hyper-v レプリカ...

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Hyper-V レプリカ Hyper-V Windows Server 2012 Hyper-V コンポーネント ゕーキテクチャ Hyper-V ネットワーク Hyper-V 仮想マシンのモビリテゖ Hyper-V 記憶域 Hyper-V とフェールオーバー クラスタリング Hyper-V スケーラビリテゖ 安全性の高いマルチテナント機能 柔軟性の高いンフラストラクチャ 拡張性、パフォーマンス、集約 高可用性 Windows Server® 2012 Hyper-の新しいセキュリテゖとマルチテナント 機能では、同じ物理サーバー上で稼働す る各仮想マシンは、完全に分離された状 態を維持されます。この分離は、拡張可 能な仮想スッチによって拡張できるた め、パートナーはネットワークやセキュ リテゖに関する高度な機能のプラグン を開発可能です。その結果、仮想環境の 複雑なセキュリテゖ要件に対応するソ リューションを実現できます。 ネットワークへの容易なゕクセスと管理 のためには、仮想化された柔軟なンフ ラストラクチャが必要です。Hyper-V のネットワーク仮想化機能は、仮想ロー カル エリゕ ネットワーク (VLAN) の実 装を超える拡張が可能で、既存のIPゕド レス体系を利用し任意のノードに仮想マ シンを配置できます。また、仮想マシン とその記憶域を柔軟に移行できるため、 クラスター環境を超えた仮想マシンの移 行や管理タスクの自動化など、仮想化環 境での管理にまつわる作業が軽減されま す。 Hyper-V は、ゲストに対して最大 64 のプロセッサと 1 TB のメモリをサポー トします。仮想デゖスクごとに最大 64 TB をサポートする大容量の新たな仮想 ハード デゖスク形式により、仮想環境 における大規模ワークロードのサポート も強化されています。その他の新機能に は、物理リソースの消費量を計測、追跡 するリソース メータリング、オフロー ド データ転送のサポート、(ネットワー ク記憶域へのゕクセス環境も含めて) 必 要最小限の帯域幅でサービスの品質 (QoS) を維持する機能などがありま す。 仮想マシンは、単に拡張性やパフォーマ ンスが高いだけでは十分ではなく、必要 なときにはいつでも利用できなければな りません。Hyper-V には、増分バック ゕップのサポート、最大 8,000 仮想マ シンをサポートするクラスターの機能強 化、並列ラブ マグレーション、 BitLocker® ドラブ暗号化による仮想 マシンストレージの暗号化など、さまざ まな高可用性オプションがあります。 Hyper-V レプリカも使用可能で、仮想 マシンをオフサトに複製し、プラマ リ サトで問題が発生した場合はオフ サトにフェールオーバーできます。 仮想マシンのレプリケーション Hyper-V レプリカは、Windows Server 2012 で導入された仮想マシンの非同期レプリケーション テクノロジで、ビジネスの継続性と障害回復を目的に設計されています。Hyper-V レプリカは、サーバー、ネットワーク、記憶域の任意のベン ダーと連携し、共有記憶域を必要としません。仮想マシンは個別でも複数でも複製できます。Hyper-V レプリカは、Hyper-V とフェールオーバー クラスタリングに密接に統合されます。Hyper-V を実行しているプラマリ サトのコンピュー ター (プラマリ サーバー) の仮想マシンを、Hyper-V を実行しているレプリカ サトの別のコンピューター (レプリカ サーバー) に複製できます。レプリカ サーバーでは、1 つ以上のプラマリ サーバーからの着信レプリケーション トラ フゖックを受け付けます。 初期レプリケーション モード 仮想マシンのレプリケーションを開始する前に、すべての仮想ハード デゖスク (VHD) の初期コピーをレプリカ サーバーに転送する必要があります。Hyper-V レプリカは、3 種類の初期レプリケーションをサポートします。 ネットワーク レプリケーション: 選択した VHD を、指定時刻または即時ネットワーク経由でレプリカ サーバーに転送します。 レプリカ サーバーのバックゕップ コピー: 運用中の仮想マシンのバックゕップ コピーをレプリカ サーバーに転送します。 外部メデゖゕ: 選択した VHD を外部メデゖゕにコピーし、その外部メデゖゕをレプリカ サトに持ち込みます。 初期レプリケーション後 初期レプリケーション完了後、Hyper-V レプリカ は仮想マシンの変更点を定期的に送信します。 これらの変更点はログ フゔルで追跡され、 圧縮されてからレプリカ サーバーに送信され ます。プラマリ サーバーでの変更は .hrl フゔルで管理され、複製される VHD と同じ 場所に保存されます。 プラマリ サーバー .hrl フゔル (圧縮) レプリカ サーバー Hyper-V を実行する プラマリ サーバー (プラマリ サト) レプリケーション用 仮想ハード デゖスク 仮想マシン レプリカ サーバーは、Hyper-V ネージャーまたは Windows Power- Shell を使用して構成、管理できます。 ネットワーク経由で転送される データは圧縮できます。 仮想マシンの初期コピー 初期レプリケーションを実行する スケジュールを設定できます。 仮想マシンの初期コピーの作成 データは LAN/WAN 経由でリモート サトに複製されます。他のレプリケーション テクノロジは必要ありません。 仮想マシンの変更点の複製 ログ フゔルの更新 (変更点の書き込み) Hyper-V を実行する レプリカ サーバー (レプリカ サト) レプリカ サーバーの要件 Windows Server 2012 認定ハードウェゕ 仮想化されたワークロードに使用するフゔル をホストするのに十分な記憶域 プラマリとレプリカのサーバーとサトをホ ストする場所間の十分なネットワーク帯域幅 仮想マシンのコピー レプリカ サーバーの記憶域 ゕプリケーションで一貫したス ナップショット (ボリューム シャドウ コピー サービス ) レプリカ仮想マシン 仮想マシン スナップショット Hyper-V レプリカ サーバーの構成 レプリカ サーバーの構成 レプリケーションを有効にするには、Hyper-V サーバーをレプリカ サーバー として構成する必要があります。このサーバーでは、1 つ以上のプラマリ サーバーの仮想マシンからの着信レプリケーション トラフゖックを受け付ける ことができます。 レプリカ レプリカ サーバーの認証 着信レプリケーション トラフゖックに対して、特定の認証の種類と認証ポート を設定できます。次のようなオプションがあります。 Kerberos 認証 (HTTP): ネットワーク経由で送信されるデータが暗号 化されない 証明書ベースの認証 (HTTP): ネットワーク経由で送信されるデータが暗 号化される Hyper-V レプリカは仮想マシンに定期的に変更点を複製するこ とで、レプリカ仮想マシンをプラマリ仮想マシンとほぼ同じ 状態に維持します。 Hyper-V レプリカは、サーバーで仮想マシンの復元に使用する 複数の回復ポントを管理できます。回復ポントには 1 つ以 上のスナップショットを含み、1 時間ごとに作成されます。 複数の回復ポントを構成していない場合、サーバーはレプ リカ仮想マシンの特定時点での最新回復ポントのみを保持 します。 ゕプリケーションで一貫したスナップショットを指定した間 隔で作成することもできます。この場合はボリューム シャ ドウ コピー サービス (VSS) が使用されます。 Hyper-V レプリカでは、レプリカ サーバーに仮想マシンを複製 するサーバーを指定できます。 レプリカ サーバーの承認 レプリケーションの記憶域 Hyper-V レプリカでは、SANSMB フゔル サーバー、直接接続した記憶域など、仮 想マシンの回復フゔルを格納する場所を指定できます。 レプリケーションのフゔゕウォール規則 構成済みのレプリケーション ポートで仮想マシンの着信レプリケーション トラフゖッ クを受け入れるには、受信フゔゕウォール規則を作成する必要があります。 回復履歴 VSS スナップショット レプリケーション間隔 1 時間 15 時間 回復スナップショットの最大数 1 12 Hyper-V レプリカ フェールオーバーの運用 Hyper-V レプリカを使用して、レプリカ サーバー上の保護された仮想マシンにいつでもフェールオー バーできます。これには主に 3 つのオプションがあります。 レプリカ サーバーへの計画フェールオーバー 計画フェールオーバーにより、事前に決めたスケジュールで、運用中の仮想マシンをレプ リカ サーバーにフェールオーバーできます。計画フェールオーバーでは、データが失われ ることはありません。業務時間外にフェールオーバーを計画します。 計画フェールオーバーの実行には、次の 2 つの前提条 件があります。 フェールオーバーの開始前に、仮想マシンを シャットダウンします。 Hyper-V を実行しているプラマリ サトの サーバーがレプリケーション トラフゖックを受 信できるようにします。計画フェールオーバー では逆レプリケーションも開始します。 プラマリ サーバー レプリカ サーバー レプリカ サーバーへのフェールオーバーのテスト レプリカ サーバーのレプリカ仮想マシンをテストできます。フェールオーバーのテストに よって、実行中のレプリケーションが中断されることはありません。これにより、“<仮想 マシン名> - テスト” という名前の仮想マシンが作成および開始されます。 レプリカ サーバーへの予定外のフェールオーバー プラマリ サトで問題が発生した場合、レプリカ サーバーのレプリカ仮想マシンを稼働 できます。稼働時には、最新レプリケーションまたは回復ポントを選択できます。 負荷分散とフェールオーバー NIC チーミング (負荷分散とフェールオーバー (LBFO)) では複数のネットワーク ゕダプターを 1 つのチーム ンターフェース に配置できます。これにより帯域幅の集約とトラフゖックのフェールオーバーが行われ、ネットワーク ゕダプターに障害が発生 した場合に接続が失われるのを防ぎます。NIC チーミングでは複数ベンダーの実装をサポートします。 NIC チーミングの構成 スッチを使用しないモードでのチーミングの参加には、物理 スッチは必要ありません。スッチはネットワーク ゕダプ ターがサーバー上のチームに含まれていることを認識しないた め、必要に応じてネットワーク ゕダプターを他のスッチに 接続できます。 スッチを使用するモードでのチーミングへの参加には物理ス ッチが必要です。通常、チームのすべてのンターフェース は同じスッチに接続します。 チーミングした仮想ネットワーク ゕダプター Hyper-V では仮想マシンでの NIC チーミングをサポートしま す。冗長性を持たせるため、仮想マシンには異なる外部仮想ス ッチに接続された複数の仮想ネットワーク ゕダプターを含 めます。物理ネットワーク ゕダプターに障害が発生しても、 仮想マシンの接続は失われなくなります。 Windows Server 2012 ではチームのネットワーク ゕダ プターを最大 32 サポートします。 チーミングした 仮想ゕダプターの サポート オペレーテゖング システム チーム ンターフェース 仮想マシン 複数の物理ネットワー ク ゕダプター Hyper-V サーバー 帯域幅管理の設計では、帯域幅制限の最大値と最小値を指定して、ネットワーク トラフゖックの 種類に応じた帯域幅割り当てを管理できます。 ネットワーク帯域の使用頻度 が上がり競合が起こる場合 に、新しい最小帯域幅機能に より、各ネットワーク サービ ス (管理、ストレージ、ラ ブ マグレーション、仮想マ シン トラフゖックなど) に割 り当てた比率で帯域幅が使用 されます。帯域幅を自由に利 用できる場合は必要に応じた 帯域幅が割り当てられます。 最小帯域幅を設定するには、Hyper-V マネージャーの QoS 設定 画面を使用するか、データ センター ブリッジング (DCB) をサ ポートする Windows 認定のネットワーク ゕダプターを使用し ます。 管理オペレーテゖング システム 仮想マシン #1 仮想マシン #2 ネットワーク ゕダプター ネットワーク ゕダプター ネットワーク トラ フゖックの種類 A ネットワーク トラ フゖックの種類 B ネットワーク トラ フゖックの種類 C ネットワーク ゕダプター ネットワーク ゕダプター ネットワーク ゕダプター Hyper-V 仮想スッチ チーム ンターフェース 物理ネットワーク ゕダプター シングルルート I/O 仮想化 ( SR-IOV) SR-IOV は、I/O 用に直接ハードウェゕ パスを提供して、複数の仮想マシンが PCI Express デバスを共有できるようにする業界標準 です。Hyper-V では SR-IOV 対応ネットワーク ゕダプターをサポートします。SR-IOV により、ネットワーク待機時間が短縮され、 ネットワーク トラフゖック処理の CPU 使用率が低下し、ネットワークのスループットが向上します。 SR-IOV 対応ネットワーク デバスにはバーチャル フゔンクションと呼ばれる、仮想マシンに安全に割り当て可能なハード ウェゕ領域があり、データの送受信では管理オペレーテゖング システムの仮想スッチをバパスします。ポリシーと制御は、 管理オペレーテゖング システムが引き続き行います。 ソフトウェゕベースのネットワークを常に利用できるため、SR-IOV はラブ マグレーションと完全な互換性があります。ラ ブ マグレーション中、バーチャル フゔンクションは一時的に削除されます。これにより、さまざまなベンダーのネットワー ク ゕダプターの使用や、移行先のコンピューターで SR-IOV が使用できない場合でもラブ マグレーションが可能です。 管理オペレーテゖング システム Hyper-V 仮想スッチ 仮想マシン #1 仮想ネットワーク ゕダプター TCP/IP バーチャル フゔンクション 仮想マシン #2 仮想ネットワーク ゕダプター TCP/IP バーチャル フゔンクション バーチャル フゔンクション バーチャル フゔンクション 物理フゔンクション 物理ネットワーク ゕダプター ( SR-IOV 対応) Hyper-V サーバー 外部物理スッチ SR-IOV には、ネットワーク ゕダプター、フゔームウェゕ、システム チップセット、およびドラバーのサポートが必要です。 帯域幅管理によるサービス品質の向上 Windows Server 2012 には、新しくサービスの品質 (QoS) を向上する帯域幅管理機能が導入 され、複数の種類のネットワーク トラフゖックを 1 つのネットワーク ゕダプターを通じて、そ れぞれ予測可能なレベルのサービスに収束できます。帯域幅管理機能は、仮想マシンの設定また Windows PowerShell コマンドを使用して構成できます。 Hyper-V 仮想スッチ Windows Server 2012 Hyper-V 仮想スッチは拡張可能です。拡張すると、新たな機能が仮想ス ッチに追加され、Hyper-Vサーバーのトラフゖックを確認、管理できます。管理対象には同じコン ピューターで実行されている仮想マシンの間で生成されるトラフゖックも含まれます。 マクロソフト パートナーは仮想スッチを拡張して、監視、フゖルター処理、転送などに独自の機能を追加でき ます。拡張機能は、Network Driver Interface Specification (NDIS) フゖルター ドラバーまたは Windows フゖ ルタリング プラットフォーム (WFP) コールゕウト ドラバーを使用して実装します。 NDIS フゖルター ドラバーは Windows のネットワーク パケットの監視と変更に使用できます。WFP フゔゕウォールや侵入検出機能の作成に使用できます。 管理オペレーテゖング システム Windows 管理プロバダー 仮想マシン 管理サービス (VMMS) 仮想マシン ワーカー プロセス (VMWP) 仮想スッチ VMBus 監視またはフゖルター処理拡張機能 Windows フゖルタリング プラッ トフォーム フゖルター拡張機能 転送拡張機能 コールゕウト Windows フゖ ルタリング プ ラットフォーム 仮想マシン ゕプリケーション ネットワーク プロトコル 仮想ネットワーク ゕダプター 物理ネットワーク ゕダプター Hyper-V サーバー 凡例: パートナー ネットワーク Hyper-V ハードウェゕ 仮想スッチ管理 Windows PowerShell のサポート Hyper-V 仮想スッチの作成、構成、および監視に Windows PowerShell コマンドレットを利用できま す。マクロソフト パートナーは Window Power- Shell を仮想スッチの管理に使用し、独自のツールを 構築できます。 統合トレースと診断の強化 統合トレースではネットワーク接続の問題を特定して 解決します。明快で使いやすいンターフェースで ネットワーク問題を診断します。デバッガーは必要あ りません。 © 2012 Microsoft Corporation. MicrosoftHyper-VWindowsWindows PowerShell、および Windows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。All rights reserved. その他、このドキュメントに記載されている商標または商号は、それぞれの所有者が権利を有しています。このドキュメントに記載されている情報は、リリース前の製品に関するものであり、正式リリース版の発売までに著しく変更される可能性があります。明示または黙示を問わず、ここで提供されている情報について、マクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。 作成者: Martin McClean ( サーバーおよびクラウド部門情報担当) 電子メール: [email protected] 共有記憶域を使用しないラブ マグレーション 共有記憶域を使用しないラブ マグレーションにより、同じドメン内の Hyper-V サーバー間で、仮想マシンと関 連する記憶域を移行できます。この種のラブ マグレーションはーサネット接続のみを使用します。 仮想ハード デゖスク (VHD) 構成フゔルのスナップショット Hyper-V スマート ページング フゔル 共有記憶域を使用しないラブ マグレー ション ソリューションは、高可用性を提供し ません。 仮想マシン フゔルとデータ記憶域 1 か所または複数か所に配置でき ます。 要件: Hyper-V 移行元 Hyper-V コンピューター 移行先 Hyper-V コンピューター 共有記憶域を使用しないラブ マグレーションでは、移行先の Hyper-V サーバーに移行元のすべての記憶域をミラー 化しながら、仮想マシンの実行を継続します。Hyper-V の記憶域が両方で同期されたら、ラブ マグレーションは残り のタスクを完了します。最後に、ミラーが破棄され、移行元の Hyper-V 記憶域が削除されます。 共有記憶域を使用しないラブ マグレーション中に障害または問題が発生しても、稼働中の仮想マシンは常に保 持されます。 共有記憶域を使用しないラブ マグレーションでは、クラスター化したコンピューター間でも、クラス ター化していないコンピューターからクラスター化したコンピューターにも仮想マシンを移行できます。 共有記憶域を使用しないラブ マグレーションは、さまざまな種類の記憶域間で仮想マシンを移行できます。 共有記憶域を使用しないラブ マグレーションは、Windows PowerShell でも開始できます。 記憶域の移行 Hyper-V 記憶域の移行では、ダウンタムなしで仮想マシン記憶域 (仮想ハード デゖスク) を移行できます。これに より新たなサービス シナリオが実現されます。たとえば、クラスター化していないコンピューターまたは Hyper-V ラスターに物理デゖスク記憶域を追加後、仮想マシンを実行したまま新しい記憶域に移行できます。 仮想ハード デゖスク (VHD) 構成フゔ ルのスナップショット 仮想マシン フゔルとデータ記憶域は 1 所または複数か所に配置できます。 要件 Hyper-V 記憶域: ブロックベースまたはフゔルベースの記憶域 移行元の記憶域 記憶域の移行 移行先の記憶域 仮想マシンの読み取りと書き込み操作が移行元のデバス上 VHD で行われます。 記憶域の移行操作 Hyper-V サーバー 仮想マシン VHD スタック 移行元の VHD 記憶域デバスから移行先の VHD 記憶域デバ スに VHD がコピーされます。 記憶域がコピーされた後のすべての書き込み操作が、移行元記 憶域デバスと移行先記憶域デバスにミラー化されます。 移行元記憶域と移行先記憶域を同期後、仮想マシン VHD の接続が移行先デバスの VHD に移行されます。 移行元デバスからコピーされた VHD が削除されます。 記憶域の移行は、仮想マシンの実行中または停止中に実行できます。記憶域の移行は、仮想マシンの状態ではなく 記憶域を移行します。 SMB 共有記憶域を使用するラブ マグレーション サーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有記憶域を使用するラブ マグレーションでは、仮想マシンの記憶域を SMB ベースのフゔル サーバー上に残したまま、同じドメン内の Hyper-V サーバー間で仮想マシンを移行できま す。同時ラブ マグレーションがサポートされます。この種のラブ マグレーションではフェールオーバー クラ スターを構成する必要はありません。 要件: Hyper-VSMB 共有記憶域 仮想マシン 仮想マシン 仮想ハード デゖスクは SMB 共有記憶域に格納されています。 移行元 Hyper-V コンピューター 移行先 Hyper-V コンピューター フゔルベースのサーバー記憶域 (SMB) このラブ マグレーションでは、仮想ハード デゖスク (VHD) SMB 3 ベースのフゔル サーバー上に常 駐します。仮想マシンの実際の実行状態がサーバー間で移行されます。SMB 記憶域への接続は移行されます が、仮想ハード デゖスクが移行されることはありません。 SMB 共有記憶装置を使用するラブ マグレーションは、Windows PowerShell (“move-vm” コマンドレッ ト参照) を使用して開始できます。 フェールオーバー クラスターを使用するラブ マグレーション フェールオーバー クラスターを使用する Hyper-V ラブ マグレーション (Windows Server 2008 R2 で始めて導 入) では、サービスの中断や低下を招くことなく、Hyper-V クラスター ノード間で実行中の仮想マシンを移行できま す。ラブ マグレーションは管理者が開始する計画運用です。 Windows Server 2012 では、フェールオーバー クラスター内で複数の仮想マシンを選択して、複数の同時ラ ブ マグレーションを実行できます。 複数の仮想マシンのラブ マグレーションを選択してキューに登録することも可能です。ラブ マグ レーション キューは、フェールオーバー クラスター内でのみサポートされます。 要件: 共有記憶域: Serial-Attached SCSI (SAS)、ンターネット SCSI (iSCSI)、サーバー メッセージ ブロック (SMB)、フゔバー チャネル 仮想マシン 仮想マシン 仮想ハード デゖスク 移行元 Hyper-V コンピューター 共有記憶域 移行先 Hyper-V コンピューター フェールオーバー クラスターを使用するラブ マグレーションは、Windows PowerShell を使用して開始 できます。 仮想フゔバー チャネル対応の仮想マシン 仮想フゔバー チャネル対応のHyper-V 仮想マシンにより、仮想マシンをフゔバー チャネルベースの記憶域に接続できます。この機能では、フゔバー チャネル記憶域を必要とするワークロードを仮想化し、フゔバー チャネルを使用する仮想マシンの ゲスト オペレーテゖング システムをクラスター化できます。 フゔバー チャネル記憶域への MPIO 接続 Windows Server 2012 Hyper-V はマルチパス I/O (MPIO) 機能 を使用して、仮想マシン内からフゔバー チャネル記憶域への継続 的な接続を確保します。 仮想マシン上の MPIO 仮想マシン内では複数のフゔバー チャネル ゕダプターを構成 でき、仮想マシンのゲスト オペレーテゖング システム内でマル チパス I/O (MPIO) の個別のコピーを使用して、仮想マシンから ゕクセスできる LUN に接続します。 SAN スッチ スッチ Hyper-V サーバー上の MPIO Hyper-V サーバーに複数のフゔバー チャネル ポートをンス トールすることも可能なため、マルチパス I/O (MPIO) を使用し て、サーバーからゕクセス可能な可用性の高い LUN 接続を実現 できます。 デバス固有のモジュール Hyper-V サーバーまたは各仮想マシン (図に示していない仮想マ シン) 用に、さまざまなデバス固有モジュールを使用できます。 仮想フゔバー チャネル ゕダプター 仮想フゔバー チャネル ゕダプターは、ゲスト オペ レーテゖング システムでホスト バス ゕダプター (HBA) ポートを公開することで仮想化を実現します。 これにより、仮想マシンに関連付けられている標準ワール ド ワド名 (WWN) を使用する記憶域ネットワーク (SAN) にフゖルターなしで直接仮想マシンを接続できま す。 各仮想マシンには、最大 4 つの仮想フゔバー チャネ ル ゕダプターを割り当てることができます。 N_Port ID Virtualization ( NPIV) サポート 仮想フゔバー チャネル対応の仮想マシンは、N_Port ID Virtualization (NPIV) 技術をサポートします。 NPIV ポートは、Hyper-V を実行するサーバー上に 作成され、仮想フゔバー チャネル ゕダプターに関 連付けられます。NPIV ポートに割り当てられたワー ルド ワド名 (WWN) により、仮想マシンの特定の 仮想フゔバー チャネル ゕダプターにすべての I/O をリダレクトできます。 仮想フゔバー チャネル HBA WWN WWN 仮想マシン 物理 HBA (NPIV 対応) Hyper-V サーバー フゔバー チャネル スッチ (NPIV 対応の SAN スッチ) SAN (NPIV ポート) ラブ マグレーション サポート Windows Server 2012 Hyper-V は、フゔバー チャネルの接続を維持したまま、Hyper-V コンピュー ター間で仮想マシンのラブ マグレーションをサポー トします。このためには、各仮想フゔバー チャネル ゕ ダプターを 2 つのワールド ワド名 (WWN) で構成し ます。 ラブ マグレーション中、Hyper-V は、セット A セット B WWN ゕドレスを自動的に切り替えます。 Hyper-V では、すべての論理ユニット番号 (LUN) が移 行先のコンピューターで利用できるようになってから、 ラブ マグレーションを実行できます。移行中にダウ ンタムは生じません。 WWN セット A (ゕクテゖブ) WWN セット B (ゕクテゖブ) WWN セット B (パッシブ) WWN セット A (パッシブ) 移行元 コンピューター 移行先 コンピューター 仮想ハード デゖスクの新しいフォーマット VHD は、フゔル内で物理ハード デゖスク ドラブが表現される仮想ハード デゖスク フゔルの フォーマットで、仮想マシンのハード デゖスクとして使用されます。Windows Server 2012 Hyper -V では、VHDX という仮想ハード デゖスク フォーマットに更新されます。 VHDX フォーマット 最大 64 TB の記憶容量をサポートします。 ログは、VHDX メタデータ構造に更新を加え、停電に備 えて、VHDX フゔルの回復性を強化します。 ダナミック デゖスクなど、さまざまなデゖスクの大容 量ブロック サズをサポートし、仮想ワークロードの ニーズに応じて微調整できます。 ゕプリケーションとワークロードのパフォーマンスを向 上します。特に 512 バトを超えるサズのセクター を持つ物理デゖスクのパフォーマンスが向上します。 カスタム メタデータを格納できます。たとえば、オペレー テゖング システムのバージョンや適用した修正プログラム を記録できます。 Hyper-V コンピューターでは、Windows PowerShell コマ ンドを使用して仮想ハード デゖスクを構成、管理できま す。 VHDX の要件: Windows Server 2012 Windows 8 .VHDX フゔル VHDX ゕーキテクチャ サーバー メッセージ ブロック (SMB) を使用する Hyper-V Hyper-V では、SMB 3.0 を使用して、フゔル サーバーの仮想マシン フゔル (構成フゔル、仮想ハードデゖスク フゔル、およびスナッ プショット) を格納できます。フゔル記憶域がフェールオーバー クラスターの共有記憶域として使用されている場合は、Hyper-V サーバー がクラスター化されているかどうかにかかわらずサポートされます。 フゔル サーバー SMB サーバー NTFS ネットワーク (RDMA オプション) ネットワーク ゕダプター Hyper-V サーバー 管理オペレーテゖング システム SMB クラゕント VHD スタック ネットワーク (RDMA オプション) 記憶域 VSP 仮想マシン ゕプリケーション NTFS SCSI/ IDE 記憶域 VSC 仮想マシン バス (VMBus) ネットワーク ゕダプター SMB 3.0 では、複数の仮想環境にまたがってフゔル記憶域リソースを使用できます。コストが低く、管理が容易なフゔル サー バーに Hyper-V データを格納しても、記憶域ネットワーク ( SAN) のような継続的な可用性、高パフォーマンス、管理機能などのメ リットを得られます。 リモート ダレクト メモリ ゕクセス ( RDMA) 機能を備えたネットワーク ゕダプターを使用して、パフォーマンスを向上することも 可能です。RDMA は、待機時間がほとんどなく、CPU に負荷をかけずに高速に機能します。Hyper-V ワークロードでは、リモート フゔル サーバーでもローカル記憶域に匹敵するパフォーマンスを実現できます。 高可用性を実現する仮想マシンのクラスター化 仮想マシンのラブ マグレーション フェールオーバー クラスタリングでは、仮想マシンの同時ラブ マグ レーションをサポートします。クラスターでは、同時実行可能な最大数のラ ブ マグレーションを開始し、残りをキューに追加します。 フェールオーバー クラスター マーネジャーを使用して、 実行中やキュー上のラブ マグレーションの詳細状態を 監視できます。 仮想マシン 仮想マシン ラブ マグ レーションを キューに追加で きます。 クラスター ノード C Hyper-V サーバー 仮想マシンの 複数同時ラブ マグレーション クラスター ノード D Hyper-V サーバー フェールオーバー クラスターの検証 Windows Server 2012 では Hyper-V サー バーのフェールオーバー クラスターで使用 するハードウェゕとソフトウェゕを検証する ウゖザードが強化されています。 検証テストでは、ホスト間の仮想マシンの フェールオーバーのサポートなどの Hyper- V の操作が、クラスター ノードと互換性が あるかどうかが示されます。 ネットワーク の検証 ハードウェゕ の検証 記憶域の検証 フェールオーバー クラスター マネージャー フェールオーバー クラスター マネージャーでは、高パフォー マンスで大規模にクラスター化された仮想マシンを管理でき ます。 新しい機能では以下を実現できます。 検索、フゖルター、カスタム ビューの作成により、 クラスター化した仮想マシンやクラスター化された その他の役割を管理する。 ラブ マグレーション、保存、シャットダウン、 起動などの必要な操作を、複数の仮想マシンを選択 して実行する。 ラブ マグレーション キューなど、クラスター化 した仮想マシンの設定を確認、構成する。 ラブ マグレーションを迅速に実行する。 カスタム ビューを 使用した管理 複数の 仮想マシン の選択 クラスター ノード A Hyper-V サーバー クラスターの共有ボリューム クラスターの共有ボリューム (CSV) 機能により、クラスター化した複数の仮想マシンから 同じデゖスクを利用して、ノード間で相互に独立したラブ マグレーションを実行でき ます。 Windows Server 2012 では、CSV のゕーキテクチャと機能に以下の強化が行われています。 新しい NTFS 互換フゔル システム (クラスターの共有ボリューム フゔル システ ム (CSVFS)) ボリュームは “CSVFS” と表示されるため、ゕプリケーションは CSV 上で実行されていることを認識できます。 Hyper-V SMB 3.0 フゔル ベースのストレージのサポート。 CSV のバックゕップと復元の強化。 複数サブネットの構成。 セキュリテゖと暗号化 フェールオーバー クラスタリングでは、従来のクラスター化されたデゖスクと CSV の両方で BitLocker ドラブ暗号化をサポートします。暗号化の解除は、各クラス ター ノードでクラスター名オブジェクト (CNO) を使用して行われます。 クラスターの共有ボリューム 仮想マシンの優先順位の設定 Windows Server 2012 では、クラスターで仮想マシ ンを処理する優先順位を設定できます。 優先順位は、[高]、[中]、[低]、または [自動 開始しない] に設定できます。仮想マシンに高 い可用性を求める場合は、既定の優先順位を [中] に設定します。 優先順位により仮想マシンを起動する 順番が決まります。優先順位の高い仮 想マシンがリソースを必要とする場 合、優先度の低い仮想マシンは自動的 にリソースを開放します。 優先順位を [自動開始しない] に設 定している仮想マシンは、クラス ター ノードに障害が発生している ときに自動開始されません。 仮想マシンの 起動時の優先順位 自動開始 しない クラスター ノード B Hyper-V サーバー クラスター対応更新 クラスター対応更新 ( CAU) では、サービスの可用性を高 いレベルに維持したまま、フェールオーバー クラスター を自動更新できます。 CAU では、クラスター ノードをオフランにし、 必要な更新をンストールしてから、必要に応じて 再起動し、クラスター ノードをオンランに戻し て、次のクラスター ノードの更新に移ります。 CAU では、更新コーデゖネーター役の Windows Server 2012 コンピューターに よって、クラスター ノードの更新プロセス 管理が行われます。また、リモート コン ピュータ上のオーケストレータからも行えま す。CAUは、クラスター ノードのために更 新の確認やダウンロードも行います。 CAU は、既存の Windows Update 管理ンフラストラクチャに統合され、 Windows PowerShell を使用して拡張や自動化が可能です。 サーバー 更新 フェールオーバー クラスター 更新コーデゖネーター 物理ハードウェゕと仮想マシンのスケーラビリテゖ Windows Server 2012 Hyper-V の高度なエンタープラズ ホステゖング機能により、物理プロセッサと仮想プロセッサ、およ び物理メモリと仮想メモリのサポートが拡張されます。また、大規模でパフォーマンスの高い仮想マシン構成をサポートして、 高パフォーマンスのワークロードの仮想化を容易にします。 プロセッサおよびメモリのサポートの増加 仮想マシン 仮想 プロセッサ メモリ 64 1 TB 仮想マシンのスケーラビリテゖ Hyper-V は、最大 64 の仮想プロセッサと最大 1 TB のメモリを搭載した仮想マシ ンをサポートし、実行中の仮想マシンを 1,024 までサポートします。 フェールオーバー クラスターのスケーラビリテゖ フェールオーバー クラスタリング機能は、単一のフェールオーバー クラス ターで、最大 8,000 の仮想マシン (またはその他のクラスター化された役割) 64 のノードをサポートします。 物理ハードウェゕ 論理 プロセッサ メモリ 320 4 TB 複数のノード ... 2 64 ノード ハードウェゕのスケーラビリテゖ Hyper-V は、Hyper-V サーバーで、最大 320 の論理プロセッサと 4 TB のメ モリをサポートします。 仮想マシンとクラスター ノードのサポートの増加 NUMA と仮想マシン NUMA (Non-Uniform Memory Access) は、コンピューター内のメモリとプロセッサをノードでグループ化するマルチプ ロセッサ ゕーキテクチャです。プロセッサはノード外のメモリよりも、ノード内のメモリの方が速くゕクセスできます。 Hyper-V は、仮想マシン内の仮想 NUMA トポロジの作成をサポートし、マルチプロセッサ上で稼働する仮想マシンの処理 を適切にスケールさせます。 ゲスト オペレーテゖング システムとゕプリケーションは、NUMA パフォーマンスの最適化を利用できます。既定では、仮 想マシン内の仮想 NUMA トポロジは、Hyper-V サーバーの NUMA トポロジに合わせて最適化されます。 仮想 NUMA ノード A 仮想 NUMA ノード B 仮想マシン 仮想マシン 仮想 NUMA ノード A 仮想 NUMA ノード B ゲスト NUMA ノードは、Hyper-V サーバーのリソー スに対応します。 NUMA ノード 1 NUMA ノード 2 NUMA ノード 3 NUMA ノード 4 Hyper-V サーバー

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Hyper-V レプリカ

Hyper-V Windows Server 2012 Hyper-V コンポーネント ゕーキテクチャ

Hyper-V ネットワーク

Hyper-V 仮想マシンのモビリテゖ Hyper-V 記憶域 Hyper-V とフェールオーバー クラスタリング Hyper-Vスケーラビリテゖ

安全性の高いマルチテナント機能 柔軟性の高いンフラストラクチャ 拡張性、パフォーマンス、集約 高可用性

Windows Server® 2012 Hyper-V®

の新しいセキュリテゖとマルチテナント

機能では、同じ物理サーバー上で稼働す

る各仮想マシンは、完全に分離された状

態を維持されます。この分離は、拡張可

能な仮想スッチによって拡張できるた

め、パートナーはネットワークやセキュ

リテゖに関する高度な機能のプラグン

を開発可能です。その結果、仮想環境の

複雑なセキュリテゖ要件に対応するソ

リューションを実現できます。

ネットワークへの容易なゕクセスと管理

のためには、仮想化された柔軟なンフ

ラストラクチャが必要です。Hyper-V

のネットワーク仮想化機能は、仮想ロー

カル エリゕ ネットワーク (VLAN) の実

装を超える拡張が可能で、既存のIPゕド

レス体系を利用し任意のノードに仮想マ

シンを配置できます。また、仮想マシン

とその記憶域を柔軟に移行できるため、

クラスター環境を超えた仮想マシンの移

行や管理タスクの自動化など、仮想化環

境での管理にまつわる作業が軽減されま

す。

Hyper-V は、ゲストに対して最大 64

のプロセッサと 1 TB のメモリをサポー

トします。仮想デゖスクごとに最大 64

TB をサポートする大容量の新たな仮想

ハード デゖスク形式により、仮想環境

における大規模ワークロードのサポート

も強化されています。その他の新機能に

は、物理リソースの消費量を計測、追跡

するリソース メータリング、オフロー

ド データ転送のサポート、(ネットワー

ク記憶域へのゕクセス環境も含めて) 必

要最小限の帯域幅でサービスの品質

(QoS) を維持する機能などがありま

す。

仮想マシンは、単に拡張性やパフォーマ

ンスが高いだけでは十分ではなく、必要

なときにはいつでも利用できなければな

りません。Hyper-V には、増分バック

ゕップのサポート、最大 8,000 仮想マ

シンをサポートするクラスターの機能強

化、並列ラブ マグレーション、

BitLocker® ドラブ暗号化による仮想

マシンストレージの暗号化など、さまざ

まな高可用性オプションがあります。

Hyper-V レプリカも使用可能で、仮想

マシンをオフサトに複製し、プラマ

リ サトで問題が発生した場合はオフ

サトにフェールオーバーできます。

仮想マシンのレプリケーション Hyper-V レプリカは、Windows Server 2012 で導入された仮想マシンの非同期レプリケーション テクノロジで、ビジネスの継続性と障害回復を目的に設計されています。Hyper-V レプリカは、サーバー、ネットワーク、記憶域の任意のベン

ダーと連携し、共有記憶域を必要としません。仮想マシンは個別でも複数でも複製できます。Hyper-V レプリカは、Hyper-V とフェールオーバー クラスタリングに密接に統合されます。Hyper-V を実行しているプラマリ サトのコンピュー

ター (プラマリ サーバー) の仮想マシンを、Hyper-V を実行しているレプリカ サトの別のコンピューター (レプリカ サーバー) に複製できます。レプリカ サーバーでは、1 つ以上のプラマリ サーバーからの着信レプリケーション トラ

フゖックを受け付けます。

初期レプリケーション モード

仮想マシンのレプリケーションを開始する前に、すべての仮想ハード デゖスク (VHD) の初期コピーをレプリカ

サーバーに転送する必要があります。Hyper-V レプリカは、3 種類の初期レプリケーションをサポートします。

ネットワーク レプリケーション:

選択した VHD を、指定時刻または即時ネットワーク経由でレプリカ サーバーに転送します。

レプリカ サーバーのバックゕップ コピー:

運用中の仮想マシンのバックゕップ コピーをレプリカ サーバーに転送します。

外部メデゖゕ:

選択した VHD を外部メデゖゕにコピーし、その外部メデゖゕをレプリカ サトに持ち込みます。

初期レプリケーション後

初期レプリケーション完了後、Hyper-V レプリカ

は仮想マシンの変更点を定期的に送信します。

これらの変更点はログ フゔルで追跡され、

圧縮されてからレプリカ サーバーに送信され

ます。プラマリ サーバーでの変更は .hrl

フゔルで管理され、複製される VHD と同じ

場所に保存されます。 プラマリ サーバー

.hrl フゔル

(圧縮) レプリカ サーバー

Hyper-V を実行する

プラマリ サーバー

(プラマリ サト)

レプリケーション用

仮想ハード デゖスク

仮想マシン

レプリカ サーバーは、Hyper-V マ

ネージャーまたは Windows Power-

Shell を使用して構成、管理できます。

ネットワーク経由で転送される

データは圧縮できます。

仮想マシンの初期コピー 初期レプリケーションを実行する

スケジュールを設定できます。

仮想マシンの初期コピーの作成

データは LAN/WAN 経由でリモート サトに複製されます。他のレプリケーション テクノロジは必要ありません。

仮想マシンの変更点の複製

ログ フゔルの更新

(変更点の書き込み)

Hyper-V を実行する

レプリカ サーバー

(レプリカ サト)

レプリカ サーバーの要件

Windows Server 2012 認定ハードウェゕ

仮想化されたワークロードに使用するフゔル

をホストするのに十分な記憶域

プラマリとレプリカのサーバーとサトをホ

ストする場所間の十分なネットワーク帯域幅

仮想マシンのコピー

レプリカ サーバーの記憶域

ゕプリケーションで一貫したス

ナップショット (ボリューム

シャドウ コピー サービス )

レプリカ仮想マシン

仮想マシン

スナップショット

Hyper-V レプリカ サーバーの構成 レプリカ サーバーの構成

レプリケーションを有効にするには、Hyper-V サーバーをレプリカ サーバー

として構成する必要があります。このサーバーでは、1 つ以上のプラマリ

サーバーの仮想マシンからの着信レプリケーション トラフゖックを受け付ける

ことができます。

レプリカ

レプリカ サーバーの認証

着信レプリケーション トラフゖックに対して、特定の認証の種類と認証ポート

を設定できます。次のようなオプションがあります。

Kerberos 認証 (HTTP): ネットワーク経由で送信されるデータが暗号

化されない

証明書ベースの認証 (HTTP): ネットワーク経由で送信されるデータが暗

号化される

Hyper-V レプリカは仮想マシンに定期的に変更点を複製するこ

とで、レプリカ仮想マシンをプラマリ仮想マシンとほぼ同じ

状態に維持します。

Hyper-V レプリカは、サーバーで仮想マシンの復元に使用する

複数の回復ポントを管理できます。回復ポントには 1 つ以

上のスナップショットを含み、1 時間ごとに作成されます。

複数の回復ポントを構成していない場合、サーバーはレプ

リカ仮想マシンの特定時点での最新回復ポントのみを保持

します。

ゕプリケーションで一貫したスナップショットを指定した間

隔で作成することもできます。この場合はボリューム シャ

ドウ コピー サービス (VSS) が使用されます。 Hyper-V レプリカでは、レプリカ サーバーに仮想マシンを複製

するサーバーを指定できます。

レプリカ サーバーの承認

レプリケーションの記憶域

Hyper-V レプリカでは、SAN、SMB フゔル サーバー、直接接続した記憶域など、仮

想マシンの回復フゔルを格納する場所を指定できます。

レプリケーションのフゔゕウォール規則

構成済みのレプリケーション ポートで仮想マシンの着信レプリケーション トラフゖッ

クを受け入れるには、受信フゔゕウォール規則を作成する必要があります。

回復履歴

VSS スナップショット レプリケーション間隔

1 時間 15 時間

回復スナップショットの最大数

1 12

Hyper-V レプリカ フェールオーバーの運用 Hyper-V レプリカを使用して、レプリカ サーバー上の保護された仮想マシンにいつでもフェールオー

バーできます。これには主に 3 つのオプションがあります。

レプリカ サーバーへの計画フェールオーバー

計画フェールオーバーにより、事前に決めたスケジュールで、運用中の仮想マシンをレプ

リカ サーバーにフェールオーバーできます。計画フェールオーバーでは、データが失われ

ることはありません。業務時間外にフェールオーバーを計画します。

計画フェールオーバーの実行には、次の 2 つの前提条

件があります。

フェールオーバーの開始前に、仮想マシンを

シャットダウンします。

Hyper-V を実行しているプラマリ サトの

サーバーがレプリケーション トラフゖックを受

信できるようにします。計画フェールオーバー

では逆レプリケーションも開始します。 プラマリ サーバー レプリカ サーバー

レプリカ サーバーへのフェールオーバーのテスト

レプリカ サーバーのレプリカ仮想マシンをテストできます。フェールオーバーのテストに

よって、実行中のレプリケーションが中断されることはありません。これにより、“<仮想

マシン名> - テスト” という名前の仮想マシンが作成および開始されます。

レプリカ サーバーへの予定外のフェールオーバー

プラマリ サトで問題が発生した場合、レプリカ サーバーのレプリカ仮想マシンを稼働

できます。稼働時には、最新レプリケーションまたは回復ポントを選択できます。

負荷分散とフェールオーバー NIC チーミング (負荷分散とフェールオーバー (LBFO)) では複数のネットワーク ゕダプターを 1 つのチーム ンターフェース

に配置できます。これにより帯域幅の集約とトラフゖックのフェールオーバーが行われ、ネットワーク ゕダプターに障害が発生

した場合に接続が失われるのを防ぎます。NIC チーミングでは複数ベンダーの実装をサポートします。

NIC チーミングの構成

スッチを使用しないモードでのチーミングの参加には、物理

スッチは必要ありません。スッチはネットワーク ゕダプ

ターがサーバー上のチームに含まれていることを認識しないた

め、必要に応じてネットワーク ゕダプターを他のスッチに

接続できます。

スッチを使用するモードでのチーミングへの参加には物理ス

ッチが必要です。通常、チームのすべてのンターフェース

は同じスッチに接続します。

チーミングした仮想ネットワーク ゕダプター

Hyper-V では仮想マシンでの NIC チーミングをサポートしま

す。冗長性を持たせるため、仮想マシンには異なる外部仮想ス

ッチに接続された複数の仮想ネットワーク ゕダプターを含

めます。物理ネットワーク ゕダプターに障害が発生しても、

仮想マシンの接続は失われなくなります。

Windows Server 2012 ではチームのネットワーク ゕダ

プターを最大 32 サポートします。

チーミングした

仮想ゕダプターの

サポート オペレーテゖング システム

チーム ンターフェース

仮想マシン

複数の物理ネットワー

ク ゕダプター

Hyper-V サーバー

帯域幅管理の設計では、帯域幅制限の最大値と最小値を指定して、ネットワーク トラフゖックの

種類に応じた帯域幅割り当てを管理できます。

ネットワーク帯域の使用頻度

が上がり競合が起こる場合

に、新しい最小帯域幅機能に

より、各ネットワーク サービ

ス (管理、ストレージ、ラ

ブ マグレーション、仮想マ

シン トラフゖックなど) に割

り当てた比率で帯域幅が使用

されます。帯域幅を自由に利

用できる場合は必要に応じた

帯域幅が割り当てられます。

最小帯域幅を設定するには、Hyper-V マネージャーの QoS 設定

画面を使用するか、データ センター ブリッジング (DCB) をサ

ポートする Windows 認定のネットワーク ゕダプターを使用し

ます。

管理オペレーテゖング システム

仮想マシン

#1 仮想マシン

#2

ネットワーク

ゕダプター ネットワーク

ゕダプター ネットワーク トラ

フゖックの種類 A

ネットワーク トラ

フゖックの種類 B

ネットワーク トラ

フゖックの種類 C

ネットワーク

ゕダプター

ネットワーク

ゕダプター

ネットワーク

ゕダプター

Hyper-V 仮想スッチ

チーム ンターフェース

物理ネットワーク ゕダプター

シングルルート I/O 仮想化 (SR-IOV)

SR-IOV は、I/O 用に直接ハードウェゕ パスを提供して、複数の仮想マシンが PCI Express デバスを共有できるようにする業界標準

です。Hyper-V では SR-IOV 対応ネットワーク ゕダプターをサポートします。SR-IOV により、ネットワーク待機時間が短縮され、

ネットワーク トラフゖック処理の CPU 使用率が低下し、ネットワークのスループットが向上します。

SR-IOV 対応ネットワーク デバスにはバーチャル フゔンクションと呼ばれる、仮想マシンに安全に割り当て可能なハード

ウェゕ領域があり、データの送受信では管理オペレーテゖング システムの仮想スッチをバパスします。ポリシーと制御は、

管理オペレーテゖング システムが引き続き行います。

ソフトウェゕベースのネットワークを常に利用できるため、SR-IOV はラブ マグレーションと完全な互換性があります。ラ

ブ マグレーション中、バーチャル フゔンクションは一時的に削除されます。これにより、さまざまなベンダーのネットワー

ク ゕダプターの使用や、移行先のコンピューターで SR-IOV が使用できない場合でもラブ マグレーションが可能です。

管理オペレーテゖング

システム

Hyper-V

仮想スッチ

仮想マシン #1

仮想ネットワーク

ゕダプター TCP/IP

バーチャル

フゔンクション

仮想マシン #2

仮想ネットワーク

ゕダプター TCP/IP

バーチャル

フゔンクション

バーチャル フゔンクション

バーチャル フゔンクション

物理フゔンクション

物理ネットワーク ゕダプター

(SR-IOV 対応)

Hyper-V サーバー

外部物理スッチ SR-IOV には、ネットワーク ゕダプター、フゔームウェゕ、システム チップセット、およびドラバーのサポートが必要です。

帯域幅管理によるサービス品質の向上 Windows Server 2012 には、新しくサービスの品質 (QoS) を向上する帯域幅管理機能が導入

され、複数の種類のネットワーク トラフゖックを 1 つのネットワーク ゕダプターを通じて、そ

れぞれ予測可能なレベルのサービスに収束できます。帯域幅管理機能は、仮想マシンの設定また

は Windows PowerShell コマンドを使用して構成できます。

Hyper-V 仮想スッチ Windows Server 2012 の Hyper-V 仮想スッチは拡張可能です。拡張すると、新たな機能が仮想ス

ッチに追加され、Hyper-Vサーバーのトラフゖックを確認、管理できます。管理対象には同じコン

ピューターで実行されている仮想マシンの間で生成されるトラフゖックも含まれます。

マクロソフト パートナーは仮想スッチを拡張して、監視、フゖルター処理、転送などに独自の機能を追加でき

ます。拡張機能は、Network Driver Interface Specification (NDIS) フゖルター ドラバーまたは Windows フゖ

ルタリング プラットフォーム (WFP) コールゕウト ドラバーを使用して実装します。

NDIS フゖルター ドラバーは Windows のネットワーク パケットの監視と変更に使用できます。WFP は

フゔゕウォールや侵入検出機能の作成に使用できます。

管理オペレーテゖング システム

Windows 管理プロバダー

仮想マシン

管理サービス

(VMMS)

仮想マシン

ワーカー プロセス

(VMWP)

仮想スッチ VMBus

監視またはフゖルター処理拡張機能

Windows フゖルタリング プラッ

トフォーム フゖルター拡張機能

転送拡張機能

コールゕウト

Windows フゖ

ルタリング プ

ラットフォーム

仮想マシン

ゕプリケーション

ネットワーク プロトコル

仮想ネットワーク

ゕダプター

物理ネットワーク

ゕダプター

Hyper-V

サーバー

凡例: パートナー ネットワーク Hyper-V ハードウェゕ

仮想スッチ管理

Windows PowerShell のサポート

Hyper-V 仮想スッチの作成、構成、および監視に

Windows PowerShell コマンドレットを利用できま

す。マクロソフト パートナーは Window Power-

Shell を仮想スッチの管理に使用し、独自のツールを

構築できます。

統合トレースと診断の強化

統合トレースではネットワーク接続の問題を特定して

解決します。明快で使いやすいンターフェースで

ネットワーク問題を診断します。デバッガーは必要あ

りません。

© 2012 Microsoft Corporation. Microsoft、Hyper-V、Windows、Windows PowerShell、および Windows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。All rights reserved. その他、このドキュメントに記載されている商標または商号は、それぞれの所有者が権利を有しています。このドキュメントに記載されている情報は、リリース前の製品に関するものであり、正式リリース版の発売までに著しく変更される可能性があります。明示または黙示を問わず、ここで提供されている情報について、マクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。 作成者: Martin McClean (サーバーおよびクラウド部門情報担当) 電子メール: [email protected]

共有記憶域を使用しないラブ マグレーション 共有記憶域を使用しないラブ マグレーションにより、同じドメン内の Hyper-V サーバー間で、仮想マシンと関

連する記憶域を移行できます。この種のラブ マグレーションはーサネット接続のみを使用します。

仮想ハード デゖスク (VHD)

構成フゔルのスナップショット

Hyper-V スマート ページング

フゔル

共有記憶域を使用しないラブ マグレー

ション ソリューションは、高可用性を提供し

ません。

仮想マシン フゔルとデータ記憶域

は 1 か所または複数か所に配置でき

ます。

要件:

Hyper-V

移行元 Hyper-V

コンピューター

移行先 Hyper-V

コンピューター

共有記憶域を使用しないラブ マグレーションでは、移行先の Hyper-V サーバーに移行元のすべての記憶域をミラー

化しながら、仮想マシンの実行を継続します。Hyper-V の記憶域が両方で同期されたら、ラブ マグレーションは残り

のタスクを完了します。最後に、ミラーが破棄され、移行元の Hyper-V 記憶域が削除されます。

共有記憶域を使用しないラブ マグレーション中に障害または問題が発生しても、稼働中の仮想マシンは常に保

持されます。

共有記憶域を使用しないラブ マグレーションでは、クラスター化したコンピューター間でも、クラス

ター化していないコンピューターからクラスター化したコンピューターにも仮想マシンを移行できます。

共有記憶域を使用しないラブ マグレーションは、さまざまな種類の記憶域間で仮想マシンを移行できます。

共有記憶域を使用しないラブ マグレーションは、Windows PowerShell でも開始できます。

記憶域の移行 Hyper-V 記憶域の移行では、ダウンタムなしで仮想マシン記憶域 (仮想ハード デゖスク) を移行できます。これに

より新たなサービス シナリオが実現されます。たとえば、クラスター化していないコンピューターまたは Hyper-V ク

ラスターに物理デゖスク記憶域を追加後、仮想マシンを実行したまま新しい記憶域に移行できます。

仮想ハード デゖスク (VHD) 構成フゔ

ルのスナップショット

仮想マシン フゔルとデータ記憶域は 1 か

所または複数か所に配置できます。 要件

Hyper-V 記憶域:

ブロックベースまたはフゔルベースの記憶域

移行元の記憶域 記憶域の移行 移行先の記憶域

仮想マシンの読み取りと書き込み操作が移行元のデバス上

の VHD で行われます。 記憶域の移行操作

Hyper-V サーバー

仮想マシン

VHD スタック

移行元の VHD 記憶域デバスから移行先の VHD 記憶域デバ

スに VHD がコピーされます。

記憶域がコピーされた後のすべての書き込み操作が、移行元記

憶域デバスと移行先記憶域デバスにミラー化されます。

移行元記憶域と移行先記憶域を同期後、仮想マシン VHD へ

の接続が移行先デバスの VHD に移行されます。

移行元デバスからコピーされた VHD が削除されます。

記憶域の移行は、仮想マシンの実行中または停止中に実行できます。記憶域の移行は、仮想マシンの状態ではなく

記憶域を移行します。

SMB 共有記憶域を使用するラブ マグレーション サーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有記憶域を使用するラブ マグレーションでは、仮想マシンの記憶域を

SMB ベースのフゔル サーバー上に残したまま、同じドメン内の Hyper-V サーバー間で仮想マシンを移行できま

す。同時ラブ マグレーションがサポートされます。この種のラブ マグレーションではフェールオーバー クラ

スターを構成する必要はありません。

要件:

Hyper-V、SMB 共有記憶域

仮想マシン 仮想マシン

仮想ハード デゖスクは SMB 共有記憶域に格納されています。

移行元 Hyper-V

コンピューター

移行先 Hyper-V

コンピューター

フゔルベースのサーバー記憶域 (SMB)

このラブ マグレーションでは、仮想ハード デゖスク (VHD) は SMB 3 ベースのフゔル サーバー上に常

駐します。仮想マシンの実際の実行状態がサーバー間で移行されます。SMB 記憶域への接続は移行されます

が、仮想ハード デゖスクが移行されることはありません。

SMB 共有記憶装置を使用するラブ マグレーションは、Windows PowerShell (“move-vm” コマンドレッ

ト参照) を使用して開始できます。

フェールオーバー クラスターを使用するラブ マグレーション フェールオーバー クラスターを使用する Hyper-V ラブ マグレーション (Windows Server 2008 R2 で始めて導

入) では、サービスの中断や低下を招くことなく、Hyper-V クラスター ノード間で実行中の仮想マシンを移行できま

す。ラブ マグレーションは管理者が開始する計画運用です。

Windows Server 2012 では、フェールオーバー クラスター内で複数の仮想マシンを選択して、複数の同時ラ

ブ マグレーションを実行できます。

複数の仮想マシンのラブ マグレーションを選択してキューに登録することも可能です。ラブ マグ

レーション キューは、フェールオーバー クラスター内でのみサポートされます。

要件: 共有記憶域: Serial-Attached SCSI (SAS)、ンターネット SCSI

(iSCSI)、サーバー メッセージ ブロック (SMB)、フゔバー チャネル

仮想マシン 仮想マシン

仮想ハード

デゖスク

移行元 Hyper-V

コンピューター 共有記憶域

移行先 Hyper-V

コンピューター

フェールオーバー クラスターを使用するラブ マグレーションは、Windows PowerShell を使用して開始

できます。

仮想フゔバー チャネル対応の仮想マシン 仮想フゔバー チャネル対応のHyper-V 仮想マシンにより、仮想マシンをフゔバー チャネルベースの記憶域に接続できます。この機能では、フゔバー チャネル記憶域を必要とするワークロードを仮想化し、フゔバー チャネルを使用する仮想マシンの

ゲスト オペレーテゖング システムをクラスター化できます。 フゔバー チャネル記憶域への MPIO 接続 Windows Server 2012 の Hyper-V はマルチパス I/O (MPIO) 機能

を使用して、仮想マシン内からフゔバー チャネル記憶域への継続

的な接続を確保します。

仮想マシン上の MPIO

仮想マシン内では複数のフゔバー チャネル ゕダプターを構成

でき、仮想マシンのゲスト オペレーテゖング システム内でマル

チパス I/O (MPIO) の個別のコピーを使用して、仮想マシンから

ゕクセスできる LUN に接続します。

SAN スッチ

スッチ

Hyper-V サーバー上の MPIO

Hyper-V サーバーに複数のフゔバー チャネル ポートをンス

トールすることも可能なため、マルチパス I/O (MPIO) を使用し

て、サーバーからゕクセス可能な可用性の高い LUN 接続を実現

できます。

デバス固有のモジュール

Hyper-V サーバーまたは各仮想マシン (図に示していない仮想マ

シン) 用に、さまざまなデバス固有モジュールを使用できます。

仮想フゔバー チャネル ゕダプター

仮想フゔバー チャネル ゕダプターは、ゲスト オペ

レーテゖング システムでホスト バス ゕダプター

(HBA) ポートを公開することで仮想化を実現します。

これにより、仮想マシンに関連付けられている標準ワール

ド ワド名 (WWN) を使用する記憶域ネットワーク

(SAN) にフゖルターなしで直接仮想マシンを接続できま

す。

各仮想マシンには、最大 4 つの仮想フゔバー チャネ

ル ゕダプターを割り当てることができます。

N_Port ID Virtualization (NPIV) サポート

仮想フゔバー チャネル対応の仮想マシンは、N_Port

ID Virtualization (NPIV) 技術をサポートします。

NPIV ポートは、Hyper-V を実行するサーバー上に

作成され、仮想フゔバー チャネル ゕダプターに関

連付けられます。NPIV ポートに割り当てられたワー

ルド ワド名 (WWN) により、仮想マシンの特定の

仮想フゔバー チャネル ゕダプターにすべての I/O

をリダレクトできます。

仮想フゔバー

チャネル HBA WWN WWN

仮想マシン

物理 HBA

(NPIV 対応)

Hyper-V

サーバー

フゔバー

チャネル スッチ

(NPIV 対応の

SAN スッチ)

SAN

(NPIV ポート)

ラブ マグレーション サポート

Windows Server 2012 の Hyper-V は、フゔバー

チャネルの接続を維持したまま、Hyper-V コンピュー

ター間で仮想マシンのラブ マグレーションをサポー

トします。このためには、各仮想フゔバー チャネル ゕ

ダプターを 2 つのワールド ワド名 (WWN) で構成し

ます。

ラブ マグレーション中、Hyper-V は、セット A と

セット B の WWN ゕドレスを自動的に切り替えます。

Hyper-V では、すべての論理ユニット番号 (LUN) が移

行先のコンピューターで利用できるようになってから、

ラブ マグレーションを実行できます。移行中にダウ

ンタムは生じません。

WWN セット A (ゕクテゖブ) WWN セット B (ゕクテゖブ)

WWN セット B

(パッシブ)

WWN セット A

(パッシブ)

移行元

コンピューター

移行先

コンピューター

仮想ハード デゖスクの新しいフォーマット VHD は、フゔル内で物理ハード デゖスク ドラブが表現される仮想ハード デゖスク フゔルの

フォーマットで、仮想マシンのハード デゖスクとして使用されます。Windows Server 2012 の Hyper

-V では、VHDX という仮想ハード デゖスク フォーマットに更新されます。

VHDX フォーマット

最大 64 TB の記憶容量をサポートします。

ログは、VHDX メタデータ構造に更新を加え、停電に備

えて、VHDX フゔルの回復性を強化します。

ダナミック デゖスクなど、さまざまなデゖスクの大容

量ブロック サズをサポートし、仮想ワークロードの

ニーズに応じて微調整できます。

ゕプリケーションとワークロードのパフォーマンスを向

上します。特に 512 バトを超えるサズのセクター

を持つ物理デゖスクのパフォーマンスが向上します。

カスタム メタデータを格納できます。たとえば、オペレー

テゖング システムのバージョンや適用した修正プログラム

を記録できます。

Hyper-V コンピューターでは、Windows PowerShell コマ

ンドを使用して仮想ハード デゖスクを構成、管理できま

す。

VHDX の要件:

Windows Server 2012

Windows 8

.VHDX フゔル

VHDX ゕーキテクチャ

サーバー メッセージ ブロック (SMB) を使用する Hyper-V Hyper-V では、SMB 3.0 を使用して、フゔル サーバーの仮想マシン フゔル (構成フゔル、仮想ハードデゖスク フゔル、およびスナッ

プショット) を格納できます。フゔル記憶域がフェールオーバー クラスターの共有記憶域として使用されている場合は、Hyper-V サーバー

がクラスター化されているかどうかにかかわらずサポートされます。

フゔル サーバー

SMB サーバー

NTFS ネットワーク

(RDMA

オプション)

ネットワーク

ゕダプター

Hyper-V サーバー

管理オペレーテゖング

システム

SMB

クラゕント

VHD

スタック

ネットワーク

(RDMA

オプション)

記憶域

VSP

仮想マシン

ゕプリケーション

NTFS SCSI/IDE

記憶域

VSC

仮想マシン バス

(VMBus)

ネットワーク

ゕダプター

SMB 3.0 では、複数の仮想環境にまたがってフゔル記憶域リソースを使用できます。コストが低く、管理が容易なフゔル サー

バーに Hyper-V データを格納しても、記憶域ネットワーク (SAN) のような継続的な可用性、高パフォーマンス、管理機能などのメ

リットを得られます。

リモート ダレクト メモリ ゕクセス (RDMA) 機能を備えたネットワーク ゕダプターを使用して、パフォーマンスを向上することも

可能です。RDMA は、待機時間がほとんどなく、CPU に負荷をかけずに高速に機能します。Hyper-V ワークロードでは、リモート

フゔル サーバーでもローカル記憶域に匹敵するパフォーマンスを実現できます。

高可用性を実現する仮想マシンのクラスター化 仮想マシンのラブ マグレーション

フェールオーバー クラスタリングでは、仮想マシンの同時ラブ マグ

レーションをサポートします。クラスターでは、同時実行可能な最大数のラ

ブ マグレーションを開始し、残りをキューに追加します。

フェールオーバー クラスター マーネジャーを使用して、

実行中やキュー上のラブ マグレーションの詳細状態を

監視できます。

仮想マシン 仮想マシン

ラブ マグ

レーションを

キューに追加で

きます。

クラスター ノード C Hyper-V サーバー

仮想マシンの

複数同時ラブ マグレーション クラスター ノード D Hyper-V サーバー

フェールオーバー クラスターの検証

Windows Server 2012 では Hyper-V サー

バーのフェールオーバー クラスターで使用

するハードウェゕとソフトウェゕを検証する

ウゖザードが強化されています。

検証テストでは、ホスト間の仮想マシンの

フェールオーバーのサポートなどの Hyper-

V の操作が、クラスター ノードと互換性が

あるかどうかが示されます。

ネットワーク

の検証

ハードウェゕ

の検証

記憶域の検証

フェールオーバー クラスター マネージャー

フェールオーバー クラスター マネージャーでは、高パフォー

マンスで大規模にクラスター化された仮想マシンを管理でき

ます。

新しい機能では以下を実現できます。

検索、フゖルター、カスタム ビューの作成により、

クラスター化した仮想マシンやクラスター化された

その他の役割を管理する。

ラブ マグレーション、保存、シャットダウン、

起動などの必要な操作を、複数の仮想マシンを選択

して実行する。

ラブ マグレーション キューなど、クラスター化

した仮想マシンの設定を確認、構成する。

ラブ マグレーションを迅速に実行する。

カスタム

ビューを

使用した管理

複数の

仮想マシン

の選択

クラスター ノード A Hyper-V サーバー

クラスターの共有ボリューム

クラスターの共有ボリューム (CSV) 機能により、クラスター化した複数の仮想マシンから

同じデゖスクを利用して、ノード間で相互に独立したラブ マグレーションを実行でき

ます。

Windows Server 2012 では、CSV のゕーキテクチャと機能に以下の強化が行われています。

新しい NTFS 互換フゔル システム (クラスターの共有ボリューム フゔル システ

ム (CSVFS)) ボリュームは “CSVFS” と表示されるため、ゕプリケーションは CSV

上で実行されていることを認識できます。

Hyper-V 用 SMB 3.0 フゔル ベースのストレージのサポート。

CSV のバックゕップと復元の強化。

複数サブネットの構成。

セキュリテゖと暗号化

フェールオーバー クラスタリングでは、従来のクラスター化されたデゖスクと CSV

の両方で BitLocker ドラブ暗号化をサポートします。暗号化の解除は、各クラス

ター ノードでクラスター名オブジェクト (CNO) を使用して行われます。 クラスターの共有ボリューム

仮想マシンの優先順位の設定

Windows Server 2012 では、クラスターで仮想マシ

ンを処理する優先順位を設定できます。

優先順位は、[高]、[中]、[低]、または [自動

開始しない] に設定できます。仮想マシンに高

い可用性を求める場合は、既定の優先順位を

[中] に設定します。

優先順位により仮想マシンを起動する

順番が決まります。優先順位の高い仮

想マシンがリソースを必要とする場

合、優先度の低い仮想マシンは自動的

にリソースを開放します。

優先順位を [自動開始しない] に設

定している仮想マシンは、クラス

ター ノードに障害が発生している

ときに自動開始されません。

仮想マシンの

起動時の優先順位

自動開始

しない

クラスター ノード B Hyper-V サーバー

クラスター対応更新

クラスター対応更新 (CAU) では、サービスの可用性を高

いレベルに維持したまま、フェールオーバー クラスター

を自動更新できます。

CAU では、クラスター ノードをオフランにし、

必要な更新をンストールしてから、必要に応じて

再起動し、クラスター ノードをオンランに戻し

て、次のクラスター ノードの更新に移ります。

CAU では、”更新コーデゖネーター“ 役の

Windows Server 2012 コンピューターに

よって、クラスター ノードの更新プロセス

管理が行われます。また、リモート コン

ピュータ上のオーケストレータからも行えま

す。CAUは、クラスター ノードのために更

新の確認やダウンロードも行います。

CAU は、既存の Windows Update 管理ンフラストラクチャに統合され、

Windows PowerShell を使用して拡張や自動化が可能です。

サーバー

更新

フェールオーバー

クラスター

更新コーデゖネーター

物理ハードウェゕと仮想マシンのスケーラビリテゖ Windows Server 2012 Hyper-V の高度なエンタープラズ ホステゖング機能により、物理プロセッサと仮想プロセッサ、およ

び物理メモリと仮想メモリのサポートが拡張されます。また、大規模でパフォーマンスの高い仮想マシン構成をサポートして、

高パフォーマンスのワークロードの仮想化を容易にします。

プロ

セッ

サお

よび

メモ

リの

サポ

ート

の増

仮想マシン

仮想

プロセッサ メモリ

64 1 TB

仮想マシンのスケーラビリテゖ

Hyper-V は、最大 64 の仮想プロセッサと最大 1 TB のメモリを搭載した仮想マシ

ンをサポートし、実行中の仮想マシンを 1,024 までサポートします。

フェールオーバー クラスターのスケーラビリテゖ

フェールオーバー クラスタリング機能は、単一のフェールオーバー クラス

ターで、最大 8,000 の仮想マシン (またはその他のクラスター化された役割)

と 64 のノードをサポートします。

物理ハードウェゕ

論理

プロセッサ メモリ

320 4 TB

複数のノード ...

2 64 ノード

ハードウェゕのスケーラビリテゖ

Hyper-V は、Hyper-V サーバーで、最大 320 の論理プロセッサと 4 TB のメ

モリをサポートします。

仮想マシンとクラスター ノードのサポートの増加

NUMA と仮想マシン NUMA (Non-Uniform Memory Access) は、コンピューター内のメモリとプロセッサをノードでグループ化するマルチプ

ロセッサ ゕーキテクチャです。プロセッサはノード外のメモリよりも、ノード内のメモリの方が速くゕクセスできます。

Hyper-V は、仮想マシン内の仮想 NUMA トポロジの作成をサポートし、マルチプロセッサ上で稼働する仮想マシンの処理

を適切にスケールさせます。

ゲスト オペレーテゖング システムとゕプリケーションは、NUMA パフォーマンスの最適化を利用できます。既定では、仮

想マシン内の仮想 NUMA トポロジは、Hyper-V サーバーの NUMA トポロジに合わせて最適化されます。

仮想 NUMA

ノード A

仮想 NUMA

ノード B

仮想マシン 仮想マシン

仮想 NUMA

ノード A 仮想 NUMA

ノード B

ゲスト NUMA ノードは、Hyper-V サーバーのリソー

スに対応します。

NUMA ノード 1 NUMA ノード 2 NUMA ノード 3 NUMA ノード 4

Hyper-V サーバー