mic monthly magazine 総務省5月号mic monthly magazine 2015 may...

News 17 MIC Monthly Magazine 2015 May MIC 16 NEWS 04 MIC Monthly Magazine 2015 May 平成27年5月1日以降に新たに発売されるスマートフォン・タブレット等に適用 総務省は、平成26年12月22日に 「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正しまし た。これにより、平成27年5月1日以降に新たに発売されるスマートフォンやタブレット等に ついては、携帯電話事業者は利用者の申出があれば、原則無料でSIMロック解除に応じるこ ととなります。 SIMロック解除する ガイドライン改正 SIM?SIMICSIMSIMSIMSIMSIM1 SIMSIM使SIMSIMSIMA社のSIMカード B社のSIMカード A社の端末 図1 SIM③現在使用している端末のまま、 他 事業者の通信サービスに乗換え。 新しい端末を買わなくていいので使 い慣れた端末がそのまま使える! ①自分は新規端末に買い換え、既存 端末をSIMロック解除して、家族 が低廉なSIMカードを差して利用。 家族で通信料金を節約できる! ②海外旅行先で現地の携帯電話事業 者のSIMカードを差して通信。 海外での通信料金を節約できる! 海外でも端末はそのままでOK 家族で端末の融通ができる 使い慣れた端末 そのままでOK A社 B社 現地SIM SIMロックを解除するには スマートフォン等のSIMロックを解除するためには、利用者が現在契約している携帯電話事業者 (ドコ モ ・ソフトバンク・ auなど)へ申し出る必要があります。 SIMロック解除の具体的な手続や条件は事業者によって異なりますので、現在契約している携帯電話事 業者がホームページなどで公表するSIMロック解除に関する運用方針をよく読み、決められた方法で申 込みしましょう。 新たに契約する乗換え先 の事業者 (B社)へ携帯電 話サービスの契約申込み (SIMカードの購入)。 例:A社で契約している端末をSIMロック解除してB社へ乗換える場合 左記運用方針により決めら れた方法で端末のSIMロッ ク解除を申込み。 ②乗換え予定の事業者(B 社)のホーム-ページ等 で、端末が乗換え先の 事業者で利用できるか どうか (周波数や通信 方式の対応状況)を確 認。 ①現在契約している携帯 電話事業者(A社)の ホームページ等に掲載 される予定の運用方針 で、SIMロック解除の 対象機種、解除対応時 期、手続方法、利用で きるサービスの制限等を 確認。 新しい 事 業 者 ( B 社 )の SIMカードをSIMロック解 除した端末に差して、 自分 で初期設定。 (事業者が設定してくれる 場合もあります。) 事前の確認 SIMロック解除の申込み 通信サービスの申込み 端末の設定 画面上で初期設定 B社のSIMカードを 手持ちの端末へ挿入 A社のホームページで解除に ついて、 B社のホームページ で乗換えについてを確認 電話、インターネット や店頭に行くなどA 社指定の方法にて解 除手続きを行う B社で通信サービスを契約 SIMロック解除に関する注意点 平成27年5月1日以降に新たに発売された機種がSIMロック解除の対象になります。 (5月以降に購入したとしても、 既存端末は対象になりませんのでご注意ください。) SIMロック解除をして他社の通信サービスに乗換えても、スマートフォン等の仕様によって一部のサービス・アプリ ケーション等が使えない可能性があります。 SIMロックを解除する前に、端末が乗換え先の事業者で利用できるかどうか (周波数や通信方式の対応状況) を、 端末を購入した携帯電話事業者及び乗換え先の事業者のホームページ等で確認し、 解除を行うかどうかよく 検討しましょう。 事業者によってはSIMロック解除対応が端末を購入してから一定期間経過後になります。 事業者ごとに解除可能となるタイミングは異なりますので、 各社が公表する運用方針で確認しましょう。 端末の割賦期間の途中にSIMロックを解除し他社へ乗換える場合は、 端末代金にかかる割引サービス等が受けられ なくなる場合もありますのでご注意ください。 より便利に携帯電話を利用するため、 携帯電話事業者が公表している情報を活用し、よく検討してからSIMロック解除しましょう。 詳しい情報はこちら http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/competition.html 出典:総務省広報誌平成27年5月号より

Upload: others

Post on 09-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: MIC MONTHLY MAGAZINE 総務省5月号MIC Monthly Magazine 2015 May 平成27年5月1日以降に新たに発売されるスマートフォン・タブレット等に適用 総務省は、平成26年12月22日に「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正しまし

News

17 MIC Monthly Magazine 2015 May

MIC_201505_1019_News_re.indd 17 2015/04/21 10:57

MIC

16

NEWS 04

MIC Monthly Magazine 2015 May

平成27年5月1日以降に新たに発売されるスマートフォン・タブレット等に適用

 総務省は、平成26年12月22日に「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正しました。これにより、平成27年5月1日以降に新たに発売されるスマートフォンやタブレット等については、携帯電話事業者は利用者の申出があれば、原則無料でSIMロック解除に応じることとなります。

MIC_201505_1019_News_re.indd 16 2015/04/21 10:57

SIMロック解除に関するガイドラインの改正

SIMロック解除とは?

「SIMカード」とは、携帯電話

 サービスを受けるために契約者情

報が記載されたICカードです。

携帯電話事業者がSIMカードを

発行し、利用者はこれを携帯電話

等の端末に差して利用します。

事業者は、特定の(自社の)

 SIMカードが差し込まれた場合

にのみ動作するよう端末を設定し

ており、これが「SIMロック」

と呼ばれています。SIMロッ

クが設定された端末では他社の

SIMカードを差して通信するこ

とができません(図

)。1

そのため、SIMロックが設定

 された端末のままで他社へ乗換え

ることができず、新たに端末を購

入しなければなりません。

さらに、海外渡航時、国際ロー

 ミングよりも低廉な通信料金で通

信できる手段として、現地の携帯

電話事業者のSIMカードを使用

する方法がありますが、SIM

ロックが設定された端末では海外

で現地の携帯電話事業者のSIM

カードに差し替えて通信すること

ができません。

「SIMロック解除」は、そう

 いった端末上の制限を解除し、端

末と通信サービスを自由に組み合

わせて利用できるようにするもの

です。

A社のSIMカード B社のSIMカード

A社の端末

図1

SIMロックを解除した

場合の利用イメージ③現在使用している端末のまま、他

事業者の通信サービスに乗換え。▶新しい端末を買わなくていいので使い慣れた端末がそのまま使える!

①自分は新規端末に買い換え、既存端末をSIMロック解除して、家族が低廉なSIMカードを差して利用。

▶ 家族で通信料金を節約できる!

②海外旅行先で現地の携帯電話事業者のSIMカードを差して通信。

▶海外での通信料金を節約できる!

海外でも端末はそのままでOK

家族で端末の融通ができる

使い慣れた端末そのままでOK

A社 B社現地SIM

SIMロックを解除するには•スマートフォン等のSIMロックを解除するためには、利用者が現在契約している携帯電話事業者(ドコモ・ソフトバンク・auなど)へ申し出る必要があります。

•SIMロック解除の具体的な手続や条件は事業者によって異なりますので、現在契約している携帯電話事業者がホームページなどで公表するSIMロック解除に関する運用方針をよく読み、決められた方法で申込みしましょう。

新たに契約する乗換え先の事業者 (B社)へ携帯電話サービスの契約申込み(SIMカードの購入)。

例:A社で契約している端末をSIMロック解除してB社へ乗換える場合

左記運用方針により決められた方法で端末のSIMロック解除を申込み。

②乗換え予定の事業者(B社)のホーム-ページ等で、端末が乗換え先の事業者で利用できるかどうか (周波数や通信方式の対応状況)を確認。

①現在契約している携帯電話事業者 (A社)のホームページ等に掲載される予定の運用方針で、 SIMロック解除の対象機種、解除対応時期、手続方法、利用できるサービスの制限等を確認。

新しい事業者 (B社)のSIMカードをSIMロック解除した端末に差して、自分で初期設定。(事業者が設定してくれる場合もあります。)

事前の確認 SIMロック解除の申込み 通信サービスの申込み 端末の設定

画面上で初期設定

B社のSIMカードを手持ちの端末へ挿入A社のホームページで解除に

ついて、B社のホームページで乗換えについてを確認

電話、インターネットや店頭に行くなどA社指定の方法にて解除手続きを行う

B社で通信サービスを契約

SIMロック解除に関する注意点•平成27年5月1日以降に新たに発売された機種がSIMロック解除の対象になります。 (5月以降に購入したとしても、既存端末は対象になりませんのでご注意ください。)

•SIMロック解除をして他社の通信サービスに乗換えても、スマートフォン等の仕様によって一部のサービス・アプリケーション等が使えない可能性があります。 ▶SIMロックを解除する前に、端末が乗換え先の事業者で利用できるかどうか (周波数や通信方式の対応状況) を、端末を購入した携帯電話事業者及び乗換え先の事業者のホームページ等で確認し、解除を行うかどうかよく 検討しましょう。

•事業者によってはSIMロック解除対応が端末を購入してから一定期間経過後になります。 ▶事業者ごとに解除可能となるタイミングは異なりますので、各社が公表する運用方針で確認しましょう。

•端末の割賦期間の途中にSIMロックを解除し他社へ乗換える場合は、端末代金にかかる割引サービス等が受けられなくなる場合もありますのでご注意ください。

より便利に携帯電話を利用するため、携帯電話事業者が公表している情報を活用し、よく検討してからSIMロック解除しましょう。詳しい情報はこちら▶ http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/competition.html

出典:総務省広報誌平成27年5月号より