奪われた従姉の体 わ た 動 と 等 南 異 バ ら そ が 練...

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奪われた従姉の体 …… 調 使 使 使 使 使

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Page 1: 奪われた従姉の体 わ た 動 と 等 南 異 バ ら そ が 練 …tira.blog.jp/pdf/uba.pdf奪われた従姉の体 「 仕 方 な い よ。ま だ 一 年 だ し 、 何

奪われた従姉の体

奪われた従姉の体

Tira

「ほら、しっかりボール拾えよ」

「は、はいっ」

「マジで下手や奴らだな。お前ら、そんな事じゃ絶対レギュラーになれないぞ」

「す、すみません…

…」

北湖見高校の体育館では、今日もバレーボール部の厳しい練習が行われていた。空調の無い体育館は

異様な熱気に包まれており、熱中症にならないようペットボトルが壁際に何本も並んでいた。

三面張れるバレーコートは北側を男子バレーボール部、中央を女子バレーボール部が使用し、空いた

南側のスペースでは剣道部が練習を行っていた。他にもバスケットボール部やバドミントン部、卓球部

等が使用するが、それぞれ曜日で使い分けを行っていた。

男女バレーボール部は水曜から金曜日の三日間使用できるのだが、その時間を少しでも有効に使おう

と練習にも熱が入る。部活を楽しむというよりは、苦痛に感じる部員も多いようだ。しかし、本当に運

動が好きな生徒、またレギュラーになりたいと思う生徒は、先輩の苛めにも似た練習を必死に耐えてい

た。 そ

れは、先輩が後輩に対して行ってきた儀式のようなもの。その厳しい練習のおかげで進学校にも関

わらず、複数の部が県大会や全国大会の出場経験を持っていた。

バレーボール部は男女共、全国大会に出場した実力を持っている。男子は女子よりも出場回数が少な

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奪われた従姉の体

いため、男の意地とばかりに、かなりきつい練習を続けていた。

昨年、高校生になった城谷敬雄も男子バレーボール部に入部し、同じ一年生の部員と共に玉拾いから

先輩の使い走りまで行っていた。

不満だらけの部活動だが、彼には目標とする人がいるので頑張ってゆける。それは、男子バレーボー

ル部の先輩ではなく、女子バレーボール部にいた。

一年生からレギュラーに抜擢されている樋浦華奈美だ。

実は彼女、敬雄の従姉で小さい頃からよく遊んでいた仲。家も近いため、小学生の夏休みは互いの家

に上がりこみ、夜遅くまで学校や友達の話をしていた。

中学になると友達や環境の変化が大きく、以前のように遊ばなくなったが、それでも気兼ねなく互い

の家を行き来していたことには変わりなかった。

華奈美は中学に入ってからバレーボールに専念するようになったが、元々運動神経が良かった彼女は

すぐにコツを掴むと、二年生でレギュラーになり県大会への出場に大きく貢献した。

一方、敬雄も華奈美を真似てバレーボール部に入部したものの、身長があまり伸びない上、同じ学年

でスポーツ万能な生徒が数人いたこともあり、レギュラーの座に着くことなく中学を卒業した。

従姉の華奈美に負けているという悔しさがあったことは事実だが、それ以上に憧れを抱いていた。自

分もレギュラーになって華奈美のように県大会、そして全国大会に出場したい。その気持ちを今も強烈

に抱いているのだ。

「敬雄。今日もボール拾い頑張ってたじゃない」

「まあね」

「早く練習させてくれればいいのにね」

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「仕方ないよ。まだ一年だし、何より下手くそだから」

「でも、練習しなければ上手くなんてなれないよ」

「うん。富山先輩曰く、一年は体力をつけていればいいんだ。俺みたいにレギュラーになりたかったら

な、だって」

「そっか、体力も必要だもんね。でもかなりきついんじゃない?

ボール拾いが終わったあとの走りこ

みとか」

「部室で泣いている奴もいるからね」

「ふ~ん。そうなんだ」

「早く二年や三年になりたいよ」

「そうだね。私も敬雄が県大会や全国大会に出場できるようになってほしいな」

「うん」

たまたま同じ時間に部活が終わった二人は、最寄りの駅から一緒に歩いて帰った。

肩を並べると華奈美の方が十センチほど高い上、長い髪を大きなリボンで一つに束ねているので、そ

の身長さは更に開いて見えた。白いブラウスの胸元には青いリボン。そして、そのリボンと同色のプリ

ーツスカートが北湖見高校の制服。敬雄は白いカッターシャツにグレーのズボン。男子用は、ごく一般

的な制服だ。少し大きなスポーツバッグを肩から抱える敬雄は、激しい練習が手に取って分かる程、疲

れた表情をしていた。

「じゃあね」

「うん。また」

「あ、そうだ。敬雄」

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華奈美は、玄関の前で別れた敬雄の後ろ姿に声をかけた。

「何?」

「もし良かったら、明日から少しだけ練習しない?」

「練習?」

「うん。ボール拾いや基礎トレーニングばかりじゃ、部活もつまらないでしょ」

「それはそうだけど」

「部活が終わってから練習するのはどうかなって。もちろん敬雄のやる気と体力があればの話だけど。

体育館が使えない日は適当な場所でトスの練習くらいは出来るし」

「でも、華奈美姉が大変だからいいよ」

敬雄は心とは裏腹な言葉を口にした。華奈美の誘いに、無条件に鼓動が高鳴っている。

「私は別に構わないよ。早く敬雄にレギュラーになってもらいたいし、いつまでも敬雄がボール拾いし

ている姿を見たくないしね」

「う~ん。でも…

「嫌かな?」

「嫌じゃないよ。すごく嬉しいけど」

「じゃあ決まりね!

毎日三十分でも練習していれば一年生の中でも上手くなれるよ」

「それじゃあお願いしようかな。でも華奈美姉、無理しないでよ。もうすぐ大事な試合があるんだから」

「分かってる。私だってそんなに体力ないから三十分だけ」

「うん」

「じゃあね」

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束ねた髪を揺らしながら手を振る華奈美に軽く手を上げた敬雄は、赤く染まった空を見ながら小走り

で家に帰った。

「ただいまっ!」

「お帰り。先にお風呂に入りなさい」

「分かってるよ。今日のご飯は?」

「焼き魚だけど」

「え~、肉が良かったな。育ち盛りの俺には肉が必要なんだ」

「何言ってるの。昨日、焼肉したじゃないの」

「毎日でも構わないのに」

「そんなにお肉ばかりじゃ栄養が偏るじゃないの。それよりも我が家の家計が破綻するわよ」

何時に無く軽い口調で母親と話し、二階の部屋で汗臭い制服を脱いだ敬雄は「う~ん」と背伸びをし

た。明日から自分の目標である華奈美と二人きりで練習が出来る。そう思うと、自然に頬が緩んだ。

頬が緩む理由はそれだけではない。

実は敬雄、中学三年生の頃から華奈美に対して密かな恋心を抱いていたのだ。次第に女性らしく変化

する従姉の体。小学生の頃は二人で風呂に入ったこともあったが、その記憶の残るスタイルとは明らか

に違っていた。

スパイクを打つたびに大きく揺れる胸。時折見える、体操服からこぼれたウェストの細さ。そして、

赤い短パンから伸びるほっそりとした長い足。

自分を置いて大人びてゆく華奈美を、女性として―

―異性として意識せざるを得なかった。しかし、

その気持ちは絶対に知られてはならない。

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二人はいつまでも従姉の関係であり、間違っても恋人にはなれない。そして、今の関係を壊したくな

い。 そ

れが敬雄の本心だった―

次の日の放課後、華奈美と敬雄は男女の部活が終わると二人きりで練習を始めた。ネットは張ってい

ないが、トスやサーブを中心に二人で出来る範囲だ。

華奈美のように上手くなりたいという気持ちと、二人きりで過ごせると言う嬉しさが入り混じった有

意義な時間。

この三十分を大切にしたかった。

「ほら、腕の感じが違うよ。もっとこうやって寄せなきゃ」

「う、うん。どうしても肘が開くんだ。癖なんだ」

「変な癖をつけちゃダメだよ。こうやって両肘を閉じて」

「あっ…

「ごめん、痛かった?」

「う、ううん。全然」

華奈美が両手で敬雄の肘を掴んで寄せた。その柔らかくて温かい掌に動揺してしまう。

真っ赤になった耳を見た華奈美は、クスッと笑った。

「何、敬雄。もしかして照れてるの?」

「ち、違うって。どうして照れなきゃならないんだよ」

「だってその耳、タコみたいに赤いよ」

「練習で気合が入っているからさ」

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「ふ~ん。そうなんだ」

クスクス笑われると、顔まで赤くなる。

恥ずかしくもあり、楽しい時間。このままずっとこうしていたい。そう思っていた敬雄だが、聞き覚

えのある男性の声が体育館に響いた瞬間、脆くも崩れ去ってしまった。

「何やってんだ?

部活の後に」

開いた体育館の扉から一人の男子生徒が現れた。

敬雄の先輩、沖口

湊だ。ニキビ面に少し下膨れた顔が特徴的な彼は、多くの後輩から嫌われていた。

口だけは達者でバレーボールはさほど上手くない。絶対にレギュラーにはなれない先輩の一人だった。

沖口は二人の近くまで歩いてくると、ニヤニヤしながら話しかけてきた。

「お~お~。これは女子バレーボールのエース、樋浦様じゃねぇか。こんなヘタレ相手に何してるんだ?」

「ヘタレって言わないでよ。敬雄だって一生懸命練習してるんだからっ」

敬雄はムッとしたが、華奈美の方が余計に腹が立ったのか、彼よりも先に反論した。

「ボール拾いもろくに出来ない奴に教えたって、レギュラーになんてなれないぜ」

「そんなことないよ。一生懸命頑張れば、レギュラーになれるんだから」

「俺だって一生懸命頑張ったさ。でもレギュラーにはなれない。うちの高校は努力だけじゃレギュラー

になれないのさ。城谷は中学校からバレーボール部だったんだろ。それなのに、その程度の実力じゃな。

才能はゼロだろ」

あまり間違えたことを言われているとは思わないが、面と向かって言われると腹が立つ。しかも、憧

れてあり、好意を抱いている華奈美の前で言われているのだ。

「ねえ敬雄。あなたも何か言い返しなさいよ」

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「えっ。で、でも…

「ダメだって。こいつはヘタレなんだから。仮に言い返したとしても、先輩の俺に対してそんな態度は

許されないからな。城谷だけ特別にみっちりしごいてやるよ」

「ひどいっ。そんな風に先輩面するなんて」

「五月蝿いな。俺だって先輩にそうされてきたんだ。いちいちそんな事言われたくねぇよ」

「男子バレーボール部は腐ってるもんね。だから女子バレーボール部よりも弱いのよ」

「言ってくれるじゃねえか。じゃあ樋浦、俺に教えてくれよ。その全国大会に出場できるほどの実力で、

手取り足取りさ」

沖口は華奈美の体をジロジロと眺めながらいやらしく笑った。

「嫌よ。あんたに教えるくらいなら死んだほうがマシよっ」

「言ってくれるじゃねぇか。じゃあ死んでみろよ」

「バカじゃないの?

くだらないことに乗ってきて」

「ははは。くだらないことを言っているのはお前のほうだろ。なあ城谷」

そう言って敬雄を見た沖口の顔が引きつった。それはほんの一瞬。次の瞬間には、白いバレーボール

が顔面にめり込んだ。

「がっ……

言葉にならない言葉を口にした沖口が、よろけながら床に崩れた。

「敬雄っ…

華奈美が振り向くと、敬雄は目に涙を貯めながら倒れた沖口を睨みつけていた。ボールを投げた手が

震え、息が上がっている。

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「華奈美姉にそんな事を言うなんて許せない」

「た、敬雄…

」 「沖口先輩はレギュラーでもないのに威張りくさっているんだ。それだけなら我慢できるけど…

それ

だけなら我慢できるけど…

「わ、私は大丈夫よ。ごめんね、嫌な思いをさせて」

「ううん、俺はいつものことだから大丈夫だけど、華奈美姉に嫌な思いをさせちゃった。明日から練習

しない方がいいかな」

「……

ううん。敬雄がやる気あるなら付き合うよ」

「でも、また先輩に言われるかもしれないし」

「そんな事、気にしてちゃ上手くなれないよ。私が基本からしっかりと教えてあげるから」

「でも…

「やるの?

やらないの?」

「……

うん。わ、分かったよ。明日からも頑張る」

「そう」

二人は意識が朦朧として動けない沖口を見ながら話した。

「でもどうしよう。このままじゃ沖口先輩が…

…」

「大丈夫よ、ボールが当たったくらい。私なんて何度も顔面に当たっているんだから」

「頭の打ち所が悪かったら?」

そう心配していると、「くそっ!

よくもやってくれたな」と沖口が敬雄を睨みつけてきた。

「ほら、大丈夫でしょ」

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「う、うん」

頭を押さえ、よろめきながら立ち上がった沖口を見て、華奈美は軽く笑った。

「だらしないよね。ボールが当たったくらいで倒れるなんて」

「う、五月蝿い。不意を食らったから倒れただけだっ」

「強がっちゃって。すぐに敬雄の方が上手くなるわよ」

「言ってくれるじゃねぇか。まあ、ド素人と比較されてもムカつかないけどな」

「そう言っていられるのも今のうちよ。敬雄も何か言いなさいよ」

「あ、うん…

「こいつはヘタレだからな…

ううっ。頭が痛い」

「そのヘタレから受けたボールで倒れたアンタの方がよっぽどヘタレだと思うけど」

「口の減らない奴だな。ちっ……

。まあ今日はこのくらいにしといてやるよ」

負け惜しみを口にした後、沖口は右手で頭を押さえたまま体育館を出て行った。

「ねえ敬雄」

「何?」

「明日からはもっと練習するよ」

「……

うん」

「私、敬雄があんな奴に負けて欲しくないの。私のためにも頑張ってよ」

その迫力に圧倒された敬雄は、ただ「うん」と頷いただけだった。

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――

そして翌日。今週、体育館を使えるのは今日が最後とあって、二人は一時間ほど練習をしていた。

すでに五時を回っている。グランドを使用していたサッカー部は帰り、野球部だけがまだ練習を続けて

いた。

「今日は五時半まで練習する?」

「うん。七時くらいまでは明るいから大丈夫かな」

「そんなに練習したら明日、体が動かなくなるよ」

「そうか。じゃあ三十分だけ」

「そうだね」

敬雄はかなり疲れていたが、華奈美が練習に付き合ってくれるので頑張れる。それに、試合を一週間

後に控えた華奈美が着ている、黒をベースに白いラインの入った試合用のユニフォーム。それがとても

似合っていて、敬雄はいつまでも練習したいとさえ思っていた。

しかし、今まで笑顔で練習に付き合ってくれていた華奈美が突然苦しみ始めたのだ。

「えっ…

。あっ、ううっ」

「ど、どうしたの?」

「く、苦…

はぁ、はぁ。くぅっ」

背中に悪寒が走り、息をするのが辛い。体の中に何かが入り込んでくるような気配を感じた。その異

様な感覚に立っていることが出来ず、両膝を突いてうずくまってしまった。

「華奈美姉っ!

大丈夫っ」

「はあ、はぁ。た、敬雄っ。うっ…

足を崩し、鳥肌の立つ両腕で体を抱きしめながら苦しむ彼女を見て、どうする事もできない敬雄は、

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ただ彼女の名前を呼ぶしかなかった。

「あぁ、あっ、あっ。い…

やぁ。うううっ」

「華奈美姉、しっかりして!

誰かを呼んでくるよっ」

「はぁ、はぁ、はぁ。はぁ…

歯を食いしばり、体の異変に耐えていた華奈美だが、数回軽く体を震わせた後、徐々に落ち着きを取

り戻した。

「か、華奈美姉」

「はぁ、はぁ、はぁ…

ふぅ」

彼女は大きく深呼吸した後、うずくまっていた体を起こし、膝に手を掛けてゆっくりと立ち上がった。

そして、しばらく無言で自分の体を眺めていた。

「華奈美姉…

だ、大丈夫?」

細くて滑らかな両手を腹の前で何度か握り締めた彼女は、目の前で再度握り締めると、ユニフォーム

に包まれた胸に軽く押し当てた。

「……

おおぉ、すげぇ」

「えっ?」

「こんな事が出来るんだ。これはラッキーだな」

「か、華奈美…

姉?」

両手を下ろし、敬雄を見た華奈美はニヤリと笑った。

「何?」

「だ、大丈夫かって」

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「何が?」

「な、何がって、苦しそうにしてたじゃないか」

「ああ、あれ。へへ、別に何ともないけど」

腰に手を当てて話す華奈美の雰囲気は、先ほどまでとは明らかに違っていた。

それがなぜだか分からない。

「それにしても…

なぁ城谷」

「えっ!?」

「こんな事が出来るなんてマジで驚きだよ」

「な、何言ってんだよ。どうしたんだよ華奈美姉」

「華奈美姉か、そうだよな。お前等って従姉だもんなぁ」

「えっ?」

「学校で華奈美姉なんて呼ぶの、お前くらいだよなぁ」

華奈美は両手を腰に当てたまま、ニヤニヤと敬雄を見ていた。

「ど、どうしたんだよ?」

「へへ。お前のいう華奈美姉の体は、今から俺の物になったんだ」

「へっ?」

「分からないだろうな。俺は沖口さ。お前がこの前、頭にボールを思い切りぶつけてくれた沖口だよ」

「お、沖口…

先輩?」

「そうさ。お前のおかげでこんな事が出来るようになったんだ。樋浦の体は今、俺の物になっているの

さ」

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腰に当てていた両手がユニフォームの胸にゆっくりと近づき、宛がわれた。

そして、敬雄の目の前で恥ずかしげも無く胸を揉み始めたのだ。

「なっ…

」 「すげぇ柔らかいな。これが女の胸なんだ」

「か、華奈美姉っ。な、何してるんだよっ」

「だから俺がこの体を乗っ取っているんだって」

「の、乗っ取っているって…

「頭の悪い奴だな。まあいいや。折角こんな事が出来るようになったんだ。この体で思い存分楽しませ

てもらうか」

「華奈美姉…

じゃないの?

ほ、本当に沖口先輩…

なんですか?」

「ああそうさ」

華奈美が胸を揉みながら、いやらしい目で敬雄を見ている。その目を見た瞬間、自分が知っている華

奈美ではないことを悟った。

「そんな…

嘘だ。華奈美姉の体から離れてくださいっ」

「嫌だね」

「お願いします」

「お前はムカつくから、お仕置きをしてやらないとな。折角だからこの体を使って先輩に対する躾をし

てやるよ」

「ま、待ってください。お願いですから」

「先輩に楯突くとどうなるか教えてやる。そうだな、ちょっとついて来い」

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「お、沖口先輩っ」

「いいからついて来いっ!」

「…………

」 今まで聞いたことのないような強い口調で威嚇した華奈美は、うろたえる敬雄を体育館の裏にある倉

庫まで連れて行った―

「さて、それじゃあ城谷。ここで裸になってもらおうか」

「は、裸…

「ああ」

「そんな…

嫌です」

「逆らえる立場だと思っているのか?」

「だ、だって。誰かに見られたら…

…」

「大丈夫だって。この時間はもう誰も来ないからさ」

「で、でも」

「嫌ならいいんだぜ。その代わり、俺がこの樋浦華奈美の姿で裸になってグランドを走ってやるよ。野

球部の連中、喜ぶだろうな」

「そんな」

「どっちを選んでもいいぜ。選択権はお前にやるよ」

「…………

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裸になるしかなかった。

敬雄は扉の開いている倉庫で、華奈美を前にして体操服を脱ぎ始めた。彼女はそれを見ながら両手を

腰に当て、ニヤニヤと笑っている。沖口先輩に乗り移られているとはいえ、目の前にいるのは本物の華

奈美なのだ。

その華奈美に自分の裸を見せるなんて―

「うわ。お前って結構立派なモノ、持ってるじゃねぇか」

体操服を脱ぎ、短パンとトランクスを下ろす敬雄の肉棒を見た華奈美が感心している。

「どうせオナニーばかりしてるんだろ」

「そ、そんな事…

ないです」

「もしかして、樋浦の裸をネタにしてオナってんじゃないだろうな?」

「ち、違います」

「それにしては勃起しすぎじゃねえの?」

「だ、だって…

じょ、女性に裸を見られているから…

「そうか?

女に裸を見られたら勃起するのか?

見られて喜ぶなんてなぁ。お前ってそういうタイプ

の人間だったんだ」

「あっ。そ、それは…

「素直に言えよ。いつも華奈美姉の裸を想像しながらオナっていますってよ」

勃起した肉棒を両手で隠した敬雄は、俯いたまま返事をしなかった。

「図星だよな。お前って分かりやすい奴」

「…………

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「折角だから手伝ってやるよ」

「……

えっ」

「ククク。仰向けになって大の字に寝転べよ」

「えっ。そんなの嫌です」

「いいから寝転べって」

「そんなぁ…

…」

「逆らうなよ。逆らったらどうなるか分かってるだろ」

その殺し文句に、敬雄はやむなく床の上に寝転がった。

今、敬雄はこの上ない恥ずかしさを味わっている。自分の裸体を従姉の華奈美に見下ろされているの

だ。 華

奈美本人が見たら軽蔑されるどころか、今までの楽しかった日々が崩れ去ってしまう。

「手をどけろよ」

「お願いです。それだけは許してください」

「大の字になって寝転べって言っただろ」

「だって。か、華奈美姉にこんな姿を見られたくありません」

「大丈夫だって。俺が乗り移っている間、樋浦の意識はないんだからさ」

「…………

「いいから手をどけろよ。どけろって」

「……

はい」

しぶしぶ敬雄は肉棒を隠していた両手を体の左右に広げ、大の字に寝転がった。

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「へぇ~。ビクビク震えてんじゃない?」

足を広げた敬雄の間にしゃがみこんだ華奈美は、勃起した肉棒をじっと眺めた。

従姉の華奈美が自分の肉棒を執拗に見ている。それだけで心臓が飛び出しそうだ。

「してみろよ。オナニーを」

「えっ!?」

「ここで見ていてやるよ。お前がオナニーするところを」

「それだけは許してくださいっ!

お願いです」

「お前、さっきもそれだけは許してくださいって言ってたよな。でもさ、お前のだ~い好きな樋浦に見

られながらオナニーするんだぜ。本当は嬉しいんだろ」

「そ、そんな事ないです。恥ずかしいだけです」

「嘘つけ、絶対に嬉しいはずだ。じゃなければこんなに勃起しねぇっての!」

「あうっ…

華奈美は勃起した肉棒に顔を近づけ、軽く息を吹きかけた。

「何、変な声出してるんだよ」

「…………

「そうだ。へへ、よく見てろよ」

いきり立った肉棒に、ゆっくりと華奈美の両手が近づいてゆく。

「触って欲しいか?」

「や、やめてください」

「絶対に体を動かすなよ。少しでも動かしたらすぐにこのユニフォームを脱いでグランドを走ってやる

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奪われた従姉の体

からな」

半笑いしながら両手の指を組んで輪を作り、肉棒を囲うように下腹部に乗せる。しかし、決して握ろ

うとはしない。

肉棒よりも大きい輪を作り、肉棒に触れないようにしているのだ。華奈美はそのまま両手を上下に動

かし始めた。肉棒に触れられていないのに、まるで手コキをされているような感覚に陥る。

「うう…

…」

「お前がしごいて下さいって言えば、この手を使ってしごいてやってもいいぜ」

「い、言いません」

「ふ~ん。俺なら是非しごいて下さいっていうのになぁ」

「か、華奈美姉は従姉なんです。僕にとっては大事な従姉なんです」

「じゃあその従姉にこんな事をされたら?」

「えっ」

華奈美は、輪を作ったまま両手を彼の下腹部に固定した。もちろん輪の中には勃起した肉棒がある。

「ちょ…

「へへへ。あ~ん」

寝転んでいる敬雄には、下腹部に置かれた手の上から亀頭だけが見えていた。その亀頭が、俯いた華

奈美の顔で見えなくなった。

「な、何を…

「フェラチオの真似~」

「うあっ」

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奪われた従姉の体

亀頭に華奈美の熱い息が吹きかけられた。手と顔で見えなくなった肉棒は、まるで華奈美の口の中に

入り込んでしまったように思える。しかし、肉棒からは咥えられているという感覚は全くなかった。

「はぁ~、はぁ~」

華奈美が何度も肉棒に熱い息を吹きかけている。顔の沈み具合から見て、おそらく口内に亀頭が入り

込んでいるのだろう。

「うっ…

…んううっ」

息を吹きかけられる度に、敬雄は鼻にかかった声を出した。華奈美がわざとらしく頭を上下に動かし

ている。その仕草だけ見れば、本当にフェラチオしているように思えた。

「うっ、あっ!」

何かが亀頭に触れた。それは、勃起した肉茎を伝い落ちてゆく。

「ふっ…

ううっ」

また亀頭に刺激が走った。

「気持ちいいか?

樋浦がこんな事をしてくれたんだぞ」

頭を上げ、両手を敬雄の下腹部から離した華奈美が立ち上がった。

ひんやりと感じる肉棒を見ると、少し泡の立った透明な液体が伝い落ちているのが分かる。

「こ、これ……

「樋浦の唾液だよ。お前の肉棒は、さっきまでこの口の中に入っていたんだぜ。もちろん咥えてはいな

いけどな。興奮しただろ」

「そ、そんな…

「もっと気持ちいいことしてやるよ。あ~あ、学校の体育倉庫の中でこんな事していいのかなぁ」

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奪われた従姉の体

「も、もういいでしょ、沖口先輩。華奈美姉の体から離れてくださいっ」

「だめだめ。お前にはまだお仕置きが足りないんだ。もちろん、この生意気な口を利いた樋浦華奈美も

な」

右足に穿いていた白いシューズを脱ぎ、鼻に当てた華奈美は、「うわ、女でも男と同じように臭いよな」

と、足元に投げ捨てた。そして今度は白いソックスを脱いで裸足になった。

「さて、裸足になった足で何をすると思う?」

「…………

「従姉に裸を見せて勃起する変態君には、変態的なイカせ方をしてやるよ」

「や、やめてください…

…」

「遠慮するなって。学校で従姉にコカせてもらうんだからな」

「やめて…

ううっ」

敬雄は左右に開いた両手の拳を握り締めた。頭を横に倒して目を瞑り、華奈美の行為から意識を切り

離そうとする。

「しっかり見ろよ。華奈美姉が足で楽しませてくれているんだぜ」

「い、嫌です」

「柔らかいだろ。樋浦の足の裏は」

「し、知りません。ううっ」

沖口が華奈美の足を使い、敬雄の勃起した肉棒を優しく撫でている。先程、肉棒に垂らした唾液が潤

滑剤の役目をして、滑らかに足の裏を滑った。

「気持ちいいか?

いつもこんな事をして欲しいと思ってオナニーしてたんだろ?」

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奪われた従姉の体

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奪われた従姉の体

「そ、そんな事…

はぁ、はぁ」

「何、息を荒くしてるんだよ。お前って本当に変態だよな」

「ち、違います。お願いですからもうやめてください」

「イッたらやめてやるよ」

「そんな…

「じゃあ三分間、俺のほうをじっと見ていろ。イってもイカなくてもやめてやるよ」

「うっ。ほ、本当ですか?」

「ああ。だからしっかりと樋浦の姿を見ろよ」

「…………

敬雄は横に向けていた顔を戻し、ゆっくりと目を開いた。少し俯くと、華奈美の足が肉棒を撫でてい

るのが見える。そして、嬉しそうに笑う従姉の顔があった。

「しっかりと見ろよ。目を背けたら、分かってるだろうな」

「は、はい…

うっ。あっ。そ、そんなっ」

「こうやって足の指で挟んで…

。へへ。やっぱ柔らかけぇや」

華奈美は右足の親指と人差し指で肉棒を挟みこむと、そのまま上下にしごき始めた。しかも、両手で

ユニフォームの中にあるブラジャーを押し上げ、直接胸を揉み始めたのだ。

沖口先輩が華奈美の体を乗っ取り、足コキさせているなんて。バレーボールのセンスに憧れ、目標と

し、優しく接してくれていた従姉の華奈美がこんなに破廉恥な事を平気でするなんて。

敬雄は、華奈美の中に沖口の存在はっきりとを感じた。

「さあ、ガマン汁もたくさん出てきたことだし、そろそろイクんじゃないか?」

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「はぁっ、はぁっ。もう許して…

「嫌だね。そうだ、折角だから樋浦にイカせてもらうか?」

「はあっ、うっ…

えっ?」

「へへへ。どう?

私の足コキ。気持ちいいでしょ」

「ううっ。か、華奈美姉!?」

「うん。ねえ敬雄。素直にイってもいいんだよ。それとも私、魅力ないかな?」

沖口が華奈美の口調を真似て話し始めた。そのとたん、敬雄は射精してしまったのだ。

「うっ!

あっ。うわっ!」

「ははは。面白い奴だな。ちょっと樋浦の真似をしたらこれかよ」

「はぁ、はぁ、はぁ」

「一分も持たなかったじゃねぇか。お前ってマジで樋浦の事が好きなんだな。ははははは」

「うう…

泣きたかった。こんな侮辱は生まれて初めてだ。お腹の上に、そして肉棒をしごいていた華奈美の足

の上にまで精液が飛んでいる。

「ほら、お前が汚したんだから綺麗に舐め取ってくれよ。俺、他人のザーメンなんて触りたくないんだ」

華奈美は敬雄が足を舐めやすいよう、顔の前に移動した。見上げると、華奈美のショートパンツの中

に白いパンティが覗き見える。そしてユニフォームの中には、白くて柔らかそうな乳房があった。

「早く舐めろよ」

「……

うう」

自分の精液を舐めるなんて。いっそのこと、このまま死にたいとさえ思った。

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しかし、敬雄は気持ちをグッと抑えながら目を瞑り、華奈美の足についた精液を舐め取ったのだった

――

「さて、それじゃあ一緒に帰るか」

「えっ」

「お前、樋浦の家を知ってるんだろ」

「だ、だって沖口先輩。華奈美姉の体から離れてくれるって…

「嫌だね」

「そ、そんな。約束が違いますっ」

「誰もそんな約束なんてしてないだろ。裸でグランドを走らないという約束はしたけどさ」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。もう十分でしょ!

お願いだから華奈美姉の体から離れてくださ

いっ」

「それは俺が決めることであって、ヘタレのお前が決めることじゃないだろ」

「ヘ、ヘタレって…

「ヘタレだろ。ヘタレに決まってるじゃないか。何度でも言ってやるよ。このヘタレ野郎が」

「ひ、酷いです。華奈美姉の姿でそんな風に言うなんて」

華奈美にまでヘタレと言われたようで、敬雄は更に落ち込んだ。

「着替えて正門で待ってろ。俺も着替えたらすぐに行くから。分かってるだろうな、勝手に帰るなよ」

もう何を言っても無駄かもしれない。それなら大人しく従って、沖口の気が済むまで耐えるしかない。

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そう思った敬雄は、すばやく体操服を着ると部室へ着替えに戻った。

「さて、俺も樋浦の体で…

へへ。女子の部室に堂々と入れるなんて最高だよな」

華奈美の体を完全に支配した沖口は、嬉しそうに女子バレーボール部の部室に入ると、ロッカーを適

当に開いて華奈美の制服を見つけた。そしてニヤニヤと笑いながらユニフォームを脱ぎ、着替えを済ま

せたのであった。

「よう。待たせたな」

「あっ…

。いえ」

正門で待っていた敬雄に声を掛けたのは、制服に着替えた華奈美だった。もちろん、沖口が乗り移っ

ているままだ。

「なあ城谷、何か気づかないか?」

「えっ…

な、何かって?」

「お前って相当鈍い奴だな。ほら」

「あっ…

華奈美がブラウスの裾を掴んで胸を強調すると、薄い生地に乳首が浮き出ているのが見て取れる。

「ノーブラってやつだ。興奮するだろ」

「や、やめてくださいっ。華奈美姉はそんな事しませんっ」

「だからわざとやってるんだよ。興奮するだろ?」

敬雄に見せびらかすように乳首を摘んだ華奈美は、一瞬艶かしい表情をして吐息を漏らした。

「んっ…

。お前には分からないだろうけどさ、女の乳首ってすげぇ気持ちいいんだぜ」

「だ、だからやめてくださいっ」

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「減るもんじゃないんだからいいだろ。それにお前、またズボンの中で勃起してるんだろ?」

「いたっ!」

笑いながら股間を叩いた華奈美に、敬雄は前屈みになって睨みつけた。

「い、いつまで華奈美姉の体にいるんですか。早く離れてくださいっ」

「何? 先輩の俺に命令しているのか?」

「め、命令じゃなくて…

お願いです」

「俺には命令にしか聞こえなかったなぁ。仕方ない、駅前でスカートを捲ってやろう」

「そ、そんな事しないでください。華奈美姉が…

可哀想でしょ」

「へへへ。実は下も穿いてないんだよな。だから他人の目に樋浦のアソコが披露されるって事さ」

青いプリーツスカートの裾を握った華奈美が、蟹股で捲り上げようとした。

「そんな…

す、すみませんでした。お願いですからそれだけは許してください」

「分かったなら、これからは俺の言うことを何でも素直に聞けよ」

「…………

「分かったな?」

「……

はい」

「じゃあ樋浦の家に案内しろ」

「わ、分かりました」

沖口に主導権を握られてしまった敬雄は、電車に乗り華奈美の家の前まで案内した。敬雄はここに着

くまでに、華奈美が両親との三人暮らしであること、また両親の事をお父さん、お母さんと呼んでいる

こと、そして家では自分の事を【華奈美】と名前で呼んでいることなどを説明していた。もちろん、敬

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雄が知っている華奈美について出来るだけ多くの情報を話した。

「ちょっと待ってろよ」

「えっ」

「お前、今日はこの家に泊まれ」

「ちょ…

…」

沖口は華奈美の顔でニヤリと笑うと、華奈美に成りすまし玄関の扉を開けた。

「ただいま、お母さん」

その声に、華奈美の母親である美津子が現れた。

「遅かったわね」

「うん。敬雄と二人で練習していたんだ」

「そうなの」

「ねえお母さん。今日ね、敬雄を家に泊めてもいい?」

「えっ、今日?」

「うん。色々とバレーボールの事を話したくて」

「い、いいけど。敬雄君はどう言ってるの?」

「敬雄もそうしたいって。明日は土曜日で学校も休みだし、私の隣の部屋で寝てもらったらいいかと思

って」

「それは構わないけど。敬雄君のご両親はいいのかしら?」

「大丈夫よ。ダメって言うはずないもの」

「それならば構わないけどね。二人とも夕食はまだなんでしょ。もう少し買ってこなくちゃ」

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「ごめんねお母さん」

「いいわよ。でも久しぶりね、敬雄君が家に泊まるなんて」

「うん。ねえ敬雄、早くおいでよ」

玄関で話していた華奈美が振り向き、敬雄を手招きした。

このまま家に上がりこむなんて出来ない。

「でも、やっぱり今日は止めるよ。着替えとか持ってきてないし」

「そんなのお父さんのを借りればいいじゃない」

「迷惑だから」

「それなら着替えを持っていらっしゃい。近いんだから」

そう敬雄に話したのは母親の美津子だった。

「えっ。で、でも」

「遠慮しなくていいのよ。昔はよく泊まっていたじゃない。おばさんも久しぶりに敬雄君とゆっくり話

したいし」

「……

は、はぁ」

「ほら、お母さんもそう言っているんだから、早く着替えを取っておいでよ」

美津子は華奈美に成りすました沖口の言葉を真に受けているようだ。まんまと母親の美津子まで仲間

に引き入れてしまった沖口を敬雄は恨んだ。

「わ、分かったよ。取りに行ってくる」

「じゃあ待ってるからね!」

華奈美が笑顔で扉の向こうに消えてゆく。一体何を考えているんだろうか。

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敬雄は不安な気持ちで家に帰ると、母親に華奈美の家に泊まる事を告げて家を出ようとした。

「敬雄。大丈夫と思うけど、もう高校生なんだからね」

「分かってるよ。いちいちそんなこと言われなくても」

「だってお母さん、ちょっと心配だから」

「それなら一緒について来る?

俺はそれでも構わないけど」

「いいわよ。親が付き添うような歳じゃないでしょ」

「……

いってきます」

「いってらっしゃい。華奈美ちゃんのご両親によろしくね」

「分かってる」

母親に妙な釘を刺された敬雄が華奈美の家に着くと、ちょうど美津子が買い物袋を持って玄関を出る

ところだった。

「あ。おばさん」

「あら敬雄君。遅かったわね」

「えっ。ま、まあ」

「家に入って待ってて頂戴。ちょっと買い物に行ってくるからね」

「は、はい。すいません」

「何を謝ってるの?

謝る必要なんてないのに。今日は旦那が出張で遅くなるから華奈美と簡単なもの

で済ませようと思っていただけなのよ。手抜きをしようとした罰ね」

「……

お、おじさんは帰りが遅いんですか?」

「ええ。午前様になるかしら」

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「そうなんですか」

「どうして?」

「い、いえ。何でもありません」

「そう。じゃあ、ちょっと買ってくるわね」

美津子は早足に近くのスーパーへ歩いていった。

若くして華奈美を生んだ美津子は、まだおばさんと呼ぶには失礼な感じがする。事実、その容姿は華

奈美と歳の離れたお姉さんというのが正しいかもしれない。

「何してるの敬雄? へへ。早く上がって来いよ」

見上げると、二階の窓から華奈美が顔を出していた。

「は、はい…

二人きりのときは、先輩として敬語を使わなければならない。しかし、母親といるときは従姉の華奈

美として話す必要があるのだ。沖口の存在が他人にばれないよう、手伝わなければならないなんて。

敬雄は着替えを入れた鞄を握り締めながら玄関の扉を開けると、沖口が乗り移っている華奈美の部屋

に入った。

「よう、遅かったじゃねぇか」

「近いといっても、これ位は掛かりますよ」

「ちょうど今、母親が出て行っただろ」

「はい」

「これでこの家には俺とお前、二人きりって訳だ」

「そうですね」

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「何が言いたいか分かるだろ?」

「いえ、分かりません」

「相変わらずヘタレな奴だな。その鞄を置いてこっちに来いよ」

「…………

高圧的な態度で話す華奈美に沖口の存在を感じながら鞄を置いた敬雄は、勉強机の椅子に座っている

華奈美の前に立った。

「体育倉庫では気持ちよかっただろ?」

「…………

「今度は俺を気持ちよくしてくれよ。ずっとガマンしてやったんだからさ」

「やめて下さい。華奈美姉の体を弄ぶのは」

「はあ?

まだ俺に逆らうっての?」

「だから逆らっているんじゃなくて、お願いしているんです。そろそろ気が済んだでしょ。僕達がそこ

までされる理由なんてないです」

「大アリだね。お前は先輩の俺にボールを投げつけた。そしてこの樋浦は俺に対して屈辱的な言葉を何

度も言ったんだ。この程度じゃ俺の気持ちは収まらねぇって」

「だったら僕が何でもしますから。お願いですから華奈美姉から出て行ってください」

「何でもするって?」

「……

は、はい」

「じゃあ俺を楽しませてくれよ」

「だ、だから…

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「今日一日、俺を楽しませてくれたら、この体から出て行ってやってもいいぜ」

「ほ、本当…

ですか?」

「楽しませてくれたらな」

「ど、どうやって…

ですか」

「そうだな。まずは舐めてもらおうか」

「な、舐める?」

「決まってるだろ。ココを舐めるんだ。クンニするんだよ」

華奈美はニヤニヤしながらプリーツスカートの股間を指差した。

「ちょ、ちょっと待ってください。そんな事…

華奈美姉を舐めるなんて…

「何でもやるって言ったのは嘘か?

俺に嘘をつくんだったら、この体であの母親を押し倒してレズる

ぞ」

「なっ!」

「ほら、早く」

「ひ、卑怯ですよ。絶対に僕が逆らえないようにするなんて」

「それだけの事を俺にした罰さ」

「それだけの事って…

「いいから早くしろよ」

「…………

華奈美は苛ついた表情で命令した。従姉の股間を舐めるなんて出来ない。そう思いながらも逆らえな

い状況に、敬雄は躊躇していた。

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「これ以上俺を待たせるなら…

「くっ。わ、分かりました」

彼は拳を握り締めながら華奈美の前に跪いた。すると華奈美がすっと足を開いた。ちょうど膝の辺り

まで隠すプリーツスカートが敬雄の目の前にある。

「どうした?

早くしろよ」

「…………

今から従姉のスカートを捲って、中にある股間を舐めるのだ。もし沖口が乗り移っているのではなく、

華奈美本人が同意の下、同じ状況にあったとしたら。敬雄はそんな事を思いながらゆっくりとプリーツ

スカートの裾を持ち上げた。

白い太ももが見え始め、その奥には縮れた黒い陰毛が広がっていた。ダメだと分かっていても、その

股間に視線が集中してしまう。心で否定しながらも、従姉の―

ずっと憧れていた華奈美の股間をみる

と下半身が反応してしまうのだった。

「ほら、グズグズするな」

「あっ!」

華奈美が敬雄の頭を強引にスカートの中に押し込んだ。そして、頭が抜けないようにスカートで押さ

えつけたのだ。

「俺がいいって言うまでスカートの中から出してやらないからな。早くしないと母親が帰ってくるぞ」

その言葉に敬雄が反応した。スカートの外から華奈美の腰をそっと掴み、頭を前に突き出してゆく。

「へへ」

スカートの膨らみが徐々に股間へ近づいてゆくのに合わせて、華奈美は椅子からお尻を前にずらし、

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更に足を大きく広げた。

「うっ!

はぁっ、あっ。す、すげぇ。そこを舐められると……

ひうっ!」

華奈美がスカートの生地ごと頭を強く握り締めた。

股間に敬雄の息があたり、舌が陰唇に割り込みクリトリスを舐めている。

初めて味わう女性の快感に、沖口は華奈美の口から甘い吐息を漏らした。

「はぁ、はぁ…

んっ。い、いいぞ。そこをもっと舐めてくれ。は、はあっ。あんっ」

スカートに潜り込んでいる敬雄にも華奈美の艶かしい声が届いていた。敬雄が舐めるのと同時に聞こ

える華奈美の喘ぎ声。暗いスカートの中に女の匂いとアンモニア臭が充満し、舐めている陰唇の中から

は甘酸っぱい味が染み出ていた。大好きな従妹の性器は、お世辞でもいい香りとはいえなかった。

「す、すげぇっ。すげぇ気持ちいいっ。クリトリスを舐められるのって、こんなに気持ちがいいんだっ。

はっ、はぁっ。頭がおかしくなりそうだ」

従姉の華奈美が隠語を発する。それは敬雄にとって信じがたいことだった。いや、今起こっている全

てが信じがたいこと。非現実的な状態なのだ。

華奈美の腰に添えていた敬雄の手に力が入り、体を引き寄せる。更に自らの頭を前進させ、陰唇の中

に舌を這いまわした。

ビクビクと震える華奈美の体。太ももに力が入り、足の指はグッと折れ曲がっている。仕舞には敬雄

の体を足で挟み込み、その気持ちよさを敬雄にも伝えているようだった。

「あっ、ああっ。すげぇっ。マ、マンコの中を舐めてるのかっ。し、舌が中に入り込んで…

あふっ」

沖口の口調とはいえ、その声は華奈美本人の物。誰が聞いても華奈美が喘いでいるようにしか聞こえ

ない。それは敬雄も同じで、いつの間にか自分が華奈美を気持ちよくさせているという錯覚に囚われて

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しまったようだ。

椅子の生地に染み込んでゆく華奈美の愛液。陰唇に唇をねじ込み、膣から溢れ出る愛液を貪るように

吸い尽くす。

その激しい動きに、華奈美の体はオーガズムを迎えようとしていた。

「あひっ!

あひっ!

そ、そんなに吸い付いたらっ。あっ、な、何だよこれっ!

も、もしかして…

イ、イクのかっ!

はあ、はあっ。俺、樋浦の体で…

イクッ!」

敬雄は額に汗を滲ませながら夢中になって舌を動かした。膣の中に、そして充血したクリトリスに。

「ああっ!

イクッ、イクッ…

くああああっ!」

「ぐっ…

ううっ!」

敬雄の体を挟み込んでいた足に相当の力が篭った。それと同時に、何も刺激を与えていない敬雄の肉

棒からも精液が溢れ出た。

「ああっ…

あっ、あっ。はぁ~」

「はぁ、はぁ、はぁ……

はぁ、はぁ」

何度も震えた華奈美の体から力が抜けた。そして、敬雄もスカートから頭を出すと、絨毯の上に尻餅

をついて大きく息をしたのだった―

「二人ともご飯が出来たわよ。下りてらっしゃい」

「うん、お母さんっ」

敬雄のクンニによって華奈美の体を堪能した沖口は上機嫌だった。だからと言って、華奈美の体から

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抜け出そうとはしない。

部屋のタンスを物色し、Tシャツとホットパンツというラフな格好に着替えた華奈美は、同じく家か

ら持ってきた家着に着替えた敬雄と共に一階にあるキッチンに下りた。

もちろん、精液で汚れたトランクスは鞄の中に隠し、新しいトランクスに穿き替えている。

「お母さん、今日のご飯は何?」

「華奈美の好きなグラタンよ」

「グ、グラタンかぁ」

華奈美は頭を掻きながら苦笑いした。

「どうしたの?

好きでしょ」

「まあ…

ね」

「まあねって、この前もグラタンが食べたいって、言ってたじゃないの」

「あっ。そうそう。そうだったね。華奈美、グラタン大好きなの」

「へんな子ね。敬雄君もどうぞ」

「ありがとうございます」

四人がけのテーブル。母娘が並んで座り、華奈美の前に敬雄が座った。

それほど大きなテーブルではないが、三人暮らしならば問題ないだろう。

「どうぞ」

「じゃあ…

いただきます」

「いただきます」

三人はフォークを片手に、グラタンを食べ始めた。

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「どう?

敬雄君」

「はい。美味しいです」

「学校の方は面白いの?」

「そ、そうですね。でも中学よりは大変です」

「でしょうね、進学校だから。部活も厳しいみたいね。華奈美から聞いているわよ」

「あ、はい…

…」

敬雄が視線を移すと、華奈美は美味しそうにグラタンを食べているところだった。

「ねえ華奈美」

「えっ?」

「話、聞いてなかったの?」

「いや。このグラタンが妙に美味しくて。猫舌だったけど、体が違えば食べやすいな」

「え?」

「あ、ううん。何でもないよお母さん。華奈美ね、お母さんの作ったグラタンが大好きなんだ」

「ふふ。ありがと」

「ほら、敬雄も遠慮せずに食べてね。華奈美のお母さんが作ったグラタンを」

「あ、うん……

っ」

ニコリと笑った華奈美に返事をした瞬間、下腹部に刺激を感じた。華奈美が右足を伸ばして肉棒を刺

激し始めたのだ。目の前に母親がいるというのに。

「あっ、そうだ。お茶を入れてなかったわね」

美津子が席を立ち、麦茶の入ったプラスチックボトルを冷蔵庫から取り出している間に、華奈美は椅

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子をテーブル側に引いて出来るだけ敬雄に近づいた。そして、敬雄にもテーブルに近づくよう指で指示

したのだ。

「どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

敬雄は緊張した赴きで差し出されたグラスに麦茶を入れてもらった。母親が隣に座った後、華奈美は

自分で麦茶をグラスに入れつつ、両足を使って敬雄の足を左右に大きく開かせた。

母親は久しぶりに敬雄と話すのが嬉しいようで、次々に話題を持ちかけてくる。その母親との対話を

こなしつつ、平静を装うのは至難の業だった。口に入れたグラタンがこぼれそうになる。それはグラタ

ンが熱くて火傷しそうになったわけでもなく、話が面白すぎて噴出しそうになったわけでもなかった。

「華奈美姉」

「何?

敬雄」

「……

な、何でもない」

「変な敬雄。クスッ」

両足を使い、器用に肉棒を刺激する華奈美はニヤリと笑った。短パンの両裾から足をいれ、中にある

肉棒を優しく撫でている。時には体育倉庫でされたように、指の間に挟んで足コキをされた。

しかし、さすがにこの状況では動かしにくいようで、ぎこちない足の動きでは射精に至らない。ただ、

母親が目の前にいる状況でこういう事をされるのは非常に刺激的に思えてならなかった。

部活後、二人きりで練習をしていた時に感じていた華奈美への清い想いが、クンニをしてしまった事

で揺らぎ始めている。敬雄は自分の中でそう感じていた。従姉の華奈美に足コキされ、自分もその大事

な華奈美の体を汚してしまったのだ。沖口という男のせいで、敬雄と華奈美の関係が完全に崩れてしま

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った。それは華奈美自身、全く知る由もない事実。そう、沖口と敬雄が話さなければ。

「ご馳走様でした」

「ご馳走様」

「まだあるわよ」

「いえ。もうお腹一杯なので」

「華奈美は?」

「うん。華奈美もお腹一杯。汗掻いてるから、お風呂に入りたいの」

「そう。夕食を作るときに沸かしておいたから、先に入ってもいいわよ」

「じゃあ入ろうかな。敬雄も一緒に入る?」

「えっ」

「冗談よ、冗談。ねえお母さん」

「もうっ。びっくりするじゃない」

「ごめんね。じゃ、敬雄。後で私の部屋に集合ね」

「あ、うん。分かったよ」

「華奈美、バスタオルは用意してあるからね」

「ありがと、お母さん」

華奈美が軽く手を振って自分の部屋に戻ってゆく。敬雄はその後ろ姿を引き止めることが出来ずに悔

やんだ。

分かっているのだ。沖口がバスルームで華奈美の体を弄ぶことを。

「敬雄君。悪いけど、華奈美の隣の部屋で布団を用意してくれないかしら。おばさん、先に食器を片付

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けておきたいの」

「あ、はい。いいですよ。僕が寝る布団ですから」

「押入れの中に入っているから適当に出して頂戴」

「分かりました」

小さい頃、数え切れないほど遊びに来ていた家。月日が経っているとはいえ、ある程度の勝手は分か

っている。

敬雄はキッチンを出ると、階段を上ろうと二階を見上げた。その視線の先には、畳まれたパジャマに

下着を乗せ、手に持っている華奈美の姿があった。

「さて、先に風呂に入ってくるぜ」

「…………

「見ろよ。これがお前の大好きな華奈美姉の下着さ。ピンクで可愛いだろ」

パンティを手に取り、鼻に当てて匂う姿がいやらしく思えた。

「お前、俺が風呂でこの体を弄ぶと思っているだろ」

「……

そうじゃないんですか?」

「そうさ。裸になって樋浦華奈美の全てを見て、全てを触ってやるよ。風呂から上がったらお前にも楽

しませてやるからな。俺は今、結構機嫌がいいんだ」

階段を下りながら話していた華奈美は、敬雄とすれ違う際にわざとらしく胸を揉んで見せた。その仕

草にスッと視線を反らせた彼が無言で二階へ上がると、華奈美はニヤリと笑い、胸を揉みながらバスル

ームに歩いていった―

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奪われた従姉の体

華奈美が風呂から出てきたのは一時間も経ったあとだった。いつもは三十分も入っていない彼女がバ

スルームから出てこないので、母親の美津子も気になったようだ。美津子に声を掛けられ、真っ赤にの

ぼせた華奈美が部屋に戻っていった。

その後、敬雄も風呂に入り十五分ほどで上がってきた。

「華奈美姉は部屋ですか?」

「ええ。さっき喉が渇いたってジュースを飲みに来た後、また戻ったみたいね」

「そうですか」

「敬雄君。今日の華奈美はいつもと雰囲気が違う感じがするのよ。学校で何かあった?」

「えっ…

いえ。別にいつもどおりでしたけど」

「髪も纏めないで、だらしない感じがするし」

「そ、そうですか?」

「敬雄君が何も感じないなら、私の思い過ごしかもしれないけど」

「はぁ」

「今夜は華奈美とバレーボールの話をするんでしょ。何時頃まで起きているの?」

「僕はそんなに長く起きているつもりはありませんけど」

「十二時くらいかしら」

「さあ。練習で疲れているからそんなに遅くまでは起きていないと思いますよ」

「そうなの。一時間半くらいしたら何か持っていこうかしら?」

「……

はい。そうしてください。僕も助かります」

「えっ?」

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「いや、何でもないです。二階に上がります」

「ええ…

美津子は華奈美の異変に気づいているようだ。だからと言って敬雄から正体を明かすことは出来ない。

兎に角、華奈美の体を乗っ取っている沖口を早く追い出さないと―

敬雄はそれだけを考えていた。

「よお、遅かったじゃないか」

「なっ!

何してるんですか」

「暇だったからコスプレ大会」

「か、勝手に華奈美姉の服を散らかさないで下さい」

「いいじゃねぇか。今は俺が樋浦華奈美なんだからさ」

敬雄が華奈美の部屋の扉を開けると、絨毯に色々な服が散らばっていた。すべて華奈美の持っている

服で、沖口が物色している最中だった。今の華奈美は、オレンジ色のセパレート水着を着ている。おそ

らく、夏に友達とビーチバレーをする時に着る水着だろう。トップスはU首で、お臍の上まで隠れるく

らいの長さ。

そしてパンツはセクシーなビキニタイプだった。

「似合うだろ、この水着。俺さ、こういう水着が大好きなんだ」

彼女はそのスタイルの良さを見せびらかすように、頭の後ろに両手を当てて腰をひねった。

「沖口先輩。バレーボールの話をするんじゃなかったんですか?」

「そんなの口実に決まってるじゃねぇか。それより、お前にもこの体を楽しませてやるよ。ラッキーだ

ろ、従姉の体が目の前にあるんだぜ。しかも、この俺が乗り移って普段では考えられないことをさせら

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れるんだ」

「…………

」 「この女の体で色々な楽しみ方がしたいんだよ。お前も協力してくれるんだろ」

「……

明日には華奈美姉の体から離れてもらえるんですよね」

「ああ。俺が十分楽しめたらな」

「沖口先輩が約束を守ってくれるのなら協力します」

「そうこなくちゃ!

お前にも楽しませてやるからなっ」

華奈美は嬉しそうに笑った。その笑顔だけならいつもの華奈美だと思えるのだが。

「さて、まずはこの大きな胸を使ってパイズリってのをやってみるか」

「パ、パイズリ?」

「知ってるだろ」

「し、知ってますけど……

誰の?」

「お前のチンポに決まってるだろ。他に誰のチンポをパイズリするんだよ」

「そんな。華奈美姉にそんなことをしてもらえません」

「だ~か~ら~。華奈美姉じゃなくて沖口湊だっての」

「でも、その体は華奈美姉の体じゃないですか」

「今更何言ってんだよ。さっきは必死にクンニしていたくせに」

「そ、それは…

「足コキされて気持ちよかったんだろ。お前ももうちょっと素直になれよ」

「…………

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「さっきジュースを飲みに下りたとき、こっそり持ってきたんだ」

華奈美が視線を移した勉強机の上には、サラダ油の入ったプラスチックボトルが置いてあった。その

ボトルのキャップを開けて右手に幾らか取った後、徐にセパレート水着のトップスに塗りこんでゆく。

「この方がヌルヌルして気持ちいいだろ?」

オレンジの生地にサラダ油が染み込み、濃いオレンジ色に変化した。その様子を見ていた敬雄の肉棒

に、血液が充填されてゆく。

「胸の谷間にも塗りこまないとな」

敬雄に見せびらかすようにしながらトップスの下を左手で伸ばし、その中に右手を入れて胸の谷間に

サラダ油を塗りこんでいる。水着の中で蠢く手の様子が強烈にいやらしかった。

「おっ!

お前も準備できているようだな。俺の仕草に興奮したんだろ」

何度も胸にサラダ油を塗りこむ華奈美は、敬雄のショートパンツに出来たテントを見ながらニヤニヤ

と笑った。

「そ、そんなんじゃ……

「はは、気にするなよ。俺だって目の前でこんな事をされたら勃起するからな。早くチンポを出せよ」

「えっ」

「いいから早く出せって」

「で、でも…

「何度も言わせるなよ。お前ってマジで鬱陶しい奴だな。協力するって言ったなら素直に協力しろって

の。お前だって本心ではパイズリしてほしいんだろ?」

「そ、そんな事ありませんっ」

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「またか。勃起しながら拒んだところで説得力ゼロだ」

「…………

」 「チンポ出してベッドに座れ」

「……

はい」

自分でもどうしたいのか分からなかった。早く華奈美姉を返して欲しい。しかし、その気持ちとは別

のところで華奈美姉ともっと親しくなりたいという気持ちが芽生えている。そして今、沖口によって強

制的に後者の気持ちを増幅させられようとしているのだ。

女の子らしいピンクの敷布団。敬雄はその敷布団が敷かれたベッドに腰を下ろし、ショートパンツと

トランクスを脱いだ。すでに肉棒は大きく固く勃起し、臨戦態勢を整えている。

「パイズリするってどんな感じだろうな?

お前も従姉の樋浦にパイズリしてもらえるんだから相当嬉

しいだろ」

「…………

「足コキの次はパイズリ。普通は手コキが最初なんだろうけどな。ははは」

セパレート水着を着た華奈美がベッドに腰掛けている敬雄に歩み寄った。そして、足を開くように指

示すると、その間に正座し、敬雄を見上げた。

「この水着の中はサラダ油でヌルヌルして気持ちいいぜ。早くパイズリして欲しいだろ?」

「い、言えません」

「言えよ。して欲しいって」

「…………

「言わないとしてやらないぞ」

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「ぼ、僕は別に」

「ケッ!

その強情でムッツリな性格を、この樋浦華奈美の体を使って崩してやる。よく見てろよ」

しばらく険しい表情をしていた華奈美は気を取り直したのか、いやらしい顔つきでトップスの下を引

っ張った。

「さあ、中に入れるぞ」

華奈美は勃起した肉棒をゆっくりとトップスの下から忍ばせ始めた。肉棒の先が乳房の下に触れる感

触。そして、更に谷間へめり込んでいく圧迫感。

「ふっ…

「おお、勃起したチンポが胸の間に入っていくのが分かるぞ。こんな感じなのか」

サラダ油のおかげで、何の抵抗もなく谷間を進む肉棒がしっかりと根元まで入り込んだ。トップスの

生地が谷間を左右から締め付けているので、華奈美が手を離しても肉棒が谷間から外れることはなかっ

た。更に言えば、華奈美の胸がそれだけ大きいということだ。

「あ~あ。お前のチンポが華奈美姉の谷間に入り込んじまったぞ。さあ、どうする?」

濃いオレンジ色のトップスに埋もれて見えなくなった肉棒から、乳房の温かさが伝わってくる。この

ままパイズリされたらすぐにイッてしまいそうだ。

「動いて欲しいか?」

「…………

「動いて欲しいなら動いてくださいって言えよ。すぐに動いてやるぞ」

華奈美が敬雄の腰に両腕を回して抱きしめると、トップスの胸が下腹部や太ももに押し付けられる。

更に体をわざとらしく左右に振り、挟んだ肉棒に軽い刺激を与えた。

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「ううっ」

「気持ちいいだろ?

従姉の樋浦がこんな事をしてくれるんだぜ。俺がこうやって乗っ取らなきゃ、絶

対にしてくれないだろ?」

「あ、当たり前ですよ」

「だからお前にも今がチャンスなんだよ。なっ!

素直にパイズリして下さいって言えよ」

「…………

「まだ言わねえか。じゃあ…

ねえ敬雄。私の胸、気持ちいいでしょ」

「ま、また華奈美姉の真似を」

「真似じゃない。私よ、敬雄の従姉の樋浦華奈美なんだから」

「お、沖口先輩。華奈美姉の真似するのはやめてくださいよ」

「ううん。敬雄が素直になるまで止めない。んふふ。私にパイズリして欲しい?」

「だ、だから沖口先輩」

「して欲しい?」

「…………

「パイズリして欲しいって言ってよ。胸の谷間で敬雄のチンポが固くなったままだよ。ずっとこんなん

じゃ可哀想でしょ」

沖口が華奈美の声を使い、華奈美の口調を真似しながら話しかけてくる。その笑顔も本人にしか見え

ない。じっと見つめる華奈美に、沖口が乗り移っているなんて到底思えなかった。それでも、華奈美本

人ではないのだ。

「私がこんなにお願いしても、敬雄は無視するんだね。分かったよ。じゃあ私が勝手にするから」

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「えっ。ちょ…

あっ」

「んっ、はっ。んふふ」

華奈美の上半身が上下に動き始めた。それに合わせてトップスに包まれている胸も揺れ始める。そし

て、谷間に埋もれていた肉棒が乳房の壁に擦られ始めたのだ。

サラダ油のおかげで滑らかにしごかれる肉棒。今まで味わったことのない感覚に、敬雄は何度も情け

ない声を上げた。

「ふああっ。あうっ、はぁ、はぁ」

「どう?

私の胸、気持ちいいでしょ?」

「うっ。はぁ、はぁ…

…ううっ」

「何か言ってよ」

「だ、だって…

「気持ちよすぎて何も言えないの?」

「はぁ、はぁ。はぁ、ううっ」

「もっと締め付けてあげる」

華奈美は敬雄を抱きしめていた両腕を開放すると、両手で胸を寄せるように左右から押し付けた。す

ると、先ほどよりも更に強烈な圧迫感が肉棒に伝わってきた。上半身の動きを止め、左右から押さえつ

けた手を上下に動かして胸だけを揺らしている。

「ほら。どんな感じ?」

「そ、そんなにしたら…

「もう出ちゃうの?

今日は何度も出しているのにね」

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「か、華奈美姉。そんな事言わないで」

「ごめんね、敬雄」

「う、うん」

その言葉に、華奈美はニヤリと笑った。どうやら敬雄は目の前にいる華奈美から沖口の存在を消し去

ろうとしているか、本人だと思い込み始めているようだ。

沖口はこの状況を楽しむべく、さらに華奈美に成りすまし、敬雄に接した。

「ねえ敬雄。私、パイズリするの初めてなんだ。私のパイズリ、気持ちいい?」

「はあ、はぁ」

「敬雄が初めてなんだよ」

「……

う、うん。気持ちいいよ」

「そう。それじゃ、イキそうになったら教えてね」

「はぁ、はぁ。うん」

素直に返事をする敬雄に、沖口は華奈美の顔で優しく微笑みながら心の中で笑っていた。

乳房が肉棒を擦る感じがとてもよく分かる。男の胸ではありえない感覚を沖口は味わっていた。乳首

を触っているわけでも無い。こうやって乳房を揺らすだけでも気持ちいいのだ。女の体はそういうもの

なのか――

沖口は華奈美の胸を使い、さらに肉棒を刺激した。

「うっ。はぁ、はぁ」

「どうしたの?」

「も、もうすぐイキそうなんだ」

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「そう。それじゃあパイズリは終了ね」

「えっ…

」 「何?」

「あ…

…ううん。何でもない」

「大丈夫よ。もっと気持ちの良いところでイカせてあげる」

華奈美が胸の谷間からゆっくりと肉棒を抜き取った。肉棒はサラダ油とガマン汁で滑り、艶やかに光

っていた。

「全部脱いでよ」

「えっ。上も?」

「そうよ。早く脱いで」

「……

う、うん」

やけに素直に従うようになった敬雄は、華奈美の目の前で裸になった。そして、華奈美に言われるが

まま、ベッドの上に仰向けに寝転がったのだ。

いつもは綺麗に纏めているはずの長い髪が、敬雄の胸に落ちてくる。華奈美が彼の上に覆い被さる様

に寝転んだのだ。その大きな胸が敬雄の胸板に潰されている。彼女の体重を全身に受け、敬雄は幸せな

気持ちになった。

「私、重いかな?」

「ううん。全然重くないよ」

「そうなんだ。よいしょ。ふふふ。今、敬雄のチンポはどうなっていると思う?」

「そ、それは…

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「言ってみてよ」

「……

か、華奈美姉の太ももに挟まれてる」

「そう。私のお尻の下から生えているみたい」

「うん」

目の前に華奈美の顔が迫ってきた。長い髪が敬雄の顔の周りを取り囲むように落ちてくる。こんなに

顔を近くに見るのは何年ぶりだろうか。昔とは明らかに違うその顔立ちに、敬雄の鼓動はいつまでも高

鳴っていた。

互いに見つめ合っている間に、華奈美がお尻を持ち上げ、片手でオレンジのパンツを器用に脱いでい

く。 そ

して、脱ぎ終わるとそのパンツを敬雄の目の前で広げて見せた。

「ほら、見てよ。水着の生地にシミがついてる。これ、私のマンコから溢れ出た愛液なんだよ」

「…………

敬雄は真っ赤な顔でシミのついたパンツを見ていた。

「敬雄のチンポをパイズリしている間に濡れちゃったんだ」

「う、うん」

「私、もう準備出来てるんだけど」

「…………

「入れたい?」

「えっ…

「私のマンコに敬雄のチンポを入れたい?」

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「…………

「入れたいんでしょ」

華奈美は蛙の様に足を広げてお尻を浮かせると、勃起した肉棒を股間に沿わせるようにしてゆっくり

と腰を動かし始めた。開いた陰唇に亀頭が触れ、割り込もうとする。

「あっ。敬雄のチンポがマンコに入り込もうとしてる」

「うっ。はぁ、はぁ、はぁ」

「どう?

私の中で暴れたいでしょ」

「……

で、でも」

「ここまでしたんだから同じよ。それに私、処女じゃないし」

「えっ!?」

「そんなに驚かなくてもいいじゃない。もう高校生なんだから。んはっ!」

「あっ!」

お尻が止まり、華奈美がニヤリと笑った。何度も股間で擦っている間に、陰唇に割り込んだ亀頭が膣

口に減り込んだのだ。

「チンポの頭がマンコに入り込んできたよ」

「う、うん」

「どう?」

「あ、温かい。すごく温かくていい気持ち」

「ふ~ん、そうなんだ。このままお尻を下げたらどんな感じだろうね」

「…………

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「下げてほしい?」

「……

いいの?」

「いいよ。だから私にお願いしてよ。お尻を下げてくださいって」

「か、華奈美姉に」

「そう」

「お、お尻を下げてください」

「誰に?」

「華奈美姉。お尻を下げてください」

「……

いいよ。敬雄がお願いしたからお尻を下げてあげる。んっ…

ふうっ」

「ううっ」

華奈美のお尻がゆっくりと下がっていった。それに伴い、勃起した肉棒が膣の中に抵抗無くめり込ん

でゆく。

ヌルリとした感触と締め付けが敬雄の肉棒を包み込んだ。初めて体験する性。しかもそれは、従姉の華

奈美の膣なのだ。

「うああ」

「ふぅっ……

おお」

華奈美のお尻がキュッと締まった。下腹部に異物が入り込んだ違和感。そして男では味わえない極上

の快感。

地球上にいる男の中で、女の快感を知ったのは俺だけだ。敬雄の肉棒で華奈美の膣を貫いた沖口はそ

う思った。

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男女の性を体験できた幸せ。満足げな表情で敬雄を見つめた華奈美が、ゆっくりと腰を動かし始めた。

「はぁ、はぁ。す、すげぇ」

「うっ。はぁ、はぁ、はぁ」

敬雄は自分から動こうとはせずに、上に乗っている華奈美に任せていた。華奈美姉と繋がっている。し

かも、華奈美姉が自ら腰を振り、気持ちよさそうに善がっている。その姿を見ただけで、敬雄は射精し

てしまいそうだった。

「あっ、あっ、あんっ」

華奈美の可愛らしくも切なく、そして艶やかな喘ぎ声が耳に焼きつく。下腹部に従姉の重みを感じる。

温かさを感じる。

これが大人の世界なんだ。これがセックスというものなんだ。

何度も何度も肉棒を飲み込み、膣壁でしごいてくれる。

敬雄の肉棒で感じた華奈美のいやらしい愛液が潤滑剤となって滑らかに動くことが出来る。長い髪を

揺らしながら悶える華奈美姉を抱きしめたい。そしてもっとエッチがしたい。

敬雄は上半身を起こし、腰を振っている華奈美を抱きしめた。そして後ろに倒すと、正常位で自ら腰

を降り始めた。

「ああっ!

あっ、あっ。あっ。す、すげっ…

…ああっ」

「はぁ、はぁ、はぁ。うっ、はあ、はあ」

「あっ、あんっ。あうっ、あうっ、ああっ」

女の快感に翻弄され、言葉もまともに出せない沖口は、必死に腰を振る敬雄に体を預けるだけだった。

前後に激しく揺らされ、勃起した肉棒で膣を掻き回される。

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理性を失った敬雄は、ひたすら腰を振り続けた。つま先を曲げ、仰け反る華奈美が愛しい。普段では

絶対に聞くことの出来ない、裏返った激しい喘ぎ声。眉を歪めながら息を乱し、大きな胸を揺らす彼女

に頗る興奮する。

「んあっ、あっ、あっ。は、激しっ…

あっ、はぁ、はぁ、ああっ、あっ、あっ」

「はあ、はあっ。華奈美姉っ。俺、もう出るよっ」

「ああっ、あっ、あっ。イ、イクッ!

イクッ。すげっ…

あっ。あああっ!」

激しく腰を振った敬雄は、華奈美の腹部に射精したのだった。

「うああっ!」

「あっ、あっ、んあああ~っ!」

彼女の体が波打つように痙攣した。シーツを握り締めていた手の力が抜け、ゆっくりと開いてゆく。

「はぁ、はぁ、はぁ」

射精した満足感に、敬雄は薄っすらと笑みを浮かべていた。オーガズムに達した華奈美も、目を瞑っ

たまま頭を横に向けている。この極上の余韻をいつまでも感じていたい。そう思った敬雄は、彼女の横

に寝そべると、静かに目を瞑った。

――

コンコン。

三分ほど経っただろうか。扉をノックする音に、敬雄は瞬間的に青ざめた。あわてて時計を見ると十

時半を少し回ったところ。キッチンで華奈美の母、美津子と話してから一時間半が経過していた。ベッ

ドから飛び起き、扉に駆け寄ろうとしたが、後少しのところで扉が開いてしまった。

「華奈美、敬雄君。入るわよ」

「あっ。ちょ、ちょっと待っておばさんっ」

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「どうかしたの?」

扉の向うから美津子が顔を出し、中に入ってきた。

「か、華奈美っ!

な、何してるのっ」

「お、おばさんっ。これは違うんです」

「何が違うのっ?

あなた、華奈美と…

「あ、あの。だから…

「まさか…

。こんなことをするために家に泊まりに来たなんて。おばさん、敬雄君のことを信じてい

たのよ」

「そ、その…

。ご、ごめんなさい」

「誤って済む事?

敬雄君のご両親に話さないと」

「そ、そんな」

「当たり前でしょ。大事な一人娘を汚されたのよ」

「…………

美津子は部屋に散乱した服を眺めた後、険しい表情を変えないまま敬雄に近づいた。そして、敬雄と

の激しいセックスで失神している華奈美を見つめると、二人がセックスをしていたベッドに上がりこん

だ。

「どうしてこんなことをしたの?」

「そ、それは…

「華奈美とセックスしたかったの?」

「…………

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「おばさんの大事な一人娘とセックスして気持ちよかったの?」

ベッドの上で体操座りした美津子は、じっと敬雄を見つめた。敬雄が泣きそうになりながら美津子に

視線を向けると、体操座りしている足の隙間から白いパンティが覗き見えた。

「今、おばさんのパンティ見ているでしょ」

「み、見ていません」

「うそばっかり。敬雄君は本当にエロガキになってしまったのね」

大人の女性からエロガキと言われた敬雄は、どう返答してよいか分からず黙って俯いていた。

「両親に言われたくない?」

「……

はい」

「じゃあおばさんの言うことを素直に聞く?」

「えっ?」

敬雄が顔を上げると、美津子は怪しい笑みを浮かべながら組んでいた膝を大きく開いた。スカートの

中にある股間が見えているにも関わらず、まったく隠そうとはしない。

それどころか、わざと敬雄に見せているかのようであった。

「んふふ。どうしたの?」

「……

いえ」

「またおばさんのパンティ、見ていたんでしょ」

「ち、違います」

「いいのよ見ても、へへへ」

「えっ。お、おばさん?」

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「敬雄君って本当にからかい甲斐があって面白いわ~。全然疑おうとしないんだもの」

「えっ?」

「まだ気づかないのかよ。お前ってマジでとろいよな」

美津子の言葉遣いがガラリと変わった。まるでその口調は―

「ま、まさか」

母親の隣で意識を失っている華奈美を見た後、もう一度美津子に視線を移した敬雄は後ずさりした。

「そうさ、俺だよ」

「そんなっ。お、おばさんにまでっ」

「ああ。別にいいだろ? 今度はこの体で俺を楽しませてくれよ」

美津子はベッドの上で大人の色気を漂わせながら服を脱ぎ始めた。

「や、やめて下さい沖口先輩っ。おばさんにまでそんな事するのはっ」

「大声出すなよ。樋浦が目を覚ましても知らないぞ。今、この状況を見られたらお前がまずいんじゃな

いのか?」

「ううっ」

嬉しそうに裸になった美津子が、足をM字に開いて胸を揉んでいる。信じられない光景だった。

「思っていたよりも大きい胸だな。大人の女性ってどんな感じだろ。犯りまくっているだろうから快感

も半減するのか?

それとも…

いやらしく笑う美津子は、右手の中指に唾液をつけ、陰唇の中にめり込ませると、ビクンと震わせた。

「ふあっ!

へ、へぇ~。この体もすげぇな」

「お、沖口先輩っ」

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華奈美に比べると明らかに黒くなっている陰唇が捲れて、充血した大きなクリトリスが見えている。

それを中指で弄り、喘いでいる美津子が異様に艶かしかった。大人の女性が目の前でオナニーをしてい

る姿を見るなんて始めての体験。敬雄は言葉で否定しながらも、その目はしっかりと美津子の痴態を見

ていた。悲しいかな、自分の意思とは無関係に肉棒が大きくなってゆく。

「なあ。お前も見ていないで手伝えよ。この体は樋浦よりも気持ちいいかも知れないぞ」

「そ、そんなこと出来るわけないじゃないですか」

「んっく…

。へへ、そう言わずにさ」

クリトリスを弄っていた美津子は、M字に開いた足をさらに広げると、指で陰唇を左右に開いた。

「ほら、見てみろよ。これが樋浦のおばさんのマンコだぜ」

紅く色づき、ヒクヒクと動いている膣の入口は、まるで敬雄を誘っているようだ。彼は、その妖艶な

光景に見入ってしまった。

「樋浦の次は、おばさんの膣にそのチンポをぶち込むんだ」

「そんなこと出来ないです。沖口先輩、お願いだからもう許してください」

「許してくださいって、俺はお前と約束したとおり樋浦の体から抜け出てやったじゃないか」

「だって、まさかおばさんの体に乗り移るなんて」

「そんなの俺の勝手じゃねえか」

「だめですっ。お願いだからおばさんの体から離れてくださいっ」

「嫌だね。離れて欲しかったら、このマンコにぶち込めよ」

「そんな。また華奈美姉と同じことを」

「何なら、このおばさんの声を使ってお前の親に電話を掛けてやろうか?

お宅の息子が娘を犯したか

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奪われた従姉の体

ら警察に突き出すって」

「……

ひどいです。そんなのひどいです」

「じゃあ俺の言うことを素直に聞けよ。さっきみたいにさ!」

「お願いですから…

「仕方の無い奴だな。今度はおばさんの真似をしてやるから素直にぶち込めよ」

「だ、だから」

「んふっ、敬雄君、何も心配しなくていいのよ。おばさんのオマンコは何度も使っているから」

「沖口先輩っ」

「おばさん、気持ちいいことをしたいのよ。そのたくましいチンポを膣の奥までぶち込んで頂戴」

美津子が両手を使って、更に陰唇を開いてみせた。

「ほら、見てよ。こんなに濡れているわよ。敬雄君のチンポを欲しがっているのよ。おばさんね。最近、

旦那とセックスしていないのよ」

適当なことを美津子に言わせた沖口は、顎を使って敬雄を誘った。

「早くしないと華奈美が目を覚ますわよ。それでもいいの?」

「お、沖口先輩…

「選択肢なんて無いんじゃなかったの?」

意地悪い表情で敬雄を見つめた美津子が、再度誘っている。沖口の言いなりになるしか無い敬雄は、

歯を食いしばりながらベッドに上がった。

「そうそう。その勃起したチンポのように素直になればいいのよ。娘をベッドの横に下ろして頂戴。起

きたら敬雄君の責任だからね。ククク」

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奪われた従姉の体

「ううっ」

言われるが侭に華奈美を抱きかかえ、ゆっくりと床の上に寝かせた敬雄は、もう一度ベッドに上がり

なおした。

「んふ。さあ、おばさんの中に入っておいで」

腰をずらして寝転がり、足をM字に開いた美津子の間に体を入れた敬雄は、彼女の腰に手を添えて挿

入する体勢を取った。

「お、沖口先輩。これで本当に離れてくれるんですね」

「あら、沖口先輩って誰?

私は樋浦美津子よ」

「沖口先輩」

「……

仕方ないわねぇ。そんなに言うなら離れてあげるわよ。私の中に精子をぶち込んだらね」

「そ、そんな。中で出すなんて」

「大丈夫よ。後で洗えばいいんだから。それに今日は何度もイッてるから薄くなってるでしょ」

「で、でも…

「気にしなくっていいから。ほら」

「うっ…

美津子に肉棒を握られた敬雄は、ビクンと体を震わせた。

「こうして膣の中に…

うっ。はぁ~」

「はぁ」

華奈美の母親と繋がった。ベッドの横には娘の姿が見えるというのに。

「へへ。ほら、動いて頂戴」

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「…………

敬雄は何も言わずに腰を振り始めた。先ほど華奈美の膣を激しく犯したせいで、肉棒が少し痛い。そ

れでも沖口を納得させなければならないので腰を振り続けた。

「ああっ。お、大人の体も…

はぁ、はぁ。イ、イイっ。こ、これってすげぇ深いっ」

美津子は、華奈美とは異なる大人の色気を漂わせながら喘いだ。それは沖口がわざと変えているのでは

なく、美津子の雰囲気がそう思わせるのだ。

頭を左右に振り、気持ちよさそうにシーツを握り締めている。沖口が言うように、美津子の体にとっ

ては、久しぶりのセックスだったのかもしれない。股間が触れるシーツには愛液が滴り、大きなシミを

作っていた。

「はあ、はあ、はあ」

「んっ、んっ。ううっ。こ、この感じっ。樋浦とはまた違って…

す、すげぇよ」

部活でしごかれ、華奈美との練習で体力を使い、更には沖口が乗り移った華奈美と母、美津子の相手

をした敬雄は、最後の力を振り絞って沖口を喜ばせた。

「あっ、あっ、あふっ。あっ、あっ、あああっ!」

シーツの上にほとばしる愛液。涎を垂らしながら善がる美津子は敬雄と共に朽ち果てた。もうこれ以

上は動けないと思った敬雄は、激しく息を乱しながら着ていた服を集めると、二人を置いてふらふらと

した足取りで隣の部屋に逃げていった。

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奪われた従姉の体

――

そして。

病院には敬雄たち数人の生徒と、沖口の担任である仁科先生が来ていた。母親曰く、昨日から意識が戻

らないので病院で調べてもらっているとのこと。外傷はなく、体は至って健康。しかし、なぜか意識が

戻らないらしい。

「仁科先生。学校で何かあったんですか?

湊はどうしてこんなことに」

「私にも分からないんです。沖口君は普段と変わらなかったと思うんですが。みんな、何か知ってる?」

「ううん」

仁科先生は申し訳なさそうに母親と話していた。別に仁科先生が悪いわけではないのだが、担任という

事で責任を感じているのだろう。

そして二十分ほど病室で話をした後、トイレから戻ってきた仁科先生が「そろそろ帰りましょうか」

と切り出した。原因を知っている敬雄は、無言で他の生徒と共に仁科先生の後ろを歩いていった。

「そういえば城谷君」

「は、はい」

「先生、ちょっと城谷君と話がしたいの」

「えっ。僕と……

ですか?」

「そう。みんな、先に帰っていてくれるかしら」

病院の出口で仁科先生に促された生徒たちが敬雄を残して帰ってゆく。その後ろ姿が見えなくなると、

仁科先生は敬雄を連れて再度病院内に入り、身体障害者用の大きなトイレに誘った。

「鍵を閉めなさい」

「は、はい。でもどうしてこんなところに」

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「それはね。お前に責任を取ってもらおうと思ってさ」

「えっ?」

「どうしてくれんだよ。俺、自分の体に戻れなくなっちまったじゃねえか」

「えっ?

えっ?」

「お前のせいだぞ。いくら自分の体に入っても、こんな風に体を動かせない。お前が俺の頭にボールを

ぶつけたからだっ」

温和な仁科先生が怒っている。しかも、男のような口調で。

「も、もしかして。お、沖口先輩…

なんですか」

「決まってるだろ。仁科先生がこんな風に話すかっ」

「……

だって。ぼ、僕のせいだと言われても…

「責任、取ってもらうからな」

「せ、責任って…

「お前の体を俺がもらう」

「ええっ!

そ、そんなっ」

「俺はまだ生きたいんだ。だから俺がお前の人生を生きてやるよ」

「い、嫌です!

そんなの絶対に嫌です」

「じゃあ代わりに誰かの体が必要だな」

「…………

「へへ。俺が仁科先生のフリをして校長先生に本当のことを話せば、お前も樋浦も退学だよな」

「そんな。だってあれは沖口先輩が…

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「言っちゃおっかなぁ。校長先生、実は沖口君の件、城谷君と樋浦さんの仕業なんです。彼らが沖口君

にボールをぶつけて意識不明にしたんです。二人を退学にしてください。…

ってな」

本当に仁科先生が言っているように思える。

敬雄の顔は青ざめた。

「まあ、それは後で考えるとして。とりあえず仁科先生の体を楽しむとするか。おい、お前も手伝えよ」

「沖口先輩…

…」

「もう自分の体には戻れないんだ。お前の責任なんだぞ。だから俺の言うことに逆らうなよ」

「…………

仁科先生が紺色のタイトスカートを捲りあげて、パンストとパンティに包まれた股間をさらけ出した。

逆らうことが出来ない敬雄は沖口の指示通り、仁科先生のパンストに手を忍ばせてクチュクチュといや

らしい音を立てる。

「あっ、すげっ。仁科先生のマンコも気持ちいいっ」

いやらしく喘いでいる仁科先生。今度は先生と生徒の関係。敬雄はどうすることも出来ず、沖口のい

いなりなるしかなかった―

それから数日後。女子バレーボールの試合当日。

ある高校の体育館では、まったく冴えない華奈美のせいで初戦敗退を期したバレーボール部の姿があ

った。試合を見に行っていた敬雄は、部員たちに適当に謝っている華奈美が腹立たしかった。

「もうちょっとしっかりしてくださいよっ」

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奪われた従姉の体

「五月蝿いな。あれが俺の精一杯なんだよ」

「いつもの華奈美姉とぜんぜん違うじゃないですか」

「当たり前だろ。俺は沖口なんだから」

「だからって、体は華奈美姉なんですよ」

人気のない体育館奥の廊下。華奈美は額から流れでた汗を腕で拭うと、いきなり敬雄に抱きついた。

「あっ」

「ごちゃごちゃ言うなよ。俺がこうやって樋浦に乗り移っているからこんな事をしてもらえるんだろ。

それにお前が望めばセックスだって付き合ってやるんだ」

「ちょ、ちょっと…

…」

「もう勃起してるじゃねぇか。体は素直だよな」

「うっ…

こ、こんなところで」

「何言ってんだ。お前、この口でしゃぶってもらおうと思ってしっかり洗ってきてるんだろ。石鹸の匂

いをプンプンさせやがって」

制服のズボンを手早く脱がせた華奈美はユニフォーム姿のまま床に膝をつき、敬雄のいきり立った肉棒

にしゃぶりついた。

「うっ」

「んっ、んっ。んぐっ。どう?

気持ちいいでしょ」

「はぁ、はぁ、はぁ」

「ずっとこの体にいるとさ。樋浦の魂まで侵食出来る様になってきたんだ。だからかなり樋浦と同じよ

うに振舞うことが出来るんだぜ。その内、樋浦の記憶をすべて俺の物に出来そうなんだ。そうなれば見

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奪われた従姉の体

た目は樋浦と全く変わらないし、バレーボールだって樋浦と同じように出来るかもしれない。でも俺な

んだよな。すげぇだろ」

「そ、それじゃ…

華奈美姉は?」

「俺が華奈美姉になるって事さ。お前にとっちゃ、最高の展開だろ。普段はいつもの樋浦と変わらない

んだからさ」

「も、もう華奈美姉と会えないって事…

ですか」

「……

ううん、そうじゃないよ。私は目の前にいるじゃない。敬雄の大好きな華奈美はここにいるの。

分かるでしょ」

「くぅっ。は、はぁ、はぁ」

「んっ。んんっ。これが私の知っているフェラチオ。男子バレーボール部のエース、三年の戸波くん。

敬雄も知っているでしょ。彼にしてあげていたフェラチオなんだよ。半年前に別れたけどね」

すでに沖口は一年ほど前まで遡った華奈美の記憶を手に入れていた。そして一ヶ月もすれば華奈美の

魂までも取り込み、自分の物にしてしまうだろう。

敬雄は心で泣いた。しかし、その本心は―

奪われた従姉の体

おわり