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Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 2006 12

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Siebel Insurance ガイド

バージョン 8.02006 年 12 月

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目次

Siebel Insurance ガイド 1

第 1 章 : 新機能

第 2 章 : Siebel Insurance の概要

Siebel Insurance の機能とモジュール 17

第 3 章 : Siebel Insurance 入門

アプリケーション管理タスクの概要 19

Siebel アカウントオブジェクトの名前変更 20

変数リストの設定 20

概要ビューの設定 20

商品と商品ラインの追加 21

コマンドセンターの概要 22

コマンドセンターの設定と管理 22

コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス 23コマンドセンターのビジネスオブジェクトの定義 23コマンドセンターのアクションの定義 25コマンドセンターの権限の選択 26コマンドセンターの Action アプレットの設定例 26コマンドラインアプレットのグローバルコマンドの作成 28

第 4 章 : 法人の管理

法人と取引先の管理の概要 30

法人階層について 30

法人情報管理のシナリオ 31

法人管理のプロセス 32管理者の手順 32エンドユーザーの手順 32

法人の値の設定 33

法人情報の削除 33

競合会社情報の管理 34

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 3

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目次 ■

担当チームメンバーの確認 35

カスタム定義された関係タイプ LOV の管理 36

法人階層の生成によるデータの総括 37デフォルト法人階層 37動的法人階層 38

法人と投資家の追加(エンドユーザー) 39

ロールアップビューでの法人階層の表示(エンドユーザー) 40

法人評価の作成(エンドユーザー) 41

法人の申し込みの追加(エンドユーザー) 42

法人サービスリクエストの追加(エンドユーザー) 42

法人担当チームの管理(エンドユーザー) 43

法人概要の表示(エンドユーザー) 43

法人関係階層の表示(エンドユーザー) 44

第 5 章 : 担当者の管理

担当者の管理の概要 47

新規担当者追加のシナリオ 48

担当者管理のプロセス 48エンドユーザーの手順 48

担当者情報の管理(エンドユーザー) 49担当者の追加 49担当者情報のカテゴリーの作成 50担当者に関するメモの作成 50担当者紹介情報の管理 51

顧客評価の作成(エンドユーザー) 53

顧客価値のアイコン設定(エンドユーザー) 53

担当者概要の表示(エンドユーザー) 54

担当者関係階層の表示(エンドユーザー) 54

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.04

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目次 ■

第 6 章 : 世帯の管理世帯の管理の概要 57

世帯管理のシナリオ 58世帯管理のプロセス 58世帯の追加 58

世帯のプライバシーオプションの設定 59

担当者と世帯の関連付け 59世帯の概要の表示 60世帯関係階層の使用 60

第 7 章 : コールレポートの管理

コールレポートの管理の概要 63

コールレポート管理のシナリオ 64

コールレポート管理のプロセス 65管理者の手順 65エンドユーザーの手順 65

コールレポートのチャートの表示 65

New Call Report ワークフローの有効化 66

コールレポートテンプレートの管理 67

コールレポートの追加(エンドユーザー) 68

コールレポートの配布リスト作成(エンドユーザー) 69活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートとの関連付け(エンドユーザー) 69

コールレポート個人フラグの設定(エンドユーザー) 70

コールレポートの電子メール送信と印刷(エンドユーザー) 70

第 8 章 : グループ年金の管理

グループ年金の管理の概要 71

企業 401(k)プラン作成のシナリオ 71

グループ年金のサンプルタスク 72

グループ年金プラン管理のプロセス 73管理者の手順 73エンドユーザーの手順 73

グループ年金商品の定義 73

グループ年金プランの定義 74

グループ年金プランの管理(エンドユーザー) 76

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 5

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目次 ■

第 9 章 : 自動車保険の管理自動車保険の管理の概要 79

自動車保険管理のシナリオ 80自動車保険管理のプロセス 80

管理者の手順 80エンドユーザーの手順 81

自動車保険補償内容と補償額の追加 81見積りの提示 81割引の追加 82

保険への車両またはドライバーの追加 83

支払プランの設定 83引受情報の追加 83引受レポートのオーダー 84

第 10 章 : 請求の管理

請求の管理の概要 86保険請求の用語 87

請求の開始および管理のシナリオ:資産の損害 88

請求の開始および管理のシナリオ:自動車の損害 88

請求管理のプロセス 90管理者の請求管理手順 90エンドユーザーの請求管理手順 90

Siebel Insurance eService の請求センター検索の概要 91

Siebel Insurance eService の請求センター検索機能の設定 92

ワークフロープロセスの活動化 93

準備金コードの管理 94

損害コードの管理 95

請求査定人の限度額の管理 96

従業員階層の管理 96従業員階層の設定例 97

Insurance Services Office(ISO)との統合 97ISO システム属性の設定 98ISO ランタイムイベントの確認 98認証ルールの確認 99ISO Search Response 用の指定サブシステムの作成 99ISO によって割り当てられた会社 ID の構成 100

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.06

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目次 ■

外国資産管理局との統合 100

保険の有効性および補償内容の確認(エンドユーザー) 101

初回損害通知の作成(エンドユーザー) 101

関係者の詳細の記録(エンドユーザー) 102

被保険物および被害物件の詳細の記録(エンドユーザー) 103

請求イベントの管理(エンドユーザー) 104

請求査定人への請求の割り当て(エンドユーザー) 104

ISO データベースとの請求の照合(エンドユーザー) 105

活動プランの作成(エンドユーザー) 107

請求要素の割り当て(エンドユーザー) 107

専門家チームへの請求の割り当て(エンドユーザー) 108

査定の追加(エンドユーザー) 109

請求の文書の添付(エンドユーザー) 110

警察および消防からのレポートの追跡(エンドユーザー) 110

補償内容および準備金について 110

準備金の作成(エンドユーザー) 111

準備金の管理について 112

準備金の管理(エンドユーザー) 115

支払い請求の追跡(エンドユーザー) 116

請求レコードの作成(エンドユーザー) 117

支払いレコードの生成(エンドユーザー) 117

請求書に関連する支払いの追跡(エンドユーザー) 118

決済支払いの発行について(エンドユーザー) 118

決済支払いの発行(エンドユーザー) 122

一括支払いの実行(エンドユーザー) 123

支払いに対する請求書および請求の表示(エンドユーザー) 123

回復情報の管理(エンドユーザー) 124共通のタスクのリンクの使用 127

回復支払いレコードの作成(エンドユーザー) 128

不正行為情報の管理(エンドユーザー) 129共通のタスクのリンクの使用 131

Business Rules Processor および請求のロジックについて 132

請求ワークフロー 136

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 7

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目次 ■

第 11 章 : 生命保険および年金保険の管理

生命保険および年金保険の管理の概要 140

生命保険および年金保険のシナリオ 140

生命保険および年金保険の管理のプロセス 141管理者の手順 141エンドユーザーの手順 141

生命保険または年金商品の定義 142

生命保険または年金の補償内容の定義 142

評価テンプレートの管理 142

生命保険と年金の見積りの提示 143

引受レポートのオーダー 144

受益者の追加 145

トランザクションリクエストの提出 145

価値履歴情報の表示 146

支払プランの設定 147

第 12 章 : グループ保険の管理

グループ保険の概要 150保険画面に共通のビュー 150

グループ保険のシナリオ 151

グループ保険管理のプロセス 151管理者の手順 151エンドユーザーの手順 152

グループ保険商品と商品ラインの追加 152

グループ保険の料率帯の追加 153

グループ保険の活動プランテンプレートの定義 154

グループ保険の提案書テンプレートの定義 154

グループ保険レコードの追加 155

調査情報のインポート 155

グループ保険画面での調査情報の追加 157

グループ保険の従業員クラスの追加 158

グループ保険プランのデザイン 158

登録待機期間による補償開始日への影響 160

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.08

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目次 ■

プランデザインでのカスタマイズ可能商品の再設定 160

グループ保険の提案書の作成 161

引受情報の管理 161

グループ保険への有資格メンバーの追加 162

グループ保険へのメンバーの登録 163

グループ保険への受取人の追加 163

グループ保険の支払プランの設定 164

第 13 章 : パートナーと代理店の管理

パートナーと代理店の概要 165

パートナーと代理店の管理のシナリオ 166

パートナーと代理店の管理のプロセス 166エンドユーザーの手順 167

新規パートナーの追加 167

Siebel Insurance eService のパートナー検索の設定 167

エージェントの追加 168

エージェントに関連する情報の追加 168

第 14 章 : 損害保険の管理

損害保険の概要 169

損害保険のシナリオ 170

損害保険管理のプロセス 170管理者の手順 170エンドユーザーの手順 171

財物タイプの追加 171

損害保険の補償内容と補償限度額の追加 171

見積りの提示 172

引受情報の追加 172

財物引受情報に対するクエリーの実行 173

引受レポートのオーダー 173

内訳明記個人資産の追加 173

支払プランの設定 174

その他の損害保険のビュー 174

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 9

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目次 ■

第 15 章 : 総合保険の管理

総合保険の概要 175

総合保険のシナリオ 175

総合保険の見積りの提示 176

第 16 章 : 請求口座の管理

請求口座の概要 177

請求口座のシナリオ 177

請求口座管理のプロセス 178エンドユーザーの手順 178

請求口座レコードの作成 178

請求口座と他のレコードの関連付け 179

第 17 章 : 統合

Siebel Financial Services ビジネスプラットフォームの概要 181

Siebel Insurance 統合メッセージ 182

第 18 章 : Siebel Financial Services のビジネスサービス

ビジネスサービスの概要 186

Siebel Financial Services ビジネスサービスの概要 186

VBC Cache and Instance Manager 188キャッシュ VBC の概要 188コンポーネント 189キャッシュ VBC プロセスのステージ 189キャッシュ VBC の設定 190VBC キャッシュの削除 190

自由形式コンバータ 193

Data Validation Manager 195

Business Rule Processor 196

ビジネスルールプロセスの定義プロセス 197

ビジネスルールプロセスの作成と管理 198

ビジネスルールプロセスのプロパティの定義 200Business Rule Process プロパティタイプの概要 200

Business Rule Process のプロシージャの定義 204

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.010

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目次 ■

割り当てステートメントの微調整 212

Business Rules Processor エラーの処理 213ビジネスルールプロセス内のエラーの発生 214ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復 215

BRP ヘルパービジネスサービスの使用 215FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス 215FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス 219

Business Rule Processor の呼び出し 224eScript を使用した Business Rule Processor の呼び出し 225

Business Rules Processor デバッグメッセージの記録 226

Requirements Manager 227Requirements Manager の概要 227Requirements Manager の管理 228レコードテンプレートの作成 228要件テンプレートの作成 230Requirements Manager の使用 232レコードグループテンプレートの作成 233レコードグループテンプレートに Requirements Manager を使用した例 235

Customer Authentication Manager 236顧客認証テンプレートの作成 237顧客認証ルールの定義 238Customer Authentication Manager の呼び出し 240

Calculation Manager の使用 242計算ルールの指定 242不動産ローンの計算に埋め込み eScript を使用した例 246Calculation Manager の呼び出し 248

Customer Expectations Manager の使用 248Customer Expectation Manager ルールの定義 249Customer Expectations Manager の呼び出し 251

Data Transfer Utilities(DTU)の使用 251データマップの概要 251DTU での名前付きパラメータの使用 257DTU での計算式 258Data Transfer Utilities のメソッド 259Data Transfer Utilities の注意事項 263イベントベースのコマンドの設定 264コマンドの動的有効化 265

承認処理の自動化 267承認項目および承認フェーズの定義 267ワークフローからの FINS Approval Item Service の呼び出し 268承認フェーズの承認または拒否(エンドユーザー) 270

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 11

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目次 ■

ディスクロージャー文書の自動表示 271ディスクロージャーの設定 271ディスクロージャーワークフローの理解と有効化 272Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し 273担当者に関連付けられているディスクロージャーの表示(エンドユーザー) 274

SmartScript とワークフローの統合 274SmartScript とワークフローの統合例 274FINS Web Shopping Service のメソッド 276FINS SmartScript Output Service のメソッド 276

Dynamic UI ビジネスサービス 277Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例 277ワークフローでの動的アプレット表示 278動的アプレット向けビューテンプレートの作成 279

FINS Application View Navigation 280ビジネスサービスのメソッド 280ビジネスサービスの動作 281ビジネスサービス管理 282FINS Application View Navigation の例 282アップグレードに関する注意 283

付録 A : Siebel Insurance レポート

索引

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.012

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1 新機能

Siebel Insurance ガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能表 1 に、リリース 8.0 のソフトウェアをサポートするためにこのバージョンのマニュアルに記載されている変更内容

を示します。

表 1 Siebel Insurance ガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能

トピック 説明

93 ページの「ワークフロープロセスの

活動化」 および 136 ページの「請求

ワークフロー」

Siebel Claims では、多数のワークフロープロセスが使用されます。

94 ページの「準備金コードの管理」 新しい[管理-保険]>[準備金コード]ビューで、管理者は、特定の準

備金に対して準備金コードを定義して、準備金の計算方法を決定できるよ

うになりました。

95 ページの「損害コードの管理」 新しい[管理-保険]>[損害コード]ビューで、管理者は、特定のタイ

プの損害に対して損害コードを定義して、デフォルトの活動プランテンプ

レートおよび補償範囲をその損害コードに関連付けることができるよう

になりました。

96 ページの「請求査定人の限度額の

管理」

新しい[管理-ユーザー]>[従業員]>[請求準備金制限]ビューで、

管理者は、各準備金コードに対して準備金と支払いの限度額を設定できる

ようになりました。また、従業員に対して、請求に対する準備金の合計と

支払いの合計額の限度額を設定できるようになりました。

100 ページの「外国資産管理局と

の統合」

Siebel Insurance では、外国資産管理局(OFAC)が提供する個人およ

び組織のブラックリストと支払先を照合できるようになりました。

102 ページの「関係者の詳細の記

録(エンドユーザー)」

新しい[請求]>[損害詳細]>[関係者]ビューで、エンドユーザーは、

請求を担当者だけでなく取引先に関連付けることができるようになりま

した。従来は、請求を担当者に関連付けていました。また、このリリース

では、取引先および担当者に複数の役割を割り当てることができます。た

とえば、サービス提供会社を被保険者、申立人、または証人にすることが

できます。

104 ページの「請求イベントの管理

(エンドユーザー)」

新しい[請求イベント]画面で、エンドユーザーは、複数の請求を単一の

イベントに関連付けることができるようになりました。従来は、単一のイ

ベントに対して損害詳細を複数回入力する必要があったため、データが重

複していました。

107 ページの「活動プランの作成

(エンドユーザー)」

[請求]>[ダイアリー管理]>[活動プラン]ビューが強化され、[デ

フォルトプラン]ボタンが追加されました。このボタンを使用すると、請

求の損害コードに基づいて活動プランが自動的に作成されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 13

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新機能 ■

97 ページの「Insurance Services Office(ISO)との統合」 および 105ページの「ISO データベースとの請求

の照合(エンドユーザー)」

新しい[請求]>[レポート/ドキュメント]>[ISO データベース検

索]ビューで、エンドユーザーは、Insurance Services Office(ISO)

ClaimSearch データベースと請求を照合して、数分以内に応答を受け取

ることができるようになりました。

従来は、請求査定人が ISO の Web サイトに請求情報を入力する必要が

あり、非常に時間がかかっていました。

108 ページの「専門家チームへの請求

の割り当て(エンドユーザー)」

[請求リスト]画面に次のボタンが追加され、請求の不正行為および代位

弁済(回復)の可能性を評価できるようになりました。

■ 代位弁済可能性の評価:請求の代位弁済可能性を評価します。

■ SIU 可能性の評価:請求の不正行為可能性を評価します。

111 ページの「準備金の作成(エンド

ユーザー)」

新しい[請求]>[損害詳細-自動]ビューと[請求]>[損害詳細-プ

ロパティ]ビューで、エンドユーザーは、顧客の保険および補償内容が請

求に対して適切であることを確認し、補償内容ごとに準備金を作成するこ

とができるようになりました。エンドユーザーは、管理者が作成した準備

金コードに基づいて準備金を作成できます。

112 ページの「準備金の管理について」 および 115 ページの「準備金の管理

(エンドユーザー)」

[請求]>[準備金]ビューが強化され、エンドユーザーは、準備金を開

いて調整したり、新しい準備金を作成したり、既存の準備金を削除したり

することができるようになりました。

117 ページの「請求レコードの作成

(エンドユーザー)」、117 ページの「支

払いレコードの生成(エンドユー

ザー)」、および 118 ページの「請求書

に関連する支払いの追跡(エンドユー

ザー)」

請求書の詳細を収集する際に、[請求書]ビューではなく[請求]画面お

よび[請求]>[請求]ビューを使用するようになりました。エンドユー

ザーは、[請求]>[請求-支払]ビューを使用して、請求書に対するす

べての支払いを追跡できます。

新しい[請求]>[財務]>[請求]ビューで、エンドユーザーは、申立人

およびサードパーティから受け取った請求書を収集することができるよう

になりました。査定人が[支払の生成]ボタンをクリックすると、SiebelInsurance によってその請求書の支払いレコードが作成されます。

118 ページの「決済支払いの発行につ

いて(エンドユーザー)」

[請求]>[財務]>[支払]ビューが強化され、次のことが可能になり

ました。

■ 支払いを複数の準備金に関連付けることができます。

■ [支払の送信]ボタンの処理で、査定人の支払い限度のチェックや

OFAC のブラックリストとの照合なども行われます。

■ 支払いの[無効]ボタンを使用して、トランザクションを取り消すこ

とができます。

表 1 Siebel Insurance ガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能

トピック 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.014

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新機能 ■

このバージョンでは、次の変更も加えられています。

■ マニュアルの構成が改善されました。

■ 第 18 章「Siebel Financial Services のビジネスサービス」が追加されました。この説明は、このマニュアルの

内容にも該当しますが、従来は『Siebel Finance ガイド』のみに記載されていました。

123 ページの「一括支払いの実行(エ

ンドユーザー)」 および 123 ページの

「支払いに対する請求書および請求の表

示(エンドユーザー)」

新しい[支払]>[保険支払]ビューで、エンドユーザーは、特定の期間

の特定のベンダーに対する支払いについてクエリーを実行し、そのベン

ダーの単一の一括支払いレコードを生成できるようになりました。

また、エンドユーザーは、[支払]>[保険支払]ビューを使用して、特

定の支払いに関連付けられているすべての請求書および請求を表示する

こともできます。

124 ページの「回復情報の管理(エン

ドユーザー)」

新しい[請求]>[回復]ビューで、エンドユーザーは、ダッシュボード

ビューを使用して請求回復プロセスを管理できるようになりました。

128 ページの「回復支払いレコードの

作成(エンドユーザー)」

新しい[請求]>[財務]>[回復]ビューで、エンドユーザーは、サー

ドパーティからの回復に関連する請求書のレコードを作成できるように

なりました。このビューは、回復支払いを収集したり、集金のためにサー

ドパーティに送られた請求書を追跡したりするために使用します。

129 ページの「不正行為情報の管理

(エンドユーザー)」

新しい[請求]>[SIU ダッシュボード]ビューで、エンドユーザーは、

不正な請求処理を一元管理できるようになりました。情報を再入力する必

要はありません。

表 1 Siebel Insurance ガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能

トピック 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 15

Page 16: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

新機能 ■

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.016

Page 17: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

2 Siebel Insurance の概要

Oracle の Siebel Insurance には、ビジネスニーズに応じて組み合わせることのできるさまざまなモジュールが含

まれています。次の 17 ページの「Siebel Insurance の機能とモジュール」では、Siebel Insurance の機能につい

て説明します。

Siebel Insurance は、Siebel Sales、Siebel Service、Siebel Call Center などで構成された Siebel Businessアーキテクチャを基盤としています。他の多くの Siebel Business Applications と同様、Siebel Insurance も、

Siebel データモデル、Siebel オブジェクトアーキテクチャ、Siebel アプリケーションサーバーアーキテクチャを使

用します。

Siebel Insurance の機能とモジュールSiebel Insurance は、セールス、マーケティング、顧客サービスに関連する保険業界のニーズを対象に設計されて

いる情報管理アプリケーションです。

Siebel Insurance には、次の機能があります。

■ 個人とその世帯、活動、保険証券、関連する引受情報を含む顧客データにアクセス

■ 見積りから発行、保全まで、自動車保険(ヨーロッパの自動車保険も含む)、損害保険、総合保険、生命保険と年

金、グループ保険を管理

■ コールセンターとモバイルユーザーの両方が、請求のライフサイクルにわたって、報告および処理プロセスを含

む請求プロセスを管理することが可能

■ 監査証跡機能

■ ライセンス、継続教育、商品トレーニング時間、NASD 登録など、エージェントおよびブローカーの要件を管理

■ サービスリクエスト機能による、アクションや情報に対する顧客リクエストの総合管理

■ Web 調査による顧客満足度の監視

■ テキストベースの取得システムでの解決策へのアクセス

備考: 機能によっては、Siebel Briefings、Siebel SmartScript、Siebel Configurator などのオプションの製品

モジュールをインストールする必要があります。

Siebel Insurance には次のモジュールがあります。

■ Call Reports:Siebel Call Reports は、クライアント、その他の組織、およびその他の個人との会議や会話の

内容を記録します。通常、金融機関の従業員は、顧客と面談した際にコールレポートを作成する必要があります。

■ Service Requests:Siebel Service Requests は、リテールバンキングの顧客サポートを目的としたモ

ジュールです。コールセンター、フィールドサービス、支店サービスの担当者とその管理者、およびその同僚を

対象としています。Siebel Insurance では、名前や住所の変更、明細書や伝票の発行、手数料の返還や資金の

振替、小切手の支払い中止、これらのリクエストに対する処理状況の追跡など、主要なサービス業務を行うこと

ができます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 17

Page 18: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

Siebel Insurance の概要 ■ Siebel Insurance の機能とモジュール

■ Retirement/Pension Management:Siebel Retirement/Pension Management では、グループ年

金をサポートしています。ユーザーは、401(k)プランや企業年金、および明確な給付計画などの給付金が明

確にされたプランを含む、プライベートなグループ年金を管理することができます。セールスやサービスの担当

者、マネージャ、および年金管理者のニーズを満たすよう設計されています。モジュールを使用して、ユーザー

はグループ年金計画、計画のクラス、計画の適格性ルール、および資金調達計画を定義することができます。

Siebel Retirement/Pension Management は、該当する登録メンバーの追跡、メンバーの給付および投資割

り当て管理、およびメンバー受益者の管理も提供します。

Siebel Retirement/Pension Management には、年金計画の投資信託などの資金調達方法の設定およびプロ

ファイリングを提供する Securities モジュールが含まれます。予算、予算目標、リスクプロファイル、および

資産ミックスについての資料を含む、計画条項に基づいた投資に使用可能な各投資信託のビューが、プラン管理

者に提供されます。

■ Rollup:Siebel Rollup は、1 回のクリックで顧客関係のビューを提供し、この情報を収集するためのプロセス

を排除します。

Siebel Rollup は、顧客との関係を示す 4 つのビュー([活動]、[商談]、[担当チーム]、[担当者])を提供しま

す。これらのビューに、選択したクライアントと子階層のレコードが表示されます。たとえば、[関係階層]ビュー

には選択した会社に関連する担当者、選択した会社や支社の子会社が表示されます。

経営陣、セールスマネージャ、またはセールス担当者は、企業エンタープライズやそこで働く個人の集計情報を

見つけます。たとえば、Global Relationship Manager が顧客の会社の CEO を訪問する前に、最新の活動、

顧客の会社や子会社、顧客の会社の部門やオフィスで行われた取引すべてのレポートを表示したい場合がありま

す。この情報は、Global Relationship Manager に対し顧客と会社間の関係のビューと、重要な会議の準備を

進めるためのツールを提供します。

備考: Siebel Business Applications のオプションのモジュールを使用して機能を強化すれば、さまざまなビジネ

スプロセスをサポートできます。オプションのモジュールについては、Siebel の営業員にお問い合わせください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.018

Page 19: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

3 Siebel Insurance 入門

この章には、Siebel Insurance 固有のアプリケーション管理タスクが掲載されています。この章と共に、『Siebelアプリケーション管理ガイド』を参照してください。

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 19 ページの「アプリケーション管理タスクの概要」

■ 20 ページの「Siebel アカウントオブジェクトの名前変更」

■ 20 ページの「変数リストの設定」

■ 20 ページの「概要ビューの設定」

■ 20 ページの「変数リストの設定」

■ 22 ページの「コマンドセンターの概要」

■ 22 ページの「コマンドセンターの設定と管理」

■ 23 ページの「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」

アプリケーション管理タスクの概要『Siebel アプリケーション管理ガイド』には、ライセンスキーの使用法、従業員の定義、企業組織図の定義など、す

べての Siebel Business Applications に共通するセットアップタスクについての説明があります。また、Siebelの営業、保守、マーケティング製品の実装、設定、監視、およびデータ管理や文書管理タスクの実行に必要な情報も

掲載されています。

このマニュアルは、Siebel Insurance のインストールまたはアップグレードが完了していることを前提としていま

す。まだ完了していない場合、『Siebel Bookshelf』の Installation/Upgrade の項に進み、企業のインストール環

境に関連するマニュアルへのリンクをクリックします。

Siebel データベースサーバーのインストールを実行すると、このマニュアルで説明されている作業に必要な Siebel管理者アカウントが作成されます。このプロセスについては、お使いのオペレーティングシステム用の『インストー

ルガイド』を参照してください。

注意: モバイル Web クライアントを使用して、ローカルデータベースに対してシステム管理機能を実行しないでく

ださい。システム管理機能を実行すると、データのコンフリクトが発生したり、大きなローカルデータベースが過度

に増加したり、多数の追加トランザクションがルーティングされるなど、重大な結果をもたらす可能性があります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 19

Page 20: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

Siebel Insurance 入門 ■ Siebel アカウントオブジェクトの名前変更

Siebel アカウントオブジェクトの名前変更一般に、Siebel アプリケーションでは、法人は「accounts」に相当します。金融サービス業界では、account とい

う用語は一般的に口座と同意語であるため、歴史的に company という言葉が Siebel Insurance の多くの場所で使

用されてきました。デフォルトでは、Siebel Insurance は accounts という用語を使用してインストールします。

ユーザーはこの用語を変更し、Companies、Clients、または Customersなどの別の記述を使用することができま

す。ユーザーがこのデフォルトを変更したい場合は、展開する前に、すべての Siebel アカウントオブジェクトの名

前を変更する必要があります。ビジネスオブジェクト層ではなく UI 層(アプレットのタイトルやコントロールのラ

ベルなど)を変更してください。詳しくは、『Siebel データベースアップグレードガイド』を参照してください。

備考: このマニュアルのすべての章は、Siebel アカウントオブジェクトを Companiesと名前変更しているものと

想定して書かれています。

変数リストの設定Siebel Insurance では、各金融機関で使用している用語に合わせて変数リスト(LOV)を変更します。たとえば、

その金融機関で実際に使用しているトランザクションタイプに合わせてSiebel Insuranceのトランザクションタイ

プを設定します。LOV の設定については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

備考: フォームやリストが Siebel eFinance の既定値を使用している場合、変数リストを変更することによって影

響を受ける可能性があります。

概要ビューの設定Siebel Insurance では、概要ビューは再構成されています。過去には、複数の概要ビューが存在し、特定のタイプ

のユーザーに対しては主に 1 つの概要ビューが存在していました。たとえば、営業員や顧客サービスエージェントに

特別な設定済みの概要ビューがありました。この概要ビューは、各エンドユーザーがその外観を設定できる一般的な

概要ビューによって置き換えられました。

ユーザーは各リストの右上角のコントロールを使用して、概要ビューにおけるリストの表示方法を変更できます。表 2に示すこれらのコントロールにより、ユーザーは概要ビューに表示するものを管理できます。

表 2 概要ビューコントロール

ボタン 説明

非表示 ビューからリストまたはフォームを一時的に非表示にします。

縮小 レコードのリストをたたみます。リストをたたむことができない場合、[縮小]ボタンの代

わりに[展開]ボタンが表示されます。

展開 レコードのリストを展開します。リストを展開することができない場合、[展開]ボタンの

代わりに[縮小]ボタンが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.020

Page 21: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

Siebel Insurance 入門 ■ 商品と商品ラインの追加

概要ビューのレイアウトへの変更は現在のユーザーにのみ表示可能で、ユーザーがそれを再度変更したりデフォルト

のレイアウトに戻すまで有効です。ユーザーがリストを非表示にする場合、[レイアウトの編集]をクリックして、そ

れを復元する必要があります。詳しくは、「概要ビューレイアウトの編集」を参照してください。

概要ビューレイアウトの編集[レイアウトを編集]ビューを使用すると、非表示になっているリストの復元、すべてのリストの折りたたみまたは展

開、リストやフォームのページの上下への移動、デフォルトのレイアウトの復元ができます。表 3 に示す[レイアウ

トを編集]ビューのボタンを使用して、概要ビューの表示方法を変更したり、これらの変更を今後のセッションに適

用したりできます。

利用可能な概要ビューについては、54 ページの「担当者概要の表示(エンドユーザー)」、43 ページの「法人概要の表

示(エンドユーザー)」、および 60 ページの「世帯の概要の表示」を参照してください。

商品と商品ラインの追加管理者は、Siebel Insurance 内で保険商品などの商品を設定する必要があります。管理者は、商品を設定した後、そ

れを商品ラインに含める指定ができます。また、代理店との販売契約の対象である商品ラインまたは州が代理店に販

売ライセンスを付与している商品ラインを指定することができます。

商品の設定については、『Siebel 製品管理ガイド』を参照してください。ただし、このマニュアルでも、該当する章

で商品を追加するための一部手順について説明しています。これらの章では、管理者が商品を正しく設定するのに役

立つように、特定フィールドの値が提示されています。

備考: 商品ラインに関する情報および商品を追加できるのは、Siebel 管理者などの必要とされる管理権限を持つユー

ザーだけです。

表 3 レイアウトの編集ボタン

ボタン 説明

縮小 リストまたはフォームをたたみます。

展開 リストまたはフォームを展開します。

上に移動 ホームページ上でリストまたはフォームを上に移動します。

下に移動 ホームページ上でリストまたはフォームを下に移動します。

表示 ホームページ上にリストまたはフォームを表示します。

非表示 ホームページ上でリストまたはフォームを非表示にします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 21

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Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターの概要

コマンドセンターの概要コマンドセンターを使用すると、プロセスの起動、タスクの実行、ビューへのジャンプなどを実行できます。コマン

ドセンターの動作は、法人のビジネスプロセスの要件に合わせてシステム管理者が事前に設定します。たとえば、法

人の金融サービス要員が顧客の口座ビューに頻繁にジャンプする必要がある場合、その動作をコマンドセンターに設

定しておけば、時間と労力を削減できます。コマンドセンターの設定方法については、22 ページの「コマンドセン

ターの設定と管理」を参照してください。

前述の処理を行わないと、[担当者]および[法人]画面の概要ビュー以外からはコマンドセンターを利用できません。

コマンドセンターのインターフェイスの種類コマンドセンターのインターフェイスには次の 2 種類があります。

■ アクションフォーム

■ コマンドライン

図 1 はアクションフォームを示しています。アクションフォームはメニューを使用したインターフェイスであり、エ

ンドユーザーは事前設定された選択肢に従ってアクションを起動できます。コマンドラインでアクションを起動する

には、エンドユーザーが特定のコマンドライン構文を入力する必要があります。

コマンドセンターの設定と管理コマンドセンターの設定と管理は、ビジネスサービスの操作に習熟したユーザーだけが行ってください。

図 1 コマンドセンターアクションフォーム

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.022

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Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス

コマンドセンターアクションフォームの設定プロセスコマンドセンターアクションフォームの外観と機能を設定するには、次の手順に従ってください。

1 コマンドセンターアクションフォームが表示されるビジネスオブジェクトと、使用するビジネスコンポーネントとフィールドを定義します。「コマンドセンターのビジネスオブジェクトの定義」を参照してください。

2 ビジネスオブジェクトに使用できるアクションを定義し、(ビジネスサービスまたはワークフローの起動やビュー

への移動など)実行するアクションに可能な属性値の組み合わせを指定します。「コマンドセンターのアクションの定義」を参照してください。

3 個人用として定義されているアクションの場合は、アクションに使用できる定義済みの役割を選択します。「コマンドセンターの権限の選択」を参照してください。

設定の例は、26 ページの「コマンドセンターの Action アプレットの設定例」に掲載されています。

コマンドセンターのビジネスオブジェクトの定義

コマンドセンターアクションフォームを設定する場合は、最初に[コマンドセンター]フォームが表示されるビジネ

スオブジェクトと、使用するビジネスコンポーネントおよびフィールドを定義します。この定義をしないと、[コマン

ドセンター]フォームは[担当者概要]ビューと[会社概要]ビューに表示されます。

このタスクは、「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」の一部です。

ビジネスオブジェクトを定義するには

1 [サイトマップ]>[管理-コマンドセンター]画面 >[定義済みオブジェクト]ビューに移動します。

2 新しいオブジェクトの定義レコードを作成し、次のようにフィールドに入力します。

フィールド パラメータ 説明

ビジネスオブジェ

クト

フォームの定義対象となっている

ビジネスオブジェクト。たとえば、

Contact または Companies など

です。

これにより、[コマンドセンター]フォームが表示さ

れる画面が決まります。

ソースビジネスコン

ポーネント

[運転フィールド]と比較されるビ

ジネスコンポーネント。たとえば、

FINCORP Account などです。

コマンドセンターアプレットを表

示できる[担当者概要]ビューなど

のビューで使用できるビジネスコ

ンポーネントにしてください。

このフィールドの値は、[ビジネスオブジェクト]

フィールドの値によって制約され、[運転フィールド]

を制約しています。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 23

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Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス

ソースビジネス検索

条件

ソースビジネスコンポーネントに

対するフィルター。たとえば、[取

引先の状況]が[オープン]に設定

されている場合などがあります。コ

マンドセンターで利用できるのは、

状況が[オープン]に設定されてい

る担当者のみです。

選択したビジネスコンポーネントに対するオプショ

ンのフィルター基準を入力する場合に、このフィー

ルドを使用します。

運転フィールド ソースビジネスコンポーネントの

フィールド名。このフィールド名

は、Siebel Tools を使用して確認で

きます。

前述のフィールドパラメータの説

明に従うと、口座の名前または IDになります。

このフィールドの値は、[ソースビジネスコンポーネ

ント]と[ソースビジネス検索基準](入力されてい

る場合)によって制約されています。

[運転フィールド]は、属性 1 に相当します。

運転フィールドラ

ベル

フリーテキストフィールド。最大20文字。

[運転フィールド](属性 1)の UI として表示される

テキストラベル。空白の場合、ラベルはデフォルト

である[コマンドセンター]フォームの[運転フィー

ルド]に設定されます。

属性 2、3、4 のラ

ベル

フリーテキストフィールド。最大20文字。

[属性 2]~[属性 4]の各テキストラベル。空白のま

まにしておくと、フォームに属性が表示されません。

コマンドフォームの

運転フィールド

チェックボックス。 オンにすると、[コマンドセンター]フォームの[コ

マンド]フィールドの前に[運転フィールドラベル]

が表示されます。

式 フリーテキストフィールド。 このフィールドによって、[運転フィールド]での選

択に基づいて利用できるアクションの組み合わせを

制約できます。各オブジェクト定義が複数のアク

ション定義を持つことができるため、式フィールド

ではビジネスコンポーネントフィールドに基づいて

利用できるアクションを制限できます。

たとえば、普通預金口座を選択した場合は、投資に

基づいたアクションは適しません。

例:IIF([Account Number] LIKE '1800*', Liability, Asset)。口座番号が 1800 から始まる場

合、口座番号が[アクション定義]リストのアク

ション定義にマップされ、[属性 1 のマップ]フィー

ルドが[負債]に設定されます。口座番号が 1800から始まらない場合、口座番号がアクション定義に

マップされ、[属性 1 のマップ]フィールドが[資

産]に設定されます。

アクションを制約する必要がない場合は、どのような

値も使用できます(たとえば、[担当者-全員]など)。

フィールド パラメータ 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.024

Page 25: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス

コマンドセンターのアクションの定義

ビジネスオブジェクトを定義した後、各オブジェクトのアクションを定義します。各オブジェクトのアクションでは、

実行するアクション(ビジネスサービスまたはワークフローの起動など)に可能な属性値の組み合わせを指定します。

オブジェクトと属性値の関係は 1 対多です。

このタスクは 23 ページの「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」の一部です。

コマンドセンターアプレットのアクションを定義するには

1 [管理-コマンドセンター]画面 >[定義済みオブジェクト]ビューに移動し、アクションを定義するオブジェ

クト定義を選択します。

2 [アクション定義]リストまでスクロールしてアクションを作成し、次の表に示すフィールドに入力します。

フィールド パラメータ 説明

属性 1 が必須 チェックボックス。 コマンドセンターが結果を返すために[運転

フィールド](属性 1)のエントリが必要かどう

かを指定します。

属性 1 のマップ フリーテキスト。 [オブジェクト定義]の[式]フィールドと連携

して、[コマンドセンター]ドロップダウンメ

ニューの内容を決定します。

属性 2 ~ 4 フリーテキスト。 属性 2 ~ 4 の値リスト。

コマンド フリーテキスト。各エントリは固有で

なければなりません。つまり、異なる

アクションに同じコマンドを使用する

ことはできません。

アクションのコマンドラインと同じです。

コマンドは、関連付けられているビジネスオブ

ジェクトにのみ使用できます。

28 ページの「コマンドラインアプレットのグ

ローバルコマンドの作成」も参照してください。

コマンドヘルプテキ

スト

フリーテキスト。 コマンドラインを使用して疑問符(?)を入力す

ると、コマンドヘルプ機能のヘルプテキストが

表示されます。

このフィールドは将来の使用のために予約され

ています。カスタム設定を使用するなどの方法

でこのフィールドを表示できます。

ビジネスサービス フリーテキスト。

例:FINS Goto View Service

実行するビジネスサービスの名前。

ビジネスサービスコン

テキスト

フリーテキスト。 ビジネスサービスのパラメータ。

ビジネスサービスメ

ソッド

フリーテキスト。 選択したビジネスサービスのメソッド。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 25

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Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス

コマンドセンターの権限の選択 各アクションに対して、アクションを利用できる定義済み権限を選択します。アクションと権限の関係は 1 対多です。

このタスクは 23 ページの「コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス」の一部です。

コマンドセンターのアクションの権限を選択するには

1 [管理-コマンドセンター]画面 >[定義済みオブジェクト]ビューに移動し、権限を定義するアクションを選択します。

2 [権限]リストまでスクロールし、新しいレコードを作成して目的の権限を選択します。

権限情報が、[権限]リストに読み取り専用として表示されます。選択した権限は、[公開フラグ]がそのアクショ

ンに対してオンになっていない場合(FALSE)にのみ適用されます。

コマンドセンターの Action アプレットの設定例

ここでは、Action アプレットの設定例を示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合

があります。

備考: この例では、Siebel Healthcare でのみ利用できるビューを使用します。このビューは Siebel Insuranceユーザーには表示されませんが、この例は、コマンドセンターの設定方法を説明するうえで Siebel FinancialServices の全ユーザーにとって役立ちます。

コマンドセンターは Siebel Healthcare の[メンバー概要]ビューで利用でき、新しい ID カードの発注や主治医の

変更など、複数の重要なセールスプロセスの開始を設定できます。この例の[メンバー概要コマンドセンター]の使

用については、『Siebel Healthcare Guide』を参照してください。

コマンドセンターは、[管理-コマンドセンター]ビューを使用して設定されます。

公開フラグ チェックボックス。 オンにすると(TRUE)、アクションに対して選

択した役割が適用されません。

オフにすると(FALSE)、選択した役割が適用さ

れ、選択した役割でのみアクションが表示され

ます。

無効 チェックボックス。 定義済みのアクションと属性の組み合わせを非

表示にします。

フィールド パラメータ 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.026

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Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス

ビジネスサービス FINS Goto View を実行するアクションアプレットを設定するには

1 [FINS コマンドセンター管理オブジェクト]ビューに移動し、新しいオブジェクト定義レコードを作成します。次のようにフィールドにデータを入力します。

2 ポップアップアプレットを設定するには、[アクション定義]リストで新しいアクションレコードを作成し、次のようにフィールドに入力します。

フィールド 値

ビジネスオブジェクト名 FINS Members

ソースビジネスコンポーネント FINS Members

運転フィールド 名前(姓)

運転フィールドラベル 名前

属性 2 のラベル エリア

属性 3 のラベル 操作

式 RedundantExpression

コマンドフォームの運転フィールド オン

フィールド 値

属性 2 ID Card Requests

属性 3 Show History

コマンド IDCSH

ビジネスサービス SLM Save List Service

ビジネスサービスコンテキスト 「Applet Mode」、「6」、「Applet Name」、「FINS Service Request Order ID Popup Applet」

備考: この例のアプレットは、Siebel Healthcare での

み利用できます。Siebel Insurance を使用している場合

は、アプリケーションで使用できる適切なビューとアプ

レットを選択してください。

ビジネスサービスメソッド LoadPopupApplet

公開フラグ オン

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 27

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Siebel Insurance 入門 ■ コマンドセンターアクションフォームの設定プロセス

3 ビューのナビゲーションを設定するには、[アクション定義]リストで新しいアクションレコードを作成し、次のようにフィールドに入力します。

コマンドラインアプレットのグローバルコマンドの作成

[コマンド]フォームだけの使用を希望するユーザーもいます。このような場合、設定に必要なのは、コマンドライン

構文、関連付けられたビジネスサービスと権限の情報を指定することだけです。グローバルコマンドは、ビジネスオ

ブジェクトが表示されているときは[コマンドライン]フォームから使用できます。

コマンドラインアプレットのグローバルコマンドを作成するには

1 [管理-コマンドセンター]画面 >[グローバルコマンド]ビューに移動します。

2 [グローバルコマンド]リストでコマンドレコードを作成し、25 ページの「コマンドセンターアプレットのアク

ションを定義するには」に示すようにフィールドに入力します。

3 各コマンドレコードに対して、26 ページの「コマンドセンターのアクションの権限を選択するには」に示す権限

を選択します。

フィールド 値

属性 2 ID Card Requests

属性 3 Order New ID Card

コマンド IDCOR

ビジネスサービス FINS Goto View Service

ビジネスサービスコンテキスト 「ViewName」、「FINS Member Benefits View」、

「RowId」、「[Current Src Rec Id]」、「AppletName」、「FINS Member Form Applet - short」

備考:この例のビューとアプレットは、Siebel Healthcareでのみ利用できます。Siebel Insurance を使用している場

合は、アプリケーションで使用できる適切なビューとアプ

レットを選択してください。

ビジネスサービスメソッド GotoView

公開フラグ オン

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.028

Page 29: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

4 法人の管理

この章では、法人および取引先情報の管理について説明します。次のトピックが含まれています。

■ 30 ページの「法人と取引先の管理の概要」

■ 30 ページの「法人階層について」

■ 31 ページの「法人情報管理のシナリオ」

■ 32 ページの「法人管理のプロセス」

■ 33 ページの「法人の値の設定」

■ 33 ページの「法人情報の削除」

■ 34 ページの「競合会社情報の管理」

■ 35 ページの「担当チームメンバーの確認」

■ 36 ページの「カスタム定義された関係タイプ LOV の管理」

■ 37 ページの「法人階層の生成によるデータの総括」

■ 39 ページの「法人と投資家の追加(エンドユーザー)」

■ 40 ページの「ロールアップビューでの法人階層の表示(エンドユーザー)」

■ 41 ページの「法人評価の作成(エンドユーザー)」

■ 42 ページの「法人の申し込みの追加(エンドユーザー)」

■ 42 ページの「法人サービスリクエストの追加(エンドユーザー)」

■ 43 ページの「法人担当チームの管理(エンドユーザー)」

■ 43 ページの「法人概要の表示(エンドユーザー)」

■ 43 ページの「法人概要の表示(エンドユーザー)」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 29

Page 30: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

法人の管理 ■ 法人と取引先の管理の概要

法人と取引先の管理の概要Siebel Insurance で使用する「法人」という用語は、他の Siebel アプリケーションで一般に使用されている「取引

先」に相当します。法人は、所属している組織と、取引先である企業または組織エンティティ(または組織構成)間

の関係を表します。[法人]画面とその関連ビューを使用して、法人情報と対話情報を表示できます。

注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま

す。デフォルトでは、Siebel Insurance は「Accounts」という用語を使用してインストールします。Siebel アカ

ウントオブジェクトの名前の変更については、『Siebel データベースアップグレードガイド』を参照してください。

Siebel Insurance では、「投資家」という用語は投資信託会社や資産運用会社などの金融機関を指しています。担当

者ではなく投資を行っている企業のことです。Siebel Financial Services では、投資家の機能が[法人]画面に移

行しました。この章では、法人と投資家の両方に関する通常の手順について説明します。

この章で説明する手順に従って、法人情報の制御、法人階層の生成、競合会社情報の管理、担当チームメンバーの確

認、およびカスタム定義された関係タイプの管理のための管理タスクを実行できます。

エンドユーザーは、[法人]ビューを使用して、新しい法人と投資家の追加、法人評価の作成、サービスリクエストと

法人との関連付け、法人担当チームの更新、他の法人、担当者、および世帯との関係の定義、および法人概要情報の

表示を行います。エンドユーザーは、投資家の好み、保有証券、取引内容など、投資家に関する情報を検索すること

もできます。

ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する

ことができます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

法人階層について法人階層は、親子関係により生成される法人グループです。Siebel Industry Applications では、これらの法人関

係を階層ツリーとして表示できます。

階層ツリーにより、法人階層データが視覚化され、エンドユーザーは法人間の関係を表示、確認できます。法人のロー

ルアップ表示により、ユーザーは、担当者、担当チーム、活動、および商談を含む法人情報を総括して表示すること

ができます。

法人へのアクセス権を持つエンドユーザーは、その法人の階層構造、子部署、およびそこで作業している担当者を確

認できます。法人階層は、[取引先]画面で、[関係階層]、[活動ロールアップ]、[担当者ロールアップ]、[商談ロー

ルアップ]、および[チームロールアップ]の 5 つのサブビューで表示されます。

設定によっては、他の法人との親子関係を持たない法人はロールアップビューに表示されません。

法人階層については、37 ページの「法人階層の生成によるデータの総括」および 40 ページの「ロールアップビュー

での法人階層の表示(エンドユーザー)」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.030

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法人の管理 ■ 法人情報管理のシナリオ

法人情報管理のシナリオ次のシナリオは、保険業界および医療業界の営業員が実行するサンプルタスクです。実際のワークフローは各企業の

ビジネス要件によって異なります。

このシナリオでは、エンドユーザーは法人情報を管理する営業員です。エンドユーザーは、情報を入力して、次のこ

とを行います。

■ 新しい法人のデータベースへの追加と法人評価の作成

■ アプリケーションとサービスリクエストの法人への関連付け

■ 法人担当チームの管理

■ 法人概要情報の表示

■ 関係のグラフ表示

営業員による法人情報の追跡営業員は、[法人]画面を使用して、担当者、組織構成、管理、財務情報など、自分の担当する顧客についてのプロ

ファイル情報を取得して管理します。さらにこの画面には、市場統計や D&B レポートを表示できます。SiebelInsurance を使用して、営業員が取得して追跡できる法人情報は次のとおりです。

■ 法人担当者、業者の条件、セールスおよびサービス情報など自分の組織との関係

■ 望ましい納入チャネル(概要レベルと詳細レベルの両方)

営業員は競合会社の詳細を表示したり、マーケティングやセールスのプレゼンテーションを作成してアクセスしたり

することもできます。

営業員は新しい法人レコードを作成したり、既存の法人についての情報を表示して修正したりすることができます。

たとえば、セールスの電話の準備をしている営業員は、[法人]画面を使用して次の質問に答えることができます。

■ この法人の業務は何か

■ 面会すべき役員は誰か

■ この法人の財務プロファイルはどうなっているか

■ この法人がすでに所有している口座と商品は何か

■ この会社にはどのようなサービス基準があるか

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 31

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法人の管理 ■ 法人管理のプロセス

法人管理のプロセスこの項では、法人の管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。実際

のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

次のリストに、管理者が法人の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 33 ページの「法人の値の設定」

■ 33 ページの「法人情報の削除」

■ 34 ページの「競合会社情報の管理」

■ 35 ページの「担当チームメンバーの確認」

■ 36 ページの「カスタム定義された関係タイプ LOV の管理」

■ 37 ページの「法人階層の生成によるデータの総括」

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーが法人の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 39 ページの「法人と投資家の追加(エンドユーザー)」

■ 40 ページの「ロールアップビューでの法人階層の表示(エンドユーザー)」

■ 41 ページの「法人評価の作成(エンドユーザー)」

■ 42 ページの「法人の申し込みの追加(エンドユーザー)」

■ 42 ページの「法人サービスリクエストの追加(エンドユーザー)」

■ 43 ページの「法人担当チームの管理(エンドユーザー)」

■ 43 ページの「法人概要の表示(エンドユーザー)」

■ 44 ページの「法人関係階層の表示(エンドユーザー)」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.032

Page 33: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

法人の管理 ■ 法人の値の設定

法人の値の設定エンドユーザーが法人を追加するときに適切な項目を選択できるように、管理者は新しい業種とテリトリーを作成し

ます。

Siebel Insurance に法人を追加する場合、そのエンドユーザーは、追加する法人が属している業種を指定する必要

があります。このとき、エンドユーザーに選択肢として表示される業種リストを管理者が作成します。

業種を追加するには

1 [管理-データ]画面 >[業種]ビューに移動します。

2 [業種]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

通常、法人にはテリトリーを関連付けます。エンドユーザーが Siebel Insurance に法人を追加する場合、[テリト

リー]フィールドに表示される選択肢を管理者が作成します。

テリトリーを追加するには

1 [管理-割当]画面 >[テリトリー]ビューに移動します。

2 [テリトリー]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

法人情報の削除法人を削除すると、その法人に関連するすべての活動をシステムから完全に削除することになります。法人がアクティ

ブでなくなったことが確実である場合にだけ、その法人レコードを削除します。エンドユーザーは法人がまだアクティ

ブかどうかわからない(したがって削除すべきでない)場合、レコードを削除する代わりに法人チームからユーザー

自身を削除できます。

Siebel 管理者は、他のすべてのユーザーによる法人へのアクセスを無効にできます。最初に、管理者は自分自身を

チームリーダーに任命します。次に、管理者は法人のチームからその他すべての従業員を削除します。

フィールド 説明

言語コード 分類で使用する言語。

SIC コード 米国商務省で定義されている業種コード。

タイプ 業種の分類。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 33

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法人の管理 ■ 競合会社情報の管理

他のすべてのユーザーが法人にアクセスできないようにするには

1 [法人]画面 >[法人管理]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、[名前]リンクをドリルダウンします。

3 [担当チーム]ダイアログボックスで、管理者を検索して[プライマリ]フィールドをクリックします。

4 [担当チーム]ダイアログボックスで、その他のすべての担当チームメンバーを削除して[OK]をクリックします。

[法人(全件)]ビューおよび[法人(全組織)]ビューにアクセスできるユーザーだけがこの法人を表示できるよ

うになります。

競合会社情報の管理効率的なセールスとマーケティングを行うためには、従業員に対して競合会社とその商品についての最新で一貫した

情報を提供する必要があります。ここでは、[法人]画面で競合会社とその商品についての情報を管理する方法につい

て説明します。

法人を競合会社に指定するには

1 [法人]画面 >[法人管理]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、法人を追加または選択します。

3 [法人]フォームで、詳細表示ボタンをクリックします。

4 [競合会社]チェックボックスをオンにして、法人を[競合会社]リストに追加します。

[競合会社]リストにその法人が表示されます。[競合会社]リストは、[競合会社]画面、および[商談]画面な

どの関連する画面に表示されます。

備考: 管理者以外のユーザーが法人を競合会社に指定するには、[タイプ]ドロップダウンリストから[競合会社]を

選択します。ただし、[タイプ]ドロップダウンリストから[競合会社]を選択した場合、[競合会社]画面や、[商

談]などの関連画面からアクセス可能な[競合会社]ダイアログボックスに表示される[競合会社]リストにその法

人は追加されません。

法人が競合会社に指定されている場合、比較競合資料をまとめた文書ファイルを追加できます。詳しくは、『Siebelアプリケーション管理ガイド』の資料管理に関する章を参照してください。

競合会社リストからのレコードの削除[競合会社]リストに追加したレコードは削除できません。これは、このレコードを削除すると、[商談]などの関連

画面からも削除されるためです。たとえば、削除しようとした会社が、先月の商談の競合会社である可能性がありま

す。また、その会社が競合会社でなくなっても、商談の記録として競合会社のレコードを残しておいてください。

[競合会社]リストにレコードを表示する必要がなくなった場合は、[競合会社]チェックボックスをオフにします。

こうすると、他の画面に影響を与えずに、[競合会社]画面からレコードを非表示にできます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.034

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法人の管理 ■ 担当チームメンバーの確認

担当チームメンバーの確認Siebel 管理者としてログオンしている場合、担当チームメンバーが割り当てられていない法人を検索できます。

管理者が既存のチームリーダーである場合、またはチームリーダーが直属の上司の 1 人である場合、法人の担当チー

ムのメンバーを追加または削除できます。管理者としてログインしている場合、[法人管理]ビューですべての法人の

チームリーダーを変更できます ([法人]画面 >[法人管理]ビューに移動します)。

備考: Siebel Financial Services の場合、営業チームと取引先チームが担当チームに相当します。

次の手順では、[取引先チーム]フィールドで選択を行います。インストール時に[取引先チーム]フィールドが表示

されない場合、[表示カラム]ダイアログボックスを使用して表示する必要があります。

備考: 通常は、割当マネージャによって、担当チームと所有者の割り当てに関する問題は自動的に解決されます。割

当マネージャについては、『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』を参照してください。

担当チームのメンバーが割り当てられていない法人を検索するには

1 [法人]画面 >[法人管理]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、新規クエリーの[名前]フィールドを次のように定義します。

count(

) = 0

3 クエリーを実行します。

担当チームメンバーが割り当てられていないすべての法人のリストが返されます。

法人担当チームのメンバーを追加または削除するには

1 [法人]画面 >[法人管理]ビューに移動します。

2 [法人]リストで法人を選択して、[詳細]タブをクリックします。

3 [担当チーム]ダイアログボックスの[取引先チーム]フィールドで、従業員を選択して[追加]または[削除]をクリックします。

法人担当チームのリーダーを変更するには

1 [法人]画面 >[法人管理]ビューに移動します。

2 [法人]リストで法人を選択して、[詳細]タブをクリックします。

3 [取引先チーム]フィールドで、新しい担当チームのリーダーの[プライマリ]フィールドをオンにします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 35

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法人の管理 ■ カスタム定義された関係タイプ LOV の管理

カスタム定義された関係タイプ LOV の管理Siebel 管理者としてログインしている場合は、定義済みのカスタム定義された関係タイプのリストを作成して管理で

きます。デフォルトの変数リストがアプリケーションに用意されています。これらの関係タイプは、[関係者]アプ

レット、[関係階層]ビューにある[タイプ]フィールドのドロップダウン LOV に表示されます。

カスタム定義された関係タイプを追加するには

1 [管理-データ]画面 >[変数リスト]ビューに移動します。

2 [変数リスト]リストで[新規クエリー]を作成し、[タイプ]を PARTY_RELATIONSHIP_TYPE に指定します。

カスタム定義された関係タイプの既存の変数リストを表す 6 つ以上のレコードが返されます。

3 [変数リスト]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

備考: LOV テーブルのエントリを削除することはできません。[有効]チェックボックスを使用して LOV エントリ

を無効にすることで、[関係]ドロップダウンリストから削除します。

フィールド 説明

有効 [関係]ドロップダウンリストで、エンドユーザーに値を表示するかどうかを指

定します。

ディスプレイ値 [関係]ドロップダウンリストに表示される値。

言語非依存コード Siebel アプリケーション内部で使用されるコード。

言語名称 [ディスプレイ値]フィールドで使用する言語。

オーダー [関係]ドロップダウンリスト内に値が表示される番号。

親 LIC 親変数リストの言語独立コード。階層変数リストで使用されます。

翻訳 このフィールドをオンにすると、この変数リストが多国語変数リスト(MLOV)

の一部であることを示します。

タイプ 変数リストのタイプ。この処理では、[PARTY_RELATIONSHIP_TYPE]を選

択します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.036

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法人の管理 ■ 法人階層の生成によるデータの総括

法人階層の生成によるデータの総括管理者が 1 つまたは複数の階層を定義している場合は、ロールアップビューを使用してデータを総括できます。アプ

リケーション管理者は、通常、法人フォームの親フィールド、または子取引先のサブ取引先ビューを使用して互いに

取引先の関連付けを行うことにより、デフォルト階層を定義します。管理者は、法人階層を定義して、組織構成全体

の活動、商談、担当者、および担当チームなどの総括データを表示することができます。たとえば、階層の最上位ノー

ドにその組織の活動が表示され、その下位のサブディレクトリには部署が、ツリーの各レベルにその担当者が表示さ

れます。エンドユーザーはツリーを上下に移動することにより、選択したレベルまでロールアップされるデータを増

減して表示できます。

デフォルトでは、関係階層の一部である法人のみがロールアップデータを表示できます。階層の一部でない法人がロー

ルアップされるデータを表示できるように、アプリケーションを変更できます。

法人のデータを階層ではなくロールアップで表示するように設定するには

■ Siebel Tools を使用して、Dynamic Hierarchy Direct Relationship ビジネスコンポーネントの DynHierachryユーザープロパティを LoadAllAccounts に設定します。

ユーザープロパティについては、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

Siebel Global Accounts はこのような総括機能を備えたモジュールです。グローバル取引先については、『Siebelアプリケーション管理ガイド』を参照してください。

アプリケーション管理者は、データの総括に対して次の 2 種類の階層を定義できます。

■ すべてのエンドユーザーに関するデフォルト階層(37 ページの「デフォルト法人階層」を参照)

■ 特定のエンドユーザーのみが使用する特定の階層(38 ページの「動的法人階層」を参照)

デフォルト法人階層

アプリケーション管理者は、アプリケーションの初期設定時にデフォルト法人階層を 1 回設定します。デフォルト階

層は、特定の階層に関連付けられていない、階層上の法人への表示権限を持つすべてのエンドユーザーが表示できる

階層です。エンドユーザーに[取引先]ビューへのアクセス権を付与するのは管理者の役割です。詳しくは、『Siebelアプリケーション管理ガイド』を参照してください。

新しい法人を追加すると、その法人は自動的にデフォルト階層ツリーに追加されます。その法人に関連付けられてい

る担当者、担当チーム、活動、および商談がロールアップビューに自動的に表示されます。

初期設定されたアプリケーションで、[階層を生成]ボタンを使用すると、親取引先と子法人だけが階層に追加されま

す。子または親を持たない法人はロールアップビューに表示されません。この動作は、Siebel ToolsでDynHierarchyLoadAllAccounts ユーザープロパティを変更することにより変更できます。

Dynamic Hierarchy Direct RelationshipビジネスコンポーネントのDynHierarchy LoadAllAccountsユーザー

プロパティは「N」または「Y」に設定できます。「N」に設定すると、生成された階層に親と子だけが表示されます。

DynHierarchy LoadAllAccounts ユーザープロパティを「Y」に設定すると、すべての法人が、生成された階層に

追加されます。ユーザープロパティについては、『Siebel Developer's Reference』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 37

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法人の管理 ■ 法人階層の生成によるデータの総括

デフォルト法人階層を生成するには

1 [法人]画面 >[グローバル法人管理]ビューに移動します。

2 [法人階層]リストで、[階層を生成]をクリックします。

アプリケーションで定義されている親子取引先関係がロールアップビューに登録されます。このプロセスは、既

存環境の取引先レコードの量によっては時間がかかる場合があります。

法人階層が生成されると、新しいレコードが[取引先階層]リストに表示されます。レコードの[階層名]フィー

ルドに、階層を生成した管理者のユーザー ID と生成時間が表示されます。このレコードが唯一の階層レコード

であった場合、[既定]フィールドが自動的にオンになります。ロールアップビューに登録された法人は、[法人

関係]リストに表示されます。

備考:[法人関係]リストに取引先が表示されない場合、検索ボタンをクリックして検索を実行し、[実行]をク

リックしてビューを更新します。

3 (オプション)必要に応じて法人階層の名前を変更し、[デフォルト]フィールドをオンにします。

備考: 階層を生成するときにエンドユーザーがアプリケーションを使用していた場合、ロールアップビューにデ

フォルト階層を表示するためには、ユーザーはいったんログオフし、再度ログオンする必要があります。

動的法人階層

ユーザーが複合企業の特定の法人でだけ働いている場合があります。この場合、エンドユーザーは、企業全体のデー

タの総括を表示する必要がない、またはそうすべきではないこともあります。このような状況では、管理者はデータ

を総括する範囲としてカスタム階層構成を定義することができます。この定義された構成は、「動的階層」と呼ばれ、

必要に応じて単純な構造にも複雑な構造にもすることができ、ユーザーはその動的階層により、関連する法人のデー

タだけを総括して見ることができるようになります。

法人を選択して動的法人階層を作成するには

1 [法人]画面 >[グローバル法人管理]ビューに移動します。

2 [法人階層]リストで、新しいレコードを作成します。

3 [法人関係]リストまでスクロールし、新しいレコードを作成して法人を選択します。

[法人関係]リストのすべての取引先が新しい取引先階層に追加されます。

4 親子関係を定義するには、次の手順を実行します。

a [法人関係]リストから親を持たない法人を選択します。

b [親]フィールドで親を選択します。

備考:[親]フィールドで選択できるのは、[法人関係]リスト(ステップ 3)に入力されている法人のみです。

5 親を持たないすべての法人に対してステップ 4 を繰り返します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.038

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法人の管理 ■ 法人と投資家の追加(エンドユーザー)

動的階層を組織と関連付けるには

1 [管理-グループ]画面 >[組織]ビューに移動します。

2 [組織]リストで組織を選択します。

3 [組織]フォームの[取引先階層]フィールドで目的の階層を選択します。

エンドユーザーは、自身の現在の役割のプライマリ組織が関連付けられている階層だけを表示できます。エンドユー

ザーと役割、役割と組織、および組織と階層を関連付けるのは管理者の役割です。詳しくは、『Siebel アプリケーショ

ン管理ガイド』を参照してください。

法人と投資家の追加(エンドユーザー)エンドユーザーは可能性のある見込み客を識別すると、その見込み客を法人として追加できます。次に、ユーザーは

その法人についての情報の追加と追跡を開始できます。

法人または投資家を追加するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]フォームで、詳細表示ボタンをクリックしてレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

3 プライバシーレベルを指定するには、[プライバシーオプション]フィールドで、次のいずれかを選択します。

■ 参加:非公開個人情報を共有することは制限なしで許可されています。

■ 不参加:関連会社:関連会社との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

■ 不参加:サードパーティ:第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

■ 不参加:全パーティ:関連会社や第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

米国の法律では、金融機関は、第三者との間での非公開個人情報の共有に関して、さらに関連会社との間での非

公開個人情報の共有の可否を決める公正な信用調査に関しても、プライバシーポリシーの開示が義務付けられて

います。エンドユーザーは、[プライバシーオプション]フィールドから選択して、プライバシーレベルを指定で

きます。

[プライバシーオプション]フィールドは法人に必要なプライバシーレベルを登録するためのものであり、レコー

ドの可視性には影響を与えません。

4 法人が投資家であることを示すには、[法人]フォームの[投資家]チェックボックスをオンにします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 39

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法人の管理 ■ ロールアップビューでの法人階層の表示(エンドユーザー)

ロールアップビューでの法人階層の表示(エンドユーザー)エンドユーザーは、視覚的な関係階層ツリーコントロールを使用して、法人とその親組織、子会社、担当者、商談、

および他のエンティティとの関係を確認できます。このコントロールは、ロールアップビューで使用可能です。階層

ツリー上のハイパーテキストリンクをドリルダウンして、エンドユーザーは関連ビューに移動できます。

備考: 法人がユーザーの役割の組織と関連付けられている階層(デフォルト階層か動的階層)に追加されていない場

合、エンドユーザーは階層ツリーを表示できません。「選択したレコードは、定義済みの階層の部分として含まれてい

ません。これがエラーであると思われる場合は、システム管理者に連絡してください。」というメッセージが表示され

ます。役割と組織、および組織と階層を関連付けるのは管理者の役割です。

[活動-ロールアップ]ビューには、選択した法人とその子会社に関連付けられている活動のすべてが表示されます。

エンドユーザーは、リストにフィルターを適用して特定の活動レコードを検索し、そのフィルター適用後のリストを

保存できます。

備考: 法人が関係階層によって他の組織に関連付けられていない場合、ロールアップビューにはデータが表示されま

せん。ロールアップデータを表示するには、法人が親会社または子会社を持っている必要があります。

法人の活動を総括表示するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 目的の法人をドリルダウンし、[活動-ロールアップ]タブをクリックします。

関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子に関連付けられているすべての活動が[活

動-ロールアップ]リストに表示されます。

[活動-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。

■ 活動タイプをドリルダウンして、[活動]画面 >[添付]ビューに移動します。

■ 法人名をドリルダウンして、[法人]画面 >[担当者]ビューに移動します。

備考:[活動]画面で活動を作成し、[法人]フィールドを設定しない場合、その活動は[活動-ロールアップ]

リストに表示されません。

法人の担当チームを総括表示するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 法人をドリルダウンし、[補償範囲チーム-ロールアップ]タブをクリックします。

関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子会社に関連付けられているすべての担当

チームのメンバーが[補償範囲チーム-ロールアップ]リストに表示されます。

[補償範囲チーム-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。

■ メンバーの姓をドリルダウンして、[従業員]画面に移動します。

■ 電子メールアドレスをドリルダウンして、そのアドレスのチームメンバー宛の空の電子メールメッセージを

開きます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.040

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法人の管理 ■ 法人評価の作成(エンドユーザー)

法人との商談を総括表示するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 法人をドリルダウンし、[商談-ロールアップ]タブをクリックします。

関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子に関連付けられているすべての商談が[商

談-ロールアップ]リストに表示されます。

[商談-ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。

■ 商談名をドリルダウンして、[商談]画面に移動します。

■ 法人名をドリルダウンして、[法人]画面 >[担当者]ビューに移動します。

法人の担当者の総括リストを表示するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 法人をドリルダウンし、[担当者-ロールアップ]タブをクリックします。

関連付けられている階層が画面の右側に表示されます。法人とその子に関連付けられているすべての担当者が[担

当者ロールアップ]リストに表示されます。

[担当者ロールアップ]リストで、次の処理を実行できます。

■ 担当者の姓をドリルダウンして、[担当者]画面に移動します。

■ 法人をドリルダウンして、[法人]画面 >[担当者]ビューに移動します。

■ 電子メールアドレスをドリルダウンして、そのアドレスの担当者宛の空の電子メールメッセージを開きます。

法人評価の作成(エンドユーザー)「評価」とは、ビジネスの将来性や法人の信用供与の資格を評価するときの一連の属性を指します。法人評価を使用し

て、法人を相互に比較したり、モデルと比較したり、法人やセールスの状況について知ることができます。エンドユー

ザーは、さまざまな属性の適切な値を選択することで、法人評価を作成します。

法人評価を実行するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、評価を実行する法人をドリルダウンします。

3 [アセスメント]タブをクリックして、新規レコードを作成します。

4 [テンプレート名]フィールドで、適切なテンプレートを選択します。

[アセスメント属性]リストに属性レコードが自動的に生成されます。

5 [アセスメント属性]リストの各属性の[値]フィールドで選択を行います。

備考: 評価テンプレートは管理者が作成します。評価テンプレートの作成方法については、『Siebel アプリケーショ

ン管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 41

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法人の管理 ■ 法人の申し込みの追加(エンドユーザー)

法人の申し込みの追加(エンドユーザー)申し込みは、提供されているサービスまたは商品に申し込む法人に対して使用されます。たとえば、ある中小企業が

当座預金口座を申し込むとします。照会を処理するエンドユーザーは[法人(全件)]ビューでその法人を検索し、[申

し込み]ビューに移動して、この当座預金口座申し込みの申し込みレコードを作成します。

申し込みと法人を関連付けるには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、申し込みに関連付ける法人をドリルダウンします。

3 [申込]タブをクリックし、新しいレコードを作成して必要なフィールドに情報を入力します。

備考: さらに詳しい申し込み情報を入力するには、[申込]リンクの下にドリルダウンします。

法人サービスリクエストの追加(エンドユーザー)サービスリクエストとは、購入した商品またはサービスに関する情報または問題解決の支援を求める法人からのリクエ

ストです。顧客から既存のサービスリクエストに関する電話があった場合、エンドユーザーはそのサービスリクエスト

を検索し、電話の相手に複数の方法で状況を知らせることができます。エンドユーザーは次の処理を実行できます。

■ サービスリクエスト情報のレビュー

■ 顧客からの電話を記録する活動の作成

■ サービスリクエストへの顧客情報の追加

■ サービスリクエストの解決

■ サービスリクエストの割り当て

■ 発信者の別のサービス要員への転送

エンドユーザーは新しいサービスリクエストを作成する必要がある場合、サービスリクエストを作成できます。新し

いサービスリクエストをシステム全体で追跡するため、一意なサービスリクエスト(SR)番号が Siebel Insuranceによって自動的に割り当てられます。

法人に関連付けられたサービスリクエストを追加するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [表示]ドロップダウンリストで、[法人(全件)]をクリックします。

3 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。

4 [サービスリクエスト]タブをクリックし、新しいレコードを作成して必要なフィールドに情報を入力します。

サービスリクエスト番号(SR#)が自動的に割り当てられます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.042

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法人の管理 ■ 法人担当チームの管理(エンドユーザー)

法人担当チームの管理(エンドユーザー)担当チームは、特定の法人との関係を管理するように任命された従業員のグループです。法人担当チームのユーザー

全員が、[法人(個人)]ビュー内の法人にアクセス可能です。

備考: 同様の担当チーム機能を担当者も使用できます。[補償範囲チーム]ビュー([担当者]画面 >[担当チーム]

ビューに移動)で担当チームを管理できます。

エンドユーザーは、Siebel Insurance の法人担当チーム機能を使用して次の処理を実行できます。

■ 1 つの法人レコードへの 1 つの法人を担当する従業員の記録および表示

■ 従業員とその担当法人との関係([チーム役割]および[属性]リストとして定義)の指定および確認

担当チームにメンバーを追加するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。

3 [担当チーム]タブをクリックし、新しいレコードを作成して従業員を選択します。

4 わかっている場合、[チーム役割]フィールドのドロップダウンリストから従業員の担当者役割を選択します。

備考: Siebel 管理者は、[チーム役割]ドロップダウンリストの内容を、[変数リスト]画面で[タイプ]フィー

ルドが[FINS 補償内容役割タイプ]であるエントリによって管理します。[変数リスト]画面を表示するには、

[管理-データ]画面 >[変数リスト]ビューに移動します。

5 必要に応じて[カテゴリー]タブと[証券]タブまでスクロールし、従業員と法人との担当関係を定義する値を選択します。1 つまたは複数の属性を選択できます。

定義された関係で担当チームに従業員が追加されます。従業員の[取引先(個人)]ビューに法人が表示されます。

法人概要の表示(エンドユーザー)[法人概要]ビューには、法人の総合的なビューが編集可能なフォーマットで表示されます。このビューには、その法

人に関連付けられている基本的な法人情報、口座、コールレポート、アラートログ、および担当者が表示されます。

法人概要情報を表示するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、目的の法人をドリルダウンします。

3 [概要]ビュータブをクリックします。

[概要]ビューの情報の編集については、20 ページの「概要ビューの設定」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 43

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法人の管理 ■ 法人関係階層の表示(エンドユーザー)

法人関係階層の表示(エンドユーザー)エンドユーザーは、[関係階層]ビューを使用して、法人の主要な関係を識別して取得します。このビューには、法人

の関係を視覚化したグラフィック形式のツリーがあります。ツリーには、ある法人と、複数の法人、支社、部署、担

当者などのエンティティとの親子関係の自然な階層、従業員と担当チームとの関係、およびカスタム定義された関係

が表示されます。

カスタム定義された関係は、法人と任意の担当者、組織、世帯、従業員間の特別な関連を表します。エンドユーザー

は、隣接する[関係者]リストの任意の 2 つのエンティティ間にカスタム定義された関係を記録できます。

備考:[関係階層]ビューは、[担当者]画面、[従業員]画面(読み取り専用)、および[世帯]画面にもあります。

詳しくは、54 ページの「担当者関係階層の表示(エンドユーザー)」および 60 ページの「世帯関係階層の使用」を参

照してください。

2 つの法人間の自然親子関係を確立するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、支社として確立する法人を選択します。

3 [詳細]タブをクリックします。

4 [親]フィールドで親法人を選択します。

5 ステップ 2 からステップ 4 を繰り返して、配置に必要な法人、支社、支店、部署を設定します。

6 [関係階層]ビュータブをクリックします。

[関係階層]エクスプローラの左下隅に、新しい親 - 支社関係が表示されます。

カスタム定義された関係を作成するには

1 [法人]画面 >[法人リスト]ビューに移動します。

2 [法人]リストで、カスタム定義された関係を作成する法人をドリルダウンします。

3 [関係階層]ビュータブをクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.044

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法人の管理 ■ 法人関係階層の表示(エンドユーザー)

4 [関係階層]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

新しく定義された関係が[関係階層]エクスプローラに表示されます。

フィールド 説明

関係 法人と他のエンティティ間の関係を分類します。フィールドにはカスタム定義された

関係値の LOV があります。定義済みの値には、「提出先」、「配偶者」、「子」、「弁護士」、

「役員メンバー」、「プライマリ顧客(バックアップ)」、「管理者アシスタント」、「競合

会社」、「紹介」、「サービスプロバイダ」、「投資家」、「財産管理要員」、「関連子会社」、

「銀行代理人」、「受託代理人」、および「債務者代理人」があります。

Siebel 管理者はこの LOV を変更できます。詳しくは、36 ページの「カスタム定義さ

れた関係タイプ LOV の管理」を参照してください。

開始日

終了日

カスタム定義された関係が、次のように表示されます。

■ [開始日]と[終了日]間のカスタム定義の関係はツリーに表示されます。

■ この範囲外の関係はユーザーに表示されません。ユーザーは開始日と終了日の両

方を入力できます。

タイプ このフィールドでは、関係を確立するエンティティのタイプを指定します。デフォル

トで[担当者]に設定されます。その他の値として、[世帯]、[組織]、[従業員]があ

ります。

値 このフィールドの値は[タイプ]フィールドが基になります。たとえば、[タイプ]が

「担当者」の場合、[値]フィールドの選択ボタンをクリックすると、[担当者を選択]

ダイアログボックスが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 45

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法人の管理 ■ 法人関係階層の表示(エンドユーザー)

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.046

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5 担当者の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 47 ページの「担当者の管理の概要」

■ 48 ページの「新規担当者追加のシナリオ」

■ 48 ページの「担当者管理のプロセス」

■ 49 ページの「担当者情報の管理(エンドユーザー)」

■ 53 ページの「顧客評価の作成(エンドユーザー)」

■ 53 ページの「顧客価値のアイコン設定(エンドユーザー)」

■ 54 ページの「担当者概要の表示(エンドユーザー)」

■ 54 ページの「担当者関係階層の表示(エンドユーザー)」

担当者の管理の概要「担当者」とは、企業が取引を行っているか将来取引を行うことが予想されるエンティティまたは個人のことです。担

当者は、他の企業の従業員、フリーのコンサルタント、ベンダー、個人的な知り合いなどです。担当者は 1 つの法人

のみに属すことができますが、自分の法人とは関係ない商談を含む、複数の商談に属すことができます。SiebelInsurance では、担当者は顧客および顧客との関係を表す単一のビューに表示されます。

注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま

す。デフォルトでは、Siebel Insurance は Accounts という用語を使用してインストールします。Siebel アカウ

ントオブジェクトの名前の変更については、使用しているオペレーティングシステムのアップグレードガイドを参照

してください。

エンドユーザーは、次の操作を実行できます。

■ 購入された商品、結んだ契約の詳細、以前に顧客に勧めた商品などの担当者に関する情報の入力および追跡

■ マーケティングキャンペーンやそれに対する顧客の反応の詳細の記録

■ 顧客がこれまでに行ったサービスリクエスト、保険請求、商品申し込みの履歴の管理

■ 顧客の財務の健全性とニーズの分析

[担当者]画面には、他の画面で使用可能なデータの別のビューが表示されます。[担当者]のビューで実行できる多

くのタスクは、他の画面でも実行できます。たとえば、担当者の活動は[担当者活動]ビューでも作成できますが、

[活動(個人)]ビューに移動して新しい活動を入力し、担当者に関連付けることもできます。

基本的な担当者の機能と管理については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する

ことができます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 47

Page 48: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 新規担当者追加のシナリオ

新規担当者追加のシナリオ次のシナリオは、保険業界の営業員が実行するサンプルタスクです。実際のワークフローは各企業のビジネス要件に

よって異なります。

販売担当者による新しい担当者の追加会議で新しい営業員が見込み顧客に会います。見込み顧客は新しい営業員に名刺を渡し、最近この地域に移ったこと、

および中規模のソフトウェア会社に勤務していることを伝えます。

新しい営業員は会社に戻り、見込み顧客を新しい担当者として Siebel Insurance に入力します。見込み顧客の企業

情報を入力し、企業を担当者に関連付けることもできます。[関係階層]ビューには、担当者が関係しているすべての

法人、ビジネスパートナー、弁護士、家族構成、およびその他の影響力のある関係など、この担当者の関係を入力で

きます。この新しい担当者レコードの作成者である営業員は、この顧客の主要な担当者として自動的に担当チームに

追加されます。必要に応じて、小規模ビジネスマネージャや商品の専門家を担当チームに追加し、メンバの[担当者

(個人)]ビューに新しい担当者を表示することもできます。

顧客が個人サービスおよびビジネスサービスを探しているので、営業員は Siebel Insurance に担当者に関連付けた

商談レコードを個別に作成します。この商談レコードには、顧客が興味を持っている商品やサービス、および顧客の

ニーズを満たすためのその他のフォローアップ活動を記録します。

このシナリオでは、エンドユーザーは出先で法人情報を管理する新しい営業員です。エンドユーザーは、情報を入力

して、次のことを行います。

■ 新しい担当者の追加と企業への関連付け

■ [関係]ビューを使用する、担当者に影響するすべての関係の入力

■ 担当チームへの他の営業員の追加

■ 担当者に関連付ける新しい商談の作成

■ フォローアップ活動の作成、および適切な営業員への割り当てと見込み商談の終了

担当者管理のプロセスこの項では、担当者の管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。実

際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーが担当者の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 49 ページの「担当者情報の管理(エンドユーザー)」

■ 53 ページの「顧客評価の作成(エンドユーザー)」

■ 53 ページの「顧客価値のアイコン設定(エンドユーザー)」

■ 54 ページの「担当者概要の表示(エンドユーザー)」

■ 54 ページの「担当者関係階層の表示(エンドユーザー)」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.048

Page 49: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者情報の管理(エンドユーザー)

担当者情報の管理(エンドユーザー)「担当者」とは、企業が現在取引を行っているか将来取引を行うことが予想されるエンティティまたは個人のことで

す。エンドユーザーは、次の処理を実行して担当者を管理します。

■ 新しい担当者の追加。49 ページの「担当者の追加」を参照してください。

■ 担当者カテゴリーとメモの作成。50 ページの「担当者情報のカテゴリーの作成」および 50 ページの「担当者に

関するメモの作成」を参照してください。

■ 担当者紹介情報の管理。51 ページの「担当者紹介情報の管理」を参照してください。

担当者の追加

エンドユーザーが取引で誰かと面会する場合、面会相手の担当者レコードを追加して、関連する個人情報と将来発生

する可能性がある取引を追跡します。

備考:[個人担当者リスト]は、法人に関連付けられていない担当者用であるため、[担当者リスト]とは異なります。

したがって、[個人担当者リスト]でレコードに法人を追加しても、[担当者(個人)]ビューや[担当者(全件)]

ビューなどには追加されません。エンドユーザーは[担当者リスト]ビューで取引の担当者を適切に追加する必要が

あります。エンドユーザーは、その他の担当者ビューではなく[個人担当者リスト]ビューの[活動]ビューでのみ、

個人担当者の活動を作成、確認、管理する必要があります。

担当者を追加するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]フォームで詳細表示ボタンをクリックしてレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

3 プライバシーレベルを指定するには、担当者名リンクをドリルダウンして[プライバシーオプション]フィールドまでスクロールし、次のいずれかを選択します。

■ 参加:非公開個人情報を共有することは制限なしで許可されています。

■ 不参加:関連会社:関連会社との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

■ 不参加:サードパーティ:第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

■ 不参加:全パーティ:関連会社や第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

米国の法律では、金融機関は、第三者との間での非公開個人情報の共有に関して、さらに関連会社との間での非

公開個人情報の共有の可否を決める公正な信用調査に関しても、プライバシーポリシーの開示が義務付けられて

います。エンドユーザーは、[プライバシーオプション]フィールドから選択して、プライバシーレベルを指定で

きます。

[プライバシーオプション]フィールドは担当者に必要なプライバシーレベルを登録するためのものであり、レコー

ドの可視性には影響を与えません。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 49

Page 50: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者情報の管理(エンドユーザー)

担当者を法人に関連付けるには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。

3 [詳細]タブをクリックします。

4 [取引先名]フィールドで、利用できる法人のリストからレコードを選択します。

自動的に担当者と法人が関連付けられ、住所にデフォルトの法人の住所情報が設定されます。

5 住所を変更するには、[住所明細]フィールドの選択ボタンをクリックして住所を選択します。

6 担当者のプライマリ住所を指定するには、[プライマリ]フィールドをクリックします。

備考:[担当者住所]ダイアログボックスのプライマリ住所が、[詳細]フォームの住所フィールドに表示されます。

7 [タイムゾーン]フィールドで、担当者のタイムゾーンを選択します。

担当者情報のカテゴリーの作成

デフォルトの[担当者]リストと[詳細]フォームには、エンドユーザーが追跡する必要がある情報のフィールドは

ありませんが、エンドユーザーはカテゴリーを追加できます。管理者は変数リストを設定してそこから選択できます。

担当者にカテゴリーを追加するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]フォームから、目的の担当者を検索します。

3 [名前(姓)]リンクをドリルダウンし、[カテゴリー]タブをクリックして新しいレコードを作成します。

4 [カテゴリー]リストで、変数リストからカテゴリーを選択するか、新しいカテゴリーを作成します。

5 必要なフィールドにデータをすべて入力します。

6 ステップ 4 からステップ 5 を繰り返してカテゴリーを追加します。

担当者に関するメモの作成

エンドユーザーは担当者とのやりとりの中で、覚えておく必要がある情報を収集します。そのような断片的な情報は、

一般にメモとして保存するのが最善の方法です。ユーザーは担当者レコードにアクセスできるすべてのユーザーが参

照できるメモ、または自分だけが参照できるメモを作成できます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.050

Page 51: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者情報の管理(エンドユーザー)

担当者に関するメモを作成するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。

備考: 目的の担当者がリストに表示されない場合は、その担当者を追加します。詳しくは、49 ページの「担当者

の追加」を参照してください。

3 [メモ]タブをクリックします。

4 リンクバーから次のいずれかを選択します。

■ メモ(共有):他人が表示できるメモです。

■ メモ(個人):作成者だけが見ることができるメモです。

5 [メモ]リストでレコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。

備考:[メモ(個人)]ではスペルチェックを実行できますが、[メモ(共有)]では実行できません。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

担当者紹介情報の管理

[紹介]タブでは、エンドユーザーは担当者の紹介情報を入力できます。紹介は商談となる可能性があるものです。

[関連担当者]タブビューで、エンドユーザーは担当者に提供する紹介情報と担当者から受け取る紹介情報の両方を記

録できます。

紹介に対して新しい担当者を作成するには

1 [担当者]画面で担当者を作成します。詳しくは、49 ページの「担当者を追加するには」を参照してください。

2 作成した担当者を新しい法人に関連付けます。詳しくは、50 ページの「担当者を法人に関連付けるには」を参照してください。

3 [関連担当者]ビュータブで、このフィールドに関連付けられている[担当者を選択]ダイアログボックスから担当者を選択します。

フィールド 説明

作成日 日付とタイムスタンプが自動的に設定されます。

タイプ デフォルト値は[メモ]です。メモのタイプを分類するには別の値を選択します。

説明 メモの内容を説明するテキストフィールド。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 51

Page 52: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者情報の管理(エンドユーザー)

担当者からの紹介を入力するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。

3 [関連担当者]ビュータブをクリックします。

4 ドロップダウンリストから、[この顧客からの紹介]を選択します。

備考: 顧客のすべての紹介を表示するには、ドロップダウンリストで[この顧客からの紹介]を選択します。

5 フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

担当者への紹介を作成するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、目的の担当者をドリルダウンします。

3 [関連担当者]ビュータブをクリックします。

4 [紹介]から[この担当者]までスクロールし、ドロップダウンリストから[この顧客への紹介リスト]を選択します。

5 このリストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

会社 既存の法人を選択するか新しい法人を作成します。選択した法人は、ユーザーの組織に

とっての見込み商談となります。

名前(姓) [会社]フィールドで、選択した紹介先企業に関連付ける担当者を選択します。[会社]

に入力すると、[担当者]リストには選択した法人に関連付けられている担当者だけが

表示されます。

紹介者 紹介を行った従業員を選択します。

フィールド 説明

結果 紹介の状態です。

会社 既存の法人を選択するか新しい法人を作成します。選択した法人は、サービス

プロバイダーにとっての見込み商談となります。

名前(姓) [会社]フィールドで、選択した紹介先企業に関連付ける担当者を選択します。

[会社]に入力すると、[担当者]リストには選択した法人に関連付けられてい

る担当者だけが表示されます。

紹介者 紹介を行った組織の従業員を選択します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.052

Page 53: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 顧客評価の作成(エンドユーザー)

顧客評価の作成(エンドユーザー)[担当者アセスメント]ビューは、エンドユーザーが担当者を評価する場合に便利です。担当者の評価は[担当者アセ

スメント]ビューで作成されます。

備考:法人に対しても同様の評価機能があります。詳しくは、41 ページの「法人評価の作成(エンドユーザー)」を参照

してください。

顧客の評価では、定義された条件を基に担当者が評価されます。各評価テンプレートには、評価の各種の計測ポイン

トを構成する評価属性のグループがあります。Siebel 管理者は、新規テンプレートを作成し、評価属性を追加または

修正できます。評価テンプレートおよびその定義と管理の方法については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』

を参照してください。

顧客評価を作成するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、評価を追加する担当者をドリルダウンします。

3 [アセスメント]タブをクリックして、新規レコードを作成します。

4 [テンプレート名]フィールドで、目的のテンプレートを選択します。

テンプレートで定義されている評価属性が[アセスメント属性]リストに自動的に作成されます。

5 [アセスメント属性]リストまでスクロールし、可能な場合、[値]フィールドで選択ボタンをクリックして各属

性の値を選択します。

顧客価値のアイコン設定(エンドユーザー)53 ページの「顧客評価の作成(エンドユーザー)」で説明する顧客価値評価ツールに加えて、Siebel Insurance には

顧客価値評定機能があります。

[顧客価値]アイコンは、5 つの星印として[顧客]フォームに表示されます。有効になっている星の数は、認識され

ている担当者の価値を表しています。

顧客価値の星印を調整するには

■ [担当者]>[詳細]ビューに移動し、[階層]フィールドの値を調整します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 53

Page 54: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者概要の表示(エンドユーザー)

担当者概要の表示(エンドユーザー)[顧客サマリー]ビューには、担当者とエンドユーザーの組織の関係の全体像が編集可能な形式で表示されます。この

ビューには、顧客の連絡先、口座、アプリケーション、警告、顧客をターゲットにしたキャンペーン、サービスのリ

クエスト、および顧客に関連する商談が表示されます。

[顧客]フォームで[顧客価値]の星印をクリックすると、組織に対する顧客の価値が表示されます。詳しくは、53 ペー

ジの「顧客価値のアイコン設定(エンドユーザー)」を参照してください。

顧客概要情報を表示するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、担当者をドリルダウンします。

3 [概要]ビュータブをクリックします。

[概要]ビューの情報の編集については、20 ページの「概要ビューの設定」を参照してください。

担当者関係階層の表示(エンドユーザー)担当者の関係には影響力があります。エンドユーザーの担当者の中には、購入およびその他の決定において他者の意

見を大いに参考にする人がいます。この場合、エンドユーザーは購入権を持つ担当者と購入決定に影響を与える人の

関係を追跡する必要があります。

エンドユーザーは[担当者関係階層]ビューを使用して、担当者の主要な関係を識別して取り込みます。このビュー

には、担当者の関係を視覚化したグラフィック形式の関係階層ツリーがあります。ツリーには、担当者と法人や世帯

などのエンティティとの親子関係を表す自然な階層およびカスタム定義された関係が表示されます。

カスタム定義された関係は、担当者と他の担当者、組織、または世帯間の特別な関係を表します。エンドユーザーは

隣接する[関係者]リストに、任意の 2 つのエンティティ間のカスタム定義された関係を記録できます。

備考:[関係階層]ビューは[法人]画面および[世帯]画面にもあります。詳しくは、44 ページの「法人関係階層

の表示(エンドユーザー)」および 60 ページの「世帯関係階層の使用」を参照してください。

担当者の関係階層を表示するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、関係階層を表示する担当者をドリルダウンします。

3 [関係階層]ビュータブをクリックします。

担当者の[関係階層]ビューが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.054

Page 55: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者関係階層の表示(エンドユーザー)

担当者間の関係を定義するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、関係を定義する担当者をドリルダウンします。担当者が存在しない場合は追加します。

担当者の追加については、49 ページの「担当者の追加」を参照してください。

3 [関係階層]ビュータブをクリックします。

4 [関係階層]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

次の表に一部のフィールドを示します。

新しく定義された関係が[関係階層]エクスプローラに表示されます。

フィールド コメント

関係 担当者間の関係を分類します。フィールドにはカスタム定義された関係値の LOV があります。

定義済みの値には、「Reports To」、「Spouse」、「Child」、「Lawyer」、「Board Member」、「Primary Contact (Backup)」、「Admin Assistant」、「Competitor」、「Referral」、

「Service Provider」、「Investor」、「Wealth Management Rep」、「Related Subsidiary」、「Bank Attorney」、「Trustee Attorney」、および「Debtor Attorney」があります。

Siebel 管理者だけがこの LOV を変更できます。詳しくは、20 ページの「変数リストの設定」

を参照してください。

タイプ デフォルトで[担当者]に設定されます。その他の値として、[世帯]、[組織]、[従業員]

があります。

値 関係の他のメンバーを示します。使用できる値は[タイプ]フィールドの選択によって異な

ります。たとえば、[タイプ]フィールドが「Contact」の場合に選択ボタンをクリックす

ると、[顧客を選択]ダイアログボックスが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 55

Page 56: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

担当者の管理 ■ 担当者関係階層の表示(エンドユーザー)

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.056

Page 57: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

6 世帯の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 57 ページの「世帯の管理の概要」

■ 58 ページの「世帯管理のシナリオ」

■ 58 ページの「世帯管理のプロセス」

■ 58 ページの「世帯の追加」

■ 59 ページの「世帯のプライバシーオプションの設定」

■ 59 ページの「担当者と世帯の関連付け」

■ 60 ページの「世帯の概要の表示」

■ 60 ページの「世帯関係階層の使用」

世帯の管理の概要世帯とは、共通のリンクや関係を一般的に共有する担当者のグループです。世帯は、世帯全体についての重要なセグ

メント化情報と、世帯メンバー担当者についての概要を提供します。ユーザーは[世帯]画面で、世帯の人工統計情

報を識別して取り込むことができます。[世帯]画面を使用して、その世帯に関連付けられている顧客の口座、商品、

担当者情報をレビューすることもできます。ユーザーはこれらの情報を基に顧客のデータを評価できます。

注意: この章では、Siebel アカウントオブジェクトの名前を「Companies」に変更していることを前提にしていま

す。デフォルトでは、Siebel Insurance は Accounts という用語を使用してインストールします。Siebel アカウ

ントオブジェクトの名前の変更については、使用しているオペレーティングシステム用の『アップグレードガイド』

を参照してください。

世帯別にすべての顧客の口座を分類することで、サービス提供者は組織にとってのクライアントの実際の価値を判断

し、住宅総合保険や子供教育ローンなど、クライアントに追加の商品やサービスのクロスセルやアップセルを行う機

会を模索できます。また、顧客の口座や関連するポートフォリオ情報をすべて世帯別に表示する機能もあり、組織は

世帯全体の財務状況を表示できます。

この章で説明する手順に従って、世帯メンバー(担当者)、口座、ポリシー、引受レポート、請求、商談、活動、サー

ビスリクエスト、および関係階層に関する情報を入力、管理、および確認できます。

備考:ほとんどのビューは読み取り専用であり、世帯担当者情報の概要が表示されます。編集可能なビューは[担当者]

と[関係階層]だけです。

Siebel Insurance に表示される[世帯]画面および関連ビューの機能の多くは、Siebel Business Applicationsと共通しています。この章では、Siebel Insurance 固有の世帯機能に焦点を当てて説明します。世帯の基本的な機

能については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 57

Page 58: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

世帯の管理 ■ 世帯管理のシナリオ

世帯管理のシナリオこのシナリオは、保険業界および医療業界で営業員およびそのマネージャによって実行されるワークフローの例です。

実際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。

世帯情報は、セグメント化とクロスセルに関するセールスおよびサービスの意思決定をサポートします。また、金融

および保険業者に対し、世帯とそのすべての担当者についての背景情報も提供します。

営業員は[世帯]画面を使用して、世帯についての人口統計情報と関係情報を識別して取り込み、その世帯に関連付

けられている保険と商品を確認します。[世帯]画面で、営業員は新しい顧客の新しい世帯を作成します。次に、営業

員は世帯に担当者を追加します。

数週間後、営業員は世帯情報をレビューします。営業員は[世帯(個人)]ビューに移動し、[要約(保険)]ビューを

選択して、その世帯に関連付けられている担当者、サービスリクエスト、保険と見積り、および請求のリストをレ

ビューします。

このシナリオでのエンドユーザーは、フィールドの世帯情報を管理する営業員です。情報を入力およびレビューして、

次のことを行います。

■ 世帯の追加

■ 世帯への担当者の追加

■ 世帯の概要情報の表示

■ 世帯関係の表示

■ 世帯保険の表示

世帯管理のプロセスここでは、世帯の管理時にエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。実際のプロセスは、

各企業のビジネス要件によって異なります。

■ 58 ページの「世帯の追加」

■ 59 ページの「世帯のプライバシーオプションの設定」

■ 59 ページの「担当者と世帯の関連付け」

■ 60 ページの「世帯の概要の表示」

■ 60 ページの「世帯関係階層の使用」

世帯の追加エンドユーザーは、顧客の世帯についての情報を収集して管理できます。世帯は[世帯]画面から追加します。世帯

の追加方法については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.058

Page 59: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

世帯の管理 ■ 世帯のプライバシーオプションの設定

世帯のプライバシーオプションの設定米国の法律では、金融機関は、第三者との間での非公開個人情報の共有に関して、さらに関連会社との間での非公開

個人情報の共有の可否を決める公正な信用調査に関しても、プライバシーポリシーの開示が義務付けられています。

エンドユーザーは、[プライバシーオプション]フィールドから選択して、プライバシーレベルを指定できます。

[プライバシーオプション]フィールドは世帯に必要なプライバシーレベルを登録するためのものであり、レコードの

可視性には影響を与えません。

世帯のプライバシーオプションを設定するには

1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。

2 プライバシーレベルを指定するには、[プライバシーオプション]フィールドまでスクロールして、次のいずれか

を選択します。

■ 参加:非公開個人情報を共有することは制限なしで許可されています。

■ 不参加:関連会社:関連会社との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

■ 不参加:サードパーティ:第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

■ 不参加:全パーティ:関連会社や第三者との間での非公開個人情報の共有は許可されていません。

担当者と世帯の関連付け担当者は、ある世帯に関連付けられている人です。エンドユーザーは、世帯のうちの 1 人を世帯主として指定し、その

他の人を配偶者、子、扶養の親として指定できます。

世帯に担当者を追加するには

1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。

2 [世帯]リストで、担当者を追加する世帯をドリルダウンします。

3 [担当者]タブをクリックします。

4 [担当者]リストで[追加]をクリックし、次のいずれかを行います。

■ 既存の担当者を選択して[OK]をクリックします。

■ 既存の担当者を選択するクエリーを実行します。

■ [新規]を選択して新しい担当者を追加します。

担当者が世帯に関連付けられます。

備考:[世帯]画面では、担当者の住所は自宅住所または個人の住所になります。[追加]画面では、担当者の住

所は職場の住所になります。世帯住所は自宅住所からだけ選択できます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 59

Page 60: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

世帯の管理 ■ 世帯の概要の表示

世帯の概要の表示[概要]ビューには、世帯とエンドユーザーの組織の関係が編集可能な形式で包括的に表示されます。このビューに

は、世帯、担当者、口座、および処理済みまたは保留中のサービスリクエストに関する基本的な情報が表示されます。

世帯概要情報を表示するには

1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。

2 [世帯]リストで世帯をドリルダウンして、[概要]タブをクリックします。

世帯関係階層の使用エンドユーザーは[関係階層]ビューを使用して世帯の主要な関係を識別して取り込みます。このビューには、世帯

の担当者との自然な関係とカスタム定義された随時の関係を含む、世帯の関係を視覚化したグラフィック形式のツ

リーがあります。

ユーザーは、世帯と担当者または組織の間にカスタム定義された関係を作成できます。エンドユーザーは隣接する[関

係者]リストに、任意の 2 つのエンティティ間のカスタム定義された関係を記録できます。

備考:[関係階層]ビューは[担当者]および[会社]画面にもあります。詳しくは、54 ページの「担当者関係階層

の表示(エンドユーザー)」および 44 ページの「法人関係階層の表示(エンドユーザー)」を参照してください。

カスタム定義された関係を作成するには

1 [世帯]画面 >[リスト]ビューに移動します。

2 [世帯]リストで、関係を定義する世帯をドリルダウンします。

3 [関係階層]タブをクリックし、[関係者]リストでレコードを追加します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.060

Page 61: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

世帯の管理 ■ 世帯関係階層の使用

4 必要なフィールドに情報を入力します。

次の表に一部のフィールドを示します。

.

新しく定義された関係が[関係階層]エクスプローラに表示されます。

フィールド コメント

関係 このフィールドの値で、世帯とその他のエンティティ間の関係を分類します。フィール

ドにはカスタム定義された関係値の LOV があります。定義済みの値には、「Reports To」、「Spouse」、「Child」、「Lawyer」、「Board Member」、「Primary Contact (Backup)」、「Admin Assistant」、「Competitor」、「Referral」、「Service Provider」、「Investor」、「Wealth Management Rep」、「Related Subsidiary」、「Bank Attorney」、「TrusteeAttorney」、および「Debtor Attorney」があります。Siebel 管理者はこの LOV を変

更できます。詳しくは、20 ページの「変数リストの設定」を参照してください。

タイプ このフィールドの値で、関係を確立するエンティティのタイプを指定します。デフォ

ルトで[担当者]に設定されます。その他の値として、[世帯]、[組織]、[従業員]が

あります。

値 このフィールドの値は[タイプ]フィールドが基になります。たとえば、[タイプ]が

「担当者」の場合、[値]フィールドの選択ボタンをクリックすると、[顧客を選択]ダ

イアログボックスが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 61

Page 62: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

世帯の管理 ■ 世帯関係階層の使用

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.062

Page 63: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

7 コールレポートの管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 63 ページの「コールレポートの管理の概要」

■ 64 ページの「コールレポート管理のシナリオ」

■ 65 ページの「コールレポート管理のプロセス」

■ 65 ページの「コールレポートのチャートの表示」

■ 66 ページの「New Call Report ワークフローの有効化」

■ 67 ページの「コールレポートテンプレートの管理」

■ 68 ページの「コールレポートの追加(エンドユーザー)」

■ 69 ページの「コールレポートの配布リスト作成(エンドユーザー)」

■ 69 ページの「活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートとの関連付け(エンドユーザー)」

■ 70 ページの「コールレポート個人フラグの設定(エンドユーザー)」

■ 70 ページの「コールレポートの電子メール送信と印刷(エンドユーザー)」

コールレポートの管理の概要コールレポートとは、クライアント、組織、個人との会議やその他の会話のレコードです。通常、従業員は次のよう

な理由からコールレポートを作成する必要があります。

■ コールレポートは、新しい関係管理者がクライアントおよびクライアントと組織との履歴について知るための手

段です。

■ コールレポートを基に、特定のクライアントに関連付けられている上級管理者や商品の専門家は、クライアント

と定期的に会っていない場合でも、クライアントとの関係の状況について最新情報を得ることができます。

■ コールレポートには重要な非公式の契約のレコードを保存できます。資金調達トランザクションが失敗したこと

で訴訟に発展した場合、コールレポートが裁判上、重要なコンポーネントの 1 つになります。

管理者は、以降に示す手順に従って、コールレポートのチャートを表示したり、コールレポートテンプレートを管理

したりすることができます。エンドユーザーは、[コールレポート]画面を使用して、新しいコールレポートの追加、

コールレポート配布リストの作成、個人用レポートの指定、コールレポートの電子メール送信または印刷を行います。

Siebel Insurance は、指定した個人に対して新しいコールレポートを通知できます。詳しくは、『Siebel BusinessProcess Designer 管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 63

Page 64: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

コールレポートの管理 ■ コールレポート管理のシナリオ

コールレポート管理のシナリオこのシナリオでは、保険外交員およびその管理者によって実行されるサンプルタスクを紹介します。この項に概要を

示すシナリオは、保険業のビジネス要件を基にしています。実際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異

なります。

保険外交員はクライアントとの会議を成功させて会社に戻った後、Siebel Insurance をロードしてコールレポート

を作成します。外交員はカレンダーに戻り、会議を[終了]にマークします。次に[コールレポート]画面に移動し、

ミーティングの詳細を記録する新しいコールレポートを入力します。[レポート詳細]ビューで、会議の簡単なログを

入力し、会議に参加した担当者と従業員の名前を追加します。

保険外交員はレポートを完成させたら、会議から作成された活動項目に移動します。まず、会議について知らせる電

子メールを同僚に送信する必要があります。これには、[コールレポート]フォームの[電子メールレポート]ボタン

を使用します。

次に、近々開催されるチャリティ野球大会への招待リストにこのクライアントを追加するよう約束したことを思い出

したため、この職員は[活動項目]タブで活動項目を追加します。これには、[コールレポート]フォームの[活動項

目を追加]をクリックします。活動項目を入力したら、その他いくつかの項目と共に、フォローアップ用に自分のチー

ムのメンバーに活動項目を割り当てます。

保険外交員の管理者もクライアントチームのメンバーです。管理者は翌日出社して Siebel Insurance をロードする

と、[訪問レポート]画面で新しいコールレポートをレビューし、会議の詳細とメモを読みます。

このシナリオでは、管理者または Siebel 管理者は、Siebel Insurance を使用してコールレポートをグラフ表示し、

管理者が行ったコール、管理者のチームが行ったコール、すべてのコールレポートのコール量を分析できます。

エンドユーザーは、保険外交員であり、会議と活動について記録するコールレポートを作成します。エンドユーザー

は、情報を入力して、次のことを行います。

■ 新しいコールレポートの作成

■ コールレポート配布リストの作成

■ コールレポートアクション項目の作成

■ 関連書類の添付

■ 個人用コールレポートの指定

■ メモまたはコメントの確認または追加

■ コールレポートの電子メール送信または印刷

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.064

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コールレポートの管理 ■ コールレポート管理のプロセス

コールレポート管理のプロセスこの項では、コールレポートの管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明し

ます。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

次のリストに、管理者がコールレポートの管理で主に実行するタスクを示します。

■ 65 ページの「コールレポートのチャートの表示」

■ 66 ページの「New Call Report ワークフローの有効化」

■ 67 ページの「コールレポートテンプレートの管理」

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーがコールレポートの管理で主に実行するタスクを示します。

■ 68 ページの「コールレポートの追加(エンドユーザー)」

■ 69 ページの「コールレポートの配布リスト作成(エンドユーザー)」

■ 69 ページの「活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートとの関連付け(エンドユーザー)」

■ 70 ページの「コールレポート個人フラグの設定(エンドユーザー)」

■ 70 ページの「コールレポートの電子メール送信と印刷(エンドユーザー)」

コールレポートのチャートの表示管理者または Siebel 管理者は、[コールレポート]の[チャート]ビューで、管理者が行ったコール、管理者のチー

ムが行ったコール、Siebel Insurance のすべてのコールレポートのコール量を分析できます。このビューで、コー

ル量とコールタイプを従業員別および顧客別に分析して、どのクライアントが最もサービスを受けているかを判断で

きます。

管理者のコールレポートのチャートを表示するには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 可視性フィルターから次のいずれかを選択します。

■ コールレポート(個人)

■ コールレポート(チーム)

■ コールレポート(全件)

選択したビューによって、分析するコールレポートのレコードの適切な集合が返されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 65

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コールレポートの管理 ■ New Call Report ワークフローの有効化

3 リンクバーの[チャート]リンクをクリックします。

チャートには、現在のクエリー内にあるコールレポートのレコード、つまりチャートの上の[コールレポート]

リストに表示されているレコードだけが反映されます。

4 下側の[表示]ドロップダウンリストで、次のいずれかを選択します。

備考: チャートの任意のセグメント上にカーソルを置くと、そのセグメントについての追加情報が表示されます。

セグメントをクリックしてドリルダウンすると、そのセグメントのコールレポートだけに再び焦点が当たります。

New Call Report ワークフローの有効化New Call Report ワークフローが有効な場合、エンドユーザーは、[担当者]画面、[法人]画面、[活動]画面、お

よび[商談]画面からコールレポートのレコードを自動的に作成できます。管理者が New Call Report ワークフロー

を有効にすると、これらの 4 つの画面の左上に New Call Report アイコンが表示されます。

New Call Report ワークフローを有効にするには

1 [管理‐ビジネスプロセス]画面 >[ワークフローの配置]ビューに移動します。

2 [レポジトリワークフロープロセス]リストで、New Call Report ワークフローレコードについてクエリーを実行します。

3 リスト上部の[活動化]ボタンをクリックし、このワークフロープロセスを有効にします。

ワークフロープロセスを有効にすると、定義がランタイムテーブルに書き込まれ、[有効なワークフロープロセ

ス]ビューに表示されます。

有効にした New Call Report 機能を使用するには、エンドユーザーが次のいずれかを実行します。

■ アイコンをクリックします。

■ アプリケーションレベルのメニューから[ファイル]>[自動]>[コールレポート]を選択します。

■ ショートカットキー Alt+P を使用します。

備考: New Call Report ワークフローでは、Data Transfer Utility ビジネスサービスにより、フィールドがビュー

間で転送されます。New Call Report ワークフローを修正し、このワークフローを他の画面からも使用可能にした

り、次の画面への移動時にフィールドに情報を自動的に入力したりする方法については、251 ページの「DataTransfer Utilities(DTU)の使用」の Data Transfer Utilities ビジネスサービスの詳細を参照してください。DataTransfer Utility ビジネスサービスで New Call Report に対して現在使用されているデータマップオブジェクトは、

New Call Report - Account、New Call Report - Activity、New Call Report - Contact、および New CallReport - Opportunity です。

チャート 説明

コールタイプ分析 選択されているすべてのコールレポートのコールタイプの内訳

コール量分析 1 か月、四半期、1 年ごとのコール数のチャート

従業員別コール量 1 か月、四半期、1 年ごとのコール数の従業員別チャート

法人コール分析 法人ごとのコール数のチャート

従業員コール分析 法人ごとのコール数の従業員別チャート

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.066

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コールレポートの管理 ■ コールレポートテンプレートの管理

コールレポートテンプレートの管理コールレポートは、電子メールで送信できます。Siebel アプリケーションのその他の通信と同様に、電子メール送信

されるコールレポートでは、テンプレートを使用して、電子メールとして送信されるメッセージに情報を自動的に

フォーマットします。コールレポートを電子メール送信する場合、Siebel Insurance では[コールレポートの電子

メール送信]テンプレートを使用して、電子メールメッセージが設定されます。

通信テンプレートの設定については、『Siebel Communications Server 管理ガイド』を参照してください。

コールレポートの電子メール送信テンプレートを表示または変更するには

1 [管理-コミュニケーション]画面 >[テンプレート(全件)]ビューに移動します。

2 [テンプレート]リストで、[コールレポートの電子メール送信]テンプレートについてクエリーを実行します。

3 [コールレポートの電子メール送信]フォームのコールレポートを確認または変更します。

Siebel Insurance では、この他にもメッセージテンプレートをカスタマイズする構文を用意し、メッセージテンプ

レート本文内に複数の値をとるフィールドを埋め込めるようにしています。この構文の例として、[コールレポートの

電子メール送信]テンプレートについてみてみましょう。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 67

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コールレポートの管理 ■ コールレポートの追加(エンドユーザー)

コールレポートの追加(エンドユーザー)エンドユーザーはコールレポートを追加して、クライアント、組織、個人との会議やその他の会話のレコードを作成

します。

コールレポートを追加するには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 [コールレポート]フォームで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

次の表に一部のフィールドを示します。

備考:[コールレポート]リストで、New フラグは計算済みフィールドであり、コールレポート作成から 5 日間

チェックマークが付きます。システム管理者はこの設定を変更できます。

3 [コールレポート]リストの[説明]リンクをドリルダウンして、[レポート詳細]ビューに移動します。

4 [従業員]リストと[担当者]リストで、コールについての詳細情報を入力します。

ここで入力した情報は電子メールで送信するか印刷するコールレポートに表示されます。

フィールド 説明

関連活動 コールレポートの表題である活動。各コールレポートには関連活動を 1 つだけ指定で

きます。これらのフィールドが入力されている場合、関連活動の選択は次の制約によっ

て制御されます。

■ 同じ企業 ID

■ 同じプライマリ商談 ID

■ 同じプライマリ担当者 ID

担当者 会議に参加した担当者を入力します。必要に応じてプライマリ担当者を指定します。

指定しない場合は、最初に選択した担当者がプライマリ担当者になります。エントリ

は[レポート詳細]ビューと印刷されたコールレポートに表示されます。

説明 コールレポートの概要説明。さらに詳しいレポートは[レポート詳細]ビューで入力

します。

分配 コールレポートを送信する必要があるが参加者リストには表示しない、組織の他の従

業員を入力します。コールレポートの作成者およびすべての従業員参加者は自動的に

[分配]リストに配置されます。

従業員 コールに参加した組織の従業員を入力します。エントリは[レポート詳細]ビューと

印刷されたコールレポートに表示されます。コールレポートの作成者は自動的に参加

者として表示されます。

商談 商談とコールレポートを関連付けます。[商談]画面では、特定の商談に関連付けられ

ているすべてのコールレポートを見ることができます。

タイプ このフィールドの LOV タイプは FINCORP_CALLRPT_CONTACT_TYPE です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.068

Page 69: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

コールレポートの管理 ■ コールレポートの配布リスト作成(エンドユーザー)

コールレポートの配布リスト作成(エンドユーザー)配布リストは、特定のクライアントとの状況について知る必要がある担当者のリストです。通常、これはクライアン

トの担当チームとその他の従業員参加者から成ります。コールレポート作成者と各従業員参加者は配布リストに自動

的に配置されます。担当チームなどの他の従業員がコールレポートを受け取るためには、エンドユーザーが手動でこ

れらの従業員を配布リストに追加する必要があります。

エンドユーザーがコールレポートの[電子メールレポート]機能を使用する場合、配布リストによってレポートの受

信者が制御されます。コールレポートの[レポートを印刷]機能および[メールの送信]機能は、どちらもアプリケー

ションレベルの[ファイル]メニュー(F9)から実行でき、配布リストによる影響はありません。

配布リストを作成するには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 [コールレポート]リストで、配布リストを作成するコールレポートをドリルダウンします。

3 [分配]フィールドで、1 人または複数の従業員を選択して配布リストに追加します。

選択した名前が配布リストに追加されます。

活動項目、メモ、添付ファイルとコールレポートとの関連付け(エンドユーザー)エンドユーザーがコールレポートを追加した後に、活動項目、メモ、および添付ファイルを関連付けることができます。

備考: コールレポートの添付ファイルは、他の活動の添付ファイルと同様に、S_ACTIVITY_ATT テーブルに格納さ

れます。

アクション項目、メモ、および添付ファイルを関連付けるには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 [コールレポート]リストで、目的のコールレポートをドリルダウンします。

3 コールレポートにメモまたは活動項目を追加するには、[コールレポート]フォームで次のタブをクリックします。

■ メモ:メモまたはコメントを追加します。

■ 活動項目:活動項目を追加します。

4 外部ドキュメントをコールレポートに添付するには、[添付]タブをクリックし、ファイルまたは URL を選択し

ます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 69

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コールレポートの管理 ■ コールレポート個人フラグの設定(エンドユーザー)

コールレポート個人フラグの設定(エンドユーザー)一部のコールレポートには、特定の法人または商談に関する機密情報が含まれている場合があります。ユーザーはコー

ルレポートのフォームまたはリスト内の[個人]チェックボックスをオンにすることで、特定のコールを個人用に指

定できます。コールレポートが個人用としてマークされると、従業員リストに含まれている従業員だけがそのコール

レポートにアクセスできます。

個人フラグを設定するには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 [コールレポート]リストで、目的のコールレポートを選択して[個人]フィールドをクリックします。

これで、このコールレポートは個人コールに分類されました。従業員リストに含まれている従業員だけがそのコー

ルレポートにアクセスできます。

コールレポートの電子メール送信と印刷エンドユーザー)

配布および記録保管用に、コールレポートを電子メール送信したり、印刷したりできます。まず

コールレポートを提出してから、そのレポートを電子メール送信したり印刷したりします。

コールレポートを提出するには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 [コールレポート]リストで、提出するコールレポートを選択します。

3 [コールレポート]フォームで、ドロップダウンリストから[提出済み]を選択します。

コールレポートを電子メール送信または印刷するには

1 [コールレポート]画面 >[コールレポートリスト]ビューに移動します。

2 [コールレポート]リストで、電子メール送信または印刷するコールレポートをドリルダウンします。

3 [コールレポート]フォームで、次のいずれかを実行します。

目的の操作 クリックする対象

レポートを電子メール送信する [電子メールレポート]。

配布リストの全員にレポートが自動的に電子

メール送信されます。

レポートを印刷する ツールバーの[レポート]アイコン。

[レポート]ダイアログボックスで、[要約]ま

たは[詳細]を選択して[実行]をクリックし

ます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.070

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8 グループ年金の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 71 ページの「グループ年金の管理の概要」

■ 71 ページの「企業 401(k)プラン作成のシナリオ」

■ 72 ページの「グループ年金のサンプルタスク」

■ 73 ページの「グループ年金プラン管理のプロセス」

■ 73 ページの「グループ年金商品の定義」

■ 74 ページの「グループ年金プランの定義」

■ 76 ページの「グループ年金プランの管理(エンドユーザー)」

グループ年金の管理の概要Siebel Insurance は、グループ年金をサポートし、営業スタッフ、サービススタッフ、マネージャ、および年金管

理者のニーズを満たすように設計されています。エンドユーザーは、[グループ年金]画面を使用して、401(k)プ

ランや企業グループ年金、および明確な給付金計画などの、掛金の規定が確立されたプランを含む個人用のグループ

年金を管理することができます。

以降に示す手順に従って、グループ年金計画、計画のクラス、計画の適格性ルール、および資金調達計画を定義する

ことができます。グループ年金が定義されると、ユーザーは、対象となる参加者、参加者の掛金および投資割り当て、

および参加者の受益者情報を追跡することができます。

ワークフローを使用してエンドユーザーが頻繁に実行する手順を自動化すれば、時間を節約し、キー入力を軽減する

ことができます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

企業 401(k)プラン作成のシナリオ次のビジネスシナリオで、年金管理者によって実行されるサンプルタスクを示します。実際のワークフローは各企業

のビジネス要件によって異なります。

年金管理者は、[グループ年金商品管理]ビューに移動して、新しいグループ年金商品とプラン参加者が選択する投資

オプションを定義します。次の、新しい 401(k)退職プランを作成して、プランの基本情報をすべて入力します。

このインスタンスでは、1 つのクラスを定義し、計画の適格性ルールを入力して、プランの主要な取引先を指定します。

一週間後、管理者は 401(k)退職プラン参加者の情報を更新します。最初に、プラン参加者のリストをインポート

します。次に、10 人の新しい参加者を登録し、各従業員の掛金額、雇用主の負担額、および選択した資金の配分を

指定します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 71

Page 72: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

グループ年金の管理 ■ グループ年金のサンプルタスク

このシナリオでのエンドユーザーは年金管理者です。この管理者は、[グループ年金]を使用して次の処理を実行します。

■ グループ年金商品の定義と、年金プラン投資オプションの指定

■ 参加者のクラス、適格性ルール、および主要なグループ年金プランの取引先を含むグループ年金プランの定義

■ 有資格プラン参加者の追加

■ グループ年金のプラン参加者の登録と、参加者の受益者情報の記録

グループ年金のサンプルタスク図 2 に、エンドユーザーがグループ年金を管理するときに実行する一般的なサンプルタスクを示します。

図 2 グループ年金のサンプルタスク

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.072

Page 73: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

グループ年金の管理 ■ グループ年金プラン管理のプロセス

グループ年金プラン管理のプロセスここでは、グループ年金プランの管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明

します。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

次のリストに、管理者がグループ年金プランの管理で主に実行するタスクを示します。

■ 73 ページの「グループ年金商品の定義」

■ 74 ページの「グループ年金プランの定義」

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーがグループ年金プランの管理で主に実行するタスクを示します。

76 ページの「グループ年金プランの管理(エンドユーザー)」

グループ年金商品の定義実際のグループ年金プランを作成する前に、商品の管理者は最初にグループ年金商品を定義し、プラン参加者の投資

オプションを指定する必要があります。

グループ年金商品を定義するには

1 [管理-商品]画面 >[製品]ビューに移動します。

2 [新規およびリリース]ボタンをクリックし、次の手順を実行します。

■ [名前]フィールドに、このグループ年金商品の名前を入力します。

■ [金融商品タイプ]フィールドで、ドロップダウンリストから[退職]を選択します。

■ [商品]フォームで、[サブタイプ]ドロップダウンリストから[年金]を選択します。

3 名前をドリルダウンし、リンクバーの[グループ年金商品管理]をクリックします。

4 [資金調達方法]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

グループ年金商品の資金調達を定義するには

1 [グループ年金]画面 >[グループ年金管理リスト]ビューに移動します。

2 [商品]リストで、グループ年金商品を選択します。

3 [資金調達方法]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

4 [名前]フィールドで、このプランで利用可能な資金と投資を選択します。

5 [有効日]フィールドで、このプランがシステム内で利用可能になる日付を指定します。

グループ年金商品と資金調達を定義したあと、次のステップは取引先のグループ年金プランを作成することです(「グルー

プ年金プランの定義」を参照)。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 73

Page 74: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

グループ年金の管理 ■ グループ年金プランの定義

グループ年金プランの定義グループ年金プランを定義するには、エンドユーザーが次の処理を実行する必要があります。

■ グループ年金プランの定義:詳しくは、74 ページの「グループ年金プランを定義するには」を参照してください。

■ プランルールの指定:エンドユーザーは、[ルール]タブを使用して、選択したグループ年金プランを制御するルールのタイプを定義します。詳しくは、75 ページの「プランルールを指定するには」を参照してください。

■ 参加者のクラスの定義:エンドユーザーは、[クラス]タブで異なるグループのプラン参加者を定義します。詳しくは、75 ページの「プラン参加者のクラスを定義するには」を参照してください。

■ 主要なプランの取引先の記録:エンドユーザーは[担当者]タブを使用して、選択したプランに関連付けられている主要な取引先を定義します。これらの取引先は、プラン参加者ではないが、プラン管理者、受託者、または投資委員会のメンバーなど、選択したプランに関連付けられている主要な個々のスタッフによって構成されます。

詳しくは、75 ページの「主要なグループ年金プランの担当者を記録するには」を参照してください。

■ 請求情報の入力:エンドユーザーは、[請求先]タブを使用して、支払頻度と請求先住所など、詳細な支払情報を指定します。詳しくは、75 ページの「請求情報を入力するには」を参照してください。

グループ年金プランを定義するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 下側のフォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表に一部のフィールドを示します。

フィールド コメント

プランスポンサー グループ参加者にグループ年金を提供する企業または取引先に関連付けられている、

グループ年金プランを持つ企業または取引先。法人の追加については、39 ページの

「法人と投資家の追加(エンドユーザー)」を参照してください。

名前 [グループ年金商品管理]ビューで定義されたグループ年金商品。

グループ年金商品の定義については、73 ページの「グループ年金商品を定義するには」

を参照してください。

タイプ グループ年金プランのタイプ。次のオプションがあります。

■ Defined Benefit:プラン参加者が退職時に受け取る給付金額を定義するグループ

年金プラン。

■ Defined Contribution:各プラン参加者のためにプランスポンサーの年間プラン

に対する掛金について記述するグループ年金プラン。

サブタイプ 作成中のグループ年金プランのタイプを定義します。使用できる値は[タイプフィー

ルド]の選択によって異なります。

■ タイプが[定義済み利益]の場合、[最終給与]や[平均給与]などの利用可能

なオプションが表示されます。

■ タイプが[定義済み負担]の場合、[401(k)]、[403(b)]、[グループ企業年

金]、[グループ個人年金]、[グループステークホルダー年金(UK 固有)]などの

利用可能なオプションが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.074

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グループ年金の管理 ■ グループ年金プランの定義

プランルールを指定するには

1 [グループ年金]画面に移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [ルール]タブをクリックします。

4 [ルール]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。

プラン参加者のクラスを定義するには

1 [グループ年金]画面に移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [クラス]タブをクリックします。

4 [クラス]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 このプランの雇用主がスポンサーとなる場合は、[雇用主一致 %]フィールドに、該当するパーセントを入力します。

主要なグループ年金プランの担当者を記録するには

1 [グループ年金]画面に移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [担当者]タブをクリックします。

4 [担当者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 [顧客の役割]フィールドで、次のいずれかを選択します。

■ 管理者

■ Investment Committee

■ Trustee

請求情報を入力するには

1 [グループ年金]画面に移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [請求先]タブをクリックします。

4 [支払プラン]リストで、各プランのレコードを追加し、必要なフィールドを設定して、適切な数の支払プランを作成します。

5 下側のアプレットまでスクロールし、必要な支払情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 75

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グループ年金の管理 ■ グループ年金プランの管理(エンドユーザー)

グループ年金プランの管理(エンドユーザー)エンドユーザーがグループ年金プランを管理するには、次のタスクを実行します。

■ 利用可能なプランの資金と投資の表示:エンドユーザーは、[資金調達方法]タブで、特定のグループ年金プラン内で利用可能な資金と投資を確認します。詳しくは、76 ページの「グループ年金プラン内で利用可能な資金と投

資を表示するには」を参照してください。

■ 有資格プランメンバーの追加:エンドユーザーは、[有資格メンバー]タブでグループ年金プランの参加者を追跡

できます。詳しくは、76 ページの「有資格プランメンバーを追加するには」を参照してください。

■ プラン管理を追跡するサービスリクエストの作成:エンドユーザーは、[サービスリクエスト]タブを使用して、口座照会を含む一般的なプラン管理活動、参加者の掛金の変更、および参加者の担当者情報の更新を追跡できま

す。ユーザーは、このビューを使用して、特定のプランの機能と給付金への変更を追跡することもできます。詳しくは、76 ページの「グループ年金プランに関連付けられているサービスリクエストを作成するには」を参照してください。

■ グループ年金プラン参加者の登録:エンドユーザーが、[参加者]タブで新しいグループ年金の参加者を登録します。詳しくは、77 ページの「グループ年金プランの新しい参加者を登録するには」を参照してください。

■ 受益者情報の記録:エンドユーザーは、[受益者]タブのプラン参加者の受益者情報を記録します。詳しくは、77 ページの「参加者の受益者情報を記録するには」を参照してください。

■ グループ年金プランに関連付けられている活動と情報の作成:詳しくは、77 ページの「グループ年金プランに関連付けられている活動を作成するには」および 77 ページの「グループ年金プランに関連付けられているメモを作成するには」を参照してください。

資金調達の定義については、73 ページの「グループ年金商品の資金調達を定義するには」を参照してください。

グループ年金プラン内で利用可能な資金と投資を表示するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [資金調達方法]タブをクリックします。

有資格プランメンバーを追加するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [有資格メンバー]タブをクリックします。

4 [関係者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

グループ年金プランに関連付けられているサービスリクエストを作成するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [サービスリクエスト]タブをクリックします。

4 [サービスリクエスト]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 サービスリクエストの情報をさらに追加するには、サービスリクエスト番号のリンクをドリルダウンします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.076

Page 77: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

グループ年金の管理 ■ グループ年金プランの管理(エンドユーザー)

グループ年金プランの新しい参加者を登録するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [関係者]タブをクリックします。

4 [関係者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考: Siebel Insurance が[関係者]ビュータブの[雇用主一致 %]フィールドに自動的に値を入力するに

は、[クラス]フィールドに値を入力する必要があります。

5 [割り当て]フォームで、各資金または投資オプションにレコードを追加します。[資金調達方法]リストから該当する資金と投資のオプションを選択します。

参加者の受益者情報を記録するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [受益者]タブをクリックします。

4 [関係者]リストで参加者を選択します。

5 [受益者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考: % フィールドに入力されている値の合計が 100% になっていることを確認します。

関係者の追加については、77 ページの「グループ年金プランの新しい参加者を登録するには」を参照してください。

グループ年金プランに関連付けられている活動を作成するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [活動]タブをクリックします。

4 [活動]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

グループ年金プランに関連付けられているメモを作成するには

1 [グループ年金]画面 >[団体年金リスト]ビューに移動します。

2 [グループ年金]リストで、グループ年金プランを選択してプラン番号のリンクをドリルダウンします。

3 [備考]タブをクリックします。

4 [備考]リストでレコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 77

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グループ年金の管理 ■ グループ年金プランの管理(エンドユーザー)

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.078

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9 自動車保険の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 79 ページの「自動車保険の管理の概要」

■ 80 ページの「自動車保険管理のシナリオ」

■ 80 ページの「自動車保険管理のプロセス」

■ 81 ページの「自動車保険補償内容と補償額の追加」

■ 81 ページの「見積りの提示」

■ 82 ページの「割引の追加」

■ 83 ページの「保険への車両またはドライバーの追加」

■ 83 ページの「支払プランの設定」

■ 83 ページの「引受情報の追加」

■ 84 ページの「引受レポートのオーダー」

自動車保険の管理の概要Siebel Insurance では、「見積り」とは、まだ発行されていない保険証券です。自動車保険証券の見積りには、1 人

または複数の被保険ドライバー、1 台または複数の被保険車両、そうした車両およびドライバーのセット補償が含ま

れます。こうした料率およびリスク評価(引受)の変数の各バリエーションは、Siebel Insurance で、個別の見積

りによって表されます。新規の見積りは、顧客が照会する変数の組み合わせごとに作成されるので、通常は、複数の

見積りを作成した後に、顧客が選択して保険を購入します。

エンドユーザーは[自動車保険]画面で自動車保険を作成し、管理することができます。また、新規の保険、または

変更が発生した既存の保険に対して、見積りを発行できます。管理者は、[保険管理]ビューで自動車保険の補償内容

と補償額を追加できます。

すべての保険画面に共通するビューについては、150 ページの「保険画面に共通のビュー」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 79

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自動車保険の管理 ■ 自動車保険管理のシナリオ

自動車保険管理のシナリオこのシナリオでは、ライセンスを持つ営業員によって実行されるサンプルタスクを示します。実際のワークフローは

各企業のビジネス要件によって異なります。

このシナリオでは、自動車保険会社のライセンスを持つ営業員が見込み顧客と電話で話しています。

営業員は、[簡易見積り]ビューを使って、最初の見積りを提示するための十分な情報を顧客に求めます。そして、引

受情報を追加し、引受レポートを実行して、その他の必要な情報を取得します。次に、車両保険の補償内容と補償額

に関する情報を入力します。さらに、保険割引の調整分を追加し、改訂後のデータを外部の料率シミュレーションに

入力することによって、求められた保険料を表示します。営業員は、見込み客に見積りを口頭で伝えて通話を終えま

した。

翌日、見込み客から保険の購入をほぼ決定しているが免責金額が $100 ではなく $250 の場合の見積りが新たに必要

との電話があった、という電子メールを受信します。

2 回目の電話で、見積りを提示された保険を購入する意思を、見込み客が確認しました。最終的な契約発行に向けて、

見積りを用意する必要があります。ここでの作業としては、被保険車両に対して、先取特権を有する関係者について

の情報を収集し、請求や支払の手配についての情報を確認します。次に、保険証券を発行してそれに対して請求が行

えるように、会社で定められている手順に従って保険証券を提出します。

このシナリオでは、エンドユーザーは自動車保険情報を管理する営業員です。エンドユーザーは、情報を入力して、

次のことを行います。

■ 自動車保険の見積りの提示

■ 引受情報の追加

■ 引受レポートのオーダー

■ 適切な割引の追加

■ 保険への車両またはドライバーの追加

■ 支払プランの設定

自動車保険管理のプロセスここでは、自動車保険の管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。

実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

ここでは、次に示す管理者の手順について説明します。

■ 81 ページの「自動車保険補償内容と補償額の追加」

備考:[保険管理]画面でエントリを変更できるのは、Siebel 管理者などの必要とされる管理権限を持つユーザーだ

けです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.080

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自動車保険の管理 ■ 自動車保険補償内容と補償額の追加

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーが自動車保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 81 ページの「見積りの提示」

■ 83 ページの「引受情報の追加」

■ 84 ページの「引受レポートのオーダー」

■ 82 ページの「割引の追加」

■ 83 ページの「保険への車両またはドライバーの追加」

■ 83 ページの「支払プランの設定」

自動車保険補償内容と補償額の追加[管理-保険]ビューでは、自動車保険の補償内容、ドライバーの補償内容、および補償額に追加や変更を行うことが

できます。既存のフィールドを使って自動車保険補償のデフォルトの補償限度額や免責金額を定義したり、SiebelTools を使ってフィールドを追加したりできます。詳しくは、『Configuring Siebel Business Applications』を

参照してください。

自動車保険補償内容と補償額を追加するには

1 [サイトマップ]>[管理-保険]>[自動車保険補償内容]に移動します。

2 [補償内容確認]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考:[車両タイプ]フィールドを Null のままにすると、補償内容をドライバーの補償内容として使用できます。

[車両タイプ]フィールドで[個人乗用車]を選択すると、補償内容を自動車の補償内容として使用できます。

3 [補償額]リストまでスクロールします。

4 [補償額]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

見積りの提示Siebel Insurance では、見積りはまだ発行されていない保険証券です。新規の保険、または既存の保険の変更に対し

て、見積りを提示できます。[簡易見積り]ビューでは、保険と料率の基本情報をよりすばやく収集できます。[簡易見

積り]ビューを通じて収集した情報は、当初保険料を見積もるのに必要な最低限の料率算出情報です。

自動車保険の見積りを提示するには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 新しい保険を作成するか、既存の保険を選択して、保険番号をドリルダウンします。

3 [簡易見積り]タブをクリックします。

4 [車両]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 [ドライバ]リストで、レコードを追加します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 81

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自動車保険の管理 ■ 割引の追加

6 [ドライバの追加]ダイアログボックスで、次のいずれかを実行します。

■ 既存のレコードを選択するには、レコードを選択して[OK]をクリックします。

■ 新規レコードを追加するには、[新規]をクリックし、フィールドに情報を入力します。

備考:[プライマリ]を選択してドライバーを追加すると、[保険/見積り]フォームの[プライマリ]フィール

ドに自動的に情報が入力されます。

7 [料率モデル]タブをクリックします。

補償範囲は(設定により)標準セットにデフォルト設定したり、さらに見積りを細かく出すために、[料率モデ

ル]ビューを通じて、編集したりすることも可能です。さらにデータを収集して、見積りの引受や管理を支援で

きます。

8 [車両補償内容]リストでレコードを追加し、補償内容と金額を選択することができます。

備考: 保険料を手動で追加するか、会社で保険料を見積もるときに使用しているソフトウェアプログラムを起動

する[評価]ボタンを追加する Siebel アプリケーションを設定できます。

エンドユーザーは[複数車両料率モデル]タブ内で、保険に関連するすべての車両、補償内容、および保険料の概要

を表示できます。このビューに表示される情報は、[料率モデル]ビューに入力した情報ですが、その形式が異なります。

保険に関連するすべての車両、補償内容、および保険料の概要を表示するには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、目的の保険をドリルダウンします。

3 [複数車両料率モデル]タブをクリックします。

■ 表示されていない追加車両を確認するには、[次の車両セット]をクリックします。

■ 前のビューに戻るには、[前の車両セット]をクリックします。

割引の追加エンドユーザーが見積りまたは保険証券を作成したら、その保険の保険割引、ドライバー割引、車両割引を追加でき

ます。

割引を追加するには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、目的の保険をドリルダウンします。

3 [割引]タブをクリックします。

4 該当するリストにレコードを追加し、必要なフィールドをすべて設定します。

■ 保険割引:長期顧客の割引など、保険割引を追加します。

■ ドライバー割引:優良ドライバー割引など、ドライバー割引を追加します。

■ 車両割引:盗難防止割引など、車両割引を追加します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.082

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自動車保険の管理 ■ 保険への車両またはドライバーの追加

保険への車両またはドライバーの追加エンドユーザーは、車両またはドライバーを既存の保険に追加できます。

車両またはドライバーを保険に追加するには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、目的の保険をドリルダウンします。

3 [簡易見積り]タブをクリックします。

4 ドライバーを追加するには、[ドライバ]リストまでスクロールし、レコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。

5 車両を追加するには、[車両]リストまでスクロールし、レコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。

支払プランの設定エンドユーザーは、支払方法の詳細などの支払プランを自動車保険証券に設定できます。

自動車保険に支払プランを設定するには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、目的の保険をドリルダウンします。

3 [支払プラン]タブをクリックします。

4 [支払プラン]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

引受情報の追加自動車保険について、見積りの提示や申し込みの受理を終えたら、その保険に関係するドライバーと車両について、

引受レポートのオーダーに使用する情報を追加できます。

引受情報を追加するには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、目的の保険をドリルダウンします。

3 次の適切なタブをクリックします。

■ 引受:保険加入歴に対するクエリーや、保険加入歴、請求歴、または住宅情報の追加を行います。

■ 事故/違反:[事故/違反]リストを使って、各ドライバーの事故および違反に関する情報を追加します。

備考: 表示されるリストとフォームは、選択した車両のタイプによって異なります。

4 選択したリストまたはフォームにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 83

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自動車保険の管理 ■ 引受レポートのオーダー

引受レポートのオーダーエンドユーザーは、保険証券、ドライバー、車両に関する必要な情報を追加したら、保険の引受レポートをオーダー

できます。引受レポートの例には、自動車、信用調査機関、罹災歴のレポートがあります。

引受レポートをオーダーするには

1 [自動車保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、目的の保険をドリルダウンします。

3 [引受レポート]タブをクリックします。

4 [引受レポート]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 会社で定められている手続きに従って、オーダーを出します。

備考: 引受レポートのオーダー提出用に会社で使用しているソフトウェアプログラムを起動する[オーダー]ボ

タンを追加するように、Siebel アプリケーションを設定することができます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.084

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10 請求の管理

この章では、Siebel Insurance における請求の管理について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

■ 86 ページの「請求の管理の概要」

■ 88 ページの「請求の開始および管理のシナリオ:資産の損害」

■ 88 ページの「請求の開始および管理のシナリオ:自動車の損害」

■ 90 ページの「請求管理のプロセス」

■ 91 ページの「Siebel Insurance eService の請求センター検索の概要」

■ 92 ページの「Siebel Insurance eService の請求センター検索機能の設定」

■ 93 ページの「ワークフロープロセスの活動化」

■ 94 ページの「準備金コードの管理」

■ 95 ページの「損害コードの管理」

■ 96 ページの「請求査定人の限度額の管理」

■ 96 ページの「従業員階層の管理」

■ 97 ページの「Insurance Services Office(ISO)との統合」

■ 100 ページの「外国資産管理局との統合」

■ 101 ページの「保険の有効性および補償内容の確認(エンドユーザー)」

■ 101 ページの「初回損害通知の作成(エンドユーザー)」

■ 102 ページの「関係者の詳細の記録(エンドユーザー)」

■ 103 ページの「被保険物および被害物件の詳細の記録(エンドユーザー)」

■ 104 ページの「請求イベントの管理(エンドユーザー)」

■ 104 ページの「請求査定人への請求の割り当て(エンドユーザー)」

■ 105 ページの「ISO データベースとの請求の照合(エンドユーザー)」

■ 107 ページの「活動プランの作成(エンドユーザー)」

■ 107 ページの「請求要素の割り当て(エンドユーザー)」

■ 108 ページの「専門家チームへの請求の割り当て(エンドユーザー)」

■ 109 ページの「査定の追加(エンドユーザー)」

■ 110 ページの「請求の文書の添付(エンドユーザー)」

■ 110 ページの「警察および消防からのレポートの追跡(エンドユーザー)」

■ 110 ページの「補償内容および準備金について」

■ 111 ページの「準備金の作成(エンドユーザー)」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 85

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請求の管理 ■ 請求の管理の概要

■ 115 ページの「準備金の管理(エンドユーザー)」

■ 117 ページの「請求レコードの作成(エンドユーザー)」

■ 117 ページの「支払いレコードの生成(エンドユーザー)」

■ 118 ページの「請求書に関連する支払いの追跡(エンドユーザー)」

■ 118 ページの「決済支払いの発行について(エンドユーザー)」

■ 122 ページの「決済支払いの発行(エンドユーザー)」

■ 123 ページの「一括支払いの実行(エンドユーザー)」

■ 123 ページの「支払いに対する請求書および請求の表示(エンドユーザー)」

■ 124 ページの「回復情報の管理(エンドユーザー)」

■ 128 ページの「回復支払いレコードの作成(エンドユーザー)」

■ 129 ページの「不正行為情報の管理(エンドユーザー)」

■ 132 ページの「Business Rules Processor および請求のロジックについて」

■ 136 ページの「請求ワークフロー」

請求の管理の概要Siebel Personal Lines Claims を使用することで、エージェント、コールセンター要員、そして請求査定人は、損

害通知情報の捕捉、請求情報と活動の表示、請求と顧客および保険証券情報との結びつけを行うことができます。事

故および請求情報は、請求、保険サービス、セールス、引受など、複数のビジネスユニットにわたって共有されるた

め、顧客の全体像が提示されます。

請求管理は、保険会社との共同業務においてきわめて重要な作業です。そこで、Siebel の請求管理機能は、従来の請

求管理システムなどの他のソフトウェアコンポーネントに組み入れることが可能であり、統合ソリューションを提供

します。

エンドユーザーは、[請求]画面を使って、請求を開いてトラッキングしたり、サービスリクエストなど請求に割り当

てられた活動をトラッキングしたりできます。

請求管理のプロセス全体は、次のようなプロセスで構成されます。

■ 請求の受け入れおよび初回損害通知(FNOL):コールセンターエージェントが、初回損害通知を作成して、保

険契約者から必要な詳細を記録し、請求査定人に請求を割り当てます。

■ レビューおよび割り当て:請求査定人が、請求をレビューして、請求の一部を他のメンバーまたはサードパーティ

に割り当てます。たとえば、請求査定人は、損害を査定するために査定人を割り当てたり、ガラス販売業者など

のサードパーティベンダーに請求要素を割り当てることができます。

■ 予約および調整:請求査定人が、請求に対する支払いを行うための準備金を作成します。

■ 決済:請求査定人が、保険契約者に対して必要な支払いを行い、請求を決済します。

■ 特別チームによる調査:請求査定人は、請求プロセス全体を通じて、代位弁済チームや不正行為チームなどの特別

チームに請求を割り当てることができます。割り当てられた請求は、特別チームの調査員によって処理されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.086

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請求の管理 ■ 請求の管理の概要

保険請求の用語

次の定義は、Siebel Claims を理解するのに役立ちます。

■ 査定:資産の保険価額または損害の額を決定するための調査。

■ 仲裁:保険会社と、被保険者またはベンダーが、サードパーティによる決定を受け入れ、請求に関する紛争の決

済に同意する手順。

■ 対人賠償責任補償:自動車保険のうち、保険契約者が第三者に与えた傷害を補償する部分。

■ 災害:被保険物に対して一定の合計額(現在は 2,500 万ドル)を超える重大な損害を引き起こす、単一、また

は密接に関連した一連の出来事。

■ 一般車両保険:自動車保険のうち、保険契約者の車に対する、他車との衝突以外の原因による損害(火災、爆発、

地震、洪水、および暴動を含む)、および盗難による損害を補償する部分。

■ 免責金額:損害のうち、保険契約者によって支払われる額。指定金額、請求金額の割合、または給付金が支払わ

れるまでに経過する必要がある指定期間のいずれか。

■ ファーストパーティ補償:保険契約者自身の資産または身体に対する補償。無過失特約付自動車保険では、ファー

ストパーティ保証によって傷害の費用が支払われます。最も補償範囲が広い無過失特約付自動車保険法の州では、

保険の個人傷害保護(PIP)部分によって、医療費、逸失所得、葬儀費用に加えて、負傷者が子供の養育などの

サービスを提供できない場合は代替サービス費用が支払われます。

■ 不正行為:保険契約者が、本来支払われない保険金の支払いを受けるために、故意に虚偽の申し立てまたは秘匿

を行うこと。または、保険会社の管理職、従業員、エージェント、およびブローカーが、金銭目的で虚偽の申し

立てまたは不当な表示を行うこと。

■ 損害コスト:保険料率のうち、請求および請求の調整コストを補償するために使用される部分。保険会社は通常、

将来の損害コストを見積り、費用、利益、および支払備金を加えて料率を決定します。

■ 無過失保険:ドライバが自身の保護のために保険に加入する義務を負うと同時に、他のドライバに対する損害賠

償の訴訟能力を制限する自動車保険の制度。

■ 代位弁済:保険会社が損害保険金を支払った後に、法的に賠償責任を負う他の当事者から保険金を回復するため

の法的手続き。

■ 財貨救出:保険会社が、請求に対して支払った後で損害を減らすために引き受ける、損害を受けた資産。保険会

社は、請求に対して支払いを行った資産(大きな被害を受けた車両など)の財貨救出権を取得します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 87

Page 88: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

請求の管理 ■ 請求の開始および管理のシナリオ:資産の損害

請求の開始および管理のシナリオ:資産の損害このシナリオでは、請求処理係によって実行されるサンプルタスクを取り上げます。実際のワークフローは各企業の

ビジネス要件によって異なります。

損害保険会社の請求処理係が、住居に侵入された保険契約者からの電話に応対しています。請求処理係は、保険契約

者の保険が有効であり、補償内容が適切であることを最初に確認する必要があります。

この初回損害通知をレポートするために、担当者は[請求]画面に移動し、新規の請求レコードを作成することによ

り、Siebel Insurance 内で請求ファイルを開きます。請求処理係は、損害発生日を入力し、損害発生時に有効であっ

た保険を選択します。次に、強盗に関する詳細を収集するために、[事故状況]ビューに移動します。

そして、[損害物件]ビューで損害を受けた被保険項目の詳細なリストを作成します。次に、[事故証明/火災証明]

ビューを使って、強盗に関する保険レポートのオーダーを初期化します。盗難物に家財の宝石が含まれていたことか

ら、その盗難物の評価額をドキュメント化するために[査定]ビューに移動します。最後に、この盗難物の補償内容

をドキュメント化します。

以降の数週間で、他のビューを使って、予約や回復(代位弁済または財貨救出)などの調整プロセスをトラッキング

できます。請求の決済が済むと、支払明細書を追加します。

このシナリオでは、エンドユーザーは請求処理係です。エンドユーザーは情報を入力して、次のことを行います。

■ 損害に関する請求を作成し、その詳細を記録します。

■ 損害を担当者に関連付けます。

■ リストを作成し、盗難された被保険項目の価値および補償内容を記録します。

■ 必要に応じて、警察または消防からのレポートを記録します。

■ 調整プロセスを追跡し、支払明細を記録します。

請求の開始および管理のシナリオ:自動車の損害このシナリオでは、コールセンターエージェントおよび請求査定人によって実行されるサンプルタスクを紹介します。

実際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。

保険会社のコールセンターエージェントが、交通事故で自動車を損傷した保険契約者からの電話に応対しています。

コールセンターエージェントは、保険契約者の保険が有効であり、補償内容が適切であることを最初に確認する必要

があります。

初回損害通知をレポートするために、コールセンターエージェントは[請求]画面に移動し、新規の請求レコードを

作成することにより、Siebel Insurance 内で請求ファイルを開きます。コールセンターエージェントは、損害発生

日を入力し、損害発生時に有効であった保険を選択します。次に、車の損害および死傷者の有無に関する詳細を収集

するために、[事故状況]ビューに移動します。

コールセンターエージェントは、担当者および取引先情報を収集するために、[関係者]ビューに移動します。次に、

損傷した車および発生した損害に関する詳細を収集するために、[被保険物]ビューに移動します。

コールセンターエージェントは、請求を請求査定人に割り当てます。請求査定人は、請求をレビューして、必要に応

じて請求の一部を他のメンバーまたはサードパーティに割り当てます。請求査定人は、評価の際、保険契約者が同じ

車に関してすでに他の保険会社に請求を申し込んでいるかどうかを確認するために、[ISO データベース検索]ビュー

に移動します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.088

Page 89: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

請求の管理 ■ 請求の開始および管理のシナリオ:自動車の損害

請求査定人は、[活動プラン]ビューで適切な損害コードに基づいた活動プランを作成し、損害を査定する特定の査定

人に活動を割り当てます。請求査定人は、請求要素を作成し、必要に応じて、損傷を修理する修理業者やカーウィン

ドウを交換するガラス販売業者などのサードパーティベンダーに、請求要素を割り当てます。

次のステップは、準備金の設定です。準備金とは、保険会社が請求に対する支払いのために確保しておく一定の金額

です。請求査定人は、[損害詳細-自動]ビューに移動して、保険に適用される補償内容のための準備金を作成しま

す。次に、[準備金]ビューに移動して、準備金を開きます。

後で、請求査定人は、請求と関連付けられた請求書を受け取り、[請求]画面 >[請求]ビューで各請求書のレコー

ドを作成します。[請求]画面 >[請求]ビューで[支払の生成]ボタンをクリックして、請求書の支払いレコード

を作成します。請求査定人は、[支払]ビューに移動し、[支払の送信]ボタンをクリックして必要な支払いを行い、

請求を決済します。

請求査定人は、請求プロセス全体を通じて、代位弁済チームや不正行為チームなどの専門家チームに請求を割り当て

ることができます。割り当てられた請求は、それぞれの分野の専門家チームによって処理されます。

このシナリオでは、エンドユーザーはコールセンターエージェントおよび請求査定人です。エンドユーザーは情報を

入力して、次のことを行います。

■ 申立人の保険が有効であり、補償内容が適切であることを確認します。

■ 損害に関する請求を作成し、その詳細を記録します。

■ 損害を担当者および取引先に関連付けます。

■ 車に対する損害の詳細を記録します。

■ 申立人が同様の請求を別の保険会社に申請していないか確認します。

■ 活動プランを作成して、査定人に活動を割り当てます。

■ 適切なサードパーティベンダーに請求要素を割り当てます。

■ 準備金を作成して開きます。

■ 請求書の詳細を記録します。

■ 支払いを生成して送信します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 89

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請求の管理 ■ 請求管理のプロセス

請求管理のプロセスここでは、請求の管理時に管理者およびエンドユーザーが実行するタスクについて説明します。実際のプロセスは、

各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の請求管理手順

次のリストに、管理者が請求の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 92 ページの「Siebel Insurance eService の請求センター検索機能の設定」

■ 94 ページの「準備金コードの管理」

■ 95 ページの「損害コードの管理」

■ 96 ページの「請求査定人の限度額の管理」

■ 96 ページの「従業員階層の管理」

■ 97 ページの「Insurance Services Office(ISO)との統合」

■ 100 ページの「外国資産管理局との統合」

エンドユーザーの請求管理手順

次のリストに、コールセンターエージェントが初回損害通知(FNOL)の作成で主に実行するタスクを示します。

■ 101 ページの「保険の有効性および補償内容の確認(エンドユーザー)」

■ 101 ページの「初回損害通知の作成(エンドユーザー)」

■ 102 ページの「関係者の詳細の記録(エンドユーザー)」

■ 103 ページの「被保険物および被害物件の詳細の記録(エンドユーザー)」

■ 104 ページの「請求イベントの管理(エンドユーザー)」

■ 104 ページの「請求査定人への請求の割り当て(エンドユーザー)」

次のリストに、請求査定人が請求のレビューおよび割り当てで主に実行するタスクを示します。

■ 105 ページの「ISO データベースとの請求の照合(エンドユーザー)」

■ 107 ページの「活動プランの作成(エンドユーザー)」

■ 107 ページの「請求要素の割り当て(エンドユーザー)」

■ 108 ページの「専門家チームへの請求の割り当て(エンドユーザー)」

■ 109 ページの「査定の追加(エンドユーザー)」

■ 110 ページの「請求の文書の添付(エンドユーザー)」

■ 110 ページの「警察および消防からのレポートの追跡(エンドユーザー)」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.090

Page 91: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

請求の管理 ■ Siebel Insurance eService の請求センター検索の概要

次のリストに、請求査定人が準備金の作成および請求の調整で主に実行するタスクを示します。

■ 110 ページの「補償内容および準備金について」

■ 111 ページの「準備金の作成(エンドユーザー)」

■ 115 ページの「準備金の管理(エンドユーザー)」

次のリストに、請求査定人が請求の決済で主に実行するタスクを示します。

■ 117 ページの「請求レコードの作成(エンドユーザー)」

■ 117 ページの「支払いレコードの生成(エンドユーザー)」

■ 118 ページの「請求書に関連する支払いの追跡(エンドユーザー)」

■ 118 ページの「決済支払いの発行について(エンドユーザー)」

■ 122 ページの「決済支払いの発行(エンドユーザー)」

■ 123 ページの「一括支払いの実行(エンドユーザー)」

■ 123 ページの「支払いに対する請求書および請求の表示(エンドユーザー)」

次のリストに、特別チームの調査員が請求の調査で主に実行するタスクを示します。

■ 124 ページの「回復情報の管理(エンドユーザー)」

■ 128 ページの「回復支払いレコードの作成(エンドユーザー)」

■ 129 ページの「不正行為情報の管理(エンドユーザー)」

Siebel Insurance eService の請求センター検索の概要Siebel Insurance eService のホームページの[連絡先]アプレットには、[近郊の請求センターを検索]ハイパー

リンクがあります。「Insurance Member」の役割を持つユーザーは、このリンクをクリックすると開くアプレット

で、ドロップダウンリストから所在地属性を選択し、その所在地属性に基づいてパラメトリック検索を実行できます。

Siebel Insurance eService については、『Siebel eService Administration Guide Addendum for IndustryApplications』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 91

Page 92: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

請求の管理 ■ Siebel Insurance eService の請求センター検索機能の設定

Siebel Insurance eService の請求センター検索機能の設定このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

Claims Centers Locator 機能を設定するには、管理者は次の作業を行う必要があります。

■ 各支店の地域を表す地域コードのインポート

■ 請求センターの所在地の入力

■ 請求センターの所在地への経度と緯度の割り当て

地域コードデータ地域コードは、地域を表すためのデータです。米国の地域コードは、Siebel Insurance の各ライセンスコピーに収

録されています。地域コードデータのインポートについては、『Siebel eService 管理ガイド』を参照してください。

請求センターの所在地の入力請求センターの所在地を検索する場合、エンドユーザーが入力した場所とシステム内の請求センター情報が照合され

ます。管理者は[部署]画面を使用して、請求センターの所在地情報を入力します。

請求センターの所在地情報を入力するには

1 [サイトマップ]>[管理-マーケティング]>[部署]に移動します。

2 [部署]リストで、レコードを追加します。

3 [部署]フォームで次のことを行います。

a [名前]フィールドに、この請求センターの名前を入力します。

b [タイプ]フィールドで[請求センター]を選択します。

c [住所]フィールドで、この請求センターの所在地を入力します。

d 必要なフィールドにデータを入力します。

4 サイトのサービスを追加するには、[部署サービス]リストまでスクロールしてレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 営業時間を追加するには、[営業時間]リストにレコードを追加して、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.092

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請求の管理 ■ ワークフロープロセスの活動化

経度と緯度の割り当てSiebel Insurance 請求センター検索機能は緯度と経度を使って請求センターを検索します。経度と緯度がわからな

い場合は、これらのフィールドを空白にしておいてください。[市]、[都道府県]、[〒]、[国]の各フィールドに正し

い情報を入力すると、レコードの保存時に経度と緯度が自動的に生成されます。

備考:[市]、[都道府県]、[〒]、[国]のうち、いずれかのフィールドの値が間違っていると、経度と緯度の値が生

成されません。たとえば、郵便番号が間違っている場合はエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するに

は、[アプリケーション管理]の[郵便番号管理]ビューに移動して、その都道府県、市、および郵便番号の組み合わ

せに対する[Geo]の値がロードされていることを確認します。詳しくは、『Siebel eService 管理ガイド』を参照

してください。

請求センター検索機能に新しいセンターを追加するには

1 [サイトマップ]>[管理-アプリケーション]>[ブランチ検索]に移動します。

2 [追加情報]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

3 [名前]フィールドに支店の名前を入力します。

4 [部署]フィールドで、サイトを選択します。

サイトの追加については、92 ページの「請求センターの所在地情報を入力するには」を参照してください。

レコードの保存時に、[緯度]フィールドおよび[経度]フィールドに自動的に入力されます。

ワークフロープロセスの活動化Siebel Claims では、多くのワークフロープロセスが使用されます。ワークフロープロセスは、たとえば、ユーザー

が[支払の送信]ボタンなどの特定のボタンをクリックすると活動化されます。Siebel Claims を使用するには、こ

のようなワークフロープロセスを活動化する必要があります。

ワークフロープロセスについては、136 ページの「請求ワークフロー」を参照してください。

ワークフロープロセスを活動化するには

1 [管理-ビジネスプロセス]画面 >[ワークフローの配置]ビューに移動します。

2 [レポジトリワークフロープロセス]リストでクエリーを使用して、[名前]フィールドに「claims」という単語が含まれているプロセスをすべて検索します。

備考:「*Claims*」と指定してクエリーを実行できます。

3 ステータスが[無効]になっているワークフローをすべて活動化します。

a ワークフロープロセスのレコードを選択します。

b [アクティブにする]をクリックします。

ワークフロープロセスが活動化します。

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請求の管理 ■ 準備金コードの管理

準備金コードの管理特定の準備金に対して準備金コードを定義して、準備金の値の計算方法を決定できます。準備金にデフォルト値を指

定するかどうか、および指定したデフォルト値を上書きできるかどうかを決定できます。準備金コードは、[管理-保

険]画面 >[損害コード]ビューと、[請求]画面の[損害詳細-自動]ビュー、[損害詳細-プロパティ]ビュー、

および[準備金]ビューで使用します。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

準備金コードを追加するには

1 [管理-保険]画面 >[準備金コード]ビューに移動します。

2 [準備金コード管理]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

コード コードを入力します。

タイプ 準備金のタイプを選択します。

■ マニュアル:請求査定人が準備金コードを作成するとき

に、値が設定されます。

■ 要素:準備金にデフォルト値を指定します。

■ 計算済み:準備金の値は、ビジネスサービスによってリ

アルタイムで計算されます。

備考: 顧客は、実装時にこのビジネスサービスを開発す

る必要があります。

要素費用 [要素]タイプの準備金のデフォルト値を入力します。準備金

が開かれたとき、準備金にはこの値が設定されます。

上書きを許可し

ますか ?請求査定人が準備金のデフォルト値を上書きできるかどうか

を指定します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.094

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請求の管理 ■ 損害コードの管理

損害コードの管理特定のタイプの損害に損害コードを定義して、その損害コードにデフォルトの活動プランテンプレートおよびデフォ

ルトの補償内容を関連付けることができます。

活動プランの関連付けは、[請求]画面 >[活動プラン]ビューで使用します。損害コードを入力して[デフォルト

プラン]ボタンをクリックすると、その損害コードのデフォルトの活動プランが作成されます。

デフォルトの補償内容の関連付けは、[請求]画面 >[損害詳細-自動]ビューおよび[損害詳細-プロパティ]ビュー

で、デフォルトの補償内容データの入力に使用されます。ユーザーは、これらのビューから、各補償内容の適切な準

備金を作成できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

損害コードを追加するには

1 [管理-保険]画面 >[損害コード]ビューに移動します。

2 [損害コード管理]リストで、新しいレコードを作成して、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

3 [活動プラン]リストで、損害コードのデフォルトの活動プランのレコードを追加し、[テンプレート]フィール

ドおよび[説明]フィールドに情報を入力します。

[管理-データ]画面 >[活動テンプレート]ビューで、活動プランを設定する必要があります。

4 [補償]リストで、必要な補償内容のレコードを追加し、フィールドに情報を入力します。

この補償内容リストで作成された補償内容は、特定の損害コード用に開く準備金を推奨するために使用されます。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

コード 損害コードを入力します。

LOB 損害コードに関連付けられたビジネスライン([自動]または

[プロパティ])を選択します。

有効 ? 損害コードが有効かどうかを指定します。

フィールド 説明

補償内容 補償内容を選択します。

評価地 評価地が表示されます。

タイプ 補償内容のタイプが表示されます。

積立コード 補償内容に関連付けられた準備金コードを選択します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 95

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請求の管理 ■ 請求査定人の限度額の管理

請求査定人の限度額の管理請求査定人に対して、準備金レベルと請求レベルの両方の限度額を設定できます。

各準備金コードに対して、準備金および支払いの限度額を設定できます。また、従業員に対して、請求の準備金の合

計額および支払いの合計額の限度額を設定できます。

準備金および支払いの限度額はそれぞれ、ユーザーが[公開準備金]ボタン([準備金]ビュー)および[支払の送

信]ボタン([支払]ビュー)をクリックしたときに確認されます。詳しくは、115 ページの「準備金の管理(エンド

ユーザー)」および 118 ページの「決済支払いの発行について(エンドユーザー)」を参照してください。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

請求査定人の限度額を設定するには

1 [管理-ユーザー]>[従業員]画面に移動します。

2 従業員レコードを選択します。

3 [従業員]リストで、必要な値を入力します。

■ 留保額合計:請求に対して従業員が指定可能な準備金の限度額

■ 支払金額合計:請求に対して従業員が指定可能な支払いの限度額

4 [請求準備金制限]タブをクリックします。

5 各準備金コードで、必要な値を入力します。

■ 準備金制限:この準備金タイプに対して従業員が指定可能な準備金の最高額

■ 支払限度:この準備金タイプに対して従業員が指定可能な支払いの最高額

従業員階層の管理請求査定人が[公開準備金]ボタン([準備金]ビュー)および[支払の送信]ボタン([支払]ビュー)をクリック

すると、Siebel Insurance によって、補償内容および請求の合計に対する準備金または支払いの限度額が確認され

ます。限度額が十分でない場合、請求査定人の管理者は、準備金または支払いを承認するように求められます。

したがって、各請求査定人の管理者を決定するために、従業員階層を設定する必要があります。従業員階層は、[管理

-グループ]画面 >[役職]ビューで設定します。詳しくは、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してく

ださい。

備考: 従業員および管理者を、その役割のプライマリとして設定する必要があります。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.096

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請求の管理 ■ Insurance Services Office(ISO)との統合

従業員階層の設定例

ここでは、請求の支払いまたは準備金の承認のための従業員階層の設定例を示します。この設定方法は、それぞれの

ビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

2 人の従業員 Chacko および Chandra がいます。役割「Position1」および「Position2」を使用して、Chandra を

Chacko の管理者として設定します。「Position2」を「Parent1」の親役割として設定する必要があります。

従業員階層を設定するには

1 [管理-グループ]画面 >[役職]ビューに移動します。

2 [親役割]フィールドで、「Position2」を「Position1」の親役割として設定します。

3 「Position1」のレコードを選択し、[名前(姓)]フィールドに「Chacko」と入力します。

4 「Position2」のレコードを選択し、[名前(姓)]フィールドに「Chandra」と入力します。

これにより、Chacko が請求査定人である場合、Chacko が限度額を超えた準備金を開こうとすると、その内容

が承認のために Chandra に送信されます。

Insurance Services Office(ISO)との統合ISO ClaimSearch データベースは、米国内のみで運営されている組織 Insurance Services Office(ISO)が所

有する、保険の不正行為検出システムです。

ISO は、世界最大の民間データベースの 1 つです。このデータベースには、徴収された保険料と、参加する保険会社

から支払われた保険金の、詳細な記録が格納されています。ISO のメンバーになった保険会社は、請求情報を ISOに送信して、同様の請求が別の保険会社に申請されていないか確認できます。

エンドユーザーは、[ISO データベース検索]ビューを使用して、申立人が同様の請求を別の保険会社に申請してい

ないか確認します。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

保険会社が ISO との統合を行うには、ISO のメンバーとなり、関連費用を支払う必要があります。次に、ISO と統

合する手順を示します。

■ 98 ページの「ISO システム属性の設定」

■ 98 ページの「ISO ランタイムイベントの確認」

■ 99 ページの「認証ルールの確認」

■ 99 ページの「ISO Search Response 用の指定サブシステムの作成」

■ 100 ページの「ISO によって割り当てられた会社 ID の構成」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 97

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請求の管理 ■ Insurance Services Office(ISO)との統合

ISO システム属性の設定

[管理-アプリケーション]画面を使用して、表 4 に示すシステム属性を構成する必要があります。これらの値はシー

ドデータとして使用できますが、[ISO 接続情報]、[ISO 顧客ログイン ID]、および[ISO パスワード]システム属

性には、保険会社の適切な値が割り当てられていることを確認する必要があります。

システム属性の設定については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』の継続して実行する管理タスクについての

章を参照してください。

ISO ランタイムイベントの確認

ISO Search Request ワークフローを起動するランタイムイベントの構成を確認する必要があります。この確認は、

[管理-ランタイムイベント]画面で行います。表 5 に、ランタイムイベントおよび関連付けられたアクションセッ

ト ISO Integration のデータを示します。

このデータは、Siebel レポジトリでシードデータとして使用できます。

表 4 ISO システム属性

システム属性名 システム属性値

ISO クライアントアプリケーション名 クライアントアプリケーション名。ISO ClaimSearch の

米国の顧客の場合、XML_TEST です。

ISO クライアントアプリケーション

バージョン

クライアントアプリケーションのバージョン。ISOClaimSearch の米国の顧客の場合、1.0 です。

ISO 接続情報 ISO アプリケーションの URL。

ISO 顧客ログイン ID 顧客のログイン ID。各顧客は、ISO から一意のユーザー

ID を割り当てられます。

ISO パスワード クリアテキストのパスワード。パスワードは、ISO によっ

て割り当てられます。

表 5 ISO ランタイムイベントのデータ

順番

オブジェクトタ

イプ オブジェクト名 イベント サブイベント

アクションセッ

ト名

1 ビジネスコン

ポーネント

INS Claims ISO Search

InvokeMethod EventMethodSubmit

ISO Integration

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.098

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請求の管理 ■ Insurance Services Office(ISO)との統合

認証ルールの確認

INS Claims ISO Integration Validation という認証ルールセットで、ISO 検索リクエストが送信される前に適用

する必要がある認証ルールを指定します。

構成済みのルールセットは、[管理-データの確認]画面で確認できます。

認証ルールにより、ISO 検索で必須のいくつかのフィールドが請求レコードに存在するかが確認されます。確認される

フィールドは、[会社 ID]、[保険番号]、および[事故日]です。認証ルールは、Siebel レポジトリでシードデータと

して使用できます。このルールは、FINS Claims ISO Search Request ワークフローの最初の手順の 1 つとして起動

されます。Siebel システム管理者は、認証ルールがシステムに存在することを確認する必要があります。

ISO Search Response 用の指定サブシステムの作成

Siebel システム管理者は、ProcessISOResponse という指定サブシステムを作成して、着信ワークフロー FINSClaims ISO Search Response で構成する必要があります。この作業は、ISO データベース検索リクエストの送信

後、ISO から返された結果を処理するために必要です。

指定サブシステムの作成については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

指定サブシステムを作成して構成するには

1 Siebel Gateway Name Server および Siebel Server を起動します。

2 DOS プロンプトで Siebel Server Manager(srvrmgr)を起動して、Siebel Server が実行中であることを

確認します。

3 次の Siebel Server Manager コマンドを入力します。

create named subsystem ProcessISOResponse for subsystem EAITransportDataHandlingSubsys with DispatchWorkflowProcess="FINS Claims ISO Search Response", DispatchMethod=RunProcess

4 nsbrowse を使用して Gateway Name Server に接続し、指定サブシステムが正しく作成されたことを確認します。

5 ¥siebel¥bin¥w32ud¥enuディレクトリの eai.cfg ファイルに、次のエントリを追加します。

[HTTP Services]

ProcessISOResponse=ProcessISOResponse

6 EAI コンポーネントグループを有効にします。

7 Siebel Gateway Name Server および Siebel Server を再起動します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 99

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請求の管理 ■ 外国資産管理局との統合

ISO によって割り当てられた会社 ID の構成

ISO は、メンバーの保険会社に一意の会社 ID を割り当てます。1 つの会社が、別々のオフィスまたは部署用に複数

の ID を持つこともできます。ID は、会社が ISO のメンバーであることを確認するために、ISO データベース検索

時に使用されます。

Siebel システム管理者は、ISO によって割り当てられた会社 ID を、ISO データベース検索を実行するユーザーが

所属する社内部署と関連付ける必要があります。

ISO によって割り当てられた会社 ID を構成するには

1 [管理-グループ]画面 >[社内の部署]ビューに移動します。

2 該当する従業員が所属する社内部署を選択するか、必要に応じて新しい社内部署レコードを作成します。

3 [社内部署リスト]アプレットまたは[社内部署エントリ]アプレットで、ISO によって割り当てられた会社 IDを[会社 ID]フィールドに入力します。

4 レコードを保存します。

外国資産管理局との統合外国資産管理局(OFAC)は、主に国および個人(テロリストや麻薬密売人など)の集団に対する経済制裁プログラ

ムを管理し、実施します。Siebel Insurance では、OFAC が提供する個人および組織のブラックリストと請求の支

払先を照合できます。

このブラックリストは Siebel データベースに格納されます。次に示す OFAC のサイトから XML ファイル sdn.xmlを取得し、このファイルからデータをインポートして、リストを最新の状態に保つ必要があります。

http://www.treasury.gov/offices/enforcement/ofac/sdn/sdn.xml

FINS Claims OFAC Data Import Process ワークフローに、XML ファイルを処理して OFAC データをインポートす

る毎月のスケジュールを設定できます。

FINS Claims OFAC Data Import Process ワークフローには、入力ファイルのプロセスプロパティがあります。こ

のプロセスプロパティのデフォルトの文字列を、C:¥TEMP¥OFAC_SDN.xmlまたは必要な任意の場所に設定できます。

ヒント: Siebel データを更新するため、ワークフローを勤務時間後に実行するようにします。勤務時間外に実行す

ることで、パフォーマンスへの影響が最小限に抑えられます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0100

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請求の管理 ■ 保険の有効性および補償内容の確認(エンドユーザー)

保険の有効性および補償内容の確認(エンドユーザー)コールセンターエージェントは、請求に関する電話を受け取ったら、請求に関連する保険が有効であり、補償内容が適

切であることを確認する必要があります。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

保険が有効であることを確認するには

1 [担当者]画面に移動します。

2 担当者を検索します。

3 担当者をドリルダウンします。

4 [概要]ビューで該当する保険を選択します。

5 保険をドリルダウンして、次の内容を確認します。

■ 担当者の保険が有効か。

■ 担当者が、請求に対して適切な補償内容を設定しているか。たとえば、自動車保険の場合、ドライバと車に

対する正しい補償内容か。

■ 請求がすでに保険と関連付けられているか。

初回損害通知の作成(エンドユーザー)エンドユーザーは、初回損害通知を作成するとき、基本的な損害情報を追加し、保険証券を損害に結びつけます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

初回損害通知を作成するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

3 [請求番号]ハイパーリンクをドリルダウンします。

4 [損害詳細]>[損害状況]タブをクリックします。

5 [請求 - 損害状況]フォームで、必要なフィールドに値を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 101

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請求の管理 ■ 関係者の詳細の記録(エンドユーザー)

関係者の詳細の記録(エンドユーザー)コールセンターエージェントは、初回損害通知プロセスの一部として、請求に関連するすべての当事者の詳細を記録する必要があります。関係者は担当者の場合もあれば、組織の場合もあります。[関係者]ビューで、エンドユーザーは、請求に関連するすべての取引先および担当者の関係を参照できます。

各取引先および担当者は、複数の役割を持つことができます。たとえば、一方の当事者が、被保険者と申立人の両方

になることができます。すなわち、自らの保険の被保険者であると同時に、他方の当事者の保険における第三者申立人となることができます。また、サービス提供会社が、被保険者、申立人、または証人となることができます。

[担当者]フォームおよび[取引先]フォームには、[代理]フィールドに、支払いを行うための名前および裏書役割の詳細を記録します。法的要件に従うため、すべての名前および関係を正しく収集する必要があります。表 6 に、裏

書役割の例を示します。

表に示した例では、保険会社は、Todd Smith および Lisa Myers の代理人である Bill Franklin と、Sandra Oh の後

見人である Lisa Powers に対して、請求に対して 1 回払いで支払いを行います。

最初の例では、エンドユーザーは、次のことを行う必要があります。

■ Bill Franklin、Todd Smith、および Lisa Myers の 3 人の担当者名を作成します。

■ Bill Franklin のレコードで、[代理]フィールドに Todd Smith および Lisa Myers を選択します。[代理]

フィールドの名前は、Siebel Insurance によって連結されます。

請求査定人が後で[請求]>[財務]>[支払]ビューで支払いを行うとき、支払い先として Bill Franklin を選択で

きます。Siebel Insurance にはすでに、Bill Franklin が Todd Smith および Lisa Myers の代理人であるという

情報があります。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

関係者を損害に関連付けるには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、目的の請求をドリルダウンします。

3 [損害詳細]>[関係者]タブをクリックします。

4 関係者が個人である場合、担当者の必要な詳細を追加します。

a 必要に応じて、[代理]フィールドに情報を入力します。

b 必要に応じて、[担当者詳細]を選択して、担当者の詳細情報を入力します。

5 関係者が組織である場合、[取引先]フォームまでスクロールして、必要なフィールドに値を入力します。

必要に応じて、[取引先詳細]を選択し、取引先の詳細情報を入力します。

6 請求に追加する関係者ごとにステップ 4 からステップ 5 までを繰り返します。

表 6 担当者の詳細および裏書役割

担当者支払い先 裏書役割 請求担当者

Bill Franklin 代理人 Todd Smith および Lisa Myers

Lisa Powers 後見人 Sandra Oh

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0102

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請求の管理 ■ 被保険物および被害物件の詳細の記録(エンドユーザー)

被保険物および被害物件の詳細の記録エンドユーザー)

エンドユーザーは請求を作成した後、次の[請求]ビューを使って請求に含まれるプロパティの詳細を記録します。

■ 被保険物:請求内の被保険物に関する詳細を追跡します。

■ 被害物件:保険契約者に対して発生した請求または損害に関する詳細を追跡します。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

被保険物の情報を記録するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、目的の請求をドリルダウンします。

3 [損害詳細]>[被保険物]タブをクリックします。

4 [被保険物]リストで、請求に含まれる各被保険物のレコードを追加します。

5 [順番]フィールドで、選択ボタンをクリックし、[被保険物を選択]ダイアログボックスから被保険物を選択します。

[被保険物]リストで選択した被保険物のタイプに応じて、[被保険車両詳細]フォームまたは[被保険物詳細]フォームのいずれが表示されるかが決まります。

6 [請求要素番号]フィールドで、必要に応じて請求要素を選択します。

多くの保険会社が「請求要素」と呼ばれるサブコンポーネントに請求を区分しています。保険会社は、このような方法で請求を区分することにより、自社のビジネスルールに従って社内の特定のグループにサブコンポーネントの管理を委任できます。請求要素については、107 ページの「請求要素の割り当て(エンドユーザー)」を参照

してください。

7 [セクション]フォームで、必要なフィールドに値を入力します。

異議申立人の財産の情報を記録します。

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [損害詳細]>[被害物件]タブをクリックします。

4 [被害]リストで、各申立人のレコードを追加します。

5 [被害物件]リストで、各財産のレコードを追加します。

6 [不動産タイプ]フィールドで、[車両]または[不動産]を選択します。

[不動産タイプ]での選択に応じて、[車両詳細]フォームまたは[不動産詳細]フォームのいずれが表示されるかが決まります。

7 [請求要素番号]フィールドで、必要に応じて請求要素を選択します。

多くの保険会社が「請求要素」と呼ばれるサブコンポーネントに請求を区分しています。保険会社は、このよう

な方法で請求を区分することにより、自社のビジネスルールに従って社内の特定のグループにサブコンポーネン

トの管理を委任できます。請求要素については、107 ページの「請求要素の割り当て(エンドユーザー)」を参照

してください。

8 [セクション]フォームで、必要なフィールドに値を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 103

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請求の管理 ■ 請求イベントの管理(エンドユーザー)

請求イベントの管理(エンドユーザー)一連の請求が 1 つのイベントに関連付けられている場合があります。

■ 災害イベント:複数の保険による請求の原因となる、竜巻やハリケーンなどによる被害のようなイベント。1 人の

被保険者が異なる保険に基づいて複数の請求を申し立てる場合があります。

■ 複数のビジネスラインに関連する単一の損害:1 人の被保険者に関連する単一の損害が 2 つの異なる保険によっ

て補償されているイベント。たとえば、被保険者の車が強盗の被害を受け、個人資産が盗難された場合です。こ

の場合、車に対する損害は自動車保険で補償され、個人資産は住宅所有者保険で補償されます。1 つの出来事が、

同じ損害発生日や同じ説明などで発生します。

■ 同じ会社の複数の人物に関連する単一の損害:たとえば、同じ会社の 2 人の被保険者が 1 つの交通事故に関わる

ようなイベント。この例では、1 つの損害に、2 つの異なる自動車保険に加入した 2 人の被保険者が関連してい

ます。この場合、請求は 2 つですが、1 つの出来事が、同じ損害発生日や同じ説明などで発生します。

イベントの詳細を 1 箇所に記録する機能により、データの重複と、請求情報を収集するのに必要な時間が減少します。

また、大規模な災害イベントを追跡して、その統計をリスク評価プロセスに組み込むことができます。

エンドユーザーは、[請求イベント]画面を使用して、請求イベントの詳細を記録し、請求をイベントに関連付けます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

請求イベントの詳細を記録するには

1 [請求イベント]画面に移動します。

2 [請求イベント]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

請求を請求イベントに関連付けるには

1 [請求イベント]画面に移動します。

2 [請求イベント]リストで、単一または複数の請求を関連付けるイベントを選択します。

3 [請求リスト]アプレットで、レコードを追加するか、または[関連付け]ボタンをクリックして請求のピックリストを表示し、該当する請求を選択します。

請求査定人への請求の割り当て(エンドユーザー)請求を請求査定人に割り当てるには、次の 2 つの方法があります。

1 [請求]ヘッダーフォームアプレットの[チーム]フィールドに請求査定人の名前を入力します。

2 割当マネージャを使用します。コールセンターエージェントが[請求]ヘッダーフォームアプレットの[状況]フィールドの状態を[損害通知]から[オープン]に変更すると、割当マネージャ機能が起動され、請求が請求

査定人に割り当てられるようにします。

備考: この割当マネージャ機能は、標準では用意されていません。

割当マネージャの使用については、『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』を参照してください。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0104

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請求の管理 ■ ISO データベースとの請求の照合(エンドユーザー)

ISO データベースとの請求の照合(エンドユーザー)ISO ClaimSearch データベースは、米国固有の組織 Insurance Services Office(ISO)が所有する、保険の不

正行為検出システムです。このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

ISO は、世界最大の民間データベースの 1 つです。このデータベースには、徴収された保険料と、参加する保険会社

から支払われた保険金の、詳細な記録が格納されています。ISO のメンバーになった保険会社は、請求情報を ISOに送信して、同様の請求が別の保険会社に申請されていないか確認できます。

現在、ISO データベース検索では、自動車保険(被保険物と被害物件)および損害保険(被保険物のみ)の検索のみ

を処理できます。

エンドユーザーは、[ISO データベース検索]ビューまたは[ISO データベース検索添付書類]ビューのいずれかを

使用して、申立人が同様の請求を別の保険会社に申請していないか確認します。

[ISO データベース検索]ビューには検索レコードが表示され、[請求照合]リストアプレットに、検索に対して ISOから返された一致するレコードが表示されます。

また、[ISO データベース検索添付書類]ビューにも検索レコードが表示され、[添付]リストアプレットには、ISOから返された実際の検索応答が XML データとして表示されます。添付書類名をクリックすると、その XML ファイル

がデフォルトのエディタで開かれます。また、エンドユーザーは、[ISO データベース検索]ビューの[照合詳細]

フィールドから、このビューにドリルダウンすることもできます。

表 7 に、データベース検索のために ISO に送信する必要がある請求データを示します。

表 7 ISO データベース検索に必要なデータ

請求および損害 必要なデータ

送信する各請求に関して ■ レポートタイプ

■ 保険会社 ID

■ 保険番号

■ 保険種類

■ 請求番号

■ 損害発生日

■ 損害の場所(州)

■ 事故分類

各関係者に関して ■ 請求における役割

■ ビジネス名(取引先の場合)

■ 名前(名)(担当者の場合)

■ 名前(姓)(担当者の場合)

■ 住所情報(行 1)

■ 市区町村

■ タスク状況

傷害または第三者の資産の損害に関して [申し立てられた傷害]または[不動産の損害]

ファーストパーティの資産の損害に関して 盗難品

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 105

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請求の管理 ■ ISO データベースとの請求の照合(エンドユーザー)

[ISO データベース検索]ビューの[レポートタイプ]フィールドには、次に示す検索のタイプを指定します。

■ 最初の検索:請求を初めて ISO に送信する場合に使用します。ISO ClaimSearch システムは、請求データを

データベースに書き込んでから、同じ申立人に属する請求をデータベースで検索します。このレポートタイプは、

最初の検索の場合、または最初の検索でエラーが発生した検索を再度送信する場合のみ使用します。

■ 交換:最初の検索で送信されたデータを上書きする場合に使用します。データベースでデータが更新され、新し

い検索が実行されます。データベース内で最初の請求を特定するため、データには[保険会社 ID]、[請求番号]、

[保険番号]、および[損害発生日]を含める必要があります。

エンドユーザーが検索を送信するとき、次の情報が表示されます。

ISO データベースと請求を照合するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、目的の請求をドリルダウンします。

3 [レポート/ドキュメント]>[ISO データベース検索]タブをクリックします。

4 新しいレコードを作成します。

5 [レポートタイプ]フィールドで、[最初の検索]または[交換]を選択します。

備考: 交換検索は、目的の請求レコードに対して 1 回以上の最初の検索が完了済みの場合のみ実行できます。

6 [送信]をクリックして、ISO に請求データを送信します。

表 8 [ISO データベース検索]リストアプレットに表示される情報

フィールド 説明

日付 検索リクエストが送信された日付。

依頼者 リクエストを送信した人物の ID。

状況 リクエストの状況。

■ 保留:リクエストは作成中です。

■ 承認:リクエストは ISOによって受信されています。

■ エラー:検索が完了しました。エラーがあります。

■ 完了:検索が完了しました。エラーはありません。

一致数 返された一致の数。

エラーメッセージ 返されたエラーメッセージ。送信されたデータが不完全

である場合、またはフィールドに無効なデータが含まれ

ている場合、エラーが返されます。

照合詳細 エンドユーザーがドリルダウンできるリンク。一致の詳

細を参照できます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0106

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請求の管理 ■ 活動プランの作成(エンドユーザー)

活動プランの作成(エンドユーザー)請求査定人は、[活動プラン]ビューを使用して、請求タスクを完了まで管理し、さまざまな個人に活動を割り当てま

す。[デフォルトプラン]ボタンをクリックすると、請求の損害コードに基づいて、活動プランが Siebel Insuranceによって自動的に作成されます。

請求査定人が行う作業の 1 つは、損害を査定するために現地査定人を割り当てることです。顧客のスケジュールと査

定人のスケジュールを適切に調整する必要があるため、査定人の割り当ては複雑になる場合があります。ユーザーは、

活動プランで[現地査定]タイプの活動をドリルダウンして、[活動]>[スケジュール]ビューに移動できます。ま

た、ユーザーは、活動プランの[状況]フィールドの状況値が[予定外]の場合、[状況]フィールドをドリルダウン

して、複雑な査定スケジュールの設定が可能な[ディスパッチボード]ビューに移動できます。[ディスパッチボー

ド]を使用したスケジュールの設定については、『Siebel Field Service ガイド』を参照してください。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

活動プランを作成するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、目的の請求をドリルダウンします。

3 [ダイアリー管理]>[活動プラン]タブをクリックします。

4 [デフォルトプラン]ボタンをクリックします。

デフォルトの活動プランは、請求の損害コードに基づいて作成されます。

請求要素の割り当て(エンドユーザー)多くの保険会社が「請求要素」と呼ばれるサブコンポーネントに請求を区分しています。保険会社は、このような方

法で請求を区分することにより、自社のビジネスルールに従って社内の特定のグループにサブコンポーネントの管理

を委任できます。

請求要素を作成してサードパーティに割り当てることもできます。たとえば、修理を行う自動車サービス会社などの

サービス提供会社に、請求要素を割り当てることができます。サードパーティは、Partner Portal を介して請求要素

を参照できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

請求要素を割り当てるには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、目的の請求をドリルダウンします。

3 [任命]タブをクリックします。

4 [請求要素]リストで、新しいレコードを作成します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 107

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請求の管理 ■ 専門家チームへの請求の割り当て(エンドユーザー)

請求要素の詳細を追加するには

1 [請求要素]画面に移動します。

2 [請求要素]リストで、目的のライン番号をドリルダウンします。

3 適切なタブを選択し、現在選択中の請求要素に固有の詳細を追加します。

備考:[請求要素]画面のタブの機能は、[請求]画面のタブと同じです。

専門家チームへの請求の割り当て(エンドユーザー)[請求リスト]画面で次のボタンを使用すると、請求の不正行為および代位弁済(回復)の可能性を評価できます。

■ 代位弁済可能性の評価:請求の代位弁済可能性を評価します。

■ SIU 可能性の評価:請求の不正行為可能性を評価します。

■ 詳細:請求の複合スコアの詳細を収集します。

実装時、顧客は、ビジネスサービスを書き込んだり、Analytics アプリケーションを有効にして、これらの評価ボタ

ンの背後にある論理を実行できます。ユーザーが[代位弁済可能性の評価]ボタンまたは[SIU 可能性の評価]ボタ

ンのいずれかをクリックすると、Siebel Insurance は、請求の複合スコアの詳細を収集する[詳細]ボタンから値

を取得して、[請求]フォームの[代位弁済の可能性]インジケータまたは[疑わしい請求]インジケータの値を決定する計算をそれぞれ実行します。各インジケータにはそれぞれ 10% を表す 10 個のバーがあり、バーの右側のフィー

ルドの値(0 から 1 の間)に対応した色がバーに表示されます。

次のボタンを使用すると、適切な専門家チームに請求を割り当てることができます。

■ SIU の通知:特別調査チーム(SIU)に請求を割り当てます。

■ 代位弁済の通知:代位弁済チームに請求を割り当てます。

割当マネージャによって請求が割り当てられた後、ホームページの[警告]アプレットに請求の詳細が表示されます。

ユーザーは必要に応じて、警告をドリルダウンして[SIU ダッシュボード]ビューまたは[回復ダッシュボード]

ビューのいずれかに移動できます。

備考: 割当マネージャコンポーネントが実行中である必要があります。割当マネージャコンポーネントが実行中であ

ることを確認するには、[管理-サーバー設定]>[サーバー]>[コンポーネント]画面に移動して、リストで[割

当マネージャ]エントリおよび[バッチ割り当て]エントリを確認します。

回復プロセスでの請求の管理については、124 ページの「回復情報の管理(エンドユーザー)」を参照してください。

調査プロセスによる疑わしい請求の管理については、129 ページの「不正行為情報の管理(エンドユーザー)」を参照

してください。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

代位弁済チームに請求を割り当てるには

1 [請求(個人)]画面に移動します。

2 請求をドリルダウンします。

3 レコードを選択して、[代位弁済の通知]ボタンをクリックします。

請求が代位弁済チームに割り当てられます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0108

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請求の管理 ■ 査定の追加(エンドユーザー)

SIU に請求を割り当てるには

1 [請求(個人)]画面に移動します。

2 請求をドリルダウンします。

3 レコードを選択して、[SIU の通知]ボタンをクリックします。

請求が SIU に割り当てられます。

査定の追加(エンドユーザー)エンドユーザーは、[査定]ビューを使用して、資産の保険価額または損害の額を記録します。

ビューの行には、すべての請求査定人の見積りの合計額が表示されます。エンドユーザーは、[準備金のチェック]ボ

タンをクリックして、請求に設定されている準備金の合計額と見積りの合計額を比較できます(INS ReserveEstimation Check ビジネスサービスが起動されます)。

準備金の値がすべての請求査定人の見積りの合計額より少ない場合は、Siebel Insurance からエンドユーザーに、

準備金の値を調整する必要があることが通知されます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

査定を追加するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [レポート/ドキュメント]>[査定]タブをクリックします。

4 [査定]フォームで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

5 見積りの合計が使用可能な準備金を超えていないか確認するには、[準備金のチェック]をクリックします。

フィールド 説明

タイプ 査定のタイプ。値は、[自動車]、[ホーム]、[RV]です。

査定物件 査定対象の資産。

金額 査定の金額。

査定人タイプ 査定人のタイプ。[損害査定人]または[自動車修理工場]。

査定人氏名 [評価者の選択]アプレットから選択された従業員。

サービス地域 査定人に適用されるサービス地域。このフィールドは、査定

人の名前を選択すると自動的に入力されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 109

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請求の管理 ■ 請求の文書の添付(エンドユーザー)

請求の文書の添付(エンドユーザー)請求査定人は、[請求]画面 >[添付]ビューを使用して、次のような、請求に関連する文書を添付します。

■ 請求(全件):明細書、写真、見取り図、州の法令、支払い、見積り

■ 自動車の請求:違反切符処分、非保険車両の代位弁済情報

■ 不動産請求:損害証明

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

請求の文書を添付するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [レポート/ドキュメント]>[添付]タブをクリックします。

4 [添付]リストで、新しいレコードを作成して必要なフィールドに情報を入力します。

警察および消防からのレポートの追跡エンドユーザー)

エンドユーザーは、[事故証明/火災証明]ビューを使って、警察および消防からのレポート

に関する情報を収集および管理できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

警察および消防からのレポートに関する情報を追加するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [レポート/ドキュメント]>[事故証明/火災証明]タブをクリックします。

4 [事故証明/火災証明詳細]リストまたはフォームを使用してレコードを追加し、該当するフィールドに必要な情報を入力します。

補償内容および準備金について顧客が保険を契約すると、保険契約に含まれる補償内容が保険証券に記載されます。たとえば、自動車保険の場合、補償内容として牽引サービス、レンタカー、衝突、傷害などがあります。各補償内容には、補償限度額および免責金額が設定されます。

請求査定人は、請求に適用される各補償内容に対する準備金を開く必要があります。準備金とは、請求に対して支払い可能な金額です。たとえば、申立人が衝突事故に遭遇した場合、請求査定人は、衝突に対する補償の準備金を開く必要があります。申立人が負傷した場合、請求査定人は、傷害に対する準備金を開く必要があります。

保険会社が確保している金額は他の目的には使用できないため、適切な金額の準備金を作成することが重要です。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0110

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請求の管理 ■ 準備金の作成(エンドユーザー)

準備金の作成(エンドユーザー)請求査定人は、[損害詳細-自動]ビューおよび[損害詳細-プロパティ]ビューを使用して、顧客の保険および補償

内容が請求に対して適切であることを確認し、補償内容ごとに準備金を作成します。

保険の情報は時間とともに変化する場合があるため、請求が開かれた時点で保険の情報を収集することが重要です。

これを行うには、エンドユーザーは、[請求]フォームヘッダーアプレットの[ポリシー]フィールドで顧客の適切な

保険を選択する必要があります。保険を選択すると、[損害詳細-自動]ビューの場合は[ドライバ]、[車両]、およ

び[補償]アプレットに保険の詳細情報が入力されます。

備考: このフォームアプレットには、デフォルトでは無効な[ポリシーの取得]ボタンもあります。顧客は、適切な

ビジネスサービスを記述することでこのボタンを有効にし、保険システムから保険の情報を取得して請求に保険の情

報を入力できます。

表 9 に、[補償]アプレットに表示される情報を示します。

表 9 [損害詳細]ビューの補償に関する情報

フィールド 説明

補償内容 補償内容の名前。衝突、傷害など。

受益者制限 補償内容の受益者制限。

たとえば、傷害の場合、一般的な受益者制限は 10 万ドルです。

この場合、特定の個人の傷害に対して保険会社が支払う金額は、

多くの場合、最高で 10 万ドルです。

総額制限 特定の補償内容に対する総額制限。

たとえば、傷害の場合、一般的な総額制限は 30 万ドルです。こ

の場合、この請求の傷害に対して保険会社が支払う金額は、多く

の場合、この請求に関連する人物の数に関係なく、最高で 30 万

ドルです。

控除金額 損害のうち、保険契約者によって支払われる額。

補償は適用されますか ? 準備金が請求の損害コードに基づいて開かれていることを示すフ

ラグ。

積立コード 準備金コード。

予約 準備金の名前。

準備金の種類 準備金のタイプ。準備金の設定方法を指定します。

■ マニュアル:請求査定人が準備金を作成するときに、値が設

定されます。

■ 要素:準備金にデフォルト値を指定します。

■ 計算済み:準備金の値は、ビジネスサービスによってリアル

タイムで計算されます。

積立金額 準備金の金額。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 111

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請求の管理 ■ 準備金の管理について

[補償は適用されますか ?]フラグは、各補償内容の準備金を作成する必要があるかどうかを示します。たとえば、自

動車の衝突事故に関する請求の場合、[衝突]補償内容のフラグが付き、この補償内容に対して準備金が作成されま

す。補償内容には、損害コードに対するデフォルトの補償内容に従って適用可能であることを示すフラグが付きます。

損害コードについては、95 ページの「損害コードの管理」を参照してください。

請求査定人は、[準備金の作成]ボタンをクリックして、[補償は適用されますか ?]フラグが設定されているすべての

補償内容に対して準備金を作成します。[補償は適用されますか ?]フラグが設定されていない補償内容に準備金を作

成する場合は、その補償内容にフラグを設定し、適切な準備金コードを追加できます。準備金は、その補償内容に関連

付けられた準備金コードおよび準備金タイプに従って作成されます。準備金コードについては、94 ページの「準備金

コードの管理」を参照してください。

準備金を作成したら、[請求]>[財務]>[準備金]ビューで参照できます。115 ページの「準備金の管理(エンド

ユーザー)」を参照してください。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

自動車保険の請求に対して準備金を作成するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [損害詳細]>[損害詳細-自動]タブをクリックします。

4 [請求]フォームヘッダーアプレットの[ポリシー]フィールドで、必要な保険を選択します。

[車両]、[ドライバ]、および[補償]の詳細を含む保険の情報が、ビューにコピーされます。

5 [補償]リストで、[準備金の作成]ボタンをクリックします。

準備金の管理について請求査定人は、[請求]>[財務]>[準備金]ビューを使用して、次のことを実行します。

■ 準備金のオープン

■ 準備金の調整

■ [損害詳細-自動]ビューまたは[損害詳細-プロパティ]ビューの[準備金の作成]ボタンを使用して作成した

準備金の削除

■ 新しい準備金の作成

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0112

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請求の管理 ■ 準備金の管理について

準備金のオープン準備金を開くには、請求査定人が、開く準備金の金額を[積立金額]フィールドに入力し、[公開準備金]ボタンをク

リックします。このボタンをクリックすると、Siebel Insurance によって次の確認が実行されます。

■ 準備金の許可制限の確認:Siebel Insurance は、各補償内容に対する請求査定人の準備金制限と、請求に対す

る準備金の限度額を確認します。たとえば、ある請求査定人の衝突の準備金制限が 5,000 ドル、傷害の準備金

制限が 6,000 ドル、請求に対する準備金の合計額の制限が 20,000 ドルであると想定します。この請求査定人

が 16,000 ドルの衝突の準備金と、5,000 ドルの傷害の準備金を開こうとすると、Siebel Insurance は、この

衝突の準備金の承認が保留されているというエラーメッセージを表示します。これは、衝突の準備金制限と、準

備金の合計額の制限を超過しているためです。請求査定人の管理者は、この準備金を承認する活動について通知

されます。この準備金を承認するには、[受信箱]画面に移動する必要があります。管理者は、[公開準備金:承

認モード]ボタンを使用して、準備金を開くことができます(ただし、管理者自身の制限を超過しない場合)。[受

信箱]の使用については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

■ 分割制限の確認:Siebel Insurance は、個別の保険の制限と保険の合計額の制限のフィールドを確認して比較し

ます。担当者または取引先に設定された準備金の金額が個別の制限を超えている場合、Siebel Insurance はエ

ラーメッセージを表示します。また、特定の補償内容に対して設定された準備金の金額が合計額の制限を超えてい

る場合も、Siebel Insurance はエラーメッセージを表示します。たとえば、傷害に対する補償で、個別の制限が

10 万ドル、合計額の制限が 30 万ドルに設定されていると想定します。Siebel Insurance は、傷害に対する準

備金で、個別の担当者または取引先に対して開かれる準備金の金額が 10 万ドルを超えていないこと、およびすべ

ての担当者または取引先の傷害に対する準備金の合計額が 30 万ドルを超えていないことを確認します。

確認の実行後、[未払い準備金]フィールドが、[積立金額]フィールドに入力された金額で更新されます。

請求査定人に対する限度額については、96 ページの「請求査定人の限度額の管理」を参照してください。

表 10 に、[準備金]アプレットのフィールドを示します。

表 10 [準備金]のフィールド

フィールド 説明

状況 準備金の状況。

準備金の状況が[オープン]である場合、準備金のレコードは読み取り専用です。

請求査定人がこのレコードを変更可能な唯一の方法は、[準備金調整]ボタンをク

リックすることです。

積立コード 準備金のコード。

予約 準備金の名前。

積立金額 準備金の金額。請求査定人は、このフィールドに準備金の金額を入力できます。準

備金のタイプが[要素]である場合、このフィールドは自動的に入力されます。

準備金の種類 準備金のタイプ。[要素]、[マニュアル]、[計算済み]など。

積立開始日 準備金が開かれる日付。

積立終了日 準備金が閉じられる日付。

未払い準備金 特定の時点で残っている準備金の金額。このフィールドの値は、請求査定人が賠償

金の支払いを行うたびに自動的に減少します。

名前(姓) 準備金が開かれる担当者の姓。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 113

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請求の管理 ■ 準備金の管理について

名前(名) 準備金が開かれる担当者の名。

取引先 準備金が開かれる取引先の名前。

準備金は、担当者または取引先のいずれかに対してのみ開くことができます。両方

に対して開くことはできません。

受益者制限 特定の担当者または取引先に対する特定の準備金の個別の制限。

同じ準備金コードの準備金に対する個別の制限は、同じである必要があります。た

とえば、傷害に対する 2 つの準備金が同じコードを持ち、その一方の個人 A に対す

る個別の制限として 10 万ドルを指定すると想定します。この場合、他方の個人 Bの傷害に対して個別の制限として 15 万ドルを指定すると、Siebel Insurance は

エラーメッセージを表示します。

総額制限 特定の準備金に対する総額制限。

同じ準備金コードの準備金に対する総額の制限は、同じである必要があります。

控除金額 準備金の免責金額。

同じ準備金コードの準備金に対する免責金額は、同じである必要があります。

損害査定人 この特定の準備金が割り当てられる請求査定人の名前。

異なる準備金を別々の請求査定人に割り当てることができます。割り当てられた請

求査定人のみがその特定の準備金を開くことができるため、請求査定人の名前を入

力する必要があります。

承認者 承認者の名前。

Siebel Insurance では、承認者の名前として、請求査定人の管理者の名前が自動

的に入力されます。各クライアント査定人の管理者を決定するために従業員階層を

設定する方法については、96 ページの「従業員階層の管理」を参照してください。

管理者は、[受信箱]画面に移動し、承認が必要な請求をドリルダウンして、[公開

準備金 : 承認モード]ボタンを選択して準備金を開くことができます。管理者が受

信箱のアイテムをドリルダウンすると、その受信箱のアイテムの状況が[完了]に

変化します。

その管理者の準備金の制限が十分でない場合、[承認者]フィールドには、その管

理者の管理者の名前が Siebel Insurance によって入力されます。次に、SiebelInsurance は、その管理者に、[受信箱]画面に移動して準備金を承認するように

通知します。

被保険物 被保険物。

返済額合計 この準備金を使用して実行済みの支払いの合計額。

表 10 [準備金]のフィールド

フィールド 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0114

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請求の管理 ■ 準備金の管理(エンドユーザー)

準備金の調整準備金が開かれた後、ユーザーが準備金の金額を調整できる唯一の方法は、準備金のレコードを選択して、[準備金調

整]ボタンをクリックすることです。次に、準備金の金額を変更して、準備金を再び開くことができます。請求査定

人は、支払いを行うために準備金が使用された後でも、調整を行うことができます。

請求査定人が[賠償]タイプの支払いを行うと、[未払い準備金]フィールドの値は、支払った金額の分だけ減少しま

す。[未払い準備金]の金額が 0 になると、請求査定人は、その準備金を使用して他の賠償金を支払うことはできま

せん。請求査定人が賠償金の支払いを行うには、準備金の金額を調整する必要があります。これを行うには、[準備金

調整]ボタンをクリックして、[積立金額]フィールドに新しい準備金の金額を入力します。この操作を行うと、SiebelInsurance によって[未払い準備金]フィールドが更新されます。

準備金に割り当てられている請求査定人のみが、その準備金を開いたり、調整できます。

請求査定人は、[準備金]ビューの[損害査定人]フィールドを変更することで、準備金を別の請求査定人に割り当て

ることができます。

準備金の管理(エンドユーザー)請求査定人は、準備金が作成された後で、準備金を開いて調整できます。また、新しい準備金を作成して既存の準備

金を削除できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

準備金を開くには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[準備金]タブをクリックします。

4 [準備金]リストで必要なレコードを選択します。

5 [積立金額]フィールドに、必要な金額を入力します。

6 [公開準備金]をクリックします。

準備金を調整するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[準備金]タブをクリックします。

4 [準備金]リストで必要なレコードを選択します。

5 [準備金調整]をクリックします。

6 [積立金額]フィールドに、必要な金額を入力します。

7 [公開準備金]をクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 115

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請求の管理 ■ 支払い請求の追跡(エンドユーザー)

新しい準備金を作成するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[準備金]タブをクリックします。

4 [準備金]リストで、新しいレコードを作成して必要なフィールドに情報を入力します。

準備金のフィールドについては、表 10 を参照してください。

準備金を削除するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[準備金]タブをクリックします。

4 [準備金]リストで必要なレコードを選択します。

5 [削除]をクリックします。

支払い請求の追跡(エンドユーザー)エンドユーザーは、[請求書]ビューを使って、請求に関連する支払い請求を記録します。

備考:[請求書]ビューは、Siebel Insurance 8.0 より前のバージョンで使用されていました。Siebel Insurance8.0 では、[請求書]ビューまたは[請求]ビューのいずれかを使用して、請求に関する情報を収集できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

支払請求を記録するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[請求書]タブをクリックします。

4 [請求書]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

請求要素については、107 ページの「請求要素の割り当て(エンドユーザー)」を参照してください。

5 [添付]リストで、請求の電子バージョンまたはイメージを添付します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0116

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請求の管理 ■ 請求レコードの作成(エンドユーザー)

請求レコードの作成(エンドユーザー)請求査定人は、[請求]>[請求]ビューを使用して、請求に関して申立人とサードパーティから受け取った請求およ

び請求書のレコードを作成します。このビューは、請求書を請求と関連付けるためにも使用されます。請求査定人は、

請求書の明細項目を追加する場合、または請求書イメージとメモを添付する場合、請求書番号をドリルダウンして、

[請求]画面に移動できます。

[請求]画面の使用方法については、Siebel Communications ガイドを参照してください。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

請求レコードを作成するには

1 [請求]>[請求]ビューに移動します。

2 [請求]リストで、新しいレコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

3 請求書をドリルダウンして、[請求]画面に移動します。

4 (オプション)[明細項目]リストで、請求書の明細項目を追加します。

5 (オプション)[添付]リストで、請求書の電子バージョンまたはイメージを添付します。

6 (オプション)[メモ]リストで、請求書のメモを追加します。

支払いレコードの生成(エンドユーザー)請求査定人は、[請求]画面 >[請求]ビューを使用して、請求に関して申立人とサードパーティから受け取った請

求書のレコードを作成できます。また、請求書の支払いレコードを生成できます。

請求査定人が[支払の生成]ボタンをクリックすると、Siebel Insurance によって、単一の請求書の支払いレコー

ドまたは複数の請求レコードが作成されます。

備考: 同様のビューは[請求要素]画面にも表示されます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

支払いレコードを生成するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[請求]タブをクリックします。

4 [請求]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

5 [支払いの生成]をクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 117

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請求の管理 ■ 請求書に関連する支払いの追跡(エンドユーザー)

請求書に関連する支払いの追跡(エンドユーザー)請求査定人は、[請求]>[請求-支払]ビューを使用して、請求書に対するすべての支払いを追跡できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

請求書に対する支払いを表示するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求書をドリルダウンします。

3 [請求-支払]タブをクリックします。

決済支払いの発行について(エンドユーザー)エンドユーザーは、[財務]>[支払]タブを使用して、決済支払いを発行します。このタスクは、90 ページの「請求

管理のプロセス」の 1 ステップです。

支払いは、単一または複数の準備金に関連付けることができます。たとえば、請求査定人が 1 万ドルの支払いを行う

場合、衝突の準備金および牽引サービスの準備金から支払いを行うことができます。

備考: エンドユーザーは、支払いタイプが賠償の場合のみ、支払いを準備金に関連付けることができます。他の支払

いタイプの場合、[準備金]リストアプレットは読み取り専用アプレットになります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0118

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請求の管理 ■ 決済支払いの発行について(エンドユーザー)

表 11 に、[支払]リストアプレットのフィールドを示します。

表 11 [支払]リストアプレットのフィールド

フィールド 説明

支払番号 システムによって生成される支払い番号。

支払コード 支払いのコード。値は、[全額支払後]、[全額支払]、および[一部支払]

です。

支払いタイプ 支払いのタイプ。値は、[SIU 費用]、[代位弁済費用]、[経費]、[賠

償金支払]、[紛失]、および[紛失-補足]です。

方法 支払いの方法。値は、[小切手]、[現金]、[自己宛小切手]、[第三者

機関]、[給与預金]です。

支払先 支払い先の担当者の名前。

ベンダー受取人 支払い先の会社の名前。

金額 支払いの金額。

現金決済 支払いが現金決済かどうか。

請求要素番号 支払いと関連付けられている請求要素。

補償範囲 請求要素の補償内容。

請求番号 支払いと関連付けられている請求書。

発行済み 支払いが行われる日付。

小切手番号 支払いのために発行された小切手の番号。

配当 支払いを行う請求査定人の名前。

支払状況 支払いの状況。

■ 保留:デフォルトの状況。また、検証が失敗した場合の状況

■ OFAC 待機:OFAC での確認が失敗した場合の状況

■ 制限待機:許可制限の確認が失敗した場合の状況

■ 制限承認:管理者が承認した場合の状況

■ 却下:管理者が支払いを却下した場合の状況

■ 支払生成:すべての小切手が有効で、支払いが実行される場合の

状況

■ 無効:支払いが無効である場合の状況

■ 一括支払:一括支払いで支払いが行われる場合の状況

発効日 医療費の請求または傷害の請求で、顧客の入院日。

期限日 医療費の請求または傷害の請求で、顧客の退院日。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 119

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請求の管理 ■ 決済支払いの発行について(エンドユーザー)

表 12 に、[準備金]リストアプレットのフィールドを示します。

[支払の送信]ボタンをクリックすると、次の確認が実行されます。

1 一部のフィールドが正しく入力されているか確認されます。Siebel Insurance によって次の確認が実行されます。

a [発効日]フィールドが Null でなく、[期限日]フィールドの日付よりも前である。

b [期限日]フィールドが Null でなく、[発効日]フィールドの日付よりも後である。

c [支払額]フィールドが 0 以外である。

d [支払状況]フィールドが保留になっている。ユーザーが[支払の送信]ボタンをクリックしたとき、状況が

[保留]の支払いのみが評価されます。

e [支払先]フィールドまたは[ベンダー受取人]フィールドに[メールの送信先]フラグが設定されているか

どうか。担当者の支払い先とベンダーの支払い先の両方で、[メールの送信先]フラグがチェックされている

支払い先は 1 つのみである必要があります。

表 12 [準備金]リストアプレットのフィールド

フィールド 説明

積立コード 準備金のコード。

予約 準備金の名前。

積立金額 準備金の金額。

未払い準備金 特定の時点で残っている準備金の金額。このフィールドの値は、請求

査定人が賠償金の支払いを行うたびに自動的に減少します。

支払に適用される準備金 選択した支払いに適用される準備金の金額。

控除金額 準備金の免責金額。

控除免責金額を適用しますか ? 支払いに免責が適用されるかどうか。

受益者制限 特定の担当者または取引先に対する特定の準備金の個別の制限。

総額制限 特定の準備金に対する総額制限。

名前(姓) 準備金が開かれる担当者の姓。

名前(名) 準備金が開かれる担当者の名。

取引先 準備金が開かれる取引先の名前。

準備金は、担当者または取引先のいずれかに対してのみ開くことがで

きます。両方に対して開くことはできません。

積立開始日 準備金が開かれる日付。

積立終了日 準備金が閉じられる日付。

返済額合計 この準備金を使用して実行済みの支払いの合計額。

状況 準備金の状況。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0120

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請求の管理 ■ 決済支払いの発行について(エンドユーザー)

2 担当者の支払い先または取引先の支払い先が OFAC データベースに存在しているか確認されます。Siebel Insurance によって、担当者または取引先が OFAC データベースに存在しているか確認されます。支払い先また

はベンダーの支払い先が OFAC データベースに存在している場合、Siebel Insurance は、支払いを一時停止して、支払いの状況を[OFAC 待機]に変更します。詳しくは、105 ページの「ISO データベースとの請求の照合

(エンドユーザー)」を参照してください。

3 補償内容ごとの免責が支払い金額に適用されているか確認されます。Siebel Insurance によって、[予約]リストアプレットの免責フラグがチェックされているか確認されます。このステップは、支払いが準備金に関連付けられ

ている場合(支払いタイプが[賠償金支払]である場合)のみ適用されます。免責フラグがチェックされていない場合、Siebel Insurance は、請求査定人に[支払に適用される準備金]フィールドの金額から免責金額の分を減らすように促すメッセージが表示されます。フラグが TRUE に設定されている場合、免責フラグフィールドは読み取り専用フィールドになり、準備金に適用されます。そのため、後で再度、請求査定人がこの準備金を別の支払い

に関連付ける場合、免責フラグはチェックされたままです。

4 支払い金額が支払いに適用される準備金の合計額に等しいか確認されます。Siebel Insurance によって、[予約]

リストアプレットの[支払に適用される準備金]フィールドの合計額が、[支払]リストアプレットの[支払額]フィールドの金額と同じであることが確認されます。値が異なる場合、Siebel Insurance は、ユーザーに金額を調整して一致させるように促すエラーメッセージを表示します。

5 支払いに適用される準備金が未払い準備金以下であるか確認されます。Siebel Insurance によって、支払いを行うのに十分な未払い準備金があるか確認されます。支払いを行うのに十分な準備金が残っていない場合、

Siebel Insurance は、[予約]リストアプレットの[支払に適用される準備金]フィールドが[予約]リストアプレットの[未払い準備金]フィールド以下になるように調整することを促すメッセージを表示します。

6 支払い許可制限が正しいか確認されます。Siebel Insurance によって、請求査定人の支払い限度額がその支払いを行うのに十分か確認されます。請求査定人には、請求の合計額レベルとともに補償内容レベルで、支払い制限があります(96 ページの「請求査定人の限度額の管理」を参照)。その請求査定人が行う支払いごとに、SiebelInsurance は、支払われた金額を補償内容レベルと請求レベルで追跡します。次に、Siebel Insurance は、各補償内容および請求について、この金額と請求査定人の支払い限度額を比較します。たとえば、請求査定人 A の傷害の支払い限度額が10,000ドル、衝突の支払い限度額が5,000ドル、賠償金の支払い合計の限度額が20,000ドルであると想定します。請求査定人が 12,000 ドルの請求書を受け取り、衝突および傷害の準備金からこの支

払いを行う場合、傷害の準備金から支払うことができる限度額は 10,000 ドルで、衝突の準備金から支払うことができる限度額は 5,000 ドルです。支払い限度額を超えて支払いを行おうとすると、Siebel Insurance は、メッセージを表示して、承認のために管理者に通知を送信します。

Siebel Insurance は、ユーザーが特定の制限から支払った金額を追跡します。先ほどの 12,000 ドルの支払いで、

ユーザーが傷害の準備金から 10,000 ドルを支払い、衝突の準備金から 2,000 ドルを支払ったと想定します。こ

のユーザーが次に支払いを行うとき、傷害の準備金から支払うことはできず、Siebel Insurance からこのユーザー

の管理者に承認のための通知が行われます。これは、ユーザーが、傷害の準備金の支払い限度額を使い切ってしまっ

たためです。

Siebel Insurance は、請求査定人の支払い限度額を、準備金レベルおよび担当者レベルで追跡します。たとえば、

請求査定人 A の傷害の支払い限度額が 10,000 ドルであると想定します。この請求査定人が、Mary 用の傷害の準

備金 1 から 6,000 ドル、Todd 用の傷害の準備金 2 から 6,000 ドルを支払おうとしているとします。この場合、

このトランザクションは、Siebel Insurance によって実行されます。それぞれの傷害に対する支払いは、請求査

定人 A の限度額 10,000 ドルを下回っているためです。

請求査定人の支払い限度額が十分でない場合、Siebel Insurance は、管理者の承認のために受信箱アイテムを作

成します。管理者は、[受信箱]画面に移動して支払いを承認できます。管理者は、受信箱アイテムをドリルダウン

して支払いの詳細を参照できます。その後、[受信箱]ビューに戻り、受信箱アイテムを承認または却下できます。

管理者が支払いを承認すると、支払いの状況は[支払生成]になります。管理者の制限が十分でない場合、管理者

の管理者用に別の受信箱アイテムが作成されます。ただし、管理者が受信箱アイテムを却下すると、支払いの状況

は[却下]になります。[受信箱]の使用については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 121

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請求の管理 ■ 決済支払いの発行(エンドユーザー)

7 前述のすべての確認で問題が見つからなかった場合、未払い準備金の金額が更新されます。Siebel Insurance によって、[未払い準備金]フィールドが、支払われた金額の分だけ減らされます。たとえば、請求査定人が、請求に

対して 2,000 ドルの衝突の準備金を設定し、その衝突の準備金に 500 ドルの免責金額を設定したと想定します。請求査定人がガラス販売業者から 1,000 ドルの請求を受け取った場合、この請求査定人は、衝突の準備金に対する免責金額を適用し、2,000 ドルの衝突の準備金から 500 ドルを支払います。支払い後、未払い準備金は 1,500 ドルになります。請求査定人は、この 1,500 ドルの未払い準備金を使用して、衝突の補償内容に関連する別の請求を

支払うことができます。

請求査定人に対する限度額については、96 ページの「請求査定人の限度額の管理」を参照してください。

請求査定人が操作を誤った場合は、[無効]ボタンを選択してトランザクションを元に戻すことができます。ユーザー

が[無効]ボタンを選択すると、Siebel Insurance によって、支払い金額が未払い準備金の金額に再び追加されま

す。さらにユーザーは、支払いおよび準備金のレコードを適宜変更できます。

決済支払いの発行(エンドユーザー)請求査定人は、請求を決済するために支払いを発行します。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

決済支払を発行するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[支払]タブをクリックします。

4 (オプション)[準備金]リストで支払いタイプが[賠償]である場合、1 つ以上の準備金を支払いに関連付けます。

5 [支払い]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考: 請求を支払うための手形または小切手を作成するシステムに接続するよう Siebel アプリケーションを設

定することができます。詳しくは、181 ページの「統合」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0122

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請求の管理 ■ 一括支払いの実行(エンドユーザー)

一括支払いの実行(エンドユーザー)通常、保険会社は、レンタカー会社などのベンダーと関係があり、一定の期間(2 週間ごと、1 か月ごとなど)の支

払いを 1 回の多額の支払いにまとめることができます。このような一括支払いの場合、Siebel Insurance では、請

求査定人は、対象のベンダーへのすべての支払いに対するクエリーを実行し、支払い金額を合計して、対象のベンダーに対する 1 回の支払いを生成できます。

一括支払い機能を使用するには、関連する取引先を一括支払い用に設定しておく必要があります。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

取引先を一括支払い用に設定するには

1 [取引先]画面に移動します。

2 取引先をドリルダウンします。

3 [プロファイル]>[顧客プロファイル]タブをクリックします。

4 フォームの[価格および購入情報]セクションで[一括支払]チェックボックスをオンにします。

これで、取引先に対して一括支払いを使用できます。

一括支払いを行うには

1 [支払]画面 >[保険支払]ビューに移動します。

2 [一括支払の生成]ボタンをクリックします。

3 [支払]クエリーボックスで適切な[取引先]を選択し、[発効日]および[期限日]を選択します。

Siebel Insurance によって、指定した期間におけるベンダーのすべての支払いレコードに対してクエリーが実

行され、ベンダーの支払いレコードが 1 つ生成されます。その特定の一括支払いと関連付けられた支払いは、[支

払]画面 >[保険支払]>[一括支払]ビューに表示されます。

備考: クエリーを適切に実行するには、[請求]>[支払]ビューの[発行済み]フィールドに支払い発行日が指

定されていることを確認します。

支払いに対する請求書および請求の表示(エンドユーザー)請求査定人は、[支払]>[保険支払]ビューを使用して、特定の支払いに関連付けられたすべての請求書および請求

を表示できます。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

支払いに対する請求書および請求を表示するには

1 [支払]画面 >[保険支払]ビューに移動します。

2 支払いをドリルダウンします。

支払いに対する請求書および請求が表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 123

Page 124: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

請求の管理 ■ 回復情報の管理(エンドユーザー)

回復情報の管理(エンドユーザー)エンドユーザーは、[請求]画面 >[回復]ビューを使用して、代位弁済と財貨救出の活動に関する情報を記録およ

び追跡します。このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

「代位弁済」は、損害の責任を負うサードパーティに対して保険会社に法的措置を取る権利を与える損害保険または賠

償責任保険のセクションを意味します。たとえば、顧客の車に別の車が衝突した場合、相手側の車の所有者の保険か

ら支払われるのを待たずに、顧客が自分の保険会社に請求を申し立てることがあります。保険会社は損害に対して支

払いを行いますが、支払いの払い戻しを受けるために相手側の保険会社に連絡します。相手側の保険会社から払い戻

しを受けるプロセスは、代位弁済の一例です。

「財貨救出」が発生するのは、請求の決済が済んだ後、保険会社が損傷した財産の所有権を得るときです。

請求査定人は、必要に応じて代位弁済チームに請求を割り当てることができます。これにより、1 人以上の調査員が、

[回復]ダッシュボードを使用して、代位弁済活動を管理し、サードパーティから資金を回復できます。

仲裁や訴訟の専門家や、回収や財貨救出を担当する者など、さまざまな調査員に請求を割り当てることができます。

表 13 に、[回復ダッシュボード]の主なフィールドを示します。

表 13 [回復ダッシュボード]のフィールド

フィールド 説明

代位弁済紹介 請求が代位弁済に紹介されているかどうかを示します。

紹介元 その案件が代位弁済に紹介された方法を示します。

■ システム:代位弁済可能性スコアに基づいて、自動的に紹介されました。

■ 手動-請求査定人:請求査定人が手動で紹介しました。

■ 手動-再割り当て:再割り当てされました。

割当日付 代位弁済ファイルが開かれた日時が表示されます。

クローズ日 代位弁済ファイルが閉じられた日時が表示されます。

代位弁済の可能性 代位弁済可能性の複合スコアが表示されます。

このフィールドは、[請求リスト]アプレットの[代位弁済可能性の評価]ボタン

によって更新されます。

全体的な過失(%) 請求の賠償セオリーを示す値が表示されます。このフィールドは、[賠償セオリー

の更新]タスクで設定されます。

状況 代位弁済案件の状況を選択します。値は、[割当済]、[受諾済み]、[初期レビュー]、

[交渉中]、[決定保留]、[クローズ]、および[再オープン]です。

処置 処理後の代位弁済案件の最終的な状況を選択します。値は、[部分回復]、[全回復]、

[集金開始]、[仲裁開始]、[訴訟開始]、および[破棄]です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0124

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請求の管理 ■ 回復情報の管理(エンドユーザー)

表 14 に、重要な財務情報が表示されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 15 に、仲裁や訴訟の紹介に使用されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 14 [回復ダッシュボード]の重要な財務フィールド

フィールド 説明

合計請求支払い額 請求に対して現在までに支払われた金額の合計が表示されます。

このフィールドは、[支払の再計算]タスクによって更新されます。

備考:[代位弁済費用]または[SIU 費用]以外のタイプの支払いでは、このフィー

ルドの値は[請求]>[支払]ビューから移入されます。

経費総額 現在までに発生した代位弁済費用の合計が表示されます。

このフィールドは、[費用の更新]タスクによって更新されます。

備考:[代位弁済費用]タイプの支払いでは、このフィールドの値は[請求]>[支払]ビューから移入されます。

可能な回復額 請求の回復可能な金額が表示されます。デフォルト値は、賠償セオリーの割合に請

求の合計支払い金額を掛けた値([賠償セオリー(%)]*[合計請求支払い額])です。

このフィールドは、[回復可能性の更新]タスクによって更新されます。

表 15 [回復ダッシュボード]の仲裁および訴訟の紹介フィールド

フィールド 説明

仲裁/訴訟専門家の紹介 請求が訴訟または仲裁の専門家に割り当てられているかど

うかを示します。

割当日付 さらに処理を進めるために案件が仲裁または訴訟に割り当

てられた日時が表示されます。

弁護士/仲裁委員会 案件を処理する仲裁委員会または外部の弁護士を選択しま

す。選択する組織がビジネスユニットである場合、[代位弁

済仲裁/法定代理人]の役割が指定されて、請求の[サー

ビスプロバイダー]リストに追加されます。

決済金額 代位弁済案件の決済金額を入力します。

状況 仲裁または訴訟プロセスの状況を選択します。値は、[割当

済]、[受諾済み]、[初期レビュー]、[仲裁申し立て]、[訴

訟中-内部]、[訴訟中-外部]、[決定保留]、[クローズ]、

および[再オープン]です。

処置 仲裁または訴訟案件の最終的な状況を選択します。値は、

[決済-全回復]、[決済-部分回復]、[集金開始]、および

[破棄]です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 125

Page 126: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

請求の管理 ■ 回復情報の管理(エンドユーザー)

表 16 に、回復処理の最終的な結果が表示されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 17 に、回収の紹介に使用されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 18 に、財貨救出処理に使用されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 16 [回復ダッシュボード]の結果フィールド

フィールド 説明

回復額 請求の合計回復金額を入力します。

借入金支払スケジュール 代位弁済回復の借入金支払いスケジュールを選択します。値は、[分割]

および[1 回払]です。

控除免責返還額 代位弁済案件の免責返還額が表示されます。

このフィールドは、[控除免責返還金の計算]タスクによって更新されます。

表 17 [回復ダッシュボード]の回収の紹介フィールド

フィールド 説明

回収紹介 請求が回収に割り当てられているかどうかを示します。

割当日付 さらに処理を進めるために案件が回収に割り当てられた日時

が表示されます。

回収代理店 案件を処理する回収代理店を選択します。選択する組織がビジ

ネスユニットである場合、[代位弁済回収代理店]の役割が指

定されて、請求の[サービスプロバイダー]リストに追加され

ます。

回収金額 代位弁済案件の回収金額。

支払集金状況 回収プロセスの状況を選択します。値は、[割当済]、[受諾済

み]、[交渉中]、[クローズ]、および[再オープン]です。

処置 回収プロセスの最終的な状況を選択します。値は、[全回復]、

[部分回復]、および[破棄]です。

表 18 [回復ダッシュボード]の財貨救出の可能性フィールド

フィールド 説明

回収の通知 財貨救出の可能性が通知されているかどうかを示します。

回復日 回復が行われた日付を入力します。

回復量 財貨救出された金額を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0126

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請求の管理 ■ 回復情報の管理(エンドユーザー)

共通のタスクのリンクの使用

[回復ダッシュボード]では、タスクのリンクを使用して、ダッシュボードの情報を更新したり、案件を別の人物に再

割り当てできます。

表 19 [回復ダッシュボード]のタスク

操作 説明

州規制のチェック 州の規制を確認します。

実装時、顧客は、このタスクのビジネスサービスを拡張して、事業を行う州固

有の制限規制のロジックを実装できます。

賠償セオリーの更新 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 新しい賠償セオリー(%):ダッシュボードの[全体的な過失(%)]フィー

ルドを更新する新しい値を入力します。

■ 変更理由:賠償セオリーを調整する理由を入力し、入力したテキストを使

用して[代位弁済の賠償評価]タイプの新しいメモを作成します。

■ 回復可能性の更新フラグ:計算された値([新しい賠償セオリー(%)]*[合計請求支払い額])で[代位弁済の可能性]フィールドを更新する場合

は、このチェックボックスをオンにします。

回復可能性の更新 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 新しい可能な回復額:ダッシュボードの[代位弁済の可能性]フィールド

を更新する新しい値を入力します。

■ 変更理由:回復の可能性を変更する理由を入力し、入力したテキストを使

用して[代位弁済の回復可能性]タイプの新しいメモを作成します。

支払の再計算 請求の合計支払い金額を再計算し、ダッシュボードの[合計請求支払い額]を

更新します。

費用の更新 代位弁済の合計費用を再計算し、ダッシュボードの[経費総額]フィールドを

更新します。

控除免責返還金の計算 被保険者に返還する必要がある免責金額を計算し、ダッシュボードの[控除免

責返還額]フィールドを更新します。

回収の通知 [回収の通知]フラグを更新します。

請求の再割当 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 割当先:請求を割り当てる個人の[ユーザー ID]を選択します。割当マ

ネージャによって請求を自動的に割り当てる必要がある場合は、この

フィールドを空白にします。

■ 再割当の理由:案件を再割り当てする理由を入力し、入力したテキストを

使用して[代位弁済の再割当]タイプの新しいメモを作成します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 127

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請求の管理 ■ 回復支払いレコードの作成(エンドユーザー)

回復支払いレコードの作成(エンドユーザー)代位弁済または SIU の専門家は、[財務]>[回復]ビューを使用して、サードパーティからの回復に関連する請求

書のレコードを作成します。このビューは、回復支払いを収集したり、集金のためにサードパーティに送られた請求

書を追跡したりするために使用します。このビューは[請求]画面 >[請求]ビューと類似していますが、SIU およ

び代位弁済チームに関連する請求書および支払いのみを表示するフィルタがあります。

このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

回復支払いレコードを作成するには

1 [請求]画面に移動します。

2 [請求]リストで、請求をドリルダウンします。

3 [財務]>[回復]タブをクリックします。

4 [請求]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

仲裁/調停の参照 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 割当先:請求を割り当てる個人の[ユーザー ID]を選択します。割当マ

ネージャによって請求を自動的に割り当てる必要がある場合は、この

フィールドを空白にします。

■ 紹介メモ:紹介メモを入力し、入力したテキストを使用して[代位弁済訴

訟の紹介]タイプの新しいメモを作成します。

回収の参照 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 割当先:請求を割り当てる個人の[ユーザー ID]を選択します。割当マ

ネージャによって請求を自動的に割り当てる必要がある場合は、この

フィールドを空白にします。

■ 紹介メモ:紹介メモを入力し、入力したテキストを使用して[代位弁済回

収の紹介]タイプの新しいメモを作成します。

表 19 [回復ダッシュボード]のタスク

操作 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0128

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請求の管理 ■ 不正行為情報の管理(エンドユーザー)

不正行為情報の管理(エンドユーザー)エンドユーザーは、[請求]画面 >[SIU ダッシュボード]ビューを使用して、不正請求に関する情報を記録および

追跡します。このタスクは、90 ページの「請求管理のプロセス」の 1 ステップです。

通常、請求に関する不正行為は、特別調査チーム(SIU)によって処理されます。請求査定人は、請求に関して不正

行為が存在すると思われる場合、SIU にその請求を割り当てることができます。これにより、SIU の 1 人以上の調査

員が、[請求]画面 >[SIU ダッシュボード]ビューを使用して、不正行為に関連する活動を管理できます。仲裁や

訴訟の専門家など、さまざまな調査員に請求を割り当てることができます。表 20 に、[SIU ダッシュボード]の主な

フィールドを示します。

表 20 [SIU ダッシュボード]のフィールド

フィールド 説明

SIU 紹介 請求が SIU に紹介されているかどうかを示します。

紹介元 その案件が SIU に紹介された方法を示します。

■ システム:疑わしい請求スコアに基づいて、自動的に紹介されました。

■ 手動-請求査定人:請求査定人が手動で紹介しました。

■ 手動-再割り当て:再割り当てされました。

SIU 割当日付 請求が SIU に割り当てられた日時が表示されます。

SIU 終了日付 SIU ファイルが閉じられた日時が表示されます。

支払停止 支払いが保留中かどうかを示します。

疑わしい請求スコア 不正行為可能性の複合スコアが表示されます。

解決の可能性 請求の解決の可能性を示す値が表示されます。このフィールドは、[解決策の確度

の更新]タスクで設定されます。

SIU 状況 不正行為案件の状況を選択します。値は、[割当済]、[受諾済み]、[初期レビュー]、

[交渉中]、[決定保留]、[クローズ]、および[再オープン]です。

SIU 整理 処理の完了後の不正行為案件の最終的な状況を選択します。値は、[破棄]、[拒否]、

[訴訟]、[交渉済み]、[支払]です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 129

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請求の管理 ■ 不正行為情報の管理(エンドユーザー)

表 21 に、重要な財務情報が表示されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 22 に、SIU 調査の最終的な結果が表示されるダッシュボードのフィールドを示します。

表 21 [SIU ダッシュボード]の重要な財務フィールド

フィールド 説明

合計請求支払い額 請求に対して現在までに支払われた金額の合計が表示されます。

このフィールドは、[支払の再計算]タスクによって更新されます。

備考:[代位弁済費用]または[SIU 費用]以外のタイプの支払いでは、このフィー

ルドの値は[請求]>[支払]ビューから移入されます。

経費総額 現在までに発生した SIU 費用の合計が表示されます。

このフィールドは、[SIU 費用の更新]タスクによって更新されます。

備考:[SIU 費用]タイプの支払いでは、このフィールドの値は[請求]>[支払]

ビューから移入されます。

可能な回復額 請求の回復可能な金額が表示されます。デフォルト値は、([解決の可能性(%)]

*[合計請求支払い額])です。

このフィールドは、[回復可能性の更新]タスクによって更新されます。

表 22 [SIU ダッシュボード]の結果フィールド

フィールド 説明

保全金額 請求に対する未払い準備金の合計金額が表示されます。

このフィールドは、[変換の再計算]タスクによって更新されます。

回復額 請求の合計回復金額を入力します。

借入金支払スケジュール 不正行為回復の借入金支払いスケジュールを選択します。値は、[分割]

および[1 回払]です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0130

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請求の管理 ■ 不正行為情報の管理(エンドユーザー)

表 23 に、仲裁や訴訟の紹介に使用されるダッシュボードのフィールドを示します。

共通のタスクのリンクの使用

[SIU ダッシュボード]では、タスクのリンクを使用して、ダッシュボードの情報を更新したり、案件を別の人物に

再割り当てできます。

表 23 [SIU ダッシュボード]の訴訟の紹介フィールド

フィールド 説明

調停の紹介 請求が訴訟または仲裁の専門家に割り当てられているかどうかを示します。

割当日付 さらに処理を進めるために案件が訴訟に割り当てられた日時が表示されます。

社外弁護士 案件を処理する組織(外部の弁護士)を選択します。選択する組織がビジネ

スユニットである場合、[不正行為/訴訟業者]の役割が指定されて、請求の

[サービスプロバイダー]リストに追加されます。

決済範囲 不正行為案件の最小および最大決済金額を入力します。

表 24 [SIU ダッシュボード]のタスク

操作 説明

支払の再計算 請求の合計支払い金額を再計算し、ダッシュボードの[合計請求支払い額]

フィールドを更新します。

SIU 費用の更新 SIU の合計費用を再計算し、ダッシュボードの[経費総額]フィールドを更新

します。

回復可能性の更新 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 新しい可能な回復額:ダッシュボードの[可能な回復額]フィールドを更

新する新しい値を入力します。

■ 変更理由:回復の可能性を変更する理由を入力し、入力したテキストを使

用して[不正行為の回復可能性]タイプの新しいメモを作成します。

解決策の確度の更新 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 新しい賠償セオリー(%):ダッシュボードの[解決の可能性]フィール

ドを更新する新しい値を入力します。

■ 変更理由:賠償セオリーを調整する理由を入力し、入力したテキストを使

用して[SIU の賠償評価]タイプの新しいメモを作成します。

■ 回復可能性の更新フラグ:計算された値([新しい賠償セオリー(%)]*[合計請求支払い額])で[可能な回復額]フィールドを更新する場合は、

このチェックボックスをオンにします。

変換の再計算 保全金額を再計算し、ダッシュボードの[保全金額]フィールドを更新します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 131

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請求の管理 ■ Business Rules Processor および請求のロジックについて

Business Rules Processor および請求のロジックについてSiebel Insurance のロジックの多くは、Business Rules Processor(BRP)ビジネスサービスを使用して実装され

ます。BRP は、変更可能なビジネスロジックに適しており、新しい SRF を配置せずに請求ビジネスロジックを変更で

きます。BRP はビジネスサービスであるため、ワークフロープロセスから呼び出すことができます。BRP の使用につ

いては、196 ページの「Business Rule Processor」を参照してください。

http://www.nicb.org 全米保険犯罪局(NICB)の Web サイトに移動して、NICB による調査のため

の情報を入力できます。

NICB は、保険の不正行為を分析および調査する非営利組織です。

請求の再割当 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 割当先:請求を割り当てる個人の[ユーザー ID]を選択します。割当マ

ネージャによって請求を自動的に割り当てる必要がある場合は、この

フィールドを空白にします。

■ 再割当の理由:案件を再割り当てする理由を入力し、入力したテキストを

使用して[SIU の再割当]タイプの新しいメモを作成します。

仲裁/調停の参照 次のフィールドから成るダイアログボックスが表示されます。

■ 割当先:請求を割り当てる個人の[ユーザー ID]を選択します。割当マ

ネージャによって請求を自動的に割り当てる必要がある場合は、この

フィールドを空白にします。

■ 紹介メモ:紹介メモを入力し、入力したテキストを使用して[SIU 訴訟の

紹介]タイプの新しいメモを作成します。

表 24 [SIU ダッシュボード]のタスク

操作 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0132

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請求の管理 ■ Business Rules Processor および請求のロジックについて

表 25 請求用の BRP ビジネスルールプロセス

BRP 名 説明 使用する場合

FINS Claims Evaluate Subrogation Potential

[代位弁済リアルタイム]スコアを計算します。 [請求(個人)]ビューの[代

位弁済可能性の評価]ボタン

FINS Claims Calculate Combined Score

[代位弁済合計]スコアを計算します。 [請求(個人)]ビューの代位

弁済インジケータを設定する

フィールド

FINS Claims Calculate Fraud Score

[リアルタイムルール]スコア、[リアルタイム予測モ

デル]スコア、および[バッチ予測モデル]スコアに

基づいて、[詐欺可能性]複合スコアを計算します。

[請求(個人)]ビューの不正

行為インジケータを設定する

フィールド

FINS Claims Evaluate Fraud Potential

[詐欺可能性]スコアを評価します。 [請求(個人)]ビューの[SIU可能性の評価]ボタン

FINS Claims Reserve Estimation Check BRP

[見積り合計]の金額を[総準備金]の金額と比較し

ます。

[請求]>[査定]ビュー

FINS Claims Authority Limit Check

準備金を開く前に許可制限の確認を行います。 [請求]>[準備金]ビューの

[公開準備金]ボタン

FINS Claims Split Limit Check

準備金請求に対する制限の確認を行います。 [請求]>[準備金]ビューの

[公開準備金]ボタン

FINS Claims Calculate SIU Expenses

[SIU 経費総額]を計算します。 [SIUダッシュボード]ビュー

のタスクリンク

FINS Claims Calculate Total Conservation Amount

[保全金額]を計算します。 [SIUダッシュボード]ビュー

のタスクリンク

FINS Claims Calculate Total Payment Amount

[総請求支払額]の金額を計算します。 [SIUダッシュボード]ビュー

のタスクリンク

FINS Claims Create Fraud Case Assignment Alert

不正行為案件の割り当てに対する警告を作成します。 [SIUダッシュボード]ビュー

のタスクリンク

FINS Claims Calculate Subrogation Expenses

[代位弁済経費総額]を計算します。 [回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Calculate Deductible Return

[代位弁済控除免責返還額]の金額を計算します。 [回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Create Subrogation Case Assignment Alert

代位弁済案件の割り当てに対する警告を作成します。 [回復]ビューのタスクリンク

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 133

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請求の管理 ■ Business Rules Processor および請求のロジックについて

FINS Claims Set Notify Salvage

[回収の通知]フラグを設定します。 [回復]ビューの[回収の通

知]フラグ

FINS Claims Subrogation Reassignment

代位弁済の専門家に請求を再割り当てします。 [回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Subrogation Update BC Fields

[可能な回復額]タスクまたは[賠償セオリーの更新]

タスクの代位弁済フィールドを更新します。

[回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Fraud Litigation Assignment

請求の不正行為の仲裁および訴訟への割り当てを実

行します。

[回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims SIU Reassignment

不正行為の専門家に請求を再割り当てします。 [SIUダッシュボード]ビュー

のタスクリンク

FINS Claims Fraud Update BC Fields

[回復可能性の更新]リンクまたは[解決策の確度の

更新]リンクがクリックされたら、ビジネスコンポー

ネントのフィールドを更新します。

[SIUダッシュボード]ビュー

のタスクリンク

FINS Claims Subrogation Arbitration Litigation Assignment

代位弁済の仲裁または訴訟チームに請求を割り当て

ます。

[回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Subrogation Collections Assignment

代位弁済回収チームに請求を割り当てます。 [回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Subrogation Check State Statutes

州の規制を確認します。 [回復]ビューのタスクリンク

FINS Claims Assign SIU Opportunity

[SIU の通知]ボタンがクリックされたら、SIU チー

ムに請求を割り当てます。

[請求(個人)]ビューの[SIUの通知]ボタン

FINS Claims Assign Subrogation Opportunity

[代位弁済の通知]ボタンがクリックされたら、代位

弁済チームに請求を割り当てます。

[請求(個人)]ビューの[代

位弁済の通知]ボタン

FINS Claims Invoke Assignment Manager

割当マネージャコンポーネントを起動します。 すべての割り当てボタンおよ

び割り当てリンク

FINS Claims Check OFAC Status For Contact Payees

[支払の送信]処理時に、担当者の支払い先の OFACに関連するフィールドを確認し、更新します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Check OFAC Status For Vendor Payees

[支払の送信]処理中に、ベンダーの支払い先の OFACに関連するフィールドを確認し、更新します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

表 25 請求用の BRP ビジネスルールプロセス

BRP 名 説明 使用する場合

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0134

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請求の管理 ■ Business Rules Processor および請求のロジックについて

FINS Claims Payment Update Reserves

[支払の送信]処理時に、[準備金]のフィールドを更

新します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Payment Validate Reserves

[支払の送信]処理時に、[準備金]のフィールドを検

証します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Reserve Adjustment

[準備金調整]ボタンがクリックされたら、[状況]を

[保留-オープン]から[オープン]に変更します。

[請求]>[準備金]ビューの

[準備金調整]ボタン

FINS Claims Add Reserve Position to Claim Team

請求チームに準備金の役割を追加します。 [請求]>[準備金]ビューの

[公開準備金]ボタン

FINS Claims Manual Override Flag

[手動による上書き]フラグを設定します。準備金が

[要素]タイプで[上書きを許可しますか ?]フラグ

が設定されている場合、準備金の金額が変更される

と、[手動による上書き]フラグが TRUE に設定され

ます。

[請求]>[準備金]ビュー

FINS Claims Void Payment Reserves Process

送信された支払いを取り消します。 [請求]>[支払]ビューの[支

払の無効化]ボタン

FINS Claims Apply Deductible For Reserve

複数の支払いについて準備金に免責フラグを適用し

ます。

[請求]>[支払]ビューの[控

除免責金額を適用しますか?]フラグ

表 25 請求用の BRP ビジネスルールプロセス

BRP 名 説明 使用する場合

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 135

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請求の管理 ■ 請求ワークフロー

請求ワークフローSiebel Claims では、多くのワークフロープロセスが使用されます。ワークフロープロセスは、たとえば、ユーザー

が[支払]ビューの[支払の送信]ボタンなどの特定のボタンをクリックすると活動化されます。

表 26 Siebel Claims のワークフロー

ワークフロー名 説明 使用する場合

FINS Claims Add Reserve Position to Claim Team

請求に請求査定人の役割を追加します。現在の準備

金の各請求査定人に対して、その役割が請求チーム

に所属しているかどうかを確認します。所属してい

ない場合、その役割を請求チームに追加します。

[請求]>[準備金]ビューの

[損害査定人]フィールド

FINS Claims Call Evaluate SIU Potential Process

FINS Claims Evaluate Fraud Potential BRP お

よび FINS Claims Calculate Fraud Score BRPを呼び出し、ポップアップメッセージを表示します。

[請求(個人)]ビューの[SIU可能性の評価]ボタン

FINS Claims Call Evaluate Subrogation Potential Process

FINS Claims Evaluate Subrogation PotentialBRP および FINS Claims Calculate CombinedScore BRP を呼び出し、リアルタイムルールスコア

の初期化と代位弁済合計スコアの計算を行います。

[請求(個人)]ビューの[代位

弁済可能性の評価]ボタン

FINS Claims Get Policy Details Process

保険の新しいレビジョンを作成し、その新しい保険

の ID を返します。

[請求]>[損害詳細-自動]

ビューの[ポリシーの取得]ボ

タン

FINS Claims ISO Search Request

ISO データベースに検索リクエストを送信します。 [ISO データベース検索]

ビューの[送信]ボタン

FINS Claims ISO Search Response

ISO データベース検索の結果を使用して SiebelInsurance を更新します。

[ISO データベース検索]

ビューの[送信]ボタン

FINS Claims OFAC Data Import Process

OFACのXMLデータをSiebelデータベースにイン

ポートします。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Open Reserve Process

請求に対して準備金を開きます。 [請求]>[準備金]ビューの

[公開準備金]ボタン

FINS Claims Payment Create Activity Alert Sub Process

[警告]タイプの活動を作成して、代理弁済チームま

たは不正行為チームに割り当てます。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Payment Validation Sub Process

支払いレコードを検証します(Submit PaymentValidation Ruleset)。また、重複支払いでないこ

とを確認します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Approval Manager Process

受信箱アイテムが承認されているかどうかを確認し

ます。承認されている場合、元のリクエストの[状

況]の適切な値を更新します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0136

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請求の管理 ■ 請求ワークフロー

FINS Claims Payments Create Payments Process

選択した請求レコードに基づいて、一括された支払

いレコードを作成します。

[請求]>[請求]ビューの[支

払の生成]ボタン

FINS Claims Payments Inbox Action SubProcess

ユーザーが受信箱アイテムを承認する際に、追加承

認が必要かどうかを確認します。

支払い承認のための[受信箱]

画面

FINS Claims Payments Inbox Drilldown Process

ユーザーが受信箱アイテムをクリックしてビューナ

ビゲーションサブプロセスを起動したときに、適切

な支払いを取り込みます。

支払い承認のための[受信箱]

画面

FINS Claims Payments Inbox GotoView SubProcess

指定した支払い情報を持つ[請求-支払]ビューに

移動します。

支払い承認のための[受信箱]

画面

FINS Claims Payments Status Update SubProcess

受信箱アイテムが承認されているかどうかを確認し

ます。承認されている場合、元のリクエストの[状

況]の適切な値を更新します。

支払い承認のための[受信箱]

画面

FINS Claims Payments Query Payments GotoView SubProcess

[請求-支払]ビューに移動します。 [請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Submit Payment Check Draft Authority Limits SubProcess

ユーザーの支払い限度額を超えていないか確認しま

す。超えている場合、承認のために、該当する管理

者の受信箱にそのアイテムを送信します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Submit Payment Check OFAC Status SubProcess

インポートされた、支払い先の OFAC データを確認

します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Submit Payment Process

支払い送信のメインプロセスを起動します。 [請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Submit Payment Updated Reserves

請求に対する支払いの処理時に請求の準備金の合計

額を更新します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Submit Payment Validate Reserves SubProcess

ワークフローで請求に対する支払いを処理する前

に、請求の準備金の合計額を確認し、十分な準備金

があることを確認します。

[請求]>[支払]ビューの[支

払の送信]ボタン

FINS Claims Void Payment Process

[支払の送信]プロセス時に、正常に生成された支払

いを取り消します。支払いの状況を無効に設定し、

[支払の送信]プロセス時に設定された未払い準備金

を元に戻します。また、支払いが取り消されたこと

を示す活動を、ログインしているユーザー用に作成

します。

[請求]>[支払]ビューの[無

効]ボタン

表 26 Siebel Claims のワークフロー

ワークフロー名 説明 使用する場合

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 137

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請求の管理 ■ 請求ワークフロー

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0138

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11 生命保険および年金保険の管理

この章では、Siebel Insurance での生命保険および年金保険の処理について説明します。次のトピックが含まれて

います。

■ 140 ページの「生命保険および年金保険の管理の概要」

■ 140 ページの「生命保険および年金保険のシナリオ」

■ 141 ページの「生命保険および年金保険の管理のプロセス」

■ 142 ページの「生命保険または年金商品の定義」

■ 142 ページの「生命保険または年金の補償内容の定義」

■ 142 ページの「評価テンプレートの管理」

■ 143 ページの「生命保険と年金の見積りの提示」

■ 144 ページの「引受レポートのオーダー」

■ 145 ページの「受益者の追加」

■ 145 ページの「トランザクションリクエストの提出」

■ 146 ページの「価値履歴情報の表示」

■ 147 ページの「支払プランの設定」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 139

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生命保険および年金保険の管理 ■ 生命保険および年金保険の管理の概要

生命保険および年金保険の管理の概要[生命保険/年金]画面では、各種の個人生命保険および年金を作成および管理することができます。管理者は、[保

険管理]画面で生命保険と年金プランを設定することができます。表 27 は、一般的な個人生命保険商品と年金商品

のリストです。

すべての保険画面に共通するビューについては、150 ページの「保険画面に共通のビュー」を参照してください。

生命保険および年金保険のシナリオこのシナリオでは、Siebel 管理者およびライセンスを持つ営業員によって実行されるサンプルタスクを取り上げます。

実際のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。

このシナリオでは、生命保険および年金の補償内容を定義し、評価テンプレートを作成する Siebel 管理者の例を取

り上げます。

生命保険会社のライセンスを持つ営業員が変額生命保険の見積りを要求する見込み顧客の電話に応対しています。

Siebel Insurance で顧客を検索したところ、その顧客が、契約関係のある世帯の一員であることがわかりました。

営業員は、新規の生命保険見積りと、保険および保険申請者のタイプに関するデータを追加します。

次に、見込み顧客の評価アンケートに記入し、引受レポートを作成します。そして、補償内容と金額に関する情報を

追加します。さらに、受益者を追加し、支払プランと請求先住所を設定します。データを収集したら、外部の料率シ

ミュレーションにデータを送信し、保険料を判断します。

その保険の見積りを顧客に口頭で伝えたところ、顧客が購入に同意しました。次に、会社で定められている手順に従っ

て保険の引受申請を提出します。

表 27 生命保険/年金商品

商品 説明

定期生命保険 一定期間にわたって生命保険をかけます。その期間中に被保険者が死亡すると、給付金が支

払われます。保険を更新せずに、期間経過後に被保険者が死亡した場合は、給付金は支払わ

れません。

終身生命保険 死亡給付金が支払われ、貯蓄の特長もあるので、多くの場合は終身保険と呼ばれます。通常、

この保険では現金価値が累積され、証券所有者は保険の現金価値の 95% まで借り入れるこ

とができます。

変額生命保険 形態は終身生命保険で、個別の資金勘定の投資パフォーマンスに応じて、額面と現金価値が

変動します。保険料の投資割合は、証券所有者が選択できます。

総合生命保険 保険料と現金価値が柔軟という特徴を持つ保険証券。総合生命保険では、保険料をどのよう

に投資するかを、証券保有者が選択できません。

固定年金 口座価値への利子が一定期間にわたって保証(固定)されている年金。

変額年金 口座価値への利子が個別の資金勘定の投資パフォーマンスに応じて変動する年金。年金契約

者は、保険料の一部をどのように投資するかを選択できます。

養老年金 資金を累積し、将来一括で支払われるようにする保険。資金は非課税で累積されます。支払

日より前に被保険者が死亡すると、保険金の額面全額が受益者に支払われます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0140

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生命保険および年金保険の管理 ■ 生命保険および年金保険の管理のプロセス

保険が発行されると、融資、振替、引出、および解約リクエストを提出することができます。

エンドユーザーは、顧客からのリクエストを管理する営業員です。エンドユーザーは、情報を入力して、次のことを

行います。

■ 生命保険または年金の見積りを作成します。

■ 引受情報を追加するか、引受見積りをオーダーします。

■ 受益者を追加します。

■ 支払プランを設定し、請求先住所を追加します。

■ 保険の引受申込を提出します。

生命保険および年金保険の管理のプロセスここでは、生命保険および年金保険の管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて

説明します。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

Siebel Insurance の管理テーブルには、補償内容や補償オプション情報など、保険を構成する重要な要素の定義が保

管されています。こうしたテーブルは、柔軟な保険管理データセットの定義に使用できます。基本的な商品では、この

管理テーブルは、生命保険の補償内容と補償限度の定義に使用します。生命保険と年金用の管理テーブルは、[管理-保

険]画面の[生命保険/年金補償内容]ビューにあります。

次のリストに、管理者が生命保険および年金保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 142 ページの「生命保険または年金商品の定義」

■ 142 ページの「生命保険または年金の補償内容の定義」

■ 142 ページの「評価テンプレートの管理」

備考:[管理-保険]画面のエントリは、Siebel 管理者だけが変更できます。

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーが生命保険および年金保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 143 ページの「生命保険と年金の見積りの提示」

■ 144 ページの「引受レポートのオーダー」

■ 145 ページの「受益者の追加」

■ 145 ページの「トランザクションリクエストの提出」

■ 146 ページの「価値履歴情報の表示」

■ 147 ページの「支払プランの設定」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 141

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生命保険および年金保険の管理 ■ 生命保険または年金商品の定義

生命保険または年金商品の定義管理者は、Siebel データベースに商品を追加した上で、必要に応じてその商品を商品ラインに追加できます。ここで

は、商品を設定する手順を一般的な用語で説明します。

商品の定義については、『Siebel 製品管理ガイド』を参照してください。

保険商品を追加するには

1 [サイトマップ]>[管理-商品]>[商品]ビューの順に移動します。

2 [商品]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

a [カテゴリー]フィールドで[生命保険]を選択します。

生命保険または年金の補償内容の定義生命保険および年金商品を定義した後、場合によっては補償内容を追加する必要があります。

生命保険または年金の補償内容を定義するには

1 [サイトマップ]>[管理-保険]>[生命保険/年金補償内容]に移動します。

2 [生命保険/年金補償内容]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

生命保険商品または年金保険商品の補償内容のタイプとレベルを定義します。

3 [補償オプション]リストで、レコードを追加し、補償オプションを入力します。

4 追加する補償オプションごとにステップ 3 を繰り返します。

評価テンプレートの管理営業管理者が管理する評価テンプレートには、次の 3 つのタイプがあります。

■ 評価

■ 再契約

■ 引受

各テンプレートは、それぞれ保険の評価、再契約、引受に必要な情報を取得するための質問で構成されています。こ

れらはすべて、[Siebel アシスタント管理]画面の[アセスメントテンプレート]ビューで管理します。詳しくは、

『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0142

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生命保険および年金保険の管理 ■ 生命保険と年金の見積りの提示

評価テンプレートを管理するには

1 [サイトマップ]>[管理-データ]>[販売評価テンプレート]に移動します。

2 [アセスメントテンプレート]リストで、レコードを追加します。

■ [タイプ]フィールドで「Life & Annuity」を選択します。

■ 残りのフィールドに情報を入力します。

3 [アセスメント属性]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

■ [名前]フィールドで、「この 1 年の間に喫煙しましたか。」など、質問を指定します。

4 入力した各評価属性に対して、[属性値]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

a [値]フィールドで、[アセスメント属性]リストで定義されている質問への回答([はい]または[いいえ]な

ど)を追加します。

b [スコア]フィールドで、評価におけるその回答の重要度を表す数値を追加します。

備考:[アセスメント属性]リストで作成された質問に対する回答ごとにレコードを 1 つ追加する必要があ

ります。たとえば、ある質問の回答が「はい」または「いいえ」のどちらかである場合、「はい」の値と「い

いえ」の値に対して 2 つの「属性値」レコードが必要です。

生命保険と年金の見積りの提示Siebel Insurance では、見積りはまだ発行されていない保険証券です。新規の保険、または既存の保険の変更に対

して、見積りを提示できます。生命保険の見積りを作成するには、[補償]ビューで補償内容を指定する必要があります。

データを収集したら、外部の料率シミュレーションまたはイラストレーションシステムにデータを送り、初回保険料、

将来の口座価値、将来の年金支払、またはその他の計算を実行することができます。

見積りをさらに調整するために、補償範囲を(設定を通じて)標準セットにデフォルト設定したり、[アンケート]

ビューと[補償]ビューを通じて、編集したりする場合も考えられます。ユーザーはさらにデータを収集して、見積

りの引受や管理を支援できます。

生命保険または年金の見積りを生成するには 1 [生命保険/年金]>[生命保険リスト]ビューに移動します。

2 [保険/見積り]リストで、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

■ 生命保険の見積りをリクエストするには、[契約タイプ]ドロップダウンリストで[生命保険見積り]を選択

します。

■ 年金の見積りの場合は、[契約タイプ]ドロップダウンリストで[年金見積り]を選択します。

備考:[追加情報]ビューで、追加フィールドに情報を入力することができます。

3 [保険番号]ハイパーリンクをドリルダウンします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 143

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生命保険および年金保険の管理 ■ 引受レポートのオーダー

4 [参加者]タブをクリックして、[担当者]リストまでスクロールします。

a [顧客]リストで、新規の参加者ごとに新しいレコードを追加します。

b 新規レコードのフィールドに値を入力します。

注意: この保険でカバーされるすべての顧客について[記名被保険者]チェックボックスを選択してくださ

い。チェックボックスにチェックがついていなければ、その顧客は[アンケート]ビューに表示されません。

c 保険に追加する加入者ごとにステップ 4 を繰り返します。

5 見積りのタイプに関係なく、[アンケート]タブをクリックします。

6 [被保険者 / 年金受取人]リストでレコードを選択します。

7 [アンケートテンプレート]リストまでスクロールし、新規レコードを追加します。

a [テンプレート名]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [評価テンプレート選択]ダイアログボックスの[テンプレート名]フィールドで、最適なテンプレートを選

択して、[OK]をクリックします。

c 別のレコードに移動してそのレコードを保存した上で、保存されたそのレコードを選択します。

[アンケート]リストに質問が表示されます。

8 [アンケート]リストで、各質問のフィールドに値を入力します。

9 生命保険の見積りの場合は、[補償]タブをクリックします。

10[補償内容]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

引受レポートのオーダーエンドユーザーは必要な引受情報を追加したら、保険の引受レポートをオーダーできます。

引受レポートをオーダーするには

1 [生命保険/年金]画面に移動します。

2 [保険/年金]リストで保険を選択します。

3 [引受レポート]タブをクリックします。

4 [引受レポート]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 会社で定められている手続きに従って、引受レポートのオーダーを提出します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0144

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生命保険および年金保険の管理 ■ 受益者の追加

受益者の追加エンドユーザーは保険受益者の追加や変更ができます。

受益者を追加するには

1 [生命保険/年金]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [受益者]タブをクリックし、3 つのビューリンクを確認します。

■ 受益者クラス:[子供全員]など、受益者のクラスを追加または変更します。

■ 受益者:受益者を追加または変更します。

■ 組織:組織を追加または変更します。

4 適切なビューリンクをクリックします。

5 [補償内容]リストで、希望のレコードを選択します。

6 下部のリストまでスクロールし、レコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

トランザクションリクエストの提出エンドユーザーは、次の内容のトランザクションリクエストを提出できます。

■ 融資

■ 資金の振替

■ 資金の引出または解約

融資のリクエストを提出するには

1 [生命保険/年金]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [トランザクションリクエスト]タブをクリックします。

4 [トランザクションリクエスト]ビューリンクリストから[融資]を選択します。

5 [融資]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

6 会社で定められている手続きに従って、融資のリクエストを提出します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 145

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生命保険および年金保険の管理 ■ 価値履歴情報の表示

振替のリクエストを提出するには

1 [生命保険/年金]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [トランザクションリクエスト]タブをクリックします。

4 [トランザクションリクエスト]ビューリンクリストから[振替]を選択します。

5 [振替]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

6 会社で定められている手続きに従って、振替のリクエストを提出します。

引出または解約のリクエストを提出するには

1 [生命保険 / 年金]画面に移動します。

2 [保険/年金]リストで保険を選択します。

3 [トランザクションリクエスト]タブをクリックします。

4 [トランザクションリクエスト]ビューリンクリストから[引出と解約]を選択します。

5 [引出と解約]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

6 会社で定められている手続きに従って、引出または解約のリクエストを提出します。

価値履歴情報の表示エンドユーザーは、[値の履歴]ビューで現金価値を表示することができます。通常、このためには Siebel Insuranceと保険管理システムの統合が必要です。詳しくは、181 ページの「統合」を参照してください。

価値履歴を表示するには

1 [生命保険 / 年金]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [保険料]タブをクリックします。

4 [値の履歴]ビューリンクを選択します。

備考:[保険料履歴チャート]ビューリンクを選択して、チャートフォーマットで保険料履歴データを確認します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0146

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生命保険および年金保険の管理 ■ 支払プランの設定

支払プランの設定エンドユーザーは、生命保険証券と年金証券に、支払プランと支払方法の詳細を設定できます。

支払プランを設定するには

1 [生命保険/年金]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [支払プラン]タブをクリックします。

4 [支払プラン]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考: 選択する支払方法によって、表示されるリストのタイプが決定されます。たとえば、支払方法として[電信

振込]を選択すると、レコードを選択した後に[給与控除プラン / 電信振込詳細]フォームが表示されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 147

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生命保険および年金保険の管理 ■ 支払プランの設定

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0148

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12 グループ保険の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 150 ページの「グループ保険の概要」

■ 151 ページの「グループ保険のシナリオ」

■ 151 ページの「グループ保険管理のプロセス」

■ 152 ページの「グループ保険商品と商品ラインの追加」

■ 153 ページの「グループ保険の料率帯の追加」

■ 154 ページの「グループ保険の活動プランテンプレートの定義」

■ 154 ページの「グループ保険の提案書テンプレートの定義」

■ 155 ページの「グループ保険レコードの追加」

■ 155 ページの「調査情報のインポート」

■ 157 ページの「グループ保険画面での調査情報の追加」

■ 158 ページの「グループ保険の従業員クラスの追加」

■ 158 ページの「グループ保険プランのデザイン」

■ 160 ページの「登録待機期間による補償開始日への影響」

■ 160 ページの「プランデザインでのカスタマイズ可能商品の再設定」

■ 161 ページの「グループ保険の提案書の作成」

■ 161 ページの「引受情報の管理」

■ 162 ページの「グループ保険への有資格メンバーの追加」

■ 163 ページの「グループ保険へのメンバーの登録」

■ 163 ページの「グループ保険への受取人の追加」

■ 164 ページの「グループ保険の支払プランの設定」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 149

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グループ保険の管理 ■ グループ保険の概要

グループ保険の概要「グループ保険」は、メンバーに代わってグループに販売する保険です。グループが被保険者で、従業員の保険を購入する勤務先、保険を共同で購入する勤務先のグループ、メンバーの保険を購入する協会またはクラブがこれに含まれ

ます。

グループ保険では、さまざまな商品を提供できます。グループ保険商品には、グループ生命保険、補完的グループ生命保険、グループ就業不能所得補償保険、グループ健康保険、グループ視力治療保険、グループ歯科治療保険などがあります。

特に大規模なグループ向けのグループ保険には、グループメンバーの従業員クラスごとに異なる商品を提供するものもあります。従業員クラスの例には、月給制の従業員と時給制の従業員があります。

グループメンバーは、そのクラスで申し込み可能な補償内容を承認するかどうかを選択できます。補償内容を受け入

れるグループメンバーは、その保険に登録され、その保険の主被保険者とみなされます。登録メンバーは、通常、メンバー(健康保険の場合)または保険契約者(その他の保険の場合)と呼ばれます。

主被保険者は、本人と家族または扶養者のために、商品を選択できます。通常の場合、主被保険者とそれ以外の保険メンバーでは、利用できる商品が異なります。

[グループ保険]画面では、ユーザーがグループ保険を管理できます。特に、この画面ではエンドユーザーが提案書の作成、保険および見積りの作成、従業員クラスの追加、プランのデザイン、メンバーの登録、保険に関するサービスの提供を行うことができます。

備考:[グループ保険]画面から提案書を作成するには、Siebel Proposals & Presentations モジュールを購入す

る必要があります。

保険画面に共通のビュー表 28 に、すべての保険画面に共通するビューについて説明します。

他の保険のビューについては、第 9 章「自動車保険の管理」、第 11 章「生命保険および年金保険の管理」、第 14 章

「損害保険の管理」、および第 15 章「総合保険の管理」を参照してください。

表 28 保険画面に共通するビュー

ビュータブ 説明

概要 保険に関連する重要なデータの概要を単一のビューに表示します。

料率モデル 自動車保険および損害保険に該当します。ユーザーが個別の保険の補償内容と限度額を選択できます。

請求 個別の保険で記録された請求を表示します。

提案書 個別の見積りまたは保険に関連する顧客のために準備する見積りの作成および取得が可能です。提案書は通常、見積りプロセスで表示されますが、それ以降では表示されません。

引受レポート ユーザーが申込に関連する引受情報を収集および管理できます。このレポートは、申込プ

ロセス中や申込の送信後にオーダーされることがあります。

ドキュメント ユーザーが申込に関連する引受情報を収集および管理できます。

サードパーティ 自動車保険および損害保険に該当します。被保険物に興味を示す他のパーティを説明する情報をユーザーが収集および管理できます。例としては、自動車ローンや不動産の住宅ローンに対する補償の受取人などが挙げられます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0150

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グループ保険の管理 ■ グループ保険のシナリオ

グループ保険のシナリオこのシナリオでは、ライセンスを持つ営業員によって実行されるサンプルタスクを取り上げます。実際のワークフロー

は各企業のビジネス要件によって異なります。

このシナリオでは、保険会社のライセンスを持つ営業員が保険外交員と電話で話しています。保険ブローカーは、自

社従業員に団体料率で保険を提供することを望む見込み顧客に代わって折衝しています。

営業員が Siebel Insurance でこの企業の保険レコードを追加すると、企業に固有の保険番号が自動的に割り当てら

れます。次に、ブローカーから受け取った電子ファイルを使用して、企業の調査情報をインポートします(または、

ブローカーが Siebel Agent Portal を使用して自分で調査情報をインポートする場合があります)。その後、従業員

クラスの設定、および保険の商品の追加によるプランデザインの追加を行います。プランデザイン情報と調査データ

は、この保険の見積り作成のため、保険会社の料率計算エンジンに送ることができます。

そして営業員は、テンプレートを使って提案書を作成し、それを見込み顧客に送信します。

2 週間後、見込み顧客から折り返し電話があり、保険の購入をほぼ決定しているが提案書の改訂を要求していること

を知らせる電子メールをブローカーから受信します。見込み顧客のニーズに応じて、グループ保険プランを選択しま

す。次に、変更後の保険料を見込み客に連絡するという活動を再確認項目としてスケジュール設定します。

改訂した提案書を見込み客が受け入れました。ここで、保険証券の発行に必要な手続きを完了する必要があります。

この手続きには、グループメンバーに関する情報、請求と支払いの方法に関する情報の収集が含まれます。次に、保

険証券の発行と請求を仰ぐため、会社で定められている手順に従います。

グループ保険管理のプロセスここでは、グループ保険の管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。

実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

次のリストに、管理者がグループ保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 152 ページの「グループ保険商品と商品ラインの追加」

■ 153 ページの「グループ保険の料率帯の追加」

■ 154 ページの「グループ保険の活動プランテンプレートの定義」

■ 154 ページの「グループ保険の提案書テンプレートの定義」

備考:[保険管理]画面と[商品管理]画面でエントリを変更できるのは、Siebel 管理者の権限を持つユーザーだけ

です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 151

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グループ保険の管理 ■ グループ保険商品と商品ラインの追加

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーがグループ保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 155 ページの「グループ保険レコードの追加」

■ 155 ページの「調査情報のインポート」

■ 157 ページの「グループ保険画面での調査情報の追加」

■ 158 ページの「グループ保険の従業員クラスの追加」

■ 158 ページの「グループ保険プランのデザイン」

■ 160 ページの「プランデザインでのカスタマイズ可能商品の再設定」

■ 161 ページの「グループ保険の提案書の作成」

■ 161 ページの「引受情報の管理」

■ 162 ページの「グループ保険への有資格メンバーの追加」

■ 163 ページの「グループ保険へのメンバーの登録」

■ 163 ページの「グループ保険への受取人の追加」

■ 164 ページの「グループ保険の支払プランの設定」

グループ保険商品と商品ラインの追加管理者は、Siebel データベースに商品を追加できます。ここでは、商品および商品ラインを設定する手順を一般的な

用語で説明します。

また、商品ラインを、代理店との販売契約の対象である商品ラインまたは州が代理店に販売ライセンスを付与してい

る商品ライン、またはその両方に指定することができます。

商品と商品ラインの追加については、『Siebel 製品管理ガイド』および『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参

照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0152

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グループ保険の管理 ■ グループ保険の料率帯の追加

グループ保険商品を追加するには

1 商品のクラス属性を含む商品のクラス構造を設定します。

2 [商品管理]画面で商品を追加し、その商品に適切なクラスを関連付けます。

3 [商品]フォームの[カテゴリー]フィールドで、[グループ保険]を選択します。

4 商品を商品ラインに含めます。

5 商品ラインのタイプを指定します。

a アプリケーションレベルのメニューから、[表示]>[サイトマップ]>[アプリケーション管理]>[商品ラ

イン]の順に選択します。

b [商品ライン]リストで、次のフィールドのどちらか、または両方を選択します。

❏ 契約:商品ラインを、代理店との販売契約の対象である商品ラインに指定します。この商品ラインは、

エンドユーザーに対しては、[パートナー]、[契約]ビューの[科目]ダイアログボックスの選択肢とし

て表示されます。

❏ ライセンス:商品ラインを、州が代理店に販売ライセンスを付与している商品ラインに指定します。こ

の商品ラインは、エンドユーザーに対しては、[パートナー]、[ライセンスと予約]ビューの[科目]ダ

イアログボックスの選択肢として表示されます。

フィールドの中央にチェックボックスが表示されます。

c 商品ラインのタイプを選択するには黒いチェックボックスをクリックし、それを解除するにはチェックボック

スの[X]をクリックします。

6 設定ルールの定義とユーザーインターフェイスの指定を行うことにより、カスタマイズ商品を設定します。

詳しくは、『Siebel 製品管理ガイド』のカスタマイズ可能商品の作成に関する項を参照してください。

グループ保険の料率帯の追加[商品管理]画面で商品を追加した後は、[保険管理]画面を使用して料率帯を商品に関連付けることができます。料

率帯とは、各保険商品の免責金額、保険料、給与天引きの関する価格設定情報です。

料率帯を追加するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[表示]>[サイトマップ]>[保険管理]>[医療商品 / グループ商品]の順に選択します。

2 [商品]リストで商品を選択します。

3 [料率帯]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 153

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グループ保険の管理 ■ グループ保険の活動プランテンプレートの定義

グループ保険の活動プランテンプレートの定義活動プランテンプレートにより、グループ保険に関連する活動を作成および管理できます。テンプレートの定義は、

[管理-データ]画面の[活動テンプレート]ビューおよび[活動テンプレート詳細]ビューを使って行います。

活動プランテンプレートを作成するには

1 [サイトマップ]>[管理-データ]>[活動テンプレート]に移動します。

2 [活動プランテンプレート]リストで、レコードを追加します。

3 [名前]フィールドにテンプレートの名前を入力します。

4 [タイプ]フィールドで、[FINS グループ保険]を選択します。

5 必要な残りのフィールドに情報を入力します。

詳しくは、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

テンプレートの活動を作成するには 1 [サイトマップ]>[管理-データ]>[活動テンプレート]に移動します。

2 [活動プランテンプレート]リストで、テンプレートを選択します。

3 [活動テンプレート詳細]タブをクリックします。

4 [活動テンプレート詳細]リストで、レコードを追加します。

5 テンプレートに割り当てられた各活動について、必要なフィールドに情報を入力します。

6 ドロップダウンリストから活動のタイプを選択します。

備考: ステップ 2 からステップ 6 を繰り返し、テンプレートに活動を追加します。

7 活動を保存します。

グループ保険の提案書テンプレートの定義提案書テンプレートで特定の定義を行うと、グループ保険に関連する提案書を作成および管理できます。テンプレー

トの定義は、[管理-ドキュメント]画面の[提案書テンプレート]ビューを使って行います。

グループ保険の提案書テンプレートを作成するには

1 [サイトマップ]>[管理-ドキュメント]>[提案書テンプレート]に移動します。

2 [提案書テンプレート]リストで、レコードを追加します。

3 [名前]フィールドにテンプレートの名前を入力します。

4 [カテゴリー]フィールドで[保険提案書]を選択します。

5 必要な残りのフィールドに情報を入力します。

詳しくは、『Siebel アプリケーション管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0154

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グループ保険の管理 ■ グループ保険レコードの追加

グループ保険レコードの追加グループ保険レコードの追加は、保険提案書を作成したり、グループ保険証券を発行するときに最初に実行しなけれ

ばならない手順です。エンドユーザーは、保険レコードの追加後、従業員クラスの設定、保険プランデザインと保険

の追加を行い、保険提案書を作成します。提案書が顧客に受け入れられたら、有資格メンバーを追加し、そのプラン

での補償内容を選択するメンバーを登録して、保険支払プランを設定します。

保険レコードを追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険 / 見積]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

調査情報のインポート多くの場合、保険会社は外部ソースからグループ保険調査情報を受け取ります。たとえば、保険ブローカーがこのデー

タを収集し、カンマ区切りテキストファイルとして保険会社に提供します。

エンドユーザーは、[グループ保険]の[調査]ビューを使用して、調査データを Siebel Insurance にインポート

できます。

備考: 調査データは、[法人]の[調査]ビューからインポートすることもできます。

調査ごとに、詳細調査データと分割調査データの両方をインポートできます。通常、1 つの会社に対して詳細調査情

報か分割調査情報のどちらか一方のみを追加します。ただし、両方の調査情報を追加することもできます。

調査データは、保険ブローカーや雇用主グループなどのデータ作成者が Siebel Agent Portal または Siebel Group Portal を使用してインポートすることもできます。これら 2 つの製品については、『Siebel Partner Relationship Management Administration Guide Addendum for Industry Applications』を参照してください。

また、調査データは手動でも入力できます。157ページの「グループ保険画面での調査情報の追加」を参照してください。

詳細調査データをインポートするには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [調査]タブをクリックします。

4 [新規]をクリックして新しい調査レコードを作成し、フィールドに情報を入力します。

5 [調査]リストで、ビューリンクリストから[詳細調査]を選択します。

6 [従業員リスト]までスクロールし、[インポート]をクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 155

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グループ保険の管理 ■ 調査情報のインポート

7 [インポート]ダイアログボックスで、データのインポート元のファイルを検索して残りのパラメータを設定します。

次の表では、一部のパラメータについて説明します。

各インポートフィールドと Siebel フィールドのマッピング方法を示すフィールドマッピングがダイアログボッ

クスに表示されます。デフォルトでは、ラベルが一致するフィールドが相互にマッピングされています。

8 フィールドマッピングを追加または変更するには、次の手順を実行します。

a [インポートフィールド]リストで、フィールドを強調表示します。

b [Siebel フィールド]リストで、マッピング先のフィールドを強調表示します。

c [マッピングの更新]をクリックします。

9 既存のフィールドマッピングを削除するには、次の手順を実行します。

a [インポートフィールド]リストで、フィールドを強調表示します。

b [< このフィールドは無視 >]を強調表示してインポートフィールドを無視します。

c [マッピングの更新]をクリックします。

10[次へ]をクリックします。

調査データが Siebel アプリケーションにインポートされ、[従業員リスト]リストに表示されます。

分割調査データをインポートするには

■ 155 ページの「詳細調査データをインポートするには」の手順に従います。ただし、ステップ 5 で[分割調査]

を選択します。

調査データがインポートされ、[従業員数]リストに表示されます。

パラメータ 説明

入力フォーマット テキストファイルの種類としてカンマ区切りかタブ区

切りを選択します。

入力ソース [自動マッピング]を選択します。

コンフリクト解決策 データのコンフリクトの処理方法を選択します。デ

フォルトでは、[既存のレコードを上書き]に設定され

ています。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0156

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グループ保険の管理 ■ グループ保険画面での調査情報の追加

グループ保険画面での調査情報の追加エンドユーザーは、グループ保険証券の見積りまたは提案書を要求している法人の調査情報を追加できます。調査情

報を追加するには、エンドユーザーは次のことを行う必要があります。

1 まず、[グループ保険]画面で保険を追加します。

2 「調査情報を追加するには」の手順に従って、調査情報を追加します。

3 「調査を保険証券に関連付けるには」の手順に従って、調査を保険に関連付けます。

調査データは、自動的にインポートすることもできます。155 ページの「調査情報のインポート」を参照してください。

調査情報を追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [調査]タブをクリックします。

4 [調査]リストで、ビューリンクリストから[分割調査]または[詳細調査]を選択します。

■ 分割調査:従業員グループについて情報を追加します。

■ 詳細調査:各従業員について情報を追加します。

備考: 通常、1 つの調査について詳細情報か分割情報のどちらか一方のみを追加します。ただし、両方の情報を

追加することもできます。

5 [調査]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

6 分割調査の場合、次の手順を実行します。

■ [従業員数]リストまでスクロールします。

■ [従業員数]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

7 詳細調査の場合、次の手順を実行します。

■ [従業員リスト]リストまでスクロールします。

■ [従業員リスト]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

調査を保険証券に関連付けるには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで保険を選択します。

3 [保険 / 見積り]フォームの[保険調査]フィールドで選択ボタンをクリックします。

[グループ調査を選択]ダイアログボックスが表示され、それにその保険について選択可能な調査のリストが表示

されます。

4 [グループ調査の選択]ダイアログボックスで、調査を選択して[OK]をクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 157

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グループ保険の管理 ■ グループ保険の従業員クラスの追加

グループ保険の従業員クラスの追加特に大規模なグループ向けのグループ保険には、グループメンバーの従業員クラスごとに異なる商品を提供するもの

もあります。従業員クラスの例には、月給制の従業員と時給制の従業員があります。各従業員クラスでは、商品、商

品オプション、商品料率の独自の組み合わせが提供されます。[クラス]ビューで従業員クラスを追加したり、変更す

ることができます。

従業員クラスを追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで保険を選択します。

3 [クラス]タブをクリックします。

4 [クラス]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

グループ保険プランのデザインエンドユーザーは、商品、商品クラス、および料率帯に関する情報を追加することで、グループ保険のプランをデザ

インできます。

料率帯とは、各保険商品の免責金額、保険料、給与天引きの関する価格設定情報です。

[プランデザイン]ビューには次のビューがあります。

■ 商品属性:このビューには、ブランデザイン用[商品]リストと[属性]リストがあります。プランデザイン用

[商品]リストは、[グループ保険]フォームに表示される保険と商品を関連付けるのに使用します。[属性]リス

トは、属性情報を表示したり、属性値を変更するのに使用します。

■ 商品クラス:このビューには、プランデザイン用[商品]リストと[クラス]リストがあります。[クラス]リス

トは、選択した商品に関連付ける従業員クラスを選択するのに使用します。

■ 商品クラス一覧:このビューには、プランデザイン用[商品クラス一覧]リストがあります。このリストで、従

業員クラスを選択した商品に関連付けます。

■ 商品クラス料率帯:このビューには、プランデザイン用[商品クラス料率帯]リストがあります。このリストは、

料率帯を選択した商品またはクラスに関連付けるのに使用します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0158

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グループ保険の管理 ■ グループ保険プランのデザイン

プランデザインを追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、グループ保険をドリルダウンします。

3 [プランデザイン]タブをクリックします。

プランデザイン用[商品]リストが表示され、それに選択した保険が表示されます。

備考: 商品を追加する必要がある場合は、[プランデザイン商品]リストで[新規]をクリックして、フィール

ドに値を入力します。

4 ビューリンクリストから[商品属性]を選択して、[属性]リストまでスクロールします。

5 [属性]リストで情報を適宜変更します。

6 ビューリンクリストから[商品クラス]を選択して、[クラス]リストまでスクロールします。

a [クラス]リストで[新規]をクリックして、従業員クラスを選択した商品に関連付けます。

b [クラス名]フィールドで選択ボタンをクリックします。

c [クラスの選択]ダイアログボックスで、[クラス名]フィールドから従業員クラスを選択して[OK]をクリッ

クします。

備考: 選択した商品について選択可能な従業員クラスのみが[クラスの選択]ダイアログボックスに表示されます。

このダイアログボックスのリストへの従業員クラスの追加については、158 ページの「グループ保険の従業員クラ

スの追加」を参照してください。

7 ビューリンクリストから[商品クラス一覧]を選択します。

a [商品クラス一覧]リストで、各クラスに適切な商品カラムにチェックマークを付けます。

8 ビューリンクリストから[商品クラス料率帯]を選択します。

a [商品クラス]リストで、適切な商品とクラスが設定されているレコードを選択して、[料率帯]リストまでス

クロールします。

b [料率帯]リストで[新規]をクリックして、料率帯を選択した商品とクラスに関連付けます。

c [料率帯]フィールドで選択ボタンをクリックします。

d [商品料率帯の選択]ダイアログボックスで[料率帯]を選択して[OK]をクリックします。

備考: 選択した商品について選択可能な料率帯のみが[商品料率帯の選択]ダイアログボックスに表示されます。

[料率帯]が[管理-保険]>[医療/グループ商品]ビューに作成されます。[料率帯]については、153 ページ

の「グループ保険の料率帯の追加」を参照してください。

このプランの提案書の作成方法については、161 ページの「グループ保険の提案書の作成」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 159

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グループ保険の管理 ■ 登録待機期間による補償開始日への影響

登録待機期間による補償開始日への影響[グループ保険]画面で登録待機期間を定義することにより、Siebel Insurance による補償開始の計算方法を設定で

きます。プランデザインの追加(158 ページの「グループ保険プランのデザイン」を参照)時には、特定の商品に関

連付ける商品クラスを定義します。[クラス]リストに、待機期間(補償開始まで待機する日数)を指定できます。[グ

ループ保険]の[登録]ビューの[有効日]フィールドに、実際の補償開始日が表示されます。プランデザインの[ク

ラス]リストで待機期間を指定すると、この有効日に直接影響します。

Siebel Insurance は、デフォルトで次のように定義されるルールを持ちます。

■ 待機期間を指定した場合、今日から数えた待機日数日目に有効日が設定されます。

■ 待機期間を指定しない場合、今日の日付が確認されます。今日の日付が各月の 15 日より前である場合、当月の

第 1 日に有効日が設定されます。今日の日付が各月の 15 日より後である場合、翌月の第 1 日に有効日が設定さ

れます。

ユーザーが[登録]ビューでグループ保険に新しいメンバーを登録すると、この 2 つのルールに従った値がデフォル

トで[有効日]フィールドに設定され、[状態]フィールドに[待機中]が設定されます。

これらのルールは、FINS Member Enrollment Rules Workflow により強制されます。ユーザーは、バッチモー

ドで 24 時間ごとに発生する繰り返しコンポーネントジョブリクエストを送信することで、このワークフローを起動

できます。繰り返しコンポーネントジョブリクエストは、既存の登録レコードの有効日を確認し、次の場合に[状態]

を[待機中]から[有効]に更新します。

■ レコードの有効日が今日の日付またはそれ以前である場合

■ [状態]が依然として[待機中]に設定されたままである場合

コンポーネントジョブリクエストの詳細については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

プランデザインでのカスタマイズ可能商品の再設定[商品属性]リストの[再設定]ボタンを使用することで、カスタマイズ可能商品を動的に再設定することができま

す。[再設定]ボタンは、Siebel Configurator をインストールし、選択した商品が Siebel Configurator でカスタ

マイズ可能商品として作成された場合にかぎり使用可能です。詳しくは、『Siebel 製品管理ガイド』のカスタマイズ

可能商品の作成に関する章を参照してください。

プランデザインでカスタマイズ可能商品を動的に再設定するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、グループ保険をドリルダウンします。

3 [プランデザイン]タブをクリックします。

4 [商品属性]ビューリンクを選択します。

5 [商品]リストで、[再設定]をクリックします。

設定セッションが開始され、選択ページが表示されます。設定セッションで加えた変更内容が、[属性]リストの

明細項目に反映されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0160

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グループ保険の管理 ■ グループ保険の提案書の作成

グループ保険の提案書の作成提案書とは、書面による保険の見積りです。エンドユーザーは、提案書を作成する前に、保険を追加し、クラスを設

定してから保険プランデザインを追加する必要があります。通常、プランデザイン追加の最後のステップとして、会社で使用している保険見積り用のソフトウェアプログラムを起動します。詳しくは、158 ページの「グループ保険プ

ランのデザイン」を参照してください。

提案書は、定義済みのテンプレートで構成されます。提案書テンプレートの作成については、『Siebel アプリケーショ

ン管理ガイド』の提案書に関する章を参照してください。

備考:[管理-ドキュメント]画面から提案書テンプレートを作成または変更できるのは、Siebel 管理者の権限を持

つユーザーだけです。

提案書を作成するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [提案書]タブをクリックします。

4 [提案書]リストで、レコードを追加します。

5 新しいレコードで、適切なテンプレートを選択します。

6 [ドラフトを生成]をクリックします。

引受情報の管理エンドユーザーは、[グループ保険]画面の[引受レポート]タブを使って、引受情報を収集および管理できます。

引受情報を追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [引受レポート]タブをクリックします。

4 [引受レポート]リストに情報を添付し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表に一部のフィールドを示します。

フィールド コメント

タイプ 要求されている引受レポートまたは情報のタイプ。

状況 現在のレポートの状況。次のオプションがあります。

■ リクエスト済み

■ 受領済み

■ 提出済み

オーダー済み 新規レコードの作成時に自動的に生成される日付。

受領済み 引受レポートを受信した日付。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 161

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グループ保険の管理 ■ グループ保険への有資格メンバーの追加

引受情報の履歴を表示するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [引受]タブをクリックします。

3 [引受]リストのビューリンクリストから、引受情報のタイプを選択します。

■ レート

■ 保険加入歴

■ 保険料 / 請求履歴

■ 高額請求元の履歴

グループ保険への有資格メンバーの追加グループ保険プランの提案書が顧客に受け入れられたら、エンドユーザーは有資格メンバーの追加や変更ができます。

有資格メンバーは、グループ保険の補償内容を承認することも拒絶することもできます。補償内容を承認したメンバー

を、プランに登録できます。

有資格メンバーを追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [有資格メンバー]タブをクリックします。

4 [主被保険者]リストで、レコードを追加します。

5 [メンバーを追加]ダイアログボックスで、既存のレコードを選択するか、またはレコードを追加した上で、必要なフィールドに情報を入力します。

備考: 実装中、最終調査から有資格メンバーをインポートします。詳しくは、155 ページの「調査情報のイン

ポート」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0162

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グループ保険の管理 ■ グループ保険へのメンバーの登録

グループ保険へのメンバーの登録補償内容を受け入れるグループメンバーは、その保険に登録され、その保険の主被保険者とみなされます。エンドユー

ザーは、[登録]ビューでプランの補償内容を受け入れる有資格メンバー(主被保険者と扶養家族を含む)を登録します。

メンバーを登録するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [登録]タブをクリックします。

4 [主被保険者]リストで登録する主被保険者を選択して、[メンバー商品]リストまでスクロールします。

a [メンバー商品]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

b この主被保険者について追加する商品ごとに、ステップ 4 を繰り返します。

主被保険者の登録に関係するすべての商品が追加されます。

5 [被保険メンバー]リストまでスクロールします。

a [被保険メンバー]リストで[新規]をクリックして主被保険者と扶養家族を登録します。

b [姓]フィールドで選択ボタンをクリックします。

c [担当者選択]ダイアログボックスで、選択した商品に関連付ける主被保険者を選択して[OK]をクリックし

ます。

d [被保険メンバー]リストでその他のフィールドに入力します。

備考:[担当者選択]ダイアログボックスで[新規]ボタンをクリックし、フィールドに値を入力して扶養

家族メンバーを追加します。

6 登録するメンバーごとにステップ 4 とステップ 5 を繰り返します。

終了すると、すべての登録メンバー(主被保険者を含む)が[被保険メンバー]リストに表示されます。

グループ保険への受取人の追加グループ生命保険などのグループ保険によっては、メンバーが 1 人または複数の受取人を指名する必要があります。

エンドユーザーは、[メンバー受益者]ビューを使って、グループ保険の保険金受取人の追加や変更ができます。

受取人を追加するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [メンバー受益者]タブをクリックします。

4 [メンバー生命保険商品]リストで主被保険者レコードを選択します。

5 [被保険メンバー]リストまでスクロールして、受取人を追加するメンバーを選択します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 163

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グループ保険の管理 ■ グループ保険の支払プランの設定

6 [受益者]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

グループ保険の支払プランの設定グループ保険証券に、支払方法の詳細など、支払プランを設定できます。

グループ保険証券に支払プランを設定するには

1 [グループ保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [支払プラン]タブをクリックします。

4 [支払プラン]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 [支払詳細]フォームまでスクロールし、計算書情報を更新します。

a [名前(姓)]フィールドで、選択ボタンをクリックします。

b [担当者選択]ダイアログボックスで、名前を選択して[OK]をクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0164

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13 パートナーと代理店の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 165 ページの「パートナーと代理店の概要」

■ 166 ページの「パートナーと代理店の管理のシナリオ」

■ 166 ページの「パートナーと代理店の管理のプロセス」

■ 167 ページの「新規パートナーの追加」

■ 167 ページの「Siebel Insurance eService のパートナー検索の設定」

■ 168 ページの「エージェントの追加」

■ 168 ページの「エージェントに関連する情報の追加」

パートナーと代理店の概要Siebel Insurance では、パートナーと代理店を管理できます。

■ 「パートナー」には、サービスプロバイダー、集合、保険代理店などがあります。

■ 「代理店」とは、保険会社の代理として、保険を販売する組織です。エージェントとブローカーは、保険証券を販

売するライセンスを持つ営業員です。多くの保険会社にとって、代理店は最も重要なタイプのパートナーです。

パートナー情報を追跡することは、多くの保険会社にとって重要です。これは、銀行、代理店、証券会社などのパー

トナーがプライマリ売上チャネルとしての役割を持つためです。

備考:[パートナー]画面でパートナーを追加した場合、パートナー情報の追跡と監視だけが可能です。パートナー

とデータを共有する場合は、パートナーを Siebel 組織にアップグレードする必要があります。このような操作や他

のパートナー管理タスクを実行するには、[管理-パートナー]画面を使用します。詳しくは、『Siebel PartnerRelationship Management 管理ガイド』を参照してください。

エンドユーザーは、[エージェント]画面で次のような保険関連の手続きを実行することができます。

■ エージェントの追加

■ エージェント情報の表示

■ エージェントの活動またはサービスリクエストの作成

■ 契約、ライセンス、予約、登録、過失怠慢、保険証券、および見積りに関する情報の追跡

備考: 担当者にすべての個人が含まれるパーティモデルでは、Agents ビジネスコンポーネント内に追加された個人

もまた、Contacts ビジネスコンポーネントのメンバーです。エージェントは、金融サービス商品の販売に従事する

担当者から成る特別なサブセットです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 165

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パートナーと代理店の管理 ■ パートナーと代理店の管理のシナリオ

パートナーと代理店の管理のシナリオ次に示すシナリオは、保険会社の従業員が実行するサンプルタスクです。実際のワークフローは各企業のビジネス要

件によって異なります。

このシナリオでのエンドユーザーは、フィールドの情報を管理する従業員です。エンドユーザーは、情報を入力して、

次のことを行います。

■ パートナーの作成

■ 代理店側の担当者の追加

■ 新規エージェントの追加

■ 既存のエージェントに関する情報の表示

■ 契約、ライセンス、予約、登録状況、過失怠慢、保険証券、および見積りに関する情報のトラッキング

■ エージェントの活動またはサービスリクエストの作成

従業員による新規代理店の追加このシナリオでは、保険会社が保険商品の流通チャネルの 1 つとして独立代理店を使用します。この保険会社の従業

員は、自社の消費者向け商品の新規代理店を追加する必要があります。

この従業員の会社はすでにこの代理店の資格を確認しているため、この従業員はエージェントに関する情報を追加し

ます。次に、新規のパートナーレコードと、代理店の過失怠慢責任保険に関する情報を追加します。

そして、[ライセンスと予約]ビューで代理店のライセンスに関する情報を記録します。最後に、代理店と共に担当者

を追加します。

企業による新規エージェントの署名保険会社は、新規エージェントに署名します。企業のライセンスおよび契約を担当するコーディネータは、必要な事

務書類を含む社内便を受け取ります。このコーディネータは、エージェントの担当者、ライセンス、予定、および契

約に関する情報を Siebel Insurance に入力します。

6 か月後、このエージェントが新しいオフィスに引っ越しました。エージェントは、保険会社の代表担当者である営

業員に新しい所在地と電話番号を転送します。営業員は Siebel Insurance 内でエージェントを見つけ、その所在地

と電話番号を更新します。

パートナーと代理店の管理のプロセスここでは、パートナーと代理店の管理時にエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。実際

のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0166

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パートナーと代理店の管理 ■ 新規パートナーの追加

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーがパートナーと代理店の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 167 ページの「新規パートナーの追加」

■ 167 ページの「Siebel Insurance eService のパートナー検索の設定」

■ 168 ページの「エージェントの追加」

■ 168 ページの「エージェントに関連する情報の追加」

新規パートナーの追加エンドユーザーは、パートナーの新しいレコードを作成したり、既存のパートナーの情報を変更したりできます。

パートナーを作成するには

1 [パートナー]>[パートナーリスト]ビューに移動します。

2 [パートナー]フォームでレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

3 [パートナータイプ]フィールドで、適切なタイプを選択します。このパートナーがサービスプロバイダーである場合は、[サービスプロパイダー]を選択します。

Siebel Insurance eService のパートナー検索の設定Siebel Insurance eService のホームページの[連絡先]アプレットには、[近郊のパートナーを検索]ハイパーリ

ンクがあります。「Insurance Member」の役割を持つユーザーは、このリンクをクリックすると開くアプレット

で、ドロップダウンリストから所在地属性を選択し、その所在地属性に基づいてパラメトリック検索を実行できます。ユーザーは、Siebel Insurance 内の検索で使用するレコードを設定します。

Siebel Insurance eService については、『Siebel eService Administration Guide Addendum for IndustryApplications』を参照してください。

パートナー検索を設定するには

1 [サイトマップ]>[パートナー]>[パートナーリスト]>[所在地]ビューに移動します。

2 [パートナー]フォームから、目的のパートナーを検索します。

3 [所在地]リストで、各パートナーの所在地のレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

レコードの保存時に、[緯度]フィールドおよび[経度]フィールドに自動的に入力されます。

備考:[市]、[都道府県]、[〒]、[国]のうち、いずれかのフィールドの値が間違っていると、経度と緯度の値が生

成されません。たとえば、郵便番号が間違っている場合はエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するに

は、[アプリケーション管理]の[郵便番号管理]ビューに移動して、その都道府県、市、および郵便番号の組み合わ

せに対する[Geo]の値がロードされていることを確認します。詳しくは、『Siebel eService 管理ガイド』を参照

してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 167

Page 168: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

パートナーと代理店の管理 ■ エージェントの追加

エージェントの追加エージェントは、保険を販売するライセンスを持つ営業員です。エージェントの追加は、エージェントに関連する手

続きを管理するときに最初に実行しなければならない手順です。

エージェントを追加するには

1 [エージェント]画面に移動します。

2 [エージェント]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

a [パートナー]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [パートナー]ダイアログボックスで、レコードを選択して[OK]をクリックするか、[新規]をクリックし

て新規パートナーを追加します。

c 新しいレコードを追加する場合は、フィールドにデータを入力します。

備考: リストに表示されるカラムを追加または変更するには、リストのメニューボタンをクリックし、[表示カ

ラム]を選択します。

エージェントに関連する情報の追加エンドユーザーは、[エージェント]画面のタブを使って、契約、ライセンスと予定、過失と怠慢、全米証券業者協会

(NASD)への登録、保険と見積りに関する情報など、エージェントに関連するその他の情報を追跡できます。

エージェントに関するその他の情報を追加するには

1 [エージェント]画面に移動します。

2 [エージェント]リストで目的のエージェントをドリルダウンし、次のタブの中から適切なものをクリックします。

■ 契約:エージェントの契約についての情報を追加します。

■ ライセンスと予約:エージェントが保有しているライセンスについての情報を追加します。

■ 過失怠慢:エージェントの過失と怠慢についての情報を追加します。

■ 登録:エージェントの登録状況についての情報を追加します。

■ 保険/見積り:エージェントの保険と見積りを表示します。

3 選択したビューのリストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0168

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14 損害保険の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 169 ページの「損害保険の概要」

■ 170 ページの「損害保険のシナリオ」

■ 170 ページの「損害保険管理のプロセス」

■ 171 ページの「財物タイプの追加」

■ 171 ページの「損害保険の補償内容と補償限度額の追加」

■ 172 ページの「見積りの提示」

■ 172 ページの「引受情報の追加」

■ 173 ページの「財物引受情報に対するクエリーの実行」

■ 173 ページの「引受レポートのオーダー」

■ 173 ページの「内訳明記個人資産の追加」

■ 174 ページの「支払プランの設定」

■ 174 ページの「その他の損害保険のビュー」

損害保険の概要損害保険証券に用いられる用語は、保険会社ごとに異なります。たとえば、同じタイプの保険を、火災保険、住宅所

有者総合保険、家屋保険、対物保険などと呼ぶ場合があります。

この章の手順に従うことによって、[保険管理]ビュー内で損害保険のタイプ、補償内容、および補償限度額を追加す

る管理者タスクを実行できます。通常はサービスおよびライセンスを持つ営業員であるエンドユーザーは、[不動産保

険]画面を使って損害保険を作成および管理します。特に、新規保険または既存保険の変更の見積り作成、引受情報

の追加、引受レポートのオーダー、システムへの内訳明記個人資産の追加、および支払プランの設定を行うことがで

きます。

すべての保険画面に共通するビューについては、150 ページの「保険画面に共通のビュー」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 169

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損害保険の管理 ■ 損害保険のシナリオ

損害保険のシナリオこのシナリオでは、管理者およびライセンスを持つ営業員によって実行されるサンプルタスクを取り上げます。実際

のワークフローは各企業のビジネス要件によって異なります。

このシナリオでは、自社の損害保険に関する財物タイプ、補償内容、補償限度額を追加する Siebel 管理者の例を取

り上げます。

損害保険会社のライセンスを持つ営業社員が、初めての持ち家を購入する顧客からの電話に応対しています。顧客は、

賃貸住宅保険から住宅所有者総合保険に切り替えることを考えています。

営業員は、[簡易見積り]ビューのフィールドをガイドとして使用しながら、最初の見積りを提供するのに十分な情報

を顧客から収集するために一連の質問を行います。次に、より詳細な引受情報の追加、追加情報を要求するための引

受レポートのオーダー、および内訳明記個人資産の追加を行います。データを収集したら、外部の料率シミュレーショ

ンにデータを送り、保険料を判断します。営業員は、見込み客に見積りを口頭で伝えて通話を終えました。

2 週間後、顧客からまた電話がかかってきました。前回に保険料を見積もった財物については、こちらのオファーを

拒絶するが、別の家屋に関するオファーは受け入れるという内容です。しかるべく補償内容と限度額を調整してから、

改訂した保険料の情報を顧客に伝えます。見積りを提示された保険を購入する意思を、顧客が確認します。

最終的な契約発行に向けて、見積りを用意する必要があります。ここでの作業には、財物に対して、先取特権や抵当

権を有する関係者についての情報を収集し、請求や支払の手配についての情報を確認することが含まれます。

次に、保険証券を発行してそれに対して請求が行えるように、会社で定められている手順に従って保険証券を提出し

ます。

このシナリオでは、エンドユーザーは顧客に応対する営業員です。エンドユーザーは、情報を入力して、次のことを

行います。

■ 見積りの提示

■ 引受情報の追加

■ 引受レポートのオーダー

■ システムへの内訳明記個人資産の追加

■ 支払プランの設定

損害保険管理のプロセスここでは、損害保険の管理時に管理者およびエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。

実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

管理者の手順

次のリストに、管理者が損害保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 171 ページの「財物タイプの追加」

■ 171 ページの「損害保険の補償内容と補償限度額の追加」

備考:[保険管理]画面のビューでエントリを変更できるのは、Siebel 管理者などの必要とされる管理権限を持つ

ユーザーだけです。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0170

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損害保険の管理 ■ 財物タイプの追加

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーが損害保険の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 172 ページの「見積りの提示」

■ 172 ページの「引受情報の追加」

■ 173 ページの「財物引受情報に対するクエリーの実行」

■ 173 ページの「引受レポートのオーダー」

■ 173 ページの「内訳明記個人資産の追加」

■ 174 ページの「支払プランの設定」

■ 174 ページの「その他の損害保険のビュー」

財物タイプの追加[保険管理]ビューでは、財物タイプに追加や変更を行うことができます。外部のフィールドを使って財物タイプのデ

フォルト値を定義したり、Siebel Tools を使ってフィールドを追加したりできます。詳しくは、『Configuring SiebelBusiness Applications』を参照してください。

財物タイプを追加するには

1 [サイトマップ]>[管理-保険]>[不動産タイプ]に移動します。

2 [不動産タイプ管理]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

損害保険の補償内容と補償限度額の追加[不動産保険補償内容管理]ビューでは、損害保険の補償内容と補償限度額に対して、追加や変更を行うことができま

す。外部のフィールドを使って損害保険の補償内容のデフォルト値を定義したり、Siebel Tools を使ってフィールド

を追加したりできます。詳しくは、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

損害保険の補償内容を追加するには

1 [サイトマップ]>[管理-保険]>[不動産保険補償内容]に移動します。

2 [不動産保険補償内容管理]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

損害保険の補償限度額を追加するには

1 [サイトマップ]>[管理-保険]>[不動産保険補償内容]に移動します。

2 [不動産保険補償内容管理]リストでレコードを選択します。

3 [補償限度]リストまでスクロールし、レコードを追加します。

4 [限度]フィールドに補償限度額を入力し、その他のフィールドにも値を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 171

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損害保険の管理 ■ 見積りの提示

見積りの提示Siebel Insurance では、見積りはまだ発行されていない保険証券です。新規の保険、または既存の保険の変更に対

して、見積りを提示できます。[簡易見積り]ビューでは、保険と料率の基本情報を収集できます。[簡易見積り]

ビューを通じて収集した情報は、当初保険料を計算するのに必要な最低料率情報を表します。

損害保険の見積りを提示するには

1 [不動産保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [簡易見積り]タブをクリックします。

4 [不動産タイプ]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

5 [住宅評価]フォームまでスクロールして、フィールドに値を入力します。

備考: 補償範囲は(設定により)標準セットにデフォルト設定したり、さらに見積りを細かく出すために、[料

率モデル]ビューを通じて、編集したりすることも可能です。さらにデータを収集して、見積りの引受や管理を

支援できます。

引受情報の追加エンドユーザーは、損害保険について見積りの提示を終えた後、引受に使用する情報を、さらに追加できます。

引受情報を追加するには

1 [不動産保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 次のいずれかのタブをクリックし、レコードを追加します。

■ 不動産引受:財物に関連する情報を追加します。

■ 付属建物引受:独立したガレージなど、離れた建物に関連する情報を追加します。

■ 補償内容の引き受け:地震、農場、野火災害などのその他の引受情報を追加します。

4 新規レコードのフィールドに値を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0172

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損害保険の管理 ■ 財物引受情報に対するクエリーの実行

財物引受情報に対するクエリーの実行エンドユーザーはまた、財物タイプおよび住宅引受情報に対するクエリーを実行できます。

引受情報に対するクエリーを実行するには

1 [不動産保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [不動産引受]タブをクリックします。

4 [不動産タイプ]リストで、[クエリー]をクリックして財物のタイプおよび住宅引受情報を検索します。

5 検索条件を選択して[表示]をクリックします。

引受レポートのオーダーエンドユーザーは必要な保険情報を追加したら、保険の引受レポートをオーダーできます。引受レポートの例には、自動車、信用調査機関、罹災歴のレポートがあります。

引受レポートをオーダーするには

1 [不動産保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [引受レポート]タブをクリックします。

4 [引受レポート]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考: 引受レポートをオーダーするため、自社使用ソフトウェアプログラムを起動するようアプリケーションを設定することができます。

内訳明記個人資産の追加エンドユーザーは、宝石、コイン、美術品などの内訳明記個人資産を、損害保険に追加できます。

内訳明記個人資産を追加するには

1 [不動産保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [簡易見積り]タブをクリックします。

4 [不動産タイプ]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考:[タイプ]ドロップダウンリストで個人資産の値を選択すると、[明記物件明細]フォームが表示されます。

5 [明記物件明細]フォームまでスクロールして、フィールドに値を入力します。

6 [個人資産取引詳細]タブをクリックします。

7 [不動産タイプ]リストでタイプを選択し、[個人資産取引アイテム]リストまでスクロールします。

8 [個人資産取引アイテム]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

9 追加する内訳明記アイテムごとにステップ 4 からステップ 8 までを繰り返します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 173

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損害保険の管理 ■ 支払プランの設定

支払プランの設定エンドユーザーは、損害保険証券に、支払方法の詳細など、支払プランを設定できます。

損害保険に支払プランを設定するには

1 [不動産保険]画面に移動します。

2 [保険/見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

3 [支払プラン]タブをクリックします。

4 [支払プラン]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

その他の損害保険のビュー表 29 に、[不動産保険]画面に固有のその他のビューを示します。

表 29 その他の不動産保険画面のビュー

ビュータブ 説明

補償内容の引き受け 損害保険のオプションの補償内容に関するその他の詳細を記録します。

補充費用 「建替え費用」は、不動産の構造を再建するためにかかる費用の見積りです。「建替

え費用の見積り」は、不動産の構造をカバーする保険に適用する住宅補償額を決定

する基準になります。このビューには、建替え費用の見積りの計算基準になり得る

不動産の詳細な説明を入力します。

建て替え費用概要 建替え費用の見積りの詳細を表示します。建替え費用のデータは、外部システムか

ら取得されることも少なくありません。

外部システムとの統合については、181 ページの「統合」を参照してください。

船舶詳細 船舶とその関連設備の詳細な説明を記録します。

船舶操縦士 保険の対象になる船舶操縦士の運用情報を記録します。

個人資産取引詳細 すべての内訳明記個人資産項目の概要を表示します。詳しくは、173 ページの「内訳

明記個人資産の追加」を参照してください。

事故違反 船舶操縦士の事故および違反の詳細な履歴を記録します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0174

Page 175: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

15 総合保険の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 175 ページの「総合保険の概要」

■ 175 ページの「総合保険のシナリオ」

■ 176 ページの「総合保険の見積りの提示」

総合保険の概要「総合保険」は、特殊なタイプの保険です。総合保険は、実際の不動産を金銭的に保護するのではなく、証券名義人のそれ以外の保険証券によって提供される限度以上の負債補償内容のアンブレラを提供します。総合保険では、契約で

カバーされる不動産だけでなく、基本的な負債補償内容をそれらの不動産に提供する証券について情報を集める必要があります。総合保険では、基本的な負債補償内容を定める証券を「主幹保険証券」と言います。また総合保険では、主幹保険証券で定められた負債補償内容を超過する負債補償内容を定めます。

PUL(総合)保険のビューは、新規の保険または既存の保険の変更に関する見積りの発行など、総合保険証券を作成

および管理するサービス員およびライセンスを持つ営業員によって使用されます。

すべての保険画面に共通するビューについては、150 ページの「保険画面に共通のビュー」を参照してください。

総合保険のシナリオこのシナリオでは、ライセンスを持つ営業員によって実行されるサンプルタスクを取り上げます。実際のワークフロー

は各企業のビジネス要件によって異なります。

このシナリオでは、総合保険会社のライセンスを持つ営業員として、自社で住宅保険を契約している顧客からの電話

に対応することを想定しています。

営業員は、[簡易見積り]ビューのフィールドをガイドとして使用しながら、最初の見積りを提供するのに十分な情報

を顧客から収集するために一連の質問を行います。これは総合保険の見積りであるため、車両、不動産(住宅)、船

舶、主幹保険証券についての情報を収集します。主幹保険証券とは、総合保険によって負債補償内容が拡張される証

券です。

データを収集したら、外部の料率シミュレーションにデータを送信し、保険料を判断します。見積りを口頭で伝え、

伝えられた顧客は、その保険を購入する意思を示しました。

最終的な契約発行に向けて、見積りを用意する必要があります。この作業には、保険対象の車両、船舶、または被保

険物と、その主幹保険証券、課金と支払いの手配に関する詳細な情報を収集することが含まれます。

次に、保険証券の発行と請求を仰ぐため、会社で定められている手順に従います。

このシナリオでは、エンドユーザーは顧客に応対するライセンスを持つ営業員です。エンドユーザーは、情報を入力

して、次のことを行います。

■ 見積りの提示。

■ 車両、不動産、および船舶に関する引受、料率、および主幹保険証券の情報を収集します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 175

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総合保険の管理 ■ 総合保険の見積りの提示

総合保険の見積りの提示Siebel Insurance では、「見積り」とは、まだ発行されていない保険証券です。エンドユーザーは、新規の保険、ま

たは既存の保険の変更に対して、見積りを提示できます。

[簡易見積り]ビューでは、保険と料率の基本情報を収集できます。[簡易見積り]ビューを通じて収集した情報は、

当初保険料を計算するのに必要な最低料率情報を表します。

総合保険の見積りを生成するには

1 [総合保険]画面に移動します。

2 [保険 / 見積]リストで、レコードを追加して必要なフィールドすべてに入力します。

3 [保険 / 見積り]リストで、保険をドリルダウンします。

4 [簡易見積り]タブをクリックします。

5 [簡易見積り]フォームで、必要なフィールドに情報を入力します。

6 次の[総合保険]画面のビューを使って、車両、不動産、船舶について、引受、料率、主幹保険証券の情報を収集します。

■ 車両

■ 不動産

■ 船舶

■ 主幹保険証券

データを収集したら、外部の料率シミュレーションにデータを送り、保険料を判断します。そのアプリケーションで

は、見積りを引き受け、管理するための情報を追加することができます。[評価]フォームを使用して、レート設定要

素を操作し、より詳細な見積りを作成することができます。

備考: 会社で使用している証券レート設定用のソフトウェアプログラムを起動する[評価]ボタンを追加するように

Siebel アプリケーションを設定することができます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0176

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16 請求口座の管理

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 177 ページの「請求口座の概要」

■ 177 ページの「請求口座のシナリオ」

■ 178 ページの「請求口座管理のプロセス」

■ 178 ページの「請求口座レコードの作成」

■ 179 ページの「請求口座と他のレコードの関連付け」

請求口座の概要保険料の支払いを処理するため、保険会社は請求口座を使用します。請求口座とは、1 つまたは複数の保険に関連付

けられている請求活動と支払い活動を処理するときに使用する構造です。保険料は請求口座を通じて請求し徴収しま

す。そのため、保険ユーザーは保険の件数にかかわりなく 1 枚の請求書に基づいて保険料を支払うことができます。

Siebel Insurance には、企業が請求指向のトランザクションをさまざまな方法で処理するための柔軟性が備わって

います。請求口座は保険業界では一般的な手段ですが、多くの保険会社が単独保険に基づいて請求処理を行い、また

請求口座と単独保険請求とを組み合わせて使用しています。

エンドユーザーはこの章の手順に従って[請求口座]画面を使用することにより、請求口座の追加のほか、ポリシー、

担当者、または企業への請求口座の関連付け、請求口座へのサービスリクエストの追加を行うことができます。

請求口座のシナリオこのシナリオでは、保険外交員によって実行されるサンプルタスクを紹介します。実際のワークフローは各企業のビ

ジネス要件によって異なります。

保険外交員は、新しい請求口座を作成して、顧客の 1 人が掛けている各種保険を管理します。まず、保険外交員は保

険および特定の担当者を請求口座に関連付けます。このコンテキストでは、「担当者」は取引先に関連する請求を支払

う責任を負う個人、または保険の二次的被保険者など、請求口座に関連する個人です。

しばらくたった後、保険外交員は担当者の 1 人から電話を受けます。担当者は最新の請求に関する問題をかかえてい

ます。保険外交員は顧客の請求口座に対してサービスリクエストを記録します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 177

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請求口座の管理 ■ 請求口座管理のプロセス

請求口座管理のプロセスここでは、請求口座の管理時にエンドユーザーが通常実行するサンプルタスクについて説明します。実際のプロセス

は、各企業のビジネス要件によって異なります。

エンドユーザーの手順

次のリストに、エンドユーザーが請求口座の管理で主に実行するタスクを示します。

■ 178 ページの「請求口座レコードの作成」

■ 179 ページの「請求口座と他のレコードの関連付け」

請求口座レコードの作成エンドユーザーは、[担当者]画面、[法人]画面、[サービスリクエスト]画面、[請求口座]画面など、どの[請求

口座]ビューからでも新規の請求口座レコードを追加できます。

請求口座を追加するには

1 [請求口座]画面に移動します。

2 新規レコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表に一部のフィールドを示します。

フィールド コメント

口座番号 アプリケーションによって自動的に生成されます。自動的に生成されます。会社の

基準と規約を基に請求口座番号を割り当てるように Siebel Insurance を設定でき

ます。

発効日 現在の日付に設定されます。

状況 [新商品]に設定されます。

タイプ 請求口座のタイプ。次のいずれかを選択します。

■ 請求口座に保険を 1 つだけ関連付ける場合、[単独保険]を選択します。

■ 請求口座に複数の保険を関連付ける場合、[複数保険]を選択します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0178

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請求口座の管理 ■ 請求口座と他のレコードの関連付け

請求口座と他のレコードの関連付け請求口座は証書、担当者、法人、サービスリクエスト、世帯と関連付けることができます。エンドユーザーは、[請求

口座]画面、[担当者]画面の[請求口座]ビュー、または[法人]画面の[請求口座]ビューで直接関連付けを行う

ことができます。

請求口座は担当者との暗黙的な関係を通してのみ、世帯と関連付けることができます。つまり、請求口座を世帯と関

連付けるには、請求口座を世帯のメンバーである担当者に関連付ける必要があります。この関係は[世帯請求口座]

に表示されます。

請求口座と保険を関連付けるには

1 [請求口座]画面に移動します。

2 [請求口座]リストで、保険に関連付ける請求口座をドリルダウンします。

3 [保険]タブをクリックします。

4 [保険証券]リストで、レコードを追加します。

[保険の追加]ダイアログボックスが表示されます。

5 次のいずれかの方法を実行します。

■ 保険がすでにある場合、[保険の追加]ダイアログボックスで保険を選択します。

■ 証書がまだ存在しない場合、[新規]をクリックして新しい保険を作成します。

[保険の追加]ダイアログボックスが閉じ、レコードが[保険証券]リストに追加されます。

6 必要なフィールドにデータを入力します。

以上で保険が請求口座に関連付けられました。

備考: 請求口座のタイプにより、関連付ける保険の数が決まります。タイプが[単独保険]の場合、保険を 1 つ

だけ関連付けます。

請求口座を担当者または法人と関連付けるには 1 [請求口座]画面に移動します。

2 [請求口座]リストで、担当者または法人に関連付ける請求口座をドリルダウンします。

3 [担当者]タブをクリックします。

4 次のいずれかの方法を実行します。

■ [担当者]リストで[新規]をクリックし、担当者を選択するか[担当者追加]ダイアログボックスで担当者

を追加します。

■ [組織]リストで[新規]をクリックし、法人を選択するか[法人の追加]ダイアログボックスで法人を追加

します。

以上で選択した担当者または法人が請求口座に関連付けられました。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 179

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請求口座の管理 ■ 請求口座と他のレコードの関連付け

サービスリクエストを請求口座に追加するには

1 [請求口座]画面に移動します。

2 [請求口座]リストで、サービスリクエストに関連付ける請求口座をドリルダウンします。

3 [サービスリクエスト]タブをクリックします。

4 [サービスリクエスト]リストにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0180

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17 統合

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 181 ページの「Siebel Financial Services ビジネスプラットフォームの概要」

■ 182 ページの「Siebel Insurance 統合メッセージ」

Siebel Financial Services ビジネスプラットフォームの概要Siebel Financial Services ビジネスプラットフォームは、アプリケーションの統合を容易にするための一連のツール、

テクノロジー、および構築済みの機能統合コンポーネントを備えています。この製品群を Siebel Financial ServicesBusiness Application Integration(EAI)と呼びます。Siebel Financial Services EAI は、Siebel Systems が

提供する Siebel EAI 上に構築された EAI ソリューションです。Siebel Financial Services EAI は、業種 XML 標準

を使用した統合ソリューションを提供します。これらの標準は業界によって採用され、IBM MQSFSE などのミドルウェ

ア会社によって拡張されています。

Siebel Financial Services EAI は、相互および Siebel アプリケーション内の他のコンポーネントと対話する一連

のインターフェイスとして設計されています。これらのインターフェイスにより次のことが可能になります。

■ Siebel Tools 内でメッセージを設定し、各種業種 XML 標準を使用して情報を交換する。

■ 内部 Siebel オブジェクトを外部アプリケーションに公開する。

■ 構築済みのアダプタとエンタープライズコネクタを利用する。これらのインターフェイスはサードパーティ製の

アダプタおよびコネクタと互換性があります。

■ Siebel アプリケーション用に構築済みの XML コネクタを使用する。

■ 総合的なデータ変換を行う。

■ Siebel 業種 XML コネクタファクトリ API を提供して、カスタム XML コネクタの拡張を行う。

Siebel EAI については、『Siebel Financial Services eBusiness アプリケーションインテグレーションガイド』およ

び『Overview: Siebel Enterprise Application Integration』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 181

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統合 ■ Siebel Insurance 統合メッセージ

Siebel Insurance 統合メッセージSiebel Insurance には、保険業界の主要なビジネスプロセスをサポートするように設計された統合メッセージが多

数含まれています。表 30 は、メッセージのタイプ、目的、ターゲットアプリケーション、詳細情報の参照先を定義

してメッセージを示しています。

表 30 Siebel Insurance 統合メッセージ

タイプ メッセージ

ターゲットアプリケー

ション 説明

ACORD Dwelling Valuation Inquiry Request

Replacement Cost Estimation システム

住宅評価額のリクエストのために、住宅保

険の詳細を送信するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Dwelling Valuation Inquiry Response

Replacement Cost Estimation システム

住宅評価額に対する住宅保険リクエスト

への応答メッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Home Policy Add Request

Policy Administrationシステム

新規の住宅保険の作成リクエストメッ

セージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Home Policy Add Response

Policy Administrationシステム

新規の住宅保険の作成リクエストに対す

る返信メッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Home Policy Quote Inquiry Request

Rating Engine 住宅保険レートの見積りの詳細を送信す

るメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Home Policy Quote Inquiry Response

Rating Engine 住宅保険の見積りリクエストへの返信

メッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0182

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統合 ■ Siebel Insurance 統合メッセージ

ACORD Personal Auto Policy Add Request

Policy Administrationシステム

新規の個人用自動車保険を作成するリク

エストメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Personal Auto Policy Add Response

Policy Administrationシステム

新規の個人用自動車保険を作成するリク

エストへの返信メッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Personal Auto Policy Quote Inquiry Request

Rating Engine 個人用自動者保険のレート見積りリクエ

ストの詳細を送信するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ACORD Personal Auto Policy Quote Inquiry Response

Rating Engine 個人用自動車保険の見積りリクエストへ

の返信メッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for ACORD P&C and Surety Guide』を参照してください。

ASI Create Life Policy Record

Policy Administrationシステム

新規の個人生命保険を作成するメッセージ。

詳しくは、『Application Services Interface Reference』を参照してくだ

さい。

ASI Inquiry MIB Report Medical Insurance Bureau

[医療保険事務局]レポートを要求する

メッセージ。

詳しくは、『Application Services Interface Reference』を参照してくだ

さい。

ASI Notice of Loss Claims Administrationシステム

初回損失情報を含む請求レコードを作成

するメッセージ。

詳しくは、『Application Services Interface Reference』を参照してくだ

さい。

表 30 Siebel Insurance 統合メッセージ

タイプ メッセージ

ターゲットアプリケー

ション 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 183

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統合 ■ Siebel Insurance 統合メッセージ

ASI Payment Information Claims Accounting シ

ステム

請求支払いを送信するメッセージ。

詳しくは、『Application Services Interface Reference』を参照してくだ

さい。

ASI Request ParaMed Result

Medical Examination Service Provider

保険申込者の健康診断の結果に対するリ

クエストメッセージ。

詳しくは、『Application Services Interface Reference』を参照してくだ

さい。

IAA Add Party Request; Add Party Response

Party Administrationシステム

担当者情報を追加するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for IAA-XML Guide』を参

照してください。

IAA Delete Party Request; Delete Party Response

Party Administrationシステム

担当者を削除するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for IAA-XML Guide』を参

照してください。

IAA Find Party Request; Find Party Response

Party Administrationシステム

担当者をクエリーするメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for IAA-XML Guide』を参

照してください。

IAA Modify Party Request; Modify Party Response

Party Administrationシステム

担当者情報を更新するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for IAA-XML Guide』を参

照してください。

IAA Submit Application Request; Submit Application Response

Policy Administrationシステム

保険申し込みを送信するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for IAA-XML Guide』を参

照してください。

IAA Inquiry Financial Services Agreements Request; Inquiry Financial Services Agreements Response

Policy Administrationシステム

保険申し込みの状況を照会するメッセージ。

詳しくは、『Siebel Financial Services Connector for IAA-XML Guide』を参

照してください。

表 30 Siebel Insurance 統合メッセージ

タイプ メッセージ

ターゲットアプリケー

ション 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0184

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18 Siebel Financial Services のビジネスサービス

この章では、Siebel Financial Services のビジネスサービスについて説明します。次のトピックが含まれています。

■ 186 ページの「ビジネスサービスの概要」

■ 186 ページの「Siebel Financial Services ビジネスサービスの概要」

■ 188 ページの「VBC Cache and Instance Manager」

■ 193 ページの「自由形式コンバータ」

■ 195 ページの「Data Validation Manager」

■ 196 ページの「Business Rule Processor」

■ 197 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」

■ 198 ページの「ビジネスルールプロセスの作成と管理」

■ 200 ページの「ビジネスルールプロセスのプロパティの定義」

■ 204 ページの「Business Rule Process のプロシージャの定義」

■ 212 ページの「割り当てステートメントの微調整」

■ 213 ページの「Business Rules Processor エラーの処理」

■ 215 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」

■ 224 ページの「Business Rule Processor の呼び出し」

■ 226 ページの「Business Rules Processor デバッグメッセージの記録」

■ 227 ページの「Requirements Manager」

■ 236 ページの「Customer Authentication Manager」

■ 242 ページの「Calculation Manager の使用」

■ 248 ページの「Customer Expectations Manager の使用」

■ 251 ページの「Data Transfer Utilities(DTU)の使用」

■ 267 ページの「承認処理の自動化」

■ 271 ページの「ディスクロージャー文書の自動表示」

■ 274 ページの「SmartScript とワークフローの統合」

■ 277 ページの「Dynamic UI ビジネスサービス」

■ 280 ページの「FINS Application View Navigation」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 185

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスサービスの概要

ビジネスサービスの概要ビジネスサービスとは、一連の特定機能を簡単に使用できるようにしたオブジェクトです。ビジネスサービスは特定

のオブジェクトではなく、ある目的を達成するためのオブジェクトの動作や処理に関連付けられます。ビジネスサー

ビスを使用すると、ワークフロープロセスで定義済みのアクションやカスタムアクションを実行できます。

参考資料

■ ビジネスサービスについては、『Overview: Siebel Enterprise Application Integration』を参照してくだ

さい。

■ ワークフローについては、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

Siebel Financial Services ビジネスサービスの概要Siebel Financial Services では、ビジネスプロセス全体にわたる特定のニーズを満たす多数のビジネスサービスを

採用しています。これらのビジネスサービスは、顧客の実装時のカスタムスクリプト作成を減らすことを目的として

います。ビジネスサービスを使用することで、Siebel Financial Services の顧客には次のような利点があります。

■ 自動化による効率性と一貫性の向上

■ 機能の迅速な配置。プログラム作成が減少し、すばやい配置が可能です。SRF の変更は必要ありません。

■ スクリプト作成よりもパフォーマンスが向上

■ 維持管理が容易。ビジネスアナリストがルールを維持管理できます。

たとえば、Data Validation ビジネスサービスにより、ユーザーが実行時にトリガーする管理ビューで顧客がデータ

検証ルールを定義できます。したがって、この方法を使用しなかった場合に必要なカスタムスクリプトの作成が大幅

に減少します。

Disclosure と Approval の各ビジネスサービスなど、その他のビジネスサービスも顧客のディスクロージャーと承

認のビジネスプロセスに同様の利点があります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0186

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Siebel Financial Services ビジネスサービスの

概要

表 31 は、Siebel Financial Services で使用できるビジネスサービスを示しています。

表 31 Siebel Financial Services のビジネスサービス

ビジネスサービス ビジネスアプリケーション 機能

Disclosure Manager 規定の承諾、セールスプロセ

スの承諾

商品固有の資料を表示し、承諾を得るために提示し

たものをログに記録します。

Approval Manager ポリシー例外の承認、引き受け 必要な承認元と受信箱までの経路を決定します。

VBC Cache and Instance Manager

Siebel 内にある外部アプリ

ケーションからの表示用

キャッシュデータ

ユーザーのセッション中のすべての VBC データを

キャッシュし、外部データソースのクエリーに

Siebel Workflow を使用します。

自由形式コンバータ カンマ区切りおよび他の自由

形式メッセージの作成

Siebel データを XML 以外の形式に変換する EAIビジネスサービスです。

Workflow - SmartScript Integration

Q&A スタイルのプロセスを

ワークフロープロセスの一部

として埋め込み

ワークフロープロセス内でSmartScriptセッショ

ンを開始します。情報を SmartScript からワーク

フロープロセスに返してダウンストリーム処理を

実行します。

Data Transfer Utilities(DTU)の使用

自動作成、プレフィル Siebel のビジネスオブジェクト、ビジネスコン

ポーネント、またはフィールド間でデータをコピー

します。

Data Validation Manager 条件のロジック、データの完

全性の制御

ビジネスコンポーネントのフィールド間でデータ

を検証します。

Requirements Manager 申し込みのクローズ、サービ

スケースの解決

トランザクションを完了するための要件と以降の

手順を決定します。

Customer Authentication Manager

トランザクションレベルのセ

キュリティ、規則へのコンプ

ライアンス

状況に応じて顧客の認証データを収集および記録

します。

Calculation Managerの使用

情報分析、支払いの計算、優

先順位作成

バックグラウンドで、または UI を通して算術関数

と if / then / else の計算を実行します。

Customer Expectations Manager の使用

顧客サービスの期待度、実行

の期待度

項目タイプと顧客価値に基づいて予定日と誓約日

を計算し、優先順位を設定します。

Business Rule Processor 複雑で頻繁に変わるビジネス

ロジックの定義と実行

スクリプトよりもパフォーマンスとスケーラビリ

ティに優れています。新しい SRF を使用せずにビジ

ネスロジックを変更できます。プログラム作成が柔軟

になりました。プロシージャ、ループ、if-then-else、switch-case 構造をサポートします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 187

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ VBC Cache and Instance Manager

注意: 他の専門コードと同様、Siebel のマニュアルに記載されている専門ビジネスサービスだけを使用してくださ

い。記載されていないサービスの使用はサポートされていないため、望ましくない予期せぬ結果が生じる可能性があ

ります。

VBC Cache and Instance Manager一般的なビジネス要件の 1 つに、外部システムと Siebel データのリアルタイムでの統合が挙げられます。これには、

通常、仮想ビジネスコンポーネント(VBC)と大量のスクリプトを使用します。ただし、多くの場合、この方法では

関連するパフォーマンスとスケーラビリティが低下します。キャッシュ VBC は、元々外部請求システムとの統合に

対処するために開発されたもので、必要なスクリプトの量が最小限で済むように設計されています。ただし、この機

能は、請求以外のさまざまな統合の問題に拡張して適用できます。

キャッシュ VBC の概要

キャッシュVBC は、既存の水平 CSSBCVRec VBC クラスを強化し、SIA Billing Extern Service ビジネスサービ

スと連携して機能します。このビジネスサービスは、名前は請求専用であることを示していますが、業界に特化した

機能を持たない汎用サービスです。

キャッシュ VBC には次の機能があります。

■ 応答データのキャッシュ(子 VBC でリクエストを再発行せずに親 BC のレコード間を移動できるようにします)

■ 単一のビジネスオブジェクト内で VBC を別の子 VBC の親にする機能

■ キャッシュ済みのデータの強制更新

■ EAI Siebel Adapter ビジネスサービスを使用せずにインテグレーションオブジェクトインスタンスを生成する

機能

■ Application Service Interfaces(ASI)、Web サービス、またはコネクタ技術を使用する既存の統合フロー

を利用できるワークフロープロセスとの統合

次のような制限を考慮する必要があります。

■ 読み取り専用の動作。

■ Siebel Industry Applications(SIA)製品の一部としてのみ使用できます。

■ クエリーはサポートされていません。

Dynamic UI ビジネスサー

ビス

Siebel レポジトリファイル

(SRF)を再度コンパイルおよ

び配置せずに変更できる読み

取り専用ビューを作成

単一の読み取り専用アプレットを含むビューを

Siebel Financial Services アプリケーション内

で作成およびレンダリングします。

FINS Application View Navigation

ビューのナビゲーション ユーザーが管理データに基づいて一連のビューを

移動します。

表 31 Siebel Financial Services のビジネスサービス

ビジネスサービス ビジネスアプリケーション 機能

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0188

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ VBC Cache and Instance Manager

■ アクティブなビジネスコンポーネントのアクティブなフィールドの値のみが、リクエストインテグレーションオ

ブジェクトによって正しく自動入力されます。

■ ビジネスサービスは、リクエストメッセージを作成してデフォルト設定されたフィールドに入力するときに、最

上位レベルのインテグレーションコンポーネントの最上位レベルのみを参照します。

コンポーネント

図 3 は、キャッシュ VBC を実装するためのコンポーネントを示しています。

キャッシュ VBC プロセスのステージ

キャッシュ VBC プロセスでは、次のプロセスフローが使用されます。

1 クエリー時に指定されたサービスがキャッシュ VBC によって呼び出されます。

2 VBC のユーザープロパティで、次の項目が指定されます。

■ キャッシュを有効にするかどうか

■ 呼び出すサービスの名前(SIA Billing Extern Service)

■ 入力パラメータとしてサービスに渡されるインテグレーションオブジェクト名

■ 入力パラメータとしてサービスに渡されるワークフロープロセス名

3 VBC を実行すると、VBC によってビジネスサービスが呼び出され、インテグレーションオブジェクト名および

ワークフロープロセス名が渡されます。

4 指定されたインテグレーションオブジェクトがビジネスサービスによってインスタンス化され、このオブジェクトに、現在アクティブなビジネスオブジェクトの値が EAI Siebel Adapter を使用せずに入力されます。

5 ビジネスサービスによってインテグレーションオブジェクトインスタンスがSiebelMessageワークフロープロセスプロパティに渡され、ワークフロープロセスが呼び出されます。

6 ワークフロープロセスによって、外部システムとの通信などの統合タスクが処理されます。

ワークフロープロセスは、外部システムからデータを受け取り、VBC のフィールド構造と一致する階層プロセス

プロパティに入力します。

7 ワークフロープロセスが完了します。

8 ビジネスサービスは、VBC Output というワークフロープロセスプロパティから階層出力プロセスプロパティを

読み取り、VBC のフィールドと比較します。

一致するフィールド名が検出されると、出力プロセスプロパティの値が VBC にコピーされます。一致しない

フィールド名は無視され、エラーは生成されません。

図 3 キャッシュ VBC のコンポーネント

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 189

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ VBC Cache and Instance Manager

キャッシュ VBC の設定

VBC は、CSSFABCVRec クラスを基にして設定します。表 32 は、VBC の設定に使用されるユーザープロパティを示

しています。

ビジネスコンポーネントのフィールドも設定する必要があります。サービスまたはワークフローの呼び出しに、その

他のスクリプトは必要ありません。

VBC では、Vid という特殊フィールドが使用されます。このフィールドは、内部的に生成される一意の識別子です。

VBC でこのフィールドを作成する必要はありません。ただし、VBC でこのフィールドを作成した場合は、この値を

変更しないでください。このフィールドはシステムフィールドとみなされます。

親ビジネスコンポーネントとこの VBC 間、およびこの VBC と子 VBC 間のリンクの指定を作成できます。任意の

フィールドをリンクの指定として使用できます。

VBC キャッシュの削除

VBC キャッシュを削除するには、メソッド RefreshVBCCache を呼び出すボタンを設定します。表 33 は、Enable

Caching が Yes または No に設定されている場合の結果を示しています。

表 32 VBC の設定用のユーザープロパティ

ユーザープロパティ名 有効な名前 説明

Enable Caching Yes または No Yes に設定すると、VBC によって取

得されるレコードのキャッシュが有

効になります。

No に設定すると、キャッシュが無効

になります。

Outgoing Integration Object Name

インテグレーションオブジェクト名 ビジネスサービスに渡されるインテ

グレーションオブジェクトの名前。

ProcessName ワークフロープロセス ビジネスサービスに渡されるワーク

フロープロセスの名前。

サービス名 ビジネスサービス VBCの実行時に呼び出されるビジネ

スサービスの名前。

表 33 Enable Caching の設定の結果

次の場合 結果

Enable Caching が Y に設定されている場合。 VBC によってキャッシュされている値が削除され、

外部システムのクエリーが強制的に実行されます。

Enable Caching が N に設定されている場合。 RefreshVBCCacheメソッドは効果がありません。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0190

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ VBC Cache and Instance Manager

ビジネスサービスの設定VBC の Service Name パラメータで指定されたビジネスサービスは、CSSFAExternalService クラスを基にして

設定し、定義されているクエリーの名前をメソッドに付けます。このメソッドに入力引数を指定したり、ユーザープ

ロパティを設定する必要はありません。このようにして、このビジネスサービスを再利用できます。

インテグレーションオブジェクトの設定VBC の Outgoing Integration Object Name ユーザープロパティとして指定されたインテグレーションオブジェ

クトを使用して、ビジネスサービスとワークフロープロセス間でレコードデータを通信します。ビジネスオブジェク

ト階層内のすべての親ビジネスコンポーネントに対してインテグレーションコンポーネントが不要であるため、この

インテグレーションオブジェクトは非標準です。たとえば、ビジネスオブジェクト階層が Contact と Contact の子

である VBC で構成される場合、Contact インテグレーションコンポーネントを親インテグレーションコンポーネン

トとしてインテグレーションオブジェクトに含める必要はありません。

これは、このインテグレーションオブジェクトが EAI Siebel Adapter によって使用されることがないためです。し

たがって、完全なビジネスコンポーネント階層をインテグレーションオブジェクトに含める必要はありません。

インテグレーションオブジェクトは、インテグレーションコンポーネントフィールドの PREDEFAULT ユーザープロ

パティ(表 34)を使用して、アクティブなビジネスコンポーネントのデータを自動入力する必要があるフィールドを

識別します。

ワークフロープロセスが完了したら、VBC 内で名前が一致するインテグレーションコンポーネントフィールドの値が

VBC にコピーされます。VBC と一致しないフィールドがインテグレーションオブジェクトに含まれる場合、このよ

うなフィールドは無視され、エラーは生成されません。

表 34 PREDEFAULT ユーザープロパティ

インテグレーションコンポーネント

フィールドのユーザープロパティ 有効な値 説明

PREDEFAULT [ ビジネスコンポーネント名 .フィールド名 ]例:[Contact.Primary Personal Postal Code]

インテグレーションコンポーネン

トフィールドに自動入力するため

にビジネスサービスで使用される

ソースビジネスコンポーネント

フィールドを識別します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 191

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ VBC Cache and Instance Manager

ワークフローの設定VBC の ProcessName ユーザープロパティとして指定されたワークフロープロセスを使用して、指定されたインテ

グレーションオブジェクトをインスタンス化した後にビジネスサービスによって呼び出されるワークフロープロセス

を指定します。表 35 は、このプロセスがビジネスサービスと通信するために設定する必要がある 2 つのプロセスプ

ロパティを示しています。

SiebelMessage プロセスプロパティには、外部システムのクエリーパラメータが含まれます。ワークフロープロセ

スは、このデータを外部システムが認識する形式に変換し、転送を使用してリクエストを送信し、ビジネスサービス

から応答を受け取ります。最後に、応答データを VBC フィールドと一致する形式に戻す必要があります。この変換

済みの応答データは、呼び出し元のビジネスサービスが VBC に再マップできるように、VBC Output プロセスプロ

パティに格納する必要があります。

表 35 ワークフロープロセスプロパティ

プロセスプロパティ名 タイプ 説明

SiebelMessage インテグレーションオブジェクト ワークフロープロセスの入力。こ

れは、ビジネスサービスから渡さ

れます。

VBCのOutgoing Integration Object Name ユーザープロパティ

で指定されたインテグレーションオ

ブジェクトのインテグレーションオ

ブジェクトインスタンスが含まれま

す。このインテグレーションオブ

ジェクトインスタンスには、このマ

ニュアルの「インテグレーションオ

ブジェクトの設定」の説明に従って

PREDEFAULTユーザープロパティ

が設定されているインテグレーショ

ンコンポーネントフィールドのデー

タが含まれます。

VBC Output Hierarchy ワークフロープロセスからの出力。

これは、ビジネスサービスに返され

ます。VBC に挿入するためにビジ

ネスサービスに返される、外部シス

テムに対するクエリーの結果であ

るインテグレーションオブジェク

トインスタンスが含まれます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0192

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 自由形式コンバータ

自由形式コンバータこの項では、FINS EAI Free Format Hier Converterビジネスサービスを活用し、SiebelプロパティセットをUTF-

8 ベースのテキストファイル構造に変換してダウンロードする方法について説明します。

通常、FINS EAI Free Format Hier ConverterビジネスサービスはFINS eBanking Account Download Outboundワークフローで使用され、ダウンロード用のタグベースのデータストリームであるフラットファイルを作成できるよう

にします。このビジネスサービスは EAI XML Converter と同じモデルに従っていますが、出力データストリームおよ

びヘッダー情報を柔軟に操作できます。

必要な出力形式が XML ベースである場合は、EAI XML Converter、XML Hierarchy Converter、または SiebelSystems が提供するその他の XML 関連のコンバータビジネスサービスを使用します。ファイル形式が XML ベースで

はない場合は、FINS EAI Free Format Hier Converter を使用します。

FINS EAI Free Format Hier Converter のメソッドFINS EAI Free Format Hier Converter ビジネスサービスには、テキストデータストリームを作成するための次

の 2 つのメソッドがあります。

■ PropSetToPlainText

■ PropSetToRawText

これら 2 つのメソッドの違いは、PropSetToRawText メソッドでは DiffBeginEndTag、EscCharSupport、およ

び NewLineAfterNode ユーザープロパティがデフォルトに設定されている点です。PropSetToPlainText メソッド

では、次のパラメータが事前設定されています。

■ DiffBeginEndTag = N

■ EscCharSupport = N

■ NewLineAfterNode = Y

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 193

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 自由形式コンバータ

PropSetToPlainText および PropSetToRawText ユーザープロパティ表 36 は、PropSetToPlainText および PropSetToRawText メソッドのユーザープロパティを示しています。

表 36 ユーザープロパティ

パラメータ名 説明 デフォルト値

BeginTagLeft 開始タグの左側の境界を表すテキスト値。 <

BeginTagRight 開始タグの右側の境界を表すテキスト値。 >

DiffBeginEndTag Y または N

開始タグと終了タグでタグが異なる場合でも、XML では同じ

になります。異なるタグを設定するには、「,」を区切り記号

として使用します。

たとえば、このパラメータが Y に設定されている場合、任

意のコンポーネントの XML タグが A,B のときは、開始タグ

が A で終了タグが B になります。

N

EndTagLeft 終了タグの左側の境界を表すテキスト値。 <

EndTagRight 終了タグの右側の境界を表すテキスト値。 >

EscCharSupport Y または N

Yes に設定すると、¥n や ¥r などのエスケープ文字がサポー

トされます。

Y

NewLineAfterNode Y または N

Yes に設定すると、各要素の後に復帰改行文字が出力され

ます。

N

PrintAggregateEndTag Y または N

Yes に設定すると、集合ノードの終了タグが出力されます。

Y

PrintElementEndTag Y または N

Yes に設定すると、要素ノード(子を持たない要素)の終了

タグが出力されます。

Y

PrintEndTagBeforeChild Y または N

Yes に設定すると、最初の子の出力前に終了タグが出力され

ます。

N

PrintTagBound Y または N

Yes に設定すると、タグの境界が出力されます。

Y

XMLHierarchy BusSvc に解析される IntObj インスタンス。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0194

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Validation Manager

Data Validation Manager多くの企業は、監督官庁の行政指導および社内の内部プロセスや処理手順に従って、質の高い正確なトランザクショ

ンの実現を図っています。データの検証には、注文、申請、請求、その他の各種サービスのリクエストなどの、多く

のタイプのトランザクションが関係します。

データ検証は、Financial Services におけるほとんどすべてのビジネスプロセスの重要なコンポーネントです。DataValidation Manager ビジネスサービスでは、ルールセットに基づいてビジネスコンポーネントのデータを検証でき

ます。

ルール違反が発生すると、カスタムエラーメッセージが表示されるか、ユーザー定義エラーコードが返されます。認

証ルールを Siebel Query Language を使用して定義し、Personalization Business Rules Designer を使用し

て簡単に構成できます。このビジネスサービスでは、Siebel Tools 設定を行わずにデータ検証ルールの作成と管理を

一元化でき、新しい SRF を配置する必要がありません。

Data Validation Manager ビジネスサービスではカスタムスクリプトを作成する必要がなくなり、実装コストが減

少し、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

Data Validation Manager には次のような機能があります。

■ 適切なルールセットを自動的に検索し、有効なビジネスオブジェクトとビューに基づいて実行します。

■ 複数のビジネスコンポーネントのフィールドに基づいて検証ルールを作成します。

■ 検証ルールを子ビジネスコンポーネントレコードのセットに適用して、1 つまたは複数のレコードにルール違反

が発生しているかどうか確認します。

■ 検証の結果として実行される特定のアクションを呼び出します。

■ ビジネスコンポーネントのフィールドの動的データを使用せずに、実行時に提供されたそのデータを操作する検

証ルールを作成します。

■ データ検証イベントを自動的に記録します。

Data Validation Manager ビジネスサービスが実施できるビジネスルールの例を次に示します。

■ 保険会社の請求担当者は、請求処理が終わるたびにクローズ日を入力する必要があります。調整者がクローズ日

を入力せずに請求処理をクローズしようとすると、エラーメッセージが表示され、請求レコードがデータベース

にコミットされません。

■ リテールバンクでは、多様なサービスリクエストタイプに合わせた日付認証ルールが必要になります。顧客サー

ビス担当者が新しいサービスリクエストを作成すると、Data Validation Manager はそのサービスリクエスト

のタイプに適した検証ルールセットを特定し、そのルールセットのデータ検証ルールを実行します。

■ ある健康保険会社では、顧客サービス担当者が活動プランと活動を使用してサービスリクエストを追跡します。

サービスリクエストをクローズする前にすべての活動をクローズする必要があります。担当者がサービスリクエ

ストをクローズする場合、Data Validation Manager はすべての活動をループして各活動の状況がクローズし

ているかどうかを確認します。オープンしている状況があった場合、サービスリクエストをクローズすることは

できません。

Data Validation Manager については、『Order Management Infrastructure ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 195

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Processor

Business Rule ProcessorBusiness Rule Processor(BRP)ビジネスサービスは、汎用的でスケーラブルなビジネスロジック実行エンジン

です。ビジネスロジックを Siebel クライアント管理ユーザーインターフェイスから定義できるので、Siebel レポジ

トリファイルにハードコード化する必要がありません。このため、ビジネスルールを頻繁に変更するシナリオに対応

できます。BRP では、きわめて複雑なビジネスロジックを定義および実行できます。

BRP は、ランタイムイベント、ワークフロー、または Siebel スクリプトによって呼び出すことができます。これは、

224 ページの「Business Rule Processor の呼び出し」で説明しています。

Business Rule Processor には次のような機能があります。

■ アプリケーションのユーザーインターフェイスによりビジネスロジック管理を実行できます。

■ 複雑なビジネスロジックに適しています。プロシージャ、ループ、if/then/else、switch caseを構成できます。

■ 頻繁に変わるビジネスロジックに適しています。新しい SRF を配置せずにビジネスロジックを変更できます。

■ クエリー、読み取り、書き込みでビジネスコンポーネントにアクセスします。

■ エラーを処理します。

■ 複数レベルでのログをサポートするので、テストとデバッグが容易です。

■ 大量のカスタムスクリプトを置き換えることができます。

BRP はビジネスルールプロセスを実行します。ビジネスルールプロセスは、コンピュータプログラムや Siebel ワー

クフローとほとんど同じように構成されています。1 つのプロセスは複数のプロシージャから成ります。プロシージャ

はステップで構成されます。ステップにはステートメントが含まれています。ステートメントは概念化されたコード

です。

BRP の設定と管理は、ビジネスサービスの操作に習熟したユーザーのみが行ってください。

ヒント: ビジネスルールプロセスの作成を開始する前に、プロセスに必要なステップを慎重に検討して計画する必要

があります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0196

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスの定義プロセス

ビジネスルールプロセスの定義プロセスビジネスルールプロセスの定義には、次の手順が含まれます。

1 200 ページの「Business Rule Process プロパティタイプの概要」

2 204 ページの「Business Rule Process のプロシージャの定義」

3 215 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」

図 4 は、ビジネスルールプロセス定義の概要を示しています。

図 4 Business Rule Processor の設計図

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 197

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスの作成と管理

ビジネスルールプロセスの作成と管理ここでは、ビジネスルールプロセスを作成し、管理する方法について説明します。

ビジネスルールプロセスの概要BRP プロセスは名前によって一意に識別されます。プロセス名は文字で始める必要があります。名前に英数字、空

白、アンダースコア、およびハイフンを入れることができます。「@」や「!」などの他の特殊文字を入れることはで

きません。

備考: BRP 名では大文字と小文字が区別され、最長 75 文字です。

ヒント: 命名規則を設定してから BRP プロセスの開発を開始してください。

ビジネスルールプロセスの定義の概要ビジネスルールプロセスは、[ビジネスルールプロセッサ]画面から定義します。既存プロセスの修正、または新規プ

ロセスの作成を行うことができます。

ビジネスルールプロセスは、プロシージャとプロパティで構成されています。

BRP プロセスは、次の 3 つの状況のいずれかをとることができます。

■ 処理中。変更できるのは、「処理中」状況のプロセスのみです。

■ 有効。「有効」状況は、プロセス定義が解放されて実行できることを示しています。

■ 無効。「無効」状況は、プロセスが使用中ではなく、使用できなくなったことを示しています。

備考: プロセスの状況は、現在のランタイム実行状況ではなく、編集の結果を示しています。

また、すべての BRP プロセス定義はすべてのログインセッションで Object Manager にキャッシュされ、スケーラ

ビリティが向上します。したがって、プロセス定義が変更されると、キャッシュが更新されるまでランタイムセッショ

ンにそのプロセス定義を使用できません。

BRP プロセスを開発から本番環境に昇格させてキャッシュを更新するコントロールを設定する手順を準備すること

をお勧めします。

ビジネスルールプロセスは、インポートおよびエクスポートできます。これによりプロセス定義を開発環境と本番環

境の間で簡単に移行できます。プロセスは、インポートおよびエクスポート用に XML ファイルとして保存されます。

この手順は 197 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」の一部です。

ビジネスルールプロセスを作成するには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。

2 新しいレコードを作成します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0198

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスの作成と管理

既存のビジネスルールプロセスを変更するには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。

2 [プロセス]リストで、状況が[有効]または[無効]のビジネスルールプロセスを選択し、[改訂]をクリックします。

[改訂]をクリックすると、プロセスの状況が[処理中]に変わります。

3 プロセスに適切な変更を加えます。

ビジネスルールプロセスを有効化するには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。

2 [プロセス]リストで、有効化するビジネスルールプロセスを選択します。

3 [活動化]ボタンをクリックします。

[活動化]をクリックすると、ステータスが[処理中]から[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。

4 [キャッシュを更新]ボタンをクリックします。

これにより OM キャッシュがクリアされ、プロセス定義の新しいコピーが作成されます。

キャッシュがクリアされたときに実行中のプロセスは完了できます。ただし、[キャッシュを更新]ボタンをクリックした後に開始するすべてのプロセスで新しいプロセス定義を使用できます。

備考: この機能を使用する場合は注意が必要です。[キャッシュを更新]ボタンによってすべての BRP プロセス

定義のキャッシュがクリアされます。したがって、「処理中」または「無効」のプロセスがキャッシュから失われます。

ビジネスルールプロセスをエクスポートするには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。

2 [プロセス]リストで、エクスポートするプロセスを選択し、[追加情報]タブをクリックします。

3 [プロセス]フォームで[エクスポートプロセス]ボタンをクリックします。

4 画面の指示に従って、ルール設定を XML ファイルとして保存します。

ビジネスルールプロセスをインポートするには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動します。

2 [詳細]タブをクリックします。

3 [プロセス]フォームで[輸入プロセス]ボタンをクリックします。

4 [ワークフロープロセスのインポート]ダイアログボックスで、インポートするファイルを検索して[インポート]をクリックします。

インポート対象のプロセスが[処理中]の状況で表示されます。

5 インポートされたプロセスを有効化するには、[プロセス]リストでそのプロセスを選択し、[活動化]をクリックします。

[活動化]をクリックすると、ルール設定のステータスが[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。

備考: プロセスがすでに存在する場合にプロセスをインポートするには、その状況が[処理中]である必要があ

ります。query / go 操作を実行して[プロセス]リストを更新し、インポートされたプロセスを表示します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 199

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義

ビジネスルールプロセスのプロパティの定義プロパティの特徴は次のとおりです。

■ プロパティとは、プロセスとのデータのやりとりを容易にしたり、プロセスの有効期間に関する情報を一時的に

格納したりするために使用する変数です。

■ グローバルプロセスのプロパティまたはローカルプロシージャのプロパティのいずれかになります。グローバル

プロパティは、ビジネスルールプロセスに関連付けられたすべてのプロシージャで使用できます。

プロパティ名の特徴は次のとおりです。

■ 文字で始める必要があります。

■ 英数字、空白、アンダースコア、およびハイフンを入れることができます。

■ アットマーク(@)や感嘆符(!)などの他の特殊文字を入れることはできません。

■ 大文字と小文字が区別され、最長 75 文字です。

備考: プロシージャでローカルプロパティをグローバルプロパティと同じ名前で定義する場合、そのプロシージャの

範囲内ではローカルプロパティがグローバルプロパティよりも優先されます。

この手順は 197 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」の一部です。

Business Rule Process プロパティタイプの概要

プロパティは、次の 2 つのカテゴリに区分できます。

■ シンプルプロパティタイプ。スカラープロパティであり、整数、文字列、日付などがあります。

■ コンプレックスプロパティタイプ。非スカラープロパティであり、プロパティセット、ベクトル、Siebel ビジネ

スコンポーネント参照などがあります。

実行時には、グローバルプロパティの値を入力引数として BRP ビジネスサービスに渡すことができます。この実行

時の値はプロパティに初期値が定義されている場合、その定義を上書きします。

ヒント: global_、local_、l_ などの該当するプレフィックスを使用し、ローカルプロパティとグローバルプロパ

ティを指定します。

プロパティセットとベクトル以外のコンプレックスプロパティは、入力として BRP プロセスに渡すことができません。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0200

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義

表 37 は、コンプレックスプロパティをさらに詳しく説明しています。

表 37 コンプレックスプロパティタイプ

タイプ 説明

ビジネスコンポーネ

ント

このデータのタイプは Siebel ビジネスコンポーネント(BC)への参照を格納し、FINSCAP Buscomp Handler ビジネスサービスといっしょに使用されます。

215 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」を参照してください。

ビジネスコンポーネントは、ビジネスオブジェクト(BO)のコンテキストを使用せずに

スタンドアロン BC として BRP プロセス内で使用されます。したがって、ビジネスコン

ポーネントに対しては正しいキー値を使用して明示的にクエリーを実行してコンテキストを設定する必要があります。

プロパティセット プロパティセットは、データの格納に使用されるプロパティの集合です。プロパティセットに子プロパティセットが割り当てられ、階層データ構造を形成している場合があります。

『Siebel Object Interfaces Reference』を参照してください。

プロパティセット自体が子プロパティセットを含むことができます。この方法は、データを配列のように格納する場合に特に便利です。たとえば、複数の担当者とその[名前]、

[電話番号]、[生年月日]などのプロパティを格納するとします。この場合、各担当者を

[担当者]の子プロパティセットとして格納します。プロパティマップが、データを名前と値のペアとしてリーフに格納します。

プロパティセットは、割り当てによってインスタンス化されません。必ず FINS CAPBuscomp Data Loader Serviceなどのビジネスサービスを使用してプロパティセット

をインスタンス化します。215 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」を参照

してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 201

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義

ベクトル ベクトルは特殊な形式のプロパティセットです。リーフ以外の各ノードがその値として一意のキーを格納します。

備考: BRP プロセスのベクトルルートノードタイプは常に SEBLFACapVector です。

ベクトルは、割り当てによってインスタンス化されません。必ず FINS CAP BuscompData Loader Serviceビジネスサービスなどのビジネスサービスを使用してベクトルを

インスタンス化します。215 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」を参照し

てください。

次の図は、地域と商品名という 2 つのレベルがある ProductRate ベクトルを示していま

す。リーフレベルでは、ベクトルはキー値のペアとしてレートと残高を格納しています。

ベクトル参照 ベクトル参照は、プロパティセット、ベクトル、または子プロパティセットへの参照です。定義されている場合、ベクトル参照をベクトルまたはプロパティセットとして使用できます。

参照先のオブジェクトがリセットされた場合は、依存する参照が自動的に NULL に設定

されます。

このプロパティセットは、子プロパティセットのデータにアクセスする場合に特に便利です。子プロパティセットの参照の作成には 2 種類の方法があります。

■ childPropertySetRef = parentPropertySet[strkeyValue]

■ childPropertySetRef = parentPropertySet(nIndex)

かっこの使用について

丸かっこ () は、インデックスごとに子プロパティセットを取得する場合に使用します。

備考: インデックスは 0 から開始します。

角かっこ [] は、値ごとに子プロパティセットを取得する場合に使用します。

備考: 値ごとのアクセスは、ベクトルに対してのみ有効です。

[] または () 内では文字またはプロパティ名のみを使用できます。これらのかっこ内で式

を使用することはできません。

ヒント: [] または () 内で式を使用するには、式をシンプルプロパティタイプに割り当て、() または [] 内でそのシンプルプロパティを使用します。

角かっこと丸かっこをいっしょに使用できます。

例:

grandchildPropertySetRef = parentPropertySet(2)["California"]

前の例では、parentPropertySet 自体を参照にすることができます。つまり、参照とプ

ロパティセットはデータアクセスに対して交換して使用されます。

リーフプロパティを取得するには、角かっこ([ ])を使用します。

例:

ProductRate = productRate[productId][domain]["Annual Fee"]

表 37 コンプレックスプロパティタイプ

タイプ 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0202

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ビジネスルールプロセスのプロパティの定義

ビジネスルールプロセスのプロパティを定義するには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動し、グローバル変数を作成するプロセスを選択します。

2 [プロパティ]タブをクリックし、新しいプロパティを作成して必要に応じてフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

順番 プロパティの順番を示します。プロパティは、この番号順にインスタンス化されます。

データタイプ プロパティのデータタイプ。値は、次のいずれかになります。

シンプルタイプ

■ 文字列

■ 整数

■ 数値

■ 日付

■ ブール

コンプレックスタイプ

■ プロパティセット

■ ベクトル

■ ベクトル参照

■ ビジネスコンポーネント

値 プロパティの初期値。

初期値は、シンプルプロパティタイプにのみ設定できます。

出力 プロパティを出力引数にする場合は、このチェックボックスをオンにします。自分の

出力引数を持たないビジネスサービスから情報を渡す場合に使用します。

このフラグは、プロパティセットとベクトル以外のコンプレックスプロパティタイプ

には適用されません。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 203

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

Business Rule Process のプロシージャの定義プロシージャはステップの集合です。プロシージャを実行すると、プロシージャの各ステップが順番に実行されます。

プロシージャのうち 1 つはプロセスレベルでエントリプロシージャとして指定されます。エントリプロシージャは、

プロセスを実行するときに実行されます。エントリプロシージャ内で、他のプロシージャは追加のプロシージャステー

トメントによって呼び出されます。

各プロシージャはその名前で一意に識別されます。名前は文字で始める必要があります。名前に英数字、空白、アン

ダースコア、およびハイフンを入れることができます。アットマーク(@)、感嘆符(!)、パーセント記号(%)な

どの他の特殊文字を入れることはできません。プロシージャ名には、大文字と小文字の区別があります。

プロシージャはそれ自体のローカルプロパティを持つことができます。ローカルプロパティには、それが定義された

プロシージャ内からのみアクセスできます。ローカルプロパティがグローバルプロパティと同じ名前を持つ場合、ロー

カルプロパティがグローバルプロパティよりも優先します。

この手順は 197 ページの「ビジネスルールプロセスの定義プロセス」の一部です。

ビジネスルールプロセスのプロシージャを定義するには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動し、プロセスを選択します。

2 [プロシージャ]タブをクリックし、新しいプロシージャを作成します。

3 [プロパティ]リストで、新しいレコードを作成してプロシージャのローカル変数を定義します。

ローカル変数のフィールドは、グローバル変数のフィールドと同じです。これらのフィールドについては、

203 ページの「ビジネスルールプロセスのプロパティを定義するには」で説明します。

備考: プロシージャに定義したプロパティは、親プロシージャにのみアクセスできるローカル変数です。グロー

バル変数は、Business Rule Processor の[プロパティ]ビューで定義できます。215 ページの「BRP ヘル

パービジネスサービスの使用」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0204

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

ビジネスルールプロセスプロシージャのステップを定義するには

1 [ビジネスルールプロセッサ]画面に移動し、プロセスとプロシージャを選択します。

2 [ステップ]リストに移動し、新しいレコードを作成してプロシージャの各ステップを定義します。

次の表に、一部のフィールドを示します。

3 [ステップタイプ]をドリルダウンし、ステップに応じて次の手順のいずれかを続行します。

■ 206 ページの「取引明細ステップ」

■ 210 ページの「ビジネスサービスステップ」

■ 211 ページの「切替ステップ」

フィールド 説明

順番 ステップを実行する順序。

ステップタイプ ステップには、次の 3 つのタイプがあります。

■ 取引明細ステップ:取引明細ステップ実行時に実行される 1 つまたは複数の子ス

テートメントを含みます。

■ ビジネスサービスステップ:Siebel ビジネスサービスを呼び出します。ビジネス

サービスステップは、最初から用意されている BRP の機能を拡張する方法です。

たとえば、カスタム機能を eScript でコード化し、Siebel ビジネスサービスとし

てラップしたとします。ビジネスサービスステップからこのビジネスサービスを

呼び出すことができ、スクリプトと BRP プロセス間で引数を交換できます。

■ 切替ステップ:スイッチ基準と各基準のスイッチブロックがあります。スイッチ

ブロックは取引明細ステップに似ていて、1 つまたは複数の子ステートメントを

含みます。

ヒント: 変数が制限された変数である場合に切替ステップを使用します。パ

フォーマンスと保守の面で、切替ステップは条件付きの複数の取引明細ステップ

よりも優れています。

無効 指定したステップを有効または無効にするチェックボックス。

コメント ステップを説明するためのフリーテキストのフィールド。

ヒント: 以降の BRP プロセス定義の維持管理のために、各テキストの適切なコメン

トを入力してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 205

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

取引明細ステップ

取引明細ステップの場合

a [取引明細ステップ]フォームのフィールドに情報を入力します。次の表は、一部のフィールドを示しています。

b [取引明細]リストに 1 つまたは複数のレコードを追加し、取引明細ステップのステートメントを定義します。

次の表は、一部のフィールドを示しています。

フィールド 説明

条件 TRUE または FALSE に評価される Siebel Query Language の式。

式が TRUE に評価されると、取引明細ステップが実行されます。このフィールド

に入力されていない場合、取引明細ステップはこのフィールドに遭遇するたびに

実行されます。

例:[SomeIntegerVariable] < 0

ループ このフィールドがチェックされていると、[条件]が TRUE に評価される限り取

引明細ステップが繰り返されます。

条件もループも宣言されていない場合、取引明細ステップは無条件で一度実行さ

れます。

ループが無制限に続くのを防止するには、ループ回数を数えて許容最大数[ルー

プ回数]と比較します。デフォルトでは、この数値は 1000 に設定されますが、

システム属性[FINS CAP Max Iteration]を定義するとこの値を上書きできま

す。反復数が最大値を超えると、エラーになります。エラーの処理については、

213 ページの「Business Rules Processor エラーの処理」を参照してください。

ヒント: 「For…next」ループを構成するには、ローカル変数を定義し、ステート

メント内でその変数を増加または減少させます。条件では、ローカル変数が限度

に到達したかどうかを確認します。

ステートメントのタイプ 値 式 例

Assignment:式を評

価し、[値]フィールド

にリストされているプロ

パティに結果の値を割り

当てます。

ビジネスルールプロセ

スに定義しておいた

ローカル、グローバル、

およびシステムのプロ

パティ名。

Siebel Query Language の式。

Procedure:BRP プ

ロセス内に定義した別の

プロシージャを呼び出し

ます。

ビジネスルールプロセ

スの一部である定義済

みプロシージャの名前。

NULL および読み取

り専用。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0206

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

PropertySet Value:[式]の定義に基づいて

プロパティセットまたは

子プロパティセットから

プロパティ値を取得しま

す。このプロパティ値

は、[値]で定義した変

数に入れられます。

ビジネスルールプロセ

スに定義しておいた

ローカル、グローバル、

およびシステムのプロ

パティ名。

プロパティセット値

取得式。式の先頭に

はプロパティセッ

ト、ベクトルセット

参照、またはベクト

ルのタイプの変数が

必要です。

各インデックスは、

整数または数値、あ

るいは数字定数のタ

イプのいずれでも可

能です。Siebel 計算式以外は呼び出せ

ません。

例:PropSet[AnInteger]["SomeName"]

PropSet(2)["SomeName"]

Siebel 計算式以外

は呼び出せません。

たとえば、productRate とい

う名前のプロパティセットが

[地域]と[商品名]で構成さ

れる銀行商品情報を含むとし

ます。

Annual Feeプロパティをプ

ロパティセットから取得し、

ローカルプロパティ名であ

るl_Rateを割り当てるには、

次のように設定します。

値:l_Rate

式:productRate["West"]["Checking"]["AnnualFee"]

PropertySet Set Value:値をプロパティ

セットのプロパティ値に

割り当てます。

プロパティセット値取

得式。

記述したプロパティ名

の値が存在しない場

合、名前と値の新しい

ペアが作成されます。

ローカルプロパティ

またはグローバルプ

ロパティの名前。

プロパティが文字列

でない場合、BRP に

よって最初に内部で

プロパティが文字列

に変換されます。

Annual Fee プロパティを

プロパティセット

productRate に設定するに

は、次のように設定します。

値:productRate["West"]["Checking"]["Annual Fee"]

式:l_Rate

ステートメントのタイプ 値 式 例

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 207

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

PropertySet Reference:ベクトル

またはプロパティセット

への参照を作成します。

参照先のオブジェクトが

ベクトルである場合は、

参照はベクトルとして機

能します。それ以外の場

合、参照はプロパティ

セットとして機能します。

プロパティセットのサブ

セットに対するエイリア

スを作成します。

ローカルまたはグロー

バルプロパティのベク

トル参照タイプ。

式の先頭にはプロパ

ティセット、ベクト

ルセット参照、また

はベクトルのタイプ

の変数が必要です。

各インデックスはス

カラープロパティ、

文字列、または数字

定数のいずれでも可

能です。Siebel 計算式以外は呼び出せ

ません。

productRate プロパティ

セットから「East」地域内の

すべての商品への新しいプロ

パティセット参照を作成し、

これをローカル変数

l_east_prod に割り当てるに

は、次のように設定します。

値:l_east_prod

式:productRate["East"]

PropertySet Sum:

ベクトルまたはプロパ

ティセットから合計値を

取得します。

ローカルプロパティま

たはグローバルプロパ

ティ。

プロパティのデータタ

イプは数値または整数

になっている必要があ

ります。

プロパティセット値

取得式。

この式は他のプロパ

ティセット取得式と

は異なり、インデッ

クスがワイルドカー

ドであり、そのノー

ドのすべてのイン

デックスの合計を示

している必要があり

ます。このために

は、空のかっこを使

用します。

子プロパティセット

またはプロパティが

存在しない場合、戻

り値は NULL に設定

されます。

全地域にわたる Savings商品

の残高合計を productRateプロパティセットから計算し、

これをローカル変数

l_savings_bal に割り当てる

には、次のように設定します。

値:l_savings_bal

式:producetrate[]["Savings"]["Balance"]

ステートメントのタイプ 値 式 例

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0208

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

PropertySet Childcount:子プロ

パティセットの数を取得

します。

ローカルプロパティま

たはグローバルプロパ

ティ。

プロパティのデータタ

イプは整数または数値

になっている必要があ

ります。

プロパティセット参

照取得式。

プロパティセットに

子プロパティセット

がない場合、戻り値

は 0 です。プロパ

ティセットが存在し

ない場合、戻り値は

-1 です。後者はプ

ロパティセットまた

は参照が NULL であ

るかどうかを判断す

る便利な方法です。

productRate プロパティ

セットから west 地域で販

売されている商品数を計算

し、ローカル変数

l_west_count を割り当て

るには、次のように設定し

ます。

値:l_west_count

式:

producetRate["West"]

Table Lookup:範

囲に基づいて値をルッ

クアップします。ルッ

クアップテーブルは特

殊なプロパティセット

として格納されます。

プロパティセットは子

プロパティセットから

成り、子プロパティ

セットには最低限度、

最高限度、および戻り

値に対応する 3 つのプ

ロパティが含まれます。

実行時に任意の入力値に

対して、BRP は子プロ

パティセットをルック

アップし、最低限度が入

力値よりも小さく、最高

限度が入力値よりも大き

いリーフを検索し、値の

プロパティを返します。

ローカルまたはグロー

バルのスカラープロパ

ティ。

式の後にプロパ

ティセット取得構

文がきますが、次

のような特殊な形

式になります。

PropertySet [Upper Bound Field Name] [Lower Bound Field Name][Return Value Field Name] [InputProperty]

最高限度フィールド

名、最低限度フィー

ルド名、および戻り

値フィールド名は、

文字列の定数または

BRP 文字列のプロパ

ティである必要があ

ります。

InputPropety は、

ルックアップ実行に

使用される BRP 数値

プロパティの名前で

ある必要があります。

たとえば、TaxRateTable ベ

クトルで High、Low、Rateの各フィールドが最高限度、

最低限度、および戻り値を定

義しているとします。

指定した所得合計の人の有

効な税率を検索し、これを

ローカル変数 l_tax_rate に

割り当てるには、次のように

設定します。

値:l_tax_rate

式:TaxRateTable["High"]["Low"]["Rate"][dMyTotalIncome]

ステートメントのタイプ 値 式 例

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 209

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

ビジネスサービスステップ

ビジネスサービスステップの場合

a [ビジネスサービスのセットアップ]フォームで、次の表に示すフィールドをすべて設定します。

b [引数]リストで、呼び出されたビジネスサービスの必要な入力引数と出力引数を定義します。次の表は、

一部の必須フィールドを示しています。

フィールド 説明

ビジネスサービス 呼び出すビジネスサービスの名前。特に BRP については、データへのアクセスに

使用する FINS CAP Buscomp Data Loader Service と FINS CAP BuscompHandler という 2 つのヘルパービジネスサービスがあります。

これら 2 つのビジネスサービスについては、215 ページの「BRP ヘルパービジネ

スサービスの使用」を参照してください。

メソッド 使用するビジネスサービスメソッド。

ビジネスコンポーネ

ント

ビジネスコンポーネントプロパティタイプへの参照。

このフィールドは 2 つの BRP ヘルパービジネスサービス(FINS CAP BuscompData Loader と FINS CAP Buscomp Handler)と関連する場合のみ使用しま

す。215 ページの「BRP ヘルパービジネスサービスの使用」を参照してください。

フィールド 説明

方向 引数のタイプ:入力、出力、または入力/出力。

名前 引数の名前。

ピックリストを使用して登録済みビジネスサービスの名前を選択します。引数名

を選択すると、方向が自動的に設定されます。

タイプ ビジネスサービスに値を渡す仕組み。次の 3 つのうちいずれかの値を選択します。

■ 文字:入力および入力/出力の各引数の場合、値フィールドのリテラル文字

列が入力としてビジネスサービスメソッドに渡されます。出力引数の場合、

この選択は無効です。

■ プロパティ:入力および入力/出力の各引数の場合、ローカルまたはグロー

バルのプロパティが入力としてビジネスサービスメソッドに渡されます。出

力引数の場合、戻り値がローカルまたはグローバルのプロティに自動的に入

力されます。

■ 式:入力および入力/出力の各引数の場合、[値]フィールドの式が評価さ

れ、入力としてビジネスサービスメソッドに渡されます。出力引数の場合、

この選択は無効です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0210

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Process のプロシージャの定義

切替ステップ

切替ステップの場合

a [切替ステップ]フォームで、評価して文字列にするスイッチ基準 Siebel Query Language 式を入力します。

b [スイッチブロック]リストでレコードを作成し、次の表に示すフィールドをすべて設定します。

c [取引明細]リストで 1 つまたは複数のステートメントを入力します。ステートメントの作成については、

206 ページの「取引明細ステップ」を参照してください。

値 引数のタイプに応じて次のように異なる値をとります。

■ 文字:文字列の値をとります。

■ 式:Siebel クエリー式をとります。

■ プロパティ:[無効化]

プロパティ ローカルプロパティまたはグローバルプロパティ。

[文字]または[式]タイプの引数に対して、このフィールドは無効です。

フィールド 説明

値 切替ステップ基準値との比較に使用する文字列の値。

それらが同じである場合は、スイッチブロックが実行され、スイッチブロックが

スイッチブロックに属する子ステートメントを実行します。

デフォルト チェックマークがついている場合、スイッチブロックがデフォルトスイッチブ

ロックとして機能します。これは、切替ステップ基準に対して一致するものがな

い場合に実行されます。

いつの時点でも、デフォルトブロックに指定できるスイッチブロックは 1 つのみ

です。

フィールド 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 211

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 割り当てステートメントの微調整

割り当てステートメントの微調整ステートメントレベルで割り当てステートメントのパフォーマンスを微調整する場合、次の 2 つのフィールドを使用

できます。

■ キャッシュフラグ

■ ライト解読フラグ

一般的には、これらのフィールドをデフォルト値のままにしておくことをお勧めします。パフォーマンスが低いと判

断した場合のみ値の変更を検討する必要があります。

ライト解読フラグの概要Siebel アプリケーション内では、計算式は Siebel Query Language Parser を使用して評価されます。式が単純な

数値である場合は、このパーサーはパフォーマンスとリソースに重点を置いて処理する場合があります。ただし、パ

フォーマンスを向上させるために、BRP にはパフォーマンスが高いライト解読が含まれ、数式の評価専用に使用され

ます。通常、ライト解読は単純な数値については Siebel Query Language よりも数倍も高速で機能します。

次の例は、ライト解読によって処理できる数式です。

■ 12 + 8 + [A]* [B]

■ 5 + (12 + [A]* ([B] + [C]))

次の例は、複雑だと見なされてライト解読では処理できません。

■ IIf ([A] > [B], 0, 1)

■ [A] IS NULL

■ LN (10)

[ライト解読フラグ]にチェックマークが付けられていると、BRP はライト解読を使用して解析と式の評価を試行し

ます。結果が FALSE であると、BRP は式の解析を Siebel Query Language エンジンに委ねます。デフォルトで

は、[ライト解読フラグ]はチェックマークが付けられています。

ヒント: [ライト解読フラグ]にチェックマークが付けられているが式が単純ではないときは、Siebel ログレベルが

情報の表示用以上である場合は実行時に BRP がエントリをログファイルに記録します。これらのログのエントリは

割り当てステートメントを微調整する場合に役立ちます。詳しくは、226 ページの「Business Rules Processor デバッグメッセージの記録」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0212

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rules Processor エラーの処理

キャッシュフラグの概要表 38 は、キャッシュフラグにチェックマークが付いている場合と付いていない場合のオプションを示しています。

キャッシュフラグにデフォルトのまま、チェックマークを付けておくことをお勧めします。

備考: キャッシュフラグは式がライト解読によって処理される場合のみ重要です。

Business Rules Processor エラーの処理BRP はエラーを処理する仕組みを備えており、次のような 2 つの重要な機能があります。

■ 214 ページの「ビジネスルールプロセス内のエラーの発生」

■ 215 ページの「ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復」

表 38 キャッシュフラグのオプション

次の場合 結果

キャッシュフラグにチェックマークが付いている場合。 Object Manager 内の式に対して、開いているセッショ

ンの数に関係なくシングル解析ツリーが1つだけ設定さ

れます。

したがって、すべてのセッションが同じ解析ツリーを共

有している場合、メモリの使用量が減少しますが、コン

テキストの切り換えのオーバーヘッドが想定されます。

フラグにチェックマークが付いていない場合。 各セッションは式に対してそれ自体の解析ツリーを持

ちます。

コンテキストの切り換えはありませんが、メモリの使用

量が増加します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 213

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rules Processor エラーの処理

ビジネスルールプロセス内のエラーの発生

BRP プロセス定義には、実行時エラーが発生したときにエラーを通知し、重要な情報を提供する 3 つのグローバルシ

ステムプロパティが含まれています。プロパティについては、表 39 で説明します。

それぞれのステートメント、ステップ、またはプロシージャが実行された後、BRP プロセッサは System_ErrorCodeが空の文字列であるかどうかを確認します。System_ErrorCode の設定には 2 種類の方法があります。

■ 手動(予期されるエラー条件):明示的な割り当てステートメントによって空でない文字列を System_ErrorCodeに設定します。

■ 自動(予期されないシステムエラー条件):BRP プロセッサがビジネスサービスの呼び出し失敗、Siebel QueryLanguage 式の評価失敗などのシステムエラーを検出し、System_ErrorCode を Siebel エラーコードに設定し

ます。

System_ErrorCode が空でない場合は、エラーが発生し、BRP プロセッサが次の構文を使用して自動的にエラー

ソースが現在の実行単位のフルコンテキストになるように設定します。

Statement Seq (Block Seq) Step Seq Procedure Name

ここでは、Seq は Statement、Block、または Step の順番を表しています。

備考: Block はオプションであり、切替ステップ内にのみ発生します。

System_ErrorCode、System_ErrorMessage、System_ErrorSource という 3 つの出力グローバルプロパティ

が、呼び出し元のプロセスに返されます。

表 39 エラー用のグローバルシステムプロパティ

プロパティ名 タイプ 説明

System_ErrorCode 文字列 英数字のエラーコード。

エラーがない場合は、このプロパティに空の文字列が格

納されています。

System_ErrorMessage 文字列 説明のエラーメッセージ。

System_ErrorSource 文字列 エラーの現在のコンテキスト。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0214

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復

BRPプロセスごとに、1つのプロシージャをプロセスレベルでエラープロシージャとして指定できます。エラープロシー

ジャを定義しておくと、エラーが発生したときに、このプロシージャが自動的に呼び出されてエラーを処理します。

エラープロシージャが完了すると、System_ErrorCode プロパティが再度確認されます。プロパティが空の場合、

エラーを最初に処理した場所からプロシージャの実行が継続されます。エラーコードにまだ値が入っている場合は、

プロセスは必ずしも終了せず、エラーが発生したプロセスを追跡していきます。

たとえば、Statement 10 Step 5 Procedure Main でエラーが発生した場合、エラープロシージャは最初に

System_ErrorSource によって実行され、『Statment 10 Step 5 Procedure Main』になります。エラーが処理さ

れていない場合は、エラーは 1 つレベルが高い Step 5 Procedure Main で発生します。次に、エラープロシージャは

System_ErrorSouce で再度実行され、『Step 5 Procedure Main』になります。エラーがそこで処理された場合、

Step 5 の次のステップが実行されます。処理されなかった場合、エラーは Procedure Main で発生します。

エラーが発生しているプロセス全体は、System_ErrorSourceによってプロセスレベルがプロセスmyProcessNameになるまで継続します。エラーがそのプロセスレベルで処理されない場合は、プロセスがエラーのまま終了します。

エラープロシージャを完全にテストすることは大切です。実行エラーがエラープロシージャ内で発生した場合、エラー

プロシージャは再び呼び出されません。つまり、エラープロシージャがエラーになります。

ヒント: エラープロシージャ内で既知のエラーコードがないかどうかを確認するには、スイッチブロックを使用します。

BRP ヘルパービジネスサービスの使用Siebel Financial Services では、BRP 内のビジネスサービスのステップに使用するヘルパービジネスサービスが 2

つあります。どちらもビジネスルールプロセスへのデータアクセスを容易にします。2 つのビジネスサービスは次の

とおりです。

■ FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス:FINS Buscomp Data Loader はプロパティセッ

トのデータをロードします。

■ FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス:このビジネスサービスは BRP 内で行われた計算の結果

を取得した後、新しいビジネスコンポーネントレコードの作成、既存ビジネスコンポーネントレコードの更新、

または計算結果の検索のいずれかを行います。

FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス

このビジネスサービスは、SiebelビジネスコンポーネントからSiebelプロパティセットにデータをロードする場合に

使用します。また、このデータがプロパティセットにロードされたら、すべてのログインセッションでのキャッシュ

と共有ができます。

このビジネスサービスは次の 3 つのメソッドを公開します。

■ LoadData

■ ClearCache

■ NewVector

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 215

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

LoadData メソッドの概要ビジネスコンポーネントのデータをプロパティセットにロードするには、LoadDataメソッドを使用します。プロパティ

セットはベクトル形式と同じです。表 40 は、このメソッドの入力パラメータと出力パラメータを示しています。

備考: Search Spec、Sort Spec、Hierarchical Key、Key Field、Value Field、および Aggregate field の引数

は、ソースビジネスコンポーネントのユーザープロパティとして定義することによってデフォルトに設定します。これ

らのフィールドを特定するために、ビジネスコンポーネントのユーザープロパティの先頭に「FINS Data Loader」を

付けてください。

たとえば、デフォルトの検索基準をビジネスコンポーネントユーザープロパティ、FINS Data Loader Search Specとして定義します。

表 40 LoadData メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

BusComp 入力 Siebel ビジネスコンポーネントの名前。

IsCachedData 入力 TRUE の場合は、結果のベクトルが OM 内でキャッシュされます。同じ

ビジネスコンポーネントからデータをロードする以降のリクエストは、

キャッシュを通して処理されます。

キャッシュされたデータはビジネスコンポーネント名に基づいて取得さ

れます。2 番目の取得リクエストが異なる検索基準、フィールド、形式な

どを使用する場合、元のキャッシュ済みデータを最初に解放します。

Search Spec 入力 データをロードするときにビジネスコンポーネントに適用される検索

基準。

FINS CAP Data Loader Service がビジネスオブジェクトのコンテキ

ストの外で機能するため、検索基準に適切なユーザーキーフィールドを

含める必要があります。

Hierarchical Key [n] 入力 階層キーは、ベクトル内の階層を定義します。これらのキーは、各レベ

ルで一意のキーを特定します。

複数の階層キーを指定するには、[n] を 1、2、3…n と定義します。

200 ページの「ビジネスルールプロセスのプロパティの定義」に示す

ProductRate ベクトルの説明を参照してください。ProductRate ベク

トル内では、[地域]フィールドと[商品]フィールドが階層キーを表

しています。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0216

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

Sort Spec 入力 データをロードするときにビジネスコンポーネントに適用されるソー

トスペック。

ベクトルを作成する場合は、Sort Spec と階層キーに一致することが重要

です。FINS CAP Buscomp Data Loader Service を使用してビジネス

コンポーネントにアクセスする場合、ソートによって親と子のツリー構造

の形が制御されます。レコードは順番に処理され、最後の親ノードキーの

みを認識します。子ノードが親ノードに追加される場合、階層キーの新し

い値が取得されるまで子ノードは継続して追加されます。新しいキー値が

見つかると、新しい親ノードが即座に作成され、子が親の下に集められま

す。このプロセスはすべてのレコードが収集されるまで続きます。

ノードキーが処理された後に以前に処理されたノードと同じ異なる

キーが取得された場合、元のノードに追加されるのではなく新しいノー

ドが処理されます。

Field [n] 入力 リーフ、propertyset プロパティとして値が取得されたビジネスコン

ポーネントフィールドの名前。プロパティ名がフィールド名であり、プ

ロパティ値がフィールド値です。

[n] は 1、2、…

これは、ビジネスコンポーネントフィールドを取得するための 1 つの方

法です。218 ページの「Field [n] を使用した LoadData メソッドの例」

を参照してください。

Key Field および

Value Field入力 データをキーと値のペアとして取得し、リーフ、propertyset のプロパ

ティとして格納する場合に使用します。Key Field のフィールド値はプロ

パティ名であり、Value Field の値はプロパティ値として格納されます。

これは、データを取得する場合に「Field [n]」の代わりとなる方法で

す。218 ページの「Key Field と Value Field を使用した LoadData メ

ソッドの例」を参照してください。

キーと値のペアは重複できません。ベクトルの作成時に重複が見つかっ

た場合、新しいエントリによって古いエントリが置き換えられます。

Aggregate Field[n] 入力 重複が発生している場合に集計されるフィールド。[n] を 1、2、3…nと定義すると、複数の集計フィールドを指定できます。

このパラメータは Key Field と Value Field によるデータ取得方法を

使用する場合に便利です。たとえば、担当者が異なるタイプの複数の収

入レコードを持っていたとします。Aggregate Field が定義されてい

ると、Data Loader Service が自動的に収入を合計し、合計結果をキー

と値の単一のペアとして格納します。

Vector 出力 出力される結果であるベクトル。

表 40 LoadData メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 217

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

Field [n] を使用した LoadData メソッドの例Golden Gate Bank がビジネスコンポーネント、Financial Product に自社の商品のレートを定義します。ビジネス

コンポーネントのフィールドと一部のサンプルデータは、次のとおりです。

データを取得し、そのデータを表 37 のベクトルタイプに示す ProductRate ベクトルサンプル図によって定義した

形式で格納するには、次の引数を使用します。

データが productRateVector という名前のベクトルに格納されます。次に、East 地域の Checking 商品のレート

を次のように取得することができます。

productRateVector["East"]["Checking"]["Rate"]

このとき、PropertySet Value ステートメントを使用します。

Key Field と Value Field を使用した LoadData メソッドの例Golden Gate Bank は異なる手順を使用して商品のレートを実装することに決めました。218 ページの「Field [n] を

使用した LoadData メソッドの例」に示すように 1 つの商品に対して 1 つのレコードを設定するのではなく、各商品

に名前と値のペアを使用してデータを格納します。この方法は、スキーマを変更せずに新しい属性を追加できる点が優

れています。データは、次のように Financial Product Attribute ビジネスコンポーネントに格納されます。

地域 商品 残高 レート

West Checking 10000 0.2

West Saving 29000 2.1

West N Market 87560 2.5

East Checking 40000 0.24

入力引数名 値

Buscomp 金融商品

IsCachedData Y

Hierarchical Key 1 地域

Hierarchical Key 2 商品

Sort Spec 地域 , 商品

Field 1 残高

Field 2 レート

地域 商品 属性名 属性値

West Checking 残高 10000

West Checking レート 0.2

West Saving 残高 29000

East Saving レート 2.1

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0218

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

データを取得し、そのデータを表 37 のベクトルタイプに示す ProductRate ベクトルサンプル図によって定義した

形式で格納するには、次の引数を使用します。

ClearCache メソッドの概要空のベクトルまたはプロパティセットを作成するには、このメソッドを使用します。Vector という出力引数が 1 つあ

ります。BRP では、プロパティセットとベクトルは、データローダーの LoadData メソッドなどのビジネスサービ

スメソッドによって入力される前は初期化されていません。NewVector メソッドを使用すると、空のプロパティセッ

トまたはベクトルを生成できます。

FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス

FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービスでは、クエリー、更新、ビジネスルールプロセスへのコンテキス

ト挿入などのデータ操作を実行できます。

備考: このビジネスコンポーネントは、ビジネスオブジェクトのコンテキストなしで設定されます。値の挿入と設定

時には、各レコードのユーザーキーの特定に特に注意が必要です。また、ビジネスオブジェクトのコンテキストによ

る通常の Siebel エラー処理は実行されません。

FINS CAP Buscomp Handler Business Service には、次の 5 つのメソッドがあります。

■ Query

■ NextRecord

■ GetFieldValue

■ SetFieldValue

■ InsertRecord

これらすべてのメソッドには、ビジネスサービスステップ定義で定義されたビジネスコンポーネント変数が必要です。

ビジネスサービスのステップの定義については、210 ページの「ビジネスサービスステップ」を参照してください。

入力引数名 値

Buscomp Financial Product Attribute

IsCachedData Y

Hierarchical Key 1 地域

Hierarchical Key 2 商品

Sort Spec 地域 , 商品

Key Field 属性名

Value Field 属性値

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 219

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

Query メソッドの概要このメソッドを使用すると、SiebelビジネスコンポーネントからBRPビジネスコンポーネントプロパティにデータを

取得できます。表 41 は、このメソッドの入力および出力パラメータを示しています。

表 41 Query メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

ActivateFieldName(1,2,3…n)

入力 クエリーに含めるフィールドの名前。各フィールドを順番に個

別にリストします。

GetFieldValueメソッドおよびSetFieldValueメソッドといっ

しょに使用するフィールドがあれば、これらのメソッドを使用

する前にそのフィールドを有効化する必要があります。

有効化できるフィールドの数に制限はありませんが、クエリー

のパフォーマンスに影響するため注意してください。

BusCompName 入力 データ取得元のビジネスコンポーネント名。

SearchSpec 入力 データを取得するときにビジネスコンポーネントに適用され

る検索基準。通常の Siebel Query Language 式です。

ビジネスサービスはビジネスオブジェクトのコンテキストな

しで機能するため、クエリーを使用して更新する場合は検索基

準に適切なユーザーキーを含める必要があります。

SearchSpecFieldName(1,2,3…n)

入力 検索基準のフィールド名と値のペアは、フィールドの検索基準

を設定するための代替手段です。

たとえば、SearchSpecFieldName1 が「申込フラグ」で、

SearchSpecFieldValue1 が「Y」の場合、これは SearchSpecを次のように設定した場合と同じになります。

[ 申込フラグ ] = Y

SearchSpecFieldValue(1,2,3…n)

入力

SortSpec 入力 データを検索するときにビジネスコンポーネントに適用され

るソートスペック。

Status 出力 クエリー操作の状況。この状況は次の 2 つの値のうち 1 つを

とることができます。

■ Succeeded:クエリーが 1 つ以上のビジネスコンポーネ

ントレコードを返したことを示します。

■ Failed:クエリーがビジネスコンポーネントレコードを

返さなかったか、システムエラーによりクエリーが失敗し

たことを示します。

データの操作後に、この[Status]フィールドを使用してエ

ラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エラー

の処理については、213ページの「Business Rules Processorエラーの処理」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0220

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

図 5 は、FINS Health Provider ビジネスコンポーネントのデータを取得する Query メソッドの使用方法を示して

います。

GetFieldValue メソッドの概要このメソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントのフィールド値をローカルまたはグローバルのプロパティに取

得できます。表 42 は、このメソッドの入力および出力パラメータを示しています。

図 5 Query メソッドを使用したデータの取得

表 42 GetFieldValue メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

BusCompName 入力 データ取得元のビジネスコンポーネント名。

FieldName(1,2,3…n) 入力 取得元のフィールド名。

取得前にこのフィールドを有効化しておく必要があります。

220 ページの表 41 を参照してください。

FieldValue(1,2,3…n) 出力 フィールド値が書き込まれる出力プロパティ。必ずプロパティ

タイプになります。

FieldName と FieldValue は、ペアとして定義する必要があり

ます。つまり、定義した FieldName ごとに FieldValue も定

義します。

Status 出力 GetFieldValue 操作の状況。この状況は次の 2 つの値のうち

1 つをとることができます。

■ Succeeded:クエリーが 1 つ以上のビジネスコンポーネ

ントレコードを返したことを示します。

■ Failed:クエリーがビジネスコンポーネントレコードを

返さなかったか、システムエラーによりクエリーが失敗し

たことを示します。

データの操作後に、この[Status]フィールドを使用してエ

ラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エラー

の処理については、213ページの「Business Rules Processorエラーの処理」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 221

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

SetFieldValue メソッドの概要このメソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントのフィールドに値を設定できます。表 43 は、このメソッドの入

力および出力パラメータを示しています。

表 43 SetFieldValue メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

BusCompName 入力 更新するフィールドがあるビジネスコンポーネントの名前。

FieldName(1,2,3…n) 入力 更新するフィールドの名前。

取り込み前にこのフィールドを有効化しておく必要がありま

す。220 ページの「Query メソッドの概要」を参照してくだ

さい。

FieldValue(1,2,3…n) 入力 フィールドの新しい値。

FieldName と FieldValue は、ペアとして定義する必要があ

ります。つまり、定義した FieldName ごとに FieldValue も

定義する必要があります。

Status 出力 SetFieldValue 操作の状況。

この状況は次の 2 つの値のうち 1 つをとることができます。

■ Succeeded:操作が正常に完了したことを示します。

■ Failed:操作が失敗したことを示します。

状況フィールドを使用してエラーがないか確認し、エラーを適

切に処理します。エラーの処理については、213 ページの

「Business Rules Processor エラーの処理」を参照してくだ

さい。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0222

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ BRP ヘルパービジネスサービスの使用

InsertRecord メソッドの概要このメソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントのフィールドにレコードを挿入できます。表 44 は、このメソッ

ドの入力および出力パラメータを示しています。

表 44 InsertRecord メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

BusCompName 入力 レコード挿入先のビジネスコンポーネント名。

FieldName(1,2,3…n) 入力 挿入するフィールドの名前。

FieldValue(1,2,3…n) 入力 フィールドの値。

FieldName と FieldValue は、ペアとして定義する必要があり

ます。つまり、定義した FieldName ごとに FieldValue も定

義する必要があります。

Status 出力 InsertRecord 操作の状況。

この状況は次の 2 つの値のうち 1 つをとることができます。

■ Succeeded:操作が正常に完了したことを示します。

■ Failed:操作が失敗したことを示します。

データの操作後に、この[Status]フィールドを使用してエ

ラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エラー

の処理については、213 ページの「Business Rules Processorエラーの処理」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 223

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Processor の呼び出し

NextRecord メソッドの概要次の NextRecord メソッドを使用すると、ビジネスコンポーネントレコードのリストで次のレコードに進むことがで

きます。表 45 は、このメソッドの入力および出力パラメータを示しています。

Business Rule Processor の呼び出しBusiness Rule Processor は、ワークフローまたは Siebel スクリプトによって呼び出すことができます。このプロ

セッサは、ランタイムイベントから直接呼び出すことはできませんが、ランタイムイベントによってトリガーされた

ワークフローから呼び出すことはできます。これら 3 種類の呼び出し方法では、BRP の入力引数を使用してグローバ

ル変数を自動入力できます。入力引数名は、定義したグローバル変数と同じである必要があります。

ランタイムイベントまたはワークフローからBRPを呼び出す方法の例については、『Order Management Infrastructureガイド』の Data Validation Manager のプロセスを参照してください。

eScript を使用した BRP の呼び出しについては、225 ページの「eScript を使用した Business Rule Processor の呼び出し」を参照してください。

備考: 各セッション内には、BRP Processor が BRP 実行可能オブジェクトのコピーを作成します。実行可能オブ

ジェクトは単一のログインセッションにのみ属し、共有されません。実行可能オブジェクトはログインセッション内

でキャッシュされます。オープンセッションが終了したら、プロセスを明示的または暗黙的に解放します。

表 45 NextRecord メソッドのパラメータ

パラメータ名 方向 説明

BusCompName 入力 ビジネスコンポーネントの名前。

Status 出力 NextRecord 操作の状況。

この状況は次の 2 つの値のうち 1 つをとることができます。

■ Succeeded:操作が正常に完了したことを示します。

■ Failed:最後のレコードに到達したか、システムエラー

により操作が失敗したことを示します。

データの操作後に、この[Status]フィールドを使用してエ

ラーがないか確認し、適切なアクションを実行します。エラー

の処理については、213 ページの「Business Rules Processorエラーの処理」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0224

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rule Processor の呼び出し

FINS CAP Processor Service ビジネスサービスには 3 つのメソッドがあります。表 46 はこれら 3 つのメソッド

を示しています。

eScript を使用した Business Rule Processor の呼び出し

次は、eScript を使用して Business Rule Processor を呼び出す方法を示しています。

BRP ビジネスサービスのロード例この例は、BRP プロセス定義をロードする eScript のサンプルを示しています。

var psIn = TheApplication().NewPropertySet();var psOut = TheApplication().NewPropertySet();var bs = TheApplication().GetService("FINS CAP Processor Service");

psIn.SetProperty ("System_ProcessName", "MyBRPProcessName");

bs.InvokeMethod("LoadProcess", psIn, psOut)

表 46 FINS CAP Processor Service ビジネスサービスのメソッド

メソッドと説明 入力引数 出力引数

LoadProcess:名前付き計算プロセス定

義がロードされ、プロセスの実行可能イン

スタンスが現在の Web セッションでイン

スタンス化されます。

System_ProcessName:計算プロセ

スの名前

なし。

RunProcess:名前付きプロセスを実行

します。プロセス定義がロードされていな

い場合、プロセッサは最初に定義をロード

します。

BRP プロセッサが実行される場合、プロ

セッサは現在のプロセス定義が OM インス

タンスにキャッシュされたかどうかを必ず

確認します。キャッシュされていない場

合、プロセッサはプロセス定義を OM イン

スタンスにインスタンス化します。

System_ProcessName:計算プロセ

スの名前

System_ErrorCode

System_ErrorMessage

System_ErrorSource

コードを返します。

213 ページの

「Business Rules Processor エラーの

処理」を参照してく

ださい。

ReleaseProcess:現在の Web セッ

ションで実行可能な名前付きプロセスを解

放します。他のオープン Web セッション

には影響しません。

System_ProcessName:計算プロセ

スの名前

なし。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 225

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Business Rules Processor デバッグメッセージ

の記録

BRP ビジネスサービスの実行例この例は、BRP プロセス定義を実行する eScript のサンプルを示しています。入力引数(g_AssetId)を BRP プロ

セスに渡す方法も示しています。

function WebApplet_PreInvokeMethod (MethodName){

if (MethodName == "InvokeMyBRP"){

var psinputs = TheApplication().NewPropertySet();var psoutputs = TheApplication().NewPropertySet();var oBusObj = TheApplication().ActiveBusObject();var oBusComp = oBusObj.GetBusComp("FINS Group Policy");var sAssetId = oBusComp.GetFieldValue("ID");

psinputs.SetProperty ("g_AssetId", sAssetId);psinputs.SetProperty ("System_ProcessName", "MyBRPProcessName");

var obs = TheApplication().GetService("FINS CAP Processor Service");obs.InvokeMethod ("RunProcess",psinputs, psoutputs);

return (CancelOperation);}return (ContinueOperation);

}

Business Rules Processor デバッグメッセージの記録プロセスのデバッグを容易にするために、BRP ではさまざまなレベルの実行ログを追跡ファイルの形で

提供しています。現在では、BRP のログに 2 つのレベルがあります。これらのレベルについては表 47で説明します。

BRP ログレベルは、環境パラメータ SIEBEL_FACAP_LOG_EVENTS を使用して設定します。

BRP のログは Siebel オブジェクトマネージャのログファイルに書き込まれます。BRP のログを有効化するには、

Siebel ログレベルも情報の表示用以上に設定する必要があります。モバイルクライアントについては、ワークステー

ションシステム環境パラメータ SIEBEL_LOG_EVENTS を 3 に設定します。

表 47 BRP の実行ログレベル

レベル 重大度 BRP の実装

4 詳細 詳細を記録せずに BRP プロセスの実行と初期化のパスを記録します。

5 デバッグ 実行の詳細を記録します。

このログレベルでは、ローカルおよびグローバルのプロパティ値が、割り

当てステートメントの一部として記録されます。

ヒント: 変数値を確認するには、ダミーの割り当てステップを使用します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0226

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

SIEBEL_LOG_EVENTS は、Server Administration から設定できます。詳しくは、『Siebel システム管理ガイ

ド』を参照してください。

BRP のログ内で、各ローカルプロパティがそのプロシージャ名に追加されます。たとえば、ログファイル内でローカ

ルプロパティがプロシージャ Main の local_dMyIncome として定義されていた場合、このプロパティは

Main@local_dMyIncome として特定されます。

注意: BRP ログファイルは、サイズが急速に増加する場合があります。一般的に、管理者がデバッグを実行する場合

のみログを有効化してください。

Requirements Managerここでは、Requirements Manager ビジネスサービスについて説明します。次のトピックがあります。

■ 227 ページの「Requirements Manager の概要」

■ 228 ページの「Requirements Manager の管理」

■ 228 ページの「レコードテンプレートの作成」

■ 230 ページの「要件テンプレートの作成」

■ 232 ページの「Requirements Manager の使用」

■ 233 ページの「レコードグループテンプレートの作成」

■ 235 ページの「レコードグループテンプレートに Requirements Manager を使用した例」

Requirements Manager の概要

Requirements Manager とは、ビジネスプロセスの事前定義ステップに必要な活動、顧客の依頼、ワークフローを

自動生成するビジネスサービスです。

たとえば、融資の申込者が雇用証明書、口座の取引明細などの書類を提出する必要があるとします。RequirementsManager を使用することによって、申し込みプロセスを進めるために必要な特定の書類の条件をビジネスアナリス

トが指定できます。申し込みプロセス時に、指定ポイントでビジネスサービスが呼び出され、顧客の提出物に適した

フォローアップ活動を生成します。

Requirements Manager は、資金振り替えサービスリクエスト自動作成などのサービスプロセスを含む、幅広いシ

ナリオに応用できます。次では、Requirements Manager のシナリオに関する例をいくつか説明します。

■ 生命保険:生命保険には証明書(健康診断)、活動(引受人との面談など)、およびいくつかの書類への記入が必

要です。たとえば商品タイプが生命保険の場合、この要件一式が選択されるかもしれません。ただし、その保険

が 10 万ドル未満の場合は、引受人と面談しなくてもよいとする除外ルールが提示される可能性があります。

■ 住宅ローン申し込み:不動産ローン申し込みでは、いくつかの書類、複数のディスクロージャー、2 種類の税金

還付(書類)、査定(活動)、クレジットチェック(ワークフロー)を完了する必要があります。このような要件

一式は不動産ごとに必要ですが、不動産査定額に対する融資額の比率が 50%未満の場合は税金還付が必要ない、

などの除外ルールがあることがあります。

[要約(保険)]ビューは、[申し込み]画面と[生命保険/年金]画面であらかじめ設定されています。このビューを使

用すると、FINS Application ビジネスオブジェクトと FINS Life Policy ビジネスオブジェクトで定義した要件テンプ

レートに関する Requirements Manager ビジネスサービスの出力をそれぞれ表示できます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 227

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

Requirements Manager の主な機能Requirements Manager ビジネスサービスの主な機能は、次のとおりです。

■ バージョン管理をサポートする複数の要件テンプレートの定義

■ 各要件テンプレート内の条件式に対するサポート

■ Siebel ビジネスオブジェクトとビジネスコンポーネントにレコードを挿入できるテンプレートの定義

■ プロセスをサポートする定義済みワークフローの自動呼び出し

Requirements Manager の呼び出しRequirements Manager は、他のビジネスサービスと同じようにワークフロー、ランタイムイベント、またはスクリ

プトを使用して呼び出します。実行時には、Requirements Manager が実行に使用する各種テンプレートを評価し、

除外ルールが FALSE と評価された各要件を実行します。

Requirements Manager の管理

Requirements Manager ビジネスサービスの管理には、次の手順が含まれます。

1 228 ページの「レコードテンプレートの作成」

2 230 ページの「要件テンプレートの作成」

オプションで、レコードグループテンプレートを作成できます。これは、他のレコードグループテンプレートとレコー

ドテンプレートを集計するためです。233 ページの「レコードグループテンプレートの作成」を参照してください。

レコードテンプレートの作成

レコードテンプレートを使用すると、特定のビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネント内で機能するテンプ

レートを定義できます。また、そのビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネントにテンプレートを自動入力する

フィールドを定義できます。実行後、このビジネスサービスはビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネント内に

レコードを自動生成し、指定したテンプレートに従ってフィールドに自動入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0228

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

レコードテンプレートを作成するには

1 [管理-レコードテンプレート]画面 >[レコードテンプレート]ビューに移動します。

2 [レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表に、一部のフィールドを示します。

3 [フィールド]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表に、一部のフィールドを示します。

4 [関連レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

[関連レコードテンプレート]アプレットを使用して、テンプレートの子と孫のレコードを指定します。実行する

と、子と孫のテンプレートに指定したすべてのレコード、および親レコードテンプレートに指定したレコードが

挿入されます。

フィールド 説明

テンプレート名 レコードテンプレートの名前。

表示名 UI に表示されるテンプレートの表示名。

ビジネスオブジェクト 有効にするテンプレートのビジネスオブジェクト。

たとえばレコードを自動入力するには、[申し込み]画面には FINS Applicationオブジェクトを、[生命保険/年金]画面には FINS Life Policy ビジネスオブ

ジェクトをそれぞれ選択する必要があります。

ビジネスコンポーネント 選択したビジネスオブジェクト上のビジネスコンポーネント。

[レコードテンプレート管理]ビューは、[要約(保険)]ビューで活動と書類の

2 つのアプレットの自動入力を指定できるようにあらかじめ設定されています。

たとえば、これら 2 つのアプレットにレコードを自動入力するには、Action ま

たは INS Policy Document、あるいは FINS Application Mortgage TrailingDocuments の各ビジネスコンポーネントを選択する必要があります。

フィールド 説明

順番 このフィールドの順番。

フィールド名 指定したビジネスコンポーネントのフィールド名。

省略前の値 フィールドの事前入力値。

備考: このフィールドには条件文を入力できます。

ビジネスコンポーネント ビジネスコンポーネント名の読み取り専用フィールド。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 229

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

要件テンプレートの作成要件テンプレートを使用すると、複数のレコードテンプレートをまとめることができます。228 ページの「レコード

テンプレートの作成」で指定したレコードテンプレートは、ビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントに

レコードを 1 つだけ挿入します。異なるビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネントに複数のレコードを挿入す

るには、複数のレコードテンプレートを 1 つの要件テンプレートにまとめる必要があります。また、要件テンプレー

ト内には、呼び出すワークフローを指定できます。

要件テンプレートを作成するには

1 [管理-要件テンプレート]画面 >[ワークフロー]ビューに移動します。

2 [要件テンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表に、一部のフィールドを示します。

フィールド 説明

テンプレート名 要件テンプレートの名前。

表示名 UI に表示されるテンプレートの表示名。

ビジネスオブジェクト 有効にするテンプレートのビジネスオブジェクト。

たとえば、テンプレート名を選択するには、[申し込み]画面には FINS Application ビジネスオブジェクトを、[生命保険/年金]画面には FINS Life Policy ビジネスオブジェクトをそれぞれ選択する必要があります。

ビジネスコンポーネント 選択したビジネスオブジェクト上のビジネスコンポーネント。

たとえばテンプレート名を選択するには、[申し込み]画面には Opportunity ビ

ジネスコンポーネントを、[生命保険/年金]画面には FINS Life Policy ビジネ

スコンポーネントをそれぞれ選択する必要があります。

条件 Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

ルールセットのルールが評価されます。

ヒント: 条件式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。

バージョン テンプレートのバージョン番号。

備考:[改訂]ボタンを選択すると、テンプレートのバージョン番号が自動的

に更新されます。

状況 テンプレートの状況。次の値をとります。[活動中]、[活動中から待機中へ切

り替え]、[無効]、[旧式]、[処理中]。

開始日 テンプレートの開始日。

将来の日付を指定できます。テンプレートが有効になると、テンプレートの状

況が[活動中から待機中への切り替え]に変わります。指定した日時に状況が

[有効]に自動的に変わり、テンプレートの該当するバージョンが実行されます。

終了日 テンプレートの終了日。

指定した終了日になると、テンプレートの状況が[旧式]に設定されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0230

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

3 [ワークフロー]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

4 [レコードテンプレート]タブをクリックします。

フィールド 説明

順番 ワークフローの順番。

ワークフロー名 要件テンプレートに指定したビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネン

トに対して有効になっているワークフローの名前。

備考:ここで呼び出すワークフローは、配置済みで有効になっている必要があり

ます。詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照し

てください。

除外ルール Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

ワークフローが実行されます。

すぐに実行 要件テンプレートの実行時にワークフローを自動的に実行するためのフラグ。

ワークフローを手動で実行するには、このフィールドを空にします。

手動でのワークフローの実行については、232 ページの「RequirementsManager の使用」を参照してください。

ワークフローコンテキスト プロセスのプロパティとしてワークフローに渡されるテキストフィールド。

このフィールドは、カンマ区切りによる名前と値のペアの形式である必要があ

ります。たとえば、次のように設定します。

"State", "CA", "Source BusComp", "FINS Life Policy"

ここで、State と Source BusComp はプロパティの名前であり、CA と FINSLife Policy はプロパティの値です。

ビジネスコンポーネント 要件テンプレートアプレットで指定したビジネスコンポーネントに似た読み

取り専用のフィールド。除外ルール評価対象のビジネスコンポーネントを示し

ます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 231

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

5 [レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成し、リストのフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

6 [要件テンプレート]リストで[活動化]をクリックします。

7 (オプション)要件テンプレートを変更するには、[改訂]をクリックします。

8 (オプション)要件テンプレートを無効化するには、[非活動化]をクリックします。

Requirements Manager の使用

[申し込み]画面と[生命保険/年金]画面の[要約(保険)]ビューを有効にすると、FINS Application ビジネスオブ

ジェクトと FINS Life Policy ビジネスオブジェクトで定義した要件テンプレートに関する Requirements Managerビジネスサービスの出力をそれぞれ表示できます。ただし、設定を行えば、どの画面からでも Requirements Manager

を呼び出すことができます。

Requirements Manager を呼び出すと、[管理-要件テンプレート]画面に定義したレコードが目的のリストまた

はフォームに自動入力されます。

フィールド 説明

テンプレート名 要件テンプレートに関連付けるテンプレートを選択します。

除外ルール Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

レコードテンプレートが実行されます。

期待度の設定 Customer Expectations Manager を自動的に呼び出すためのフラグ。

備考: この機能を使用するには、あらかじめ Customer Expectations Manager を手動で設定しておく必要があります。詳しくは、248 ページの

「Customer Expectations Manager の使用」を参照してください。

自動割り当て Siebel 割当マネージャを自動的に呼び出すためのフラグ。

備考: この機能を使用するには、あらかじめ割当マネージャを手動で設定して

おく必要があります。詳しくは、『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』

を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0232

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

Requirements Manager を呼び出すには

1 次のいずれかに移動します。

■ [申し込み]画面 >[アプリケーションリスト]ビュー >[要約(保険)]ビュー

■ [生命保険/年金]画面 >[生命保険リスト]ビュー >[要約(保険)]ビュー

2 [テンプレート]リストで、新しいレコードを作成します。

3 230 ページの「要件テンプレートの作成」で定義したテンプレート名を選択します。

4 [テンプレート]リストで[実行]をクリックします。

Requirements Manager によって、[管理-要件テンプレート]画面で指定したレコードに基づいて[活動]、

[ワークフロー]、[ドキュメント]の各リストが自動入力されます。

5 [活動]、[ワークフロー]、および[ドキュメント]の各リストのフィールドに情報を入力します。

備考: ワークフローを自動的に実行するように設定していない場合は、[ワークフロー]リストで[実行]をクリッ

クしてワークフローを手動で設定できます。

レコードグループテンプレートの作成

レコードグループテンプレートを使用すると、特定のビジネスオブジェクトやビジネスコンポーネント内で機能する

テンプレートを定義できます。レコードグループテンプレートは、他のレコードグループテンプレートとレコードテ

ンプレートをまとめる場合に使用します。レコードグループテンプレートは、ビジネスオブジェクト層で定義したビ

ジネスコンポーネントの関係に基づいています。相関関係にあるビジネスコンポーネントを繰り返し実行して特定の

ビジネスコンポーネントにデータを生成する場合にレコードグループテンプレートを使用できます。

レコードグループテンプレートには、他の関連レコードグループテンプレートと関連レコードテンプレートを格納で

きます。ビジネスサービスがレコードグループテンプレートを実行すると、定義済みの他の関連レコードテンプレー

トや関連レコードグループテンプレートが自動的に繰り返し実行されます。

レコードグループテンプレートの作成には、次の手順が含まれます。

1 レコードグループテンプレートの作成

2 関連するレコードグループテンプレートの作成

3 関連するレコードテンプレートの作成

レコードグループテンプレートの設定例については、235 ページの「レコードグループテンプレートに RequirementsManager を使用した例」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 233

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

レコードグループテンプレートを作成するには

1 [管理-レコードテンプレート]画面 >[レコードグループテンプレート]ビューに移動します。

2 [レコードグループテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

3 [関連レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

[関連レコードテンプレート]リストを使用すると、レコードグループテンプレートの子を指定できます。実行後、

Requirements Managerによってレコードテンプレートを定義したビジネスコンポーネントに対応する親レコー

ドのレコードが挿入されます。

4 [関連レコードグループテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

[関連レコードグループテンプレート]リストを使用すると、子のレコードグループテンプレートを指定できま

す。Requirements Manager を実行すると、このレコードグループテンプレートを定義したビジネスコンポー

ネントが、対応する親レコードグループテンプレートのコンテキスト内で実行されます。

フィールド 説明

テンプレート名 レコードグループテンプレートの名前

表示名 UI に表示されるテンプレートの表示名

ビジネスオブジェクト テンプレートのビジネスオブジェクト

ビジネスコンポーネント 選択したビジネスオブジェクト上のビジネスコンポーネント

フィールド 説明

テンプレート名 子テンプレートレコードの名前。

除外ルール Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

関連レコードテンプレートが実行されます。

繰返し式 親レコードグループテンプレートのコンテキスト内でレコードテンプレート

を実行する回数を示すフィールド。デフォルトでは 1 に設定されています。

ビジネスコンポーネント 読み取り専用フィールド。除外ルール評価対象のビジネスコンポーネントを示

します。

フィールド 説明

テンプレート名 関連レコードグループテンプレートの名前。

除外ルール Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

関連レコードテンプレートが実行されます。

ビジネスコンポーネント 読み取り専用フィールド。除外ルール評価対象のビジネスコンポーネントを示

します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0234

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Requirements Manager

レコードグループテンプレートに Requirements Manager を使用した例

ここでは、車両保険の補償内容を自動生成するためにレコードグループテンプレートを設定する例について説明します。

レコードグループテンプレートを使用して、車両保険のデフォルト補償内容を自動生成できます。

自動車保険の補償内容を設定するには

1 [管理-保険]画面 >[自動車保険補償内容]ビューに移動します。

2 [補償内容確認]リストと[補償額]リストの各自動車保険補償内容について、値の 1 つにデフォルトフラグが

あることを確認します。

車両保険補償内容の生成用レコードグループテンプレートを設定するには

1 [管理-レコードテンプレート]画面 >[レコードテンプレート]ビューに移動します。

2 [レコードテンプレート]リストで新しいレコードを作成し、次の表に示すように値を入力します。

3 [フィールド]リストを空のままにします。

Siebel Tools のこのビジネスコンポーネントのフィールドについては、デフォルト値は実行時に考慮されます。

4 [レコードグループテンプレート]リンクバーをクリックして、[レコードグループテンプレート]リストで新しいレコードを作成し、次の表に示すように値を入力します。

5 [関連レコードテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、ステップ 2 で定義したレコードテンプレートを選択します。

フィールド 値

テンプレート名 INS Vehicle Default Coverage

表示名 Auto Default Coverages

ビジネスオブジェクト INS Policy

ビジネスコンポーネント INS Vehicle Default Coverage

フィールド 値

テンプレート名 INS Vehicle Available Coverage Value Template

表示名 INS Vehicle Available Coverage Value Template

ビジネスオブジェクト INS Policy

ビジネスコンポーネント INS Vehicle Available Coverage Value

条件 [Default]='Y'

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 235

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager

6 [レコードグループテンプレート]リストで別の新しいレコードを作成し、次の表に示すように値を入力します。

7 [関連レコードグループテンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、ステップ 2 で定義したレコードグループテンプレートを選択します。

新しい自動車保険を作成するには

1 [自動車保険]画面に移動し、新しい保険を作成します。

2 [保険番号]レコードをドリルダウンして[簡易見積り]ビューに移動し、次のレコードを作成します。

a [車両]リストで新しい車両を作成します。

b [ドライバ]リストで、新しいドライバのレコードを作成します。

3 [料率モデル]タブをクリックします。

前述の手順で作成した車両が車両リストに表示されます。

4 車両レコードを選択し、[既定の補償範囲]をクリックします。

定義済みの条件式を評価した後に、[実行するテンプレートを選択]ダイアログボックスにステップ 6 で定義し

たテンプレートが表示されます。

5 ダイアログボックスで[実行]をクリックします。

選択した車両レコードに対して、[車両補償内容]リストに Default Vehicle Coverage が自動的に作成されま

す。作成された補償範囲は、ステップ 2 の[管理-保険]ビューで選択したデフォルトの補償範囲と同じです。

Customer Authentication Manager 金融機関では、金融取引を実行する前に顧客を認証する必要があります。プライバシーとセキュリティの規制がリテー

ルバンキングにおいて一般的になり、保険業や医療業にも適用されるにつれて、認証の重要性が増しました。

一般的に、銀行は数段階の認証を実施することがあります。つまり、ある限度までは基本的な確認が必要で、限度額

を超えた取引には取引ベースの厳密な認証を課すということです。たとえば、定期的に高額の取引を実行する顧客に

対して、銀行はトークンの確認(通常の RSA トークン)、またはスクラッチリストを使用できます。

Customer Authentication Manager は、セールスプロセスやサービスプロセス時に安全で監査が可能な顧客認証

を実施できるユーティリティです。顧客サービス担当者がサービスを提供する前に、電話の相手の身元を確認するよ

うに促します。Customer Authentication Manager の主な機能は、次のとおりです。

フィールド 値

テンプレート名 INS Vehicle Template

表示名 Default Vehicle Coverage Template

ビジネスオブジェクト INS Policy

ビジネスコンポーネント INS Vehicle

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0236

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager

■ 担当者プロファイルのフィールドにより、複数の認証テンプレートの定義が可能

■ ルールに基いた、コンテキストを重視した認証テンプレート呼び出し

■ グローバルツールバーからのアクセス

■ 過去の認証イベントの監査による迅速で正確な競合解決の支援

■ 適切なアクションをとるための成功時と失敗時のワークフロー定義

Customer Authentication Manager ビジネスサービスの管理には、次の手順が含まれます。

1 237 ページの「顧客認証テンプレートの作成」

2 (省略可)238 ページの「顧客認証ルールの定義」

顧客認証テンプレートの作成顧客認証テンプレートには、認証に使用する認証情報および認証の試行が成功または失敗した後に実行するアクショ

ンを定義します。

顧客認証テンプレートを作成するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[認証テンプレート]ビューに移動します。

2 [テンプレート]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

名前 認証テンプレートの名前。

説明 テンプレートに関する説明。

成功ワークフロー 認証が成功した場合に、この Siebel ワークフローを呼び出します。

ここで呼び出すワークフローは、配置済みで有効になっている必要があります。

認証に使用するフィールドが、このワークフローにプロセスプロパティとして

渡されます。

ヒント: 監査を目的として認証の状況を記録を記録するには、成功ワークフ

ローを使用します。

失敗ワークフロー 認証が失敗した場合に、この Siebel ワークフローを呼び出します。

ここで呼び出すワークフローは、配置済みで有効になっている必要があります。

認証に使用するフィールドが、このワークフローにプロセスプロパティとして

渡されます。

デフォルト 既定のフラグが付いている場合は、デフォルトテンプレートとして使用されま

す。認証ルールで定義したすべてのルールが失敗した場合、デフォルトテンプ

レートが呼び出されます。

既定のフラグを付けることができるテンプレートは 1 つのみです。

代替テンプレート 発信者が現在のテンプレートを使用して認証に失敗した場合に認証に使用する

代わりのテンプレートを定義します。認証テンプレートを呼び出すには、認証

ポップアップウィンドウの代替ボタンをクリックします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 237

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager

3 [資格]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

顧客認証ルールの定義

顧客認証ルールでは、認証テンプレートを選択するロジックを定義します。Authentication Manager が呼び出され

ると、ビジネスサービスはすべての適用可能なルールセットのルールを 1 つずつ確認して、TRUE と評価されるルー

ルを探します。このルールに基づいて定義したテンプレートを認証に使用します。ルールが定義されていないか、成

功するルールがない場合、デフォルトテンプレートが定義されていれば、そのデフォルトテンプレートを認証に使用

します。

フィールド 説明

ビジネスオブジェクト 資格フィールドのビジネスオブジェクト。

現在のバージョンでは、使用できるビジネスオブジェクトは Contact ビジネス

オブジェクトのみです。したがって、このフィールドは事前にデフォルト値に

設定され、読み取り専用です。

ビジネスコンポーネント 資格フィールドに対するビジネスコンポーネント参照。

ここで使用するビジネスコンポーネントは、Contact ビジネスオブジェクト上

の有効なビジネスコンポーネントである必要があります。

フィールド名 ビジネスコンポーネントフィールドの名前。

単数値フィールドのみがサポートされます。マルチバリューフィールドはサ

ポートされず、使用した場合はシステムが不安定になる可能性があります。

表示名 ビジネスコンポーネントフィールドの表示名。実行時のフィールドのラベルを

指定します。

検索条件 1 対多の Contact ビジネスコンポーネントの場合に、検索基準によってレコー

ドを 1 つに絞り込みます。

必須フラグ 認証が成功するために確認が必要なフィールドであることを示します。実行時

に必須フィールドが確認されないと、認証が失敗します。

デフォルトでは No に設定されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0238

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager

顧客認証ルールを作成するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[認証管理]ビューに移動します。

2 [ルール設定]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表に、一部のフィールドを示します。

備考: 条件式を使用しない場合は、1 つのビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントにルールセット

を 1つだけ定義します。同じビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントに複数のルールセットがあり、

かつ条件式が定義されていない場合、確認の順序が無作為になります。

3 [ルール]アプレットで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表に、一部のフィールドを示します。

フィールド 説明

名前 認証ルールセットの名前。

説明 ルールセットに関する説明。

ビジネスオブジェクト ルールを評価するためのビジネスオブジェクトコンテキスト。

ビジネスコンポーネント 条件式とルール評価のためのビジネスコンポーネントコンテキスト。

条件式 Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

ルールセットのルールが評価されます。

ヒント: 条件式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。

有効なフラグ ルールセットを有効化または無効化するためのフラグ。

無効にデフォルト設定されています。

フィールド 説明

順番 ルールを評価する順番。

ビジネスコンポーネント 式評価用のビジネスコンポーネント参照。

ルールセットで定義したビジネスコンポーネントにデフォルト設定された、読

み取り専用フィールドです。

包含式 ルールを指定する Siebel Query Language 式。

この条件式が TRUE と評価された場合、ルールに関連付けられたテンプレート

が選択されます。以降のルール評価は中止されます。

ヒント: 包含式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。

テンプレート名 ルールが成功した場合に使用する認証テンプレート。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 239

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager

Customer Authentication Manager の呼び出し

Customer Authentication Manager は、[顧客]、[メンバー]、[プロバイダー]の各画面であらかじめ設定されてい

ます。ただし、Siebel Workflow を使用すると、Contact、Member、または Provider の各ビジネスコンポーネント

を含む任意の画面から Customer Authentication Manager を呼び出すことができます。

図 6 は、ツールバーの認証アイコンを示しています。このアイコンをクリックすると、Customer AuthenticationManager が呼び出されます。

担当者を認証するには

1 [担当者リスト]ビューに移動します。

2 認証する担当者を選択し、ツールバーの認証アイコンをクリックします。

[Siebel Authentication Manager]ダイアログボックスが表示されます。

3 リストされた各フィールドの[確認済み]チェックボックスをオンにします。

4 次のいずれかの方法を実行します。

備考: Authentication Manager が呼び出された場合に一致するテンプレートが特定されないと、エラーメッ

セージが表示されます。

図 6 ツールバーの認証アイコン

目的の操作 クリックする対象

認証 [認証]

すべての必須フィールドが確認されていると、認証が

成功します。

代替テンプレートの使用 [代替]

代替テンプレートが定義されていると、そのテンプ

レートが表示されます。

認証の取り消し [取消]

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0240

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Authentication Manager

より多くのフィールドを処理するための Customer AuthenticationManager の設定

デフォルトでは、Customer Authentication Manager は、最大 3 つのフィールドを処理するように設定されています。

Customer Authentication Manager で 4 つ以上のフィールドを使用するには、認証ビジネスコンポーネントに仮想

フィールドを追加し、適切なアプレットを使用してそのフィールドを表示する必要があります。

より多くのフィールドを処理するように Customer Authentication Manager を設定するには

1 Siebel Tools にログインします。

2 FINS Authentication Manager の UI ビジネスコンポーネントに移動します。

次のフィールドがビジネスコンポーネントに対して定義されています。

■ [Field0]、[Field1]、および[Field2]

■ [Required Flag0]、[Required Flag1]、および[Required Flag2]

■ 10 の確認フラグフィールド

3 [Field3]という新しいフィールドを定義します。

4 [Required Flag3]という新しいフィールドを定義します。

5 11 以上の認証フィールドがある場合は、新しい確認フラグフィールドを追加します。

6 FINS Authentication Manager のポップアップフォームアプレットに移動します。

7 [Control]アプレットに移動し、新しいフィールド[Field3]および[Required Flag3]を追加します。

8 6 つ以上の認証フィールドがある場合は、確認フラグフィールドを追加します(アプレットには、すでに 5 つの

確認フラグフィールドが含まれています)。

9 フィールドおよび対応するラベルをアプレットテンプレートに追加します。

10 変更内容を SRF にコンパイルします。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 241

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager の使用

Calculation Manager の使用Siebel Calculation Manager は、金融機関が、Siebel アプリケーションでの単純な計算から複雑な計算までを宣言に

よって定義し、実行できるように設計されています。計算の入力パラメータを受け取るビジネスサービスとして実装さ

れており、計算結果は出力パラメータとして利用できます。Calculation Manager は Siebel アプリケーションアーキ

テクチャに緊密に統合され、入力や出力に Siebel ビジネスコンポーネントのフィールドを使用できます。Calculation

Manager を使用すると、ビジネスアナリストが簡単に埋め込み計算を指定できます。

Siebel Calculation Manager の使用方法の例をいくつか次に示します。

■ ローン支払いスケジュール:個人向け分割ローンの期間、金額、利率が、Siebel アプリケーション内に取得され

ています。Calculation Manager を呼び出してローン期間の月ごとに元金と利息別の請求額を生成します。ス

ケジュールの妥当性を確認し、ローンの金額を変えて what/ if文を使っていくつかシナリオを実行した後、ス

ケジュールを Excel 形式でエクスポートします。

■ 通貨の換算:現在の換算レートで 10 万円がいくらになるか知りたいと考えています。Calculation Manager を

呼び出すと、入力ダイアログボックスが表示されます。現在の換算レートがダイアログボックスに自動入力されて

います。入力値として 100,000 を入力し、[計算]をクリックして結果を確認します。結果は保存されません。

■ 早期引き出し時の違約金計算:ある顧客が所有している年金口座からお金を引き出したいと思っていますが、違

約金が関係しています。違約金の計算は複雑で、eScript として Siebel アプリケーションに入力されています。

Calculation Manager を呼び出すと、違約金の計算に必要な変数が入力され、eScript が実行されます。計算

結果は Siebel ビジネスコンポーネントに保存されます。

計算ルールの指定

計算は、検証ルールや Siebel パーソナライゼーションルールの管理方法と同じように、計算ルールとしてリストに入

力されています。

計算ルールの指定には次の 3 段階があります。

1 計算ルールセットの指定。

243 ページの「計算ルールセットを指定するには」を参照してください。

2 計算に使用する変数の指定。

244 ページの「変数を指定するには」を参照してください。

3 計算詳細の指定。

245 ページの「計算詳細を指定するには」を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0242

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager の使用

計算ルールセットを指定するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[計算マネージャ]ビューに移動します。

2 [ルール設定]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

名前 計算ルールセット名。ルールセット名は言語に依存しません。

説明 ルールセットの説明。

ビジネスオブジェクト ルールを評価するためのビジネスオブジェクトコンテキスト。

配列出力ビジネスコンポー

ネント

[割賦償却]テーブル計算などの配列計算出力のプログラムを作成するためのビ

ジネスコンポーネントコンテキスト。

有効なフラグ 計算ルールセットを有効化するためのフラグ。デフォルトでは、計算ルールセッ

トは無効に設定されています。

スクリプトフラグ 計算ルールが宣言によるルールではなくスクリプトとして指定されていること

を示すフラグ。

タイプ 管理を容易にするためにルールをカテゴリー化できる値リスト。

アプレットタイトル インタラクティブモードで Calculation Manager を呼び出したときに表示さ

れるポップアップアプレットのタイトル。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 243

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager の使用

変数を指定するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[計算マネージャ]ビューに移動します。

2 変数を指定するルールセットを選択します。

3 [変数]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

順番 指定した変数の順番。変数は、指定した順番でポップアップアプレットに表示

されます。

名前 計算ルール指定時に使用される変数の内部名。

変数名は最長 35 文字で、空白も算術演算子も入れることができません。

展示フォーマット 変数の表示形式。例を次に示します。

$###.##

表示名 変数がユーザーに表示されるときのラベル。

タイプ 変数のタイプ。変数は「入力」、「出力」、または「出力配列」です。

ビジネスコンポーネント 変数のビジネスコンポーネントコンテキスト。

BC フィールド名 ビジネスコンポーネントフィールド名。

■ 変数が入力変数の場合は、ビジネスコンポーネントフィールド名の実行時

値がこの変数に割り当てられます。

■ 変数が出力変数の場合は、変数の計算値がビジネスコンポーネントフィー

ルド名に書き込まれます。

オプション オプション変数は計算に必須の変数ではありませんが、この変数を指定すると

計算を変更できます。

このフラグはデフォルトで No に設定されています。

デフォルト値 計算の変数のデフォルト値。この値は、変数のダイアログボックスに表示され

ます。

テスト値 シミュレーターで Calculation Manager を呼び出したときの変数値。

非表示 変数が非表示であり、インタラクティブモードで Calculation Manager を呼

び出したときに表示されないことを示すフラグ。

変数含む スクリプト生成に変数を含むことを示します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0244

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager の使用

計算詳細を指定するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[計算マネージャ]ビューに移動します。

2 計算詳細を指定するルールセットを選択します。

3 [ルール]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

順番 ルールを実行する順番。

式 計算式。式は次のように実行されます。

■ 演算子のサポート:指数を含むすべての基本的な算術演算子がサポートさ

れます(+、-、*、/、̂ )。ネストされた数量(かっこ)もサポートされます。

■ 単純計算:a+b=c などの単純計算は 1 行に定義されます。

■ 複合計算:複数行にわたる計算を単一のテンプレートに指定します。つま

り、複数の変数を独立して計算した後、計算に使用できます。

■ For-Next のロジック:単純なループで配列を生成できます。ループを完

成させるには、For ステートメントと Next ステートメントを使用します。

例:

■ row 1:For N=1 to Period,

■ row 2:[calculation]

■ row3:Next N

For-Next のループは、ネストできます。

■ If-Then-Else のロジック:単純な If-Then-Else ロジックは、宣言によ

りサポートされます。For-Next の場合と同様に、If-Then-Else ステート

メントは計算セットで複数行にわたり表示されます。If-Then-Else ステー

トメントは、ネストできます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 245

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager の使用

不動産ローンの計算に埋め込み eScript を使用した例複合計算に対しては、eScriptを埋め込む方法が適しています。eScriptを使用した不動産ローンの例を次に示します。

var Amount= 0;var NumPeriods= 0;var Rate= 0;var InterestPaid = new Array;var Payment = new Array;var Period = new Array;var PrincipleBalance = new Array;var PrinciplePaid = new Array;var PeriodPayment = 0;var TotalInterest = 0;var TotalPayment = 0;

function GetInput (Inputs){

with(Inputs){

var temp;temp = GetProperty("Amount");if (temp.length!=0)

Amount= ToNumber(temp);

temp = GetProperty("NumPeriods");if (temp.length!=0)

NumPeriods= ToNumber(temp);

temp = GetProperty("Rate");if (temp.length!=0)

Rate= ToNumber(temp);

}

}

function Main(){

Period[0] = 0;InterestPaid[0] = 0;PrinciplePaid[0] = 0;Payment[0] =0;PrincipleBalance[0] = Amount;Rate = Rate /1200;PeriodPayment = Amount / (1.00/Rate - (1.00/Rate)/Math.pow((1.00+Rate), NumPeriods));

for(var i=1; i<=NumPeriods-1; i++){

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0246

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Calculation Manager の使用

Period[i] = i;InterestPaid[i] = PrincipleBalance[i-1]*Rate;Payment[i] = PeriodPayment;PrinciplePaid[i] = Payment[i]-InterestPaid[i];PrincipleBalance[i] = PrincipleBalance[i-1] - PrinciplePaid[i];

}

TotalPayment = NumPeriods * PeriodPayment;TotalInterest = TotalPayment - Amount;

}function Service_PreInvokeMethod (MethodName, Inputs, Outputs){

GetInput(Inputs);Main();SetOutput(Outputs);return (CancelOperation);

}

function SetOutput (Outputs){

Outputs.SetType("Result");

var psArray = TheApplication().NewPropertySet();psArray.SetType("Array");var len = InterestPaid.length;for(var j=0; j<=len-1; j++){

var psArrayElement = TheApplication().NewPropertySet();psArrayElement.SetProperty("InterestPaid",InterestPaid[j]);psArrayElement.SetProperty("Payment",Payment[j]);psArrayElement.SetProperty("Period",Period[j]);psArrayElement.SetProperty("PrincipleBalance",PrincipleBalance[j]);psArrayElement.SetProperty("PrinciplePaid",PrinciplePaid[j]);psArray.AddChild(psArrayElement);

}Outputs.AddChild(psArray);

var psPeriodPayment= TheApplication().NewPropertySet();psPeriodPayment.SetProperty("PeriodPayment",PeriodPayment);Outputs.AddChild(psPeriodPayment);

var psTotalInterest= TheApplication().NewPropertySet();psTotalInterest.SetProperty("TotalInterest",TotalInterest);Outputs.AddChild(psTotalInterest);

var psTotalPayment= TheApplication().NewPropertySet();psTotalPayment.SetProperty("TotalPayment",TotalPayment);Outputs.AddChild(psTotalPayment);

}

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 247

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Expectations Manager の使用

Calculation Manager の呼び出し

Calculation Manager は、Siebel ワークフローからアプレットのミニボタンをクリックして起動することができま

す。ワークフロー内で Siebel Calculation Manager を呼び出すには、ビジネスサービスのステップを使用します。

FINS Calculation Engine ビジネスサービスとその Calculate ビジネスサービスのメソッドを使用して、表 48 に

示すように入力引数を設定します。このビジネスサービスには出力引数がありません。

Calculation Manager をインタラクティブに呼び出すと、入力引数と出力引数がポップアップダイアログボックス

に表示されます。計算を実行するには、すべての入力引数を入力し、[計算]ボタンをクリックします。2 番目のポッ

プアップダイアログボックスに計算値が表示されます。[取消]ボタンをクリックすると計算が終了します。

Customer Expectations Manager の使用顧客の満足度の維持には、顧客のリクエストが完了するまでにかかる期間に対する期待を管理することがきわめて重

要です。多くの金融取引は数秒で終了するにもかかわらず、関係を強めるための重要なタスクの多くは 1 日または複

数の日数の準備期間を必要とします。次に例を示します。

■ 銀行の当座預金は、即日引き出しが認められず、決済が条件となります。

■ 通常、クレジット申し込みと保険申し込みでは、申し込みの信憑性、リスクプロファイル、承認と価格設定につ

ながる他の要素を評価する引き受けプロセスが行われます。処理を迅速に行うことが競合会社に勝つ決め手です。

■ 構造化されたレビューおよび訴えプロセスを通して医療サービスの苦情が処理されます。多くの管轄区域では、

法規制に準拠しながら苦情を処理する必要があります。

表 48 Calculation Manager を呼び出す入力引数

名前 タイプ 説明

Rule Expression Name Literal 計算ルール名

Primary BC Name Literal プライマリビジネスコンポーネント名

Primary BC Rowid Process Property 通常は、ワークフローのオブジェクト ID

Save To BC Literal Y または N

Child BC Namen(オプション) Literal 子ビジネスコンポーネント名

Child BC RowIdn(オプション) Literal 子ビジネスコンポーネントの行 ID

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0248

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Expectations Manager の使用

Siebel Customer Expectations Manager(CEM)には、タスク完了時間の評価履歴を使用して、サービスの満足度

を設定して顧客サービス担当者を支援する機能があります。標準化されたプロセスを実行しながら期待される完了日を

予測する必要がある場合に最も便利です。Siebel CEM には、次のような 2 つの重要な機能があります。

■ 管理者がタスク完了を制御する時間的要素を入力する機能

■ 有効なオブジェクトに対して締切日と予定クローズ日を設定するランタイムエンジン

備考: CEM と契約/サービス基準を比較すると、指定したサービス基準内でサービスリクエストを完了する基準を

含んだ取引先向け契約を設定できます。これらが設定されている場合にユーザーが[サービス]画面に移動すると、

[検証]ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、[コミット日時]の計算が呼び出されます。サービス

基準によって契約上の締め切り日が計算されます。対照的に、CEM は過去のプロセスが完了に要した時間を基にして

予定完了日または締め切り日を計算します。サービス契約が配置されていると、契約上の日数が優先します。

Customer Expectation Manager ルールの定義

CEM 管理画面には、タスク完了時間の評価履歴と適切なラインを選択するためのルールがあります。CEM が呼び出さ

れると、ビジネスサービスはすべての適用可能なルールセットのルールを 1 つずつ確認して、TRUE と評価される

ルールを探します。このルールに対して定義した評価が予定時間の計算に使用されます。

CEM ルールを作成するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[顧客満足度マネージャ]ビューに移動します。

2 [ルール設定]アプレットで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

備考: 条件式を使用しない場合は、1 つのビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントにルールセット

を 1つだけ定義します。同じビジネスオブジェクトまたはビジネスコンポーネントに複数のルールセットがあり、

かつ条件式が定義されていない場合、確認の順序が無作為になります。

フィールド 説明

名前 CEM ルールセット名。

ビジネスオブジェクト ルールを評価するためのビジネスオブジェクトコンテキスト。

ビジネスコンポーネント 条件式とルール評価のためのビジネスコンポーネントコンテキスト。

条件式 Siebel Query Language の有効な式。この条件式が TRUE と評価されると、

ルールセットのルールが評価されます。

ヒント: 条件式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。

有効なフラグ ルールセットを有効化または無効化するためのフラグ。

無効にデフォルト設定されています。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 249

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Customer Expectations Manager の使用

3 [ルール]リストで、新しいレコードを作成して、フィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

フィールド 説明

順番 ルールを評価する順番。

ビジネスコンポーネント 式評価用のビジネスコンポーネント参照。

ルールセットで定義したビジネスコンポーネントにデフォルト設定された、

読み取り専用フィールドです。

条件式 ルールを指定する Siebel Query Language 式。

この条件式が TRUE と評価された場合、ルールに関連付けられた見積りが選

択されます。以降のルール評価は中止されます。

ヒント: 包含式の有効性をテストするには、式ビルダーを使用します。

名前 一意のルール名。

実行時にルールセッット検索のパフォーマンスを向上させます。内部では、

名前フィールドにユーザーキーが構成されます。

スケジュール タスクの予定完了時間計算に使用するスケジュール。

スケジュールでは、営業時間、休日、ダウンタイムを管理します。このフィー

ルドを選択すると、スケジュールを使用してタスクの開始日が計算されます。

スケジュールを管理するには、[管理-サービス]画面 >[スケジュール]ビュー

に移動します。スケジュール管理については、『Siebel Field Service ガイド』

を参照してください。

従業員スケジュールを使用 このフィールドにフラグが付いている場合は、従業員スケジュールを使用して

開始時刻が計算されます。従業員スケジュールが、デフォルトスケジュールを

上書きします。

単位 準備時間、予想時間、休止時間の計測単位。有効な単位は、「分」、「時間」、

または「日」です。

準備時間 タスクのキュー時間。

予想時間 タスク完了の予想時間。

休止時間 完了予想時間から差し引くことができる時間バッファ。

補助フィールド (オプション)[ビジネスコンポーネント]フィールドと値のペアを指定します。

指定したフィールドは、選択したルールに基いた値で更新されます。

例:"Priority","0-ASAP"

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0250

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

Customer Expectations Manager の呼び出し

Siebel Financial Services の最新バージョンでは、CEM が Service Request オブジェクトに対して有効になって

います。

CEM を呼び出すには

1 [サービスリクエスト]フォームの[日付を計算]ボタンをクリックします。

CEM ビジネスサービスが呼び出され、管理設定に基づいてポップアップダイアログボックスにサービスリクエス

トの完了予定日が表示されます。

ダイアログボックスを閉じると、完了予定日が現在のサービスリクエストに書き込まれます。

2 [サービスリクエスト]フォームの詳細表示ボタンをクリックして、[内部追跡-予想時間]の予想完了時間を表示します。

Data Transfer Utilities(DTU)の使用このビジネスサービスでは、ソースビジネスコンポーネントから到着先コンポーネントにデータを転送できます。た

とえば、データを 1 つのビューに入力してから、ツールバーコマンドを使用して別のビューへ移動できます。最初の

ビューに入力したデータは、自動的に 2 番目のビューに入力されます。

データマップの概要

データマップは、ある場所から別な場所へのデータの流れを定義するロジックです。DTU ビジネスサービスでは、デー

タマップを使用して Siebel アプリケーション内のある場所から別な場所へデータを転送します。

この項では、次のトピックについて説明します。

■ 252 ページの「データマップオブジェクト」

■ 252 ページの「データマップコンポーネント」

■ 254 ページの「データマップコンポーネントの Advanced Options」

■ 256 ページの「データマップフィールド」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 251

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

データマップオブジェクトデータマップオブジェクトは、ソースビジネスオブジェクトから到着先ビジネスオブジェクトに転送されるデータの

ことです。[管理-アプリケーション]>[データマップ管理]画面に移動すると、データマップオブジェクトを定義

できます。この画面にアクセスできるのは、Siebel 管理者だけです。表 49 ではデータマップオブジェクトについて

説明しています。

ヒント: データマップオブジェクトはメモリにキャッシュされます。既存のデータマップオブジェクトに変更を加え

るたびに[キャッシュ削除]ボタンをクリックしてキャッシュを更新し、変更を表示させます。

データマップオブジェクトは、[データマップオブジェクト]アプレットメニューの[XML のインポート]と[XMLのエクスポート]から XML ファイルをインポートまたはエクスポートできます。

データマップコンポーネントデータマップコンポーネントでは、子ビジネスコンポーネントレベルでマッピングを定義します。各データマップオ

ブジェクトには、複数のデータマップコンポーネントを含めることができます。データマップコンポーネントは親子

階層に配置できますが、1 つのデータマップコンポーネントを除くすべてに親を指定する必要があります。親のない

データマップコンポーネントは、ルートデータマップコンポーネントと呼ばれます。表 50 ではデータマップコンポー

ネントについて説明しています。

表 49 データマップオブジェクト

オブジェクト 説明

名前 データマップオブジェクト名。一意の名前を入力します。

ソースビジネスオブ

ジェクト

ソースビジネスオブジェクト名。この名前は Siebel レポジトリファイルで定義する必

要があります。

到着先ビジネスオブ

ジェクト

到着先ビジネスオブジェクト名。同一のビジネスオブジェクトを、ソースビジネスオブ

ジェクトおよび到着先ビジネスオブジェクトとして指定できます。

無効 このボックスをオンにすると、データマップオブジェクトは無効になります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0252

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

表 50 データマップコンポーネント

コンポーネント 説明

名前 データマップコンポーネント名。データマップオブジェクトの各データマップコンポー

ネントには、一意の名前を入力する必要があります。

ソース/到着先ビジネ

スコンポーネント

ソースビジネスコンポーネント名または到着先ビジネスコンポーネント名。

このデータマップコンポーネントに親を指定した場合、このビジネスコンポーネントを、

親のデータマップコンポーネントのマッピング先となるソースまたは到着先ビジネスオ

ブジェクトの子として、Siebel レポジトリファイルで定義する必要があります。

親 親データマップコンポーネント名。

次の操作を行った場合

■ 親を指定すると、その親は特定のソースまたは到着先ビジネスコンポーネントに

マッピングされます。通常は子データマップコンポーネントを、そのソースおよび

到着先ビジネスコンポーネントの子にマッピングする必要があります。

■ 親を指定しない場合、空のままにして、これがルートデータマップコンポーネント

であることを示します。各データマップオブジェクトに含めることのできるルート

データマップコンポーネントは、1 つのみです。

無効 このボックスをオンにすると、データマップコンポーネントは無効になります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 253

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

データマップコンポーネントの Advanced Optionsデータ転送をコンポーネントレベルで微調整するには、Advanced Options のマルチバリューフィールドを使用します。

表 51 ではデータマップコンポーネントの Advanced Options について説明しています。

表 51 データマップコンポーネントの Advanced Options

コンポーネント 説明

ソース検索指定/ソー

ス並べ替え指定

ソースビジネスコンポーネントの検索条件とソート条件を定義します。値は、検索条件

もソート条件もリテラル文字列にすることができます。名前付きパラメータも入れるこ

とができます。257 ページの「DTU での名前付きパラメータの使用」を参照してくださ

い。たとえば、次のように設定します。

[Id] = [&ContactId]

ここでは、ContactId は名前付きパラメータです。実行時には、名前付きパラメータだ

けが文字列値で置き換えられます。

ソースレコード行番号 ソースビジネスコンポーネントレコードのサブセットのみを選択して転送できます。

次の 3 つの形式で定義できます。

■ 開始 - 終了

■ 開始 -

■ 数値

たとえば、0-5、4-、0 のように定義します。

備考: 行番号は 0 から始まります。

オペレーション上書き このオプションによってコンポーネントレベルでオペレーションを上書きできます。た

とえば、現在のオペレーションが Insert である場合、このオプションを使用して一部

のコンポーネントに操作 Update を設定できます。

関連付けなし Y または N。関連付けリストを持つビジネスコンポーネントに適用できます。デフォル

トでは Y に設定されています。Data Transfer Utilities は最初に関連付けリスト内の

到着先レコードの検索を試行します。検索に成功すると、検索されたレコードが関連付

けられます。検索に失敗すると、新しいレコードが作成されます。

N に設定されていると、既存レコードの関連付けは試行されません。代わりに新しいレ

コードが作成されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0254

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

すべての Advanced Option 値に名前付きパラメータを含めることができます。実行時には、名前付きパラメータには

実行時値が代入されます。

ソースビジネスコンポーネントの配置が良い場合は、ソース検索条件、ソース並べ替え条件、およびソースレコード行

が実行時に評価されて空になります。それ以外の場合、誤った Advanced Option エラーが発生します。詳しくは、264ページの「適切に配置されたビジネスコンポーネント」を参照してください。

Advanced Options は、mvg サブコンポーネントに適用されません。

キャッシュ更新 有効な値は次のとおりです。

■ ソース BusComp

■ 到着先ビジネスコンポーネント

■ ソース/到着先ビジネスコンポーネント

これはパフォーマンス向上のためのオプションで、SQL 文をまとめて送信できるように

なるまでデータベースへの送信を延期します。最後までどの SQL 文も送信されないた

め、ブロック内の後続の処理は、データベースにコミットされた以前の処理に依存でき

ません。

このオプションを有効にする場合は、すべての SQL 文が正しく生成されており、相互

依存がないことを確認してください。

フィールド検証 Y または N。デフォルトでは Y に設定されています。

デフォルトでは、Siebel ビジネスコンポーネントのフィールドに値が設定されると、

フィールド値の検証が開始されます。バインドされたピックリストがある場合、ピック

リストに対して新しい値が検証され、ピックマップのフィールドが設定されます。フィー

ルド検証を無効にすると、ピックリストも無効になります。これは、パフォーマンス向

上のためのオプションです。

表 51 データマップコンポーネントの Advanced Options

コンポーネント 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 255

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

データマップフィールドデータマップフィールドでは、フィールドからフィールドへのマッピングを定義します。表 52 ではデータマップ

フィールドについて説明しています。

表 52 データマップフィールド

フィールド 説明

情報源タイプ/参照先

タイプ

ソースまたは到着先フィールドのタイプ。次のようにフィールド、式、またはパラメー

タにすることができます。

■ Field:SRF で定義した Siebel ビジネスコンポーネントフィールド。

■ パラメータ:名前付きパラメータ。パラメータの先頭にアンパサンド(&)を付け

る必要があります。257 ページの「DTU での名前付きパラメータの使用」を参照し

てください。たとえば、次のように設定します。

&ContactId

■ 式:Siebel 計算式。258 ページの「DTU での計算式」を参照してください。

情報源/移動先 これらのフィールドの内容は、ソースと到着先のタイプによって異なります。

■ タイプがフィールドの場合は、ビジネスコンポーネントフィールド名になります。

■ タイプが式の場合は、Siebel 計算式になります。

■ タイプがパラメータの場合は、名前付きパラメータになります。

到着先フィールドが計算式の場合、レコードは到着先ビジネスコンポーネントの更新に

使用されません。代わりに、コンポーネントのデータ転送操作の最後に、実行時に評価

された式の結果がソースフィールドに書き戻されます。

■ ソースがビジネスコンポーネントフィールドの場合、ソースビジネスコンポーネン

トが更新されます。

■ ソースがパラメータの場合、対応する名前付きパラメータ値が更新されます。

■ ソースが式の場合は、何も行われません。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0256

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

DTU での名前付きパラメータの使用

名前付きパラメータを使用して、実行時の動的な値を DTU に渡すことができます。たとえば、担当者の最新情報を自分

のビジネスコンポーネントに引き出したいとします。設計時には、担当者の ID が何であるかはわかりません。代わり

に、名前付きパラメータ、&ContactId を使用して、実行時に値、&ContactId を渡します。

キー 到着先レコードとソースレコードを一致させます。

たとえば、更新オペレーションでは、キー到着先フィールドがすべて対応するソース

フィールドに一致する、到着先ビジネスコンポーネントのレコードを更新します。

各データマップコンポーネントには、少なくとも 1 つのキーフィールドが含まれている

必要があります。

キーフィールドが定義されていない場合、次のようになります。

■ オペレーションが Insert の場合、DTU は同じキーフィールドを持つ重複したレ

コードがないか確認せずに処理を続行します。

■ オペレーションが Update の場合、現在の到着先レコードを更新します。

到着先ビジネスコンポーネントに、関連するリストビジネスコンポーネントが入力され

る場合、少なくとも 1 つのキーフィールドが必要です。

ソース/参照先マルチ

バリューリンク

このリンクは、ソースおよび到着先フィールドがマルチバリューフィールドであること

を示します。

データマップフィールドを複数のサブコンポーネントに分割することにより、データは

あるマルチバリューフィールドから別のマルチバリューフィールドに転送されます。同

じソースおよび到着先マルチバリューリンクのあるエントリはすべて、1 つのサブコン

ポーネントを構成しています。各サブコンポーネントのキーを指定します。

備考: マルチバリューフィールドから単数値フィールドへのデータ転送はできません。

表 52 データマップフィールド

フィールド 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 257

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

名前付きパラメータは、次の 2 種類の方法で暗黙的に定義されます。

■ ビジネスサービス引数:DTU を呼び出したときに名前付きパラメータを渡します。引数名の先頭にアンパサンド

(&)が付いていると、引数が名前付きパラメータであることを DTU が特定します。

次の例を参照してください。

var psinputs, psoutputs;var myContactId = '0-45TU890';psinputs = TheApplication().NewPropertySet();psoutputs = TheApplication().NewPropertySet();psinputs.SetProperty ("DataMapObj", "My Test DTU Object");psinputs.SetProperty ("Operation", "Update");psinputs.SetProperty ("&ContactId", myContactId);var obs = TheApplication().GetService("FINS Data Transfer Utilities");obs.InvokeMethod ("DataTransfer",psinputs, psoutputs);

&ContactId は名前付きパラメータとして機能します。

名前付きパラメータの入力値を計算式にすることができます。そのためには、値を次のように設定します。

Expr:"YourExpression"

これはビジネスコンポーネントフィールドのデフォルト構文です。実行時には、式がイニシエータービジネスコ

ンポーネントに対して評価されます。イニシエータービジネスコンポーネントについては、260 ページの

「DataTransfer メソッド」の引数の説明を参照してください。

■ DTU による割り当て:実行時に、フィールドタイプがパラメータである場合は名前付きパラメータを転送でき

ます。このとき、名前付きパラメータが定義されていないと、パラメータはインスタンス化されません。

最初に名前付きパラメータを使用する前に、そのパラメータを暗黙的に定義する必要があります。つまり、割り当て

られていない名前付きパラメータを使用することはできません。

名前付きパラメータは、Data Map Component Advanced Options および式タイプであるデータマップフィール

ドのソースまたは到着先の定義に使用できます。

すべての名前付きパラメータは、DTU サービス出力引数に出力されます。

ヒント: 名前付きパラメータが DTU 内で使用される場合は、必ずその先頭に「&」が付きます。

DTU での計算式

データマップフィールドの[情報源タイプ]または[参照先タイプ]が式である場合、[ソースフィールド]または[到

着先フィールド]は Siebel Query Language 構文に従った計算式になります。Siebel Query Language について

は、『Siebel パーソナライゼーション管理ガイド』を参照してください。

DTU には、Siebel Query Language に対する次の 2 つの拡張が含まれています。

1 中かっこのペア { フィールド }

2 名前付きパラメータ

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0258

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

中かっこのペア { フィールド }他のビジネスコンポーネント側でビジネスコンポーネントフィールドを参照するには、この構文を使用します。たと

えば、次の式をソースとして定義します。

{ContactId}

[ContactId] は到着先ビジネスコンポーネント側で評価されます。{} が含まれている場合は、他の演算子よりも {}が優先されることに注意してください。次の式を想定してみます。

'{Last Name}' + 'Test'

{Last Name} は引用符 "" よりも優先します。ラストネームが Agee である場合、{Last Name} が "Agee" に評

価されます。したがって、最終的な値は次のようになります。

"Agee" Test

次のようには評価されません。

{Last Name} Test

名前付きパラメータ計算式には、[& パラメータ ] の構文を使用して、名前付きパラメータを含めることができます。名前付きパラメータ

であることを示すには、先頭にアンパサンドを付けます。次の例を参照してください。

"Sadmin's opportunity #" + [&OpptyId]

名前付きパラメータについては、257 ページの「DTU での名前付きパラメータの使用」を参照してください。

Data Transfer Utilities のメソッド

ここでは、Data Transfer Utilities ビジネスサービスの次のメソッドについて説明します。

■ 260 ページの「DataTransfer メソッド」

■ 261 ページの「FAFireEventxxx メソッド」

■ 262 ページの「GetActiveViewProp メソッド」

■ 262 ページの「TryMockMethod メソッド」

■ 262 ページの「QueueMethod メソッド」

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 259

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

DataTransfer メソッドDataTransfer メソッドでは、ソースビジネスコンポーネントから到着先ビジネスコンポーネントへ、データを転送

します。

引数 説明

Data Map Object(必須) マッピングを定義する、データマップオブジェクトの名前。

Operation(必須) 有効なエントリには Insert、Update、Delete、Upsert が含まれます。

GotoView(任意) データ転送の操作後に表示されるビューの名前。

Option(任意) 操作の追加オプションを指定できるテキストフィールドです。次のオプションがあり

ます。

■ NewSrcBusObj:新しいソースビジネスオブジェクトを強制的にインスタンス

化します。NewBusObj の代わりに使用します。

■ NewDstBusObj:新しい到着先ビジネスオブジェクトを強制的にインスタンス

化します。

■ RootNotCommitted:可能な場合にルートコンポーネントをコミットしないよ

うに DTU に提案します。

■ SrcRootAdminMode:ルートデータマップコンポーネントのソースビジネスコ

ンポーネントを管理モードに設定します。これは、ルートソースビジネスコン

ポーネントが実行されていない場合のみ有効です。

■ BatchMode:これはパフォーマンス向上のためのオプションで、ランタイムイ

ベントを抑制し、元に戻す操作を無効にし、レコードをコミットするまでフィー

ルドのデフォルト設定を延期します。バッチモードは、アクティブな(イニシ

エーター)ビジネスオブジェクトではないソースまたは到着先ビジネスオブジェ

クトの場合にのみ有効になります。

Option の定義には、次の構文をお勧めします。

/オプション 1 /オプション 2 …

次の例を参照してください。

/NewSrcBusObj /NewDstBusObj

Initiator Business Object(任意)

正しいかどうかのチェックとして使用します。DTU を呼び出すビジネスオブジェク

トがInitBO引数で指定したものと異なる場合、DTUは外部エラーとして終了します。

Initiator Business Object は呼び出しコンテキストの一部です。DTU は、ランタ

イムイベント、ビジネスコンポーネント名前付きメソッドから、または定義したビジ

ネスオブジェクトを使用してワークフロープロセスから呼び出した場合のみイニシ

エータービジネスオブジェクトの参照を受け取ります。Siebel Finance では、イニ

シエータービジネスオブジェクトなしで DTU を呼び出すことができます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0260

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

備考: DTU を呼び出す場合は特に、InitBO と InitBC を両方指定することをお勧めします。

InitSearchSpec、InitSortSpec、InitEnumFlg を使用する場合、DTU はイニシエータービジネスコンポーネントに

対して再度クエリーを実行します。

FAFireEventxxx メソッドFAFireEventxxx は、ツールバーコマンドの作成に使用できる非表示のメソッドです。有効なビューのプライマリビ

ジネスコンポーネントで EventMethodxxx メソッドを呼び出します。「EventMethodxxx」は、ワークフローまた

はビジネスサービスのいずれかを呼び出すイベントマネージャをトリガーします。

Initiator Business Component(任意)

デフォルトでは、イニシエータービジネスコンポーネントとして機能する DTU を呼

び出すビジネスコンポーネント。イニシエータービジネスコンポーネントは、レコー

ドの転送方法決定において重要な役割を果たします。InitBC 引数を使用して、イニ

シエータービジネスオブジェクト内の他のビジネスコンポーネントをイニシエー

タービジネスコンポーネントとして設定できます。

Initiator Search Specification /

Initiator Sort Specification(任意)

イニシエータービジネスコンポーネントの検索条件とソート条件。

Initiator Buscomp Enumerate Flag(任意)

Y または N。デフォルトでは、Initiator Buscomp Enumerate Flag は N に設定さ

れています。TRUE の場合、イニシエータービジネスコンポーネント内の各レコード

にデータ転送が適用されます。InitSearchSpec または InitSortSpec が指定されて

いると、InitEnumFlg が N に設定されていても InitEnumFlag が暗黙的に TRUE に

なります。

MockMethodReplied Y または N。

引数 説明

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 261

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

GetActiveViewProp メソッドこれは、有効なビューのプロパティを取得するための予備機能です。入力引数はありません。

TryMockMethod メソッドこれは、ツールバーボタンのワークフローを管理する高度な予備機能です。入力引数はありません。

QueueMethod メソッド別のビューで Queue メソッドを開始します。このメソッドを呼び出すと、指定したビューが表示され、Queue メソッ

ドが指定したアプレットで呼び出されます。

このメソッドの他の入力引数はアプリケーション共有グローバルにキャッシュされ、再び取得できます。

DTU の DataTransfer メソッドは、QueueMethod メソッドと内部で統合されました。入力引数 DataMapObjectは次のような形式になっています。

SharedGlobal:NameofSharedGlobal

データマップオブジェクト名は、NameofSharedGlobal の名前を使用して共有グローバルから取得できます。

引数 説明

Business Object ビジネスオブジェクト名

View 有効なビューの名前

Screen 有効な画面の名前

Thread Applet スレッドアプレット名

Is Administration Mode Y または N

View Mode Code Siebel ビューモードを表す次の整数

■ 0: SalesRep View

■ 1: Manager View

■ 2: Personal View

■ 3: AllView

引数 説明

MockMethodReplied Y または N

引数 説明

GotoView 移動先のビューの名前

Applet アプレット名

Method キューに入れられた、アプレットで呼び出すメソッド

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0262

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

Data Transfer Utilities の注意事項

この項では、次のトピックについて説明します。

■ 263 ページの「有効なビジネスオブジェクトの使用」

■ 263 ページの「呼び出しコンテキスト」

■ 264 ページの「適切に配置されたビジネスコンポーネント」

■ 264 ページの「再帰的呼び出し」

注意: すべての操作が実行されたことを確認するために、開発段階では SQL 文をスプールします。

有効なビジネスオブジェクトの使用Data Transfer Utilities は、各クライアントのオブジェクトマネージャ内で実行されます。

DTU は現在の有効なビジネスオブジェクトを再利用します。指示がない限り、独立したソースビジネスオブジェクト

をインスタンス化することはありません。このため、メモリの学習効果が高まり、パフォーマンスも向上します。到

着先ビジネスオブジェクトがソースビジネスオブジェクトと同じ場合でもこのことは変わりありません。両方が同じ

場合、ビジネスサービスに対して新しいビジネスオブジェクトはインスタンス化されません。

有効なオブジェクトが再利用されるため、現在のビジネスオブジェクトコンテキストを保存する場合は注意が必要で

す。たとえば、DTU を開始したときにビジネスコンポーネントをクエリーの状態にはしないでください。

呼び出しコンテキスト 一般的に、DTU は有効なビジネスコンポーネントに参照を渡す必要があります。このために、Event Manager、ビ

ジネスコンポーネント名前付きメソッド、あるいはイベントマネージャによって呼び出されたワークフロープロセス

から、ビジネスサービスを呼び出す必要があります。ただし、Siebel Insurance 7.7 では有効なビジネスコンポー

ネントを持たなければならないという要件が緩和されています。

一部のビジネスコンポーネントイベントは DataTransfer メソッドの呼び出しに使用できません。たとえば、一般的

な Query イベントは DataTransfer のトリガーに使用しません。ビジネスコンポーネントが更新可能な状況ではな

いからです。

通常は、PreDeleteRecord イベントを使用します。DeleteRecord イベントは使用しません。Siebel Event Managerは、DeleteRecord イベント内の有効なビジネスコンポーネントに参照を渡しません。

同じワークフロー内でこのサービスを他のビジネスサービスといっしょに使用する場合は特に注意が必要です。有効

なビジネスコンポーネントに参照を渡すことを他のビジネスサービスが妨げないようにしてください。オペレーショ

ンが正しく実行されたことを確認するには、スプールした SQL 文を使用します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 263

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

適切に配置されたビジネスコンポーネント適切に配置されたビジネスコンポーネントとは、正しく配置され、その位置が邪魔にならないビジネスコンポーネン

トです。DTU では次のルールを使用します。

■ イニシエータービジネスコンポーネントは適切に配置されたビジネスコンポーネントである。

■ 適切に配置されたビジネスコンポーネントの上位ビジネスコンポーネントは、適切に配置されている。

■ 任意のデータマップコンポーネントについて、すべての親データマップコンポーネントに含まれるビジネスコン

ポーネントもまた適切に配置されている。

ソースビジネスコンポーネントが適切に配置されている場合、次のようになります。

■ ソースビジネスコンポーネントの現在の行上でのみデータ転送が呼び出されます。配置が適切でない場合、その

とき呼び出しているソースビジネスコンポーネント内のすべての行上でオペレーションが実行されます。

■ ソースの検索条件、ソースのソート条件などの Advanced Options は空になります。

到着先ビジネスコンポーネントが適切に配置されている場合、次のようになります。

■ 到着先レコードを取得するためのキーフィールドを指定する必要はありません。このような場合にキーフィール

ドを指定しても、DTU はキーフィールドを無視します。

■ 現在のオペレーションが Insert の場合、[オペレーションの上書き]によって上書きされない限り、デフォルト

では Update に変更されます。

再帰的呼び出しデフォルトでは、DataTransferオペレーションを使用して他のDataTransferオペレーションを呼び出すことはできま

せん。つまり、クライアントの Object Manager ではいかなるときも、コールスタックに DataTransfer メソッドは

1 つしかありません。

イベントベースのコマンドの設定

Data Transfer Utilities ビジネスサービスでは、Siebel Event Manager に基づいて、ツールバーコマンドやメニュー

コマンドを構成できます。

イベントベースのコマンドを設定するには

1 Siebel Tools でコマンドを定義します。

ビジネスサービス:「FINS Data Transfer Utilities」。メソッド:「FAFireEventxxx」。メソッド名は「FAFireEvent」で開始する任意の名前です。コマンドを呼び出すと、コマンドは有効なビューのプライマリビジネスコンポーネン

ト上のメソッド、EventMethodxxx を呼び出します。ここで xxx は FAFireEventxxx の xxx と同じ値です。

2 ツールバーを定義します。

3 定義したコマンドに、ツールバーアイテムを定義します。

4 Siebel クライアントでは、EventMethodxxx を受け取るランタイムイベントを定義します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0264

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

5 [管理-ランタイムイベント]画面 >[イベント]ビューに移動し、次の表に示すようにビジネスコンポーネントランタイムイベントを作成します。ランタイムイベントについては、『Siebel パーソナライゼーション管理ガ

イド』を参照してください。

別な方法として、ランタイムイベントを含む開始ステップを持つワークフローを定義することもできます。ワー

クフローが有効化された場合、アクションセットとランタイムイベントが両方とも自動的に作成されます。

『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

6 Siebel ランタイムイベントがキャッシュされます。変更を加えた後、[ランタイムイベント]アプレットメニュー項目の[パーソナライゼーションを再ロード]をクリックします。

7 コマンドの動的有効化を設定します。詳しくは、265 ページの「コマンドの動的有効化」を参照してください。

8 コマンドの可視性を定義します。

a Siebel Tools で、[Business Services]>[FINS Data Transfer Utilities]に移動します。

b ユーザーのプロパティを、名前は MethodName GotoView に、値はビューの名前に定義します。

MethodName はコマンドメソッドの名前です。

このユーザプロパティを定義すると、このメソッドは値で定義されたビューを表示できるユーザーだけが使

用できるようになります。メソッドに GotoView が含まれない場合は、そのメソッドの可視性は任意です。

コマンドの動的有効化

コマンドをツールバーボタンまたはメニューから呼び出した場合、Data Transfer Utilities ビジネスサービスは、有

効なビューのプライマリビジネスコンポーネントで EventMethodxxx メソッドを呼び出します。呼び出しを SiebelEvent Manager によって捕捉できるようにするには、プライマリビジネスコンポーネントを CSSBCBase から取

り込む必要があります。

ビューが変更された場合、Siebel のフレームワークはアプリケーションレベルのツールバーボタンおよびアプリケー

ションメニューの各コマンドをポーリングし、ボタンやメニューアイテムを読み取り専用にする必要があるかを決定

します。

フィールド エントリ

順番 -1

オブジェクトタ

イプ

ビジネスコンポーネント。

オブジェクト名 イベントが呼び出されるビジネスコンポーネントの名前。ツールバーコマンドの場合、

これはコマンドが呼び出されるビューのプライマリビジネスコンポーネントです。

イベント InvokeMethod。

サブイベント EventMethodxxx。xxx の部分には、FAFireEvent で選択したものと同じ値を選択し

ます。

アクションセット名 Siebel Workflow Manager またはビジネスサービスを呼び出すアクションセット。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 265

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Data Transfer Utilities(DTU)の使用

DTU でコマンドを動的に有効化または無効化にする仕組みには、次の 2 種類があります。

■ SRF モード

■ Mock Event Sink

システム属性 FINS DTU Enable FireEvent Mode を使用してモードを決定します。値は Srf または Runtime Eventです。デフォルト値は Srf です。

SRF モードSRFモードでは、次のようなユーザープロパティ名でFINS Data Transfer Utilitiesビジネスサービスにユーザープ

ロパティがある場合、FAFireEventxxx がビジネスコンポーネントを呼び出すことができます。

名前:FAFireEventxxx Static Enabled BC [n]

値:ビジネスコンポーネント名

FAFireEventxxx メソッドに対しては、複数のビジネスコンポーネントを定義できます。

SRF モードは主にパフォーマンス上の理由から導入されました。Runtime Event モードと比べると、ランタイムイ

ベントを実際に呼び出す必要なくコマンドボタンを迅速に有効化または無効化できます。SRF モードはデフォルト

モードです。

Mock Event Sinkシステム属性 FINS DTU Enable FireEvent Mode が Runtime Event である場合、Data Transfer Utilities は実行時

に、Mock Event Mode を初期化することによって、FAFireEventxxx メソッドを無効化するべきかどうかを決定しま

す。グローバルな模擬イベントフラグがクライアントのオブジェクトマネージャに設定されます。次に、有効なビュー

のプライマリビジネスコンポーネントで EventMethodxxx が呼び出されます。この EventMethodxxx が最終的に

Mock Event Sink によって取得されると、グローバルな反応フラグが設定されます。Data Transfer Utilities は、反

応フラグが模擬イベントシンクによって設定されたことを確認すると、その特定のビューに対して FAFireEventxxx メ

ソッドを使用可能にします。これ以外の場合は、このメソッドは無効になっています。

Mock Event Sink は、模擬イベントを取得する特化されたビジネスサービスメソッドです。クライアントの OM が

模擬イベントモードになっているかを確認します。模擬イベントモードになっていない場合は動作しません。模擬イ

ベントモードになっている場合は、反応フラグと出力引数を設定することにより、模擬イベントに応答します。

MockMethodReplied = Y

Data Transfer Utilities の TryMockMethod は、模擬イベントシンクです。DataTransfer メソッドには組み込み

の模擬イベントシンクがあります。

ツールバーボタンの定義の概要ツールバーボタンの設定については、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0266

Page 267: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化

承認処理の自動化Siebel Insurance の管理者は、プログラム、スクリプトの作成や設定作業を行わずに、数多くの承認レベルを定義

できます。組織のニーズに基づいて、基本的なステップ承認処理および複数のステップ承認処理の両方を定義できま

す。承認処理は、ワークフローまたはランタイムイベントから呼び出すことができます。

承認処理を自動化するには、次の処理を実行します。

■ 管理者による承認項目および承認フェーズの定義。

詳しくは、267 ページの「承認項目および承認フェーズの定義」を参照してください。

■ 管理者による承認処理の呼び出し。

詳しくは、268 ページの「ワークフローからの FINS Approval Item Service の呼び出し」を参照してください。

■ エンドユーザーによる承認フェーズの承認または拒否。

詳しくは、270 ページの「承認フェーズの承認または拒否(エンドユーザー)」を参照してください。

承認項目および承認フェーズの定義

管理者は、[承認管理]ビューで承認項目と承認フェーズを作成して承認プロセスを定義します。

承認項目およびフェーズを定義するには

1 [管理-アプリケーション]画面 >[承認管理]ビューに移動します。

2 [承認項目]リストでレコードを追加し、[承認項目]フィールドに名前を入力します。

3 [承認フロータイプ]ドロプダウンリストで、次のいずれかを選択します。

■ 順次:承認項目は、[承認ステージ]に指定されている順番で承認者に送られます。承認項目が次の承認者に

送られるのは、現在の承認者がリクエストを承認した場合だけです。一連の承認フェーズでいずれかの承認

者がリクエストを却下した場合、その承認項目は拒否され、次の承認者には送られません。

■ 並行:承認項目は、すべての承認者に対して同時に送られます。少なくとも 1 人の承認者がリクエストの承

認を却下した場合、その承認項目は拒否されます。

[承認項目]を定義したら、次に適切な承認フェーズを定義します。[承認項目]リストと[承認ステージ]リス

トは、親子関係にあります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 267

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化

4 [承認ステージ]リストで承認フェーズごとにレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

次の表では、一部のフィールドについて説明します。

エンドユーザーは、[承認受信箱(個人)]ビューで承認項目を承認します。詳しくは、270 ページの「承認フェーズの

承認または拒否(エンドユーザー)」を参照してください。

ワークフローからの FINS Approval Item Service の呼び出し

FINS Approval Item Serviceをワークフローから呼び出すには、次のステップを含むワークフロープロセスをSiebel

Tools で作成します。

■ 開始:プロセスインスタンスを開始します。条件が満たされると、プロセスインスタンスが開始されます。詳し

くは、269 ページの「開始ステップの設定」を参照してください。

■ ビジネスサービス:FINS Approval Item Service に対する自動コールを実行するプロセスの 1 手順。1 つのワー

クフロープロセス定義に 1 つ以上のビジネスサービスステップを組み込むことができます。詳しくは、270 ページ

の「ビジネスサービスステップの設定」を参照してください。

■ 最終:プロセスインスタンスの終了条件を指定するプロセスの 1 手順

ワークフローを正しく実行するには、参照先セクションに記述されている最小要件が開始ステップとビジネスサービス

ステップで満たされていることが必要です。ワークフローについては、『Siebel Business Process Designer 管理ガ

イド』を参照してください。

フィールド 説明

順番 現在の承認項目内での承認フェーズの順番を示します。承認フェーズは、この番号順に

実行されます。

承認タイプ 承認者が役割か従業員かを指定します。

所有者ログイン名 承認フェーズに関連付けられているログイン名を指定します。[承認タイプ]が[従業

員]の場合のみ該当します。

所有者の役割 承認フェーズに関連付けられている役割を指定します。[承認タイプ]が[役割]の場

合のみ該当します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0268

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化

開始ステップの設定表 53 は、ワークフロープロセスの一部の開始ステップパラメータを示しています。

表 53 開始ステップのパラメータ

フィールド 説明 例

イベント オブジェクトに対して発生する特定のイ

ベントです。オブジェクトタイプによっ

て、使用可能な一連のイベントは異なり

ます。

レコードがデータベースに書き込まれた後

で承認処理を起動する場合は、

WriteRecord ビジネスコンポーネントイベ

ントを使用します。

新しいレコードがデータベースに書き込ま

れた後で承認処理を起動する場合は、

WriteRecordNew ビジネスコンポーネン

トイベントを使用します。

イベントオブジェクト イベントが発生するアプリケーション、

ビジネスコンポーネント、またはアプ

レットの名前です。

担当者。

イベントオブジェクトタ

イプ

イベントが発生するオブジェクトのタイ

プです。アプリケーション、ビジネスコン

ポーネント、アプレットを指定できます。

ビジネスコンポーネント。

名前 次のステップ分岐の名前。

分岐の名前は一意でなければなりませ

ん。一意でない場合は、ワークフロープ

ロセスをインポートまたはエクスポート

できません。

次のステップ 条件が満たされたときに実行されるス

テップの名前。

既存のプロセスステップのピックリスト。

タイプ 分岐のタイプ。 値は、次のいずれかになります。

■ 条件:分岐に条件が定義されているこ

とを示します。

■ デフォルト:他に何も満たされていな

い場合、この分岐が実行されることを

示します。さらに、この値が使用され

ると、分岐に定義した条件はすべて無

視されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 269

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ 承認処理の自動化

ビジネスサービスステップの設定表 54 および表 55 は、ビジネスサービスステップのパラメータとワークフロープロセスの入力引数の一部を示してい

ます。

承認フェーズの承認または拒否(エンドユーザー)

エンドユーザーは、[承認受信箱(個人)]ビューで承認項目を承認します。ユーザーは、ログイン名または役割ごとに

承認項目を表示できます。承認処理の設定については、267 ページの「承認項目および承認フェーズの定義」を参照し

てください。

承認フェーズを承認または拒否するには

1 [承認受信箱(個人)]画面に移動します。

2 次のビューのいずれかを選択します。

■ 承認(個人):現在のユーザーのログイン名に関連付けられている承認項目をすべて表示します。

■ 承認受信箱(個人):現在のユーザーの役割に関連付けられている承認項目をすべて表示します。

3 承認項目の詳細を表示するには、[承認 ID]リンクをドリルダウンします。

4 [状況]フィールドで、[承認]または[拒否]を選択します。

ステータスが選択されると、[承認者]および[承認日]フィールドが自動的に入力され、レコードは読み取り専

用になります。

表 54 ビジネスサービスステップのパラメータ

フィールド 値

ビジネスサービス FINS Approval Item Service

メソッド Create Approval Stage

表 55 ビジネスサービスステップの入力引数

入力引数 プロパティ名 説明

Approval Item ID Object Id 承認処理が必要なオブジェクト(Service Request など)の行 ID

Approval Item Name Approval Item Name [承認管理]ビューで定義される承認項目の名前

Requesting Buscomp Requesting Buscomp 承認処理が必要なビジネスオブジェクト(ServiceRequest など)の名前

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0270

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ディスクロージャー文書の自動表示

ディスクロージャー文書の自動表示ディスクロージャー処理を行うと、企業は社内ポリシーや外部規定に従うことができます。これらのポリシーや規定

では、ディスクロージャーの内容や外部文書をユーザーに提示してから、ユーザーが文書に目を通して内容を理解し

たかどうかを記録することが要求されます。ディスクロージャー文書の自動表示を実行するには、次の処理を実行し

ます。

■ ディスクロージャーのセットアップ(商品および資料への関連付け)。

詳しくは、271 ページの「ディスクロージャーの設定」を参照してください。

■ 適切なワークフローを活動化します。

詳しくは、272 ページの「ディスクロージャーワークフローの理解と有効化」を参照してください。

■ Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し。

詳しくは、273 ページの「Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し」を参照してください。

■ ディスクロージャー履歴を表示します。

詳しくは、274 ページの「担当者に関連付けられているディスクロージャーの表示(エンドユーザー)」を参照し

てください。

ディスクロージャーの設定

ディスクロージャー処理を実行するには、各ディスクロージャーを商品および適切な文書(該当する場合)に関連付

ける必要があります。

ディスクロージャーを商品に関連付けるには

1 [管理-商品]画面 >[開示]ビューに移動します。

2 [商品]フォームで、商品を検索します。

3 [開示]リストで、新しいレコードを追加して必要なフィールドに情報を入力します。

4 ディスクロージャーを活動化するには、目的のディスクロージャーを[開示]リストで選択し、[活動化]をクリックします。

[活動化]をクリックすると、ステータスが[処理中]から[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 271

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ディスクロージャー文書の自動表示

既存のディスクロージャーを変更するには

1 [管理-商品]画面 >[開示]ビューに移動します。

2 [商品]フォームで、商品を検索します。

3 [開示]リストで、変更するディスクロージャーを選択し、[改訂]をクリックします。

[改訂]をクリックすると新しいバージョンのディスクロージャーが作成され、ステータスが[処理中]に変わります。

4 新しいディスクロージャーに適切な変更を加えてから[活動化]をクリックします。

[活動化]をクリックすると、ステータスが[処理中]から[有効]に変わり、レコードは読み取り専用になります。前のバージョンのディスクロージャーも表示されますが、ステータスは[旧式]に変わります。

5 資料とディスクロージャーを関連付けるには、[資料]リストに新しいレコードを追加してから、必要なフィールドに情報を入力します。

Siebel Insurance への資料のロードについては、『Siebel アプリケーション管理ガイド』で説明している資料の共

有を参照してください。

ディスクロージャーワークフローの理解と有効化

Siebel Insurance には、ディスクロージャー文書およびディスクロージャーイベントログの表示を管理する 3 つの

ワークフローがあります。表 56 に、各ワークフローを示します。

表 56 ディスクロージャーのワークフロープロセス

Workflow Process 説明

FINS Disclosure FINS Disclosure Workflow プロセスでは、次のタスクを実行します。

1 Disclosure UI Service ビジネスサービスの Setup メソッドの呼び出

し。このメソッドを呼び出して、選択した商品の適切なディスクロージャー文書を設定します。

2 FINS Disclosure Goto File View サブプロセスのコール。このサブプロセスにより、ユーザーは[資料]リストに移動して、選択した商品に関係するディスクロージャー文書をすべてレビューできます。ユーザーはディ

スクロージャーを承認または拒否した後で、このサブプロセスにより前のビューに戻ります。この最終移動ステップは、Disclosure UI Service の

View Back メソッドを呼び出して実行されます。

3 FINS Disclosure Create Activity Sub Workflow サブプロセスのコール:ユーザーがディスクロージャーを承認すると、ワークフローは

FINS Disclosure Create Activity Sub Workflow サブプロセスをコールしてディスクロージャーの活動をログに記録します。

FINS Disclosure Goto File View

このサブプロセスにより、ユーザーは[開示ドキュメント]リストに移動して、

選択した商品に関係するディスクロージャー文書をすべてレビューできます。

ユーザーはディスクロージャーを承認または拒否した後で、このサブプロセス

により前のビューに戻ります。この最終移動ステップは、Disclosure UIService の View Back メソッドを呼び出して実行されます。

FINS Disclosure Create Activity Sub

ユーザーがディスクロージャーを承認すると、このサブプロセスによりディス

クロージャーの活動がログに記録されます。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0272

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ ディスクロージャー文書の自動表示

ディスクロージャー文書を表示するには、最初に次のことを行う必要があります。

■ Siebel Tools を使用したワークフロープロセスの配置。

詳しくは、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

■ 表 56 に従ったワークフロープロセスの有効化。

詳しくは、273 ページの「ディスクロージャー文書を表示するためのワークフローを有効化するには」を参照して

ください。

■ Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し。

詳しくは、273 ページの「Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し」を参照してください。

ディスクロージャー文書を表示するためのワークフローを有効化するには

1 [管理-ビジネスプロセス]画面 >[ワークフローの配置]ビューに移動します。

2 [レポジトリワークフロープロセス]リストでクエリーを使用して、[名前]フィールドに「Disclosure」という単語が含まれているプロセスをすべて検索します。

備考:「*Disclosure*」と指定してクエリーを実行します。

3 272 ページの表 56 のワークフロープロセスのうち、ステータスが[無効]になっているものをすべて有効化します。

a ワークフロープロセスのレコードを選択します。

b [アクティブにする]をクリックします。

4 各プロセスの状況が[有効]であることを確認するには、次の手順に従ってください。

a 下にある[有効なワークプロセス]リストで、「*Disclosure*」の名前を持つワークフローのクエリーを再度

実行します。

b 各プロセスに対して、[配置ステータス]が[有効]であることを確認します。

Disclosure UI Service ビジネスサービスの呼び出し

Disclosure UI Service は、ワークフローから呼び出すことができます。ここでは、この呼び出しを可能にするため

の処理の一部について説明します。より複雑なビジネス要件を満たすには、ここに示す処理を変更および拡張する必要があります。作成するワークフロープロセスには、次のステップを含める必要があります。

■ 開始:プロセスインスタンスを開始します。条件が満たされると、プロセスインスタンスが開始されます。

■ サブプロセス:FINS Disclosure Workflow をコールします。このステップを作成するときは、次のフィール

ドを設定する必要があります。

■ 担当者 ID:商品を注文する担当者の行 ID。

■ 名前:商品に関連するディスクロージャーの名前。

■ 商品 ID:顧客が注文した商品の行 ID。

■ 最終:プロセスインスタンスの終了条件を指定するプロセスの 1 手順

ワークフローについては、『Siebel Business Process Designer 管理ガイド』を参照してください。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 273

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ SmartScript とワークフローの統合

担当者に関連付けられているディスクロージャーの表示(エンドユーザー)

すべてのエンドユーザーは、特定の担当者に関連付けられているディスクロージャーを[担当者]

の[ディスクロージャー]ビューに表示できます。このビューは読み取り専用で、次の項目が表

示されます。

■ ディスクロージャー名

■ ディスクロージャーがユーザーに提示された日付

■ ユーザーがディスクロージャーを確認した日付

■ ユーザーがディスクロージャーを承認した日付

ディスクロージャー処理の設定については、271 ページの「ディスクロージャー文書の自動表示」を参照してください。

ディスクロージャー履歴を表示するには

1 [担当者]画面 >[担当者リスト]ビューに移動します。

2 [担当者]リストで、担当者をドリルダウンします。

3 [ディスクロージャー]ビュータブをクリックします。

SmartScript とワークフローの統合ワークフロープロセスから SmartScript を呼び出し、SmartScript からワークフロープロセスにパラメータを渡す

ことができます。次のビジネスサービスは、SmartScript とワークフローの統合をサポートします。

■ FINS Web Shopping Service

詳しくは、276 ページの「FINS Web Shopping Service のメソッド」を参照してください。

■ FINS SmartScript Output Service

詳しくは、276 ページの「FINS SmartScript Output Service のメソッド」を参照してください。

備考: ここで説明する概念を完全に理解するには、SmartScript に慣れる必要があります。詳しくは、『SiebelSmartScript 管理ガイド』を参照してください。

SmartScript とワークフローの統合方法については、274 ページの「SmartScript とワークフローの統合例」を参

照してください。

SmartScript とワークフローの統合例

ここでは、ワークフロープロセスに SmartScript を挿入する方法の例について概説します。SmartScript が終了し

た後、ワークフローはワークフロープロセスの次のステップに進みます。企業によっては、ビジネス要件を満たすた

めに、異なるワークフローに従う場合があります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0274

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ SmartScript とワークフローの統合

このシナリオでは、顧客がローン申し込みをオンラインで入力できるように SmartScript を設計します。ローン申

し込みが完了すると、ワークフローによって外部システムの顧客住所が確認されます。

SmartScript とワークフローの統合を設定するには

1 SmartScript で、ワークフローに渡すパラメータに対して Save User Parameters を作成します。SmartScriptユーザーパラメータについては、『Siebel SmartScript 管理ガイド』を参照してください。

2 FINS Web Shopping Service ビジネスサービスを使用して、ワークフローにビジネスサービスステップを作成し、276 ページの表 57 に示すように入力引数を入力します。

3 ワークフローのユーザー対話ステップを使用して SmartScript を呼び出すサブプロセスを作成します。サブプロセスは SmartScript Player ビジネスオブジェクトに基づいており、開始ステップ、ユーザー対話ステップ、最終ステップという 3 つのステップがあります。

a ユーザー対話ステップで、ビューの名前を「FINS SmartScript Player View(App)」に設定します。

b [次のステップ]のアプレットで、次の表にリストされている情報を入力しながら 2 つの条件を追加します。

レコード 1(1 番目の条件)のエントリ

レコード 2(2 番目の条件)のエントリ

フィールド エントリ

支店名 Cancel

タイプ Condition

次のステップ End

イベントオブジェクトタイプ Applet

イベント Invoke Method

イベントオブジェクト Smart Script Player Applet(FINS eSales App)

サブイベント CancelScript

フィールド エントリ

支店名 Finish

タイプ Condition

次のステップ 終了

イベントオブジェクトタイプ Applet

イベント Invoke Method

イベントオブジェクト Smart Script Player Applet(FINS eSales App)

サブイベント FinishScript

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 275

Page 276: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ SmartScript とワークフローの統合

4 FINS SmartScript Output Service ビジネスサービスを使用してビジネスサービスステップを追加します。

276 ページの表 58 に示すように出力引数を入力します。

これでビジネス要件に応じて、ワークフロープロセスを終了することも、ステップを追加することもできます。

SmartScript がワークフロープロセスに統合されました。

FINS Web Shopping Service のメソッド

表 57 は、FINS Web Shopping Service ビジネスサービスのメソッドを示しています。

FINS SmartScript Output Service のメソッド

表 58 は、FINS SmartScript Output Service ビジネスサービスのメソッドを示しています。

表 57 FINS Web Shopping Service のメソッド

メソッド 説明/引数

SetSmartScriptName 入力引数:

■ Script Name(必須):呼び出す SmartScript の名前。

■ SSUserParameter#(必須):1 ~ 20 の SmartScript ユーザーパラメータ。

たとえば、SSUserParameter1 などです。入力引数の値は、SmartScript に指

定したユーザーパラメータとまったく同じである必要があります。この値は

SmartScript 終了時にワークフロープロセスに渡す必要があります。

表 58 FINS SmartScript Output Service のメソッド

メソッド 説明/引数

SetOutput SmartScript ユーザーパラメータを読み込み、そのパラメータを次のようにワークフ

ロープロパティとして出力します。

出力引数:

■ ユーザーパラメータの名前。SmartScript ユーザーパラメータを出力引数として指

定し、SmartScript 終了時にユーザーパラメータの値をワークフロープロセスに戻

します。これらの出力引数をプロセスプロパティにマップすることができます。

■ SmartScript Result Action:SmartScript を終了するためにユーザーが行うア

クションを返します。可能な値は「Finish」または「Cancel」です。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0276

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Dynamic UI ビジネスサービス

Dynamic UI ビジネスサービスこのビジネスサービスと関連付けられた管理ビューでは、単一の読み取り専用アプレットを含むビューを Siebel

Financial Services 内で作成およびレンダリングできます。動的アプレットと呼ばれるこれらのビューとアプレッ

トを使用して、ビジネスアナリストと開発者は Siebel レポジトリファイル(SRF)を再度コンパイルおよび配置す

る必要なく、ユーザーインターフェイスを頻繁に変更することができます。

ここでは、次のトピックについて説明します。

■ Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例

■ ワークフローでの動的アプレット表示

Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例

ここでは、ワークフロープロセスにおける Dynamic UI Service の例について概説します。企業によっては、ビジネス

要件を満たすために、異なるワークフローに従う場合があります。

ユーザー入力に基づいて実行時に読み取り専用ビューを動的に表示するように、自社のユーザーインターフェイスを

設定したいとします。たとえば、顧客が自動車保険の見積りを要求したとします。保険には他の運転者を担保するオ

プションが含まれています。顧客が運転者の追加情報を入力した後、ワークフロープロセスが[Dynamic UI]アプ

レットを使用して、レビュー用の読み取り専用追加運転者リストが表示されます。顧客はリストをレビューしてから、

オプションを選択してプロセスを続行することができます。

同様のインターフェイスを設定するには、次の手順に従ってください。

動的アプレットを作成するには

1 [管理-ファイナンス]画面 >[動的アプレット管理]ビューに移動します。

2 [動的アプレット]リストで[新規]をクリックした後、ビューのエイリアスと名前を入力します。

ビューのエイリアスは一意の名前である必要があります。ビュー名は、[テンプレート定義]ビューに定義した

ビューのピックリストです。

3 レコードから移動します。[アプレットインスタンス]リストに、このビューに定義したアプレットテンプレート

の名前が自動的に表示されます。

4 [アプレットインスタンス]リストで、アプレットタイトル、ビジネスオブジェクト名、およびビジネスコンポーネント名を入力します。

ビジネスオブジェクトとビジネスコンポーネントによって、このアプレットに表示されるフィールドが決まります。

5 デフォルトの検索条件を設定する場合は、次のように入力します。

■ ビジネスコンポーネントフィールド:検索の基準にするフィールドを指定します。

■ デフォルト 検索対象のデフォルト値を指定します。

6 [フィールドコントロール]リストで、表示する各フィールドの新しいレコードを追加します。各フィールドコントロールは、テキストラベル付きの読み取り専用テキストボックスとして表示されます。各レコードに対して、

次のように入力します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 277

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Dynamic UI ビジネスサービス

■ 表示順序:フィールドの表示順序を示します。リストアプレットの場合、左から右への順番です。フォーム

アプレットの場合、左から右、上から下への順序です。

■ フィールド名:値を表示するビジネスコンポーネントフィールド。

■ キャプション:フィールドの表示ラベル。

7 [ボタンコントロール]リストで、表示する各ボタンの新しいレコードを追加します。各ボタンの順序、キャプション、メソッドを入力します。

■ 表示順序:左から右へのボタンの表示順序を示します。

■ キャプション:ボタンの表示ラベル。

■ 方法:ボタンをクリックしたときに呼び出すメソッド。メソッド名の先頭に FrameEventMethod が付く

必要があります。FrameEventMethodContinue などです。

ワークフローでの動的アプレット表示

ワークフローでは、商品アプリケーションに定義したプロセスの一部として動的アプレットを呼び出すことができま

す。この機能によって、個々のアプレットを再度コンパイルおよび配置せずに、アプレット管理者がアプレットイン

スタンスを設定することができます。

ワークフロー内で動的アプレットを統合するには

1 FINS Dynamic UI ビジネスオブジェクトに基づいてサブプロセスを作成します。

2 Dynamic UI Service ビジネスサービスステップを追加し、279 ページの表 59 に示すように Set View Nameメソッドを呼び出します。

3 (オプション)2 番目の Dynamic UI Service ビジネスサービスステップを追加し、279 ページの表 59 に示す

ように AddRecord メソッドを呼び出します。

4 ユーザー対話ステップを追加して動的アプレットを表示します。

a ユーザー対話ステップのビュープロパティに対して、Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレッ

ト作成の例のステップ 2 に定義したビューテンプレート名を入力します。

b 動的アプレットでクリックされる可能性がある各ボタンについて、ユーザー対話ステップの[次のステップ]

リストアプレットにエントリを追加します。エントリの例は次のとおりです。

フィールド エントリ

支店名 Continue Button

タイプ Condition

次のステップ End

イベントオブジェクトタ

イプ

Applet

イベント InvokeMethod

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0278

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ Dynamic UI ビジネスサービス

表 59 では、Dynamic UI Service ビジネスサービスメソッドについて説明しています。

動的アプレット向けビューテンプレートの作成

ビューテンプレートの作成では、まず Siebel Tools 内の特殊なアプレットクラスに基づいてビューとアプレットを作成

します。これらのビューとアプレットにはプレースホルダーフィールドが含まれています。プレースホルダーフィール

ドは、特定のビジネスコンポーネントにマップされないアプレットコントロールです。次に、ビューとアプレットに基

づいてビューテンプレートとアプレットテンプレートが作成されます。単一のビューとアプレットのテンプレートを使

用して、動的アプレットをいくつでも作成できます。

2 つのテンプレートがシードデータの一部として用意されています。リストアプレットを含むビューテンプレートと

フォームアプレットを含むビューテンプレートです。これらのビューテンプレートの名前は次のとおりです。

■ FINS 動的 UI フォームビュー:フォームアプレットテンプレートを含むビューテンプレート

■ FINS 動的 UI ビュー:リストアプレットテンプレートを含むビューテンプレート

Siebel Tools 内でのビューとテンプレートの作成については、『Using Siebel Tools』を参照してください。

Siebel Tools 内で動的アプレットを作成する場合は、次の注意事項に留意してください(次の箇条書きリストでは

「アプレット」という語は Siebel Tools 内で作成されるアプレットを指します)。

■ アプレットクラスの設定には、次を使用します。

■ CSSFrameListFADynamicUI。リストアプレット用です。

■ CSSFrameFADynamicUI。フォームアプレット用です。

■ 設定済みのビジネスコンポーネントを使用する場合は、アプレットビジネスコンポーネントを FINS DynamicUI にする必要があります。

イベントオブジェクト FINS Dynamic UI List Applet

サブイベント FrameEventMethodContinue

表 59 Dynamic UI サービスのメソッド

メソッド 説明/引数

Set View Name 入力引数:

View Alias(必須):Dynamic UI ビジネスサービスを使用した動的アプレット作成の例

のステップ 2 に定義したビューのエイリアス。

AddRecord(オプション)

デフォルトの検索条件値を上書きします。

入力引数:

■ Business Component Name(必須):ソースビジネスコンポーネントの名前。

■ Object ID(必須):ビジネスコンポーネントの行 ID。

フィールド エントリ

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 279

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation

■ Siebel Tools 内で自分の仮想ビジネスコンポーネント(VBC)を作成する場合、ビジネスクラスを

CSSBCVDynamicUI にする必要があります。

動的アプレットは 20 個のフィールドと 5 個の通貨コード(5 つのタイプの通貨値)をサポートします。新しい自分

の VBC では、すべてのフィールド名の先頭に Field と数値を付ける必要があります(Field0 ~ Field19 など)。すべ

ての通貨コードフィールドの先頭には Currency Code と数値を付ける必要があります(Currency Code0 ~

Currency Code4 など)。

■ 同じ VBC を基にしたアプレットには、異なるビジネスオブジェクトを使用する対応するビューを持たせること

をお勧めします。

Siebel Tools 内でビューとアプレットを作成したら、ビューテンプレートおよびアプレットテンプレートとして定義

するために、作成したビューとアプレットを[テンプレート定義]ビューに追加する必要があります。

テンプレート定義ビューにビューとアプレットを追加するには

1 [管理-ファイナンス]画面 >[動的アプレット管理]ビュー >[テンプレート定義]ビューに移動します。

2 [テンプレート定義]リストで[新規]をクリックした後、ビュー名を入力します。

3 [アプレットテンプレート定義]リストで[新規]をクリックした後、アプレット名を入力します。

FINS Application View NavigationFINS Application View Navigation Service では、ユーザーが管理データに基づいて一連のビューを移動します。

ビューリストは、現在のレコードに関連付けられた商品に基づいて動的に生成されます。このサービスは[次へ]ま

たは[戻る]ボタンの代わりとして機能し、従来のリリースでは FINS Application Workflow と呼ばれていました。

ここでは、次のトピックについて説明します。

■ 280 ページの「ビジネスサービスのメソッド」

■ 281 ページの「ビジネスサービスの動作」

■ 282 ページの「ビジネスサービス管理」

■ 282 ページの「FINS Application View Navigation の例」

■ 283 ページの「アップグレードに関する注意」

ビジネスサービスのメソッド

このビジネスサービスには次の 2 つのメソッドがあります。

■ GetNextViewName:ビューナビゲーションを使用せずに次のビュー名を取得します。

■ GotoNextView:次のビューに移動します。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0280

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation

表 60 は、前述のメソッドの引数を示しています。

ビジネスサービスの動作

FINS Application View Navigation Service は、次の動作によって制約されます。

■ 任意の画面からビジネスサービスを呼び出すことができます。

■ ナビゲーションは、現在のログインでアクセスできる現在の画面のビューに限定されます。

たとえば、[顧客]画面と[商談]画面の両方のビューに関連付けられた商品があり、[顧客]画面内で呼び出し

が発生した場合、[商談]画面のビューは無視されます。また、現在のログインがアクセスしないビューも無視さ

れます。

■ [次へ]ボタンをクリックして通り過ぎたビューリスト内のビューは、表示したビューとして扱われます。

■ ビューナビゲーション時のいつの時点でも、次のビューのリクエストがトリガーされ、かつ表示済みとマークさ

れていないビューが現在のビューよりも先にある場合は、ビューナビゲーションではスキップされたビューに移

動します。

■ ナビゲーション時に、マスタービジネスコンポーネントレコード行 ID を変更しないでください。変更すると、

レコードの変更後にすべてのビューが未表示として扱われます。

表 60 FINS Application View Navigation Service の引数

名前 タイプ 説明

BusComp 必須項目 ビューナビゲーションを通るマスタービジネスコンポーネント。

Navigation Direction オプション Forward または Backward。デフォルトは Forward です。

Product Id オプション 商品 ID 値。

Product Id Field オプション 取得されたProduct Idに使用されるビジネスコンポーネント内

のフィールド。

Status 出力 ■ 0: 成功

■ 1: EOF

■ 2: BOF

■ 3: エラー

Next View Name 出力 Next View の名前。

FINS View Navigation Mgr Admin BC

オプション 管理ビジネスコンポーネントの名前。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 281

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation

ビジネスサービス管理FINS Application View Navigation Service は、[管理-商品]画面から管理します。

FINS Application View Navigation ビジネスサービスを管理するには

1 [管理-商品]画面 >[製品]ビューに移動します。

2 [商品]リストで、該当する商品のクエリーを実行し、商品名のリンクをドリルダウンします。

3 [詳細]タブをクリックします。

4 [追加情報]フォームで、[申込ワークフロー]ビューリンクをクリックします。

5 新しいレコードを作成し、ビューとその順序を商品に関連付けます。

備考: どの画面のビューでも商品に関連付けることができます。

2 つの異なる商品に対して順番内にギャップを設けてビューを設定し、両方の商品を[申し込み]などに追加した場

合、商品ではなく順番に基づいてナビゲーションが行われます。

たとえば、次のように指定します。

■ 商品 A でビュー V1 を順番 1、ビュー V2 を順番 3 に指定します。

■ 商品 B でビュー V3 を順番 2、ビュー V4 を順番 4 に指定します。

■ 両方の商品を[申し込み]に追加します。

移動の順番は V1、V3、V2、V4 になります。

FINS Application View Navigation の例FINS Application View Navigation Service は、Siebel Insurance の[申し込み]画面で使用されます。この画

面の[申し込み]フォームには[戻る]ボタンと[次へ]ボタンがあります。

[申し込み]画面では Applet Named Method を使用して呼び出します。これは CSSSWEFrameBase と

CSSSWEFrameListBase から派生したフレームクラスの機能です。アプレット User Property には次のような名

前と値のペアがあります。

[次へ]ボタンと[戻る]ボタンは次のメソッドにマップされます。

■ Named Method 1:GotoPreView 'INVOKESVC', 'FINS Application View Navigation Service','GotoNextView', '"BusComp'", "'Opportunity'", "'NavigationDirection'", "'Backward'", "'Product Id Field'", "'OpportunityProduct Id'"

■ Named Method 1:GotoNextView 'INVOKESVC', 'FINS Application View Navigation Service','GotoNextView', "'BusComp'", "'Opportunity'", "'NavigationDirection'", "'Forward'", "'Product Id Field'", "'OpportunityProduct Id'"

■ 戻る GotoPreView

■ 次へ GotoNextView

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0282

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation

アップグレードに関する注意

以前のリリースでは、FINS Application View Navigation ビジネスサービスで提供される機能は、

CSSSWEFrameFINApplication の NextView メソッドと PrevView メソッドから使用できました。

これらのメソッドは Siebel Insurance 7.7 からサポートされなくなりました。Siebel 7.7 より前のリリースから

Siebel Insurance 7.8 にアップグレードした場合は、282 ページの「FINS Application View Navigation の例」に

示す例に従って[次へ]ボタンと[戻る]ボタンを再設定する必要があります。

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 283

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Siebel Financial Services のビジネスサービス ■ FINS Application View Navigation

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0284

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A Siebel Insurance レポート

この付録は、Siebel Insurance 固有の Actuate レポートの一覧です(表 61)。Actuate レポートのカスタマイズ、拡

張および Siebel レポートの作成については、『Siebel Reports 管理ガイド』を参照してください。

表 61 Siebel Insurance レポート

レポート名と説明 実行パス レポートの選択

顧客概要

保険有効日、保険番号、保険額、商品、および等級

プランなど、現在の担当者に関するすべての保険証

券情報を示します。

[担当者]>[担当者(個人)] 顧客概要

FINS Call Report Detail

コールレポートの詳細、参加担当者と従業員、アク

ション項目、および単一コールレポートの説明が表

示されます。

[コールレポート]>[コールレ

ポート(個人)]

詳細

FINS Call Report Summary

商業銀行顧客の企業プロファイル(企業概要、財務

プロファイル、子会社、担当者、活動など)が表示

されます。

[コールレポート]>[コールレ

ポート(個人)]

概要

FINS Contact Profile

担当者のプロファイル情報(名前、住所、生年月日、

興味、経験、活動など)が表示されます。

[担当者]>[担当者(個人)] プロファイル

FINS Life Policy - By City

生命保険のリストをその保険料、有効日、保険額な

どの情報とともに市別にグループ化して示します。

[生命保険 / 年金]>[保険 /見積り(個人)]

市別

FINS Life Policy - By Sales Rep

生命保険のリストをその保険料、有効日、保険額など

の情報とともに営業員別にグループ化して示します。

[生命保険/年金]>[保険/

見積り(個人)]

営業担当別

FINS Life Quotes - BY Source

生命保険のリストをその保険料、有効日、保険額など

の情報とともに紹介元別にグループ化して示します。

[生命保険/年金]>[保険/

見積り(個人)]

情報源別

INS Auto Policy Application

サンプルの自動車保険アプリケーション。

[自動車保険]>[保険/見積り

(個人)]

自動車保険申し込み

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 285

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Siebel Insurance レポート ■

INS Auto Policy Binder

サンプルの自動車保険仮契約。

[自動車保険]>[保険/見積り

(個人)]

自動車保険仮契約

INS Auto Policy Change Request

サンプルの自動車保険証券変更リクエスト。

[自動車保険]>[保険/見積り

(個人)]

自動車保険変更リクエ

スト

INS Auto Policy Memorandum

サンプルの自動車保険メモ。

[自動車保険]>[保険/見積り

(個人)]

自動車保険メモ

INS Auto Policy Receipt of Payment

サンプルの自動車保険の支払受取。

[自動車保険]>[保険/見積り

(個人)]

支払受取

Opportunities - By Product Line [案件]>[商談(個人)] 商品ライン別

表 61 Siebel Insurance レポート

レポート名と説明 実行パス レポートの選択

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0286

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索引

AActuate レポート、表 285

BBRP

「Business Rule Processor」を参照Business Rule Processor

既存のプロセス、変更 199作成と管理、説明 198説明 196定義プロセス 197ビジネスルールプロセス、作成 198プロセス、インポート 199プロセス、エクスポート 199プロセス、有効化 199プロパティタイプ、説明 200プロパティ、定義 200, 203

Business Rules ProcessoreScript を使用した呼び出し 225デバッグメッセージ、記録 226呼び出し、説明 224

CCalculation Expectations Manager

説明 248呼び出し 251ルール、定義 249

Calculation Manager計算詳細、指定 245計算ルールセット、指定 242説明と例 242不動産ローンの計算に埋め込みスクリプトを使用し

た例 246変数、指定 244呼び出し 248

ClearCache メソッド、説明 219Customer Authentication Manager

顧客認証テンプレート、作成 237顧客認証ルール、作成 238説明 236呼び出し 240

DData Transfer Utilities

Data Transfer メソッド 260DTU での計算式、説明 258

再帰的呼び出し 264使用方法の説明 66説明 251データマップオブジェクト 252データマップコンポーネント 252データマップコンポーネントの Advanced

Options 254データマップフィールド 256データマップ、説明 251適切に配置されたビジネスコンポーネント 264名前付きパラメータ、DTU での使用 257有効なビジネスオブジェクト 263呼び出しコンテキスト 263

Data Transfer メソッド

FAFireEventxx メソッド 261GetActiveViewProp メソッド 262QueueMethod 262TryMockMethod 262引数と説明 260

Data Validation Manager説明 195

Disclosure UI Serviceワークフローからの呼び出し 273

Dynamic UI ビジネスサービス

Dynamic UI サービスのメソッド 280説明 277テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの

追加 280動的アプレット、Dynamic UI ビジネスサービスを

使用した作成の例 277動的アプレット、ワークフローでの表示 278ビューテンプレート、動的アプレット向け作成の

説明 279

FFAFireEventxxx メソッド 261FINS Application View Navigation Service

アップグレードに関する注意 283管理 282説明 280ビジネスサービスの動作 281ビジネスサービスのメソッド 280例 282

FINS Approval Item Service開始ステップ、設定 269ビジネスサービスステップ、設定 270ワークフロー、呼び出しの説明 268

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 287

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索引 ■ G

FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービ

ClearCache メソッド、説明 219Field [n] を使用した LoadData メソッドの例 218Key Field と Value Field を使用した LoadData メ

ソッドの例 218LoadData メソッド、説明 216説明 215

FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス

GetFieldValue メソッド、説明 221InsertRecord メソッド、説明 223NextRecord メソッド、説明 224Query メソッド、説明 220SetFieldValue メソッド、説明 222説明 219

FINS EAI 自由形式コンバータ

説明 193メソッド 193ユーザープロパティ 194

FINS Group Policy Member Benefits ビジネス

コンポーネント

登録待機期間、ルールの説明 160FINS SmartScript Output Service のメ

ソッド 276FINS Web Shopping Service のメソッド 276

GGetActiveViewProp メソッド 262GetFieldValue メソッド、説明 221

IInsertRecord メソッド、説明 223Instance Manager、VBC Cache

VBC キャッシュの削除 190機能と制限 188キャッシュ VBC の設定 190キャッシュプロセスのステージ 189コンポーネント 189説明 188

Insurance Services Office 97ISO ClaimSearch データベース 105

LLoadData メソッド

ClearCache メソッド、説明 219Field [n] を使用した例 218Key Field と Value Field を使用した例 218説明とパラメータ 216

MMock Event Sink モード 266

NNew Call Report ワークフロー

Data Transfer Utility、修正に使用する方法の説明 66

活動化 66NextRecord メソッド、説明 224

QQueueMethod 262

RRequirements Manager

Requirements Manager の呼び出し 232主な機能 228管理手順 228説明とシナリオ 227要件テンプレート、作成 230呼び出し、説明 228レコードグループテンプレートに使用した例 235レコードグループテンプレート、作成 233レコードテンプレート、作成 228

SSetFieldValue メソッド

説明 222Siebel Calculation Expectations Manager

説明 248Siebel Calculation Manager

「Calculation Manager」を参照SmartScript

FINS SmartScript Output Service のメソッド 276

FINS Web Shopping Service のメソッド 276ワークフローとの統合例 274ワークフロー、呼び出しの説明 274

SRF モード 266

TTryMockMethod 262

VVBC Cache and Instance Manager

VBC キャッシュの削除 190機能と制限 188キャッシュ VBC の設定 190キャッシュプロセスのステージ 189コンポーネント 189説明 188

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0288

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索引 ■ あ

あアプリケーション管理ガイド

セットアップタスクの説明 19アプレット

コマンドセンターアプレット、アクションの定義 25

コマンドセンターアプレット、設定例 26コマンドラインアプレット、グローバルコマンドの

作成 28アンブレラ保険。「総合保険」を参照

い緯度と経度

割り当て 93イベントベースのコマンド

設定 264印刷

コールレポート 70インポート

調査データ 155分割調査データ 156

う上へボタン

レイアウトを編集ビュー 21内訳明記個人資産、追加 173

えエラー

ビジネスルールプロセス内のエラーからの回復 215ビジネスルールプロセス、エラーの通知 213

お親子関係

確立 44折りたたみボタン

概要ビューコントロール、説明 20レイアウトを編集ビュー 21

か外国資産管理局 100会社

請求口座、関連付け 179解約リクエスト、提出 146概要情報

世帯の概要の表示 60概要ビュー

設定、説明 20レイアウト、編集 21

カスタマイズ可能製品

プランデザイン内での再設定 160価値履歴情報、表示 146

活動

グループ年金プラン、関連付けられている活動の

作成 77法人活動の総括表示 40

活動項目

コールレポートとの関連付け 69活動プランテンプレート

グループ保険、作成 154グループ保険、テンプレートの活動の作成 154

カテゴリー

担当者情報の作成 50関係階層

世帯関係階層、表示の説明 60担当者、担当者間の関係の定義 55担当者、表示の説明 54

関係者

損害、関連付け 102関係タイプ、カスタム定義

管理、説明 36管理、追加 36

きキャッシュフラグ、説明 213競合会社

指定、競合会社の指定の変更 34法人、競合会社として明示 34

くグループ年金

新しい参加者、プランでの登録 77活動、プランとの関連付けの作成 77管理、説明 71グループ年金商品、定義 73グループ年金プランの管理、タスクリスト 76グループ年金プランの担当者、記録 75グループ年金プラン、定義 74グループ年金プラン、定義プロセス 74サービスリクエスト、プランとの関連付けの

作成 76参加者のクラス、プラン参加者の定義 75参加者の受益者情報、記録 77資金調達、グループ年金商品のための定義 73請求情報、入力 75タスク、グループ年金の管理時の実行例(図) 72ビジネスシナリオ 71プラン内で利用可能な資金と投資、表示 76プランメンバー、追加 76プランルール、指定 75メモ、プランとの関連付けの作成 77

グループ保険

カスタマイズ可能商品、プランデザイン内での再

設定 160活動プランテンプレート、作成 154

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 289

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索引 ■ け

活動プランテンプレート、テンプレートの活動の作成 154

グループ保険商品、追加 152グループ保険レコード、追加 155支払プラン、設定 164従業員クラス、グループ保険用に追加 158調査情報、追加 157調査データ、インポート 155提案書テンプレート、作成 154提案書、グループ保険用に作成 161定義済み 149登録待機期間、補償開始日への影響 160引受情報、追加 161引受情報、表示 162ビジネスシナリオ 151プラン、グループ保険用に追加 158分割調査データ、インポート 156保険画面、すべてに共通するビュー 150保険金受取人、追加 163メンバー、メンバーの登録 163メンバー、有資格メンバーの追加 162料率帯、追加 153

グローバルコマンド

コマンドラインアプレットの作成 28

け警察からのレポート、追跡 110計算式

説明 258中かっこのペア { フィールド } 259名前付きパラメータ 259

決済、支払の発行 122

こコールレポート

Data Transfer Utility、使用方法の説明 66New Call Report ワークフロー、有効化 66活動項目、メモ、添付ファイル、関連付け 69コールレポート個人フラグ、設定 70コールレポートのチャート、表示 65コールレポートの電子メール送信テンプレート、

表示または変更 67コールレポートの配布リスト、作成 69コールレポート、追加 68定義と説明 63電子メール送信と印刷 70ビジネスシナリオ 64

コールレポートの電子メール送信テンプレート

表示または変更 67顧客

ディスクロージャー履歴、担当者に関連付けられて

いる表示 274顧客価値の星印、調整 53

顧客評価

顧客価値の星印、調整 53作成 53作成、説明 53

個人フラグ

コールレポート個人フラグの設定 70コマンド

Mock Event Sink モード 266SRF モード 266イベントベースのコマンド、設定 264ツールバーボタン、定義 266動的有効化、説明 265

コマンドセンター

設定と管理、説明 22説明とインターフェイスの種類 22

コマンドセンターアクションフォーム

外観と機能の設定プロセス 23コマンドセンターアクション、権限の選択 26コマンドセンターアプレット、アクションの

定義 25コマンドセンターの Action アプレット、設定例 26コマンドセンターのビジネスオブジェクト、

定義 23コマンドセンターアプレット

アクションの定義 25設定例 26

コマンドセンターのビジネスオブジェクト

定義 23コマンドラインアプレット

グローバルコマンドの作成 28

さサービスリクエスト

グループ年金プラン、関連付けの作成 76請求口座、追加 180法人との関連付けの追加 42

財貨救出と代位弁済、詳細の記録 124再設定ボタン、使用方法 160財物引受情報に対するクエリーの実行 173削除

担当チームメンバー 35法人情報、ユーザー利用不能 33

し資金

グループ年金プラン、プラン内で利用可能な表示 76

資産管理業

世帯の総括保有証券へのアクセスの説明 58施設検索、施設の追加 93下へボタン

レイアウトを編集ビュー 21

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0290

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索引 ■ せ

自動車保険

自動車保険の見積り、提示 81支払プラン、設定 83車両、保険への追加 83車両、補償内容、および保険料、保険に関連する情

報の表示 82ドライバー、保険への追加 83引受情報、追加 83引受レポート、オーダー 84ビジネスシナリオ 80補償内容、追加 81割引、追加 82

支払い

決済、発行 122自動車保険支払プラン、設定 83支払プラン、グループ保険の設定 164支払プラン、設定 147請求、要求の追跡 116損害保険、支払プランの設定 174

車両、自動車保険への追加 83従業員

グループ保険の従業員クラスの追加 158自由形式コンバータ

説明 193メソッド 193ユーザープロパティ 194

住宅ローン、管理

説明 55受益者

受益者の追加 145受益者情報

参加者の記録 77紹介情報

紹介、担当者から受け取る紹介の入力 51紹介、担当者への作成 52

承認処理の自動化

FINS Approval Item Service、ワークフローから

の呼び出し 268承認項目とフェーズ、定義 267説明 267

承認フェーズ

承認または拒否 270消防からのレポート、追跡 110

せ請求

Business Rules Processor 132Insurance Services Office、統合 97ISO データベース、請求の照合 105一括支払い 123イベント 104イベント、作成 104

外国資産管理局、統合 100回復情報、管理 124活動プラン、作成 107グループ年金の請求情報の入力 75警察および消防からのレポート、追跡 110決済支払い、発行 118査定、追加 109支払いレコード、生成 117支払い、決済の発行 122支払い、要求の追跡 116従業員階層、管理 96準備金コード、管理 94準備金、オープン 115準備金、管理 112準備金、削除 115準備金、作成 115準備金、説明 110準備金、調整 115初回損害通知、作成 101請求査定人の限度額、管理 96請求査定人への請求の割り当て 104請求センター検索、新しい請求センターの割り

当て 93請求センター検索、経度と緯度の割り当て 93請求センター検索、請求センターの情報の入力 92請求センター検索、設定について 91請求要素 107請求レコード、作成 117専門家チーム、請求の割り当て 108損害コード、管理 95損害、関係者との関連付け 102ビジネスシナリオ 88被保険物の情報、記録 103不正行為情報、管理 129文書、添付 110保険の有効性、確認 101補償内容、説明 110申立人の財産の情報、異議の記録 103ワークフロー 136ワークフロープロセス 93

請求口座

サービスリクエスト、請求口座への追加 180請求口座レコード、追加または変更 178説明 177担当者または企業、請求口座への関連付け 179ビジネスシナリオ 177保険、請求口座の関連付け 179

請求要素

定義済み 103製品

カスタマイズ可能商品、プランデザイン内での再設定 160

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 291

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索引 ■ そ

生命保険

価値履歴情報、表示 146管理テーブル 141支払プラン、設定 147受益者、追加 145生命保険または年金の補償内容、定義 142引受レポート、オーダー 144引出または解約のリクエスト、提出 146ビジネスシナリオ 140評価テンプレート、管理 143振替リクエスト、提出 146保険商品、追加 142保険、表 140見積り、作成 143融資リクエスト、提出 145

世帯

関係階層、表示の説明 60世帯の概要、表示 60担当者、世帯との関連付け 59担当者、世帯への追加 59定義済み 57ビジネスシナリオ 58プライバシーオプション、設定 59

全米証券業者協会(NASD)への登録

追跡 168

そ総合保険

説明 175総合保険の見積り、作成 176ビジネスシナリオ 175評価ボタン、追加について 176

総合保険証券。「総合保険」を参照 175損害

関係者、関連付け 102初回通知、作成 101

「損害レポート」も参照損害保険

内訳明記個人資産、追加 173個人資産取引詳細タブ、説明 174財物タイプ、追加 171財物引受情報、クエリーの実行 173事故違反タブ、説明 174支払プラン、設定 174船舶詳細タブ、説明 174船舶操縦士タブ、説明 174損害保険の補償限度額、追加 171損害保険の補償内容、追加 171損害保険の見積り、提示 172建て替え費用概要タブ、説明 174引受情報、追加 172引受レポート、オーダー 173ビジネスシナリオ 170補充費用タブ、説明 174

損害保険の補償内容

損害保険の補償限度額、追加 171損害保険の補償内容の追加 171

損害保険、見積りの提示 172損害レポート

異議申立人の財産 103関係者の関連付け 102警察および消防からのレポート 110決済支払の発行 122財貨救出と代位弁済 124初回通知の作成 101被保険物 103「損害」も参照

た代理店

エージェント、追加 168情報、エージェントに関連する情報の追加 168新規パートナー、追加 167定義済み 165ビジネスシナリオ、企業による新規エージェントの

署名 166ビジネスシナリオ、従業員による新規代理店の

追加 166担当者

カテゴリー、担当者情報の作成 50グループ年金プランの担当者、記録 75顧客価値の星印、調整 53顧客評価、作成 53顧客評価、作成の説明 53住宅ローン、管理 55紹介、担当者から受け取る紹介の入力 51紹介、担当者への作成 52請求口座、関連付け 179世帯、関連付け 59世帯、追加 59担当者概要、表示 54担当者関係階層、表示 54担当者間の関係、定義 55担当情報の管理、説明 49追加 49定義済み 47ビジネスシナリオ、営業員による新しい担当者の

追加 48ファイナンシャルプラン、作成 55法人、担当者と法人の関連付け 50メモ、担当者に関する作成 50

担当チーム

法人担当チーム、管理の説明 43法人担当チーム、メンバーの追加 43

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0292

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索引 ■ ち

ち地域コード、説明 92チームメンバー

担当チームメンバーがいない法人の検索 35担当チームメンバー、確認の説明 35担当チームメンバー、追加または削除 35担当チームリーダー、変更 35

調査データ

詳細調査データ、インポート 155調査情報、追加 157分割調査データ、インポート 156

つツールバーボタン、定義 266

て提案書

グループ保険、作成 161グループ保険、作成の説明 149

提案書テンプレート

グループ保険用に作成 154ディスクロージャー文書

Disclosure UI Service、ワークフローからの呼び出し 273

既存のディスクロージャー、変更 272自動表示、説明 271担当者、ディスクロージャー履歴の表示 274ディスクロージャーのワークフロープロ

セス(表) 272ディスクロージャー、商品への関連付け 271ワークフロー、ディスクロージャー文書を表示する

ための有効化 273データの総括

デフォルト法人階層、生成 38動的法人階層、作成 38法人階層、生成によるデータの総括 37法人階層、デフォルト 37

展開ボタン

概要ビューコントロール、説明 20レイアウトを編集ビュー 21

電子メール送信

コールレポート 70電子メール送信テンプレート

コールレポートの電子メール送信テンプレートの表示または変更 67

添付ファイル

コールレポートとの関連付け 69テンプレート

Dynamic UI サービスのメソッド 280活動プランテンプレート、グループ保険の活動の

作成 154活動プランテンプレート、グループ保険用に

作成 154

コールレポートの電子メール送信テンプレート、表示または変更 67

顧客認証テンプレート、作成 237提案書テンプレート、グループ保険用に作成 154テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの

追加 280ビューテンプレート、動的アプレット向け作成の

説明 279要件テンプレート、作成 230レコードグループテンプレート、Requirements

Manager を使用した例 235レコードグループテンプレート、作成 233レコードテンプレート、作成 228

テンプレート定義ビュー

ビューとアプレットの追加 280

と統合

統合メッセージ 182投資

グループ年金プラン内で利用可能な表示 76投資家

説明 30投資家、追加 39

動的アプレット

「Dynamic UI ビジネスサービス」を参照動的法人階層、作成 38登録

グループ年金プランの新しい参加者 77登録待機期間

補償、開始日への影響 160ドライバー、自動車保険への追加 83取引先

Financial Services、使用 20

ね年金

価値履歴情報、表示 146管理テーブル 141支払プラン、設定 147受益者、追加 145生命保険または年金の補償内容、定義 142引受レポート、オーダー 144引出または解約のリクエスト、提出 146ビジネスシナリオ 140評価テンプレート、管理 143振替リクエスト、提出 146保険商品、追加 142保険、表 140見積り、作成 143融資リクエスト、提出 145「グループ年金」も参照

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 293

Page 294: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

索引 ■ は

はパートナー

エージェント、追加 168情報、エージェントに関連する情報の追加 168新規パートナー、追加 167定義済み 165パートナーとのデータの共有、有効化の説明 165ビジネスシナリオ、企業による新規エージェントの

署名 166ビジネスシナリオ、従業員による新規代理店の

追加 166配布リスト

作成の説明 69

ひ引受

財物引受情報、クエリーの実行 173自動車保険引受情報、追加 83自動車保険レポート、オーダー 84情報、追加 172レポート、オーダー(生命保険および年金) 144レポート、オーダー(損害保険) 173

引受情報

追加 161表示 162

引出リクエスト、提出 146ビジネスサービス

Business Rule Processor デバッグメッセージ、記録 226

Business Rule Processorプロパティタイプ 200Business Rule Processor プロパティ、定義 203Business Rule Processor、eScript を使用した呼

び出し 225Business Rule Processor、既存のプロセスの

変更 199Business Rule Processor、作成 198Business Rule Processor、作成と管理の

説明 198Business Rule Processor、説明 196Business Rule Processor、定義プロセス 197Business Rule Processor、プロセスのイン

ポート 199Business Rule Processor、プロセスのエクス

ポート 199Business Rule Processor、プロセスの

有効化 199Business Rule Processor、プロパティの

定義 200Business Rule Processor、呼び出し 224Calculation Manager、説明と例 242Calculation Manager、呼び出し 248Customer Authentication Manager 236

Customer Authentication Manager、呼び出し 240

Customer Expectation Manager ルール、定義 249

Customer Expectation Manager、呼び出し 251

Customer Expectations Manager 248Data Transfer Utilities での計算式 258Data Transfer Utilities、説明 251Data Transfer メソッド 260Data Validation Manager、説明 195Disclosure UI Service、ワークフローからの呼び

出しの説明 273Dynamic UI サービスのメソッド 280Dynamic UI ビジネスサービス、説明 277FINS Application View Navigation

Service 280FINS Application View Navigation Service

の例 282FINS Application View Navigation Service、

アップグレードに関する注意 283FINS Application View Navigation Service、

管理 282FINS Application View Navigation Service、

動作 281FINS Application View Navigation Service、

メソッド 280FINS Approval Item Service、ワークフローから

の呼び出し 268FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサー

ビス 215FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサー

ビス 219FINS SmartScript Output Service のメ

ソッド 276FINS Web Shopping Service のメソッド 276Requirements Manager 227Requirements Manager の主な機能 228Requirements Manager、管理手順 228Requirements Manager、呼び出し 232Requirements Manager、呼び出しの説明 228Requirements Manager、レコードグループテン

プレートに使用した例 235SmartScript、ワークフローからの呼び出しの

説明 274SmartScript、ワークフローとの統合例 274VBC Cache and Instance Manager 188イベントベースのコマンド、設定 264既存のディスクロージャー、変更 272キャッシュフラグ、説明 213計算詳細、指定 245計算ルールセット、指定 242顧客認証テンプレート、作成 237顧客認証ルール、作成 238

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0294

Page 295: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

索引 ■ ふ

コマンドの動的有効化 265再帰的呼び出し 264自由形式コンバータ 193承認項目とフェーズ、定義 267承認処理の自動化 267承認フェーズ、承認または拒否 270説明 186ディスクロージャー処理、自動表示 271ディスクロージャーのワークフロープロ

セス(表) 272ディスクロージャー文書、表示するためのワークフ

ローの有効化 273ディスクロージャー履歴、担当者に関連付けられて

いる表示 274ディスクロージャー、商品への関連付け 271データマップオブジェクト 252データマップコンポーネント 252データマップコンポーネントの Advanced

Options 254データマップフィールド 256データマップ、説明 251適切に配置されたビジネスコンポーネント 264テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの

追加 280動的アプレット、Dynamic UI ビジネスサービスを

使用した作成の例 277動的アプレット、ワークフローでの表示 278名前付きパラメータ、Data Transfer Utilities での

使用 257ビジネスサービスの概要 186ビジネスルールプロセスプロシージャ、ステップの

定義 205ビジネスルールプロセスプロシージャ、定義 204ビジネスルールプロセス、エラーからの回復 215ビジネスルールプロセス、エラーの通知 213ビジネスルールプロセス、ヘルパービジネスサービ

スの使用の説明 215ビューテンプレート、動的アプレット向け作成の

説明 279不動産ローンの計算に埋め込みスクリプトを使用し

た例 246変数、指定 244有効なビジネスオブジェクト、使用 263要件テンプレート、作成 230呼び出しコンテキスト 263ライト解読フラグ、説明 212レコードグループテンプレート、作成 233レコードテンプレート、作成 228割り当てステートメント、微調整 212

ビジネスルールプロセス

FINS CAP Buscomp Data Loader ビジネスサービス 215

FINS CAP Buscomp Handler ビジネスサービス 219

エラー、エラーの通知 213エラー、プロセス内の回復 215プロシージャ、ステップの定義 205プロシージャ、定義 204プロシージャ、定義の説明 204ヘルパービジネスサービス、使用の説明 215

非表示ボタン

概要ビューコントロール、説明 20レイアウトを編集ビュー 21

被保険物の情報

異議申立人の記録 103記録 103

ビューテンプレート

Dynamic UI サービスのメソッド 280テンプレート定義ビュー、ビューとアプレットの

追加 280動的アプレット、作成の説明 279

評価

法人評価、作成の説明 41法人評価、実行 41

評価テンプレート、管理 143評価ボタン、追加について 176表示ボタン

レイアウトを編集ビュー 21

ふファイナンシャルプラン、作成 55プライバシーオプション、設定 59プラン

カスタマイズ可能商品、プランデザイン内での再

設定 160グループ保険、追加 158支払プラン、グループプランの設定 164

振替リクエスト、提出 146

へ変数リスト

設定の説明 20

ほ法人

値、設定の説明 33親子関係、確立 44カスタム定義された関係タイプ、管理の説明 36カスタム定義された関係タイプ、追加 36カスタム定義された関係、作成 44競合会社の指定、変更 34競合会社、法人を競合会社として明示 34業種、追加 33サービスリクエスト、法人との関連付けの追加 42説明 30総括商談、表示 41担当者の総括リスト、表示 41

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 295

Page 296: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

索引 ■ み

担当チームの総括、表示 40担当チームメンバー、いない法人の検索 35担当チームメンバー、確認の説明 35担当チームメンバー、追加または削除 35担当チームリーダー、変更 35データの総括、法人階層の生成の説明 37デフォルト法人階層、生成 38テリトリー、追加 33動的法人階層、作成 38ビジネスシナリオ、営業員による法人情報の

追跡 31法人階層、説明 30法人階層、デフォルト 37法人概要、表示 43法人活動の総括表示 40法人情報、ユーザー利用不能 33法人担当チーム、管理の説明 43法人担当チーム、メンバーの追加 43法人の申し込み、法人との関連付け 42法人評価、作成の説明 41法人評価、実行 41法人または投資家、追加 39

法人階層

活動の総括、法人の表示 40総括商談、表示 41担当者の総括リスト、表示 41担当チームの総括、表示 40データの総括、生成 37デフォルト法人階層 37デフォルト法人階層、生成 38動的法人階層、作成 38

法人概要、表示 43法人関係階層

カスタム定義された関係、作成 44表示 44

保険画面、共通するビュー 150保険金受取人

グループ保険への追加 163保険証券、請求口座との関連 179保険料の見積り、評価ボタンの追加 176保険料。「請求口座」を参照

保険、グループ保険

カスタマイズ可能商品、プランデザイン内での再設定 160

活動プランテンプレート、作成 154活動プランテンプレート、テンプレートの活動の

作成 154グループ保険商品、追加 152グループ保険レコード、追加 155支払プラン、設定 164従業員クラス、グループ保険用に追加 158説明 149調査情報、追加 157調査データ、インポート 155

提案書テンプレート、作成 154提案書、グループ保険用に作成 161登録待機期間、補償開始日への影響 160引受情報、追加 161引受情報、表示 162ビジネスシナリオ 151プラン、グループ保険用に追加 158分割調査データ、インポート 156保険画面、すべてに共通するビュー 150保険金受取人、追加 163メンバー , 登録 163メンバー、有資格メンバーの追加 162料率帯、追加 153

保険。「自動車保険」、「生命保険」、「総合保険」を参照

み見積り

自動車保険の見積り、提示 81生命保険または年金、見積りの作成 143総合保険の見積り、作成 176損害保険、見積りの提示 172

めメモ

グループ年金プラン、プランとの関連付けの作成 77

コールレポート、関連付け 69担当者に関する作成 50

メンバー

保険金受取人、グループ保険への追加 163メンバーの登録 163有資格メンバー、追加 162

メンバーの登録

グループ保険 163

も申し込み

法人の申し込み、法人との関連付け 42申立人の財産の情報、異議の記録 103モバイル Web クライアント

ローカルデータベースに対して管理機能を実行する方法の説明 19

ゆ融資リクエスト、提出 145

よ要件テンプレート、作成 230

らライト解読フラグ、説明 212

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0296

Page 297: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

索引 ■ り

り料率帯

プラン、グループ保険用に追加 158料率帯、追加 153

れレイアウトを編集ビュー

使用の説明とボタン 21レコードグループテンプレート

Requirements Manager、レコードグループテンプレートに使用した例 235

作成 233レコードテンプレート、作成 228レポート

表 285

ろロールアップビュー

活動の総括、法人の表示 40総括商談、表示 41担当チームの総括、表示 40

わワークフロー

Disclosure UI Service、ワークフローからの呼び出し 273

FINS Approval Item Service、ワークフローからの呼び出し 268

SmartScript、ワークフローからの呼び出しの説明 274

SmartScript、ワークフローとの統合例 274ディスクロージャーのワークフロープロ

セス(表) 272ディスクロージャー文書、有効化(表) 273動的アプレット、ワークフローでの表示 278

割り当てステートメント、微調整

キャッシュフラグ、説明 213説明 212ライト解読フラグ、説明 212

割当マネージャ

担当チームの問題解決への使用方法の説明 35割引自動車保険、追加 82

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0 297

Page 298: Siebel Insuranceガイド バージョン8 - Oracle...Siebel Insuranceガイド バージョン8.0 目次 4 担当チームメンバーの確認 35 カスタム定義された関係タイプLOVの管理

索引 ■ わ

Siebel Insurance ガイド バージョン 8.0298