日本腎臓学会誌cme特 集によせて - j-stage home

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特 集CME 879 日本 腎 臓 学 会 誌CME特 集 に よせ て 日本 腎 臓 学 会 の 邦 文 機 関 誌 で あ る 日本 腎 臓 学 会 誌JJNを学 術 総 会 と東 西 学 術 大 会 の 抄 録 号 の2号 以 外 は,今 年 か らすべ て特 集 号化 し,「腎臓 学 この一 年 の進 歩 」 に始 ま り,「ネ フロー ゼ症 候群 」,「腎 臓 と骨 代 謝 」,「糖 尿 病 性 腎症 」,「CKD診療 ガ イ ド」 と発行 して き ま した。 年8号 発 刊 の 最終 号 が, 今回の 「CME特集 」 で す 。年6回 の特 集 号 の うち,第1号 の 「腎臓学 この一年 の進歩」 と第8号 の 「CME特集」は当面 ,毎 年,同 様 の 企 画 で 継 続 す る予 定 で す 。 今 年 か ら始 まっ た特 集 の なか で も,「CME特集 」 こそが 日本 腎臓 学 会 として 最 も特 徴 の あ る他 に 類 を 見 な い 企 画 に な っ た と大 い に期 待 して い ま す 。 ① 共 用 試 験,② 医師国家試験,③ 認定内科医試 験,④ 腎 臓 専 門 医 試 験,⑤ セルフ トレーニ ング問題,な ど腎臓学に関するすべてのレベルの試験問 題 を 網 羅 し,か つ そ れ ぞ れ の 問 題 に 対 して2人 以 上 の エ キ ス パ ー トに解 説 して い た だ き ま し た 。 さ ら に,今 井 裕 一 教 授 の ご尽 力 に よ りア メ リカ 腎 臓 学 会 のNephSAP(R)(自 己評価学習教材)を 翻訳 する こ と も ア メ リカ 腎 臓 学 会 か ら無 償 で 許 可 を い た だ くこ とが で き ま した 。 この よ う に毎 年 の 「CME特集 」 は,腎 臓 学 に関 す る各 ス テ ップで の試験 問題 とその解説 集 と して, 教 員 側 か ら も受 験者 側 か ら も貴 重 な 資 料 に な る こ と は 疑 い も な い と思 わ れ ま す 。 貴 重 な 資 料 集 を 学 会 と して 発 行 で き た こ と は,こ れ を 繰 り返 す こ とに よ り 日本 腎 臓 学 会 と して 大 き な財 産 とな り,学 会 員 の み な らず 社 会 へ の 姿 勢 を 示 す う え で も誠 に喜 ば しい と思 い ます 。 恐 ら く,腎 臓 学 会 が 他 の 学 会 に先駆 けて成 し得 た新 しい試みの一つ と推測 します。今後,例 えば,東 西学術集会 で活発 に討論 さ れ て い る症 例 検 討 やCPCな ど も要 約 して 「CME特集 」に含 めるこ とも検討 して は と考 えてい ま す。 最後 に,こ の企画 は,卒 前卒後教育委員会(委 員長 今井裕一 教授)を 中心 とす る大 勢 の 先 生 方 の 献 身 的 ご尽 力 の お 陰 で 完 成 で き た こ と に敬 意 を 表 す る と同 時 に,こ の 「CME特集」 が色 々な場 面 で 積極 的 に活用 され,真 価 を発 揮 して くれ る こ とを切 に希望 します 。 2007年11月 日本腎臓学会編集委員長 木村玄次郎

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特 集CME 879

日本腎臓学会誌CME特 集 によせて

日本腎臓学会の邦文機関誌で ある日本腎臓学会誌JJNを 学術総会 と東西学術大会の抄録号 の2号 以

外は,今 年か らすべて特集号化 し,「 腎臓学 この一年の進歩」に始 ま り,「ネ フローゼ症候群」,「腎

臓 と骨代謝」,「糖尿病性腎症」,「CKD診 療ガイ ド」 と発行 してきま した。年8号 発刊の最終号が,

今回の 「CME特 集」です。年6回 の特集号 の うち,第1号 の 「腎臓学 この一年 の進歩」 と第8号 の

「CME特 集」は当面,毎 年,同 様の企画で継続 する予定です。

今年か ら始 まった特集のなかで も,「CME特 集」 こそが 日本腎臓学会 として最 も特徴のあ る他 に

類を見ない企画 になった と大 いに期待 しています。①共用試験,② 医師国家試験,③ 認定内科医試

験,④ 腎臓専門医試験,⑤ セルフ トレーニ ング問題,な ど腎臓学 に関す るすべての レベルの試験問

題 を網羅 し,か つそれ ぞれの問題 に対 して2人 以上のエキスパー トに解説 していただきました。 さ

らに,今 井裕一 教授のご尽力によ りアメ リカ腎臓学会のNephSAP(R)(自 己評価学習教材)を 翻訳 する

こともアメ リカ腎臓学会か ら無償で許可 をいただ くことがで きました。

このように毎年の 「CME特 集」は,腎 臓学に関する各ステ ップでの試験問題 とその解説集 として,

教員側か らも受験者 側か らも貴重な資料 になることは疑い もない と思われ ます。貴重な資料集 を学

会 として発行できた ことは,こ れを繰 り返 す ことによ り日本腎臓学会 として大 きな財産 とな り,学

会員のみな らず社会への姿勢を示す うえで も誠 に喜 ば しい と思い ます。恐 らく,腎 臓学会が他の学

会 に先駆 けて成 し得 た新 しい試みの一つ と推測 します。今後,例 えば,東 西学術集会 で活発 に討論

されて いる症例検討やCPCな ども要約 して 「CME特 集 」に含 めるこ とも検討 して は と考 えてい ま

す。

最後 に,こ の企画 は,卒 前卒後教育委員会(委 員長 今井裕一 教授)を 中心 とする大勢の先生方の

献身的ご尽力のお陰で完成できた ことに敬意を表す ると同時 に,こ の 「CME特 集」が色 々な場面で

積極 的に活用 され,真 価 を発揮 して くれ ることを切 に希望 します。

2007年11月

日本腎臓学会編集委員長

木 村 玄 次 郎