即効! itストラテジスト試験午後2 論述式問題swot ,...
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即効! ITストラテジスト試験午後2論述式問題 攻略テクニック
企業システム戦略研究会
論述式問題 攻略の3要素
心
技
体
ITストラテジストとしての 考え方、行動に基づく
心構え・精神力
2時間で2200字以上3600字以内
300字/10分(アドリブで)
文章構成=戦略
戦略ミスは戦術で補えない。
最初の15分が重要!
論述式問題とは
論述式問題(試験)は、学術論文ではない!
課題は与えられており、創作してはならない。
IT戦略に対する問題に忠実に答えていなければ、
PJ管理やアーキテクチャ、実装技術に関して、
どんなに素晴らしい“論文”でも合格できない。
ゆえに、問題(背景、出題趣旨、要件)にあった
回答(IT戦略のPDCA)を記述すること。
問題文(課題、回答例、ヒント)、設問(基本構成)
注意事項(裏面)
・設問で要求した項目の充足度,論述の具体性,内容の妥当性,論理の一貫性,
C B
見識に基づく主張,洞察力・行動力,独創性・先見性,表現力・文章作成能力
A
などを評価の視点として,論述の内容を評価する。また,問題冊子で示す “解答
に当たっての指示”に従わない場合は,論述の内容にかかわらず,その程度によって評価を下げることがある。
試験要綱Ver1.6 2013年4月26日更新
論述式の評価方法について
「差別化戦略を採用した。 」では論理が飛躍し不十分。
「市場ポジションを確立できるので、差別化戦略を採用した。 」 でも、具体性に欠け不十分。
「 △のような市場ポジションを確立できるので、差別化戦略を採用した。
なぜなら、市場調査の結果○○なので、製品□で差別化を図ることを
考えた。具体的にはXXX、つまり、YYY...」と、
なぜ、そう考えたのか思考過程のロジックを、
事実と見識に基づき、“なぜなら、具体的には、つまり”と
しつこく、わかりやすく、飛躍せず書く!
設問の要求項目を充足させ、具体的に,妥当な内容を,一貫した論理で,
ITストラテジストとして、
見識に基づく主張,洞察力・行動力,独創性・先見性があることを
試験管に対しアピールし、納得してもらえれば合格水準。
あと一歩を超える評価を得るには
出題趣旨・評価のポイント
情報通信“技術”を論じても評価されない。
【彼れを知りて己を知れば、百戦して殆うからず。】(孫子の兵法)
(再確認)ITストラテジストとは 1.対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネス
モデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。
2役割と業務
情報技術を活用した事業革新、業務改革、革新的製品・サービス開発を企画・推
進又は支援する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1)業種ごとの事業特性を踏まえて、経営戦略の実現に向けた情報技術を活用した
事業戦略を策定し、実施結果を評価する。
(2)業種ごとの事業特性を踏まえて、事業戦略の実現に向けた情報システム戦略と
全体システム化計画を策定し、実施結果を評価する。
(3)情報システム戦略の実現に向けて、個別システム化構想・計画を策定し、実施
結果を評価する。
(4)情報システム戦略の実現に向けて、事業ごとの前提や制約を考慮して、複数の
個別案件からなる改革プログラムの実行を管理する。
(IPA情報処理技術者試験ホームページ)
※ITストラテジストとしての考え方、行動に基づく経験(又は疑似体験)を棚卸。
これが分かっていなければ、 これに即答できなければ。。。 『IT戦略』について問われても、 正答を論述するのは無理!!」
例:「戦略とは因果関係の仮説である」バランススコアカード戦略マップ
ロバート・キャプラン&デビッド・ノートン
⇒設問ア(原因)→設問イ(結果の仮説=戦略)→設問ウ(仮説検証)
「仮説」には、論理の一貫性,見識に基づく主張,洞察力,独創性・先見性が必要。
「仮説検証」(事実に基づく根拠)がなければ、空想。検証には、行動力が必要。
これは、戦略家の試験。お忘れなく!
(ところで)ストラテジ『戦略』とは?
ただし、我流はダメ!主要な戦略論は押さえておく。ポータの競争戦略,バーニのRBV
戦略,ランチェスター戦略,ブルーオーシャン戦略,アメーバ経営,TPS,技術経営,SWOT , マーケティング戦略,3C , 4P , 5F ,ポートフォリオ,ドラッカーetc
風が吹くと桶屋がもうかる?
これは、戦略?
風が吹くと砂が舞い、盲者が増える。
盲者は三味線弾きになり、猫の皮が
沢山必要。で、猫が減る。すると、
鼠が横行し桶をかじり、桶が売れる。
因果関係の“仮説”
フレームワークの例 我流より、フレームワークを使うと記述が楽!
かつ納得感が高い!網羅性が高い!
SWOT 強み、弱み、機会、脅威 (4x200文字)
3C カスタマ、コンペチタ、カンパニー (3x200文字)
4P プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション
孫子 道・・・道理、大義名分 天・・・天の時、タイミング 地・・・地の利、ポジショニング 将・・・将軍、リーダの資質 法・・・組織管理、統制
人・もの・金 / 品質・コスト・納期 / 5W2H
構成と章立ての基本原則
章立ては設問の趣旨に沿って。
設問ア(1章):設問イ、ウ(IT戦略)の背景(経営課題)
設問イ(2章):具体的な検討、施策(IT戦略のPとD) ※IT戦略とは、ITを活用した経営戦略、業務改革、事業継続
設問ウ(3章):IT戦略遂行上の工夫、(ここも重要)
評価と今後の対策(IT戦略のCとA)
※設問イがIT戦略の中核(最も評価される部分)
問1 設問ア~ウの確認
論文の基本構成(章立ての枠組み)
論文の詳細構成(節候補)
1章
2章
3章
1.1 1.2
1.3
2.1
2.2 2.3
3.1
3.2
問題文(前半)
非定型業務の特性・課題を提起。 非定型業務を例示。
設問ア~ウ(節候補)に対応する
ヒント(キーワード)を問題文からピックアップ。
設問ア
設問と問題文のすり合わせ
問題文(後半)
設問イ
設問ウ
改革目標の例示
業務改革の例示
IT戦略の例示
工夫の例示
設問ア
設問ア(1章)の節候補
1章 1.1 1.2
1.3
設問アの章立てと概要(例)
1.「新車のグローバル開発における仕様決定業務の改革」
その背景と必要性 ←IT戦略の背景・必要性
1.1 当社の概要と私の立場 ←対象事業の説明、自己紹介
1.2 仕様決定業務の内容・特性 ←対象業務の説明(問題提起)
1.3 業務改革が必要となった背景 ←必要性
・事業概要、経営概況、所属部門/関連部門の役割、私の立場
・非定型業務の概要や特徴(題意に関係があること) 例:グローバル市場への新車投入においては、全世界の統一基準と地域特性に合わせたニーズをすり合わせた最適な仕様決定をする必要がある。そのためには、日本の設計者と現地の設計者での頻繁な情報のやり取りや協議が必要となり、既存の設計標準プロセスには載せにくいという特性がある。
・業務改革(IT戦略)の必要性、背景 例:自動車産業におけるグローバル競争の激化により、新車投入までの開発期間短縮が
契機の課題となっているが、地域特性によるニーズが多様化しており、仕様決定までに
時間がかかっている。
設問イ
設問イ(2章)の節候補
2章 2.1
2.2 2.3
設問イの章立てと概要(例) 2. 仕様決定業務の改革 ←本題(IT戦略の策定・実行) 2.1 設定した改革目標 ←戦略目標
2.2 仕様決定業務の現状分析と改革 ←戦略①(まず、業務視点)
2.3 新業務に活用したツール ←戦略②(戦略①と融合したIT戦略)
・(問題文に出ている)業務改革のアプローチと観点 例:直列的な既存の仕様決定プロセスの問題点を分析し、新しいプロセスを導入。 観点:(1)グローバルで複数の検討を同時並行し、調整しながら最適仕様を決定する プロセスの採用。(2)グローバルでの有識者の参画 (3)情報通信技術によるグロー バルでの情報共有、意思決定の促進
・なぜ業務見直しが必要か(追加開発する場合の既存システムの問題点) 例:グローバル開発における仕様決定までの期間を劇的に短縮する。
・業務改革に活用した情報通信技術、を具体的に書く
例:グルーバルでの知のシナジー効果を促進するため、社内SNS、Web会議システム、バーチャルリアリティ等を駆使。
設問ウ
設問ウ(3章)の節候補
3章 3.1
3.2
設問ウの章立てと概要(例) 3 仕様決定期間短縮への工夫、今後の対策←(IT戦略の工夫・評価・改善)
3.1 特に重要と考え工夫した点←IT以外の論点(改革推進)
3.2 評価と今後の対策←論文の評価と改善(次の一手)
・改革目標を達成するために、自分が特に重要と考え工夫した点
※なぜ、それが特に重要と考えたのかを論じた上で、工夫した点を論じる。
例:各人のワークスタイルを変革し、ルール決めをしないと同時並行の意義
が失われ、逆に混乱を招くため、特に以下が重要と考え工夫した。
①既存の直列的に仕様を決めていくやり方からのワークスタイル変革
②複数案から最終仕様を決定する採択基準や決定プロセスの確立
・工夫を実施した上で、更に改善できると考えた事項
※工夫を実施した評価を踏まえ、更にどこが改善できそうか。
例:①複数案のシナジー効果で更なるアイデア創出方法の採用(仮想KJ法、
マインドマップ等)②ビッグデータ、ビジネスアナリティクスによる複数案から
推奨案を提示するシステム
(再掲)論述する上で大切なこと 問題(背景、出題趣旨、要件)に忠実に
回答(IT戦略のPDCA)を記述する。
問題文(回答例、ヒント)、設問(基本構成)
章立ては設問の趣旨に沿って。
設問ア(1章):設問イ、ウ(IT戦略)の背景(経営課題)
設問イ(2章):具体的な検討、施策(IT戦略のPとD)
※IT戦略・・・ITを活用した経営戦略、業務改革、事業継続。
設問ウ(3章):IT戦略遂行上の工夫、(ここも重要)
評価と今後の対策(IT戦略のCとA)
※設問イがIT戦略の中核(最も評価される部分) 論述は、「差別化戦略を採用した。 」では不十分。
「市場ポジションを確立できるので、差別化戦略を採用した。 」でも不十分。
「製品の差別化を図ることで市場ポジションを確立できるので、差別化戦略を採用した。 」 としつこく、なぜ、そう考えたのか思考過程のロジックをしつこく、わかりやすく、飛躍せず書く!
結論
根拠 事実
事実 根拠
事実
事実 根拠
論理展開【ロジカルシンキング】 “なるほど!納得”と相手が思える展開
論点
・端的に言い切る。スピード感。リズム感。自信。
・つまり(結果) なぜならば(原因)
・論点、結論、根拠(事実に基づく)及び そのつながりが明確である。
・漏れなくダブりなく。 ポイントは3つ(フレームワーク思考で)。 *他に、プロセス・組織体制・ツール, QCD,人物金,3Cetc.
設問ア:経営環境と課題
設問イ:戦略の検討と策定
設問ウ:実行上の工夫と課題
IT戦略は成功か?
ほぼ成功
回答手順と時間配分の例
1.事前準備したトピック、キーワード、論点の書出し 1分
★一つのトピックから300~500字で持論をアドリブで展開できること。
2.問題選択(1と問題文の擦り合わせ) 4分
3.問題解析(トピック、キーワード、例示に下線) 5分
4.構成と章立て(各設問に対する答を3から探す) 3分
5.各章へのトピック、キーワード、例示の当てはめ 2分
各トピックに対する論点(持論)の明確化、目次と概要完成
6.回答記述(目次を見て構成、論点がずれないよう)90分
300字/10分x8節(ア3、イ3、ウ2)=2400字/80分
7.推敲(書き直す時間は無い!誤字脱字程度) 5分
8.仕上げ(サブタイトルやキーワードに下線) 5分
バッファ 5分
合計: 120分
事前準備
各設問について、解答ネタから
トピック、キーワード、論点を書出す。
■設問ア(1章):設問イ、ウ(IT戦略)の背景(経営課題) ■設問イ(2章):具体的な検討、施策(IT戦略のPとD) ※IT戦略・・・ITを活用した経営戦略、業務改革、事業継続。 ■設問ウ(3章):IT戦略遂行上の工夫、(ここも重要) 評価と今後の対策(IT戦略のCとA)
(参考)五輪書 地之巻 道を行う法則
第一に、よこしまな考えでないこと
第二に、道は鍛錬すること
第三に、諸芸に触れること
第四に、諸職の道を知ること
第五に、物事の損徳をわきまえること
第六に、諸事目利きを仕覚えること
第七に、目に見えぬ所を悟って知ること
第八に、わずかな事にも気を付けること
第九に、役に立たぬことをしないこと
試験頑張ってください!