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LN-300A-G7

LN-300C-G7

LN-1000A-G7

LN-1000C-G7

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著作権について 本取扱説明書の内容は,著作権法に基づき,株式会社計測技術研究所にそのすべての権利があります。

書面による許可なく,またその手段を問わず,複写等を行うことを禁止します。

取扱説明書について 必ず,ご使用の前に本書をよくお読みください。本書は通読型の構成になっています。本製品を初めてご使

用になる場合は,初めからお読みください。

本書はいつでも見ることができるように保管してください。本製品を移動する時には,本書を添付してくださ

い。

本書は,本製品の出荷時の機能に対応した内容が記載されています。バーションアップ等によって,記載内

容を予告なく変更することがあります。あらかじめご了承ください。

登録商標 Microsoft Windows,Microsoft Excel,ActiveX,Visual Basic,Visual C++は米国 Microsoft社の米国及び

その他の国における登録商標です。

本製品は当社の厳密な製品検査に合格したものです。

納入後1年間に故障等により初期の目的、仕様を満たさなくなった場合で、その原因が弊社の製造上の責任

による場合は無償にて修理いたします。

お買い上げの商社または当社にお申し出ください。当社工場内にて修理いたします。確度に関しては、

納入後 6 ヶ月間保証します 。 但し、次の場合には有償で修理させていただきます。

1. 本製品の説明書に記載された使用方法および注意事項に反するお取扱いによって生じた

故障・損傷の場合。

2. 当社の承認なく改造をした場合。

3. お客様による輸送、移動時の落下、衝撃等、お客様のお取り扱いが適正でないため生じた

故障・損傷の場合 。

4. 火災・地震・水害等の天災地変による故障・損傷の場合 。

5. 異常入力電圧により生じた故障・損傷の場合 。

6. 技術者を派遣した場合 。

この保証は本製品が日本国内で使用される場合に限り有効です 。

This warranty is valid only in Japan .

- 保 証 規 定 -

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2

――― はじめに ―――

このたびは,LNシリーズ 直流電子負荷をお買い求めいただき,ありがとうございます。 電気製品を安全に正しくお使いいただくために,まず,次のページの“安全にご使用いただ

くために”をお読みください。

●この説明書の章構成は次のようになっています。

初めて使用するときは,“第 1章 概要”からお読みください。

1. 概要 この製品の概要及び特長を説明しています。

2. 設置と使用準備 設置や電源の接続,配線について説明しています。

3. 基本操作 基本的な操作を説明しています。

4. ノーマルモード 定常的な負荷を実行するノーマルモードについて説明しています。

5. ダイナミックモード 複数の負荷を順次切り替えて実行するダイナミックモードについて説明します。

6. シーケンス動作 USB又は GPIBを用いてシーケンスを作成,制御する方法について説明します。

7. スイープモード スイープ R,スイープ C,スイープ Pについて説明します。

8. メニュー,システム メニュー画面,システム画面について説明しています。

9. メモリ メモリ画面について説明します。

10. 保護,アラーム機能 保護機能及びアラーム機能について説明します。

11. 並列運転 複数の LNシリーズを接続して容量を増加させる並列運転について説明します。

12. マルチチャンネル同期運転 複数の LNシリーズを同期運転するマルチチャンネル同期運転について説明します。

13. リモートコントロール 通信インタフェースを用いたリモート制御について説明しています。

14. 保守 点検・清掃・校正・保管の方法について説明しています。

15. 仕様 機能・性能の仕様一覧です。

16. 付録 A 工場出荷時設定について説明します。

17. 付録 B リップルノイズ測定オプションの使用方法について説明しています。

18. 付録 C 外部制御(DI/DO)について説明します。

●記載内容の適用範囲

この説明書はファームウェアバージョンが 3.1.1以降の製品について記載されています。

ファームウェアバージョンの確認方法は第 8章 メニュー,システムの「FIRMWARE VERSIONの表示」を参照してください。

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3

安全記号について

製品を安全に正しくお使いいただくため,本書及び本製品に

は次のような記号を使用しています。記号の意味を理解して,

常に安全に心がけてご使用ください。

警告・危険・注意すべき箇所,又は内容を知らせる記号です。

本製品にこの記号が表示さている場合は,本書の該当箇所

を参照してください。

警告

正しく操作しないと,使用者が重度の人身障害(死亡や重症

など)を負う可能性があることを示します。記載内容を十分に

理解してから,本書の記載内容にしたがってください。

注意

正しく操作しないと,本製品や他の接続機器の損傷,及び使

用者が軽度の人身障害につながる可能性があることを示しま

す。記載内容を十分に理解してから,本書の記載内容にした

がってください。

禁止する行為を示します。

■注記

製品の性能上,又は操作方法で,知っておいていただきたい

ことを示します。

安全にご使用いただくために

本製品を安全にご使用いただくための注意事項です。内容を

理解して,必ずお守りください。

当社では注意事項を守らなかった場合の事故,不適切な使

用方法等によって発生した事故についての責任は負いかね

ますのでご了承ください。

■使用者

本製品は,電気的知識のある方が十分に本書の内容を理解

した上でご使用ください。

電気的知識がない方が使用する場合は,必ず電気的知識の

ある方の監督下でご使用ください。

■入力電源

本製品の入力電源電圧は,必ず定格範囲内でご使用くださ

い。

(入力定格はAC85 V~264 V 50 Hz/60 Hz)

付属の電源コードは,電気用品安全法適合品で,国内専用で

す。定格電圧はAC125Vです。AC125Vを超える電圧及び国

外では使用できません。

なお付属品の国内向け電源コードはこの製品専用です。他の

製品及び用途には使用しないでください。

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安全にご使用いただくために

4

■分解

本製品の内部には,高電圧など身体に危険をおよぼす部分

があります。カバーやパネルなどを取り外さないでください。

■ガス

爆発性及び腐食性のガスが周囲にあるような環境では使用

しないでください。

■ノイズ

強電磁界環境下での使用は避けてください。強電磁界環境下

では,機器の特性上,入力ケーブルに誘起したノイズが入力

信号として測定されるため,測定値に影響をおよぼす場合が

あります。

■高温,高湿度

高温になる場所や直射日光にあたる場所は避けてください。

周囲温度は 0℃~40℃で使用してください。

湿度の高い場所は避けてください。結露した場合には完全に

乾くまで本製品を使用しないでください。

■ほこり,ちり

ほこりやちりの多い場所での使用は避けてください。

風通しの悪い場所での使用は避けてください。

本製品は強制空冷です。吸気口や排気口を物で塞がないよ

うに,周囲に十分な空間を確保してください。

■置き方,傾斜,振動

必ず横置きで使用してください。

傾斜,あるいは振動のある場所で使用しないでください。

■接続,取り外し

負荷ケーブル,カレントモニタ,GPIB機器などとの接続,取り

外しのときには,必ず前もって,各機器の電源スイッチをOFF

にしてください。

■移動

電源スイッチをOFFにし,配線ケーブルをすべて外してから

移動してください。

本製品を移動する場合は,取扱説明書も添付してください。

本製品を輸送する場合には,必ず専用の梱包材を使用してく

ださい。専用の梱包材が無い場合は,緩衝材で十分に保護し

た上で梱包してください。

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安全にご使用いただくために

5

■保守,点検

保守・点検を行うときには,感電事故を防ぐために,必ず電源

コードセットのプラグを抜いてください。

本製品の安全性を維持するため,定期的な保守,点検,清掃

をお勧めします。

本製品の性能を維持するため,定期的な校正をお勧めしま

す。

■オーバーロード

本製品のコネクタ,及び入力端子に,仕様範囲外の電圧を印

加しないでください。

本製品のコネクタ,及び入力端子は,本書に記載されている

用途以外で使用しないでください。

■校正,修理

本製品の校正や修理は当社にて行います。

校正や修理が必要な場合は,当社又は当社代理店へご連絡

ください。

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目次

6

目次

安全記号について ............................................ 3

安全にご使用いただくために ............................ 3

目次 ........................................................... 6

第 1章 概要 ............................................ 11

概要・特長 ..................................................... 12

概要 ..................................................... 12

特長 ..................................................... 12

オプション ............................................. 13

第 2章 設置と使用準備 ........................... 15

使用前の確認 ................................................ 16

設置 .............................................................. 16

設置場所を確認する ............................. 16

移動・輸送時の注意 ....................................... 17

電源 .............................................................. 17

電源コードセットを接続する ................... 17

動作を確認する .................................... 18

配線 .............................................................. 20

ケーブルを接続する .............................. 20

安定な動作を確保するために ................ 24

電流モニタ出力の接続 .......................... 26

トリガ信号出力の接続 ........................... 29

第 3章 基本操作 ..................................... 31

各部の名称 .................................................... 32

フロントパネル ....................................... 32

表示部 .................................................. 33

リアパネル ............................................ 34

サイドパネル ......................................... 35

画面の構成 .................................................... 36

メニュー ......................................................... 37

横メニュー,縦メニュー .......................... 37

操作 .............................................................. 38

ファンクションキーでメニュー項目を選択 38

モディファイノブ ..................................... 39

CURSORキー(上下左右キー) ............ 39

テンキー ............................................... 39

メイン画面・動作モード ................................... 40

メイン画面の種類 .................................. 40

動作モードの選択 ................................. 40

メイン画面とメニュー画面を交互に移動する

............................................................. 41

現在の動作モードが分からないとき ....... 41

負荷のオン,オフ(LOAD ON/OFF) ...... 41

動作モードと負荷モードの組み合わせ ............ 42

使用できる負荷モード ........................... 42

第 4章 ノーマルモード(定常負荷) ............ 43

ノーマルモードの概要 ..................................... 44

負荷モード ............................................ 44

メニュー ......................................................... 46

ノーマルモード設定メニューを選択する .. 46

ノーマルモード設定メニュー Normal ..... 47

負荷を設定する前に ...................................... 48

負荷を設定する ............................................. 49

負荷モードを設定する(Mode) .............. 49

レンジを設定する(Range) .................... 49

負荷を設定する(Value) ........................ 50

スルーレートを設定する(SlewRate) ..... 52

電流リミット機能を使う ........................... 53

自動負荷モード切り替え(VMode機能)を

使う ...................................................... 54

実行 .............................................................. 54

実行 ..................................................... 54

うまくいかないとき ................................. 54

第 5章 ダイナミックモード(変動負荷) ....... 57

ダイナミックモードの概要 ................................ 58

動作方式 .............................................. 58

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目次

7

メニュー ......................................................... 60

ダイナミックモード設定メニューを選択する

............................................................ 60

ダイナミックモード設定メニューDYNAMIC (FREQ.)

..................................................................... 60

負荷を設定する前に ...................................... 62

ステップ設定の流れ .............................. 63

設定値の注意事項 ............................... 64

負荷を設定する ............................................. 65

Mode,Range ...................................... 65

周期(Period),デューティ比(Duty1) .... 65

負荷(Value)......................................... 65

スルーレート(SlewRate) ...................... 65

電流リミット機能を使う(CLim.) ............. 65

実行 .............................................................. 66

実行 ..................................................... 66

うまくいかないとき ................................. 66

ダイナミックモード設定メニューDYNAMIC (TIME)

..................................................................... 67

負荷を設定する前に ...................................... 69

ステップ設定の流れ .............................. 70

設定値の注意事項 ............................... 71

負荷を設定する ............................................. 71

ステップ(Step) ..................................... 71

実行時間(Time) .................................. 71

負荷(Value)......................................... 72

スルーレート(SlewRate) ...................... 72

Mode,Range ...................................... 72

繰り返し動作(Repeat) ......................... 72

電流リミット機能を使う(CLim.) ............. 72

実行 .............................................................. 73

実行 ..................................................... 73

うまくいかないとき ................................. 73

第 6章 シーケンス動作 ............................ 75

シーケンス動作 .............................................. 76

制御ソフト.xls........................................ 77

シーケンスの実行 ................................. 78

第 7章 スイープモード ............................. 79

スイープモードの概要 .................................... 80

スイープ R,スイープ C,スイープ P ...... 80

メニュー ......................................................... 81

スイープのメニューを選択する ............... 81

スイープ R(V-I特性試験)メニュー ................. 82

スイープ R の設定 ......................................... 85

スイープ R の動作 ................................ 85

スイープ R の設定項目 ......................... 85

負荷の変化範囲を設定する .................. 86

終止電圧(End V) ................................ 87

微細スイープ ........................................ 87

ステップ実行時間(Time) ...................... 87

グラフ表示(Graph)の操作 ................... 87

レンジ(Range) ..................................... 88

スイープ R の実行 ......................................... 89

実行 ..................................................... 89

うまくいかないとき ................................. 89

スイープ C(過電流保護特性試験)メニュー .... 90

スイープ C の設定 ......................................... 93

スイープ C の動作 ................................ 93

スイープ C の設定項目 ......................... 93

負荷の変化範囲を設定する .................. 94

終止電圧(End V) ................................ 94

PASS/FAIL判定条件を設定する .......... 95

ステップ実行時間(Time) ...................... 95

グラフ表示(Graph)の操作 ................... 95

レンジ(Range) ..................................... 95

スイープ C の実行 ......................................... 96

実行 ..................................................... 96

PASS/FAIL判定 .................................. 96

うまくいかないとき ................................. 96

スイープ P(過電力保護特性試験)メニュー ..... 97

スイープ Pの設定 ....................................... 100

スイープ Pの動作 .............................. 100

スイープ Pの設定項目 ....................... 100

負荷の変化範囲を設定する ................ 101

終止電圧(End V) .............................. 101

PASS/FAIL判定条件を設定する ........ 102

ステップ実行時間(Time) .................... 102

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目次

8

グラフ表示(Graph)の操作 .................. 102

レンジ(Range) ................................... 102

スイープ Pの実行 ........................................ 103

実行 ................................................... 103

PASS/FAIL判定 ................................. 103

うまくいかないとき ............................... 103

第 8章 メニュー,システム ...................... 105

概要 ............................................................ 106

概要 ................................................... 106

メニュー画面 ................................................ 107

メニュー画面に入る ............................. 107

メニュー画面のメニュー ....................... 108

動作モード設定 ............................................ 110

動作モードを設定する(Func.) ............ 110

保護電流値設定 ........................................... 111

電流リミット設定値を設定する(CLim.) . 111

測定値表示設定 .......................................... 112

測定項目,表示位置を設定する(Meas.)

........................................................... 112

測定サンプル周波数設定 ............................. 113

測定周期を設定する(MRate) ............. 113

マスタ機,スレーブ機の指定 ......................... 114

マスタ機,スレーブ機を設定する(M/S) 114

自動負荷モード切り替え ............................... 116

自動負荷モード切り替え(VMode機能)を

使う(VMode) ..................................... 116

VMODE電圧設定 ......................................... 118

VMode電圧を設定する(VLev.) ......... 118

システム画面 ............................................... 119

システム画面に入る ............................ 119

システム画面のメニュー ...................... 120

GPIBアドレスの設定 ................................... 122

システム画面に入る ............................ 122

GPIBアドレスを設定する(GPIB) ........ 122

DIDOの設定 ............................................... 123

システム画面に入る ............................ 123

DIDO を設定する(DIDO) ................... 123

DIDO RANGEの設定 ................................... 124

システム画面に入る ............................ 124

DIDO Rangeを設定する(Range) ...... 124

POWER ON SETTINGの設定 ......................... 125

システム画面に入る ............................ 125

Power On Settingを設定する(PwrOn)

........................................................... 125

LCD BACKLIGHTの設定 ............................... 126

システム画面に入る ............................ 126

LCD Backlight を設定する(LCD) ....... 126

COLOR DESIGNの設定 ................................. 127

システム画面に入る ............................ 127

Color Designを設定する(Color) ........ 127

LANGUAGEの設定 ........................................ 128

システム画面に入る ............................ 128

Language を設定する(Lang.) ............ 128

FIRMWARE VERSIONの表示 .......................... 129

システム画面に入る ............................ 129

Firmware Versionを表示する(Firm.) . 129

OCP LOAD OFFの設定 ................................ 130

システム画面に入る ............................ 130

OCP Load Off を設定する(OCP) ....... 130

OPP LOAD OFFの設定 ................................ 131

システム画面に入る ............................ 131

OPP Load Off を設定する(OPP) ....... 131

外部インタフェースの選択 ............................ 132

システム画面に入る ............................ 132

外部インタフェースを選択する(I/F) ..... 132

システムの RESET ........................................ 133

システム画面に入る ............................ 133

システムを Resetする(Reset) ........... 133

第 9章 メモリ ......................................... 137

メモリ画面 .................................................... 138

メモリ機能の概要 ................................ 138

メモリ画面のメニューに入る ................. 138

メモリ画面のメニュー ........................... 139

保存・呼び出し ............................................. 140

保存(Store) ....................................... 140

呼び出し(Recall) ............................... 140

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目次

9

保存項目について .............................. 140

第 10章 保護,アラーム機能 .................. 143

保護,アラーム機能 ..................................... 144

過電流保護 ........................................ 144

過電力保護 ........................................ 145

過熱保護 ............................................ 146

過電圧アラーム .................................. 146

逆接続アラーム .................................. 146

アラームの解除 .................................. 147

第 11章 並列運転 ................................. 149

概要・接続 ................................................... 150

概要 ................................................... 150

マスタ機,スレーブ機の組み合わせ ..... 150

並列運転の接続 ................................. 150

並列運転の設定 .......................................... 153

マスタ機,スレーブ機を指定する ......... 153

並列運転の解除 ................................. 153

負荷を設定する .................................. 154

負荷を測定する .................................. 154

実行 ............................................................ 156

負荷のオン,オフ ................................ 156

並列運転時のアラーム ....................... 156

第 12章 マルチチャンネル同期運転 ............... 157

概要・接続 ................................................... 158

概要 ................................................... 158

マルチチャンネル同期運転の接続....... 158

マルチチャンネル同期運転の設定 ................ 160

マスタ機,スレーブ機を指定する ......... 160

マルチチャンネル同期運転の解除....... 160

負荷を設定する .................................. 161

実行 ............................................................ 162

負荷のオン,オフ ................................ 162

マルチチャンネル同期運転時のアラーム

.......................................................... 162

第 13章 リモートコントロール ................. 163

USB/GPIB インタフェース ............................ 164

測定コマンド ....................................... 165

負荷設定コマンド ................................ 166

スイープコマンド .................................. 168

シーケンスコマンド .............................. 170

システムコマンド ................................. 171

マルチラインメッセージ ........................ 171

ステータスレジスタ .............................. 171

使用例................................................ 172

GPIBサンプルプログラム ............................ 173

USB インターフェイス ................................... 176

USB ドライバー,OCXのインストール . 176

コントロール関数リファレンス ............... 178

USBサンプルプログラム .................... 178

第 14章 保守 ........................................ 179

点検・清掃 .......................................... 180

校正 ................................................... 180

保管 ................................................... 180

第 15章 仕様 ........................................ 181

負荷部 ......................................................... 182

定格 ................................................... 182

動作モード .......................................... 183

シーケンス動作(リモート制御のみ) ..... 183

負荷モード .......................................... 184

測定部 ......................................................... 187

直流電圧測定 ..................................... 187

直流電流測定 ..................................... 187

電力測定 ............................................ 188

リップルノイズ測定(オプション) ........... 188

リミット機能 ......................................... 189

センシング .......................................... 189

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目次

10

並列運転・マルチチャンネル同期運転 . 190

インタフェース ..................................... 190

DIDO(GPIB と同時オプション) ........... 190

保護,アラーム機能 ............................. 191

トリガ出力(ダイナミックモードのみ) ..... 191

電流モニタ .......................................... 192

電源入力 ............................................ 192

耐電圧及び絶縁抵抗 .......................... 192

安全及び EMC適合 ........................... 193

動作環境 ............................................ 193

外形,質量及び負荷端子形状 ............. 194

オプション ........................................... 194

外形寸法図 ......................................... 195

付録 A .................................................... 197

工場出荷時設定 .......................................... 198

工場出荷時設定にする ....................... 198

工場出荷時設定の内容 ...................... 198

初期化(INI コマンド)設定 ............................. 201

初期化時設定の内容 .......................... 201

付録 B .................................................... 203

RC-02A リップルノイズ測定オプション .......... 204

概要 ................................................... 204

特徴 ................................................... 204

用語の定義・リップルノイズの分離 ................ 205

用語の定義 ......................................... 205

一般的なリップルノイズの分離 ............ 205

パルス幅デューティ比(リップル分離比)に

よる分離 ............................................. 206

オシロスコープによる測定結果と一致する

リップル分離比の設定 ......................... 206

AC リップルが重畳している場合のフィルタ

設定方法 ............................................ 208

測定 ............................................................ 209

RC IN コネクタの接続 ......................... 209

リップルノイズ測定オプションのメニュー 209

測定条件の設定(メイン画面:ノーマルモー

ド) ...................................................... 211

測定表示項目設定(メニュー画面) ...... 212

リモートコントロール ..................................... 213

USB/GPIB インタフェース ................... 213

付録 C .................................................... 215

外部制御(DIDO)......................................... 216

概要 ................................................... 216

負荷のオン,オフ ................................. 217

電流レンジ指定 ................................... 217

電圧レンジ指定 ................................... 218

外部アラーム ...................................... 218

保護・アラーム解除 ............................. 218

ステータス出力 ................................... 219

ユーザ定義出力 .................................. 220

スイープ C/P判定出力 ....................... 220

電源出力 ............................................ 220

GPIB/DIDOオプション取付方法 ......... 221

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第 1章 概要

第 1章 概要

この章では,本製品の特長,オプションについて説明します。

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第 1章 概要

12 ELECTRONIC DC LOAD

概要・特長

概要

直流電子負荷 LNシリーズは,低電圧時の動作改善や高速応答を実現した負荷電力 300 W/1 kWの

直流電子負荷です。直流安定化電源,燃料電池,太陽電池などの負荷装置として使用できます。オプ

ションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを用いることにより,最大 10 kW のシステムを構成することが

できます。

特長

実抵抗と同様な低電圧動作

一般的な電子負荷にある最小動作電圧以下の電流不連続性や,これを回避するためのソフトス

タート機能による動作遅れが無く,0 Vから実抵抗と同様な動作ができます。

高速電流フィードバック制御搭載

電流設定値付近に発生しやすいオーバシュートや振動を,高速電流フィードバック制御を用いて

排除,高いスルーレート(最大 30 A / μs,LN-1000AのCCモードにて)を保ちながら滑らかな立ち

上がりの電流波形を実現しています。

6つの負荷モードを搭載

負荷モードとして定電流(CC),定抵抗(CR),定電圧(CV),定電力(CP),外部制御(EXT),及び短

絡(SHORT)モードを搭載しています。定電圧モードにおいて電流リミットを併用することで電池放

電などに使用可能な定電圧/定電流モードとして使用することもできます。また,負荷電圧が指定

電圧になった際に負荷モードを自動的に切り替えたり負荷入力をオフにする機能(VMode)も搭載

しています。

ダイナミックモードを搭載

ダイナミックモードでは,最大 16ステップ(各ステップ時間最小 1 μs単位)の単発及び連続動作が

できます。

USB又はGPIBから制御することで,最大 1024ステップ(繰り返し機能あり)のシーケンス動作も

できます。

V-I特性試験などの特性試験機能を実現する 3つのスイープモードを搭載

V-I特性試験が可能なスイープ R,電源機器の過電流保護特性試験などに対応したスイープ C

(判定機能付),及び電源機器の過電力保護特性試験に対応したスイープP(判定機能付)の 3つ

の試験を,本体のみで行うことができます。

自動計測システム構築に対応

インタフェースに USBを標準装備,オプションで GPIB及び外部入出力制御を追加できます。

並列運転,マルチチャンネル同期運転に対応(オプション)

オプションの MASTER/SLAVE接続ケーブルを用いることにより,最大 10 kW のシステムを構築

したり(並列運転),複数のLNシリーズの負荷オンオフ制御や負荷変動を同期して行うマルチチャ

ンネル同期運転ができます。

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第 1章 概要

ELECTRONIC DC LOAD 13

リップルノイズ測定機能搭載(オプション)

電子情報技術産業協会(JEITA)規格が推奨する100 MHzオシロスコープを用いたリップルノイズ

測定と同等の測定機能を追加できます。スパイク状のスイッチングノイズやライン周波数影響を分

離して測定することができます。オシロスコープを使った測定に多い個人差を解消でき,また測定

時間を短縮することができます。

オプション

下記のオプションがあります。用途に合わせご用命ください。

LX-OP01 GPIB/DIDOオプション GPIB通信,及び外部制御(DIDO)ができます。

RC-02Aリップルノイズ測定オプション RC-02Aはリップルノイズ電圧等を高速に測定できます。国内で唯一,電子情報技術産業協会(JEITA)

規格が推奨する 100 MHzオシロスコープを用いたリップルノイズ測定と同等の測定機能があります。

RC-02Aは工場出荷時オプションです。電子負荷装置を購入する際に,ご指定ください。単体での購入

はできません。 *当社調べ

LX-OP03 MASTER/SLAVE接続ケーブル 並列運転,マルチチャンネル同期運転時に使用します。

BPK1W-58 電流モニタ接続ケーブル 電流モニタの接続に使用します。

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第 1章 概要

14 ELECTRONIC DC LOAD

LX-RK-JIS ラックマウント JIS JIS規格対応ラックにマウントするための金具です。

LX-RK-EIA ラックマウント EIA EIA規格対応ラックにマウントするための金具です。

低インダクタンスケーブル

負荷配線上のインダクタンスを低減することができます。例えば,LL-050はインダクタンスが 80 nHで

す。一般のケーブル(AWG7相当)に比べ,インダクタンスを 1/5に低減することができます。

型名 長さ 耐電圧 電流容量 直流抵抗 インダクタンス

LL-050 50 cm

500 V

100 A 1 mΩ 80 nH

LL-100 100 cm 60 A 2 mΩ 100 nH

LL-200 200 cm 40 A 4 mΩ 130 nH

※直流抵抗,及びインダクタンス値は(typ.)値です。

DP-100差動プローブ リップルノイズ測定の誤差となるコモンモードノイズを大幅に低減する高性能の差動プローブです。

0

20

40

60

80

100

0 10 20 30 40 50

平均電流〔

A〕

周囲温度 〔℃ 〕

周囲温度によるディレーティング

LL-050

強制空冷LL-050

自然空冷LL-100

自然空冷LL-200

自然空冷

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第 2章 設置と使用準備

第 2章 設置と使用準備

この章では,本製品の設置から電源の投入,ケーブルの接続までを説明します。

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第 2章 設置と使用準備

16 ELECTRONIC DC LOAD

使用前の確認

本製品及び付属品に,輸送中における破損がないか,又は付属品が正しく添付されているかをご確認

ください。本製品の破損,又は付属品が正しく添付されていない場合には,購入元の代理店,又は当社

へご連絡ください。

付属品

付属品 数量

取扱説明書 1冊

電源コードセット(約 2 m) 1式

端子台カバー(前面パネル負荷端子用,背面パネル負荷端子用) 2式

CD-ROM(USB デバイスドライバーなど) 1枚

信号ケーブル (1.5m)(BM-58U-150KO) RC-02オプション付きの場合 1本

設置

設置場所を確認する

本製品の性能を十分に発揮するために,下記の内容をご確認ください。

高度 2000 m以下の屋内で使用してください。

温度 0℃~+40℃,湿度 5~85%RH(ただし絶対湿度は 1~25 g/m3,結露はないこと)の場所で

使用してください。ただし一部の仕様は温度範囲が制限されます。

風通しの良いところで使用してください。

本製品の周囲に空気が流れるように十分な空間を確保してください。

次のような場所には設置しないでください。

・可燃性ガスのある場所

→爆発の危険があります。絶対に設置・使用しないでください。

・屋外や直射日光の当たる場所,火気や熱の発生源の近く

→性能が低下したり,故障の原因になったりします。

・腐食性ガスや水気のある場所,湿度の高い場所

→腐食や故障の原因になります。

・電磁界発生源や高電圧機器,動力線の近く

→誤動作の原因になります。

・振動の多い場所

→誤動作や故障の原因になります。

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 17

・ほこりの多い場所

→故障の原因になります。特に導電性のほこりがある場所には設置しないでください。

移動・輸送時の注意

すべての配線を外してください。

電源スイッチは OFFにしてください。

持ち上げるときは取っ手を持ってください。

輸送する場合には,専用の梱包材(納品時の梱包材)を使用してください。専用の梱包材が無い

場合には,緩衝材で十分に保護した上で梱包してください。

本製品と同時に取扱説明書(本書)を添付してください。

電源

電源コードセットを接続する

付属品の 3極プラグ付き電源コードセットの定格は,単相 AC125 Vです。AC125 V以上の電圧で使用

する場合は,入力電圧に適した電源コードセットを使用してください。付属品の電源コードセットは本製

品専用です。他の機器には使用しないでください。

3極プラグ付き電源コードセットは,緊急時に AC電源から本製品を切り離すのに使用できます。プラグ

をコンセントから外すことができるように,容易に手の届く場所にあるコンセントを使用し,コンセント周囲

は十分な空間を確保してください。

警告 感電の危険があります。

電源コードセットは,リアパネルの POWERスイッチを OFFにしてから接続してください。

電源プラグは,保護接地端子のある 3極のコンセントに接続してください。

1. リアパネルの POWERスイッチを OFFにする。

「I」が ONの位置,「O」が OFFの位置です。

2. フロントパネルのスタンバイスイッチを OFFにする。

3. リアパネルの AC インレットに電源コードセットを接続する。

4. 電源コードセットのプラグを接地極付きコンセントに差し込む。

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第 2章 設置と使用準備

18 ELECTRONIC DC LOAD

動作を確認する

設置場所の確認が終了したら,本製品単体の動作確認をします。負荷ケーブル,リモートセンスケーブ

ル,及び外部制御ケーブルを外してください。

電源スイッチを ONにする 電源スイッチはフロントパネル,及びリアパネルの 2か所にあります。両者の機能を下記に示します。

リアパネルの POWERスイッチ(主電源スイッチ)

リアパネルの POWERスイッチは,主電源のオン,オフを切り替えます。

フロントパネルのスタンバイスイッチ

フロントパネルのスタンバイスイッチで,スタンバイ状態と起動を切り替えます。スタンバイ状態は待機

電力がかかりますので,長期にご使用にならない場合はリアパネルのPOWERスイッチをOFFにしてく

ださい。

1. 電源コードセットが正しく接続されていることを確認する。

2. フロントパネル,及びリアパネルの負荷端子には何も接続されていないことを確認する。

3. リアパネルの POWERスイッチを ONにする。

「I」が ONの位置,「O」が OFFの位置です。

4. フロントパネルのスタンバイスイッチを ONにする。

起動画面,及びバージョンが表示された後,メイン画面になります。

ご購入後,初めてPOWERスイッチとスタンバイスイッチの両方をONにしたときには,工場出荷時設定

で立ち上がります。

なにも表示されないとき 電源コードセットの接続を確認してください。

電源電圧を確認してください。

入力電圧範囲は AC85 V~264 V,周波数は 50 Hz ±2 Hz/60 Hz ±2 Hzです。

アラームが発生 保護機能が作動しています。アラームの原因を取り除いてください。第 10章 保護,アラーム機能

の「保護,アラーム機能」を参照してください。

冷却用のファンを内蔵 内部の冷却用ファンは,冷却の必要に応じて回転速度を制御しています。回転音が変化する場合があ

りますが故障ではありません。

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 19

バージョンの確認 システム画面で確認します。第8章 メニュー,システムの「FIRMWARE VERSIONの表示」を参照して

ください。

DLxxxxx

RIPPLE GPIB / DIDO IF

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第 2章 設置と使用準備

20 ELECTRONIC DC LOAD

配線

ケーブルを接続する

負荷ケーブル,リモートセンスケーブル,外部制御ケーブルを接続します。

注意 機器を破損することがあります。

必ずリアパネルの POWERスイッチを OFFにしてください。

TARGET DEVICE:供試電源や試験物など(供試機器)

SG:シグナルジェネレータ(基準電圧源や発振器など)

:フロントパネル負荷端子への接続

:リアパネル負荷端子への接続

※同時接続はできません。

※負荷端子のネジは300 WがM6,1000 WがM8となります。

TARGET

DEVICE

+

SG +

負荷ケーブル

リモートセンスケーブル

外部制御ケーブル

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 21

負荷ケーブル 負荷ケーブルは,リアパネル負荷端子,又はフロントパネル負荷端子と供試機器を接続します。リアパ

ネル負荷端子,又はフロントパネル負荷端子,どちらか一方に接続できます。両方に接続した状態では

使用できません。

警告 感電の危険があります。

通電中は負荷端子に触れないでください。

必ず端子台カバーを使用してください。

負荷端子に電圧が残っている場合があるので,以下の手順で負荷ケーブルを外して下さい。

① 供試機器の出力を OFFにする。

② 負荷を ONにし電圧が下がったことを確認し,OFFする。

③ POWERスイッチを OFFする。

④ 負荷ケーブルを外す。

本製品はフロントパネル負荷端子とリアパネル負荷端子が内部で接続されています。一方に

入力された電圧は,他方に出力されます。

負荷ケーブルの接続は,本製品と供試機器間を最短距離で接続してください。安定な動作を確保

するために,3 m未満で接続してください。

負荷ケーブルは電流に見合った導体サイズのケーブルを使用してください。

負荷ケーブルはスリーブ付きの圧着端子を使用し,負荷端子のねじで確実に固定してください。

負荷ケーブルが長い場合には,ケーブルを撚りあわせてください。

推奨するケーブルの導体サイズ

負荷電流 Io ケーブルの導体サイズ

Io≦10 A AWG16以上

10 A<Io≦30 A AWG12以上

30 A<Io≦60 A AWG8以上

注意 本製品を破損することがあります。

負荷端子の最大定格を超えないようにしてください。

リアパネル負荷端子の最大定格

モデル 最大定格電圧 最大定格電流

LN-300A 120 V 60 A

LN-300C 500 V 12 A

LN-1000A 120 V 180 A

LN-1000C 500 V 36 A

注意 バインジングポスト型負荷端子の接続部分が発熱することがあります。

バナナプラグなどで接続する場合には,負荷電流を 20 A以下にしてください。

バインジングポスト型端子の横穴で接続する場合には,負荷電流を 20 A以下にしてください。

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第 2章 設置と使用準備

22 ELECTRONIC DC LOAD

注意 本製品を破損することがあります。

負荷端子へ入力する電圧と周波数には下記に記載します制限値があります。この制限値を超

えないようにしてください

負荷ケーブルのインダクタンスに対しても安定に動作するために、負荷端子間にはコンデンサと抵抗の直列回路が接続

されています。この抵抗の許容損失は以下の式のようになります。負荷端子間への入力はこの制限値を超えないように

してください。

負荷端子への入力電圧 : V [ Vrms ]

入力周波数 : f [ Hz ]

とすると

LN-300A,LN-1000Aの場合の制限値

LN-300C,LN-1000Cの場合の制限値

上記式をグラフにすると以下のようになります。

10

100

1000

10000

10 100 1000

負荷端子への入力周波数

[ Hz

]

負荷端子への入力電圧 [ Vrms ]

負荷入力電圧と負荷入力周波数の許容値

LN-300A/1000A

LN-300C/1000C

LN-300A/1000A

LN-300C/1000C

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 23

リモートセンスケーブル リモートセンスケーブルは,供試機器の端子部分の電圧を測定するために使用します。SENSE端子と

供試機器の端子部分を接続します。負荷ケーブルが長い場合など,必要に応じて接続してください。使

用電線は,下記に記載したものを使用してください。シールド線やツイストケーブルなどを使用してくださ

い。極性に注意してください。

警告 SENSE端子は負荷端子と同じ電位のため,感電の危険があります。

リモートセンスケーブルを接続するときは,必ず供試機器の出力を OFFにしてください。

SENSE端子を使用する場合は,リアパネルにある, リモートセンス選択スイッチを EXT(外部センス)

に設定します。SENSE端子を使用しない場合は,INTに設定します。異なった設定となっている場合,

正常な測定ができなくなったり,設定及び過電力保護が効かなくなることがあります。

リモートセンス選択スイッチの設定は供試物の出力を OFFにしてから行ってください。

SENSE端子

使用電線

単線:φ 0.4 mm~φ 1.2 mm (AWG26~AWG16)

撚線:0.3 m㎡~1.25 m㎡ (AWG22~AWG16),素線径φ 0.18 mm以上

外部制御ケーブル 外部制御ケーブルは,負荷モードを外部制御モードにしたときに使用します。外部制御ケーブルで,

EXT IN端子を外部の基準電源や信号源に接続します。使用電線は,リモートセンスケーブルと同様の

ものを使用してください。接続にはツイストケーブルを使用してください。

EXT IN端子は直流信号入力用です。交流信号を入力する場合には,オフセット電圧を入力交流信号

に重畳し,0 Vを下回らない(負極性にならない)ようにしてください。

入力電圧範囲内は 0 V~10 V,DC~100 kHzの範囲で使用してください。

正極 N.C. 負極

電線を差し込む

リモートセンス選択スイッチ

導体部,約 10 mm

マイナスドライバの

先端で押す

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第 2章 設置と使用準備

24 ELECTRONIC DC LOAD

警告 EXT IN端子は負荷端子と同じ電位のため,感電の危険があります。

外部制御ケーブルを接続するときは,必ず供試機器の出力を OFFにしてください。

外部制御端子

安定な動作を確保するために

インダクタンスの影響について

逆起電力

負荷電流が変化すると,負荷ケーブル,及び本製品の内部インダクタンスによって逆起電力が生じます。

この逆起電力によって生じた電圧降下は,負荷電流の立ち上がり時間に大きな影響を与えます。電圧

降下によって負荷端子間電圧が低くなり,この製品が電流を引くことができなくなる場合があります。

電圧降下を少なくする

本製品の内部インダクタンスは非常に小さいのですが,ゼロでは無いため負荷端子間に電圧が必要と

なります。接続ケーブルのインダクタンスによっても電圧降下は発生するので,電圧降下を少なくするた

めに,負荷ケーブルのインダクタンスをなるべく小さくしてください。

リアパネル負荷端子を推奨 (LN-300A, LN-300Cについて)

LN-300A,及び LN-300Cでは,フロントパネルの負荷端子は,リアパネルの負荷端子より内部インダク

タンスが大きくなっています。低電圧おいてスルーレートを速くする場合は,リアパネル負荷端子を使用

してください。LN-1000A,及びLN-1000Cでは,フロントパネル,及びリアパネルの負荷端子は,内部イ

ンダクタンスの違いはありません。共に同じ条件で使用できます。

リアパネル負荷端子電圧における最大設定スルーレート

モデル リアパネル

負荷端子電圧 Vin 最大設定スルーレート

LN-300A

6 V≦Vin 20 A/μs

5 V≦Vin 15 A/μs

4 V≦Vin 10 A/μs

3 V≦Vin 5 A/μs

LN-300C 3 V≦Vin 1 A/μs

低インダクタンスケーブル

配線上のインダクタンスを低減するには,オプションの低インダクタンスケーブルを御利用ください。

LL-050はインダクタンスが 80 nHです。一般のケーブル(AWG 7相当)に比べ,1/5にインダクタンスを

低減することができます。

正極 負極

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 25

負荷電流値による影響について 負荷端子電圧やケーブルのインダクタンスの影響以外にも,負荷電流値が電流レンジの最大電流値に

対して低い場合,スルーレートが遅くなる場合があります。以下に一例をあげて説明します。

上図において,スルーレートを 10 A/μs,負荷電流を 10 Aに設定した場合は,上図の 10 Aのラインとな

ります。これは 1 μs当たり,10 Aの変化量を表した波形図になります。

同様に,スルーレートを 10 A/μs,負荷電流を 5 Aに設定した場合は,上図の 5 Aのラインとなります。

これは 500 ns当たり,5 Aの変化量を表した波形図になります。

一方,スルーレートを 10 A/μs,負荷電流を 2 A と設定した場合は,上図の 2 Aのラインとなります。

この場合には,200 ns当たり 2 Aの変化量を表した波形図となることが理想ですが,実際には設定した

10 A/μsより遅くなっています。(図の例では500 nsになっていますが,負荷端子電圧やケーブルのイン

ダクタンスの影響を受けるため,必ず 500 nsになるわけではありません)

負荷電流

時間

10 A

5 A

2 A

200 ns

500 ns

1 μs

5 A以下の電流値では

設定したスルーレートよりも遅くなります。

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第 2章 設置と使用準備

26 ELECTRONIC DC LOAD

電流モニタ出力の接続

電流モニタ出力信号は,オシロスコープで電流波形をモニタするときに使用します。出力電圧は 5 V/フ

ルスケール,出力インピーダンスは 50 Ωです。電流レンジが Lレンジの場合,出力電圧は 0.2 V/フル

スケールとなります。

モデル

出力電圧(フルスケール値)

電流レンジが

H,Mレンジ

電流レンジが

L レンジ

LN-300A 5 V/60 A 0.2 V/0.6 A

LN-300C 5 V/12 A 0.2 V/0.12 A

LN-1000A 5 V/180 A 0.2 V/1.8 A

LN-1000C 5 V/36 A 0.2 V/0.36 A

警告 電流モニタ端子は負荷端子と同じ電位のため,感電の危険があります。

通電中は電流モニタ端子に触れないでください。

電流モニタ端子に電圧が残っている場合があるので,以下の手順で接続ケーブルを外して下

さい。

① 供試機器の出力を OFFにする。

② ON/OFFキーにて,1度負荷を ONする。

③ POWERスイッチを OFFする。

④ 接続ケーブルを外す。

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 27

注意 機器を破損することがあります。

本製品の電流モニタ出力は負荷端子と同じ電位です。電流モニタ端子の共通側(BNC 端子の

外側金属部分)と,負荷端子の負極側()は,内部で接続されています。

本製品,供試機器,及び外部の機器を循環する過電流が流れることがあります。

負荷端子に供試機器,及び電流モニタ端子に外部の機器を接続している場合は,外部の機器

の共通側を,負荷端子の正極側(+)に接続しないでください。

電流モニタ出力の GND接続点について(内部等価回路)

電流モニタ端子の共通側(BNC端子の外側金属部分)と,負荷端子の負極側()は,内部で接続され

ています。

+

-

X

1

+

-

T

2

T

1

g

a

t

e

S

o

u

c

e

D

r

a

i

n

L

O

A

D

+

X

2

M

O

S

F

E

T

_

N

c

h

S

h

u

n

t

R

R

1

L

O

A

D

-

R

e

f

_

V

R

2

+

-

X

3

+

-

T

2

T

1

R

3

R

4

R

5

R

6

I

M

o

n

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第 2章 設置と使用準備

28 ELECTRONIC DC LOAD

オシロスコープとの接続について オシロスコープを使用する場合,下図に示すように,プローブの接続極性に注意して接続してください。

プローブは 1 MΩで終端してください。50 Ωで終端しないでください。

正しいプローブの接続

注意 機器を破損することがあります。

下図に示すように,プローブのGND側を負荷端子の正極側(+)に接続した場合,プローブとオ

シロスコープを通して過電流が流れることがあります。

負荷端子に供試機器,及び電流モニタ端子に外部の機器を接続している場合は,外部の機器

の共通側を,負荷端子の正極側(+)に接続しないでください。

プローブは 50 Ωで終端しないでください。

誤ったプローブの接続(過電流が流れる場合)

負荷

回路

モニタ

回路

+

供試電源

LOAD

プローブ

Ch1

Ch2

オシロスコープ LNシリーズ

MON

負荷

回路

モニタ

回路

+

供試電源

LOAD

プローブ

Ch1

Ch2

オシロスコープ LNシリーズ

MON

ここの接続が間違い

プローブの GND

過電流

プローブの GND

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第 2章 設置と使用準備

ELECTRONIC DC LOAD 29

トリガ信号出力の接続

トリガ信号出力は,ダイナミックモード動作の波形をオシロスコープで観測するときのトリガ信号として使

用します。出力は負荷端子電位からフォトカプラで絶縁され,筐体電位になっています。出力電圧は

+4V,パルス幅はステップ 1の実行時間の設定値です。使用電線は,リモートセンスケーブルと同様の

ものを使用してください。

トリガ信号出力端子

トリガ信号出力波形

正極 負極

時間

TRIG OUT

負荷

+4 V

ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4

0 V

ステップ 1のみ

+4V出力

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第 2章 設置と使用準備

30 ELECTRONIC DC LOAD

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第 3章 基本操作

第 3章 基本操作

この章では,メニューの構造,パネル操作の基本,その他の基本的な操作について説明します。

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第 3章 基本操作

32 ELECTRONIC DC LOAD

各部の名称

フロントパネル

番号 名称 機能 参照

章番号

1 表示部 カラーLCD。設定値や測定値などを表示 -

2 ファンクションキー 横メニュー,縦メニュー項目選択 3

3 モディファイノブ 数値入力 3

4 CURSORキー 上下キー:数値増減

左右キー:数値桁指定 3

5 CANCELキー 前の操作に戻る。リモートコントロールの解除。アラームの解除 3

6 ENTERキー 設定項目の確定 3

7 ON/OFFキー 負荷のオン,オフ 3

8 MENUキー メニュー画面に入る/メイン画面に戻る 3

9 スタンバイスイッチ スタンバイ状態と起動を切り替える 2

10 USBコネクタ USB2.0規格に適合したインタフェース 2

11 MEMORYキー メモリ画面に入る/メイン画面に戻る 9

12 LOAD端子* フロントパネル負荷端子。供試機器を接続する端子

リアパネルの負荷端子とは内部で接続 2

13 吸気口 冷却用の空気取り込み口 -

*上図の LOAD端子は,LN-300A ,LN-300C の場合です。LN-1000A ,LN-1000C の場合は,バスバーになり

ます。外観図をご参照ください。

4

5

6

8

7

3

10

1

9 11 12

13 2

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第 3章 基本操作

ELECTRONIC DC LOAD 33

表示部

番号 名称 機能 参照

章番号

1 縦メニュー* 選択した横メニューに対する設定内容表示。選択すると確定 3

2

設定値*

Range:電圧レンジ。Lレンジ,又は Hレンジを表示 4

3 Range:電流レンジ。Lレンジ,Mレンジ,又は Hレンジを表示 4

4 SlewRate:スルーレートの設定値を表示 4

5 Value:負荷設定値。設定する桁を明暗反転表示 3

6

Mode:負荷モード

CC:定電流モード

CR:定抵抗モード

CV:定電圧モード

CP:定電力モード

EX:外部制御モード

ST:ショートモード

4

7 横メニュー* 画面の基本設定項目 3

8 状態表示 動作モード,VMode動作,マスタ機,OCP,OPP 4,5

6,7,8

9 測定値 電圧,電流,及び電力測定値。表示位置の指定可能 8

*縦メニュー,横メニュー,及び設定値は,選択した画面に対応して表示されます(上図はノーマルモードの画面

例)。

電圧レンジ,電流レンジ一覧

モデル 電圧レンジ L / H 電流レンジ L / M / H

LN-300A 20 V / 120 V 0.6 A / 6 A / 60 A

LN-300C 85 V / 500 V 0.12 A / 1.2 A / 12 A

LN-1000A 20 V / 120 V 1.8 A / 18 A / 180 A

LN-1000C 85 V / 500 V 0.36 A / 3.6 A / 36 A

1

2

3

4

9

7

6

5

8

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第 3章 基本操作

34 ELECTRONIC DC LOAD

リアパネル

番号 名称 機能 参照

章番号

1 MASTER/SLAVE

コネクタ

オプションの MASTER/SLAVE 接続ケーブルを接続。並列運

転時に使用 2

2 TRIG OUT端子 トリガ信号出力。ダイナミックモード動作時に負荷の変化のタイ

ミングに合わせた信号を出力(筐体電位) 2

3 EXT IN端子 外部制御入力。入力電圧範囲は 0 V~10 V(負荷電位) 2

4 SENSE端子 リモートセンスケーブル接続用。リモートセンス選択スイッチが

EXTの場合に有効(負荷電位) 2

5 リモートセンス

選択スイッチ

電圧センス信号の選択スイッチ。リモートセンスケーブルを使

用する場合 EXTに設定 2

6 I MON端子 電流モニタ出力。負荷電流に比例した電圧出力(負荷電位) 2

7 LOAD端子 リアパネル負荷端子。供試機器を接続する端子。

フロントパネルの負荷端子とは内部で接続 2

8 AC インレット 付属の電源コードセットを接続。入力電圧範囲は AC85 V~

264 V 50 Hz/60 Hz 2

9 POWERスイッチ 主電源スイッチ 2

10 RC IN端子 リップルノイズ電圧の測定信号を接続。リップルノイズ測定オプ

ションを内蔵時にBNCコネクタを装着 付録 B

11 排気口 フロントから取り込んだ空気を排気 -

12 オプションボード

取り付け口 GPIB インタフェースや外部制御(DIDO)に使用

13

付録 C

1

2

3

4

5

7 8

9

10

11 12

6

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第 3章 基本操作

ELECTRONIC DC LOAD 35

サイドパネル

番号 名称 機能 参照

章番号

1 取っ手 手持ち用 -

1

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第 3章 基本操作

36 ELECTRONIC DC LOAD

画面の構成

メニュー画面 メイン画面

本製品の基本的な項目を設定します。メ

イン画面,及びシステム画面に移動でき

ます。

本製品の動作モードを設定します。メモ

リ画面,及びメニュー画面に移動できま

す。

システム画面 メモリ画面

ハードウェアの設定,画面の明るさ設

定,バージョンの確認などを行います。メ

ニュー画面に移動できます。

負荷設定を保存できます。8 個のメモリ

があります。メイン画面に移動できます。

メニュー画面 システム画面

メモリ画面

MENU

又は

動作モードの選択

MENU

MEMORY MEMORY

メイン画面

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第 3章 基本操作

ELECTRONIC DC LOAD 37

メニュー

横メニュー,縦メニュー

画面には,横メニューと縦メニューがあります。パネル上には,横メニューの H0~H4に対応したファン

クションキーがあります。同様に縦メニューの V0~V4に対応したファンクションキーがあります。

各々に対応したファンクションキーを押して,メニュー項目を選択します。H0~H4 ,及び V0~V4は,メ

ニューの内容に応じて表示されます。

V0

V1

V2

V3

V4

H0 H1 H2 H3 H4

横メニュー 画面ごとに表示されるメニューです。H4に「1/2↓」(2ページの例)が表示されるときは,複数のページ

があります。

H0 H1 H2 H3 1/2↓

縦メニュー 選択した横メニューの項目(H0,H1,H2,H3,又は H4)に対応して表示されるメニューです。V4に

「NEXT→」が表示されるときは,複数のページがあります(下図は 2ページの例)。

縦メニューの項目は選択すると確定されます。選択と確定の機能を持っています。

1/2

ページ

2/2

ページ

V0

V0

V1

V1

V2

V2

V3

V3

NEXT

NEXT

H0 H1 H2 H3 H4

横メニュー

縦メニュー

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第 3章 基本操作

38 ELECTRONIC DC LOAD

操作

ファンクションキーでメニュー項目を選択

パネル上には,横メニューのH0~H4に対応したファンクションキーがあります。同様に縦メニューのV0

~V4に対応したファンクションキーがあります。各々に対応したファンクションキーを押して,メニュー項

目を選択します。縦メニューを選択すると,選択項目が確定されます。

ポップアップメニューで選択 横メニューには,ポップアップメニューで表示されるものがあります。ファンクションキーでメニュー項目を

選択後,続けてファンクションキーを押して選択します。選択されたメニュー項目は,明暗反転で表示さ

れます。

Voltage

Current

Range

1. 選択したい横メニューのファンクションキーを押す。

ポップアップメニューが表示されます。

2. 手順 1で押したファンクションキーを再び押す。

選択されたメニュー項目は,明暗反転で表示されます。ファンクションキーを押すたびに,ポップ

アップメニューの選択が移動します。

横メニューの選択

縦メニューの選択

H0~H4のファンクションキーを押す

V0~V4のファンクションキーを押す

数値入力 モディファイノブを回す,又は

テンキーのファンクションキーを押してから

ENTERキーを押す

確定

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第 3章 基本操作

ELECTRONIC DC LOAD 39

モディファイノブ

数値入力で使用します。時計方向回転で数値が増加,反時計方向回転で数値が減少します。操作を終

了した時点の値が設定値として確定します。

設定値は画面の設定値表示部に表示されます。

CURSORキー(上下左右キー)

左右キー

設定する数値の桁を指定します。右キーを押すと設定桁が右に,左キーを押すと設定桁が左に移動し

ます。右キーを繰り返し押すと,設定桁は時計方向に回転します。同様に,左キーを繰り返し押すと,設

定桁は反時計方向に回転します。表示桁の関係で,設定桁が左端に行かない場合があります。また設

定分解能の関係で、設定桁が右端に行かない場合があります。

上下キー

数値入力で使用します。上キーを押すと数値が増加し,下キーを押すと数値が減少します。操作を終了

した時点の値が設定値として確定します。設定値は画面の設定値表示部に表示されます。

テンキー

数値入力で使用します。横メニューで数値設定の項目を選択したとき,縦メニューにNUMが表示されま

す。NUMのファンクションキーを押すと,縦及び横メニューにテンキーが表示されます。

小数点は MENUキーを押します。

数値入力後 ENTERキーを押して確定します。設定値は画面の設定値表示部に表示されます。

また設定分解能の関係で、設定桁が右端に行かない場合があります。

数値を間違って入力したとき

1文字戻るときは左キーを押します。入力し直すときは,CANCELキーを押します。再度 NUMのファン

クションキーを押して,テンキー入力を行ってください。

9

8

7

6

5

0 1 2 3 4 .

小数点(MENUキーを押す)

MENU

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第 3章 基本操作

40 ELECTRONIC DC LOAD

メイン画面・動作モード

本製品で最も使用する画面がメイン画面です。各動作モードの内容を設定します。

メイン画面の種類

下記に示す 6つの動作モードに対応したメイン画面があります(動作モードの詳細は第 4,第 5,及び第

7章を参照してください)。

Normal:定常負荷。6つの負荷モード(定電流(CC),定抵抗(CR),定電圧(CV),定電力(CP),

外部制御(EXT),短絡(SHORT))があります

Dynamic(Freq.):周期及びデューティ比を設定し,2種類の負荷を切り替え

Dynamic(Time):変動負荷,変動周期を時間で設定,最大 16種類の負荷を順次切り替え

Sweep R(V-I特性試験):CRモードで負荷を変化させながら,電圧値,及び電流値を測定

Sweep C(過電流特性試験):CCモードで負荷を変化させながら,電流値,及び電圧値を測定

Sweep P(過電力特性試験):CPモードで負荷を変化させながら,電力値,電圧値,及び電流値

を測定

下図は Normalの例です。

動作モードの選択

1. MENUキーを押す。

メニュー画面が表示されます(右ページ)。

2. 横メニューの 1.Func.を選択する。

1.Func.に対応する縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューで動作モードを選択します。

選択した動作モードのメイン画面になります。

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第 3章 基本操作

ELECTRONIC DC LOAD 41

メイン画面とメニュー画面を交互に移動する

MENUキーで,メイン画面とメニュー画面を交互に移動できます。画面を切り替えても,各画面の内容

は保存されています。

1. メイン画面で MENUキーを押す。

メニュー画面に切り替わります。

2. メニュー画面で MENUキーを押す。

現在の動作モードのメイン画面に切り替わります。

現在の動作モードが分からないとき

1. メイン画面で MENUキーを押す。

メニュー画面が表示されます。

2. 横メニューの 1.Func.を選択する。

縦メニューに,現在の動作モードが明暗反転で表示されます。

負荷のオン,オフ(LOAD ON/OFF)

オン

ON/OFFキーを押して ONにすると(キーが点灯),負荷電流が流れます。

オフ

ON/OFFキーを押して OFFにすると(キーが消灯),負荷電流が遮断されます。

本書では,「負荷のオン」を,「負荷オン」,又は「LOAD ON」と表記します。同様に「負荷のオフ」を,「負

荷オフ」,又は「LOAD OFF」と表記します。

MENU

ON/

OFF

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第 3章 基本操作

42 ELECTRONIC DC LOAD

動作モードと負荷モードの組み合わせ

使用できる負荷モード

6つの動作モードに対して,使用できる負荷モードを下表に示します。

負荷モード

動作モード CC CR CV CP EXT SHORT

Normal ○ ○ ○ ○ ○ ○

Dynamic(Freq.) ○ ○ ○ ○

Dynamic(Time) ○ ○ ○ ○

Sweep R ○

Sweep C ○

Sweep P ○

○:使用可能

負荷モードの種類 CCモード:負荷端子電圧が変化しても,一定の電流を流します

CRモード:負荷端子電圧に比例した電流を流します

CVモード:負荷端子電圧が一定となるように電流を流します

CPモード:負荷電力が一定になるように電流を流します

EXTモード:外部制御入力端子の電圧に比例した電流を流します

SHORTモード:負荷端子間を短絡状態(最大電流)にする動作

本書では,「負荷モード」を,下記のように表記します。

定電流モード:「CCモード」,又は「定電流モード」

定抵抗モード:「CRモード」,又は「定抵抗モード」

定電圧モード:「CVモード」,又は「定電圧モード」

定電力モード:「CPモード」,又は「定電力モード」

外部制御モード:「EXTモード」,又は「外部制御モード」

ショートモード:「SHORTモード」,又は「ショートモード」

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

第4章 ノーマルモード(定常負荷)

この章では,ノーマルモードについて説明します。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

44 ELECTRONIC DC LOAD

ノーマルモードの概要

負荷モード

下記に示す 6つの負荷モードがあります。

定電流モード

定抵抗モード

定電圧モード

定電力モード

外部制御モード

ショートモード

定電流モード 負荷端子電圧が変化しても,一定の電流を流します。

定抵抗モード 負荷端子電圧に比例した電流を流します。抵抗負荷と同様の動作をします。

設定電流

負荷端子電圧

負荷電流

設定抵抗

負荷端子電圧

負荷電流

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 45

定電圧モード 負荷端子電圧が一定となるように負荷電流を流します。充電式のバッテリなどを模擬できます。

定電力モード 負荷電力が一定になるように負荷電流を流します。スイッチング電源のように,電圧が下がると電流が

増加するような装置を模擬できます。

外部制御モード リアパネルの EXT IN端子に入力された電圧に比例した負荷電流を流します。

ショートモード 負荷端子間が短絡状態になります。最大定格電流,又は設定された電流リミット設定値までの電流が

流せます。電流レンジは Hレンジに固定されます。

設定電圧

負荷端子電圧

負荷電流

設定電力

負荷端子電圧

負荷電流

外部制御設定電流

外部制御電圧

負荷電流

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

46 ELECTRONIC DC LOAD

メニュー

ノーマルモード設定メニューを選択する

先ずメニュー画面に入ります。次にメイン画面に入ります。

1. MENUキーを押す。

下図に示す,メニュー画面が表示されます。

2. 横メニューの 1.Func.を選択する。

1.Func.に対応する縦メニューが表示されます。1.Func.が選択されているときは,手順 3に進みま

す。

3. 縦メニューの Normalを選択する。

Normal(定常負荷)設定画面が表示されます。

Normal(定常負荷)設定画面から抜け出る Normal(定常負荷)設定画面から出るには 2つの方法があります。

MENUキーを押すと,メニュー画面になります。

MEMORYキーを押すと,メモリ画面になります。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 47

ノーマルモード設定メニュー Normal

Normal

Mode 負荷モード設定

1/2ページ

CC CCモード

CR CRモード

CV CVモード

CP CPモード

NEXT→ 2/2ページへ移動

2/2ページ

EX EXTモード

ST SHORTモード

NEXT→ 1/2ページへ移動

Range 電圧レンジ,電流レンジを設定

Voltage 電圧レンジ設定。H,Lの 2レンジがあります。

レンジの値は機種よって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Current

電流レンジ設定。H,M,Lの 3レンジがありま

す。レンジの値は,機種及び負荷モードによっ

て異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Mレンジ Mレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Auto オートレンジ

Value 負荷設定(CR以外)

NUM テンキーで数値設定

SET 0 設定値をゼロにする

測定値

設定値

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

48 ELECTRONIC DC LOAD

負荷設定(CR)

NUM テンキーでコンダクタンス値を設定

MIN. コンダクタンス値の最小値

SlewRate スルーレート設定(CC,EXT)

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

スルーレート設定(CV)

Fast 応答時間 高速

Slow 応答時間 低速

負荷を設定する前に

注意 供試電源を破損する恐れがあります。

負荷モードを設定する場合は,ON/OFFキーで負荷オフにしてください。

負荷設定条件によっては,短絡に近い状態になることがあります。

レンジ切り替え

レンジを切り替える場合はON/OFFキーで負荷オフにしてください。負荷オンの状態でレンジを切り替え

た場合,一旦無負荷状態になります。

リモートセンス

負荷モードがCRモード,CVモード,又はCPモードの場合は,電圧検出回路が動作します。このため,

SENSE端子を使用するときは,リモートセンス選択スイッチを正しく設定する必要があります。設定方

法は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

注意 設定,測定,及び過電力保護が正しく動作しなくなります。

SENSE 端子を使用しない場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず INT に設定してくださ

い。

SENSE 端子を使用する場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず EXT に設定してくださ

い。

外部との通信

横メニューに Remoteが表示されている場合は,リモートコントロール中です。負荷の設定はできませ

ん。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 49

ノーマルモードの設定項目

設定項目 内容

Mode 負荷モード CC,CR,CV,CP,EXT,SHORT

Range 電圧レンジ Hレンジ,Lレンジ

電流レンジ Hレンジ,Mレンジ,L レンジ,オートレンジ

Value 負荷の値 電流,コンダクタンス(抵抗),電圧,電力

SlewRate スルーレート 立ち上がり,立ち下がりは同値

CLim. 電流リミット 設定値の 110%で電流制限。

工場出荷時設定は Hレンジの最大値

VMode 自動負荷モード

切り替え 動作モード,指定電圧

負荷を設定する

負荷モードを設定する(Mode)

1. 横メニューの Modeを選択する。

Modeの縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューから設定したい Modeを選択する。

CCモード,CRモード,CVモード,CPモード,EXT(外部制御)モード,又はSHORT(ショート)モー

ドを選択します。

レンジを設定する(Range)

電圧レンジ,及び電流レンジを設定します。リップルノイズ測定オプションが搭載されているときは,リッ

プルノイズ測定のメニューが表示されます。

電圧レンジ 電圧レンジを設定します。H,Lの 2 レンジがあります。レンジの値は機種によって異なります。

1. 横メニューの Rangeを選択する。

2. 続けてファンクションキーを押して Voltageを選択する。

選択されたメニュー項目は,明暗反転で表示されます。縦メニューにレンジが表示されます。レンジ

の値は機種によって異なります。

電圧レンジ Lレンジ Hレンジ

LN-300A,LN-1000A 20 V 120 V

LN-300C,LN-1000C 85 V 500 V

3. 縦メニューのレンジを選択する。

電圧レンジが設定されます。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

50 ELECTRONIC DC LOAD

電流レンジ

1. 横メニューの Rangeを選択する。

2. 続けてファンクションキーを押して Currentを選択する。

選択されたメニュー項目は,明暗反転で表示されます。縦メニューにレンジが表示されます。レンジ

の値は機種によって異なります。

電流レンジ Lレンジ(*1) Mレンジ Hレンジ Autoレンジ(*2)

LN-300A 0.6 A 6 A 60 A 0.6 A (0 A 設定時)

LN-300C 0.12 A 1.2 A 12 A 0.12 A (0 A 設定時)

LN-1000A 1.8 A 18 A 180 A 1.8 A (0 A 設定時)

LN-1000C 0.36 A 3.6 A 36 A 0.36 A (0 A 設定時)

*1 : Lレンジは CCモードのみです。

*2 : Auto レンジは CC/CR/CP/EXTモードのみです。現在の設定値に合わせて

最も設定分解能が高くなるレンジに自動で切り替わります。

3. 縦メニューのレンジを選択する。

電流レンジが設定されます。

負荷を設定する(Value)

負荷の設定値を入力するには,モディファイノブ,CURSORキー又はテンキーを使用します。設定され

た値は他の負荷モードへ移行した場合も保持されます。

負荷の設定は,LOAD ON/OFFの状態に関わらず行うことができます。

モディファイノブを使う モディファイノブを回すとその方向に応じて設定値が増減します。時計方向に回転すると値が増加し,反

時計方向に回すと減少します。

1. 横メニューの Valueを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 左右キーを使用して,設定桁を指定する。

指定した桁は明暗反転で表示されます。

3. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると,そのまま数値が確定されます。

テンキーを使う テンキーで,設定値を直接入力することができます。数値入力後,ENTERキーを押して確定します。

1. 横メニューの Valueを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューの NUMを選択する。

テンキーが表示されます。

3. テンキーで設定値を入力する。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 51

4. ENTERキーを押す。

入力した数値が確定されます。

■注記 横メニューの Valueは,画面内で基本となるメニューです。

横メニューの Value 以外が選択されてない状態では,横メニューの Value が有効となっていま

す。縦メニューで負荷の値を,すぐに設定,又は変更できます。

設定範囲 CCモード

モデル 電流レンジ

L レンジ Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.0000 A~0.6000 A 0.0000 A~6.0000 A 0.000 A~60.000 A

LN-300C 0.0000 A~0.1200 A 0.0000 A~1.2000 A 0.000 A~12.000 A

LN-1000A 0.0000 A~1.8000 A 0.000 A~18.000 A 0.00 A~180.00 A

LN-1000C 0.00000 A~0.36000 A 0.0000 A~3.6000 A 0.000 A~36.000 A

設定範囲の上限又は下限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(電流値)

となります。

CRモード(コンダクタンス値設定,抵抗値表示)

モデル 電圧レンジ 電流レンジ

Mレンジ Hレンジ

LN-300A

L レンジ 20 V 0.0005 S~4.0000 S

(2000.0 Ω~0.2500 Ω)

0.005 S~40.000 S

(200.00 Ω~0.0250 Ω)

Hレンジ 120 V 0.00016 S~1.3333 S

(6000.2 Ω~0.7500 Ω)

0.0016 S~13.333 S

(600.00 Ω~0.0750 Ω)

LN-300C

L レンジ 85 V 0.00004 S~0.33333 S

(25000 Ω~3.0000 Ω)

0.0004 S~3.3333 S

(2500.0 Ω~0.3000 Ω)

Hレンジ 500 V 0.00001 S~0.11111 S

(69999 Ω~9.0000 Ω)

0.0001 S~1.1111 S

(6999.9 Ω~0.9000 Ω)

LN-1000A

L レンジ 20 V 0.001 S~12.000 S

(666.67 Ω~0.0833 Ω)

0.01 S~120.00 S

(66.667 Ω~0.0083 Ω)

Hレンジ 120 V 0.0005 S~4.0000 S

(2000.0 Ω~0.2500 Ω)

0.005 S~40.000 S

(200.00 Ω~0.0250 Ω)

LN-1000C

L レンジ 85 V 0.0001 S~1.0000 S

(8333.3 Ω~1.0000 Ω)

0.001 S~10.000 S

(833.33 Ω~0.1000 Ω)

Hレンジ 500 V 0.00004 S~0.33330 S

(23333 Ω~3.0003 Ω)

0.0004 S~3.3333 S

(2333.3 Ω~0.3000 Ω)

設定範囲の上限又は下限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(コンダ

クタンス値)となります。

CVモード

モデル 電圧レンジ

LN-300A LN-1000A

L レンジ 20 V 0.000 V~20.000 V

Hレンジ 120 V 0.00 V~120.00 V

LN-300C LN-1000C

L レンジ 85 V 0.000 V~85.000 V

Hレンジ 500 V 0.00 V~500.00 V

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

52 ELECTRONIC DC LOAD

設定範囲の上限又は下限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(電圧値)

となります。

CPモード

モデル 電流レンジ

Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.000 W~40.000 W 0.00 W~300.00 W

LN-300C

LN-1000A 0.00 W~120.00 W 0.0 W~1000.0 W

LN-1000C

設定範囲の上限又は下限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(電力値)

となります。

EXTモード

外部制御入力に 10 V を入力したときの電流値(フルスケール値)を設定します。

モデル 外部制御入力電圧 電流レンジ

Mレンジ Hレンジ

LN-300A

0 V~10 V

0.0000 A~6.0000 A 0.000 A~60.000 A

LN-300C 0.0000 A~1.2000 A 0.000 A~12.000 A

LN-1000A 0.000 A~18.000 A 0.00 A~180.00 A

LN-1000C 0.0000 A~3.6000 A 0.000 A~36.000 A

設定範囲の上限又は下限を超えて設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(電流値)

となります。

SHORTモード

モデル Hレンジ(最大定格)

LN-300A 60 A

LN-300C 12 A

LN-1000A 180 A

LN-1000C 36 A

負荷端子間が短絡状態になります。電流レンジは Hレンジに固定されます。

電流の設定値は最大定格電流になります。電流リミットを設定した場合には,電流リミット値の 110%と

なります。

スルーレートを設定する(SlewRate)

負荷オンのまま,負荷設定値を変更した時のスルーレートが変更できます。スルーレートは立ち上がり,

立ち下りともに同じ値が設定されます。設定が可能な負荷モードはCCモード及び EXTモードです。CV

モードは応答時間で設定します。

1. 横メニューの SlewRateを選択する。

縦メニューに設定の種類が表示されます。

2. 縦メニューの項目を選択する。

テンキー入力は NUMを選択します。

MAXは最大値が選択されます。

MINは最小値が選択されます。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 53

設定範囲 CCモードのスルーレート

モデル 電流レンジ

L レンジ Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.005 A/μs~0.500 A/μs 0.02 A/μs~2.00 A/μs 0.2 A/μs~20.0 A/μs

LN-300C 0.00025 A/μs~0.0250 A/μs 0.001 A/μs~0.100 A/μs 0.01 A/μs~1.00 A/μs

LN-1000A 0.0075 A/μs~0.750 A/μs 0.03 A/μs~3.00 A/μs 0.3 A/μs~30.0 A/μs

LN-1000C 0.00075 A/μs~0.075 A/μs 0.003 A/μs~0.300 A/μs 0.03 A/μs~3.00 A/μs

設定範囲の上限又は下限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(スルー

レート)となります。

CVモードの応答時間

応答時間は,Fast,又は Slowの 2とおりです。この値は電圧レンジに依存しません。Fastにした場合,

供試電源の応答時間との関係で,発振状態となる場合があります。このような場合には Slowを選択し

てください。

EXTモードの設定範囲

モデル 電流レンジ

Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.02 A/μs~2.00 A/μs 0.2 A/μs~20.0 A/μs

LN-300C 0.001 A/μs~0.100 A/μs 0.01 A/μs~1.00 A/μs

LN-1000A 0.03 A/μs~3.00 A/μs 0.3 A/μs~30.0 A/μs

LN-1000C 0.003 A/μs~0.300 A/μs 0.03 A/μs~3.00 A/μs

設定範囲の上限又は下限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値又は最小値(スルー

レート)となります。

電流リミット機能を使う

電流リミット機能は,過電流保護機能の一種です。設定した電流を検出したとき,負荷オフにしないで,

負荷オンのまま,電流リミット設定値の 110 %で電流を制限します。工場出荷時設定は,Hレンジの最

大値です。過電流保護機能は,第 10章 保護,アラーム機能の「過電流保護」を参照してください。

電流リミット設定値は,共通の設定値です。

ノーマルモード,ダイナミックモード,及びスイープの各動作モードで、共通の設定値です。電流リミット

設定値が負荷設定値(Value値)より小さい場合,負荷オンすると過電流保護が作動します。この場合

には,ON/OFFキーで負荷オフにしてから,電流リミット設定をやり直してください。

電流リミット設定値は保存されます。電流リミット設定値(p.111)を参照してください。。

CVモードで電流リミット機能(CV+CLim.)使う CV+CLim.機能は,CVモードに電流リミット機能を追加したものです。設定した電圧まで,電流リミット設

定値の定電流動作を行います。CV+CLim.機能は,電池の放電試験に最適です。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

54 ELECTRONIC DC LOAD

電圧の設定方法は CVモードの設定と同じです。

電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及びOCP Load Off設定(p.130)を参照してく

ださい。

自動負荷モード切り替え(VMode機能)を使う

運転中の「電圧上昇時」又は「電圧下降時」に,負荷モードを自動的に切り替える機能です。負荷モード

を切り替えずに,負荷オフにすることもできます。切り替わり時間は 700 ms程度(測定の設定条件によ

る) です。

低電圧リミッタ,低電圧保護,又は過電圧保護機能として使用できます。例えば,低電圧保護機能では,

電池などの放電試験時に指定電圧以下にならないようにして電池を保護することができます。

レンジの不整合が発生するために,CCモード以外から CCモードへの移行はできません。

負荷モードは,EXTモード,SHORTモードでは使用できません。

動作モードは,Normal(定常負荷)時のみ有効です。

電圧を指定して負荷モードを切り替える 前もって VMode電圧を設定します。VMode電圧とは,負荷モードを切り替えるための条件となる電圧

です。VModeの設定は,メニュー画面で行います。詳細は,第 8章 メニュー,システムの「VMode電

圧設定」を参照してください。

実行

実行

負荷のオン,オフ ON/OFF キーを押して ONにすると(キーが点灯),負荷電流が流れます。OFFにすると(キーが消灯),

負荷電流が遮断されます。

うまくいかないとき

発振状態になる CVモードでは,動作原理上,供試電源や接続の関係で負荷制御が安定せず,発振してしまう場合があ

ります。この場合応答時間を変更することで安定にすることができます。

リモートセンス 負荷モードがCRモード,CVモード,又はCPモードの場合は,電圧検出回路が動作します。このため,

CV設定電圧

負荷端子電圧

負荷電流

CLim.設定電流

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 55

SENSE端子を使用するときは,リモートセンス選択スイッチを正しく設定する必要があります。設定方

法は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

注意 設定,測定,及び過電力保護が正しく動作しなくなります。

SENSE 端子を使用しない場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず INT に設定してくださ

い。

SENSE 端子を使用する場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず EXT に設定してくださ

い。

設定した電流が流れない 電流リミットが設定されている可能性があります。電流リミット設定値(p.111)を確認してください。

保護・アラームの発生

保護・アラームの発生と同時にビープ音と,メッセージを表示し,負荷オフになります。詳細は,第 10章

の「保護,アラーム機能」を参照してください。

アラームの種類 動作

過電流保護

設定電流を検出すると,負荷オフとなって電流を遮断する。電流リミッ

ト機能を設定した場合は,負荷オンのまま,設定値の 110%で電流制

限する。電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及

び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してください。

過電力保護

定格電力を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。負荷オンの

ままを選択した場合は,負荷オンのまま,定格値の 110%で電力制限

する。設定については,OPP LOAD OFF設定(p.131)を参照してくだ

さい。

過熱保護 負荷部が温度異常になると,負荷オフとなって電流を遮断する。

過電圧アラーム(※1) 電圧レンジ毎の過電圧検出値(p.146)を超えると,負荷オフとなって電

流を遮断し,アラームが発生する。

逆接続アラーム(※1) 負荷端子への逆接続を検出すると,アラームが発生する。

※1負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

■注記 定電力モードの運転中に,過電流保護が作動することがあります。

定電力モードの動作では,負荷端子電圧が下がると,引き込む電流が増加します。負荷電流

が,設定した本製品の保護電流値に達すると,過電流保護が作動します。

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第 4章 ノーマルモード(定常負荷)

56 ELECTRONIC DC LOAD

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

第5章 ダイナミックモード(変動負荷)

この章では,ダイナミックモードについて説明します。

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

58 ELECTRONIC DC LOAD

ダイナミックモードの概要

動作方式

ダイナミックモードでは,複数の負荷を順次切り替えて実行することができます。

Dynamic(Freq.)モードと, Dynamic(Time)モードの 2つのモードがあります。

Dynamic(Freq.)モードでは,周期(Period)及びStep1のデューティ比(Duty1)を設定し,2種類の負荷

を切り替えることが可能です。

Dynamic(Time)モードでは,Step毎の時間(Time)を設定し,最大 16種類の負荷を順次切り替えるこ

とが可能です。

Dynamic(Freq.)モード Dynamic(Time)モード

繰り返し動作

繰り返し動作(リピート),及び Dynamic(Time)のみ単発動作(シングル)ができます。

使用できる負荷モード

使用できる負荷モードは,CCモード,CRモード,CVモード,及び CPモードです。運転中に負荷モード

を切り替えることはできません。

トリガ信号出力

リアパネルの TRIG OUT端子からトリガ信号が出力されます。ダイナミックモードの動作波形をオシロ

スコープで観測するときのトリガ信号や,他の機器と同期をとるときに使用します。

CR CV CP CC EXT SHORT

使用できる負荷モード

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 59

Dynamic(Freq.)モードの代表例

2種類の負荷を交互に切り替えます。負荷 1,負荷 2 を,周期(Period)及びステップ 1のデューティ比

(Duty1)で設定し交互に切り替えています。スルーレートはステップ各々個別に設定できます。

Dynamic(Time)モードの代表例

2種類の負荷を交互に切り替える場合を下記に示します。ステップ(Step)1の負荷(Value)1 とステップ

(Step)2 の負荷(Value)2 を交互に切り替えています。実行時間(Time),及びスルーレート(SlewRate)

はステップ(Step)各々個別に設定できます。

時間

デューティ比

スルーレート 1 スルーレート 2

ステップ 1 ステップ 2 ステップ 1

周期

負荷 1

負荷 2

時間

負荷 1

実行時間 1 実行時間 2

スルーレート 1 スルーレート 2

ステップ 1 ステップ 2 ステップ 1

負荷 2

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

60 ELECTRONIC DC LOAD

メニュー

ダイナミックモード設定メニューを選択する

先ずメニュー画面に入ります。次にメイン画面に入ります。

1. MENUキーを押す。

メニュー画面が表示されます。

2. 横メニューの 1.Func.を選択する。

1.Func.に対応する縦メニューが表示されます。1.Func.が選択されているときは,手順 3に進みま

す。

3. 縦メニューを選択する。

Dynamic(Freq.)、又は Dynamic(Time)を選択します。

操作後は、メイン画面の変動負荷(Dynamic)設定メニュー画面が表示されます。

変動負荷(Dynamic)設定メニュー画面から抜け出る Dynamic設定メニュー画面から出るには 2つの方法があります。

MENUキーを押すと,メニュー画面になります。

MEMORYキーを押すと,メモリ画面になります。

ダイナミックモード設定メニューDynamic (Freq.)

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 61

横メニュー1/2ページ

Dynamic

(Freq.)

Mode 負荷モードを設定

CC CCモード

CR CRモード

CV CVモード

CP CPモード

Range 電圧レンジ,電流レンジを設定

Voltage

電圧レンジ設定。H,Lの 2レンジがあります。

レンジの値は機種によって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Current

電流レンジ設定。H,M,Lの 3レンジがありま

す。レンジの値は,機種及び負荷モードによっ

て異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Mレンジ Mレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Period 1周期の時間設定

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Duty1 1周期におけるステップ 1のデュ-ティ比を設

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

1/2↓ 現在 1/2ページ。↓次へ移動

横メニュー2/2ページ

Dynamic

(Freq.)

Value1 負荷設定

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

62 ELECTRONIC DC LOAD

Value2 負荷設定

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

SR1 スルーレート設定(CC)

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

スルーレート設定(CV)

Fast 応答時間 高速 ※1

Slow 応答時間 低速 ※1

SR2 スルーレート設定(CC)

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

スルーレート設定(CV)

Fast 応答時間 高速 ※1

Slow 応答時間 低速 ※1

2/2↓ 現在 2/2ページ。↓1/2に戻る。

※1 CVモードでの SlewRateの設定は、全ての Stepで共通となります。

負荷を設定する前に

注意 供試電源を破損する恐れがあります。

負荷モードを設定する場合は,ON/OFFキーで負荷オフにしてください。

負荷設定条件によっては,短絡に近い状態になることがあります。

レンジ

レンジを切り替える場合は,ON/OFFキーで負荷オフにしてください。負荷オンの状態でレンジを切り替

えると,一旦無負荷状態になります。

リモートセンス

負荷モードがCRモード,CVモード,又はCPモードの場合は,電圧検出回路が動作します。このため,

SENSE端子を使用するときは,リモートセンス選択スイッチを正しく設定する必要があります。設定方

法は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 63

注意 設定,測定,及び過電力保護が正しく動作しなくなります。

SENSE 端子を使用しない場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず INT に設定してくださ

い。

SENSE 端子を使用する場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず EXT に設定してくださ

い。

外部との通信

横メニューに Remoteが表示されている場合は,リモートコントロール中です。負荷の設定はできませ

ん。

Dynamic(Freq.)の設定項目

Dynamic (Freq.)

設定項目 内容

Mode 負荷モード CC,CR,CV,CP

Range 電圧レンジ Hレンジ,Lレンジ

電流レンジ Hレンジ,Mレンジ,L レンジ

Period 周期 1周期の時間。

Duty1 デュ-ティ比 1周期におけるステップ 1のデュ-ティ比

Value1 負荷 1の値 ステップ 1の負荷。

電流,コンダクタンス(抵抗),電圧,電力

SlewRate1 スルーレート 1 ステップ 1の立ち上がり,又は立ち下がり

Value2 負荷 2の値 ステップ 2の負荷。

電流,コンダクタンス(抵抗),電圧,電力

SlewRate2 スルーレート 2 ステップ 2の立ち上がり,又は立ち下がり

ステップ設定の流れ

各ステップは,下表の例に示すパラメータを設定します。

ステップ 1 2

周期(Period) Period

デューティ(Duty) Duty1

負荷(Value) Val1 Val 2

スルーレート

(SlewRate) SR1 SR2

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

64 ELECTRONIC DC LOAD

下図は設定例です。縦軸は電流値,横軸は時間です。各ステップの電流値と,実行時間(Time)を表示

します。時間軸は第 1ステップの開始から積算されて表示されます。

各ステップの実行時間は、周期(Period)と

デューティ比(Duty1)から自動的に求められます。

・全体のステップ実行時間=周期(Period)

・第一ステップの実行時間

周期(Period)×デューティ比(Duty1)/100%

・第二ステップの実行時間

周期(Period)-第一ステップの実行時間

各ステップの設定内容を確認する 横メニューを 2/2に切り替えると,そのステップの設定内容が設定値表示部に表示されます。

設定値の注意事項

上述のように周期(Period)とデューティ比(Duty1)から自動的に決定される“実行時間”と,

負荷(Value),及びスルーレート(SlewRate)には,相互に関係があります。下図に示すようなスルー

レート(SR2)を設定した場合を考えてみます。

実行時間がT(b)以上であれば,負荷の値はVal2になり,負荷設定値に等しくなります。ところが実行時

間が T(a)であれば,負荷の値は Val(a)に立ち上がったところなので,負荷設定値には至りません。この

ように,スルーレートの設定値によって,実行時間内に負荷設定値まで立ち上がらない場合が生じます。

周期(Period),デューティ比(Duty1),負荷(Value),及びスルーレート(SlewRate)の設定は、互いに

独立しています。この 4者の関係を考慮して、負荷の設定をすることが重要です。

負荷設定値 Val2

T(a)

T(b)

SR2

時間

負荷

Val(a)

負荷設定値 Val1

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 65

負荷を設定する

第 1,第 2ステップの負荷,及びスルーレートと,周期,デューティ比を設定します。設定内容は画面の

グラフに表示されます。

Mode,Range

負荷モードを設定する(Mode) 使用できる負荷モードは,CCモード,CRモード,CVモード,及び CPモードです。設定方法は,ノーマ

ルモードのMode設定と同じです。第4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してく

ださい。

レンジを設定する(Range) 電圧レンジ,電流レンジの設定方法は,ノーマルモードのRange設定と同じです。第4章 ノーマルモー

ド(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

周期(Period),デューティ比(Duty1)

周期を設定する(Period) 1周期の時間を設定します。設定範囲2μs~10 sの範囲です。実行時間が長くなると,設定分解能は粗

くなります(下表)。

デューティ比を設定する(Duty1) 第 1ステップのデューティ比を設定します。設定範囲 0%~100%の範囲です。

設定範囲 分解能

1 μs≦Priod≦20 ms 1 μs

20 ms<Priod≦200 ms 10 μs

200 ms<Priod≦2 s 100 μs

2 s<Priod≦10 s 1 ms

負荷(Value)

負荷の値を各ステップ単位で設定します。設定方法は,ノーマルモードの Value設定と同じです。第 4

章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

スルーレート(SlewRate)

スルーレートを各ステップ単位で設定します。設定方法は,ノーマルモードの SlewRate 設定と同じです。

第 4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

電流リミット機能を使う(CLim.)

電流リミットの設定方法は,電流リミット設定値(p.111)及び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してく

ださい。

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

66 ELECTRONIC DC LOAD

実行

実行

運転中に負荷モードを変更することはできません。

運転中に負荷モードを変更すると,運転は中断され,負荷オフになります。

負荷のオン,オフ

ON/OFFキーを押して ONにすると(キーが点灯),動作が開始されます。実行中に,ON/OFFキーを

OFFにすると,終了し,負荷オフになります。(キーが消灯)

うまくいかないとき

発振状態になる CVモードでは,動作原理上,供試電源や接続の関係で負荷制御が安定せず,発振してしまう場合があ

ります。

リモートセンス 負荷モードがCRモード,CVモード,又はCPモードの場合は,電圧検出回路が動作します。このため,

SENSE端子を使用するときは,リモートセンス選択スイッチを正しく設定する必要があります。設定方

法は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

注意 設定,測定,及び過電力保護が正しく動作しなくなります。

SENSE 端子を使用しない場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず INT に設定してくださ

い。

SENSE 端子を使用する場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず EXT に設定してくださ

い。

負荷

ステップ 1 ステップ 2 ステップ 1 ステップ 2

負荷オン 負荷オフ

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 67

設定した電流が流れない 電流リミットが設定されている可能性があります。電流リミット設定値(p.111)を確認してください。

アラームの発生 保護機能が作動するとアラームが発生します。アラームの発生と同時にビープ音と,アラームメッセージ

を表示し,負荷オフになります。詳細は,第 10章の「保護,アラーム機能」を参照してください。

保護・アラームの種類 動作

過電流保護

設定電流を検出すると,負荷オフとなって電流を遮断する。電流リミッ

ト機能を設定した場合は,負荷オンのまま,設定値の 110%で電流制

限する。電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及

び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してください。

過電力保護

定格電力を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。負荷オンの

ままを選択した場合は,負荷オンのまま,定格値の 110%で電力制限

する。設定については,OPP LOAD OFF設定(p.131)を参照してくだ

さい。

過熱保護 負荷部が温度異常になると,負荷オフとなって電流を遮断する。

過電圧アラーム(※1) 電圧レンジ毎の過電圧検出値(p.146)を超えると,負荷オフとなって電

流を遮断し,アラームが発生する。

逆接続アラーム(※1) 負荷端子への逆接続を検出すると,アラームが発生する。

※1 負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

ダイナミックモード設定メニューDynamic (Time)

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

68 ELECTRONIC DC LOAD

横メニュー1/2ページ

Dynamic

(Time)

Step ステップ番号(1~16)

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Time 各ステップの実行時間設定

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Value 負荷設定

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

SlewRate スルーレート設定(CC)

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

スルーレート設定(CV)

Fast 応答時間 高速 ※1

Slow 応答時間 低速 ※1

1/2↓ 現在 1/2ページ。↓次へ移動

※1 CVモードでの SlewRateの設定は、全ての Stepで共通となります。

横メニュー2/2ページ

Dynamic

(Time)

Mode 負荷モードを設定

CC CCモード

CR CRモード

CV CVモード

CP CPモード

Range 電圧レンジ,電流レンジを設定

Voltage

電圧レンジ設定。H,Lの 2レンジがあります。

レンジの値は機種によって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Current 電流レンジ設定。H,M,Lの 3レンジがありま

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 69

す。レンジの値は,機種及び負荷モードによっ

て異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Mレンジ Mレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Repeat 繰り返し動作設定

ON 繰り返し動作(リピート)

OFF 単発動作(シングル)

Graph

Disp・

[Cursor]

グラフの拡大,カーソル表示

Auto

Y axis

Y軸を最適化

2/2↓ 現在 2/2ページ。↓1/2に戻る。

負荷を設定する前に

注意 供試電源を破損する恐れがあります。

負荷モードを設定する場合は,ON/OFFキーで負荷オフにしてください。

負荷設定条件によっては,短絡に近い状態になることがあります。

レンジ

レンジを切り替える場合は,ON/OFFキーで負荷オフにしてください。負荷オンの状態でレンジを切り替

えると,一旦無負荷状態になります。

リモートセンス

負荷モードがCRモード,CVモード,又はCPモードの場合は,電圧検出回路が動作します。このため,

SENSE端子を使用するときは,リモートセンス選択スイッチを正しく設定する必要があります。設定方

法は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

注意 設定,測定,及び過電力保護が正しく動作しなくなります。

SENSE 端子を使用しない場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず INT に設定してくださ

い。

SENSE 端子を使用する場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず EXT に設定してくださ

い。

外部との通信

横メニューに Remoteが表示されている場合は,リモートコントロール中です。負荷の設定はできませ

ん。

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

70 ELECTRONIC DC LOAD

Dynamic(Time)の設定項目

Dynamic (Time)

設定項目 内容

Step ステップ 実行ステップ。第 1ステップを含む最大 16ステップ

Time 実行時間 各ステップの実行時間。時間をゼロに設定すると,そのス

テップをスキップ

Value 負荷の値 順番に実行する各ステップの負荷。

電流,コンダクタンス(抵抗),電圧,電力

SlewRate スルーレート 各ステップの立ち上がり,立ち下がりは同値

Mode 負荷モード CC,CR,CV,CP

Range 電圧レンジ Hレンジ,Lレンジ

電流レンジ Hレンジ,Mレンジ,L レンジ

Repeat 繰り返し動作 1 ステップから開始して,設定したステップまでの負荷を実

行した後に,1ステップに戻り,実行を繰り返す

ステップ設定の流れ

各ステップは,下表の例に示す 4つのパラメータを設定します。

Step>Time>Value>SlewRateと設定したら,またStepからの設定を繰り返します。特定のステップを設

定するときは,Stepの番号を指定してから Time>Value>SlewRate を設定します。

ステップ(Step) 1 2 3 ‥‥‥ 16

実行時間(Time) T1 T2 T3 ‥‥‥ T16

負荷(Value) Val1 Val2 Val3 ‥‥‥ Val16

スルーレート

(SlewRate) SR1 SR2 SR3

‥‥‥ SR16

下図は第 3ステップまでの設定例です。縦軸は電流値,横軸は時間です。各ステップの電流値と,実行

時間(Time)を表示します。時間軸は第 1ステップの開始から積算されて表示されます。

各ステップの設定内容を確認する ステップ番号を指定すると,そのステップの設定内容が設定値表示部に表示されます。

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 71

設定値の注意事項

実行時間(Time),負荷(Value),及びスルーレート(SlewRate)は,相互に関係があります。下図に示

すようなスルーレート(SR2)を設定した場合を考えてみます。

実行時間がT(b)以上であれば,負荷の値はVal2になり,負荷設定値に等しくなります。ところが実行時

間が T(a)であれば,負荷の値は Val(a)に立ち上がったところなので,負荷設定値には至りません。この

ように,スルーレートの設定値によって,実行時間内に負荷設定値まで立ち上がらない場合が生じます。

実行時間(Time),負荷(Value),及びスルーレート(SlewRate)の設定は,互いに独立しています。こ

の 3者の関係を考慮して,負荷の設定をすることが重要です。

負荷を設定する

第 1ステップを含む最大 16ステップの負荷,及び実行時間を設定します。設定内容は画面のグラフに

表示されます。

ステップ(Step)

1ステップから最大 16ステップまで,16種類の負荷が設定できます。

1. 横メニューの Stepを選択する。

縦メニューが表示されます。第 1ステップから設定します。

2. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると,そのまま数値が確定されます。

縦メニューの NUMを選択すれば,テンキー入力ができます。

実行時間(Time)

実行時間を各ステップ単位で設定します。設定範囲 1 μs~60 sの範囲です。実行時間が長くなると,設

定分解能は粗くなります(下表)。

負荷設定値 Val2

T(a)

T(b)

SR2

時間

負荷

Val(a)

負荷設定値 Val1

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

72 ELECTRONIC DC LOAD

設定範囲 分解能

1 μs≦Time≦20 ms 1 μs

20 ms<Time≦200 ms 10 μs

200 ms<Time≦2 s 100 μs

2 s<Time≦20 s 1 ms

20 s<Time≦60 s 10 ms

1. 横メニューの Timeを選択する。

縦メニューが表示されます。設定方法は Stepの設定と同じです。

負荷(Value)

負荷の値を各ステップ単位で設定します。設定方法は,ノーマルモードの Value設定と同じです。第 4

章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

スルーレート(SlewRate)

スルーレートを各ステップ単位で設定します。設定方法は,ノーマルモードの SlewRate 設定と同じです。

第 4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

Mode,Range

負荷モードを設定する(Mode) 使用できる負荷モードは,CCモード,CRモード,CVモード,及び CPモードです。設定方法は,ノーマ

ルモードのMode設定と同じです。第4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してく

ださい。

レンジを設定する(Range) 電圧レンジ,電流レンジの設定方法は,ノーマルモードのRange設定と同じです。第4章 ノーマルモー

ド(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

繰り返し動作(Repeat)

繰り返し動作を設定します。Repeatオンでリピート動作を,Repeatオフでシングル動作を実行します。

繰り返し動作は,1ステップから開始して,設定したステップまでの負荷を実行した後に,1ステップに戻

り,実行を繰り返します。

1. 横メニューの Repeatを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューの ON,又は OFF を選択する。

ONはリピート動作,OFFはシングル動作になります。

電流リミット機能を使う(CLim.)

電流リミットの設定方法は,電流リミット設定値(p.111)及び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してく

ださい。

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

ELECTRONIC DC LOAD 73

実行

実行

運転中に負荷モードを変更することはできません。

運転中に負荷モードを変更すると,運転は中断され,負荷オフになります。

負荷のオン,オフ

シングル動作

ON/OFFキーを押してONにすると(キーが点灯),単発動作が開始します。すべてのステップが終了す

ると,最終ステップの値で負荷を引き続けます。ON/OFFキーをOFFにすると,終了し,負荷オフになり

ます。(キーが消灯)

リピート動作

ON/OFFキーを押して ONにすると(キーが点灯),繰り返し動作が開始します。運転中に,ON/OFF

キーを OFFにすると,終了し,負荷オフになります。(キーが消灯)

うまくいかないとき

発振状態になる CVモードでは,動作原理上,供試電源や接続の関係で負荷制御が安定せず,発振してしまう場合があ

ります。この場合応答時間を変更することで安定にすることができます。

リモートセンス

負荷モードがCRモード,CVモード,又はCPモードの場合は,電圧検出回路が動作します。このため,

SENSE端子を使用するときは,リモートセンス選択スイッチを正しく設定する必要があります。設定方

法は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

時間

負荷

ステップ 1 ステップ 2 ステップ n 最終ステップ

負荷オン 終了 負荷オフ

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第 5章 ダイナミックモード(変動負荷)

74 ELECTRONIC DC LOAD

注意 設定,測定,及び過電力保護が正しく動作しなくなります。

SENSE 端子を使用しない場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず INT に設定してくださ

い。

SENSE 端子を使用する場合には,リモートセンス選択スイッチを必ず EXT に設定してくださ

い。

設定した電流が流れない 電流リミットが設定されている可能性があります。電流リミット設定値(p.111 を確認してください。

保護・アラームの発生 保護・アラームの発生と同時にビープ音と,メッセージを表示し,負荷オフになります。詳細は,第 10章

の「保護,アラーム機能」を参照してください。

保護・アラームの種類 動作

過電流保護

設定電流を検出すると,負荷オフとなって電流を遮断する。電流リミッ

ト機能を設定した場合は,負荷オンのまま,設定値の 110%で電流制

限する。電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及

び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してください。

過電力保護

定格電力を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。負荷オンの

ままを選択した場合は,負荷オンのまま,定格値の 110%で電力制限

する。設定については,OPP LOAD OFF設定(p.131)を参照してくだ

さい。

過熱保護 負荷部が温度異常になると,負荷オフとなって電流を遮断する。

過電圧アラーム(※1) 電圧レンジ毎の過電圧検出値(p.146)を超えると,負荷オフとなって電

流を遮断し,アラームが発生する。

逆接続アラーム(※1) 負荷端子への逆接続を検出すると,アラームが発生する。

※1負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

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第 6章 シーケンス動作

第 6章 シーケンス動作

この章では,USB又は GPIBを用いてシーケンスを作成,制御する方法を説明します。

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第 6章 シーケンス動作

76 ELECTRONIC DC LOAD

シーケンス動作

シーケンス動作とは,一定の時間間隔で連続的に負荷を変化する機能です。最小時間間隔 1 msで,

最大 1024の負荷設定を連続的に設定し,全体として任意の負荷パターンを実現します。開始,及び終

了は,GPIB,又は USBからのリモート制御で行います。

シーケンス動作の主な機能

設定項目 内容

ステップ時間 1 ms~10 min

負荷設定ステップ数 1~1024

繰り返し回数 有限回(1回~65535回),又は無限回

負荷モード CC,CR,CV,CP

制御方法 GPIB,又は USBからのリモート制御

終了 GPIB,又は USBからのリモート制御,又はパネル面 CANCEL

キーを押す

※各ステップ毎に,ステップ時間を設定することはできません。

シーケンス動作時の波形

時間

負荷

ステップ時間 ステップ時間 T

スルーレート スルーレート

ステップ n ステップ n+1 ステップ n+2

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第 6章 シーケンス動作

ELECTRONIC DC LOAD 77

制御ソフト.xls

制御ソフト.xls に含まれる Excelマクロによって,USBを使ってシーケンスモードを制御すること

ができます。

USBを使用する場合には,パソコンへ付属 CDから,デバイスドライバーのインストールが必要に

なります。Windowsのバージョンにより異なります。

制御ソフト.xls シーケンスのシート

番号 項目 内容

① 繰返回数 開始 INDEXからデータ数までの区間,ステップで設定された値を繰返す回数

0の場合は無限ループ

② 開始 INDEX シーケンスを開始するスタート箇所を,ステップ番号で指定

範囲:1~1023(開始 INDEX < データ数)

③ データ数 シーケンスを終了するストップ箇所を,ステップ番号で指定

範囲:2~1024(開始 INDEX < データ数)

④ ステップ時間 ステップで設定された値を保持する時間(幅)

範囲:1 ms~10 min

ステップ番号 ステップ。範囲 1~1024ステップ

スルーレート 単位 A/μs。CCモード以外では無視され,最大値となる

負荷 現在の負荷モードの設定値となる。(例:CCモードの場合は電流値,CRモー

ドの場合は抵抗値,CVモードの場合は電圧値,CPの場合は電力値)

⑥ download 設定したデータを本製品へ転送。データは保存できません。必要なときにダ

ウンロードしてください。

⑦ start シーケンス動作をスタートします。

⑧ stop シーケンス動作を終了します。

負荷設定

シーケンスモードは,現在設定中の負荷モード,及び電流レンジに依存します。設定中の電流レンジの

最大電流を超える設定はできません。シーケンスモードでは電流レンジを変えることはできません。

負荷の設定値は,現在の負荷モードの設定値として解釈されます。例えば,電流値のつもりで負荷を設

定しても,現在の負荷モードが CRモードであれば,これを抵抗値として解釈します。

変動負荷モードとの併用はできません。

① ② ③ ④ ⑥

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第 6章 シーケンス動作

78 ELECTRONIC DC LOAD

標準で三角波,sin波,円弧の3つのシーケンスプログラムがExcelのシート毎にあります。任意に変更

して使用できます。

設定コマンド 付属ソフトの制御ソフト.xlsは,Excel標準の VBAで作成しています。

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

初期化コマンド SQI すべてのデータを0

クリア

負荷データ設定 SQD{SP}{NR1}{C}

{NR2}{C}{NR2}

引数 1 データインデックス番号

(1~1024)

引数 2 スルーレート

引数 3 負荷設定値

各負荷データを設

実行条件設定 SQU{SP}{NR1}{C}

{NR1}{C}{NR1}

{C}{NR2}

引数 1 繰返回数 1~65535

(0で無限回)

引数 2 開始データインデックス

番号(1~1024)

引数 3 データ数(1~1024)

引数 4 ステップ時間[ms]

実行条件を設定

実行開始/停止 SQC{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:停止

1:開始

開始/停止の制御

シーケンスの実行

実行中は,フロントパネルによる操作はできません。

測定は通常のリモートコントロール時と同じ動作になります。

実行停止

実行中に CANCELキーを押すと,シーケンス動作が停止します。

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第 7章 スイープモード

第 7章 スイープモード

この章では,スイープR(V-I特性),スイープC(過電流保護特性),及びスイープP(過電力保護

特性)について説明します。

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第 7章 スイープモード

80 ELECTRONIC DC LOAD

スイープモードの概要

スイープ R,スイープ C,スイープ P

スイープ R(V-I特性試験) V-I特性試験は,CRモードで負荷をステップ状に変

化させながら,電流値,及び電圧値を測定します。供

試機器の定電流特性,電流遮断特性,及び電池特

性試験などに使用できます。スイープの途中から,

抵抗値変化を微細にできます。供試機器の特性に

合わせた試験ができます。

測定値をグラフにして表示します。拡大,縮小などの

操作でグラフ表示を見やすくできます。

スイープ C(過電流保護特性試験) 過電流保護特性試験は,CCモードで負荷をス

テップ状に変化させながら,電流値,及び電圧値

を測定します。供試機器の過電流保護特性試験

に使用できます。電流値の上限値,及び下限値を

設定して,特性の評価判定ができます。

測定値をグラフにして表示します。拡大,縮小など

の操作でグラフ表示を見やすくできます。

スイープ P(過電力保護特性試験) 過電力保護特性試験は,CPモードで負荷をステップ

状に変化させながら,電力値,及び電圧値を測定し

ます。供試機器の過電力保護特性試験に使用でき

ます。電力値の上限値,及び下限値を設定して,特

性の評価判定ができます。

測定値をグラフにして表示します。拡大,縮小などの

操作でグラフ表示を見やすくできます

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 81

メニュー

スイープのメニューを選択する

先ずメニュー画面に入ります。次にメイン画面に入ります。

1. MENUキーを押す。

下図に示す,メニュー画面が表示されます。

2. 横メニューの 1.Func.を選択する。

1.Func.に対応する縦メニューが表示されます。1.Func.が選択されているときは,手順 3に進みま

す。

3. 縦メニューを選択する。

Sweep R,Sweep C,又は Sweep Pを選択します。Sweep C,Sweep Pを選択する場合は,

NEXT→を選択して,縦メニューのページを替えます。

操作後はメイン画面のスイープメニューが表示されます。

スイープ設定画面から抜け出る スイープ設定画面から出るには 2つの方法があります。

MENUキーを押すと,メニュー画面になります。

MEMORYキーを押すと,メモリ画面になります。

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第 7章 スイープモード

82 ELECTRONIC DC LOAD

スイープ R(V-I特性試験)メニュー

横メニュー1/3ページ

Sweep

R

Init. G 開始コンダクタンス値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Step G ステップコンダクタンス値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

End G 終止コンダクタンス値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

End V 終止電圧

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 83

1/3↓ 現在 1/3ページ。↓次へ移動

横メニュー2/3ページ

Sweep

R

Fine V 微細スイープ開始電圧

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

FineStep 微細スイープ,ステップコンダクタンス値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Time ステップ実行時間

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

200 ms 200 ms毎設定

1000 ms. 1000 ms毎設定

Graph グラフ表示設定

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

Data

Clear

グラフデータの消去

Auto

X Axis

X軸を最適化

Auto

Y Axis

Y軸を最適化

2/3↓ 現在 2/3ページ。↓次へ移動

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第 7章 スイープモード

84 ELECTRONIC DC LOAD

横メニュー3/3ページ

Sweep

R

Range 電圧レンジ,電流レンジを設定

Voltage

電圧レンジ設定。H,Lの 2レンジがあります。

レンジの値は機種よって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Current

電流レンジ設定。H,Mの 2レンジがありま

す。レンジの値は,機種によって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Mレンジ Mレンジの値

3/3↓ 現在 3/3ページ。↓1/3に戻る。

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 85

スイープ Rの設定

スイープ Rの動作

1. 負荷オンで,開始コンダクタンス値の抵抗負荷になり,スイープ実行開始

2. ステップ実行時間を実行

3. 負荷端子の電圧と電流を測定

4. ステップコンダクタンス値の変化量で負荷抵抗を減少

5. ステップ実行時間を実行。同様に各ステップを順番に実行

6. 終止コンダクタンスの負荷抵抗値までスイープを実行

7. 微細スイープ開始電圧から微細スイープを開始

8. 微細ステップ,コンダクタンス値の変化量で負荷抵抗を減少

9. 終止電圧までスイープを実行

10. 負荷端子の電圧測定値が終止電圧を検出するとスイープを終了(自動的に負荷オフ)

測定値グラフの例

スイープ Rの設定項目

負荷の各パラメータを設定する前に,下記の項目を確認してください。

スイープモードの最大ステップ数は 1024ステップとなりますので,この範囲内に収まるようにステップ値

を入力してください。

設定項目 内容

Init. G 開始コンダクタンス値 スイープ開始時のコンダクタンス値

Step G ステップコンダクタンス値 1ステップ当たりのコンダクタンス値の変化量

End G 終止コンダクタンス値 スイープ終止時のコンダクタンス値

End V 終止電圧値 スイープを終了する電圧値

Fine V 微細スイープ開始電圧

値 微細スイープ開始電圧値

FineStep 微細ステップ,コンダクタ

ンス値

微細スイープの,1 ステップ当たりのコンダクタンス値の

変化量

Time ステップ実行時間 1ステップ当たりの実行時間

Graph グラフ表示 画面のグラフ表示設定

Range 電圧レンジ Hレンジ,Lレンジ

電流レンジ Hレンジ,Mレンジ

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第 7章 スイープモード

86 ELECTRONIC DC LOAD

負荷の変化範囲を設定する

開始コンダクタンス値(Init. G) スイープ開始時のコンダクタンス値を設定します。供試機器の特性に合わせて,測定したい最小の電流

値になるようなコンダクタンス値を設定します。

1. 横メニューの Init. G を選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 左右キーを使用して,設定桁を指定する。

指定した桁は明暗反転で表示されます。

3. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると,そのまま数値が確定されます。

縦メニューの NUMを選択すれば,テンキー入力ができます。

MAXは最大値が選択されます。

MINは最小値が選択されます。

設定範囲(コンダクタンス値設定,抵抗値表示)

モデル 電圧レンジ 電流レンジ

Mレンジ Hレンジ

LN-300A

L レンジ 20 V 0.0005 S~4.0000 S

(2000.0 Ω~0.2500 Ω)

0.005 S~40.000 S

(200.00 Ω~0.0250 Ω)

Hレンジ 120 V 0.00016 S~1.3333 S

(6000.0 Ω~0.7500 Ω)

0.0016 S~13.333 S

(600.00 Ω~0.0750 Ω)

LN-300C

L レンジ 85 V 0.00004 S~0.33333 S

(25000 Ω~3.0000 Ω)

0.0004 S~3.3333 S

(2500.0 Ω~0.3000 Ω)

Hレンジ 500 V 0.00001 S~0.11111 S

(70000 Ω~9.0000 Ω)

0.0001 S~1.1111 S

(7000.0 Ω~0.9000 Ω)

LN-1000A

L レンジ 20 V 0.001 S~12.000 S

(666.67 Ω~0.0833 Ω)

0.01 S~120.00 S

(66.667 Ω~0.0083 Ω)

Hレンジ 120 V 0.0005 S~4.0000 S

(2000.0 Ω~0.2500 Ω)

0.005 S~40.000 S

(200.00 Ω~0.0250 Ω)

LN-1000C

L レンジ 85 V 0.0001 S~1.0000 S

(8333.3 Ω~1.0000 Ω)

0.001 S~10.000 S

(833.33 Ω~0.1000 Ω)

Hレンジ 500 V 0.00004 S~0.33330 S

(23333 Ω~3.0000 Ω)

0.0004 S~3.3333 S

(2333.3 Ω~0.3000 Ω)

設定範囲の上限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値(コンダクタンス値)となりま

す。

ステップコンダクタンス値(Step G) 1ステップ当たりのコンダクタンス値変化量を設定します。供試機器の特性に合わせて,測定点を設定

します。設定方法は,開始コンダクタンス値と同じです。

コンダクタンス値は,開始コンダクタンス値から,ステップコンダクタンス値単位で増加します。

終止コンダクタンス値(End G) スイープ終止時のコンダクタンス値を設定します。設定するコンダクタンス値は,開始コンダクタンス値よ

り大きな値にします。設定方法は,開始コンダクタンス値と同じです。

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 87

終止電圧(End V)

スイープを終了する電圧を設定します。設定した終止電圧を検出すると,運転が終了します。設定方法

は,ノーマルモードのCVモード設定と同じです。第4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」

を参照してください。

設定範囲

モデル 電圧レンジ

LN-300A LN-1000A

L レンジ 20 V 0.000 V~20.000 V

Hレンジ 120 V 0.00 V~120.00 V

LN-300C LN-1000C

L レンジ 85 V 0.000 V~85.000 V

Hレンジ 500 V 0.00 V~500.00 V

設定範囲の上限を超えて,設定値を入力した場合は,設定可能な最大値(電圧値)となります。

微細スイープ

微細スイープ開始電圧値(Fine V) 微細スイープを開始する電圧値を設定します。供試機器の特性に合わせて設定します。設定方法は,

終止電圧と同じです。微細スイープを開始しない場合は,0 Vにしてください。

微細スイープ,ステップコンダクタンス値(FineStep) 微細ステップの,1ステップ当たりのコンダクタンス値変化量を設定します。設定方法は,開始コンダクタ

ンス値と同じです。設定した値で,終止電圧までステップスイープを実行します。

ステップ実行時間(Time)

1ステップ当たりの実行時間を設定します。設定範囲は 200 ms,又は 1000 msの 2種類です。

1. 横メニューの Timeを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューで 200 ms,又は 1000 ms を選択する。

設定値は,設定値表示部の Timeに表示されます。

グラフ表示(Graph)の操作

運転中の測定値は,グラフにして表示されます。グラフは,X軸,及び Y軸を最適化して見やすくするこ

とができます。カーソルで指定したグラフ上のデータを表示できます。

グラフデータを消去できます。

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第 7章 スイープモード

88 ELECTRONIC DC LOAD

グラフを拡大表示する

1. 横メニューの 1/3ページを選択する。

2. 縦メニューの Disp.を選択する。

画面のグラフ部分が拡大されます。再度 Disp.を選択すると,元の表示に戻ります。

グラフ表示を設定する

3. 横メニュー2/3ページの Graphを選択する。

4. 縦メニューを選択して,見やすい表示にする。

グラフ表示の操作

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示。

モディファイノブを回してカーソ

ルを移動。電圧値,電流値を

読み取る

Data

Clear グラフデータの消去

Auto

X Axis X軸を最適化

Auto

Y Axis Y軸を最適化

レンジ(Range)

電圧レンジ,電流レンジの設定方法は,ノーマルモードのRange設定と同じです。第4章 ノーマルモー

ド(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 89

スイープ Rの実行

実行

負荷のオン,オフ ON/OFFキーを押して ONにすると(キーが点灯),負荷電流が流れます。設定した終止電圧を検出す

ると,すべてのステップを終了していなくても運転が終了し(キーが消灯),負荷電流が遮断されます。

終止電圧(End V)による運転終了 設定した終止電圧を検出すると,運転が終了します。自動的に負荷オフになります。

うまくいかないとき

設定した電流が流れない 電流リミットが設定されている可能性があります。電流リミット設定値(p.111)を確認してください。

保護・アラームの発生 保護・アラームの発生と同時にビープ音と,メッセージを表示し,負荷オフになります。詳細は,第 10章

の「保護,アラーム機能」を参照してください。

保護・アラームの種類 動作

過電流保護

設定電流を検出すると,負荷オフとなって電流を遮断する。電流リミッ

ト機能を設定した場合は,負荷オンのまま,設定値の 110%で電流制

限する。電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及

び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してください。

過電力保護

定格電力を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。負荷オンの

ままを選択した場合は,負荷オンのまま,定格値の 110%で電力制限

する。設定については,OPP LOAD OFF設定(p.131)を参照してくだ

さい。

過熱保護 負荷部が温度異常になると,負荷オフとなって電流を遮断する。

過電圧アラーム(※1) 電圧レンジ毎の過電圧検出値(p.146)を超えると,負荷オフとなって電

流を遮断し,アラームが発生する。

逆接続アラーム(※1) 負荷端子への逆接続を検出すると,アラームが発生する。

※1負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

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第 7章 スイープモード

90 ELECTRONIC DC LOAD

スイープ C(過電流保護特性試験)メニュー

横メニュー1/3ページ

Sweep

C

Init. C 開始電流値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Step C ステップ電流値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

End C 終止電流値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

End V 終止電圧値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 91

1/3↓ 現在 1/3ページ。↓次へ移動

横メニュー2/3ページ

Sweep

C

C High 判定上限電流値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

C Low 判定下限電流値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Time ステップ実行時間

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

200 ms 200 ms毎設定

1000 ms 1000 ms毎設定

Graph グラフ表示設定

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

Data

Clear

グラフデータの消去

Auto

X Axis

X軸を最適化

Auto

Y Axis

Y軸を最適化

2/3↓ 現在 2/3ページ。↓次へ移動

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第 7章 スイープモード

92 ELECTRONIC DC LOAD

横メニュー3/3ページ

Sweep

C

Range 電圧レンジ,電流レンジを設定

Voltage

電圧レンジ設定。H,Lの 2レンジがあります。

レンジの値は機種よって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Current

電流レンジ設定。H,M,Lの 3レンジがありま

す。レンジの値は,機種によって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Mレンジ Mレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

3/3↓ 現在 3/3ページ。↓1/3へ戻る。

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 93

スイープ Cの設定

スイープ Cの動作

1. 負荷オンで,開始電流値で設定した電流が流れ,スイープ実行開始

2. ステップ実行時間を実行

3. 負荷端子の電圧と電流を測定

4. ステップ電流値の電流変化量で電流を増加

5. ステップ実行時間を実行。同様に各ステップを実行

6. 終止電流値までスイープを実行

7. 判定上限電流値と判定下限電流値で PASS/FAIL判定

8. 負荷端子の電圧測定値が終止電圧を検出するとスイープを終了(自動的に負荷オフ)

9. PASS/FAIL判定を表示

測定値グラフの例

スイープ Cの設定項目

負荷の各パラメータを設定する前に,下記の項目を確認してください。

スイープモードの最大ステップ数は 1024ステップとなりますので,この範囲内に収まるようにステップ値

を入力してください。

設定項目 内容

Init. C 開始電流値 スイープ開始時の電流値

Step C ステップ電流値 1ステップ当たりの電流値の変化量

End C 終止電流値 スイープ終止時の電流値

End V 終止電圧値 スイープを終了する電圧値

C High PASS/FAIL判定上限値 判定上限電流値

C Low PASS/FAIL判定下限値 判定下限電流値

Time ステップ実行時間 1ステップ当たりの実行時間

Graph グラフ表示 画面のグラフ表示設定

Range 電圧レンジ Hレンジ,Lレンジ

電流レンジ Hレンジ,Mレンジ

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第 7章 スイープモード

94 ELECTRONIC DC LOAD

負荷の変化範囲を設定する

開始電流値(Init. C) スイープ開始時の負荷電流値を設定します。供試機器の特性に合わせて,測定したい最小の電流値を

設定します。

1. 横メニューの Init. Cを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 左右キーを使用して,設定桁を指定する。

指定した桁は明暗反転で表示されます。

3. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると,そのまま数値が確定されます。

縦メニューの NUMを選択すれば,テンキー入力ができます。

MAXは最大値が選択されます。MINは最小値が選択されます。

設定範囲

モデル 電流レンジ

L レンジ Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.0000 A~0.6000 A 0.0000 A~6.0000 A 0.000 A~60.000 A

LN-300C 0.00000 A~0.12000 A 0.0000 A~1.2000 A 0.000 A~12.000 A

LN-1000A 0.0000 A~1.8000 A 0.000 A~18.000 A 0.00 A~180.00 A

LN-1000C 0.00000 A~0.36000 A 0.0000 A~3.6000 A 0.000 A~36.000 A

ステップ電流値(Step C) 1ステップ当たりの電流値変化量を設定します。供試機器の特性に合わせて,測定点を設定します。設

定方法は,開始電流値と同じです。負荷電流値は,開始電流値から,ステップ電流値単位で増加しま

す。

終止電流値(End C) スイープ終止時の負荷電流値を設定します。設定する電流値は,開始電流値より大きな値にします。設

定方法は,開始電流値と同じです。

終止電圧(End V)

スイープを終了する電圧を設定します。設定した終止電圧を検出すると,運転が終了します。設定方法

は,ノーマルモードのCVモード設定と同じです。第4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」

を参照してください。

設定範囲

モデル 電圧レンジ

LN-300A LN-1000A

L レンジ 20 V 0.000 V~20.000 V

Hレンジ 120 V 0.00 V~120.00 V

LN-300C LN-1000C

L レンジ 85 V 0.000 V~85.000 V

Hレンジ 500 V 0.00 V~500.00 V

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 95

PASS/FAIL判定条件を設定する

電流の上限値,及び下限値を設定して,範囲内にあれば PASSを,範囲を超えれば FAIL を表示しま

す。

電流上限値(C High) 開始電流値から,終止電流値までの範囲で設定できます。電流下限値(C Low)より大きい値にします。

電流下限値(C Low) 開始電流値から,終止電流値までの範囲で設定できます。電流上限値(C High)より小さい値にしま

す。

ステップ実行時間(Time)

1ステップ当たりの実行時間を設定します。設定範囲は 200 ms,又は 1000 msの 2種類です。

1. 横メニューの Timeを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューで 200 ms,又は 1000 ms を選択する。

設定値は,設定値表示部の Timeに表示されます。

グラフ表示(Graph)の操作

運転中の測定値は,グラフにして表示します。画面のグラフ表示を見やすく設定できます。

カーソルで指定したグラフ上のデータを表示できます。

グラフデータを消去できます。設定方法はスイープ R と同じです。スイープ Rの「グラフ表示(Graph)の

操作」を参照してください。

レンジ(Range)

電圧レンジ,電流レンジの設定方法は,ノーマルモードのRange設定と同じです。第4章 ノーマルモー

ド(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

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第 7章 スイープモード

96 ELECTRONIC DC LOAD

スイープ Cの実行

実行

負荷のオン,オフ ON/OFFキーを押して ONにすると(キーが点灯),負荷電流が流れます。設定した終止電圧を検出す

ると,すべてのステップを終了していなくても運転が終了し(キーが消灯),負荷電流が遮断されます。

終止電圧(End V)による運転終了 設定した終止電圧を検出すると,運転が終了します。自動的に負荷オフになります。

PASS/FAIL判定

電流上限値(C High),及び電流下限値(C Low)で設定した範囲内にあれば PASSを,範囲を超えれ

ば FAIL を表示します。終止電圧(End V)を検出するまで運転は継続されます。

うまくいかないとき

設定した電流が流れない 電流リミットが設定されている可能性があります。電流リミット設定値(p.111)を確認してください。

保護・アラームの発生 保護・アラームの発生と同時にビープ音と,メッセージを表示し,負荷オフになります。詳細は,第 10章

の「保護,アラーム機能」を参照してください。

アラームの種類 動作

過電流保護

設定電流を検出すると,負荷オフとなって電流を遮断する。電流リミッ

ト機能を設定した場合は,負荷オンのまま,設定値の 110%で電流制

限する。電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及

び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してください。

過電力保護

定格電力を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。負荷オンの

ままを選択した場合は,負荷オンのまま,定格値の 110%で電力制限

する。設定については,OPP LOAD OFF設定(p.131)を参照してくだ

さい。

過熱保護 負荷部が温度異常になると,負荷オフとなって電流を遮断する。

過電圧アラーム(※1) 電圧レンジ毎の過電圧検出値(p.146)を超えると,負荷オフとなって電

流を遮断し,アラームが発生する。

逆接続アラーム(※1) 負荷端子への逆接続を検出すると,アラームが発生する。

※1負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 97

スイープ P(過電力保護特性試験)メニュー

横メニュー1/3ページ

Sweep

P

Init. P 開始電力値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Step P ステップ電力値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

End P 終止電力値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

End V 終止電圧値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Page 99: LN-300A-G7 LN-300C-G7 LN-1000A-G7 LN-1000C-G7 · 2019. 10. 21. · 2 ――― はじめに ――― このたびは,ln シリーズ 直流電子負荷をお買い求めいただき,ありがとうございます。

第 7章 スイープモード

98 ELECTRONIC DC LOAD

1/3↓ 現在 1/3ページ。↓次へ移動

横メニュー2/3ページ

Sweep

P

P High 判定上限電力値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

P Low 判定下限電力値

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Time ステップ実行時間

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

200 ms 200 ms毎設定

1000 ms 1000 ms毎設定

Graph グラフ表示設定

Disp.

[Cursor]

グラフ拡大,カーソル表示

Data

Clear

グラフデータの消去

Auto

X Axis

X軸を最適化

Auto

Y Axis

Y軸を最適化

2/3↓ 現在 2/3ページ。↓次へ移動

Page 100: LN-300A-G7 LN-300C-G7 LN-1000A-G7 LN-1000C-G7 · 2019. 10. 21. · 2 ――― はじめに ――― このたびは,ln シリーズ 直流電子負荷をお買い求めいただき,ありがとうございます。

第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 99

横メニュー3/3ページ

Sweep

P

Range 電圧レンジ,電流レンジを設定

Voltage

電圧レンジ設定。H,Lの 2レンジがあります。

レンジの値は機種よって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Lレンジ Lレンジの値

Current

電流レンジ設定。H,Mの 2レンジがありま

す。レンジの値は,機種によって異なります。

Hレンジ Hレンジの値

Mレンジ Mレンジの値

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第 7章 スイープモード

100 ELECTRONIC DC LOAD

スイープ Pの設定

スイープ Pの動作

1. 負荷オンで,開始電力値で設定した電力になる電流が流れて,スイープ実行開始

2. ステップ実行時間を実行

3. 負荷端子の電圧と電流を測定

4. ステップ電力値の電力値変化量で電力を増加

5. ステップ実行時間を実行。同様に各ステップを実行

6. 終止電力値までスイープを実行

7. 判定上限電力値と判定下限電力値で PASS/FAIL判定

8. 負荷端子の電圧測定値が終止電圧を検出するとスイープを終了(自動的に負荷オフ)

9. PASS/FAIL判定を表示

測定値グラフの例

スイープ Pの設定項目

負荷の各パラメータを設定する前に,下記の項目を確認してください。

スイープモードの最大ステップ数は 1024ステップとなりますので,この範囲内に収まるようにステップ値

を入力してください。

設定項目 内容

Init. P 開始電力値 スイープ開始時の電力値

Step P ステップ電力値 1ステップ当たりの電力値の変化量

End P 終止電力値 スイープ終止時の電力値

End V 終止電圧値 スイープを終了する電圧値

P High PASS/FAIL判定上限値 判定上限電力値

P Low PASS/FAIL判定下限値 判定下限電力値

Time ステップ実行時間 1ステップ当たりの実行時間

Graph グラフ表示 画面のグラフ表示設定

Range 電圧レンジ Hレンジ,Lレンジ

電流レンジ Hレンジ,Mレンジ

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 101

負荷の変化範囲を設定する

開始電力値(Init. P) スイープ開始時の負荷電力を設定します。供試機器の特性に合わせて,測定したい最小の電力値を設

定します。

1. 横メニューの Init. Pを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 左右キーを使用して,設定桁を指定する。

指定した桁は明暗反転で表示されます。

3. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると,そのまま数値が確定されます。

縦メニューの NUMを選択すれば,テンキー入力ができます。

MAXは最大値が選択されます。MINは最小値が選択されます。

設定範囲

モデル 電流レンジ

Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.000 W~40.000 W 0.00 W~300.00 W

LN-300C

LN-1000A 0.00 W~120.00 W 0.0 W~1000.0 W

LN-1000C

ステップ電力値(Step P) 1ステップ当たりの電力値変化量を設定します。供試機器の特性に合わせて,測定点を設定します。設

定方法は,開始電力値と同じです。負荷電力値は,開始電力値から,ステップ電力値単位で増加しま

す。

終止電力値(End P) スイープ終止時の負荷電力値を設定します。設定する電力値は,開始電力値より大きな値にします。設

定方法は,開始電力値と同じです。

終止電圧(End V)

スイープを終了する電圧を設定します。設定した終止電圧を検出すると,運転が終了します。設定方法

は,ノーマルモードのCVモード設定と同じです。第4章 ノーマルモード(定常負荷)の「負荷を設定する」

を参照してください。

設定範囲

モデル 電圧レンジ

LN-300A LN-1000A

L レンジ 20 V 0.000 V~20.000 V

Hレンジ 120 V 0.00 V~120.00 V

LN-300C LN-1000C

L レンジ 85 V 0.000 V~85.000 V

Hレンジ 500 V 0.00 V~500.00 V

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第 7章 スイープモード

102 ELECTRONIC DC LOAD

PASS/FAIL判定条件を設定する

電力の上限値,及び下限値を設定して,範囲内にあれば PASSを,範囲を超えれば FAIL を表示しま

す。

電力上限値(P High) 開始電力値から,終止電力値までの範囲で設定できます。電力下限値(P Low)より大きい値にします。

電力下限値(P Low) 開始電力値から,終止電力値までの範囲で設定できます。電力上限値(P High)より小さい値にします。

ステップ実行時間(Time)

1ステップ当たりの実行時間を設定します。設定範囲は 200 ms,又は 1000 msの 2種類です。

1. 横メニューの Timeを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューで 200 ms,又は 1000 ms を選択する。

設定値は,設定値表示部の Timeに表示されます。

グラフ表示(Graph)の操作

運転中の測定値は,グラフにして表示します。画面のグラフ表示を見やすく設定できます。

カーソルで指定したグラフ上のデータを表示できます。

グラフデータを消去できます。設定方法はスイープと同じです。スイープ Rの「グラフ表示(Graph)の操

作」を参照してください。

レンジ(Range)

電圧レンジ,電流レンジの設定方法は,ノーマルモードのRange設定と同じです。第4章 ノーマルモー

ド(定常負荷)の「負荷を設定する」を参照してください。

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第 7章 スイープモード

ELECTRONIC DC LOAD 103

スイープ Pの実行

実行

負荷のオン,オフ ON/OFFキーを押して ONにすると(キーが点灯),負荷電流が流れます。設定した終止電圧を検出す

ると,すべてのステップを終了していなくても運転が終了し(キーが消灯),負荷電流が遮断されます。

終止電圧(End V)による運転終了 設定した終止電圧を検出すると,運転が終了します。自動的に負荷オフになります。

PASS/FAIL判定

電力上限値(P High),及び電力下限値(P Low)で設定した範囲内にあればPASSを,範囲を超えれば

FAILを表示します。終止電圧(End V)を検出するまで運転は継続されます。

うまくいかないとき

設定した電流が流れない 電流リミットが設定されている可能性があります。電流リミット設定値(p.111)を確認してください。

保護・アラームの発生 保護・アラームの発生と同時にビープ音と,メッセージを表示し,負荷オフになります。詳細は,第 10章

の「保護,アラーム機能」を参照してください。

保護・アラームの種類 動作

過電流保護

設定電流を検出すると,負荷オフとなって電流を遮断する。電流リミッ

ト機能を設定した場合は,負荷オンのまま,設定値の 110%で電流制

限する。電流リミットの設定については,電流リミット設定値(p.111)及

び OCP LOAD OFF設定(p.130)を参照してください。

過電力保護

定格電力を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。負荷オンの

ままを選択した場合は,負荷オンのまま,定格値の 110%で電力制限

する。設定については,OPP LOAD OFF設定(p.131)を参照してくだ

さい。

過熱保護 負荷部が温度異常になると,負荷オフとなって電流を遮断する。

過電圧アラーム(※1) 電圧レンジ毎の過電圧検出値(p.146)を超えると,負荷オフとなって電

流を遮断し,アラームが発生する。

逆接続アラーム(※1) 負荷端子への逆接続を検出すると,アラームが発生する。

※1負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

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第 7章 スイープモード

104 ELECTRONIC DC LOAD

■注記 定電力モードの運転中に,過電流保護が作動することがあります。

定電力モードの動作では,負荷端子電圧が下がると,引き込む電流が増加します。負荷電流

が,設定した本製品の保護電流値に達すると,過電流保護が作動します。

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第 8章 メニュー,システム

第 8章 メニュー,システム

この章では,メニュー画面,システム画面について説明します。

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第 8章 メニュー,システム

106 ELECTRONIC DC LOAD

概要

概要

本製品は,メニュー画面,システム画面を使用して,基本的な項目を設定します。メニュー画面で設定し

た内容は,各動作モードに,共通に作用します。システム画面で設定した内容は,本製品の各機能に,

共通に作用します。

メニュー画面のメニュー構成

メニュー画面のメニューは下表の内容で構成されています。

横メニュー

1.Func. 動作モード設定

2.CLim. 電流リミット設定値

3.Meas. 測定値表示設定

4.MRate 測定サンプル周波数設定

5.M/S マスタ機,スレーブ機設定

6.VMode 自動負荷モード切り替え設定

7.VLev. VMode指定電圧設定値

システム画面のメニュー構成

システム画面のメニューは下表の内容で構成されています。

横メニュー 設定内容 設定範囲

1.GPIB GPIBアドレスを設定する 1~30

2.DIDO 外部制御を有効にする Enable,Disable

3.Range 電圧,電流レンジの外部制御を有

効にする

Enable,Disable

4.PwrOn 次回起動時の設定を保存する User Defined(次回起動時の設

定を,現在の状態にする)

5.LCD LCDバックライトの輝度設定 1~8

6.Color 画面のカラー設定 Normal (固定)

7.Lang. 画面で使用する言語を選択する 英語 (固定)

8.Firm. ファームウェア情報を確認する -

9.OCP 過電流保護動作時の負荷オフ Enable(負荷オフ),Disable(電

流リミット機能)

10.OPP 過電力保護作動時の負荷オフ Enable(負荷オフ),Disable(電

力リミット機能)

11.I/F 外部インタフェースの選択 USB,GPIB

12.Reset 工場出荷時設定にする Factory Default(工場出荷時の

状態に戻す)

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 107

メニュー画面

メニュー画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

1. MENUキーを押す。

下図に示す,メニュー画面が表示されます。横メニューは 2ページあります。(1/2,2/2)

2. 2ページ目を選択する場合,横メニューの 1/2を選択する。

メニュー選択ウィンドウが表示されます。

3. 2ページ目を選択する場合,横メニューの 1/2を,もう一度選択する。

MENU2が表示されます。

メニュー画面から抜け出る メニュー画面から出るには下記の方法があります。

MENUキー又は CANCELキーを押すと,メイン画面になります。

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第 8章 メニュー,システム

108 ELECTRONIC DC LOAD

メニュー画面のメニュー

横メニュー1/2ページ

Menu

1.Func. 動作モード設定(メイン画面へ移動)

1/2ページ

Normal ノーマルモード

Dynamic

(Freq.)

ダイナミックモード(周期及びデューティ比を設

定し,2種類の負荷を順次切り替え)

D Dynamic

(Time)

ダイナミックモード(最大16種類の負荷を順次

切り替え)

Sweep R V-I特性試験

NEXT→ 2/2ページへ移動

2/2ページ

Sweep C 過電流保護特性試験

Sweep P 過電力保護特性試験

NEXT→ 1/2ページへ移動

2.CLim. 電流リミット設定値

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

3.Meas. 測定値表示設定

Top 表示位置(上段)

Middle 表示位置(中段)

Bottom 表示位置(下段)

1/2ページ

Voltage 電圧値

Current 電流値

Power 電力値

M / S

Current

電流値(並列運転時の総和)

ブースタ接続時に表示

NEXT→ 2/2ページへ移動

2/2ページ

M / S

Power

電力値(並列運転時の総和)

ブースタ接続時に表示

NEXT→ 1/2ページへ移動

4.MRate 測定サンプル周波数設定

50 Hz 商用周波数 50 Hz

60 Hz 商用周波数 60 Hz

1/2↓ 現在 1/2ページ。↓MENU2へ移動

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 109

横メニュー2/2ページ

Menu

5.M/S マスタ機,スレーブ機設定

OFF 単独運転,又はスレーブ機

Master 並列運転のマスタ機

Multi マルチチャンネル同期運転のマスタ機

List マスタ/スレーブ接続されている負荷一覧を

表示

6.VMode 自動負荷モード切り替え(VMode)機能の設

1/3ページ

OFF VMode機能を使用しない

Load Off

(H)

「電圧上昇時」に,負荷オフ

Load Off

(L)

「電圧下降時」に,負荷オフ

CR (H) 「電圧上昇時」に,CRモードに移行

NEXT→ 2/3ページへ移動

2/3ページ

CR (L) 「電圧下降時」に,CRモードに移行

CV(H) 「電圧上昇時」に,CVモードに移行

CV (L) 「電圧下降時」に,CVモードに移行

CP (H) 「電圧上昇時」に,CPモードに移行

NEXT→ 3/3ページへ移動

3/3ページ

CP (L) 「電圧下降時」に,CPモードに移行

NEXT→ 1/3ページへ移動

7.VLev. VMode機能の指定電圧設定

NUM テンキーで数値設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

2/2↓ 現在 2/2ページ。↓SYSTEM1へ移動

「電圧上昇時」:指定電圧に対し,測定電圧が上回った時

「電圧下降時」:指定電圧に対し,測定電圧が下回った時

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第 8章 メニュー,システム

110 ELECTRONIC DC LOAD

動作モード設定

動作モードを設定する(Func.)

メイン画面の動作モードを設定します。

1. 横メニューの 1.Func.を選択する。

1.Func.の縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

ノーマルモード,ダイナミックモード,又はスイープを選択します。選択後は,選択した動作モードの

メイン画面が表示されます。

例. Dynamic (Freq.)を選択した場合

縦メニューの項目

定常負荷: Normal

変動負荷: Dynamic (Freq.),Dynamic (Time)

スイープ:Sweep R,Sweep C,又は Sweep P

動作モードの設定は,第 4章 ノーマルモード(定常負荷),第 5章 ダイナミックモード(変動負荷),又

は第 7章 スイープを参照してください。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 111

保護電流値設定

過電流保護機能の電流値を設定します。電流リミット設定値の 110%で電流を保護します(=保護電流

値)。

過電流保護機能は,第 10章 保護,アラーム機能の「過電流保護」を参照してください。

電流リミット設定値を設定する(CLim.)

1. 横メニューの 2.CLim.を選択する。

2.CLim.の縦メニューが表示されます。

2. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

NUMを選択すると,テンキーが表示されます。テンキー入力の方法で入力します。

MAXは最大値が選択されます。MINは最小値が選択されます。

設定範囲

モデル 電流レンジ

L レンジ Mレンジ Hレンジ

LN-300A 0.000 A~60.000 A 0.00 A~60.00 A 0.0 A~60.0 A

LN-300C 0.000 A~12.000 A 0.00 A~12.00 A 0.0 A~12.0 A

LN-1000A 0.000 A~180.000 A 0.00 A~180.00 A 0.0 A~180.0 A

LN-1000C 0.000 A~36.000 A 0.00 A~36.00 A 0.0 A~36.0 A

工場出荷時設定は,Hレンジの最大値です。作動電流値は設定値の 110%です。

■注記 電流リミット設定値の設定条件

電流リミット設定値を,電流レンジの 15%以下に設定した場合,保護電流値の精度は悪くなり

ます。

電流リミット設定値は,負荷の値とは無関係に設定できます。

CVモード時は,過渡的に保護電流値を超えた電流が流れる場合があります。

電流リミット設定値の 100倍以上となる電流が流れるような負荷を設定しないでください。

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第 8章 メニュー,システム

112 ELECTRONIC DC LOAD

測定値表示設定

測定項目,表示位置を設定する(Meas.)

メイン画面の測定値表示を設定します。3箇所(上段,中段,下段)の位置に,表示する測定項目を指定

します。

例. ブースタ接続なし,RC-02A リップルノイズ測定オプションなしの場合

1. 横メニューの 3.Meas.を選択する。

縦メニューが表示されます。横メニューは,ポップアップメニューの Top,Middle,又は Bottomのど

れかが選択されます。

2. 横メニューの 3.Meas.を押して,表示位置を選択する。

Top,Middle又は Bottom を選択します。選択された項目は,明暗反転で表示されます。

3. 縦メニューから表示したい項目を選択する。

表示項目が設定されます。

メイン画面に戻って,表示を確認する

4. MENUキーを押す。

使用していたメイン画面(動作モード設定)が表示されるので,測定表示項目を確認します。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 113

測定サンプル周波数設定

測定周期を設定する(MRate)

測定周期を設定します。ハムキャンセルのため,測定用 A/D コンバータのサンプル周波数を電源周波

数に合わせます。

1. 横メニューの 4.MRateを選択する。

縦メニューが表示されます。

2. 50 Hz,又は 60 Hz を選択する。

通常は,使用している電源周波数に合わせます。

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第 8章 メニュー,システム

114 ELECTRONIC DC LOAD

マスタ機,スレーブ機の指定

マスタ機,スレーブ機を設定する(M/S)

並列運転,及びマルチチャンネル同期運転の場合に使用します。

スレーブ機の指定

1. スレーブ機に設定したい,本製品の MENUキーを押す。

メニュー画面になります。

2. 横メニューの一番右のボタンを選択し,Menu 2 を選択する。

Menu 2の縦メニューが表示されます。

3. 横メニューの 5.M/Sを選択する。

5.M/Sの縦メニューが表示されます。

4. 縦メニューの OFF を選択する。

画面は,単体動作時の画面となります。

同様に,すべてのスレーブ機を,単体動作時の画面にします。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 115

マスタ機の指定

1. マスタ機に設定したい,本製品の MENUキーを押す。

メニュー画面になります。

2. 横メニューの一番右のボタンを選択し,Menu 2 を選択する。

Menu 2 の横メニューが表示されます。

3. 横メニューの 5.M/Sを選択する。

5.M/Sの縦メニューが表示されます。

4. 縦メニューの Master を選択する。

マルチチャンネル同期運転の場合は,Multi を選択します。

選択後マスタ機に設定されます。

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第 8章 メニュー,システム

116 ELECTRONIC DC LOAD

自動負荷モード切り替え

自動負荷モード切り替え(VMode機能)を使う(VMode)

運転中の「電圧上昇時」又は「電圧下降時」に,負荷モードを自動的に切り替える機能です。負荷モード

を切り替えずに,負荷オフにすることもできます。切り替わり時間は 700 ms程度(測定の設定条件によ

る) です。

低電圧リミッタ,低電圧保護,又は過電圧保護機能として使用できます。例えば,低電圧保護機能では,

電池などの放電試験時に指定電圧以下にならないようにして電池を保護することができます。

レンジの不整合が発生するために,CCモード以外から CCモードへの移行はできません。

負荷モードは,EXTモード,SHORTモードでは使用できません。

動作モードは,Normal(定常負荷)時のみ有効です。

1. 横メニューの一番右のボタンを選択し,Menu 2 を選択する。

2. 横メニューの 6.VModeを選択する。

縦メニューが表示されます。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 117

3. 縦メニューから動作モードを選択する。

動作モード 動作

OFF 本機能オフ

Load Off (H) 「電圧上昇時」に,負荷オフ

Load Off (L) 「電圧下降時」に,負荷オフ

CR(H) 「電圧上昇時」に,CRモードに移行

CR(L) 「電圧下降時」に,CRモードに移行

CV(H) 「電圧上昇時」に,CVモードに移行

CV(L) 「電圧下降時」に,CVモードに移行

CP(H) 「電圧上昇時」に,CPモードに移行

CP(L) 「電圧下降時」に,CPモードに移行

(H) : 「電圧上昇時」:指定電圧 VLev.に対し測定電圧が連続して上回った時

(L) : 「電圧下降時」:指定電圧 VLev.に対し測定電圧が連続して下回った時

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第 8章 メニュー,システム

118 ELECTRONIC DC LOAD

VMode電圧設定

VMode電圧を設定する(VLev.)

VMode電圧とは,負荷モードを切り替えるための条件となる電圧です。(指定電圧)

1. 横メニューの一番右のボタンを選択し,Menu 2 を選択する。

2. 横メニューの 7.VLev.を選択する。

縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

NUMを選択すると,テンキーが表示されます。テンキー入力の方法で入力します。

MAXは最大値が選択されます。MINは最小値が選択されます。

NUMを選択しないで,モディファイノブによる入力もできます。

設定範囲

モデル 電圧値

LN-300A 0.0000 V~120.000 V

LN-1000A

LN-300C 0.0000 V~500.000 V

LN-1000C

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 119

システム画面

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。すでにメニュー画面に入っている場合には,

手順 2 を実行します。

1. MENUキーを押す。

メニュー画面が表示されます。

2. 横メニューの 2/2を選択する。

メニュー選択用のウィンドウが表示されます。メニューは 2ページあります。

3. 横メニューの 2/2を,もう一度選択する。

システム画面から抜け出る システム画面から出るには下記の方法があります。

CANCELキー,又は MENUキーを押すと,メニュー画面になります。

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第 8章 メニュー,システム

120 ELECTRONIC DC LOAD

システム画面のメニュー

横メニュー1/3ページ

Menu/System(1/3)

1.GPIB GPIBアドレス設定

MAX. 最大値 30

MIN. 最小値 1

2.DIDO 外部制御

Enable 有効にする

Disable 無効にする

3.Range 電圧,電流レンジの外部制御

Enable 有効にする

Disable 無効にする

4. PwrOn 工場出荷時設定にする

User

Defined

次回起動時の設定を,現在の状態にする

1/3↓ 現在 1/3ページ。↓SYSTEM2へ移動

横メニュー2/3ページ

Menu/System(2/3)

5.LCD LCDバックライト輝度設定 1~8

MAX. 8

MIN. 1

6.Color 画面のカラー設定

Normal 通常(固定)

7.Lang. 言語の選択

English 英語(固定)

8.Firm. ファームウェア情報の確認

2/3↓ 現在 2/3ページ。↓SYSTEM3へ移動

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 121

横メニュー3/3ページ

Menu/System(3/3)

9.OCP 過電流保護時の負荷オフ

Enable 有効

Disable 無効

10.OPP 過電力保護時の負荷オフ

Enable 有効

Disable 無効

11.I/F 外部インタフェースの選択

USB/GPIB USB/GPIB 利用可能

12.Reset 工場出荷時設定にする

Factory

Default

工場出荷時の状態に戻す

3/3↓ 現在 3/3ページ。↓MENU1へ移動

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第 8章 メニュー,システム

122 ELECTRONIC DC LOAD

GPIBアドレスの設定

GPIBアドレスを設定することができます。

GPIBアドレスは,GPIBケーブルで接続されている他の機器と異なる値にしてください。設定された値

は,電源を切っても保存されています。

なお出荷時は「1」になっています。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

GPIBアドレスを設定する(GPIB)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 1を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 1. GPIBを選択する。

GPIB Addr.の縦メニューが表示されます。

3. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると、そのまま数値が確定されます。

MAXは最大値が選択されます。MINは最小値が選択されます。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 123

DIDOの設定

DI入力の有効・無効を設定することができます。

DI入力を有効にすると,DIからの設定が有効になります。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

DIDOを設定する(DIDO)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 1を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 2. DIDO を選択する。

DIDOの縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

Enable を選択すると,DI入力が有効になります。

Disable を選択すると,DI入力が無効になります。

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第 8章 メニュー,システム

124 ELECTRONIC DC LOAD

DIDO Rangeの設定

DI入力の電流・電圧 Range設定の有効・無効を設定することができます。

有効にするためには,DIDOの設定が Enableになっていることが必要です。

DI入力の電流・電圧Range設定を有効にすると,DIからの電流・電圧Range設定が有効になります。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

DIDO Rangeを設定する(Range)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 1を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 3. Rangeを選択する。

DIDO Range縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

Enable を選択すると,DI入力の電流・電圧 Range設定が有効になります。

Disable を選択すると,DI入力の電流・電圧 Range設定が無効になります。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 125

Power On Settingの設定

次回起動時の設定を,現在の状態にすることができます。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

Power On Settingを設定する(PwrOn)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 1を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 4. PwrOnを選択する。

Power On Setting縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューの User Definedを押す。

プログレスバーが表示され,次回起動時は現在の状態から立ち上がります。

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第 8章 メニュー,システム

126 ELECTRONIC DC LOAD

LCD Backlightの設定

液晶画面の明るさを調節できます。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

LCD Backlightを設定する(LCD)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 2を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 5. LCDを選択する。

LCD Backlight縦メニューが表示されます。

3. モディファイノブを回して数値を設定する。

モディファイノブの操作を止めると,そのまま数値が確定されます。

MAXは最大値が選択されます。MINは最小値が選択されます。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 127

Color Designの設定

液晶画面のカラーデザインを変更できます。

(*現在は Normal固定です。)

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

Color Designを設定する(Color)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 2を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 6. Colorを選択する。

Color Design縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

(*現在は Normal固定です。)

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第 8章 メニュー,システム

128 ELECTRONIC DC LOAD

Languageの設定

表示言語を変更できます。

(*現在は English固定です。)

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

Languageを設定する(Lang.)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 2を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 7. Lang.を選択する。

Language縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

(*現在は English固定です。)

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 129

Firmware Versionの表示

ファームウェアのバージョンを表示します。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

Firmware Versionを表示する(Firm.)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 2を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 8. Firm.を選択する。

ファームウェアのバージョンを表示します。

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第 8章 メニュー,システム

130 ELECTRONIC DC LOAD

OCP Load Offの設定

電流リミットが発生した時に,LOAD OFFするか,LOAD ONのまま電流リミット設定値の 110%の値で

負荷を引き続けるかを設定します。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

OCP Load Offを設定する(OCP)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 3を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 9. OCPを選択する。

OCP Load Off縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

Enable を選択すると,電流リミットが発生した時に,LOAD OFFになります。

Disable を選択すると,電流リミットが発生した時に,LOAD ONのまま電流リミット設定値の 110%

の値で,負荷を引き続けます。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 131

OPP Load Offの設定

電力リミットが発生した時に,LOAD OFFするか,LOAD ONのまま定格電力の 110%の値で負荷を引

き続けるかを設定します。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

OPP Load Offを設定する(OPP)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 3を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 10. OPPを選択する。

OPP Load Off縦メニューが表示されます。

3. 縦メニューから設定したい項目を選択する。

Enable を選択すると,電力リミットが発生した時に,LOAD OFFになります。

Disable を選択すると,電力リミットが発生した時に,LOAD ONのまま定格電力の 110%の値で,

負荷を引き続けます。

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第 8章 メニュー,システム

132 ELECTRONIC DC LOAD

外部インタフェースの選択

外部インタフェースの選択では,USB接続かGPIB接続のどちらかを選択します。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

外部インタフェースを選択する(I/F)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 3を選択します。

メニュー表示が更新されます。現在使用できるインターフェイスを表示します。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 133

システムの Reset

システムの Resetでは,本製品を工場出荷状態に戻します。

システム画面に入る

MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。

システムを Resetする(Reset)

1. 横メニューの一番右のボタンを押し,System 3を選択する。

メニュー表示が更新されます。

2. 横メニューから 12. Resetを選択する。

Interfaceの縦メニューが表示されます。

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第 8章 メニュー,システム

134 ELECTRONIC DC LOAD

3. 縦メニューの Factory Default を選択する。

確認の画面が表示されます。

Resetを止める場合は,

No をカーソルキーで選択して,Enterを押してください。

4. カーソルキーの左を押して,Yes を選択する。

5. Enter キーを押す。

初期化が始まります。

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第 8章 メニュー,システム

ELECTRONIC DC LOAD 135

6. 手動で,本製品を再起動する。

下記の画面になったら,一度電源を Off してから,もう一度本製品を再起動してください。

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第 8章 メニュー,システム

136 ELECTRONIC DC LOAD

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第 9章 メモリ

第 9章 メモリ

この章では,メモリ画面について説明します。

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第 9章 メモリ

138 ELECTRONIC DC LOAD

メモリ画面

メモリ機能の概要

本製品は,メモリ画面を使用して,現在の設定を 8つまで保存できます。保存した内容は番号を指定して呼び

出すことができます。保存できる主なパラメータは下記の項目です。

動作モード

負荷モード

負荷設定値

メモリ画面のメニューに入る

MEMORYキーを押して,メモリ画面のメニューに入ります。

1. MEMORYキーを押す。

下図に示す,メモリ画面のメニューが表示されます。画面には,メモリ番号と保存した主な設定値

が表示されます。

2. 縦メニューの NEXT→キーを押す。

メモリ画面のメニューが表示されます。縦メニューは 2ページあります。

メモリ画面から抜け出る メモリ画面から出るには 2つの方法があります。

CANCELキーを押すと,メイン画面になります。

メモリを呼び出すと,メモリ内容の動作モード(メイン画面)になります。

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第 9章 メモリ

ELECTRONIC DC LOAD 139

メモリ画面のメニュー

MEMORY

Recall 呼び出し

1/2ページ

1 メモリ番号 1

2 メモリ番号 2

3 メモリ番号 3

4 メモリ番号 4

NEXT→ 2/2ページへ移動

2/2ページ

5 メモリ番号 5

6 メモリ番号 6

7 メモリ番号 7

8 メモリ番号 8

NEXT→ 1/2ページへ移動

Store 保存

1/2ページ

1 メモリ番号 1

2 メモリ番号 2

め 3 メモリ番号 3

4 メモリ番号 4

NEXT→ 2/2ページへ移動

2/2ページ

5 メモリ番号 5

6 メモリ番号 6

7 メモリ番号 7

8 メモリ番号 8

NEXT→ 1/2ページへ移動

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第 9章 メモリ

140 ELECTRONIC DC LOAD

保存・呼び出し

保存(Store)操作は,負荷オン,オフに無関係にできます。呼び出し(Recall)操作は,負荷オンの場合

には負荷オフになります。負荷オフになってから,呼び出した内容に設定されます。負荷オフの場合に

は,負荷オフのまま,呼び出した内容に設定されます。

負荷オンのまま,呼び出した内容に設定されると,呼び出し前後で運転条件が大幅に異なるときは,供

試機器を破損することがあります。これを防止するために,呼び出し(Recall)操作は,必ず負荷オフに

なります。

保存(Store)

1. 横メニューの Storeキーを選択する。

2. 保存メモリ番号(縦メニュー)を選択する。

現在の設定が保存されます。同じ番号が既に保存されている場合は上書きされます。

呼び出し(Recall)

1. ON/OFFキーを押して,負荷を OFFにする。

2. 画面に表示されている,メモリ番号とその保存内容を確認する。

3. 横メニューの Recallキーを選択する。

4. 呼び出したいメモリ番号(縦メニュー)を選択する。

メイン画面のメニューになります。呼び出された内容が設定されます。

保存項目について

保存(Store)ボタンを押した時に,各メモリ番号に保存される項目を示します。

項目 保存する・しない

メニュー

画面の項目 しない

システム

画面の項目 しない

負荷設定 する

負荷設定:動作モード,負荷モード,電圧レンジ,電流レンジ,負荷設定値,スルーレート

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第 9章 メモリ

ELECTRONIC DC LOAD 141

メニュー画面項目とシステム画面項目は,別の場所に保存され次回起動時有効です。

また次のタイミングで保存されます。

項目 保存タイミング 次回,PowerOn時

メニュー

画面の項目

値の変更後すぐ

(自動保存) 有効

システム

画面の項目

値の変更後すぐ

(自動保存) 有効

負荷設定 保存(Store)ボタンを押した

無効(Factory Default

または,User Defined の

値で起動)

システム画面で設定する 4.PWRON の User Defined と 12.Resetの Factory Default との比較は以

下のようになります。

項目 User Defined Factory Default 保存(Store)操作

メニュー

画面の項目

次回 PowerOn時の値を

現在の値にセット

次回 PowerOn時の値を

初期値にセット ―

システム

画面の項目

次回 PowerOn時の値を

現在の値にセット

次回 PowerOn時の値を

初期値にセット ―

負荷設定 次回 PowerOn時の値を

現在の値にセット

次回 PowerOn時の値を初

期値にセット 現在の値を保存

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第 9章 メモリ

142 ELECTRONIC DC LOAD

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第 10章 保護,アラーム機能

第 10章 保護,アラーム機能

この章では,保護機能及びアラーム機能について説明します。

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第 10章 保護,アラーム機能

144 ELECTRONIC DC LOAD

保護,アラーム機能

本製品には,下記に示す保護機能とアラーム機能があります。保護機能が作動するとアラームが発生

します。アラームの発生と同時にビープ音と,各保護機能に対応したアラームメッセージを表示し,負荷

オフになります。

過電流保護

過電力保護

過熱保護

過電圧アラーム(※1)

逆接続アラーム(※1)

※1 負荷部を破壊する恐れがありますので,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

負荷オフ,又はリミット状態保持を選択

過電流保護及び過電力保護は,作動時に“負荷オフ”又は“リミット状態保持”を選択することができま

す。選択する方法は,第 8章 メニュー,システムの「システム設定」の OCP Load Off又は OPP Load

Offを参照してください。

過電流保護

本製品は,負荷電流設定値に対して,過電流保護を行うことができます。

過電流保護には 2種類の動作があります。

電流リミット設定値の 110%で負荷オフとなって電流を遮断する。

負荷オンのまま電流リミット設定値の 110%で電流制限する。(電流リミット機能)

電流リミット機能の場合,負荷電流設定値が保護電流値より低下したら,もとの状態に復帰します。

電流リミット機能の設定電流値を「電流リミット設定値」と呼びます。

実際に電流を遮断する負荷設定電流値を

「保護電流値」(=電流リミット設定値×110%)と呼びます。

過電流保護

保護電流値

を検出

電流リミット機能

CLim.

電流遮断

負荷オフを選択(OCP Load Off : Enable)

リミット状態保持を選択(OCP Load Off : Disable)

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第 10章 保護,アラーム機能

ELECTRONIC DC LOAD 145

アラームメッセージ

電流リミット値の設定 設定方法はメニュー画面の2.CLim設定と同じです。第8章 メニュー,システムの「電流リミット設定値」

を参照してください。

工場出荷時の電流リミット設定値は下表になります。

モデル 電流レンジ,Hレンジ

LN-300A 60 A

LN-300C 12 A

LN-1000A 180 A

LN-1000C 36 A

■注記 電流リミット設定値の設定条件

電流リミット設定値を,電流レンジの 15%以下に設定した場合,保護電流値の精度は悪くなり

ます。

電流リミット設定値は,負荷の値とは無関係に設定できます。

CVモード時は,過渡的に保護電流値を超えた電流が流れる場合があります。

電流リミット設定値の 100倍以上となる電流が流れるような負荷を設定しないでください。

過電力保護

過電力保護には 2種類の動作があります。動作方式は過電流保護と同じです。

定格電力の 110%を超えると,負荷オフとなって電流を遮断する。

定格電力の 110%を超えると,負荷オンのまま,定格電力の 110%で電力制限する。

定格電力を下表に示します。

モデル 定格電力

LN-300A 300.00 W

LN-300C

LN-1000A 1000.0 W

LN-1000C

電力制限の場合,電力が,電力レンジの定格電力値より低下したら,もとの状態に復帰します。

負荷オフ,又はオフにしないを選択する方法は,第 8章 メニュー,メモリの「システム設定・確認」を参

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第 10章 保護,アラーム機能

146 ELECTRONIC DC LOAD

照してください。

アラームメッセージ

Over Power と表示されます。画面形式は過電流のアラームメッセージと同様です。

過熱保護

負荷部の温度異常を検出した場合,負荷オフとなって電流を遮断します。

注意 過熱保護が作動します。

吸気口,排気口を,物などでふさがないでください。

冷却用ファンが,ほこりなどで停止している状態で使用しないでください。

仕様範囲外の高温で使用しないでください。

アラームメッセージ

Over Temperature と表示されます。画面形式は過電流のアラームメッセージと同様です。

過電圧アラーム

電圧レンジ毎の過電圧検出値を超えると,負荷オフとなって電流を遮断し,アラームを発生します。

モデル 検出電圧

Hレンジ L レンジ

LN-300A 130 V 22V

LN-300C 520 V 88.4 V

LN-1000A 130 V 22V

LN-1000C 520 V 88.4 V

注意 本製品を破損することがあります。

保護機能が作動すると負荷オフになりますが,負荷部は接続されたままになっています。過電

圧アラーム,又は逆接続アラームが作動したら,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

アラームメッセージ

Over Voltage と表示されます。画面形式は過電流のアラームメッセージと同様です。

逆接続アラーム

負荷電流の検出が許容値(検出電流)を超えると,アラームが発生します。

モデル 検出電流

LN-300A 0.6 A

LN-300C 0.15 A

LN-1000A 0.6 A

LN-1000C 0.15 A

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第 10章 保護,アラーム機能

ELECTRONIC DC LOAD 147

注意 本製品を破損することがあります。

保護機能が作動すると負荷オフになりますが,負荷部は接続されたままになっています。逆接

続アラームが作動したら,速やかにアラーム要因を取り除いてください。

■注記 逆接続電圧

アラームの検出には,逆接続電圧が0.6 V以上必要です。

アラームメッセージ

Reverse Connection と表示されます。画面形式は過電流のアラームメッセージと同様です。

アラームの解除

保護機能が作動すると,各保護機能に対応したアラームが発生します。アラームを解除するには,

CANCELキーを押します。解除する場合には,アラーム要因を取り除いてから行ってください。

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第 10章 保護,アラーム機能

148 ELECTRONIC DC LOAD

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第 11章 並列運転

第 11章 並列運転

この章では,並列運転について説明します。

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第 11章 並列運転

150 ELECTRONIC DC LOAD

概要・接続

概要

複数の本製品を並列に接続して,電流容量や電力容量を増加することができます。並列運転は1台が

マスタ機となり,他はスレーブ機となります。スレーブ機は最大 9台まで接続できます。マスタ機を含め

最大接続数は 10台となります。

マスタ機からすべてのコントロールができます。マスタ機には並列接続されている台数分の総電流値,

及び総電力値を表示することができます。

マスタ機,スレーブ機の組み合わせ

並列接続できるスレーブ機は,マスタ機と同一の最大電圧を持ったものに限定されます。例えば

LN-300A と LN-1000Aを接続することはできますが,LN-300A と LN-300Cを接続することはできませ

ん。

マスタ機 接続可能なスレーブ機

LN-300A LN-300A LN-1000A

LN-300C LN-300C LN-1000C

LN-1000A LN-1000A LN-300A※

LN-1000C LN-1000C LN-300C※

※CPモードを使用する場合には,過熱保護機能が作動する場合があるため,LN-300A又は LN-300C

をマスタ機としてください。

負荷の分配と最大電力

負荷モードを CPモードに設定した並列運転では,各機器の負荷の分配は,指定レンジの定格電流の

比率によって決定されます。LN-300A と LN-1000Aを並列接続したときの例を下表に示します。

マスタ機 スレーブ機 スレーブ機の最大電力 合計最大電力

LN-300A LN-1000A 900 W 1200 W

LN-1000A LN-300A 333 W※ 1333 W

※LN-300Aでは過熱保護機能が作動する場合があります。

並列運転の接続

並列運転の接続には,本製品間を接続するためのオプションのMASTER/SLAVE接続ケーブル,及び

本製品と供試機器とを接続するための負荷ケーブルが必要です。必ずリアパネルの負荷端子を使用し

てください。フロントパネルの負荷端子には他の機器を接続しないでください。

警告 感電の危険があります。

通電中は MASTER/SLAVE コネクタに触れないでください。

オプションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを接続する,又は外す場合は,必ずPOWERス

イッチを OFF にしてください。また MASTER/SLAVE_IN コネクタと MASTER/SLAVE_OUT

コネクタの両方のコネクタを接続するか,外した状態でご使用ください。

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第 11章 並列運転

ELECTRONIC DC LOAD 151

注意 機器を破損することがあります。

負荷ケーブルは,電流に対して十分な線径で,不燃性,又は難燃性の丈夫な被覆のものを使

用してください。

MASTER/SLAVE_INコネクタと,MASTER/SLAVE_OUT コネクタの接続は,

MASTER/SLAVE接続ケーブルを使用して,正しく接続してください。

1. 各機の電源を OFFにする。

2. 各機の負荷端子を接続する。

接続図を参考に,負荷端子を確実に並列接続してください。

3. 各機の MASTER/SLAVE コネクタを接続する。

オプションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを使用して,各機器間でMASTER/SLAVE_INコネク

タと,MASTER/SLAVE_OUTコネクタを接続します。不安定動作の原因となるので,負荷ケーブル

とMASTER/SLAVE接続ケーブルはできるだけ離して配置してください。

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第 11章 並列運転

152 ELECTRONIC DC LOAD

並列運転接続図

下図にスレーブ機 5台を接続する場合を示します。負荷ケーブルの配線方法及び電線径は,第 2章

設置と使用準備の「配線」を参照してください。

供試機器と負荷端子を接続するケーブルは、できるだけ短く、撚りあわせてください。

オプションの低インダクタンスケーブルのご使用を推奨いたします。

ケーブルの長さが長い場合には、下図 の点線のように-端子を最短で接続してください。

また供試機器と各負荷端子を接続するケーブルは、できるだけ同じ長さにしてください。

スレーブ機

スレーブ機

スレーブ機

スレーブ機

マスタ機

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第 11章 並列運転

ELECTRONIC DC LOAD 153

並列運転の設定

マスタ機,スレーブ機を指定する

スレーブ機から指定します。

スレーブ機の指定

1. 各機の POWERスイッチと,スタンバイスイッチの両方を ONにする。

2. スレーブ機に設定したい,本製品の MENUキーを押す。

メニュー画面になります。

3. 横メニューの 5.M/Sを選択する。

5.M/Sの縦メニューが表示されます。

4. 縦メニューの OFF を選択する。

画面は,単体動作時の画面となります。

同様に,すべてのスレーブ機を,単体動作時の画面にします。

マスタ機の指定

5. マスタ機に設定したい,本製品の MENUキーを押す。

メニュー画面になります。

6. 横メニューの 5.M/Sを選択する。

5.M/Sの縦メニューが表示されます。

7. 縦メニューの Master を選択する。

マスタ機に設定されます。

並列運転の解除

マスタ機として指定したものを単独動作に戻す場合は,上記の手順 7で OFFを選択します。

スレーブ機の設定は必要ありません。

警告 感電の危険があります。

通電中は MASTER/SLAVEコネクタに触れないでください。

オプションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを接続する,又は外す場合は,必ずPOWERス

イッチを OFF にしてください。また MASTER/SLAVE_IN コネクタと MASTER/SLAVE_OUT

コネクタの両方のコネクタを接続するか,外した状態でご使用ください。

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第 11章 並列運転

154 ELECTRONIC DC LOAD

注意 機器を破損することがあります。

各機の POWERスイッチを OFFにする場合,各機同時に操作してください。

並列運転から単独運転に戻すときは,各機の POWER スイッチを OFF にしてから,

MASTER/SLAVE接続ケーブルを外してください。

注意 アラームが発生します。

並列運転に設定した状態で,POWERスイッチ又はスタンバイスイッチをOFFにすると,アラー

ムが発生します。

負荷を設定する

負荷の設定はマスタ機で行います。設定方法は,各動作モードの「負荷を設定する」を参照してくださ

い。

設定分解能は,並列運転台数によって変わります。

設定確度は,電流 Hレンジにおいてフルスケールの±3%,電流 Mレンジにおいてはフルスケー

ルの±7%となります。(参考値)

電流リップルは,単独運転の並列運転台数倍となります。

スルーレート設定値は,マスタ機に依存します。

配線のインダクタンスが増大すると,電流変化により大きな電圧降下が生じます。さらに電流の位相遅

れにより,本製品の制御が不安定になり発振現象を起こす場合があります。このような場合にスルー

レート設定を遅くして安定な動作を確保することができます。

負荷を測定する

並列接続された総負荷電流,又は総負荷電力の測定値は,マスタ機で表示します。

マスタ機の測定値表示は,接続されているスレーブ機の定格電流に依存した係数と,スレーブ機の台

数倍の値を用いて,マスタ機の測定値を使用して計算されます。

例1. LN-300Cをマスタ機として,LN-1000Cを 3台スレーブ機として接続した場合

総負荷電流 =

LN-300Cの電流測定値 ×

( 1 ( = 12 A / 12 A ) × 1 [ 台 ] + 3 ( = 36 A / 12 A ) ×3 [ 台 ] )

マスタ機(LN-300C) スレーブ機(LN-1000C)

= LN-300Cの電流測定値 ×10

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第 11章 並列運転

ELECTRONIC DC LOAD 155

例2. LN-1000Aをマスタ機として,LN-300Aを 2台,LN-1000Aを 2台スレーブ機として接続した場合

総負荷電流 =

LN-1000Aの電流測定値 ×

( 1 ( = 180 A / 180 A ) × 1 [ 台 ] + 1/3 ( = 60 A / 180 A ) ×2 [ 台 ]

マスタ機(LN-1000A) スレーブ機(LN-300A)

+ 1 ( = 180 A / 180 A ) ×2 [ 台 ] )

スレーブ機(LN-1000A)

= LN-1000Aの電流測定値 ×11 / 3

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第 11章 並列運転

156 ELECTRONIC DC LOAD

実行

負荷のオン,オフ

マスタ機のON/OFFキーを押してONにすると(キーが点灯),全機に負荷電流が流れます。マスタ機を

OFFにすると(キーが消灯),負荷電流が遮断されます。

並列運転時のアラーム

並列運転中にアラームが発生すると,エラーメッセージが表示され,全機が負荷オフになります。スレー

ブ機でアラームが発生した場合は,マスタ機にアラームメッセージが表示されます。

アラームの解除はマスタ機及びスレーブ機でアラームを解除してください。

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第 12章 マルチチャンネル同期運転

第 12章 マルチチャンネル同期運転

この章では,マルチチャンネル同期運転について説明します。

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第 12章 マルチチャンネル同期運転

158 ELECTRONIC DC LOAD

概要・接続

概要

マルチチャンネル同期運転は,複数のLNシリーズのON/OFF制御,及びダイナミックモード時のステッ

プの実行を同期して行うことができます。マルチチャンネル電源の出力試験に便利です。

並列運転とは異なり,スレーブ機は,マスタ機と同一の最大電圧でなくても組み合わせが可能です。

スレーブ機は最大 9台まで接続できます。

マルチチャンネル同期運転の接続

マルチチャンネル同期運転の接続には,本製品間を接続するためのオプションの MASTER/SLAVE接

続ケーブル,及び本製品と供試機器とを接続するための負荷ケーブルが必要です。フロントパネルの

負荷端子には他の機器を接続しないでください。

警告 感電の危険があります。

通電中は MASTER/SLAVE コネクタに触れないでください。

オプションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを接続する,又は外す場合は,必ずPOWERス

イッチを OFF にしてください。また MASTER/SLAVE_IN コネクタと MASTER/SLAVE_OUT

コネクタの両方のコネクタを接続するか,外した状態でご使用ください。

注意 機器を破損することがあります。

負荷ケーブルは,電流に対して十分に余裕のある線径で,不燃性,又は難燃性の丈夫な被覆

のものを使用してください。

MASTER/SLAVE_IN コ ネ ク タ と , MASTER/SLAVE_OUT コ ネ ク タ の 接 続 は ,

MASTER/SLAVE接続ケーブルを使用して,正しく接続してください。

負荷端子の-端子と、MASTER/SLAVE コネクタ端子とは、同じ電位です。MASTER/SLAVE

コネクタ端子を接続した本製品の負荷端子の-端子は、同じ電位となります。供試機器が±電

源で GNDが共通の場合、供試機器の-電源出力は短絡しますので、使用しないでください。

1. 各機の電源を OFFにする。

2. 各機の負荷端子を接続する。

接続図を参考に,負荷端子を確実に接続してください。

3. 各機の MASTER/SLAVE コネクタを接続する。

オプションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを使用して,各機器間でMASTER/SLAVE_INコネク

タと,MASTER/SLAVE_OUTコネクタを接続します。不安定動作の原因となるので,負荷ケーブル

とMASTER/SLAVE接続ケーブルはできるだけ離して配置してください。

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第 12章 マルチチャンネル同期運転

ELECTRONIC DC LOAD 159

マスタ機

スレーブ機

スレーブ機

マルチチャンネル同期運転接続図

試験する機器との接続は,マスタ機,スレーブ機それぞれの負荷ケーブルを使用します。負荷ケーブル

の配線方法及び電線径は,第 2章 設置と使用準備の「配線」を参照してください。

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第 12章 マルチチャンネル同期運転

160 ELECTRONIC DC LOAD

マルチチャンネル同期運転の設定

マスタ機,スレーブ機を指定する

スレーブ機から指定します。

スレーブ機の指定

1. 各機の POWERスイッチと,スタンバイスイッチの両方を ONにする。

2. スレーブ機に設定したい,本製品の MENUキーを押す。

メニュー画面になります。

3. 横メニューの 5.M/Sを選択する。

5.M/Sの縦メニューが表示されます。

4. 縦メニューの OFF を選択する。

画面は,単体動作時の画面となります。

同様に,すべてのスレーブ機を,単体動作時の画面にします。

マスタ機の指定

5. マスタ機に設定したい,本製品の MENUキーを押す。

メニュー画面になります。

6. 横メニューの 5.M/Sを選択する。

5.M/Sの縦メニューが表示されます。

7. 縦メニューの Multiを選択する。

マスタ機に設定されます。

マルチチャンネル同期運転の解除

マスタ機として指定したものを単独動作に戻す場合は,上記の手順 7で OFFを選択します。

スレーブ機の設定は必要ありません。

警告 感電の危険があります。

通電中は MASTER/SLAVE コネクタに触れないでください。

オプションのMASTER/SLAVE接続ケーブルを接続する,又は外す場合は,必ずPOWERス

イッチを OFF にしてください。また MASTER/SLAVE_IN コネクタと MASTER/SLAVE_OUT

コネクタの両方のコネクタを接続するか,外した状態でご使用ください。

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第 12章 マルチチャンネル同期運転

ELECTRONIC DC LOAD 161

注意 機器を破損することがあります。

各機の POWERスイッチを OFFにする場合,各機同時に操作してください。

マルチチャンネル同期運転から単独運転に戻すときは,各機の POWER スイッチを OFF にし

てから,MASTER/SLAVE接続ケーブルを外してください。

注意 アラームが発生します。

マルチチャンネル同期運転に設定した状態で,POWER スイッチ又はスタンバイスイッチを

OFFにすると,アラームが発生します。

負荷を設定する

負荷の設定は,マスタ機,スレーブ機それぞれで行います。設定方法は,各動作モードの「負荷を設定

する」を参照してください。

ダイナミックモードの設定条件 ダイナミックモード動作は,基準クロックをマスタ機からスレーブ機へ分配することにより,マスタ機,

スレーブ機が同期して動作します。

単発動作は各機器の個別動作のみ可能です。連動動作はできません。

開始タイミングを一致させたい場合は,運転を開始する前に,マスタ機を一旦 LOAD OFFにしま

す。続けて LOAD ONにすると,各機器の開始タイミングが一致します。

スレーブ機の実行時間は,マスタ機の実行時間範囲に合わせることが必要です。範囲外の値を

設定した場合は,設定値と異なる時間になります。

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第 12章 マルチチャンネル同期運転

162 ELECTRONIC DC LOAD

実行

負荷のオン,オフ

マスタ機のON/OFFキーを押してONにすると(キーが点灯),全機に負荷電流が流れます。マスタ機を

OFFにすると(キーが消灯),負荷電流が遮断されます。

マルチチャンネル同期運転時のアラーム

マルチチャンネル同期運転中にアラームが発生すると,エラーメッセージが表示され,アラームの発生

した機器が負荷オフになります。アラームは各機器間で連動しません。

マスタ機が負荷オン状態である場合に,スレーブ機でアラームが発生した場合は,スレーブ機のみ負荷

オフになります。この状態で,スレーブ機のアラームを解除すると,直後に負荷オンになります。

アラームの解除は,マスタ機で負荷オフにしてから解除してください。

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第 13章 リモートコントロール

第 13章 リモートコントロール

この章では,USB/GPIB(IEEE488.1準拠)インタフェースについて説明します。

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第 13章 リモートコントロール

164 ELECTRONIC DC LOAD

USB/GPIB インタフェース

USBインタフェースはフロントパネルにあります。GPIB インタフェースは LX-OP01オプションに含まれ

ます。

GPIBアドレス

1~30までのアドレスが使用できます。 設定方法は,第 8章 メニュー,システムの「システムの設定」

を参照してください。

デリミタ

本製品で設定できるデリミタは,LFのみです。EOI(End of Identify)が必ず送出されます。

マルチステートメントでの区切り記号について

複数のコマンドをまとめて送る場合のセパレータは,セミコロン;を用います。区切り記号なしの場合は正

常に動作しません。

ローカル操作への切り替え

本製品のリモートコントロール時には,下記の画面が表示されます。パネル操作(ローカル操作)へ切り

替えるには,CANCELキーを押します。

GPIBケーブルの接続

GPIBは,比較的環境のよいところで使用することを想定したインタフェースです。電源変動やノイズの

多いところでの使用は,できるだけ避けてください。

必ずリアパネル POWERスイッチをOFFにしてから,GPIBコネクタの接続・取り外しを行ってください。

接続機器数は最大 15台(コントローラ含む)です。ケーブル長は 20 m以内(総ケーブル長),機器間は

2 m以内で接続してください。1本のケーブル長は 4 m以下にしてください。バスケーブルは GPIB コネ

クタを 3個以上重ねないでください。

GPIBでつながっている機器は,すべて POWERスイッチとスタンバイスイッチの両方を ONににしてく

ださい。

USBケーブルの接続

USBは,比較的環境のよいところで使用することを想定したインタフェースです。電源変動やノイズの多

いところでの使用は,できるだけ避けてください。

1本のケーブル長は 4 m以下にしてください。

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 165

測定コマンド

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

負荷電流測定

MC{SP}{NR1} 範囲 0~3

0:オートレンジ

1: Hレンジ

2: Mレンジ

3: Lレンジ

(※1)戻り値:実数値(##.###)

DS コマンドで指定した測定値表

示更新位置の測定値が,電流測

定値に変更されます。

MCFR 現在の電流レンジの測定値を返

戻り値:実数値(##.###)

DS コマンドで指定した測定値表

示更新位置の測定値が,電流測

定値に変更されます。

負荷端子電圧測定 MV 現在の電圧レンジの測定値を返

戻り値:実数値(##.###)

DS コマンドで指定した測定値表

示更新位置の測定値が,電圧測

定値に変更されます。

電力測定 MW 負荷端子電圧×負荷電流 電力を演算結果で返す

戻り値:実数値(##.###)

DS コマンドで指定した測定値表

示更新位置の測定値が,電力測

定値に変更されます。

M/S接続時の簡易

負荷電流測定

BMC{SP}{NR1} 範囲 0~3

0:オートレンジ

1: Hレンジ

2: Mレンジ

3: Lレンジ

(※1)戻り値:実数値(##.###)

DS コマンドで指定した測定値表

示更新位置の測定値が,簡易負

荷電流測定値に変更されます。

M/S接続時の簡易

電力測定

BMW 負荷端子電圧×簡易負荷電流 電力を演算結果で返す

戻り値:実数値(##.###)

DS コマンドで指定した測定値表

示更新位置の測定値が,簡易電

力測定値に変更されます。

測定値表示

更新位置の指定

DS{SP}{NR1} 範囲 0~2

0:Top

1:Middle

2:Bottom

電源投入時の際は,Bottom とな

ります。

測定固定モード MF{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:フリーラン測定

1:シングル測定

最後に指定した測定コマンドの繰

り返し指定を行う

測定周波数設定 HZ{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:50 Hz

1:60 Hz

測定に使用する A/D のサンプル

レートを設定する

コマンドの{}の内容は省略できません。 NR1・・・・・整数値 SP・・・・・スペース(空白) C・・・・・カンマ

※1負荷部の設定レンジと測定系の設定レンジは,独立して変更することはできません。同レンジが選択されます。

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第 13章 リモートコントロール

166 ELECTRONIC DC LOAD

負荷設定コマンド

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

負荷設定 CC{SP}{NR2} 定電流〔A〕 負荷設定コマンドでは負荷

モードと設定値を同時に指定

する

CR{SP}{NR2} 定抵抗〔Ω〕

CV{SP}{NR2} 定電圧〔V〕

CP{SP}{NR2} 定電力〔W〕

CX{SP}{NR2} 外部制御電圧 10 V時の電

流値〔A〕

CS 短絡

電流レンジは Hレンジとな

CD{SP}{NR1} 範囲 0~3

0:ダイナミックモードの停止

1:ダイナミックモードのリ

ピート動作開始

2:ダイナミックモードのシン

グル動作開始(※2)

3:変動負荷(周波数設定)

モードの動作開始

CD コマンドはダイナミック

モード設定を有効にするモー

ド指定で,動作条件はダイナ

ミックモード設定コマンドにて

行う

1 -> 2, 1 -> 3, 2 -> 1, 2

-> 3, 3 -> 1, 3 -> 2 への

設定は不可

ダイナミックモード

設定

(Dynamic(Time))

モード設定

DP{SP}{NR1} 範囲 1~16

1:Step-1 の設定区間を指

2:Step-2 の設定区間を指

n:Step-nの設定区間を指

DC,DT,DR コマンドで設定す

る区間を指定する

DC{SP}{NR2} 区間での負荷設定値 DP コマンドで指定した区間の

値を設定する DT{SP}{NR2} ステップ時間[ms]

DR{SP}{NR2} スルーレートの設定[A/μs]

ダイナミックモード

設定

(Dynamic(Freq.))

モード設定

FDT{SP}{NR2} 範囲 0.01 ~ 10000 [ms] 周期(Priod)設定

FDD{SP}{NR2} 範囲 0.00 ~ 100.00 [%] Duty1設定

FDC{SP}{NR1}{C}{NR2} 引数 1 Step番号

範囲 1 ~ 2

引数 2 負荷設定値

各 Stepの負荷設定

FDR{SP}{NR1}{C}{NR2} 引数 1 Step番号

範囲 1 ~ 2

引数 2 スルーレート[A/μs]

各 Stepのスルーレート設定

電流設定レンジ RC{SP}{NR1} 範囲 0~3

0:オートレンジ

1:Hレンジ

2:Mレンジ

3:Lレンジ

(※1)負荷電流レンジ

電圧設定レンジ RV{SP}{NR1} 範囲 1~2

1:Hレンジ

2:Lレンジ

(※1)電圧レンジ

CR,CV の設定内容に影響す

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 167

負荷制御 SW{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:負荷オフ

1:負荷オン

負荷オフは,無負荷状態とな

り負荷設定を無効にする

負荷応答設定 GC{SP}{NR2} 定電流,外部制御モードでの

スルーレート [A/μs]

定電流,外部制御,定電圧設

定のみ有効でその他は最大

のデフォルト値。

Fastにした場合,供試電源の

応答速度との関係で,発振状

態となる場合があります。こ

のような場合には Slow を選

択してください。

GV{SP}{NR2} 定電圧モードでの応答時間

範囲 0~50(≦50) / 50

(50 <) ~ 100 の 2値

0~50(≦50) :Slow 設定

50(50 <)~100 :Fast設定

電流リミット設定 LS{SP}{NR2} 定格電流まで指定可能 [A] 負荷電流設定レンジの制限

なし。

M/S機能設定 BS{SP}{NR1} 範囲 0~2

0:OFF

1:Master

2:Multi

現在の状態が OFF以外の時

は Master/Multi 設定は受け

付けない

DIDO UDO {SP}0{C}{NR1} 範囲 0~1

0:OFF

1:ON

外部制御(DIDO)における

ユーザー定義出力の状態を

変更する。

自動負荷モード

切り替え設定

LM{SP}{NR1} 範囲 0~8

0:本機能オフ

1:「電圧上昇時」に

CRモード移行

2:「電圧上昇時」に

CVモード移行

3:「電圧上昇時」に

CPモード移行

4:「電圧上昇時」に

負荷オフ

5:「電圧下降時」に

CRモード移行

6:「電圧下降時」に

CVモード移行

7: 「電圧下降時」に

CPモード移行

8:「電圧下降時」に

負荷オフ

動作中の「電圧上昇時」又は

「電圧下降時」に,負荷モード

を自動的に切り替える機能を

設定します。

自動負荷モード

切り替えの

条件電圧設定

LV{SP}{NR2} 範囲 0.0000 [ V ]

~ 電圧定格値 [ V ]

自動負荷モード切り替えにお

いて,負荷モードを切り替える

ための条件となる電圧を設定

します。

過電流保護時の

動作設定

ALMCOFF{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:Disable

1:Enable

電流リミットで負荷 OFF

過電力保護時の

動作設定

ALMPOFF{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:Disable

1:Enable

電力リミットで負荷 OFF

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第 13章 リモートコントロール

168 ELECTRONIC DC LOAD

コマンドの{}の内容は省略できません。

NR1・・・・・整数値 NR2・・・・・・ 実数値(##.###) SP・・・・・スペース(空白) C・・・・・カンマ

スイープコマンド

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

スイープ R 基本

設定

SWRSET{SP}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR1}

引数 1 開始コンダクタンス値

引数 2 終了コンダクタンス値

引数 3 終了電圧値

引数 4 ステップコンダクタンス値

引数 5 ステップ時間[ms]

引数 5 は最小時間間隔 100 ms

以上。ステップ間隔が設定以上の

間隔になる場合があります。

最大ステップ数は 1024です。この

範囲内に収まるようにステップ値

を入力してください。

スイープ R 微細

設定

SWRFSET{SP}

{NR2}{C}

{NR2}

引数1 微細スイープ開始電圧値

引数 2微細スイープステップコン

ダクタンス値

スイープ R開始 SWRSTART スイープモードの開始

測定中は,文字列”VI TEST Error

Already start”がかえる

測定終了後は,文字列”TEST

END”がかえる

スイープステップ数が多くなりすぎ

る場合は,文字列”VI TEST Error

step overflow”がかえる

スイープパラメータに誤りが有る

場合は,文字列”VI TEST Error

parameter invalid”がかえる

スイープ R結果 SWRRES{SP}

{NR1}

ステップ番号毎の測定結果を取

得する

引数 1 ステップ番号

範囲 0 ~ 1023

戻り値:電流値 実数値(##.###)

戻り値:電圧値 実数値(##.###)

スイープ R 終了

ステップ数

SWRRESSTP 戻り値:測定終了時のステップ番

号 整数

測定が終了していない場合,文字

列”Now Measuring”がかえる

測定を実行していない場合,文字

列" Measure Not starting"がかえ

スイープ C 基本

設定

SWCSET{SP}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR1}

引数 1 開始電流値

引数 2 終了電流値

引数 3 終了電圧値

引数 4 ステップ電流値

引数 5 ステップ時間[ms]

最大ステップ数は 1024です。この

範囲内に収まるようにステップ値

を入力してください。

スイープ C テスト

設定

SWCTSET{SP}

{NR2}{C}

{NR2}

PASS範囲の設定

引数 1 最大電流値

引数 2 最小電流値

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 169

スイープ C開始 SWCSTART スイープモードの開始

測定中は,文字列”OCP TEST

Error Already start”がかえる

測定終了後は,文字列”TEST

END”がかえる

スイープステップ数が多くなりすぎ

る場合は,文字列”OCP TEST

Error step overflow”がかえる

スイープパラメータに誤りが有る

場合は,文字列” OCP TEST

Error parameter invalid”がかえる

スイープ C結果 SWCRES{SP}

{NR1}

ステップ番号毎の測定結果を取

得する

引数 1 ステップ番号

範囲 0 ~ 1023

戻り値:電流値 実数値(##.###)

戻り値:電圧値 実数値(##.###)

スイープ C 終了

ステップ番号

SWCRESSTP 測定終了ステップ番号を取得す

戻り値:測定終了時のステップ番

号 整数

測定が終了していない場合,文字

列”Now Measuring”がかえる

測定を実行していない場合,文字

列" Measure Not starting"がかえ

スイープ C

PASS/FAIL 判定

結果

SWCTRES PASS/FAIL判定結果と判定に用

いた電流値を取得する

戻り値:

PASS 実数(##.####)

もしくは

FAIL 実数(##.####)

測定が終了していない場合,文字

列”Now Measuring”がかえる

測定を実行していない場合,文字

列" NO OCP TEST"がかえる

スイープ P 基本

設定

SWPSET{SP}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR2}{C}

{NR1}

引数 1 開始電力値

引数 2 終了電力値

引数 3 終了電圧値

引数 4 ステップ電力値

引数 5 ステップ時間[ms]

最大ステップ数は 1024です。この

範囲内に収まるようにステップ値

を入力してください。

スイープ P テスト

設定

SWPTSET{SP}

{NR2}{C}

{NR2}

PASS範囲の設定

引数 1 最大電力値

引数 2最小電力値

スイープ P開始 SWPSTART スイープモードの開始

測定中は,文字列”OPP TEST

Error Already start”がかえる

測定終了後は,文字列”TEST

END”がかえる

スイープステップ数が多くなりすぎ

る場合は,文字列”OPP TEST

Error step overflow”がかえる

スイープパラメータに誤りが有る

場合は,文字列” OPP TEST

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第 13章 リモートコントロール

170 ELECTRONIC DC LOAD

Error parameter invalid”がかえる

スイープ P結果 SWPRES{SP}

{NR1}

ステップ番号毎の測定結果を取

得する

引数 1 ステップ番号

範囲 0 ~ 1023

戻り値:電流値 実数値(##.###)

戻り値:電圧値 実数値(##.###)

戻り値:電力値 実数値(##.###)

スイープP終了ス

テップ番号

SWPRESSTP 測定終了ステップ番号を取得す

戻り値:測定終了時のステップ番

号 整数

測定が終了していない場合,文字

列”Now Measuring”がかえる

測定を実行していない場合,文字

列" Measure Not starting"がかえ

スイープ P

PASS/FAIL 判定

結果

SWPTRES PASS/FAIL判定結果と判定に用

いた電力値を取得する

戻り値:

PASS 実数(##.####)

もしくは

FAIL 実数(##.####)

測定が終了していない場合,文字

列” Now Measuring”がかえる。

測定を実行していない場合,文字

列" NO OPP TEST"がかえる

コマンドの{ }の内容は省略できません。

NR1・・・・・整数値 NR2・・・・・・ 実数値(##.###) SP・・・・・スペース(空白) C・・・・・カンマ

※1)負荷部の設定レンジと測定系の設定レンジは,独立して変更することはできませんので,同じレンジに選択されます。

※2)CD 2 のダイナミックモードのシングル動作時は,LOAD OFF → ON でシングル動作が行われます。

シーケンスコマンド

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

初期化コマンド SQI すべてのデータを 0 クリア

負荷データ設定 SQD{SP}{NR1}{C}

{NR2}{C}

{NR2}

引数 1 データインデックス番号

(1~1024)

引数 2 スルーレート

引数 3 負荷設定値

各負荷データを設定

実行条件設定 SQU{SP}{NR1}{C}

{NR1}{C}{NR1}

{C}{NR2}

引数 1 繰返回数 1~65535

(0で無限回)

引数 2 開始データインデックス

番号(1~1024)

引数 3 データ数(1~1024)

引数 4 ステップ時間[ms]

実行条件を設定

実行開始/停止 SQC{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:停止

1:開始

開始/停止の制御

コマンドの{ }の内容は省略できません。

NR1・・・・・整数値 NR2・・・・・・ 実数値(##.###) SP・・・・・スペース(空白) C・・・・・カンマ

※1)現在設定中の負荷モード,及び電流レンジに依存します。設定中の電流レンジの最大電流を超える設定はできません。

シーケンス動作では電流レンジを変えることはできません。

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 171

システムコマンド

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

バージョンを返す V ROMのバージョンを返します

GPIBアドレスを返す ADDR GPIBのアドレスを返します

アラーム解除 AC アラーム解除

初期化状態 INI 初期化 リモート状態は保持される

クリア CL クリア 電源投入時の状態となる

レスポンスデータ T0 カンマ,スペース レスポンスデータの区切り記号

T1 カンマ

T2 スペース

SRQ設定 S0 なし SRQの発生条件を設定する

S1 コマンドエラー

S2 アラーム発生

S3 コマンドエラー & アラーム発生

マルチラインメッセージ

マルチラインメッセージは ATN信号が Lowのとき有効です。マルチラインコマンドのコードはバイナリ

データとして送信します。したがって,通常使用する送出コマンドではアクセスできません。

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

デバイスクリア 20 DCL(Device Clear) 電源投入時と同じ状態に設定する

4 SDC(Selected Device Clear)

パネル操作 1 GTL(Go To Local) リモート状態を解除する

ステータスレジスタ

ステータスレジスタは本製品の状態(アラーム,及びエラー)を,シリアルポールによって読み出すことが

できます。各ビットデータの内容を下表に示します。

ビット(HEX) 略称 内容 備考

80 ALM アラーム発生 ST0~ST2のビットが立つとセット

40 SRQ サービス要求 割り込み要求を設定している場合

20 ERR コマンドエラー 実行中のコマンドの状態を返す

10 BUSY コマンド実行中 実行中のコマンドの状態を返す

08 CLIMIT 電流リミットの状態 負荷制御に異常が発生している

場合にセットされる。その他のア

ラームの状態は,QUES コマンド

で読み取ることができる

04 PLIMIT 電力リミットの状態

02 ST1 その他のアラームの状態

01 ST0 過電圧アラームの状態

QUES コマンドの戻り値

戻り値(10進数) 略称 内容 備考

1 ALARM_OVER_VOLT 過電圧 引数なし

2 ALARM_LIMIT_CURR 過電流

8 ALARM_LIMIT_POWER 過電力

16 ALARM_OVER_TEMP 過温度

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第 13章 リモートコントロール

172 ELECTRONIC DC LOAD

1024 ALARM_EXT 外部アラーム入力

2048 ALARM_REV_VOLT 逆接続

4096 ALARM_BOOSCON ブースタ接続

8192 ALARM_BOOSMODEL ブースタ接続モデルエラー

使用例

コマンドの使用例を以下に示します。

・CCモードの 0.1 A設定で負荷を引き,電流(Mレンジ)と電圧の測定をする場合

<コマンド> <説明>

RC 2 電流レンジを Mに設定

CC 0.1 負荷モードを CCに設定し,負荷電流値を 0.1 Aに設定

SW 1 負荷を ON

MC 2 Mレンジで電流を測定

MV 電圧を測定

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 173

GPIBサンプルプログラム

National Instruments社製 GPIB カード/ボードを使用した,Microsoft社 Visual Basic 6.0でのサンプ

ルプログラムです。GPIBカード/ボードのドライバの詳細,及びVisual Basic 6.0等については,各社か

ら発行されている取扱説明書や専門書などを参考にしてください。

サンプルプログラムの Private Sub InitIF()部分は GPIBバスを初期化するための関数です。

各サンプルプログラム共通で使用します。

サンプル-1)・・・・・・Command1_Click()部分

定電流設定を使用し測定結果を表示する基本的プログラムです。

負荷設定レンジ等はデフォルトの自動設定を使用し,定電流設定で 50 Aから 5 A毎に下げた時

の端子間電圧と電流測定結果を表示します。ただし,定電流設定値は製品によって上限が異なるため,

設定値は各製品の仕様に合わせてください。

サンプル-2) ・・・・・・Command2_Click()部分

定電流のダイナミックモード動作を使用して,下図のように連続的に電流が変動するプログラムです。

下図内の番号が,サンプルプログラム中のコメント文の番号と対応しています。

サンプル-3) ・・・・・・Command3_Click()部分

シリアルポールによってステータス情報を読み出し,表示するプログラムです。

Option Explicit

Dim IFid As Integer ' NI I/F Device ID

Private Sub InitIF()

If 0 <= ilfind("GPIB0") Then

' Init I/F

IFid = ildev(0, 1, 0, T3s, 1, &HC0A)

ilsic 0 ' Interface Clear

ilsre 0, 1 ' Remote Enable

ilwrt IFid, "INI", 3

Sleep 3000

Else

MsgBox "GPIB I/F(GPIB0) can't find"

End If

End Sub

5A:Step-1

3A:Step-2

2A

0A

番号→ ① ② ③ ④ ⑤

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第 13章 リモートコントロール

174 ELECTRONIC DC LOAD

Private Sub Command1_Click() ' サンプル-1)の開始

Call InitIF ' GPIB I/Fの初期化

ilwrt IFid, "SW 1", 4 ' LOAD ON

Dim i As Integer

Dim curr As Double

Dim cmd As String

Dim rcv As String

curr = 50# ‘ 50 Aを初期値に設定する

For i = 0 To 10 ' ループ回数を 11回とする

cmd = "CC " & CStr(curr) ' 定電流設定コマンドを作成する

ilwrt IFid, cmd, Len(cmd)

ilwrt IFid, "MV", 2 ' 電圧測定

' コマンドを送信する

rcv = " " ' 受信文字列領域を空白で埋める

ilrd IFid, rcv, 16 ' 測定値の受信

MsgBox rcv & "[V]", vbInformation, "Voltage" ' 測定電圧の受信

ilwrt IFid, "MC 0", 4 ' 電流測定コマンドを送信する

rcv = " "

ilrd IFid, rcv, 16

MsgBox rcv & "[A]", vbInformation, "Current"

curr = curr - 5# ' 次の設定値を 5 A減少する

Next i

MsgBox "End CC set & Measure loop Sample Program"

ilwrt IFid, "SW 0", 4 ' LOAD OFF

ilwrt IFid, "CC 0", 4 ' 設定値を 0 Aにする

End Sub ' サンプル-1)の終了

Private Sub Command2_Click() ' サンプル-2)の開始

Call InitIF ' GPIB I/Fの初期化

ilwrt IFid, "SW 1", 4 ' LOAD ON

ilwrt IFid, "CC 2", 4 ' 定電流 2 A設定

' ①

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 175

ilwrt IFid, "DP 1;DC 5;DT 10", 15 ' Step-1=5 A TIME-A=10 ms

ilwrt IFid, "DP 2;DC 3;DT 40", 15 ' Step-2=3 A TIME-B=40 ms

ilwrt IFid, "DR 5", 4 ' RESPONSE=5 A/us

MsgBox "Dynamic Load Start" ' ②

ilwrt IFid, "CD 1", 4

MsgBox "Dynamic Load Stop" ' ③

ilwrt IFid, "CD 0", 4

ilwrt IFid, "DP 2;DT 0", 9 ' TIME-B=0 ms

MsgBox "Single Dynamic Load Start"

ilwrt IFid, "CD 2", 4 ' ④

MsgBox "End Dynamic Sample Program"

ilwrt IFid, "SW 0", 4 ' LOAD OFF

' ⑤

ilwrt IFid, "CC 0", 4 ' 設定値を 0 Aにする

End Sub ' サンプル-2)の終了

Private Sub Command3_Click() ' サンプル-3)の開始

Call InitIF ' GPIB I/Fの初期化

Dim stb As Integer

ilrsp IFid, stb ' ステータス情報の読み込み

MsgBox CStr(stb)

End Sub ' サンプル-3)の終了

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第 13章 リモートコントロール

176 ELECTRONIC DC LOAD

USB インターフェイス

USBインターフェイスを搭載したPC(OSはMicrosoft社製Windows XP/Vista/7対応)とUSBケーブルによる接続のみ

で,Visual Basicや Excel等の VBAから本器をコントロールすることができます。コマンド体系は GPIBインターフェイス

と同様になっていますので,GPIBによるコントロールと遜色ありません。

動作環境

対応 OS Microsoft WindowsXP, WindowsVista, Windows 7 32Bit版,日本語版

PC本体 上記 OSが動作する USB付きの IBM PC/AT互換機

USB ドライバー,OCXのインストール

USBを使用する場合には,パソコンへ付属 CDから,デバイスドライバーのインストールが必要になります。

付属 CDには LNシリーズの USB ドライバ及び制御用 OCX,及び制御ソフトが含まれています。

※LabVIEW 用の USB ドライバーではありません。別途インストールと設定が必要です。お問い合わせください。

LabVIEW は,National Instruments社の登録商標です。

■USB ドライバーのインストール,アンインストール

Windowsのバージョンごとにフォルダーが分かれています。フォルダーの構成は下記の通りです。

WindowsXP及びWindowsVista → ¥Driver¥XP_Vista

Windows7 → ¥Driver¥Windows7

各フォルダーにある dpinst.exe をダブルクリックすることで USB ドライバーのインストールが開始されます。

※アンインストールについては,Windowsの“アプリケーションの追加と削除”にて “Windows ドライバ パッケージ

- KEISOKU GIKEN (LN Series) USB” を削除してください。

■OCXのインストール,アンインストール

¥Libsにある LN Series Setup.msiまたは SETUP.EXEをダブルクリックすることでインストールが開始されます。

※アンインストールについては,Windowsの“アプリケーションの追加と削除”にて“LN Series Library”を削除してくだ

さい。

■Excelへの登録

まず下記のActiveXコントロールの追加を選択します。

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第 13章 リモートコントロール

ELECTRONIC DC LOAD 177

次に,カスタムコントロールの登録を選択します。

次に,C:\Program Files\KEISOKU GIKEN\LN Series Library\Libs にあるKEISOKU_LNSeries.ocxを選択します。

コントロールの選択に,KEISOKU GIKEN LN Series Control が表示されているのを確認できます。

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第 13章 リモートコントロール

178 ELECTRONIC DC LOAD

コントロール関数リファレンス

注記

以降に示すコマンド以外もライブラリに含まれていますが,社内テスト用のコマンドですので,定められた仕様

等を満たさなくなる場合がありますので使用は避けてください。

使用可能なコマンド

CmdSend(dn As integer,str As string) As long

CmdRcv(dn As integer, str As Variant) As long

・CmdSend(dn As integer,str As string) As long

GPIB コマンドと同じ内容が実行可能です。

例 CmdSend 1, “CC 10” ‘定電流設定で 10Aを設定

・CmdRcv(dn As integer,str As Variant) As long

戻り値を受け取ります。

例 CmdRcv 1, ret ‘ret = 戻り値

USBサンプルプログラム

Excelの Visual Basicを使用したプログラム例について説明します。 Visual Basicについては,専門書などを

参考にしてください。

サンプルプログラム

本器のファームウェアのバージョンを読み込み,ワークシート上に表示させます。

Private Sub CommandButton1_Click() ‘CommandButton1をクリックすると発生する イベントです。

Dim ret As Variant

Sheet1.KEISOKU_LNSeries1.CmdSend 1, "V" ‘バージョン読み込みの GPIB コマンド送出します。

Sheet1.KEISOKU_LNSeries1.CmdRcv 1, ret ‘本器からのデータの受け取り。

Sheet1.Cells(1, 1) = ret ‘セル A1内にバージョン情報を入力します。

End Sub

実行後 Excelのワークシートへ,本器のファームウェアのバージョンが表示されます。

また,付属 CDには制御ソフトが含まれていますので,第6章 シーケンスモードとともに参照ください。

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第 14章 保守

第 14章 保守

この章では,点検・清掃等の保守について説明します。

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第 14章 保守

180 ELECTRONIC DC LOAD

点検・清掃

長期にわたり,御利用いただくために,定期的な点検,清掃を行ってください。電源コードセットなどの付

属品は,当社又は当社代理店までお問い合わせください。

電源コードセット

被覆の破れやプラグのガタ,割れなどがないか点検してください。

警告 感電の危険があります。

電源コードセットの被覆に破れなどがある場合には,すぐに使用を中止してください。

清掃

本製品の汚れは,やわらかい布,又は湿らせた布で拭きとってください。

注意 機器を破損することがあります。

必ず,リアパネルの POWERスイッチを OFFにし,電源コードセットのプラグをコンセントから

抜いてください。

プラスチック類を変質させる恐れのある有機溶剤(ベンゼン・アセトン等)は使用しないでくださ

い。溶剤などの液体が,機器内部へしみ込むことのないようにしてください。

校正

本製品に関する校正は,当社又は当社代理店までご依頼ください。

保管

本製品を長時間使用しない場合は,ほこりを防ぎ,直射日光の当たらない,乾燥した場所に保管してく

ださい。カバーを被せて,カートンボックスに収納することをお勧めします。

保存温度範囲は,10℃~ 50℃ です。

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第 15章 仕様

第 15章 仕様

この章では,仕様と外形寸法を記載しています。

LN-300A / LN-300C

LN-1000A / LN-1000C

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第 15章 仕様

182 ELECTRONIC DC LOAD

[set]は設定値,[rdg]は読み値,[F.S.]は各レンジにおける最大値を示します。仕様はウォームアップ時間 30分適

用後のものです。Vinは負荷入力電圧です。

各仕様において確度を示した数値は保証値(納入後 6 ヶ月間保証)です。確度のないものは公称値又は代表値(typ.

と表示)です。

負荷部

定格

LN-300A LN-300C

電圧 120 V 500 V

電流 60 A 12 A

電力 *1 300 W

内部最小抵抗 *2 18 mΩ以下 100 mΩ以下

負荷範囲 *2,3

1.08V(60 A) / 0.54 V(30 A) / 0.22 V(12 A) 1.2 V(12 A) / 0.6 V(6 A) / 0.28 V(2.8 A)

LN-1000A LN-1000C

電圧 120 V 500 V

電流 180 A 36 A

電力 *1 1000 W

内部最小抵抗 *2 6 mΩ以下 33.3 mΩ以下

負荷範囲 *2,3

1.08V(180 A) / 0.54 V(90 A) / 0.22 V(36 A) 1.2 V(36 A) / 0.6 V(18 A) / 0.28 V(8.4 A)

I

V

60A

1V 120V

300W

17m

Ω

I

V

12A

3V 500V

300W

250m

Ω

I

V

180A

1V 120V

1000W

5.6

I

V

36A

3V 500V

83.3

1000W

10

0mΩ

33.3m

Ω

6m

Ω

10

0mΩ

18m

Ω

1.08V

1.08V

1.2V

1.2V

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 183

*1:この製品を使用時の筐体内温度及び動作時間により変化します。

*2:リアパネル負荷端子にて。CRモードの設定値ではありません。

*3:電流値により最小動作電圧は変化します。

動作モード

ノーマルモード(定常負荷)

LNシリーズ共通

定電流(CC)モード 負荷端子電圧が変化しても一定の電流を流します

定抵抗(CR)モード 負荷端子電圧に比例した電流を流します

定電圧(CV)モード 負荷端子電圧が一定となるように電流を流します

定電力(CP)モード 負荷電力が一定になるように電流を流します

外部制御(EXT)モード 外部制御入力端子の電圧に比例した電流を流します

短絡(SHORT)モード 負荷端子間を短絡状態(最大電流)にします

ダイナミックモード(変動負荷)

LNシリーズ共通

制御方式 スイッチング動作(2種類または最大 16種類の負荷条件を順次切り替えて実行)

使用可能負荷モード CC / CR / CV / CPモード

設定周期 ~20 ms / ~200 ms / ~2 s / ~20 s / ~60 s

周期分解能 1 μs / 10 μs / 100 μs / 1 ms / 10 ms

動作選択 シングル(Timeのみ),リピート

スイープモード

LNシリーズ共通

スイープ R

(V-I特性試験) CRモードで負荷を変化させながら,電流値及び電圧値を測定

スイープ C

(過電流特性試験) CCモードで負荷を変化させながら,電流値及び電圧値を測定

スイープ P

(過電力特性試験) CPモードで負荷を変化させながら,電力値及び電圧値を測定

シーケンス動作(リモート制御のみ)

LNシリーズ共通

使用可能モード CC / CR / CV / CPモード

最大ステップ数 1024

ステップ時間 1 ms~10 min(各ステップで共通)

ステップ時間分解能 1 ms(1 ms~100 ms) / 100 ms(100 ms~10 min)

繰り返し回数 1~65535,又は∞

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第 15章 仕様

184 ELECTRONIC DC LOAD

負荷モード

定電流(CC)モード

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電流設定範囲

H 0 A~60 A 0 A~12 A 0 A~180 A 0 A~36 A

M 0 A~6 A 0 A~1.2 A 0 A~18 A 0 A~3.6 A

L 0 A~0.6 A 0 A~0.12 A 0 A~1.8 A 0 A~0.36 A

分解能

H 5 mA 1 mA 15 mA 3 mA

M 0.5 mA 0.1 mA 1.5 mA 0.3 mA

L 0.1 mA 0.02 mA 0.3 mA 0.06 mA

設定確度 *4

H

±{0.2% of set.

+25 mA

+Vin/50 kΩ}

±{0.2% of set.

+10 mA

+Vin/750 kΩ}

±{0.2% of set.

+75mA

+Vin/16.67 kΩ}

±{0.2% of set.

+30mA

+Vin/250 kΩ}

M

±{0.2% of set.

+12 mA

+Vin/50 kΩ}

±{0.2% of set.

+3 mA

+Vin/750 kΩ}

±{0.2% of set.

+36mA

+Vin/16.67 kΩ}

±{0.2% of set.

+9 mA

+Vin/250 kΩ}

L

±{0.2% of set.

+6 mA

+Vin/50 kΩ}

±{0.2% of set.

+2 mA

+Vin/750 kΩ}

±{0.2% of set.

+18mA

+Vin/16.67 kΩ}

±{0.2% of set.

+6 mA

+Vin/250 kΩ}

スルーレート

*5

(電流レンジ)

H 0.2 A / μs

~20 A / μs

0.01 A / μs

~1 A / μs

0.3 A / μs

~30 A / μs

0.03 A / μs

~3 A / μs

M 0.02 A / μs

~2 A / μs

0.001 A / μs

~0.1 A / μs

0.03 A / μs

~3 A / μs

0.003 A / μs

~0.3 A / μs

L 0.005 A / μs

~0.5 A / μs

0.00025 A / μs

~0.025 A / μs

0.0075 A / μs

~0.75 A / μs

0.00075 A / μs

~0.075 A / μs

*4:周囲温度 23℃±5℃ において。

*5:リアパネル負荷端子にて。

CCモード及び EXTモード時のみ設定可能です。

CVモードでは応答時間設定になります。

CR,CP及び SHORTモードで設定できません。

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 185

定抵抗(CR)モード

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電圧レンジ 20 V 85 V 20 V 85 V

抵抗設定範囲

電流レンジ

:H

40.000 S~

0.005 S

(0.025 Ω~

200 Ω)

3.3333 S~

0.0004 S

(0.3 Ω~

2.5 kΩ)

120.00 S~

0.01 S

(0.0083 Ω~

66.667 Ω)

10.000 S~

0.001 S

(0.1 Ω~

833.33 Ω)

電流レンジ

:M

4.000 S~

0.0005 S

(0.25 Ω~

2 kΩ)

0.33333 S~

0.00004 S

(3 Ω~

25 kΩ)

12.000 S~

0.001 S

(0.0833 Ω~

666.67 Ω)

1.0000 S~

0.0001 S

(1 Ω~

8333.3 Ω)

分解能

電流レンジ

:H 4 mS 333 μS 12 mS 1 mS

電流レンジ

:M 400 μS 33 μS 1.2 mS 0.1 mS

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電圧レンジ 120 V 500 V 120 V 500 V

抵抗設定範囲

電流レンジ

:H

13.333 S~

0.0016 S

(0.075 Ω~

600 Ω)

1.1111 S~

0.0001 S

(0.9 Ω~

7 kΩ)

40.000 S~

0.005 S

(0.025 Ω~

200 Ω)

3.3333 S~

0.0004 S

(0.3 Ω~

2.3333 kΩ)

電流レンジ

:M

1.3333 S~

0.00016 S

(0.75 Ω~

6 kΩ)

0.11111 S~

0.00001 S

(9 Ω~

70 kΩ)

4.0000 S~

0.0005 S

(0.25 Ω~

2 kΩ)

0.33330 S~

0.00004 S

(3 Ω~

23.333 kΩ)

分解能

電流レンジ

:H 1.33 mS 111 μS 3.99 mS 333 μS

電流レンジ

:M 133 μS 11 μS 399 μS 33 μS

設定確度 *6

±{0.5% of

Conv.Curr.

+0.2% of F.S.

+Vin/50 kΩ}

±{0.5% of

Conv.Curr.

+0.2% of F.S.

+Vin/750 kΩ}

±{0.5% of

Conv.Curr.

+0.2% of F.S.

+Vin/16.67 kΩ}

±{0.5% of

Conv.Curr.

+0.2% of F.S.

+Vin/250 kΩ}

*6:Conv.Curr. は,『Vin / 設定抵抗値』の理想電流値を示します。

Vin が選択中の電圧レンジの 1/10 V以上の電圧値から有効です。

F.S.は電流 Hレンジの電流フルスケールになります。

周囲温度 23℃±5℃ において。

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第 15章 仕様

186 ELECTRONIC DC LOAD

定電圧(CV)モード

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電圧設定範囲 H 0 V~120 V 0 V~500 V 0 V~120 V 0 V~500 V

L 0 V~20 V 0 V~85 V 0 V~20 V 0 V~85 V

分解能 H 10 mV 50 mV 10 mV 50 mV

L 2 mV 10 mV 2 mV 10 mV

設定確度 *7 ±{0.1% of set. +0.1% of F.S.}

応答時間 Fast / Slow

*7:周囲温度 23℃±5℃ において。

定電力(CP)モード

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電力設定範囲

電流レンジ

:H 0 W~300 W 0 W~1000 W

電流レンジ

:M 0 W~40 W 0 W~120 W

分解能

電流レンジ

:H 50 mW 167 mW

電流レンジ

:M 5 mW 16.7 mW

設定確度

*8

±{0.6% of set.

+1.4% of F.S.

+(Vin×Vin)

/50 kΩ}

±{0.6% of set.

+1.4% of F.S.

+(Vin×Vin)

/750 kΩ}

±{0.6% of set.

+1.4% of F.S.

+(Vin×Vin)

/16.67 kΩ}

±{0.6% of set.

+1.4% of F.S.

+(Vin×Vin)

/250 kΩ}

*8:F.S.は電流 Hレンジの電流フルスケールになります。

周囲温度 23℃±5℃ において。

外部制御(EXT)モード

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電流設定範囲 H 0 A~60 A 0 A~12 A 0 A~180 A 0 A~36 A

M 0 A~6 A 0 A~1.2 A 0 A~18 A 0 A~3.6 A

分解能 H 10 mA 2 mA 30 mA 6 mA

M 1 mA 0.2 mA 3 mA 0.6 mA

設定確度 *9

±{0.2% of set.

+0.5% of F.S.

+Vin/50 kΩ}

±{0.2% of set.

+0.5% of F.S.

+Vin/750 kΩ}

±{0.2% of set.

+0.5% of F.S.

+Vin/16.67 kΩ}

±{0.2% of set.

+0.5% of F.S.

+Vin/250 kΩ}

制御電圧 0 V~10 V

*9:外部制御モードの設定確度は,制御電圧入力 10 V時のみとなります。

周囲温度 23℃±5℃ において。

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 187

ショート(SHORT)モード

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

ショート電流(最大値) 60 A 12 A 180 A 36 A

測定部

直流電圧測定

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電圧測定範囲

*10

電圧レンジ

:H 0 V~120 V 0 V~500 V 0 V~120 V 0 V~500 V

電圧レンジ

:L 0 V~20 V 0 V~85 V 0 V~20 V 0 V~85 V

分解能 電圧レンジ

:H 10 mV

電圧レンジ

:L 1 mV

測定確度 *11 ±{0.05% of rdg. +0.05% of F.S.}

測定時間 *12 約 100 ms

*10:電圧測定レンジは,選択している電圧設定レンジに連動して変わります。

*11:周囲温度 23℃±5℃ において。

*12:電圧レンジが変わった直後は含みません。

直流電流測定

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電流測定範囲

*13

電流レンジ

:H 0 A~60 A 0 A~12 A 0 A~180 A 0 A~36 A

電流レンジ

:M 0 A~6 A 0 A~1.2 A 0 A~18 A 0 A~3.6 A

電流レンジ

:L 0 A~0.6A 0 A~0.12 A 0 A~1.8 A 0 A~0.36 A

分解能

電流レンジ

:H 0.5 mA 1.5 mA

電流レンジ

:M 0.1 mA 0.3 mA

電流レンジ

:L 0.1 mA 0.3 mA

測定確度

*14

電流レンジ

:H,M ±{0.2% of rdg. +0.2% of F.S.}

電流レンジ

:L ±{0.2% of rdg. +0.5% of F.S.}

測定時間 *15 約 100 ms

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第 15章 仕様

188 ELECTRONIC DC LOAD

*13:電流測定レンジは,選択している電流設定レンジに連動して変わります。

*14:周囲温度 23℃±5℃ において。

*15:電流レンジが変わった直後は含みません。

電力測定

LNシリーズ共通

測定方式 *16 演算方式 [電圧測定値×電流測定値]

測定時間 *17 約 200 ms

*16:測定結果を絶対値で表示します。

*17:電圧又は電流レンジが変わった直後は含みません。

リップルノイズ測定(オプション)

直流電圧測定

LNシリーズ共通

測定レンジ ±6 V ±60 V ±500 V

分解能 0.1 mV 1.0 mV 10.0 mV

測定オートレンジ範囲 6.0000 V~6.0000 V 60.000 V~5.600 V

5.600 V~60.000 V

500.00 V~56.00 V

56.00 V~500.00 V

測定確度 *18 ±{0.025% of rdg. +0.025% of F.S.}

最大印加電圧 ±500 V

測定時間 *19 約 100 ms

*18:周囲温度 23℃±5℃において。

*19:測定レンジが変わった直後は含みません。

リップル・ノイズ電圧測定

LNシリーズ共通

最大印加電圧 ±3 V

測定レンジ 300 mV 3000 mV

分解能 0.1 mV 1.0 mV

測定確度 *20 ±{2% of rdg. +1% of F.S.}

フィルタ

THRU 50 Hz~100 MHz

LPF *21 50 Hz~2 kHz

HPF *22 5 kHz~100 MHz

20 MHz帯域制限 50 Hz~20 MHz

リップル分離比 *23,24 0.0%~50.0% (0.5%単位)

測定時間 *23,25 約 350 ms

*20:リップル分離比が 0%~10%の範囲にて

10 kHz~10 MHzの範囲にて

周囲温度 23℃±5℃において。

*21:LPF=Low Pass Filter

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 189

*22:HPF=High Pass Filter

*23:10 kHz~100 MHzの範囲にて

*24:リップル分離比とは,スイッチング周期などに由来するスイッチングリップル周期に対するリップルノイズの時

間幅の比です。0.0 % 設定の時は、リップル電圧測定値はノイズ電圧測定値と等しくなります。

*25:測定レンジが変わった直後は含みません。

電力測定

LNシリーズ共通

測定方式 *26 入力電圧×負荷電流

測定時間 *27 約 200 ms

*26:測定結果を絶対値で表示されます。

*27:電圧又は電流レンジが変わった直後は含みません。

入力端子

LNシリーズ共通

端子(リアパネル),インピーダンス BNCコネクタ,直流 1 MΩ,高周波 50 Ω

リミット機能

電流

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電流設定範囲 電流レンジ

:H,M,L 0 A~60 A 0 A~12 A 0 A~180 A 0 A~36 A

分解能

電流レンジ

:H 0.1 A

電流レンジ

:M 10 mA

電流レンジ

:L 1 mA

リミット時の動作 負荷オフ又は設定値の 110%で電流制限(選択)

電力

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

定格電力 300 W 1000 W

リミット時の動作 負荷オフ又は定格電力の 110%で電力制限(選択)

センシング

LNシリーズ共通

機能 電圧検出を INT(負荷端子)かEXT(EXT IN端子)か,スイッチにて選択できます。

EXT IN端子(リアパネル) ワンタッチ端子台,負荷端子電位

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第 15章 仕様

190 ELECTRONIC DC LOAD

並列運転・マルチチャンネル同期運転

LNシリーズ共通

並列運転

マスタ機として設定した本機 1台に対し,スレーブ機として設定した他機を並列接

続する方法です。

並列接続できるスレーブ機は,マスタ機と同じ定格電圧の機種(マスタ機が

LN-300Aであれば LN-300A,LN-1000Aが対象)を 9台までです。並列運転時,

電流レンジは,HレンジとMレンジのみ使用できます。

マルチチャンネル

同期運転

複数の LNシリーズの ON/OFF制御,及び負荷の変化を同期して行うことができ

ます。

並列運転とは異なり,スレーブ機はマスタ機と同一の定格電圧でなくても組み合わ

せが可能です。マスタ機に最大 9台のスレーブを接続することができます。

インタフェース

LNシリーズ共通

USB USB2.0準拠

注:USBハブをご使用された場合,通信不具合が出る可能性があります。充分シールドされた短いケーブルのご

使用を推奨します。

LNシリーズ共通

GPIB(オプション) IEEE488.1準拠(アドレス 1~30,工場出荷時 1)

DIDO(GPIB と同時オプション)

制御入力(エッジ検出)

LNシリーズ共通

負荷オンオフ フォトカプラ LED入力 *28 L:負荷オフ,H:負荷オン

電流レンジ指定 フォトカプラ LED入力 *28

2 bit

LL:現状維持,LH:Lレンジ,

HL:Mレンジ,HH:Hレンジ

電圧レンジ指定 フォトカプラ LED入力 *28 L:Lレンジ,H:Hレンジ

外部アラーム フォトカプラ LED入力 *28 Hで発生

保護・アラーム解除 フォトカプラ LED入力 *28 Hで解除

注:Hはフォトカプラ LEDオン,Lはフォトカプラ LEDオフを表します。

*28:LED と直列に 2.4 kΩの抵抗が挿入されています。5 V~12 Vの電圧を印加することで H となります。

入力電流 4.5 mA以下として下さい。

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 191

状態出力

LNシリーズ共通

負荷オンオフ フォトカプラオープンコレクタ出力 *29 オープン:負荷オフ,クローズ:負荷オン

電流レンジ フォトカプラオープンコレクタ出力 *29

2 bit

STATUS1

L レンジ:クローズ,M レンジ:オープン,

H レンジ:クローズ

STATUS2

L レンジ:オープン,M レンジ:クローズ,

H レンジ:クローズ

電圧レンジ フォトカプラオープンコレクタ出力 *29 オープン:L レンジ,クローズ:H レンジ

保護・アラーム状態 フォトカプラオープンコレクタ出力 *29 オープン:なし,クローズ:動作

ユーザ定義出力 フォトカプラオープンコレクタ出力 *29 オープン又はクローズ

スイープ判定 フォトカプラオープンコレクタ出力 *29 オープン:Pass,クローズ:Fail

*29:オープンコレクタ出力。最大印加電圧 30 V,コレクタ電流 10 mA

電源出力

LNシリーズ共通

電源出力 12 V,最大 100 mA,筐体電位

保護,アラーム機能

LNシリーズ共通

過電流保護 電流リミット機能による(負荷オフ又は電流リミット)

過電力保護 電力リミット機能による(負荷オフ又は電力リミット)

過熱保護 負荷オフ

過電圧アラーム *30 負荷オフ

逆接続アラーム *30 負荷オフ

*30:過電圧,逆接続アラーム機能により負荷オフにはなりますが,発生要因となった電圧は印加されたままとなり

ます。速やかに発生要因を取り除いてください。

トリガ出力(ダイナミックモードのみ)

LNシリーズ共通

出力 フォトカプラ出力

出力電圧 ステップ 1 +4 V(typ.)

ステップ 2以降 0 V(typ.)

端子(リアパネル) ワンタッチ端子台,筐体電位

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第 15章 仕様

192 ELECTRONIC DC LOAD

電流モニタ

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

モニタ出力

電流レンジ

:H,M 5 V / 60 A 5 V / 12 A 5 V / 180 A 5 V / 36 A

電流レンジ

:L 0.2 V / 0.6 A 0.2 V / 0.12 A 0.2 V / 1.8 A 0.2 V / 0.36 A

出力インピーダンス *31 50 Ω

測定確度

*32

電流レンジ

:H,M ±{1% of Conv.Volt. +1% of F.S.}

電流レンジ

:L ±{5% of Conv.Volt. +3% of F.S.}

端子(リアパネル) BNCコネクタ,負荷端子電位

*31:1MΩ終端にて。

*32:Conv.Volt. は,『測定電流値×(電流モニターF.S./定格電流)』の換算電圧値を示します。

電源入力

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

電圧 AC85 V~264 V, 過電圧カテゴリⅡ

周波数 50 Hz ±2 Hz又は 60 Hz ±2 Hz

消費電力 60 VA以下 65 VA以下

耐電圧及び絶縁抵抗

電源入力 対 負荷端子・筐体一括間

LNシリーズ共通

耐電圧 AC1500 V / 1分間

絶縁抵抗 30 MΩ以上(DC500 V)

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 193

安全及び EMC適合

リアパネルに CEマーキング表示のあるモデルのみ

安全性

以下の規格要求に適合

EN61010-1:2010 3rd

汚損度 2

EMC *33 以下の規格要求に適合

EN61326-1:2006(Class A)

*33:強い放射無線周波電磁界を受けた場合,計測値の表示及び負荷設定値の変動が発生することがあります。

動作環境

LNシリーズ共通

動作環境 屋内使用

高度 2000 m以下

冷却方式 強制空冷

動作温度・湿度

0℃~40℃,5~85%RH

ただし絶対湿度は 1~25 g/m3,結露は無いこと

一部仕様は温度範囲が制限されます

結露した場合には,完全に乾くまで本製品を使用しないでください

保管温度・湿度 10℃~50℃,5~95%RH

ただし絶対湿度は 1~29 g/m3,結露は無いこと

以下に周囲温度・湿度範囲を示します。

10 0 10 20 30 40 50 C

%RH

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

保管

動作

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第 15章 仕様

194 ELECTRONIC DC LOAD

外形,質量及び負荷端子形状

LN-300A LN-300C LN-1000A LN-1000C

負荷端子形状 フロント バインディングポスト M8端子

リア M6端子 M8端子

寸法(W×H×D)

(突起物除く) 215×128.6×420mm 430×128.6×450mm

重量 約 6.5 kg 約 13 kg

オプション

オプション名 説明 備考

GPIB/DIDO

LX-OP01

GPIB及び外部制御(DIDO)機能が追加されます。 ご注文時

及びご購入後

リップルノイズ測定

RC-02A

電子情報技術産業協会(JEITA)規格が推奨する 100 MHz

オシロスコープを用いたリップルノイズ測定と同等のリップ

ルノイズ電圧測定機能が追加されます。

ご注文時

MASTER/SLAVE接続ケー

ブル

LX-OP03

並列運転,及びマルチチャンネル同期運転時に使用する

ケーブルです。

ご注文時

及びご購入後

電流モニタ接続ケーブル

BPK1W-58

電流モニタの接続に使用します。 ご注文時

及びご購入後

ラックマウントキット(JIS)

LX-RK-JIS

JIS規格対応ラックにマウントするための金具です。 ご注文時

及びご購入後

ラックマウントキット(EIA)

LX-RK-EIA

EIA規格対応ラックにマウントするための金具です。 ご注文時

及びご購入後

差動プローブ

DP-100

リップルノイズ測定の誤差となるコモンモードノイズを大幅に

低減する高性能の差動プローブです。

ご注文時

及びご購入後

低インダクタンスケーブル

LL-050

LL-100

LL-200

負荷配線上のインダクタンスを低減することができます。例

えば,LL-050はインダクタンスが80 nHです。一般のケーブ

ル(AWG7相当)に比べ,インダクタンスを 1/5に低減するこ

とができます。

ご注文時

及びご購入後

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第 15章 仕様

ELECTRONIC DC LOAD 195

外形寸法図

図 14-1 LN-300A,LN-300C

単位mm

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第 15章 仕様

196 ELECTRONIC DC LOAD

図 14-2 LN-1000A,LN-1000C

単位mm

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付録 A

付録 A

付録 Aでは,工場出荷時設定について説明します。

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付録 A

198 ELECTRONIC DC LOAD

工場出荷時設定

工場出荷時設定にする

システム画面に入る MENUキーを押して,メニュー画面のメニューに入ります。すでにメニュー画面に入っている場合には,

手順 2 を実行します。

1. MENUキーを押す。

メニュー画面が表示されます。

2. 横メニューの一番右のボタンを選択する。

システム画面が表示されます。システムメニューは 3ページあります。3/3を選択します。

3. 横メニュー3/3の 12. Resetを選択する。

4. 縦メニューの Factory Defaultを選択する。

5. 画面の指示に従い再起動させる

工場出荷時設定の内容

ノーマルモード

項目 説明 工場出荷時設定値

Mode 負荷モード CC

Voltage 電圧レンジ Hレンジ

Current. 電流レンジ Autoレンジ

Value

CCモード MIN.

CRモード MIN.

CVモード MAX.

CPモード MIN.

EXTモード MIN.

SHORTモード -

SlewRate

CCモード MAX.

CVモード Fast

EXTモード MAX.

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付録 A

ELECTRONIC DC LOAD 199

ノーマルモード

RC-02Aリップルノイズ測定オプション

項目 説明 工場出荷時設定値

Ratio リップルレシオ(分離比) 0.0%

DC 直流電圧レンジ Auto

Noise & Ripple リップルノイズ電圧レンジ Auto

Filter フィルタ 50 Hz

Band 帯域制限 FULL

ダイナミックモード(Freq)

項目 説明 工場出荷時設定値

Mode 負荷モード CC

Priod 周期 0.100 ms

Duty1 デューティ比 0.00%

ダイナミックモード(Time)

項目 説明 工場出荷時設定値

Step ステップ番号 1

Time 各ステップの実行時間 0.100 ms

Mode 負荷モード CC

Repeat 繰り返し動作 ON

スイープ R(V-I特性試験)

項目 説明 工場出荷時設定値

Init. G 開始コンダクタンス値 MIN.

Step G ステップコンダクタンス値 MIN.

End G 終止コンダクタンス値 MIN.

End V 終止電圧 0.000 V

Fine V 微細スイープ開始電圧 0.000 V

FineStep 微細ステップ,コンダクタンス値 0.000 S

Time ステップ実行時間 200 ms

スイープ C(過電流保護特性試験)

項目 説明 工場出荷時設定値

Init. C 開始電流値 MIN.

Step C ステップ電流値 MIN.

End C 終止電流値 MIN.

End V 終止電圧 0.000 V

C High PASS/FAIL判定上限値 0.000 A

C Low PASS/FAIL判定下限値 0.000 A

Time ステップ実行時間 200 ms

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付録 A

200 ELECTRONIC DC LOAD

スイープ P(過電力保護特性試験)

項目 説明 工場出荷時設定値

Init. P 開始電力値 MIN.

Step P ステップ電力値 MIN.

End P 終止電力値 MIN.

End V 終止電圧 0.000 V

P High PASS/FAIL判定上限値 0.000 W

P Low PASS/FAIL判定下限値 0.000 W

Time ステップ実行時間 200 ms

メニュー

項目 説明 工場出荷時設定値

1.Func. 動作モード Normal

2.CLim. 電流リミット設定値 Hレンジ,MAX.

3.Meas.

Top(上段) Voltage

Middle(中段) Current

Bottom(下段) Power

4.MRate 測定サンプル周波数 50 Hz

5.M/S マスタ機,スレーブ機 OFF(スレーブ機)

6.VMode 自動負荷モード切り替え OFF

7.VLev. VMode指定電圧 0.0000 V

システム設定

項目 説明 工場出荷時設定値

1.GPIB GPIBアドレス 1

2.DIDO 外部制御を有効にする Disable

3.Range 電圧,電流レンジの外部制御を有

効にする

Disable

4.PwrOn 次回起動時の設定を保存する 工場出荷時設定

5.LCD LCDバックライトの輝度 6

6.Color LCDカラー Normal

7.Lang. 画面で使用する言語 English

8.Firm. ファームウェア情報 -

9.OCP 過電流保護作動時の負荷オフ Enable

10.OPP 過電力保護作動時の負荷オフ Enable

11.I/F 外部インタフェースの選択 USB

12.Reset 工場出荷時設定にする -

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付録 A

ELECTRONIC DC LOAD 201

初期化(INI コマンド)設定

初期化時設定の内容

ノーマルモード

項目 説明 工場出荷時設定値

Mode 負荷モード CC

Voltage. 電圧レンジ Hレンジ

Current. 電流レンジ Autoレンジ

Value

CCモード MIN.

CRモード MIN.

CVモード MAX.

CPモード MIN.

EXTモード MIN.

SHORTモード -

SlewRate

CCモード MAX.

CVモード Fast

EXTモード MAX.

RC-02Aリップルノイズ測定オプション

項目 説明 工場出荷時設定値

Ratio リップルレシオ(分離比) 0.0 %

DC 直流電圧レンジ Auto

Noise & Ripple リップルノイズ電圧レンジ Auto

Filter フィルタ 50 Hz

Band 帯域制限 100 MHz

ダイナミックモード(Freq.)

項目 説明 工場出荷時設定値

Mode 負荷モード CC

Period 周期 0.100 ms

Duty1 デュ-ティ比 0.00%

ダイナミックモード(Time)

項目 説明 工場出荷時設定値

Step ステップ番号 1

Time 各ステップの実行時間 0.000 ms

Mode 負荷モード CC

Repeat 繰り返し動作 ON

スイープ R(V-I特性試験)

項目 説明 工場出荷時設定値

Init. G 開始コンダクタンス値 MIN.

Step G ステップコンダクタンス値 MIN.

End G 終止コンダクタンス値 MIN.

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付録 A

202 ELECTRONIC DC LOAD

End V 終止電圧値 0.000 V

Fine V 微細スイープ開始電圧 0.000 V

FineStep 微細ステップ,コンダクタンス値 0.000 S

Time ステップ実行時間 200 ms

スイープ C(過電流保護特性試験)

項目 説明 工場出荷時設定値

Init. C 開始電流値 MIN.

Step C ステップ電流値 MIN.

End C 終止電流値 MIN.

End V 終止電圧値 0.000 V

C High PASS/FAIL判定上限値 0.000 A

C Low PASS/FAIL判定下限値 0.000 A

Time ステップ実行時間 200 ms

スイープ P(過電力保護特性試験)

項目 説明 工場出荷時設定値

Init. P 開始電力値 MIN.

Step P ステップ電力値 MIN.

End P 終止電力値 MIN.

End V 終止電圧値 0.000 V

P High PASS/FAIL判定上限値 0.000 W

P Low PASS/FAIL判定下限値 0.000 W

Time ステップ実行時間 200 ms

メニュー

項目 説明 工場出荷時設定値

1.Func. 動作モード Normal

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付録 B

付録 B

付録 Bでは,RC-02A リップルノイズ測定オプションの使用方法について説明します。

RC-02A リップルノイズ測定オプションは工場出荷時オプションです。

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付録 B

204 ELECTRONIC DC LOAD

RC-02A リップルノイズ測定オプション

概要

電子情報技術産業協会(JEITA)規格が推奨する 100 MHzオシロスコープを用いたリップルノイズ測定

と同等の測定機能が追加されます。

特徴

100 MHzまでの周波数帯域を実現しています。

帯域制限(~20 MHz)を選択することができます。

AC リップル,スイッチングリップルを個別に測定することができます。

DC電圧とリップルノイズ電圧の測定値の加算ができます。

リップルとノイズの分離方法に,ローパスフィルタを用いず,スパイクノイズパルス幅デューティ比

による分離方法を採用しました。これにより従来のオシロスコープによる観測と良く一致した結果

を得ることができます。

リップル分離比は,0.0%から 50.0%(0.5%ステップ)まで設定できます。

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付録 B

ELECTRONIC DC LOAD 205

用語の定義・リップルノイズの分離

用語の定義

スイッチング電源の代表的な出力電圧波形の例を図 B.1に示します。

図 B.1 スイッチング電源の出力電圧例

A:リップルノイズ電圧

B:リップル電圧

C:ノイズ電圧

D:スイッチングリップル電圧

E:AC リップル電圧

F:AC入力電圧周期

G:スイッチング周期

リップル分離比(RIPPLE RATIO):スイッチング周期をT,スパイクノイズのパルス幅を tとしたときの t/T

×100(%)。スイッチング周期に対する,スパイクノイズのパルス幅の比(図 B.3参照)。

一般的なリップルノイズの分離

スイッチング電源出力のスパイクノイズは,一般的に図 B.2のような波形になります。スイッチング周期

毎に発生するスパイクノイズは,平滑コンデンサやフィルタにより積分されて,三角波状のリップル電圧

を発生します。スイッチングの過渡期には,大きなスパイク状のノイズを伴い,リップル電圧の山谷付近

に重畳されます。

図 B.2 スイッチングリップル波形例

ノイズ電圧 リップル電圧

C D A E B

G

F

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付録 B

206 ELECTRONIC DC LOAD

低域フィルタによる方法

この波形からリップル電圧を分離測定するには,種々の方法が考えられます。簡便な方法としては,ス

パイクノイズの高周波成分を低域フィルタで除去し,リップル電圧と見なして測定する方法があります。

しかし,この方法では,スパイク成分だけを理想的に取り除くことはできず,さらに,リップル電圧波形も

影響を受けるので正確な測定はできません。

低域フィルタによる方法は,スイッチング周波数が大幅に変化する場合や(20 kHzや500 kHz等),スパ

イクのパルス幅が広い場合には,フィルタによる分離は困難になります。

パルス幅デューティ比(リップル分離比)による分離

RC-02Aでは,リップル電圧の分離方式として,以下に述べるパルス幅デューティ比(リップル分離比)

による方式を採用しています。

スイッチングの 1周期に対して,スパイクノイズのパルス幅デューティ比が,指定したリップル分離比に

等しくなる電圧レベルを求めて,リップル電圧とします。リップル分離比は,0.0%~50.0%の範囲で指定

できます。この方法は,全帯域幅で元波形に影響を与えずにスパイクノイズを分離できるため,従来の

オシロスコープによる測定結果と良く一致した結果が得られます。

オシロスコープによる測定結果と一致するリップル分離比の設定

リップル電圧値は,リップル分離比の関数

リップル電圧値の測定結果は,リップル分離比の設定値により異なります。リップル分離比は,スパイク

ノイズを分離した後のリップル電圧であるという意味なので,リップル電圧値は,リップル分離比の関数

であると言えます。

リップルやスパイクノイズを振幅成分に着目して定量的に表現するには,リップル分離比毎(0.0%~

10.0%等)のリップル電圧値をそれぞれ測定することが理想的です。しかし,一般的には複数のリップル

測定値が存在することはまぎらわしく,測定にも手間がかかります。以下に従来から行われているオシ

ロスコープによる測定結果と一致するリップル分離比の設定方法を述べます。

図 B.3 パルス幅デュ-ティ比による

スパイクノイズ分離方式

t

スイッチング周期

スパイクノイズパルス幅

リップル電圧

T

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付録 B

ELECTRONIC DC LOAD 207

リップル分離比に対するリップル測定値

図 B.4は,代表的なリップルノイズ電圧波形(A)に対する,リップル電圧測定値(B)を,リップル分離比

毎に表したものです。

リップル分離比が 0%のときには,スパイクノイズの先端をとらえて,リップル測定値は大きな値を示しま

す。リップル分離比を大きくすると,リップル測定値が急激な傾斜で降下する部分①があります。リップ

ル分離比をさらに増加させていくと,リップル測定値は,最終的には一番ゆるい傾斜を示す部分③にな

ります。A2や A3の波形のようにスパイクノイズに振動を伴う場合には,前記①,③の間に中間的な傾

斜を示す部分②があります。

① ③

1 5 % 0 %

リ プ ル 測 定 値

A 1 B 1

① ②

リ プ ル 測 定 値

A 2 B 2

① ②

リ プ ル 測 定 値

A 3 B 3

(A)リップルノイズ電圧波形 (B)リップル電圧測定値

図 B.4 リップル分離比説明図

リップル分離比(%)

0 % 1 5 %

リップル分離比(%)

リップル分離比(%)

0 % 1 5 %

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付録 B

208 ELECTRONIC DC LOAD

オシロスコープによる目視測定では太線部分の振幅を読み取っている

オシロスコープによる目視測定では,A1~A3に示した波形のうち,太線で示した部分が輝線として最も

明るく見え,スパイク部分は急峻な変化をするため暗く見えます。したがってリップル電圧値としては太

線部分の振幅を読み取っているわけです。

最適なリップル分離比

オシロスコープによる測定結果と一致する,最適なリップル分離比を設定するには,前記 B1~B3のグ

ラフにおいて,最もゆるい傾斜を示す③の直線の左端部に相当するリップル分離比を採用すると良いこ

とになります。一度決定した分離比は同一種類の供試電源に対しては,ほとんど変更する必要はありま

せん。

AC リップルが重畳している場合のフィルタ設定方法

パルス幅デューティ比(リップル分離比)によるリップル分離方式では,2周波数の基本波を持つ信号に

対しては,フィルタによる方法を採用しないと,リップル測定値が低めの値になります。

この方法では,スイッチング基本波を 1周期としないで,最も長い周期(AC成分等)を 1周期とした上で,

その 1周期における,スパイク電圧の総合平均デューティ比が,リップル分離比設定値となる電圧レベ

ルを測定します。したがって,AC成分の谷間の部分にて途切れたスパイク成分を補うために,山間部

のスイッチング基本波成分に食い込むようにレベルが下がるからです。

このように,2周波数の基本波を持つ測定に対しては,フィルタを 2 kHz~5 kHzにすると正しい結果が

得られます。(ただし,測定時間が 2倍以上となります。)

図 B.5 AC リップルとスイッチングリップル重畳波形

真のリップル電圧

測定されるリップル電圧

入力電圧周期

スイッチング周期

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付録 B

ELECTRONIC DC LOAD 209

測定

RC IN コネクタの接続

リップルノイズ電圧の測定信号を,リアパネルの RC IN(BNC コネクタ)に入力します。測定ケーブルは,

インピーダンス 50 Ωの同軸ケーブルを使用してください。スイッチング電源では,測定ケーブルの接続

方法,測定条件によって測定誤差を生じることがあります。

警告 感電の危険があります。

測定ケーブルは,必ず RC IN コネクタに接続してから,供試体と接続してください。

測定ケーブルを被測定物に接続した状態で,コネクタの抜き差しをしないでください。

注意 機器を破損することがあります。

RC IN コネクタは,最大定格入力(±500 VDC、±3 VAC)を超える電圧を印加しないでくださ

い。

リップルノイズ測定オプションのメニュー

RC-02Aリップルノイズ測定オプションを搭載すると,メイン画面とメニュー画面に,リップルノイズ測定オ

プション用のメニューが追加されます。

メイン画面(Normal:2/2ページ)

Normal

Ratio リップルレシオ(分離比)設定

MAX. 最大値

MIN. 最小値

Range R 直流電圧,リップル電圧レンジを設定

DC 直流電圧レンジ

500 V

60 V

6 V

Auto オートレンジ

Noise &

Ripple

リップル,ノイズ電圧レンジ

3 V

0.3 V

Auto オートレンジ

Filter フィルタ設定

THRU フィルタなし。低域側帯域は 50 Hz

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付録 B

210 ELECTRONIC DC LOAD

5 kHz

[HPF]

カットオフ周波数 5 kHzのハイパスフィルタ

2 kHz

[LPF]

カットオフ周波数 2 kHzのローパスフィルタ。

低域側帯域は 50 Hz

~2 kHz

+5 kHz

カットオフ周波数2 kHzのローパスフィルタと,

カットオフ周波数 5 kHzのハイパスフィルタを

組み合わせ。低域側帯域は 50 Hz

Band 帯域制限

FULL 全帯域

20 MHz 20 MHz帯域制限

メニュー画面

MENU

3.Meas. 測定値表示設定

Top 表示位置(上段)

Middle 表示位置(中段)

Bottom 表示位置(下段)

1/3ページ

Voltage 電圧値

Current 電流値

Power 電力値

M / S

Current

電流値(並列運転時の総和)

M/S接続時に表示

NEXT→ 2/3ページへ移動

2/3ページ

M / S

Power

電力値(並列運転時の総和)

M/S接続時に表示

R-Opt.

リップルノ

イズ測定オ

プション

R-Opt.

Voltage 電圧測定値

R-Opt.

NOISE ノイズ電圧測定値

R-Opt.

RIPPLE リップル電圧測定値

NEXT→ 3/3ページへ移動

3/3ページ

R-Opt.

Power 電力測定値(電圧測定値 × 電流値)

R-Opt.

DC+

NOISE

±(電圧+ノイズ電圧の 1/2)

R-Opt.

DC+

RIPPLE

±(電圧+リップル電圧の 1/2)

NEXT→ 1/3ページへ移動

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付録 B

ELECTRONIC DC LOAD 211

測定条件の設定(メイン画面:ノーマルモード)

Ratio リップル分離比を設定します。設定範囲は 0.0%~50.0%,設定分解能は 0.5%です。

p.209のメニュー画面,3.Meas.の R-Opt. RIPPLE(リップル電圧測定値)を選択した場合に有効です。

DC 直流電圧レンジを設定します。6 V,60 V,500 V,及びオートレンジがあります。供試機器の定格に対

応したレンジを設定します。

Noise & Ripple ノイズ,及びリップル電圧レンジを設定します。0.3 V,3 V,及びオートレンジがあります。供試機器の

リップルノイズ電圧に対応したレンジを設定します。

Filter 測定フィルタを選択します。測定項目に対して,推奨するフィルタを下表に示します。

測定項目 Filter メニュー選択 測定機能の選択

リップルノイズ電圧 2 kHz [LPF] + 5 kHz [HPF] NOISE

リップル電圧 2 kHz [LPF] + 5 kHz [HPF] RIPPLE

ノイズ電圧 5 kHz [HPF] NOISE

スイッチングリップル電圧 5 kHz [HPF] RIPPLE

AC リップル電圧 2 kHz [LPF] NOISE

測定機能について

直流測定:平均値計測

Ripple測定:リップル分離比を用いた pk-pk値(AC カップリング)

フィルタ設定はどれでも有効ですが,推奨する組み合わせは表の通りです。

Noise測定:pk-pk値(AC カップリング)

フィルタ設定はどれでも有効ですが,推奨する組み合わせは表の通りです。

Band 測定帯域制限を設定します。

FULL:100 MHzの全帯域

20 MHz:20 MHzの帯域制限

LPF BPF

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付録 B

212 ELECTRONIC DC LOAD

測定表示項目設定(メニュー画面)

3.Meas. 測定値の表示項目と,表示位置を設定します。表示位置は上段,中段,及び下段があります。表示位

置を選択してから,その位置に表示させたい表示項目を選択します。

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付録 B

ELECTRONIC DC LOAD 213

リモートコントロール

USB/GPIBインタフェース

アドレス,デリミタ,マルチステートメントでの区切り記号については,第 13章 リモートコントロールの

「USB/GPIB インタフェース」を参照してください。

リップルノイズ測定コマンド

機能 コマンド 動作及び設定範囲 備考

DC電圧測定 MD{SP}{NR1} 範囲 0~3

0:オートレンジ

1:6 Vレンジ

2:60 Vレンジ

3:500 Vレンジ

ノイズ電圧測定 MN{SP}{NR1} 範囲 0~2

0:オートレンジ

1:300 mVレンジ

2:3.00 Vレンジ

リップル電圧測

MR{SP}{NR1} 範囲 0~2

0:オートレンジ

1:300 mVレンジ

2:3.00 Vレンジ

電力測定 MP INPUT DC電圧×負荷電流 電力を演算結果で返す

戻り値:実数値(##.###)

フィルタ設定 FL{SP}{NR1} 範囲 1~4

1:THRU 50 Hz~

2:HPF 5 kHz~

3:LPF 50 Hz~2 kHz (※1)

4:HPF+LPF 50~2 kHz +

5 kHz~

FL2+FL3の加算結果を返す

帯域制限設定 FH{SP}{NR1} 範囲 1~2

1:FULL

2:~20 MHz

測定平均処理 MS{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:1回サンプル

1:3回サンプル

DC電圧測定のみ有効

測定固定モード MF{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:フリーラン測定

1:シングル測定

最後に指定した測定コマンド

の繰り返し指定を行う

測定サンプル周

波数設定

HZ{SP}{NR1} 範囲 0~1

0:50 Hz

1:60 Hz

測定に使用する A/Dのサン

プルレートを設定する

レシオ設定 RF{SP}{NR2} 設定範囲:

0.0 %~50 % (0.5 %刻み)

コマンドの{}の内容は省略できません。

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付録 B

214 ELECTRONIC DC LOAD

NR1・・・・・整数値 NR2・・・・・・ 実数値(##.###) SP・・・・・スペース(空白) C・・・・・カンマ

※1 帯域制限は無効

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付録 C

付録 C

付録 C では,外部制御(DIDO)について説明します。外部制御(DIDO)は,LX-OP01 オプションに

含まれます。

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付録 C

216 ELECTRONIC DC LOAD

外部制御(DIDO)

概要

外部制御(DIDO)は,本製品の外部制御,及び状態のモニタに使用します。外部制御(DIDO)は,リア

パネルの DIDOコネクタ(オプションボード取り付け口)を使用します。DIDO コネクタの端子配列を以下

に示します。

外部制御(DIDO)を有効にするには,本製品のシステム設定で,DIDOをEnableにします。システム設

定の方法は,第 8章 メニュー,システムの「システム設定」を参照してください。

端子番号 信号名 機能

1 LOAD-ON/OFF INPUT+ 負荷オンオフ入力+

2 LOAD-ON/OFF INPUT 負荷オンオフ入力

3 CUR-RANGE1+ 電流レンジ入力 1+

4 CUR-RANGE1 電流レンジ入力 1

5 CUR-RANGE2+ 電流レンジ入力 2+

6 CUR-RANGE2 電流レンジ入力 2-

7 VOL-RANGE+ 電圧レンジ入力+

8 VOL-RANGE 電圧レンジ入力

9 ALM INPUT+ 外部アラーム入力+

10 ALM INPUT 外部アラーム入力

11 ALARM CLR+ 保護・アラーム解除入力+

12 ALARM CLR 保護・アラーム解除入力

13 Reserved 予約(何も接続しないでください)

14 Reserved 予約(何も接続しないでください)

15 PWR +12 V 電源出力+12 V (※1)

16 PWR GND 電源 GND

17 LOAD-ON/OFF STATUS+ 負荷オンオフ出力+

18 LOAD-ON/OFF STATUS 負荷オンオフ出力

19 CUR-RANGE STATUS1+ 電流レンジ出力 1+

20 CUR-RANGE STATUS1 電流レンジ出力 1

21 CUR-RANGE STATUS2+ 電流レンジ出力 2+

22 CUR-RANGE STATUS2 電流レンジ出力 2

23 VOL-RANGE STATUS+ 電圧レンジ出力+

24 VOL-RANGE STATUS 電圧レンジ出力

31

32 18 17

15

16 2 1

対応コネクタ

メーカー 品名

オムロン XG5M-1632-Nバラ線用

オムロン XG5M-1635-N バラ線用

オムロン XG4M-1630 フラット線用

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付録 C

ELECTRONIC DC LOAD 217

25 ALM STATUS+ 保護・アラーム出力+

26 ALM STATUS 保護・アラーム出力

27 USER DEFINED+ ユーザ定義出力+

28 USER DEFINED ユーザ定義出力

29 SWEEP C/P Pass/Fail+ スイープ C/P判定出力+

30 SWEEP C/P Pass/Fail スイープ C/P判定出力

31 PWR +12 V 電源出力+12 V (※1)

32 PWR GND 電源 GND

※1 15番端子と 31番端子を合計して 100 mA以下。

負荷のオン,オフ

負荷オンオフを外部接点によって制御します。外部信号は DIDO コネクタの 1-2番に入力します。外部

制御中でも,フロントパネルの ON/OFFキーは常に有効です。後から入力された方が有効になります。

負荷 LOAD-ON/OFF STATUS(エッジ検出)

1-2

OFF オープン

ON クローズ

オープン:フォトカプラ LEDオフ,クローズ:フォトカプラ LEDオン

電流レンジ指定

電流レンジを外部接点によって制御します。外部信号は DIDOコネクタの 3-4,5-6番に入力します。電

流レンジの制御は,工場出荷時時では禁止されています。禁止を解除するには,システム設定で,

3.Rangeを Enableにします。システム設定の方法は,第 8章 メニュー,システムの「システム設定」を

参照してください。

電流レンジ CUR-RANGE1 CUR-RANGE2(エッジ検出)

3-4 5-6

L クローズ オープン

M オープン クローズ

H クローズ クローズ

オープン:フォトカプラ LEDオフ,クローズ:フォトカプラ LEDオン

SW 1

2

2.4 kΩ

SW 3,5

4,6

2.4 kΩ

+12 V

+12 V

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付録 C

218 ELECTRONIC DC LOAD

電圧レンジ指定

電圧レンジを外部接点によって制御します。外部信号は DIDOコネクタの 7-8番に入力します。電圧レ

ンジの制御は,工場出荷時時では禁止されています。禁止を解除するには,システム設定で,3.Range

をEnableにします。システム設定の方法は,第8章 メニュー,システムの「システム設定」を参照してく

ださい。

電圧レンジ VOL-RANGE(エッジ検出)

7-8

L オープン

H クローズ

オープン:フォトカプラ LEDオフ,クローズ:フォトカプラ LEDオン

外部アラーム

アラームを外部接点によって制御します。外部信号は DIDOコネクタの 9-10番に入力します。アラーム

が入力されると画面にアラームの発生を知らせる表示がされ,負荷オフになります。

アラーム ALM INPUT(エッジ検出)

9-10

OFF オープン

ON クローズ

オープン:フォトカプラ LEDオフ,クローズ:フォトカプラ LEDオン

保護・アラーム解除

保護・アラーム解除を外部接点によって制御します。外部信号は DIDOコネクタの 11-12番に入力しま

す。保護・アラームが解除されると,保護・アラームの発生を知らせる表示とブザーがオフします。

保護・アラーム解除が有効な場合は,保護・アラーム要因が解除された場合です。保護・アラーム発生

状態で,保護・アラーム解除入力を有効にしても保護・アラームは解除されません。

SW 7

8

2.4 kΩ

+12 V

SW 9

10

2.4 kΩ

+12 V

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付録 C

ELECTRONIC DC LOAD 219

アラーム解除 ALM INPUT(エッジ検出)

11-12

OFF(無効) オープン

ON(有効) クローズ

オープン:フォトカプラ LEDオフ,クローズ:フォトカプラ LEDオン

ステータス出力

負荷のオンオフ状態,レンジの状態,アラームの状態を出力します。出力信号はそれぞれ DIDO コネク

タの 17-18,19-20,21-22,23-24,25-26番です。

各フォトカプラ出力の最大印加電圧は 30 V,最大コレクタ電流は 10 mAです。

負荷 LOAD-ON/OFF STATUS

17-18

OFF オープン

ON クローズ

電流レンジ CUR-RANGE STATUS1 CUR-RANGE STATUS2

19-20 21-22

L クローズ オープン

M オープン クローズ

H クローズ クローズ

電圧レンジ VOL-RANGE STATUS

23-24

L オープン

H クローズ

アラーム ALM STATUS

25-26

OFF(無効) オープン

ON(有効) クローズ

+

-

SW 11

12

2.4 kΩ

+12 V

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付録 C

220 ELECTRONIC DC LOAD

ユーザ定義出力

出力信号を定義できます。USB又は GPIBから制御します。出力信号はそれぞれ DIDOコネクタの

27-28番です。各フォトカプラ出力の最大印加電圧は 30 V,最大コレクタ電流は 10 mAです。

ユーザ定義 USER DEFINED

27-28

1 クローズ

0 オープン

スイープ C/P判定出力

スイープ C,又はスイープ Pの Pass/Fail判定結果を出力します。出力信号はそれぞれ DIDOコネクタ

の 29-30番です。各フォトカプラ出力の最大印加電圧は 30 V,最大コレクタ電流は 10 mAです。

スイープ C/P

判定出力

SWEEP C/P Pass/Fail

29-30

Fail クローズ

Pass オープン

電源出力

外部信号の入力及び出力信号の出力に使用します。筐体電位です。

信号入力部での使用

入力回路にあるフォトカプラのLEDを駆動するために使用します。入力回路の接点用のリレー等にも使

用できます。回路の定数は,各制御の入力端子図を参照してください。

信号出力部での使用

出力回路にある,フォトカプラのオープンコレクタトランジスタから,電圧信号を出力するために使用しま

す。この場合外部回路に合わせた抵抗器が必要です。電源電圧が 5 Vを必要とするときは,外部の電

源を使用してください。

電源 PWR +12 V PWR GND

15-31 16-32

電源 12 V 最大 100 mA 電源 GND

+

-

+

-

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付録 C

ELECTRONIC DC LOAD 221

GPIB/DIDOオプション取付方法

注意 オプション及び本体に損傷を与える恐れがあります。

作業前に必ず主電源スイッチで電源をオフし,電源コードセットを本製品から外した

状態で作業を行ってください。

静電対策がされた環境で作業を行ってください。

1. ブランクパネルの取り外し

オプションボード取り付け口をカバーしているブランクパネルを外します。ブランクパネルを固定しているねじ2本を,

プラスドライバを用いて外してください。

外したねじはオプションの取り付けで使用しますから,無くさない様にしてください。

2. GPIB/DIDOオプションの装着

オプションボード取り付け口に GPIB/DIDOオプションを挿入します。基板端をオプションボード取り付け口のスリット

に合わせてまっすぐ挿入してください。

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付録 C

222 ELECTRONIC DC LOAD

3. GPIB/DIDOオプションの固定

GPIB/DIDOオプションを,先に外したねじを用いて固定して下さい。

4. 起動確認

本製品の電源をオンして下さい。起動時のバージョンチェック画面に Optionの装着状態を示すところが有ります。こ

こにGPIB/DIDO IFと表示されていることを確認して下さい。Menu/systemのバージョン表示でも確認いただけます。

表示されていれば取付は完了です。

表示されない場合は電子負荷の電源をオフにして,今一度装着をご確認ください。再度確認しても表示されない場

合は,当社又は当社代理店までご連絡ください。

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索引

ELECTRONIC DC LOAD 223

AC リプル電圧 .................................................. 205

AC入力電圧周期 ............................................. 205

Band ................................................................ 211

C High ............................................................... 93

C Low ................................................................ 93

CANCELキー .................................................... 32

CCモード ........................................................... 42

CLim. .................................................. 49, 106, 111

Color ................................................................ 127

CPモード ........................................................... 42

CRモード ........................................................... 42

CURSORキー ................................................... 32

CV+CLim.機能 ................................................... 53

CVモード ........................................................... 42

DIDO ............................................................... 123

DIDOコネクタ ................................................... 216

Dynamic(Time) .................................................. 42

End C ................................................................ 93

End G ................................................................ 85

End P ............................................................... 100

End V ................................................... 85, 93, 100

ENTERキー ...................................................... 32

EXT IN端子 ....................................................... 34

EXTモード ......................................................... 42

Filter ................................................................ 211

Fine V ................................................................ 85

FineStep ............................................................ 85

Firm ................................................................. 129

Func. ....................................................... 106, 110

GPIB ................................................................ 122

GPIB インタフェース .......................................... 213

Graph .................................................. 85, 93, 100

I MON端子 ........................................................ 34

I/F .................................................................... 132

Init. C ................................................................. 93

Init. G ................................................................. 85

Init. P ............................................................... 100

INPUT端子........................................................ 34

Lang ................................................................ 128

LCD ................................................................. 126

LCDバックライトの輝度設定 ............................. 106

LOAD ON/OFF .................................................. 41

LOAD端子................................................... 32, 34

M/S .......................................................... 106, 114

MASTER/SLAVE コネクタ ................................... 34

Meas. ...................................................... 106, 112

MEMORYキー................................................... 32

MENUキー ........................................................ 32

Mode ..................................................... 49, 63, 70

MRate ...................................................... 106, 113

Noise & Ripple ................................................. 211

Normal ............................................................... 42

OCP ................................................................ 130

ON/OFFキー ................................... 32, 48, 62, 69

OPP ................................................................. 131

P High .............................................................. 100

P Low .............................................................. 100

PASS/FAIL ................................... 95, 96, 102, 103

PwrOn ............................................................. 125

Range ......................... 49, 63, 70, 85, 93, 100, 124

Ratio ................................................................ 211

Repeat ............................................................... 70

Reset ............................................................... 133

RIPPLE RATIO ................................................ 205

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索引

224 ELECTRONIC DC LOAD

SENSE端子....................................................... 34

SHORTモード .................................................... 42

SlewRate ............................................... 49, 63, 70

Step ..................................................... 63, 70, 201

Step C ................................................................ 93

Step G................................................................ 85

Step P .............................................................. 100

Sweep C ............................................................ 42

Sweep P ............................................................ 42

Sweep R ............................................................ 42

TARGET DEVICE .............................................. 20

Time ................................. 63, 70, 85, 93, 100, 201

TRIG OUT端子 .................................................. 34

Value ...................................................... 49, 63, 70

V-I特性試験 ....................................................... 80

VLev. ........................................................ 106, 118

VMode ............................................... 49, 106, 116

誤ったプローブの接続(過電流が流れる場合) ...... 28

アラームの解除 ................................................. 147

安定な動作を確保するために .............................. 24

インダクタンスの影響について ............................. 24

うまくいかないとき ................ 54, 66, 73, 89, 96, 103

動作モードの選択 ................................................ 40

オシロスコープとの接続 ....................................... 28

オプション ............................................................ 13

オプションボード .................................................. 34

開始コンダクタンス値(Init. G) .............................. 86

開始電流値(Init. C) ............................................ 94

開始電力値(Init. P) .......................................... 101

外部制御(DIDO) .............................................. 216

外部制御モード ................................................... 45

過電圧アラーム ................................................. 146

過電流保護 ....................................................... 144

過電流保護特性試験........................................... 80

過電力保護 ....................................................... 145

過電力保護特性試験........................................... 80

過熱保護 .......................................................... 146

カラー設定 ........................................................ 106

逆接続アラーム ................................................. 146

繰り返し動作 ................................................. 58, 66

工場出荷時設定にする ...................................... 198

校正 ................................................................. 180

最適なリプル分離比 .......................................... 208

シーケンスコマンド ............................................. 170

シーケンス動作 ................................................... 76

シーケンス制御ソフト.xls ...................................... 77

システム画面 ...................................................... 36

システムコマンド ................................................ 171

自動負荷モード切り替え ...................................... 54

終止コンダクタンス値(End G) ............................. 86

終止電流値(End C) ........................................... 94

終止電力値(End P) ......................................... 101

上下左右キー ..................................................... 39

使用できる負荷モード .................................... 42, 58

使用電線 ............................................................ 23

ショートモード ...................................................... 45

シングル動作 ...................................................... 73

スイープ C .......................................................... 80

スイープ P .......................................................... 80

スイープ R .......................................................... 80

推奨するケーブルの導体サイズ ........................... 21

スイッチング周期 ............................................... 205

スイッチングリプル電圧 ...................................... 205

ステータスレジスタ............................................. 171

ステップコンダクタンス値(Step G) ....................... 86

ステップ電流値(Step C) ..................................... 94

ステップ電力値(Step P) ................................... 101

スレーブ機の指定 ............................. 114, 153, 160

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索引

ELECTRONIC DC LOAD 225

測定コマンド...................................................... 165

測定周期 .......................................................... 113

測定値表示....................................................... 112

正しいプローブの接続 ......................................... 28

縦メニュー ........................................................... 37

低インダクタンスケーブル .............................. 14, 24

定抵抗モード ...................................................... 44

定電圧モード ...................................................... 45

定電流モード ...................................................... 44

定電力モード ...................................................... 45

テンキー ............................................................. 39

点検・清掃 ........................................ 176, 178, 180

電源コードの定格 ................................................ 17

電流下限値(C Low) ........................................... 95

電流上限値(C High) .......................................... 95

電流モニタ出力信号 ............................................ 26

電流モニタ出力の GND接続点 ........................... 27

電流リミット機能 .................................................. 53

電力下限値(P Low) ......................................... 102

電力上限値(P High) ........................................ 102

トリガ信号出力 .................................................... 29

トリガ信号出力波形 ............................................. 29

なにも表示されないとき ....................................... 18

ノイズ電圧 ........................................................ 205

バージョンの確認方法 ......................................... 19

微細スイープ,ステップコンダクタンス値(FineStep)87

微細スイープ開始電圧値(Fine V) ....................... 87

ファンクションキー ................................... 16, 32, 38

負荷ケーブル ...................................................... 21

負荷設定コマンド .............................................. 166

負荷モードの種類 ............................................... 42

付属品................................................................ 16

並列運転 .......................................................... 150

並列運転接続図 ............................................... 152

保存(Store) ..................................................... 140

保存項目 .......................................................... 140

ポップアップメニューで選択 .................................. 38

マスタ機の指定 .................................. 115, 153, 160

マルチチャンネル同期運転 ................................ 158

マルチチャンネル同期運転接続図 ..................... 159

マルチラインメッセージ ...................................... 171

メイン画面........................................................... 36

メニュー画面 ....................................................... 36

メモリ画面 ........................................................... 36

モディファイノブ ............................................. 32, 39

用語の定義 ...................................................... 205

横メニュー........................................................... 37

呼び出し(Recall) .............................................. 140

リピート動作 ........................................................ 73

リプル電圧 ........................................................ 205

リプルノイズ測定コマンド ................................... 213

リプルノイズ電圧 ............................................... 205

リプル分離比 ............................................ 205, 206

リモートセンス ................................... 34, 48, 62, 69

リモートセンスケーブル ........................................ 23

レンジ切り替え .................................................... 48

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電子負荷装置 取扱説明書

Load Station

LN-300A-G7 LN-300C-G7 LN-1000A-G7 LN-1000C-G7

M-2299 Rev1.4

株式会社 計測技術研究所

日吉事業所

住所: 〒212-0055 神奈川県川崎市幸区南加瀨 4-11-1 URL https://www.keisoku.co.jp

本製品についてのお問い合わせに付きましては以下にご連絡ください。

技術的なお問い合わせ

TEL: 044-223-7970 FAX: 044-223-7960

E-mail: [email protected]

営業的なお問い合わせ

TEL: 044-223-7950 FAX: 044-223-7960

E-mail: [email protected]

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LN-300A-G7

LN-300C-G7

LN-1000A-G7

LN-1000C-G7

〒212-0055 神奈川県川崎市幸区南加瀬 4-11-1 TEL 044-223-7950