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最適グラフマッチングに基づく 患者紹介システムにする研究 但野友美 複合情報学専攻調和系工学研究室

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Page 1: Ppt tadano

最適グラフマッチングに基づく

患者紹介システムに関する研究患者紹介システムに関する研究

但野友美

複合情報学専攻調和系工学研究室

Page 2: Ppt tadano

目的

• グラフマッチング

• AHP(Analytic Hierarchy Process , 階層構造に基づく分析法)

複雑調和系工学複雑調和系工学複雑調和系工学複雑調和系工学のコアのコアのコアのコア理論理論理論理論

• 現システムの問題点を明らかにする• 問題の解決方法を提案する

札幌市医師会「入退院サポートシステム」

応用

Page 3: Ppt tadano

グラフマッチング

完全二部完全二部完全二部完全二部グラフグラフグラフグラフKxyにおけるにおけるにおけるにおけるXからからからからYへのへのへのへの完全完全完全完全マッチングマッチングマッチングマッチング

XとYの部分集合間の一対一対応で、Xの各要素に対し、Yの異なる要素が対応していること

最適最適最適最適グラフマッチンググラフマッチンググラフマッチンググラフマッチング

マッチングに含まれる辺のウエイトの和が最大となる完

グラフグラフグラフグラフ理論理論理論理論におけるマッチングにおけるマッチングにおけるマッチングにおけるマッチング

グラフ中の辺集合で、互いに端点を共有しないもの

w2C

1

2

A

B

C

X Y

∑∑= =

⋅=

s

x

t

yxyxy wmF

1 1)(max

∑ ∑= =

=∧≤s

x

t

yxyxy mm

1 1)1()1(

目的関数目的関数目的関数目的関数

制約条件制約条件制約条件制約条件

ハンガリー法[H.W.Kuhn.2005]を用いる

アルゴリズムアルゴリズムアルゴリズムアルゴリズム

=01

xym MyxMyx∉∈

},{},{

辺w2B

w2Aw1Aw1B

w1C求める完全マッチング M

|X|=s |Y|=t

マッチングに含まれる辺のウエイトの和が最大となる完

全マッチングKxy

Page 4: Ppt tadano

AHP

手順1 : AHPセッション

1-1 階層図を作る

1-2 各レベルの要素につき、親要素に関する一対比較を行う

手順2 : 各一対比較行列の最大固有値と固有ベクトル(重要度)を求める

AHP(Analytic Hierarchy Process , 階層構造に基づく分析法)

• 意思決定問題(評価問題)に対する数学的統計的方法の一種

• 1970年代 Saaty(アメリカ)によって開発

• 人の主観を数値に置換えて取り扱うことにより、判断基準を数値で導く

手順2 : 各一対比較行列の最大固有値と固有ベクトル(重要度)を求める

手順3 : 階層図に基づき重要度の合成を行う

階層図

感染症感染症感染症感染症 褥瘡褥瘡褥瘡褥瘡 疾患疾患疾患疾患 重要度重要度重要度重要度

感染症感染症感染症感染症 1 2 3 0.540

褥瘡褥瘡褥瘡褥瘡 1/2 1 2 0.297

疾患疾患疾患疾患 1/3 1/2 1 0.163

一対比較表

Page 5: Ppt tadano

札幌市医師会「入退院サポートシステム」

への応用

患者患者患者患者のののの治療治療治療治療のののの段階段階段階段階によってによってによってによって適切適切適切適切なななな病床病床病床病床にににに転床転床転床転床させることがさせることがさせることがさせることが望望望望まれているまれているまれているまれている

急性期病床

亜急性期・回復

リハビリテーション病床

介護療養型施設

医療の機能分化

札幌市医師会「入退院サポートシステム」札幌市医師会「入退院サポートシステム」

現在現在現在現在札幌市医師会札幌市医師会札幌市医師会札幌市医師会ののののHP上上上上でででで稼動稼動稼動稼動

Page 6: Ppt tadano

15の評価項目と状態

項目 状態

性別 男,女

年齢 0~15,16~29,30~49,50~69,70~89,90~疾患 内科,心療内科,精神科,神経科,神経内科,呼吸器科,呼吸器外科,消化器科,消化器

外科,循環器科,循環器外科,アレルギー科,リウマチ科,小児科,小児外科,外科,整形

外科,形成外科,脳神経外科,皮膚科,泌尿器科,肛門科,産科,婦人科,眼科,耳鼻咽

喉科,リハビリテーション科,放射線科,腎臓内科,透析

希望転送区 中央区,北区,東区,白石区,厚別区,豊平区,清田区,南区,西区,手稲区

日常生活自立度 正常,ランクJ(01 02),ランクA(01 02),ランクB(01 02),ランクC(01 02)認知度 正常,Ⅰ,Ⅱa,Ⅱb,Ⅲa,Ⅲb,Ⅳ,M短期記憶 問題なし,問題あり短期記憶 問題なし,問題あり

意思決定 自立,いくらか困難,見守りが必要,判断できない

意思伝達 伝えられる,いくらか困難,具体的要求が限られる,伝えられない

食事 自立,何とか食べられる,全面介助,チューブ栄養,胃瘻,中心静脈栄養

精神・神経状況(問題行動) 無,有

会話・聴力 問題なし,難聴,会話困難,手話

褥瘡 無,有

感染症 無,有

レスピレーター 無,有

理想的な転床先 各項目について患者の心身状態像と病床機能が一致する病床

Page 7: Ppt tadano

現行システムの概要と問題点

結果(患者)

絶対条件判定

患者

性別性別性別性別:男

レスピレーターレスピレーターレスピレーターレスピレーター:

あり

希望区希望区希望区希望区:中央区

感染症感染症感染症感染症:なし

認知度認知度認知度認知度:Ⅱa食事食事食事食事:自立

会話会話会話会話・・・・聴力聴力聴力聴力:難聴

病床

性別性別性別性別:男

レスピレーターレスピレーターレスピレーターレスピレーター:

あり

所在区所在区所在区所在区:中央区

食事食事食事食事:自立

認知度認知度認知度認知度:正常

感染症感染症感染症感染症:あり

会話会話会話会話・・・・聴力聴力聴力聴力:難聴

ステージ(1~3)判定

1患者

1病床

2

患者

2

病床

3

患者

3

病床

該当項目該当項目該当項目該当項目についてについてについてについて患者患者患者患者のののの心身状態像心身状態像心身状態像心身状態像がががが

病床機能病床機能病床機能病床機能にににに満満満満たされるかたされるかたされるかたされるか判定判定判定判定

転院先決定

1, 心身状態像の問題

軽症の患者ほど多くの病床が高い判定

となりやすい

→患者の症状に見合った病床への

転院が困難

2, 複数候補の問題

15

項目

病床病床病床病床 1111 病床病床病床病床 2222 病床病床病床病床 3333 病床病床病床病床 4444 病床病床病床病床 5555

患者患者患者患者 1111 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ3333 転床不可能転床不可能転床不可能転床不可能

患者患者患者患者 2222 ステージステージステージステージ2222 絶対条件絶対条件絶対条件絶対条件 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ3333 転床不可能転床不可能転床不可能転床不可能

患者患者患者患者 3333 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ3333 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ3333 転床不可能転床不可能転床不可能転床不可能

患者患者患者患者 4444 転床不可能転床不可能転床不可能転床不可能 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222

患者患者患者患者 5555 転床不可能転床不可能転床不可能転床不可能 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222 ステージステージステージステージ2222

ステージ1;A病床

ステージ2;B病床

ステージ3;C病床

D病床

E病床

担当者担当者担当者担当者のののの話合話合話合話合いによりいによりいによりいにより

転床先決定転床先決定転床先決定転床先決定

3, タイミングの問題

早期登録患者優先

→ある時間間隔で複数の患者が登録

される場合、患者全体として理想的な

転床先割当ての実現が困難

候補病床が多数発生

→できるだけ候補を絞る

割当て例(患者登録順に逐一病床を決定)

登録

Page 8: Ppt tadano

解決方法の提案

1, 心身状態像の問題

軽症の患者ほど多くの病床が高い判定

となりやすい

→患者の症状に見合った病床への

転院が困難

ウエイトのウエイトのウエイトのウエイトの決定方法決定方法決定方法決定方法

要素要素要素要素があるがあるがあるがある時間間隔時間間隔時間間隔時間間隔におけるにおけるにおけるにおける登録患者登録患者登録患者登録患者

集合集合集合集合,,,,登録登録登録登録利用可能病床集合利用可能病床集合利用可能病床集合利用可能病床集合からからからからなるなるなるなる

完全完全完全完全二部二部二部二部グラフのグラフのグラフのグラフの最適最適最適最適マッチングマッチングマッチングマッチング問題問題問題問題

としてとしてとしてとして扱扱扱扱うううう

入退院入退院入退院入退院サポートシステムサポートシステムサポートシステムサポートシステム 提案手法提案手法提案手法提案手法

3, タイミングの問題

早期登録患者優先

→ある時間間隔で複数の患者が登録

される場合、患者全体として理想的な

転床先割当ての実現が困難

2, 複数候補の問題

患者患者患者患者・・・・病床集合病床集合病床集合病床集合のののの決定方法決定方法決定方法決定方法

見直見直見直見直しししし

ウエイトのウエイトのウエイトのウエイトの決定方法決定方法決定方法決定方法

候補病床が多数発生

→できるだけ候補を絞る

Page 9: Ppt tadano

提案システムのアルゴリズム

START

患者集合X病床集合Yを入力

----∞0.83

0.950.871

A

Bウェイトwを求める

マッチングMを求める

END

患者患者患者患者

X

0.95

0.96

0.952

B

C

病床病床病床病床

Y

Page 10: Ppt tadano

タイミングの問題の解決

1A

ww1A

w

現行現行現行現行システムシステムシステムシステム

提案提案提案提案システムシステムシステムシステム

患者集合X・病床集合Yの決定

タイミングの問題の解決

24時間単位の患者,病床集合

w2C

1

2

A

B

C

患者集合患者集合患者集合患者集合

X病床集合病床集合病床集合病床集合

Y

w2B

w2Aw1Bw1C1

A

B

患者集合患者集合患者集合患者集合

X病床集合病床集合病床集合病床集合

Y

w1A

w1B

ある瞬間の患者,病床集合

Page 11: Ppt tadano

ウエイトの決定

所在区所在区所在区所在区:中央区

食事食事食事食事:自立

認知度認知度認知度認知度:正常

希望区希望区希望区希望区:中央区

食事食事食事食事:自立

認知度認知度認知度認知度:Ⅱa適正度適正度適正度適正度 p

0.030.49

0.06重重重重

要要要要

0~~~~1

∑=

⋅=

r

zzxyzxy qpw

1

心身状態像、複数候補の問題の解決

認知度認知度認知度認知度:正常

感染症感染症感染症感染症:あり

会話会話会話会話・・・・聴力聴力聴力聴力:難聴

認知度認知度認知度認知度:Ⅱa感染症感染症感染症感染症:なし

会話会話会話会話・・・・聴力聴力聴力聴力:難聴

患者患者患者患者 病床病床病床病床

適正度適正度適正度適正度 p0.060.060.03

要要要要

度度度度

q

ウエイトウエイトウエイトウエイト

患者患者患者患者のののの心身状態像心身状態像心身状態像心身状態像とととと病床機能病床機能病床機能病床機能がががが適適適適してしてしてしているいるいるいる度合度合度合度合

((((重要度重要度重要度重要度、、、、適正度適正度適正度適正度をををを用用用用いいいい決定決定決定決定))))

0~~~~1

Page 12: Ppt tadano

重要度 q

AHP(Analytic Hierarchy Process , 階層構造に基づく分析法)を用いる決定方法

各項目がどの程度重要であるか 0~1で表す

※絶対条件(性別、レスピレーター)は除く

専門家(医師)にヒアリング調査を行い、決定

項目階層図 一対比較表項目階層図

感染症感染症感染症感染症 褥瘡褥瘡褥瘡褥瘡 疾患疾患疾患疾患 重要度重要度重要度重要度

感染症感染症感染症感染症 1 2 3 0.540

褥瘡褥瘡褥瘡褥瘡 1/2 1 2 0.297

疾患疾患疾患疾患 1/3 1/2 1 0.163

一対比較表

Page 13: Ppt tadano

重要度 q (2)

レベル2レベル3

結果

(重要度)

疾患

身体機能

0.017

0.107

疾患

褥瘡

感染症

日常生活自立度

0.032 0.057 0.036

0.163

0.297

0.540

0.333

0.333 レベル1

項目

身体機能

精神

年齢

希望転送区

0.107

0.242

0.005

0.490

食事

会話・聴力

認知度

短期記憶

意思決定

意思伝達

精神・神経状況

年齢

希望転送区 0.490

0.036 0.036 0.066 0.022 0.0220.066 0.066 0.055

0.333

0.333

0.273

0.091

0.091

0.273

0.273

1.0

1.0

レベル1

Page 14: Ppt tadano

適正度 p

年齢 70~89

疾患 内科

認知度 Ⅱb

短期記憶 問題あり

意思決定 見守りが必要

年齢 50~69,70~89

疾患 内科,心療内科

認知度 Ⅲb

短期記憶 問題あり

意思決定 いくらか困難

患者心身状態像 病床機能

各項目ごとに患者心身状態像に病床機能が見合う度合い (0~1で評価)

病床機能が不足

意思決定 見守りが必要

: :

意思決定 いくらか困難

: :

一致

病床機能の方が充実

0点(最低点)とする

1点(最高点)とする

かけ離れ具合によって点数を下げていく

各項目について適正度を決定する

)1(21−

−−=

z

xzyzxyz n

abp 項目zにおけるaxz : 患者xの心身状態像byz : 病床yの病床機能

nz : 項目zが取りうる状態の最大値

Page 15: Ppt tadano

ウェイトの決定

∑ ⋅=

r

zxyzxy qpw ∑=

⋅=

zzxyzxy qpw

1

• 項目z の重要度 zq• 患者x と病床yの項目z における適正度 xyzp• 評価項目集合 Z 項目数 |Z|=r

Page 16: Ppt tadano

実験

心身状態像の問題、複数マッチングの問題に関する有効性の検証

ある軽症患者と3つの病床についてウェイトを比較

軽症患者:1人

病床:3床(いずれも現行システムではステージ3と判定)

実験 1

実験 2 タイミングの問題に関する有効性の検証

患者の登録順に病床を割当てる場合(現行システム)と患者の登録順に病床を割当てる場合(現行システム)と

複数の登録患者をマッチングする場合(提案システム)の比較

患者5件、病床5件

札幌市医師会により提供された実データを用いる

市立病院における一ヶ月の平均転院患者数 97人

→ 1日 約3~4人

(2007.6.19)

患者の転院決定からマッチング結果確認までは1日が限度

データ

Page 17: Ppt tadano

実験1: データ

患者 病床 Ⅰ 病床 Ⅱ 病床 Ⅲ

性別 男性 男性・女性 男性・女性 男性・女性

レスピレーター 無 無 無 どちらでも可

希望転送区 すべての区 南区 西区 南区

認知度 正常 正常 Ⅱa M

意思伝達 伝えられる 伝えられる 具体的要求が限られる 伝えられない

精神・神経状況 無 無 無 有

感染症 無 無 無 どちらでも可

年齢 30~40 0~89 16~89 16~年齢 30~40 0~89 16~89 16~

日常生活自立

正常 正常 ランクB ランクC

食事 自立 自立 自立・何とか食べられる・全面

介助・チューブ栄養・胃ろう

自立・何とか食べられる・全

面介助・チューブ栄養

会話・聴力 問題なし 問題なし 問題なし・難聴・会話困難 問題なし・難聴・会話困難

褥瘡 無 無 どちらでも可 どちらでも可

短期記憶 問題なし 問題なし 問題なし 問題あり

意思決定 自立 自立 見守りが必要 判断できない

疾患 内科 内科・呼吸器科・呼吸器外

科・消化器科・消化器外科・

循環器科・循環器外科・外

科・整形外科・形成外科・肛

門科・リハビリテーション科

内科・神経内科・整形外科・脳

神経科・リハビリテーション科

内科・心療内科・精神科・神

経科・神経内科・呼吸器科・

消化器科・循環器科・リウマ

チ科・外科・整形外科・形成

外科・脳神経外科・皮膚科・

リハビリテーション科

Page 18: Ppt tadano

実験1:結果

ある軽症患者と3つの病床のウェイト

1

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

1

理想的な病床

ウェイト(各項目について重要度と適正度の積)

0.99

0.89

0.78

2

3

4

病床Ⅰ

病床Ⅱ

病床Ⅲ

現行システムでは

全てステージステージステージステージ3 と判定

Page 19: Ppt tadano

実験2 : 結果

現行システム

病床 1 病床 2 病床 3 病床 4 病床 5

性別 希望転送区

患者1 女 中

患者2 女 どこでも良い

患者3 女 中,北,東,手稲

患者4 男 中,北,東,西

患者5 男 中,豊,南

性別 所在区

病床1 女 南

病床2 男女 南

病床3 男女 中

病床4 男女 西

病床5 男 北

患者・病床の主な特徴

提案システム

現行システム

平均ウェイト 0.76

病床 1 病床 2 病床 3 病床 4 病床 5

患者 1 0.33 0.41 0.83 0.36 -∞

患者 2 0.87 0.66 0.73 0.91 -∞

患者 3 0.32 0.39 0.82 0.37 -∞

患者 4 -∞ 0.42 0.8 0.82 0.95

患者 5 -∞ 0.77 0.66 0.4 0.21

病床 1 病床 2 病床 3 病床 4 病床 5

患者 1 ステージ2 ステージ2ステージ2ステージ3転床不可能

患者 2 ステージ2 絶対条件ステージ2ステージ3転床不可能

患者 3 ステージ2 ステージ3ステージ2ステージ3転床不可能

患者 4 転床不可能ステージ2ステージ2ステージ2ステージ2

患者 5 転床不可能ステージ2ステージ2ステージ2ステージ2

平均ウェイト -∞

登録順

Page 20: Ppt tadano

結論

• 重要度を導入することにより、各項目間の相対的な重要さを

表すことが可能である.

• 適正度を導入することにより、各項目ごとに患者の心身状態像に

病床機能が見合う度合いを表すことが可能である.

• ウェイトを導入することにより、候補病床同士の定量的比較が可能である.

研究業績研究業績研究業績研究業績

• 但野友美,大内東,札幌市医師会医療システム検討委員会,“札幌市医師会「入退院サポートシステム」に対する最適マッチングの応用に関する考察”,医療情報学会学術雑誌「医療情報学」• Yumi Tadano, Azuma Ohuchi, Committee of Medical Systems of Sapporo Medical Association , “Modeling and Analysis of Patients Matching System of Sapporo Medical Association ” , Methods of Information in Medicine

• ウェイトを導入することにより、候補病床同士の定量的比較が可能である.

• 複数の患者と病床をマッチングすることにより

マッチングに含まれる辺の平均ウェイトが最大となる組合わせを

求めることが可能となる

投稿中論文:

学会発表 :医療情報学会等国内4件

Page 21: Ppt tadano
Page 22: Ppt tadano

解決方法の提案

要素要素要素要素があるがあるがあるがある時間間隔時間間隔時間間隔時間間隔におけるにおけるにおけるにおける登録患者集合登録患者集合登録患者集合登録患者集合,,,,登録登録登録登録利用可能病床集合利用可能病床集合利用可能病床集合利用可能病床集合からからからからなるなるなるなる

完全完全完全完全二部二部二部二部グラフのグラフのグラフのグラフの最適最適最適最適マッチングマッチングマッチングマッチング問題問題問題問題としてとしてとしてとして扱扱扱扱うううう

複数患者複数患者複数患者複数患者・・・・病床病床病床病床をマッチングをマッチングをマッチングをマッチング

最適最適最適最適マッチングとはマッチングとはマッチングとはマッチングとは

患者と病床の属性値から計算される辺重み(ウエイト)の和が最大となる完全

マッチング

ウエイトのウエイトのウエイトのウエイトの決定決定決定決定

心身状態像、複数候補の問題の解決タイミングの問題の解決

ウエイトのウエイトのウエイトのウエイトの決定決定決定決定

所在区所在区所在区所在区:中央区

食事食事食事食事:自立

認知度認知度認知度認知度:正常

感染症感染症感染症感染症:あり

会話会話会話会話・・・・聴力聴力聴力聴力:難聴

希望区希望区希望区希望区:中央区

食事食事食事食事:自立

認知度認知度認知度認知度:Ⅱa感染症感染症感染症感染症:なし

会話会話会話会話・・・・聴力聴力聴力聴力:難聴

患者患者患者患者 病床病床病床病床

適正度適正度適正度適正度

0.030.49

0.060.060.03

重重重重

要要要要

度度度度

ウエイトウエイトウエイトウエイト

患者患者患者患者のののの心身状態像心身状態像心身状態像心身状態像とととと病床機能病床機能病床機能病床機能がががが適適適適してしてしてしているいるいるいる度合度合度合度合

((((重要度重要度重要度重要度、、、、適正度適正度適正度適正度をををを用用用用いいいい決定決定決定決定))))

0~~~~1

患者患者患者患者

X

----∞0.83

0.95

0.96

0.87

0.95

1

2

A

BC

病床病床病床病床

Y

0~~~~1

1日単位の患者,病床集合

Page 23: Ppt tadano

ウエイトのウエイトのウエイトのウエイトの決定決定決定決定((((補足補足補足補足))))

Page 24: Ppt tadano

ウェイトの決定

• 評価項目集合 Z 項目数 |Z|=r

• 患者x の項目z における心身状態像

• 病床y の項目z における病床機能

Iaxz ∈

Ibyz ∈

zxz na ≤≤1

zyz nb ≤≤1

各項目の状態は の整数で表される],1[ zn

ただし, },3,2,1{ L=I

• z が絶対条件の場合

適正度適正度適正度適正度 p重要度重要度重要度重要度 q

• z が絶対条件の場合 1=q

∑=

⋅=

r

zzxyzxy qpw

1

• z が絶対条件の場合

• z が絶対条件以外の場合

ykxk ba =ykxk ba ≠

の場合

の場合

(ⅰ)

(ⅱ)

0=xyzp−∞=xyzp

ykxk ba ≤

ykxk ba ≠

の場合

の場合

(ⅰ)

(ⅱ)

)1(21−

−−=

z

xzyzxyz n

abp0=xyzp

• z が絶対条件の場合

• z が絶対条件以外の場合

1=zq

10 ≤≤ zq

ウエイトウエイトウエイトウエイトw

具体的な数値はAHP (Analytic

Hierarchy Process)を用いて決定

Page 25: Ppt tadano

ウェイトの決定

∑ ⋅=

r

zxyzxy qpw ∑=

⋅=

zzxyzxy qpw

1

• 項目z の重要度 zq• 患者x と病床yの項目z における適正度 xyzp• 評価項目集合 Z 項目数 |Z|=r

Page 26: Ppt tadano

適正度適正度適正度適正度のののの決定決定決定決定((((補足補足補足補足))))

Page 27: Ppt tadano

適正度の決定

• 評価項目集合 Z 項目数 |Z|=r

• 患者x の項目z における心身状態像

• 病床y の項目z における病床機能

Iaxz ∈

Ibyz ∈

zxz na ≤≤1

zyz nb ≤≤1

各項目の状態は の整数で表される],1[ zn

ただし, },3,2,1{ L=I

適正度適正度適正度適正度 p

患者x と病床yの項目z における適正度p

各項目各項目各項目各項目のののの状態状態状態状態がががが重重重重いほどいほどいほどいほど

大大大大きなきなきなきな値値値値となるとなるとなるとなる

↓状態状態状態状態がががが段階的段階的段階的段階的であることがであることがであることがであることが必要必要必要必要

• z が絶対条件の場合

• z が絶対条件以外の場合

yzxz ba =yzxz ba ≠

の場合

の場合

(ⅰ)

(ⅱ)

0=xyzp−∞=xyzp

yzxz ba ≤

yzxz ba >

の場合

の場合

(ⅰ)

(ⅱ)

)1(21−

−−=

z

xzyzxyz n

abp0=xyzp

患者x と病床yの項目z における適正度 xyzp

Page 28: Ppt tadano

各項目の状態を段階的にするために

評価項目を階層構造として捉え、子項目として状態を表す項目を作成

状態が段階的ではない評価項目が存在

例:会話・聴力 (問題なし,難聴,会話困難,手話)

• 会話 (問題なし,問題あり)

• 聴力 (問題なし,問題あり)

• 手話 (出来ない,出来る)

以下の項目を子項目とする

Page 29: Ppt tadano

項目

精神

年齢

希望転送区 希望転送区

年齢

精神・神経状況

意思伝達

意思決定

短期記憶

レベルレベルレベルレベル 1

レベルレベルレベルレベル 2 レベルレベルレベルレベル 3 レベルレベルレベルレベル 4中央区

北区

0-15

16-29

意思伝達

精神・神経状況

短期記憶

意思決定

認知度

会話困難

:適正度の決定

に用いる

身体機能

疾患

認知度

会話・聴力

食事

日常生活自立度

感染症

褥瘡

疾患

難聴

手話

食事

チューブ栄養

日常生活自立度

感染症

褥瘡

内科

心療内科

精神科

いる

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AHP一対比較表一対比較表一対比較表一対比較表((((補足補足補足補足))))AHP

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AHPセッション結果:一対比較

すべてのクラスにおいて行う

感染症感染症感染症感染症 褥瘡褥瘡褥瘡褥瘡 疾患疾患疾患疾患 重要度重要度重要度重要度

感染症感染症感染症感染症 1 2 3 0.540褥瘡褥瘡褥瘡褥瘡 1/2 1 2 0.297

疾患疾患疾患疾患 1/3 1/2 1 0.163

一対比較値 意味

1(1/1) 両方の項目が同じくらい重要

2(1/2) 行の項目の方が列の方より若干重要

3(1/3) 行の項目の方が列の方より重要

4(1/4) 行の項目の方が列の方よりかなり重要

5(1/5) 行の項目の方が列の方より絶対的に重要

カッコ内 行の項目より列の項目が重要

疾患疾患疾患疾患 1/3 1/2 1 0.163

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2、クラス間の一対比較

希望転送区 精神 疾患 身体機能 年齢 重要度

希望転送区 1 3 5 5 5 0.490精神 1/3 1 3 3 4 0.242疾患 1/5 1/3 1 1 3 0.107身体機能 1/5 1/3 1 1 3 0.107年齢 1/5 1/4 1/3 1/3 1 0.005

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3、各クラス内の一対比較

感染症 褥瘡 疾患 重要度

認知度 意思

伝達

精神・

神経状況

短期

記憶

意思

決定

重要度

認知度 1 1 1 3 3 0.273意思伝達 1 1 1 3 3 0.273精神・神経状況 1 1 1 3 3 0.273短期記憶 1/3 1/3 1/3 1 1 0.091意思決定 1/3 1/3 1/3 1 1 0.091

精神

感染症 褥瘡 疾患 重要度

感染症 1 2 3 0.540褥瘡 1/2 1 2 0.297疾患 1/3 1/2 1 0.163

疾患

身体機能

日常生活自立度 食事 会話・聴力 重要度

日常生活

自立度

1 1 1 0.333

食事 1 1 1 0.333会話・聴力 1 1 1 0.333

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実験実験実験実験1((((補足補足補足補足))))1

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実験1:適正度・重要度

病床Ⅰ 病床Ⅱ 病床Ⅲ

1 1 1 0.49

1 0.86 0.5 0.066

1 0.67 0.5 0.066

1 1 0.5 0.066

1 1 0.5 0.057

1 1 1 0.055

日常生活自立度 1 0.63 0.5 0.036

食事 1 0.5 0.5

チューブ栄養 1 0.5 0.5

感染症

年齢

希望転送区

認知度

意思伝達

精神・神経状況

適正度

重要度

チューブ栄養 1 0.5 0.5

胃瘻 1 0.5 1

中心静動脈 1 1 1

会話 1 0.5 0.5

聴力 1 0.5 0.5

手話 1 1 1

1 0.5 0.5 0.032

1 1 0.5 0.022

1 0.67 0.5 0.022

内科 1 1 1

心療内科 1 1 0.5

精神科 1 1 0.5

呼吸器外科 0.5 1 1

意思決定

疾患 0.017

会話・聴力 0.036

褥瘡

短期記憶

食事  0.036

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AHP((((補足補足補足補足))))AHP

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