステークホルダー間でのWIN-WINの関係づくりを重視すること

□建設的・効果的な意見交換に貢献すること

(批判に終始せず、対案を提示するように努めること)

□個別の組織や団体に対する、誹謗・中傷は行わないこと

(研究会においては、事業者間の利害調整等は行いません)

□何らかの形で作成した用途別・目的別の編集例を使用していただくこと

研究会での成果について

本研究会成果物を利用し、FCP事務局や企業の皆様が取り組まれた内容につきましては、FCP事務局で取りまとめ、FCPのホームページなどで公開していきます。

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本年度研究会の取組内容(案)

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・第2回各グループで作成したFCP消費者普及システムCausal Loop Diagramをもとに仮システムを提示(事務局整理)

・仮システムに対する意見交換 ・次年度に向けた意見交換

11月上旬予定 第3回

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第1回消費者普及システム研究会

開催日時:平成25年7月5日(金曜日) 14:00~17:00

開催場所:農林水産省本館6階 食料産業局4・5会議室

出席者 :24事業者/団体 25名

<議事次第>

1.開会挨拶

2.今年度の活動についての説明

3.自己紹介

4.「普及システムの考え方」の説明

5.情報交換

6.本日のまとめ(ファシリテーター)

7.事務連絡

8.閉会挨拶

<議事概要>

事務局より、資料2に基づき、「当研究会の経緯」「本年度の取組」「目標とする成果」について説

明し、その後、各参加者より自己紹介を行った。

続いて、資料 3 に基づき、第 1 回研究会の本題である普及システムの考え方「システム思考」に

ついて小阪先生より説明をいただいた。

その後、ファシリテーターを中山先生に交代し、以下の3つの観点から、意見交換を実施した。

①小阪先生の話を聞いて考えたこと

②FCPが普及した状態のゴールのイメージ

③ゴールを達成するために必要な取組は

参加者の主な意見は以下のとおり

●普及取組の意見交換

・FCPの認知のゴールとして「名前だけは知っている」「内容も知っている」「活動を知っている」

の 3段階で分けて考えてみてはどうか?

・FCPが消費者にとってどんなベネフィット・メリットがあるかを表現していく必要があり。

・マスコミは消費者への影響度は大きく、そのため認知度を上げるだけではなく、正確な知識と情

報を与えるための教育が必要。

・普及のゴールのイメージとして、国民の 8割が FCPを使用している状況ではないか?

・消費者に FCPを普及するためには BtoCで通じる共通言語を作成する必要がある。

・言語化は広い意味では形式化と変えることができる。形式化すれば企業の取組が見える。消費者

に分かりやすく開示できる。

・消費者に何を伝え普及させるかは、ベーシック16を基に伝えてもいいのでは?

・各企業からの情報開示では信用できない消費者もいる。FCPは第三者的な中立的な立場での情報

開示が必要ではないか?

・食品安全に関するリスクコミュニケーションのみではなく、情緒的な会社の姿勢・哲学というコ

ミュニケーションも広げていくことが必要。

・消費者とのコミュニケーションツールとしてヤフーなどの大手サイトと連携してみてはどうか?

資料3

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「ヤフードクター」を参考に「ヤフーFCP」で消費者からの意見交換を実施する仕組みはどうか?

・JAS マーク認証を受けるのは大変だが、消費者への普及効果は薄い。ただし、商品に表示できる

ので多くの消費者にアピールができる。工場見学は企業取組を普及させることには手応えを感じ

ている。ただし、お金と普及させる人数に制限がある。というように普及取組にはメリット・デ

メリットがあり、これを5W1Hで再考し議論・整理するのはどうか?

●ファシリテーター中山様のコメント

本日の研究会では意見をまとめる必要はない。次回からのやり方を変えて考える必要がある。消

費者に対して何をコミュニケーションとして活かしていくか?今までのFCPはBtoBを主軸に

実施してきた。業界が違えば同じ事を意味しても表現の仕方・伝える場面が違うので上手く伝わら

ない。よってそれが社会的コストになっていた。それらの目線を合わせることにより、スムーズに

コミュニケーションを取ることを目的としてFCPが立ち上がった。それはビジネスの中では完結

するが、これをもう一回社会につなげていこうというステージが、この「消費者普及研究会」であ

る。大きなテーマで、まだ各意見がつながっていないので本日の会議ではハレーションがおきてい

るが、がんばっている企業がきちんと評価されるそんな世界を作ろうというFCPの念頭を基に研

究会を進めていく。

FCPを取組んでいる事業者・賛同している企業が評価されるためには何をすれば良いか。その

ためには消費者とコミュニケーションをとらなくてはならない。ただし消費者とどのようにコミュ

ニケーションをとることが効果的か?これを考えていくことがこの研究会の本意である。その方法

としてループシステムを使用し現状を補足し、どうやってゴールに達成できるか?どこがボトルネ

ックになっているか?そのような議論を実施していく。それは今日みたいな状況を少し整理してい

く作業が必要で、普及をシステムとして考え共有していくことが第 1回目の趣旨である。

普及することはどのような状態なのか?現状の方法や構造の問題はどこを変更したら改善・普及

するか?本日の情報交換であった「ヤフードクターでの双方向コミュニケーション」「工場見学はJ

ASマークに変わるコミュニケーションツールになる」のように最後は具体的な事例に落とし込む

ことができる。本日の宿題として「どのような状況が普及なのか?」「システムがどのような状況に

あるのか?」を皆様の意見として集めたい。それを組み合わせ、複雑な状況から活路を見出したい。

こちらにも答えはなく、ただ大きな社会システムの中にFCPを埋めていくためにはどのような

方法があるのかという課題意識で取組んでいる。「どのような状態が普及なのか?」「システムにつ

いてのアイデア」を皆様から提供していただき、次回研究会の組立をしていきたい。

●事務連絡

次回第2回研究会は9月10日(火)実施の予定。

今回、皆様から御意見いただいた普及の取組についてさらに深掘りをしていく予定。2 回目は事

前アンケートを行い、「どのような状況が普及か?」「システムについてのアイデア」を整理し具体

的事例に落とし込む事を目標に実施していく予定。

配 布 資 料

資料1:消費者普及システム研究会 次第(本紙)

資料2:第 1回消費者普及システム研究会

資料3:消費者普及システムについて

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“普及システム”を考えるための思考技法 システム思考と因果関係ループ

(Causal Loop Diagram)

オラクルひと・しくみ研究所 小阪裕司

資料4

Page 76: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

システムとは

システムとは

複数の要素が情報、モノ、エネルギーなどの流れでつながり、相互に作用し合い、全体として目的や機能を共有する集合体

Page 77: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

氷山モデル

できごと

時系列パターン

構造(システム)

意識・無意識の前提

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システム思考から離れると陥りやすい点

1. 問題の近くに解決策を探してしまう

「目の前に見えるできごと」だけに着目し、その原因は結果の近くにあるという思い込みから、問題の近くに解決策を探す

例)なかなか普及しない→説明会の回数を増やす

2. 予期せぬ(期待しない)結果を生んでしまう

「直線的な思考」では想定していなかった影響が出る

3. 解決策が「点」になってしまう

現在見えていないどの要素につながっているか

どのポイント(要素)を押せば最も効果的か

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商品の魅力

商品の売上 商品開発の原資

R

システム思考と因果関係ループ(Causal Loop Diagram)

•定性モデルの構築には、システム思考を用いる

•広義なシステム思考ではなく、「Systems Thinking」と呼ばれる狭義な思考法を指す

•複雑かつ動的な構造と要素を有し、かつ要素間の因果関係が複雑に絡み合うシステムを、定性的にモデル化するのに適している

•モデルが分かりやすく図示されるため、意思疎通が図りやすい

•因果関係ループ(Causal Loop Diagram)で表現するモデル

因果関係ループ

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因果関係ループ図の構成要素

1. 変数ー最低2つ

2. 矢印ー原因と結果

3. 矢印の種類ー「同」と「逆」

「+」と「-」

4. ループの種類ー自己強化型かバランス型か

「R(Reinforce)」か「B(Balance)」

5. ループの名称 商品の魅力

商品の売上 商品開発の原資

R ①変数

②矢印

③矢印の種類

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因果関係ループ図5つのルール

1. 変数は名詞で書く

「関心の高まり」→「関心」、「普及する」→「普及率」

2. 変数の性質がわかるように書く

「上司の機嫌」→「上司の機嫌の良さ」

3. 矢印は「相関関係」ではなく「因果関係」

「アイスクリームの売り上げが良い日は殺人事件が多い」?

4. 変数に対する外からの影響(外因)がある場合は明記する

5. 時間的遅れがある場合は明記する

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フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)

消費者普及システム研究会

日 時:平成 25年 11月 28日(木曜日) 14:00~17:00

場 所:農林水産省 北別館 8階 共用第 9会議室

議事次第

1.事務局連絡

2. これまでの振り返り

3.グループディスカッション①について

4.グループディスカッション① ~Causal Loop Diagramを考える~

5.発表

6.まとめ

7.グループディスカッション②について

8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

9.発表

10.本日のまとめ(ファシリテーター)

11.事務局連絡

配布資料

資料1:消費者普及システム研究会 次第(本紙)

資料2:第3回消費者普及システム研究会について

資料3:第2回概要報告

資料4:事前アンケートまとめ

資料1

Page 83: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

平成25年度FCP研究会

第3回消費者普及システム研究会参加者名簿

№ 企業名 № 企業名

1 株式会社アール・ピー・アイ 11 テーブルマーク株式会社

2 イオンリテール株式会社 12 ⼀般社団法⼈⽇本雑穀協会

3 株式会社イトーヨーカ堂 13 ハウス⾷品株式会社

4 ⼀般社団法⼈インターナショナル・バリューマネジメント協会 14 フードテクノエンジニアリング株式会社

5 花王株式会社 15 森永製菓株式会社

6 カルビー株式会社 16 横河ソリューションサービス株式会社

7 株式会社ケット科学研究所 17

8 ⼀般社団法⼈国際バイオマスセンター 18

9 信⾦中央⾦庫 19

10 全⽇本菓⼦協会 20

※企業名五⼗⾳順

本⽇御⽋席

№ 企業名 № 企業名

1 ⼀般社団法⼈ALFAE 16 東京グリーンプロジェクト

2 イオン株式会社 17 ⽇本製粉株式会社

3 ⼀神商事株式会社 18 NPO法⼈⽇本GAP協会

4 株式会社エイガアル 19 ⽇本マクドナルド株式会社

5 AQロジスティクス株式会社 20 株式会社パソナ

6 カゴメ株式会社 21 富⼠ゼロックス株式会社

7 川松商店 22 株式会社ぺスカリッチ

8 キユーピー株式会社 23 三菱商事株式会社

9 経⾵社 24 三菱⾷品株式会社

10 サッポロビール株式会社 25

11 株式会社ジョイヤ 26

12 損保ジャパン⽇本興亜リスクマネジメント株式会社 27

13 株式会社髙島屋 28

14 株式会社千葉薬品 29

15 株式会社中央微⽣物検査所 30

※企業名五⼗⾳順

日時:平成25年11月28日(木曜日) 14:00-17:00

場所:農林水産省 共用第9会議室

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第2回消費者普及システム研究会の振り返り

資料2

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第1回研究会では・・ポイントを3点に絞り意見交換を実施

①小阪先生の話を聞いて納得したこと ②どこまでが普及した状態か?ゴールのイメージ共有をする ③ゴールを達成するために必要な取組は

大きく2つのポイントでまとめられる

「FCPの消費者への普及とはどのような状態?」

「普及するための仕組み作りのアイデアは?」 Ⅱ

・普及のゴールのイメージとして、国民の8割がFCPを使用している状況では ・消費者にとってFCPがベネフィット・メリットを感じることが出来る状況では

・JASマーク認証に関しては普及効果は低いが多くの消費者にアピールできる ・Yahoo!ドクターを参考に消費者と意見交換する仕組みはどうか? ・普及取組にはメリット・デメリットがあり、整理・議論していくべき

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Ⅰ「FCPの消費者への普及とはどのような状態?」

どこまでが普及した状態か?ゴールのイメージは?

FCPという取組によって、『食品事業者が、社内での取組だけでなく、他の食品事業者や関連事業者とともに、安全な食品の提供と信頼を確保するために切磋琢磨していること』を消費者に理解してもらう。

目標

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Ⅱ「どこのだれに普及して認知してもらう?」

目標を達成するための課題

FCPをどうやって伝える?

FCPの情報を発信する場は?

①消費者にFCPの目標を効果的に伝える (BtoCのコミュニケーションをする)

②中小事業者のFCPへの参加拡大 ③企業のFCPに対する内部普及の拡大 今回は研究会の趣旨に照らして①についてディスカッションします

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Ⅲ「普及するための仕組作りのアイデアは?」

FCPの目標『食品事業者が、社内での取組だけでなく、他の食品事業者や関連事業者とともに、安全な食品の提供と信頼を確保するために切磋琢磨して

いること』を消費者に効果的に伝えるには

各企業の消費者コミュニケーションの取組の現状と課題からFCPの目標を伝えるシステムを考える

「Causal Loop Diagram」の作成 普及に必要な要素間の因果関係を整理・解明する

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第3回消費者普及システム研究会について

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第2回研究会の振り返り

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①小阪先生より「Causal Loop Diagram」の説明 ②各社の普及取組の現状整理をするため、グループディスカッションを実施 ③各班にて「Causal Loop Diagram」を作成するため要素を抽出した。

どうやって認知する

• 「消費者にFCPの目標を効果的に伝える」ための現状整理を実施。

• 各社の普及取組を参考に下記3つの視点でグループディスカッションを実施。

普及するための要素を抽出しグルーピングを実施

どういう形で参加する どうやって安心する

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工場見学の雑誌の活用

経営者・工場長の食品安全、環境地域社会との取組を直接聞いて安心

FCP加盟の宣言 ・HP ・工場見学 ・パンフレット

安心信頼性を顧客に伝える

組織風土の情報開示の徹底

消費者も参加する(安心するために)

消費者が「使う」というのは多くの切り口があるはず

消費者も自ら取り組んで活動すること

工場見学をやっているメーカーにFCPをいれてもらう

楽しさ(工場見学)が必要

企業の取組とのタイアップ お客さまが積極的に知ろうとする

直接対話が信頼を得る

食する行為・場面、食べものそのものに、安全安心に対する様々な情報がぶら下がらなければ意味が無い。

衛生基準や食品規格が科学的に検討されていることを知り安心。

生産現場を見て安心

FCPの取組、会議等に消費者が参加する

顧客第一主義の組織風土

グループディスカッションまとめ 抽出された要素

安心する 認知する 参加する)

既存のコンテンツにFCP明示する(現状していない)

消費者向けキラーコンテンツがない

マークなどシンボルがない

FCPに取り組んでいることを事業者が表明する

FCPロゴに関心を持った消費者がFCPの詳細を知ることができる

FCPロゴの認知度向上

FCPの話は内容が堅いので消

費者に認知されていない・・・・おもしろく伝える パッケージに書かないで、デ

ザインでわかるようにする

信頼のマーク FCP 安全安心

消費者と事業者のギャップ

知る必要を消費者が感じていない

消費者にとってのFCPのメリットを伝える。

消費者にとってのメリットは何か?

FCPの価値が理解されない(わからない)

FCPの活動が認知されていれ

ば、お客さまからの問い合わせは減少する

FCPに取り組んでいることが信頼される事が必要 まじめにやっている小さな事

業者を知らしめることができる。

FCP女子会を使用する 事業者が全社運動としてFCPを展開する。(会員企業1500社以上でおそらく関係者は100万人以上いる)

消費者の関心事項への対応(説明会)

まず事業者・企業の全従業員家族に知ってもらうことが必要

FCP出前講座

SNS 口コミ、食品表示様々な局面でFCPロゴを露出させる。

子どもを育てている主婦に広げる

TVとのタイアップ

ドラマの舞台にしてもらう

FCP普及に有名人を起用 ゆるキャラ 家庭科の授業で教える

食の安全の授業で地元スーパー事業者を講師に

食育活動

子どもに伝える

小学校や幼稚園のバザー

地域のお祭りに参加する

企業と消費者の コミュニケーション

伝達する情報 FCP自体の普及方法 消費者の認識

消費者の行動

工場見学をやっているメーカーにFCPをいれてもらう

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Causal Loop Diagram たたき台

情報を受発信する消費者の数

企業と消費者間のコミュニケーション

の機会

企業にとっての消費者とのコミュニケーションの価値

(効果)

各企業内でのFCPの認知度

情報をしっかり確認し判断する消費者の数

企業とのコミュニケーションの重要性の認識

自己 強化 FCP参加企

業数

自己 強化

企業社会全体のFCPの関心

FCPに投入する経営資源(人

/物/金)

自己 強化

消費者の行動

3つの視点から Causal Loop Diagramの提案

+ + +

+ + +

企業と消費者のコミュニケーション FCPの普及

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本日のグループディスカッションの議題

①普及に必要な要素間の因果関係を整理・解明するための 「Causal Loop Diagram」の作成

②消費者にFCPの活動を理解してもらうために食品事業者は何をすべきか

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Causal Loop Diagram グループディスカッション ①

①「Causal Loop Diagram」の作成

1)普及に必要な要素は何か?

2)ループをプラスに回すための レバレッジポイントは何か? (マイナスに働く要素の影響も考慮して考察)

検討の視点

レバレッジポイント:ある一つの要素の数値を変化させれば、要素間での影響度が高い項目のこと

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Causal Loop Diagram グループディスカッション ②

②消費者にFCPの活動を理解してもらうために

食品事業者は何を すべきか?

検討の視点

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消費者に向けた安心確保への普及取組(研究会参加者アンケートより)

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取組 伝えている

伝えている内容 メリット デメリット

ホームページでの 情報公開

製品カタログ(商品の表示情報) 安全性・応急処置等Q&A

低コストで広く情報発信が可能

関心の高い消費者しか アクセスしない

活動報告書 相談状況・安全に商品を使うための取組み 啓発活動・お客様の声を活かすための

取組み

自社の取組みをステーク ホルダーに伝えることが

できる

数に限りがあり 直接消費者に伝わらない

お客様センター 消費者の個別の疑問や質問に対する回答 1対1で丁寧に伝えること

が可能 1対1では、伝える人数を 増やすことができない

工場見学 安全への取組み・品質への取組み 環境への取組み・地域交流活動

自社の取組みを直接伝えられる

対応できる 人数に限りがある

食育体験学習会 栄養の知識・料理など 地域での交流を深めること

ができる 対応できる人数に

限りがある

小売の店頭 自社の商品・サービスの取組

考え方について 消費者に直接伝えられる

多くの情報を 伝えられない

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FCP

科学者

行政 食品安全を実践する食品関連事業者

講演

HP

研究会

講演

講演

消費者 食品提供

安心 工場見学

CM 表示

電話問合せ

マスコミ 報道

認証機関

認証

認証リスト

HP

認証 HP

食品事業者とマスコミが消費者の安心へ直接影響を大きく与える?

各主体が実施可能な消費者コミュニケーションのチャネル 別添

参考

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研究会の参加者への連絡事項

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□ステークホルダー間でのWIN-WINの関係づくりを重視すること

□建設的・効果的な意見交換に貢献すること (批判に終始せず、対案を提示するように努めること) □個別の組織や団体に対する、誹謗・中傷は行わないこと (研究会においては、事業者間の利害調整等は行いません) □何らかの形で作成した用途別・目的別の編集例を使用していただくこと

研究会での成果について 本研究会成果物を利用し、FCP事務局や企業の皆様が取り組まれた内容につきましては、FCP事務局で取りまとめ、FCPのホームページなどで公開していきます。

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グループワーク②

情報を受発信する消費者の数

企業と消費者間のコミュニケーション

の普及

企業と消費者間のコミュニケーションの価値(効果)

企業内でのFCPの認知度

情報をしっかり確認し判断する消費者の数

企業とのコミュニケーションの重要性の認識

自己 強化 FCP参加企

業数

自己 強化

企業社会全体のFCPの関心

FCPに投入する経営資源(人/物/金)

自己 強化

Causal Loop Diagram たたき台

+ + +

+ + +

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グループワーク②「FCP参加企業は今後何をしなくてはならないか?」

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食品事業者は何をすべきだと思いますか?

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第2回消費者普及システム研究会

開催日時:平成25年9月10日(火曜日) 14:00~17:00

開催場所:農林水産省本館8階 本省共用第 9会議室

出席者 :22事業者/団体 26名

<議事次第>

1.開会挨拶 2.FCP・研究会概要について 3.第 1 回研究会の振り返り 4.「Causal Loop Diagram」の説明 5.グループディスカッション(現状整理) 6.グループワーク(「Causal Loop Diagram」の作成) 7.本日のまとめ 8.事務連絡 9.閉会挨拶 <議事概要>

事務局より、資料2に基づき、「FCP についての説明」「研究会概要」について説明し、その後、

オラクルひと・しくみ研究所代表 小阪裕司様より第 1 回研究会振り返り「消費者普及システムにつ

いて」の説明を行った。 続いて、資料4に基づき第2回研究会の本題である普及システムを考えるための思考技法「Causal Loop Diagram」について小阪様より説明をいただいた。 その後、東京農業大学学術研究員 中山幹生様のファシリテートにより、FCP の目標を消費者に

効果的に伝えるため、各社の普及取組とその課題について現状整理するためのグループディスカッ

ションを実施した。その中で「FCP が普及するために」を3つの視点で考え、グループディスカッ

ションを進めた。 ①どうやって「認知する」か?

②どういう形で「参加する」か?

③どうやって「安心する」か?

グループディスカッションにて抽出された要素は別紙にて参照のこと。

休憩後、前半にて説明いただいた「Causal Loop Diagram」を各班にて抽出された要素を基に作成

するためグループワークを実施・発表いただいた。

各班の発表は下記のとおり ●グループディスカッションでの意見 A班

企業がFCPに参画していると宣言することが必要。そのためにTVタイアップ・工場見学・食

育など企業側からの発信と消費者との相互コミュニケーションがスタートし、そこから派生して消

費者がFCPに関心を持ってもらうことのきっかけになるのではないか。

FCPが安心というループが上手く回ることにより、まじめに取り組んでいる企業が世間に知ら

しめることができる。

資料3

Page 103: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

B班

認知→ロゴをフォーカスしていく。ロゴに興味を持ってもらうためにはどうすればいいのかを考

える。工場見学・HPなどを使用してわかりやすく簡単に伝える。

参加→認知し興味を持ってもらったら参加してもらうように働きかける。たとえば工場見学に同

行しFCPの説明を実施するなど。

安心→参加した消費者に対していかに安心してもらうか?ベルマークのようなマークと制度はど

うか?

C班

認知でのループについて、組織風土の情報開示が大事(自分をさらけだすことが普及への 1 歩)

さらに、FCPを自分たちは取り組んでいますことを伝える。そこから TV で取り上げる、家族で話題

にすることなどで消費者が FCPについて語れる活用できる段階が重要では。FCPは使える予算がない

ので、手作りで伝えていく必要がある。よって消費者から消費者への伝達(口コミ)が重要になる。

また、安全と声高にしても逆に不安が増え効果が無いのでは。安心を訴える事が大事。

D班

そもそも日本の食品は安全。それをどう掘り下げるか?

認知するためには有名人を起用する・親子に伝える・マークを重視する。誰でもわかるような事

が重要ではないか

参加するということは使うこと。食の安全について地元スーパーとFCPを絡める・地元のバザ

ーなどでアピールする・家庭科の授業で教えるなどFCPについて伝え使っていく。また地域ブラ

ンチを開催している県の食イベント及びお祭りなどでFCPを使用している事業者をアピールして

いく。

FCPにはたくさんのツールがあるが、パーツごとに独立しているのではなく、すべて一本の幹

から派生している。よってFCPを普及していくにはいかにツールを使ってもらうことが重要では

ないか。

●ファシリテーター 東京農業大学学術研究員 中山様のコメント

本日、皆さんに出していただいた御意見を、1 枚の Causal Loop Diagram の手前みたいなものを

事務局でまとめていきたい。第 3 回研究会ではそれを持って、どうやって、どういう形で、さらに

もっと必要なものがないかという議論をして Causal Loop Diagram 作りに挑んでいく。本年はシス

テム的な構造が普及には必要だということを Causal Loop Diagram をもって成果発表会でこの研

究会の 1 年目の成果として発表していきたい。

●事務連絡

次回第2回研究会は11月28日(木)実施の予定。 今回、皆様から御意見いただいた取組について仮の Causal Loop Diagram を事務局で作成してい

く。3回目は事務局で用意した図をブラッシュアップし、普及するためのシステム案を作成してい

く予定。

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機密性○情報 ○○限り

伝えている

(伝えたい)内容

卸・小売クッキングサポートコーナー

自社の商品価値(安全、こだわり)とその商品を使ったメニュー、食卓提案

店頭顧客

店頭で商品そのものを通じ直接お客様に伝達することが可能。「食すること」に直結する行為

お買物にこられないお客様への伝達ができていない

卸・小売 HP

グループ開発商品「セブンプレミアム」自社の政策商品「顔が見える食品」の価値伝達

HP閲覧者HPにアクセスしていただいた消費者に具体的に説明することができる

企業姿勢、こだわりは伝わるが、食品を購入し食す行為とは直結しない

製造 工場見学自社の安全の取組。地域貢献

地元の消費者、地元の小学校

直接見てもらうことで、自社の取組を印象に残すことができる。

大事な活動だと理解はあるが、効果測定できない

製造食に関わる講座(スナックスクール、親子教室など)

自社の商品を例にしたおやつの食べ方や、食への興味を引きだす

小学生直接伝えることで自社の取組を印象に残すことができる。

大事な活動だと理解はあるが、効果測定できない。

製造『社会環境報告書』等の冊子制作・配布

自社の社会的責任(社会貢献、環境保み)*WEBからもダウンロード可

関心のある消費者、株主など

信頼を得る内容量が多く全ページを読む人は少ない

製造HPメルマガSNS

同上(但し、新商品紹介やキャンペーン案内が中心)

当社に興味がある消費者押し付けではない、消費者側の都合に合わせた取組みが可能

一方通行になる恐れも

製造 お客様センター夫々の消費者の個別の疑問や質問に対する回答

社品ユーザーや当社に興味のある消費者

1対1で丁寧に伝えることが可能

1対1では、伝える人数を一気に増やすことができない

その他社外の任意団体における活動(例)・JHTC・食品安全ネットワーク

・自社の活動や製品が食品の安全・品質に対して、どのように関わっているか・FCPの活動と目的

各団体の会員企業及び参加者

・食品産業の関係者に対し、一度に多くの人に伝えることができる・既に参加している企業もあるので、取り組みの共有がしやすい

直接的に消費者に伝えている訳ではないので、本意でないこともある。(伝わっているかどうかわからない)

その他 採用活動の場での説明

・自社の活動や製品が食品の安全・品質に対して、どのように関わっているか・FCPの活動と目的

就職活動をしている学生や教職員(及びそのご家族)

情報を得ようとしている学生、会社に興味のある学生が説明会等に来るので、記憶に残りやすい。それが、家族や知人に発展する可能性も。

実際に買い物をする年齢層に対して、直接のアピールではない。

製造 水産展示会の参加

自社の商品案内、商品についての製造工程での品質選別システムと衛生基準

小売店、外食バイヤーお取引のない新規のお客様にアピールできる。

専門の方が多く、一般のかたには普及しにくい。

製造 活動報告書

相談状況・安全に商品を使うための取組み・啓発活動・お客様の声を活かすための取組み

企業・消費者センター・消費生活AD・栄養士

自社の取組みをステークホルダーに伝えることができる

人数に限りがあり、直接消費者に伝わらない

製造 工場見学安全への取組み・品質への取組み・環境への取組み・地域交流活動

地元の小学校工場を訪問できる消費者

自社の取組みを直接伝えられる

人数に限りがある

製造 相談窓口での対応消費者の質問や指摘に対応

消費者販売店

要望に沿ったきめ細かい対応が可能性別・年齢等に合わせた対応が可能

人数に限りがある対応時間が限られる

製造ホームページでの情報公開

製品カタログ(商品の表示情報)安全性・応急処置等Q&A

消費者他低コストで広く情報発信が可能

ネット環境にない消費者はアクセスできない

社名 普及取組 誰に メリット デメリット

事前アンケート 消費者に伝えるための自社の取組を記載してください 資料4

Page 105: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

伝えている

(伝えたい)内容

製造ホームページ(お客様センターサイト)

よくあるご質問・改善事例・お客様の声を活用する取組・スタッフ便り

消費者低コストで広範囲に自社の取組を普及できる

一方通行の普及のため、理解度の把握ができない

製造 お客様センター商品説明・自社の安全の取組・自社の信頼性の向上

消費者直接対話により、理解度やニーズが把握できる

普及させる人数に限りがある・対応者の力量により差がでる

製造 工場及び菜園への見学会

自社の安全の取組・商品案内・自社の信頼性の向上・地域及び購買者との交流活動

地元の消費者地元の小学校カゴメ商品の購買者

個別に自社の取組を普及することが出来る

普及させる人数に限りがあり、多くの人には伝えられない

製造 株主への各種対話活動自社の安全の取組・商品案内・自社の信頼性の向上・株主交流活動

株主(約17万人)特定できる個人(株主)との関係強化

コストがかかる

製造 ホームページヘの掲載 自社の安全の取組 生活者 広く情報を発信できるどこまで到達しているかわからない

その他信用金庫主催の展示会・商談会

参加事業者にFCP展示会・商談会シートの利用を勧奨

卸・小売業者等(を通じて最終消費者)

生産者・加工業者から卸・小売業者へと食品に関連する情報が適切に受け渡されることにより、フード・チェーン全体での情報伝達の適正化が図られ、最終消費者の信頼向上につながる。

特になし

その他災害井戸の指定(自社に消費者が興味を持ってもらう)

自社内で引いている「井戸」を災害対応井戸に指定してもらう。(地元のハザードマップや“災害のしおり”などに掲載してもらう)

地元の自治体、自治会など

災害井戸の管理などからスタートして食品安全などの取り組みも伝えやすくなる。

消費者までは伝わらない可能性がある。

その他Webによる農情報実時間配信http://marukan.cs.shinshu-u.ac.jp/knowlive/

農作物生育情報 不特定多数・誰でもいつでもどこでも農作物情報が入手可

システム維持管理への労力が要

その他 小学校での出前講義 ICT農業の実際について 地元の小学正 将来への投資

その他各種産業イベントによる実演

ICT農業の実際について 不特定多数・誰でも来場者と直接的な意見交換

経済的負担

卸・小売 食育体験学習会 栄養の知識・料理など 地元の小学校地域での交流を深めることができる

対応できる人数に限りがある 1回40~50人

卸・小売「フードノート」店頭配布リーフレット

メニュー紹介(商品売り込み)と食育情報

来店されたお客さま 販促と食育が同時に可能週一回発行のため、ロスも多い。→HPでも掲載

卸・小売 農場体験農場での収穫と採った野菜を店頭で販売

参加希望者(イオンチアーズクラブメンバー)

地域での交流を深めることができる

対応できる人数に限りがある

社名 普及取組 誰に メリット デメリット

Page 106: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

伝えている

(伝えたい)内容

卸・小売 お客さまホームページ自社のニュース・重要なお知らせ・環境取組みなど

ネット閲覧者時間を問わす多くの人に情報発信できる

情報が一方通行であり、情報に対する反応を見ることが難しい

卸・小売 お客さま対応電話窓口商品情報・店舗情報・苦情対応

電話をかけてきたお客さま

個別対応のため、より的確な情報を提供できる

基本的に1人にしか伝えられず、広がりがない

卸・小売 会社案内パンフレット企業情報・環境活動・商品品質への取組み・店舗情報

来店されたお客さま(ラウンジで閲覧)・株主(配布)

総合的で整った情報を提供できる

費用がかかる

その他

植物由来の食品包装・容器を地域のイベントを通じ安全・安心を地域の市民イベントで食品と植物由来の食品包装・容器で普及・啓蒙しています。

食品と同様に植物残渣等の植物由来の食品用包装・容器の安全性の取組・商品案内・信頼性の向上・地域交流活動

地元の一般消費者地元の学生

食品の生産には地球温暖化問題と切り離せない程、身近な話題を少しでも知って頂ける。一般市民が動き出したおかげで、理解ある大手企業等が考えて頂けるようなった。

普及させる人数に限りがあり、多くの人には伝えられない

製造 CSRレポート自社の安全の取組・商品案内・自社の信頼性の向上・地域交流活動

主に株主

・社にモノが言える方に情報発信を行うことで、二次拡大が期待できる。・比較的大人数への情報発信が可能

・製品のコアユーザーに伝わっているかどうかは不明

製造 自社のホームページ品質の取組(資材調達、工場の衛生管理)、食育活動

消費者・低コストで情報伝達が可能・情報量が調整できる

・品質の取組まで消費者が見ているかどうかが不明(そのページを見てもらう仕掛けが必要)

製造食育活動(はじめてクッキング)

園児とカレーを作る体験企画→食育(作る楽しさ、ありがたさ)

幼稚園児

・食への取組が親子に伝わる・伝わった内容は子供が親になるまで長い時間持続する可能性がある。

・コストがかかる・伝える人数が限られる

製造 JASマーク厳しい製造基準でモノを作っている

消費者(袋麺購入者)

・低コストで情報伝達が可能・製品購入者という比較的多人数に伝達が可能

・そもそもJASマークの趣旨が伝わっていない。

その他 セミナー開催顧客視点で価値を創出する方法

中小企業経営者および顧客層

顧客が感じている未解決なニーズおよび潜在的なニーズの達成が可能となる

現在は、顧客も価格・コスト志向が主流で、新たな価値創出の普及には時間が掛かる

その他

(FBを活用した情報発信)FB「こどもと一緒に!」をCSRとして自主運営

こどもの夢と希望を育てるSNSのなかで、食育の話題を積極的に掲載するようにしている

中学生以下の子のあるファミリー

低コストで自社の取組を普及することが出来る

食だけではないため、食品に関わる情報量が限られる。

製造工場見学会(魚沼水の郷工場)

弊社の安全の取組・商品案内・弊社の信頼性の向上・地域交流活動・製造工程の紹介による食に関する興味の啓発

工場近県の消費者/工場近県の学校

お客様に直接、弊社の取組を普及することが出来る

普及させる人数、商品に限りがある

製造 パッケージ主な原材料の産地・生産工場

商品に興味を持たれたお客様

お客様自身が商品を手にとり情報を確認できる

お伝えできる情報に限りがある

製造 ホームページ

自社の安全の取組・商品案内・自社の信頼性の向上・商品改善の取組・主な原材料の産地・生産工場

社会/弊社に興味を持たれたお客様

社会に対して一律的に弊社の取組を普及することができる。お客様自身が情報を取捨選択でき、興味のある内容のみ普及できる

お伝えできる情報に限りがある。情報が一方的である

製造 お客様相談センター

弊社の安全の取組・商品案内・弊社の信頼性の向上・主な原材料の産地・生産工場等

弊社商品に興味を持たれたお客様

お客様とコミュニケーションを取りながら、弊社の取組を普及することができる。お客様のご意見を直接知る機会となる

普及させる人数、商品に限りがある

社名 普及取組 誰に メリット デメリット

Page 107: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

伝えている

(伝えたい)内容

製造 WEB(ホームページ)自社の安全・安心の取組、環境の取組、食育の取組、

・一般消費者低コストで自社の取組を広く伝えることが出来る

どこまで伝わったかは疑問(質の問題)

製造 工場見学会自社の安全の取組、商品案内、自社の信頼性の向上、地域交流活動

・保育園・幼稚園~大学生・一般消費者

子供の頃に体験学習でき、深い情報をフェイスtoフェイスで伝えられる。

普及させる人数に限りがあり、多くの人には伝えられない(8万人/年間)

製造 キッザニア

仕事体験を通じた、お菓子づくりのたのしさ、食品衛生や栄養に関する知識

・小学生

子供の頃に体験学習でき、深い情報をフェイスtoフェイスで伝えられる。

普及させる人数に限りがあり、多くの人には伝えられない(11万人/年間)

製造 お客様相談室賞味期限と消費期限の違い、商品案内、自社の信頼性の向上

お問い合わせいただくお客様

伝えたい情報を低コストで自社の取組を普及することが出来る

普及させる人数に限りがある。伝えたい情報とお客様が知りたい情報に乖離がある。

卸・小売 店頭自社の商品・サービスの取組・考え方について

お客さま(来店された)広く不特定多数の方に伝えることができる(直接対話)

限られた媒体(POP・従業員)で短時間での対応になる

卸・小売 ウェブ・サイト自社の商品・サービスの取組・考え方について

お客さま(来店問わず)店頭よりさらに、詳しく伝えることができる(間接対話)

サイトにアクセスしていただけないといけない・メンテナンス

卸・小売広告・宣伝(ネット以外)

自社の商品・サービスの取組・考え方について

お客さま(来店問わず)広く不特定多数の方に伝えることができる(間接対話)

深く伝えることが難しい(感覚)

卸・小売各種イベント(農場見学・店舗見学・食育等)

自社の商品・サービスの取組・考え方について

お客さま地域の住民

直接、見て、聞いて、体験していただくことができる(直接対話)

実施するのが大変・人数に制約がある

社名 普及取組 誰に メリット デメリット

Page 108: グループディスカッション①について · 7.グループディスカッション②について 8.グループディスカッション② ~食品事業者は何をすべきか~

製造ホームページでの情報公開

製品カタログ(商品の表示情報)安全性・応急処置等Q&A

消費者他低コストで広く情報発信が可能

ネット環境にない消費者はアクセスできない

製造 お客様センター夫々の消費者の個別の疑問や質問に対する回答

社品ユーザーや当社に興味のある消費者

1対1で丁寧に伝えることが可能

1対1では、伝える人数を一気に増やすことができない

製造 活動報告書

相談状況・安全に商品を使うための取組み・啓発活動・お客様の声を活かすための取組み

企業・消費者センター・消費生活AD・栄養士

自社の取組みをステークホルダーに伝えることができる

人数に限りがあり、直接消費者に伝わらない

製造 工場見学安全への取組み・品質への取組み・環境への取組み・地域交流活動

地元の小学校工場を訪問できる消費者

自社の取組みを直接伝えられる

人数に限りがある

卸・小売 食育体験学習会 栄養の知識・料理など 地元の小学校地域での交流を深めることができる

対応できる人数に限りがある 1回40~50人

社名 普及取組 誰に メリット デメリット伝えている

伝えている内容

事前アンケート 消費者に伝えるための自社の取組を記載してください