mcafee web gateway 7...2013/02/19 · mcafee confidential—internal use only mcafee web gateway...

McAfee Confidential—Internal Use Only

McAfee Web Gateway 7.x Webフィルタリングプロセスおよびポリシー設定について

Support & Service 統括本部

Contents Security Support

February 19, 2013


Webフィルタリング

February 19, 2013 2

• MｃAfee Web Gateway (以下MWG) におけるWebフィルタリングは、 Request Cycle 、 Response Cycle 、 Embedded Object Cycle の3つのサイクルごとにルールセット（ルール）に従って行われます。

• 本ドキュメントでは、各サイクルやルールが使用するフィルタリングプロセス、ルールの要素、およびルールが含まれるルールセットについて説明します。また、ルールでフィルタリング情報を取得する際に依存するリストおよびモジュールの使用方法についても説明します。

※本ドキュメントはMcAfee Web Gateway 7.2の製品ガイドを元に作成しています。その為、異なるバージョンの製品ガイドではページ情報が異なる場合があります。


フィルタリングプロセス（１）

February 19, 2013 3

• MWGにおけるフィルタリングプロセスには、以下の 3 つのサイクルがあります。

・ Request Cycle

・ Response Cycle

・ Embedded Object Cycle

• Request Cycle はユーザーがWeb に送信するリクエストをフィルタリングするために実行されます。

• Response Cycle はこれらのリクエストによりWeb から受信した応答のために使用されます。

• 埋め込みオブジェクトがリクエストまたは応答とともに送信される場合、 Embedded Object Cycle は追加の処理のサイクルとして実行されます。


フィルタリングプロセス（2）

February 19, 2013 4

• 埋め込みオブジェクトは、例えば、ファイルをアップロードするリクエストで送信されたファイル内に埋め込まれているオブジェクトです。（例：Wordで作成した文書ファイルにExcelで作成したグラフを埋め込んだもの）

• フィルタリングプロセスでは、以下の順序で処理が実行されます。

①Request Cycle

-Webサーバへの要求のフィルタリング

-アップロードファイルのチェック

②Embedded Object Cycle

-アップロードファイルの埋め込みファイルのチェック

③Response Cycle

-Webサーバからの応答のフィルタリング

-ダウンロードファイルのチェック

④Embedded Object Cycle

-ダウンロードファイルの埋め込みファイルのチェック



February 19, 2013 5

Authenticate

isAuthenticated

= false

Allowed

Sites Only

User=

jsmith

Allowed

Sites for

jsmith only

Client.IP is in

Allowed IP List

URL is in

Global Whitelist

Allow

Whitelist

Sites Block

URL is in

Global Blacklist

Group =

Webmail Users

&

URL in WebMail

Category

Allow

Webmail

Sites

Group =

Domain Users

Allow

Default

Sites

Block

MP3

Media Type

= MP3?

Request Cycle

Response Cycle

Cache

Cache this

Content?

Block

Virus and

Malware

Scanning

Block

Is URL

High Risk

Reputation?

Is SSL

Certificate

Valid?

Block Block

Body contains

List of bad words

Zip File is

Encrypted

Bypass AV

Scanning

・各ルールはユーザーによって定義されたものです。・必要に応じて条件を追加できます。・複数のRuleを入れ子にできます。・条件の組み合わせに制限はありません。

※こちらはフィルタリングサイクルのイメージサンプルです。

Web Server

Client PC

Client PC

Clientからの要求

Web Serverからの応答



February 19, 2013 6

• フィルタリングプロセスでは、実装されているルールがルールセットでの位置に応じて、順番に処理されます。

• ルールセットは、ユーザーインターフェースの [Rule Sets] タブで表示されている、ルールセットの上から順に処理されます。

① ② ③ ④

⑤ ⑥

⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪

⑫ ⑬

ルールセットは左記番号順に処理されます。ルールセット内のすべてのルールが処理されると次のルールの処理が開始されます。



February 19, 2013 7

• 3つのサイクルそれぞれにおいて、サイクル内で処理すべきルールの確認のために実装されたルールセットが順番に参照されます。

• ルールに合致する場合、アクションをトリガーします。アクションは、Web オブジェクトへのアクセスをブロックしたり、リクエストされたオブジェクトを削除するなどの、フィルタリングを行います。

• これに加え、アクションはフィルタリングのプロセスにも影響を与えられます。フィルタリングプロセスを完全に停止すべきか、いくつかのルールをスキップし継続するか、または単純に次のルールを実施するかなどを指定することができます。

• すべての実装されたルールが処理されると、フィルタリングプロセスが終了します。

※プロセスフローに関する詳細は「製品ガイド」のP.51を参照してください。


ルール

February 19, 2013 8

• MWGのWebセキュリティルールを構成する主な要素は以下の3つです。

Rule Criteria ：「プロパティ」と「演算子」、「演算対象」による条件

Action ：「Block」や「Remove」、「Stop Cycle」などのAction

Event ：オプションで追加するイベント

• ルールセットおよびルールはカスタマイズ可能です。手順については下記Q&Aを参照ください。

問題番号 WG12032601:McAfee Web Gateway 7.xのルールセット作成手順http://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12032601&a

ncProd=McAfeeMwg

http://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12032601&ancProd=McAfeeMwghttp://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12032601&ancProd=McAfeeMwg


ルール - Rule Criteria -（1）

February 19, 2013 9

• Rule Criteriaには以下の3つの要素があります。

[プロパティ]

Web オブジェクトまたはユーザーに関連するものです。

例）URL .Categories...

[演算子]

演算対象のプロパティをリンクします。

例）... is in list ...

[演算対象]

プロパティの評価対象を指定します。

例）... x（リスト名）

※ここで参照されるリストは [Policy] - [Lists] に登録されたリストです。


ルール - Rule Criteria -（2）

February 19, 2013 10

プロパティ演算子

演算対象


ルール - Action-（1）


• 条件が一致した場合に実行する動作を選択することができます。

[アクション]

条件が一致した場合に実行されます。

例）... URL をブロック




設定できるアクションには次のようなものがあります。

Continue （続行）

次のルールの処理に移動します。

Block （ブロック）

オブジェクトへのアクセスをブロックし、現在のサイクルの処理を停止し

ます。

Redirect （リダイレクト）

クライアントの要求を他のオブジェクトへリダイレクトし、現在のサイクル

の処理を停止します。




Authenticate （認証）

現在のサイクルの処理を停止し、認証リクエストを送信します。

Stop Rule Set （ルールセットの停止）

現在のルールセットの処理を停止し、次のルールセットへ移動します。

サイクルには影響を及ぼしません。

Stop Cycle （サイクルの停止）

現在のサイクルの処理を停止します。引き続き処理すべきサイクルが無

ければ、フィルタリングの処理を終了します。要求サイクルを止めたとし

ても、 Response Cycle のフィルタリングは実行します。




Remove （削除）

リクエストされたオブジェクトを削除し、現在のサイクルの処理を停止し

ます。


ルール - Event -


• ルールの条件に一致した場合に、1つ以上のイベントをオプションでトリガさせることもできます。たとえば、オブジェクトがウイルスに感染していることが判明してブロックされた場合、ブロックアクションをログファイルに書き込むイベントをトリガできます。

• イベントを実行する方法は、パラメータおよび設定で指定できます。たとえば、ログファイルエントリのテキストをイベント設定の一部としてログファイルのイベントパラメータおよびローテーションとして指定できます。イベントで実行されるその他のアクティビティには次のようなものがあります。

値の設定

要求ヘッダの追加

カウンタの増分

※使用可能なイベントのリストについては「製品ガイド」のP.210を参照ください。


ルールセット（１）


• ルールはそれ自体では機能しません。ルールセットに含める必要があります。

• ルールセットには1つのルールまたは複数のルール、あるいは1つ以上のネストされたルールセットを含めることができます。

ルールセットルール


ルールセット（2）


• ルールセットでは以下のチェックボックスを選択する必要があります。

Enable

該当のルールセットの有効無効を設定します。

Applies to:

Request (and IM)

Responses

Embedded Object Cycle s

該当のルールセットを適用するサイクルを選択します。




• また各ルールセットでは該当のルールの適用条件を設定できます。

Criteria

該当のルールセットの適用条件です。

Always（常に処理する）、もしくはその他の条件を設定できます。

例えばSSL Scanner - Handle CONNECT Callというルールセットでは、本ルールの

適用をコマンド名：CONNECTの時に限定しています。

こうする事で個々のルールを毎回チェックする負荷を軽減出来ます。

条件を設定するには、[Enable] の左横にある [Edit] をクリックしてください。




• 通常、ルールセットには、連携してWeb セキュリティを確保する特定の機能を提供するルールが含まれます。

例）ウイルスおよびマルウェアフィルタリングルール（Gateway Anti-Malware）には、

感染したオブジェクトをブロックするルールと、ホワイトリストオブジェクトでブロッ

クルールをスキップさせ、ユーザがそれらのオブジェクトにアクセスできるように

するための1つ以上の他のルールが含まれます。また、ルールセットでURL をフ

ィルタし、ホワイトリストルールだけでなく、個々のURLおよび URLカテゴリをブ

ロックするためのルールも含めることができます。

• ルールセットおよびルールは、ユーザーインターフェースの [Rule Sets] タブで表示されている、ルールセットの上から順に処理されます。詳細は本ドキュメントのP.6を参照ください。




• デフォルトのルールセットについては下記のQ&Aを参照してください。

問題番号 WG12062801:Default Policy設定の概要

http://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG1206

2801&ancProd=McAfeeMwg

http://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12062801&ancProd=McAfeeMwghttp://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12062801&ancProd=McAfeeMwg


リスト


• Web セキュリティルールでは、ホワイトリストやブロックリストなどのルールリストを使用して、Web オブジェクトおよびユーザの情報を取得します。

※下記の例はURLフィルタの [Category BlockList]

• これらのリストはメンテナンス可能です。メンテナンス方法については「製品ガイド」のP.75を参照してください。


アクション設定およびエンジン


• [Policy] - [Settings] では以下のような設定が可能です。

アクション設定

ルールで実行されるアクション（ブロックまたは認証など）の設定

アラート画面やRedirect時の移動ページ等の指定

エンジン設定

使用するエンジンの設定および設定


ルールセット（ルール）設定例（1）


• これまでの内容を踏まえ、以下の内容で実際にルールセットを作成します。

目的：特定のIPレンジからのWebアクセスをブロックする

対象IPレンジ： 172.16.247.0/24

• 設定手順

1. [Policy] - [Rule Sets] で移動し、画面左の [Add] をクリックし、 [Rule Set…] を選択します。




2. Nameの欄に任意の名前を入力します。また本ルールセットを適用するサイクルおよび条件を以下の通り選択し、 [OK] をクリックします。

Applies to : Requests (and IM)

Apply this rule set : Always ※デフォルトのまま

今回の例では、 Request Cycle のみに適用するルールセットとして設定しています。これにより、このルールセットはユーザーが送信するリクエストに対する処理となります。




3. 設定したルールセットが追加されます。

4. 追加されたルールを選択し、 [Add Rule…] をクリックします。




5. Nameに任意の名前を入力します。必要に応じてComment欄にもコメントを入れ、 [Next] をクリックします。




6. [Add] をクリックして条件設定をします。今回の例では [User/Group criteria] を選択します。




7. 以下のPropertyおよびOperator （演算子）にて以下を選択します。

Property ： Client IP

Operator : is in range list




8. ブロックするIPレンジのリストを作成する為に [Add List of IP Range…] をクリックします。なお、リストは事前に [Policy] – [Lists] からも追加出来ます。




9. Nameに任意の名前を入力し、 [OK] をクリックします。




10. 作成したリストが追加されていることを確認し、 [Edit List] をクリックします。




11. Edit List画面が開くので、 [＋] アイコンをクリックします。

12. ブロックするIPレンジを入力し、OKをクリックします。




13. IPレンジが追加されたことを確認し、OKをクリックします。

※複数のレンジを追加する場合には [+] アイコンをクリックして追加します。




14. [OK] をクリックします。




15. 追加された内容を確認し、 [OK] をクリックします。




16. 次に、Actionを設定します。今回の例では [Block] を選択し、 [Finish] をクリックします。

※Eventを追加したい場合には [Next] をクリックして設定画面に進みます。

今回の例では、Action を Block に設定しています。

このアクションはすべてのサイクル処理を停止しますので、Block が実行された場合それ

以降のルールセットは実行されません。各Action により、次のルールセ

ットの実行に影響が出ますので、ルールセットの実行順序およびアクションを検討の上、ルールセットの構築をしてください。




17. ルールセットおよびルールが作成されたことを確認します。

18. 作成したルールセットを選択し、矢印アイコンをクリックして一番上に移動します。

※今回のルールセットは各種フィルタリングの前にアクセスをブロックする為、一番最初に

処理をさせる必要があります。




19. 画面右上の [Save Changes] をクリックし、設定を反映します。

20. 設定は以上です。動作を確認する為に、ブロック対象のIPレンジからWebアクセスを実施し、以下のようにブロックされることをご確認ください。


ルールセット（ルール）作成 -検討事項-（１）


• ルールセット（ルール）を作成する場合には、以下の内容を事前に検討する必要があります。

1. どのサイクルでルールセットを適用するか？

Request、Response、Embedded Object (1つまたは複数) のどのサイクル

で処理を実施するかを検討する

2. ルールセットを適用する条件（Criteria）は？

常に適用する（Always）、それとも条件を指定するのかを検討する

3. ルールをトリガーする条件（Rule Criteria）は？

どのような条件でルールをトリガーするかを検討する

プロパティ (Property) に対してどのような演算子 (Operator) 、演算対象

(Operand) を設定するか？


ルールセット（ルール）作成 -検討事項-（2）


4. 設定したルールに合致した場合、どのようなアクションを実行するか？

ブロックする、サイクルを止める、次のルールに移動するか等、実行するアクシ

ョンを検討する

5. ルールをトリガーした際に、追加したい動作（Event）はあるか？

ブロックしたことをログに記録する等のEventを検討する

6. 作成したルールセットをどの順番で実施するか？

ルールセットを処理する順番（一番最初に実施するのか、その他の既存ルール

を実施した後なのか）を検討する


Rule Set Libraryについて（１）


• MWGではルールセットのテンプレートが用意されています。これらのテンプレートを使用して、簡単にルールセットを作成することが可能です。

用意されているルールセットについては「製品ガイドのP.58」を参照ください。


Rule Set Libraryについて（2）


• Rule Set Libraryを使用したルールの作成手順は下記のQ&Aを参考にしてください。

問題番号 WG12062802 : Next Hop Proxyを設定する方法

http://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG1206

2802&ancProd=McAfeeMwg

http://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12062802&ancProd=McAfeeMwghttp://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12062802&ancProd=McAfeeMwghttp://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12062802&ancProd=McAfeeMwghttp://www.mcafee.com/japan/pqa/aMcAfeeMwg.asp?ancQno=WG12062802&ancProd=McAfeeMwg

mcafee web gateway 7...2013/02/19 · mcafee confidential—internal use only mcafee web gateway...

Documents