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2019年度
学生研究室案内
P.
06
裁判官,検察官,弁護士を志す
司法科研究室
P.
28
特許・意匠・商標など知的財産の専門家を志す
弁理士科研究室
P.
24
不動産や会社の登記手続の専門家を志す
司法書士科研究室
P.
38
国民三大義務の一つ税金の専門家を志す
税理士科研究室
P.
40
国家公務員 地方公務員を志す
行政科研究室
P.
48
企業の財務諸表・内部の監査を実施する専門家を志す
公認会計士科研究室
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2
日本大学法学部では,正課外の活動として,難関国家試験・公務員試験などの合格を目指して努力している学生の勉強をサポートするために,6つの学生研究室(司法科研究室,司法書士科研究室,弁理士科研究室,税理士科研究室,行政科研究室,公認会計士科研究室)を設置しています。これらの各研究室では,目標とする試験に応じて,専任教員をはじめとする学内外の講師による講義や実務の第一線で活躍する実務家による学習指導を実施し,資格取得の専門機関と連携した模擬試験を実施するなど,様々な講座を提供しています。公務員志望者に対しては,課外講座を実施している他,論文添削や模擬面接などの試験対策を行っています。その他,指導の一環として夏期に合宿を実施し,本学教員,本学OB・OGや仲間との交流を深めることを通じて,学習意欲を高める工夫もなされています。平成28年春より,法学部 5号館に学生研究室を移転し,5号館の 2階に
は学生研究室を担当する専任の職員を配置し,皆さんの積極的な学習を支援する体制を整えるとともに,学習環境を向上させるために,5号館 5階から 9階の各研究室に専用の学習机・共有図書を備え付けた自習室や共同学習スペースを用意し,皆さんが集中して学習できる環境を提供しています。今日まで,皆さんの先輩たちは,夢の実現を目指して各種国家試験や公務員試験などに挑戦してきました。皆さんも,各種国家試験や公務員試験などに果敢に挑戦することを期待しています。法学部の教職員は,将来の夢と目標に向かって各種国家試験や公務員試験などに挑戦し,努力している皆さんを全力でサポートします。
9階 司法科研究室B
8階 司法科研究室A,ラウンジ
7階 行政科研究室,共同研究室,ラウンジ
6階 公認会計士科研究室,税理士科研究室,ラウンジ
5階 司法書士科研究室,弁理士科研究室,ラウンジ
4階 講堂
3階 講堂
2階 司法科研究室事務室,その他の研究室事務室
1階 事務局(研究事務課)
平成 28年 3月に完成した建物です。
最新の設備をそなえた環境で学べます。
5号館について
日本大学法学部長小田 司 教授
学部長ご挨拶
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司法書士科研究室司法書士科研究室とは?
司法書士科研究室は,平成21年から本格的に稼働した研究室であり,司法書士を目指す学生の学習を支援することを目的としています。司法書士試験は,法律関係の資格のうちでも比較的難易度が高いものとして知られ,学生の資格取得に対するニーズが高いにもかかわらず,試験内容の技術的性格等から,正課教育のみで十分な対応をすることは難しい資格試験です。本研究室は,法職課程等の正課教育(民事法特殊講義において,不動産登記法等登記
関連の講義が置かれています)や課外講座と連動し,本学教員及びOB・OG司法書士による,記述式科目を含め試験科目全般についての十分な指導を行っていきます。平成24年度からは,夏期に合宿も実施し,みっちりと勉強を行い,研究室生の学力と士気を高めています。平成25年度からは,答案練習会を実施し,平成27年度からは上級者向けの答案練習会を拡充する等,レベルの向上をはかっています。
本学部在学生・本学部大学院生・本学部卒業生及び本学他学部の学生・大学院生・卒業生です。
4 月・ 5 月と 9 月に司法書士科研究室単独の説明会を予定しています。選抜は下記のとおり入室試験により行いますが,入室試験実施までの間,希望者に対し仮登録生として,本研究室の利用を認めます。
入室試験は10月を予定しています。試験内容につきましては,試験期日が近づいたときに,掲示等により連絡します。
下記開講講座に参加できるほか,本研究室専用の自習室及び備付図書の利用ができます。また,本学出身司法書士による講演会・懇談会を適時に実施し,普段知ることのできない司法書士の魅力を身近に知ることができます。
開講講座民法,商法,不動産登記法,商業登記法等主要科目に関する基礎固めのための講義
・実戦レベルの答案練習会を模擬試験形式で実施後,本学教員又は本学出身司法書士による解説
・�上級者向けに本試験レベルの答案練習会を試験直前期( 1月〜 6月)に実施
本学専任教員又は本学出身司法書士による民法,商法等に関する講義・改正法対策講義
本学出身司法書士によるゼミナール形式での演習指導
研究室講師大久保拓也 (日本大学法学部教授) 山下 昌樹 (司法書士)矢田 尚子 (日本大学法学部准教授) 佐藤 智幹 (司法書士) 吉田なつみ(司法書士)浅野みゆき (司法書士) 田村 俊輔 (司法書士(平成26年合格))小澤 覚 (司法書士) 高須 昭二 (司法書士(平成27年合格))曽根 圭竹 (司法書士) 竹内 義博 (司法書士(平成27年合格))丸田裕次郎 (司法書士) 姜 允淳(司法書士(平成28年合格))山形 洸平 (司法書士) 遠藤 卓哉(司法書士(平成30年合格))
どんな研究室か
入 室 条 件
合宿・合同演習の様子
入 室 説 明 会
入 室 試 験
入室生の特権
司法書士講座
答 案 練 習 会
特 別 講 義
ゼ ミ
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司法書士について司法書士とは,他人の依頼を受けて登記又は供託に関する手続きの代理などを業務
とし,また裁判所・検察庁・法務局又は地方法務局に提出する書類の作成等の法律事務を業とする国家資格のことです。一定の研修を受けた後認定を受ければ,簡易裁判所における訴訟代理権を有し,法律事件の解決に力をふるうことも可能です(認定司法書士)。下記のとおり,司法書士試験は難易度が高いので,それを反映して,司法書士の社会的地位は高いといえます。上記のとおり,簡易裁判所における訴訟代理権が認められ,法律事件の解決に携わることが可能になったほか,成年後見制度の運用に際しても,積極的関与が求められるなど,近時司法書士の職域は広がりつつあります。本学の学生にとって,チャレンジしがいのある資格といってよいでしょう。下記のとおり,司法書士試験は,科目数も多く,実務に関する細かい知識まで問われる上,記述式として登記申請手続きの申請書を作成することが求められますので,資格試験の難易度はかなり高いものです。実際,合格率も平均 2 〜 3 %前後となっています。難関資格といってよいでしょう。
司法書士について法務省筆記試験 毎年 7月上旬日曜日(平成30年は 7月 1日)午前の部( 2時間) 多肢択一式35問 憲法 商法(会社法その他の商法分野の法令を含む)
民法 刑法
午後の部( 3時間)
多肢択一式35問
供託法 司法書士法民事訴訟法 不動産登記法民事執行法 商業登記法民事保全法
記述式 2問 不動産登記 商業登記
・毎年,10月中旬頃に実施・試験科目は,筆記試験と同一年齢,性別,学歴などに関係なく,誰でも受験することができます。
資 格 内 容
社 会 的 地 位
活 躍 の 場
試 験 難 易 度
所 轄 機 関試験期日及び試験科目
口 述 試 験
受 験 資 格
4月
司法書士科研究室
課外講座
年5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5
1 年 目
司法書士科研究室・司法書士講座 年間スケジュール&受講モデル2 年 目 3 年 目
6 7
説明会
説明会
説明会
仮登録
夏季合宿
入室試験
本登録
説明会
仮登録
説明会
仮登録
夏季合宿
筆記試験
入室試験
本登録
答案練習会・解説 (随時)
中級ゼミ(不登法・商登法) (水曜日)初級ゼミ(民法・不登法) (週 1回)総合ゼミ(書式) (土曜日)
答案練習会(於専門学校)
答案練習会(於専門学校)
課外講座(司法書士) (火曜日・金曜日) (憲法・刑法を除く 9科目インプット)
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合格者紹介①
「研究室は合格への道標」遠藤 卓哉(平成30年度司法書士試験合格)
(平成23年法律学科卒業)(平成25年より都内司法書士事務所にて勤務)
新入生の皆さん,ご入学おめでとうございます。皆さんは大学生活の 4年間をどのように過ごそうか色々考えていることでしょう。法学部に入学された皆さんであれば,法律資格取得を目指すのも一つの考えだと思います。その中でも私からは,司法書士試験についてご案内をさせていただきます。司法書士として業務を行うには,原則として司法書士試験に合格しなければなりません。ですがその試験は非常に難関なものとなっており,一般に独学では合格が難しいと言われています。私は司法書士科研究室に入室し,平成30年度司法書士試験に合格することができました。以下に私の体験談も含めつつ,司法書士科研究室に入室することで得られるメリットを何点かご紹介させていただきます。① 本学OBOGである現役司法書士の指導を受けられる司法書士試験の難しい点として,試験内容が広範であることが挙げられます。特に初学者の間は何をどの程度の深さまで勉強すれば良いかが分からなくなりがちです。また司法書士試験は実務的側面が強いという特色があり,午後の部の「記述式」と言われる登記申請書を書く試験内容は取っ付き難い部分があります。この点,司法書士科研究室では,実務に携わる現役の司法書士である講師から直接指導を受けることができます。勉強の疑問点を質問できる点もメリットとして大きいですが,私個人の体験としては,それ以上に,法律の考え方や勉強方法を学べたことが合格する上での基礎作りに役立ったと思っています。② 自分専用の固定席・ロッカーが使用可能受験勉強を続ける際の悩みとして勉強場所の確保という問題があります。受験生のタイプが分かれる部分ではありますが,私は家で長時間勉強する事が苦手でした。やはり家の中には勉強を邪魔する誘惑が多いのです。この点,司法書士科研究室では,入室試験で上位の成績を取れば自分専用の固定席を使用することができます。研究室内は冷暖房完備であり,原則一年中使用することができます。私は合格した年は正月から通いました。また,自分専用のロッカーもあり,勉強道具を学校に置いておくことが可能です。そして研究室内には,過去問やテキスト等の参考書も備えられており各自自由に使用することができます。③ 受験予備校の講座が低廉な価格で受講可能受験勉強ではテキストの読込み等のインプットが中心となりますが,それだけでは現時点での自分の理解度を測る事は難しいです。そこで,予備校の答練・模試を活用する事で自分の知識の弱点を把握し対策を建てることが可能となります。研究室生は,本学が提携している予備校の答練・模試を非常に低廉な価格で受講する事ができます。ぜひ活用することをオススメします。④ 心強い受験仲間ができる基本的に受験勉強は一人で取り組む孤独なものです。それ故,勉強に行き詰まったり,モチベーションを保てなくなることも多々あります。そんな時に相談できる仲間がいることは勉強を続ける上で大きな力になります。司法書士科研究室でお互いを高められる仲間を作っていただけたらと思います。最後に,司法書士試験は非常に難易度が高い試験ではありますが,司法試験等とは異なり受験資格は特に必要有りません。そのため努力次第では大学在学中に司法書士試験に合格することも可能です。もしあなたが司法書士に興味を持ち,受験を志すに到ったのであれば,ぜひ司法書士科研究室に入室して司法書士試験に合格されることを願っています。
◆司法書士試験合格者からのメッセージ
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合格者紹介②
「バックアップが本当に充実しています」姜 允淳(平成28年度司法書士試験合格)
(平成26年法律学科卒業)(平成29年より都内司法書士事務所にて勤務)(現司法書士科研究室講師)
みなさん初めまして。平成28年度司法書士試験合格者の姜(かん)と申します。このパンフレットをご覧になっているのは,きっと何らかの資格に興味があってのことだと思います。司法書士は昔「代書屋」と呼ばれ,法律知識のない本人に代わって法的な文書の作成を代行する職業でした。様々な業務を取り扱う司法書士ですがその中のメイン業務の一つに不動産売買の立会い及びそれに関連する法的書類の作成というものがあります。通常の場合不動産は高額で,数千万から時には数十億というお金が動きますから売買が法的に無効だったりすると当事者だけでなく多くの利害関係人(例えば買主の住宅ローンを扱う金融機関)に多大な経済的損害が出る可能性があります。また,代金が振り込まれるまで必要な書類は渡したくない,あるいは実印を押したくないなど潜在的な利害の対立があるので当事者だけでは取引が円滑に進まない恐れがあります。そこで円滑な取引を実行するために司法書士という調整役が立会をし,法的書類がすべて揃っていて売買が無効にならないか,当事者のなりすましなどがないかを入念にチェックし不動産の名義変更に必要な手続きを本人に代わって行います。近年では簡易裁判所に管轄する事件の範囲で弁護士と全く同じ業務,すなわち裁判業務を行う権限が与えられ,また高齢化社会が進んでいく中で判断能力が著しく低下した高齢者に代わって財産管理を行ったり,契約などの法律行為を行ったりと業務権限が拡大している業種です。司法書士試験は最難関の部類に位置付けられる試験です。合格するまでには相当な努力を積まなければなりませんし,努力したからといって必ず受かるというような類の試験でもありません。しかし,一部の天才でなければ受からない試験でもないと思います。司法書士科研究室は本校出身の司法書士の先生が自身の合格ノウハウを余すところなく学生に提供する場所です。本研究室の歴史はそこまで長くはありませんが,年々合格者を輩出し続けております。学部の講義よりもより試験合格に特化した講義が多数用意されており,最後まで丁寧に教えてくれます。また,勉強を頑張っている学生には,予備校の答案練習会や模擬試験を無料で受けさせてくれるなどバックアップが非常に充実しております。この試験に合格するため多くの人は資格試験の予備校に通いますが予備校に通うためには年間数十万円というお金が必要であり,学生にとってはかなり大きな負担です。これに比べて,研究室においてかかる費用は年3000円(卒業生は 3万円)と非常に安く,学生にもほとんど負担がありません。経済的なメリットだけでも研究室に入室する価値があると思います。そして何よりも多くの受験仲間と出会うことができます。受験勉強というものは本来孤独なものですが,受験仲間と互いに情報交換したり,同じ悩みを共有したりととても頼りになる存在だと思います。私自身学生の頃は経済的な余裕がなく,予備校に通えるような状況ではなかったので本研究室のみを利用して合格しました。もしこのような制度がなければ司法書士試験を受験するという選択肢はなかったかもしれません。せっかく学生のためにこのような制度があるのですから,ぜひ研究室を利用して下さい。志ある学生が本研究室を利用して司法書士試験に合格されることを心からお待ちしております。