施工マニュアル - 三菱電機 mitsubishi electric · 9.52 0.80 5.945 10.00 0.80 5.641 12.70...

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三菱電機スリムエアコン 施工マニュアル 2009年度版 R410A対応

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三菱電機スリムエアコン

施工マニュアル

2009年度版

R410A対応

注意 冷媒R410A使用機器使用上のお願い

工具名(R410A用) ゲージマニホールド チャージホース ガス漏れ検知器 トルクレンチ セーフティチャージャー

フレアツール 出し代調整用銅管ゲージ 真空ポンプ用アダプター 冷媒充填用電子はかり

チャージングシリンダを使用しない。

冷媒配管はJIS H 3300「銅及び銅合金継目無管」のC1220のりん脱酸銅を使用する。管の内外面は美麗であり、使用上有害なイオウ、酸化物、ゴミ、切紛等(コンタミネーション)の付着が無いことを確認する。また配管の肉厚は所定のもの(2. 冷媒配管工事 参照)を使用する。

据付けに使用する配管は屋内に保管し、両端ともロウ付けする直前までシールしておく。(エルボ等の継手はビニール袋等に包んだ状態で保管)

●冷媒R22で使用していた既設配管を使用する場合は下記点を注意してください。 ・フレアナットは製品に付属されているもの(JIS第2種)に交換してください。また、フレア部は新たにフレア加工してください。 ・薄肉配管の使用は避けてください。(2. 冷媒配管工事 参照)

●冷媒回路内にほこり、ゴミ、水分が混入しますと、油の劣化・圧縮機故障の原因になります。

フレア部に塗布する冷凍機油は、エステル油又はエーテル油又はアルキルベンゼン油(少量)を使用する。

●鉱油が多量に混入すると冷凍機油劣化等の原因になります。 ●チャージングシリンダを使用すると冷媒の組成が変化し、能力不足等の原因になります。

工具類の管理に注意する。

●冷媒回路内にほこり、ゴミ、水分等が混入しますと、冷凍機油劣化の原因になります。

R410A以外の冷媒は使用しない。

●R410A以外(R22等)の冷媒を使用すると、塩素により冷凍機油劣化等の原因になります。

逆流防止器付真空ポンプを使用する。

●冷媒回路内に真空ポンプ油が逆流し、機器の冷凍機油劣化等の原因になります。

下記の工具は冷媒R410A専用ツールを使用する。

●冷媒R410A用として下表の専用ツールが必要となります。お問合わせは最寄りの「三菱電機システムサービス」へご連絡ください。

1.据付工事の流れと施工時の注意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42.冷媒配管工事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5  (1)冷媒配管について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5  (2)工具類について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6  (3)冷媒配管材料の保管及び識別・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7  (4)配管加工・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

1 冷媒配管の 3 原則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 82 配管材料の養生・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93 配管加工・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104 ロウ付け接続部の加工・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・155 窒素置換方法(窒素フロー)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・156 ロウ付け作業・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・167 フレア接続・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

3.気密試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・184.真空引き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・195.冷媒充填・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・216.ガス漏れチェック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・267.ポンプダウンの要領・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27  (1)当社室外ユニットのポンプダウン作業例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・288.冷媒配管設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31  (1)既設冷媒配管の流用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31  (2)冷媒追加チャージ情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32  (3)異径配管対応範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33  (4)配管長による能力変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・379.ドレン配管工事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40  (1)ドレン配管工事要領・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40  (2)注意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4110.電気配線設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42  (1)配線工事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42  (2)工事上の注意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44  (3)電源・制御配線図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4511.冷媒量判定運転・試運転・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46  (1)冷媒量判定運転・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46  (2)試運転・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4912.運転状態確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5113.年度別比較表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52  (1)年度別冷媒配管サイズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52  (2)漏電遮断器インバーター対応品について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5314.既設配管工事チェックリスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54

参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55  (1)従来冷媒(R22)と新冷媒(R410A)の差異・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55  (2)据付工事用工具・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56  (3)冷媒物性値 < 温度-飽和圧力 早見表 >・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58

目   次

4

据付工事の流れと施工時の注意点

1.

1. 据付工事の流れと施工時の注意点

使用冷媒の確認

施工図作成

施工場所の確認

スリーブ・インサート工事

室内ユニット据付

室外ユニット据付

ドレン配管工事

ダクト工事

断熱工事

電気工事

引渡し・取扱説明

冷媒配管接続工事

施工前の準備

冷媒配管工事

気密試験

真空引き

冷媒追加充填

ガス漏れチェック

試運転調整

使用する冷媒の特性を確認し、冷媒の特徴をしっかり把握してください。また、冷媒充填が必要な際は必ず機器指定の冷媒を充填してください。

5

①冷媒配管は、JIS B 8607で規定されている2種以上 の最高使用圧力のものを使用してください。②下記の使用工具はR410A専用の工具が必要となるの で予め準備してください。 <据付に必要な工具>  ・ゲージマニホールド   ・フレアツール  ・チャージホース  ・真空ポンプ  ・逆流防止アダプタ(真空ポンプ用) <冷媒充填に必要な工具>  ・冷媒充填用電子はかり  ・冷媒ボンベ  ・冷媒ボンベ用チャージロ

R410A冷媒での施工手順の変更点・注意点 理 由 参照ページ

配管工事は下記事項を徹底して配管内部の清浄・気密を保つよう心がけてください。①内部が汚れていない配管を使用する。②配管を放置する場合は養生を行う。③フレア加工の仕上がりを厳密にする。④フレア部の塗布油は指定された油を使用してください。 (エステル油・エーテル油・アルキルベンゼン油等)⑤フレアナットの対辺寸法および形状を確認する。⑥トルクレンチを使用し、確実に締め付けを実施する。⑦ロウ付時には必ず窒素ブローを行う。⑧機器接続前にフラッシングを行う。

①フレア部の塗布油は指定された油を使用してください。 (エステル油・エーテル油・アルキルベンゼン油等)②トルクレンチを使用し、確実に締め付けを実施する。

①窒素ガスで製品の設計圧力まで加圧し24Hr気密試験 を実施する。

①逆流防止機構付き真空ポンプまたは逆流防止アダプタ を従来の真空ポンプに取り付けて使用する。②真空引きは十分に行ってください。 (-0.1MPaに到達後約1時間以上) 冷媒によるエアパージは厳禁  

①R410A冷媒は、必ずボンベの液相から取り出してく ださい。(サイフォン管付ボンベでは倒立する必要は有 りません)②R410A専用のゲージマニホールドおよびチャージホ ースを使用してください。

①ガス漏れチェックはR410A用のリークテスターを使用 してください。

※指定以外の冷媒を使用すると、 機器の故障を招きます。

※必要な耐圧を確保します。※サービスポートのネジサイ  ズが7/16UNFネジから  1/2UNFネジに変更になり ます。※HFCに適した材質を使用し ています。※R22の誤使用を防止します。※真空ポンプの油が逆流して  混入すると機器の故障の原 因となります。

※配管内に異物・水分等が混入 すると冷却不良・圧縮機故障 の原因となります。※冷媒が漏洩すると能力不足・ 異常停止の原因となります。

※冷媒が漏洩すると能力不足・ 異常停止の原因となります。

※冷媒が漏洩すると能力不足・ 異常停止の原因となります。

※真空ポンプの油が逆流して混 入すると機器の故障の原因と なります。※水分・空気を完全に除去し油 の劣化を防ぎます。

※従来のリークテスターでは R410Aを検知できません。

①機種によって、既設配管を流用する際に行うリプレース 運転機能、冷媒量判定機能などを搭載しています。 製品同梱の据付説明書をご確認の上、実施してください。

※冷媒量判定機能で冷媒量不 足、過充填による性能の低下 を防ぎます。

※気相から取り出すと、充填さ れる冷媒の組成が変化する ため、能力不足・異常停止を 起こしやすくなります。※冷媒の誤封入を防止します。

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冷媒配管工事

2.

2. 冷媒配管工事(1)・冷媒配管について R410A を使用するパッケ-ジエアコンでは、R22, R407C で使用している銅管と仕様が一部異なっています。間違いのない選定をお願いします。 一般冷媒配管用の銅管及びロウ付け管継手は、JIS B 8607: 2002 年に改正され、種別と最高使用圧力が下表の通りとなっております。R410A パッケージエアコンでは、機器の設計圧力を確認した上で、当社推奨の肉厚の配管を使用してください。R410A において薄肉品(O 材・φ 6.35、肉厚 0.7mm)は、使用しないでください。 また、φ19.05(肉厚 1.0mm)は、第 1 種(最高使用圧力 3.616MPa)のため、R410A を使用するパッケージエアコンには使用できません。(機器の設計圧力が 3.6MPa 以下の場合を除く)

表2-1・種別と最高使用圧力の区別による対象冷媒の例 <JIS B8607 による >種 別 最高使用圧力 対象冷媒の例(高圧側に使用する場合)第 1 種 3.45MPa R22,R134a,R404A,R407C,R507A など第 2 種 4.30MPa R410A など第 3 種 4.80MPa 4.30MPa を超え、4.80MPa 以下で使用する冷媒

表2-2・一般冷媒配管用銅管の寸法(O材及びOL材) <JIS B8607 による >

質 別 基準外径(D0 mm)

肉 厚(t mm) 種 別 最高使用圧力

(P MPa)

O

及び

OL

6.00 0.70

第 3 種

8.4926.35 0.80 9.2468.00 0.80 7.1739.52 0.80 5.945

10.00 0.80 5.64112.70 0.80

第 2 種4.378

15.88 1.00 4.37619.05 1.00

第 1 種

3.616 ☆22.22 1.15 3.56325.40 1.30 3.52228.58 1.45 3.49031.75 1.60 3.465

<注> 1. 最高使用圧力は、曲げ半径が 4DO( 外径 ) 以上であり、直管として使用する場合である。2. 曲げ半径が 4DO( 外径 ) 未満の場合は、曲げを考慮した肉厚計算が必要である。3. 上記記載の肉厚の配管を使用し、曲げ加工を行う場合は、最高使用圧力が曲げを考慮した分低下する。☆φ19.05 で肉厚 1.2mm 品は、最高使用圧力 4.378MPa(第 2 種)となる。

表2-3・一般冷媒配管用銅管の寸法(1/2H材又はH材) <JIS B8607 による >

質 別 基準外径(D0 mm)

肉 厚(t mm) 種 別 最高使用圧力

(P MPa)

1/2H

又は

H

6.00 0.70

第 3 種

15.6986.35 0.80 17.0928.00 0.80 13.2609.52 0.80 10.990

10.00 0.80 10.42712.70 0.80 8.09215.88 1.00 8.09019.05 1.00 6.68422.22 1.00 5.69525.40 1.00 4.95928.58 1.00

第 2 種4.391

31.75 1.10 4.347<注> 1. 最高使用圧力は、曲げ半径が 4DO(外径)以上であり、直管として使用する場合である。

2. 曲げ半径が 4DO(外径)未満の場合は、曲げを考慮した肉厚計算が必要である。3. 上記記載の肉厚の配管を使用し、曲げ加工を行う場合は、最高使用圧力が曲げを考慮した分低下する。

6

冷媒配管工事

2.

(2) 工具類について 冷媒 R410A 使用の機器は、他冷媒の誤封入防止のために操作弁のサービスポート径は変更、また、耐圧強度を上げるため、冷媒配管のフレア加工寸法およびフレアナットの対辺寸法を変更しています。従って、施工・サービス時には冷媒 R410A 専用のツールと一般ツールを用意する必要があり、冷媒の種類により工具類の使い分けが必要です。工具についての詳細は、「 参考資料(2)据付工事用工具」の項を参照してください。

従来品の使用可否

特   徴

ゲージマニホールド ×

液冷媒チャージのため、サイトグラス付きのものが、便利です。R22 R410A

高圧ゲージ - 76cmHg ~ 35kgf/cm2 - 0.1 ~ 5.3MPa連成計 - 76cmHg ~ 17kgf/cm2 - 0.1 ~ 3.8MPaマニホールドボートサイズ 7/16UNF20 山 1/2UNF20 山

チャージホース ×

耐圧向上、材質も HFC 用に変更。口金サイズ変更R22 R410A

耐圧常用圧力 3.4MPa 5.1MPa耐圧破壊圧力 17.2MPa 27.4MPa材質 NBR ゴム系 HNBR ゴム内部ナイロンコート口金サイズ 7/16UNF20 山 1/2UNF20 山

チャージバルブ × 大気放出防止

チャージングシリンダ × R410A は、圧力が高く気化速度が高いため、シリンダー内の液化保持ができず、気泡がたち数値が読みづらい。電子はかりをおすすめします。

電子はかり ○ 強度 UP、使用冷媒によるバルブ区分けあり。

リークテスター × HFC 対応

真空ポンプアダプター ○真空ポンプオイルが逆流するため電磁弁取付け。真空ポンプオイル(鉱物油系)が混入するとスラッジが生成され機器の損傷の原因になります。

フレアーツール ○ クランプバーからの出し代を調整することで適正寸法への対応可能。

出し代調整用銅管ゲージ ○ 上記調整用の隙間ゲージ

トルクレンチ ×

耐圧強度 UP のためフレアナットの対辺寸法変更R22 R410A

1/2 用 24mm × 55Nm 26mm × 55Nm5/8 用 27mm × 75Nm 29mm × 75Nm

1/4, 3/8 は R22 用と同じ寸法のため従来品を使用可能

配管ベンダー ○ -

フレアー塗布油 × アルキベンゼン油を推奨します。

冷媒ボンベ × 冷媒名の表示と帯状の色による識別表示(R410A 用は桃色)

冷媒ボンベ用チャージロ × 口金サイズ変更 パッキン材質が異なります。

カッター・リーマー ○ -

○可、×不可

R410A ツールR22 機種用品の使用可否一覧

7

冷媒配管工事

2.

(3)・冷媒配管材料の保管及び識別

(a)配管セット規定された肉厚の銅管であるとともに、フレア加工寸法とフレアナット寸法も R22 と異なるものもありますので、専用に製作された配管セットを使用してください。R410A 用は第二種の銅管を使用してください。

(b)被覆銅管使用時は規定された肉厚の銅管であることを確認してください。なお、被覆や梱包材などに識別表示(冷媒名、銅管肉厚)をしてありますので確認して使用してください。R410A 用は第二種の銅管を使用してください。

(c)銅  管使用する銅管は肉厚、不純物の少ないものを使用してください。銅管表面が露出していますので、取扱いは特に注意するとともに、他の配管材と容易に識別できるよう表示するなど誤使用防止を図る必要があります。

  一般的な名称冷媒配管材料 断熱材被覆付 フレア加工付 :(a) 配管セット フレア加工なし :(b) 被覆銅管

断熱材被覆なし フレア加工なし :(c) 銅管 (銅素管)

配管セットの開口端はキャップなどでシールされていますが、保管時には確実にシールされていることを確認ください。また、被覆銅管、銅管の保管時は、開口部をピンチ、テーピングなどで確実にシールしてください。

・1配管材料等とその保管配管材は、JIS B 8607 に規定されている肉厚を確保でき、更に不純物の少ないものを使用ください。また、取り扱い保管において、つぶれ、変形、傷などをつけないように慎重に行うとともに管内へのゴミ、水分などの異物が混入しないように十分な対応が必要です。

・2配管材料の識別等

●フレア配管セット(フレア加工付き) ●被覆銅管(フレア加工なし) (1) 保温材表面に、「銅管肉厚」、「対応冷媒」の記号が表示されています。

(2) 梱包外装でも識別できる様、表示されていますので確認してください。

< 銅管肉厚表示 >肉厚(mm) 表示記号

0.8 081.0 10

< 対応冷媒の表示 >対応冷媒 表示記号

1種 R22,R407C ①2種 R410A ②

  ② :1 種、2 種兼用タイプ対応冷媒 :R22, R410A, R407C銅管口径×肉厚:6.36 × 0.8/9.52 × 0.8

<外装ケースの表示例> <被覆への表示例>

1m 間隔で表示

②- 08

8

冷媒配管工事

2.

(4)・配管加工

・1冷媒配管の3原則

乾 燥(ドライ) 清 潔(クリーン) 気 密(タイト)

内部に水分がないこと 内部にゴミがないこと 冷媒の漏れがないこと

項  

故障の原因

・冷凍機油の加水分解・冷凍機油の劣化・圧縮機の絶縁不良・冷えない、暖まらない・膨張弁、キャピラリチューブ等の

詰り

・冷凍機油の劣化・圧縮機の絶縁不良・冷えない、暖まらない・膨張弁、キャピラリチューブ等の

詰り

・ガス欠・冷凍機油の劣化・圧縮機の絶縁不良・冷えない、暖まらない

対  

・配管中に水分を入れないでください。

・配管接続終了までは、配管口に厳重にせんをしてください。

・雨の日の配管工事は避けてください。

・配管口をできるだけ横向き、または下向きにしてください。

・配管切断後のバリ取りは、配管を下向きにしてください。

・壁の貫通部に配管を通すときは、管端に必ずキャップをしてください。

・配管内にゴミを入れないでください。

・配管接続終了までは、配管口に厳重にせんをしてください。

・配管口をできるだけ横向き、または下向きにしてください。

・配管切断後のバリ取りは、配管を下向きにしてください。

・壁の貫通部に配管を通すときは、管端に必ずキャップをしてください。

・気密試験(ガス漏れ)を励行。・ロウ付け基本作業を遵守。・フランジ接続基本作業を遵守。・フレア加工基本作業を遵守。

水分 ゴミ 漏れシュー

9

冷媒配管工事

2.

・2配管材料の養生冷媒配管の養生は配管内への水分・湿気・ゴミ・埃などの侵入を防止するもので非常に重要な作業です。過去には水分の混入による大きなトラブルも多数発生しており、そのようなトラブルを未然に防ぐ意味でも注意が必要です。管端部は全て養生が必要であって、最も確実な方法としては「ピンチ方法」があります。施工箇所や工期により、簡易的に「テーピング方法」を選択しても良い。

【配管材料の養生】

屋 外長 期 間 ピンチ

短 期 間ピンチまたはテーピング

屋 内 問 わ ず

 ◆ピンチによる方法銅管の端を一度閉塞し、スキマをロウ付けする方法。この時、窒素ガスを 0.02MPa 程度封入すれば、更に確実な養生が行えます。

 ◆テーピングによる方法銅管の端をビニールテープでカバーする方法。

銅管

ロウ材

ロウ付する

図2-1・ピンチによる方法

開放部

銅管

ビニールテープ

平たくする

Uターンさせる 再度

テープ巻き

図2-2・テーピングの方法

10

冷媒配管工事

2.

フレア加工する銅パイプの先端の形状が悪いと、フレアの形も悪くなるので、形の良い所を選んで切断してください。曲り部分の先にフレアを作るときは、曲りの終りからフレア予定部の先まで、ダイスの厚み+フレアナットの厚み+ 1cm 以上の余裕が必要です。パイプの切断にはパイプカッタを使いますが、円板の形をした刃物がパイプに直角になるようにセットし、刃先がパイプ表面にさわったところで、カッタを正確に廻わし、カッタの1~2回転ごとに少しづつ刃先をパイプに喰込ませ、ゆっくり切込んでください。刃先を無理な力で喰込ませると、パイプが変形することになります。

切りながら締める

切りながら回す銅管

図2-4・パイプカッタの使い方

銅管 フレアー管端部

フレアー管継手端部(オス)

フレアーナット シート面 シート面

図2-3・フレア接続図

フレア管端部

フレアナット

フレア管継手端部(オス)

①パイプ切断

①パイプ切断 • パイプの長さに余裕(30 ~ 50cm)を見てパイプカッタで切断面は正しく直角に  切断します。

②切断面仕上げ • 切断面を目の細かいやすりで押しながらていねいに仕上げます。

③曲げ加工 • ベンダーによりパイプができるだけつぶれないように必要に応じ曲げます。

④バリ取り • 切り粉が配管内に入らないように下向きにしてリーマでバリ取りします。

⑤バリの銅クズ除去 • 銅管内部の銅クズを、ドライバの柄等でこんこんと軽くたたいたりガーゼ棒に  て除去します。

⑥フレア加工 • 又はロウ付け接続部の加工

⑦エアーブロー

・3配管加工冷媒配管にあたっては、内部に水分・ゴミが入らない、据え付けた空調機で指定された冷凍機油以外の油を使用しない、冷媒が漏れないことを念頭において作業してください。配管加工に冷凍機油を使用する場合は、水分除去したものを用い、保管するときは、必ず気密性のあるキャップ等でシールしてください。

銅管良

90̊不良例

傾き 凸凹 バリ

バリ

◆配管加工のフロー

11

冷媒配管工事

2.

冷媒配管は出来るだけ短く、直線になるように配管してください。やむを得ず曲がりをとる場合は下表の曲げ半径で曲げてください。

又、冷媒配管を曲げる場合は、手動ベンダを使用し、パイプができるだけつぶれないよう、又肉厚も薄くならないよう注意して行ってください。

バリ

② 糸面取り程度

図2-6・バリとバリ取り後の形状

②切断面仕上げ

曲げや、立てトラップは能力低下につながりますので、出来るだけ避けてください。

③曲げ加工

〔最小曲げ半径〕 (単位 mm)配管外形 最小曲げ半径

φ 6.35 30 ~ 40

φ 9.52 30 ~ 40

φ 12.70 40 ~ 60

φ 15.88 40 ~ 60

D 2/3D

2/ 3D 以下にならないようにします。

図2-5・つぶれの目安

カッタで切ったパイプの端は、下図 2-6 のように内側にバリがでているので、これを刃物で削りとってください。このとき、パイプの内側に傷をつけないこと、削り屑をパイプのなかに入れないこと、パイプの内側の角を大きく削りとらないことなどに注意してください。外側の角の面とりはしてはいけません。埋込み配管等で切断部が上向きの場合は、切り粉がパイプの中に入らないように十分注意してバリ取りをしてください。

④バリ取り

(a)両刃の場合 (b)リーマの場合、銅管端を下へ向けて   バリを取る

左右に廻して銅管内側のバリをとる。切り粉が中に入らないようにする。

パイプリーマの先端を使う。

図2-7・バリ取り要領

切断面を目の細かいやすりで押しながらていねいに仕上げます。

バリ取り後の端面形状が悪い。または、切粉がフレア部に付着すると冷媒漏れが起こるので、切断面を下向きにして、ていねいにバリ取り清掃する。

注・意

12

冷媒配管工事

2.

(ア)・・フレアナットの挿入フレアナットの対辺寸法は下表のとおりですが 1/ 2″、5/ 8″のサイズは第 1 種用、第 2 種用で異なりますのでご注意ください。

⑤バリの銅クズ除去

R410A が使われる機器に使用する銅管のフレア管端部の形状・寸法については耐圧強度を高くするため、従来の R22 のものと一部変わっているので、専用のフレアツールクラッチ式が必要となります。R407C の場合 R22 同一のフレア工具で加工可能です。

⑥フレア加工

(イ)・・頭出し寸法

ダイス

パイプ

フレアナット

A

表2-4・ダイス面より銅管先端までの頭出し寸法A(mm )の例

フレア工具種類 適用銅管外形 D φ 6.35 φ 9.52 φ 12.70 φ 15.88 φ 19.05

クラッチ式

(R410A 対応品)

R22,R407C 用 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5

R410A 用 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5

クラッチ式

(従来品)

R22,R407C 用 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5 0 ~ 0.5

R410A 用 1.0 ~ 1.5 1.0 ~ 1.5 1.0 ~ 1.5 1.0 ~ 1.5 1.0 ~ 1.5

銅管内部の銅クズを、ドライバの柄等でこんこんと軽くたたいたりガーゼ棒にて除去します。

B寸法

(単位 :mm)

呼び 呼び径B寸法

第1種用 注1 第2種用 注21 /4″ 6.35 17 173/ 8″ 9.52 22 221 / 2″ 12.70 24 265 / 8″ 15.88 27 293/4″ 19.05 36 36

注1 : 第1種とは、R407C、R404A、R507A、HFC134a および従来冷媒を指します。注 2: 第2種とは、R410A 冷媒を指します。

図2-8・フレアナットの寸法

(ア)フレアナット挿入 ◦挿入忘れはありませんか。

(イ)頭出し寸法 ◦フレアダイスからの出しろを正しくセットしてください。

(ウ)フレア加工 ◦内面は光沢がありキズがないように真円で均一に加工します。

(エ)フレア部の確認

13

冷媒配管工事

2.

クラッチ付き

ダイス(ヨーク)

クラッチ無し

コーン

ダイス(ヨーク)

図2-9・フレアツールと各部の名称

(ウ)・・フレア加工フレア加工に入る前に、忘れずにフレアナットを正しい方向で、パイプに嵌めてください。

(フレア加工後では、パイプが拡がっているので、ナットを嵌めることはできません)フレア加工にはフレアツールを使います。フレアツールはパイプ寸法に適合したもの(インチサイズのパイプにはインチサイズのフレアツール)を用意してください。 注) フレアの仕上り寸法は図 2-10 を参照してください。

①パイプ固定フレアツールのダイス(ヨーク)にパイプを固定します。このとき、ダイス(ヨーク)表面からパイプの先端までの出し寸法は、(イ)頭出し寸法の表を参考にしてください(使用するフレアツールや各自の締付要領により、フレア後の寸法に微妙な差がでるので、個人個人で自分なりの寸法を研究してください)。出が足りないとフレア管端部は小さく、出が多いとフレア管端部は大きくなり過ぎます。

②コーン位置決め コーンの中心がパイプの中心にくるようコーンの位置を決めてください。 中心が狂っていると、フレア管端部の肉厚に不揃い(偏肉)ができ、冷媒漏れの原因の一つになります。

③コーン締め付け 銅パイプの端が拡がって、必要な寸法・形状になるまでコーンを締めていきます。

加工完了でクラッチが作動します。さらに締め付けてクラッチを作動させます。この後、コーンをゆるめパイプを外します。

14

冷媒配管工事

2.

溝ができる

フレア加工の悪い例

不良品で接続しますと、必ずガス漏れの原因となりますので、再加工してください。

バリ取り不足

切粉などによる内面の傷

フレア寸法不足

フレア寸法過大

割れ

A

D

※ ※

注)内面は光沢がありキズがないように真円で均一に加工します。周囲長さ(※)が均一になるようにしてください。

呼び

3/8″1/4″

1/2″5/8″3/4″

配管外径 D0

6.359.5212.7015.8819.05

A第1種9.013.016.219.423.3

第2種9.113.216.619.724.0

(単位:mm)

(注) 第1種は従来寸法と同じです。

+0-0.4

表2-5・フレア仕上寸法

備 考 1. フレア加工する銅管は O 材、または OL 材を用いてください。2. フレア管端部の振れは、0.4mm 以下にしてください。

R0.4~0.8

      45。 ± 2。

90。± 2。

φ A

φD0

(エ)・・フレア部の確認◦フレア仕上げ寸法

使用圧力毎に第1種(3.45MPa:R22, R407C 用)用と第2種(4.15MPa:R410A 用)用に区分されます。第1種は従来のものと共通ですが、第2種ではフレア管端部の A 寸法(下図)が各呼び径毎に大きくなっています。

◦フレア加工後のチェック次のチェック項目の内容を調べて欠陥のないことを確認してください。

図2-10・フレア管端部の形状・寸法

チェック項目1.フレア内面が、均等な幅で光沢があること。2.フレア部の肉厚が均等であること。3.フレア部の大きさが適切であること。

15

冷媒配管工事

2.

4ロウ付け接続部の加工ロウ付接合面を重ね、そのすき間にロウ材を溶着させ、接合力で気密を確保するもので、接合面積を十分にとり、適切な隙間を作ることが大切です。銅管接合部の最小嵌合深さと、外径と内径との隙間は下表のとおりです。銀ロウ付の場合の隙間寸法は0.05mm~0.1 mm程度が最も強い接合強度になります。

5窒素置換方法(窒素フロー)ロウ付作業時、そのまま加熱しますと、配管の内面に多量の酸化被膜が生成します。この酸化被膜は、電磁弁・キャピラリチューブ・アキュムレータの油戻し穴や圧縮機内部の油ポンプ吸い込み口などに詰まることがあり、正常な運転を妨げる原因になる恐れがあります。このようなトラブルを未然に防止するため、ロウ付時には配管内部の空気を窒素と入れ換えてロウ付を行う必要があります。これを窒素置換による無酸化ロウ付といいます。冷媒配管のロウ付作業時には必ず必要な作業のひとつです。

図2-11 銅管継手の最小はまり込み深さとすき間(参考) (単位 :mm)管外径D

最小嵌合深さB

すき間(A-D)×1/2

5以上8未満8以上12未満

67 0.05~ 0.35

12以上16未満16以上25未満

810 0.05~ 0.45

25以上35未満35以上45未満

1214 0.05~ 0.55

45以上53未満 16 0.05~ 0.55

A D

B

窒素ガス圧力0.02MPa以下

減圧弁(レギュレータ)

空気が入らないようにします。(    )(       )注)出口側をふさがないで

ください。内圧が大気圧以上になりますと、ピンホールが発生し、ロウ付箇所の漏れの原因となります。

ロウ付箇所

酸化スケール有/なし

手元バルブテーピング

窒 

◆作業方法

◆窒素置換(窒素フロー)した効果  <ロウ付後の銅管>   ①窒素フロ-した場合(酸化スケールがない)   ②窒素フロ-しなかった場合(酸化スケールがある)

1. 必ず窒素を使用する。(酸素・炭酸ガス・フロンガスは不可):窒素圧は0.02MPa以下で使用してください。酸 素 ・・・・・・・・・・ 冷凍機油の酸化劣化を促進する。可燃性ですので、使用厳禁です。炭酸ガス ・・・・・・・・ ドライヤの特性を低下させる。フロンガス ・・・・・・ 直火が当たると有害ガスが発生する。

2. 必ず減圧弁を使用する。3. 市販の酸化防止剤は使用しないでください。目視では一見、酸化スケールと思われる残存物質が認められますが、実際には酸化防止剤に含まれるアルコールの酸化により発生した有機酸が原因で、蟻の巣状腐食が発生します。(有機酸の発生原因→アルコール+銅+水+温度)また、市販の酸化防止剤は物質全ての特定が難しく、メーカーで成分の変更をされることも多いため、空調機メーカーとしては保証は致しかねます。

注 意

16

冷媒配管工事

2.

・6ロウ付け作業①ロウ付は下向きか横向きの方向になるようにしてください。上向きのロウ付はやらないでください。

②液管、ガス管の分岐は必ずメーカ指定の分岐管のものを使用し、取付方向・角度に注意してください。 (油戻し、偏流防止)③ロウ付は窒素置換法で行ってください。④フラックスを使用した時は下記点に注意してください。

• ロウ付後、フラックスを完全に除去してください。• フラックスに含まれる塩素が配管内に残留しますと冷凍機油が劣化しコンタミとなります。 (水道水も同じです)

ロウ材

ロウ材 ロウ材

[下向き] [下向き]

横向き

1. 火災防止に努める。(ロウ付箇所周囲の養生、消化器・水の用意)2. やけどに注意。3. 配管と継手とのスキマが適正であることを確認する。(漏れ防止)4. 配管の支持は十分か?

• 横走り管(銅管)の支持間隔は原則として下表による。

• 銅管を直接に金具などで固定することは避ける。

注・意

銅管支持間隔(HASS 107-1977 による)呼び径 20 以下 25 ~ 40 80

最大間隔 (m) 1.0 1.5 2.0

17

冷媒配管工事

2.

・7フレア接続①接続相手側配管先端のフレアナットおよびキャップをダブルスパナで外してください。(このときガスが出る

ことがありますが、異常ではありません。)

②フレアナット締付前に、パイプのフレア管端部とフレア管継手端部(オス)のシート面、フレア首元にそれぞれ指定された冷凍機油(エステル油、エーテル油、アルキルベンゼン油等)を薄く塗布します。

③フレアナットの中心を合わせ、まず手で締めます。手でスムーズに締まらないときは、ねじ山が合っていないので、もう一度はずして締め直します。

④手で充分締めたら、最後はトルクレンチで締めます。この場合は、フレア管継手側のパイプに無理な力が 加わらないように、フレア管継手をスパナで押さえて締め付けます。(ダブルスパナ方法)

⑤適正な締付力により締付けます。 (下表【トルクレンチによる適正な締付力】参照)

図2-13・冷凍機油塗布

油塗布(ナットとの摩擦をやわらげる)

油塗布

●フレア拡管部裏表両面に塗布する銅管

フレアナット

図2-14・接続図

フレア管継手とフレアパイプの中心を真っ直ぐにして、手で3~5回転ねじ込む。

スパナ

フレアナット

ハーフユニオンオス側 メス側

トルクレンチ

【トルクレンチによる適正な締付力】銅管外径(mm) 締付力N・m(kgf・cm)

φ 6.35 14 ~ 18(140 ~ 180)φ 9.52 34 ~ 42(340 ~ 420)

φ 12.70 49 ~ 61(490 ~ 610)φ 15.88 68 ~ 82(680 ~ 820)φ 19.05 100 ~ 120(1000 ~ 1200)

(JIS B 8607 推奨値)

R410A が使われている機器については、フレアナットの形状・寸法が従来の R22 等使用した機器と仕様が一部変わっていますので、専用のトルクレンチが必要となります。

注・意

18

気密試験

3.

3. 気密試験

Lo Hiゲージマニホールド

Loノブ Hiノブ どちらか一方のみの 接続で可

ガス管

液管

室外ユニット

( ) 窒素ガス

室内ユニット

◆試験要領 冷媒配管内から室内ユニット内までの冷媒の漏れがないことを確認します。

 ①窒素ガスで機器の設定の設計圧力まで、冷媒配管を加圧して行うため下図を参考に器具類を接続してください。

◆漏れ検査 漏れがある場合は溶接箇所、フレア部、フランジ部、各ユニット部を石けん水などで確認してください。 溶接を伴う補修時は必ず窒素フローを行ってください。

 ②加圧は 1 度に規定圧までにしないで、ステップを踏んで徐々に加圧していきます。

ステップⓐ 0.5MPa(kgf/cm2) まで加圧したところで、加圧を止めて 5 分間以上放置し、圧力の低下がないか確認する。

ステップⓑ 1.5MPa(kgf/cm2) まで加圧し、再び 5 分間以上放置し、圧力の低下がないか確認する。

ステップⓒ その後に機器の設計圧力まで昇圧し、周囲温度と圧力をメモする。

 ③規定値で約 1 日放置し、圧力低下しなければ合格です。※周囲温度が 1℃変化すると圧力が約 0.01MPa(0.1kgf/cm2) 変化します。補正を行ってください。

 ④圧力低下が認められたら、漏れがあります。漏れ箇所のチェックをし、手直しを行います。

1. 溶接後、配管温度が下がらないうちに加圧すると冷却後、減圧します。2. 外気温度により昇圧、減圧するので注意する。(一定容器の気体は絶対温度に比例する)

注・意

1. 室外ユニットのストップバルブとボールバルブは必ず閉じた状態で気密試験を行ってください。ストップバルブの漏れにより、室外ユニット内に気密試験に使用したガスが流入し、正常な運転状態を確保できなくなります。

2. 加圧ガスには塩素系冷媒および酸素・可燃性ガスなどは絶対使用しないでください。(加圧ガスに酸素を使用すると爆発する恐れがあります。)

注・意

●ストップバルブは閉じたままで絶対に開かないでください。

●ストップバルブのサービスポートより加圧してください。

注・意

19

真空引き

4.

4. 真空引き

◆冷媒追加充填の必要のない場合延長配管分と室内ユニットの配管内の真空引きを行ってください。※冷媒追加充填が必要な場合、冷媒追加充填は延長配管及び室内ユニットを真空引きした後、ストップバルブよ

り行ってください。(ユニット停止中)

◆接 続下図を参考に器具類を接続してください。( 初期状態 )( 室外ユニットのストップバルブ、ボールバルブは閉)

蒸発温度真空度

絶対圧力

760

0.1013(大気圧)

100℃

525

0.070

90℃

355

0.047

80℃

234

0.031

70℃

149

0.022

60℃

90

0.012

50℃

55

0.0073

40℃

36

0.0048

30℃

17

0.0027

20℃

9

0.0012

10℃

4.6

0.0006

0℃

1

0.00013

0.003

3.9×10

-17℃ -68℃

-7

torr(mmHg)

MPa(abs)

表4・水の蒸発温度と真空度の関係

室内ユニット

室外ユニット

ガス液

VAC

ゲージマニホールド

ブルドン管

VACバルブ

真空計

逆流防止弁

真空ポンプ

ユニットの液管側ストップバルブのサービスポート

真空ポンプの油の逆流を防止するため、逆流防止付きの真空ポンプを使用してください。

青 黄

低圧側バルブ(青色)開 閉高圧側バルブ(赤色)Lo Hi

連成計

注 1)さらに正確な到達真空度の確認のため、サーミスタバキュームゲージを使用する方法もあります。真空計を使用する場合は、冷媒の圧力が真空計にかからないよう、又、油の逆流防止のため必ずバキュームバルブを使用してください。真空引き後は真空計入口、出口のバルブを閉じるように注意してください。

◆目 的 配管内の空気及び、気密試験時の窒素などを排出して配管内を真空乾燥させることです。

◆真空引きが不充分であると①空気が混入すると、高圧圧力が異常に上昇し、圧縮機の故障の原因になります。②微量の水分 ( 空気中の水分 ) が冷凍サイクル内に混入すると空調機故障の原因となります。③水分が冷媒に残ると、膨張弁で氷結することがあり、空調機の故障の原因となることがあります。・真空ポンプにより、配管内の気圧を真空に近づけていくことにより、配管内の水の沸点が下がり、沸点を外気

温度以下に下げることで、水を蒸発させ外部に放出します。

1. 冷凍サイクル内に真空ポンプオイルが逆流混入すると機器の損傷の大きな原因になりますので、真空ポンプからのオイル逆流を防止するために逆流防止器を取付ける必要があります。

2.HFC 系冷凍サイクルに使用される冷凍機オイルは水分の吸湿性が高く、わずかな水分が入っても酸性物質を生成する性質があります。よって高真空が得られる真空ポンプ (0.5Torr 以下 ) による充分な水分除去が必要となります。

注・意

20

真空引き

4.

◎これで冷媒追加充填の必要のない場合の真空乾燥が終了しました。

(初期状態)・ゲージマニホールドの低圧側バルブ ( 青色 ) を開、高圧側バルブ ( 赤

色 ) を閉にしてください。・バキュームバルブは開にしてください。・真空ポンプの電源を逆流防止器に接続してください。 ( 真空ポンプの電流値が逆流防止器の許容電流値以下であること。)

2.連成計で計測して-101KPa(5Torr)に到達後、約 1 時間真空引きをします。1 時間後真空計で-0.1MPa になっていることを確かめてください。

3.真空引き終了後バキュームバルブを閉じ、逆流防止器のスイッチを OFF、真空ポンプのスイッチを OFF にしてください。

 1 ~ 2 分間そのままの状態にしてゲージマニホールドの針、および真空計の目盛が戻らない(圧力が上昇しない)事を確かめてください。

 (もし圧力が上昇した場合は、漏れが発生しています。気密試験にて再確認し、ガス漏れ部の修正後再度、真空引きを実施してください。)

1.真空ポンプのスイッチを ON、逆流防止器のスイッチを ON にして真空引きを開始してください。

4.真空引きが終了し、漏れがない事を確認できたら、ゲージマニホールドの低圧側バルブ(青色)を閉め、ガス管側ボールバルブを少し開きゲージマニホールド低圧側(青色)の圧力計(連成計)が0.1 ~ 0.2MPa 以上になったら、素早くチャージホース(青色)を取外してください。(冷媒配管への空気の浸入を防ぎます。)

◆実施手順ゲージマニホールドバルブ構造と操作要領

5.ガス管側ボ-ルバルブおよび液管側ストップバルブを全開にしてください。

Lo Hi

ユニットへ 真空ポンプへ

連成計

低圧側バルブ Lo 開 、高圧側バルブ Hi 閉

21

冷媒充填

5.

5. 冷媒充填

●R410Aボンベを逆にして充填 ●サイフォン管付のボンベの場合

ボンベ

R410Aボンベを逆にして充填しない。

ボンベ

バルブ

ガス

ボンベ色表示 R407C 茶色R410A ピンク色

R410A は蒸発温度が異なる 2 種類以上の冷媒を混合した冷媒です。ガスで封入すると蒸発しやすい冷媒が封入され、蒸発しにくい冷媒がボンベの中に残り組成が変化します。R410A のボンベは通常サイフォン管付きです。サイフォン管付ボンベを逆にするとガスで封入され、冷媒組成が変わり、性能の低下や正常な動作が出来なくなることがあります。

《追加充填前の注意点》①ガスボンベの冷媒名を確認してください。②サイフォン管付きか?確認してください。③電子はかりは固い平坦な場所に設置してください。④チャージングシリンダを使用すると冷媒の組成が変化し、能力不足等の原因になりますので使用しないでください。

《追加充填時の注意点》①冷媒追加チャージは延長配管および室内ユニットを真空引きした後、ストップバルブより行ってください。 (ユニット停止中)②吸込側チェックバルブより冷媒を追加する場合には、セーフティチャージャー等を使用して液冷媒を直接吸込しな

いように留意してください。(ユニット運転中)③ゲージマニホールドのサイトグラスで液で封入しているか確認してください。また、液で封入されているとチャー

ジホースが振動します。チャージホースをにぎり確認してください。もし、ガスになっている場合、ボンベの形式を、いま一度確認してください。

注・意

R410A冷媒の充填は、組成変化を抑えるためボンベの液相からチャージしてください。

22

冷媒充填

5.

◆実施手順

1.・真空ポンプの電源を逆流防止器に接続してください。( 真空ポンプの電流値が逆流防止器の許容電流以下であること )

・真空ポンプのスイッチを ON、逆流防止器のスイッチを ON にして真空引きを開始してください。

2.連成計で計測して-0.1MPa に到達後、約 1 時間真空引きをします。1 時間後真空計で-0.1MPa になっていることを確かめてください。

4.電子はかりの水平を確認し、電子はかりのスイッチを ON にし、冷媒ボンベを電子はかりにのせて数値が安定したら風袋を 0 にセットしてください。

3.真空引き終了後バキュームバルブを閉じ、逆流防止器のスイッチを OFF、真空ポンプのスイッチを OFF にしてください。1 ~ 2 分間そのままの状態にしてゲージマニホールドの針、および真空計の目盛が戻らない ( 圧力が上昇しない ) 事を確かめてください。( もし圧力が上昇した場合は漏れが発生しています。気密試験にて再確認し、ガス漏れ部の修正後再度、真空引きを実施してください。)ゲージマニホールドの高圧側バルブ ( 赤色 ) を閉めてください。

 1.液管側ストップバルブのサービスポートから充填する方法

 2.低圧側 ( ガス管側 ) のチェックバルブから充填する方法   ・真空引きのみの場合とは、接続経路が違いますので注意してください。

追加充填が必要な長さの配管長の場合、以下の2通りの要領で実施してください。

◆接 続 下図を参考に機器を接続してください。(初期状態)(室外ユニットのストップバルブ、ボールバルブは閉)

1.液管側ストップバルブのサービスポートから充填する方法 (追加充填の目安 :100 ~ 200g)

室内ユニット

室外ユニット

ガス液

VAC

ゲージマニホールド

ブルドン管真空計

逆流防止弁

真空ポンプ

ユニットの液管側ストップバルブのサービスポート

真空ポンプの油の逆流を防止するため、逆流防止付きの真空ポンプを使用してください。

青 黄 赤

低圧側バルブ(青色)開 開高圧側バルブ(赤色)Lo Hi

連成計

冷媒ボンベ(桃色)

中間バルブ開

VACバルブ

電子はかり

23

冷媒充填

5.

◆実施手順

10.・ユニットに電源を投入してください。・室外ユニット基板上の LED(ミドリ、アカ)のうちアカが

消えたら試運転スイッチを冷房にして ( 室外ユニット基板のディップ SW4-1 を ON)運転を行い、チャージホース内に残っている冷媒をユニット内に充填してください。

5.電子はかりの中間バルブを閉じてください。(中間バルブの調整により冷媒充填量を正確に計測することができます。)

6.冷媒ボンベのバルブを開き、電子はかりの数値が安定したら、電子はかりの中間バルブを開けて、規定量の冷媒を充填してください。注:冷媒ボンベのバルブを操作して冷媒を充填しないでください。

7.・冷媒が充填できたらすばやく電子はかりの中間バルブを閉めてください。・冷媒ボンベのバルブを閉めてください。

8.電子はかりの中間バルブを開いてください。

9.ガス管側のボールバルブを全開してください。

11.数十秒間運転し、ゲージマニホールドの低圧ゲージ(青色)が低下する(0.1 ~ 0.05MPa)ことを確認してください。(但し、0 以下(大気圧以下)にならないよう注意してください。)※ 0 以下になると空調機の故障となります。

12.ガス管側のボールバルブを閉じて、すぐに試運転スイッチを元に戻します。(ディップ SW4-1 を OFF)

13.ゲージマニホールドの低圧側のバルブ(青色)を閉めます。

14.液管側のストップバルブのサービスポートよりチャージホース(青色)をすばやく取外してください。

15.ガス管側ボールバルブおよび液管側ストップバルブを全開にしてください。

◎これで冷媒がすべて充填されました。

SW4-1

暖房

運転

ON

1 2冷房

停止

☆次にチャージホースに残った冷媒をユニット内に充填してください。

24

冷媒充填

5.

◆実施手順1.・接続替えしたチャージホース内の真空引きを行ってください。

・真空ポンプの電源を逆流防止器に接続してください。(真空ポンプの電流値が逆流防止器の許容電流以下であること)

・真空ポンプのスイッチを ON、逆流防止器のスイッチを ON にして真空引きを開始してください。

2.連成計で計測して-0.1MPa に到達後、真空計で-0.1MPa になっていることを確かめてください。

4.電子はかりの水平を確認し、電子はかりのスイッチを ON にし、冷媒ボンベを電子はかりにのせて数値が安定したら風袋を 0 にセットしてください。

3.真空引き終了後バキュームバルブを閉じ、逆流防止器のスイッチを OFF、真空ポンプのスイッチを OFF にしてください。1 ~ 2 分間そのままの状態にしてゲージマニホールドの針、および真空計の目盛が戻らない ( 圧力が上昇しない ) 事を確かめてください。

(もし圧力が上昇した場合は漏れが発生しています。気密試験にて再確認し、ガス漏れ部の修正後再度、真空引きを実施してください。)ゲージマニホールドの高圧側バルブ(赤色)を閉めてください。

外気温が低く冷媒が充填しにくい場合は、以下の方法で追加充填してください。

2.低圧側(ガス管側)のチェックバルブから充填する方法 (追加充填の目安 : 200 ~ 1200g)

チャージホース取外し時のガスの吹出しを防止します。

※冷房時、暖房時で低圧と高圧が 逆になる機種がありますので、 冷媒回路図でご確認ください。

セーフティーチャージャー液相を直接吸入させないため必ず使用してください。(取付向きに注意)

チャージバルブ (左へ回す)閉

室内ユニット

室外ユニット

ガス

VAC

ゲージマニホールド

ブルドン管真空計

逆流防止弁

真空ポンプ

ユニットの低圧側チェックバルブ

真空ポンプの油の逆流を防止するため、逆流防止付きの真空ポンプを使用してください。

青 黄 赤

低圧側バルブ(青色)開 開高圧側バルブ(赤色)Lo Hi

連成計

冷媒ボンベ(桃色)

中間バルブ開

VACバルブ

電子はかり

◆接 続 「4. 真空引き」の作業終了後、下図を参考に機器を接続してください。(初期状態)この接続では、室内ユニットと延長配管の真空引きは実施済みです。

25

冷媒充填

5.

◆実施手順

8.・ユニットに電源を投入してください。・室外ユニット基板上の LED(ミドリ、アカ)のうちアカが消え

たら試運転スイッチを冷房にして(室外ユニット基板のディップ SW4-1 を ON)運転を行い、チャージホース内に残っている冷媒をユニット内に充填してください。

5.電子はかりの中間バルブを閉じてください。(中間バルブの調整により冷媒充填量を正確に計測することができます。)

6.冷媒ボンベのバルブを開いてください。

7.ガス管側のボールバルブおよび液管側のストップバルブが全開になっていることを確認してください。

9.チャ-ジバルブのバルブを開いてください。(右に回す)(虫ピンを押す)

10.電子はかりの中間バルブを開けて、規定量の冷媒を充填してください。

11.・冷媒が規定量充填されたらすばやく電子はかりの中間バルブを閉めてください。

・冷媒ボンベのバルブを閉めてください。

12.電子はかりの中間バルブを開いてチャージホース内に残った冷媒をユニット内に充填してください。

14.試運転スイッチを元に戻し(ディップ SW4-1 を OFF)、運転を終了してください。

◎これで冷媒がすべて充填されました。

SW4-1

暖房

運転

ON

1 2冷房

停止

13.低圧圧力が 0.4 ~ 0.5MPa に落ち着いたら、チャージバルブを閉め(左に回す)、低圧側チェックバルブより取外してください。

26

ガス漏れチェック

6.

6. ガス漏れチェック◆目 的

R410A は、従来の冷媒と比較してその構成分子が小さく、圧力も高くなりますのでガス漏れに対する管理が重要となります。

◆工 具R410A は、従来の R22 用リークテスターの 25 倍~ 40 倍の検出能力が必要です。単に従来のリークテスターの検出感度を上げただけでは、ハロゲン系のガスでないものまで検出してしまい誤動作の原因になります。従って、ガス漏れチェックには、HFC 系対応のリークテスターを使用ください。このリークテスターは高感度のものです。

◆実施内容配管加工部(フレアーナット接続部、ロウ付け部)は必ずチェックしてください。

(リークテスターで発見された漏れ部は、石鹸水などを塗って確認するとガス漏れ部が泡立ち分かりやすくなります。)

  注:石鹸水を使った後は、必ずきれいに拭き取ってください。

ハライドトーチ R22用リークテスター

リークテスターは、HFC 対応のリークテスターを使用してください。

注・意

27

ポンプダウンの要領

7.

7. ポンプダウンの要領◆ポンプダウンとは

移設、修理でエアコンを取外すとき、フレア接続のものは室外ユニット側ストップバルブを閉じ(液・ガス側共)、室内・外ユニットを取りはずします。このとき、室内ユニット側の冷媒フロンの放出を防止するために、エアコン内部の冷媒フロンを室外ユニットに回収する作業をポンプダウンと呼んでいます。

サービスコネクター

ストップバルブ

チャージホース

ゲージマニホールド

サービスコネクター

ストップバルブ

チャージホース

ゲージマニホールド

ポンプダウンスイッチ

ストップバルブ

試運転スイッチ(SW4)

ストップバルブ

1. PUH- * * G (1983~1987年販売)

2. PUH(Z)- * * EK (1988~1992年販売)

3. PUH-J * * FK (1993~1995年販売)

4. PU(H)(Z)-J(P) * * GA (1996年~2003年)

製品例

例:EKタイプ例:Gタイプ

例:GAタイプ (冷媒R407C インバーター) 例:HAタイプ例:GAタイプ (冷媒R407C 一定速)

ストップバルブ

チャージホース

ゲージマニホールド

例:FKタイプ

サービスパネルを取りはずした状態

ポンプダウンスイッチ

ストップバルブ

◆ポンプダウンの一般的手順(冷房運転で)と注意事項①下図のように、液側ストップバルブ部のサービスポートに、ゲージマニホールド(圧力計付)を接続し、冷媒

圧力を測定できるようにします。②液側のストップバルブを全閉にします。③ガス側のストップバルブは、あらかじめ半分ほど閉じます。(容易に全閉できるよう準備する)④エアコン運転スイッチ操作で冷房運転します。やがて圧力計指示値が、0.05~0MPa(ゲージ圧力)以下になっ

たら、直ちにガス側ボールバルブを全閉にすると同時に、エアコンを停止します。注) このとき 0MPa(ゲージ圧力)以下での長時間運転は避けてください。⑤上記①項のゲージマニホールドを外し、ボールバルブ部に各々キャップをします。⑥延長配管接続部を取りはずします。 注) 完全にポンプダウンできない機種は現場にてフロン回収を行ってください。

28

ポンプダウンの要領

7.

(1)・当社室外ユニットのポンプダウン作業例

サービスポート(液側)

サービスポート(液側)

高圧側バルブ(赤)閉低圧側バルブ(青)閉

ストップバルブ(ガス側)

ストップバルブ(液側)

図1

図2

図3

図4

図1

図2

図3

図4

◆ポンプダウンスイッチおよび試運転スイッチがない機種例)PUH-**EKモデル

①サービスパネルを開ける。

②ストップバルブ(液側<細いパイプ>、ガス側<太いパイプ> 両方)のキャップをはずす。次にサービスポート液側のキャップをはずす。 →図1

③ゲージマニホールド低圧側をチャージホースでサービスポート液側につなぐ。 →図2

④液側ストップバルブを全閉にする。ガス側ストップバルブは あらかじめ半分ほど閉じる。

⑤元電源ON。

⑥リモコン等で冷房運転。(試運転モード)

⑦ゲージマニホールドの低圧圧力が 0.05~0MP(ゲージ圧力)になったらガス側ストップバルブを閉にする。 →図3,図4

⑧すみやかにエアコンを停止する。(サービスコネクターを外す。又はリモコンスイッチ等で停止させる)

⑨元電源OFF。

⑩ゲージマニホールドのチャージホースをはずす。

⑪外したキャップ等を締め、もとの状態に戻す。

⑫延長配管接続部を取りはずす。

※ボールバルブはストップバルブと呼称しています。

29

ポンプダウンの要領

7.

図5図5

図7図7

図6図6

図8図8

図9図9

ストップバルブ(液側)閉

試運転スイッチ(SW4-1)ON

試運転スイッチ(SW4-1)OFF

ストップバルブ(ガス側)閉

ゲージマニホールド

◆ポンプダウンを試運転スイッチ(SW4-1)で行う場合(冷媒R407C 一定速機種)    例)PUH-**GAモデル

①サービスパネルを開ける。

②液側ストップバルブを全閉。→図5

③ゲージマニホールド低圧側をチャージホースでサービスポート液側につなぐ。 →図6

④室外ユニット制御基板上の試運転スイッチ(SW4-1)をON→図7

⑤ゲージマニホールドの低圧圧力が 0.05~0MP(ゲージ圧力)になったらガス側ストップバルブを閉にする。 →図8

⑥試運転スイッチ(SW4-1)をOFF。 →図9

⑦元電源OFF。

⑧延長配管接続部を取りはずす。

30

ポンプダウンの要領

7.

図10図10

図12図12

図11図11

図13図13

ポンプダウンスイッチ(SW-1)ON

ポンプダウンスイッチ(SWP)ON

PUZ-P・GA形

MPUZ-RP・HA形

ストップバルブ(液側)閉

ストップバルブ(ガス側)閉

ポンプダウンスイッチ(SW-1)OFF

◆ポンプダウンスイッチがある機種

【ポンプダウンスイッチ対象機種】

①サービスパネルを開ける。※

②元電源ON。

③液側ストップバルブを閉にする。

④室外ユニット制御基板上のポンプダウンスイッチ(SW-1)をON。 →図10 またはポンプダウンスイッチ(SWP)を押す。 →図11  (フロン回収運転は2分前後で自動的に停止します。)

⑤すみやかにガス側ストップバルブを閉にする。 →図12

⑥ポンプダウンスイッチ(SW-1)をOFF。 →図13 ポンプダウンスイッチ(SWP)の場合は、OFFする必要はありません。

⑦元電源OFF。

⑧延長配管接続部を取りはずす。

※冷媒回収を行う前にまず室外ユニット制御基板上の「機能切替 スイッチ(SW5)」が、全てOFFになっていることを確認ください。

シリーズ 対象機種パワーインバーター(冷媒R407C) PUZ-P・GA(2)

PUZ-RP・HAMPUZ-RP・HA(2)リプレースインバーター

ワイドリプレースインバーターMPUZ-P・HA(2)(3)(4)(5)(6)MPU-P・HA2(3)(4)(5)(6)

MPUZ-ERP・HA7/KAMPU(Z)-RP・HA7

スリムインバーター

MPU(H)-P・HA

MPUZ-WRP・HA(2)(3)(4)(5)(6)

一定速スリムERスリムR

31

冷媒配管設計

8.

8. 冷媒配管設計

◆既設配管施工手順・ 既設配管利用の際には、現状の状況を確認の上、下記手順で施工願います。

既設配管の外径・肉厚が基準を満足か?

※ツインで、三菱純正の分配管(マルチディストリビュータ'89年以降の製品)を使用していない場合は、

分配管を当社製品に変更。

既設エアコンが運転可能

新設エアコンを既設配管に接続フレアをR410A用寸法に再加工<ガス漏れ防止>

既設配管径が標準サイズ

気密試験・真空乾燥、(冷媒追加充填)、ガス漏れチェック

試運転

既設配管の再利用不可新規配管で施工してください。

冷媒回収装置を使用して冷媒を回収

既設エアコンを配管から取外す。

冷房運転を約30分実施後、ポンプダウンを実施

YesNo

No

Yes

No

Yes

No

重 要

重 要

重要異径ジョイント、またはロウ付にてサイズ変更

下記の場合は必ず、室外ユニット制御基板上のスイッチSW8-1をON側に変更してください。

①P40~P63形でサイズが大きいガス管 (φ15.88)を使用する場合②P224・P280形でサイズが大きいガス管 (φ28.58・φ31.75)を使用し、室外ユニット を室内ユニットよりも下に設置する場合

重 要

注1

注1) マルチディストリビュータ以外でも分配管の   設計圧力がエアコンの設計圧力以上で、分岐   後の配管(枝管)が水平の場合には   使用可能です。

スリムERの場合

ガス・石油ヒートポンプ式既設配管の場合既設エアコンを配管から取外し、洗浄装置で配管を洗浄。※窒素ブローでは、不純物を除去できません。※スリムER【P40~P80形】,スリムR【P40~P140形】は、ガス・石油ヒートポンプ式の既設配管を再利用することができません。新規配管で施工してください。

<スリムER/スリムRの場合>

◆別売部品 形名PAC-SG72RJPAC-SG73RJPAC-SG74RJPAC-SG75RJ

A(ユニット側)φ6.35φ9.52φ12.7φ15.88

B(配管側)φ9.52φ12.7φ15.88φ19.05

C59.566.575.078.5

リプレース異径ジョイント

配管ドライヤ

配管用ドライヤ外形図形名PAC-SG81DRPAC-SG82DRPAC-SG85DR

   仕様液管φ6.35用液管φ9.52用液管φ12.7用

※ドライヤは当社純正品を 使用してください。

※接続パイプ、断熱材付属C

B : 異径配管接続側  (フレアオス)  ※フレアナット付属 A : ユニット接続側(フレアメス)

既設配管を流用する場合、機種によって流用対応可否、リプレース運転等の手順が異なります。詳細は、据付説明書をご覧ください。

(1)・既設冷媒配管の流用

◆既設配管流用年度 形名 既設配管洗浄レス流用 リプレース運転 冷媒量判定 ※ 304 MPUZ-RP・HA(2) ○※ 1 ○  (40 ~ 80 形はリプレース運転不要) ×

05 MPUZ-WRP・HAMPUZ-HRP・HA ○ ○  (40 ~ 80 形はリプレース運転不要) ×

06MPUZ-WRP・HA3/4MPUZ-HRP・HA3/5 ○ ○  (40 ~ 80 形はリプレース運転不要) ×

MPUZ-WRP・HA5 ○ ○  (40 ~ 63 形はリプレース運転不要) ×

07 MPUZ-WRP・HA6MPUZ-HRP・HA6 ○ ○  (40 ~ 63 形はリプレース運転不要) ○

08MPUZ-ERP・HA7/KAMPUZ-HRP・HA7 ○ 不要 ○

(リモコンからも可能)MPUZ-RP・HA7 ○ 不要 ×

※ 1 圧縮機故障などで、冷凍機油が汚れている場合は、既設配管流用不可。※ 2 事前に室外ユニットの据付説明書にて、既設配管の配管径・肉厚が流用可能かご確認ください。※ 3 冷媒量判定機能については、46 頁を参照してください。

リプレース異径ジョイント外形図

32

冷媒配管設計

8.

◆スリムER

30m チャージレス仕様です。30m を超える配管時の現地での追加充填量については、下表をご覧ください。スリム R(P40 ~ 160 形)は、20m チャージレスです。

◆スリムR(P40 ~ P160 形:20m チャージレス、P224・P280 形:30m チャージレス)

◆スリムR冷房専用(P40 ~ P160 形:20m チャージレス)

MPUZ-ERP40~56(S)HA7形MPUZ-ERP63(S)HA7形MPUZ-ERP80(S)HA7形MPUZ-ERP112HA7形MPUZ-ERP140,160KA形MPUZ-ERP224KA形MPUZ-ERP280KA形

50m以下

75m以下※1

120m以下※2

2.3kg2.4kg3.4kg4.3kg4.9kg6.5kg7.7kg

標準(1:1)

0.2kg

0.6kg

0.6kg

0.9kg1.1kg

0.4kg

1.2kg

1.2kg

1.8kg2.2kg

1.8kg

2.7kg3.3kg

3.6kg4.4kg

2.4kg

追加充填量を下式にて算出

タイプ 室外ユニット形名 許容配管長

本体充填冷媒量

30mを超える配管時の追加冷媒量31m~40m以下 76m~120m以下※341m~50m以下 51m~60m以下 61m~70m以下 71m~75m以下

MPUZ-ERP80HA7形MPUZ-ERP112HA7形MPUZ-ERP140,160KA形MPUZ-ERP224KA形MPUZ-ERP280KA形

50m以下75m以下※1

120m以下※2

3.4kg4.3kg4.9kg6.5kg7.7kg

0.6kg

0.6kg

0.9kg1.1kg

1.2kg

1.2kg

1.8kg2.2kg

1.8kg

2.7kg3.3kg

3.6kg4.4kg

2.4kg

タイプ 室外ユニット形名 許容配管長

本体充填冷媒量

30mを超える配管時の追加冷媒量31m~40m以下 76m~120m以下※341m~50m以下 51m~60m以下 61m~70m以下 71m~75m以下

同時ツイントリプルフォー 追加充填量を

下式にて算出※1.既設配管を洗浄レスで利用する場合には50m以下。 ※2.既設配管を洗浄レスで利用する場合には70m以下。

70m時追加チャージ量P224形P280形

3.6kg4.4kg

液管サイズφ12.7の総長(m)x0.11(kg/m)

液管サイズφ9.52の総長(m)x0.09(kg/m)

液管サイズφ9.52の総長(m)x0.06(kg/m)

液管サイズφ6.35の総長(m)x0.02(kg/m)+ + + -P224,P280形

追加充填量(kg)=3.6(kg)

以下の要領で追加充填量を算出してください。ただし、算出した追加充填量が「70m追加チャージ量」より少なくなる場合は、「70m追加チャージ量」を追加充填してください。

主管 枝管

●P224・P280形で総配管長が70mを超える場合の追加充填量

MPUZ-RP40(S)HA7形MPUZ-RP45~56(S)HA7形MPUZ-RP63(S)HA7形MPUZ-RP80(S)HA7形MPUZ-RP112HA7形MPUZ-RP140HA7形MPUZ-RP160HA7形MPUZ-RP224HA7形MPUZ-RP280HA7形

30m以下30m以下30m以下30m以下50m以下50m以下50m以下

1.3kg1.7kg1.8kg2.5kg2.7kg3.8kg4.1kg5.8kg7.1kg

標準(1:1)

0.2kg0.2kg0.2kg0.6kg0.6kg0.6kg0.6kg追加不要追加不要

1.2kg1.2kg1.2kg0.9kg1.2kg

1.8kg1.8kg1.8kg1.8kg2.4kg

2.7kg3.6kg

3.6kg4.8kg

タイプ 室外ユニット形名 許容配管長

本体充填冷媒量

追加冷媒量21m~30m以下 31m~40m以下 41m~50m以下 51m~60m以下 61m~70m以下

70m以下

70m以下

MPUZ-RP80(S)HA7形MPUZ-RP112HA7形MPUZ-RP140HA7形MPUZ-RP160HA7形MPUZ-RP224HA7形MPUZ-RP280HA7形

30m以下50m以下50m以下50m以下

2.5kg2.7kg3.8kg4.1kg5.8kg7.1kg

0.6kg0.6kg0.6kg0.6kg追加不要追加不要

1.2kg1.2kg1.2kg0.9kg1.2kg

1.8kg1.8kg1.8kg1.8kg2.4kg

2.7kg3.6kg

3.6kg4.8kg

タイプ 室外ユニット形名 許容配管長

本体充填冷媒量

追加冷媒量

同時ツイントリプルフォー

21m~30m以下 31m~40m以下 41m~50m以下 51m~60m以下 61m~70m以下

MPU-RP40(S)HA7形MPU-RP45~56(S)HA7形MPU-RP63(S)HA7形MPU-RP80(S)HA7形MPU-RP112HA7形MPU-RP140HA7形MPU-RP160HA7形

30m以下30m以下30m以下30m以下50m以下50m以下50m以下

1.3kg1.7kg1.8kg2.5kg2.7kg3.8kg4.1kg

標準(1:1)

0.1kg0.1kg0.1kg0.3kg0.3kg0.3kg0.3kg

0.6kg0.6kg0.6kg

0.9kg0.9kg0.9kg

タイプ 室外ユニット形名 許容配管長

本体充填冷媒量

追加冷媒量21m~30m以下 31m~40m以下 41m~50m以下

MPU-RP80(S)HA7形MPU-RP112HA7形MPU-RP140HA7形MPU-RP160HA7形

30m以下50m以下50m以下50m以下

2.5kg2.7kg3.8kg4.1kg

0.3kg0.3kg0.3kg0.3kg

0.6kg0.6kg0.6kg

0.9kg0.9kg0.9kg

タイプ 室外ユニット形名 許容配管長

本体充填冷媒量

追加冷媒量

同時ツイントリプルフォー

21m~30m以下 31m~40m以下 41m~50m以下

(2)・冷媒追加チャージ情報

33

冷媒配管設計

8.

◆1:1システム

スリムER

P40~P63(S)形

P80(S)形

P112~P160形

液管(mm)

外径肉厚外径肉厚

ガス管(mm)

φ9.52t0.8□

30m 注1[30m 注1]

φ12.7t0.8

標準サイズ50m[30m]□10m[10m]

φ15.88t1.0○注230m

[30m]○10m

[10m]

φ12.7t0.8△30m

[20m]□30m

[30m]

φ15.88t1.0△注230m[20m]標準サイズ50m[30m]標準サイズ50m 注3[30m]

φ19.05t1.0

○50m

[30m]

φ15.88t1.0

△30m[20m]△50m[20m]

φ19.05t1.0

△50m

[20m]

注1.P56,P63形の場合10mとなります。注2.室外ユニット制御基板上のスイッチSW8-1をON側に変更が必要です。注3.新規配管の場合75mとなります。

<最大配管長制約(P40~P160形)>φ6.35t0.8

φ9.52t0.8

φ12.7t0.8

P224形

P280形

液管(mm)

外径肉厚外径肉厚

ガス管(mm)

φ19.05t1.0□20m[20m]□20m[20m]

φ22.2t1.0□50m[30m]□50m[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m 注1[30m]○70m

[30m]

φ28.58t1.0○SW70m

[30m]○SW70m

[30m]

φ19.05t1.0□20m[20m]□20m[20m]

φ22.2t1.0□50m

[30m]□50m

[30m]

φ25.4t1.0○70m[30m]標準サイズ70m 注1[30m]

φ28.58t1.0○SW70m

[30m]○SW70m

[30m]

φ28.58t1.0△SW50m[20m]△SW50m[20m]

φ31.75t1.1△SW50m 注2[20m]△SW50m 注2[20m]

φ25.4t1.0△50m[20m]△50m[20m]

φ22.2t1.0

50m[20m]

50m[20m]

注1.新規配管の場合120mとなります。注2.φ31.75を使用する場合、暖房運転の使用室外温度範囲は、-11~21℃(乾球温度)となります。※φ22.2以上の配管がO材の場合、1/2HまたはH材に変更が必要です。 P280形にてφ19.05の配管がO材(肉厚1.0mm)は使用できません。 O材の肉厚1.2mmまたは1/2H、H材を使用してください。 

<最大配管長制約(P224,P280形)>φ9.52t0.8

φ12.7t0.8

φ15.88t1.0

70m[30m]

○SW

SW:室外ユニットを室内ユニットよりも下に  設置している場合は、室外ユニット制御  基板上のスイッチSW8-1をON側に変更が必要

最大配管長チャージレス対応配管長

符号説明

○ : 対応可能□ : 冷房能力が標準配管径よりも低下△ : 配管長が20m超過時、冷媒の追加が必要  : 冷房能力が低下かつ  20m超過時、冷媒の追加が必要

能力値の補正配管長に応じ、冷房能力及び暖房能力が低下します。能力線図により算出してください。ガス配管径が標準の径よりワンランクダウンした場合、正規配管径と比較し冷房能力が低下します。ガス配管径が標準の径よりワンランクダウンした場合の能力線図により算出してください。補足:配管相当長(m)=配管実長(m)+ベンド数× 0.3(m)

(A) 標準サイズの場合(液管φ 9.52/ ガス管φ15.88)  ・条件 配管実長 30m、ベンド数 5 ヶ所 1)配管相当長 30m+0.3 × 5=31.5m 2)能 力 補 正 「8. 冷媒配管設計 (4) 配管長による能力変化」 項 図 1 による 3)能   力 冷房能力=定格冷房能力× 0.942 暖房能力=定格暖房能力× 0.984 注) ベンド数,高低差の制限は、据付説明書を参照してください。

P80形の場合の計算例

※ P280 形にて、φ19.05 の配管が O 材(肉厚 1.0mm)は使用できません。O 材の肉厚 1.2mm または 1/2H、H 材を使用してください。

(3)・異径配管対応範囲

34

冷媒配管設計

8.

◆同時ツイン・トリプル・フォーシステム【同時ツイン】

P80ツイン(P40×2)能 力φ6.35φ12.7

φ9.52φ15.88標準サイズ50m[30m]○50m[30m]

φ9.52φ15.88標準サイズ50m 注1[30m]○50m[30m]

φ9.52φ15.88

標準サイズ50m 注1[30m]

φ9.52φ19.05○50m

[30m]○50m

[30m]

φ9.52φ19.05

○50m[30m]

φ12.7φ19.05△50m

[20m]△50m

[20m]

φ12.7φ19.05

△50m[20m]

P112ツイン(P56×2) P140ツイン(P71×2)・P160ツイン(P80×2)

φ6.35

φ12.7

φ9.52

φ15.88

液管

ガス管

液管

ガス管

液管ガス管

枝管径(mm)[B, C]

主管径(mm)[A]

注1.新規配管の場合75m

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

標準サイズ注170m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

50m[20m]

50m[20m]

50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]

□ 20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

標準サイズ注170m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

50m[20m]

50m[20m]

50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

主管径(mm)[A]

枝管径(mm)[B,C]

液管

ガス管

能力

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

φ9.52

φ15.88

φ9.52

φ19.05

φ12.7

φ19.05

φ9.52

φ19.52 φ22.2 φ25.4 φ28.58 φ19.05 φ22.2 φ25.4 φ28.58 φ22.2 φ25.4 φ28.58 φ31.75 φ19.05 φ19.05φ28.58 φ28.58φ22.2 φ22.2φ25.4 φ25.4 φ28.58 φ31.75φ22.2 φ25.4

φ12.7 φ15.88 φ9.52 φ12.7注3

φ15.88P224ツイン(P112×2) P280ツイン(P140×2)

注1.新規配管の場合120m注2.φ31.75を使用する場合、暖房運転の使用室外温度範囲は、-11~21℃(乾球温度)となります。注3.P280形にてφ19.05のO材(肉厚1.0㎜)は使用できません。O材の肉厚1.2mmまたは1/2H、H材を使用してください。

〈主管・枝管〉

〈符号説明〉

図は同時フォーを示します。

室外機

室内機

室内機

枝管B

枝管C

主管A分配管

室内機枝管D 室内機

室内機枝管E

70m[30m]

○SW

SW:室外ユニットを室内ユニットよりも下に  設置している場合は、室外ユニット制御  基板上のスイッチSW8-1をON側に変更が必要

最大配管長チャージレス対応配管長

○ : 対応可能□ : 冷房能力が標準配管径よりも低下△ : 配管長が20m超過時、冷媒の追加が必要  : 冷房能力が低下かつ  20m超過時、冷媒の追加が必要

外径(mm)肉厚(mm)

φ6.350.8

φ9.520.8

φ12.70.8

φ15.881.0

φ19.051.0

φ22.21.0

φ25.41.0

φ28.581.0

φ31.751.1

配管径と肉厚

φ22.2以上の配管がO材の場合は、1/2HまたはH材に変更が必要。P280形にてφ19.05の配管がO材の場合は、1/2HまたはH材に変更が必要。

【同時トリプル】

【同時フォー】

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C])制約(P80~ P160形)>

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C])制約(P224,P280形)>

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C]+[D])制約(P160,P224形)>

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C]+[D]+[E])制約(P224,P280形)>

主管径(mm)[A]

枝管径(mm)[B,C,D]

液管

ガス管

能力

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

φ6.35

φ12.7

φ9.52

φ15.88

φ9.52

φ19.05

φ12.7

φ19.05

標準サイズ注150m[30m]

○50m[30m]

○50m[30m]

○50m[30m]

φ12.7

△50m[20m]

△50m[20m]

φ9.52 φ15.88 φ19.05φ19.05 φ19.05 φ22.2 φ25.4 φ28.58 φ28.58 φ28.58 φ31.75φ19.05 φ22.2 φ22.2φ25.4 φ25.4

P160トリプル(P56×3)

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

標準サイズ注270m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

50m[20m]

50m[20m]

50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW注350m[20m]△SW注350m[20m]△SW注350m[20m]

φ9.52 φ12.7 φ15.88P224トリプル(P80×3)

注1.新規配管の場合75m注2.新規配管の場合120m注3.φ31.75を使用する場合、暖房運転の使用室外温度範囲は、-11~21℃(乾球温度)となります。

主管径(mm)[A]

枝管径(mm)[B,C D,E]

液管

ガス管

能力

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

φ6.35

φ12.7

φ9.52

φ15.88

φ9.52

φ19.05

φ12.7

φ19.05

φ9.52

φ19.52 φ22.2 φ25.4 φ28.58 φ28.58 φ28.58 φ28.58 φ28.58 φ28.58 φ31.75φ19.05 φ19.05φ31.75φ19.05 φ22.2 φ22.2 φ22.2 φ22.2 φ22.2φ25.4 φ25.4 φ25.4 φ25.4 φ25.4

φ12.7 φ15.88 φ9.52注3

φ12.7 φ15.88P224フォー(P56×4) P280フォー(P71×4)

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

標準サイズ注170m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

50m[20m]

50m[20m]

50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□20m[20m]

□50m[30m]

□50m[30m]

□50m[30m]

標準サイズ注170m[30m]○70m[30m]

○70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

○SW70m[30m]

50m[20m]

50m[20m]

50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW50m[20m]

△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]△SW注250m[20m]

注1.新規配管の場合120m注2.φ31.75を使用する場合、暖房運転の使用室外温度範囲は、-11~21℃(乾球温度)となります。注3.P280形にてφ19.05のO材(肉厚1.0㎜)は使用できません。O材の肉厚1.2mmまたは1/2H、H材を使用してください。

35

冷媒配管設計

8.

能力値の補正 室外~室内の最遠配管長で、延長配管長による能力ダウンを算出してください。

 ・条件 既設配管使用 ・主管:液管φ 12.7 /ガス管φ 19.05 配管実長(A)20m ・枝管:液管φ 9.52 /ガス管φ 15.88 配管実長(B)10m +(C)15m 1)最遠配管長 20m + 15m = 35m ベンド数 10 ヶ所 2)配管相当長 35m + 0.3 × 10 = 38m 3)能 力 補 正 主管のガス管φ 19.05 は標準サイズφ 15.88 より 1 ランクアップしているので  「8. 冷媒配管設計 (4)配管長による能力変化」 項 図 1 を使用する。 4)能   力 冷房能力=定格冷房能力× 0.89 暖房能力=定格暖房能力× 0.98  注)ベンド数 , 高低差の制限は、据付説明書を参照してください。

室内P71× 2台 室外P140の同時ツインシステムの計算例

●液配管径が標準径の場合は、(2)冷媒追加チャージ情報 項 を参照してください。 ●液配管径が標準径よりワンランクアップする場合は、表 1、表 2 で追加冷媒量を算出してください。

表1. <液管サイズアップ時の追加冷媒量(シングル)>

表2. <液管サイズアップ時の追加冷媒量(同時ツイン・同時トリプル・同時フォー)>

但し、△W≦0の場合は冷媒追加不要 L1:液管 φ 15.88 の配管長(m)  L2:液管 φ 12.7 の配管長(m) L3:液管 φ 9.52 の配管長(m)  L4:液管 φ 6.35 の配管長(m)

能力P40~P63(S)P80~P160

P224・P280

液管径φ9.52φ12.7

φ15.88

20m超過時の追加冷媒量1mあたり60g追加1mあたり100g追加

追加冷媒量△W(g)=180×配管長(m)-3000但し、△W≦0の場合は冷媒追加不要

能力P80~P160P224,P280

     配管総延長(主管+枝管)が20mを超える場合追加冷媒量△W(g)=(100×L2)+(60×L3)+(30×L4)-2000追加冷媒量△W(g)=(180×L1)+(120×L2)+(90×L3)+(30×L4)-3000

◆1:1システム

P40~P63(S)形

P80(S)形

P112形

P140,P160形

液管(mm)

外径肉厚外径肉厚

ガス管(mm)

φ9.52t0.8□

20m 注1[20m]

φ12.7t0.8

標準サイズ30m[20m]□10m[10m]

φ15.88t1.0○20m[20m]○10m[10m]

φ12.7t0.8△20m

[10m]□20m

[20m]

φ15.88t1.0△20m

[10m]標準サイズ30m

[20m]標準サイズ50m

[20m]標準サイズ50m

[20m]

φ19.05t1.0

○50m[20m]○50m[20m]

φ15.88t1.0

△20m

[10m]△25m

[10m]△30m

[10m]

φ19.05t1.0

△25m[10m]△30m[10m]

注1.P56,P63形の場合[10m]となります。

<最大配管長制約(P40~P160形)>φ6.35t0.8

φ9.52t0.8

φ12.7t0.8

P224形

P280形

液管(mm)

外径肉厚外径肉厚

ガス管(mm)

φ22.2t1.0□50m

[30m]□50m

[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m

[30m]○70m

[30m]

φ28.58t1.0○70m

[30m]○70m

[30m]

φ25.4t1.0△50m[20m]標準サイズ70m[30m]

φ28.58t1.0△50m[20m]○70m[30m]

φ28.58t1.0△40m

[20m]△45m

[20m]

φ31.75t1.1△40m[20m]△45m[20m]

φ25.4t1.0△40m

[20m]△45m

[20m]

※φ22.2以上の配管がO材の場合、1/2HまたはH材に変更が必要です。

<最大配管長制約(P224,P280形)>φ9.52t0.8

φ12.7t0.8

φ15.88t1.0

φ22.2t1.0

50m[20m]□50m

[30m]

φ22.2t1.0

40m[20m]

45m[20m]

70m[20m]

最大配管長チャージレス対応配管長

符号説明○ : 対応可能□ : 冷房能力が標準配管径よりも低下△ : 配管長が20m(P40~160形の場合:10m)超過時、  冷媒の追加が必要  : 冷房能力が低下かつ  20m超過時、冷媒の追加が必要

※ガス管サイズアップ時の冷媒追加不要。

スリムR

◆冷媒量の調整

36

冷媒配管設計

8.

◆冷媒量の調整●液配管径が標準径の場合は、(2)冷媒追加チャージ情報 項 を参照してください。●液配管径が標準径よりワンランクアップする場合は、表 3、表 4 で追加冷媒量を算出してください。表3. <液管サイズアップ時の追加冷媒量(シングル)>

表4. <液管サイズアップ時の追加冷媒量(同時ツイン・同時トリプル)>能力P80~P160形P224,P280形

                追加冷媒量追加冷媒量△W(g)=(100×L2)+(60×L3)+(30×L4)-2000追加冷媒量△W(g)=(180×L1)+(120×L2)+(90×L3)+(30×L4)-3000

配管総延長(主管+枝管)が10mを超える場合配管総延長(主管+枝管)が20mを超える場合

能力MPUZ-RP40~P63(S)HA7MPUZ-RP80(S)HA7MPUZ-RP112HA7MPUZ-RP140,P160HA7MPU-RP40~P63(S)HA7MPU-RP80(S)HA7MPU-RP112HA7MPU-RP140,P160HA7MPUZ-RP224HA7MPUZ-RP280HA7

液管径φ9.52φ12.7φ12.7φ12.7φ9.52φ12.7φ12.7φ12.7φ15.8φ15.8

最大配管長20m20m25m30m20m20m25m30m40m45m

チャージレス10m10m10m10m10m10m10m10m20m20m

1mあたり60g追加1mあたり100g追加1mあたり100g追加1mあたり100g追加1mあたり30g追加1mあたり50g追加1mあたり50g追加1mあたり50g追加

追加冷媒量

配管総延長が10mを超える場合

配管総延長が20mを超える場合

追加冷媒量△W(g)=180×配管長(m)-3000但し、△W≦0の場合は冷媒追加不要

◆同時ツイン・トリプル・フォーシステム【同時ツイン】

【同時トリプル】

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C])制約(P80~ P160形)>

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C]+[D])制約(P160形)>

P80ツイン(P40×2)能 力φ6.35φ12.7

φ9.52φ15.88標準サイズ30m[20m]○30m[20m]

φ9.52φ15.88標準サイズ50m

[20m]○50m

[20m]

φ9.52φ15.88

標準サイズ50m[20m]

φ9.52φ19.05○50m[20m]○50m[20m]

φ9.52φ19.05

○50m

[20m]

φ12.7φ19.05△25m

[10m]△25m

[10m]

φ12.7φ19.05

△30m

[10m]

P112ツイン(P56×2) P140ツイン(P71×2)・P160ツイン(P80×2)

φ6.35

φ12.7

φ9.52

φ15.88

φ12.7

φ19.05

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

液管ガス管

枝管径(mm)[B, C]

主管径(mm)[A]

能 力φ9.52φ15.88標準サイズ50m

[20m]○50m

[20m]

φ9.52φ19.05○50m[20m]○50m[20m]

φ12.7φ19.05△30m[10m]△30m[10m]

P160トリプル(P56×3)

φ6.35

φ12.7

φ9.52

φ15.88

φ12.7

φ19.05

液管

ガス管

液管

ガス管

液管

ガス管

液管ガス管

枝管径(mm)[B,C,D]

主管径(mm)[A]

但し、△W≦0の場合は冷媒追加不要 L1:液管 φ 15.88 の配管長(m)  L2:液管 φ 12.7 の配管長(m) L3:液管 φ 9.52 の配管長(m)  L4:液管 φ 6.35 の配管長(m)

※ガス管サイズアップ時の冷媒追加不要。

φ22.2t1.0

□50m[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

φ22.2t1.0

50m[20m]

φ25.4t1.0

△50m[20m]

φ28.58t1.0

△50m[20m]

φ22.2t1.0

40m[20m]

φ25.4t1.0

△40m[20m]

φ28.58t1.0

△40m[20m]

φ31.75t1.1

△40m[20m]

φ22.2t1.0

□50m[30m]

φ25.4t1.0

○70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

φ22.2t1.0

□50m[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

φ22.2t1.0

45m[20m]

φ25.4t1.0

△45m[20m]

φ28.58t1.0

△45m[20m]

φ31.75t1.1

△45m[20m]

主管径(mm)[A]

枝管径(mm)[B,C]

液管

ガス管

能力

液管

ガス管

φ9.52

φ15.88

φ9.52外径肉厚外径肉厚

t0.8 t0.8 t1.0 t1.0t0.8 t0.8φ12.7 φ15.88 φ9.52 φ12.7 φ15.88

P224ツイン(P112×2) P280ツイン(P140×2)<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C])制約(P224,P280形)>

<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C]+[D])制約(P224形)>

φ22.2t1.0

□50m[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

φ22.2t1.0

50m[20m]

φ25.4t1.0

△50m[20m]

φ28.58t1.0

△50m[20m]

φ22.2t1.0

40m[20m]

φ25.4t1.0

△40m[20m]

φ28.58t1.0

△40m[20m]

φ31.75t1.1

△40m[20m]

主管径(mm)[A]

枝管径(mm)[B,C,D]

液管

ガス管

能力

液管

ガス管

φ9.52

φ15.88

φ9.52外径肉厚外径肉厚

t0.8 t0.8 t1.0φ12.7 φ15.88

P224トリプル(P80×3)

【同時フォー】<最大配管長(主管 [A]+枝管 [B]+[C]+[D]+[E])制約(P224,P280形)>

φ22.2t1.0

□50m[30m]

□50m[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m[30m]

○70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

○70m[30m]

φ22.2t1.0

50m[20m]

50m[20m]

φ25.4t1.0

△50m[20m]

△50m[20m]

φ28.58t1.0

△50m[20m]

△50m[20m]

φ22.2t1.0

40m[20m]

40m[20m]

φ25.4t1.0

△40m[20m]

△40m[20m]

φ28.58t1.0

△40m[20m]

△40m[20m]

φ31.75t1.1

△40m[20m]

△40m[20m]

φ22.2t1.0

□50m[30m]

φ25.4t1.0

○70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

φ22.2t1.0

□50m[30m]

φ25.4t1.0

標準サイズ70m[30m]

φ28.58t1.0

○70m[30m]

φ22.2t1.0

45m[20m]

φ25.4t1.0

△45m[20m]

φ28.58t1.0

△45m[20m]

φ31.75t1.1

△45m[20m]

主管径(mm)[A]

枝管径(mm)[B,C,D,E]

液管

ガス管

能力

液管

ガス管

φ6.35

φ12.7

液管

ガス管

φ9.52

φ15.88

φ9.52外径肉厚外径肉厚

t0.8 t0.8 t1.0 t1.0t0.8 t0.8φ12.7 φ15.88 φ9.52 φ12.7 φ15.88P224フォー(P56×4) P280フォー(P71×4)

37

冷媒配管設計

8.

◆MPUZ-ERP40~ 63HA7形(ガス管径が 1 ランクダウン時) <図2>

◆MPUZ-ERP40~ 160HA7/ KA形(通常配管) <図1>

配管相当長[m]= 実長[m]+ 0.3[m]× ベンド数

< 注意 > ● MPUZ-ERP112 ~ 160HA7/KA 形のガス管径の 1 ランクダウンは、できません。 ● MPUZ-ERP40 ~ 56(S)HA7,MPUZ-ERP112 ~ 160HA7/KA 形のガス管径が 1 ランクアップ時は、  標準サイズの能力線図 < 図 1> により算出してください。      (MPUZ-ERP63,80(S)HA7 形のガス管径の 1 ランクアップはできません。)

80

85

90

95

100

7.5

配管相当長[m]

能力比[%]

暖房冷房

P40~63形(φ9.52)

P40,45形(φ9.52)

P50形(φ9.52)

P56形(φ9.52)

P63形(φ9.52)

2010 15 25 30 35

80

85

90

95

100

配管相当長[m]

能力比[%]

暖房冷房

P80形(φ12.7)

P80形(φ12.7)

P80形(φ15.88)

7.5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55

7.5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80

配管相当長[m]

P40・45形

能力比[%]

70

75

80

85

90

95

100

P40~160形(P40~80形は55m以下)

P50・80形

P56・112形(P40~80形は55m以下)

P140形

P160形

P63形

暖房冷房

◆MPUZ-ERP80HA7形(ガス管径が 1 ランクダウン時) <図3>

(4)・配管長による能力変化

38

冷媒配管設計

8.

70

75

80

85

90

95

100

7.5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55

配管相当長[m]

能力比[%]

冷房P224形(φ22.2)

冷房P280形(φ22.2)

暖房P224, 280形(φ22.2)暖房冷房

◆MPUZ-ERP224,280KA形、MPUZ-RP224,280HA7形(ガス管径が 1 ランクダウン時) <図5>

◆MPUZ-ERP224,280KA形(ガス管径が 2 ランクダウン時) <図6>

70

75

80

85

90

95

100

7.5 10 15 20 25

配管相当長[m]

能力比[%]

冷房P224形(φ19.05)

冷房P280形(φ19.05)

暖房P224, 280形(φ19.05)暖房冷房

70

75

80

85

90

95

100

7.5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100105110115120125

配管相当長[m]

能力比[%]

P224形

P280形

暖房P224・280形

暖房冷房

◆MPUZ-ERP224,280KA形、MPUZ-RP224,280HA7形(通常配管) <図4>

※ MPUZ-RP224,P280HA7 は 70 m以下

スリム R:P224・P280 形ガス管φ 19.05 は使用できません

スリムER:P280形ガス管φ19.05は、O 材の肉厚 1.2 ㎜または1/2H、H 材を使用してください。

39

冷媒配管設計

8.

◆MPU(Z)-RP40~ 63HA7形(ガス管径が 1 ランクダウン時) <図8>

◆MPU(Z)-RP80HA7形(ガス管径が 1 ランクダウン時) <図9>

※MPUZ-RP・HA7形のみ

80

85

90

95

100

7.5 10 15 20 25 30 35

配管相当長[m]

能力比[%]

暖房冷房

P50形(φ9.52)

P40~63形(φ9.52)

P40,45形(φ9.52)

P56形(φ9.52)

P63形(φ9.52)

80

85

90

95

100

7.5 10 15 20 25 30 35

配管相当長[m]

能力比[%]

暖房冷房

P80形(φ12.7)

P80形(φ15.88)

P80形(φ12.7)

※MPUZ-RP・HA7形のみ

80

85

90

95

100

7.5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55

配管相当長[m]

能力比[%]

P40.45形

P50.80形

P63形

注:P40~80形の許容配管相当長は35m以下です。

暖房冷房

P160形

P140形

P56形(35m以下)P112形

P40~160形(P40~80形は35m以下)

※MPUZ-RP・HA7形のみ

◆MPU(Z)-RP40~ 140HA7形(通常配管径) <図7>

40

ドレン配管工事

9.

9. ドレン配管工事(1)・ドレン配管工事要領

①ドレン配管工事●ドレン配管は必ず1/100以上の下り勾配、横引き長さは20m以内にしてください。●ドレン配管は硬質塩ビパイプ(一般管)を使用し、接続部は、塩ビ系接着剤にて漏れのないよう接着してください。●ドレンパイプには、必ず市販の断熱材(発泡ポリエチレン比重0.03kg/m3、肉厚9mm以上)を巻いてください。●ユニット近傍に支持金具を設けてください。

③ドレンアップメカ●ドレンアップメカ内蔵のユニットの天井面よりの高さは機種によって異なりますので、据付説明書にて確認してください。●ドレンアップメカ内蔵の場合でも配管の途中での立上げ、トラップは禁止です。

②集合配管●本体のドレン出口部より約10cm位低い位置に設置してください。●集合配管はVP30程度の配管を使い下り勾配を1/100以上とってください。

【図1】ドレン配管工事

【図3】集合配管

【図2】

【図4】ドレンアップメカ

④排水テスト●ドレン排水テストを行ってください。その際、接続部からの水漏れがないことを確認してください。ドレンアップメカ内蔵のユニット及びオプションでドレンアップメカを組み込んだユニットでは、冷房モードでの試運転によりドレンアップメカが作動することを確認してください。●暖房期の据付の際にも必ず冷房モードでの試運転を実施してください。

1.5m~2m

室内ユニット

室内ユニット

室内ユニット

断熱材

VP30

天井面

できる限り大きくとる (約 10cm)

支持金具

下り勾配1/100以上

下り勾配1/100以上

下り勾配1/100以上

機種により異なる

200以下 ( できる限り短く )

横引き20m以下

※1. ドレン立上げ高さは機種によって異なりますので、据付説明書で確認願います。

現地配管

バンド (大 )バンド ( 大 ) バンド ( 小 )

バンド ( 小 )

フレキホース(出来る限り短く)

20cm以下(出来る限り短く)30cm以下

支持金具支持金具

天井面天井面

※1. ※1.

本体本体

断熱材

断熱材

フレキホース

現地配管

現地配管

水平もしくは若干の上がり勾配

現地配管

現地配管 ※下り勾配1/100以上現地配管※下り勾配1/100以上

① ②

41

ドレン配管工事

9.

(2)・注意事項

⑥悪 臭ドレンパイプを下水溝へ落としこまないでください。悪臭の持込みや熱交換器腐食の原因となります。

⑦強風による水滴飛散強風により水滴が飛散することがないようドレンパイプは、地面までおろすか先端にT字管を設置してください。

悪臭

強風

機器から立上がりまでの距離が長い

梁が障害となりドレン配管の下り勾配がない

①断熱不具合ドレンパイプ全面を断熱材で覆い露出部分をなくしてください。

②横引きの不具合ドレンアップメカ搭載時はドレンの吹出し・逆流の原因となりますので、エアー抜きは設けないでください。

④立上がり下り勾配途中で凸部を設けないでください。

③集合配管集合配管は本体接続パイプより1ランク太いパイプを使用してください。

⑤トラップ横引き途中のトラップはドレン水流れの停滞になります。

エアー抜き( 注 )ドレンアップメカを搭載しているはドレンパイプに内圧がかかりますのでエアー抜きは設けないでください。

42

電気配線設計

10.

10. 電気配線設計(1)・配線工事

◆電気工事の概要

作業区分

担  当

電源配線 アース配線

※グループ運転や集中管理の場合のみ

アドレス設定※

配線のチェック 試運転制御配線●内外接続線●リモコン線

※電気工事士の免許を持った工事店で作業してください。

外線工事

電力会社

内線工事 機器配線

電気工事店

電気工事は次の通り区分されます。電源2次配線

室内ユニット

内外接続線

室外ユニット

アース線機器配線

リモコン

電力量計

漏電遮断器手元開閉器

電源1次配線

外線工事 内線工事

リモコン線

作業区分と担当

作業手順

43

電気配線設計

10.

吹出

吸込

接地④ 

冷媒配管

電源配線①~⑤

 内外接続線(制御線・電源線兼用) ⑦,⑧

ドレン配管

リモコン伝送線⑧~⑩

室内ユニット

室外ユニット

吹出

吸込

F1 F2 F3 F4

◆電気工事上の注意ポイント

* 据付後は、必ず確認してください。

室外ユニット

室内ユニットTB5

TB4

TB1

主リモコン

 冷媒 アドレス =00 (親機)

室外ユニット

室内ユニットTB5

TB4

TB1

従リモコン

 冷媒 アドレス=01 (子機)

TB5

TB4

TB1

 冷媒 アドレス=02 (子機)

室内ユニットTB5

TB4

TB1

 冷媒 アドレス=03 (子機)

標準1:1室外ユニット

室外ユニット

室内ユニット

<グループ制御の場合(A制御)>リモコン内外接続線⑪,⑫

区分

電源工事

制御配線工事

運転前・試運転

各種設定

部位①②

④⑤⑥

不 良 現 象運転しないブレーカーの誤動作

漏電時の発火、感電

誤動作・感電異常停止・運転しない・異常発熱

運転しない(リモコン:E6、室外:EAまたはEb)

運転しない(リモコン:表示なしまたはEb、室外:EAまたはEb)シールドケーブルまたは多芯ケーブルを使用すると異常停止することがあります

運転しない(リモコン:表示なし)

異常停止、運転しない、誤動作(リモコンへの露付き)

運転しないユニットが発生

運転しない(リモコン:E6またはEb、室外:EAまたはEb)

運転しない(リモコン:表示なしまたはEb、室外:EAまたはEb)

異常停止・圧縮機故障

相順は合っていますか、また接続不良はありませんかブレーカー容量は適正ですか

D種接地工事が確実に行なわれていますか配線の端子盤接続部は確実に行なわれていますか

内外接続線径は規定のものを使っていますか

内外接続線の端子盤接続は確実に行なわれていますか

リモコン伝送線には2芯ケーブルを使っていますか

リモコン伝送線の端子盤接続は確実に行なわれていますか

リモコン線工事に電線管を使用した場合、パテによる防水処理をしてありますか

室内ユニット間のわたり配線がされていますか

室外ユニット端子盤の内外接続線(S1、S2、S3)と電源配線(R、S、T)が入れ換わっていませんか

内外接続線が誤配線されていませんか

運転12時間前に電源が投入されていますか

<グループ運転時>

チェック項目

⑪運転しない(リモコン:表示なし) アドレスセットは正しく行われていますか⑫

⑭⑮

漏電遮断器は取付けられていますかインバーター機種の場合、高調波対応品が取り付けられていますか

44

電気配線設計

10.

(2)・工事上の注意事項

●同一電線管に通線●多芯線を使って伝送線と電源線をまとめて配線

配線は、所定のケーブルを使用して確実に接続し、端子接続部にケーブルの外力が伝わらないように固定する。接続や固定が不完全な場合は、発熱、火災等の原因になります。

電気工事は、電気工事士の資格のある方が「電気設備に関する技術基準」「内線規定」及びこの据付工事説明書に従って施工し、必ず専用回路とし、かつ定格の電圧、ブレーカーを使用する。電源回路容量不足や施工不備があると感電、火災等の原因になります。

①端子のゆるみ※特に、複数のリード線を同一端子部に接続する場合は次に注意ください。  ■前提条件

●接続するリード線は2本以内としてください。●3本以上の場合は、だるま端子にカシメ或いは丸形端子などにダブルカシメをしてください。●然り線を使用する場合は丸形端子を電線の先端に接続してください。

 ■線径に差がない場合●線が片寄ると確実な締付けができません。締付けネジの左右に配線してください。

 ■線径に差がある場合●細い方の線が抜けないよう注意ください。

②電圧の高すぎ、または低すぎ ③内外接続線のテレコ

④リモコン線と電源線・内外接続線の接触 ⑤異なる冷媒系のリモコン伝送線をまとめて配線

●端子ネジの締め付けには適正なドライバーを使用してください。小さいサイズのドライバーはネジ頭部を傷め適正な締付けができません。

※図中●●は電線を示す。

電気工事は必ず元電源を切った状態で行ってください。感電、故障や動作不良の原因となります。

No.1 リモコン No.1 室内ユニット

(2芯)

(2芯)

No.2 室内ユニットNo.2 リモコン

※リモコン線と電源線・内外接続線は、 必ず別配線とすること。

警 告

<推奨例>60mm以上

リモコン線用配線

電源線・内外接続線用配線

180V未満220V以上

電源

室外端子台(TB1)

室内端子台(TB4)

室内端子台(TB4)

室外端子台(TB1)

電源

45

電気配線設計

10.

(3) 電源・制御配線図

◆1:1 タイプ ( ヒーターレス )の場合

室外ユニットに電源を取り、制御信号とともに(電源重畳)室内ユニットに供給。

(注 1) 室内ユニットの電源は、内外接続線により、室外ユニットから供給されます。

室外ユニットに電源を取り、室内ユニットに供給。制御信号は電源線とは別の配線で通信。

※内線規程の「1305-1 不平衡負荷の制限」により、不平衡率30%以内に入らない場合は、本配線パターンとすることはできません。

室内ユニットと室外ユニットに電源を別々に供給。制御信号は別の配線で通信。

工場出荷状態 制御線・電源線分離方式<配線リプレースキット中継コネクタの差し替え>

室内ユニット 室内ユニット

室外ユニット室外ユニット

(工場出荷状態)

基板 基板

電源へ 電源へ

制御・電源 電源2本 2本

制御

3本

MPE-RP224・280BA3形は、室内送風機用三相電源が必要です。

電源配線の仕様(電源線太さ、漏電遮断器、手元開閉器等の容量など)については、カタログ、据付説明書、技術資料にてご確認ください。

A 制御線・電源線兼用方式(電源重畳方式)

B 制御線・電源線分離方式(室外ユニットより室内ユニットに電源を供給する方式)

C 制御線単独方式(内外別受電方式)

室内ユニットと室外ユニット間の配線は、3つの方式があります。  A 制御線・電源線兼用方式(電源重畳方式)  B 制御線・電源線分離方式(室外ユニットより室内ユニットに電源を供給する方式)  C 制御線単独方式(内外別受電方式) 

46

冷媒量判定運転・試運転

11.

11. 冷媒量判定運転・試運転◆確認項目

◦室内・室外ユニット据付け・配管・配線作業終了後 、 冷媒漏れ・電源・制御線の緩み・極性間違いがないか今一度確認してください。

◦電源が欠相でないこと。◦電源用端子(R,S,T)と大地間を 500V メガーで計って 1.0MΩ以上であることを確認してください。 ※内外接続線用端子(S1,S2,S3)には 500V メガーを絶対かけないでください 。 故障の原因になります。

据付け直後 、 もしくは元電源を切った状態で長時間放置した場合 、 圧縮機に冷媒が溜まることにより 、 絶縁抵抗が数MΩまで低下することがあります 。 絶縁抵抗が小さく 、 漏電ブレーカーが作動する場合は 、 以下の事項を確認ください。①電源を投入し 、4 時間程度経過後 、 絶縁抵抗が復帰するか確認する。電源を投入することにより 、 圧縮機に通電

加熱を行い、圧縮機に溜まった冷媒を蒸発させます。②漏電ブレーカが高調波対応品であるか 、 確認する。

本機はインバー夕ーを装備しており 、 漏電ブレーカーの誤動作を防止するため 、 高調波対応品を使用してください。

絶縁抵抗について

◦圧縮機保護のため運転を開始する 12 時間以上前に電源を入れてください。◦室外ユニットが異常でないこと。(室外ユニットが異常の場合 、 室外制御基板上の LED1 と LED2(点滅表

示)で判定できます。)◦ストッブバルブが液 、 ガス側とも全開であること。◦室外制御基板上の 「 機能切替 SW5」 が全て OFF になっていることを確認ください。◦内外通信立ち上げ完了までに、電源投入から 3 分程度要します。内外通信中は運転出来ません。◦機種により風量設定・停電自動復帰などの機能を切換える必要がある場合は、リモコンによる機能選択を

参照して設定変更してください。以上のことを確認後 、 下記の要領により冷媒量判定運転・試運転を行ってください。

(1)・冷媒量判定運転                 ※冷媒量判定機能搭載機種は31頁参照。

既設配管の冷媒充填時や初期診断にも威力を発揮します。

冷媒量の適正化は、空調を最適な状態で運転するためにとても重要です。適正な冷媒充填量を LED 表示でお知らせする「冷媒量判定機能」は、配管長がわかりづらい既設配管利用時などだけでなく、試運転時の初期診断にも利用でき冷媒量不足による冷暖房能力の低下を防ぎます。

既設配管利用時ケース1

配管新設時・試運転時ケース2

定期点検時ケース3

配管長が不明。冷媒充填量がわからない!

最適な量の冷媒を充填できたかな?

冷媒が不足していないか知りたい。

■冷媒量判定機能の利用ケース

47

冷媒量判定運転・試運転

11.

*1 配管長を調査し、「8. 冷媒配管設計 (2) 冷媒追加チャージ情報」を参照して追加冷媒量を計算して充填し、再度判定を行なってください。

*2 サービス点検キット (別売 ) で判定表示を確認する場合はSW2を右図のように設定してください。

*3 圧縮機停止時に冷媒均圧音 (プシュー )が発生する場合があります。故障ではありません。

*4 配管長がチャージレス長以下の場合、冷媒を追加充填しなくても本判定になる場合があります。

*5 ガス洩れがないことを確認し、適宜冷媒を入れた状態から再度判定を行なってください。再判定時も同じ結果の場合、回路詰まり、バブル閉の可能性があります。原因調査、補修後、適宜冷媒を入れた状態から再度判定を行なってください。

*6 室内温度が高い場合、高圧圧力異常 (猶予 ) や吐出温度異常 (猶予 ) で停止する可能性があります。その場合、室内温度を下げてから再度判定を行なってください。

*7 壁掛形、コンパクトカセット形室内ユニットを接続している場合、工場出荷時の冷媒量かつ配管長が20m以下においては判定条件外と判定する場合があります。

1 2 3 4 5 6

ONOFF

サービス点検キットSW2

①準備

②Dip SW 7-5を ONしてください

③判定結果が出るまでお待ちください

④圧縮機の運転/停止を確認ください LEDの表示を確認ください

下記量を目安に冷媒を充填してください。

⑤冷媒量判定運転は完了です

冷媒量判定運転前に以下のことを準備・確認ください

冷媒量判定運転を開始します

判定結果が出る(LED表示が変わる)まで、下記に定めた時間お待ちください。

確定冷媒量の追加 追加充填回数を減らせます

1分間待った後、再度④の確認を行ない、処置を繰り返してください。

圧縮機が運転を継続している

LED:赤2回点滅点検キット:【 2】

冷媒量は不足です

冷媒量はやや不足です

冷媒量は適量です

異常停止です

LED:赤3回点滅点検キット:【 3】

LED: 赤3秒点灯/3秒消灯

点検キット:【 4】判定条件外です(異常猶予作動)

LED: 赤5秒点灯/1秒消灯

点検キット:異常コードチャージレス

*4

*7

冷媒量は適量です

追加充填有冷媒量は過充填です

LED:緑点滅 点検キット:【 0】

LED:赤5回点滅 点検キット:【 5】

圧縮機が停止した*3

・ 室内ユニット据付、配管配線、真空引き作業終了後、バルブ開け忘れ、冷媒漏れ、電源・制御線の緩み・極性間違いがないか確認後、電源投入してください。・ 室外基板LED表示を確認ください。電源投入時:緑→点灯、赤→点灯  停止時:緑→点灯、赤→消灯・ 冷媒を充填する場合には予めボンベ、はかり、チャージホースを用意し低圧側(暖房時)チャージポートに接続ください。・ 室外基板上のDip SW 7-5がOFFになっていることを確認してください。(ONになっている場合は一旦OFFにしてください。)・ サービス点検キットでも冷媒量判定表示を確認することができます。*2・ 定期点検の際は運転前に室内ユニット設定を確認してください。(風量:強、風向:下向きに設定してください。)

・ 外気温度0℃未満あるいは43℃より高い場合また、室内温度8℃以下の場合は判定条件外です。LED表示は赤5秒点灯/1秒消灯、点検キット表示は【 6】です。・ 外気温度0℃以上43℃以下では圧縮機が自動的に動き出し判定運転を始めます。LED表示は赤1回点滅、点検キット表示は【 1】です。・ 冷媒量判定運転は暖房モードで行ないます。

外気温待時間

10℃未満20分

10℃以上12分

判定不足やや不足

P40~P63200g100g

P80~P160300g120g

P224・P280500g200g

追加量待時間

1kg未満3分

1~2.5kg4分

2.5kg以上5分

・ Dip SW7-5をOFFにしてください。・ 冷媒充填を行なった場合は冷媒ボンベのバルブを閉じた事を確認してください。

明らかに冷媒充填が必要な場合には確実な配管長分の冷媒量を予め追加してください*1。ただし、充填を完了し、判定結果が出た(LED表示が変わった)後、さらに左記時間を待ってから④の確認を行なってください。

冷媒を回収し、適宜冷媒を入れた状態から再度判定を行なってください。

配管長を調査し、「8.冷媒配管設計(2)冷媒追加チャージ情報」を参照して追加冷媒量を計算して充填してください。

(1)LED緑3回点滅、赤1回点滅は冷媒不足異常、LED緑3回点滅、赤2回点滅は低圧圧力異常です。*5

(2)その他点検コードに従い異常原因の調査対応を行なってください。

・ 冷媒の不足が大きく、真空に近い運転が数分続いた場合、約5分で不足判定する場合があります。・ P224・280では室内温度が32℃より高い場合には、判定までに約20分要します。*6

《室外ユニット制御基板からの診断》外気温度が0℃未満あるいは43℃より高い場合また、室内温度8℃以下の場合は判定条件外です(判定運転しません)。*1※運転前/運転中に冷媒を追加する場合、冷媒量の総量は本体充填量+追加チャージ量の最大値(「8. 冷媒配管設計 (2) 冷媒追加チャージ情報」記載)を超えないようにしてください。

※室内ユニットが旧形名の場合、正常な判定が行えない場合があります。※工場出荷時の冷媒量かつ配管長が 10m 以下の場合は判定運転しないでください。※異タイプの室内ユニットを組み合わせている場合、正常な判定が行えない場合があります。

スリムERP・HA7/ KA形の場合

48

冷媒量判定運転・試運転

11.

手順 1 冷媒量判定を実行します。

サービスメニュー画面にて「点検」を選択し、 ボタンを押すと「点検メニュー」が表示されます。

手順2 冷媒量結果を表示します。

② F4 ボタンを押すことで、冷媒量判定を開始します。

①「点検メニュー」画面にて「冷媒量判定」を選択し、ボタンを押します。

手順3

冷媒量判定結果結果不足適量 適量

適量適量

過充填機能無

結果

冷媒量判定を終了します。

▼冷媒アドレス単位で診断結果が表示されます。

■適量 ■過充填■やや不足 ■判定不能■不足下記診断結果表に基づいて、対処してください。

▼ ・ボタンを押して、冷媒量判定を終了させます。

【診断結果と対応】室外制御基板表示 ※1 7 セグ表示

(下桁) ※2 圧縮機 リモコン表示※3 判定内容LED1(緑) LED2(赤)

Case1 常時点灯 6 秒間に 1 回点灯● 1

運転

冷媒量判定中 判定中

Case2 常時点灯 6 秒間に 2 回点灯● ● 2 不足 充填必要

(充填量は前頁参照)Case3 常時点灯 6 秒間に 3 回点灯● ● ● 3 やや不足

Case4 常時点灯 3 秒点灯、3 秒消灯●●●●● 4

停止

適量 適量(圧縮機自動停止)

Case5 常時点灯 6 秒間に 5 回点灯● ● ● ● ● 5 過充填 過充填

(圧縮機自動停止)

Case6 常時点灯 6 秒間に 1 秒消灯●●●●● ●●●●● 6 判定不能 条件外

※1 室外制御基板から診断した場合の表示です。MA スマートリモコンから診断の場合は表示されません。※2 7 セグ表示・別売の A 制御サービス点検キット(PAC-SG50ST)に表示する値です。 点検キットの Dip sw2「001111 設定(1:ON、0:OFF)にて表示」※3 MA スマートリモコンから診断した場合の表示です。室外制御基板から診断の場合は表示されません。

◦冷媒量判定には 20 分ほど必要です。ペアリモコンで使用している場合、冷媒量診断中に従リモコンから操作を行うと診断が中止されます。

外気温-10℃~ 43℃以下の場合に判定運転します。なお、室内温度が 8℃以下の場合、冷媒量判定はできません。また、冷媒充填が必要な場合の 1 回当たりの冷媒充填量は CASE2 不足の場合 400g、 CASE3 やや不足の場合 200g です。詳細は、室外ユニット同梱の据付説明書をご確認ください。

《MAスマートリモコンからの診断》MA スマートリモコン(PAR-30MA)から冷媒量の診断を行うことができます。

(主リモコンからのみ行うことができます。)

室外ユニット制御基板からの診断に加え、リモコンからも確認可能になりました。リモコンからカンタンに定期点検ができます。

■スリムER・MPUZ-ERP・HA7/ KA形、ズバ暖スリム・MPUZ-HRP・HA7形の場合

F1 F2 F3 F4 F1 F2 F3 F4

① ②

■ズバ暖スリムMPUZ-HRP・HA6/HA7形の場合

49

冷媒量判定運転・試運転

11.

(2)・試運転

◆試運転方法  試運転前に必ず取扱説明書を一読ください。( 特に安全のために必ず守ることの項目 )

症 状原 因

リモコン表示 室外基板 LED 表示 < >内はデジタル表示の場合

リモコンが“PLEASE WAIT”表示して操作ができない

“立上げ”表示後、ミドリのみ点灯< 00 >

◦電源投入後約 3 分間は、システム立上げ中で“PLEASE WAIT”を表示します(正常動作)

電 源 投 入 後 約 3 分 間“PLEASE WAIT”表示し、その後エラーコードを表示する

“立上げ”表示後、ミドリ 1 回 / アカ 1 回の交互点滅< F1 >

◦室外ユニット端子盤(R , S , T と S1 , S2 , S3)の誤接続

“立上げ”表示後、ミドリ 1 回 / アカ 2 回の交互点滅< F3 , F5 , F9 >

◦室外ユニット保護装置コネクタのオープン

リモコンの運転/停止ボタンを ONしても表示がでない(運転ランプが点灯しない)

“立上げ”表示後、ミドリ 2 回 / アカ 1 回の交互点滅< EA , Eb >

◦内外接続線配線間違い(S1 , S2 , S3 の極性間違い)◦リモコン線ショート

“立上げ”表示後、ミドリのみ点灯< 00 >

◦アドレス 0 の室外ユニットがない(アドレスが 0 以外になっている)◦リモコン線断線

リモコン運転操作しても運転表示するが、その後すぐ消える

“立上げ”表示後、ミドリのみ点灯< 00 >

◦機能選択解除後、約 30 秒間は運転できません(正常動作)

◦リモコン システム立上げモードになり、リモコンの電源ランプ(ミドリ)と "Please Wait" が点滅表示されます。点滅表示中はリモコンからの操作ができません。"Please Wait" が消灯してから操作してください。電源投入後、"Please Wait" は約 2 分間表示されます。

◦室内基板 LED1 が点灯、LED2 が点灯(アドレス O の場合)、または消灯(アドレス O 以外の場合)、LED3 が点滅します。◦室外基板 LED1(ミドリ)と LED2(アカ)が点灯表示します。(システム立上げモード終了後に LED2 は消灯します。)デジタ

ル表示の場合は と が 1 秒ごとに交互に表示されます。【手順 2】以降の操作により正常に動作しない場合は下記原因が考えられますので原因を取り除いてください。(下表の症状は試運転モードでの判定です。なお、表中の " 立上げ " とは上記 LED の表示を意味しています。)

手順1 電源を入れます。

《PAR-30MAの場合》①サービスメニュー画面

で「試運転」を選択しボタンを押します。

《PAR-24MA、床置形の場合》

F1 F2 F3 F4

②試運転メニューが表示されますので、「試運転操作」を選択し ボタンを押します。

③試運転が開始され、試運転操作画面が表示されます。

ルーバー 換 気 点検 試運転

風 速 上下風向 フィルター

モニタ/設定戻る

時間設定 クリア

運転切換

設定温度 運転/停止

タイマーメニュー タイマー入切

試運転ボタン

運転切換ボタン 上下風向ボタン

通電表示

室内ユニット配管(液管)温度表示

試運転表示“試ウンテン”と“運転モード”を交互に表示します

試運転残時間表示

C C

① 試運転 ボタンを 2 度押します。と設定されている運転モードを交互に表示します。F1 F2 F3 F4

F1 F2 F3 F4

試運 転

配 管 操作画面 切 換 :決定 ボタン

手順2 リモコンを『試運転』に切換えます。

ワイヤードリモコンによる試運転方法

50

冷媒量判定運転・試運転

11.

◦室内ユニットからの操作・・・・・室内ユニット添付の据付工事説明書により試運転を行なってください。◦室外ユニットからの操作・・・・・ P40 ~ 63 形の場合、基板上のスイッチ操作はトップパネルをはずして実施してください。

室外基板上のディップスイッチ SW4 にて試運転開始、終了及び運転モード(冷房、暖房)の設定を行ないます。

① SW4-2 にて運転モード(冷房、暖房)を設定してください。② SW4-1 を ON にすることで SW4-2 の運転モードに従い、試運転が開始されます。③ SW4-1 を OFF にすることで試運転を終了します。

◦電源投入後に機械室付近から『カチ、カチ』という小さな音がすることがありますが、電子膨張弁が、開度合わせのために作動しているもので、製品の異常ではありません。

◦圧縮機起動後に数秒間、機械室付近から『カチャ、カチャ』という音がすることがありますが、配管内の差圧が少ないために逆止弁内部の弁体から発生するものであり、製品の異常ではありません。

<SW4>

暖房

冷房

1   2

ON

OFF

運転

停止

※試運転中はSW4-2にて運転モードを途中で変えることはできません。 (試運転モードを変える時はSW4-1にて一旦停止し、運転モードを変えた後、再度SW4-1で試運転を開始します。)

試運転操作は、室内ユニット , 室外ユニットのどちらからでも行えます。<試運転開始、終了について>

室外ユニットによる試運転方法

手順4 室外ユニットのファン運転を確認します。

手順5 試運転の終了

《PAR-30MAの場合》① F1 ボタンを押して運転

切換を行います。【冷房運転】

冷風の吹出しを確認します。【暖房運転】

温風の吹出しを確認します。

《PAR-24MA、床置形の場合》

F1 F2 F3 F4

試運 転

配 管 操作画面 切 換 :決定 ボタン

② ボタンを押して風向操作画面にし、 F1 F2 ボタンでオートベーンの確認をします。

ボタンで試運転操作画面に戻ります。

① 運転切換 ボタンを押して運転切換を行います。【冷房運転】

冷風の吹出しを確認します。【暖房運転】温風の吹出しを確認します。

② 上下風向 ボタンを押して、オートベーンの動作を確認します。

F1 F2 F3 F4

試運 転

室外ユニットは、ファンの回転数をコントロールし能力制御をしています。そのため外気の状態によってファンは低速で回り、能力不足にならない限りその回転数を保持します。従って、そのときの外風によりファンが停止、または逆回転となることがありますが、異常ではありません。

運転 /停止 ボタンを押して試運転を終了させます。

※リモコンに異常が表示された場合は下表をご覧ください。液晶表示 不具合内容 液晶表示 不具合内容 液晶表示 不具合内容

P1 吸込センサー異常 P9 配管(二相管)センサー異常PH オゾン出力回路異常

P2 配管(液管)センサー異常PA 漏水異常(冷媒系)

PF ダストボックス外れ検出またはフィルター位置異常 E0 ~ E5 リモコンー室内ユニット間の

通信異常

E6 ~ EF 室内ユニットー室外ユニット間の通信異常P4

ドレンフロートスイッチコネクタ外れ(CN4F)またはドレンセンサー異常

Fb 室内制御基板異常

U * , F **は英数字(Fb 除く)

室外ユニットの不具合室外ユニットの電気配線図を参照してください

EH パネル通信異常P5 ドレンオーバーフロー保護作動P6 凍結 / 過昇保護作動P8 配管温度異常

室内基板上の LED 表示(LED1, 2, 3)の内容は下表をご覧ください。 LED1(マイコン電源) 制御用電源の有無を表示しています。常時点灯していることを確認してください。

LED2(リモコン給電) ワイヤードリモコンへの給電有無を表示しています。室外ユニットアドレス“0”に接続された室内ユニットのみ点灯します。

LED3(室内外通信) 室内ユニットー室外ユニット間の通信を表示しています。 常時点滅していることを確認してください。

手順3 試運転操作を行い、吹出し温度・オートベーンの確認をします。

《床置形の場合》② ボタンを押して、スイングルーバーの動作を

確認します。

51

運転状態確認

12.

12. 運転状態確認

測定項目

高圧圧力(MPa)

低圧圧力(MPa)

吐出管温度(℃)

吸入管温度(℃)

室内吸込温度(℃)

室内吹出温度(℃)

室外吸込温度(℃)

室外吹出温度(℃)

冷房2.3~3.0 暖房2.0~3.2

0.55~1.0

50~100

-2~+18

冷房27 暖房20

冷房8~20

暖房30~50

冷房35 暖房7

冷房40~50 暖房0~5

高圧側チェックバルブに圧力計を接続

低圧側チェックバルブに圧力計を接続

配管表面温度計にて測定

配管表面温度計にて測定

リモコンへ表示可能

温度計にて測定

温度計にて測定

温度計にて測定

JIS標準運転条件付近の圧力・温度 測定方法・備考

A

B

C

D

E

F

G

H

注:インバータ機種のため、圧縮機の運転周波数により運転状態が変動します。

●本図は基本冷媒回路図を示します。

F EB

A G H

CD

LEV

LEVレシーバー

ボールバルブ

室内熱交換器

室外熱交換器

圧縮機

ストップバルブ

◆測定ポイントと項目について測定ポイントの項目及び JIS 標準運転条件付近の圧力と温度を下表、下図に示します。表の測定方法を参考にして温度・圧力を測定してください。 測定時間は冷媒回路が安定してから(30分~1時間後)測定されるよう注意してください。

※本図は、インバータ機種の基本的な 冷媒回路図を示します。

52

年度別比較表

13.

13. 年度別比較表(1)・年度別冷媒配管サイズ

配管径 材質 肉厚〔mm〕 種別 最高使用圧力

φ 19.05O 材 1.0mm 第 1 種 (R22,R407C など ) 3.616O 材 1.2mm 第 2 種 (R410A など ) 4.387H 材 1.0mm 第 3 種 (4.80MPa 以下の冷媒 ) 6.684

既設配管・φ 19.05の流用について

下表のように、φ 19.05 は耐圧 3.6MPa のため、スリム ER 280 形、スリム R 224/280 形(設計圧力 4.15MPa)に使用できません。

注・意

【P40 ~ P160 形】年度

能力帯89S ~ 94S

(R22)95S ~ 01S

(R22)00S ~ 03S

(R407C)03S ~ 04S

(R410A)04K ~ 09K

(R410A)馬力

( 目安 )89S ~ 94S

(R22)95S ~ 01S

(R22)00S ~ 03S

(R407C)03S ~ 09S

(R410A) 液管 ガス管 液管 ガス管 液管 ガス管 液管 ガス管 液管 ガス管

1.5 35 J40 P40

φ 9.52 φ 15.88

φ 6.35 φ 12.7 φ 6.35 φ 12.7 φ 6.35※ 1

φ 12.7※ 1 φ 6.35 φ 12.7

1.8 40 J45 P452 45 J50 P50

2.3 50 J56 P56

φ 9.52 φ 15.88φ 9.52 φ 15.88

2.5 56 J63 P63φ 9.52 φ 15.882.8 63 J71 P71

φ 9.52 φ 15.883 71 J80 P80

3.3 80 J90 -

φ 9.52 φ 19.05 φ 9.52 φ 15.88 φ 9.52 φ 15.88

3.7 90 J100 -

φ 12.7 φ 19.05 φ 9.52 φ 19.054 100 J112 P112

4.5 112 J125 -5 125 J140 P1406 140 J160 P160

※ 1:ただし、(M)PUZ-P56GAJ(2) は、液管φ 9.52、ガス管φ 15.88

【P224・P280 形】年度

能力帯89S ~ 94S

(R22)95S ~ 01S

(R22)00S ~ 03S

(R407C)03S ~ 09K

(R410A)馬力

( 目安 )89S ~ 94S

(R22)95S ~ 01S

(R22)00S ~ 03S

(R407C)03S ~ 09K

(R410A) 液管 ガス管 液管 ガス管 液管 ガス管 液管 ガス管

8 200 J224 P224

主管 φ 15.88 φ 25.4 φ 12.7 φ 25.4 φ 12.7 φ 25.4 φ 9.52 φ 25.4

枝管

φ 12.7※ 2

φ 19.05※ 1 φ 9.52 φ 19.05

※ 1 φ 9.52 φ 19.05※ 1 φ 9.52 φ 15.88

10 250 J280 P280

主管 φ 15.88 φ 28.6 φ 15.88 φ 28.6 φ 12.7 φ 28.58 φ 12.7 φ 25.4

枝管

φ 12.7※ 2

φ 19.05※ 1 φ 9.52 φ 19.05

※ 1 φ 9.52 φ 19.05※ 1 φ 9.52 φ 15.88

年度の S はシーズン年度を示します。(00S は 1999 年 10 月より 2000 年 9 月までを示します。)年度の K は年度を示します。(04K は 2004 年 4 月より 2005 年 3 月までを示します。)※ 1. スリム ER 280 形、スリム R 224,280 形に入れ替えの場合、φ 19.05 の配管が O 材 ( 肉厚 1.0mm) は使用できません。※ 2. スリム R 224,280 形に入れ替えの場合、φ 12.7 の既設配管は流用できません。

既設配管の流用にあたっては、31 頁の施工手順に基づき、現状の状況をご確認ください。 ●下記の既設配管径は、標準の配管径です。既設配管流用にあたっては、現地の既設配管径、肉厚を確認してください。 ●ツイン、トリプル、フォーで三菱純正の分配管 ( マルチディストリビューター 89 年以降の製品 ) を使用して

いない場合は、分配管を当社製品に変更してください。マルチディストルビューター以外でも分配管の設計圧力以上で、分岐後の配管 ( 枝管 ) が水平の場合には使用可能です。

53

年度別比較表

13.

 リプレースインバーター機種に使用する漏電遮断器は、インバーター対応品 ( 高調波・サージ対応品 ) を用いる必要があります。漏電遮断器は、高調波・サージ対応品と一般品に区別されています。リニューアルの際、既設の一般品 ( インバーター未対応 ) の漏電遮断器を流用すると、インバーター機種から発生する高調波電流により、不要な遮断動作の不具合が発生する場合があります。

は、高調波・サージ対応品となります。但し、単3中性線欠相保護付漏電遮断器の場合は、サージのみの対応となります。は、一般品となります。

インバーター機種は、交流電源を一旦直流に整流後、高速スイッチング素子のON/OFFにより任意の周波数の交流に変換します。したがって、一定速機種(ノンインバーター機種)よりもインバーター機種の方が高調波電流の発生が多くなり、アースとの容量性結合により、不要動作をする場合があります。この不要動作を防止するため、高調波の影響を受けにくくした漏電遮断器のことを、インバーター対応(高調波・サージ対応)漏電遮断器といいます。

インバーター対応漏電遮断器とは?

シリーズ 西暦

漏 

電 

遮 

断 

制 御 盤

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002NV-G2N,NV-G3NA,NV-2F

NV30-KB

NV30-SS NV30-SFNV50-KBNV50-CA('91年10月~)

NV30-CA('91年10月~)

MN50-CA('91年10月~)

NV60-CA('91年10月~)

NV50-KC

MN30-KCMN30-CS

MN30-KB

MN50-KB MN50-KC

NV30-FA

BV-C31BV-C32

BV-C1BV-C2

NV50-FA

NF50-ZKCNF50-ZKBNF50-LKB

NF50-ZSP,NF50-ZHP

NF50-ZCP-

NV-L22HCNV-L22FYCNV-L22FZC

NV-L22MC

NV-ZHA,NV-ZLA

NV-ZBA,NV-ZSAZV-ZAA

NV50-FH,NV50-FHUNV50-FAU

NVB50-P

NV-L20NV-L20M,NV-L20MVNV-L21GRNV-L22GRNV-L22M

NV-ZHNV-ZP,NV-ZU

NB-ZB,NV-ZS,NV-ZA

NV-L22

BC-V03

NV30-FAU

NV30-SPNV30-CS

NV50-SS

NV60-SS

NV50-SS

NV60-SF

----

--

---

----

--

NF50-ZSS

NV-3NANNV-3TAN

NV-3NBN

NV-50NKCNV50-CAN

NV50-NCPNV50-CFN

NV60-CFN NV60-NCPNV60-CAN

NV-60NKC

NV-3TBN

NF50-ZSF

NF50-ZCF

- NV-L21

NV50-SF

MN50-SFMN50-CF

NV60-CF

NV50-CF NV50-CP

NV50-SP,NV-50HP

NV60-CP

MN50-CPMN50-SP

NV60-SP,NV-60HP

NV30-CA('91年10月~)NV30-KC

NV30-SW

NV50-CWNV50-SWNV50-HW

--

NV60-CWNV60-SWNV60-HW

MN50-CWMN50-SW

NF50-ZCWNF50-ZSWNF50-ZHW

NV50-NCW

NV60-NCW

NV50-SWU

NV50-CSA

MN50-CSA

フレーム

MN

NV-L

NF-Z

NV-N

NV-UL

NV-C,S,U

30

UL489漏電保護付単3中性線欠相保護付

漏電リレー

50

60

30

30

30

30

50

50

50

60

50

50

(2)・漏電遮断器インバーター対応品について

54

既設配管工事チェックリスト

14.

14. 既設配管工事チェックリスト

ツイン・トリプルの場合、三菱純正の分配管を使用していること(使用していない場合は、三菱純正の分配管に変更してください。)工具は、R410A専用または対応可能のものを用意すること異径配管の接続は、規定最大配管長以内(33頁参照)のこと既設配管の内外面は美麗であり、使用上有害なイオウ・酸化物・ゴミ・切粉等の付着がないこと既設配管の肉厚がt0.8mm(φ15.88・φ19.05はt1.0mm)以上のこと(34頁参照)既設配管に損傷がないこと

フレアナットは製品に付属されているもの(JIS第2種)に交換することフレア部はR410A用寸法に再加工すること(14頁参照)フレア加工時、バリや異物が配管に混入していないことフレア部に塗布する冷凍機油は、エステル油又はエーテル油又はアルキルベンゼン油(少量)を使用すること

既設配管がガス/石油ヒートポンプ式で使用した配管の場合 ・スリムER:P112~P280形、スリムR:P160~P280形は洗浄装置で配管を洗浄後流用可。 ・スリムER:P40~P280形、スリムR:P40~P112形は再利用不可。

フレア接続にトルクレンチを使用すること

室外ユニットストップバルブ及びボールバルブは必ず閉じること加圧ガスには塩素系冷媒及び酸素・可燃性ガスを使用しないこと(爆発の恐れがあります)逆流防止器付きの真空ポンプを使用することR410A専用工具を使用すること(ゲージマニホールド・チャージホース・サーミスタバキュームゲージ等)サイフォン管付き冷媒ボンベを使用すること(サイフォン管なしの場合は倒立して使用)R410A冷媒は、液相でボンベから取出し、空調機にはガス相で充填することR410A専用工具を使用すること(電子はかり・ゲージマニホールド・チャージホース・セーフティーチャージャー・チャージバルブ等)新冷媒用のリークテスター及び石鹸水で確認すること断熱不充分による露タレが無きよう、断熱が充分であるか確認すること

据付工事の流れ

既設配管を使用する場合、下記のチェックを行ってください。

据付前の確認

②③④

①①

③④⑤⑥⑦

据付工事

冷媒配管接続工事

気密試験

真空乾燥

冷媒追加充填

ガス漏れチェックその他

既設エアコンが運転可能か

・冷房運転を約30分後、ポンプダウンを行うこと・冷媒回収装置で冷媒を回収すること・汚れている場合洗浄後配管用ドライヤを取付けること(推奨)

ガス管サイズアップの場合、室外ユニット制御基板上のDIP SW8-1をON側に変更すること(33頁参照)(スリムERP40~63形、P224,280形)

可能

不可能

項  目 チェック

55

参考資料

◆冷媒の化学的特性 新冷媒 (R410A) は従来冷媒 (R22) と同様毒性が少なく化学的に安定した不燃性冷媒です。しかし、蒸気密度は空気の密度より大きいため密閉した部屋で冷媒が漏洩すると下層部に冷媒が滞留し、酸欠事故となる可能性があります。また、直接火に触れると有毒ガスを発生する恐れがあるので通気性の良い、冷媒の滞留しない雰囲気で取り扱ってください。

◆組成変化と取扱い上の注意 冷媒漏洩時の追加充填は可能です。R410A は、HFC32 と HFC125 の 2 成分より構成される疑似共沸混合冷媒ですので、R22 のような単一成分冷媒とほぼ同様な取り扱いが可能です。しかし、冷媒充填に際しては、気相から取り出すとボンベ内の組成が若干変化することを考慮し、ボンベの液相側から取り出してください。

R410A のボンベはサイフォン管付きとなっているため、さかさまにしなくともそのまま通常液相の冷媒を取り出せます。

ボンベ

ボンベ色表示 R-410A ピンク色

冷媒充填用電子はかり

サイフォン管付冷媒ボンベ

バルブ

【液相取り出し時のボンベ内のR410Aの組成変化】

容器残割合(容器残重量/容器内容積)〔kg/ℓ〕

54

52

50

48

46

44

42

400.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0

HFC-32濃度〔wt%〕

【気相取り出し時のボンベ内のR410Aの組成変化】

容器残割合(容器残重量/容器内容積)〔kg/ℓ〕

54

52

50

48

46

44

42

400.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0

HFC-32濃度〔wt%〕

※1:CFC11を基準とした場合 ※2:CO2を基準とした場合

冷媒名成分名組成(%)

冷媒取り扱い塩素

安全クラス分子量沸点[℃]

蒸気圧(25℃)[MPa(ゲージ)]飽和蒸気密度(25℃)[kg/m3]オゾン破壊係数(ODP) ※1地球温暖化係数(GWP) ※2

冷媒充填方法冷媒漏洩時の追加充填可否

R22HCFC22100単一冷媒含むA186.5-40.80.9444.40.0551700ガス充填可

R407CHFC32/HFC125/HFC134a

23/25/52非共沸混合冷媒含まないA1/A186.2-43.60.917742.50

1530ボンベから液相で取り出し

応急対応可

従来冷媒(HCFC)R410A

HFC32/HFC12550/50

疑似共沸混合冷媒含まないA1/A172.6-51.41.55764.00

1730ボンベから液相で取り出し

新冷媒(HFC)

参 考 資 料

(1)・従来冷媒(R22)と新冷媒(R410A)の差異

56

参考資料

R22 の誤封入を防止するため、各部のネジ径を変更しています。また、R22 用のツールと見分けが付くように指定色 ( ピンク ) 表示を施しています。

②R410A用フレアツール

または

フレアゲージ

&R22用フレアツール

ダイス(ロータ)

ダイス

銅管

A R22 用ツールを使って R410A のフレア加工をする場合は、A 寸法を R22 のときより大きくすれば規定の寸法のフレア寸法に加工できます。出し代調整用のフレアゲージを使用すれば A 寸法を確保できます。

③逆流防止機能付き真空ポンプ

または

逆流防止アダプタ

&R22用真空ポンプ

真空ポンプに逆流防止機構を取り付けることで、真空ポンプが何等かの原因で停止した際に、真空ポンプオイルが冷媒回路に入ってしまうことを防止します。逆流防止アダプタを使用すれば従来のR22 用真空ポンプをそのまま使用することが出来ます。

④トルクレンチフレアナットの締め付け不足による冷媒漏れ、締め付け過ぎによる銅管フレア部の破損を防止するため、トルクレンチを使用して、適正なトルクで締め付けてください。

①R410A 専用ゲージマニボールド

呼称 呼び径[mm]

B 寸法 トルクR22 R410A1/4" 6.35 17 17 18N・m(180kgf・cm)3/8" 9.52 22 22 42N・m(420kgf・cm)1/2" 12.7 24 26 55N・m(550kgf・cm)5/8" 15.88 27 29 75N・m(750kgf・cm)3/4" 9.05 36 36 100N・m(1000kgf・cm)

配管径[mm]

A[mm]R410A 用

ツール使用時 R22 用ツール使用時

クラッチ式 クラッチ式 ウィングナット式6.35 0 ~ 0.5 1.0 ~ 1.5 1.5 ~ 2.09.52 0 ~ 0.5 1.0 ~ 1.5 1.5 ~ 2.012.7 0 ~ 0.5 1.0 ~ 1.5 2.0 ~ 2.5

15.88 0 ~ 0.5 1.0 ~ 1.5 2.0 ~ 2.519.05 0 ~ 0.5 1.0 ~ 1.5 2.0 ~ 2.5

B寸法

(2)・据付工事用工具

57

参考資料

⑤リークテスタ

従来冷媒(R22)検出用リークテスタでは、HFC 系冷媒

(R410A,R407C)の検出精度が低いため、HFC系冷媒用のリークテスタが必要となります。

⑥サーミスタバキュームゲージ

正確な到達真空度の確認およびリークチェックにより、確実な作業ができ、真空乾燥の正確な完了時期が把握できます。サーミスタバキュームゲージの代替として真空計も使用できます。真空計を使用する場合は、冷媒の圧力が真空計にかからないよう、又、油の逆流防止のため必ずバキュームバルブを使用してください。

⑦バキュームバルブ

真空ポンプとバュームゲージの接続に使用します。

⑧冷媒充填用電子はかり

R410A 用チャージングシリンダーは外気温が高いとフォーミングを起こし易く、計量が困難になるため、はかりを利用した充填をお薦めします。

⑨冷媒充填用R410Aボンベ

サイフォン管付きのボンベは、倒立しなくても、そのまま液冷媒が取り出せます。

⑩R410Aボンベ用チャージロ

ボンベ接続側径は今までと同様(W26-14)ですが、チャージホース接続側径は、UNF1/2-20(5/16 フレア)に変更になります。

⑪チャージバルブ

チャージホースの取り外し時のホース・機器両側からのガスの吹き出しを防止します。ホース先端でのバルブ開閉が可能となります。

⑫セーフティーチャージャー

冷媒を霧状にするので圧縮機に無理をかけずスムーズな液充填が行なえます。

58

参考資料

R22 R407C R410A R22 R407C R410A

温度 飽和圧力 飽和圧力 [MPa] 飽和圧力 [MPa] 温度 飽和圧力 飽和圧力 [MPa] 飽和圧力 [MPa]

[℃ ] [MPa] 飽和液 飽和ガス 飽和液 飽和ガス [℃ ] [MPa] 飽和液 飽和ガス 飽和液 飽和ガス-30 0.063 0.086 0.037 0.169 0.168 18 0.759 0.879 0.727 1.268 1.264-29 0.070 0.094 0.044 0.180 0.179 19 0.784 0.908 0.753 1.307 1.302-28 0.077 0.102 0.051 0.192 0.191 20 0.809 0.936 0.779 1.346 1.342-27 0.084 0.111 0.057 0.204 0.203 21 0.834 0.966 0.806 1.387 1.382-26 0.092 0.119 0.065 0.216 0.215 22 0.861 0.995 0.833 1.428 1.423-25 0.100 0.129 0.072 0.229 0.228 23 0.887 1.026 0.861 1.470 1.465-24 0.108 0.138 0.080 0.242 0.241 24 0.915 1.057 0.890 1.512 1.507-23 0.117 0.148 0.088 0.256 0.255 25 0.943 1.089 0.919 1.556 1.551-22 0.126 0.158 0.096 0.270 0.269 26 0.971 1.121 0.949 1.601 1.595-21 0.135 0.168 0.105 0.284 0.283 27 1.000 1.155 0.979 1.646 1.641-20 0.144 0.179 0.113 0.299 0.298 28 1.030 1.188 1.010 1.693 1.687-19 0.154 0.190 0.122 0.315 0.313 29 1.060 1.223 1.042 1.740 1.734-18 0.163 0.201 0.132 0.330 0.329 30 1.091 1.258 1.075 1.788 1.782-17 0.174 0.212 0.142 0.347 0.345 31 1.122 1.294 1.108 1.837 1.831-16 0.184 0.224 0.152 0.363 0.362 32 1.154 1.330 1.142 1.887 1.881-15 0.195 0.237 0.162 0.380 0.379 33 1.186 1.367 1.176 1.938 1.932-14 0.206 0.249 0.173 0.398 0.396 34 1.220 1.405 1.212 1.990 1.984-13 0.217 0.262 0.183 0.416 0.414 35 1.253 1.444 1.248 2.044 2.037-12 0.229 0.276 0.195 0.435 0.433 36 1.288 1.483 1.285 2.098 2.091-11 0.241 0.289 0.206 0.454 0.452 37 1.323 1.523 1.322 2.153 2.146-10 0.253 0.303 0.218 0.473 0.471 38 1.359 1.564 1.361 2.209 2.202

-9 0.266 0.318 0.231 0.493 0.491 39 1.395 1.605 1.400 2.266 2.259-8 0.279 0.333 0.244 0.514 0.512 40 1.432 1.648 1.440 2.324 2.317-7 0.293 0.348 0.257 0.535 0.533 41 1.470 1.691 1.481 2.384 2.377-6 0.306 0.364 0.270 0.557 0.555 42 1.508 1.735 1.522 2.444 2.437-5 0.320 0.380 0.284 0.579 0.577 43 1.548 1.779 1.565 2.506 2.498-4 0.335 0.396 0.298 0.602 0.600 44 1.587 1.825 1.608 2.568 2.561-3 0.350 0.413 0.313 0.626 0.623 45 1.628 1.871 1.652 2.632 2.625-2 0.365 0.431 0.328 0.650 0.647 46 1.669 1.918 1.697 2.697 2.690-1 0.381 0.448 0.343 0.674 0.672 47 1.711 1.966 1.743 2.763 2.756

0 0.397 0.467 0.359 0.699 0.697 48 1.754 2.015 1.790 2.831 2.8231 0.413 0.485 0.376 0.725 0.722 49 1.797 2.064 1.838 2.899 2.8922 0.430 0.504 0.393 0.752 0.749 50 1.841 2.115 1.886 2.969 2.9623 0.447 0.524 0.410 0.779 0.776 51 1.886 2.166 1.936 3.040 3.0334 0.465 0.544 0.427 0.807 0.804 52 1.932 2.218 1.987 3.113 3.1055 0.483 0.565 0.446 0.835 0.832 53 1.978 2.271 2.038 3.186 3.1796 0.501 0.586 0.464 0.864 0.861 54 2.026 2.325 2.091 3.261 3.2547 0.520 0.607 0.483 0.894 0.890 55 2.074 2.380 2.144 3.338 3.3308 0.540 0.629 0.503 0.924 0.921 56 2.123 2.436 2.199 3.415 3.4089 0.559 0.652 0.523 0.955 0.952 57 2.172 2.492 2.254 3.495 3.487

10 0.580 0.675 0.544 0.987 0.983 58 2.223 2.550 2.311 3.575 3.56711 0.600 0.699 0.565 1.020 1.016 59 2.274 2.608 2.369 3.657 3.64912 0.622 0.723 0.586 1.053 1.049 60 2.326 2.668 2.427 3.741 3.73313 0.643 0.748 0.608 1.087 1.083 61 2.379 2.728 2.487 3.825 3.81814 0.665 0.773 0.631 1.122 1.118 62 2.433 2.790 2.548 3.912 3.90515 0.688 0.799 0.654 1.157 1.153 63 2.488 2.852 2.611 4.000 3.99316 0.711 0.825 0.678 1.193 1.189 64 2.543 2.916 2.674 4.090 4.08317 0.735 0.852 0.702 1.230 1.226 65 2.600 2.980 2.739 4.181 4.175

(REFPROP Ver7.0)(圧力はゲージ圧力)

(3)・冷媒物性値<温度-飽和圧力・早見表>

三菱電機スリムエアコン 2009年度版施工マニュアル R410A対応

三菱電機スリムエアコン

施工マニュアル

2009年度版

この印刷物は、2009年7月の発行です。なお、お断りなしに仕様を変更・修正・訂正することがありますのでご了承ください。 2018年9月web改訂M-P0450 SIZ0907(MEE)

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R410A対応