研究室紹介（⾏動促進・誘発チーム）

京都⼤学⼤学院

エネルギー科学研究科下⽥研究室

1

⾏動促進・誘発とは︖

2

便利な道具 使うのは⼈

⼈に対して働きかけて，望ましい⾏動をとってもらおう︕

どんな⾏動を促進・誘発するの︖

2

環境に悪い⾏動 環境に優しい⾏動

ヒヤリハット事例 問題を共有するための⾏動

どうやって促進・誘発するの︖

3

情報通信技術(ICT)を⽤いて⾏動を誘発する

20代男性の環境意識を⾼めるためのiPhoneアプリ

部屋の散らかり具合を検出して掃除するよう促すシステム

具体的な研究例

・環境配慮⾏動促進のためのオンラインコミュニティ活性化・継続⼿法・仮想エージェントへの好意を利⽤した環境配慮⾏動促進⼿法・共有スペースの擬⼈化による整理整頓促進システムの開発など

デジタルサイネージを利⽤した異⽂化理解の促進を⽬指した研究

6

訪⽇外国⼈観光客の推移

ICTによる都市整備に伴い、進むデジタルサイネージの普及

訪⽇外国⼈観光客の増加

背景

デジタルサイネージを⽤いた異⽂化理解を促す情報提⽰⽅法

研究の⽬的

•⽬的• デジタルサイネージで外国⼈に⽇本⽂化を伝える際，

外国⼈に対して効果的な情報提⽰⽅法を明らかにする

81) 総務省： 2020年に向けた社会全体のICT化アクションプラン（第⼀版）概要

⽇本⽂化を知ろうとする⾏動を促進

提案⽅法

• 4コマ漫画1. イラストというデフォルメ，強調2. ストーリーがある3. ユーモアがある4. ⼀枚絵で表⽰できる

9

興味を引き，記憶に残る

作成した4コマ漫画の例

10

記憶調査の内容と結果

4コマ漫画はユーモアを伴うことで記憶されやすくなった 11

• 外国⼈の実験参加者（44名）に対して⽇本⽂化に関連したコンテンツを、4コマ漫画・写真・イラスト・動画の4種類で⼆回ずつ提⽰

• どのようなトピックがあったかを思い出してもらう

記憶に残っていた情報提⽰⽅法の数

4435 31

44

4コマ漫画 写真 イラスト 動画

デジタルサイネージを⽤いた異⽂化コミュニケーションの誘発⼿法

13

デジタルサイネージが持つコミュニケーション誘発効果に着⽬

本研究の⽬的

デジタルサイネージを利⽤した異⽂化コミュニケーション誘発⼿法の提案

・交通機関や公共空間に設置することで、様々な⽂化背景の⼈たちの間のコミュニケーションを誘発

研究⽬的

コミュニケーションを誘発するために開発したシステム

14

駅や空港に置かれたサイネージから、観光に関連したコンテンツをユーザの頭上にジグソーパズルの形で提⽰するシステム

観光情報をピースの形で提⽰ 枠を持つユーザとピースを持つユーザが接近することでピースが填まる 枠にピースが填まりきると、完成した画像を⼤きく表⽰

2-3. システムの使⽤例（2倍速）

15

評価実験と結果

16

情報提⽰⼿法 発⽣しなかったペアの数 発⽣したペアの数スライドショー形式 16 4ジグソーパズル形式 8 12

異⽂化コミュニケーションが誘発されたか

カイ⼆乗検定の結果︓p = 0.00982 **

評価実験の内容・スライドショーと⽐較・⽇本⼈⼤学⽣と外国⼈留学⽣に⼆⼈⼀組のペアで実際に使ってもらった

⾏動促進・誘発⼿法研究に向いている⼈

こんな⼈におすすめ アイデアを出すのが好き

⼈とシステム、どちらにも興味がある⊳社会⼼理学・ユーザーインターフェースデザイン

12