tile map 2011_foss4g_osaka
TRANSCRIPT
タイルマップの作成と利用
農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター
営農・環境研究領域 寺元 郁博
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 1
自己紹介
○ 農林水産省系独立行政法人の職員 ○ 広島県福山市在住 ○ Finds.jp というサイトを管理・運営 ○ 近況 ○ 部局名が若干短くなりました
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 2
はじめに
○ タイルマップの作成と利用についての話
○ OpenLayers とかで使うタイル画像を作ってしまう ○ gdal2;les / MapTiler 利用
• MapTiler = gdal2;les + GUI
○ これであなたもコンテンツ提供業者 ○ 法令等は守ってね
○ 地理情報の付いた画像を持ってる前提
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 3
TMS(Tile Map Service)について
○ タイルマップのための仕様 ○ タイルマップ: Google Maps とか
○ 「タイル指定文字列の規則」と思ってOK ○ {ベースURL}/1.0.0/{レイヤ名}/{Z}/{X}/{Y}.{EXT} ○ Z: ズームレベル
○ X,Y: 東西,南北インデクス
○ EXT: 拡張子 (png, jpg など) ○ 例: “…/1.0.0/sendai08_1/14/14614/10083.png”
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 4
フォルダ・ファイルの構成
○ …/1.0.0/sendai08_1/14/14614/10083.png
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 5
TMSの特徴
○ 配信にマップサーバは必須でない ○ さすがにウェブサーバは必要
○ ローカルでの閲覧も可
○ ベースURLは “hXp://...” でなくてもよい ○ ベースURLを相対パスにすることが多い
• 例: “./tms/1.0.0/sendai/13/7304/5040.png”
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 6
使用例
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 7
歴史的農業環境WMS ○ 明治初期の関東平野の土地利用をみる ○ 「キャッシュ機能」としてTMS配信 ○ 液状化関係で
本家サイト(農環研) は注目浴びる
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 8
液状化が分かる例
○ 千葉・我孫子 (内陸) の狭い範囲 ○ 被災域の半分は液状化対策対象外
○ かつては池だった
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 9
基盤地図情報
福山市
○ 明治後期の福山市(一部)の土地利用をみる ○ キャッシュとしてTMS配信 ○ 福山のが無いから
自前で作成 ○ みんなも
レッツトライ
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 10
正式図(福山町, 西濱)
被災地空中写真
○ 東北・関東コンテンツ ○ hXp://www.finds.jp/independent/tohoku/
○ 国土地理院提供の被災地空中写真 ○ ISOイメージ配布 ○ DVDに焼く or
仮想ドライブ ○ 通信環境なしでも
閲覧可能
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 11
空中写真: 国土地理院
タイルマップ作成方法
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 12
必要なもの
○ 地理情報付き画像を用意 ○ gdal2;les / MapTiler で作る (基本機能同じ) ○ gdal2;les: GDAL (hXp://www.gdal.org/) に同梱
○ MapTiler: hXp://www.map;ler.org/
○ 作ったら サーバにアップ / ローカルに保存
○ ツリー構造は崩さないこと
○ HTML+JavaScript 作成 ○ gdal2;les / MapTiler が自動生成
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 13
○ gdal2;les.py -‐p mercator –z 0-‐16 (ファイル) -‐p mercator … Google Mercator出力を指定 -‐z 0-‐16 … ズームレベル 0-‐16 ○ 詳しくは –h で ○ OSGeo4W では “gdal2;les.bat” ○ 時間がかかる,タイル画像がかなり多い
○ デフォルト出力先は “./(入力ファイル名)” ○ “1.0.0”なし → 入力ファイル名=レイヤ名
gdal2;les の使い方
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 14
opnelayers.html も出力
空中写真: 国土地理院
Open Street Map
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 15
Tips * 2
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 16
GDALのキャッシュサイズ
○ gdal2;les 等 GDALツール各種で有効 ○ デフォルトだとメモリ占有少 (100MB未満) ○ GB級のデータだと遅くなる ○ 作業途中のデータをディスクに書き出す ○ ディスクはメモリに比べて非常に遅い
○ 環境変数 GDAL_CACHEMAX で速度向上 ○ 数字(MB単位)でキャッシュサイズ指定 ○ “setenv GDAL_CACHEMAX 1024”で1GB
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 17
○ gdalwarpによるGoogle Meractor (EPSG:900913) GeoTIFF 画像を入力 → 所望する位置より極方向にズレ
○ 入力画像をWGS84 (回転楕円体) と認識 (本当は球)
○ “-‐s epsg:900913” を付けると強引に球に認識してくれる
GDALによるGoogle Mercator画像
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 18
閲覧のための技術
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 19
オーダーに注意
○ TMSは西南隅→東北隅 ○ 西北隅→東南隅 の仕様には注意
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 20
(0,0) (0,1)
(1,0)
(0,1) (0,0) (1,0)
各種WWW地図APIでの利用
○ 「Tile Map Service の使い方」 hXp://www.finds.jp/docs/tms/ ○ スクリプトとかあるので見てみて下さい ○ 対応API
• OpenLayers (TMSレイヤクラスがある) • Yahoo! JavaScript Map (中心が原点) • Google Maps (北西隅が原点)
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 21
WWW地図API以外で
○ LTMS ○ “LTMS QGIS” で検索 ○ 未完成な部分あり ○ hXp://sites.google.com/site/lightyellow73/qgisplugin_j/ltms
○ WMC (Android用地図ビューア) ○ hXp://www.finds.jp/wmc/ ○ すみません宣伝です
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 22
おわりに
○ タイル化地図画像に TMS という仕様がある ○ 「URL命名規則の仕様」と考えると良いかも
○ 利点 ○ マップサーバ不要 ○ 通信を伴わない閲覧も可能
○ gdal2;les / MapTiler (ほぼ同機能)で生成可 ○ WWW地図アプリケーションで利用可能
○ QGIS, Androidアプリケーションでも利用可能
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 23
ありがとうございました
Visit hXp://www.finds.jp/
2011/11/12 FOSS4G OSAKA 24