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特定非営利活動法人夢んぼ 15周年 発行 NPO法人夢んぼ 愛西市町方町大山田 61-1 (0567)25-5913 Email:[email protected] URL:http://yumenbo.org NPO法人夢んぼ会報誌 The future 2019.11VOL.169 理事長 菊池 利哉 私が小学三年生の時の作文が出てきた。テーマは将来の夢。 「僕は将来お医者さんになりたい。」と書いてあった。出だしは良かったが、その後に続く文章が 恥ずかしい「理由は、お医者さんは家が病院だからゆっくり寝ていられるからです。」と書いて あった。 子どもたちの夢はなんだろう?私の夢を振り返った時、そこには、一つの意味があった。 実家近くの名医石田クリニックの石田先生だ。内科の先生で多くの人の信頼を集めていた。 時間外でもピンポンを押せば診てくれる。背が高くて白髪で、今の言葉で言うならダンディー。 その先生への憧れがあった。憧れが夢をつくる。その影響で小学四年生の頃、懸命に読んだ漫 画がある。週刊マガジン連載の「スーパードクターK」だ。ブラックジャックとドクターXを足して2 で割った様な作品だった。 この作品の中でドクターKは「患者を家族と思え」と強く訴えていたのが印象的だ。そしていつ頃 だろう、ドクターになる夢は無くなった。いや無くなったのではなく現実を知ったのだろう。 そういう意味では今の福祉従事者というのは何番目の夢だっただろう。どちらにしても、夢を持 つ度に憧れた人がいたことは事実だ。 夢んぼ設立から15年。子どもたちは福祉従事者に憧れてくれただろうか?職員一人一人が子 どもたちの憧れの存在になっているだろうか?夢んぼは皆様の信頼を得ているだろうか?まだ まだと思われるかもしれないが、懸命に努力していく。 そして、確実に言えることは、15年間の歩みの中で夢んぼイズムは育まれた。夢んぼの理事、 職員は「子どもたち一人ひとりを家族だと思い」今日の活動を行っています。 令和元年11月25日に15周年を迎えるNPO法人夢んぼを、これかもどうぞよろしく お願い申し上げます。

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Page 1: NPO法人夢んぼ会報誌 ¨ ¤yumenbo.org/wp-content/uploads/2019/11/R1-11.pdf職員コメント <髙瀬 ゆきな> 文章 - 3 - YUMENBO 夢んぼ周辺をウォーキ ングして秋の訪れを肌

特定非営利活動法人夢んぼ 15周年

発行

NPO法人夢んぼ

愛西市町方町大山田 61-1

(0567)25-5913

Email:[email protected]

URL:http://yumenbo.org

YUMENBO

NPO法人夢んぼ会報誌

The future

2019.11VOL.169

理事長 菊池 利哉

私が小学三年生の時の作文が出てきた。テーマは将来の夢。「僕は将来お医者さんになりたい。」と書いてあった。出だしは良かったが、その後に続く文章が恥ずかしい「理由は、お医者さんは家が病院だからゆっくり寝ていられるからです。」と書いてあった。

子どもたちの夢はなんだろう?私の夢を振り返った時、そこには、一つの意味があった。実家近くの名医石田クリニックの石田先生だ。内科の先生で多くの人の信頼を集めていた。時間外でもピンポンを押せば診てくれる。背が高くて白髪で、今の言葉で言うならダンディー。その先生への憧れがあった。憧れが夢をつくる。その影響で小学四年生の頃、懸命に読んだ漫画がある。週刊マガジン連載の「スーパードクターK」だ。ブラックジャックとドクターXを足して2で割った様な作品だった。この作品の中でドクターKは「患者を家族と思え」と強く訴えていたのが印象的だ。そしていつ頃だろう、ドクターになる夢は無くなった。いや無くなったのではなく現実を知ったのだろう。そういう意味では今の福祉従事者というのは何番目の夢だっただろう。どちらにしても、夢を持つ度に憧れた人がいたことは事実だ。

夢んぼ設立から15年。子どもたちは福祉従事者に憧れてくれただろうか?職員一人一人が子どもたちの憧れの存在になっているだろうか?夢んぼは皆様の信頼を得ているだろうか?まだまだと思われるかもしれないが、懸命に努力していく。そして、確実に言えることは、15年間の歩みの中で夢んぼイズムは育まれた。夢んぼの理事、職員は「子どもたち一人ひとりを家族だと思い」今日の活動を行っています。令和元年11月25日に15周年を迎えるNPO法人夢んぼを、これかもどうぞよろしくお願い申し上げます。

Page 2: NPO法人夢んぼ会報誌 ¨ ¤yumenbo.org/wp-content/uploads/2019/11/R1-11.pdf職員コメント <髙瀬 ゆきな> 文章 - 3 - YUMENBO 夢んぼ周辺をウォーキ ングして秋の訪れを肌

障害年金を受給するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。これを一般的に「受給のための3要件」といい、(1)加入要件(2)保険料納付要件(3)障害程度要件の3つがあり、今回は、(1)の加入要件について簡単にまとめます。

「原則として被保険者期間中に初診日のある傷病であること」

これが加入要件の定義です。「被保険者」についてざっくり補足すると、20歳以上60歳未満で日本に住所がある人は国民年金の「被保険者」で、働いている70歳未満の人で、給料から厚生年金保険料を引かれている人は厚生年金保険の「被保険者」です。

「初診日」の具体例の主なものをあげます。①初めて診療を受けた日②同じ傷病で転院した場合は、1番初めに医師等の診療を受けた日③過去の傷病が治癒し同じ傷病で再発している場合は、再発して医師等の診療を受けた日④健康診断により異常が発見され、療養に関する指示を受けた場合は健康診断日⑤傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同じ傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日⑥障害の原因となった傷病の前に相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日⑦先天性の知的障害(精神遅滞)は出生日

初診日について注意が必要な点を2点あげます。1点目は、障害年金の初診日は医師または歯科医師の診療を受けた日とされているので、整骨院や鍼灸院等は初診日と認められません。2点目は、発達障害は関連ある症状があって初めて診療を受けた日が初診日となり、知的障害(精神遅滞)とは異なります。

最後に、以下に該当する場合は、加入要件は問われません。

20歳到達日前に初診日がある場合被保険者であった者で、日本在住の60歳以上65歳未満に初診日がある場合

次回は、(2)保険料納付要件についてまとめようと思います!

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GK社会保険労務士事務所 河村 弦哉

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名古屋市港区にある工場で、企業実習を行わせて頂きました。

今回の実習で経験していただきたかった事は3つ!!①通勤距離(車通勤1時間)②フルタイム、8時間で働く体力③他者とのコミュニケーション

一週間実習を行ったご本人様の感想

①1時間でも通えると思っていたが、想像よりしんどかった。②訓練では6時間での業務のため、体力不足を感じた。③職場の雰囲気が良く、コミュニケーションについては、問題がなかった。

今回の貴重な経験を今後の訓練に活かしていきます。

「企業実習」

「障害年金」を受給するための要件(1)加入要件

愛西市障害者地域生活支援センター

PARTⅢ

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文章職員コメント <髙瀬 ゆきな>

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夢んぼ周辺をウォーキングして秋の訪れを肌で感じました☆彡

雨の日には傘をさして歩く練習にもチャレンジしてきました(*^-^*)

秋の遠足にチャレンジ☆彡公園で遊び、手作りのお弁当を食べて楽しい思い出がいっぱいできました(^^♪

『スイートポテトパイ』作りにチャレンジ!! 甘いさつまいもをパイ生地で包んで思い思いの形に仕上がり大満足☆彡

職員コメント <金田 眞有美>

昨年より第2夢んぼに勤務し、主に就学前の子どもたちが通う児童発達支援の保育士をしています。児童発達支援に通う子ども達にとって、夢んぼは初めての小さな社会。ここで関わる職員として、子ども達が安心して通えるように工夫し出来ることを増やしていきたい!!自分で『できた』という自信が持てるように関わりたいと思っています。第2夢んぼの前は、愛西市の委託事業で、特別支援学級に通う児童の支援を行う「特別支援教育支援員」をしていました。子どもたちが小学生になった時の様子を踏まえて、今できることを、支援員の経験を活かして子どもたちに関わっていきたいと思います

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油性ペンとエタノールでバッグを作りました。カップの丸い部分を活かして、輪ゴムで生地を止めたところに好きな色のペンで線や点の模様を描き、エタノールをスポイトで垂らすと模様が滲んでいきます。花火やお花のような模様や、グラデーションの模様など色の組み合わせによって、滲んでいく風合いも変わり「見てこれいい感じ!」「こんな風にできた!」「虹みたい♪」と個性豊かなバックが完成しました!

敬老の日にちなんでアロマックスバー作りをしました。好きな香り、好きな色や飾りを選びます。「この匂いが好き」「こんな感じでどうかな」など会話も楽しみながら、ワックスをみんなで溶かしクレヨンで着色します。固まっていく様子も実験のようで、「そろそろ?」「私はまだ」などじっくり観察しながら制作しました!最後に家族のことを思いながらメッセージカードを書きラッピング。誰かのために作る作品は一層力が入るようでみなさん思い思いに取り組む姿が見られました。

木の素材を活かした作品に挑戦。紙やすりで材料を滑らかにして頂き、マスキングテープで模様を考え貼り付け、色付け、テープはがし、組み立てまで頑張っていただきました。マスキングテープをはがすまでどんな模様になるかはお楽しみ。どれも同じ模様は存在しません。一人ひとりの個性があふれる作品になりました。今回の制作は作品展に展示する予定しています。是非見に来てください

入職して6年6ヵ月、になります。入職した時は私に何ができるだろうかと不安ながらに現場に入っていたことを今でも覚えています。困った時は上司や先輩方に相談しました。利用者さんと向き合う中で挑戦し、失敗もしました。失敗から学ぶことも多く、職員間で議論することもあります。そんなたくさんの経験から今の自分がいると思っています。なんであの時…と落ち込むこともありますが、「山村さん!」呼んでくれる子どもたちの姿にいつも頑張りスイッチが入ります!子どもたちが私に元気をくれます。夢んぼに来てくれる子供たちが大好きです。これからも一人ひとりが主役になれる機会をたくさん作っていけるよう、利用者様と向き合い、現場の仲間と一緒に、子ども達の5年先、10年先を考え、今できることに挑戦していきます!!

職員コメント <山村 翠>

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工場の中には、様々な製品があります。ご利用者様がそれぞれを担当していますが新しい製品の仕事が入ると、いつもと同じ担当というわけにはいきません。職員も仕事を覚え工程を考えます。ご利用者様の出来る事を増やし、自信に繋がるよう支援をしています。

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【調理実習】10月5日(土)ご飯を炊いておにぎりを作る&みそ汁の具材を切るに挑戦!具材を混ぜて、悪魔めしおにぎり&シンプルおにぎりを握っていきます。丸型・俵型の爆弾おにぎり2個が完成(^o^)/自分で作ったおにぎりは味も格別です。皆で食べる時は至福のひと時で、幸せそうな笑顔が最高でした(*^▽^*)。

~おにぎり&味噌汁作り~

【WS縁日】9月21日(土)地活の方たちと合同で縁日を行いました。スタッフ日比野によるギター演奏で夏休み中練習してきた【いなッピー音頭】や【ダンシングヒーロー】を踊ったり、射的、スーパーボールすくい、的投げなどの屋台を楽しみました。家から甚平を準備してきてくださる方もいて、祭り気分が更に盛り上がりました!! デイ②

【シェフズキッチン(月見うどん)】9月28日中秋の名月にふさわしいメニュー【月見うどん】を自分たちで献立を立て、買い物に行き、調理しました。当日、近くのスーパーでお好みの天ぷらやいなり寿司、うどんの材料を買い、戻って即行調理を分担し手際よく月見うどんを作りました。自分たちで下準備した具や薬味などをセンスよく盛り付けると、 ワークステーション内がちょっとしたセルフうどん店のようになりました。 デイ①

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職員コメント <川井 健大>

夢んぼに入社し2年10か月が過ぎました。まだまだ、勉強することだらけの毎日ですが、日々の関わりの中で子どもたちからとても大切なものを教わりました。それは“勇気”です。僕はもともと気弱で心配性な性格で、何をするにしても「大丈夫かな」「失敗したら…」と考えてしまいがちでした。ですが自分の苦手なこと、上手くできるかわからないことにも、勇気をもってやってみる、子どもたちの姿を目の前で見ることで勇気をもらいました。苦手なことに挑戦することは本当に勇気がいることだと思います。ですが、乗り越えられたら、新しい景色や今より楽しい出来事と出会える可能性が広がります。だからこそ、その最初の一歩を踏み出す手伝いをしたい。挑戦してみることの怖さを知っているからこそ、子どもと同じ目線に立ち、一歩ずつでも踏み出せるサポートをしていく。これからも子どもたちと一緒に成長していきたいと考えています。

「朝礼、言葉で伝えるトレーニング」一日の仕事が始まる。大切な時間です。一人ひとりの仕事内容の確認、納期の確認、仲間の皆がどんな仕事を今日行うのか、お互いで把握をして、助け合っていきます。

「振り返り、作業日報の記入」今日一日の仕事を振り返る時間です。今日の自分と真摯に向き合い、明日への活力に変えていきます。

癒しのわいなべでは、便秘気味、便秘に悩んでいる方が多くなりました。家族様にもデイサービス利用以外の際の

水分量や食事形態を確認させていただきました。

その結果水分量の不足や片寄りの食事内容がわかってきました。そこで近隣の住民さんからも秋野菜をいただけることも増え食物繊維を増量した食事の提供や水分摂取量のチェック家族様へのアドバイス等の強化を進めております。

また送迎中も秋を感じる時期となりヒガンバナを使った作品づくりも活動の中に取り入れました。

野菜たっぷりの食事

ヒガンバナの作品づくり

今回は、LSの「タマリュウ」の仕事についての様子をお伝えします。今行っている仕事内容は圃場の整理整頓。主に草むしり、タマリュウの地植えのための運搬作業などです。夏場の猛暑を乗り切り、ご利用者様も自分に自信がついてきた様子も伺えます。また社会人になって外で身体を動かす機会が少なくなって行く中、とても生き生きとした姿をみせ取り組んでくれる、このような農作業の時間は心身ともにいい時間になってくれていると感じています。これから季節は冬に向かっていきますが、みんなで力を合わせて頑張っていきます。