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Oracle ® SAP ® T E C H N O L O G Y U P D A T E for Hardware and Software Engineered to Work Together No.20 Oracle for SAP, May 2011 www.oracle.com/sap 日本語版 SAP実装のための Oracle Exadata Database Machine NEW

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Page 1: NEW -  · PDF fileOracle Linux 5は、SAPにより、X86_64プラットフォームのOralce Database 11g R2 ... Oracle Real Application Clusters(RAC

Oracle® SAP®

T E C H N O L O G Y U P D A T E

for

Hardware and SoftwareEngineered to Work Together

No.20 Oracle for SAP, May 2011www.oracle.com/sap

日本語版

SAP実装のためのOracle Exadata Database Machine

N E W

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Oracle® Exadata Database Machine for SAPパフォーマンスを劇的に向上、統合に理想的

Oracle Exadata Database Machine for SAPは、企業にとってすぐに使用できるまったく新しい最適化の手法です。このマシンはパフォーマンスを劇的に改善するだけでなく、統合を実行する上でも理想的です。

Oracle Exadata Database Machineは、ソフトウェアとハードウェアの両方を独自の1つのラックに一体化しています。データベース機能とストレージ機能のすべてがシステムラックに統合されています。X2-2は2~8台のデータベース・サーバー、X2-8は2台の大規模データベース・サーバーを収納でき、すべてのコンポーネントとモジュールが連携動作するように設計されています。また、高速接続により快適な作業環境を保証します。

多数の個別コンポーネントのインテリジェントな連携は、OLTPおよびOLAPアプリケーションによる複雑な作業を一元管理する場合でも、データベース・マシンの卓越したパフォーマンス、スケーラビリティ、安定性を引き出し、ITコストを節約します。

まったく新しい可能性の開花

Oracle Database Machineは、データベースを完全に統合するプラットフォームを特徴とするソリューションで、すぐに使用することができます。Exadata for SAPを使用すると、ユーザーは、複数のシステム・データベースを統合させた一元管理データ・プールで、非常に効率よくデータベースを運営する、まったく新しいデータベース・サービスを利用できます。

Oracle Exadata Database Machineは、統合作業の開始や、進行中の統合作業を効率的にサポートし、結果ITコストも節約できる理想的なソリューションです。

これまで、ミッション・クリティカルな環境でのデータベースの使用するには、コストのかかる統合作業が必要でしたが、その作業が不要になります。Oracle Exadata Database Machineは、統合や移行が短期間で完了します。もはや期間の長い、つまりコストがかさむプロジェクトは必要ありません。

Oracle Advanced Security Option (ASO) for SAP

発表

ORACLE EXADATASun FlashFireテクノロジーを採用した世界初のOLTPデータベース・マシン

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発表されるハードウェアと機能

Oracle Exadata Database Machineには、特にグリッドおよびクラウド・コンピューティング環境に役立つハードウェア・コンポーネントが組み込まれています。コンポーネントの構成は、次のとおりです。

・ 合計128コアのIntel CPUと2テラバイトのメモリーを搭載した2台の8プロセッサ(8コア)x64データベース・サーバー(X2-8)、合計96コアのCPUと768GBのメモリーを搭載した8台の2プロセッサ(6コア)x64データベース・サーバー(X2-2フル・ラック)。

・ 168コアのIntel CPUと最大336テラバイトのRAWストレージ容量を搭載した14基のExadata Storage Server。・ 頻繁にアクセスする「ホット」なデータをキャッシュして、極めて高速なトランザクションの応答時間と高いスループットを実現する、最大5テラバイトの

Exadata Smart Flash Cache。・ より多くのデータを管理し、OLTPおよびOLAPデータのI/O要求を削減する複数階層の圧縮。・ 40ギガビット/秒のInfiniBand内部接続。・ 10ギガビット/秒のイーサネット外部接続。・ 最大1,500,000のフラッシュ・キャッシュIOPS。・ 最大75ギガビット/秒のRAWフラッシュ・データ帯域幅。

トップクラスのソフトウェア

優れたデータベース・サービスを提供するデータベース・マシンには、優れたソフトウェアも必要です。そのため、Exadataには、Advanced Compression、Secure Files、Advanced Security、Real Application Testingなど、最新のインテリジェントな高パフォーマンスのソフトウェアが複数統合されています。次に例を示します。

・ Oracle Real Application Clusters(RAC)は、データベースにおけるシングル・ポイント障害をなくします。・ Oracle Enterprise Managerソフトウェアは、独自のトップダウン設計により、ITの運用コストを極めて低く抑えながら卓越したサービス品質を提供します。・ Oracle Automatic Storage Management(ASM)は、グリッド環境におけるOracleデータベースの要件を満たし、システム管理を簡素化するよう

に設計されています。また、Oracle ASMはストレージまたはディスクのエラーなどの発生時に高度な保護を提供します。・ Exadata Database Machineのデータベース・サーバーは、オペレーティング・システムとしてOracle Linux 5を使用できます。

エンタープライズ対応

Oracle Exadata Database Machineは、効率の高いデータベース・サービスに必要なすべての機能を含む、すぐに使用できるソリューションです。また、オラクルとサンの包括的ノウハウ、豊富な経験および確かな知識を具体化した独自のソリューションです。このアプライアンスを導入、実装、移行または運用する企業には、最適なサポートが約束されています。企業は、データベース・マシンに統合されたハードウェア、ソフトウェア、ストレージおよびネットワークのテクノロジーからメリットを得られるだけではなく、対応するサポート・サービスのメリットも得ることができます。特にSAP顧客は、このソリューションを使用しオラクルとサンの豊富な経験および卓越した専門技術を活用できます。オラクルはSAP環境のデータベース市場で、トップを誇っています。世界中の多数の顧客がOracleのパートナシップを信頼しています。Oracle Exadata Database Machine for SAPソフトウェアは、2011年6月10日に認定されました。詳細は、次を参照してください。http://www.oracle.com/sap

Oracle Exadata Database Machineの概要

・ オラクルとサンのテクノロジーを統合・ データベースがサポートするOLTPおよびデータ・ウェアハウス・アプリケーションのパフォーマンスを大幅に改善し、複雑なワークロードを統合・ もっとも厳しいセキュリティと高可用性の要件に対応・ 複雑な統合作業や手動チューニング(データベース、ストレージ、ネットワークおよびサーバー)が不要・ 実装、移行および統合を最適にサポートし、プロジェクトの実行時間を短縮、コストも節約・ 複数のシステム・データベースを集合した、非常に効率の良い一元管理型データ・プールをユーザーが実装可能・ オラクル、サンおよび選択したパートナが提供する高レベルのサポート・サービス・ 一連のラック・バージョン(ハーフ・ラック、クォータ・ラック、フル・ラック)による提供で、各企業の要件に柔軟に対応

Oracle Advanced Security Option (ASO) for SAP

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C O N T E N T S

ご挨拶 SAP顧客の皆様へ

SAP認定済のORACLE DATABASE 11g Release 2の機能

ORACLE EXADATA FOR SAP CUSTOMERS NOW AVAILABLE!SAPの ERP/BW(BI)とその他のデータベースを集約し、劇的なパフォーマンス向上をもたらす

ORACLE CLOUD FOR SAPSAP顧客が使用できるOracle Automatic Storage Management(ASM)とASM Cluster Fi le System(ACFS)

SAPアプリケーションの実行を改善する完全なインフラストラクチャ・スタックの提供

SAP ON ORACLE SOLARIS

オラクルが提供するORACLE SOLARISの拡張機能世界最高のエンタープライズ・オペレーティング・システムのアップデートにより、SPARCおよびx86システムにミッション・クリティカルなセキュリティ、信頼性およびパフォーマンスを提供

最新のORACLE SOLARIS 11の機能の配置がORACLE EXADATAでも可能になりましたオラクルによるOracle Solaris 11 Expressのリリース

オラクルと富士通が新しいプロセッサでSPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーを拡張ミッションクリティカルなコンピューティングに、より高いパフォーマンスと投資保護を提供

ORACLE DATABASE 11g RELEASE 2によるSAPのストレージ最適化

SAPアプリケーションで使用可能なORACLE DATABASEのセキュリティ

ORACLEのUNBREAKABLE ENTERPRISE KERNELを使用したORACLE LINUXOracle Linuxの一環として、Oracleの新しいUnbreakable Enterprise Kernelは、Linuxのアップストリーム開発からデータ・センターに至るまで最新のイノベーションと向上を実現します。

ORACLE VM サーバーの仮想化と管理

Oracle Database 11g R2 におけるOracle レスキュー・サービス for SAP の活用

ポーランドのRWEのOracle partit ioning for SAP

ORACLE DATABASE 11gによる大幅な改善を享受するTVS MOTOR COMPANY

会社全体の複雑なERPシステムを最小限の停止時間で最適化したEASTMAN KODAK COMPANY

SAPメインフレームの移行、EDPのケーススタディ

オーストラリアのNATIONAL FOODSにおけるORACLE INDEX KEY COMPRESSION FOR SAP:予想を上回る成果

CARL ZEISSにおけるORACLEからORACLEへのオンライン移行

ORACLE REAL APPLICATION CLUSTERS(RAC)FOR SAPとIBM POWER SYSTEMS:無休運用に適した選択

ORACLE ADVANCED CUSTOMER SERVICES FOR SAPSAP環境向けのデータベース・サービス

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SAP顧客の皆様へ オラクルは、データベース、ビジネス・ソフトウェア、オペレーティング・システム、サーバー、ストレージな

ど、世界でもっとも完全でオープンな、統合されたテクノロジー・スタックを提供します。オラクルの製品戦

略は、ITインフラストラクチャ全体に柔軟性と選択肢を提供します。

 中規模から大規模のSAPシステムを運用する、あらゆる業種のSAP顧客の70%以上が、自社のアプ

リケーションをOracleデータベースに委ねています。SAPアプリケーションを稼働させている企業は、メ

ジャーなあらゆるオペレーティング・システムでOracleデータベースを使用しています。Oracle データベー

スとデータベース・オプションは、常にSAPアプリケーションに最適化されています。現在、オラクルは、サ

ンのサーバー、ストレージおよび仮想化テクノロジーのみでなく、Oracle SolarisおよびOracle Linuxオペ

レーティング・システムとも一体で、完全なテクノロジー・スタックを提供しています。このスタックの各層

は、単一のシステムとして連携動作するように統合されています。Oracle Linux 5は、SAPにより、X86_64プラットフォームのOralce Database 11g R2で稼

動するSAP NetWeaver 7.0Xをベースにした、すべてのUnicodeバージョンで認定されています。オラクルのオープン・アーキテクチャと複数のオペレー

ティング・システム・オプションが、システムの可用性、スケーラビリティ、エネルギー効率、高いパフォーマンスと低い所有コストを実現します。

 オラクルとSAP AGは、22年に渡り共通の顧客サービスへの取り組みを続け、長年のリセラーおよび顧客サポート契約を締結しています。この契約は、

Oracle Databaseテクノロジーへのアクセス機能を拡張し、グローバル・レベルの顧客サービスを提供します。

 「Oracle Database for SAP TECHNOLOGY UPDATE」のこの冊子では、Advanced Compression、Secure Files、Advanced Security、Real

Application Testingなどの機能を含めたOracle Database 11g Release 2のメリットを取り上げます。Oracle Real Application Clusters(RAC)により、ク

ラスタ化およびアクティブ-アクティブ・スタンバイ・データベースを使用できます。管理ソフトウェアのOracle Enterprise Managerは、その独自のトップダ

ウン設計により、極めて低いIT運用コストで卓越したサービス品質を提供します。

 Oracle Exadata Database Machineには、Oracle Exadata Storage Softwareが含まれています。このソフトウェアは、Exadataのファイル・システムお

よびボリューム・マネージャとして機能するOracle Automatic Storage Management(ASM)を使用します。Oracle ASMは、複数のデータベースを同一

ディスク・グループに格納し管理できる統合環境を提供します。これにより、Oracle LinuxおよびOracle Solarisで稼動するデータベース・ソリューションは、

業界最高のパフォーマンスを達成します。

 Oracle Solaris 11 Expressは、Oracle Solarisに高度な機能を提供します。この機能は、5年をかけて開発され、使いやすくインストールが簡単なパッ

ケージを実現しました。顧客は、Oracle Solarisの最新機能を即座に使用して新しいアプリケーションを配置できます。

 オラクルは、信頼性、パフォーマンス、スケーラビリティ、エネルギー効率および費用対効果を提供します。このため、もっとも要件の厳しいSAP顧客のビ

ジネス要件を満たし、テクノロジー・インフラストラクチャを環境に配慮したデータ・センターに変換できます。

 Oracle for SAP Service & Supportチームが提供するAdvanced Customer Services(ACS)には、ヘルス・チェック、ワークショップ、データベース移行、

パフォーマンス、チューニングおよびACS Oracle Solaris Services for SAP Environmentsなどがあり、Assisted Services Engagements(ITインフラストラ

クチャの分析/拡張およびSAP Readiness Service)が含まれます。

ご意見、ご質問は、次のアドレス宛にお寄せください。[email protected](ドイツ) [email protected](日本)

 この冊子では、これらの機能と顧客のサクセス・ストーリーを紹介します。

詳細は、http://oracle.com/sap(英語版)または、http://www.oracle.co.jp/sap(日本語版)を参照してください。

Sincerely

オラクル・コーポレーション(米国)SAPアプライアンス担当シニア・ディレクター

ゲルハルト・カップラー

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日本オラクル株式会社SAPアライアンス担当マネージャー

岩崎 護

Oracle Database for SAP – 安全で信頼性が高く、スケーラブルで SAP 顧客に最適化された最高のデータベース

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はじめにOracle Database 11g Release 2 Enterprise Editionは、業界最高のパフォーマンス、スケーラビリティ、セキュリティおよび信頼性を提供し、Windows、LinuxおよびUNIXを実行するクラスタ・サーバーまたは単一サーバーで使用できます。もっとも要求の厳しいトランザクション処理、ビジネス・インテリジェンスおよびコンテンツ管理アプリケーションを簡単に管理できる包括的機能を提供します。

Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Editionには、世界最高のデータベースを拡張するオプションが幅広く用意されています。そのためお客様はビジネスを成長させ、お客様の大切な顧客が求めるサービス・レベルのパフォーマンス、セキュリティおよび可用性に対応することができます。

SAP によるOracle Database 11g Release 2 の認定は完了しました(SAP Note 1398634を参照してください)。詳細は、次のとおりです。・ Oracle Database 11.2を認定しているのは、SAP

Kernel 6.40_EX2, 7.x 以降をベースにしたSAP 製品のみです。

・ Oracle Database 11g Release 2の一般リリースは、SAP R/3 3.1IからSAP R/3 4.6C以前のSAPリリースには対応していません。Oracle Database Version 10.2と同様に、これら旧バージョンのSAPには、SAPアップグレード・プロジェクトとの直接接続用に11.2のテンポラリ・リリースのみが用意されます。

・ Oracle Real Application Clusters(RAC)11g Release 2 の SAPリリー ス は、SAP 環 境 向 け のOracle Database 11g Release 2のスタンダード版と同時にリリースされます。オラクルによるRAC のサポートの詳細は、SAP Note 527843を参照してください。このSAP Noteには、リリース済のRAC 構成に関する詳細が示されています。

・ Oracle Database 11g バ ージョン 11.2.0.2 以 降、

SAP は Oracle Automatic Storage Management

Oracle(ASM)を完全にサポートし、その拡張機

能で次のすべてのデータを管理できます。Oracle

Databaseファイル、Oracle Clusterwareファイル、

OracleおよびSAPカーネル・バイナリ、外部ファイ

ルおよびテキスト・ファイルなどの非構造化汎用

データ。Oracle ASMは、すべてのファイル管理に必

要な一元化および統合されたソリューション・スタッ

クを提供し、サード・パーティ製ボリューム・マネー

ジャ、ファイル・システムおよびクラスタウェア・プ

ラットフォームの必要性を排除するため、管理を簡

素化、自動化し、コストとオーバーヘッドを削減しま

す。Oracle ASMには、次の2つの主要な機能があり

ます。これらはSAPを実行する上で重要です。・ Oracle Cluster Repository(OCR)と投票ファイ

ルをOracle ASMに保存できます。・ Oracle RDBMS HomeをOracleの新しいクラスタ・

ファイル・システムACFSに保存できます。

これにより、Oracle ASMは、Oracle Real Application Clusters 上で稼動するSAP やシングル・インスタンスの Oracle Database 上で稼 動 するSAPシステムに最適なストレージ・プラットフォームになります(Oracle ASM の詳細は、14 ページの「ORACLE CLOUD FOR SAP」を参照してください)。詳細は、SAP Note 1550133を参照してください。

Oracle Database 11g Release 2 は、今まで以上のメリットをもたらします。ディスク領域の節約でハードウェア・コストをさらに低減しながらも、より高速なパフォーマンス、より強固なセキュリティ、より容易な管理性、卓越した生産性を提供します。そして少なくともSAPアプリケーションにとって、極めて高い可用性/障害リカバリ性を発揮します。次の章からは、現在のSAP 顧客が使用できる重要な機能ですが、これらの多くはOracleに固有の機能です。

OLTP 表圧縮Oracle Database 11gでは、OLTP 表圧縮という新機能が導入されました。この機能を使用すると、INSERTや UPDATE など従来の DMLを含むあらゆる種類のデータ操作中にもデータを圧縮できます。また、OLTP 表圧縮は書込み操作に関連する圧縮オーバーヘッドを低減するため、トランザクションまたはOLTP 環境にも適しています。このため、OLTP 表圧縮は、すべてのアプリケーション・ワークロードに圧縮によるメリットをもたらします

SAP認定済のORACLE DATABASE 11g Release 2の機能

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オラクルのOLTP 表圧縮はAdvanced Compressionの一部です。独自の圧縮アルゴリズムを使用しているため、データベース・ブロック内の複数の列間で重複する値もポインタに変換します。圧縮されたブロックには、シンボル表と呼ばれる構造が含まれ圧縮メタ・データはここに保持されます。ブロックが圧縮されるときに、重複する値の単一コピーをシンボル表に追加し、重複する値をポインタに変換します。グローバルなデータベースのシンボル表を保持する競合他社の圧縮アルゴリズムと比較すると、オラクル独自の手法では、圧縮されたデータへのアクセスで追加の I/O が発生しないため、大幅にパフォーマンスが向上します。

OLTP 表圧縮の利点は、ディスク上のストレージ領域の節約にとどまりません。圧縮されたブロックを解凍せずに直接読み取ることができるのも、その大きな利点の1つです。

この利点によって、圧縮データへのアクセス・パフォーマンスにほとんど低下は見られません。Oracle Databaseの場合、アクセスするブロック数が少ないためI/Oが減少し、パフォーマンスが向上したケースが実際に多数報告されています。さらに、バッファ・キャッシュの効率が向上したため、メモリーの増設なしでより多くのデータを格納できます。Oracle Database Release 10.2.0.2 から、SAPは索引のディスク領域を節約しデータベース全体のサイズを削減するために、索引圧縮の使用についても認定を開始しました。全データベースの再編成を実行した後でも索引圧縮を使用すると、さらにディスク領域の合計の20%が削減されることを顧客の経験が実証しています。

SecureFileデータ圧縮Oracle Database 11g の 新 機 能であるSecureFilesは、完全に再設計したラージ・オブジェクト(LOB)のデータ型を導入することで、パフォーマンス、管理のしやすさ、アプリケーション開発の容易性を飛躍的に向上させました。SecureFiles のデータは、業界標準の圧縮アルゴリズムを使用して圧縮されています。

圧縮によってストレージを大幅に節約できるだけでなく、I/O、バッファ・キャッシュ要件、REDO 生成および暗号化によるオーバーヘッドが減少するため、パフォーマンスも向上します。SecureFile圧縮により、インラインおよびアウトラインLOBデータのストレージや操作が大きく向上します。SAPアプリケーションでは、LOBデータがますます重要性を増し、SAP CRM、SAP XI、SAP NetWeaver Portal および SAP ERP などに広く使用されています。

SAP ERPのほとんどの非クラスタ表は、Oracleデータベースに固有のアウトラインLOBを使用します。

RMAN バックアップ圧縮肥大し続ける企業データベースは、データベース管理者にとって大きな問題です。データベース・バックアップのストレージ要件とバックアップ手順のパフォーマンスには、データベース・サイズそのものが影響しますが、Oracle Advanced Compression に組み込まれた圧縮テクノロジーが、バックアップ・データのストレージ要件を大幅に軽減します。RMANはOracle データベースと密接に統合されているため、RMANバックアップ・データはディスクまたはテープに書き込まれる前に圧縮され、リカバリ前に解凍する必要がありません。これにより、ストレージのコストを大幅に削減できます。RMANバックアップは多くのSAP顧客が使用しています。

Data Pump 圧縮Data Pumpジョブに関連付けられたメタ・データの圧縮は、Oracle Database 10g Release 2で初めてサポートされました。この圧縮機能は、Oracle Database 11gで拡張され、表データをエクスポートと同時に圧縮できるようになりました。Data Pump 圧縮はインライン・オペレーションであるため、ダンプ・ファイルのサイズが削減されることでディスク領域が大幅に節約できます。オペレーティング・システムまたはファイル・システムの圧縮ユーティリティとは異なり、Data Pump圧縮の操作は、インポート側でも完全にインラインであるため、ダンプ・ファイルをインポート前に解凍する必要はありません。圧縮されたダンプ・ファイル・セットは、データベース管理者の操作なしで自動的にインポート中に解凍されます。

Data Guardネットワーク圧縮Data Guard は、スタンバイ・データベースを管理、監視、自動化するソフトウェア・インフラストラクチャを提供します。1つまたは複数のスタンバイ・データベースを作成、管理および監視して、企業データを故障、障害、エラー、破損などから保護します。Data Guardは、REDOデータ(トランザクションのリカバリに必要な情報)を使用して、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの同期を維持します。プライマリ・データベースでトランザクションが発生すると、REDOデータが生成され、ローカル REDOログ・ファイルに書き込まれます。このREDOデータは、Data Guard REDO転送サービスを使用してスタンバイ側に転送されます。

Oracle Advanced Compressionを使用すると、REDOデータは圧縮された形式で転送されるため、使用す

Oracle Database 11g Release 2 for SAP

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るネットワーク帯域幅を効率よく軽減できます。つまり、REDO 転送圧縮の役割は、REDOギャップ解消時のREDOデータ圧縮だけではありません。転送先の圧縮が有効になっていると、その転送先に送信されるすべてのREDOデータが圧縮されます。

非同期セグメントの作成Oracle Database 11g Release 2から、ローカル管理表領域に表を作成する場合、表セグメント作成は最初の行が挿入されるまで同期されません。また、セグメントの作成は、表のすべての LOB 行、表作成の一部として暗黙的に作成した索引、および続けて明示的に作成した索引とは同期しません。

Oracle DatabaseでSAPアプリケーションを実行している場合、この領域割当て方法には、次のような利点があります。・ 空のデータベース・オブジェクトはディスク領域を

消費しません。・ SAPインストールのすべての表、LOB、索引および

パーティションの60 ~ 70%は空であるため、SAP環境で極めて重要です。

・ 空の表、LOBおよび索引の作成が劇的に高速になるため、SAP用のデータベース・インストール作業にかかる時間が大幅に短縮されます。

・ オラクルデータ・ディクショナリ領域のクエリーが、実質的に高速に実行されます。

列追加機能の強化DEFAULT 値および NOT NULL 制約を持つ新しい列を追加する場合、Oracle Database 11g 以前のバージョンでは、表を排他ロックしデフォルト値をすべての既存のレコードに格納する必要がありました。Oracle Database 11g から、データベースはこの操作に対するリソース使用率とストレージ要件を最適化し、列のデフォルト値は NOT NULLとして指定されたデータ・ディクショナリ内の列で保持されます。DEFAULT 値とNOT NULL 制約を持つ新しい列を追加する場合、すべての既存レコードにデフォルト値を格納する以前の処理は必要ありません。これにより、スキーマ変更が1秒以下で実行できるだけでなく、既存のデータ・ボリュームにも左右されず領域も消費しません。特に大きな表の場合、列の更新にかかる実行時間が短縮され領域を節約できます。

SAP BWアプリケーションやSAPアップグレードでは、列の追加は頻繁におこなう作業です。そのため列追加機能の拡張には、次のようなメリットがあります。・ SAP BWにおいて、列追加プロセスでパフォーマン

スが改善されます。・ 大量のディスク領域を節約できます。

Oracle Database 10gとOracle Database 11g の 機能を比較してみると、次のようになります。

SecureFile のパフォーマンスSecureFilesは、画像、音声、映像、PDFおよびスプレッドシートなどのファイル・コンテンツの格納に最高のソリューションを提供します。従来、リレーショナル・データはデータベースに格納され、非構造化コンテンツ(半構造化コンテンツと非構造化コンテンツの両方)はファイル・システムにファイルとして格納されていましたが、ファイル・ストレージの選択で大きなパラダイム・シフトとなるのが、SecureFilesです。SecureFilesは、Oracle データベースの利点を損なうことなく、従来のファイル・システムに匹敵する高いパフォーマンスでファイル・データを操作できるように設計されています。SecureFiles は、非構造化コンテンツを格納するために最適なデータベースとファイル・システムのアーキテクチャを提供します。SAP顧客が、SecureFilesから得られるメリットは次のとおりです。・ SAP環境のLOBとの比較で、アクセス時間が大幅に

短縮・ 特にRAC 採用時には、SAPクラスタ表のトランザク

ション・スループットが増加・ LOBを含む SAP 表(クラスタ表など)の圧縮の必

須条件

LOBデータを SecureFiles に格納した場合、全体的なトランザクション・スループットが増加します(次の図を参照)。SecureFiles に格納されたLOBデータは、LONGまたは BasicFiles(Oracle Database 11gより以前のLOB実装)に格納されたLOBデータと同等以上のパフォーマンスを発揮します。SecureFilesは、Oracle Database 11g RACで実行されるSAPアプリケーションのスケーラビリティを劇的に改善しますが、Oracle Database 11g単一インスタンスの場合も、SecureFiles の採用は大きなメリットになります。既存のすべてのLONGおよびBasicfileのLOBデータをSecureFilesに移行することをお薦めします。

Database (fully reorganized)

SAP ECC 6.0SAP BW 7.0SAP CRM 7.0

RMAN Backup (for compressed database)

Export Data Pump

4,782 GB1,413 GB

950 GB

1,976 GB543 GB334 GB

59%62%64%

2,817 GB 667 GB 76%

973 GB 156 GB 84%

With compression and other space optimizations

SpaceSavings

WithoutCompression

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表領域の暗号化セキュリティはどこでも最優先に取り上げられる課題ですが、顧客にとってセキュリティの重要性は増す一方です。オラクルには、多数のセキュリティ機能があります。特にSAP 顧客にとっての朗報は、機密データの暗号化が非常に簡単になったことです。Advanced Security Option(ASO)には、表領域内のすべてのデータを暗号化するテクノロジーが組み込まれています。Oracle Database 11gより以前のOracleデータベースでは、Transparent Data Encryption(TDE)を使用した列単位の暗号化やクライアント・サーバー

(SAPアプリケーション・サーバー)でのネットワーク暗号化などのセキュリティ機能を提供していました。

追加された暗号化機能Oracle Database 11g の Advanced Security Option

(ASO)に含まれるRMANバックアップの暗号化を使用すると、バックアップからデータを読み取る(盗む)ことはできません。さらに、エクスポート・ファイルや非構造化LOBデータも、それぞれOracle Data PumpとSecureFile暗号化を使用すると簡単に暗号化できます。

Data Guardによるセキュアなネットワーク転送Data Guard はセキュアな環境を提供し、REDOデータをスタンバイ・データベースに転送する際の改ざんを防止します。REDOデータのセキュアな転送を有効にするには、Data Guard 構成の各データベースでパスワード・ファイルを使用するように設定します。さらに各システムのSYSユーザーのパスワードを同一に設定します。

より強固なセキュリティ – Database VaultOracle Database Vaultも、SAPアプリケーションとの併用が認定されています。Oracle Database Vaultを使用すると、SAPアプリケーション・データベース・オブジェクト周辺に保護レルムを確立し、権限付与されたデータベース・ユーザーの機密データへのアクセスの防止や職務の分掌ができます。

BR*ToolsによるOracle Database 11g のサポートバージョン7.20以降、BR*Toolsは、Oracle Database 11g Release 2 が提供する新機能をサポートしているため、既存のシステムへの実装も非常に簡単です

(SAP Note 1430669を参照)。特に、次の操作が実行可能です。

・ BRSPACE は、オンライン再編成の特別なオプションを提供します。これを使用すると、新しいOLTP表圧縮を有効にできます。

・ 「古いLOB」(データ型LONGまたはLOB)を「新しいLOB」(データ型SecureFiles)に変換する際に、BRSPACEでは再編成機能「tbreorg」の中で新しいアクション「lob2lob」を使用できます。

・ パッチ3 以降、BRSPACE 7.20はOracle Database 10g で も、Oracle Database 11gと 同 様 の 索 引圧 縮 の 管 理をサポ ートしています(SAP Note 1464156を参照)。

・ BRSPACEを使用すると、表領域を新規作成する場合に、表領域レベルで圧縮および暗号化の属性を設定できます。属性を設定すると、その表領域内に作成された(または移動された)表には、表レベルで明示的に設定された属性がない限り、これらの属性が暗黙的に適用されます。

・ BRSPACE は、SAP によって圧縮されたデータを含む列を識別します。これにより、追加圧縮による不要なオーバーヘッドを回避できます。

row size in KB

LONGs (9.2,10.2) LOBs (10.2,11.2) Securefiles 11.2

Per

form

ance

Imp

rove

men

t Fa

cto

r

SAP VBDATA Throughput (Insert/Read/Delete)

Oracle Database 11g Release 2 for SAP

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Real Application Testing(RAT)DBA やシステム管理者は、データベース・リプレイを使用して、テスト環境でオンライン・ユーザーやバッチ・ワークロードなど、実際の本番システムのワークロードを現実に即した状態で正確に再現できます。データベース・リプレイを使用すると、本番システムの全ワークロードを取得して、それを元のワークロードと同じタイミング、同時実行性および依存関係に従ってテスト・システムでリプレイできます。これによりシステムの変更を現実的に検証できます。本番システムそのものの再現は、スクリプトのセットなどで実行できるものではありません。データベース・リプレイを使用すると、DBA やシステム管理者は次のテストを実行できます。データベースのアップグレード、パッチ、パラメータ、スキーマ変更など ・ 単一インスタンスからOracle RAC や Oracle ASM

への変換などの構成変更・ ストレージ、ネットワーク、インターコネクトの変更・ 変更の前後にSQL文をシリアルに実行することによ

る、オペレーティング・システム、ハードウェア移行、パッチ、アップグレード、パラメータ変更の統計

・ SQL Performance Analyzer(SPA) は、環 境 の変化によるSQL 実行のパフォーマンス問題を予想し防止します。SQL Performance Analyzer は、環境の変更が SQL 実行計画に与える影響と、変更前と変更後にSQL 文を連続的に実行した統計を細分化して表示します。

オ ラ ク ル /SAP 開 発 チ ー ム は、Real Application Testingを使用したSAPアプリケーションの包括的テストで、OLTP に対するAdvanced Compression の効果とSAP ERPのDML 操作に対するSecureFilesの効果を測定しました。このテストでは、データベース・リプレイを使用して、Oracle Database Release 10.2.0.4 SAPデータベースから本番システムのワークロードを取得しました。次に、圧縮したOracle Database 11g Release 2データベースと非圧縮の同一データベースで、このワークロードを複数回リプレイしました。

テスト結果については、Newsletter No.19(http://www.oracle.co.jp/sap/newsletters/data/

oracleforsap19.pdf)の 12 ページ以降を参照してください。

Direct NFSOracle Database 11g Release 2では、オペレーティング・システム・カーネルのNFSクライアントではなく、Oracle Direct NFSクライアントを使用してNASデバイスに直接アクセスするようにOracle Databaseを 構 成 で きます。Oracle Database は、組 込 み のDirect NFSクライアントを使用してNFSサーバーのファイルにアクセスすることで、オペレーティング・システム・カーネルの NFS によるオーバーヘッドを排除します。これらのファイルは、オペレーティング・システム・カーネルのNFSクライアントからアクセスすることもできるため、シームレスな管理が可能です。

SAP 顧客が、Direct NFS から得られるメリットは次のとおりです。

・ NetApp などの NASソリューションのスループットを改善します。

・ 複数のNICを使用するNAS環境で、データベース・スループットを最大 50%増加します。

・ データベース・サーバーで CPUを最大 20%節約します。

・ 単一インスタンスまたはReal Application Clusters(RAC)のどちらでも動作します。

・ UNIX/Linux および Windowsプラットフォームで動作します。

・ 高可用性ネットワーク・ソリューションです。・ OSまたは NAS ベースのボンディングまたはトラン

キング・ソリューションと比較して、高速かつ簡単で可用性があります。

・ Direct NFSとNAS を併用すると、従来の複雑なSANソリューションと比較し高いスループットが得られます。

・ 高速で簡単、他のボンディング・ソリューションより優れています。

・ 多くの SANソリューションと比較してスループットが向上しています。

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オンラインでのパッチ適用通常のRDBMSパッチは、1つまたは複数のオブジェクト・ファイルやライブラリで構成されています。通常、パッチのインストールでは、RDBMSインスタンスをシャットダウンし、オラクル・バイナリを再リンクしてインスタンスを再起動する必要があります。アンインストールでも同じ手順が必要です。Oracle Database11g から、1 つまたはバンドルのパッチを完全にオンラインでインストールできるようになりました。この方法では、データベース・インスタンスのシャットダウンや、RACまたは Data Guard の構成は必要ありません。OPatchを使用したオンラインからのパッチ適用では、インスタンスに関連付けられた各プロセスが安全な実行ポイントでパッチを当てるコードをチェックし、次にチェック済のコードをプロセス領域にコピーします。

スナップショット・スタンバイ物理スタンバイ・データベースをレポート・データベースに簡単に変換できます。レポートを目的として物理データベースを読取り/書込みできるようにオープンし、過去のポイントにフラッシュ・バックして元の物理スタンバイ・データベースに簡単に戻すことができます。その後、Data Guardはスタンバイ・データベースをプライマリ・データベースと自動的に同期化します。これにより、NetWeaver BIなどのSAPアプリケーションのレポート読取り/書込みアクティビティに物理スタンバイ・データベースを活用できます。

アウトオブプレース・アップグレードOracle Database 11g Release 2(11.2.0.2)のパッチ・セットは、リリースの当初からOracle Databaseソフトウェアのフル・インストールです。Release 2以前の Oracle Database のパッチ・セットは、既存のOracleホームのファイルと置換するファイル・セットで し た。Oracle Database 11g Release 2 以 降、パッチ・セットは既存のインストールと置換するフル・インストールになりました。

フル・インストールは、オラクルがお薦めするパッチ・セットの適用方法です。パッチ・セットを新しい個別のOracleホームにインストールします。パッチ・アップグレードをインストール後に、古い OracleホームからOracle Databaseを移行します。パッチ・セットのアップグレードは、1 つのバージョンから別のバージョンにアップグレードする場合と同じ手順になりました。オラクルは、アウトオブプレース・パッチ・セットのアップグレードを推奨します。この適用方法では、停止時間がより短くなります。さらに、本番稼動しているORACLE_HOME にパッチを適用しないため

安全です。1 つ気を付けなければいけないのは、同時に2 つの Oracle ホーム・ディレクトリを収容するため十分な空きディスク容量が必要です(詳細は、SAP Note 1524205を参照してください)。

SAP Bundle Patches(SBP)Oracle Database Release 10.2.0.4 以 降、UNIX プラットフォームの Oracleデータベース・パッチは、SAP Bundle Patches(SBP)の形式で配布されるようになりました。SBPはOracle Patch Set Updates

(PSU)を基本にしています。PSU は、推奨するバグ・フィックスと四半期ごとにリリースされるCritical Patch Updates(CPU)を含むプロアクティブな集積パッチです。

SAP Bundle Patch は、Current Patch Set Update(PSU)、PSU に含まれない SAP 固有の重要なシングルおよびマージ・パッチ、現在の SAP 固有のオプティマイザ・マージ・パッチ、README.html(SBPのインストール・マニュアル)、bugs_fixed.html(SBPに含まれるパッチのリスト)で構成されます。SBPには、これまでのすべてのパッチの集積と最新のパッチ、さらにnes パッチが含まれています。顧客はMOPatchを使用して、常に最新の SBPを1 つインストールするだけで済みます。

Oracle Database 11g Release 2 for SAP

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Q: Oracle Exadata Database Machineは、なぜSAPを使用する企業にとって理想的な最適化ツールなのでしょうか – ユーザー企業にとって、主にどのようなメリットがありますか?

A: Oracle Exadata Database Machineはソフトウェアとハードウェアを1 台の特別な筐体に収納しています。データベース機能とストレージ機能が全て統合されてシステム・ラック(X2-2 および X2-8)に収められ、すべての構成要素が協調して動作するように設計されています。つまり、「Hardware and Software, Engineered to Work Together」を実現しているのです。

Oracle Exadata Database Machineは、設置されたまさにその日から使用できるよう、事前構成済みのシステムになっています。データベースの設置・構築の際のインテグレーションにかける作業工数、コスト、期間を削減するとともに、データベース・システムのパフォーマンス向上のための作業も大幅に削減します。

Oracle Exadata Database Machineは、工場においてテストが実施され、すぐに使用できる状態で納品されます。さらに、全てのDatabase Machine が同じ構成をとるため、オラクルのフィールド・エンジニアおよびサポートは、マシンの特性と操作を詳細まで理解しています。お客様は、自社の環境のみで発生する固有の問題を調査し解決するという必要はありません。オラクル社内にある顧客構成と同じ複製環境でパフォーマンス・チューニングとストレス・テストを実行可能なため、より高いパフォーマンスと品質を確保できます。

Oracle Exadata Database Machineのパワフルな(最大64コアおよび2TB のメモリー搭載可能)サーバーを使用すると、複数の小規模なデータベースを1台のサーバーに集約することができ、管理性を向上し、リソースの効率化を実現します。これは、プロセッサを特定のインスタンスに割り当てることができるOracleインスタンス・ケージングという新機能を活用することも可能です。(1つのインスタンスにプロセッサを「占

有」させないソリューション)。- 大規模なデータベースは、複数のRACノードに分散

処理可能- Exadataは、OLTP、OLAPまたは混在した構成などの

あらゆる種類の負荷に最適

高パフォーマンス、低コストおよび完備されたソリューションの3つのポイントを、しばしば3脚のイスに例えます。この3脚は相互に関連があります。たとえば、パフォーマンスが高いとハードウェアの数を少なくすることができ、フロア・スペース、冷房などのコストを削減できます。導入の初日から完備されたソリューションであることは、設定および構成に必要な時間が最小限で済みます。つまりコストが削減できるということです。

Q: Oracle Exadataは、SAPを使用する企業のみが対象とされているのですか。

A: オラクルとSAPは、ExadataおよびOracleテクノロジー(たとえば、Oracle ASM および Oracle Linux)の認定で合意しています。SAPを使用するすべての企業は、Oracle Exadata Database Machine for SAPの導入によるメリットを得ることができる潜在顧客です。

Oracle Exadata Database Machine の 導 入 により一番メリットがあるのは、Oracle Database を使用してサービスを提供している企業か、SAP のような、Oracle Databaseを使用したデータベース・ベースのアプリケーションを使用している企業です。SAP の 顧 客 の 70 ~ 80 パ ー セントは、SAP 以 外の目的にもOracle Database を使用していると推定されています。こういった顧 客は、特に Oracle Exadata Database Machine のメリットを享受することができます。

Oracle Exadata は、アプリケーションを問わず、あらゆる種類の Oracle データベースの統合プラットフォームとして使用できます。多数のデータベースがプラットフォームを共有している場合、管理コストを大幅に削減でき、さらに経済性が向上します。

ORACLE EXADATA FOR SAP CUSTOMERS NOW AVAILABLE!SAPの ERP/BW(BI)とその他のデータベースを集約し、劇的なパフォーマンス向上をもたらす

Oracle Exadata Database Machineは、極めて拡張性が高くセキュアかつ冗長性の高い、サーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアを組み合わせた完全なパッケージです。Oracle Exadata Database Machineを活用することで、SAPを使用するお客様は、集約によるITコストの削減を実現し、複数の圧縮技術によりさらに大量のデータを管理することができ、全てのアプリケーションの性能を向上し、リアルタイムにより良いビジネスの意思決定をおこなうことができるようになります。

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Q: Oracle Exadata Database Machineは、市場においてどういったポジションになりますか。

A: 昨今の厳しい経済環境において生じる顧客固有のニーズに対して、オラクルは他社とは異なる立場、方式で最適化を支援しています。またオラクルには、多くのお客様がビジネスの収益を最大化し競争を勝ち抜くための課題を解決した豊富な経験があります。

Oracle Exadata は、データベースを SAPアプリケーションで使用する場合でもNon-SAPアプリケーションで使用する場合でも、OLTP、DWHでも複合用途においても、共通インフラストラクチャのメリットをもたらします。また、複数のデータベースを統合するプラットフォームとして、データ・センターの効率性を大幅に改善します。まさに、”Cloud in a box” ( パッケージ化されたクラウド) なのです。

Non-SAP 用 の Orac le Database と SAP 用 のOracle Database を Exadata の上にに集約すると、”Database farm”( データベース・ファーム ) が作られます。実際、従来からの全ての SAP 顧客は、複数の Oracle データベースで複数の SAPアプリケーション・ソリューションを稼動させています。その傾向は、ここ数年継続して増加しています。顧客のデータベースで SAP ECC 6.0、SCM、SRM またはNW、BW のうち何が稼動していても、すべての「SAP用 デ ー タ ベ ー ス」を Oracle Exadata Database Machine に統合することで、メリットがもたらされ、運用の効率性が向上します。このようなデータ統合とそのメリットは、SAP の IT インフラストラクチャを使用する顧客にとって優先度の高い最適化です。独自の UNIX ハードウェアと比較して、標準の CPUを搭載したOracle Exadata Database Machineを使用することでコストを節約できます。独自の UNIXハードウェアとは異なり、Exadata は新しい要件に対して将来の互換性を維持しつつテクノロジの進化の期待できるハードウェアです。

オラクルは、SAP のアプリケーション・サーバーに

関しては、そのニーズにもっとも適したハードウェアの選択を許しています。

Q: Oracle Exadata Database Machineに代わる方法はありますか。

A: Oracle Exadata Database Machine は、市場で他社とは全く異なるポジショニングになります。

繰り返しになりますが、多数の個別コンポーネントとそれをインテリジェントな方法で組み合せることで、Oracle Exadata Database Machine は、他とは異なる 価 値「Hardware and Software, Engineered to Work Together」を実現します。

Q: Oracle Exadata Database Machineの実装にはどの程度の作業が必要ですか。

A: すぐに使用できるということは、ミッション・クリティカルな環境でデータベースを使用する場合に必要となる高コストなインテグレーション作業が必要ないことを意味します。Oracle Exadata Database Machineは、長期間に渡る高コストのプロジェクトを実行する必要がなく、短期間で統合および移行できます。

一からシステムを構築するには、数週間または数ヶ月必要です。テストや検証も必要です。Oracle Exadata Database Machineは、スキーマ構成やチューニングを完了してから提供されます。導入に際して、この工程が不要になるため作業時間を6 ヶ月短縮できることも珍しくありません。また、ストレージ、オペレーティング・システムおよびデータベースの管理も容易になり、ランニング・コストが削減できます。

オラクルとサンの包括的なノウハウ、豊富な経験と確かな知識を具現化したこの独自のソリューションは、ITを使用して企業のビジネス要件にこたえる最適なサポートを提供します。前述しましたが、「Hardware and Software, Engineered to Work Together.」です。

このセットアップによって、企業はハードウェア、ソフ

FAQ - Oracle Exadata Database Machine X2 for SAP

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トウェア、ストレージおよびネットワーク技術が統合され た Oracle Exadata Database Machine にアクセスできるだ けでなく、Oracle Exadata Database Machineの導入 / 実装、移行または運用に至るまで、

対応するサポート・サービスを利用できます。

Q: Oracle Exadata Database Machine の使用することで SAP の顧客はどのようなメリットを得られますか。

A: Oracle Database Machineは、データベースおよびデータベース・アプリケーションのために、完全に統合され高い可用性をもつプラットフォームとして、すぐに使用できるソリューションです。Exadata for SAPを使用すると、ユーザーは多数のシステム・データベースを組み合せ、高度に効率化された一元管理データ・プールを実装する新しいデータベース・サービスを利用できます。

Oracle Exadata Database Machine for SAPにより、集約を開始する際や、現在すすめている集約を効率良くサポートするために理想的で、その結果、ITのコストを節約できます。

Oracleデータベース集約のビジネス上のメリット:Performance – 広い InfiniBandの管を使用した大規模な並列グリッド処理により、サーバー間のデータ転送帯域が増加します。インテリジェントなソフトウェアにより、ストレージ・サーバーに対してデータ集中型のクエリ処理の負荷をオフロードします。最新のIntel Xeonプロセッサ、DDR3メモリー、SASドライブおよびSmart Flash Cacheを使用します。

Complete – ハードウェア、ソフトウェアおよびネットワーク・コンポーネントを構成済で出荷します。標準の構成と業界標準のハードウェアを使用。Oracleデータベースおよびオプション(Oracle RACおよびパーティション化など)が稼働。

OLTP のパフォーマンスについては、大幅な改善が期待されます。現在、測定とテストを実施中です。SAP BI/BW の場合、Smart Scans などの機能を使用していないにも関わらず、Exadataを使用した方が従来のBW環境よりパフォーマンスが大幅に向上します。

Oracle Exadata Database Machine を 使 用 す ると、TCOを削減すると同時に、次のメリットがあります。最高のパフォーマンスおよびスケーラビリティ、高い配置柔軟性、最高の可用性、大規模データベースに対する最高のサポート、最高のデータベース・セキュリティ、および最高の管理性と自己管理機能。オラクルはSAP

環境のデータベース市場で、トップを誇っています。

Oracle Exadata Database Machine を使用して、有益で最高のデータベース・サービスを提供するには、その中に組み込まれたソフトウェアが重要です。Database Machine に、最新のインテリジェントで高パフォーマンスなソフトウェア・コンポーネントが統合されている理由はそこにあります。

Oracle Database 11g Release 2 に は、Advanced Compression、Secure Files、Advanced Security、Real Application Testingなど、多くの機能が搭載されています。Oracle Real Application Clusters(RAC)を使用すると、クラスタ化されたアクティブ -アクティブ・データベースの使用が可能になります。Oracle Enterprise Manager管理ソフトウェアは、独自のトップダウン設計により、極めて低いIT運用コストで卓越したサービス品質を提供します。

ま た、Database Machine に は、Oracle Automatic Storage Management(ASM) を 使 用 する Oracle Exadata Storage Softwareが含まれています。Oracle Automatic Storage Managementは、Exadataのファイル・システムおよびボリューム・マネージャとして使用され、Oracle ASMは、複数のデータベースを同一のディスク・グループで格納および管理できる統合環境を提供します。

Exadataを構成するハードウェア、つまりサーバー、ストレージ・サーバーおよびネットワークの全てのハードウェアが完全に冗長化され、どのコンポーネントに障害が発生しても、システム全体で稼動を維持します。

SAP は、SAP 環 境 か ら Oracle Exadata Database Machineを管理(モニタリング)および制御するために、BR*ToolsやSolution Managerなどのユーティリティおよびツールを拡張する予定です。

詳 細 は、SAP Note 1590515 – SAP software and Oracle Exadataをご参照ください。

さらに 詳 細 な 情 報 や ベストプラティス は、SDN( https://www.sdn.sap.com/irj/sdn/ora ) にあるホワイトペーパー ”Using SAP NetWeaver with the Oracle Exadata Database Machine”を参照下さい。

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Runs Oracle10x Faster*

The World’s FastestDatabase Machine

• Hardware by Sun

• Software by Oracle

But you have to be willing tospend 50% less on hardware.

10x faster based on comparing Oracle data warehouseson customer systems vs. Oracle Exadata Database Machines.

Potential savings based on total hardware costs. Oracle Databaseand options licenses not included. Actual results and savings may vary.

Copyright © 2010, Oracle and/or its a affiliates. All rights reserved. Oracle and Java are registered trademarks of Oracle and/or its affiliates.

*

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はじめにOracle Real Application Clusters 10g Release 2および Oracle Database 11g Release 2 for SAP は、SAP アプリケーション が 対 応 するすべての 認 定プラットフォーム(HP-UX、AIX、Sun、Windowsおよび Linux)で、規模を問わず多数のSAP 顧客に実装されています。Oracle RACに必要な基盤の共有クラスタ・ファイル・システムは、プラットフォームおよびオペレーティング・システム(HP-UXのHP Service Guard Cluster File System、SunのSun QFS、LinuxのNetwork Appliance NFSおよび LinuxとWindowsのOCFS)に応じて使用されてきました。

O r a c l e D a t a b e a s e の Au t o m a t i c S t o r a g e Managementを補完する「Oracle Cloud File System」はSAPにより認定されています。これは、Oracleバージョン11.2.0.2のOracle 単一インスタンスとOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)で認定されました。

Oracle Cloud File Systemには、次が含まれます。・ Oracle Automatic Storage Management(ASM)・ Oracle Automatic Storage Management Cluster

File System(ACFS)・ Oracle Automatic Storage Management Dynamic

Volume Manager(ADVM)

Oracle Cloud File System のこれら3 つの主要コンポーネントは、データベースと汎用ファイルの総合的な基盤構築のみでなく、クラスタおよび単一ノードのサーバー構成のインフラストラクチャも構築できます。Oracle Grid Infrastructure は、ボリューム、ファイル・システムおよびクラスタ構成の管理を簡素化し合理化します。そのため複数のサード・パーティ製ソフトウェアのレイヤーも不要で、簡単で、コストもかかりません。

Oracle RACを使用するSAP顧客は、Oracle Database Release 10.2 ClusterwareをベースにSAPCTL(SAP Control)を使用して、作業の複雑さの緩和とコストの削減を実現すると同時に、SAPサービスの可用性も向上します。しかもサード・パーティ製のフェイルオーバー・ソフトウェアも必要ありません。Oracle Database 11g(11.2.0.2) 以 降、Oracle Cloud File System は、Oracle Real Application

Clusters(RAC)上で実行するSAPシステムや、単一の Oracle Database 上で実行するSAPシステムの最適なストレージ・プラットフォームになりました。SAP顧客は、Oracle Cloud File Systemを使用して、Oracle Database フ ァ イ ル、Oracle Clusterwareファイル、Oracle および SAPカーネル・バイナリ、外部ファイル、テキストファイルなどの非構造化汎用データを含むすべてのデータを管理できます。

Automatic Storage Management(ASM)の概要Oracle ASM は、単 一 イ ン ス タ ン ス の Oracle Database と Oracle Real Application Clusters構成をサポートする Oracle データベース・ファイルのボリューム・マネージャおよびファイル・システムです。Oracle ASM は、オラクルが推奨するOracle RACとOracle 単一インスタンス上で実行するSAP のストレージ管理ソリューションで、従来のボリューム・マネージャ、ファイル・システムおよび RAW デバイスに代わる機能です。

ASM は、Oracle データベース・ストレージの総所有コストを低減し、ストレージ使用率を増加すると共に従来のファイル・システムおよびボリューム管理ソリューションのパフォーマンスと可用性を改善します。ASM は、従来のファイル・システムより管理が容易で、RAW ボリュームに匹敵するパフォーマンスを発揮します。オラクルのストレージ・グリッドの基礎を形成するOracle Databaseと強固に統合できます。また、Oracle ASMはOracleデータベース・ファイルの管理に、サード・パーティ製のボリューム・マネージャやファイル・システムを必要としません。

Oracle ASM は、ディスク・グループを使用してデータファイルを格納します。Oracle ASM のディスク・グループは、Oracle ASM がユニットとして管理するディスクのコレクションです。Oracle ASM は、1つのディスク・グループ内にOracle データベース・ファイルのファイル・システム・インタフェースを配置します。ディスク・グループに格納されたファイル・コンテンツは均等に分散されるため、ホット・スポットを解消しディスク全体のパフォーマンスを均一に保持します。このパフォーマンスは、RAW デ

バイスのパフォーマンスに匹敵します。

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ORACLE CLOUD FOR SAP

SAP顧客が使用できるOracle Automatic Storage Management(ASM)とASM Cluster File System(ACFS)

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データベースがディスク・グループのファイルにアクセス中でも、ディスク・グループからディスクの追加または削除ができます。ディスク・グループからディスクが追加または削除されると、Oracle ASMは自動的にファイル・コンテンツを再分散します。コンテンツの再分散に必要な停止時間も必要ありません。

Oracle ASM のボリューム・マネージャ機 能 は、サーバーベースの柔軟なミラー化オプションを提供します。Oracle ASM の標準および高冗長性ディスク・グループは、それぞれ双方向と三方向のミラー化を可能にします。Oracle ASM ファイルは、RAW ディスクやサード・パーティ製のファイル・システムなど他のストレージ管理オプションと共存できます。この機能により、Oracle ASM を既存の環境に容易に統合できます。

Oracle ASM Cluster File System(ACFS)の概要Oracle 11g Release 2以前のOracle ASMは、Oracleデータベース・ファイル専用のボリューム・マネージャおよびファイル・システムでした。現在、オラクルの顧客は単一の統合ソリューションを活用することができます。これまでのように、システム・インテグレータとして組織内でさまざまなベンダーの異なるソフトウェア・レイヤーを統合する複雑な作業は必要ありません。Oracle ASM、Oracle ACFS およびOracle ADVM は、Oracle Database、Oracle RAC、Clusterware および他のテクノロジーと強固に統合され、Oracle Databaseを実行するSAP 顧客に包括的で実証済のソリューションを提供します。

Oracle Automatic Storage Management Cluster File System は、マル チプラットフォーム 対 応 のスケーラブルなファイル・システムです。Oracle Automatic Storage Management の 機 能 を 拡 張したストレージ管理テクノロジーで、Oracle データベースの外部にある顧客のファイルをサポートし ま す。Oracle ACFS は、Oracle Clusterware テクノロジ ーと密 接 に 連 携し、Clusterware のクラスタ・メンバーシップの状 態 遷 移および Oracle Clusterware のリソースベースの高可用性(HA)管理を直接共有できます。また、Oracle のインストー ル、構 成、検 証 および 管 理 ツ ー ルも Oracle ACFSをサポートするように更新されています。

Oracle ACFS のアクセスや 管 理には、ネイティブなオペレーティング・システムのファイル・システム・ツールや標準アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)が使用できます。Oracle ACFS の設定や管理は、Oracle Enterprise

Managementツールを使用します。Oracle ACFSには、業界標準のネットワーク接続ストレージ(NAS)ファイル・アクセス・プロトコルであるネットワーク・ファイル・システム(NFS)および Common Internet File System(CIFS)を使用してアクセスできます。

図 1

Oracle ACFS のファイル・システムは、図 1 に示すように、Oracle ASM ストレージを使用した Oracle ASM の 最 上 位 レ イ ヤ ー で す。Oracle ACFS は、Oracle ASM の機能を使用して次を可能にします。

・ Oracle ACFSの動的ファイル・システムサイズを変更・ Oracle ASMのディスク・グループ・ストレージへの

直接アクセスにより最大限にパフォーマンスを向上・ Oracle ACFSをOracle ASMのディスク・グループ・

ストレージに均等に分散することにより、I/Oのパラレル化を改善

・ Oracle ASMのミラー化保護機構によるデータ信頼性

Oracle Cloud for SAP

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Oracle ASM Dynamic Volume Manager(ADVM)の概要Oracle ASM Dynamic Volume Manager(Oracle ADVM)は、クライアントにボリューム管理サービスと標準ディスク・デバイス・ドライバ・インタフェースを提供します。ファイル・システムや他のディスクベースのアプリケーションは、ベンダー・オペレーティング・システム上の他のストレージ・デバイスと同様に、Oracle ADVM のボリューム・デバイスにI/O 要求を送信します。

Oracle ADVM のボリューム・デバイスは、Oracle ASM の 動 的 ボリュームで 構 成されます。Oracle ASM の 各 ディス ク・ グ ル ー プ 内 で は、Oracle ADVM のボリューム・デバイスを 1 つまたは複数設 定 で きま す。Oracle ADVM Driver は、Oracle ADVMのボリューム・デバイスに対するI/O要求を、対応するOracle ASM の動的ボリューム内のブロックとOracle ASM ディスク・グループ内にあるディスク・ セットにマッピングします。Oracle ADVMのボリューム・デバイスは、Oracle ASM Volume Manager 機能をエクスポートし、システムの異常停止、Oracle ASM インスタンスの障害、システム障害などが発生した場合も、ミラー化したボリュームの一貫性を維持します。

Oracle ADVM は、Oracle ASM の ボ リ ュ ー ム・ファイルとして割り当てられた Oracle ASM のストレージのディスク・ドライバ・インタフェースを提供することで、Oracle ASM を拡張します。Oracle ADVM を使用すると、ファイル・システムを含む仮 想ディスクを作 成できます。Oracle ASM のボリュームに含まれるこれらのシステム・ファイルは、Oracle データベース・ファイルだけでなく、実行可能ファイル、レポート・ファイル、トレース・ファイル、アラート・ログなどのアプリケーション・データ・ファイルをサポートします。Oracle ADVM のボリュームは実質的にOracle ASM のファイルのため、Oracle ASMファイルと同じ管理権限が必要です。

Oracle ADVM イン タフェ ー ス か ら 見 て、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System(Oracle ACFS)は、Oracle ASM の上位レイヤーにあります。Oracle ADVMを追加することにより、Oracle ASMはデータベースのユーザー・データだけでなく、データベース以外のユーザー・データの完全なストレージ・ソリューションになります。

Oracle Database 11g Release 2 ASM への SAPデータベースの移動SAP 顧客は、データベースを ASM に移動できます。ASM は、RAC および単一インスタンス上で実行される SAP システムに最適なストレージ・プラットフォームです。

顧客は、現在のファイル・システムを簡単に ASM/ACFS/ADVM に 移 行 で き ま す。http://www.oracle.com/sap、http://www.oracle.co.jp/sap、http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/ora、お よ びSAP Note 1550133 に記載されたベスト・プラクティスを参照してください。これらのホワイト・ペーパーを参照した移行方法は、次のように簡単に説明することができます。

・ Oracle ASMディスク・グループ構成・ Oracle Gridインフラストラクチャの導入・ Oracle Database 11g Release 2および最初のパッ

チ・セット(11.2.0.2)のインストール・ ソース・システムとターゲット・システムの構成・ OSプラットフォームを変更しない場合や、ソース・

システムとターゲット・システムが同一のエンディアンを使用している場合は、RMANで「アクティブ・データベースから複製」してオンラインでデータベースを移行

・ プラットフォームを変更する場合は、RMANで「トランスポータブル表領域」またはエクスポート/インポート、またはOracle GoldenGateをベースにしたTriple Oを使用して、オフラインでデータベースを移行(同種移行にも使用可能)

・ 移行プロセスの詳細は、前述のホワイト・ペーパーを参照してください。

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Experts SayExadata

“Stunning”

“A screamer”

“Performance boostof up to 300x”

“Wiped the floor withNetezza/Teradata”

Customer Quotes in Piper Jaffray Report, 10/19/10

oracle.com/exadata

Individual results depend on a number of factors and actualresults may vary. 300x performance gain customer reported.

Copyright © 2010, Oracle and/or its a affiliates. All rights reserved. Oracle and Java are registered trademarks

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SAP アプリケーションのための完全なスタック

オラクルの完全かつオープンで統合された製品戦略は、顧客の IT インフラストラクチャ全体に柔軟性と選択肢を提供します。現在、オラクルは、サンのサーバー、ストレージ、オペレーティング・システム、仮想化テクノロジー、データベース、ミドルウェアおよび管理ツールを採用し、完全なテクノロジー・スタックを提供できる唯一のベンダーです。このスタックの各層は、単一のシステムとして連携動作するように統合されています。オラクルのオープン・アーキテクチャと複数のオペレーティング・システム・オプションによる、高いシステム可用性、スケーラビリティ、エネルギー効率、優れたパフォーマンスおよび低い TCO などは、顧客に他では得ることのできないメリットをもたらします。

Sunフラッシュ・ストレージオラクルの Sunフラッシュ製品をあらゆる種類のブレード、ラックマウントおよびスケーラブルなサーバー製品で使用すると、データベース・アプリケーションのフル活用、ビジネスの応答時間の改善、生産性の向上が実現します。

Sun ディスク・ストレージオラクルの Sunストレージ・ファイバ・チャンネル・アレイは、あらゆる規模で拡張できる、ミッション・クリティカルな Tier 1ストレージを提供します。電力、スペース、冷却の要件を抑制しつつ、サイトとアプリケーション固有のニーズに応じたカスタマイズで高度なアプリケーション・パフォーマンスを達成します。

Oracle Sun ストレージオラクルの Sun ストレ ージは、業 界でもっともパフォーマンスが優れ、コスト効率が良く、管理の容易なストレージ・ソリューションの製品群を提供します。これらの製品は、オラクルのデータベース、アプリケーション、異種データ管理におけるパフォーマンスの最適化と最大限のデータ保護に加え、総所有コストの削減を実現します。

Sun Unified Storage(OpenStorage)オラクルのSun Unified Storageシステムは、ストレージの分析および管理テクノロジーにより、革新的なストレージ・アーキテクチャとファイル・システムを結合し、最高のパフォーマンスと価値を実現します。

StorageTek テープ・ストレージデータの量も重要性もオンライン・リソースやバックアップ期間が対応できないほど増大しつつある今、オラクルの実証済の StorageTek テープおよびライブラリ・ソリューションは、その複雑さを管理し、コストを抑えてサービス内容合意書どおりのサービスを提供することを支援します。

Sun ストレージ・ソフトウェアオラクルの包括的なストレージ・ソフトウェア・スイートは、データの増大を効率的に管理し、ストレージ・ハードウェアへの投資を最適化して、ストレージ管理のコスト削減と複雑さを緩和します。

Sun ストレージ・ネットワーキング優れた I/O 接続を求めるエンタープライズ顧客に、オラクルは現在の市場でもっとも高速でコスト効率の高いホスト・バス・アダプタ、スイッチ、ディレクタおよびルータをお薦めします。

Oracle Sun Serverオラクルが提供するミッション・クリティカルなサーバー製品群は、画期的なパフォーマンス、簡素化された管理、コスト削減効果に優れた効率性を実現します。オラクルのシステムは、Oracle Solaris、Oracle Enterprise Linux、Oracle VM、その他の主要な OSプラットフォームや仮想プラットフォームを高いパフォーマンスと効率で実行できるように最適化されています。

SAPアプリケーションの実行を改善する完全なインフラストラクチャ・スタックの提供

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Sun x86 サーバーオラクルは、アプリケーションからディスクまでが緊密に統合された x86クラスタ・システムを提供できる唯一の企業です。オラクルは、最善のコンポーネントを使用して、IT インフラストラクチャの導入、管理およびサポートを大幅に簡素化すると共に、比類のないパフォーマンスとスケーラビリティを実現します。

Sunブレード・サーバーオラクル の Sun Blade モジュラー・システムは、x86 および SPARC ベースの堅牢なサーバー、ストレージ、そして高度なネットワーキング性能を統合し、複雑で動的に融合した IT ワークロードをサポートします。単一のシステム管理インタフェースから制御され、バランスのとれた Sun Blade 6000シャーシのアーキテクチャが、仮想化と統合に対応した標準ベースのオープンなインフラストラクチャと、エンタプライズ・クラウドの導入を実現します。

Sun SPARC Enterprise サーバーOracle Solaris 上 で 稼 動 す る オ ラ ク ル の Sun SPARC Enterprise サーバーは、最高レベルの可用性、スケーラビリティ、管理性が求められるミッション・クリティカルなアプリケーションに最 適で す。Sun SPARC Enterprise サ ー バ ー・ファミリのシステムは、同 時ユ ーザーの多 い Web アプリケーションから複雑なエンタープライズ・アプリケーションやデータ・ウェアハウスまで、あらゆるアプリケーション層で最適なパフォーマンスを達成できるように設計されています。Sun SPARC Enterprise サー バ ー は、複 雑 な 多 層アプリケーションのニーズに対応することを想定して設計されています。このサーバーには、次の 2 つのシリーズがあります。同時ユーザー数の多いアプリケーション向けに Chip Multi-threading(CMT)テクノロジーを採用した Sun SPARC Enterprise T シリーズと、メインフレーム・クラスの処理能力と可用性が求められる複雑な処理向けの Sun SPARC Enterprise Mシリーズです。

Sun ネットワーキング製品オラクルのイーサネット、InfiniBand およびファイバ・チャンネル製品は、高度なネットワーク機能を提供し、生産性の向上、総保有コストの削減、および新規ビジネス・サービスの実現などを根本から支えます。

仮想化デスクトップからデータ・センターまで、業界でもっとも包括的な仮想化ソリューション製品を提供できるのは、オラクルのみです。これらの製品を使用すると、アプリケーションからディスクまで、ハードウェアおよびソフトウェアの全スタックの仮想化と管理ができます。

仮想化による統合は、エネルギー、設備および人件費のコストを削減できます。この他に、オラクルの仮想化ソリューションは、次のようなメリットがあります。

・ 完全に最適化、統合されたハードウェアとソフトウェアによる仮想化ソリューション

・ アプリケーションからディスクまでを統合管理・ ソフトウェアをすばやく簡単に配置・ IT の効率性、敏捷性および柔軟性を改善

オラクルの誇るサポート部門が、スタック全体から包 括 的 な エンタープライズクラスの 仮 想 化ソリューション製品を選択する顧客をバックアップします。

サーバーの仮想化Oracle VM Server for x64Oracle VM は、オラクル はもちろんのこと、オラクル 以 外 のアプリケーションを 完 全 にサポ ートし、より効率的なパフォーマンスを提供するサーバー仮想化ソフトウェアです。オラクルの誇るサポート部門は、仮想化環境全体の企業規模のサポートをシングル・ポイントで顧客に提供します。対 象 は、Oracle VM によって認 定され た Oracle Database、Fusion Middleware、アプリケーションおよび Linux です。

Oracle – 完全な IT インフラストラクチャ・スタック

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Oracle VM Server for SPARCOracle VM Server for SPARC( 旧 名 Sun Logical Domains)は、Chip Multi-threading(CMT)テクノロジーにより、効率の高い企業規模の仮想化機能を Sun SPARC Enterprise サーバーに提供します。Oracle VM Server for SPARCと他の仮想化テクノロジーとの違いは、CMTアーキテクチャの大規模スレッド・スケールの利点を生かして、単一のシステムに最大 128 の仮想サーバーを作成できることです。しかも、追加費用なしで利用できます。

Solaris Containers によるOS 仮想化を使用すると、サーバーごとに1 つのアプリケーションを配置するモデルを維持しながら、同時にハードウェア・リソースを共有できます。Oracle Solaris 10オペレーティング・システムの 主 要 部 分である Oracle Solaris Containersは、柔軟なソフトウェア定義による境界を使用して、ソフトウェア・アプリケーションおよびサービスを分離し、単一インスタンスの Oracle Solaris 10 OS 内に多数のプライベートな実行環境を作成できます。各環境は固有の IDを持ち、仮想化されないハードウェアとは分離され、あたかもそれぞれのシステムで実行されているかのように動作します。そのため、簡単かつ安全に統合することができます。

Oracle Solaris 10の高度な機能を使用し、複数のアプリケーションを安全に1 つのシステムに統合すると、使用率が向上します。最新システムのContainersでSolaris 8、Solaris 9、Solaris 10のアプリケーションを実行すれば、電力、スペース、冷却、管理およびサポートのコストが削減できます。

デスクトップの仮想化・ Oracle Virtual Desktop Infrastructure(VDI)・ Oracle Secure Global Desktop・ Sun Ray・ Oracle VM Virtual Box

ストレージの仮想化・ Oracle Sun Storage Virtualization・ Oracle Automatic Storage Management・ Oracle Exadata・ Oracle VM Storage Connect

オペレーティング・システム – Oracle SolarisOracle Solarisは、データ・センター、開発者およびサービス・プロバイダにとって最高のエンタープライズ OSです。最高のパフォーマンスとスケーラビリティを提供するように設計された、Oracle Solaris のパフォーマンスとスケーラビリティは業界随一です。

広範なミッション・クリティカルなワークロードに対して、システムのCPU、メモリー、I/Oおよびネットワーク・リソースを最適化します。

ZFS、DTrace、予測的な自己回復(Predictive Self Healing)など通じて、Oracle Solaris の確かな信頼性に支えられた組込みフォルト・トレランス機能を提供します。Oracle Solarisを使用すると、インフラストラクチャのコストとリスクを削減しつつ、システムとサービスの可用性が向上します。Oracle Solaris は、もっとも完全な一連の信頼性機能を提供し、1 つのプロセッサ・システムから数百のプロセッサとコアのシステムまで、あらゆる規模のデータ・センターの信頼性を向上させます。

Oracle LinuxOracle LinuxとオラクルのUnbreakable Enterprice Kernelの組合せは、市場におけるLinux の新機軸です。エンタープライズ・アプリケーションで最高のパフォーマンスと高度なスケーラビリティ、信頼性を実現します。次のような特徴があります。

・ 高速 – Red Hat 5と互換性のあるカーネルでのOLTP パフォーマンス・テストで、75%を超えるパフォーマンスの向上を実現。InfiniBandのメッセージングではスピードが 2 倍になり、ソリッド・ステート・ディスクへのアクセスは137%高速化

・ 最新 – 大規模サーバー向けに最適化、電力管理とエネルギー効率の向上、CPU やメモリー・リソースのきめ細かい管理、安定したメインラインのLinuxカーネル 2.6.32 から開発

・ 高 い 信 頼 性 – Data Integrity ExtensionsとT10 Protection Information Model がサポートされ、アプリケーション稼働時間が向上

・ オラクル製品に最適化 – オラクルのハードウェア、データベース、ミドルウェアで実行するために開発されテスト済。すべてのエンタープライズ・アプリケーションに推奨

Oracle Database for SAPOracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition は、業 界 最 高 の パフォー マンス、スケ ーラビリティ、セキュリティおよび信頼性を提供し、Windows、Linuxおよび UNIXを実行するクラスタ・サーバーまたは単一サーバーで使用できます。

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もっとも要求の厳しいトランザクション処理、ビジネス・インテリジェンスおよびコンテンツ管理アプリケーションを簡単に管理できる包括的機能を提供します。Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition には、世界最高のデータベースを拡張するオプションが幅広く用意されています。顧客のビジネスを成長させ、顧客の大切なユーザーが求めるサービス・レベルのパフォーマンス、セキュリティおよび可用性に対応することができます。

Oracle Database 11gRelease 2 で使用する SAPSAP は、SAP Kernel 6.40、7.x 以上で稼動するSAP製品でOracle Database 11g Release 2をサポートしています。Oracle Database 11g(単一インスタンス)および Oracle Real Application Clusters 11g for SAPは、主要なプラットフォーム、UNIX(Solaris、HP-UX お よ び AIX)、Linux お よ び Windows で 使用できます。OS バージョンに関する詳 細は、SAP Note 1398634 を 参 照してください。Oracle Real Application Clusters 11gのSAPリリースは、SAP 環境の Oracle Database 11g の一般リリースと同時におこなわれました。Oracle RAC サポートの詳細は、SAP Note 527843を参照してください。リリース済のRAC 構成に関する重要な詳細が記載されています。

Oracle Database 11g Release 2 は、2 層 構 造 のSAP Business Intelligence-Data Mart(BI-D) 標準アプリケーション・ベンチマークの結果で世界記録を達成し、優れたパフォーマンスを実証しました。

SAP 顧 客 向 け の 主 な 新 機 能 に は、Advanced Compression(表、索引、SecureFiles およびバックアップ圧縮)、Real Application Testing、オンラインでのパッチ適用、非同期セグメントの作成、索引のみの列追加、サブおよびインターバル・パーティショニング、Direct NFS、高度なセキュリティ(表領域、SecureFile およびバックアップ暗号化)、およびDatabase Vaultなどがあります。

Oracle Database 11g Release 2 お よ び Real Application Clusters 11g が提供する新機能を実装する方法は、Oracle Services and Support for SAPが提供する一連のテクニカル・ホワイト・ペーパーと、テクニカル・スキル・ワークショップの詳細を参照してください。

Oracle RAC for SAP の General Availability2009 年 1 月 1 日 か ら、Oracle RAC は SAP シス テムと併用する「General Availability(GA)」サポート・ステータスを開始しました。GAスタータスは、

Oracle 10.2.0.4 以降のみに適用します。つまり、新しい Oracle RACインストールでは、この要件を満たす必要があります。既存の RAC 顧客(Oracle 9.2および Oracle 10.2)は、継続してインストールのフル・サポートを受けることができます。Oracle RACのGAステータスは、SAP から公式の承認を受けなくても、本番のSAPシステムでOracle RACを使用できることも意味します。ただし、SAP Note 527843で指定された、認定済のクラスタ・コンポーネントとSAPの製品バージョンのみで使用できます。この Noteで認定済のクラスタ・コンポーネントとSAP 製品のリストの詳細を確認してください。

Oracle Exadata: Sun Oracle Database MachineSun Oracle Database Machineは、データベース・ワークロードの種類を問わず世界最速のパフォーマンスを発揮する、トランザクション処理アプリケーションの実行が可能な唯一のデータベース・マシンです。ソフトウェア、サーバー、ストレージ、ネットワーク機能からなる完全なパッケージで、データ・ウェアハウスやトランザクション処理、アプリケーション混合型の統合ワークロードなど、あらゆるデータ管理に対応しています。また、Sun Oracle Database Machineにはオラクルの新しい Sun FlashFireテクノロジーが搭載され、「ホット」データをキャッシュしてトランザクションの応答時間とスループットを劇的に改善します。Sun Oracle Database Machineを使用すると、社内のデータベース・アプリケーションをすべて統合する、データ格納量を最大10倍に増強する、データ検索処理を最大10倍に高速化する、ビジネス上の意思決定を迅速化するといったことが、アプリケーションの変更なしでリアルタイムでおこなえるようになります。

オラクルの業 界 標 準であるSun ハードウェアに、Oracleスマート・ストレージ・ソフトウェアを搭載した Oracle Exadata Storage Servers は、業 界 最 高のデータベース・ストレージ・パフォーマンスを約束します。大規模パラレル・アーキテクチャを使用したOracle Exadata Storage Serversは、データベース・サーバーとストレージ間の帯域幅を飛躍的に拡大させ、従来型ストレージの制限を克服しました。さらに、スマート・ストレージ・ソフトウェアは、負荷がかかる問合せ処理を、Oracle Database 11gサーバーからオフロードし、データのより近くで問合せ処理を実行します。この方法は、より高い帯域幅の接続を使用するデータの移動が減少し、パラレル・データ処理が速くなります。この大規模パラレル・アーキテクチャは、リニア・スケーラビリティとミッションクリティカルな信頼性も提供します。

Oracle – 完全な IT インフラストラクチャ・スタック

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ミドルウェアとシステム管理

セキュリティおよび Oracle ID 管理Oracle Solarisの機能とオラクルのミドルウェア・ツールは共に、SAP 顧客の環境の安全な運用、ユーザーとサービスのプロビジョニング、日常業務で発生するリスクの回避を支援します。次に例を示します。

・ 厳しいアクセス・コントロール要件を満たす – Oracle Solaris の使用により、政府機関や金融機関に求められる厳しい必須アクセス制御を提供

信頼できる拡張機能・システム・セキュリティの検証 - Oracle Solaris

Secure Executionおよびファイル検証機能を使用して、システムの整合性を検証

・ 適切な権限の委任 – ユーザーおよびプロセス権限管理に必要な権限を制限してリスクを軽減

・ 管理が容易 – オープンな標準の Oracle Solaris暗号化およびキー管理フレームワークを使用したファイルとネットワークの暗号化

・ 強 力な防 御の確 保 – Secure By Default ネットワーク・プロファイル、IPフィルタ・ファイアウォール、TCPラッパーおよび IPsec/IKEを使用して、システムを攻撃から防御

Oracle Identity ManagementOracle Identity Management 11g を使用すると、法令の効率的な順守、重要なアプリケーションと機密データの保護、および運用コストの削減が可能になります。ID 管理ソリューション製品の中でもっとも完全で最高レベルのスイートを使用し、企業はファイアウォールの外も含めたエンタープライズ・リソース全体の全ユーザー IDを管理できます。かつてSunの製品であったOracle Wavesetも統合されています。Oracle Waveset は、SAP BO Access Controlと連携し、SAP 顧客にエンドツーエンドのセキュリティとガバナンス、リスク・ソリューションを提供します。

IT 管理Oracle Enterprise Manager 11g は、IT 組 織 の IT管理投資額に対する149%の投資収益率の達成を支援すると同時に、顧客からIT 組織に報告される問題の 80%を解決します。オラクルとサンは、オラクル の Enterprise Manager Ops Centerと SAP Adaptive Computing Controller(ACC)を統合し、SAP 顧客が Oracle Sun IT 層の SAPランドスケープの配置と構成をより簡単にできるようにしました。

Ops Center によるSun ハードウェアの効率的管理Oracle Enterprise Manager Ops Center は、サンの物理 / 仮想インフラストラクチャ(Sun Server、Oracle Solarisオペレーティング・システム、Solarisおよび SPARC 仮想化テクノロジーなど)を管理するための、もっとも包括的なソリューションです。また、オラクル、Red Hat、SUSE からLinuxオペレーティング・システムを管理することもできます。

Ops Centerでは、充実したライフサイクル管理機能と組込み型の自動化機能によって、ITオペレーションの効率を劇的に改善できるだけでなく、システムの停止時間も短縮します。Ops Center の優れた構成 / パッチ管理機能により、システムを正確かつ最新に保ち、データ・センターのセキュリティとコンプライアンスが向上します。

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Oracle Solaris オペレーティング・システムx86 および SPARCプラットフォームでサポートするOracle Solaris オペレーティング・システムは、顧客が求めるパフォーマンス、安定性およびセキュリティを提供します。Oracle Solarisで使用可能な多数のアプリケーションにより、単一の OSを企業全体で使用できます。これは、Web 層、データ・ウェアハウスのみならず、もっとも要求の厳しい技術アプリケーションにも対応します。Solaris の旧リリースからアップグレードする場合でも、別の OS から移行する場合でも、Oracle Solaris 10 への移行は簡単です。オラクルとサン、SAP は、1993 年から世界中の顧客に向け、スケーラブルで信頼性が高く、セキュアで柔軟かつオープンなコンピューティング・インフラストラクチャを提供する努力を積み重ねてきました。この共同作業は成功し、サンが多くの SAP Sales and Distribution 標準アプリケーション・ベンチマークで常に世界記録を達成できるまでになりました。サンは、スループットのワークロードをサポートするOS 拡張技術で 15 年に渡る実績があります。SAP は、72 CPU の SMP サーバー、32 スレッドの CoolThreads サーバー、または x64 サーバーのグリッドで Oracle Solaris のスケーラビリティとパフォーマンスを活用しています。Oracle Solaris Containers を使用すると、アプリケーションを安全に統合し、システム・リソースの使用率を最大で80%増加することができます。Oracle Solaris ZFSを使用すると、ファイル・システムの仮想サイズを動的に拡大することができます。Sun サーバーで実行できるこれらすべての機能により、要件やビジネス・プロセスの変化に応じて迅速に拡大、適用できる強力で効率的な環境を構築できます。

ビジネスの効率性の改善とコストの削減企業は、より少ない予算で多くのことを実現するために苦心しています。予算も削減され、メンバーの増員もなし環境も現状のままで、新規ビジネス・サービスをより早く、提供できるサービスをより多く、そして新しい法令の順守もあります。

TCO の削減Oracle Solaris を使用したサーバー統合で、実質的な総所有コスト(TCO)を引き下げることができます。使用するインストール固有の情報は問題の解決に直結します。オラクルには、現在のインフラストラクチャのコストと統合されたインフラストラクチャの TCO を計算する TCO ツールがあります。たとえばサーバー統合の場合、9 基から最大 20 基のサーバーを単一のサーバーに置き換えることも可能になります。無料のオンサイト・データ・センター評価をご利用ください。

TCO の比較では、1 年間のコストではなく、1 ~ 3年間のコストを考慮します。Linux は低コストの印象がありますが、管理やライセンスにコストがかかります。その点、Oracle Solaris の方がコストを低く抑えることができます。Oracle Solaris の付加価値機能である異種データの互換性を考えると、TCOでの優位性があることがわかります。SAP 配置の転換期には、既存の SAPシートやライセンスなどの貴重な財産を継続して利用するために、サーバー統合が重要な方法になります。そのような場合に、「当然Oracle Solarisである」と考える理由があります。

Oracle Solaris で稼動する SAP

SAP ON ORACLE SOLARIS

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Oracle Solarisのプラットフォーム互換性により、ラップトップからハイエンド・サーバーまで、あらゆる種類のマシンで実行できます。低コストのシステムにOracle Solarisを導入することで、高いパフォーマンスと安定性が得られます。様々なコンピューティング・プラットフォームで実行できるOracle Solarisの柔軟性で、管理コストを大幅に引き下げることができます。

無償の仮想化現在、オラクルとSAP が共にサポートする仮想化オプションは Oracle Solaris Container のみです(オラクル は Oracle VMと Oracle Solaris Containersで の 実 行 を サ ポ ート、SAP は VM Wareと Oracle Solaris Containers での 実 行をサポート)。Oracle Solaris Containersを使用した無償の仮想化が企業にもたらすメリットについては、ケース・スタディを参照してください。

環境に優しい Solaris環境に優しいITは、持続可能性、エネルギーとコスト削減、増加する法令順守を提案します。

SAP実行をあらゆる角度からサポート企業のデータ・センターにとって、サポート拠点が1カ所であることも魅力的な価値命題です。問題が発生した場合、オラクルに連絡して問題を解決できます。SAP Global Technology Partner、Solaris Lab for SAPおよびワルドルフのOracle Solution Centerなどのオラクルの役割や SAP 認定の移行コンサルタントは、SAP顧客のサポートに責任を持つオラクルの姿勢を表しています。

ストレス軽減Oracle Solaris のいくつかの利点は、簡単に数字で表すことができます。今日の厳しい経済状況の中で、ビジネスに必要なのはトラブルやストレスを負担のない方法で解決できるソリューションです。Oracle Solarisは、他に例のない実証済の安定性を提供します。Oracle SolarisのTCOが低い理由は、少ない人数で管理でき、パッチなどの管理がLinuxより簡単なためです。複雑な作業は必要ありません。

柔軟性と敏捷性先端テクノロジーの機能が、ビジネス・プロセスやビジネス・ネットワークの形式変換のあり方を変える道を開きました。ZFS、仮想化、DTrace、ネットワーク仮想化、ID管理などの多くの機能により、Oracle Solarisソフトウェアはビジネス・ランドスケープを変える理想的なソリューションになりました。

コンプライアンスとセキュリティSAP GRCによるサポートと統合、OSレベルのセキュリティとして構成された堅固な安全性は、企業にとって重要な検討材料です。

低い TCOハイエンドRISCサーバーとの関連でしばしば取り上げられるOracle Solarisは、Sun サーバーに搭載されています。コスト削減、システム管理の簡素化および高サービス・レベルの維持など、厳しいビジネス要件と技術要件を満たす必要がある顧客にとって、Oracle Solarisオペレーティング・システムは理想的な選択肢です。Oracle Solaris の革新的な組込み機能のみが、次のことを実現します。

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信頼性・ 可用性 – Predictive Self Healingは、自動予測コン

ポーネント退避、ソフトウェア再起動およびOSとアプリケーションのライブ・アップデートにハードウェアとソフトウェアの回復性を提供し、エラーの可能性を低減するサービス管理を容易にします。

・ データの整合性 – 高度なファイル・システムのOracle Solaris ZFS は、他 に類 のな いデ ータ整合性、自動エラー修正、数に制限のないスナップショット、ファイル圧縮を含む統合データサービスを提供します。

・ DTrace – DTrace Analyticsは、カーネルの最低レベルから高レベルのアプリケーション構成に至るまで、安全なリアル・タイムの監視を提供します。この機能を使用すると、本番環境のパフォーマンスを最適化し、問題を迅速に解決できます。

パフォーマンス / スケーラビリティ・ 最適化 – Oracle Solaris は、最新の SPARC、Intel

および AMD のプロセッサ・テクノロジー、高パフォーマンスで柔軟なネットワーク構成、暗号化アクセラレーションおよびメモリー割当てに最適化されています。

・ 効 率 的な統 合 – Oracle Solaris Containers に組み込まれた、システムを問わず高パフォーマンスで柔軟な仮想化を実現できる機能は、アプリケーション環境の効率的な統合、再配置および複製を可能にします。P2V 機能により、既存のOracle Solaris 8 および 9 のアプリケーションを簡単かつ短時間で、オラクルの最新 Sun SPARCサーバーに再ホスティングできます。

セキュリティSolaris Trusted Extensions を 含 む Oracle Solarisのセキュリティは、ハードウェアおよびアプリケーションの互換性を保ちつつ、政府機関や金融機関に求められる分離性と制御性を提供します。

Oracle Solaris で稼動する SAP

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26 Oracle Solaris の拡張機能

エンタープライズ・オペレーティング・システム市場トップのオラクルが、Oracle Solaris 10 9/10、Oracle Solaris Cluster 3.3およびOracle Solaris Studio12.2を発表しました。

・ 上位10社の電気通信企業、公益事業および銀行のうち10社がOracle Solarisを採用

・ Oracle Solarisは、オラクルの「アプリケーションからディスクまで」のテクノロジー・スタックの統合コンポーネントとして開発され、テスト済でサポートされています。主要なプラットフォームは継続してテストされ、Oracle Certification Environment に加 えて、Oracle Solarisのパッチおよびプラットフォームのリリースごとに、50,000件以上のユースケースに基づいたテストがおこなわれています。

・ Oracle Solaris 10 9/10には、ネットワークおよびパフォーマンスの拡張機能、仮想化機能、Oracle Solaris ZFSへのアップデート、および最新のSPARCおよびx86プロセッサをベースにしたシステムを活用するための拡張機能が含まれています。

・ Oracle Solaris 10 9/10のアップデートには、新機能、インストールが簡単なフィックスおよびハードウェア・サポートが含まれ、11,000 以上のサードパーティ製品および顧客アプリケーションとの完全互換性が維持されています。

・ Oracle Solarisは、大容量のメモリーとマルチコア/プロセッサ/スレッド・システムを最大限に生かすように設計され、既存のシステムでも新しいシステムでも業界トップのパフォーマンス、セキュリティおよびスケーラビリティが得られます。

・ Oracle Solaris 上 に 構 築 さ れ た Oracle Solaris Cluster 3.3は、優れた拡張性と企業の要求に応える可用性、障害リカバリ・ソリューションを提供します。このソリューションは、Oracle Solaris Trusted Extensions により、ミッション・クリティカルなアプリケーションとサービスに最高レベルのセキュリティを提供します。

・ 公衆通信回線とストレージの接続をサポートするInfiniBandは、オラクルのSun サーバーおよびストレージ・システムと緊密に統合され、繰り返しテストされています。

Oracle Solaris 10 9/10 の機能は、次のとおりです。・ Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)

のネットワークおよびデータベース最適化 Oracle Solaris Containersには、新しく拡張された「P2V」

(物理から仮想に)機能が搭載され、顧客はシームレスかつ簡単に、しかも短時間で既存のOracle Solaris 10の物理システムから仮想コンテナに移行できます。

・ Oracle VM for SPARC( 別 名 Logical Domains)使用して配置すると、仮想化されたSolarisインスタンスの信頼性が向上します。

・ Oracle Solaris ZFSのオンライン・デバイス管理を使用すると、データをオンラインのままでファイル・システム構成を変更できます。

・ 新しいOracle Solaris ZFSは、計画外システム停止時間の問題のリカバリに役立つツールです。オペレーティング・システム、データベースおよび他のOracle Solarisパッチは、最高レベルの品質、信頼性および管理の合理化を実現するために検証され、組合せが考慮されています。

オラクルが提供するORACLE SOLARISの拡張機能

世界最高のエンタープライズ・オペレーティング・システムのアップデートにより、SPARCおよびx86システムにミッション・クリティカルなセキュリティ、信頼性およびパフォーマンスを提供

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oracle.com/[email protected]

Only Oracle Database11gRelease2 provides for

SAPcustomers

Copyright © 2010, Oracle. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its a affiliates.Other names may be trademarks of their respective owners.

Oracle – the # 1 Database for Deploying SAP Applications

Oracle other DBsBest Performance & Scalability

• Fully integrated, platform independent active-active clustering solutionfor both SAP and database through RAC and Clusterware/SAPCTL

• Dictionary only add column with default• High Performance NAS Storage through Direct NFS

Best Deployment Flexibility

• Online Patching• Real Application Testing Option

Best Availability & Reliability

• Updatable Standby Database• Fully integrated, platform independent active-active clustering solution

for both SAP and database through RAC and Clusterware/SAPCTL

Best Support for Very Large Databases

• RMAN Backup Compression• SecureFile out-of-line LOB data compression • Deferred Segments Creation• Disk-Based Bitmap Indexes• Dictionary only add column with default• High Performance NAS Storage through Direct NFS

Best Database Security

• Tablespace Encryption• RMAN Backup Encryption• Data Guard Secure Network Transport• Database Vault

Best Manageability & Self-Management

• Real Application Testing Option• Online Patching• Automatic Workload Repository (AWR)

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オラクルは Oracle Solaris 11 Express がまもなくリリースされ、オラクルが今後もOracle Solarisの研究開発を継続することを発表しました。Oracle Solaris 11 Expressは、Oracle Solarisに高度な機能を提供します。この機能は、5年の開発を経て、使いやすく、インストールが簡単なパッケージになりました。顧客は、Oracle Solarisの最新機能を即座に使用して新しいアプリケーションを配置できます。新しい可用性機能により、計画停止時間を最大50%削減できます。従来のパッチ適用やメンテナンスによる再起動が必要なくなり、システム起動時間が十秒単位で大幅に短縮されます。

Oracle Solaris 11 Expressでは、完全な組込み型の Oracle Solaris 仮想化機能にネットワーク仮想化およびリソース管理機能が追加され、最小のオーバーヘッドで最高のパフォーマンスの仮想化環境を実現します。Oracle Solaris 11 Expressは、Oracle Exadata X2-2およびX2-8 Database Machinesでも使用可能です。My Oracle SupportテレメトリをOracle Solarisの徹底した障害管理アーキテクチャと統合することで、顧客はプロアクティブな事前サポートを受けられるため、既知の問題によるサービス停止を削減できます。Oracle Solarisは最高のエンタープライズ・オペレーティング・システムで、SPARCとx86のどちらのシステムにもミッションクリティカルな可用性、セキュリティ、パフォーマンスを提供します。

Oracle Solaris 11では、オラクルや他のハードウェア・メーカーが提供するSPARC および x86システム

(1,000 以上のシステム)で実行可能なサードパーティや顧客による開発アプリケーション(11,000以上のアプリケーション)とのバイナリ互換性を、これまでと同様に保証しています。

Oracle Solaris 11 Express の主 要 機 能は、次のとおりです。・ ネットワーク仮想化およびリソース管理機能によ

り、スループットの改善、アプリケーションの高速化、およびネットワークの負荷の低減と複雑さの緩和が実現します。

・ オラクルとサンの共 同 設 計による機 能 向 上により、メ モ リ ー 管 理 や I/O 改 善 な ど、Oracle Database 11gとJava ベースのアプリケーションのパフォーマンスが向上しました。ZFS は、ファイルおよびブロックの複製禁止、暗号化およびプロビジョニングの機能を拡張します。

・ 最新のセキュリティ基準を実装することで、今日の仮想化やクラウドによる異機種環境にも対応し、セキュリティ機能を拡張します。

・ メンテナンス作業を減らし、メンテナンスに伴う再起動の回数をさらに削減します。Fast Reboot を使用すると、今まで分単位の時間が必要だったシステムやデータベースのリカバリが秒単位で完了できます。

・ エッジサーバーのパッチ適用やアップグレード/インストール機能のリスクを軽減し、日常的なシステム管理作業を大幅に簡素化するように設計されました。

・ 近い将来、数万のハードウェア・スレッド、数百テラバイトのシステム・メモリー、数百ギガビットのI/O 規模に拡大すると予想されるハードウェアに対応する最大のパフォーマンスと拡張。

・ 組込み型のスナップショット機能により、システムのブート・イメージのバックアップが常に保持され、再起動するだけで簡単に古いバージョンに戻すことができます。

最新のORACLE SOLARIS 11の機能の配置がORACLE EXADATAでも可能になりました

オラクルによるOracle Solaris 11 Expressのリリース

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追加ファクトサン・フランシスコで開催されたOracle OpenWorld 2010で、オラクルの取締役副社長 John Fowler 氏は、基調プレゼンテーションで主要なテクノロジーの新機軸を披露し、ハードウェアとソフトウェアの連携の重要性を説明しました。

オラクルの完全でオープンな統合ソリューションは、現代的なデータ・センターの運用を容易にし、より高いパフォーマンス、可用性、セキュリティおよび管理性を提供します。

プレゼンテーションの中で、Fowler 氏は、SPARCに対するオラクルの姿勢に改めて言及し、業界初の 16コアの SPARC T3プロセッサと高度に最適化されたシステム・パフォーマンス、効率性およびスケーラビリティを提供するSPARC T3システムをミッション・クリティカルなアプリケーションを実行する顧客に紹介しました。また、新しい SPARC T3 サーバー・ファミリを実行したベンチマーク結果で、8つの世界記録を樹立したことも発表しました。

オラクル は、今 後もOracle Solaris オペレ ーティング・システムへの投資を増強するとし、Oracle Solaris 11 Expressも発表しました。

Oracle Solaris 11 Express は、顧客とパートナに対して、最新の Oracle Solaris 11テクノロジーへの早期アクセスを提供します。

オラクルのコーポレート・チーフ・アーキテクト、Edward Screven氏は、Fowler氏とのディスカッションで、Oracle Linux オペレーティング・システム向けに最 適 化された Linux カーネル、Unbreakable Enterprise Kernel について議論を交わしました。Screven 氏は、新しい SPARC T3 サーバー向けの高度な仮想化機能であるOracle VM for SPARC 2.0を含め、デスクトップからデータセンターまでをカバーする、もっとも完全でオープンに統合された仮想化ソリューション「Oracle Virtualization」について説明しました。

ま た、Fowler 氏 は、次 世 代 の Sun ZFS Storage Appliance 製品ファミリを発表しました。この最高レベルの統合ストレージは、Oracle Database やアプリケーションの配置、Oracleアプリケーション・データの統合や保護に最適なソリューションです。

Oracle Solaris 11 Express

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ミッション・クリティカルなコンピューティングの分野で 20 年以上に渡るパートナシップとリーダーシップを築いてきた、オラクルと富士通は、新しいプロセッサ SPARC64 VII+ の搭載により強化された SPARC Enterprise M シリーズ・サーバー製品ファミリを発表しました。また、オラクルと富士通は共同で設計した筐体の Oracle and Fujitsu SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーも発表しました。このサーバーには、両社のロゴが付いています。

オ ラク ル と 富 士 通 が 共 同 で 設 計 し た SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、パフォーマンスが改善され、管理性が向上した上、ミッション・クリティカルなコンピューティングに最大の投資保護を提供します。

Oracle Solarisを搭載したSPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、最高の信頼性とスケーラビリティを提供し、ミッション・クリティカルなSAPアプリケーションを実行する顧客に綿密に設計されたパフォーマンス最適化機能を提供します。また、SAP 以外のアプリケーションを稼動する顧客にとっても、パフォーマンスが改善されたSPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーはメリットがあるはずです。

新しい SPARC64 VII+プロセッサは、メモリー・アクセスが速く、演算能力が向上しています。最大 3.0GHz のクロック・スピードとこれまでの 2 倍

(12MB)の L2 キャッシュ・サイズが、パフォーマンスを 20%以上向上させました。 (1)SPARC ハードウェアとOracle Solaris の共同設計が実現した、最高のパフォーマンスです。

オラクルは、ハードウェア、オペレーティング・システムおよび Oracleアプリケーションを最適化し、最高のシステム・パフォーマンスを提供します。

Oracle Solarisを使用するSPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、次のような常時接続のアプリケーションに、ミッション・クリティカルな信頼性、可用性、サービス可能性(RAS)を提供します。

Dynamic Domainsおよび Solaris Containersを使用した、予測的自己回復、コンポーネントの冗長性とホットスワップ、メモリーのミラー化と障害抑制。サーバーの信頼性とパフォーマンスを向上させる、拡張性のあるハードウェアの組合せ、オペレーティング・システムとアプリケーション・テスト。

SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、システム内プロセッサとシステム・ボードを簡単にアップグレードして、ハードウェアとソフトウェアに対する顧客の投資を無駄にしません。顧客は、この方法を使用して単一サーバーの何世代ものプロセッサすべてを最高速度で実行できます。

最 近 発 表 され た Oracle Enterprise Manager 11g OpsCenterには、次のような新しいSPARC Enterprise Mシリーズ専用の管理機能が含まれています。統合ハードウェアおよびソフトウェア・スタック全体を簡単に管理する機能。Dynamic Domains および Solaris Containers を作成、管理、プロビジョニング、構成する機能。この機能により、SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーがより強固に統合されたプラットフォームになります。オラクルと富士通の包括的な SPARC Solaris サーバー製品ファミリのSPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、シングルソケットの M3000 から64ソケットの M9000までのラインナップがあります。この発表の最後には、オラクルと富士通のSPARCサーバーの全製品がレビューされ、今後も両社によるSPARCアーキテクチャへの投資が、継続されることを強く印象づけました。

オラクルと富士通が SPARC Enterprise を拡張

オラクルと富士通が新しいプロセッサでSPARC EnterpriseMシリーズ・サーバーを拡張

ミッションクリティカルなコンピューティングに、より高いパフォーマンスと投資保護を提供

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概要実際のお客様のデータを用いて、Oracle Database 11g Release 2 の圧縮および容量の最適化技術で圧縮したところ、SAPシステム全体のサイズが、R/3

(ECC6.0)で 4.7TB から1.9TB、BW(7.0)で 1.4TBから0.5TB に、CRM(7.0)で 0.9TB から0.3TB に削減されました。

ここでは、常に肥大する SAP データベースのストレージ・ボリュームを制御するため、データベース 管 理 者 が 使 用 で き る Oracle Database 11g Release 2 の機能と、これらの機能が SAP 環境のデータベースにもたらすメリットを数字を示して説明します。

近年、急激に増大するデータ・ボリュームは、コスト、パフォーマンス、スケーラビリティおよび管理性の面で、企業の IT インフラストラクチャにとって重い課題となっています。この課題を解決するには、ITシステムにより効率的な方法を導入し、データを効率的に保存・管理する必要があります。あらゆる種類のアプリケーションがストレージ・ボリュームの大幅な増加の原因になりますが、その中でももっとも短期間で増大するのが、エンタープライズ・アプリケーションです。

ビジネスのストレージ・ボリュームは増大するばかりで、より高速にアプリケーションや解析を実行したいという要求が高まっています。多くの顧客は、オラクルの Advanced Compression Option(ACO)が提供する機能を使用して、2 倍から3 倍に圧縮したアプリケーションのデータ全体をメモリーに読み込み、インメモリでデータベースを実行しています。この方法で、アプリケーションのパフォーマンスが飛躍的に向上します。また、データベースが肥大化するにつれ、バックアップにも時間がかかるようになります。オラクルの Advanced Compressin Optionは、バックアップタスクの時間を短縮させ、ストレージ効率に加えパフォーマンスの改善というメリットをもたらします。

Oracle Database 11gより以前のバージョンでも、すでにオラクルは顧客データのストレージ効率で世界のトップでした。オラクルのデータベースは、ディ

スクに格納されるデータ表現のキー属性によって、他のデータベースと比較してかなり小さなサイズになります(後述の「ストレージ効率」を参照)。したがって、特にSAP 環境の Oracleデータベースは、他のベンダーのデータベースより、データ・ストレージ 効 率 が 高くなります。現 在、オラクル は Oracle Database 11g Release 2 の圧縮技術で業界の主導権を握りました。

ストレージ効率Oracle データベースの内部的なデータの格納方法は、圧縮の適用前でも十分な効果があります。Oracle のストレージ構造は、効率を重視し、各データ型に最 小 限 必 要な領 域のみ 使 用します。数 値データは可変長で Oracle にNUMBERデータ型として格納されます。つまり、Oracle は NUMBER データ型の格納に最小限必要な領域のみ使用します。他のデータベースの場合、多くが数値データを固定長形式のDECIMALデータ型で格納します。DECIMAL

(16,2)データ型は、他のデータベースでは実際の数値の桁とは関係なく16 桁必要とします。

VARCHAR を使用する可変長の文字データを格納する場合、他のデータベースは Oracle Databaseより大きいオーバーヘッドが発生しがちです。一部のデータベースは、実際のデータのサイズとは別に、VARCHAR データの情報のために追加で 4 バイト使用します。たとえば、他のデータベースで文字列

「DB」を含む 1 つの VARCHAR(10)フィールドを格納するには、合計 2+4=6 バイトが必要になります。Oracle Databese でこのようなデータを格納する場合、実際のデータ・サイズで異なりますが、オーバーヘッドは最小 1 バイトです。前述した文字列をOracle Databese に格納する場合、追加で使用するのは 1 バイトです。従って、必要なストレージは2+1=3 バイトになります。

ORACLE DATABASE 11g RELEASE 2によるSAPのストレージ最適化

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オラクルの効率的な内部ストレージ構造が実際のデータに与える影響を理解するには、圧縮を使用しない場合でも、オラクルと他のデータベースでは、データを内部に格納する方法に大きな違いがあることを覚えておくことが重要です。他のデータベースと比較し、基本的にオラクルはストレージ効率が高いため、圧縮(暗黙的)なしの初期状態でも、必要なストレージ・スペースが少なくて済みます。この差は表構造によって大きく変動します。実際の設定で同一のデータセットを格納する場合、他のデータベースでは Oracle Databaseより40 ~ 50%も多くの容量を必要とします。

索引圧縮とビットマップ圧縮索引圧縮は、Enterprise Edition の機能の 1 つで、追加オプションやライセンスは必要ありません。索引圧縮は、主要な列の値を索引または索引編成表に圧縮するため、繰り返される値のストレージを削減できます。Oracle Database 10.2.0.2 以降、SAPは索引のディスク領域を節約しデータベース全体のサイズを削減するために、索引圧縮の使用を認定しました。顧客の経験から、主要な索引を圧縮すると、必要なディスク領域を最大 75%削減できる(圧縮されていない索引の使用率と比較)ことが実証されています。具体的な例を示します。

索引「GLPCA~1」のサイズが 18GB から4.5GB に縮小しました。データベースの完全な再編成後でも索引圧縮の効果があり、データベース全体でさらに最大 20%の合計ディスク領域が削減できます。

SAP BWでは、ビットマップ索引を使用してデータベースのスター・スキーマやスノー・フレーク・スキーマをモデル化しています。ビットマップ索引を使用すると、オラクルでは SAP BWレポートに効率の高いスター型変換テクノロジーが使用できます。ビットマップ索引は、定義に従って圧縮され、個別に圧縮を実行する必要はありません。ビットマップ索引は、各キー値に行 IDではなくビットマップ(またはビット・ベクトル)を使用します。ビットマップ表現はストレージ効率が非常に良いため、ビットマップ索引は他の索引タイプより大幅に領域を節約できます。特に、データのカーディナリティが低から中程度の場合に有益で、パフォーマンスも大きく改善されます。各値が数百回、数千回繰り返される列の場合、一般に、ビットマップ索引のサイズは通常の Bツリー索引のサイズの 25%以下になります。

Oracle Advanced CompressionOracle Database 11g の Advanced Compression Option では、顧客がリソースを最大限に活用しつつ、ストレージのコストを削減できる圧縮機能の包括的なセットが導入されました。これにより、IT 管理者はリレーショナル・データ(OLTP 表圧縮)、非構造化データ(SecureFiles 圧縮および重複除外)、ネットワーク(Data Guard Redo Transport)、またはバックアップ・データ(RMAN および Data Pump)など、すべての種類のデータを圧縮してデータベース・ストレージ・フットプリント全体を大幅に削減することができます。

圧縮の具体的な一番の利点は、コスト削減だと言われますが、Advanced Compression Option に含まれる革新的なテクノロジーは、メモリーやネットワーク帯域幅を含め、IT インフラストラクチャのいくつかのコンポーネントのリソース要件や技術コストを削減するように設計されています。次に、Advanced Compression の各機能について説明し、SAP 環境に実装した場合のメリットを例を使用して説明します。

SAP のストレージ最適化

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OLTP 表圧縮

オラクル の OLTP 表 圧 縮では、OLTP アプリケーションで動作するために特別に設計された独自の圧縮アルゴリズムが使用されます。このアルゴリズムは、データベース・ブロック内や複数の列間の重複値を排除することによって動作します。ある環境で達成できる圧縮率は、圧縮するデータの性質、特にデータのカーディナリティによって異なります。通常、OLTP 表圧縮機能を使用すると、顧客はストレージ領域の消費を 2 倍から4 倍の削減が期待できます。つまり、非圧縮のデータの場合、圧縮データの 2 ~ 4 倍の領域を使用するということです。

OLTP 表圧縮の利点は、ディスク上のストレージ領域の節約にとどまりません。圧縮されたブロックを解凍せずに直接データを読取りできることも、Oracle の重要な利点の 1 つです。従って、圧縮データにアクセスする際にパフォーマンスが大きく低下することはありません。実際、多くの場合、Oracle Database ではアクセスに必要なブロック数が減るため、I/O の削減によってパフォーマンスは向上します。さらに、メモリーの追加を必要とせずより多くのデータを保存することにより、バッファ・キャッシュの効率が向上します。

SecureFiles 圧縮と重複除外

Oracle Database 11g Release 1 から導入されたSecureFiles は、ドキュメント、スプレッドシートおよび XMLファイルなど、半構造化および非構造化データの格納で両方の利点を活用できるアーキテクチャです。SecureFiles は、Oracle Database の利点を損なうことなく、従来のファイル・システムに匹敵する高いパフォーマンスでファイル・データを操作できるように設計されています。SecureFiles は、ANSI 標準 LOB データ型のスーパーセットとして設計され、SecureFiles の旧バージョンである既存のBasicFile の LOB から簡単に移行できます。

Securefiles が重要である理由を次に説明します。

・ SAPアプリケーションのCRM、PortalおよびPlは、ドキュメント、契約書、ワークフロー情報などの格納に、LOB データ型を多く使用するため、SAP アプリケーションにとって非常に重要です。

・ SAP環境のLOBと比較すると、アクセス時間が極めて高速であるため、Basicfilesや、より大きなLOBのLONGデータのパフォーマンスが向上します。

・ Basicfiles に対する Oracle RAC のスケーラビリティの向上は、特に Oracle RAC を使用している場合、SAPクラスタ表のトランザクション・スループットを改善します。

・ 圧縮および暗号化の前提条件・ すべての SAP 製品で使用するには、次のように

しま す。SAP ERP の SAPクラスタ 表 など、多くの SAP 表で使用されている LONG および LONG RAWを置換します。

Advanced Compression には、SecureFilesで利用できる2つのストレージ最適化機能があります。1つ目は SecureFiles Deduplication で、SecureFiles デ ータの重複コピーを除外するインテリジェントなテクノロジーです。Database は、SecureFiles LOB のコピーを1つのみ格納し、重複コピーは最初のコピーの参照に置き換えます。たとえば、コンテンツ管理アプリケーションで、10 人のユーザーが同一の 1MB のドキュメントをシステムに保存したとします。SecureFiles Deduplicationを使用しない場合、システムは10人のユーザー対し、このファイルのコピーを1つずつ保存するため、10MBのストレージが必要になります。アプリケーションがSecureFilesを重複除外で使用した場合、システムは1MBの添付ファイルを1回のみ保存します。これで、ストレージ要件を90%節約できます。

2番目の機能は、業界標準の圧縮アルゴリズムを使用したSecureFiles圧縮で、SecureFilesデータのストレージ要件をさらに抑えて最小限にします。SecureFiles圧縮で、ドキュメントやXMLファイルなど一般的なファイルを圧縮すると、サイズが 2 倍から3 倍小さくなります。組込み型のインテリジェントなSecureFiles圧縮は、圧縮しても効果がないデータは自動的に圧縮しません。たとえば、サード・パーティ製のツールを使用して圧縮されたドキュメントなどが該当します。圧縮には、3つのレベル(LOW、MEDIUMおよびHIGH)があり、ユーザーは環境に応じて、ストレージの節約と圧縮によるCPUのオーバーヘッドに適したレベルを選択できます。SecureFiles圧縮は、データベース内に非構造化データを格納するアプリケーションにとっては、大きなストレージの節約になります。

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バックアップ圧縮Oracle Advanced Compression には、データベース内に格納されたデータの圧縮だけではなく、バックアップ・データを圧縮する機能もあります。Recovery Manager(RMAN)とData Pumpが、Oracle Database内に格納されたデータのバックアップに使用される、もっとも一般的なツールです。RMANは、データベース・データをブロックごとにバックアップするため、物理バックアップとも呼ばれ、データベース、表領域またはブロック・レベルのリカバリ実行に使用されます。Data Pumpは、1つまたは複数の表のデータをフラット・ファイルにオフロードする論理バックアップの実行に使用されます。Oracle Advanced Compressionには、この2つのツールが生成したバックアップ・データを圧縮する機能があります。

Oracle Advanced Compressionには、バックアップ・データのストレージ要件を大幅に軽減できるRMAN圧縮テクノロジーが組み込まれています。RMAN はOracle Databaseと密接に統合されたRMANを使用すると、バックアップ・データベースはディスクまたはテープに書き込む前に圧縮され、リカバリ前に解凍する必要はありません。これにより、ストレージのコストを大幅に削減できます。同様に、Data Pumpにより生成されたデータおよびメタデータのエクスポートでは、Advanced Compressionによる圧縮を実行できます。Data Pump圧縮はインライン・オペレーションです。ダンプ・ファイルのサイズを削減してディスク領域を大幅に節約します。しかし、Data Pump 圧縮は、オペレーティング・システムやファイル・システムの圧縮ユーティリティとは異なり、圧縮されたダンプ・ファイルをインポート前に解凍する必要がありません。

ネットワーク圧縮Oracle Data Guardは、1つまたは複数のスタンバイ・データベースを作成、管理、監視するソフトウェア・インフラストラクチャを自動化して、企業データを故障、障害、エラー、破損などから保護します。Data Guardは、REDOデータ(トランザクションのリカバリに必要な情報)を使用し、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースを同期させます。プライマリ・データベースでトランザクションが発生すると、REDOデータが生成されローカルREDOログ・ファイルに書き込まれます。

REDOデータは、Data Guard REDO 転送サービスを使用してスタンバイ側に転送されます。Advanced Compressionを使用すると、REDOデータは圧縮された形式で転送されるため、使用するネットワーク帯域幅を効率よく軽減でき、REDOデータの転送時間

も短縮される場合があります。Oracle Database 11g Release 2 以降、Oracle Data Guard 構成でREDO 同期転送(SYNC)またはREDO非同期転送(ASYNC)を使用している場合、REDOデータを圧縮形式で転送できるようになりました。

Advanced Compressionで得られるSAP のメリットオラクルは、さまざまな顧客の SAP データを使用して、SAP 環境でどれだけの領域を削減できるか、Advanced Compression 機 能をテストしました。その結果、OLTP 表圧縮、索引圧縮、RMAN 圧縮および Data Pump 圧 縮 などの 機 能で、領 域を 大 幅 に削 減 することができました。次 の 表 に、Advanced Compression for SAPの優れた効果を概説します。

SAP 環境における圧縮の実装の概要ストレージの最適化に使用する圧縮テクノロジーを SAP 環境に実装するには、Oracle Database 11g Release 2をアップグレードする必要があります。次にオラクルのアップグレードの基本的な実装ガイドラインを説明します。

SAP のストレージ最適化

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1. 索引圧縮から開始

・ R/3 環境のすべてのデータベース・アクセスで、R/3のパフォーマンスがもっとも改善されるのは、索引ベースの、特に索引範囲のスキャンです。

・ データベース全体で最大20%のディスク容量を削減できます。

2.OLTP 表圧縮の実装

・ 多くのデータをバッファ・キャッシュに保持すると、ディスクI/Oが低減し、レポート問合せとOLTPの実行が高速化されます。

・ 大幅にディスク容量を節約できます。3.SecureFiles 圧縮の実装

・ CRMまたはXIなどのSAPアプリケーションは大量の(非圧縮)データをLOBで格納するため、この圧縮機能は非常に重要です。

4.RMAN バックアップ圧縮

・ データベース表と索引がすでに圧縮されている場合でも、さらにディスク容量が節約できます。

SAP 圧縮 /ストレージ用追加機能Deferred Segment Creation(非同期セグメントの作成)

Oracle Database 11g Release 2 で は、Deferred Segment Creationという新機能が、パーティション化されていないヒープ構成表で利用できるようになりました(11.2.0.2では、この機能をパーティション化されたオブジェクト(表、索引)にも使用できます)。名前が示すように、これらの表のセグメントは、表に最初の行が追加されるまで作成されません。また、LOBセグメント、およびその表に関連付けられた任意の索引は、最初の行が挿入されるまで作成されません。

非同期セグメントの作成の主な利点は、表に対する領域の割当てを先延ばしできることです。自動的に作成されたアプリケーション表でも、データが移入されていなければ領域が割り当てられないため、その領域を節約できます。Deferred Segment Creationを使用

すると、領域を節約できるだけでなく、SAPインストール中に空のオブジェクトに領域を割り当てないため、SAPシステムのインストールが高速化します。どのようなSAP環境でも同様に動作します。一般的に、SAPのインストールでは多くの表が作成されますが、ほとんどが空の表です。

データ・ディクショナリ表に対する問合せも高速化されます。SAPの組込みの領域管理プロセスは、Oracleのデータ・ディクショナリ表を頻繁に問合せします。多くのSAP 実装では、作成された表の最大 70%にデータが移入されません。このため、Deferred Segment Creationにより、SAP顧客は領域を節約し、インストール時間を短縮し、データ・ディクショナリ表の問合せのパフォーマンスを改善できます。

Dictionary Only-Add Column

DEFAULT 値および NOT NULL 制約を持つ新しい列を追加する場合、Oracle Database 11g 以前のバージョンでは、表を排他ロックしてから、デフォルト値をすべての既存のレコードに格納する必要がありました。Oracle Database 11gでは、この同じ操作に対してデータベースがリソース使用率とストレージ要件を最適化します。

特に、列のデフォルト値が、データ・ディクショナリのNOT NULLとして指定された列に保持されます。この新しい機能を使用すると、DEFAULT値とNOT NULL制約を持つ新しい列を追加する場合、必要なメタデータのみがデータ・ディクショナリに保存されます。既存のレコードすべてに、デフォルト値を物理的に格納する必要がなくなりました。

SAP BWアプリケーションでもSAPアップグレードでも一般的に、この方法で列を追加します。通常、ディクショナリのみ追加列では、次が実行されます。

・ 1秒以下でスキーマ変更でき、領域を使用しません。表または追加した列のサイズは問いません。

・ この機能は、すべてのサイズの表にメリットがありますが、この方法で大きい表に列を追加する場合は、特に高速になります。

・ ディスク領域の使用率を大幅に削減できます。

SAP R/3およびBW表 -- 圧縮結果の例

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・ SAP BWでキューブ変更を使用して列を追加するプロセスが、20 倍も高速になりました。キューブ変更は、SAP BWレポートで追加のキーデータが必要になると、BWユーザーによって頻繁に開始されます。

・ SAPアップグレードでは、表への列の追加で、同様のパフォーマンス改善が見られます。

Unicodeキャラクタ・セット

オラクルは、ディスク上でマルチバイト・キャラクタ・セットに可変長表現を使用します。SAP は、Oracle Database for SAP Unicodeシステム内では、UTF-8キャラクタ・セットを使用します。可変長表現は、他のベンダーのデータベースと比較した場合に、領域節約の面で大きなメリットがあります。他のベンダーのデータベースは、SAP Unicodeシステムに固定2バイトキャラクタ・セットを使用するとされています。SAP 対応のUnicodeシステムで可変長のUTF-8キャラクタ・セットを使用した場合、他のデータベースの固定マルチバイト表現と比較すると、ディスク容量の約40%を節約できます。

次に示す SAP の Unicode 対応のために、これからUnicodeは非常に重要になります。・ 今後の新しいSAPバージョンは、Unicodeのみにな

ります。・ すべてのJavaベースのSAP製品がUnicode対応に

なります。

SAP 圧縮 /ストレージの他の利点オラクルは、様々な顧客の SAPデータを使用して、SAP 環境でどれだけの領域を削減できるか、OracleのDatabaseの追加機能をテストしました。次の表に、ストレージで期待できる機能のメリットを簡単に説明します。

結論顧客データを使用して、SAP 環境での各機能の実装前と実装後のストレージ消費量を比較し、その結果を数値で示して説明しました。実際の顧客データのテストでは、Oracle Database 11g Release 2の圧縮および容量の最適化機能により、SAPシステム全体のサイズが、R/3(ECC6.0)で4.7TBから1.9TB、BW(7.0)で 1.4TB から0.5TB、CRM(7.0)で 0.9TB から0.3 TB、それぞれ削減されました。

企業が経験するデータ・ボリュームの急激な肥大は、大きな問題です。企業は、ボトム・ラインに影響を与えずに、変化するビジネス・ランドスケープに迅速に適応する必要があります。ITマネージャは、コストを制御するために、既存のインフラストラクチャを効率的に管理しつつ、アプリケーションのパフォーマンスを高く維持する必要があります。

SAP のストレージ最適化

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概要ITの意思決定の重要な要素が、パフォーマンスと高可用性であることは今でも変わりはありません。しかし、この10年間に、セキュリティもこの重要な要素に加わりました。データの盗難やインサイダーの脅威といったことは、決して目新しい問題ではありませんが、機密情報への不正アクセスという懸念は深まる一方です。データの盗難は、財務的損失や対外的な損失に計り知れない影響を与えます。同時に、サーベンス・オクスリー法(SOX)、EUデータ保護指令、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)、クレジット業界データセキュリティスタンダード(PCI-DSS)や、様々な漏えい公開法などの法令へのコンプライアンスでは、機密データへのアクセスの管理が強く求められています。

法令が要求する共通のテーマには、強力にしかも実証できる方法で機密データへのアクセスを管理するほかに、職務の分掌があります。法的な要求事項は、ほとんどが実際の手続きについての要求ですが、その要求事項を達成するためには不正アクセスやデータ改ざんなどに関連するリスクを軽減する技術的ソリューションが必要です。

ここでは、SAP環境のデータベース・セキュリティで、もっとも一般的な3つの誤解について説明します。

・ SAP環境では、ネットワーク・レベルやアプリケーション・レベルのセキュリティを強化する方法はたくさんありますが、データベース・レベルでは、ほとんど方法がありません。

この 誤 解 を 解くため に、SAP システムで Oracle Database 10gまたはOracle Database 11gを使用している場合のデータベース・レベルのセキュリティ対策について説明します。

・ 「セキュリティ」イコール「暗号化」です。 これだけであれば、オラクルが 2 種類のセキュリ

ティ関連製品をSAP顧客に提供している意味がありません。ここでは、Oracle Advanced SecurityとOracle Database Vaultの2つの製品と、その主な違いについて説明します。

・ データベース・セキュリティは、アプリケーションのセキュリティ問題も解決できます。

これは、明らかに前述の誤解とは異なります。最初

の2つのトピックはデータベースに対して過小評価で、このトピックはデータベースに対して過大評価です。したがって、ここでは1と2のトピックでオラクルのセキュリティ関連製品で何ができるかを示し、3のトピックではオラクル製品が役に立つ場合と、他のツールを使用した方が良い場合を説明します(図1参照)。

次 のセクションでは、Oracle Advanced SecurityとOracle Database Vaultの機能を概説し、機能別の目的を説明します。次に、これらの製品をそれぞれ詳細に説明します。

SAPアプリケーションで使用可能なORACLE DATABASEのセキュリティ

図1: SAPとOracleのセキュリティ。緑色の領域は、オラクルのセキュリティ製品および機能で保護されているレルム。白色の領域は、SAPのセキュリティ機能で保護されている領域、サード・パーティ製品も併用の可能性がある。

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総合的な理解SAPアプリケーションで作成し、Oracleデータベースに格納されたデータを保護したいとします。どんな方法を使用しますか。どのような脅威があり、どのような対策を採ることができますか。3つの使用例を想定できます。これらは、データベース内のデータにアクセスする3種類の方法で定義されます。

使用例 1:

ユーザーがデータベース内のデータを読取りまたは更新する場合、通常はSAPのアプリケーションが提供するインタフェースを使用します(図2参照)。

オラクルの観点では、これはもっとも簡単なケースです。つまり、データにアクセスできるユーザーとアクセスできないユーザーを区別すれば済むからです。データのどの部分に特定のユーザーがアクセスできるようにすべきでしょうか。このユーザーがデータに対して実行できる操作は何でしょうか。これらは、SAPのユーザーおよび権限管理に答えがあります。これは、次を意味します。正当なデータ・アクセスは、SAPシステム自体が管理します。SAPの機能を使用して、ユーザーと権限を定義する必要があります。どのユーザーも悪意がなければ、オラクルが追加できることも追加が必要なこともほとんどありません。

見方を変えれば、次のような法則が成り立ちます。オラクルのセキュリティ製品および機能は、SAP アプリケーションをバイパスするデータ・アクセスを防止するために必要で、SAP 以外のツールを使用したデータベースへのアクセスは、潜在的な不正アクセスのリスクを含んでいます。

使用例 2:

データベース・ファイルのコピーを盗み、ファイルを直接読み取ることが可能であるとします(図3参照)。

もちろん、これらのファイルはシンプルなテキスト・ファイルではないため、SAP のデータ・モデルとオラクルのデータ・ストレージ・アルゴリズムに関する知識が必要です。その点で難しいとは言えますが、不可能ではありません。

ここで暗号化を使用します。データ暗号化は、データをプレーン・テキストではなく、暗号化した形式で保存します。このため、データ・ファイル内の情報が判読不能になり、直接データ・ファイルを読むことができません。

使用例 3:

データを入手する「不正」な方法は他にもあります。権限付与されたデータベース・ユーザー、たとえばデータベース管理者は DBA ツールを使用し、SAP のセキュリティ・チェックをバイパスして直接データベースに接続することができます(図4 参照)。

SAP アプリケーションで使用可能な Oracle Database のセキュリティ

図2: SAPアプリケーション使用の通常のデータ・アクセス。SAPのユーザーおよび権限管理によるアクセス制御。

図3: データベース・ファイルのコピーを使用してデータ・アクセスを試行。Oracle Advanced Security(Transparent Data Encryptionおよびバックアップ・セット暗号化)により、これらの不正なアクセスを防止。

図4: SQL文とデータベース・ツールを使用してデータ・アクセスを試行。Oracle Database Vaultは、このような潜在的な不正アクセスを防止。

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この使用例を検討する際に理解しておく必要があ

るのは、この例では暗号化が役に立たないというこ

とです。適切な権限が付与されたアカウントを使用

して Oracle Database に接 続し、適 切な SELECT

文を作成し、データベースに送信すると、Oracle

Database はこのユーザーに結果セットを送信し

ます。ディスク上でデータが暗号化されている場

合、Oracle Database は復号すら実行してしまい

ます。これは、このユーザーから送信された要求を

Oracle Database が完全に有効な要求であると見

なすからです。

ここで、Oracle Database がこのような 動 作をした理由を理解しておく必要があります。データベース・ユーザーには、オブジェクト権限とシステム権限を付与できます。データベースには様々な種類のオブジェクトがありますが、データベースを利用するユーザーも、データを盗もうとする人も、興味があるのは表のみです。説明を簡単にするために、ここからデータベースの「オブジェクト」を単に「表」と呼ぶことにします。表の「オブジェクト権限」は、その表内のデータへのアクセスが許可されていることを意味します。一方で、システム権限は、データベース構造の操作が許可されています。データベースのディスク領域の追加(または開放)や、表の新規作成(または既存の表を削除)ができます。従来のデータベース(Oracle Database を含む)では、明示的に適切なシステム権限のセットが付与されると、暗黙的にすべての表のオブジェクト権限も付与されます。これまで、この方法に対する疑問も問題も発生しませんでした。最近、この方法に企業が疑問を感じ始めました。データベース構造の管理をおこなうデータベース管理者が、データベース内のすべてのデータを読取り(あるいは変更)可能であることは、本当に必要で望ましいことでしょうか。

3 番目に理解する必要があるのは、3 の使用例の場合、新しい権限管理方法がデータベースに必要だということです。この方法では、システム権限とオブジェクト権限は継続して提供する必要がありますが、暗黙的に付与されるオブジェクト権限の使用を中止します。つまり、通常のデータベース・ユーザーはオブジェクト権限のみを必要とし、ほとんどの場合、データベース管理者に必要なのはシステム権限のみです。データベース管理者がデータにアクセスしなければならない場合は、必要なオブジェクト権限のみを明示的に付与します。

この方法は、Oracle Database Vault で実現できます。従 来 からの不 完 全な権 限 管 理 方 法にか わる、新しいより柔軟な権限管理方法です。すべての暗黙的な権限を解除し、アクセス権限を明示的に定義する方法と、従来のユーザー(権限またはユーザー)のロールの相関関係とまったく切り離したアクセス権限を有効にする環境を提供します。これにより、顧客は職務分離やダブルチェック方針などの概念を実装し適用できます。

SAP のアプリケーションでアクセスするすべてのデータは SAP が処理します。従ってオラクルにできること、実行しなければならないことは多くありません。反対に、他の手段でデータベースのデータにアクセスするユーザーに対して SAP ができることは多くありませんが、オラクルにはできることがたくさんあります。データの保護にオラクルのセキュリティ製品が大変役に立ちます。暗号化は、データベース・ファイルを直接読み取ることを防止します。Database Vault は、標準のデータベース・ツールを使用したデータへのアクセスを防止します。

SAP 用 Oracle Advanced Security前述のセクションでは、オラクルが SAP 顧客に 2 つのセキュリティ関連製品を提供する理由を説明しました。このセクションでは、暗号化について詳しく説明します。Oracle は、暗号化機能を 1 つのみではなく、複数の暗号化機能のセットを提供しています。Oracle Advanced Securityと呼ばれるこのセットは、Oracle Database 11g および Oracle Database 10g のオプションです。

ネットワークの暗号化

前述のセクションでは、説明を簡単にするために、データベースに格納されたデータのみを対象にしました。しかし、データベースに格納される前(後)のデータは、転送のためにネットワーク上に存在します。悪 意のあるユ ーザーは、データベース・ファイルのデータを読み込もうとするだけでなく、転送中のデータを傍受しようとします。このため、Oracle Advanced Security が提供する最初のテクノロジーのセットは、ネットワーク暗号化の機能です。

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ここで、ネットワーク暗号化を説明します。Oracleは、Oracle Database サーバーとOracle Databaseクライアント・マシンとの間でやり取りされるデータを暗号化します。SAP 環境では、ユーザーが Oracle Database サーバーに直接接続することはありません。ユーザーが SAP のアプリケーション・サーバー・インスタンスに接続すると、SAP のアプリケーション・サーバーが Oracle Database サーバーに接続します。この場合、アプリケーション・サーバー・インスタンスは Oracleクライアントです。そのため、アプリケーション・サーバーとデータベース・サーバーとの間でやり取りされるデータはすべて、Oracleのネットワーク暗号化によって暗号化されますが、ユーザー・デバイスとアプリケーション・サーバー・インスタンスとの間でやり取りされるデータは暗号化されません。

悪意のあるユーザーは、転送中のデータを読み取るだけでなく、データを傍受し改ざんしようとします。したがって、Oracle Advanced Security はネットワーク暗号化に加え、暗号化チェックサムによりデータの整合性をサポートします。

暗号化と暗号化チェックサムは共に、アプリケーションに対し完全に透過的です。システム管理者は両方の領域で複数のアルゴリズムから選択できます。詳細は、SAP Note 973450を参照してください。

Transparent Data Encryption(TDE)

Transparent Data Encryption は、本番データベー

スを構成するファイル内のデータを透過的に暗号

化します(バックアップ・ファイルとは対照的、次

の項で説明)。主な実装方法には、列暗号化と表領

域暗号化の 2 種類があります。

列 暗 号 化 は、Oracle Database 10g で 導 入 され、SAP は Oracle Database 10g と Oracle Database 11g の両方でサポートしています。基本的に列暗号化では、もっとも機密性の高いデータのみを保護します。社会保障番号や給与などの情報を含む列をいくつか選択し暗号化します。このミニマリズムの方法は、セキュリティ要件を満たしつつ、CPU 負荷の各パフォーマンス条件とバランスさせることができます。

表領域暗号化は、Oracle Database 11g の機能です。採用された新しいアルゴリズムが、データ暗号化実行時の CPU オーバーヘッドの大幅な低減を可能にしました。列暗号化のように暗号化する情報を制限する必要はありません。最小の CPU オーバー

ヘッドで表全体または表領域全体を暗号化できます。多くの表で構成されるSAP のデータ・モデルの場合、Oracle で SAP を使用する顧客は、列暗号化の実装より簡単に、表領域暗号化を実装できます。

名前が示すように、TDE はアプリケーションに対して透過的であるため、アプリケーションを変更する必要がありません。バージョン 7.20 以降は、BRSPACE を使用して、表領域レベルで暗号化属性を設定できます。BRSPACEは、暗号化キーを保存するウォレットの管理にも使用できます。詳細は、SAP Note 1430669(「BR*Tools support for Oracle 11g encryption」)および 974876(Transparent Data Encryption for SAP)を参照してください。

バックアップ暗号化

特に本番データベースで列暗号化を使用する場合は、データベース・バックアップのセキュリティ・レベルを強化してください。一般的に本番データベースに比べ、データベース・ファイルのバックアップの方が盗まれやすいからです。したがって、Oracle Advanced Security の最後のテクノロジーのセットは、バックアップ暗号化の機能です。

データベース・ファイルのみを暗号化した場合、本番データベース・ファイルで暗号化された列のみがバックアップ・コピーで暗号化されます。しかし、Oracle の Recovery Manager(RMAN) とAdvanced Security を併用すると、すべてのバックアップ・セット、つまりすべてのデータを暗号化できます。

バックアップ暗号化は、列暗号化と同様に、Oracle Database 10gと Oracle Database 11g の 両 方で使用できます。詳細は、SAP Note 1324684を参照してください。

Oracle Database Vault for SAPOracle Database Vault は、Oracle Database 11gと Oracle Database 10g の 機 能と性 能 を 拡 張 するオプションです。Oracle Database Vault 10gと11g は共に、すべての SAPアプリケーションでの使用を SAP が認定しています。2 つのバージョンの違い(大半がインストールと管理の部分)の詳細は、SAP Note 1355140を参照してください。

SAP アプリケーションで使用可能な Oracle Database のセキュリティ

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アクセス制御コンポーネント

前述のように、Oracle Database Vault は柔軟なアクセス・ポリシーを定義し、インサイダーの脅威からデータを保護するように設計されています。アクセス制御コンポーネントは、アクセス・ポリシーの構築に使用します。コンポーネントには、2 つのグループがあります。レルムは、それ自体で 1 つのグループを構成する概念で、すべての基礎になります。

・ 1 つのレルムは、基本的にデータベース・オブジェクトのコンテナです。前述のセクションでは説明を簡単にするために、表のみを対象として他のすべてのオブジェクトは考慮しませんでした。データベースには多くの表が含まれますが、表ごとに複雑なセキュリティ・ポリシーを定義すると非常に煩雑になります。また、1 つのポリシーがすべての表に適切である保証はありません。これが、Oracle Database Vault がレルムという概念をサポートする理由です。つまり、同一のアクセス・ポリシーを適用する表のグループがレルムです。実装の最初の手順では、1 つのレルムまたは複数のレルムを作成し、次の手順で各表を適切なレルムに割り当てます。

2 番目のグループは、ファクタ、ID、ルール、ルール・セット、コマンド・ルールおよび保護アプリケーション・ロールの概念で構成されます。これらは、レルムのアクセス・ポリシーの作成に使用する構成要素です。

・ ファクタは、データ・アクセス(または、試行するデータ・アクセス)の属性で、データベース・サーバーにより自動的に決定されます。ファクタには、IPアドレス、曜日、時間などがあります。

・ ファクタにはちょっとした問題があります。ほとんどの場合、値(IP アドレス、アクセス時間)の幅が広すぎて、ファクタだけではあまり意味がありません。これらの値にIDで意味付けをします。ほとんどの場合、少数の取り得る値を定義します。たとえば、IPアドレスは、データ・センター、企業ネットワーク内、企業ネットワーク外など、ユーザーの作業場所を特定できます。曜日は、平日か土日かを示します。アクセス時間は、通常の勤務時間内か勤務時間外かを示します。

・ ID は、ルールの作成に使用できます。たとえば、企業ネットワーク内のユーザーで、平日の通常の勤務時間内(午前 8 時から午後 6 時の間)で、そのレルム内の表へのアクセスを許可する、というのがルールです。

・ ルール・セットはルールの組合せです。通常、ルールはANDまたはORで組み合せることができます。アクセスが許可されるのは、(a) 平日、OR(b)土日の場合、AND IP アドレスによりユーザーが企業ネットワーク内にいることが示される場合です。レルムと、このレルムに割り当てられたルールが、前述したアクセス・ポリシーまたはセキュリティ・ポリシーという最小の形式です。– 一部のドキュメントではマルチファクタ認証という言い方もしていますが、まったく同じ機能です。アクセス・ポリシーを作成する場合に、1 つの係数(つまり、1 つのルール)のみに制限されるのではなく、必要な限り多くの係数を組み合せて、試行されるアクセスの許可を決定します。

・ コマンド・ルールは、特殊なルールです。名前が示すように、特殊なコマンドをアクセス許可の条件にしたルールです。ALTER TABLE は、平日であれば許可されますが、土日は許可されません。

・ 保護アプリケーション・ロールは、特定のルール・セットの評価に従って、データベース・システム側で有効または無効が決定されるデータベース・ロールです(つまり、PL/SQLプロシージャ)。

管理および監視

これまで説明したアクセス制御コンポーネントは概念に過ぎません。実際に使用する、つまり、アクセス制御ポリシーを作成するには、専用のツールが必要です。Oracle Database Vault には、レルムおよびルール・セットを管理する管理コンソール、Oracle Database Vault Administrator(DVA)があります。このアプリケーションの使いやすいインタフェースを使用して、セキュリティ・マネージャはアクセス制御ポリシーを構成できます。DVA は SAP 環境でも使用されています。SAP は追加または代替の管理ツールを提供していません。

DVA は、アクセス制御ポリシーを実装した場合の動作を監視します(ポリシーの効果とユーザーの動作)。このため、Oracle Database Vault には、監査機能が搭載され、さまざまな特性(特定のレルム、係数、ルール・セット)に基づいて、成功した試行も失敗した試行も共に追跡できます。さらに、Oracle Database Vault には事前定義済のレポートが用意され、アクセス・ポリシーの整合性とセキュリティを妨害する試行を確認できます。また、追加レポートを作成するための使いやすいインタフェースも用意されています。

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ポリシー実装レベル

オラクル の Database Vault は、ツ ー ル・ ボックスです。このツールには、事前定義済のレルムとロールが用意されていますが、これらはシステム表(Oracle Database のデータ・ディクショナリやDatabase Vault に必要な表など)に使用するレルムとごく一般的(基本的)なロール(データベース管理者とセキュリティ管理者の区別など)で構成されます。したがって、この事前定義済コンポーネントで Database Vault を動作させ使用することはできますが、アプリケーション・データを保護することはできません。これは、オラクルが企業のアプリケーションやデータを知ることができないからです。オラクルが提供できるのはツール・ボックスのみで、決定したセキュリティ要件を具体的にアクセス制御ポリシーにするのはユーザーです。

顧客が自社製アプリケーションを使用している場合は、オラクルによる事前定義があってもまったく効果がありません。しかし、多数の企業が特定の標準アプリケーションを使用している場合、企業間のセキュリティ要件はある程度同じであるはずです。原因がアプリケーションの設計であるならば、オラクルが分析した要件で基本的なセキュリティ・ポリシーを実装することは理にかなっています。オラクルは、こうしたことを実際に経験しています。この方法でオラクルは、たくさんの顧客のアプリケーション固有の基本的なセキュリティ・ポリシーの実装に費やす時間を節約しました。また、基本的な実装の一部を忘れていた顧客を守ることもできました。現在、オラクルは事前定義されたアプリケーション固有の Database Vault のポリシ ー・グル ープを 提 供しています。Oracle Database Vault for SAP は、このポリシーの1 つです。

Oracle Database Vault for SAP を使 用するに当たって、次の 3 つのレベルに分けて考える必要があるでしょう。ツール・ボックスのまま、Database Valutを使用する第 1 のレベル。SAPアプリケーションの基本要件が網羅された事前定義済のアクセス制御ポリシーを使用する第 2 のレベル。最後に、事前定義済のポリシーがすべての要件を満たさない場合、ユーザーが事前定義済のポリシーを変更または拡張して使用する第 3 のレベル。

Oracle Database Vault for SAP

Oracle Database Vault for SAPで実際に可能なことは何でしょうか。アプリケーション固有のセキュリティ要件とは何でしょうか。いくつか例を示します。

・ 専用のSAPレルムを作成し、SAPデータを含むデータベース・オブジェクトを、このレルムに割り当てる必要があります。また、特定のデータベース・ユーザーが SAPにより提供されたアプリケーションを使用して接続できないようにします。

・ し か し、より特 別 な 側 面 も ありま す。Oracle Database 上で実 行される一 般 的な SAP アプリケーションでは、データベースの管理に管理ツールの BR*Toolsファミリを使用します。このため、Oracle Database Vault をインストールおよびアクティブ化した後でも、SAP 固有のセキュリティ・ポリシーですべての BR*Tools 操作が可能で、予想通りに動作する必要があります。

・ 一般に、SAPシステムでは SAP Support をリモート接続で実行する必要があります。このため、SAPサポートの専用データベース・ユーザーには、SAP 固有のセキュリティ・ポリシーを作成する必要があります。このアカウントは(デフォルトで)無効にできますが、必要に応じていつでも有効にできます。当然のことながら、アカウントの有効化と無効化を監査することが必要になります。

・ SAPシステムでは、一般的に顧客が ABAP や Javaスタックを使用できます。したがって、SAP 固有のセキュリティ・ポリシーで、ABAPとJavaスタックを使用したデータ・アクセスを区別できなければなりません。

詳細とベスト・プラクティスについては、SAP Note 1502374を参照してください。

アプリケーション固有のポリシー拡張(顧客)

アプリケーション固有のデフォルト・ポリシー(オラクル)

Database Vault のアクセス制御コンポーネント(オラクル)

SAP アプリケーションで使用可能な Oracle Database のセキュリティ

図5: Oracle Database Vault – セキュリティ・ポリシーの実装レベル

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高速、最新、高い信頼性の LinuxカーネルOracle の Unbreakable Enterprise Kernel は、アップストリーム開発からRed Hat Enterprise Linux 5または Oracle Linux 5を実行する顧客に至るまで、最新の技術を提供します。

Unbreakable Enterprise Kernelは、安定版2.6.32カーネルをベースに、オラクルのデータベース、ミドルウェアおよびハードウェアのエンジニアリング・チームと共同で開発された最適化機能を搭載し、要求がもっとも厳しいエンタープライズ・ワークロードに安定性と最適なパフォーマンスを提供します。ま た、Oracle Linux に は、Red Hat Enterprise Linuxソースから直接コンパイルされたRed Hat 互換カーネルが含まれています。

Unbreakable Linux サ ポ ート・ プ ログ ラム により、オラクルは継続して Red Hat 互換カーネルをサ ポ ートします。Red Hat Compatible Kernel を使用した厳密な RHEL 互換、または Unbreakable Enterprise Kernel を使用したエンタープライズ・ソフトウェアの実行に最適化されたシステム。顧客は起動時にどちらかを選択できます。

Oracle Linux 5 上に簡単にインストールUnbreakable Enterprise Kernel は、Unbreakable Linux Networkとpublic yum サーバーから提供されます。そのため、簡単かつ短時間で Oracle Linux 5 上にインストールできます。

Unbreakable Enterprise Kernelをインストールするには、新しい Oracle Linux 5 の最新チャネルをUnbreakable Linux Network(ULN)に登録、または public-yum サーバーから自由にダウンロードします。Unbreakable Enterprise Kernel は、x86-64 サーバーで使用できます。

既存のアプリケーションを変更なしで実行可能Oracle Linux は Red Hat Enterprise Linuxと完全な互換性(ソースとバイナリの両方)があり、Red Hat Enterprise Linuxと同じソース・コードをベースにした同じバージョン・レベルの同一パッケージ・ セットが 含まれて います。Oracle Linux は、edelivery.oracle.com/linux から無償の DVD をダウンロードでき、自由にインストール、使用および再配布できます。

Unbreakable Enterprise Kernel は、オペレーティング・システムを再インストールする必要がないため、既存のアプリケーションを変更せずに実行できます。glibc の変更は必要ありません。つまり、userspaceアプリケーションが使用するアプリケーション・バイナリ・インタフェースを変更する必要がありません。

高速、最新、高い信頼性

主な機能:

・ 2.6.32をベースにした最新カーネル、サーバー配置用にOracleが最適化

・ クラスタ化ボリューム用のOCFS2 1.6を含む

・ OFED 1.5.1を含む

・ 高度なNUMAサポート

・ パフォーマンス・カウンタを含む新しい診断およびトレース用ツール

・ アプリケーションからディスクまで完全なデータ整合性チェック

・ ハードウェア障害管理

主なメリット:

・ オラクルによるテストおよび推奨

・ 簡単なインストール – オペレーティング・システムの再インストールが不要

・ 既存のアプリケーションを変更なしで実行可能

・ 最高のパフォーマンス、大規模システムに最適

・ メモリーおよびCPUリソースを詳細に制御

・ 電力管理の改善

・ アプリケーション稼動時間の改善

・ 問題解決の短期化

・ サイレントなデータ破損を回避

ORACLEのUNBREAKABLE ENTERPRISE KERNELを使用したORACLE LINUX

Oracle Linuxの一環として、Oracleの新しいUnbreakable Enterprise Kernelは、Linuxのアップストリーム開発からデータ・センターに至るまで最新のイノベーションと向上を実現します。

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最高のパフォーマンスUnbreakable Enterprise Kernel は、パフォーマンスを念頭に開発およびテストされ、社内のベンチマーク・テストで標準の Enterprise Linux 5カーネル(2.6.18- 194)との比較で大幅なパフォーマンスの向上が認められました。

Unbreakable Enterprise Kernel に は、仮 想メモリーのパフォーマンス、ネットワークおよびディスクの I/O パフォーマンス、および大規模 NUMA(不均一メモリー・アクセス)システムの改善を目的とした拡張機能とバグ・フィックスが含まれています。

・ 最 新 InfiniBand ソフトウェア・スタック、OFED 1.5.1

・ 高速、低遅延ネットワーク用に改善された RDS(Reliable Datagramソケット)スタック

・ 受信パケット操作機能の搭載により、特に高負荷時にネットワーク全体のパフォーマンスが向上

・ 非同期書戻しパフォーマンスの改善・ ソリッド・ステート・ディスク(SSD)など、高速

ストレージのスケーラビリティを改善・ 大規模 NUMAシステムの高度なサポート

Linuxのアップストリーム開発による最新イノベーションUnbreakable Enterprise Kernelには、大規模システムのパフォーマンス向上に加え、データ・センターで実行されるLinux関連の多数の新機能があります。

・ メモリー、CPU およびデバイスの詳細な管理を可能にするタスク・コントロール・グループ

・ システム・クラッシュを回避し、アプリケーション実行時間を向上させるハードウェア障害管理

・ システム・アイドル時の電力消費を抑える電源管理機能

・ 破損データへの書込みを回避するデータ整合性機能

・ OCFS2 1.6、Oracle のクラスタ化ファイル・システムの最新リリース

・ 管理者が迅速にあらゆるコマンドの長期遅延を発見できるLatencytop のサポート

・ Fallocate()システム呼出しによる、大型ファイルの予約済領域の迅速な呼出し

SAP の認定済Oracle Linux 5(アップデート5 以降)は、SAP によりOracle Database 11g Release 2で実行する、SAP NetWeaver 7.0X ベースの X86_64 プラットフォームのすべての Unicode 版 SAP 製品で認定されています。

オラクルによるテストおよび推奨オラクルは Unbreakable Enterprise Kernel のみを 使 用 し て、Fusion Middleware お よ び Oracle Databaseを含むオラクルソフトウェアの構築とテストをおこなっています。Unbreakable Enterprise Kernel は、Oracle Exadata および Oracle Exalogicにも搭載されています。オラクルは、すべての Linuxベースのオラクルデプロイメントのみではなく、あら ゆ る Linux デ プ ロ イメントで Unbreakable Enterprise Kernel を使用することを推奨しています。向上したパフォーマンス、信頼性およびスケーラビリティからの大きなメリットがあります。

連絡先Oracle Linux の詳細は、次のサイトを参照してください。oracle.com/sap

Oracle Linux

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次世代型サーバーの仮想化および管理ソリューションの

Oracle VMは無償です。エンタープライズ・アプリケーショ

ンの配置、管理、サポートを容易にします。オラクル環境

でもオラクル以外の環境でも、ワールドワイドに手ごろな

価格のエンタープライズ品質のサポートを受けることが

できます。Oracle VM は、完全に認定済のプラットフォー

ムへのエンタープライス・アプリケーションの配置およ

び運用を支援し、運用コストとサポート・コストを削減す

ると同時に、IT の効率性と敏捷性を改善します。

企業サーバー・ワークロードの仮想化プラットフォーム急速に肥大するデータ・センターでは、増加する運用コスト、能率の悪いリソース使用率、およびスペースの確保などの問題に直面しています。しかし、どのようなソリューションであっても、ビジネスの柔軟性に応じて成長し、価格 / パフォーマンス要件を満たし、アプリケーションを容易に配置、管理およびサポートできることが必要です。

Oracle VM は、以下を提供します。・ 最高のパフォーマンス – Xen® hypervisorによる低

オーバーヘッドのアーキテクチャは、もっとも厳しいパフォーマンス要件に応じて増加するワークロードにスケーラブルなパフォーマンスを提供します。

・ 最新ハードウェアのサポート – Intel® Xeon®およびAMD® Opteron® 製プロセッサの新しいハードウェア機能の採用で、高いパフォーマンスとより効率的な電源管理が実現します。

・ Oracle VMテンプレートによる高速なソフトウェア配置– 事前インストールされたOracleエンタープライズ・アプリケーション、または他のソフトウェアが含まれた事前定義済の仮想マシンをダウンロードおよびインポートし、数週間後ではなく数時間後に起動および実行できます。

・ 高速な VMプロビジョニングおよびクローニング – OCFS2 のスパース・ファイルのサポートにより、仮想マシンのプロビジョニングとクローニングが大幅に高速化されました。より詳細にデータ割当てが制御でき、パフォーマンスおよびストレージの効率性を改善できます。

・ Oracle VM Manager のコマンド・ライン・インタフェース(CLI)とWeb サービス API– Oracle VM Manager により、サード・パーティ製品を統合できます。

・ セキュアなライブ VM 移行 – セキュアな SSLリンクを介して、実行中の VM を中断せずに他のサーバーに短時間で移行できます。計画メンテナンスやリソースの拡張に伴うサービス停止が完全になくなります。

・ 高可用性 – 予定外の障害が発生したサーバーまたは個別の VMを、サーバー・プールの他のサーバーの VMで確実かつ自動的に再起動できます。新しいサーバー・プール・マスターの自動フェイルオーバー機能により、仮想化管理のあらゆるシングル・ポイント障害を排除しました。

・ 自動または手動によるサーバー・プール負荷分散– ゲストVMは、起動時に自動的にプール内で、もっとも多くのリソースを使用できるサーバーに置かれます。または、ユーザー指定のサーバーのサブセット内で起動することもできます。

・ 物理から仮想 / 仮想から物理へのマシン変換 – 既存の Linuxまたは Windows の物理サーバーまたは VMDKまたは VHD 仮想マシンを、短時間でOracle VM 仮想マシンに変換でき、ライセンス・コストが削減できます。

・ 仮想CPUのスケジュール設定プロパティおよびVMごとのキャップ– IT/ビジネスの優先順位に応じて、複数のVM間でCUPへのアクセスを制御します。

VM

オラクル認定済の仮想化ソリューション:

・ライセンス・コストなしで完全なサーバーの仮想化と管理を実現

・VMTemplatesによる高速なアプリケーション配置

・最高の価格/パフォーマンスを得ることができる最新の低オーバーヘッド・アーキテクチャ

・セキュアなライブ移行、VMの高可用性、P2VおよびV2V変換、Webサービス、APIおよび他の高度な機能

ORACLE VMサーバーの仮想化と管理

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・ 仮想マシンの I/Oリソース管理 – 仮想ネットワーク・インタフェースごとに帯域幅キャップと仮想ディスクの優先順位を設定できます。

・ ブロック・デバイスを共有仮想ディスクとしてインポート– ブロック・デバイスを VM に割り当てると、Oracle Real Application Cluster(RAC)など、アプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上します。

・ Oracle Solaris、Linux および Windows のサポート– Oracle Solaris、Linux および Windows のゲスト・オペレーティング・システムを Oracle VM上で実行できます。

・ 本番環境でのテストに基づいた公式認定 – 本番環境で、高機能のエンタープライズ・ワークロードの使用でサポートできないものはありません。

・ 仮想化および管理 :ライセンス・コストとライセンス・キーが不要 – リソース・プールをブラウザベースで一元管理できるOracle VM Managerも含まれています。

・ 手ごろな価格のフルスタック・エンタープライズクラス・サポート– オラクルが仮想化環境全体とワークロードをワールドワイドにサポートします。

統合されたサーバー仮想化と管理Webブラウザベースの統合管理コンソール、Oracle VM Managerで構成されるOracle VMは、使いやすく機能の豊富なグラフィカル・インタフェースを備えています。このインタフェースは、86x ベースおよびx86_64 ベースのシステムで企業全体にわたって稼動する仮想サーバー・プールの作成と管理を目的としています。

ユーザーは同一の物理サーバー上に仮想マシン(VM)を作成し管理できます。独自の仮想 CPU、ネットワーク・インタフェース、ストレージおよびオペレーティング・システムを持つ、各 VMは独立して動作できます。

Oracle VMは、次のゲスト・オペレーティング・システム(32-bitと64-bitの両方)をサポートしています。 ・ 擬似仮想化(PV、「明示的仮想化」)とハードウェ

ア仮想化カーネル :・ Enterprise Linux 4 および 5(オラクルまたは

Red Hat®)・ハードウェア仮想化カーネルのみ(ハードウェア

で仮想化をサポート – Intel VTまたは AMD-V が必要):

・ Oracle Solaris 10(OS にPVドライバを含む)・ Red Hat Enterprise Linux 3(32-bit PVドライ

バも使用可能)・ Microsoft® Windows® Server 2008 R2、

Windows Server 2008、Windows Server 2003、Windows 7、Windows Vista お よ びWindows XP

・ Microsoft Windows 2000

サポートするゲスト・オペレーティング・システムの構成の詳細は、各製品のドキュメントを参照してください。

約1分で、単一のCDまたはネットワークから物理的なベアメタル・サーバーにOracle VM Serverをインストールでき、ゲストの仮想マシンをホスティングする環境が整います。仮想マシンは、Oracle VM Serverのコマンドラインから作成、構成および管理できます。また、同梱のOracle VM Managerソフトウェアを使用すると、ブラウザから数百のサーバーを一元管理できます。

Oracle VM

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VMの高度な管理ゲストVM の作成と構成は、第一歩にすぎません。Oracle VMに含まれる管理ソリューションのOracle VM Manager の高度な機能を使用すると、リソース・プール間の負荷分散や、サーバー停止時間に関連したサービスの停止を自動的に低減またはなくすことができます。

Oracle Enterprise Manager に導入された Oracle VM Management Pack は、仮想マシンとオペレーティング・システム、および仮想マシンで稼動するソフトウェアを単一の製品から管理する包括的管理ソリューションです。Oracle VM Management Pack は、仮想インフラストラクチャと物理インフラストラクチャの両方に、詳細なヘルスおよびパフォーマンス統合モニタリング、構成管理、ライフサイクル自動化の機能を提供し、高い効率性で運用できます。

システム要件Oracle VM のインストールには、静的 IPアドレスが割り当てられた 2 つのシステムが必要です。1 つには Oracle VM Serverをインストールし、もう1 つには Oracle VM Managerをインストールします。

・ Oracle VM Server は、PAE(物理アドレス拡張)をサポートするx86または x86_64プロセッサのサーバー・ハードウェアに直接インストールできます。ホスト・オペレーティング・システムは必要ありません。

・ Oracle VM Manager は、Linux 上 で 稼 動 す るJava ベースの管理サーバーです。

・ Oracle VM Manager は、Oracleデータベースを管理リポジトリとして使用します。管理サーバーにも別のサーバーにもインストールできます。管理リポジトリとしてサポートしているのは、Oracle Database Express Edition(XE)、Standard Edition(SE)、Enterprise Edition(EE)、お よび Real Application Clusters(RAC)です。

・ システム要件の詳細は、製品ドキュメントを参照してください。

オラクルの認定済およびサポート対象の仮想化環境オラクルは、本番環境で Oracle VM の様々な製品をテストし、あらゆる面で信頼でき合理化されたサポートを確実に提供します。新しいオラクルの製品リリースは、すべてデフォルトで認定されています。製品バージョンごとの認定情報は、My Oracle Support Web サ イトの Support Note 464754.1を参照してください。

Oracle VMサポート:すべてのスタック – 世界中どこでも1 回のコールでオラクルの世界水準のサポート部門が提供するOracle VM Premier Supportには、次が含まれます。

・ 登録者ネットワークのUnbreakable Linux Networkでパッチ、修正およびアップデートにアクセス

・ 24 時間 365日のグローバルなサポート Oracle VMソフトウェアは、無償でダウンロード

できます。Oracle VM のサポートは、Oracle VM Storeで購入できます。

Oracle VM サポートの価格は、システム単位で計算されます。詳細は、Oracle の価格ガイドを参照してください。

Oracle VM Managerのインタフェース

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oracle.com/securityor call 1.800.ORACLE.1

Copyright © 2009, Oracle. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its a affiliates.Other names may be trademarks of their respective owners.

Database Vault

Only Oracle has a Database Vault

The only databasethat prevents your IT staff

from seeing your data.

Without Oracle’s Database Vault,your staff can see:

Your financial results

Your customer list

Your employees’ salaries

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シャープ株式会社

http://www.sharp.co.jp

業種:

エレクトロニクス機器(AV・通信機器、健康・環境機器、情報機器)電子部品(液晶、太陽電池、その他電子デバイス)

従業員:

22,000人(連結:55,000人)

オラクル製品:

Oracle Database 11.2Advanced CompressionPartitoning

主なメリット:

管理の最適化、コスト削減、大幅なデータベース・サイズの削減、パフォーマンスの改善、バックアップ時間の短縮など将来の成長を可能にする構成でスペースを削減

SAP:

ERP ECC 6.0

インフラストラクチャ:

Windows 2008ジを使用

エスアイソリューションズ株式会社

http://www.si-sol.com

業種:

情報システムの開発、運用、保守にかかわるコンサルティング、システム企画・開発等のトータルソリューションの提供

液晶テレビの主力ブランド「アクオス」を生産する世界大手の総合家電メーカーであるシャープ株式会社(以下、シャープ)は、グローバル にそ れ ぞ れ 配 置していた SAP および Oracle デ ータベースを地域毎にシングル・インスタンス構成として 1 つに集約・統合することを計画。「Oracleレ ス キュー・ サ ー ビ ス」を 利 用 し、「SAP ERP 6.0」および「Oracle Database 11g」への統合を実施した。この一連のシステム構築について、同 社 IT システム推 進 センター 第 一 IT 推 進 部 副参事の原真二氏と、エスアイソリューションズ株式会社※(以下、エスアイソリューションズ)第二サービス事業部ソリューション技術部グループリーダーの玉島隆氏にお話を伺った。

※エスアイソリューションズ株式会社は、シャープ の 生 産・ 販 売 会 社を 中 心 にグロー バ ル にSAP を導入した多くの実績があり、そこで培われた基幹業務の構築を支援するテンプレートやハイテク産業におけるビジネス課題解決に寄与するソリューションを提供できます

1990 年代中ごろの早い段階で SAP および Oracle Database を導入Oracle Linux は Red Hat Enterprise Linuxと完全な互換性(ソースとバイナリの両方)があり、Red Hat Enterprise Linuxと同じソース・コードをベースにした同じバ ージョン・レ ベル の 同一パッケージ・セットが含まれています。Oracle Linux は、edelivery.oracle .com/linux から無償の DVD をダウンロードでき、自由にインストール、使用および再配布できます。

1912 年の創 業 以 来、ラジオ、テレビ、太 陽 電 池の量 産 化、世 界 初の電 卓 や 液 晶ディスプレイの商品化など、自ら需要を創造する「オンリーワン企 業」として国 内 外 から高 い 評 価を受 けているシャープ。「お客様の目線でのモノづくり」を徹底し、エレクトロニクス技術を通じてユーザーの新しいライフスタイルを提 案してきた日本 有 数 の企業である。

そ のシャープで は、1994 年ごろから海 外 の 各

拠点において SAP のビッグバン導入を次々と展開し、現在はほぼ導入を完了している。国内でも1997 年ごろから拠 点ごとにホストシステムを置き換える形で、SAP および Orac le データベースの導入を進めてきた。データベースに Oracleを選 択してきた理 由につ いて原 氏は次のように語る。

「 いくつ か の 製 品 を 評 価した 中で、グロー バ ルスタンダードは SAP だという判断に至りました。また、データベースは高 信 頼 性 やグローバルサポート力の点から、Oracle 製品を選びました。」

各 拠 点 に 導 入してい た SAP および DB の 集 約・統合を実施地域毎にインスタンスを 1 つに統合する(シングル・インスタンス化する)タイミングで、いくつかの懸念点が浮上してきたと玉島氏は話す。

「各個別にそれぞれインスタンスを立てていて、単独で使えていたものを統合するわけですから、データベースが 非 常に巨 大なものになりますので、ストレージがいくらあっても足りませんし、それ によるパフォーマンスの 悪 化も気 になっていました。このデータベースの巨大化を抑える方法と、大 規 模 なデ ータベースでも効 率 的 にデ ータにアクセスする事でパフォーマンス向 上 ができる方法がないか検討をしました。これらの課題を解決するためには、『Oracle Database 11g』のAdvanced Compression 機能※によるデータ圧縮とパーティショニング機能によるデータベースの論理分割が最適と判断したのです。」

※ Advanced Compression オプ ション は 通 常有償ですが、SAP にバンドルされるライセンスでは無償で利用できます。

今 回 の SAP および デ ータベ ースの 集 約・ 統 合にお いて、「Oracle Database 11g」を 選 択した理 由 は ほ か にもある。システム 運 用 にお けるコストのうち 約 半 分 が ストレ ー ジ 関 連 で 占 めら れ て い た シャ ー プ にとって、TCO 削 減 は 大き な 課 題 だ っ た。つ まり、「Oracle Database 11g」によるデ ータ圧 縮 は、パフォー マンスお

SAPとOracleデータベースをグローバルに統合レスキュー サービス利用による効率的なスキル習得により目標期日での本番稼動に成功「短期間でのERPおよびDB統合作業を実現でき、Advanced Compressionオプションの効果によりデータ量を約60%削減できました。」

Oracle Database 11g R2 におけるOracle レスキュー・サービス for SAP の活用

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よび TCO の 観 点 から重 要 な 鍵となった。また、統 合 によりデ ータベ ース の 負 荷 が 増 加 すること が 懸 念 され た が、事 業 を 世 界 展 開して い るシャープで は 24 時 間 止まらな いシステム が 求められる。そ の 意 味 で、将 来 的 に Oracle Rea l Appl icat ion C lusters (RAC) の 利 用 を 視 野に 入 れ る 必 要 が あり、そ れ を 実 現 で きる の も

「Oracle Database 11g」だけであった。

短期間導入の実現に向けて「Oracle レスキュー・サービス」を利用今 回 の プ ロジェクトに お い て、2011 年 1 月 の本 番 サ ービスイン は 必 須 条 件 だった。しかし、シ ャ ー プ が 抱 えて い た 課 題 を 解 決 す る パ ーティショニング機能と、データ圧縮機能を備える

「Oracle Database 11g」のリリース が、2010年の 6 月末だったことから、シャープのシステム導 入 に尽 力してい た エスアイソリューションズは、半年という短期間で大規模なプロジェクトを成功に導くことが求められた。そこで利用したのが、「Oracle レスキュー・サービス」だった。この判断について、玉島氏はこう述懐する。

「『Oracle Database 11g』が 6 月末にリリースされたのを受 けて、7 月から作 業 開 始、1 月には

本 番 サービスインでしたので、自分たちだ けで導入・手順を確認して本番へ適用するというのは 間 に合 いません。そのため、工 数 削 減 や 期 間短 縮の目的で『Oracle レスキュー・サービス』を利用することを考えました。実は以前『Oracle Data Guard』の導入を検討したときに、同様のサービスを利用したのですが、非常によくサポートしていただきましたし、短時間でスキル習得もできました。また、こちらの検 証の工 数も非 常に短縮できましたので、そうした実績から今回も採用いたしました。オラクルのスタッフが期待通りにすぐ動いてくれますし、行き詰まったときは新しい別の手順も教えてくれたおかげで、当社の検証の手間は本当に省けました。シャープに合わせた手 順を提 供してもらいましたので、こちらとしては非常にスムーズに進行できましたし、2011年 1 月の本 番 稼 動にも間に合 わせることができました。」

効 率 良くスキルを習 得し、デ ータ量 の 約 60 % 削減に成功シャープでは、今 回 実 施したデ ータ圧 縮 によって、対象となるデータの約 6 割を削減することができている。また、エスアイソリューションズの立

Oracle Database 11g R2 における Oracle レスキュー・サービス for SAP の活用

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場 からしても、「Oracle レスキュー・サービス」によって効率良く習得したスキルを、今後の外販事 業に活 用できる事はアドバンテージのひとつになるという。このように大きな効果を得ることができた両社。将来的な展望についてお 2 人に伺った。

「これからはデータベースをすべて圧縮することを必須にしたいと思います。TCO 削減、ディスクスペース、高価なストレージを使っているので、容量が減るだけでも大きな効果が出ます。そうした面でも今 後 は 圧 縮を必 ず やっていこうと考えています。日本オラクルには、引き続き今回のようなご提案を継続していただきたいと思います。次 は、Oracle Exadata for SAP なども含めて、80%くらいデータ量が圧縮できるような提案を期待しております。」(原氏)

「原副参事がおっしゃるように、今後は ERP に限らず他のデータベースも圧縮をおこなっていくことになります。特に SAP BW の圧縮を実現し、スキル習得ができれば、外販への展開の機会はもっと増えるのではないかと思います。」(玉島氏)

データ量の増加に伴う、ディスク領域の圧迫、パフォーマンスへの影響など、データベース運用に関する悩みはSAPシステムにおいても同様です。Oracle レスキュー・サービス for SAPでは、SAP 常駐サポートのエンジニアが、お客様のご要望に応じたパーティション化、表および索引圧縮の手法作成や、対象選定のためのガイドラインを提示し、導入を支援いたします。SAPシステムでの運用管理方法、Oracle 新機能の導入にご興味、お悩みのお客様にぜひお試しいただきたいサービスです。

― カスタマーサービス統括 - アド

バンストカスタマーサービス統

括本部 都島 崇

シャープ株式会社ITシステム推進センター第一IT推進部副参事原 真二氏

エスアイソリューションズ株式会社第二サービス事業部ソリューション技術部グループリーダー玉島 隆氏

日本オラクル株式会社レスキューサービス担当都島 崇

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RWE Polskaの課金システムにおける安定性とパフォーマンスの改善RWEは、ヨーロッパをリードする電気およびガス会社です。70,000 人以上の従業員を雇用し、16 百万件に電気、約 8 百万件にガスを供給しています。RWE Polskaは、ポーランドのRWE 開発を支援し、国内の約900,000件の顧客に電気を供給しています。

課題・ ひと月 60 ギガバイトの電気およびガスの課金

データがシステムに及ぼす負荷を解消し、公共料金の SAP 課金システムの性能を改善したい。

・ 課金データベースへのアクセス時間を短縮し、肥大する顧客データベースが原因で発生する課金システムの停止時間を排除したい。

・ 巨大なミッション・クリティカルなデータベース・オブジェクトの管理を簡素し合理化したい。

・ サーバーの追加は負担の増加だけで期待できるものがないという技術的分析から、ハードウェア投資以外の方法でデータベースの応答を改善したい。

ソリューション・ Oracle Partitioning を使用して、Oracle Database

の主要な表を11 ~ 12 個の小さいフラグメントに分割しました。各パーティションのデータ・ボリュームを小さなサイズにして、電気、ガスおよび他の公共サービスの顧客課金データをより高速に計算できるようにしました。

・ Oracle Partitioningと共に、パラレル I/O 操作を実装しました。処理速度が 12 倍速くなり、顧客の電気およびガスの課金に関する問題を短時間で処理できるようにしました。

・ レポート実行の平均時間を数時間から数分に短縮しました。収支決算レポートなどの主要なレポートを対象にレポート実行のパフォーマンスが400%改善されました。

・ 作成に時間がかかるため中断することが多かった、いくつかの重要な請求書などを業務内容別に分割して再開しました。

・ ストレージ使用率を最適化し、ストレージのライフサイクルを 10 倍に延長することで、ディスク・システムの読取り数を削減しました。

・ 企業の月次決算を高速化し、長期のビジネス価値を実現しました。

RWE Polska SA

ワルシャワ、ポーランド

www.rwe.pl

業種:

公共事業

年間収益:

650億米ドル

従業員:

1,600名

オラクル製品およびサービス:

Oracle Database

Oracle Partitioning

「弊社の課金システムに配置したOracle Partitioningにより、システムが長期的に安定し、システム・パフォーマンスが400%も劇的に改善されました。オラクル・テクノロジーは、他のシステム・アップグレードに投資するより、はるかにコスト効率がよく、成功を約束してくれます。」

– JAROSLAW GROMADZINSKI、RWE ITインフラストラクチャ開発およびサポート担当、ポーランド

ポーランドのRWEのOracle partitioning for SAP

ポーランドの RWE の Oracle Partitioning for SAP

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概要・ 7800人の従業員 - インドに3拠点、インドネシアに

1拠点・ インドの二輪車業界で第3位の製造業者・ 収益15億米ドル・ 品質に関するDeming Prize獲得 – 二輪車製造業

界で世界初、二輪車製造会社で唯一の受賞・ 47か国以上に輸出・ インドで第2位の規模を誇る三輪バイクの製造業者

TVS Motor Company は、インドの二輪車製造業で 3 番目の規模を誇る世界ランキングで上位 10社の会社です。年収は 10 億米ドル以上(2008 ~2009 年)。現在、この企業はモペッドからレーシング仕様の二輪車まで、様々な二輪車を製造し、南インドのホスールとマイソール、北インドのヒマーチャル・プラデシュ、インドネシアに 1 拠点の合計 4カ所に工場があります。

TVS Motor Company(従業員 7,800 人)は、年250 万台の生産能力を有し、47 か国以上に製品を輸出しています。収益 40 億米ドルの TVS Group の主要企業で、世界中で 40,000 人の従業員を雇用しています。

高いデータ肥大率、最適化が必要ないくつかのポイントTVSMotor Company の 好 調 なビ ジ ネ ス に 伴 って、データ・ボリュームも並はずれたスピードで肥大化しています。他の企業と同様に TVS Motor Companyも、コストを圧迫するデータの肥大を解決するソリューションが必要でした。

10 年以上に渡って、大きな成功を収めた成長路線を進める TVS Motor は、インドに本社を置き、Oracle Databaseと共 に SAP アプリケ ーション・ランドスケープを主流に使用してきました。実質的にすべての ERP ECC 6.0 モジュールを使用し、Netweaver Business Warehouse(7.01) とProcess Integration(PI 7.0) を、3 つ の SAP 以外のアプリケーションと中央アプリケーション・ランドスケープのリンクとして使用していました。このシステム環境で、600 人以上のユーザーが作業し、ハードウェア・コンポーネントは HPシステム(HP-UX 11.31 および EVA-4400ストレージ・ユニット採用の rx6660 サーバー)で構成されていました。

TVS Motor Company のグループ CIOであるT. G. Dhandapani 氏は、次のように述べています。「私たちは、SAP の使用により増加を続けコストのかかるデータ肥大の対策として、効果的なツールを探していました。常に増加し続けるデータベースとストレージ・ユニットは、ストレージのコスト、パフォーマンス、データベースの稼働時間、さらにリストア時間までも圧迫していました。」

昨 年 12 月から、TVS Motor は SAP にお いて最 新の Oracle Database 11g の 使 用 を 開 始しました。Oracle Database 11g は理想的なソリューションであることが分かりました。Advanced Compression 機能によって著しい改善を手にすることができました。

RTVS Motor Company

http://www.tvsmotor.in

業種:

二輪車、オートバイ、ベルト駆動自動変則スクーター、モペッドの製造会社(生産能力は年2.5百万台)

従業員:

7,800人(インド、インドネシア)

オラクル製品:

Oracle Database Release 11.2.0.1 for SAP。Oracle Database 10g(10.2.04)のAdvanced Compressionの導入前のデータサイズ: 2.5 TB

主なメリット:

管理の最適化、コスト削減、大幅なデータベース・サイズの削減、パフォーマンスの改善、バックアップ時間の短縮など将来の成長を可能にする構成でスペースを削減

SAP:

ERP ECC 6.04(FI CO、MM、PP、Q M、H C M / H R、P M、S M、P L M、Netweaver BW 7.01、PI(7.0)、すべてのモジュールが有効

インフラストラクチャ:

HP rx6600サーバー、HP-UX 11.31、EVA 4400ストレージを使用

「Oracle Database 11gとAdvanced Compression機能の選択は正しい選択でした。確かな投資の価値がありました。データベース・ボリュームを60%削減し、応答時間を56%短縮できました。システムが改善され、得られたメリットは明らかです。Database VaultやNetwork Compressionなど、11gの他の機能を実装することもすでに計画しています。」

― T. G. DHANDAPANI、グループCIO、TVS Motor Company

ORACLE DATABASE 11gによる大幅な改善を享受するTVS MOTOR COMPANY

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問題の解決方法 :OracleのAdvanced CompressionTVS Motor Company は、ストレ ー ジ お よ び デ ータベ ースの 管 理 最 適 化を 実 装を目 的 に、Oracle Database 11gおよびOracle Advanced Compressionに移行しました。成長著しいこの企業で働くITチームには、次の3つの選択肢がありました。

最初の案は、大幅にストレージ・システムを拡張することでした。しかし、この実装は極めてコストが高く、比較的時間もかかります。

2 番目の案は、データのアーカイブ化を使用し、徐々に実装することでした。しかし、実装に長期間かかる上に、期待するほどスペースは節約できません。

3番目の案は、Oracle Database version 10g から11gに移行し、データベースのAdvanced Compression機能を広範囲に適用して、これらの機能を同時に複数使用することでメリットを生む方法でした。

「私たちは、Oracle Database 10gで索引圧縮を使用していたため、Oracle Database 11g を使 用したテストで、持続的な最適化が大きなメリットであることを理解するのに時間は掛かりませんでした。Oracle デ ータベ ース を Oracle Database 11g にアップグレードすることをすぐに決定しました。」とDhandapani 氏は述べています。

まず、システムを10gから11g(10.2.04から11.2.01)にアップグレードしました。このプロセスは順調で、短時間で完了することができました(準備段階の作業/テストの6時間を含まない)。次にAdvanced Compressionを追加し、BRToolsを使用して構成、設定、圧縮を開始しました。圧縮作業にかかった時間は18時間です。

感動的で明白な結果TVS Motor Companyは、結果に満足でした。「Oracle Database 11g とAdvanced Compression 機 能の選択は正しい選択で、確かな投資の価値がありました。システムが改善され、得られたメリットは明らかです。Database Vault や Network Compressionなど、11g の他の機能を実装することもすでに計画しています。」実 装 前 後 の 値 の 変 化 は 大 きく、一 部 の 最 適 化では 大きな 効 果 がありました。たとえば、Oracle

Database 11g の Advanced Compression を 使用して、データベースのサイズ(10g から11g へのアップグレード中に 2.3TB 前後に増加)は、60パーセント削減され、0.8TB になりました。しかも、それだけではありません。応答時間も、56 パーセントと大 幅 に改 善されました。11g の Advanced Compression を使用する前のデータベースの応答時間は 550msでしたが、現在は 240msです。

バックアップ時間も9 時間から3 時間に短縮されまし た。Advanced Compression を Oracle DB 上 で稼動するSAP Netweaver BW にも使用し、良好な結果が得られました。

定着した他の Oracle Database 11g の機能さ ら に、TVS Motor Company は、Advanced Compression の他に、Real Application Testing

(RAT) や Secure Files な ど、Oracle Database 11gの新しい機能も使用しています。本番環境と同じ条件でテストと最適化の変更をおこなうRATは、本番で使用する前にワークロードに与える影響を評価します。たとえば、バージョン10g から11gにアップグレードする際に使用します。Secure Files は、ラージ・オブジェクト(LOB)を格納するための新しいデータ型です。LOBテクノロジーとは異なり、この形式で保存されたデータは、パフォーマンスが高く、管理が容易です。Secure Filesは、Advanced Compressionなどのデータベース・オプションと共に利用できます。

TVS Motor Company の CIO で あ る Dhandapani氏は、こう締めくくりました。「Oracle Database 11gと Advanced Compression を 使 用したことで、スペースが大幅に節約でき、コスト削減になりました。ディスク全体の領域管理にも有益で、将来への確かな足がかりになりました。」

TVS Motor Company における Oracle Advanced Compression

「私たちは、SAPの使用により増加を続けコストのかかるデータ肥大の対策として、効果的なツールを探していました。常に増加し続けるデータベースとストレージ・ユニットは、ストレージのコスト、パフォーマンス、データベースの稼動時間、さらにリストア時間までも圧迫していました。」

― T.G. Dhandapani、グループCIO、

TVS Motor Company

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SAPシステムでのOracle Databaseの圧縮

PRDのデータベース・サイズ2,5

2

1,5

1

0,5

圧縮前

圧縮後

圧縮前

圧縮後

データベース応答時間700

600

500

400

300

200

100

610

410

210

10

メリット:

0,8

550

240

570

220

2,3

バックグラウンド:• PRDシステムのデータベース・サイズは非常に大きく、約2.3TB• PRDおよびDRロケーションのストレージの空き容量が不十分で、 将来のDB肥大に対応できない

結果:

業務上の課題: • ストレージのコストが高い(600万ルピー)• DBの応答時間が長い(550ms)• DBのアップデート時間が長い(570ms)• リストア時間が長い(15時間)

利用可能なオプション: • 600万ルピーのコストでストレージをアップグレードする方法: コストが高く実装に時間がかかる• アクセスが少ないデータをアーカイブ化する方法: 実装時間に比例して、スペースの節約が期待できない• Oracle Database 11gの機能を使用してデータベースを 圧縮する方法: このソリューションを選択

実装した作業:• Oracleのバージョンを10gから11gにアップグレード (Advanced Compressionの前提条件)• PRDデータベースの圧縮

DBサイズが1.5TB縮小 ‒ 60%の削減

DBのアップデート時間が61%短縮

DBの応答時間が56%短縮

• DBサイズが2.3TBから0.8TBに減少

• バックアップ時間が9時間から3時間に短縮

• DBの応答時間が550msから240msに短縮

• DBのアップデート応答時間が570msから220msに短縮

• DBサーバーのCPU負荷は、圧縮後も同じ(60%)

• 追加のアーカイブ・ログ生成なし

• SAP Noteを参照し、すべての作業を企業内のチームで実行したため、投資の発生ゼロBR*Toolsを使用してDBを圧縮

• DVおよびネットワーク圧縮を計画中

• SAP BIシステムも同様の方法で圧縮。スペースを6倍も削減

名前、左から:Suesh Tatikonda、Hari Sastri、TG Dhandapani(グループCIO)、KN Swaminathan(GM-IT)、Suresh T and Balaji S。

TVS Motor CompanyのSAPシステムで使用したOracle Database 11g Advanced Compression機能

項目 Oracle AdvancedCompression使用前

Oracle AdvancedCompression使用後

削減率

データベース・サイズ

データベース応答時間

データベース・アップデート応答時間

バックアップ時間

2.5 TB

550 ms

570 ms

9 hr

0.8 TB

240 ms

220 ms

3 hr

60 %

56 %

61 %

65 %

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Eastman Kodak Company(Kodak) は、写 真 からグラフィック通信に至るまで、世界中の市場に画像化技術製品とサービスを提供しています。同社には、3 つのビジネス・セグメントがあります。

コンシューマ・デジタル画像化グループ(Consumer Digital Imaging Group; CDG)、フ ィ ル ム、DTPおよび エンターテインメント・グル ープ(Film, Photofinishing, and Entertainment Group; FPEG)、グ ラ フィック 通 信 グ ル ー プ(Graphic Communications Group; GCG)です。

課題・ Oracle Database で稼動する複雑で企業全体に

またがるSAP 実装のパフォーマンス、可用性および信頼性を改善し、増大する要求を応える。

・ データベース管理者(DBA)のオンサイト・トレーニングを実施し、企業内チームに最新の知識を教育する。

ソリューション・ Oracle Advanced Customer Servicesと協力し、

約 10 人の Kodak DBA にSAP 環境のデータベース・サービスに関するワークショップを実施し、ITスタッフの知識と効率を向上させました。

・ Kodak DBAを本番システムにログイン可能にし、実装が必要な変更、監視する対象、および不適切なコードの特定方法などをリアルタイムで確認しました。

・ 複雑な実装の管理方法を支援しました。毎年システムに追加される多数のユーザーなどの変更管理計画を設定し、変動する容量の要件に対応できるようにしました。

・ SAPデータベースのパッチ適用計画を作成しました。

・ Oracle Database の信頼性と、障害リカバリの包括的スタンバイ機能を使用して、Kodak がサービス内容合意書どおりのサービスを提供できるようにしました。

・ Oracle のフェイルオーバー機能を使用し、Kodakの新しい 2 つのデータ・センターの移転と同時に、必要な新しい支社の統合を可能にして、停止時間の目標値を維持しました。

・ 3 つの主要データベースのアップグレードでは、Oracle Advanced Customer Services のガイダンスを活用して、システム全体のアップグレードに伴う煩雑さとリスクを最小限に押さえ、期日までにプロジェクトを完了しました。追加の予算は発生しませんでした。

EASTMAN KODAKCOMPANYRochester, NY

www.kodak.com

業種:

日用品

年間収益:

76億米ドル

従業員:

20,300人

オラクル社の製品およびサービス:

・ Oracle Database

・ Oracle Advanced Customer

Services

・ Oracle Sun Server

Eastman Kodak Company における Oracle ACS for SAP

「エンタープライズ・ソリューションとしてSAPを稼動するグローバル・ビジネスのサポートには大きな課題があります。Oracle Advanced Customer Servicesは、このことをよく理解しています。彼らは、最高のパフォーマンスのために当社の優秀なDBAと一緒に作業をしてくれました。私たちは、常にOracleの能力を活用でき、決して失望することはありません。現代のビジネスは常に変化しています。4つのメジャー・リリースの間、当社には様々な課題がありましたが、これらをすべて乗り越えてきました。」

– KARENSCHUH、シニアITアーキテクト、Worldwide Information Systems –Global Operations、Eastman Kodak Company

会社全体の複雑なERPシステムを最小限の停止時間で最適化したEASTMAN KODAK COMPANY

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企業EDP(Energias de Portugal) は、ポ ルトガ ルでもっとも大規模な会社の 1 つであると同時に、ヨーロッパで発電、電気の供給および輸出入を業務とする大手企業です。スペイン、米国、アフリカ、ラテン・アメリカ(主にブラジル)では大きな存在です。

2007 年、EDP は電力の 39%を再生可能な資源で発電していることを発表しました。また、2013 年に、この比率を 75%に引き上げることを目標にしています。この目標の達成の第一歩として、EDP は米国企業の Horizon Wind Energyを買収しました。現在、再生可能エネルギーでは風力発電の比率がもっとも高く、EDP は風力発電では世界第 4 位です。

2008 年初頭、EDP は ITシステムの将来について重要な決定を迫られていました。その時点で、EDP は主要ビジネスをメインフレーム環境内の ERPシステムで実行していました。

・ 3ノードの Parallel Sysplex、6400 MIPS・ DB2 v7 for SAP・ 40 TB のデータベース・ 5 台の IBM P561、16コアAIX

しかし、これらのシステム運用は厳しい局面に立たされていました。

・ 最大の表の成長率が DB/2 v7 のパーティション・サイズ制限で使えなくなる寸前でした。

・ 処理能力は、平均で 90%以上の使用率でした。・ 新しい施設を用意するスペースがありませんでした。

EDP は、2 種類の解決方法を検討しました。

・ 現在のメインフレーム・テクノロジーを使用し続け、既存の装置を新しい、より高い性能のマシンと交換し、データベースを段階的にDB2 v8、DB2 v9 にアップグレードする方法。

・UNIX/Oracleテクノロジーに移行する方法。

課題最初の方法は簡単でしたが、もっとも費用が高く、現実問題を先送りするだけでした。2 番目の方法は利点が多くありますが、いくつかの障害がありました。・ EDP は、給与、請求書発行、無休の顧客サービス

(コール・センター)をすべてIS-Uで処理していたため、停止時間を最小限にしなければなりません。

・ すべての環境内を調査した結果、データのサイズは 40TB 以 上、IS-U Production デ ータは 14TBでした。IS-U の最初の SAP アンロード実行に 13日以上かかり、許容範囲を超えた停止時間になりました。

・ IS-U の SAP バージョンは 4.6Cで表分割をサポートしていないため、SAP ツールのみでの移行は不可能でした。

標準 SAP ツール R3Load/Migmon での移行が不可能であるため、他の 2 つの代替方法が分析されました。

・ 一番大きな表から一番古いデータを一時表にコピーすると、最終的に移行時間を減らすことは可能ですが、本番システムの変更は必須で、アプリケーションの変更に大きく依存します。

・ 小さい表には SAP ツールを使用し、もっとも大きな 8 つの表には開発した特殊ツールを使用して処理するハイブリッド移行方法を選択します。これが最高の代替方法であると思われました。

2008 年 7 月末日、年末までにUNIX/Oracle に移行することが決定されました。ダイレクト・パス・アンロード/ロード・ツール、名前付きパイプ、ネットワーク集計、およびこの移行を高速化する他の同様の方法を使用して、移行方法が準備されました。許容できる最長停止時間は週末 3 日を含む合計 5 日です。12 月5 日金曜日、西ヨーロッパ時間で 18:00 に移行が開始されました。

SAPメインフレームの移行、EDPのケーススタディSOLARIS

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移行新しい環境の構成は、次のとおりです。

・ 2ノード・クラスタ、Sun Microsystems M8000、32コアの本番 DB サーバー

・ 4 台の Sun Microsystems T5240、16コアの本番アプリケーション・サーバー

・ 2ノード・クラスタ、Sun Microsystems M5000、24コアの品質 DB サーバー

・ 2 台の Sun Microsystems T5240、16コアの本番アプリケーション・サーバー

移 行 チ ー ム は、BMC Unload P lus と Orac le SQL*Loaderを使用して、もっとも大きな 8 つの表を移行しました。各パーティションは、ダイレクト・パスでパラレルにアンロードされました。アンロードが完了すると、FTPで UNIX の名前付きパイプに転送され、直ちにSQL*Loaderのダイレクト・パスでOracleデータベースにロードされました。表のロードが完了すると、それらの表の索引が直ちに生成されました。

残りす べ て の 表 は、標 準 の SAP R3load お よ びMigmonプロセスを使用して移行しました。中間の手順のリストと、移行にかかった合計時間は、次のとおりです。

12 月9日の火曜日、その週の最初の平日午前 8:00から、システムは少数の制限付きユーザーが使用できるようになりました。翌日の水曜日午前8:00から、すべてのユーザーが新しい環境のシステムにフル・アクセスできるようになりました。

結果7 つすべての SAPシステム(本番、品質および開発)は、3.5 か月で移行が完了し、すべての重要行程を予定通り予算内で終了しました。次のサービスが著しく改善されました。

・ ダイアログ全体の応答時間が 35%短縮・ データベースの応答時間が 1/3 に短縮・ IS-U バッチが 3 時間に短縮・ 1 分当りに作成される請求書の数が 7 倍に増加

・ オンライン・フル・バックアップ(およびリストア)が以前の半分の時間で完了

・ 停止時間なしでバックアップを実行・ 以前の 90%以上だった 6400 MIPS 3ノードのメ

インフレーム・クラスタが、新しい環境で平均処理使用率が 10%未満

・ 直接のインフラストラクチャのコストが 20 分の 1に削減

Oracle Database へのメインフレーム移行

Unload TableBMC DBUnload

ftp

ftp

ftp

ftp

Load Table sqlldr

Part 1

Part 2

...

Part n

Part 1

Part 2

...

Part n

After:Before:

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プロファイル :National Foodsオーストラリアのメルボルンに本社があるNational Foods は、食品および飲料製造企業の最大手です。2009 年度の収益は 35.6 億米ドル、牛乳および乳製品飲料、ジュース、乳製品、チーズおよび大豆などで知名度の高いブランド製品を製造しています。National Foods は、オーストラリア最大の食品および飲料製造会社 Lion Nathan National Foods のグループ企業です。

現在、National Foods には 4,000 人以上の従業員を就労しています。雇用もさることながら、この企業はオーストラリアとニュージーランドの経済に大きく貢献しています。National Foods は、地域の原材料供給や小売経済の重要な部分を担うことで、地域産業の大きな柱にもなっています。

オーストラリアでは、国内市場全体にサービスを提供し、オーストラリアの 1,000 件以上の農家から23 億リットルの牛乳を購入し、全乳、フレーバー、および加工済の新鮮な牛乳や UHT 牛乳を製造しています。また、この企業は人気の高い一連のブロック・チーズや特製チーズも製造し、大豆飲料市場でも突出しています。今後数年間で、National Foods はベスト・プラクティスの市場投資をおこない、将来性の高いコア・ブランドを展開して増収を図る予定です。

最適化に焦点長年、National Foods にとって情報技術は日常業務に欠かせない要素でした。近年、企業のほぼすべての部門で IT 使用率が増加し、この傾向は現在も続いています。知名度が高いオーストラリアの食品製造会社を買収したことも、その一因です。

N a t i o n a l F o o d s は 、S A P E R P E C C 6 . 0 、Netweaver BI および SCM などのコア・アプリケーションを確立したユーザーで、これらのソリューションで使用する機能の数も増加し続けています。同時に、これらのソリューションに関連するITインフラストラクチャも確実に膨み、その結果、サーバー容量(HP Superdome)とストレージ・システムは、両方とも増大し続けています。アプリケーション環 境 ECC 6.0 お よ び Oracle Database(Release 10.2.04)で使用するデータベース管理システムのデータ・ボリュームも急速に肥大し、7.6TB 以上になりました。また、1,700 人以上のユーザーがアプリケーション・ソリューションを集中的に使用しています。

「アプリケーション環境と、関連する IT インフラストラクチャには巨額のコストがかかります。私たちは、IT の 効 率 性を改 善し、最 適 化 の 効 果 があるツールまたはテクノロジーを常に探しています。」と、National Foods の SAP 担当チームの 1 人であるGlenn Cadman 氏は述べています。約 5 か月前、拡大業務で求めていたデータベースの機能を見つけました。Oracle Index Key Compressionという機能です。「Oracle Key Compression は、様々なメリットをもたらしてくれました」とCadman 氏は述べています。

業種:

知名度の高いブランドの牛乳および乳製品飲料、ジュース、乳製品、チーズおよび大豆を製造する食品および飲料製造会社

従業員:

4,000人(オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアおよびシンガポール)

Oracle製品:

Oracle Database 10.2.04、SAP ECC、索引キー圧 縮前のサイズ: 7.6TB

主なメリット:

データベース・サイズが26.6%、索引サイズが70%の大幅な削減、3か月の高速オンライン実装、バックアップ・ボリュームの削減、バックアップ・テープ数の削減

SAP:

SAP ERP ECC 6.0、Netweaver BI 7.0、SCM 5.0およびその他、1,700人のNamed User

インフラストラクチャ:

HP Superdome(HP-UX)、HP XP24000ストレージ・システム

「Oracle Index Key Compressionのデータベース最適化機能は、私たちの予想をはるかに超える成果を出しました。合計索引サイズが2.8TBから875GB前後に削減され、大幅にディスク容量を節約できました。データベースの合計ボリュームは、26.6%に縮小しました。」

– GLEN NCADMAN、SAPテクニカル・マネージャ、National Foods

オーストラリアのNATIONAL FOODSにおけるORACLE INDEX KEY COMPRESSION FOR SAP:予想を上回る成果

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即時のメリットオラクルとの定 期ミーディングで、SAP を使 用するデータベース最適化の成功例が取り上げられ、Oracle Index Key Compression を 使 用 す る 案が浮上しました。Index Key Compression による最 適 化 は、National Foods が 直 面 する問 題を 解決できる可能性がありました。Oracle Index Key Compression を使用すると、索引ブロック内の各索引を短縮し、索引とディスク領域を最大 75%も削減できます。また、このツールは I/O 時間の最適化、アップデートおよびバックアップ、データベースのスリム化など、ビジネス・ユーザーの側にも多くのメリットがあります。

Cadman 氏は、こう説明しました。「Oracle Index Key Compression による最適化は、まさに私たちが探していた機能で、National Foods が推し進める合理化に最適でした。」しばらくの間、パイプラインの役割を果たしていたアーカイブ化プロジェクトでさえも、緊急にディスク領域を節約する必要がありました。

Oracle Index Key Compression の実装と展開は、問題なく進行しました。National Foods は、Oracle Index Key Compression を使用したデータベース最適化プロジェクトの長期間を予想していましたが、最 初 に Oracle Index Key Compression を 使用する案が浮上したときから、ツールを初めて本番使用するまでたった3 か月しかかかりませんでした。

最 初 の 段 階 は、サイズ が 10GB 以 上 の 索 引を大きい 方 から20 個 特 定 することでした。これらの索 引 は、テ スト・ シス テムで Oracle Index Key Compression を 使 用 して 圧 縮 さ れ、圧 縮 前 後の状況が分析されました。「差は歴然でした。」とCadman 氏は述べています。「オラクルの圧縮機能は、これらの大きな索引を 40 ~ 90%縮小し、巨大 な 索 引 の 1 つである VBOX~0 は、1.35TB から400MB になりました。これには感心しました。」

このテストの後に、より多くの索引が最適化され、パフォーマンス・テストが実行されました。テストの結果、オーストラリアの巨大食品企業は、最終的にOracle Index Key Compression の展開を開始することができました。

将来を視野に入れた大幅な削減National Foods は、Oracle Index Key Compressionによる達成目標を大いに楽しみました。「オラクルのデータベース最適化機能は、私たちの予想をはるかに上回っていました。2.8TB から875GB に索引の合計サイズの削減で、大幅なディスク容量の節約になります。データベースのボリュームは、26.6%に縮小しました。」

また、別の面でも大きな効果がありました。Oracle Index Key Compressionを選択したことで、業務用コピーや障害リカバリ用バックアップなど、バックアップ・ボリュームも同時に削減できました。National Foodsでは、バックアップをテープに保存しています。当然のことならが保存するテープも減ったことは言うまでもありません。

National Foods は、すでに次の圧縮による最適化プロジェクトを計画しています。これは、2011 年に配布予定の Oracle Database 11g Release 2 for SAP へのアップグレードと同時におこなわれます。

Oracle Database 11gには、Advanced Compressionという一連の追加圧縮機能があり、これには OLTP圧縮、SecureFiles 圧縮、RMAN 圧縮、Data Guardネットワーク圧縮、および Data Pump 圧縮などが含まれます。これらの機能は、データベース圧縮をウェアハウス・アプリケーションのみではなく、複雑なワークロードのアプリケーションや OLTPアプリケーションにも使用できます。Advanced Compressionは、SecureFiles 圧縮の形式で、一般的なコンテンツ管理や XML アプリケーションなどの非構造化データも効率的にサポートしています。

オーストラリアの National Foods における索引キー圧縮

「Oracle Index Key Compressionによって得られる最適化は、まさに私たちが探していた機能で、National Foodsが推し進める合理化に最適です。」

― Glenn Cadman、National Food

のSAPテクニカル・マネージャ

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SAPプラットフォームの移行を1度の週末で完了Carl Zeissは、世界トップ・クラスの光学およびオプトエレクトロニクス企業の1つで、24,000人以上の従業員が働いています。このような世界規模の先進企業にとって、ITインフラストラクチャは非常に重要です。同社がSiemens IT Solutions and Servicesへのアウトソーシングを決定したときに、主な懸案事項の1つは最適なSAP移行プロセスでした。

Carl Zeissは、主要SAPプラットフォームの停止時間により、たった1度、週末に業務を停止しました

(EMEA、USAおよびAPAC)。移行後のシステムでも、安定性と信頼性は維持されなければなりません。Oracleは、これらの懸案事項に最新の「Triple-O」オンライン移行テクノロジーで対応しました。

プロジェクトCarl Zeissは、SAP Net- Weaver 7.0およびOracle Database 10g Release 2(10.2.04)でSAP ECC 6.0を使用しています。この記事で取り上げた最大のプラットフォームは、2.5TBのデータベースをベースにしています。この巨大なデータベースの移行に従来のSAP LOADを使用すると、データの転送だけで約40時間かかることになります。データ転送完了後に必要なインタフェース適用や他のフォローアップ作業を加えると、1回の週末で移行するのは実現不可能です。

この移行プロジェクトには、いくつかの課題がありました。

・インタフェースの適用と修正を含め、データベースを1回の週末で移行する

・ 多数のインタフェース(200以上)・ EMEA、USA、APACを同時にサポート

実装このプロジェクトは7月に開始され、実際の切替えは8月中旬に実行されました。

Carl Zeissの要件を満たすために、Siemens IT Solutions and Servicesは、移行にOracle Triple-Oを使用しました。これは、SAPをサポートする様々なシステム・プラットフォーム( U N I X 、L i n u x 、Windows)で使用できます。

Triple-Oは、次の2つのコンポーネントで構成されます。

・O2O ソース・データベースからターゲット・データベー

スへの移行は、指定された時間に開始されます。最初に新しいデータベースと古いデータベースが完全に同期されます。これは移行のスタート地点としてステータスされます。移行の差分データは非常に小さい差分データとして常に同期するように動作します。

・新しいターゲット・データベースに対する、最終更新は、Triple-Oコンポーネントを使用してオンラインで開始されます。このため、Triple-OはO2O移行中にソース・データベースで発生したすべての変更を記録できます。

CARL ZEISSにおけるORACLEからORACLEへのオンライン移行

OracleからOracleへのオンライン移行(Triple-O)

は、大規模システムの移行を実行するための新し

い技術です。このプロセスの採用で、Carl Zeissは1

回の週末で著しい可用性の制限もなく、グローバル

ERPシステムを移行できました。

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63Carl Zeiss における Oracle オンライン移行

O2Oで移行が完了し、計画どおり移行のIT操作が終了すると、記録されたデータベースの変更でターゲット・データベースが更新されます。この作業の推定時間は30分程度です。そのため、インタフェース適用、修正、テストおよび稼動開始の決定まで、十分な時間が残ります。

SAPのターゲット・システムが作成され、ソース・システムがターゲットに切り替えられたあと、移行中に予想された基本的なSAPレベルの修正と、インタフェース適用が開始されます。

移行を成功させるには、Carl Zeissの専門家の支援を得て、実際のプロセスを2回テストする必要がありました。1回目のテストは新しいターゲット・システムへのテスト移行の一部として、もう1回は、新しいテスト管理システムのテストです。

予定通り金曜日に実際の移行が開始されたときは、プロジェクトに参加した全員が完全に準備を完了していました。最終登録日時は、午後9時です。システムの電源が落とされました。すぐに電源が再投入され、テストが開始されました。

30分で同期化が完了しました。次に、APAC、USAおよびEMEAの各地域で、必要な財務チェックとコンプライアンス・チェック、およびユーザー受入れテストが開始されました。

土曜日の午前零時前に、チームは本番への切り替えを完了しました。

技術プラットフォーム: Oracle Triple-O新しいオンライン 移 行テクノロジ ーの「O r a c l e Triple-O」は、データ・センターのすべてのホストに繰返し要件がある場合に推奨します。

・大規模なOracleデータベース環境を新しいシステム・プラットフォームに短期間で移行する場合

・データベース環境の再編成・データベースのアップグレード・RAC実装・新しく、より高性能なシステム・プラットフォームの

インストール・新しいストレージ・ソリューションの実現

Oracle Triple-Oは、ソース・システムからターゲット・システムにデータを転送するための効率の良い機能で、データ同期化にはGolden Gateを使用します。Oracleの移行は、いつでも中断でき、実際の本番プラットフォームは、まったく制限されることがありません。

Oracle Triple-Oは、SAPが認定する機能です。詳細は、SAP Note 1508271、またはwww.oracle.com/sapを参照してください。

Siemensからの引用Triple-O(OracleからOracleへのオンライン移行)

は、革新的なO2Oの次期開発製品です。Triple-Oに

よって、ウィークデーが始まる前の週末の数時間で、

我々はこのプロジェクトの移行を完了させることが

できました。

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Bauerfeind AGは、医療補助具を製造するドイツのトップ企業です。Bauerfeind AGでは、現状、SAP ERPやSAP CRMなどの本番システムで2.8TB、SAP NetWeaver BWシステムで2.6TBのデータ・ボリュームを管理する必要があります。SAP環境に統合された他のシステム用に、さらに0.5TB要求されています。

2002年、この企業はSAP Business Suiteをベースにした企業全体を一元管理する現代的な業務管理戦略の設計に着手し、5年のソリューションの実装プログラムをスタートさせました。このプロジェクト期間中に、Brain ASやMAS 90などのレガシー・システムの交換、全面的なネットワーク・インフラの入替え、新しい一元管理ストレージ・ソリューションの構築が必要でした。構築するソリューションは、成長を続ける企業のニーズに応じて拡張できなければなりません。

プロジェクト開始の早い段階でBauerfeind AGは、Unix OSを搭載したIBM Power Systemsサーバーで、Oracle Real Application Clusters(RAC)に複数ノードのアクティブ/アクティブ構成を設定し、SAP環境のデータベースを実行することを決定しました。レガシーシステムに代わりにSAP Business Suiteを全社的に配置し、新しいIBM Power SystemsとIBM System StorageでSAP環境を柔軟に動的な方法で管理できるようにします。

管理とSAPの操作は、IBM GPFS(グローバル・パラレル・ファイル・システム)の使用で大幅に簡素化されました。構築されたBauerfeind AGのインフラストラクチャでは、GPFSは、AIXオペレーティング・システムで実行するSAP環境に必要なクラスタ化ファイル・システムです。GPFSは、Oracle 10.2.04 RACノードで同一のデータベース表に同時にアクセスできるようにします。また、GPFSは個別のPowerサーバーまたはLPARにあるSAPシステムを高速かつ柔軟にプロビジョニングできます。このランドスケープから、VMSベンチマークで実証済みの、極めて高いコストパフォーマンスを得ることができます。

24時間体制で顧客が得るメリットBauerfe ind AGにとって、業務アプリケーションを24時間継続して使用できることが重要でした。Bauerfeind AGの海外支社は9つのタイムゾーンにまたがり、休みなくどこかのユーザーがSAPシステムにアクセスしています。そのため、計画停止の時間枠は非常に限られています。この要素は、プロジェクトのスタートから、プラットフォームの選択やアーキテクチャに大きな影響を与えました。

SAP ERPシステムの同時接続ユーザーは、合計500~600人(ライセンス付与された1,100のSAPユーザーの約50%)です。さらに、SAP CRMやSAP NetWeaver BWなど、他のSAPアプリケーションを使用する特別なユーザーも大勢います。インフラストラクチャの合計負荷を増加させる別の重要な要素は、約2,000のB2B同時ユーザーです。Bauerfeind AGは、プロフェッショナル・ユーザー(医療機器、薬剤および医療関係者)をオンラインでSAP eCommerceシステムに統合し、24時間以内の配達もおこなう、迅速で効率的な発注システムを提供しています。

O R A C L E R E A L A P P L I C A T I O N C L U S T E R S( R A C )F O R S A PとI B M P O W E R SYSTEMS:無休運用に適した選択

Bauerfeind AGwww.bauerfeind.com

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65Bauerfeind AG の SAP on RAC

管理作業と運用コストの削減、より少ない周辺機器、ネットワークの複雑さを大幅な軽減によって、企業の成長に伴い増加する新規のSAPユーザーをシームレスに統合できます。Oracle Real Application Clustersは、データベース・サーバーに高い可用性を提供します。SAPアプリケーション・サーバーが障害を検出すると、GPFSは迅速に再プロビジョニングを開始します。PowerVM仮想化により、高い平均のシステム使用率が得られると同時に、一定の応答時間が維持できます。

ITチームは、高度に標準化されたSAP環境とITインフラストラクチャにより、従業員数を増加せずに、さらに多くのシステムとユーザーの対応ができます。また、容易に機能が拡張でき、会社の成長に合せて調整できる柔軟で動的なインフラとして、Bauerfeind AGはSAPのグローバル展開のもう1つの前提条件として、サーバー仮想化を指定しました。

SAP環境は、VPN接続を介し、ドイツの本社のユーザーだけでなく、世界中の支社がリモートで使用しています。これらのVPNは、複数の異なるプロバイダが提供する完全に冗長なWANネットワークで接続され、WANに障害が発生した場合は、ISDNダイアルアップ接続も使用できます。

Bauerfeind AGは、SAP Dispatcherを使用して、ログオン時にブレード上のダイアログ・インスタンス間で初期ロードバランシングを管理しています。Oracle RACのデータベース・ノードの容量を効率的に使用するように、SAPユーザーは主に使用するアプリケーションに従い、ログオン・グループにグループ分けされます。次に、これらのグループはRACノードの2つのうちどちらかの表に初期アクセスします。

IBM Power 570サーバー上で実行される大規模なSAP本番システムのデータベースは、アクティブ/アクティブ型のクラスタ構成です。Oracle RACを使用する1つの理由は、ノードを追加してワークロードの増加に対応できる、水平拡張のためです。2つのデータベース・ノードのうち1つに障害が発生しても、もう一方にすべてのワークロードを切り替えられるため、データベース・サーバーのスループットの50パーセントが維持され、障害が発生したノードの修理が完了するまで、システムがオンラインに保たれます。SAP Central Services for ABAPシステム

(ASCS)も、Oracle SAPCTLユーティリティを使用して生存するノードに移され、シングル・ポイント障害を排除します。

SAP Business Suiteの仮想化パラメータ

可用性要件の対応可用性要件に対応するため、Bauerfeind AGはデータベース・レベルのクラスタ・ソリューションを選択しました。これは、Oracle Real Application Clusters

(RAC)と接続されたOracle Clusterwareで実現されました。基礎のトポロジは、シングル・ポイント障害ごとに完全な冗長性を持たせるように設計されました。クラスタ・ノードは障害リカバリの理由から、Bauerfeind AG敷地内の2つの別な場所に分散されました。さらに、3番目の「選抜データ・センター」があり、ここにはタイブレーカ・ノードとして専用サーバーとディスクが設置されました。

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66 Oracle Advanced Security Option (ASO) for SAP

これは、極めて反応の速いクラスタで、いわゆる「スプリットブレイン」を排除するために重要です。スプリットブレインは、2つのアクティブなデータ・センター間のネットワーク接続またはハートビートが中断されると発生します。この状況では、クラスタ・ソフトウェアが、他のノードで完全な故障が発生したと判断するため、独立したGPFSノードとRACノードそれぞれが、SAPシステム全体の占有を試行します。このため、2つのユーザー・グループがそれぞれノードAとノードBでアクティブのまま、同じSAPインスタンスを実行するという状況が発生します。

2つのユーザー・グループのトランザクションは、SAPデータベースで不整合の原因になります。これはやがてデータ破損となり、ビジネス・プロセスを正しく管理できなくなります。この状況を回避するために、タイブレーカ・ノードが使用されます。最初にこのディスクにアクセスおよび予約したクラスタ・サイトがプライマリになり、データの再同期の間、プライマリとして稼動します。

Bauerfeind AGについてBauerfeind AGは、サポータ、整形器具、圧縮ストッキングおよび矯正用シューズなどの医療補助器具を専門に製造する会社です。

本社はドイツのツォイレンローダにあり、従業員数は約2,000人です。Bauerfeind AGでは、製造工場の他に、科学者、開業医および小売業者が新製品の研究および開発に携わるBauerfeind Innovation Centreと、同社の製品のトレーニングをおこなうBauerfeind Academyを運営しています。

1984年から、Bauerfeind AGはヨーロッパ、米国およびアジアに支社を展開しました。企業のオーナーであるProfessor Bauerfeind氏は、将来のビジネス要件に適応するために、企業の組織構造を刷新する必要を感じました。このリニューアル戦略の中心は、共同出資会社の合併と同時に、一元管理を推進する概念でした。ビジネス・プロセスは再編成され、企業全体で一貫性のある標準化された企業姿勢が確立されました。水平拡張と垂直拡張を組み合せたSAPランドスケープ

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oracle.com/[email protected]

Only Oracle Database11gRelease2 provides for

SAPcustomers

Copyright © 2010, Oracle. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its a affiliates.Other names may be trademarks of their respective owners.

Oracle – the # 1 Database for Deploying SAP Applications

Oracle other DBs

Fully integrated, platform independent active-activeclustering solution for both SAP and database throughRAC and Clusterware/SAPCTL

Enhanced Add COLUMN Functionality

High Performance NAS Storage through Direct NFS

Online Patching

Real Application Testing Option

Updatable Standby Database

RMAN Backup Compression, RMAN Backup Encryption

SecureFile out-of-line LOB data compression

Deferred Segments Creations

Disk-Based Bitmap Indexes

Tablespace Encryption

Data Guard Secure Network Transport

Database Vault

Automatic Workload Repository (AWR)

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Oracle Support for SAP顧客中心のSAPとのパートナシップを強力にしているのは、SAPの要求に応える常勤のオンサイトのテクニカル・スタッフです。これらの「エキスパート・センター」は、SAPによるOracleの開発レベルのサポートために待機し、重要な問題のサポートから「本番ダウン」などのシステム停止状態まで、さまざまな状況に対して迅速な支援を提供します。センターは、ヴァルドルフ、東京およびパロアルトの3カ所にあります。SAP顧客に対しても広い範囲の事前対応サポートを提供します。サポートには、増加するデータ・ボリュームの管理、パフォーマンスの最適化、高可用性ソリューションの設定、SAPシステムとOracleデータベース間のデータ交換などが含まれます。SAPとOracleを統合したサポート・モデルは、20年以上に渡る密接な共同作業によって築かれ、迅速な対応と将来を見越したサービスを提供します。

Advanced Customer ServicesによるOracle Direct Customer Support多くの 顧 客 は、S A P の 統 合サポートの 他 に直 接Oracle Supportを利用して、SAP-Oracle構成環境の中でより高いパフォーマンスとROIを達成しています。これらのサービスは、OracleのAdvanced Customer Services(ACS)組織からご利用いただけます。Advanced Customer Servicesのエキスパートは、世界中の顧客に行き届いたサービスを直接提供して、すべてのOracleシステムのパフォーマンスを最大に引き出し生産性を向上させます。

「SAPは、Orac leとの連携によって、質の高いサポートを提供します。しかし、私たちの共通の顧客の多くは、Oracleの性能を最大限に活用するために、データベース環境に対するより高レベルのサポートを求めています。私たちの年間サービスは、サポートを次のレベルに押し上げます。」とOracle Advanced Customer Servicesの副社長であるLarry Abramson氏は説明します。

このサービスは、年間の運用サポート、Assis ted Services Engagements、オンサイトのテクニカル・スキル・ワークショップという3つのレベルで提供されます。Oracle Database 11gのように、SAPがOracle

データベースの最新バージョンを認定すれば、より早いスピード、スケーラビリティ、ITコストの削減が実現します。Oracle Advanced Customer Servicesは、顧客がこのテクノロジーをSAPアプリケーションに適用し、その活用を支援する専門知識と認証を提供します。さらに、Database Vault、DataGuard、PartitioningおよびRACなどのオラクルデータベースの機能を配置し活用するオンサイト支援で、SAPアプリケーションの要件に適したシステムの構成と設定ができます。SAP環境向けのAdvanced Customer Services Database Servicesは、すべてオラクルのエキスパートによって提供されます。このエキスパートたちは、全体的なシステムのパフォーマンス、安定性およびリカバリ可能性を実現するOracleテクノロジーを、最大限に利用するスキルがあります。

顧客のビジネスにカスタマイズされたOracle with SAPのエキスパート・ガイドSAP環境のデータベース・サービスは、3つのレベルの年間サービスを提供しますが、これは、顧客固有の要件を満たすための契約やワークショップと組み合せることができます。

Advanced Support Assistance – 単一の連絡先を通じたサービス要求の支援と対応。Service Delivery Manager(SDM)により、適任のスタッフと組織が必要な行動計画に割り当てられ、より効率的かつ効果的に問題を解決します。

Business Critical Assistance – サービス要求の解答を、プロアクティブなアドバイス、個別の運用およびプロジェクトにカスタマイズした支援と組み合せます。担当のSDMは、お客様の企業のバックグラウンド機能とIT目標を開発するエンジニアのチームをコーディネイトし、各プロジェクトを成功に導きます。

ORACLE ADVANCED CUSTOMER SERVICES FOR SAP

SAP環境向けのデータベース・サービス

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69Oracle Advanced Customer Service(ACS)for SAP

Solution Support Center – もっとも包括的なサービスを提供します。サービスは、使用の環境、運用およびプロジェクトをよく理解したエンジニアのチームが担当します。この専門的なエンジニアのチームは、重要なサービス要求と評価、また根本原因の分析など、一連のプロアクティブ・サービスの支援を提供します。このサービスは直通のアクセス・ホットラインから利用できます。

Oracle/SAP指向のワークショップとエンゲージメント顧客が安心して、SAP環境のOracleデータベースの最適化を任せることができるスタッフをトレーニングするワークショップが作られています。SAPアプリケーションとOracleデータベースの相互運用の知識を持つ専門家が担当します。Oracle Advanced Customer Servicesは、SAPとの長い技術的なパートナシップから得た情報を使用して、次のテクニカル・スキル・ワークショップを提供します。

・ Fundamentals of Oracle database for SAP ERP(レベルI)

・ Oracle Advanced Performance Tuning for SAP ERP(レベルII)

・ Oracle Expert for SAP(レベルIII)・ Oracle Database 11g for SAP Business Suite

Technical Skills Workshop・ Oracle Database Administrat ion for SAP

Business Intelligence・ Oracle Real Application Clusters for SAP・ SAP ERP ABAP Tuning with Oracle database

Platform

実績のある一連のワークショップに加え、新しいワークショップOracle Security for SAP ERP Customersをご要望にお応えして提供することになりました。このワークショップでは、Oracleデータベースの機能を活用した、データベース・レベルのデプロイメントの保護に焦点を当てます。顧客はこのワークショップから、より効率的な外部および内部のコンプライアンスとセキュリティ要件に対応する方法を学習します、主な内容は、次のとおりです。データベースユーザー・セキュリティ、監査、ネットワーク・セキュリティ、Transparent Data EncryptionおよびOracle Database Vault。

これらのテクニカル・スキル・ワークショップは、顧客の固有の状況や目標に合せて内容を変更/追加して、より役立つ価値あるワークショップにすることができます。テクニカル・スキル・ワークショップは、顧客の要望を盛り込んだ内容で、スケジュールにも要望を反映します。

多くの顧客は、データベースのアップグレード、移行、Oracleデータベースの機能の利用に、OracleとSAPの深い経験と専門知識が必要であることを認識しています。

顧客にとって、もっとも関心のある一般的なテーマは、次のとおりです。

・ データベースのヘルス・チェック・ データベースのパーティショニング・ SAP ERP管理概要・ 概要の再検討と証明・ ホット・スタンバイ/Data Guardの実装・ バックアップ/リストア/リカバリ・ RACセットアップ支援・ HW移行「O2O」/Orac le(プロバイダとしての

Oracle Advanced Customer Services)・ HW移行支援「O2O」パッケージ(支援としての

Advanced Customer Services)・ データベース移行支援・ データベース再編成

SAP環境のAdvanced Customer Services Databese Servicesを利用すると、オラクルの分野ごとのエキスパート、ITプロフェッショナル、開発者と親交を深めながら、Oracle環境の価値を最大にすることができます。

データベースのヘルス・チェック/パフォーマンス分析すべてのSAP顧客にとって、パフォーマンスはSAPシステムの導入と運用を成功させる重要なポイントです。Oracleの熟練したスタッフは、Oracleデータベースの詳細な知識があるだけでなく、SAP環境におけるOracleの複雑さについても熟知しています。配置開始時とアプリケーションのライフサイクル全体に渡って定期的にデータベースのヘルスチェックを実施することで、適切な構成と最適なパフォーマンスのための調整を確保できます。

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高可用性/バックアップ概要SAPシステムの可用性が低下すると、間違いなく大きな問題(物流や財務)が発生します。ミッション・クリティカルな環境で不意の停止時間が発生する危険性を極力なくすために、IT組織は、フェイルオーバーやリカバリ可能性をプロアクティブに計画する必要があります。Oracleのデータベース製品は、ハードウェア・クラスタ、ミラー化テクノロジー、スタンバイ・データベース、RACおよびData Guardなど、他とは異なる手法を使用できます。Oracle Advanced Customer Servicesは、これらのさまざまな手法を適用した場合の包括的なメリットとデメリットをアドバイスし、選択されたソリューションの実装を支援します。

SAP向けのOracle RACの対応「Real Application Clusters」(RAC)オプションを使用すると、データベース・インスタンスを複数のサーバーやノードに分散できます。これにより、Oracleデータベース・システムの高可用性に新しい可能性が提供され、システム・リソースのディメンションやスケーラビリティをより柔軟にすることができます。Oracle Advanced Customer Servicesは、SAP環境でRACを使用するための計画、テクニカル・ワークショップ、および実装を支援するプロフェッショナル・サービスを提供します。

SAP向けのデータベース移行サービスすべてのSAP ERP実装の多くは、Oracleデータベースで実行されています。Oracle Advanced Customer Services for SAPグループは、データベース移行に対しSAPから認定されています。SAP Business SuiteインストールのOracle以外のデータベースからOracleへの移行を希望する企業を支援しています。Oracleの移行サービスで高い評価を受けている点は、DBAの観点から変更を良く理解していることです。Oracle Advanced Customer Servicesは、顧客のスタッフによる移行計画の実行と新しいデータベース操作の習得を支援します。

極めて迅速にSAPシステム用データベースを再編成およびトランジションするO2Oトランジション・サービスオラクルは、SAP ERPおよびSAP BWの市場で最高のデータベース・プロバイダです。オラクルは、顧客が選択できる多彩なサービス・プログラム作成しました。このプログラムは、Oracle DBを使用するSAP顧客に最高のサポートを提供します。このプログラムには、「異機種データベース移行」や「データベース再編成」などの領域の特殊サービスを含めることができます。

O2Oトランジション・サービスO2O(Oracle-To-Oracle)トランジション・サービス・セットは、Oracle SupportとドイツのワルドルフにあるSolution Center SAPによって作成され、増加する顧客の可用性に対応します。このサービス・セットを使用すると、トラブルなしにハードウェアの移行を実行し、本番環境に悪影響を与えずにデータベースの一部または全部を再編成できます。この方法は、Oracle 8.1.7以上がインストールされたすべてのオペレーティング・システムをサポートし、ハードウェアに依存しません。

異機種データベース移行O2Oサービス・セットは、より迅速で信頼性の高い方法によるハードウェア・プラットフォームの交換サービスをOracle顧客に提供します。2TBを超える巨大なSAPシステムでも、1回の週末で移行できます(スループットが非常に高く、平均のデータ負荷が500GB/h以上)。以前は実行不可能であったシステムも、現在は戦略的選択の対象にすることができます。この方法で移行したシステムは、移行完了後、SAPが完全にサポートします。

データベース再編成このサービス・セットは、データベース再編成にも使用できます。この方法は本番環境の包括的な「ゼロ・リスク」戦略としても推奨します。再編成は、データベース全体、または各表領域を対象に実行できます。

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71Oracle Advanced Customer Service(ACS)for SAP

O2O機能の概要Oracle Database for SAP Support Servicesチームがグローバルに提供するO2Oサービスは、世界各地の400件を超えるSAPおよびSAP以外の移行に使用されています。最初の開発から、多くの機能が追加されました。より広い範囲の各種データベース・システムや構成、様々な移行使用例(WLANを使用した移行)もサポートできるようになりました。O2Oの主な機能は次のとおりです。

・ すべてのUNIX、LinuxおよびWindowsオペレーティング・システムで実行可能。異機種データベース間の移行も可能

・ 自動化されたスケジュール・ソフトウェアで移行が容易

・ SAPスキーマ名を含めたデータベース・ユーザー名の変更

・ SAPの単一表領域レイアウトへの移行・ 各表領域レイアウト作成、レガシー・データベース

の場合も可能・ 選択した表および索引を個別のの表領域に移動

(Input-Fileにより定義)・ 選択したデータベース・ユーザーを移行から除外

(Input-Fileで定義)・ 選択した表のみの表構造がコピー可能。サイズを

削減したデータベースのコピーの作成・ デフォルトで再開可能なトランザクション(24時間

のジョブ凍結)・ 任意の順序ですべてのオプションの組合せが可

能。ターゲット・システムの必要な表領域のサイズを自動的に計算。

・ 巨大な表にはパラレル・コピー方式を使用・ 外部スクリプトをインポートし、カスタマイズした移

行スクリプトを作成可能(パーティション化)・ 列「MANDT」に基づいた簡素なリスト・パーティ

ション化が可能・ IOTサポート・ 拡張パーティション化のサポート(サブ・パーティ

ション化、グローバル、グローバル・パーティションおよびローカル索引)

・ LO BまたはLO N G R AWデータ型を持つ 表のDataPumpエクスポート/インポートをサポート

・ 移行中の表ソートをサポート・ ターゲット・システムの索引圧縮(10g)・ Oracle Database 11gの表圧縮・ ソース・システムとターゲット・システムの各表の行

カウントに基づいた拡張移行チェック

特殊機能・ ファイル・システム・レイアウトの最適化・ 既存のシステムを長期に渡り最新状態に更新

(LMTS、ASSM)・ 完全なデータベース再編成・ データベース・サイズの最小化・ 本番環境の「ゼロ・リスク」戦略・ システム可用性の最大化・ 500GB/h以上の変換速度が可能

Oracle to Oracle ONLINE(Triple-O)ワルドルフ(ドイツ)のOracle Support and Service Team for SAPは、次の移行が可能な新しいオンライン移行プロセスを開発しました。

・ オペレーティング・システム・ ハードウェア・プラットフォーム・ またはデータベース・リリース

SAPシステムの停止時間はわずか数分です。このACSオンライン・データベース・トランザクション・プロセスは、「Triple-O」と呼ばれ、Oracle GoldenGateをベースにしています。

Oracle GoldenGateは、異機種環境のデータをレプリケーション可能にする包括的ソフトウェア・パッケージです。この製品セットを使用すると、高可用性ソリューション、リアルタイムのデータ統合、トランザクションにより変更されたデータの取得、データ・レプリケーション、変換、および業務系エンタープライズ・システムと分析系エンタープライズ・システムとの比較検証を実現できます。

Oracle to Oracle Online(Triple O)は、移行に必要な停止時間を大幅に削減します。

O2Oオンライン移行では、次を実行できます。

・ OSレベルでクロス・プラットフォーム移行を実行できます。任意のサイズのOracleデータベース上のSAP ERP、SAP BW、CRMおよびXIがサポートするすべてのオペレーティング・システム間でシステムを移行できます。

ソース・システムとターゲット・システムは、UNIX、LinuxおよびWindowsのいずれの組合せでもサポートされます。

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72 Oracle Advanced Customer Service(ACS)for SAP

・ 移行中にデータベースをアップグレードできます。このリリースから、移行中にOracle 11.2への直接アップグレードが可能になりました。

次の場合に役立ちます。・ データベース再編成・ データベースのアップグレード・ RAC実装ハードウェアの新規実装・ 新しいストレージ・システム新しいデータベース機能の実装・ 表圧縮(Advanced Compression)・ 索引圧縮・ パーティション化・ Automatic Storage Management - ASM・ TDE/セキュリティ

このソリューションはSAP認定済で、入手可能です。Oracle Support and Services for SAPチームは、いつでも支援する用意があります。

詳細は、SAP Note: 150827を参照してください。

SAP顧客向けのOracle PartitioningOracle Partit ioningは、Oracle Database 10g Enterpr ise Ed i t ionのオプションです(Orac le D a t a b a s e 1 1 g 認 証にも付 属します)。O r a c l e Partitioningの技術を簡単に説明すると、データベース内の表および索引を、より小さい部分に分割します。オラクルは、値の範囲で表を「パーティション化」できるため、たとえば2010年1月1日から2010年1月31日までのデータは、このデータ独自のパーティションに常駐します。オラクルは、値リストで表をパーティショニングできるため、たとえば、北アメリカのデータとヨーロッパのデータを、それぞれ別のパーティションにすることができます。大規模データベースの管理には、パーティション機能が不可欠です。

パーティショニングは、一貫したパフォーマンスを維持しつつ、非常に大きなデータセットに合せてデータベースを増減できる機能です。そのためにハードウェア・リソースや管理作業が極端に増加することはありません。Oracle Partitioningは、コア・データベース・エンジンに組み込まれ、オラクルの管理ツールがサポートします。

SAPアプリケーションからは、パーティショニングは完全に透過的です。このため、パーティション機能の使用に必要なアプリケーションやSQL文の変更はありません。Partitioning for SAPは、SAP Kernel 6.20

のSAP Release 4.6C(SAP Note 742243を参照)からサポートされています。

Oracle Database 11gO r a c l e D a t a b a s e 1 1 g に は 、A d v a n c e d Compression、DirectNFS、SecurefilesおよびOnline Patchingなどの新機能と拡張機能が追加されています。迅速な配置への要望や期待がこのビルドを可能にしました。さらに、Database VaultのサポートもSAPから認定されています。

Advanced Customer Servicesは、SAPのサポート要件を満たしながら、SAPユーザーが効率良く円滑にOracle Database 11gにアップグレードするためのアドバイスと支援を提供します。ITスタッフがOracle Database 11gの多くの機能を理解し、配置が簡単にできるように支援するテクニカル・ワークショップも開発中です。

Oracle Advanced Customer Servicesは、SAPとの継続的なサポートとパートナシップを通じ、または顧客のIT組織からの直接の申し込みなどの方法で、SAPアプリケーションの操作に熟練した個別サービスを提供します。詳細は次にお問合せください。[email protected]

連絡先: EMEA:

Michael Weick

[email protected]

Oracle Support for SAP Customers

Altrottstr. 31

69190 Walldorf

USA:

Oracle Corporation

Derek Oats

Nashua, NH, 03062

[email protected]

日本、APAC、ANZ:

Oracle Japan

Eisuke Sekiguchi

[email protected]

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Support for Oracle Functions in the SAP Environments

Oracle Database 10g Integration into the SAP Environment

Oracle Database 10g – New Functions

Oracle Database 11g Integration in SAP Environment

SecureFiles – The New Way to Store LOB Data

BR*Tools support for Oracle 11g

Oracle 11.2 Central Technical Note

Oracle Database 11.2 for SAP versions

Oracle Database Licensing Restrictions

Oracle License Scope & Required Oracle Options

Required Oracle Options for DBA Cockpit

Oracle 10.2 Extended Support

Future HPUX Itanium Support for Oracle Database

Usage of Oracle Compression and BW

Use of Index Key Compression for Oracle Databases

FAQ Oracle Compression

LOB Conversion and Table Compression with BRSPACE 7.20

Advanced Compression for SAP Systems

Support for Index Compression in BRSPACE 7.20

General Table Partitioning

Deinstallation of Oracle Partitioning Option (SAP BW)

Partitioning Engine for Oracle

Oracle RAC Support in the SAP Environment

Automatic Storage Management (ASM)

The Real Application Testing Option

—Advanced Security – Network Encryption

Advanced Security – Transparent Data Encryption

Advanced Security – Backup Encryption

Using Oracle Database Vault in an SAP Environment

Database Vault for SAP Policy Scripts

Oracle Enterprise Manager Database Control

Oracle Enterprise Manager (OEM) in the SAP Environment

Oracle Flashback FAQ

Oracle Flashback Database Technology

SAP Software and Oracle Linux

Oracle Linux 5.x SAP installation and upgrade

SAP Software on Linux

Oracle to Oracle Online Migration (“Triple O”)

Support of IBM Dynamic LPAR and Micropartitioning

Support of Oracle for VMware

Support of Oracle Database for XEN and KVM

Quick Reference for ADRCI and ADR

Upgrade Scripts

Instant Client

Patches/Patch Collections

Troubleshooting the Software Installation

Troubleshooting the Database Upgrade

Database Parameter Settings

Current Patch Set

noisreV BDeltiT etoNrebmuN etoNOverview: Feature Support

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Overview: License & Maintenance information

DB Option: Compression

DB Option: Partitioning

DB Option: Real Application Clusters (RAC)

DB Option: Real Application Testing (RAT)

DB Option: Security

DB Administration: Tools

DB Administration: Backup & Recovery

OS Platforms: General

OS Platforms: Virtualization

Technical Details: Installation, Upgrade, Patches

Oracle DB related Notes for SAP For Oracle Solaris and latest DB Notes please see: service.sap.com

Page 76: NEW -  · PDF fileOracle Linux 5は、SAPにより、X86_64プラットフォームのOralce Database 11g R2 ... Oracle Real Application Clusters(RAC

本冊子は、2011年Oracle Corporation, Oracle for SAP Global Technology Center発行「Oracle for SAP Technology Update No.20」を一部翻訳、再構成したものです。

本カタログの情報は、2011年8月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。*OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Copyright © 2011, Oracle. All rights reserved.

代理店名

お問い合わせ窓口 0120-155-096oracle.com/jp/directURL

T E L

〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センターoracle.com/jp

日本オラクル株式会社