google fusion tables を使って地図上にデータをマッピング
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Google Fusion Tablesを自分が使ってみての備忘録です。新しい可視化方法を見つけたり、新しいデータが手に入ったら追記していきます。いろいろ地図データで遊んでみたい。TRANSCRIPT
Google Fusion Tablesを使った 地図情報のデータベース作成方法と
位置情報マッピング
大澤研究室 早矢仕晃章
What’s Fusion Tables?
ò Fusion Tablesとは、google driveで利用できるデータベース。以前は位置情報をマッピングするだけの機能しかなかったが、今年から昨日が追加されたらしく、いろいろ使いやすくなったようだ。
database
マッピング
どんなデータからマッピングするのか?
地図(位置)情報のデータを格納するファイル
ò shapeファイル
ò GPXファイル
ò KMLファイル
ò CSVファイル
Shape File
ò 「図形情報と属性情報を持った地図データファイル」が集まったファイル
ò shp:図解の座標が保存
ò dbf:属性の情報が保存
ò shx:shpの図形とdbfの属性の対応関係が保存
ò prj:投影法情報を管理
ò xml:メタデータ
ò ある図形が地球上のどこに位置し、どんな形をしているのか、また、どんな属性(性質・特徴・数値など)を持っているかを表す。
ò GISの世界市場のトップシェアをもつESRI社が提唱するベクタデータの一つ
ò GIS業界の標準フォーマット
ò データテーブルはdbfが管理している
参考:http://www.pasco.co.jp/recommend/word/word028/
Shape Fileの例
ò このように、いくつかのファイルで構成されている。
ò 国土地理院のHPからダウンロードできる地図データはだいたいこのShapeファイル
GPX File
ò GPS eXchange Format
ò GPS情報をアプリケーション間でやりとりするためのデータフォーマット
ò XMLベースで書かれている
ò スマートフォンのGPSアプリケーションはだいたいこの形式
ò runkeeperなど(後述)
GPX Fileの例
ò XMLベースなので、XMLファイルと非常に似ている
CSV File
ò いくつかの項目をカンマで区切ったテキストファイル
ò Excelなどで開くと表形式で表示される
ò オープンデータなどは、この形式で保存されていることが多い
ò Tim Berners-LeeのOpen Dataの5つの評価では、星3つ(非独占データ形式)となっている
【参考】 http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/130203.html
KML File
ò Keyhole Markup Language
ò 三次元地理空間情報の表示を管理するために開発されたXMLベースのマークアップ言語
ò Google EarthやGoogle Mapsなどの地理データの表示に利用されている
ò 今回紹介するFusion TablesはKMLファイルとの相性がよく、これにより様々な地理データのマッシュアップが可能になる
KML Fileの例
ò XMLベースであるので、GPX同様にXMLファイルに似ている
ò 相互変換が容易
Google Fusion Tablesでは、何ができるのか?
Fusion Tablesの活用例
ò 地図上にランドマークをプロットできる
ò 都内の警察署・交番・派出所を表示
Fusion Tablesの活用例
ò 地図上にヒートマップを作成できる
ò 都内の警察署・交番・派出所を表示
Fusion Tablesの活用例
ò 地図上に行政区を表示できる
ò 国土地理院のHPからshapeファイルを入手(詳細後述)
Fusion Tablesの活用例
ò 地図上に行政区をもとに人口の分布図なども表示可能
ò 国土地理院のHPからshapeファイルを入手(詳細後述)
Fusion Tablesの活用例
ò データベースなので、人口と犯罪の分布などのチャートも作成可能
ここは新宿です!
Fusion Tablesの活用例
ò 犯罪の地域別データから民度を測定してみた(by池上)
千代田区は人口が少ないので、犯罪件数と比較すると比較的大きく出てしまいます…
Fusion Tablesの活用例
ò 市区町村などの最小単位で表示可能(データがあれば)
ò 色分けは人口で行っています。
Run Keeperデータから、 地図上に表示
ò GPXデータにて保存
ò KMLに変換し、Fusion Tablesのデータベースにアップロードすると、右図のように表示されます。
【参考】 https://www.google.com/fusiontables/data?docid=10NnSObgc-A4pVzj3GsO3oTu7WgHpPB5fvMLQY0yr#map:id=3
Google Fusion Tablesへの地図情報の載せ方
―位置情報プロット編―
Step 1: データの入手
ò プロットしたい位置に関するデータを入手しましょう
ò ここでは、東京都の警察署・交番・派出所のデータを利用します
ò しかし、これらのデータが欲しい形式でネット上に都合よく落ちているはずもなく…
ò http://www.navitime.co.jp/address/13_L0502002から必要な部分を手作業でコピペし、CSVに加工しました。
ò 最低限必要な情報は、「名前」と「住所」です。
Step 2: 住所から緯度・経度へ
ò 作成したCSVをGoogle Driveにスプレッドシートとしてアップ(またはコピペ)しましょう。
ò このときに文字化けしていないか要チェックです!
ò 日本語で表示された住所をGoogle Mapsで表示できるように緯度・経度に変換します。
Step 2: 住所から緯度・経度へ
ò 緯度・経度への変換方法はたくさんありますが、ここではGoogle Apps Scriptを利用した方法を紹介します。
ò 下記のコードで住所を一括変換!
Step 2: 住所から緯度・経度へ
ò 下図のように、住所から緯度・経度情報が追加されます
ò Googleサービスでのこの変換は1日2500件までという制限があるようなので、注意してください。
Step 3: Fusion Tablesへの読み込み
ò アップしたら、Fusion Tablesを開き、スプレッドシートからの読み込みを選択
Step 4: 位置情報を設定
ò 緯度・経度情報だけでは地図に表示されません。
ò どの列が緯度・経度情報であるのかを明示する必要があります。
経度のタブからChangeを選択
Step 4: 位置情報を設定
ò データのタイプをLocationにし、緯度・経度を指定しましょう。
ò その際に、Two column locationにチェックを入れることをお忘れなく!
Step 4: 位置情報を設定
ò 緯度のデータの種類はNumberにしてください。
Step 5: プロット表示
ò 地図上にランドマークをプロットできました。
Google Fusion Tablesへの地図情報の載せ方 ―行政区画情報編―
Step 1: QGIS
ò 行政のデータはShapeのことが多いので、加工しやすいKMLに変換します。
ò その際に利用するのがQuantum GIS(通称QGIS)というフリーの地図情報処理ソフト
ò ダウンロードとインストールは下記のURLを参照してください
ò http://www.kkaneko.com/rinkou/qgis/qgisinstall.html
ò WindowsとMacではやり方が異なるので注意!
Step 2: データを入手する
ò 国土交通省の国土数値情報ダウンロードサービス<http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N03.html> から欲しいデータを入手
ò ここでは、例として行政区域を選択します
Step 2: データをダウンロードし、地図を表示
ò ほしい部分のデータ(ここではH26年度の東京都を選択)をダウンロードする
ò さきほどのQGISを開いて、Shapeファイルからdbfファイルをドラッグ&ドロップ
Step 3: KMLファイルへの変換
ò レイヤのウィンドウから該当するレイヤを右クリック
ò 名前をつけて保存をクリック
Step 3: KMLファイルへの変換
ò 保存形式がKMLにっているのを確認したら、そのまま保存しましょう。
Step 4: Fusion Tables
ò Fusion Tablesを開き、KMLファイルをアップロード
ò データテーブルが適切に表示されていることを確認する
ò タブのMap of Geometryで移動データが表示される
Google Fusion Tablesへの地図情報の載せ方 ―Run Keeper編―
Step1: データを入手する
ò http://runkeeper.com/homeからAppsをダウンロード
ò iPhone、Androidともにあります
ò 登録したら、ひたすら歩きましょう
ò アプリの音声案内を『切』にしておかないと、突然しゃべり始めるので注意!
ò 歩き終わったら、アプリを閉じて、PCからGPXデータをエクスポート
ò Top>Account Settingsからexport dataを選択し、ダウンロードする範囲を決定
Step2: GPXからKMLへ
ò http://gpx2kml.com/のページにGPXファイルをアップロードし、KMLファイルに変換
ò 同じXMLベースなので、変換は一瞬で終わります
Step3: Fusion Tablesへの読み込み
ò Fusion Tablesを開き、KMLファイルをアップロード
ò データテーブルが適切に表示されていることを確認する
ò タブのMap of Geometryで移動データが表示される
Fusion Tablesの問題点
ò 文字化けが酷い
ò 日本語に100%対応しているわけではない
ò Googleの強みである共有作業がしにくい
ò データベースへの反映が遅い
ò 一度ウィンドウを閉じて再度開くと反映されます
参考サイト
静岡県のオープンデータへの取り組み
ò 行政のオープンデータへの取り組みとして、昨年から様々なデータが公開されている
ò しかし、変数名や粒度がバラバラ…
ò おいおい整ってくるのでしょう。
【参考】http://open-data.pref.shizuoka.jp/
地図データ参考サイト1
ò 東京都の全公園についてのデータ
ò http://koueninfo4.fc2web.com/
ò 国土交通省 位置参照情報ダウンロードサービス
ò http://nlftp.mlit.go.jp/isj/index.html
ò 国土数値情報ダウンロードサービス
ò http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html
ò 静岡県警察 市区町別犯罪発生週報
ò http://www.pref.shizuoka.jp/police/kurashi/higai/mijika/shuho.html
地図データ参考サイト2
ò GPX2KML(GPXからKMLファイルへの変換サイト)
ò http://gpx2kml.com/
ò 警視庁 事故発生マップ
ò http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/jikomap/jikomap.htm
ò 警視庁 犯罪発生マップ
ò http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/johomap/johomap.htm