London Olympic DressageFEI Olympic Grand Prix Special test
8/2(火)オリンピックグランプリスペシャル2011
団体戦決勝
個人戦最終予選
オリンピックグランプリスペシャル課目を用いて上記2つの競技を兼ねて行われる
London Olympic DressageFEI Olympic Grand Prix Special test
• 暫定団体順位(Round1 FEI Grand Prix 2009)
1位イギリス Team Result 79.407%
2位ドイツ Team Result 78.845%
3位オランダ Team Result 76.809%
Carl Hester
•Uthopia•77.720%
Laura Bechtolsheimer
•Mistral Hojris•76.839%
Charlotte Dujardin
•Valegro•83.663%
Dorothee Schneider
•Diva Royal•76.277%
Kristina Sprehe
•Desperados•79.119%
Helen Langehanenberg
•Damon Hill•81.140%
Anky van Grunsven
•Salinero•73.343%
Edward Gal
•Undercover•75.395%
Adelinde Cornelissen
•Parzival•81.687%
London Olympic Dressage観戦の前に
観戦の前に知っておくと、競技が楽しめること。
1、トレーニングスケール
2、採点基準
3、経路と課目
London Olympic Dressage1、トレーニングスケール
• 馬術用馬を育成する上での指針。
• このトレーニングスケールに基づいてすべての運動は評価される。
• 概要を次のスライドから用意したので見てください。
• 難しいことは理解する必要なし。こういうものがあるということを覚えておいて下さい。
トレーニングスケール
Collection
Straightness
Impulsion
Contact
Suppleness
Regularity
プッシングパワーの発達
キャリングパワーの発達
理解と自信を養う
1.Regularity (Rhythm)
• すべての運歩におけるビートの整正
常歩:規則正しい4拍子・整正・活発さ・踏み込みのよさに基づく動き・側対がV字になる
速歩:規則正しい2拍子・整正・推進気勢・踏み込みのよさに基づく動き・収縮時のキャダンス・伸長時のインパルジョン
駈歩:規則正しい3拍子・整正・推進気勢・踏み込みのよさに基づく動き・前駆の起揚
2.Supplenessしなやかさ・背の柔軟
緊張のないリラックスした運歩
堅苦しくない歩調またはペース
弾発のある動き
馬の筋肉の撓み
※柔軟性の確認には手綱を与えて前下方にとるか確認すると良い
3.Contact
• 前進と真直で柔らかい項によるハミへの透過性
• 平静かつ安定、閉じた口
• 項は常に最も高い位置にある。鼻梁は垂直線の前に位置する
4.Impusion
• 後肢の活発な推進力と踏み込みのよさを伴った前進意欲
• 伸長運動においてはより歩幅を伸ばし、収縮においてはより高揚する
• 推進気勢は収縮速歩と駆歩に躍動感をもたらす
5.Straightness
• 両手前均等の内方姿勢と屈曲
後躯の負荷を均等に分散させ馬の健康を保つ
• 収縮にいたるために必要な準備
6.Collection
• 透過性と収縮、後肢の力強さと活発さ、後肢への馬のバランス移動
• よく踏み込みかつ低下した腰
• エンゲージメントの強化
• 後肢が重心下方向へ踏み込み相対的前駆が起揚Self Carriage
London Olympic Dressage2、採点基準
• 点数は10点満点。採点は0.5点刻みでおこなわれる。
• 各運動項目と総合観察の合計で得点をだす。
• 最終成績は全審判員の平均獲得パーセンテージでおこなう。
点数の尺度
10 優秀 (Excellent)
9 極めて良好 (Very good)
8 良好 (Good)
7 おおむね良好 (Fairly good)
6 基本的な要求を満たしている(Satisfactory)
5 やや不十分 (Sufficient)
4 不十分 (Inssufficient)
3 やや不良 (Fairly bad)
2 不良 (Bad)
1 極めて不良 (Very bad)
0 不実施 (Not executed)
【不実施とは要求された運動を実質的に何も行わなかったということである】
高
低
London Olympic Dressage3、経路と課目をみる。
・経路表を見てみる
FEI オリンピックグランプリスペシャル 経路(日本馬術連盟のHPにジャンプします)
http://www.equitation-japan.com/index.php?menuindex=download&acno=8
・動画を見る
Steffen Peters & Legolas Olympic Grand Prix Special Burbank CDI
http://www.youtube.com/watch?v=7S6BgDeOOFQ
アメリカ代表ステファン・ピーターズ選手の演技
乗馬はセカンドホースのレゴラス号
この動画の最終成績は74.289%でした。
各エレメントの説明は割愛します。
動画を見てなんとなくイメージしてください。
それでは順を追って運動課目を見ていきます。
1.駈歩入場~停止・敬礼~速歩発進
• A 収縮駈歩で入場• X 停止敬礼では片手を離す• XC 収縮速歩で発進
着眼点真直ぐに移行を行えるか項の位置は最高点あるか収縮の質はどうか
2.伸長速歩• C 右手前蹄跡に入る• MXK 伸長速歩• K 収縮速歩着眼点リズムが一定であるか歩幅伸縮のメリハリ収縮~伸長~収縮の移行は流暢か後肢の踏み込みは活発か
3.収縮速歩への移行• MおよびKにおける移行• KAF 収縮速歩着眼点リズムが一定であるか明確で流暢な移行収縮~伸長~収縮の移行は流暢かフレームの変化
4.左へハーフパス• FE 左へハーフパス• ES 収縮速歩着眼点リズムは一定か正しい馬体の屈曲(前脚は真直ぐBに向かい、後肢は長蹄跡と平行に)
肢の交叉
5.パッサージュ(弾む速歩)
• SHGMR パッサージュ着眼点パッサージュへの移行リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
6.右へハーフパス
• RB 収縮速歩• BK 右へハーフパス• KA 収縮速歩着眼点リズムは一定か正しい馬体の屈曲(前脚は真直ぐBに向かい、後肢は長蹄跡と平行に)
肢の交叉
7.パッサージュ(弾む速歩)
• AFP パッサージュ着眼点パッサージュへの移行リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか
8.伸長速歩• PM 伸長速歩
着眼点リズムが一定であるかフレームの伸展後肢の踏み込みは活発かオーバートラック
9.パッサージュ~伸長速歩~パッサージュの移行
• パッサージュ~伸長速歩~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
10.パッサージュ(弾む速歩)
• MCH パッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
11.伸長常歩
• HB 伸長常歩
着眼点適切な運歩で歩いているか後肢が前肢蹄跡をオーバートラックしているか馬体が伸展しているか常歩への移行はスムーズか
12.収縮常歩
• BPL 収縮常歩着眼点適切な運歩で歩いているか歩幅は短縮しているか運歩は高揚しているか活発に動いているか
13.ピアッフェ(足踏み)
• L ピアッフェ12-15歩着眼点活発な歩様で、リズムは一定か頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか前進をしすぎていないか斜対で正しい歩数か
14.収縮常歩~ピアッフェ~パッサージュの移行
• L 収縮常歩~ピアッフェ~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
15.パッサージュ(弾む速歩)
• LVEX パッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
16.ピアッフェ(足踏み)
• X ピアッフェ12-15歩着眼点活発な歩様で、リズムは一定か頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか前進をしすぎていないか斜対で正しい歩数か
17.パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
• X パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
18.パッサージュ(弾む速歩)
• XBRI パッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
19.駈歩発進~収縮駈歩
• I 駈歩発進• ISHCM 収縮駈歩着眼点駈歩の発進は明確か移行は流暢か駈歩の質は良好か(明瞭な3ビートでアップヒル体勢)
20. 2歩毎の踏歩変換(Flying change)
• MXK 斜線上2歩毎の踏歩変換9回• KAF 収縮駈歩着眼点正確に2歩毎になっているか踏歩変換中も真直性を保っているか変換は大きくジャンプしているか
21.左へハーフパス~踏歩変換
• FE 左へハーフパス• E 踏歩変換着眼点駈歩の質、バランス、収縮安定した馬体の屈曲(前脚は真直ぐEに向かい、後肢は長蹄跡と平行に)
踏歩変換の質
22.右へハーフパス~踏歩変換
• EM 右へハーフパス• M 踏歩変換• MCH 収縮駈歩着眼点駈歩の質、バランス、収縮安定した馬体の屈曲(前脚は真直ぐEに向かい、後肢は長蹄跡と平行に)
踏歩変換の質
23. 歩毎の踏歩変換(Flying change)
• HXF斜線上歩毎の踏歩変換15回• FA収縮駈歩着眼点正確に歩毎になっているか踏歩変換中も真直性を保っているか変換は大きくジャンプしているか
24.右へピルーエット
• A 中央線に入る• D 右へピルーエット着眼点セルフキャリッジを持っているか正しい歩数(6-8歩)で回っているか正しく屈曲ができているか前後の駈歩の質は良好か
25. 歩毎の踏歩変換(Flying change)
• DG間 斜線上歩毎の踏歩変換9回
着眼点正確な一歩毎になっているか踏歩変換中も真直性を保っているか変換は大きくジャンプしているか
26.左へピルーエット
• G 左へピルーエット• C 左蹄跡に入る着眼点セルフキャリッジを持っているか正しい歩数(6-8歩)で回っているか正しく屈曲ができているか前後の駈歩の質は良好か
27. 伸長駈歩
• HXF 伸長駈歩• F 収縮駈歩~踏歩変換• FA 収縮駈歩着眼点駈歩の質は良好か歩幅とフレームは十分伸展しているか真直性を保っているか
28.収縮速歩
• A中央線上に入る• DL収縮速歩
着眼点リズムの維持明確でスムーズな移行の実施運動の流暢さ
29.パッサージュ
• LXパッサージュ
着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるかパッサージュへの流暢な移行
30.ピアッフェ(足踏み)
• X ピアッフェ12-15歩着眼点活発な歩様で、リズムは一定か頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか前進をしすぎていないか斜対で正しい歩数か
31.パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
• パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
32.パッサージュ
• XGパッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
33.停止~不動~敬礼
• G停止~不動~敬礼着眼点真直ぐに移行を行えるか項の位置は最高点あるか収縮の質はどうか
London Olympic Dressage
それでは皆さん楽しみましょう!
お疲れさまでした。
Keita Nishiyama