mansion ecorenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人...

7
け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会 マンション省エネ改修推進委員会 実践 マンション エコリノベーション 既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶ 省エネ改修で、我が家をもっと快適に! Mansion EcoRenovation

Upload: others

Post on 03-Jul-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

建 産 協け ん さ ん きょう

社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会

実践!マンション・エコリノベーション

既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶

省エネ改修で、我が家をもっと快適に!

MansionEcoRenovation

Page 2: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

2 3

オフィス

LDK寝室

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F

屋上  UP

DN

居間

DK 浴室

玄関

UP

DN

和室

和室

洋室

洋室

隣戸バルコニー

UP

DN

隣戸屋上 

オフィス浴室

LDKバルコニー寝室洗濯室  バル

コニーUP

DN

収納

+100

下足

収納

バルコニー

既存 塔屋階平面図KI邸マンション 断面図

改修 塔屋階平面図

省エネ改修についての専門家のアドバイス ヒアリング、物件視察・数値測定・シミュレーション検討、設計開始から着工まで

既存 5階平面図

改修工事前の状況

KI邸マンション専有部省エネ改修着工前のスケジュール2008年

4月 5月 6月 7月 8月

対象物件との出会い

施主

物件の詳細検討

融資制度検討マンション価格交渉譲渡契約

内装設計者との契約

見積結果と予算との比較による仕様見直し

工事契約内装設計打合せ

設計者

ヒアリング物件視察数値測定シミュレーション検討

設計開始

設計まとめ

施工者推薦

見積発注

施工者

改修 5階平面図

既存 4階平面図

改修 4階平面図

KI邸マンション改修計画にあたって

エネマンション改修の事例をご紹介するKI邸マンションは、31年居住した旧オーナーから、2008年8月に購

入された物件です。物件概要は、東京港区の某所で、敷地北側に道路を一本挟み、8万坪近い広大な緑地に接しています。築年数は31年、敷地は115m2(35坪)、総戸数13戸、RC造の5階建てマンションです。4階の半分(32m2)と、5階(54m2)のメゾネット(86m2、塔屋を含み93m2)、他に共用部ですが、専有使用できる屋上(41m2)があります。家族構成は、夫婦と乳児、幼児の4人家族です。改修後は、4階をオフィス、5階を家族の住まい、屋上階を物干場兼フリースペースとして使用する計画で、翌月9月に改修工事を着工するスケジュールと

省 なっています。改修にあたってオーナーの要望は、予算が限られていることもあり、将来できる省エネ改修の工事は次回にまわし、屋上・壁・開口部の断熱と換気を軸に、省エネルギー法の平成11年基準に出来るだけ近づける計画ですすめられ、働く場(オフィス・パブリックゾーン)と住まう場(プライベートゾーン)を充実させることを最優先で行います。LDKと浴室に隣接緑地の眺望を取り入れ、各階を仕切る建具をなくし、4階、5階、塔屋階の全体を大きな一つの空間とし、5階のプライベートゾーンは、細かい仕切りを無くし、建具は引戸を多用してワンルーム化します。水回りは、洗濯コーナーを塔屋へ、キッチン・浴室・洗面室は4階から5階へと大幅に変更となっています。

玄関

10 9 8 9 6 5 4 3 2 1 0熱損失係数(W/m2・K)

※青字:住宅の品質確保の促進等に関する法律 (温熱環境/共同住宅などの熱損失係数に関する等級及び基準値) 2等級(4.9W/m2・K)<3等級(3.6W/m2・K)<4等級(2.7W/m2・K)※黒字:エネルギーの使用の合理化に関する法律 昭和55年基準値(5.58W/m2・K)、平成4年基準値(3.95W/m2・K)、平成11年基準値(2.7W/m2・K)※熱損失係数(Q値)は、住宅の断熱性能を表す係数で、値が小さいほど性能が高くなっています。

(5.58)(8.28)

KI

55

(3.95) (2.7)

4 11

昭和 年基準

邸施工前

計算値

平成 年基準

平成 年基準

(2.7)(3.6)(4.9)4等級3等級2等級

目標値

改修にあたり、断熱効果を高めることは、今や快適で経済的な生活を手に入れるには必須条件です。KI邸マンションの改修前の現状はマンション躯体自体の蓄熱効果はあるものの、かなり低いレベルだと下図の計算数値によって分かります。

理想の物件に出会い、いろいろな夢や希望を抱いているこの時期から、着工までが最も重要な期間です。内装設計者を決定後、自分たちの要望と、限られる予算の中から、ベストな計画を決めなくてはなりません。KI邸マンションの物件において断熱性能を向上させるために、現状の屋上、室内の1日の温度変化を測定した数値をもとに、現状の熱損失係数8.28から、次世代省エネ基準(平成11年基準)の4等級2.7を目指し、断熱計画を立てます。予算の都合上、今回は、5階住居部分のみの断熱改修で進め、将来に4階部分にも断熱改修を施すステップアップ式の計画となりましたが、シミュレーション値では、4階オフィス部分も内断熱を実施すると、4等級2.7を上回る2.6を実現しています。費用の面でも、2009年与党税制大網の原案によると、省エネ改修リフォームを行った場合にも所得税額の特別控除や、固定資産税の減免措置など減税の創設などが検討されています。

また、最上階であることから、夏季の真上から照りつける強い日差しは、室内の温度上昇に大きく影響し、屋上の断熱も重要です。理想は、実質的施工面積が小さく、内部結露の心配が少ない外断熱です。室内の壁は、見積金額の安価な「石膏ボード付硬質ウレタンボード」内断熱建材を使います。窓は、現状のものを利用し、樹脂製の内窓を付けて断熱性能を高めます。換気に関しては、改修前のKI邸マンションの状況をみると個別の室内には開口部がありますが、屋内全体の空気の流れが抜けにくい構造になっています。改修後の間取りをみると、4階は3方向に開口部があり、5階は、ワンルーム化しているので部屋全体で空気を流すことができます。また、近隣の状況から、建物で風を遮蔽される影響を受けにくいので、蓄熱されこもってしまった夏の熱を自然換気で放出することが充分可能です。このことにより、夏季のエアコンなどの冷房による電力消費も軽減できることが予測されます。

既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶実践!マンション・エコリノベーションMansionEcoRenovation

見積

設計修正

再見積発注工事契約協力

再見積

工事契約

工事準備

5階北側洋室 4階洗濯機置場

4階洗面室

5階西側洋室 屋上東側

5階北側和室

5階北側洋室

N

4階洗面室

4階洗濯機置場 屋上東側

5階北側和室

5階西側洋室

Page 3: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

4 5

熱損失係数の基準値と期間暖房負荷の関係

オフィス

LDK寝室

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F

AfterBefore

赤外線サーモグラフィー[ネオサーモTVS-700] 現状を観察し最善の省エネ改修の計画を精査する 今回の省エネ改修で盛り込んだこと 将来の省エネ改修で託したこと

無理なく進めるステップアップ式を提案

上階ということもあり、屋上からの熱の影響を受けやすく、省エネ改修を計画する上で屋上は、外断熱を希

望していました。しかし、前オーナーからの購入代金に「屋上防水補修工事の実施」は含まれていましたが、修繕積立金で行う共用部工事項目に「屋上外断熱」は含まれていませんでした。一度は、屋上外断熱はあきらめかけていたのですが、マンション管理組合に外断熱仕様の変更を依頼し、受理されました。そこで、今回の計画は、5階の居住部分の断熱化を重視する第1期工事(1st STEP)とし、4階の断熱は、第2期工事(2nd STEP)として、将来追加資金が可能となった場合に進めるステップアップ式を提案しました。

100

120 既存

20

PB(9.5mm厚)LGS下地

シート防水塗装仕上断熱材(硬質ポリウレタン系フォーム)

木毛板(20mm)既存

屋根・天井

内窓サッシ

フカシ枠(3方)

洗面室他 LDK内窓サッシ

5階:窓 4階:窓 4階:壁5階:壁

居室

アルミサッシ(シングルガラス)

木毛板打込(20mm厚)リシン吹付

アスファルト防水

100

18120

押さえコンクリート

屋内外の躯体温度を測定するため、早稲田大学理工学部建築学科小松研究室の協力を得て、熱画像撮影を行いました。赤外線サーモグラフィは、表面の温度を色別に表示させるものです。建物の表面温度状況が視覚的に観察できます。

9月に入っての測定とはいえ残暑の厳しい時期、屋上の表面温度測定を行いました。やはり、予想通りの高い温度です。屋上は外断熱で熱の伝達をおさえます。冬季は、暖まった部屋の熱が、北側の広い開口部から大きく流出してしまいます。Low-E複層ガラスが望ましいのですが、内窓を設け二重化することで熱の流出をおさえる計画をたてました。

諸条件から、4階部分の断熱改修を断念し、屋上の外断熱改修と、5階居住部分壁の内断熱改修、開口部の内窓設置のみとなりました。しかし、上図のシミュレーションによる熱損失係数をみてみると、改修前の数値(8.28)から平成4年の基準値(3.95)をクリアするところ(3.87)まで改善されたことがわかります。

前回の改修工事でできなかった、4階部分壁の内断熱改修と、開口部に内窓を設置すると、シミュレーションによる熱損失係数は、次世代省エネ基準値(2.7)を超え、2.5を示しています。また、夏季の日射遮蔽をブラインドなど導入することで改善し、省エネで経済的、安心で健康的な充足感100%の快適なくらしを実現することができます。

既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶実践!マンション・エコリノベーションMansionEcoRenovation

オフィス

LDK寝室

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F

Future

DK

洋室洋室

和室

南北の通風困難

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F

ステップアップ式 省エネ改修計画

10 9 8 9 6 5 4 3 2 1 0熱損失係数(W/m2・K)

※P2の(※)参照

(5.58)(8.28)

KI

55

(3.95) (2.7)

4 11

昭和 年基準

邸施工前

計算値

平成 年基準

平成 年基準

(2.7)(3.6)(4.9)4等級3等級2等級

3.87 2.5

10 9 8 9 6 5 4 3 2 1 0熱損失係数(W/m2・K)

(5.58)(8.28)

KI

55

(3.95) (2.7)

4 11

昭和 年基準

邸施工前

計算値

平成 年基準

平成 年基準

(2.7)(3.6)(4.9)4等級3等級2等級

3.87

※P2の(※)参照

0 1 2 3 4熱損失係数(W/m2・K)

(暖房条件は部分間歇暖房)

床面積当たりの期間暖房負荷(kWh/m2 年)

5 6 7 80

20

40

60

80

100

120

140

160

180

R2000基準

平成11年基準

平成4年基準

昭和55年基準

次世代省エネ基準

新省エネ基準

省エネ基準

Before8.28

Future2.5

Ⅰ地域(札幌)

Ⅱ地域(盛岡)

Ⅲ地域(仙台)

Ⅳ地域(東京)

Ⅴ地域(鹿児島)

※出典:(財)建築環境・省エネルギー機構「住宅の省エネルギー基準の解説」より

Future2.5

After3.87After3.87

Before8.28

仕様断熱仕様パターン

部位 LDK(5階) 寝室(5階) オフィス(4階)改修前(無断熱)

窓 既存サッシ 左に同じ 左に同じ壁 ─ 左に同じ 左に同じ天井 ─ 左に同じ 左に同じ屋上 ─ ─ ─

仕様断熱仕様パターン

部位 LDK(5階) 寝室(5階) オフィス(4階)屋根:外断熱塔屋・5階:断熱4階:無断熱

窓 既存サッシ+内窓 左に同じ 既存のまま壁 石膏ボード付硬質ウレタンボード 左に同じ 既存のまま天井 木毛板+石膏ボード 左に同じ 既存のまま屋上 硬質ウレタンフォーム

屋上:硬質ウレタンフォーム(25mm厚)

左に同じ ─

仕様断熱仕様パターン

部位 LDK(5階) 寝室(5階) オフィス(4階)屋根:外断熱塔屋・5階:断熱4階:断熱

窓 既存サッシ+内窓 左に同じ 左に同じ壁 石膏ボード付硬質ウレタンボード 左に同じ 左に同じ天井 木毛板+石膏ボード 左に同じ ─屋上 硬質ウレタンフォーム 左に同じ ─

壁:石膏ボード付硬質ウレタンボード(9.5mm厚+20mm厚)

壁:石膏ボード付硬質ウレタンボード

(9.5mm厚+20mm厚)

窓:既存サッシ+内窓

窓:既存サッシ+内窓

天井:木毛板+石膏ボード

住まい手 設計者 住まい手 設計者

Before無断熱の仕様

After第1期工事1st STEP

Future第2期工事2nd STEP資金計画 設計計画 内装リニューアル

断熱改修設備改修

資金計画 設計計画 追加断熱改修追加設備改修日射遮蔽対策

屋根・天井 窓ビニールクロス石膏ボード

120

居室

25

断熱材PB(9.5mm厚)+硬質ウレタンフォーム(20mm厚)

ビニールクロス

120 30

居室

断熱材PB(9.5mm厚)+硬質ウレタンフォーム(20mm厚)

ビニールクロス

120 30

居室

LDK内窓サッシ

●赤外線サーモカメラ で建物の屋根、壁や 天井の表面の温度 を測定します。●工事の進捗に伴いど のような変化がみら れるか、数回の撮影 を試みました。

N

改修前屋上の表面温度測定撮影日:2008年9月7日時刻:13時30分天気:晴れのち曇り⬅カメラの向き■パラペット付近■床付近

湿度58%51%

気温30℃33℃

場所気象庁・大手町KI邸付近

48.2℃44.1℃44.6℃45.4℃41.4℃

43.2℃37.9℃43.8℃39.9℃41.8℃36.7℃

42.7℃41.8℃

Page 4: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

6 7

改修工事契約

冷暖房設備の内容をチェック 断熱によって気密性能が高まったら、換気計画を必ずチェック

設計内容の最終確認

計者より提案された改修計画を基に、オーナーの要望と資金面から、設計内容の最終確認を行います。立地に

おける自然室温変動シミュレーションの検証結果から、省エネ改修後得られる快適さを示す室温の状態を確認でき、設計計画を安心して決定することができます。このシミュレーションの結果より、家庭で消費するエネルギーの30~40%程度をも占める冷暖房費を大幅に軽減できることが予想されます。断熱性能が向上し、気密性が高くなると同時に重要なことは、換気計画です。今回の計画では、5階の居住スペースは、間仕切りを解放すると大きなワンルームの状態になり、最上階ということもあり、自然通風を考慮した計画となっています。

改修工事に関する内訳は下図の通りで、実際の金額は右の計算書をご参考にしてください。当初は、施工のしやすさから、壁の断熱は仕様決定のものとは違う、ウレタン吹付工法を想定していましたが、金額の安価なパネル工法を選択しています。信頼できる施工者との間に契約金額や、着工時期が決まったら、改修工事契約を行います。

4階は、オフィスということもあり、開口部や、給気口から室内に空気をとりこみ、24時間用パイプファンを導入しています。5階は、間仕切りすると密閉してしまう寝室には機械給気を設置し、LDKは、北に向いた開口部方向の給気口から室内に空気をとりこみ、キッチンと、浴室・トイレから24時間用ダクトタイプを導入しています。

上図の自然室温変動シミュレーションの結果をみると、冷暖房機器を使用して室温をコントロールする必要があります。しかし、エアコンの冷房を好まないオーナーの希望で5階にはエアコンを設置していません。夏季は網戸を活用した自然通風による排熱や、夜間は冷気の取り入れを行い、冬季は、移動式の暖房器を利用して室温をコントロールする計画です。

既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶実践!マンション・エコリノベーションMansionEcoRenovation

自然室温変動シミュレーションで改修性能をチェック

2.5

改修工事見積・設計内容調整

希望の設計内容を実現するため、工事見積をとります。しかし、限りある予算の中で改修を行うために調整は必要となります。シミュレーションを実施することによって、断熱仕様のグレードを調整したり、設備機器の導入や、改修工事の工程なども考慮します。今回は、将来に4階の断熱化をゆだねることによって、オーナーの要望を実現しています。

夏季(8月)の自然室温変動シミュレーション20~27℃では窓を開け、それ以外では窓を閉じ、27℃以上でもエアコンをつけないという特殊条件のシミュレーション。無断熱ではぐんぐん室温が上がり、断熱仕様では室温の上がり方が緩やか。断熱仕様のうち、西日の影響を受けるLDKのほうが、南に面している寝室より室温の上がり方が大きい。

冬季(1月)の自然室温変動シミュレーション窓を閉じ、暖房をつけないという特殊条件のシミュレーション。無断熱では外気温と同じように温度が激しく上下し、断熱仕様では室温が一定の範囲で緩やかに変化している。北側のLDKは低めで安定しているが、日射の恩恵を受ける寝室は晴れの日の日中、室温が高まる。

トランシスによる改修前後の冷暖房費シミュレーション

機器の使い方にもよりますが、シミュレーション結果から、夏季の冷房に関する変化は小さいのですが、冬季の暖房に関する変化は大きく、年間に換算すると43,802円で、約30%程度節約できることが予想されます。

5階南側:寝室(断熱+内窓設置)

冬季(1月)

夏季(8月)

5階北側:LDK(断熱+内窓設置)

改修前仕様(無断熱)外気温改修後仕様屋上(外断熱:硬質ウレタンフォーム)壁(内断熱:石膏ボード+硬質ウレタンフォーム)窓(既存サッシ+内窓)

※夏季のシミュレーションでは、外気温20℃~27℃ 範囲で外気を取り入れる条件を前提としています。

改修 塔屋階平面図 改修 5階平面図 改修 4階平面図

UP

DN

隣戸オフィス

バルエアコンコニー

収納

玄関

浴室

LDKバルコニー寝室

UP

DN

収納

+100

下足屋上  洗濯室 

N

改修 塔屋階平面図 改修 5階平面図 改修 4階平面図

UP

DN

隣戸オフィス

バルコニー

収納

玄関

浴室

LDK

バルコニー

寝室UP

DN

収納

+100

下足屋上  洗濯室 

N

エアコン設置スペース

エアコン

設置スペース

移動式

暖房器

機械給気設備

自然給気口

換気扇(パイプファン、24h用)

換気扇(ダクトタイプ、24h用) 

排気口

エアコン

エアコン設置スペース(設置予定)

移動式暖房器(使用中)

OA(自然給気)

OA(自然給気)

OA(自然給気)OA(機械給気) 換気扇(パイプファン、24h用)天井換気扇(ダクトタ イプ、24h用)

冷暖房料金比較グラフ

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

冷暖房費[円]

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

改修後仕様改修後仕様

※出典:「トランシス」国土交通省特別認定プログラム(329)取得、株式会社クアトロ算出数値※電気料単価22円/kWhで計算 ※空調機COP値2.5で計算

仕様年間冷暖房費

年間冷暖房費合計改修前仕様 146,772円

差異(円)─

差異(%)─

改修後仕様 102,970円 43,802円 29.8%

名称計算書

断熱関連工事費用について各工事のうち断熱関連工事に係わる費用内訳(材料費・工事費・諸経費含む税別金額)

光熱費シミュレーションから見た投資回収試算改修前の年間冷暖房費・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・改修後の年間冷房房費・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・光熱費縮減額(シミュレーション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・工事費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・投資回収年数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・※別案工法参考試算:ウレタン吹付+石膏ボードGL工法の場合・・・619,850円

164,772円/年107,970円/年43,802円/年1,101,004円

25年

断熱パネル工事(5階・塔屋階) 一式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内窓(計5カ所)        一式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

計 530,443円※  570,561円

断熱対象床面積(5階+塔屋階)(同じ間取りを想定したシミュレーション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・断熱対象床面積1m2当たりの断熱改修工事費(シミュレーション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

計 1,101,004円      65m2  16,939円/m2

(税別)

1.仮設工事備考(下地調整)

02.解体工事 0

断熱関連工事費00

計490,5502,216,800

工務店諸経費35,550160,700

金額455,0002,056,100

3.木工事 328,2994.内装工事 ─

530,443─

2,008,0901,349,940

145,55097,850

1,862,5401,252,090

5.建具工事 06.造作家具工事 0

570,5610

988,880395,680

71,68028,680

917,200367,000

7.塗装工事 08.左官、防水、タイル工事 0

00

396,150311,600

26,75022,600

342,400289,000

9.衛生設備工事 010.電気設備工事 0

00

2,504,2401,489,280

181,520107,950

2,322,7201,381,330

11.空調設備工事 0計 ─

0─

290,250─

21,170900,000

269,78011,515,160

合計 328,2991,101,00412,415,160──

KI邸省エネ改修工事全体費用に占める科目別内訳

仮設 4%諸経費 7%空調設備 2%電気設備 11%衛生設備 19%

塗装 3%造作家具 3%建具 7%

左官・防水・タイル 2%

解体 17%木工事 15%

・断熱パネル材工共26%

・下地調性材工共16%

内装 10%・内窓材工共

58%

20

25

30

35

40

0 12 0 12 0 12 (時)

(℃)

0

375

750

(W/㎡)

集熱面鉛直日射量

5

0

10

15

20

25

0 12 0 12 0 12 (時)

(℃)

0

375

750

(W/㎡)

集熱面鉛直日射量

5

0

10

15

20

25

0 12 0 12 0 12 (時)

(℃)

0

375

750

(W/㎡)

集熱面鉛直日射量

20

25

30

35

40

0 12 0 12 0 12 (時)

(℃)

0

375

750

(W/㎡)

集熱面鉛直日射量

4階南側:オフィス(無断熱+内窓なし)

5

0

10

15

20

25

0 12 0 12 0 12 (時)

(℃)

0

375

750

(W/㎡)

集熱面鉛直日射量

20

25

30

35

40

0 12 0 12 0 12 (時)

(℃)

0

375

750

(W/㎡)

集熱面鉛直日射量

Page 5: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

8 9

オフィス

LDK寝室

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F

UP

DN

隣戸屋上  オフィス

浴室

LDKバルコニー

寝室洗濯室  バルコニー

UP

DN

収納

+100

下足

収納

KI邸マンション 断面図 改修 塔屋階平面図

屋上:外断熱建材  [硬質ウレタンフォーム]

壁:内断熱建材 [石膏ボード付  硬質ウレタンフォーム]

窓:内窓建材[内窓用樹脂サッシ] トイレ:省エネ設備機器[節水型便器]

施工スケジュール

改修 5階平面図 改修 4階平面図

施工の流れ、断熱建材・省エネ設備の紹介

工者と契約を済ませ、施工スケジュールに準じ、いよいよ改修工事が始まります。工事に入る前に、マンション

の管理組合や、近隣の方へ忘れずに承諾をとってください。改修工事は、騒音や振動だけでなく、建材の搬出入などで、マンション内のみならず、近隣の方々へ、不都合を生じることが予想されます。また、工事が進むにつれて、設計計画(机上の計画)で予見できなかったことが発生する場合もあります。現場の状況を考慮して設計者から、施工計画の変更指示や、仕様の変更、追加費用など、オーナーと打合せが必要になるかもしれません。改修工事が完成すると、内検を行います。計画通りに工事が完了しているか充分チェックしましょう。

玄関

既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶実践!マンション・エコリノベーションMansionEcoRenovation

N

内窓は、断熱性に加え、防露・防音・防犯性を高めます。耐熱性と強度の高いガラス入りと、重量が軽く開閉が容易なアクリル入りのものがあります。ガラス入りは、熱や摩擦に弱いアクリル入りに比べ強度の面で優れた性能となります。アクリル入りは、約2/3以下の重量となるため、施工性・操作性が高く、誤ってぶつかっても割れにくい性質があります。

TOTOのネオレストAHは、水道から直接流れる水と、内蔵タンクから加圧されて流れる水、2つの水流を融合させた洗浄技術を採用しています。これによって洗浄水量大5.5L/小4.5Lで10年前のトイレに比べて約65%節水となります。

屋上には、硬質ウレタンフォームと、耐熱性、防水性に優れるガラス不織布特殊面材を使用し、屋上スラブの上面に断熱層と防水性能を形成します。壁には、石膏ボードと硬質ウレタンフォームの複合パネルです。室内温度と、屋外温度の差から発生する結露を効果的に防止します。

参考商品:TOTO株式会社[ネオレスト AH]

業界トップクラスの節水性能

1年間で約75,920LネオレストAHにすると

1回の洗浄水量大5.5L/小4.5L1年間で約26,645L

※試算条件:家族4人(男性2人、女性2人) 大1回/日・人、小3回/日・人とした場合。

参考商品:TOTO株式会社[ネオレスト AH]

参考商品:大信工業株式会社[内窓プラスト] 参考商品:フクビ化学工業株式会社[ライトウイン]

1回の洗浄水量13L(大小共通)

1年間で約65%、ペットボトル約24,000本分

参考商品:アキレス株式会社    [アキレスボードGFノンフロン]

参考商品:アキレス株式会社    [アキレス準不燃NDパネルノンフロン]

参考商品:フクビ化学工業株式会社[ライトウイン]

硬質ウレタンフォームガラス不織布特殊面材

石膏ボード

炭酸カルシウム紙付防湿層

Before

After第1期工事1st STEP完成

内窓・内装工事木工事配管・配線

工事断熱工事下地調整工事解体工事

屋上外断熱工事

Before共用部(屋上)

塔屋階南側 塔屋階北側 5階:寝室 5階:LDK 5階:浴室 4階:オフィス

参考商品:大信工業株式会社[内窓プラスト]

空気管理:機械給気設備[ミックスフローファン]

既築マンションを省エネ改修した場合、換気には最大の注意が必要です。これを怠ると「結露」「室内空気汚染」が問題になります。家の中の隅々まで新鮮な空気が常時送られてくるように、給気と排気の位置の計画が大切です。KI邸ケースでは、5階寝室で、冷たい空気をある程度暖めて給気するしくみの「ミックスフローファン」という設備を採用しています。

5階北側壁面給気口(自然給気) 参考商品:三菱電機株式会社[VD-13ZQMX-D]5階北側壁面給気口(自然給気) 参考商品:三菱電機株式会社[VD-13ZQMX-D]

Page 6: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

10 11

樹脂製内窓(ガラスタイプ)メーカーの声

断熱改修による効果の確認

熱改修工事が完了し、いよいよ新しい生活が始まります。今回の改修工事を終えて、オーナーからは、実際に

生活を始めてからの感想や、設計者、施工者、メーカーからは改修計画や、施工、建材選択の問題点や、それを解消するための方策、反省点などのコメントを頂いています。また、断熱によってどれだけの効果があがっているか、温度、湿度を測定し、検証しています。省エネ改修工事では、熱環境、空気質、湿度の管理によって快適な居住性や、家計にやさしい省エネ性を得ることができます。さらに、資産価値を高め、居心地のよい空間でリラックスすることによって心身を活性化し、病気の予防にもつながり、住まう人の健康を手に入れることになります。

内窓設置の工程上、ビニルクロス張りの前あたりが標準的な工事時期です。額縁の見込み寸法を増やして準備しておいてもらったので、付けづらいということはありませんでした。予算の都合上、将来施工となる可能性がある箇所では、額縁の見込み寸法を増やして、額縁のみでも将来に備えて準備しておいてもらえると、対応が容易で費用も節約できます。クレセント無しでも気密を確保できることが特徴ですが、オプションでクレセントを増設することも可能です。ガラス種類も、単板以外に真空ガラス(スペーシア)、Low-E複層ガラス、防犯ガラスなど対応可能です。網戸対応は特に予定しておらず、できるだけ既存サッシの外側で対応して頂きたいです。

樹脂製内窓(アクリルタイプ)メーカーの声内窓の後付けを主眼とした製品のため、入居後の工事は、問題ありません。額縁の見込み寸法が不足だったところで、フカシ枠部材を活用。網戸の要望があり、外側の上下にレールを用意しました。網戸の部材を用意していないのでオーナーに別途購入をお願いしました。網戸レールは、オプション対応で可能ですが、商品化に至っていません。ガラスに比べてキズが付きやすいので、オーナーに清掃時気を付けていただくことをお願いしています。小窓であれば現在の厚3mmのアクリルをガラスに替えることは可能ですが、標準対応になっていません。現在、外窓と内窓の中間にブラインドやスクリーンの挿入設置ができるような製品の改良を検討しています。

断熱建材メーカーの声

製品種類がいくつもあるので、個々の現場状況に応じた最も適切な材料を選択することが設計上のポイントになりそうです。発泡ウレタン吹付工法も別案として挙がっていましたが、柱・梁の凹凸が大変に多く、発泡工法の場合では、入り隅に溜まりすぎ、削る必要が出たり、手間のかかる要素が多いと想像されます。施工方法に、王道はありません。丁寧に施工する方策しか見当たらないと思いました。

5階寝室と直下の4階オフィスの平均室温差の比較

断熱化された5階寝室と、その直下にある無断熱の4階オフィスで、冬季の期間11月21日~2月12日の期間を4つに分け、その平均室温の差がどのくらいあるか調べてみました。差が少ない期間でも3.2℃、差が大きい期間では5.9℃となり、断熱により室内温熱環境の改善が顕著にみられます。

生活を始めたオーナーの声改修工事の全体を通しての感想

北側の窓は向かいが緑地で覗かれる心配がなく、カーテンを利用しない生活をしていますが、風呂上がりに浴室から出て、窓際に立っても、すごく寒いという感じがしません。また、旅行で、数日留守にしたが、通常だと戻ったときに建物が冷え切って寒い思いをするのが、全く寒さを感じなかったことに驚きました。しかし、断熱をしていない4階は、暖かさが如実に違い、改めて断熱の効果を強く感じています。さらに、結露も無く、24時間換気の効果で空気環境も良くなったようです。来訪者も、居心地が良いらしく、つい長居をしています。

断熱パネル施工は、凹凸の多い室内空間のため、複合ボードで一気に下地を作る方法には無理があった。ウレタン吹付による断熱下地を最初に形成し、その後GL工法により石膏ボードでビニルクロス下地をつくる2段階のほうが良かったと思います。また、塔屋も断熱を行っているが、小さい空間のわりに、断熱パネルは想像以上に枚数を要した。サッシまわりは、隙間が想像以上に大きく、隙間埋め工事を追加で行った。既存サッシには、網戸レールがなく、内窓に別メーカーから部品を取り寄せ、網戸を室内側に設置しました。

解体時の騒音が大きく、クレームが心配されたが、大きなトラブルはなかった。・解体後、サッシまわりの隙間から、風雨により浸水があった。そこで設計者と相談の結果、隙間埋め工事を行うことになった。断熱パネルの下地づくりが想定していた以上に手間がかかった。また、凹凸が多いため、1つの壁面の断熱パネルを張り込むのに、通常の2倍以上時間がかかった。接着工法は比較的簡易であるが、内部結露を防止するため、コンクリートとの間に、隙間なく全面を接着剤できちんと張ることが求められ、GL工法の作業に比べ、ずっと手間がかかった。

改修工事中に起こった問題を語る設計者の声 改修工事を終えた施工者の声

既築マンション省エネ改修実例シリーズ❶実践!マンション・エコリノベーションMansionEcoRenovation

10第1期

2008.11.21~12.11第2期

12.12~2009.1.1第3期1.2~1.22

第4期1.23~2.12

12

14

16

18

20(℃)

3.9℃

3.2℃ 5.9

5.5℃

18.7℃

14.8℃

17.2℃

14.0℃

18.4℃

12.5℃

13.8℃

19.3℃

オフィス

LDK寝室

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F オフィス

LDK寝室

屋上 塔屋

共用部 隣戸4F

5F

RF

3F

2F

1F

北壁面とLDK北壁面の温度差

10.9℃

南側バルコニー外気温

10.2℃

北側バルコニー外気温

8.8℃

北側バルコニー外気温

12.5℃屋上外気温

18.3℃塔屋室温

18.0℃LDK室温

16.6℃LDK室温

16.7℃LDK北壁面5.6℃ 屋外北壁面

18.7℃寝室室温

14.8℃オフィス室温

16.8℃共用ホール室温

3週間の平均温度第1期(2008.11.21~12.11)

第1期(2008.12.7)天気:快晴

金100[℃,%]

80

60

40

20

0

土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木

11.21 11.22 11.23 11.24午前0

11.25 11.26 11.27 11.28 11.29 11.30 12.1午前0

12.2 12.3 12.4 12.5 12.6 12.7 12.8午前0

12.9 12.10 12.11 12.12

5階屋外北壁面と屋内壁面の表面温度差

5階の屋外と屋内の温度差及び湿度差塔屋階の屋外と屋内の温度差及び湿度差 4階の屋外と屋内の温度差及び湿度差金100

[℃,%]

80

60

40

20

0

土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木

11.21 11.22 11.23 11.24午前0

11.25 11.26 11.27 11.28 11.29 11.30 12.1午前0

12.2 12.3 12.4 12.5 12.6 12.7 12.8午前0

12.9 12.10 12.11 12.12

金100[℃,%]

80

60

40

20

0

土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木

11.21 11.22 11.23 11.24午前0

11.25 11.26 11.27 11.28 11.29 11.30 12.1午前0

12.2 12.3 12.4 12.5 12.6 12.7 12.8午前0

12.9 12.10 12.11 12.12

屋上湿度塔屋湿度

北バルコニー湿度洗面室湿度

北バルコニー温度洗面室温度

共用ホール温度

共用ホール湿度

南バルコニー温度

南バルコニー湿度

オフィス東側温度オフィス西側温度

オフィス東側湿度オフィス西側湿度

寝室湿度LDK湿度 寝室温度

LDK温度塔屋温度屋上温度

A 屋外平均温度 12.5℃B 屋内(塔屋)平均温度 18.3℃B-A 平均温度差 5.8℃

a 屋外平均湿度 59.3%b 屋内(塔屋)平均湿度 56.8%b-a 平均湿度差 -2.5%

A 屋外平均温度 10.2℃B 屋内(寝室)平均温度 18.7℃B-A 平均温度差 8.5℃

a 屋外平均湿度 62.1%b 屋内(寝室)平均湿度 56.4%b-a 平均湿度差 -5.7%

A 屋外平均温度 10.9℃B 屋内(オフィス西側)平均温度 14.8℃B-A 平均温度差 3.9℃

a 屋外平均湿度 62.3%b 屋内(オフィス西側)平均湿度 51.9%b-a 平均湿度差 -10.4%

浴室

LDKバルコニー寝室

UP

DN

収納

+100

下足

N

13.4℃屋内壁表面

16.5℃屋外壁表面

気象庁大手町 気温 湿度屋外 9.9℃ 24%

KI邸マンション 気温 湿度屋外 8.8℃ 21%屋内 16.6℃ 53%

撮影日:平成20年12月7日時刻:14時15分頃天気:快晴⬅カメラの向き

11.1℃

5階屋内壁表面

5階屋外北壁表面

5階寝室の内窓サッシとアルミサッシの表面温度差

浴室

LDKバルコニー寝室

UP

DN

収納

+100

下足

N

13.4℃内窓開

16.5℃内窓閉

気象庁大手町 気温 湿度屋外 9.9℃ 24%

KI邸マンション 気温 湿度屋外 8.8℃ 21%屋内 18.1℃ 46%

撮影日:平成20年12月7日時刻:14時25分頃天気:快晴⬅カメラの向き

2.9℃

内窓閉(二重窓)

内窓開(一重窓)

LDK内窓サッシとアルミサッシの表面温度差

浴室

LDKバルコニー寝室

UP

DN

収納

+100

下足

N

13.4℃内窓開

16.5℃内窓閉

気象庁大手町 気温 湿度屋外 11℃ 26%

KI邸マンション 気温 湿度屋外 10.4℃ 26%屋内 18.0℃ 52%

撮影日:平成21年1月6日時刻:15時15分頃天気:快晴⬅カメラの向き

3.1℃

内窓閉(二重窓)

内窓開(一重窓)

Page 7: Mansion EcoRenovation建産協 け ん さ ん きょう 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会 実践!マンション・エコリノベーション

本冊子(ガイドブック)は、経済産業省『高効率エネルギー利用型住宅システム改修普及啓発事業』の補助金の支援を受けて作成しています。

2009年3月版

〈問い合わせ先〉 社団法人 日本建材・住宅設備産業協会 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-17-8(KDX浜町ビル) TEL:03-5640-0901 FAX:03-5640-0905 URL http://www.kensankyo.org/

実践!マンション・エコリノベーションMansionEcoRenovation

建 産 協け ん さ ん きょう

社団法人 日本建材・住宅設備産業協会マンション省エネ改修推進委員会

参加メンバー(委員会は、以下のメンバーで構成されています(順不同))

三菱電機株式会社東京電力株式会社関西電力株式会社大阪ガス株式会社中央電力株式会社TOTO株式会社株式会社INAX

新日本石油株式会社YKK AP株式会社トステム株式会社

AGCグラスプロダクツ株式会社ダウ化工株式会社大信工業株式会社株式会社サンクビット株式会社クアトロ

フクビ化学工業株式会社アキレス株式会社株式会社カネカ

トータルオフィスジャパン株式会社三菱電機クレジット株式会社野村リビングサポート株式会社

社団法人 高層住宅管理業協会(東急コミュニティー)日本賃貸住宅管理業協会(積和不動産)

・特定非営利活動法人 日本住宅管理組合協議会

東京建築家協同組合有限責任中間法人 首都圏マンション管理士会 都心区支部

建物診断設計事業協同組合

省エネ改修で、我が家をもっと快適に!

協力:有限会社竹内デザイン事務所/早稲田大学理工学部建築学科小松研究室