「アクティブ・ラーニング」 ·...

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「アクティブ・ラーニング」 これからアクティブ・ラーニングを学ぶ先生方にオススメ! 平成28年2月 岡山県総合教育センター 深い学び 対話的な学び 主体的な学び はじめの一歩!

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Page 1: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

「アクティブ・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」に関する

授業チェックシート(例)

「アクティブ・ラーニング」に関する情報はこちらから

岡山県総合教育センター   http://www.edu-ctr.pref.okayama.jp/

次世代型教育推進センター   http://www.nctd.go.jp/jisedai/

教育課程企画特別部会における論点整理について   http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/       053/sonota/1361117.htm

チェック項目※子どもの姿でチェックしましょう。評価

これからアクティブ・ラーニングを学ぶ先生方にオススメ!

平成28年2月岡山県総合教育センター

深い学び   対話的な学び      主体的な学び

はじめの一歩!めあて(目標)を理解し、課題に興味をもつことができていたか。

学習の見通しをもつことができていたか。

根拠に基づく自分の考えや課題解決に必要な情報を整理することができていたか。

自分の考えを「書く」「読む」「発表する」「話し合う」などの言語活動に積極的に取り組むことができていたか。

自分の考えをもちながらグループ活動やペア活動などに取り組むことができていたか。

学習の振り返りでは、「分かった」「できた」など成果や課題について自覚したことを、自分の言葉で書くことができていたか。

日常生活・社会生活での実践や次の学びに意欲をもつことができていたか。

本リーフレットの活用に当たって

 本リーフレットは、文部科学省から出されている教育課程企画特別部会における論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。 「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善を進めるに当たって、次のような場面等で本リーフレットを活用してください。

●日々の授業について、「アクティブ・ラーニング」の視点から授業を見直す

●校内研修において配付し、全教職員で内容の確認を行った後に感想を述べ合う など

次期学習指導要領改訂の視点

子どもたちに育成すべき資質・能力

 「知識基盤社会」の時代において、[生きる力]を育むという理念はますます重要になります。 その上で、まずは学習する子どもの視点に立ち、教育課程全体や各教科等の学びを通じて「何ができるようになるか」という観点から育成すべき資質・能力を整理する必要があります。そして、資質・能力を育成するために「何を学ぶか」という、必要な指導内容等を検討し、その内容を「どのように学ぶか」という子どもたちの具体的な学びの姿を考えながら構成していく必要があります。

 岡山県では、「次世代型教育推進センター」※1 に研修協力員を派遣し、「新たな学びに関する教員の資質能力向上のためのプロジェクト」として、「アクティブ・ラーニング」の研究を進めています。プロジェクトの一環として、岡山県立倉敷天城中学校が実践フィールド校※2 として授業実践を行っています。今後は、県内様々な学校の実践を基に、教員の指導力向上のための研修プログラムを構築していきます。

「アクティブ・ラーニング」に関する岡山県の取り組み

※1 次世代型教育推進センター:次期学習指導要領改訂に向けて「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている国の組織※2 実践フィールド校:次世代型教育推進センターと連携し「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている学校

実践フィールド校の授業風景

 各教科等に関する個別の知識や技能など。身体的技能や芸術表現のための技能等も含む。

何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)

 主体的・協働的に問題を発見し解決していくために必要な思考力・判断力・表現力等。

知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)

 上記2つの力が働く方向性を決定付ける情意や態度等に関わるもの。

どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)

育成すべき資質・能力を育む観点からの学習評価の充実

何ができるようになるか

何を学ぶか育成すべき資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し

どのように学ぶかアクティブ・ラーニングの視点からの不断の授業改善

新しい時代に必要となる資質・能力の育成

Page 2: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

「アクティブ・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」に関する

授業チェックシート(例)

「アクティブ・ラーニング」に関する情報はこちらから

岡山県総合教育センター   http://www.edu-ctr.pref.okayama.jp/

次世代型教育推進センター   http://www.nctd.go.jp/jisedai/

教育課程企画特別部会における論点整理について   http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/       053/sonota/1361117.htm

チェック項目※子どもの姿でチェックしましょう。評価

これからアクティブ・ラーニングを学ぶ先生方にオススメ!

平成28年2月岡山県総合教育センター

深い学び   対話的な学び      主体的な学び

はじめの一歩!めあて(目標)を理解し、課題に興味をもつことができていたか。

学習の見通しをもつことができていたか。

根拠に基づく自分の考えや課題解決に必要な情報を整理することができていたか。

自分の考えを「書く」「読む」「発表する」「話し合う」などの言語活動に積極的に取り組むことができていたか。

自分の考えをもちながらグループ活動やペア活動などに取り組むことができていたか。

学習の振り返りでは、「分かった」「できた」など成果や課題について自覚したことを、自分の言葉で書くことができていたか。

日常生活・社会生活での実践や次の学びに意欲をもつことができていたか。

本リーフレットの活用に当たって

本リーフレットは、文部科学省から出されている教育課程企画特別部会における論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善を進めるに当たって、次のよ

うな場面等で本リーフレットを活用してください。

●日々の授業について、「アクティブ・ラーニング」の視点から授業を見直す

●校内研修において配付し、全教職員で内容の確認を行った後に感想を述べ合う など

次期学習指導要領改訂の視点

子どもたちに育成すべき資質・能力

 「知識基盤社会」の時代において、[生きる力]を育むという理念はますます重要になります。 その上で、まずは学習する子どもの視点に立ち、教育課程全体や各教科等の学びを通じて「何ができるようになるか」という観点から育成すべき資質・能力を整理する必要があります。そして、資質・能力を育成するために「何を学ぶか」という、必要な指導内容等を検討し、その内容を「どのように学ぶか」という子どもたちの具体的な学びの姿を考えながら構成していく必要があります。

岡山県では、「次世代型教育推進センター」※1 に研修協力員を派遣し、「新たな学びに関する教員の資質能力向上のためのプロジェクト」として、「アクティブ・ラーニング」の研究を進めています。プロジェクトの一環として、岡山県立倉敷天城中学校が実践フィールド校※2 として授業実践を行っています。今後は、県内様々な学校の実践を基に、教員の指導力向上のための研修プログラムを構築していきます。

「アクティブ・ラーニング」に関する岡山県の取り組み

※1 次世代型教育推進センター:次期学習指導要領改訂に向けて「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている国の組織※2 実践フィールド校:次世代型教育推進センターと連携し「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている学校

実践フィールド校の授業風景

 各教科等に関する個別の知識や技能など。身体的技能や芸術表現のための技能等も含む。

何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)

 主体的・協働的に問題を発見し解決していくために必要な思考力・判断力・表現力等。

知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)

 上記2つの力が働く方向性を決定付ける情意や態度等に関わるもの。

どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)

育成すべき資質・能力を育む観点からの学習評価の充実

何ができるようになるか

何を学ぶか育成すべき資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し

どのように学ぶかアクティブ・ラーニングの視点からの不断の授業改善

新しい時代に必要となる資質・能力の育成

Page 3: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

「アクティブ・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」に関する

授業チェックシート(例)

「アクティブ・ラーニング」に関する情報はこちらから

岡山県総合教育センター   http://www.edu-ctr.pref.okayama.jp/

次世代型教育推進センター   http://www.nctd.go.jp/jisedai/

教育課程企画特別部会における論点整理について   http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/       053/sonota/1361117.htm

チェック項目※子どもの姿でチェックしましょう。評価

これからアクティブ・ラーニングを学ぶ先生方にオススメ!

平成28年2月岡山県総合教育センター

深い学び   対話的な学び      主体的な学び

はじめの一歩!めあて(目標)を理解し、課題に興味をもつことができていたか。

学習の見通しをもつことができていたか。

根拠に基づく自分の考えや課題解決に必要な情報を整理することができていたか。

自分の考えを「書く」「読む」「発表する」「話し合う」などの言語活動に積極的に取り組むことができていたか。

自分の考えをもちながらグループ活動やペア活動などに取り組むことができていたか。

学習の振り返りでは、「分かった」「できた」など成果や課題について自覚したことを、自分の言葉で書くことができていたか。

日常生活・社会生活での実践や次の学びに意欲をもつことができていたか。

本リーフレットの活用に当たって

 本リーフレットは、文部科学省から出されている教育課程企画特別部会における論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。 「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善を進めるに当たって、次のような場面等で本リーフレットを活用してください。

●日々の授業について、「アクティブ・ラーニング」の視点から授業を見直す

●校内研修において配付し、全教職員で内容の確認を行った後に感想を述べ合う など

次期学習指導要領改訂の視点

子どもたちに育成すべき資質・能力

 「知識基盤社会」の時代において、[生きる力]を育むという理念はますます重要になります。 その上で、まずは学習する子どもの視点に立ち、教育課程全体や各教科等の学びを通じて「何ができるようになるか」という観点から育成すべき資質・能力を整理する必要があります。そして、資質・能力を育成するために「何を学ぶか」という、必要な指導内容等を検討し、その内容を「どのように学ぶか」という子どもたちの具体的な学びの姿を考えながら構成していく必要があります。

 岡山県では、「次世代型教育推進センター」※1 に研修協力員を派遣し、「新たな学びに関する教員の資質能力向上のためのプロジェクト」として、「アクティブ・ラーニング」の研究を進めています。プロジェクトの一環として、岡山県立倉敷天城中学校が実践フィールド校※2 として授業実践を行っています。今後は、県内様々な学校の実践を基に、教員の指導力向上のための研修プログラムを構築していきます。

「アクティブ・ラーニング」に関する岡山県の取り組み

※1 次世代型教育推進センター:次期学習指導要領改訂に向けて「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている国の組織※2 実践フィールド校:次世代型教育推進センターと連携し「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている学校

実践フィールド校の授業風景

 各教科等に関する個別の知識や技能など。身体的技能や芸術表現のための技能等も含む。

何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)

 主体的・協働的に問題を発見し解決していくために必要な思考力・判断力・表現力等。

知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)

 上記2つの力が働く方向性を決定付ける情意や態度等に関わるもの。

どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)

育成すべき資質・能力を育む観点からの学習評価の充実

何ができるようになるか

何を学ぶか育成すべき資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し

どのように学ぶかアクティブ・ラーニングの視点からの不断の授業改善

新しい時代に必要となる資質・能力の育成

Page 4: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

3つの学びについて

教 師 の す べ き こ と

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

●習得・活用・探究といった学習過程全体を見渡す。●個々の内容事項を指導することによって育まれる思考力、判断力、表現力等を自覚的に認識する。●子どもたちの変化等を踏まえつつ自ら指導方法を不断に見直し、改善していく。

 子どもたちの学習状況を評価するために、子どもたち一人一人が、前の学びからどのように成長しているか、より深い学びに向かっているかどうかを捉えていくことが必要です。

 特定の型に沿った授業を目指しているのではありません。教員一人一人が、授業研究を重ね、ふさわしい方法を選択しながら、工夫して実践することが重要です。

「アクティブ・ラーニング」の視点からの          不断の授業改善を!

ポイント

変化を見通せないこれからの時代…

新しい社会の在り方を自ら創造することができる資質・能力を子どもたちに育むために…

①深い 学びについて

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。

この学習プロセスの中で…

●資質・能力の3つの柱に示す力が総合的に活用・発揮される場面を設定しましょう。●教える場面と、子どもたちに思考・判断・表現させる場面を効果的に設計し関連させながら指導しましょう。

ポイント

自分の考えを書き込む様子(中学校2年生)

グループで考えをまとめる様子(高等学校1年生) ホワイトボードで情報を整理する様子(中学校3年生)

学習プロセス●新しい知識や技能の習得●知識や技能を実際に活用●問題解決に向けた探究

②対話的な学びについて

②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。

●多様な表現を通じて、教師と子どもや、子ども同士が対話し、それによって思考を広げ深めましょう。ポイント

各教科等を貫く改善の視点である

言語活動の充実も引き続き重要

身に付けた知識や技能を定着させるとともに、物事の多面的で深い理解に至るためには…

学習計画を確認する様子(小学校5年生) 学習の振り返りをする様子(小学校1年生)

③主体的な学びについて

③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

主体的な学びの姿とは…●子ども自身が興味をもって積極的に取り組む●学習活動を自ら振り返って意味付ける など

子どもの学びに向かう力を刺激するために…●実社会や実生活に関わる主題に関する学習を積極的に取り入れましょう。●体験活動の充実を図り、その成果を振り返って次の学びにつなげましょう。

ポイント

Page 5: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

3つの学びについて

教 師 の す べ き こ と

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

●習得・活用・探究といった学習過程全体を見渡す。●個々の内容事項を指導することによって育まれる思考力、判断力、表現力等を自覚的に認識する。●子どもたちの変化等を踏まえつつ自ら指導方法を不断に見直し、改善していく。

 子どもたちの学習状況を評価するために、子どもたち一人一人が、前の学びからどのように成長しているか、より深い学びに向かっているかどうかを捉えていくことが必要です。

 特定の型に沿った授業を目指しているのではありません。教員一人一人が、授業研究を重ね、ふさわしい方法を選択しながら、工夫して実践することが重要です。

「アクティブ・ラーニング」の視点からの          不断の授業改善を!

ポイント

変化を見通せないこれからの時代…

新しい社会の在り方を自ら創造することができる資質・能力を子どもたちに育むために…

①深い 学びについて

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。

この学習プロセスの中で…

●資質・能力の3つの柱に示す力が総合的に活用・発揮される場面を設定しましょう。●教える場面と、子どもたちに思考・判断・表現させる場面を効果的に設計し関連させながら指導しましょう。

ポイント

自分の考えを書き込む様子(中学校2年生)

グループで考えをまとめる様子(高等学校1年生) ホワイトボードで情報を整理する様子(中学校3年生)

学習プロセス●新しい知識や技能の習得●知識や技能を実際に活用●問題解決に向けた探究

②対話的な学びについて

②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。

●多様な表現を通じて、教師と子どもや、子ども同士が対話し、それによって思考を広げ深めましょう。ポイント

各教科等を貫く改善の視点である

言語活動の充実も引き続き重要

身に付けた知識や技能を定着させるとともに、物事の多面的で深い理解に至るためには…

学習計画を確認する様子(小学校5年生) 学習の振り返りをする様子(小学校1年生)

③主体的な学びについて

③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

主体的な学びの姿とは…●子ども自身が興味をもって積極的に取り組む●学習活動を自ら振り返って意味付ける など

子どもの学びに向かう力を刺激するために…●実社会や実生活に関わる主題に関する学習を積極的に取り入れましょう。●体験活動の充実を図り、その成果を振り返って次の学びにつなげましょう。

ポイント

Page 6: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

3つの学びについて

教 師 の す べ き こ と

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

●習得・活用・探究といった学習過程全体を見渡す。●個々の内容事項を指導することによって育まれる思考力、判断力、表現力等を自覚的に認識する。●子どもたちの変化等を踏まえつつ自ら指導方法を不断に見直し、改善していく。

 子どもたちの学習状況を評価するために、子どもたち一人一人が、前の学びからどのように成長しているか、より深い学びに向かっているかどうかを捉えていくことが必要です。

 特定の型に沿った授業を目指しているのではありません。教員一人一人が、授業研究を重ね、ふさわしい方法を選択しながら、工夫して実践することが重要です。

「アクティブ・ラーニング」の視点からの          不断の授業改善を!

ポイント

変化を見通せないこれからの時代…

新しい社会の在り方を自ら創造することができる資質・能力を子どもたちに育むために…

①深い 学びについて

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。

この学習プロセスの中で…

●資質・能力の3つの柱に示す力が総合的に活用・発揮される場面を設定しましょう。●教える場面と、子どもたちに思考・判断・表現させる場面を効果的に設計し関連させながら指導しましょう。

ポイント

自分の考えを書き込む様子(中学校2年生)

グループで考えをまとめる様子(高等学校1年生) ホワイトボードで情報を整理する様子(中学校3年生)

学習プロセス●新しい知識や技能の習得●知識や技能を実際に活用●問題解決に向けた探究

②対話的な学びについて

②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。

●多様な表現を通じて、教師と子どもや、子ども同士が対話し、それによって思考を広げ深めましょう。ポイント

各教科等を貫く改善の視点である

言語活動の充実も引き続き重要

身に付けた知識や技能を定着させるとともに、物事の多面的で深い理解に至るためには…

学習計画を確認する様子(小学校5年生) 学習の振り返りをする様子(小学校1年生)

③主体的な学びについて

③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

主体的な学びの姿とは…●子ども自身が興味をもって積極的に取り組む●学習活動を自ら振り返って意味付ける など

子どもの学びに向かう力を刺激するために…●実社会や実生活に関わる主題に関する学習を積極的に取り入れましょう。●体験活動の充実を図り、その成果を振り返って次の学びにつなげましょう。

ポイント

Page 7: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

3つの学びについて

教 師 の す べ き こ と

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

●習得・活用・探究といった学習過程全体を見渡す。●個々の内容事項を指導することによって育まれる思考力、判断力、表現力等を自覚的に認識する。●子どもたちの変化等を踏まえつつ自ら指導方法を不断に見直し、改善していく。

 子どもたちの学習状況を評価するために、子どもたち一人一人が、前の学びからどのように成長しているか、より深い学びに向かっているかどうかを捉えていくことが必要です。

 特定の型に沿った授業を目指しているのではありません。教員一人一人が、授業研究を重ね、ふさわしい方法を選択しながら、工夫して実践することが重要です。

「アクティブ・ラーニング」の視点からの          不断の授業改善を!

ポイント

変化を見通せないこれからの時代…

新しい社会の在り方を自ら創造することができる資質・能力を子どもたちに育むために…

①深い 学びについて

①習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置きつつ、深い学びの過程が実現できているかどうか。

この学習プロセスの中で…

●資質・能力の3つの柱に示す力が総合的に活用・発揮される場面を設定しましょう。●教える場面と、子どもたちに思考・判断・表現させる場面を効果的に設計し関連させながら指導しましょう。

ポイント

自分の考えを書き込む様子(中学校2年生)

グループで考えをまとめる様子(高等学校1年生) ホワイトボードで情報を整理する様子(中学校3年生)

学習プロセス●新しい知識や技能の習得●知識や技能を実際に活用●問題解決に向けた探究

②対話的な学びについて

②他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。

●多様な表現を通じて、教師と子どもや、子ども同士が対話し、それによって思考を広げ深めましょう。ポイント

各教科等を貫く改善の視点である

言語活動の充実も引き続き重要

身に付けた知識や技能を定着させるとともに、物事の多面的で深い理解に至るためには…

学習計画を確認する様子(小学校5年生) 学習の振り返りをする様子(小学校1年生)

③主体的な学びについて

③子どもたちが見通しをもって粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。

主体的な学びの姿とは…●子ども自身が興味をもって積極的に取り組む●学習活動を自ら振り返って意味付ける など

子どもの学びに向かう力を刺激するために…●実社会や実生活に関わる主題に関する学習を積極的に取り入れましょう。●体験活動の充実を図り、その成果を振り返って次の学びにつなげましょう。

ポイント

Page 8: 「アクティブ・ラーニング」 · 論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた 主 体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。

「アクティブ・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」に関する

授業チェックシート(例)

「アクティブ・ラーニング」に関する情報はこちらから

岡山県総合教育センター   http://www.edu-ctr.pref.okayama.jp/

次世代型教育推進センター   http://www.nctd.go.jp/jisedai/

教育課程企画特別部会における論点整理について   http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/       053/sonota/1361117.htm

チェック項目※子どもの姿でチェックしましょう。評価

これからアクティブ・ラーニングを学ぶ先生方にオススメ!

平成28年2月岡山県総合教育センター

深い学び   対話的な学び      主体的な学び

はじめの一歩!めあて(目標)を理解し、課題に興味をもつことができていたか。

学習の見通しをもつことができていたか。

根拠に基づく自分の考えや課題解決に必要な情報を整理することができていたか。

自分の考えを「書く」「読む」「発表する」「話し合う」などの言語活動に積極的に取り組むことができていたか。

自分の考えをもちながらグループ活動やペア活動などに取り組むことができていたか。

学習の振り返りでは、「分かった」「できた」など成果や課題について自覚したことを、自分の言葉で書くことができていたか。

日常生活・社会生活での実践や次の学びに意欲をもつことができていたか。

本リーフレットの活用に当たって

 本リーフレットは、文部科学省から出されている教育課程企画特別部会における論点整理(平成27年8月26日)の資料等を基に、「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる『アクティブ・ラーニング』)」についてまとめています。 「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善を進めるに当たって、次のような場面等で本リーフレットを活用してください。

●日々の授業について、「アクティブ・ラーニング」の視点から授業を見直す

●校内研修において配付し、全教職員で内容の確認を行った後に感想を述べ合う など

次期学習指導要領改訂の視点

子どもたちに育成すべき資質・能力

 「知識基盤社会」の時代において、[生きる力]を育むという理念はますます重要になります。 その上で、まずは学習する子どもの視点に立ち、教育課程全体や各教科等の学びを通じて「何ができるようになるか」という観点から育成すべき資質・能力を整理する必要があります。そして、資質・能力を育成するために「何を学ぶか」という、必要な指導内容等を検討し、その内容を「どのように学ぶか」という子どもたちの具体的な学びの姿を考えながら構成していく必要があります。

 岡山県では、「次世代型教育推進センター」※1 に研修協力員を派遣し、「新たな学びに関する教員の資質能力向上のためのプロジェクト」として、「アクティブ・ラーニング」の研究を進めています。プロジェクトの一環として、岡山県立倉敷天城中学校が実践フィールド校※2 として授業実践を行っています。今後は、県内様々な学校の実践を基に、教員の指導力向上のための研修プログラムを構築していきます。

「アクティブ・ラーニング」に関する岡山県の取り組み

※1 次世代型教育推進センター:次期学習指導要領改訂に向けて「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている国の組織※2 実践フィールド校:次世代型教育推進センターと連携し「アクティブ・ラーニング」について研究を進めている学校

実践フィールド校の授業風景

 各教科等に関する個別の知識や技能など。身体的技能や芸術表現のための技能等も含む。

何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)

 主体的・協働的に問題を発見し解決していくために必要な思考力・判断力・表現力等。

知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)

 上記2つの力が働く方向性を決定付ける情意や態度等に関わるもの。

どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)

育成すべき資質・能力を育む観点からの学習評価の充実

何ができるようになるか

何を学ぶか育成すべき資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し

どのように学ぶかアクティブ・ラーニングの視点からの不断の授業改善

新しい時代に必要となる資質・能力の育成