なぜ資産形成が必要なのか

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この資料では現在なぜ日本人の方々が資産形成が苦手なのか、いかに間違った知識を植えつ けられているのかをご説明していきます。 日本人と資産運用 1.日本の資産運用の現状 バブル崩壊以降、金融商品への安全重視志向が極端に高まったが、近年、家計金融資産 の残高はバブル期のピークを越えた 日本の家計金融資産に占める現金・預金の比率は依然高く、巨額な資金が世界最低レベ ルの金利である国内に留まっており、家計金融資産の過去5年間の年平均リターンは G7 で最低 日本の世帯あたりの年間所得額は、高所得国の中でもトップクラスであるが、家計金融 資産残高の伸びは欧米先進国に比べ低く、日本の家計所得に占める資産運用収入の割合 は、高所得国の中でも最低レベル G7(ジー・セブン、英: Group of Seven、先進 7 ヶ国)は、以下に示す 7 つの先進国のこ とである。 日本 ドイツ イギリス アメリカ合衆国 フランス イタリア カナダ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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なぜ資産形成が必要なのかをご説明します。

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Page 1: なぜ資産形成が必要なのか

この資料では現在なぜ日本人の方々が資産形成が苦手なのか、いかに間違った知識を植えつ

けられているのかをご説明していきます。

日本人と資産運用

1.日本の資産運用の現状

① バブル崩壊以降、金融商品への安全重視志向が極端に高まったが、近年、家計金融資産

の残高はバブル期のピークを越えた

② 日本の家計金融資産に占める現金・預金の比率は依然高く、巨額な資金が世界最低レベ

ルの金利である国内に留まっており、家計金融資産の過去5年間の年平均リターンは

G7で最低

③ 日本の世帯あたりの年間所得額は、高所得国の中でもトップクラスであるが、家計金融

資産残高の伸びは欧米先進国に比べ低く、日本の家計所得に占める資産運用収入の割合

は、高所得国の中でも最低レベル

G7(ジー・セブン、英: Group of Seven、先進 7 ヶ国)は、以下に示す 7 つの先進国のこ

とである。

日本

ドイツ

イギリス

アメリカ合衆国

フランス

イタリア

カナダ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Page 2: なぜ資産形成が必要なのか

日本人の現在の「マネープラン」に関する意識

日本人は昔から貯蓄する事を奨励され、資産運用や資産形成に向き合ってきませんでした。

その為資産を使うはずの老後にまだ貯蓄をしています。

そしてあまり余った資産の使い道を決めていない人がほとんどです。

戦後の日本は国策にも近い形で産業界を復興させるために国民から預貯金をさせてその資

金を企業へ低利融資して復興してきました。その時に植えつけられた貯蓄と言う習慣が未

だに根強く国民に残っているのです。

①「ライフプラン」の欠如

多くの日本人は老後の生活において金銭面の不安を強く抱いているが、老後(退職後)

の「ライフプラン」を具体的に考えている日本人は少ない

②「マネープラン」の欠如

多くの日本人は貯蓄をしてもその使い道を考えていない

日本人と米国人の意識の比較

a. 投資信託の購入目的

・ 米国人投資家⇒退職後の生活資金

・ 日本人投資家⇒無目的の余裕資金

b. 投資信託の年齢別保有率

・米国人投資家⇒総じて高く、高齢期には保有率が減少

・日本人投資家⇒総じて低く、年齢とともに保有率が増加

※日本人は相変わらず墓の中に資産を持っていくという意味のないライフプラ

ンを送っています。これではいけません。欧米と同じように老後に資産を使い

きり、気持ちよく人生を終結させることが正しいライフプランなのです。

Page 3: なぜ資産形成が必要なのか

日本の家計金融資産のデータを見てみると、日本人はおよそ 1500 億円のうち 500 億円を

定期預金に預けています。日本人は投資という概念がないため、とりあえず元本保証をう

たっている銀行にあずけているのが現状ですが・・・そのお金はどう使われているのでし

ょうか??答えは銀行はそのお金で国債を買っているのです。

銀行は国債に投資し年利10%以上で運用し、皆さんに 0.1%という低い金利で返している

のです。つまり銀行は皆さんのお金で運用した 10%の利益ををほとんど自分たちの懐に入

れているのです。その事実をご存知の方は果たして何人いらっしゃるのでしょうか??

Page 4: なぜ資産形成が必要なのか

日本では、注目されているとはいえ外貨預金に対して 1500 億円のうち 4 億円しか使われて

いません。株式においても 109 億円程度、定期預金の 500 億円とは雲泥の差です。

世界規模と日本を比較するとやはり日本だけが 50%以上を現金、預金でおいてしまってい

ます。

Page 5: なぜ資産形成が必要なのか

日本で定期預金で預けるとはどういうことでしょうか??

世界では高い金利がある状態であるのに対して、日本の金利はとても低い金利です。

このような定期預金で果たして資産は増えていくのでしょうか??

Page 6: なぜ資産形成が必要なのか

日本人は肉体労働によって高い所得を得ています。しかし、それに反比例して金融資産の

伸びは欧米先進国でかなり低いです。データ上でも日本は資産形成においてまったくの無

知であるということを証明しています。

Page 7: なぜ資産形成が必要なのか
Page 8: なぜ資産形成が必要なのか

日本の皆さんはよく老後の心配をされていますが、その老後のために何も行動していませ

ん。貯蓄ということだけを教えられ、資産を使う老後にまだ貯蓄をしています。そしてあ

まり余った資産の使い道を決めていない人がほとんどなのです・・・

なぜ貯蓄を教えられたのでしょうか??

それは戦後の日本はお金がなく、とにかく国民に銀行にお金を預けさせることに徹底しま

した。その預けたお金を企業に安い金利で貸し出し、企業を発展させていったわけです。

その風習がもはや遺伝子にまで刻まれてしまっているため、とにかく貯蓄を皆がするわけ

です。

Page 9: なぜ資産形成が必要なのか
Page 10: なぜ資産形成が必要なのか

欧米で比較すると日本人は 70 歳以降も多くの資産を持っており、使おうとしません。なん

の為に貯蓄をしているのでしょうか??皆さんいざという時の為にといいますが、大半が

死亡される直前まで持っています。貯蓄というのは老後を豊かに過ごすために行い、若い

ときに始めるものなのです。それを皆さん、お金に余裕が出来るときにようやく貯蓄をは

じめ、最後まで貯蓄をするのです・・・まったく意味を理解なさっていません・・・

日本人と資産運用

まとめ

①「ライフプラン」における人生のバランスシートをどうするのか?

という哲学をしっかりと確立することが重要

②資産運用は「ライフプラン」の一環として、若いうちから勉強することが望ましい

Page 11: なぜ資産形成が必要なのか

世界では年々ヘッジファンドの運用資産残高が増えています。

ヘッジファンド(hedge fund)の正確な定義は難しいが、公募によって一般から広く小口の資

金を集めて大規模なファンドを形成することを目指す通常の投資信託と異なり、通常は私

募によって機関投資家や富裕層等から私的に大規模な資金を集め、金融派生商品等を活用

した様々な手法で運用するファンドのことを指す。代替投資の一つ。

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Page 12: なぜ資産形成が必要なのか

有名なハーバード大学では積極的にヘッジファンドで投資を行っています。

もともと巨額のお金があり、それを投資に回し、増えたお金で経営するわけです。

だからお金は永久的になくなりません。日本の大学では到底出来ないでしょう。

Page 13: なぜ資産形成が必要なのか

銀行だけを見ても、日本の銀行に比べ外国の銀行は高い金利を実現しています。

自分で海外の銀行口座を作り、そこにお金を預けることが資産形成の第一歩となるでしょ

う。

Page 14: なぜ資産形成が必要なのか

結論:日本人は、銀行、郵貯に預けているお金を積極的に海外に投資する必要があります。

いい大学を出る勉強をしても将来どれだけ資産の差が出来るでしょうか??

それよりも金融、資産形成の勉強をすれば確実に最終的な資産は2倍、3倍と違ってくる

でしょう。