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古代と近世で道路は国家によって どのように位置づけられたのか 地図でみる日本史! 六甲学院高等学校 小林信三 *本授業案に対応したワークシートを 弊社ウェブサイトに掲載しております。 ぜひ,ご活用ください。 日本史かわら版 第7号(2019年7月発行) はじめに 本稿は帝国書院の高校生向け教材である『地歴 高等地図』(以下『地歴図』)並びに『図説日本史通 覧』(以下『通覧』)を素材として用い,古代と近 世において道路が国家によってどのように位置づ けられていたかについて生徒に考察させる授業案 である。 1.国家による道路の整備 まずはじめに『通覧』p.68およびp.169を見て, 古代律令国家と近世江戸幕府の時代に国家によっ て幹線道路を中心に全国的な道路網が形成された ことを確認させる(中世では例えば東海道では潮 の満ち干によって道路が水没してしまい,潮が引 くまで通行ができなかったように,道路網の整備 は十分行われていなかったことも紹介する)。ま た教科書を使って古代は平城京(のち平安京)と 各地域を結ぶ東海道や東山道,都と大宰府を結ぶ 山陽道などの七道が都から放射状に設定されてい たこと,一方近世は江戸幕府によって東海道や中 山道,奥州道中などの五街道が江戸を起点に設定 され,また脇街道とよばれる主要な街道が全国に 設けられていたことをここで確認させる。そのう えで同じように国家によって整備された古代の官 道と近世の五街道などの街道にどのような違いが あるのか,何を目的にどのように整備されたのか という問いを発する。 2.近世の街道と現代の国道 近世の街道として東海道を取り上げる。『地歴 図』p.110〜112で愛知県から静岡県にかけての 東海道のルートについて確認させる。つづいて地 図が小さく判別しにくいが,他の拡大された地図 などを使いながら現代の国道1号と東海道のルー トがよく似た設定になっていることを確認させる (図1)。ほかにも中山道をはじめとする五街道 のルートが,一部バイパス線の建設などによって 離れているものの,近現代の国道に引きつがれて いることを紹介する。このように近世に江戸幕府 によって設定された街道は現代の国道と近い形で ルートがとられていることを確認させる。 作業1  『地歴図』p.110〜112を参照し,愛知県から静 岡県にかけての東海道のルートを確認しよう。また,そ のルートを現代の国道1号と比較しよう。 3.古代の官道と高速道路 続いて『地歴図』の同じp.110〜112で東名高 速道路のルートを確認させ,国道1号と離れてい ることを確認させる。ついで武部健一『道I』(法 政大学出版局,2003年)の図を示し,高速道路 のルートと古代官道のルートが近いこと,とりわ け長崎自動車道の佐賀県内のルートは西海道の ルートと非常に近く,西海道の駅家と長崎自動車 道のインターチェンジの位置が非常に近いことを 紹介する(図2)。 作業2 『地歴図』p.110〜112を参照し東名高速道路のルー トを確認しよう。また,国道1号との違いをまとめてみよう。 4.古代の官道と近世の街道の違い このように古代の官道と近世の街道では同じよ 図 1 古代・近世の東海道と国道 1 号 (武部健一『道路の日本史』中央公論新社より) 13

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Page 1: *本授業案に対応したワークシートを 古代と近世で道路は国家に … · 古代と近世で道路は国家によって どのように位置づけられたのか

古代と近世で道路は国家によってどのように位置づけられたのか

地図でみる日本史!

六甲学院高等学校 小林信三

*本授業案に対応したワークシートを 弊社ウェブサイトに掲載しております。 ぜひ,ご活用ください。

日本史かわら版 第7号(2019年7月発行)

はじめに

 本稿は帝国書院の高校生向け教材である『地歴高等地図』(以下『地歴図』)並びに『図説日本史通覧』(以下『通覧』)を素材として用い,古代と近世において道路が国家によってどのように位置づけられていたかについて生徒に考察させる授業案である。

1.国家による道路の整備

 まずはじめに『通覧』p.68およびp.169を見て,古代律令国家と近世江戸幕府の時代に国家によって幹線道路を中心に全国的な道路網が形成されたことを確認させる(中世では例えば東海道では潮の満ち干によって道路が水没してしまい,潮が引くまで通行ができなかったように,道路網の整備は十分行われていなかったことも紹介する)。また教科書を使って古代は平城京(のち平安京)と各地域を結ぶ東海道や東山道,都と大宰府を結ぶ山陽道などの七道が都から放射状に設定されていたこと,一方近世は江戸幕府によって東海道や中山道,奥州道中などの五街道が江戸を起点に設定され,また脇街道とよばれる主要な街道が全国に設けられていたことをここで確認させる。そのう

えで同じように国家によって整備された古代の官道と近世の五街道などの街道にどのような違いがあるのか,何を目的にどのように整備されたのかという問いを発する。

2.近世の街道と現代の国道

 近世の街道として東海道を取り上げる。『地歴図』p.110〜112で愛知県から静岡県にかけての東海道のルートについて確認させる。つづいて地図が小さく判別しにくいが,他の拡大された地図などを使いながら現代の国道1号と東海道のルートがよく似た設定になっていることを確認させる

(図1)。ほかにも中山道をはじめとする五街道のルートが,一部バイパス線の建設などによって離れているものの,近現代の国道に引きつがれていることを紹介する。このように近世に江戸幕府によって設定された街道は現代の国道と近い形でルートがとられていることを確認させる。

 作業1 『地歴図』p.110〜112を参照し,愛知県から静岡県にかけての東海道のルートを確認しよう。また,そのルートを現代の国道1号と比較しよう。

3.古代の官道と高速道路

 続いて『地歴図』の同じp.110〜112で東名高速道路のルートを確認させ,国道1号と離れていることを確認させる。ついで武部健一『道I』(法政大学出版局,2003年)の図を示し,高速道路のルートと古代官道のルートが近いこと,とりわけ長崎自動車道の佐賀県内のルートは西海道のルートと非常に近く,西海道の駅家と長崎自動車道のインターチェンジの位置が非常に近いことを紹介する(図2)。

 作業2 『地歴図』p.110〜112を参照し,東名高速道路のルートを確認しよう。また,国道1号との違いをまとめてみよう。

4.古代の官道と近世の街道の違い

 このように古代の官道と近世の街道では同じよ図1 古代・近世の東海道と国道1号 (武部健一『道路の日本史』中央公論新社より)

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日本史かわら版 第7号(2019年7月発行)

うに国家によって整備された道路でありながら,その様態は大きく違うことを意識させる。ではなぜそのような違いが生じたのかについて考察させていく。 まず近世の街道について,再び『地歴図』の東海道をはじめ五街道のルートについて確認する。東海道や中山道のように江戸と京都を結ぶもの,江戸と甲府を結ぶ甲州道中,東北を結ぶ奥州道中やそこから分岐して日光東照宮とを結ぶ日光道中など,江戸と政治的に重要な都市や地域を結ぶようにルートが設定されているが,東海道は沿線の城下町や集落を結んで道路がつくられている。つまり江戸幕府が整備した街道は政治・軍事上の必要とともに,流通をはじめとして沿線地域の経済や利便性にもとづいてルートが設定されていることが確認できる。その街道が現代の国道へと引きつがれていくのである。

 作業3 近世の街道におけるルート設定の特徴を,現代の道路との共通点に着目してまとめてみよう。

 これに対して古代の官道はどうか。ここで教科書の古代道路に関する記述を確認させる。教科書では古代官道について,七道の設定以外に一定の距離ごとに駅家が設置され,人や馬が常備され,公用の役人が利用したことが書かれている。また都と国府を結び,そこから伝路が分岐して郡家(郡衙)と結ばれていること,地方から都へ調・庸などの租税を運搬する運脚を務める農民が通行したことなどにも触れる。次に『通覧』p.68「①曲金北遺跡と古代官道のイラスト」を見て,直線的な道路がつくられていることを確認する。そのほかにも近年古代官道の発掘調査が進み,各地で地形上

難しいところでも直線道路が建設されていることを紹介する。 ではなぜ直線的な道路が建設されているのか。 そこで古代官道にどのような役割が求められたかについて考察させる。まず律令制における地方支配について確認する。教科書には律令制では中央から各国に中下級貴族が国司として派遣され,中央政府の指示の下,郡家(郡衙)を拠点とする郡司を指揮して地方支配にあたる,中央集権的な体制がとられていたことが記されている。各国に展開する国司に対して中央政府から命令・指示が紙の文書や木簡に記されて伝えられた。地方から中央に対する上申もまた同じ形で送られた。中央と各国の国府の間でやりとりされるこうした文書や木簡を伝えたルートが官道であった。そのような行政に関する情報をより迅速に伝えるため,都と各国の国府はなるべく最短距離で結ぶ必要があった。そのため官道は自然地形を無視してでもより直線に近いルート設定になったと考えられている。そうした官道では沿線地域の利便性は考慮に入れられなかった。その目的地により速く到達するために最短距離をとるルート設定や,沿線地域の利便性をあまり考慮しない道路の性格は現代の高速道路のルート設定と非常に近く,そこに古代官道と高速道路のルート設定がよく似たものになっている理由が見いだせる。『通覧』p.68「②東海道駅路と高速道路・新幹線路」はその趣旨にもとづく図なので,そこを確認させる。そして律令制が崩壊していくと中央政府の必要にもとづく道路は維持が難しくなって衰退し,商品の流通や地域の利便性にもとづく道路が主流となり,それが近世の街道へと受け継がれていったのである。 作業4 古代の官道におけるルート設定の特徴を,現代の道路との共通点に着目してまとめてみよう。

図2 九州の高速道路と駅路 (武部健一『道I』法政大学出版局より,一部改変) 『図説日本史通覧』p.68②

遠江

天竜川

大井川

駿河

駿河

伊豆遠江国府

駿河国府

伊豆国府

栗原

引摩

横尾

横田

長倉

初倉

小川

息津

東名高速道路

新東名高

速道路

東海道新幹線

東 海道

三河

蒲原

曲金北遺跡➡図①

国の境東海道別路・支路国府駅家東海道新幹線東名高速道路

20km0

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日本史かわら版 第7号(2019年7月発行)

おわりに

 以上,古代官道と近世街道が同じく国家によって整備された道路でありながら,国家における道路の位置づけによって異なったルート設定になったこと,それは現代の一般国道と高速道路のルート設定の違いにもつながっていることをみてきた。生まれたときからインターネットがあった今日の中高生にとって,さまざまな情報が道路を通じて伝えられていくということはなかなかイメージしにくい(それはテレビ世代のわれわれ教員もそう

であるが)。今回の授業を通じて普段何気なく通行している道路について,それぞれの時代に道路を通じて何が伝えられたのか,そのために道路はどのような形態をとることになったのか,について生徒たちが認識を深めていくことを願っている。

【参考文献】武部健一『ものと人間の文化史 道Ⅰ』(法政大学出版局,2003年)同『ものと人間の文化史 道Ⅱ』(法政大学出版局,2003年)同『道路の日本史』(中央公論新社,2015年)近江俊秀『道路誕生』(青木書店,2008年)榎原雅治『中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ,旅路の風景』(中央公論新社,2008年)のち(吉川弘文館,2019年) ほか

陸奥

出羽

多賀城 ➡    

筑後

讃岐

阿波

淡路

播磨

多 島(多 )

肥前

常陸

下総

上総

武蔵甲斐備前

豊前尾張

三河周防

豊後

長門

石見 出雲伯耆 因幡 丹後但馬

丹波

若狭

信濃

越後

上野 下野

近 江

駿河相模

越中

越前

日向

壱岐

隠岐加賀

飛驒

美濃

能登

佐渡

伊予土佐 紀伊

志摩伊勢伊賀

伊豆 安房

安芸

肥後

対馬

筑前

大隅(713年設置)

(702年ごろ設置,824年大隅国に併合)

(712年設置)

掖玖

江遠

後備

中備美作

2

大宰府 ➡    2

む つ

で わ

た が じょう

ちく ご

さぬ き

あ わ

あわ じ

はり ま

さつ ま

ひ ぜん

ひ たち

しもうさ

か ずさ

む さしか いび ぜん

ぶ ぜん

お わり

み かわす おう

ぶん ご

なが と

いわ み いず も

ほう き いな ば たん ごた じま

たん ば

わか さ

しな の

えち ご

こうずけしもつけ

おう み

する が

さがみ

えっちゅう

えちぜん

ひゅう が

い き

お き

か が

ひ だ

み の

の と

さ ど

い よ

と さき い

し まい せ

い が

い ず あ わ

あ き

ひ ご

つしま

ちくぜん

おおすみ

た ねのしま

多た ね

や く

おと

みうと

んび

みまさかだ ざい ふ

畿道界国の境界国府

大路中路小路

0 100km

鈴鹿関

不破関

愛発関

すずかのせき

ふ わのせき

あらちのせき

北陸道

山陰道

山陽道

南海道 畿内

西海道

東海道

東山道

さんようどう

さんいんどう

さいかいどう

なんかいどうき ない

とうかいどう

とうさんどう

ほくりくどう

*大・中・小路は 延喜式 927年完成)をもとに作成。

えん ぎ

隠岐

秋田

山形

米沢 福島新潟

京都

奈良

和歌山

大坂

鳥取

広島

長崎熊本

鹿児島

徳島高知

富山

福島

1

2

3

4

5

←朝鮮通信使の通った航路

江差 箱館

松前

弘前

盛岡

石巻

酒田

甲府

箱根

下田

新居

姫路

松江

博多平戸

対馬

釜山

名古屋銚子

仙台

若松

日光

福浦

福山下関萩

松山 高松

栗橋

白河

江戸

輪島

小仏

碓氷三国

直江津

宇都宮

八戸青森

日本

長崎街道

伊勢街道

中山

陰 道

国 街 道

道街国北

東廻り海運(航路)1671年整備東北日本海沿岸~太平洋~江戸

西廻り海運(航路)1672年整備東北日本海沿岸~瀬戸内海~大坂・江戸

南海路大坂~江戸

p.

0 200km 関所東廻り海運 航路その他の航路

五街道( 東海道   中山道   日光道中)     甲州道中  奥州道中1 2 34 5

脇街道・その他のおもな街道西廻り海運 航路)南海路 菱垣廻船・ 廻船  

問屋場の常備人馬数東海道-100人100疋中山道-50人50疋甲州道中日光道中 25人25疋奥州道中

え さし

ちょう し

こ ぼとけ

あら い

うす い

お き

いしのまき

じん ば

ぴきまわ

まわ

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2

1

人見女

飛脚

常夜灯

一里塚

松並木

金毘羅参り

茶屋

福島関

栗橋関

碓氷関

新居関

箱根関

小仏関

愛知川

高宮

墨俣

名古屋

池鯉鮒

鳥居本

長浜

木之本

今庄

北庄

府中

白子

四日市

桑名

吉田

武佐

松坂

小俣

内宮

石部

三条大橋 水

口 土山

番場今須

清洲

佐屋

垂井

関ヶ原

加納

鳴海

岡崎

藤川

赤坂御油 嵩

新城

気賀

三ケ日

二川

白須賀

新居

舞坂

浜松

見附

袋井

掛川

日坂

島田

金谷

藤枝

岡部

丸子 府

江尻

興津

由比蒲原

吉原 原

沼津

三島

箱根小田原

平塚大

藤沢

日野

府中

布田

高井戸

内藤新宿

国領

土浦

今市

鉢石(日光) 大

沢徳次郎

石原

美江寺赤

河渡

鵜沼

太田

伏見

御嶽

大井

大久手

細久手 中

津川柏

醒ヶ井

坂下

京橋

庄野亀

石薬師

守山

草津

大津

大聖寺

小松

金沢

津幡

今石動

高岡下村

能生

宮ノ越

塩尻

下諏訪

上諏訪

金沢

蔦木

教来石 台

ヶ原 韮

甲府柳町

石和栗原勝沼駒飼黒野田

鶴瀬

白野花咲く

駒橋鳥沢

野田尻

小仏駒木野

阿弥陀海道

初狩大月猿橋犬目鶴川

上野原

関野吉野与瀬小原

八王子

和田

長窪

芦田望月八幡塩名田

岩村田小田井

沓掛

追分

軽井沢

坂本

松井田

安中

板鼻高崎 倉

賀野

新町

上田

小諸

名立糸魚川

千国魚津

大町

善光寺

坂木麻績

保高

松本

洗馬

贄川本山

松島

本庄深谷

渋川

中山

相俣

湯沢

永井

浦佐

堀之内

十日町

野沢温泉

小千谷柏崎

寺泊

熊谷

伊那部上穂

奈良井

上松

福島

根羽

田口

薮原

須原

駒場

飯田

野尻

三留野妻

籠落合

馬籠

小布施

池田

関川

高田

柿崎

神奈川

戸塚 保土ヶ谷

川崎

品川

日本橋

千住

草加松戸

取手

牛久

板橋

蕨浦和大宮

桶川鴻巣

上尾 粕壁

幸手

栗橋中田

古河

間々田

小金井

雀宮

野木小山

新田

石橋

宇都宮

白沢氏家喜連川

佐久山

大田原

越堀 野

白坂

鍋掛

矢吹

須賀川郡山

二本松

白河

杉戸

越谷

七里の渡し

今切の渡し

 街道

伏見・大坂街道

勢伊

濃路

佐屋路

北街国

越中路

姫街道

善光寺街道

千国街道

北国街道越後路

日光例幣使街 道

三国街道

仙台・松前道(奥州道中)

水戸道街

奥州道中

日光道中

東道海

山 道中

州甲

山 道中

道海

西廻り航路(酒田~大坂)

南海路(大坂~江戸

大井川の渡し

善光寺

東照宮

熱田神宮

外宮内宮伊勢神宮

東京国際空港

中部国際空港(セントレア)

鈴鹿峠

栃ノ木峠

水坂峠

倶利伽羅峠

三国峠

安房峠

野麦峠

鳥居峠

碓氷峠

和田峠

篭坂峠

足柄峠

笹子峠

箱根峠

山王峠

金精峠

六十里越

波勝岬

御前崎 石廊崎

洲崎

知多半島

伊良湖岬

珠洲岬

成生岬

立石岬

越前岬

三浦半島

伊 豆 半 島

房総半島

渥 美半 島

能 登 半 島

丹後半島

神島答志島

能登島

初島

利島

竹生島

佐久島

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421

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大江山

愛宕山

賤ヶ岳

三国岳

三国岳

伊吹山

能郷白山

御在所山

鞍馬山

比叡山

金剛山 高見山

御嶽山

大日山

白山

大日ケ岳

燧ケ岳

浅間山

本白根山

槍ケ岳 榛名山

赤城山

男体山武尊山白根山

谷川岳

蓼科山

穂高岳

乗鞍岳

妙高山

薬師岳

戸隠山白馬岳

立山

丹沢山

大山

八ケ岳

富士山恵 山

駒ケ岳

北岳

駒ケ岳

荒川岳

聖岳

光岳

茅ヶ岳

甲武信ケ岳雲取山

三国山

金峰山

天城山

三原山

愛鷹山

箱根山大無間山

秋葉山鳳来寺山

茶臼山

 須岳(茶臼岳)

八溝山

筑波山

淀川

川津木

雲出川

田川

由良

安曇

櫛田川

宮川

川斐川

川良長

手取川

竜頭九 川

神通川

庄川

川曽

矢 作 川

大井川

天竜川

安倍川

竜川

川千曲川

見川

中禅寺湖

荒川

多摩川

荒川

相模川

河口湖

浜名湖

山中湖

 ノ湖

利根川

怒川

珂川

猪苗代湖

諏訪湖

太    平     洋

相 模 湾

遠  州

駿 河 湾

浦賀水道

日  本  海

若  狭  湾

湾阪大

三河湾

富 山 湾

関 東 平 野

足尾山地

脈脈

地飛

富 山 平 野

鹿

濃 尾 平 野

京都盆地

近江

盆地

地山良比丹 波 高 地

生駒山地

平野

布引

山地

野平井

越後 平野

尾瀬ヶ原

三方原

牧ノ原

西名 阪自動車道

新名神高速道路

鶴舞 若 自動狭車道

北 陸

自 動車 道

東海北陸自動

名神高速道路

東名阪自動

勢伊

車道

車道

長野自動

車道

中央 自動車道

東新 

中車道

上信越自動車道

央自動

関 越 自

動車道

北陸

自 車動 道

東北自動車道

北関東自動車道

常磐自動車道

館山自動車道

和阪

陰山

小 浜 線

紀勢本

湖西

関 西線本

本線

東海

高山本線

七尾線

糸線

中央本線 中 央本

御 殿場 線

線 線本北東

信越 本線

線飯 山越

妻吾

飯身

田線

内房線

北陸本

磐線

東 道海 新幹線

東北新

上越・北陸新幹線

上越新幹線

北 陸新 幹 線

直江津

浦賀

網代

妻良

福浦

伏木

三国

高浜

美浜

穴水

白川

川根本町

身延

木曽

白馬

只見

檜枝岐

松崎

篠山

綾部

米原

美濃

下呂

飛驒

小浜宮津

福知山

輪島 珠洲

羽咋黒部

小矢部

砺波

大野

郡上

鳥羽

牧之原

駒ヶ根

東御

飯山

魚沼

伊豆 館山

三浦

下田

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矢板氷見

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甲州

天理

長岡京

亀岡

舞鶴

敦賀

犬山

知多

湖西

蒲郡

常滑

越前

加賀

高山

甲賀

名張

伊賀

七尾

南アルプス

裾野

伊東

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秩父

飯能伊

茅野岡谷

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日光

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安曇野

佐久

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西尾豊川

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飯田

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佐野

青梅

取手

立川

栃木

会津若松

上越

吹田

八尾

尼崎

西宮

高槻

一宮

豊田

豊橋

富士

厚木

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町田

松本伊勢崎

高崎

太田

川越

所沢柏

つくば

長岡 郡山

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東大阪

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相模原

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宇都宮

千葉

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福井

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金沢

富山

静岡

甲府

長野

前橋

大阪

京都

名古屋

さいたま

横浜

東京

和泉いずみ

河内かわ ち 大 和

や ま と

伊 賀い   が

近 江おう  み

伊 勢い   せ

山 城やま しろ

摂 津せっ  つ

丹 波たん  ば

丹 後たん  ご

若 狭わか  さ

越 前えち  ぜん

加 賀か  が

尾 張お  わり

三 河み  かわ

美 濃み  の

飛 驒ひ  だ

越 中えっ ちゅう

  

信 濃しな  の

甲 斐か  い

駿 河する  が

遠 江とおと うみ

伊 豆い  ず

相 模さ が み

武 蔵む  さし

上 野こう づけ

越 後えち  ご

岩 代いわ しろ

下 野しも つけ

磐 城いわ  き

下 総しも うさ

上 総か  ずさ

  

 

たち

神 奈 川

東  京

静   岡

群    馬

長     野

新   潟

栃  木

福  島

埼  玉

茨  城

千  葉

山  梨

富  山

石  川

福  井

岐   阜

愛  知

奈 良

滋 賀

三  重

 

京  都

大 阪

エウ

キオ 道

標茶屋

茶屋

旅籠

旅籠はたご

高札場

本陣脇本陣

問屋場

伝馬場

(ない場合

 

もある)

枡形

水路

〔ビジュアルNIPPON 江戸時代,ほか〕

枡形

道標

③宿場町模式図

日本橋(江戸)

大井川の渡し

御油(旅籠)

 

関(本陣)

アイ

藤枝(問屋場)

箱根関所(復元)

宮(七里の渡し)

カキ

三条大橋(京)

④浮世絵と写真で見る東海道のようす(歌川広重 筆『東海道五十三次』)

江戸~京の所要時間江戸~京の所要時間一般男性

(東海道経由)14日前後

19日前後

68時間(2.8日)

一般女性(中山道経由)

継飛脚(東海道経由)

五街道江戸時代

その他のおもな街道

おもな関所

おもな宿場町

おもな宿場町

東海道・中山道とその周辺①

箱根関

       東海道をたどりながら,江戸時代の旅のようすを浮世絵や写真から考えてみよう。

人々が行きかった交通路111 112

CS4 209×257mm

『地歴高等地図』p.111,112

『図説日本史通覧』p.68 B 古代の官道 『図説日本史通覧』p.169 D 江戸時代の交通網

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