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(別添)様式1 1 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 申請区分 広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO 日本版DMO候補法人 の名称 (一財)FM八女 マーケティング・マネジ メント対象とする区域 区域を構成する地方公共団体名 八女市 所在地 福岡県八女市黒木町今1314番地1 設立時期 平成23年7月20日 職員数 6人 代表者 (氏名) 理事長 松﨑博文 (八女市商工会) 松﨑食品(株) 一財)FM八女の代表理事であり、八女市商工会長と して、地域の商工業者との連携など様々なパイプ役と なっている。 各種データの分析・収集 等(マーケティング) の責任者(専門人材) (氏名) 吉松 慶子「専従」 一財)FM八女 新聞社編集部を得て、企画製作会社に勤務。久留米市 国際交流協会で地域イベント等に従事。その後企画会 社で、地域観光(着地型体験プログラム)の企画実施 を経て、平成 24 年 4 月より一財)FM八女にて、旅 行商品の企画から実施まで従事。 国内旅行業取扱主任管理者 各種データの分析・収集 等(マーケティング)補 (氏名) 荒川 真美 八女市(観光振興課) FM 八女観光事業担当 平成 25 4 月より旅行事業を担当。農水省、福岡県 等の交付金、補助金等を活用しながら事業の推進、デ ータ分析収集を実施している。 国内旅行業取扱管理者 放送部門の責任者(専 門人材) (氏名) 高木 祥平 一財)FM八女 放送事業部 放送部門でFM放送局の局長として、番組企画、制作 を行う。 八女福島観光事業調査研究プロジェクト委員 FM八女 放送局長 観光部門の責任者(専 門人材) 各種データの分析・収集 等(マーケティング) 補佐 (氏名) 中村 かおり 一財)FM八女 観光事業部 インバウンド専任職員として平成 30 年 9 月雇用。 第 3 種旅行業による、インバウンド向けバスツアー等 旅行商品の企画運営。また web 担当として観光情報の 発信等従事 国内旅程管理者、インバウンド実務主任者 連携する地方公共団体 の担当部署名及び役割 八女市【3部7課5支所】 ・観光振興課:観光振興事業、物産販路拡大事業、都市交流事業、プロモー ション、マーケティング他 ・企画政策課:放送事業、広報事業 ・地域振興課:公共交通事業、定住対策事業、町並み景観事業 ・農業振興課:農産品振興事業、6次産業化 ・商工・企業誘致課:伝統工芸産業関連事業 ・文化振興課:歴史文化交流事業、文化振興事業 ・社会教育課:青少年育成事業 ・黒木支所産業経済課 ・立花支所産業経済課 ・上陽支所建設経済課 ・矢部支所建設経済課・星野支所建設経済課

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(別添)様式1

1

日本版DMO形成・確立計画

1. 日本版DMOの組織

申請区分 広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO

日本版DMO候補法人

の名称

(一財)FM八女

マーケティング・マネジ

メント対象とする区域

区域を構成する地方公共団体名

八女市

所在地 福岡県八女市黒木町今1314番地1

設立時期 平成23年7月20日

職員数 6人

代表者 (氏名)

理事長 松﨑博文

(八女市商工会)

松﨑食品(株)

一財)FM八女の代表理事であり、八女市商工会長と

して、地域の商工業者との連携など様々なパイプ役と

なっている。

各種データの分析・収集

等(マーケティング)

の責任者(専門人材)

(氏名)

吉松 慶子「専従」

一財)FM八女

新聞社編集部を得て、企画製作会社に勤務。久留米市

国際交流協会で地域イベント等に従事。その後企画会

社で、地域観光(着地型体験プログラム)の企画実施

を経て、平成 24 年 4 月より一財)FM八女にて、旅

行商品の企画から実施まで従事。

国内旅行業取扱主任管理者

各種データの分析・収集

等(マーケティング)補

(氏名)

荒川 真美八女市(観光振興課)

FM 八女観光事業担当

平成 25年 4月より旅行事業を担当。農水省、福岡県等の交付金、補助金等を活用しながら事業の推進、デ

ータ分析収集を実施している。

国内旅行業取扱管理者

放送部門の責任者(専

門人材)

(氏名)

高木 祥平

一財)FM八女

放送事業部

放送部門でFM放送局の局長として、番組企画、制作

を行う。

八女福島観光事業調査研究プロジェクト委員

FM八女 放送局長

観光部門の責任者(専

門人材)

各種データの分析・収集

等(マーケティング)

補佐

(氏名)

中村 かおり

一財)FM八女

観光事業部

インバウンド専任職員として平成 30年 9月雇用。

第 3種旅行業による、インバウンド向けバスツアー等

旅行商品の企画運営。また web 担当として観光情報の

発信等従事

国内旅程管理者、インバウンド実務主任者

連携する地方公共団体

の担当部署名及び役割

八女市【3部7課5支所】

・観光振興課:観光振興事業、物産販路拡大事業、都市交流事業、プロモー

ション、マーケティング他

・企画政策課:放送事業、広報事業

・地域振興課:公共交通事業、定住対策事業、町並み景観事業

・農業振興課:農産品振興事業、6次産業化

・商工・企業誘致課:伝統工芸産業関連事業

・文化振興課:歴史文化交流事業、文化振興事業

・社会教育課:青少年育成事業

・黒木支所産業経済課 ・立花支所産業経済課 ・上陽支所建設経済課

・矢部支所建設経済課・星野支所建設経済課

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連携する事業者名及び

役割

【着地型旅行商品・日帰りバスツアー・インバウンドツアー】

・一財)八女伝統工芸館 【町並みガイド・観光施設連携】

・西洋フーズコンパスグループ㈱ 【観光施設、宿泊施設連携】

・NPO 法人 八女 SUN・SUN 【観光施設連携】

・㈲ 道の駅たちばな 【観光施設・食連携】

・堀川バス㈱【交通事業者】 ・西鉄バス㈱【交通事業者】

・アンテナショップ八女本舗運営協議会 【情報発信】

・フクオカ・ナウ(株)【インバウンド事業】

・八女飲食店組合(アンテナエイト)【食イベント連携】

その他(下記観光協会とは、観光案内業務並びに情報発信での連携)

・八女福島観光協会(事務局:八女商工会議所)

・立花町観光協会(事務局:八女市役所立花支所)

・黒木町観光協会(事務局:黒木支所内観光協会)

・上陽町観光協会(事務局:八女市役所上陽支所)

・矢部村観光協会(事務局:一財)秘境杣の里)

・星野村観光協会(事務局:一財)星のふるさと)

官民・産業間・地域間と

の持続可能な連携を図

るための合意形成の仕

組み

(該当する要件)と(概要)

①一財)FM 八女(理事会、評議員会)

年 2回開催。

構成員:副市長、商工会議所会頭、商工会会長、福岡八女農協組合長、八

女市観光振興課長、一財)FM 八女事務局長。

理事会並びに評議委員会においてコンセプトに基づく観光事業戦略につい

て合意形成。

②八女市観光事業開発委員会

年 3回程度開催。

構成員:副市長、八女市企画部長、福岡県観光振興課、福岡県広域地域振

興課、福岡県観光連盟、商工会議所専務、商工会事務局長、福岡

八女農協総務課、堀川バス取締役、八女市商店街連合会飲食部

会、NPO 法人山村塾、西洋フード・コンパスグループ㈱営業部、

立花支所産業経済課(立花町観光協会事務局)、上陽支所建設経済

課(上陽町観光協会事務局)、矢部支所建設経済課(矢部村観光協

会事務局)、星野支所建設経済課、黒木支所産業経済課、一財)FM

八女

今年度八女市第 2次茶のくに観光アクションプランを策定中。コンセプト

に基づく観光推進事業の検討。

③八女市観光担当者会

毎月 1回開催(年 12回)。

構成員:立花支所産業経済課、上陽支所建設経済課、矢部支所建設経済

課、星野支所建設経済課、黒木支所産業経済課、㈱FM 福岡、一

財)FM 八女

毎月、各エリア(各地域)観光情報並びに情報発信についての調整(各地

区観光協会事業についての共有化)

④八女市「観光と食の内覧会」連絡会

年 3回開催。

構成員:べんがら村、くつろぎの森グリーンピア八女、池の山荘、杣のさ

と、茶の文化館(星のふるさと財団)、ほたると石橋の館、道の駅

たちばな、福岡県酒造組合八女協議会、立花ワイン、一財 FM 八女

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毎年秋に開催する八女の「食」をテーマとした観光発信事業実施。報道各

社、行政機関、地元商店街、八女もてなし人(観光人材登録者)による情報

交換の場の提供をしている。

その他

八女市観光協会合併協議会

平成 25年設置(年 2回開催)~28 年度まで

内容:打ち合わせ会議、合同研修会開催

平成 29年度より活動休止(合併がとん挫したため)

※なお、現在は③八女市観光担当者会議において、イベント等観光情報の

提供(市内全観光情報を集約し発信している茶のくに観光案内所への提供)

並びにウェブ掲載にともなう各協会の新着情報投稿実施。

地域住民に対する観光

地域づくりに関する意

識啓発・参画促進の取

毎年秋(9月下旬から 10月)にかけて、市内指定管理事業者による「食」

をテーマとしたイベントを開催している。八女の観光の取り組みについて、

地域住民の他、行政、報道機関、八女市もてなし人等が参加。旅行商品や取

り組みについての啓発、参画促進を実施。また、小売店向けのインバウンド

受入研修会実施(キャッシュレス、コールセンター等)

法人のこれまでの活動

実績

(活動の概要)

【平成 21~23 年度】市町村合併を機に、八女市観光事業開発委員会を設置。

※地域資源調査、人材データ作成、観光基礎データ集約を行う。

※平成 18 年 10 月 上陽町編入

平成 22 年 2 月 黒木町、立花町、矢部村、星野村編入

※H22 年度 FM福岡「茶のくに八女は楽しい」開始 毎土曜日 1本 30分

※観光事業委託による運営開始(委託先:㈱JTBコミュニケーションズ九州)

【平成 24年度】

①4月茶のくに観光案内所オープン。

八女市観光振興課と観光案内所を、八女観光

物産館「ときめき」内に設置。

※案内所:観光コーディネーター1名、スタ

ッフ 2名

②第 1回着地型プログラム「旅する茶のくに週

間」実施(平成 25年 3月)

募集 14本 定員 151 名 申込 160 名 参加 137 名

【平成 25年度】

①八女地域連携協議会発足(観光、食、体験プログラム連携事業開始)

※都市農村共生・対流総合対策交付金事業開始~平成 26年度まで

②一財)FM 八女定款に旅行事業追記

7月 4日、国内第 3種旅行業取得【福岡県知事登録第 3種 772 号】

③日帰りバスツアー「茶のくにバス」モニターツアー実施。

2月 募集 1本 参加 27 名

④福岡市天神地区にアンテナショップ「八女本舗」オープン 4月 18 日

⑤茶のくに観光アクションプラン策定

⑥RKB 毎日放送イベント告知(番組プレゼント)開始

マイ包丁づくり体験

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【平成 26年度】

①日帰りバスツアー「茶のくにバス」本格稼働

ツアーガイド採用(地元雇用)

②九州オルレ八女コースオープン 12 月 6 日

【平成 27年度】

※4月より 一財)FM八女で観光事業開始

受託費:12,700,000 円

①広域観光バス実証実験 福岡市内→広川町→八女市

募集 1本 定員 20名 申込 19名 参加 19 名 4,200 円

②八女 IKOKA 事業(消費喚起型補助事業ふるさと割)

子育て応援「木育キャラバン」 参加者 52 名

子育て応援「おくぼ日和」 参加者 36 名

DIY リノベ 1泊 2日の旅 参加者 18 名

八女サル―祭り(八女福島エリア飲食店飲み歩きイベント)

販売実績 1,304,000 円

③茶のくにイメージポスター(7編完成)

④観光 DVD 6 種(手仕事、風景、伝統、食、芸術、ダイジェスト版)

【平成 28年度】

①インバウンドモニターツアー(日帰りツアーに香港人募集) 4月開催

募集 4本 16名(1本 20 名中 4名) 申込 212 名 参加 7名

募集方法:福岡県香港事務所 FB、HP のみ

(熊本地震直後の開催であったため、直前のキャンセルあり。)

②戦略的 WEB プロモーション事業

SNS(FB)、HPによる広告実証実験

③外国語表記ガイドライン策定

④日本版 DMO 検討開始

⑤九州農政局ディスカバー農山漁村(むら)の宝優秀事例表彰

【H29 年度実績】

①受託事業

・観光案内所案内業務 ※茶のくに観光案内所来客者数 46,895 名

・茶のくに観光ホームページの情報更新等運営管理。(日本語版、英語版)

※FB(茶のくに八女・茶のくにフォトライター・旅する茶のくに週間)

※英語、繁体語による FB投稿開始

・観光情報発信(FM八女、アンテナショップ八女本舗、西鉄電車構内他)

・PRイベント実施 福岡市内 4回 県外 2回 その他3回

・観光と食の内覧会 (イベント、スタンプラリー)

・香港、台湾ブロガー招聘

②旅行業務

・コラボ等旅行商品実施「新企画旅行」

募集 17本 申込 351 名 参加 298 名

・着地型観光商品の造成と実施「旅する茶のくに週間」

・インバウンドバスツアー本格稼働

・バスチケット販売事業 (h29.5~h30.3) 512 セット

・事業紹介(講演)3回(JAF 福岡・福岡ロータリー・農水省九州農政局)

③茶のくに観光インバウンド事業(香港)

④茶のくに八女 HP英語版作成

茶のくにバスツアー

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⑤英語対応スタッフ臨時雇用開始

⑥農水省ディスカバー農山漁村(村)の宝優良事例選定

旅する茶のくに週間(着地型体験プログラム)実績

旅する茶のくにバスツアー(バス旅行)実績

年度

H24年度 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度H28~

H29年度H29年度

回数

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回

開催

H25.3 H25.11 H26.11~12 H27.11~12 H28.10~12 H29.3~5 H29.10~12

期間

18日間 30日間 33日間 52日間 51日間  49日間 71日間

料金

1,200円~

10,200円

700円~

10,200円

900円~

11,000円

2,000円~

13,500円

2,000円~

13500円

2,000円~

18,500円

1,200円~

18,500円

本数

14 19 19 24 20 12 28

定員

151 201 173 239 213 136 245

申込

160 280 283 784 719 272 589

参加

137 217 159 258 206 139 236

補助

県補助 農水省補助 農水省補助 ふるさと割 ふっこう割 市委託 市委託

宿泊

宿泊1本 宿泊1本 宿泊2本 宿泊1本 宿泊0本 宿泊2本 宿泊1本

運営

業務委託 自主運営

度H25年度 H27年度 H28年度

日H26.2 H26.4

H26.6~

  H27.3

H27.4~

  H28.3

H28.4~

  H29.3

別モニター プレス 旅行商品 旅行商品 旅行商品 旅行商品 インバウンド

数1 1 9

27

(1本宿泊)

28

(内4香港

募集)

26 4

員30 20 180 580 590 480 80

込27 14 161 912 909 854 103

加27 14 159 542 602 520 77

金無料 無料

1,300円~

2,600円

3,000円~

18,000円

3,300円~

9,000円

4,000円

12,000円5,000円

業県補助 農水省補助 農水省補助 ふるさと割 ふっこう割 市委託 市委託

H26年度 H29年度

H29.4~H30.3

業務委託 自主運営

茶のくにバスツアー「春」 旅する茶のくに週間「桶」 ディスカバー農山漁村の宝 全国表彰

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【H30 年度実績】

①受託事業

・観光案内所案内業務 ※茶のくに観光案内所来客者数 名

・茶のくに観光ホームページの情報更新等運営管理。(日本語、英語、繁体)

※FB(茶のくに八女・茶のくにフォトライター・旅する茶のくに週間)

※英語、繁体語による FB投稿 88本

・観光情報発信(FM八女、アンテナショップ八女本舗、西鉄電車構内他)

・PRイベント等 福岡市内 4回

・PR告知 ラジオ県外 2回(佐賀、大阪) 県内 8回(NHK)

・観光と食の内覧会 (イベント、アプリスタンプラリー)

・「俺の一杯」酒蔵イベント

・ブロガー招聘、取材(香港テレビ局、香港雑誌、福岡県イメージビデオ)

②旅行業務

・インバウンド、コラボ、受注型、視察等旅行商品等実施

募集 21本 申込 440 名 参加 412 名

・着地型観光商品の造成と実施「旅する茶のくに週間」

プログラム本数 29本(33 日間) 応募 494 名 参加 240 名

・日帰りバスツアー

販売本数 22 本 応募 534 名 参加 360 名

・バスチケット販売事業 (h30.4~h31.3) セット

・講演 4回

(筑豊地域研修・大牟田商工会研修、福岡県共創塾、福岡経済同友会)

③茶のくに八女 HP繁体語版作成

④平成 30年度福岡県外国人観光局受け入れ環境整備事業(補助事業)

⑤インバウンド研修(多言語対応コールセンター、キャッシュレス)

実施体制 (実施体制の概要)

八女市が母体となり、八女市観光事業開発委員会を運営。メンバーには、行

政、旅行事業者、飲食業者のみならず、交通事業者、農業者など多様な関係

者が参画するなど官民が密接に連携した運営を実施

(実施体制図)

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(別添)様式1

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2. 日本版DMO候補法人がマーケティング・マネジメントする区域

【区域の範囲が分かる図表を挿入】

※別添範囲図参照

【区域設定の考え方】

平成 18 年 10 月八女市と上陽町、平成 22年 2 月八女市と黒木町、立花町、矢部村、星野村の 1

市 3 町 2村が合併し「八女市」が誕生した。また、県下2位の広大な面積を有し多数の集落が点

在する本市では、平成 23年 7 月に市内全域への防災及び情報の伝達・共有化を図るための情報伝

達手段として、一財)FM八女を設立している。よって八女市全域を区域としてDMOを運営す

ることが望ましいと考える。

【観光客の実態等】

八女市を訪れる観光客数は、概ね年間 200 万人で推移しており、その 8割以上が県内からとな

っている。また、市内にJR駅はなく、民間バス会社による運送となるが、山間部では運行本数

が極端に少なく、そのためほとんどの観光客が自家用車利用となっている。海外の来訪客におい

ては、その 9割が個人旅行者であり特にアジア圏からの旅行者がほとんどを占めている。近年で

は、特産の「八女茶」「伝統工芸品」を目当てとした個人旅行客も増加傾向にある。

【観光資源:観光施設、商業施設、自然、文化、スポーツ、イベント等】

観光施設・・・茶のくに観光案内所、べんがら村、八女伝統工芸館、横町町家交流館、くつろぎの

森グリーンピア八女、げんき館おおぶち、グリーンパル日向神峡、えがおの森、男ノ子焼の里、白

城の里旧大内邸、夢たちばなビレッジ、ふるさとわらべ館、ほたると石橋の館、星の文化館、茶の

文化館、星野温泉池の山荘、池の山キャンプ場、奥八女別邸やべのもり、杣の木工、

商業施設・・・八女観光物産館「ときめき」、お茶の里記念館、道の駅たちばな、立花ワイン工場、

茶彩館、おばしゃんの店清流、星野村農産物直売所びそん、出逢、杣のさと

自然・・・八女中央大茶園、八女古墳群(岩戸山古墳)、飛形山、松尾弁財天、霊巌寺の奇岩群、

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(別添)様式1

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ハート岩、八女津媛神社、けほぎ岩、納又滝、麻生池(オグラコウホネ)、室山熊野神社、谷川梅

林、黒木のフジ、桜(北川内公園、城山公園、矢部 1000 本桜、無量寿院、岡山公園他)、ホタル(上

陽、立花、黒木、星野、矢部地区)、日向神ダム、星の花公園、ミヤシノのシャクナゲ、麻生池、

星のふるさと公園、平和の広場、棚田(広内、上原、鹿里)、彼岸花

文化・・・おりなす八女、岩戸山歴史文化交流館、田崎廣助美術館、八女手すき和紙資料館、八女

民俗資料館、杣のふるさと文化館、堺屋、学びの館、八女福島の白壁の町並み、旧松木家、五條家

御旗祭、八女津媛神社の浮立、田代の風流、風流はんや舞

スポーツ・・・グリーンフィールド八女、八女市八名山、九州オルレ八女コース、森林セラピー

(グリーンピア八女)、八女上陽ゴルフ倶楽部

イベント・・・夢たちばな観梅会、雛の里・八女ぼんぼりまつり、おひなさま茶会、やべ春まつ

り、桜と石橋まつり、本田仁○加、くろぎさくら祭り、男ノ子焼の里れんげまつり、黒木大藤まつ

り、シャクナゲまつり、献茶祭、山内水天宮祭(花火)、上陽新茶まつり、八女新茶まつり、辺春

ホタルまつり、星の新茶まつり、上陽ほたると銘茶まつり、八女茶山唄日本一大会、田代ホタル

まつり、七夕観望会、祇園祭(こっぱげ面)、祇園祭(上陽花火)、黒木町納涼花火大会(祇園祭)

七夕の茶会、平和祈念式典、万灯流し、矢部村花火大会、夏まつり(よかっ祭)、天神さん子ども

まつり、八朔祭(花火)、風流はんや舞、八女のまつりあかりとちゃっぽんぽん、八女福島の燈籠

人形(国指定重要無形民俗文化財)、大杣公園祭、旭座人形芝居、くろぎふるさと祭り、もみじま

つり、八女星のまつり、八女上陽まつり、矢部まつり、笠原まつり、桜まつり健康マラソン大会、

八女市駅伝大会

【宿泊施設:域内分布、施設数、収容力、施設規模等】

・ホテル、旅館

旧八女市:3か所(ホテルアベニュー65 人、グリーンホテル 99 人、ホテルAZ116 人)

黒木町:2か所(グリーンピア八女 242 人、太田旅館 6人)

上陽町:1か所(八女上陽ゴルフ倶楽部 48 人(ホテル 24 人、ロッジ 24人))

矢部村:1か所(やべのもり 20人)

星野村:2か所(池の山荘 45 人、星の文化館 32 人)

・キャンプ場、体験宿泊施設

黒木町 2か所(グリーンパル日向神峡 50 人、げんき館おおぶち 94人)

立花町1か所(夢たちばなビレッジ 94人+オートキャンプ場)

星野村1か所(池の山キャンプ場 178 人)

・ゲストハウス等

旧八女市:1か所(川のじ 8人)

黒木町:1か所(天空の茶屋敷 15 人)

【利便性:区域までの交通、域内交通】

区域までの交通(八女市中心部まで)

自動車:九州自動車道八女インターから10分

高速バス:福岡市内より約1時間

公共交通機関:JR羽犬塚駅より民間バス(堀川バス)で30分

域内交通

公共交通機関:民間バスのみ ※市民のための予約型乗り合いタクシー運行(平日8時~16 時)

【外国人観光客への対応】

茶のくに八女観光オフィシャルサイト:日本語、英語、繁体語(H30 年度開設予定)

SNS(フェイスブック):日本語、英語、繁体語での投稿(各言語毎月4回程度)

茶のくに観光案内所:英語対応スタッフ常駐(平日のみ)、繁体語対応スタッフ(メール対応のみ)、

福岡県多言語コールセンター利用、スマホアプリによる身振り手振り

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3. 各種データ等の継続的な収集・分析

4. 戦略

(1)地域の強みと弱み

その他:・外国人観光客、在日外国人向けのバスツアー実施(英語、繁体語対応スタッフ有)

※第 3種旅行事業者であるために、近隣久留米市からの直行バス運行。

・招聘:九州観光機構、福岡県観光連盟による台湾、香港等のブロガー招致活動協力

・説明会:外国人受け入れのための地元飲食店等を対象としたキャッシュレス導入説明

会並びにコールセンター活用講座実施(H30 年度実施:福岡県、八女市共催事業)

・外国人コンシェルジュ:インバウンド観光客対応可能な人材育成事業

(H30 年度組織化)

収集するデータ 収集の目的 収集方法

観光消費額 観光客の市内での消費額で観光で

の経済効果調査

福岡県統計調査観光入込客推計調

査による

述べ宿泊者数 各宿泊地の稼働率並びに観光客数

調査

市内各宿泊施設への調査

来客者満足度 観光振興に対する来客者の満足度

を測るため。

アンケート調査を観光案内窓口に

て聞き取り実施。

リピーター率調査 来訪者数においてリピート率を把

握するため。

アンケート調査を観光案内窓口に

並びにツアー参加者に実施。

WEBサイトのアクセス状況 情報発信にともなうアクセス数の

収集(効果的告知方法調査)

茶のくに八女 HP(日本語、繁体語、英語それぞれに収集)

好影響 悪影響

強み(Strengths)

①おもてなしの文化(地域の特徴、人)

②自然(市の中心部から山間地まで広大

な土地を持ち四季折々の花や景観、環境)

③歴史文化遺産(古墳群、伝統行事等)

④農産物(高級八女茶他多彩な農産品)

⑤予約型乗合タクシー運行

⑥地域の特性に合わせたイベント

弱み(Weaknesses)

①公共交通機関の利便性の悪さ

②休耕田(後継者不足、生産者の高齢化)

③放置され荒廃した、竹林や杉ヒノキ山

④指定管理施設の老朽化による維持費

の拡大(修繕、改修等)

⑤急激に増える空き家

⑥キャッシュレス決済の未整備

機会(Opportunity)

①インバウンドの進展(個人客の増加)

②2020 年オリンピック開催

③コールセンター開設

④茶のくに回数券(高速バス:福岡市内か

ら八女、パークアンドライド設置)

⑤出国税(税収を活用した補助事業)

⑥九州観光推進機構、県、県観光連盟支援

協力

脅威(Threat)

①本市までのアクセス(JR 駅無)

②多言語化への対応

③事業費の削減(本市予算)

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(2)ターゲット

○第 1ターゲット層

福岡市近郊の 20 代~40 代の女性

○選定の理由

将来的な定住を見込んだターゲットとしての設定。

「訪問(八女を知る)→リピーター(好きになる)→定住(住みたくなる)」

本市では平成 27 年度「八女市人口ビジョン」および「八女市まち・ひと・しごと創生

総合戦略」を策定し長期を見据えた中での人口減少抑制のための戦略的な施策を講じて

いくこととしており、現在の「第 4次八女市総合計画」で示している平成 32 年度の目

標人口 70,000 人から下方修正し 60,700 人としている。今後人口減少の抑制という大き

な課題のため Uターン、Iターンの施策として定住支援補助等を実施している。観光客

という地域を知ってもらうことから、訪問してくれる女性を増やし、定住、移住を促進

するためにターゲットとした。また、FM 八女が平成 30 年に調査したアンケートでは、

着地型プログラム「茶のくに週間」参加者の 67.5%が女性であり、年齢は 20 代 6%、30

代 12.9%、40 代 22.4%と例年 40%以上を 20~40 代の女性が占めている。これは、体

験メニューを通じ、自然や手仕事を好む女性が多いこと、また八女でしか体験できなコ

アな時間を楽しめるという魅力発信にもつながり、SNS 投稿による PR 告知効果も見込め

るためにターゲットとした。

○取組方針

久留米市発着八女周遊バスツアーを実施。婚活ツアーや着地型体験プログラムで八女の

魅力を知ってもらう取り組みを実施する。また、アンケートによる若い女性のニーズ調

査も実施する。

○第2ターゲット層

香港・台湾を中心とした東南アジア、30~50代のリピーター、親子旅

○選定の理由、

福岡県へのリピータ率が多い香港、台湾は他地域と比較して当該ターゲット層の来訪が

著しく多く、また市場としても今後拡大傾向にあるため。

福岡県外国人入国者数推移調査によると、平成 30 年 1 月から 11 月までの入国者数は

299.7 万人で前年同期増減率は約 2.8%である。特に香港からの入国数は平成 29 年から

平成 30 年に速報値で前年比 30.3%増となっている。また、観光庁「訪日外国人消費動

向調査」(2017 年間値)によると香港からの訪日回数 2回目以上が 83.6%をしめ、10 回

以上の訪日は全体の 2割を占める。このように日本へのリピーター率が高く、香港から

3時間半というアクセスのよい九州に観光に来る香港・台湾人は今後増えると予測され

る。また、平成 28 年 5 月に実施したインバウンド旅行商品(香港人向け)のモニター

ツアーの実績では、16 名のモニター募集に対し 212 名の申し込みがあった。ただし、熊

本震災で直前キャンセルも出たものの、7名は参加されそのうち 3組中 2組が親子旅で

あった。安全な国「日本」のイメージによる親孝行旅行も人気が予測されることからタ

ーゲットとした。

○取組方針

香港、台湾向けの旅行商品の販売により、久留米市からのバスツアーを実施し、満足度

調査、希望調査、可能性調査等の充実により再来訪意向につながる要因を分析する。ま

た結果に基づいてターゲット層に響く商品を企画する。

募集については、福岡県香港事務所等協力依頼

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(3)コンセプト

5. 関係者が実施する観光関連事業と戦略との整合性に関する調整・仕組み作り、

プロモーション

○第3ターゲット層

福岡市内(都市部)在住者 (在日外国人、60代以上中高年)

○選定の理由

福岡県内には、外国人が、学業や就業のために定住しており、本市を知っていただき、

友人知人のインバウンド客との来訪を狙う。

また、時間や金銭面で余裕のある在住中高年者をターゲットにすることで、観光消費額

増を見込む。

FM 八女が平成 30 年に調査したアンケートでは、日帰リスツアー「旅する茶のくにバス」

参加者の 49.4%が福岡都市圏在住者であり、参加年齢は 60 代以上が 78.3%、また女性

の参加率は 86.1%となっている。お金と時間に余裕のある層であり、自家用車での来訪

が難しい女性に人気のツアーとなっている。合わせて年間を通じ参加するリピーターも

多いことからターゲットとした。

在日外国人については、福岡市住民基本台帳による平成 30 年末外国人登録者数は

37,130 人、平成 30 年 6 月法務省発表福岡県の在留外国人数は 73,876 人であり仕事、留

学等で訪日した外国人が多い。また平成 29 年 9 月に実施したインバウンドツアー定員

20 名においては、在日外国人が、海外からの友人と一緒に参加するケースが 2 件あっ

た。今後外国人の八女旅へのニーズも見込めることよりターゲットとした。

○取組方針

在日外国人向けバスツアーの実施。日本人との参加も可能とすることで、満足度調査、

希望調査、可能性調査等を充実させることにより、次回は自家用車や公共交通機関を利

用した個人客としての再来訪意向につながる要因を分析する。

同様に全てのバスツアーにおいて、消費額調査を実施する。

①コンセプト 【内部向けてのコンセプト】

つながり、響く、八女の人と物語

【マーケットに向けてのコンセプト】

茶のくに 八女・奥八女

②コンセプトの考え方 【内部向けてのコンセプト】

人の結びつきによって、点在する資源が新たな価

値を生む。それぞれの地域で語られている物語を磨

き、つなげ、新たな八女・奥八女の物語を奏でる。

【マーケットに向けてのコンセプト】

お茶は八女市民の身近な特産物であると同時に、

来訪者をもてなす心にもつながる文化である。もて

なしの心を地域の価値として発信する。

項目 概要

戦略の多様な関係者と

の共有

①八女市観光事業開発委員会【年 3回程度】

福岡県、同県観光連盟、八女市、同各支所、市内飲食部会、指定

管理者、商工会、商工会議所、JA、有識者による会議を実施。

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6.KPI(実績・目標)

(1)必須KPI

※年次及び目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方

②観光と食の内覧会連絡会【年 3回程度】

地域の関連事業者(指定管理施設等)を集めて観光と食をテーマ

とした会議を実施するとともに、事業者向けのコンサルティン

グ等を実施。

観光客に提供するサー

ビスについて、維持・向

上・評価する仕組みや

体制の構築

①研修会実施(インバウンド受入関連)【年 1回程度】

内容:キャッシュレス決済、多言語対応

飲食店や宿泊施設、指定管理施設、直売所等地域が提供する。

観光サービス関係者を対象にインバウンド受入認定のための

研修会等実施。

②インバウンド受入認定制度設立

キャッシュレス決済、指差しによる外国人対応が可能となっ

た場合には認定し統一表示を行う、茶のくに認定制度。

平成 30 年 12 月末登録店舗数 28件

(観光案内所2、宿泊施設2、観光施設4、小売6、飲食14)

③八女人ガイド(インバウンド向け有償ガイド)組織

外国人コンシェルジュ事業実施

観光案内ガイド、キャッシュレス導入補助等有償で実施。

一元的な情報発信・プ

ロモーション

①WEB 戦略

HP:日本語、英語、繁体語

SNS:日本語、英語、繁体語

※6 名のフォトライター

投稿(3ヶ国語)

②福岡市内イベントブース

においてプロモーションを

実施。

③香港、台湾で開催される

福岡県プロモーションへの積極的協力。

指標項目 単位 27年 28年 29年 30年 31年 32年

●観光消費額 百万円 3,126 3,103 3,332 (3,400) (3,500) (3,600)

●延べ宿泊者数 千人 99 75 109(0.15)114.7(0.65)

(120(0.2))118(0.8) 120(1)

●来訪者満足度 % - - -84.7(62)

(84.7(20))(87(50)) (90(50))

●リピーター率 % - - -69(5)

(69(5)) (73(5)) (76(10))

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【検討の経緯】

「観光消費額」「延べ宿泊者数」は、現在福岡県が実施している観光入込客推計調査をもとに、

目標設定した。ただし、「延べ宿泊者数」については、平成 30 年より宿泊事業所への調査票

によるヒヤリングを実施。「来訪者満足度」「リピーター率」については、日帰りバスツアー

「茶のくにバス」、着地型プログラム「旅する茶のくに週間」「インバウンド旅行」参加者へ

のアンケート並びに観光案内所を訪問された方への「茶のくに観光案内所訪問者アンケート

調査」を参考に今後の目標値を設定した。

【設定にあたっての考え方】

●観光消費額

福岡県観光入込客推計調査「観光入込客数・観光消費動向調査」をもとに八女市のデータを

引用し目標設定とした。

平成 26 年に 3,526 百万円であった消費額(宿泊費、土産品購入費、地域内交通費、その他)

は、平成 27 年度の水害並びに 28 年の熊本震災の影響で対前年比 88%まで落ち込んだ。平

成 30年実績では 107%と上昇に転じたため平成 32 年自然災害前の数値 3,500 百万円に回復

すると予測。目標に達するまでに 5%増を目標数値とし、平成 31 年に 2%、平成 32 年に 3%

を乗じた数を設定した。

また平成 30年度以降 33 年度までに、観光施設等新規にオープン、リニューアルする観光施

設「やべのもり【H30 年度】」「道の駅たちばな【平成 32 年度】」「べんがら村【平成 32 年度】」

「きのこ村キャンプ場【平成 33年度】」、の増収を見込んだ。

●延べ宿泊者数

福岡県観光入込客推計調査「宿泊客の計」をもとに過去から伸び率を参考に今後の目標値

を設定。平成 27 年に 99 千人であった延べ宿泊客は、平成 28 年の熊本震災の影響で対前年

から 76%まで落ち込んだ。しかしながら平成 30 年実績では新規宿泊施設の開業と復興によ

り 149%と震災前より大幅に上昇に転じた。地震前の延べ宿泊者数は平成 25 年より平成 27

年まで年 2%増程度で推移しており、平成 30 年以降においても年 2%増と設定する。

なお、外国人宿泊数については、八女市独自で平成 30 年より宿泊施設を対象に実施した「外

国人観光客宿泊動向調査」をもとに実績を調査したところ、目標値である 0.15 千人から 0・

65 千人と 43%増加しており、平成 30 年数値を 100%とし、日本人延べ宿泊者の増加 2%と

同様に目標値とした。

●来訪者満足度

日帰りバスツアー「茶のくにバス」、着地型プログラム「旅する茶のくに週間」参加者への

アンケート並びに観光案内所を訪問された方への「茶のくに観光案内所訪問者アンケート調

査」を元に伸び率を参考に今後の目標値を設定。

平成 27 年より FM 八女独自で実施している着地型プログラム、バスツアー等主催する旅行商

品への参加者へのアンケート調査によると、「満足」「大変満足」の数値が、平成 27年 99.6%、

平成 28 年 89.6%、平成 29 年 91.9%、平成 30 年が 83.6%と推移した。平成 30 年に数値は、

観光案内所訪問者のアンケートデータを追加し平均値を出したため満足度が下がった。平成

31 年以降はツアー商品のアンケートだけでなく新設した窓口アンケートの結果も加え平成

32 年には 90%を目指すことを目標に年 2%アップを設定とした。

●リピーター率

日帰りバスツアー「茶のくにバス」、着地型プログラム「旅する茶のくに週間」参加者への

アンケート並びに観光案内所を訪問された方への「茶のくに観光案内所訪問者アンケート調

査」を元に伸び率を参考に今後の目標値を設定。

実績は平成 30年 8月に実施した観光案内所モニタリング調査のうち、来訪回数に関する項目について、全体 100%から「初めて」「無回答」の回答者数を差し引いた割合とした。また、目標値については、平成 27 年より FM 八女独自で実施している着地型プログラム、バ

スツアー等主催する旅行商品への参加者へのアンケート調査「リピーター率」が毎年4%増

加していることから平成 30 年を 100 とし、4%アップを目標に設定した。

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(2)その他の目標

※年次及び目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方

【検討の経緯】

第 4次八女市総合計画後期基本計画(平成 28 年度から 32 年度)の目標指数である観光入

込客数(平成 32年度目標:270 万人)、開発旅行商品への参加観光客数(平成 32年度目標:

700 人)を元に伸び率を参考に今後の目標値を設定。

【設定にあたっての考え方】

●旅行商品販売額

現在販売している茶のくにバスツアー、着地型体験プログラム、受託ツアーの収益伸び率

を元に目標値を設定。

●旅行商品販売数

現在販売している茶のくにバスツアー、着地型体験プログラム、受託ツアーの販売本数を元

に目標値を設定。

●外国語版 WEB サイト訪問数

平成 29 年度開設英語版サイトアナリティスクを参考に、今年度開設予定の繁体語サイトへ

のアクセス数の目標値を設定し合算したものを外国語版 WEB サイトの目標値とした。

●観光案内所外国人訪問数

観光案内所において外国人個人旅行者(訪問者)数をカウントする。合わせてアンケート調査を

実施。

指標項目単

位27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度

●旅行商品販売

円3,679 3,196 7,901

(8,000) (8,500) (9,000)

●旅行商品販売

数本 51 48 70

76

(75) (80) (85)

●外国語版 WEB

サイト訪問数件 開設

8,164

(5,000) (10,000) (15,000)

●観光案内所外

国人訪問数人

175

(50) (150) (250)

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7. 活動に係る運営費の額及び調達方法の見通し

(1)収入

年度 総収入(円) 内訳

平成 27 年度 25,443,350 円 (内訳の区分例)

【国からの交付金】(地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金)

4,320,000 円

【市からの指定管理収入】 12,700,000 円

【市からの受託事業】 4,719,200 円

【収益事業収入】 3,679,575 円

【雑入等】 24,575 円

平成 28 年度 27,733,907 円 (内訳の区分例)

【国からの交付金】(九州ふっこう割) 1,014,200 円

【市からの指定管理収入】 12,695,000 円

【市からの受託事業】 9,232,550 円

【収益事業収入】 3,196,800 円

【雑入等】(前年度からの繰越金) 1,595,357 円

平成 29 年度 35,551,845 円 (内訳の区分例)

【国からの交付金】 0円

【市からの指定管理収入】 15,937,000 円

【市からの受託事業】 8,553,094 円

【収益事業収入】 7,697,484 円

【雑入等】(前年度からの繰越金) 3,364,267 円

平成 30 年度 36,500,000 円 (内訳の区分例)

【国からの交付金】 0円

【市からの指定管理収入】 17,750,000 円

【市からの受託事業】 7,090,200 円

【収益事業収入】 7,800,000 円

【雑入等】(前年度からの繰越金) 3,859,800 円

平成 31 年度 32,990,000 円 (内訳の区分例)

【国からの交付金】 0円

【市からの指定管理収入】 18,736,000 円

【市からの受託事業】 3,754,000 円

【収益事業収入】 7,500,000 円

【雑入等】(前年度からの繰越金) 3,000,000 円

平成 32 年度 33,000,000 円 (内訳の区分例)

【国からの交付金】 0円

【市からの指定管理収入】 18,800,000 円

【市からの受託事業】 3,700,000 円

【収益事業収入】 7,500,000 円

【雑入等】(前年度からの繰越金) 3,000,000 円

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(2)支出

年度 総支出 内訳

平成 27 年度 23,685,425 円 (内訳の区分例)

【一般管理費】 12,700,000 円

【国内プロモーション等】 2,417,262 円

【海外プロモーション】 0円

【マーケティング調査等】 540,000 円

【ツアー経費等】 8,028,163 円

平成 28 年度 24,389,290 円 (内訳の区分例)

【一般管理費】 12,695,000 円

【国内プロモーション等】 5,062,769 円

【海外プロモーション】 0円

【マーケティング調査等】 648,000 円

【ツアー経費等】 5,983,521 円

平成 29 年度 31,646,270 円 (内訳の区分例)

【一般管理費】 15,937,000 円

【国内プロモーション等】 5,246,994 円

【海外プロモーション】 252,030 円

【マーケティング調査等】 0円

【ツアー経費等】 7,624,876 円

【商品販売】 2,585,370 円

平成 30 年度 36,500,000 円 (内訳の区分例)

【一般管理費】 20,750,000 円

【国内プロモーション等】 7,178,000 円

【海外プロモーション】 1,200,000 円

【マーケティング調査等】 72,000 円

【ツアー経費等】 3,800,000 円

【商品販売】 3,500,000 円

平成 31 年度 32,990,000 円 (内訳の区分例)

【一般管理費】 21,736,000 円

【国内プロモーション等】 4,154,000 円

【海外プロモーション】 0円

【マーケティング調査等】 100,000 円

【ツアー経費等】 4,000,000 円

【商品販売】 3,000,000 円

平成 32 年度 33,000,000 円 (内訳の区分例)

【一般管理費】 21,736,000 円

【国内プロモーション等】 4,164,000 円

【海外プロモーション】 0円

【マーケティング調査等】 100,000 円

【ツアー経費等】 4,000,000 円

【商品販売】 3,000,000 円

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(3)自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取組・方針

8. 日本版DMO形成・確立に対する関係都道府県・市町村の意見

八女市茶のくに観光アクションプランによる観光施策の中で、広域に合併した当市

における周遊型観光地支援並びに観光資源の充実のための安定した財源(委託料並び

に受託事業)を確保し実施する

また、今後充実すると思われるインバウンド対策に伴う補助事業、交付金を活用し

運営していく。

①着地型旅行商品の造成・販売

・人でもてなす八女市をコンセプトに実施している着地型商品のさらなる造成と販

売。また、インバウンド向けの手仕事工房体験プログラムなど市独自の地域産業や自

然に拘ったプログラムを企画、販売する。

②旅行ツアー商品の企画・販売

・ターゲット層に合わせた商品の販売を実施。また、外国人にも対応できるように、

多言語化を図る。ツアーについては、日帰りツアーに特化することなく隣接する市町

村との連携を図りながら実施する。

③コラボ旅行商品企画

・地域企業、団体や地域協議会との連携によるバスツアーを実施。婚活を実施してい

る協議会や、久留米がすり等伝統工芸品を取り扱う企業等連携し実施し、旅行取扱手

数料収益を上げていく。

④商品販売

・福岡都市部からの高速バスチケットの販売など、都市との移動手段確保、利用促進

のための回遊性を高める商品の販売を実施する。また、行政や民間企業における八女

観光名刺を作成し販売する。

福岡県、八女市は、一般財団法人FM八女を当該八女市における地域DMOとして登

録したいので一般財団法人FM八女とともに申請します。

[八女市の意見]本市は、平成 18年 10月 1市 1町、平成 22年 2月 1市 2町 2村と合併し、地域連

携による観光事業を推進してきた。平成 25年に策定した第 1次茶のくに観光アクションプランでは、交流人口の増加、経済活動の活発化を目的に、受け入れ態勢の整備、

旅行商品の造成、情報発信に予算措置し取り組んできた。今後、中心市街地から山間

地に広がる自然、文化、観光施設といった点在する観光資源を、点と点を線で繋げそ

れを面として連携させ、市民が主役となる「おもてなし観光」を推進させるためにも、

本市の観光事業受託者である一般財団法人 FM八女と連携し日本版 DMO構築を目指したいと考える。

[福岡県の意見]本県では、昨年策定した「福岡県観光振興指針」において、県内に一人でも多くの

観光客を呼び込み、それぞれに地域に消費と雇用を生み出すことを目指し、地域の観

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9. 記入担当者連絡先

10. 関係する都道府県・市町村担当者連絡先

担当者氏名 荒川真美

担当部署名(役職) 一財)FM 八女(観光振興課 参事補佐)

所在地 八女市本町2-129

電話番号(直通) 0943-22-6644

FAX 番号 0943-22-7311

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 八女市

担当者氏名 田代秀明

担当部署名(役職) 企画部観光振興課観光振興係長

所在地 八女市本町2-129

電話番号(直通) 0943-23-1192

FAX 番号 0943-22-7311

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 福岡県

担当者氏名 堀新子

担当部署名(役職) 商工部観光局観光政策課観光資源係

所在地 福岡市博多区東公園7-7

電話番号(直通) 092-643-3446

FAX 番号 092-643-3431

E-mail [email protected]

光団体の DMO登録を推進しているところである。今年度から本県では、DMO構築に向けた支援を行っており、一般社団法人 FM八

女においては、DMOの要件とされる地域の多様な関係者の参画を確認し、さらにはマーケティング機能の強化等にも取り組んでいることを把握している。このため当該

団体は、DMO構築を目指す組織として十分機能を有していると考えている。

Page 19: 日本版DMO形成・確立計画 1.日本版DMOの組織 › common › 001284706.pdf(別添)様式1 1 日本版DMO形成・確立計画 1.日本版DMOの組織 申請区分 広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO

                          

法人名:一般財団法人 FM八女

【区域】福岡県八女市

【設立時期】平成23年7月20日

【代表者】理事長 松﨑博文

【マーケティング責任者】 吉松慶子、荒川真美

【職員数】 6人

【連携する主な事業者】 八女市、一財)伝統工芸館、西洋フーズコンパスグループ㈱、NPO法人八女sun・sun、㈲道の駅たちばな、堀川バス㈱、西鉄バス㈱、アンテナショップ八女本舗、フクオカ・ナウ㈱    

(茶のくに八女・奥八女~つながり響く、八女と人の物語~)

Aに関する取組を記載

 

Bに関する取組を記載

登録区分名:地域DMO

(表:実施体制) (表:KPI(実績・目標))※()内は外国人に関するもの

27年 28年 29年 30年 31年 32年

観光消費額(千円)

3,126 3,103 3,332 (3,400) (3,500) (3,600)

延べ宿泊者数(千人)

99 75

108(0.15) 114.7(0.65)

(120 (0.2)) (118(0.8)) (120(1))

来訪者満足度(%)

84.7(62)

(84.7(20)) (87(50)) (90(50))

リピーター率(%)

(69(5))

(69(5)) (73(5)) (76(10))

羽犬塚駅

「茶のくにバスツアー運行」隣接する久留米市からの(第3種旅行業)直行バス運行事業を実施

四季折々の自然景観や農産物、点在する観光施設巡る、観光バスツアーを実施。また、連携する事業者とのコラボ企画商品の募集、販売を実施する。インバウンド客向けの告知も実施。

「旅する茶のくに週間」平成24年度から開始した着地型体験プ

ログラムの造成と内容の充実。並びに外国人観光客をターゲットとした商品の企画、募集、実施。本市には、国指定伝統的工芸品2品並びに県指定伝伝統的

久留米市(JR久留米駅)

(西鉄久留米駅)

筑後船小屋駅

B:地域の特徴を持つ、伝統工芸、農業、食、歴史等を活用した取り

組みエリア

C:イベント、商業地、観光案内拠点に関する取組エリア

A:広域に点在する観光施設、自然、歴史、文化に関する取組エリア

Cに関する取組を記載

「観光案内とイベント開催」

市の中心部にある国選定重要伝統的建造物群保存地区である八女福島の白壁の町並みと、2軒の酒造り酒屋のあるエリアでは、地域の特性を生かした、イベントや市全体の観光案内、情報発信の拠点として運営。

工芸品5品があり、その技は現在も受け継がれている。その職人の技術や地域文化を体験の軸とし、他では体験できない独自プログラムを企画する。また、山間地では八女茶をはじめ豊富な農産品、農産加工技術が残っており「食」を楽しむ体験プログラムを実施する。特に手仕事やオーガニックに興味をもつ外国人向けの職人工房巡り、食の提供等を実施する。

直行バス久留米→八女