実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

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Healthcare


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Page 1: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

実践者セミナー

団地・ニュータウンで生き切るために

北京・東京圏の「まちづくり」先進例から学ぶ-北京視察報告会と東京圏実践者の集い

トヨタ財団助成事業日中市民社会ネットワーク主催   (株)エイジング・サポート共催 

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トヨタ財団助成国際交流事業

尊厳ある老後を支えるコミュニティづくりについて日中の学び合いを通して

駒澤大学 /日中市民社会ネットワーク 李 妍焱

プロジェクト紹介

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プロジェクトの目的• 日中の学び合いから生み出したいもの• 高齢者の尊厳を守るコミュニティの取り組みとはなにか →現状にある良い取り組みの洗い出し

• それらの取り組みを 仕組み」にするためには何が必要か「 →日中の関係者がフィールドワークを通してともに模索し提言する「日常生活圏域」としてコミュニティを捉え直し、生き甲斐を感じられる老後の提供と安定的な事業運営の双方を両立させる住民参加型の事業が、どうすれば可能なのか、モデルとなりうる提案をしていきたい。

• 共通の社会的課題を結び目とする日中関係・日中交流のきっかけと土台作り  →学び合いの価値を発見し、今後も継続的な交流を保持していくきっかけとしたい

Page 4: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

プロジェクトの特徴• 目標の特徴• 優秀事例の紹介ではなく、「仕組み」にするための条件を探り、提言する

• 視点の特徴• 高齢者を「ケアされる対象」としてだけではなく、「行動する主体」として位置づける

• 住民の参加を重要視する、民間が主導する仕組みづくりを志向する

• 方法の特徴• 団地型集合住宅に目を向ける• 専門家と実践家の共同作業によって、理論と実践の間を行き来する

Page 5: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

プロジェクトの流れ

• プロジェクトの流れ• 予備知識:中国の社区養老事業に関する勉強会( 11-12月)• 良い取り組みの洗い出し:日本側メンバーによる日本の団地現場視察と、現段階効果的な取り組みと考えられるものを洗い出すための実践者セミナー (1-4月)

• 取り組みを「仕組み」にするために:日本側の訪中と中国側の訪日(背景や基本を知るための座学→現場視察と現場担当者との交流→課題を洗い出すための討論&公開交流会というステップ)を実施し、どんな提案ができるか模索する。( 3月、 8月)

• 継続的な学び合いをしていく必要性の自覚のために:活動の記録ドキュメントの作成、ショートムービーの編集、共同宣言の公表( 5-6月、 9-10月)

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今までの流れと途中成果• 2015年12月 8日 メンバーによるプロジェクト内容の確認、「中国の社区養老」研究会

• 2016年1月15日 高島平団地コミュニティ・スペース訪問(地域リビング「プラスワン」、コミュニティカフェ「高島平駅前」、ゆいまーる高島平コミュニティカウンター:居場所づくり

• 2016年2月12日 医療&介護カフェADACHIに参加:専門家を中心とする地域の人的ネットワーク・協働体制の構築

• 2016年2月19日 戸山団地「暮らしの保健室」訪問:相談と傾聴の場

• 2016年2月22日 いたカフェ「架け橋」参加:地域内外の人的ネットワーク・協働体制構築

• 2016年3月2日 NPO法人一期一会「風の丘」訪問:住民主体でつくる地域包括ケアの拠点づくり

• 2016年3月18-21 北京視察   

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訪問先の選定のデザイン

そのための人のネットワークと協働体制が如何に可能か

最後まで居場所がある 選、べる

最後までやりたいこと や、れることがみつかる

人と体制

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プロジェクトが目指す成果

• 提言書• 「高齢者の尊厳ある生き方を中心とする生活圏コミュニティ構築の仕組み」と題する提言

• 記録ドキュメントとショートムービー• 視察とワークショップの記録ドキュメント、記録に基づく研修用

ショートムービーの作成• 共同宣言• 最終報告会に「共同宣言」を発表(今後の継続的学び合いに向けて)

• その他• 学会発表や講演会等で成果を共有

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トヨタ財団助成国際交流事業

尊厳ある老後を支えるコミュニティづくりについて日中の学び合いを通して 中国の「社区」

Page 10: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

「社区」は行政的に画定された地理範囲• 「社区とは、一定の地域範囲内に集まり居住している人々から構成する社会生活共同体をさす。現在の都市部社区の範囲は、一般的に社区の体制改革( 2000年)後に規模調整された社区居民委員会の管轄区。」

• 1000-3000 世帯が一つの社区(日本でいう「小学校区」に類似)。行政の末端機関「街道」が、社区を管理する。一つの街道が複数の社区を管轄。(街道は、日本で言う「中学校区」に相当するかもしれない)

• 大体の社区には「社区サービスセンター」が設置されており、中には行政サービスの窓口、診療所、高齢者活動室、イベント会場、警備室があり、大規模なところには保育園や老人施設が併設されているところもある。

• 住宅だけではなく、企業や商店なども社区の構成員。住宅団地は「小区」という。大規模なものなら 一つの小区が「社区」になることもある。、

• 本プロジェクトでいう「生活圏コミュニティ」は、社区よりも小さい範囲を指す。歩いて行ける範囲を意味する。

Page 11: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

政府による「社区政策」の流れ(トップダウン)

• 社区服務(社区サービス、 1987 年~ ):「単位」が提供していたサービスの代替• 高齢者サービス,青少年サー ビス,障害者サービス,医療保健サービス,婚姻サービス,住民の生活便利を図る総合的 サービス,環境衛生建設,住民の安全を守るサービス,住民の悶着を和解するサービス, 一人っ子政策に関するサービス

• 社区建設( 2000 年~、社区の範囲を再編成し、より広範囲なものに):サービスの提供のみならず、流動化が進む人々の社会管理・行政管理のツール• 社区建設事業には,社区サービス以外に,社区衛生(医療),社区治安・環境,社区文化・

教育が含まれる。施設(ハード)と人員・仕組み(ソフト)の両方から進められている。• 社区居民委員会(名目上住民の自治組織、実際は行政派出機構の便利屋さん)が社区建設を進める中心的役割を果たす。

• 財源は主に行政から。社区の各種企業からの集金も。一定の対価をもらうサービスもある。

Page 12: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

政府による「社区政策」の流れ( 2)• 社区養老(高齢者ケアの基本的単位、フィールドとして「社区」を位置づける):高齢化社会に対応するベースとなる拠点• 2014-16年、北京で「高齢者ケアセンター」を 208箇所の街道で設置する計画(カバー率 63%)。社区における高齢者ケアのプラットフォーム(施設、社区、在宅ケアの 3つが資源を整合する場所)

• 一施設 50ベッド以上。面積基準あり。機能:長期間の入居、在宅ケア、短期の托老、医療など専門機関や企業と連携した専門サービスの提供、介護などの研修、高齢者情報データベース。

• 公設公営、公設民営の 2種類だが、公設民営が多い。場所や設備を政府が提供し、民間の団体、企業が運営する。

• デイサービスに利用料を支払おうとしない高齢者。自宅で全くケアできない要介護状況でないと、ケアのサービスに対して料金を支払おうとしない。実際は介護以外のケアサービスは、「コストをきちんと負担する人がいない」という状況がある。政府の財政に頼っているのが現状。

• トップダウンの政策と同時に、民間主導の「生活圏社区づくり」の仕組みが如何に可能?

Page 13: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

社区政策の流れとポイント

社区服務

社区建設

社区養老

・国営の職場が提供していた福祉サービスを代わりに実施する機能・職場で人員管理が難しくなった分、住居ベースで管理する機能

・社区を正式に社会管理の単位と位置づける・より総合的に管理とサービスの機能が付与され、関連行政機関、専門組織が駐在・住民による互助活動の奨励

・先鋭化した社会問題に対応する拠点となる社区・社区服務と社区建設の中に位置づけられながらも、公設民営と、民間参入の空間と機会が拡大→民が社区づくりに参加するきっかけとなる可能性

Page 14: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

北京視察の経緯3月 18日~ 21日

全体の概要を知る・現場を知る

• 中国側コーディネーターによる講座(北京の高齢化の状況と、北京の養老機関調査の結果について)• 北京有愛家托老所、北京楽齢の4拠点の視察

中国の実践者・専門家とフォーラムで交流

• 日本の現状(政策・理念・実践・方法論)の紹介• 中国の実践者による現状の紹介

背景となる社会・文化に触れる

• 典型的な北京の伝統文化が残る古い市街地の視察

Page 15: 実践者セミナー 団地・ニュータウンで生き切るために

8月 2-7日中国の実践者と専門家が来日する予定

8月 6日 公開交流会開催中国の最新事情を知り、さらにこのテーマについて議論を深める