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3.看護部 2015 年度は 1 月に電子カルテの導入に向けて、全部署および全委員会が「電子カルテ導入に よる診療・ケアの質向上」を目標に掲げ、活動に取り組んだ。 また、病棟再編にて2B病棟ICU6床をHCU8床に変更、5B病棟HCU8床も運用開始し、 呼吸器疾患の緊急入院受け入れ体制強化を目指した。 2015 年度 看護部目標> 1. 他部門・多職種との連携を強化し、病院経営に貢献する。 2. 電子カルテ導入による診療・ケアの質向上 1. 他部門・多職種との連携を強化し、病院経営に貢献する。 HCU 増設と呼吸器内科を中心とした病棟再編後、平日の充床率は 92%を目標としたが、 一般病棟充床率の年間平均は 78.8%で目標達成には至らなかった。しかし、 HCU 16 床を 平均 70%で稼働出来たことは、呼吸器を始めとする重症患者の緊急入院受け入れ体制の強化 に繋がった。 ○ 緊急入院の受け入れでは、医局のチーム E との連携が始まり、医局と地域連携室とは従来以 上に連絡調整が深められることになった。また看護助手・補助者の協働により、速やかな転 室や午前退院を推進することが出来た。 ○ 一般病棟の 7 1 該当述べ入院患者数は計 93674 人で、その収益は約 14 9000 万円、 結核病棟の 7 1 該当述べ入院患者数は計 16754 人で、収益は約 2 6000 万であった。 収益を 10 対1と比較すると、一般病棟での差は約 2 4000 万、結核病棟での差は約 4400 万で、7 対1維持により約 3 億の経営貢献を果たすことが出来た。 ○ 患者総合支援センターが開設され、患者総合相談室長として看護師長 1 名を配置。組織横断 的役割を果たしている。 2. 電子カルテ導入による診療・ケアの質向上 ○ 看護部内では副看護師長会・主任会、院内ではクルニカルパス委員会・システム管理委員会 を中心に、電子カルテ移行を共通目標として取り組むことが出来た。その結果、大きなトラ ブルがなく計画通りに 1 1 日から電子カルテによる診療を開始することが出来た。

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Page 1: 3.看護部 - ra.opho.jp · 3.看護部 2015 年度は1 月に電子カルテの導入に向けて、全部署および全委員会が「電子カルテ導入に よる診療・ケアの質向上」を目標に掲げ、活動に取り組んだ。

3.看護部

2015 年度は 1 月に電子カルテの導入に向けて、全部署および全委員会が「電子カルテ導入に

よる診療・ケアの質向上」を目標に掲げ、活動に取り組んだ。

また、病棟再編にて2B病棟ICU6床をHCU8床に変更、5B病棟HCU8床も運用開始し、

呼吸器疾患の緊急入院受け入れ体制強化を目指した。

<2015 年度 看護部目標>

1. 他部門・多職種との連携を強化し、病院経営に貢献する。

2. 電子カルテ導入による診療・ケアの質向上

1. 他部門・多職種との連携を強化し、病院経営に貢献する。

○ HCU 増設と呼吸器内科を中心とした病棟再編後、平日の充床率は 92%を目標としたが、

一般病棟充床率の年間平均は 78.8%で目標達成には至らなかった。しかし、HCU 計 16 床を

平均 70%で稼働出来たことは、呼吸器を始めとする重症患者の緊急入院受け入れ体制の強化

に繋がった。

○ 緊急入院の受け入れでは、医局のチーム E との連携が始まり、医局と地域連携室とは従来以

上に連絡調整が深められることになった。また看護助手・補助者の協働により、速やかな転

室や午前退院を推進することが出来た。

○ 一般病棟の 7 対 1 該当述べ入院患者数は計 93674 人で、その収益は約 14 億 9000 万円、

結核病棟の 7 対 1 該当述べ入院患者数は計 16754 人で、収益は約 2 億 6000 万であった。

収益を 10 対1と比較すると、一般病棟での差は約 2 億 4000 万、結核病棟での差は約 4400

万で、7 対1維持により約 3 億の経営貢献を果たすことが出来た。

○ 患者総合支援センターが開設され、患者総合相談室長として看護師長 1 名を配置。組織横断

的役割を果たしている。

2. 電子カルテ導入による診療・ケアの質向上

○ 看護部内では副看護師長会・主任会、院内ではクルニカルパス委員会・システム管理委員会

を中心に、電子カルテ移行を共通目標として取り組むことが出来た。その結果、大きなトラ

ブルがなく計画通りに 1 月 1 日から電子カルテによる診療を開始することが出来た。

Page 2: 3.看護部 - ra.opho.jp · 3.看護部 2015 年度は1 月に電子カルテの導入に向けて、全部署および全委員会が「電子カルテ導入に よる診療・ケアの質向上」を目標に掲げ、活動に取り組んだ。

(1)看護部職員の動向

1) 看護師の動向

・ 4月1日付新規採用者は34名、他センターからの転入は1名(6月)であった。

・ 年間の退職者は再雇用の短時間勤務者5名を含めると計35名で、再任用者を除くと30名であった。

・ 年度末の定年退職者2名を含め計30名で、常勤看護師の離職率(*)は8.0%であった。

* 再任用退職者は除く

2) 看護師以外の動向

* 1日付 人数 2015年度 看護部職員 内訳

看護部職員 477 474 473 467 467 466 463 462 461 458 457 457

看護師 (准看護師8名) 423 421 420 415 415 414 411 409 409 406 405 405

382 381 381 377 376 375 374 373 373 371 370 369

9 9 9 9 9 9 9 9 9 8 8 8

16 13 14 14 14 14 15 16 16 21 21 23

357 359 358 354 353 352 350 348 348 342 341 338

非常勤 41 40 39 38 39 39 37 36 36 35 35 36

日勤 10 9 8 8 8 8 7 6 6 6 6 6

日勤・夜勤 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11

夜勤専従 20 20 20 19 20 20 19 19 19 18 18 19

休職 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

看護補助者 38 37 37 36 36 36 36 37 36 36 36 36

看護助手 27 26 26 25 25 25 25 26 26 26 26 26

5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5

非常勤 22 21 21 20 20 20 20 21 21 21 21 21

日勤 7 6 6 5 5 5 5 6 6 6 6 6日勤・夜勤 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15

夜勤専従 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

病棟婦(夫) 10 10 10 10 10 10 10 10 9 9 9 9

病棟クラーク 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 112 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 123 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3

1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1

* 採用・退職 1日~月末までの集計

常勤 34 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0

非常勤 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1

看護補助者 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0

保育士 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

上記以外 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

常勤 1 1 4 1 1 1 1 0 2 1 1 21

非常勤 1 2 1 0 0 2 1 0 1 0 0 5

看護補助者 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 6

保育士 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

上記以外 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

新規採用者34名のうち新卒者は31名で、そのうち1名が退職となった。(新卒者離職率:3.2%)

8月 2月9月 10月 11月 12月 1月 3月7月5月4月

常勤看護師は計382名で始まり、中途採用は年間をとおして実施しなかった。

* 3月退職者は再任用職員を含む

器材洗浄補助

採用

看護師

退職

看護師

看護補助者(非常勤)は年間1名の採用に留まったが、看護補助加算は継続できた。

上記以外

常勤

保育士事務補助

常勤

再任用

休職

6月

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看護職員現員数

看護師数 内夜勤従事者※ 看護師数 内夜勤専従

1A産婦人科

NICU 森本 恭子 34 33 29 8 6

2A 外科 村蒔 弘子 27 27 23 3 2

2B IRCU 田中 真奈美 25 25 22 3 3

4A 有料個室 田中 久美 22 24 20 0 0

4B 有料個室 高田すみ子 21 21 18 0 0

5A 呼吸器・循環器内科 山本 攝子 36 33 31 4 0

5B HCU 川崎弥寿子 23 22 19 0 0

7A 小児科 田中 謙好 28 28 24 4 3

9Aアレルギー内科

皮膚科・眼科 竹森 和美 26 26 23 3 1

10A肺腫瘍、産婦人科 消

化器・乳腺外科近藤 勝美 25 27 22 4 0

10B肺腫瘍、感染症内科消化器・乳腺外科 荻野 洋子 23 26 19 4 2

11A11B

感染症内科多剤耐性・透析 若井 敏彦 41 38 30 3 2

難波 美華 12 12 1 0

山本 沢子 5 4

平田 明美 1 1

7 7

356 354 280 37 19

20 0

※ 介護休暇等、一時的に夜勤従事していない者は含まない

374 37

専任 西川百合子 岡田 知子 羽澤三恵子

病棟兼任 森本 恭子 川崎弥寿子

医療安全管理者

 五十嵐美幸

宮本ありさ

小計

産休・その他(育休・研修・病欠・休職等)

合計

看護部長 副看護部長 所属 診療科 看護師長常勤 非常勤

手術室

地域医療連携室

看護管理室

配置数

患者相談室

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(2) 看護必要度の状況

2014年度

対象述べ患者数 120,812 122,687

患者数 比率 前年比 比率 患者数 比率

創傷処置 10,621 8.8% -3.2% 12.0% 564 15.1%

蘇生術の施行 18 0.0% 0.0% 0.0% 35 0.9%呼吸ケア 33,866 28.0% 1.0% 27.0% 3,635 97.2%点滴ライン3本以上 70 0.1% -1.4% 1.4% 1,293 34.6%心電図モニター 13,906 11.5% -11.4% 22.9% 3,701 99.0%輸液ポンプの使用 13,729 11.4% 5.3% 6.0% 3,484 93.2%動脈圧測定(動脈ライン) 3 0.0% 0.0% 0.0% 184 4.9%シリンジポンプの使用 2,616 2.2% -0.8% 3.0% 943 25.2%中心動脈圧測定(中心静脈ライン) 67 0.1% -0.1% 0.1% 13 0.3%人工呼吸器の装着 2,510 2.1% -0.5% 2.6% 1,843 49.3%輸液や血液製剤の使用 539 0.4% -0.1% 0.6% 172 4.6%動脈圧測定(スワンガンツカテーテル) 15 0.0% 0.0% 0.0% 12 0.3%特殊な治療法等 64 0.1% -0.1% 0.2% 9 0.2%専門的な治療・処置 17,654 14.6% -5.4% 20.0% 1,310 35.0%

床上安静の指示 15,925 13.2% 0.6% 12.6% 2,675 71.5%手を胸元まで持ち上げるられる 4,009 3.3% -0.7% 4.1% 1,062 28.4%寝返り 22,055 18.3% -0.5% 18.7% 3,354 89.7%起き上がり 18,589 15.4% -1.4% 16.8% 3,186 85.2%座位保持 22,812 18.9% -0.2% 19.1% 3,301 88.3%移乗 40,426 33.5% -6.7% 40.2% 3,467 92.7%移動方法 50,460 41.8% -8.2% 50.0% 2,931 78.4%口腔清潔 28,364 23.5% -2.3% 25.8% 3,652 97.6%食事摂取 39,723 32.9% -2.5% 35.4% 2,070 55.3%衣服の着脱 39,816 33.0% -7.4% 40.4% 3,488 93.3%他者への意思の伝達 18,102 15.0% -1.4% 16.3% 1,978 52.9%診療・療養上の指示が通じる 23,393 19.4% -5.9% 25.2% 2,143 57.3%危険行動への対応 13,344 11.0% -0.4% 11.5% 1,401 37.5%

*1 1A・2A・4A・4B・5A・7A・9A・10A・10B・11A*2 2B・5B

 【7対1診療報酬取得病棟】 A項目:モニタリング及び処置等(医療依存度)では呼吸ケアの項目が最も多い。 心電図モニター・専門的な治療処置が減少したのはHCU設置が影響した。 B項目:患者の状況等(生活依存度)では移動方法が最も多かった。

  【HCU】

 A項目では呼吸ケア・心電図モニター・輸ポンプの使用が9割を超えている。

7対1 診療報酬取得病棟  *1 HCU  *2

2015年度

モニタリング及び処置等

 傾向は昨年同様で、移動方法・移乗・衣服の着脱・食事摂取の援助を必要とする患者が多い 状況である。

 昨年度までは2B病棟6床で特定集中治療管理料を取得していた。 今年度より2B病棟8床と5B病棟8床でハイケアユニット入院医療管理料を取得している。

患者の状況等

3,740

2015年度

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(3)看護部委員会活動

看護部の目標達成に向け、各種委員会・ワーキング活動を行っている

委 員 会 名

教育委員会

臨床指導者会

看護研究委員会

ORCスペシャリティナース

認定委員会

副看護師長会

主任会

ラダー認定委員会

新人教育担当者会

2.看護補助者研修の企画・実施・評価

1.看護研究研修の企画・運営・評価

2.看護研究の個別指導

1.新人看護師研修の企画・運営・評価

2.新人教育における問題点の共有と対策検討

1.クリニカルラダー申請の推進と認定審査

1.ORCスペシャリティナース認定審査

平成27年度活動内容

1.電子カルテ導入に伴うクリニカルパス整備

2.看護記録基準・手順、看護計画の見直し

3.医療・看護必要度入力システムの整備

1.個々のキャリアを活かし、高める体制整備

2.現任教育の企画・実施・評価

1.楽しく充実した実習ができるための環境整備

1.E-ラーニングの見直し

2.電子カルテ導入に向けたテンプレ―ト作成

看護部図書委員会 1.看護部図書の整理と新着情報の発信

広報ワーキング

退院調整ワーキング 1.退院調整に関する診療報酬上の理解と各部署での課題検討

1.看護部ホームページの修正

リンクナース会(安全)1.インシデントレポート提出と事例共有の推進

2.事故防止対策の啓発活動

看護部研究倫理委員会 1.看護研究に関する倫理審査

看護部臨床倫理委員会 1.倫理に関する事例検討推進

リンクナース会(感染)

褥瘡・NST担当者会 1.各部署での栄養管理、褥瘡対策推進

1.SSI、BSIサーベランスの協力

2.感染防止対策の啓発活動と各部署での問題点の検討

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(4)現任教育

クリニカルラダー制度やガイドラインに基づいた新人看護師研修制度を取り入れ、段階的な看護実践能力向上に努めている。今年度は看護補助者研修の充実にも取り組んだ。

1)院内研修

研 修 名 日 程 講 師参加人数

安全Ⅰ 4/3医療安全管理者 五十嵐美幸

32

感染Ⅰ 4/6感染管理認定看護師 橋本美鈴

32

救急看護Ⅰ 5/8 10A副師長 河原利恵 32

専門看護Ⅰ① 9/11 2B副師長 小崎恭子 32

専門看護Ⅰ② 10/16 10A主任 高原みどり 32

専門看護Ⅰ③ 11/13 10B主任 吉田めぐみ 32

研究Ⅰ① 1/1510B 登孝弘4A 仲祥子

32

看護過程Ⅰ 2/12 5B副師長 吉井裕紀子 31

研究Ⅱ5/21,6/4,6/25,7/13,8/27,9/14,10/30,11/10,12/5

大阪府立大学看護学部 旗持智恵子 教授 志田京子 教授 岡崎裕子 講師看護部研究委員

15×9回

安全Ⅱ 7/15 2A副師長 大上尚美 26

感染Ⅱ 9/18感染管理認定看護師 橋本美鈴

27

看護過程Ⅱ 10/21 4A主任 吉森妙子 19

リーダーシップⅠ 11/18 OP主任 谷村佐和 21

教育・指導Ⅰ 1/22 1A 林千春 19

研究Ⅲ6/5,7/3,8/7,9/4,10/5,11/6,1/18,2/5,3/2,3/9

9A副師長 関田恵11A副師長 永瀬昌子看護部研究委員

5×10回

リーダーシップⅡ 5/28,12/1副看護部長 川崎弥寿子

14×2回

看護過程Ⅲ 6/1711A師長 若井敏彦

19

目 的

クリニカルラダー

別必須研修

レべルⅠ

レべルⅡ

レべルⅢ リーダーシップを発揮し、病院組織に貢献できる

能力を養う

アレルギー看護の基礎を学ぶ

医療安全体制について理解する

看護過程の基礎とプライマリーナーシングについて学ぶ

看護研究の概論を学び、自己の研究課題を明確にする

感染防止の基本と主な感染症発生時の対応ができる

感染防止の基礎知識と感染症発生時の対応を理解する

救急看護の基礎を学ぶ

呼吸器疾患看護の基礎を学ぶ

がん看護の基礎を学ぶ

研究に関心を持つことができる

自己の看護実践を振り返り、役割モデルとしての能力を養う

患者の個別性をとらえた安全対策を実施できる

看護実践の中で倫理的視点を養う

リーダーシップの理解を深め、実践に活用できる能力を養う

適切な看護実践ができ、後輩育成に関わることができる

自己の課題に研究的に取り組むことができる

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研 修 名 日 程 講 師参加人数

呼吸器看護コースⅡ

6/11,7/9,8/21,9/17,10/1,10/29,11/11,12/10,1/21,2/4

集中治療科主任部長 松岡洋人呼吸器内科主任部長 石原英樹慢性疾患看護CNS 竹川幸恵  他

19×10回(院外15)

アレルギー看護コースⅡ

6/11,7/2,9/18,10/22,11/11,12/10,1/28

皮膚科主任部長 片岡葉子小児科部長 吉田之範神戸女子大学講師CNS 藤原由子 他

10×7回(院外11)

がん看護コースⅡ

6/30,7/9,8/6,9/17,10/8,11/11,12/10,1/14,2/4,3/17

がん化学療法CN 良田紀子緩和ケアCN 岩田香総合ケアプランセンター 須原忍 他

12×10回(院外6)

レベルⅢ

がん看護コースⅢ

6/25,7/2,8/20,9/10,10/15,11/19,12/18,1/21,2/22,3/10

呼吸器内視鏡科部長 岡本紀雄日本リンパ浮腫サポートセンター 石部敏子   他

3×10回(院外9)

呼吸器看護コースⅣ

7/15,9/9,11/4,1/13,2/24

慢性疾患看護CNS 竹川幸恵   他

1×6回

アレルギー看護コースⅣ

6/24,7/29,9/30,11/25,1/27,3/23

兵庫県立大学CNS 藤原由子   他

4×6回

がん看護コースⅣ

6/1,7/22,8/25,10/7,11/18,1/8,2/12

大阪府立大学助教CNS 徳岡良恵

2×7回

目 的

クリニカルラダー

別専門研修

レベルⅡ

レベルⅣ

がんの症状マネジメントやがん看護に適応できる理論について知り、患者を全人的に理解しケアすることができる実践能力を身につける。

専門的知識と理論的根拠を用いて水準の高い呼吸器看護の実践、および呼吸器看護の質向上に貢献できる

アレルギー疾患をはじめとした慢性疾患患者の療養支援方法を探究し、センターおよび地域に貢献できる看護師を育成する

呼吸器・アレルギー疾患看護の知識と技術を深め、専門的な看護実践能力を高める

アレルギー領域の疾患と看護についての理解を深め、専門的な看護実践能力を高める

肺がんの病態、治療、看護に対する知識を深め、専門的な看護実践能力を高める

専門的知識と理論的根拠を用いて質の高いがん看護と教育を実践できる能力を高める

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研修名 日程 講師参加人数

新人研修① 4/3

看護部長 宮本ありさ副看護部長 岡田知子医療安全管理者 五十嵐美幸   他

32

新人研修② 4/6副看護部長 羽澤三恵子感染管理CN 橋本美鈴          他

32

新人研修③ 4/710A副師長 河原利恵10B師長 荻野洋子 他

32

新人研修④ 4/8

副看護部長 羽澤三恵子2A副師長 福地御冨貴11A副師長 堺幸子9A副師長 関田恵  他

32

新人研修⑤ 4/10

2B副師長 秦順子9A副師長 中村亜弓美がん化学療法CN 良田紀子                 他

31

新人研修⑥ 4/17 7A師長 田中謙好  他 30

新人研修⑦ 4/237A副師長 盛光亮子11A主任 亀田祥子

32

新人研修⑧ 5/8 8A副師長 河原利恵 32

新人研修⑨ 5/22慢性心不全CN 才津桐子

31

新人研修⑩ 6/12 臨床心理士 西條美香 31

目的

役割別研修

新人

コミュニケーションと社会人基礎力について基礎看護技術演習(輸液ポンプ)

当センターの看護、教育を理解する看護倫医療安全の基礎について理解する

服務規程について学ぶ防火・防災について感染防止の基礎知識と感染症発生時の対応を理解する

PCシステム操作基礎看護技術演習(採血)基礎看護技術演習(静脈注射)

看護記録について理解する看護必要度について学ぶ

救急看護の基礎を学ぶ

基礎看護技術演習(心電図)

ストレスマネジメントの方法を学ぶ3か月の振り返り

基礎看護技術演習(採血、静脈注射)

e-ラーニングの使い方説明基礎看護技術演習(酸素吸入、ネブライザー)

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研修名 日程 講師参加人数

新人研修⑪ 7/10 理学療法士 相田利雄 31

新人研修⑫ 9/11薬剤師 木村貴2B副師長 小崎恭子

32

新人研修⑬ 10/1610A主任 高原みどり赤十字血液センター 学術課 池田道代

32

新人研修⑭ 11/13 10B主任 吉田めぐみ 32

新人研修⑮ 12/18OP主任 谷村佐和11A主任 亀田祥子11A副師長 堺幸子 他

28

新人研修⑯ 1/154B副師長 山本多佳子10B 登孝弘4A 仲祥子

28

新人研修⑰ 2/12 5B副師長 吉井裕紀子 29

新人研修⑱ 3/117A師長 田中謙好2A副師長 福地御富貴

29

2年目

卒後2年目フォロー研修

6/30 7A師長 田中謙好 28

目的

役割別研修

新人

褥瘡予防について学ぶ看護研究に興味を持つ

アレルギー看護の基礎を学ぶ

看護過程の基礎とプライマリーナーシングについて学ぶ

1年間の振り返り

看護実践を振り返り、自己の看護観について考える

多重課題演習

がん看護の基礎を学ぶ輸血の準備と取扱いについて学ぶ

基礎看護技術演習(移動の介助、体位ドレナージ)

薬剤の作用・副作用・管理について学ぶ呼吸器看護の基礎を学ぶ

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研 修 名 日 程 講 師参加人数

新人看護職員実地指導者意見交換会

7/812/10

7A師長 田中謙好2A副師長 福地御冨貴

43

次年度新人看護職員実地指導者研修

3/10 2A副師長 福地御冨貴 25

安全研修①②①8/13もしくは②8/17

医療安全管理者 五十嵐美幸

延べ40

感染研修①②①9/1もしくは②9/7

感染管理CN 橋本美鈴延べ44

チーム医療研修 10/29OP 薩摩和恵2A 高田邦子    他

34

技術研修① 11/16 1A 林千春     他 8

技術研修② 11/30 5B 橋本広視 16

倫理研修 2/15 OP 薩摩和恵 31

ケースレポート発表会

12/3,12/15,1/7,1/19

延べ170

看護研究発表会 3/2 51

重症度・看護必要度研修

1/12

4A副師長 中村由利子2A副師長 倉田悦子10A主任 高原みどりOP主任 井上奈美子

46

目 的

役割別研修

実地指導者

部署での新人教育における悩みや進捗状況を共有し今後の指導に活かす

看護補助者

研究発表等

ラダー研修「研究Ⅲ」で行った看護研究発表し学びを共有する

重症度・看護必要度を正しく評価できる

守秘義務、個人情報の保護について理解を深める

個々の看護師がまとめた事例を共有し、今後の看護にいかす

新人看護職員ガイドラインや実地指導者の役割について理解を深め、新人を受け入れる体制を整える

看護補助者業務における医療安全に必要な知識と技術を学ぶ

看護補助者業務における感染防止に必要な知識と技術を学ぶ

医療制度や病院組織の理解を深める良好なチーム医療を実践するためのコミュニケーション技術について学ぶ

病棟婦業務に必要な技術を習得する(環境整備、患者確認)

看護助手業務に必要な技術を習得する(食事介助)

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2)院外研修

日 程 主 催 参加人数

4/1,2大阪府立病院機構府立5センター

32×3回

6/18大阪府立病院機構府立5センター

8

9/28,29,10/1,2,2/19

大阪府立病院機構 6×5回

11/20大阪府立病院機構府立5センター

10

12/11大阪府立病院機構府立5センター

11

2/5大阪府立病院機構府立5センター

17

6/2 大阪府立病院機構 6

7/13 大阪府立病院機構 4

7/21 大阪府立病院機構 3

11/18 大阪府立病院機構 2

新任職員マネジメントスキルアップ研修

課長補佐級、主査級の新任職員として必要なマネジメント能力の向上を図る

HUG(避難所運営ゲーム)演習

協調力、前に踏み出す力、主体力を培う

トピックス研修 看護実践現場に必要なタイムリーな情報を取得する

看護研究研修各センターの看護の実態を知るとともに看護研究に関する知識を養う

新人看護職員実地指導者研修

新人看護職員研修に必要な知識・技術を習得し、実地指導者としての能力を身につける

ストレスマネジメント研修

部下のメンタルヘルス対策

中間管理職としてのマネジメントスキルアップ研修

課長補佐級職員として「部下の教育・育成、チームマネジメント」の重要性を再認識し、リーダーシップを発揮できるようにする

研 修 名 内 容

新規採用者研修公務員として、接遇、医療安全、感染管理、リスクマネジメント、個人情報等

中堅看護職員研修看護組織論:組織行動におけるリーダーシップ

看護師マネジメントスキルアップ研修

看護管理に必要な管理の知識・技術・態度を習得する

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日 程 主 催 参加人数

11/25 大阪府立病院機構 2

2/26 大阪府立病院機構 2

5/20~7/17大阪府大阪府看護協会

1

①9/28~11/5②11/17~1/22

大阪府看護協会 4

6/25~9/11 大阪府看護協会 1

6/14S-QUE研究会日本臨床看護マネジメント学会

4

9/1~11/19S-QUE研究会日本臨床看護マネジメント学会

2

6/17,18,19,24,25 岡山大学病院 1

6/25,26大阪大学付属病院 中央クオリティマネジメント部

1

10/31 日本看護協会看護研修学校 1

大阪府保健師助産師看護師実習指導者講習会

看護教育に携る実習指導者として必要な知識・技術・態度を習得し、効果的な実習指導ができる能力を養う

認定看護管理者教育ファーストレベル

看護専門職として必要な管理に関する基本的知識・技術・態度を習得する

パワーハラスメント研修 パワーハラスメントについて理解する

認定看護管理者教育セカンドレベル

第一線監督者または中間管理者に求められる基本的責務を遂行するために必要な知識・技術・態度を習得する

「重症度、医療・看護必要度」の院内監査のあり方~地域包括ケアシステムと多職種連携

看護管理者のための「重症度、医療・看護必要度」の院内監査のあり方を学ぶ

重症度、医療・看護必要度評価者院内指導者研修

看護必要度評価者・院内指導者としての能力を高める

平成27年度国公立大学附属病院医療安全セミナー

医療安全及び質の向上に関する新しいアプローチについて理解する

平成27年度厚生労働省事業「看護師に対する緩和ケア教育」の指導者研修

緩和ケアに関して看護師を育成する指導者になるための知識と技術を身につける

日本静脈経腸栄養学会認定NST専門療法士研修

日本静脈栄養学会認定資格NST専門療法士の受験資格を取得する

ロジカルシンキング中級(問題解決力パワーアップ研修)

問題解決思考のプロセスを学ぶ

研 修 名 内 容

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日 程 主 催 参加人数

11/7,8,12/3,4,5,1/30,31,2/20,21実習4日間

独立行政法人環境再生保全機構

1

2/2,2/23大阪府大阪府医師会

1

3/25 全国自治体病院協議会 2

大阪府看護協会 延べ92

平成27年度ぜん息患者教育指導者養成研修

喘息患者の自己管理を指導する高度な専門性の高い指導者を養成する

一般病院救急医療における精神科合併症対応能力向上のための看護職員等研修会

一般病院に救急搬送された精神科合併症患者への対応能力向上をはかる

平成27年度大阪府公立病院協議会研修会

地域医療構想について学ぶ

大阪府看護協会短期研修

研 修 名 内 容

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(5)臨床実習受け入れ状況

看護師養成課程では、大学・専門学校合わせ、計8校からの実習を受け入れた。専門・認定看護師養成課程等の受託研修や施設

見学は、全国幅広い地域から受け入れを行っている。

実習名 期間 人数 日数延べ人数

実習病棟

Ⅰ-1 家族支援看護学:母性 5/12~5/19 6 6 36 1A

総合実習:基礎 7/13~7/17 20 4 802A,4B,5A,9A,10A,10B

7/13,14 3 2 6 1A7/16,17 3 2 6 1A

総合実習:在宅 7/10,1314 2 3 6 地域8月のうち1日 4 1 4 1A8/31~9/4 3 5 159/7~9/18 2 10 20 1A9/28~10/23 2 19 38 1A

Ⅰ-4 基礎看護学実習Ⅰ 9/14,15 42 2 842A,4A,7A,9A,10A,10B

10/27~11/4 6 6 36 1A11/10~11/17 6 6 36 1A11/25~12/2 6 6 36 1A12/8~12/15 6 6 36 1A1/5~1/13 6 6 36 1A11/30~12/18 22 11 242 4A,5A,9A,10A,10B1/11~1/29 22 10 220 4A,4B,5A,10A,10B2/12~2/22 19 6 114 4A,5A,10A,10B2/25~3/4 19 6 114 4A,5A,10A,10B

Ⅱ-1 総合看護実習 7/6~7/16 6 7 42 4A,7A9/14~10/1 6 11 66 5A9/24~10/8 6 11 66 10B10/6~10/22 12 12 144 9A,10A10/29~11/5 5 5 25 7A11/19~11/26 5 5 25 7A1/14~1/21 5 6 30 7A1/28~2/4 4 6 24 7A1/26~2/4 5 8 40 1A2/9~2/18 5 7 35 1A

Ⅱ-5 基礎看護学Ⅰ 1/19~21 9 3 27 2A,9A2/8~2/18 8 7 56 2A,9A

2/22~3/3 8 7 56 2A,9A

Ⅲ-1 インターン実習 5/26~6/3 6 7 42 2A,5A,10B

9/24~10/1 5 6 30 7A10/2~10/9 5 6 30 7A

Ⅴ-1 基礎看護学Ⅱ 8/24~9/3 15 6 90 2A,9A,10B

7/21~7/24 5 5 25 1A7/27~7/31 5 5 25 1A

Ⅵ-2 成人看護学 10/13~10/29 5 12 60 2A

2年過程通信制:老年 7/27~8/4(2日づつ) 7 2 14 5A2年過程通信制:小児 7/27~8/7(2日づつ) 13 2 26 7A2年過程通信制:母性 8/3~8/14(2日づつ) 12 2 24 1A

Ⅷ-1 小児看護学 6/22~26 6 4 24 7AⅧ-2 母性看護学 6/22~7/3 5 10 50 7A

372 2,241

Ⅱ 太成学院大学

Ⅵ 藍野大学短期大学部

Ⅵ-1 母性看護学実習

Ⅱ-3 小児看護学

Ⅱ-4

Ⅷ 関西看護専門学校

Ⅶ-1

Ⅳ-1 小児看護学

Ⅶ 大阪病院協会看護専門学校

Ⅲ 畿央大学

Ⅴ 大和大学

Ⅳ 関西医療大学

Ⅰ-5 家族支援看護学:母性

Ⅰ-6 療養支援看護学:慢性

Ⅰ-7 基礎看護学実習Ⅱ

Ⅰ 大阪府立大学

Ⅰ-2総合実習:母性

Ⅰ-3 助産学実習

成人看護学Ⅱ:慢性期Ⅱ-2

小計

母性看護学

Ⅱ-6 基礎看護学Ⅱ

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実習名 期間 人数 日数延べ人数

実習病棟

11/2~11/30 2 19 385A,呼吸器看護専門外来

10/19~11/9 1 12 125A,呼吸器看護専門外来

12/10,11 1 2 2 呼吸器看護専門外来

2/1~2/9 3 7 21 感染管理室

7 73

7/24 2 1 2 7A,小児科外来

8/18 3 1 3 呼吸器看護専門外来

9/1 3 1 3 4B,5A,9A,10A,10B

12/21,12/22,2/92/12,2/22,2/232/24

8 1~2 11 7A,小児科外来

2/12~2/15 1 10 10 1A

2/17 1 1 1 7A

3/9 4 1 4 呼吸器看護専門外来

3/16 3 1 3 呼吸器看護専門外来

25 37

404 2,351

 聖マリア学院大学大学院  慢性看護専門看護師CNSコース

 福井大学慢性呼吸器疾患看護

認定看護師教育課程

南京都病院呼吸器看護専門外来見学

大阪府立大学教員研修(慢性)

小計

合計

ぜん息患者教育指導者養成研修 臨床実習

大阪府立母子保健・総合医療センター助産師研修

堺市立美原西中学校職業体験 

神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器看護専門外来見学

小牧市民病院呼吸器看護専門外来視察

大学院CNSコース

 大阪医科大学大学院  慢性看護学実習Ⅲ

山梨県立大学大学院  感染看護学実習

施設見学等

市立池田病院 小児科研修

小計

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(6)専門・認定看護師活動実績

今年度は専門看護師 1 名、認定看護師 7 名で活動を行った。主な活動実績は以下のとおりである。

(7)表彰等

慢性疾患看護CNS

慢性呼吸器疾患看護CN

がん看護CNS(育休中)

緩和ケアCN

がん化学療法看護CN

感染管理CN

1名 2名 1名 2名 1名 1名

163 35 ― 223

5 4 ― 12

41 8 ― 3

CNS:専門看護師  CN:認定看護師

コンサルテーション件数

院内講義 依頼件数(勉強会含む)

院外講義 依頼件数

244

26

8

活動内容

看護専門外来延べ件数

在宅療養指導料算定件数

がん患者指導管理料Ⅰ算定件数

がん患者指導管理料Ⅱ算定件数

1440

593

382

59

50

事業者

西川 百合子 大阪府看護協会長賞 大阪府看護協会

氏名

宮本 ありさ 看護事業功労賞 大阪府

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(8)看護単位の活動報告

<1A病棟> 産婦人科(産婦人科外来)

平成 27年度の特筆すべきことは、年間分娩件数が 1000 件を超えたことと、NICU の開設である。

NICU が造設されたことで、病床は 30 床から 25 床と減少し、病床利用率は産科患者でほぼ 100%

となった。

分娩件数は、平均 86 件/月で、1036 件/年となり、帝王切開率は 19%と全国平均をやや下回った。

経腟分娩の割合が多いことは、習熟した医師と助産師の連携によるものである。NICU は 4 月より

実績を積み、5 月に届け出、6 月から加算となった。6 月当初の NICU 算定率は 48.7%、10 月には

90%を越え、12 月には 100%となった。年間では NICU 入室 607 人中 480 人と約 80%の算定率と

なり、病院経営に大きく貢献できたと考えている。

また、日本看護協会が、全国で統一された助産師ラダー制度を導入し、ラダーⅢにあたるアドバ

ンス助産師に8名が合格した。分娩が増加したことで、新生児室や NICU 看護は研修を受けた看護

師が中心となり、小児科医と連携を取りながら質の向上に努めた年であった。

<2A病棟>呼吸器外科 消化器・乳腺外科 産婦人科(呼吸器外科外来、消化器・乳腺外科外来)

昨年度より 1 床減の 44 床(呼吸器外科 28 床、消化器・乳腺外科 6 床、産婦人科 10 床)で稼働。

1A 病棟の NICU 開設に伴い、婦人科患者の予定・緊急入院が増加した 1 年であった。3 月には気

胸センターの開設に伴い呼吸器外科の気胸の緊急入院も増えてきているが、病床利用率は 77.7%、

平均在院日数は 13.1 日ではあった。パスによる適正な入院期間の見直しを行ったこと、マンモトー

ムの日帰り検査や他の診療科の短期検査入院なども積極的に受け入れていることが入院人数の短縮

をしている要因と考える。

1 月の電子カルテ導入を機に、医師とスタッフ全員で外科系診療科のパスの充実を図った。また、

病棟スタッフが外来業務を積極的に担当することで、入院前から退院後を見据えた、切れ目のない

チーム医療・看護の提供ができるようになってきている。

<2B 病棟> 集中治療科

2015 年6月よりICU算定から HCU 算定に変更、2床増床となり8床で稼働した。延べ入室患者

数1975名(前年比+281)、平均充床率 68.1%(-8.9%)、HCU 看護必要度対象割合 95.4%、年

間病棟売り上げ 446,549,000 円(+50,377,000)であった。今年度、新たに水疱性類天疱瘡患者

の血漿交換の受け入れを7回行った。

電子カルテの導入にあわせ、IRCU の指示簿・注射指示簿・経過記録表・人工呼吸器設定指示簿・

人工呼吸器チェック表等全ての紙媒体を電子カルテに移行した。IRCU に必要なケアセット6件、入

室時・急変時処置・挿管・ハイリスク患者の IRCU における BAL 検査等、テンプレートを4件作成し

た。また、IRCU での気管挿管下人工呼吸管理・NPPV 呼吸管理・高流量酸素下呼吸管理・消化管穿孔

緊急手術などパスセットも作成した。さらに、看護診断の理解を深め IRCU で活用度の高い診断の洗

い出しを行い活用するなど、記録の効率化と質向上に努めた 1 年であった。

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<4A病棟> 混合病棟:全室有料個室

今年度は、①他職種との連携強化と安全で質の高い看護の提供、経営への貢献 ②スタッフの

やりがい感と向上心を高めることを目標においた。

充床率は 83.9%と昨年より 2 ポイント程度減少したが、これまで同様、緊急入院の積極的受け入

れを継続させるとともに、臨床検査科や 4B 病棟とも連携を図りながら、呼吸器内科の睡眠時無呼

吸症候群の検査(PSG 検査)入院の増加を目標におき、入院枠の増加を図った。その結果、PSG・

CPAP 導入入院の患者数は前年度より 10 ポイントの増加につながった。また CNS など多職種と連

携を積極的に測りながら、睡眠時無呼吸症候群と診断された CPAP 導入患者への教育や看護の充実

も図れたことで、患者の自己管理能力や QOL の向上にもつなげられた。また退院支援にも一層力

を入れて関わり、退院調整や訪問看護が必要な患者へ 100%関わることができた。退院前カンファ

レンスの実施件数も増え患者の満足度向上につながるとともに、行った看護の評価ができ、看護師

のやりがい感も高めることにもつながっている。

<4B病棟> 個室病棟:全室有料個室

目標1、個室一般病棟として基盤を整えケアの質の低下防止に努める。

4 月より緩和ケア病棟から一般病棟へと病床機能が変更になった。個室・混合病棟としての受け

入れ開始に伴い、より幅広い診療知識・技術の対応が求められる為、1年を通じて勉強会を実施、

専門病棟にも協力を依頼し知識・技術の習得に努めた。スタッフが一丸となり取り組んだ結果、患

者満足度調査において感謝の言葉を多く頂いた。1年間一般病棟としてケアの質を維持する看護の

提供が出来たと考える。

目標2、地域連携室との協力体制を強化し、在院日数調整による効率的な病床運用に実施すること

で病院経営に貢献する。

病床稼働率は 80.1%、平均在院日数は平均 15.3 日で推移し、目標 90%は達成できなかった。

緩和ケア病棟は包括医療だった為、診療報酬の新しい知識が不足しており、医事・地域連携室の

協力のもと、勉強会を実施してコスト意識の向上に取り組んだ。その結果、コスト漏れは軽減した。

<5A病棟> 呼吸器内科 循環器内科(呼吸器内科・呼吸器総合外来、循環器外来)

4月の病棟再編で病床数は 46 床から 58 床となり、呼吸器・循環器病棟として稼働した。また、

呼吸器・総合・循環器と外来部門の担当範囲も広がり、「部分救急」対応への協力や心臓カテーテル

検査・治療など業務内容も拡大した。緊急入院や HCU からの転入患者が増加し、入院延患者数は、

18,547 名、充床率は 87.4%(+7%)であった。平均在院日数は 25.9 日(-0.6 日)、入院単価は

31,570 円(31,529 円)で、前年度と差異はない。

業務が煩雑化する中で、看護の質の維持・向上とベッドコントロールを図るため、5B(HCU)と

連携体制を強化した。日々の業務の応援体制だけでなく、共同で電子カルテ導入に伴うクリニカル

パス作成等、係やグループ活動で共同目標を立案し活動を行った。また、外来との連携も強化し、

情報を効果的に伝達し合うことで、速やかな外来急患対応や緊急入院の受け入れだけでなく、退院

後の継続指導も行うことができ、切れ目のない看護の提供につながっている。

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<5B病棟> ハイケアユニット(HCU)

4月より病棟再編、5B 個室を HCU(4:1)とし、スタッフ 21 名で新体制を立ち上げた。4 月、5

月の実績により診療報酬に基づいた施設基準をクリアし、6 月に正式に認可された。2月末までの

延べ入室患者は 1875 名。1 日平均 5.6 人。充床率は 70%であった。特に 12 月、1 月は 88%と高い

入室状況にあった。診療科の使用状況は呼吸器内科が 60%、次いで感染症内科 18%、循環器内科

14%、肺腫瘍内科 6%、その他(外科・産科)1%であり、入室依頼に応じて多様な患者に対応し

た。患者急変にチームで対応できるよう、今年度より BLS/ACLS の研修を病棟単位で計画的に実施し、

全員が研修に参加した。

効果的なベッドコントロールと5AB 間の連携強化のため、毎日リーダーカンファを行った。HCU

看護必要度対象患者は、常時 98%以上で施設基準を問題無くクリアできた。21 日の算定期間越えは

月 1 名以内を目標としていたが、10 月以降再入室患者が増え2~3 名の算定越え患者の入室を抱え

る状況となった。1 月の電子カルテ導入後5AB は5A としてベッドマップを一体化し、より協力体

制を進めている。

電子カルテ導入準備として、記録委員を中心に記録基準・手順に則った記録が記載できるよう取

り組んだ。特に NANDA 看護診断に関しては院内研修に 7 名、院外研修に 4 名が参加し、記録の質向

上に努めた。また、インシデントではゼロレベルの報告が全体の 35%(前年度の 6 倍)を占め、グ

ッドレポート賞を 8 回受賞、リスク感性が高まった 1 年であった。

<7A病棟> 小児科 皮膚科 (小児科外来)

1.運営について

①入院単価と充床率

入院単価 42,816 円(昨年度 42,386 円) +430 円。累積充床率 66.5%、(同 65.5%) 前

年比 1.0%増。平均在院日数 5.1 日(同 4.1 日) 前年比 13.3%増。累積売上げ 45873.7 万円

(同 44619.3 万) +1254.4 収。

②ショートステイ事業(2015 年 2 月から始業)

登録者 11 名(3 月 31 日現在)である。利用延べ人数と述べ日数は、介護型が 45 名 152 日 医

療型が 17 名 88 日 計 62 名 240 日(65.8%)の利用があった。

2.院内外における活動

① 看護師による指導・処置等の支援活動及び実績

1 ヶ月乳児健診児(対象 1,015 児)の凡そ 30%にスキントラブルに対する指導・相談を行っ

た。食物アレルギー患者・家族支援としての座談会を 8-10 回/月(第 2・第 4 週)実施。小児

外来の指導(吸入、外用、エピネフリン自己注射、日常生活指導等)608 件。うち、初診患児

への喘息または食物アレルギーの指導 147 例。

② PAE(小児アレルギーエデュケーター)活動実績

学校現場への教育活動として、食物アレルギーとエピペン指導 39 件。行政での教育啓発活

動として、アトピー性皮膚炎に関する市民公開講義とスキンケア演習 3 件、気管支喘息児の

療養自己管理のスキルアップに関する講義 2 件を行った。

③ その他、学会研究発表 4 件・講演 1 件、看護系大学講義 1 回(90 分)、近畿圏医療従事

者対象の小児アレルギーケア研究会の開催 2 回/年 参加者 60-80 人/回 などの活動も行

っている。

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<9A病棟> アレルギー内科 皮膚科 眼科 (アレルギー内科外来、皮膚科外来、眼科外来)

① 充床率は昨年度比(2 月末段階)で 2.1%減少し、短期入院(薬剤・食物チャレンジ入院な

ど)の増加に伴い平均在院日数も減少した。空床時には他科(小児科・産科など)を受け入れ、

他病棟へのスタッフ応援を行った。

② 2 交代導入後 1 年が経過。各勤務の責任範囲(指示受けや実施など)を明確にし、安全な

看護が提供できるよう業務改善を行った。

③ 電子カルテ導入に向けて、医師と共にクリニカルパスの改訂や新規作成に取り組んだ。

・眼科・喘息は紙運用していたが、患者視点で内容の検討を行い、運用マニュアルを作成。

・アトピー性皮膚炎パスの新規作成に取り組み、完成し運用できた。

④ アレルギー内科では重症喘息治療として気管支サーモプラスティ-が導入された。今年度

は 1 例であったが、今後症例数は増える見込みである。クリニカルパスの作成を行い、入院体

制の整備を行った。

<10A病棟> 肺腫瘍内科 婦人科 消化器・乳腺外科 (肺腫瘍内科外来、外来化学療法室、

採血室)

今年度の病棟再編により肺腫瘍内科40床・婦人科4床・消化器乳腺外科4床を有する病床とな

った。年間延べ患者数は 14,242 名、平均在院日数は 16.1%、充床率は 81.1%と前年度を 4.4%上回

わることができた。前年度より婦人科の短期 OP 患者の受け入れを行っているが、今年度は数件程度

にとどまっている。その分、婦人科の化学療法患者を受け入れている。空床に関しては、他科緊急

入院もスムーズに受け入れられるよう、勉強会を行うなどしてスタッフ全員で共有し、受け入れて

いくことができた。

入院での抗がん剤治療は 891 件で、治験も7件あった。数多くの看護師が治験を経験できるよう

な配慮を行った。今後もクリニカルリサーチナースの役割を発揮していきたい。外来化学療法室も

1664 件で 149 件増加した。IV ナースは毎年取得者数をふやし、現在 10A で活動しているのは 14 名

である。退院支援についても積極的に取り組み、訪問看護を 1 件行うことができた。

<10B病棟> 肺腫瘍内科 感染症内科 婦人科 消化器・乳腺外科 (放射線検査室、内視鏡

検査室)

今年度は 4 月に8階から10階へ転居し、肺腫瘍内科・婦人科・消化器乳腺外科に新たに感染症

内科10床が加わり全42床となった。有料個室6床が増床となり、時間外緊急入院や HCU から退

室したばかりの患者、眺望がいいことから化学療法や放射線治療を受けるがん患者にも利用されて

いる。この有料個室エリアは、第2種感染症発生時に対応可能な感染管理機能を有しており、6 月

MERS 感染者が韓国で発生した際に、10B病棟における隔離対応が整備された。

病棟編成に伴い病床数は4床減ったが、昨年度比較では累計述べ入院患者数は 12,613 名、累計充

床率 82%(2%増)、入院単価は 37,298 円であった。複数の診療科患者を受け入れるにあたり、地

域連携室、がん領域・慢性呼吸器疾患の専認定看護師、各領域のサポートチームと連携し、特に臨

床倫理や呼吸ケアについて学びを深めた 1 年であった。

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<11A病棟> 感染症内科:多剤耐性結核、HIV 含む (感染症外来 耳鼻科外来 歯科外来)

平成 27 年度、病棟再編により、旧 10A 病棟と 11A 病棟が合併し、新 11A 病棟(病床数 68 床)で

のスタートとなった。病床利用率 85%を目標としたが、67.3%にとどまった。入院患者の超高齢化に

加え、認知症を合併する患者の増加もあり、多職種での共同がより求められる傾向が継続した。医

療安全対策においてはレベル 0~1 までのインシデント報告が 10%増え、多職種で共有。医療安全に

対する意識と感性が高まった。転倒によっての骨折 3b のアクシデント発生が 1 件あったが、転倒・

転落件数は 35 件から 27 件に 23%低下した。

患者教育に関しては、結核教室、糖尿病教室を他職種と連携しながら充実させ、参加率の向上を

図ることができた。結核治療脱落者は 0 名で、特筆に値する成果が得られた。

地域への啓発活動として保健所と協力した結核予防週間のイベント(勉強会・パンフレット配布)

も継続している。感染防止については専従看護師と連携し、感染スペシャリテイーナースの育成、

勉強会の実施による最新知識の習得、感染経路別対策を、看護補助者を含む全スタッフが実施し、

環境を整え交差感染を防止することができた。

<手術室・サプライ>

本年度の手術件数は 2,031 件(前年比+155)であり前年度を大きく上回った。内訳は、呼吸器外科

297 件(-36、)消化器・乳腺外科 190 件(+5)、産婦人科 584 件(+21)、眼科 940 件(+151)、皮膚科 18

件(+12)、肺腫瘍内科(+2)であった。また、臨時手術 138 件(±0)、時間内緊急手術 86 件(+12)、

時間外緊急手術42件(+8)そのうち時間外呼び出し 20件(±0)であった。本年度は新しい手技として、

気管支サーモプラスティーを全身麻酔下で2例行った。眼科においては5月より毎月・水曜日に眼

科枠を増やしたことで大幅な件数増につながった。

新人教育や指導者育成にも積極的に取り組み、指導チェックリストの見直しや術式別手術手順の

作成・見直しを行った。また、電子カルテ導入に伴い、手術看護記録も紙媒体から電子化となった。

テンプレート記録を活用し効率化をはかるとともに、NANDA 看護診断が使えるよう看護記録の振り

返りや知識の共有にも取り組めた。

安全な手術環境の整備として各診療科協力のもと、電子カルテ開始に合わせて「WHO 手術安全チ

ェックリスト」が導入できた。手術に入る全てのメンバーが顔を合わせて患者情報をチェックし、

チーム全体で情報共有を行うことができるようになった。