・ニュースレター創刊に寄せて 2 matesgn mates no.1 2 グ ロ ー バ ル ・ ネ ク...

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GN mates No.1 1 Contents Special interview 石倉洋子さん ・・・・・・・・・・・・・1 ・ニュースレター創刊に寄せて ・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・2013年度メンバー紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3,4 ・コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5,6 NEXT LEADERS は今… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 What’s NEW? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 慶應義塾大学院メディアデザイン研究 科教授。専門はグローバル戦略、イノ ベーション。2000 年からダボス会議に 出席、モデレーターを務める。主著「世 界級キャリアのつくり方」(東洋経済新 報社)など。 GN mates No.1 ニュースレター Special interview 石倉洋子さん

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Page 1: ・ニュースレター創刊に寄せて 2 matesGN mates No.1 2 グ ロ ー バ ル ・ ネ ク ス ト リ ー ダ ー ズ フ ォ ー ラ ム ェ フ ァ ウ ン ダ ー 森ホ

GN mates No.1 1

原動力は好奇心

幼いころから「海の向こうには何

があるのか?」と海外への好奇心が

旺盛でした。大学時代に念願叶って

留学したときには、とにかくもう嬉

しくて興奮しましたね。しかしその

当時は、まさか国際的な仕事をす

るとは思ってもみませんでした。

〈得意技〉の発見

フリーランスで通訳の仕事をす

る中でいろいろな人と出会ううち、

自分の〈得意技〉は何なのかを考え

るようになりました。授業や英語

サークルの活動を通して鍛えた英

語力が強みなのだと。〈得意技〉を

見つけるためには、他流試合を増や

すことが必要です。それも日本国

内だけではなく、世界において。世

界にはすごい人がたくさんいます。

より高い目標・理想があります。彼

らと競争し切磋琢磨していくこと

は、若者にとって、日本人にとって大

切なことです。

〈競争〉ということばに対してネ

ガティブなイメージを抱きがちな

日本人。しかし、特に企業は国際市

場において常に競争にさらされて

おり、それなしにはやっていけない

のが現状です。現代における〈競

争〉というのは、単に価値同士の勝

ち負けを決めるものではありませ

ん。どの点においてなら他の価値よ

り優れているのか。つまり〈得意技〉

を見つけるためのものなのです。

肩書にとらわれない人間性

〈得意技〉を見つけることは、自分

とはどんな人間なのかを理解する

ためには不可欠です。自分も他人

も含め、どういう人なのかというこ

とを多面的に理解していくことが

必要です。特に国境がなくなり世

界がひとつになっている今、国籍や

経歴・所属などにとらわれず、生身

の人間としてひとりひとりと向き

合っていかなければなりません。

だから、本当にすごくて尊敬でき

る人でも、その人の経歴を知らな

いということがよくありますね。

「生身」という点についていえば、

それは実際に会ってみる・やってみ

ることでしか得られません。国と

国、企業と企業の関係も、結局は

人が基盤にあるわけですから、

「国と国との関係も、人と人との

関係から始まる」という信条は非

常に意義のあることだと思いま

す。

若者よ、外に出よう!

「海外に行くなんてまだ早い」と

大人は言うし、「日本でもっと身

を固めてから」と若者は言います。

しかしそれでは遅い。海外に行く

と、何となく明るくてわくわくす

るし、心が広くなったように感じ

ますよね。そういった感覚を早い

うちから味わっておくのが大切だ

と思いますよ。

インタビュー・編集

宮田

佳歩(2年PG局)

Contents

・Special interview石倉洋子さん ・・・・・・・・・・・・・1

・ニュースレター創刊に寄せて ・・・・・・・・・・・・・・ 2

・2013年度メンバー紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3,4

・コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5,6

・NEXT LEADERSは今… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

・What’s NEW? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

慶應義塾大学院メディアデザイン研究

科教授。専門はグローバル戦略、イノ

ベーション。2000 年からダボス会議に

出席、モデレーターを務める。主著「世

界級キャリアのつくり方」(東洋経済新

報社)など。

GN mates

No.1

ニュースレター

Special interview 石倉洋子さん

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GN mates No.1 2

グローバル・ネクストリーダーズフ

ォーラム

ファウンダー

森下

裕介

(マクスウェル・グループ・ホールディ

ングス株式会社

代表取締役社長)

このたびは、GNLFのニュースレタ

ーを創刊することができ、たいへん

嬉しく思っております。日頃よりお

世話になっている賛助会員の皆様

方と学生部をつなぐ役割としてのニ

ュースレターの創刊は、私が弊団体

を立ち上げた頃よりの悲願でした。

ひとえに私共の活動を日頃よりサ

ポートいただいております皆様方

のご指導・ご支援に心より感謝申し

上げますとともに、本会議の準備

が佳境に入る中でニュースレターの

創刊にこぎつけてくれた今期会頭

の向山、編集長に就任する宮田た

ち学生部一同の頑張りを心強く思

っております。

さて、GNLFは七月で設立から

丸三年を迎えます。設立当時、大

学二年生だった私たちは周囲に「無

理だ」と一蹴されたこのプロジェク

トを実現するため、無我夢中で一

日一日を過ごしていましたが、この

春には遂に一期生が社会人となり、

時の流れるスピードの速さを実感

しています。

時の流れるスピードの早さといえ

ば、GNLFの組織もこの三年で急

速に発展を遂げてまいりました。昨

年は二期目にして遠くチュニジアで

本会議を開催することができ、今

年は学生部が東京でまた新たな挑

戦をしてくれることと期待していま

す。また、一期生が社会人となった

のを機に、学生部とOB・OGなどを

包括する組織の社団法人化に取り

組むなど、設立当初の予定よりス

ピード感のある組織改革を全員一

丸となって推進し、組織の質的拡大

を進めてまいります。

このニュースレターが、挑戦を続け

る私たちGNLFと、それを支えて

くださる皆様の架け橋となること

を、心より願っております。

二〇一二年度会頭

田渕寛次朗

この度はGNLFニュースレターの

ご創刊誠におめでとうございます。

私は第二期会頭を務めました田渕

寛次朗でございます。二〇一三年

度の会議開催に向け努力を続ける

後輩の皆さんの活躍を見ています

と私も励まされる思いでありま

す。 G

NLFは世界各国の学生が集ま

る会議の開催を起点として、数十

年先の将来にわたってその交流を

続けてゆくことを目指して活動し

ております。四年目の若い団体であ

り、ニュースレターを通じて一人で

も多くの人がGNLFの活動を知り、

ご支援・ご指導をいただける様にな

ればOBOG現役一同これほど嬉し

い事はございません。

目標に向け常に新しいチャレンジ

を続けるGNLFを皆さまどうぞよ

ろしくお願いいたします。

↓2011年度の様子

↑2012年度の様子

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GN mates No.1 3

2013年度は 3年生 7人、2年生 8人で運営を進めています。新歓を経て、研修生として 5人の 1年生も迎えることができまし

た!各メンバーの所属と自己紹介です。また毎号 2~3人ずつ、リーダーシップやグローバル化、社会情勢等々についてコラム

を書いていきます。日々私たちがどんなことを考え問題視しながら活動しているのか、少しでもわかっていただけたら幸いです。

神田 朱莉(かんだ あかり)

研修生

東京大学文科2類1年

GNLFと同時にサークルでダンスも始めて、新しいことばかりの毎日にたくさん刺激を受けています。将来の夢はまだ決まっていないので、一番の興味の的である国際交流を一つの手掛かりとして、夢を

見つけて行きたいと思っています!

小平 真未(こだいら まみ)

パートナーシップ局

東京大学教養学部3年

昔から途上国の開発や国際協力に関心があり、最近は特にアフリカ地域について興味を持っています。 将来は、アフリカにおける平和構築を、可能であれば教育面から支援するような仕事に就きたいと思っ

ています。

齋藤 大斗(さいとう だいと)

研修生

東京大学文科1類1年

新興国と日本の関係に興味があり、将来は外交官としてそうした繋がりの構築に携わってみたいです。しかし一方でこの時期に将来の目標を1つに決めることが正しい選択なのか、という迷いもあり、大学内外の方との交流を通じ自分の考えが形成されてい

けば、と日々思っております。

嶋吉 慧(しまよし さとし)

研修生

東京大学文科1類1年

今春から18年住んだ地元宝塚を飛び出し東京にやってきました。“タフでグローバル”を目指し、日々格

闘中です!どうぞよろしくお願いします。

上代 茉祐子(じょうだい まゆこ)

研修生

上智大学外国語学部ポルトガル語学科

「個」や「自発性」を重視するGNLF で、まだまだ知らない世界に触れ、知見を深めて行きたいと思ってい

ます。よろしくお願い致します。

安東 慶太(あんどう けいた)

事務局長

東京大学教養学部3年

現在は経済、政治、法など社会科学全般に興味があり、それらについて自然科学、人文科学からの観点を交えながら体系的な勉強をしたいと考えています。将来はそれらの理論的な考え方を現実

に生かせる仕事をしたいと思っています。

市原 拓也(いちはら たくや)

パートナーシップ局

東京大学理科1類2年

理系ですが機械などよりも社会システムに興味があります。将来は社会システムの発展に関わるよ

うな仕事がしたいです。

伊東 裕章(いとう ひろあき)

パートナーシップ局長

東京大学工学部3年

GNLFの活動でなるべく多くの人や価値観に触れることで、自分の世界を広げたいと思っています。渉外担当の局長として精一杯やってまいりますの

でよろしくお願いします。

鵜澤 和志(うざわ かずし)

研修生

東京大学文科1類1年

今年春から運営に携わらせていただくことになりました、よろしくお願いします。よりよい本会議を開催できるよう努力の同時に、常に自分の中での「グローバルなリーダー像」を模索しながら3年間活動

したいと思います。

蒲池 晃子(かまち あきこ)

プログラム局

東京大学工学部3年

環境、エネルギー工学を専攻しています。GNでは広報を担当しており、ホームページの管理などを行っています。昨年度よりもよりより会議になるよ

う努めていきたいと思います!

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GN mates No.1 4

宮田 佳歩(みやた かほ)

プログラム局

東京大学文科2類2年

異なる時間・空間におけるコミュニティ意識の形成・拡大に関心があります。GNLFの活動を通して知見を広め、将来はジャーナリズム関係の職

に就けたらなと思っています。

向山 直佑(むこやま なおすけ)

会頭

東京大学法学部3年

この新しい団体をどうやって一人前の、人がびっくりするような組織にしていこうか考えている時がやっぱり一番楽しいです。僕個人は、国際政治・比較政治、特にトルコ政治や対外認識に関心があり、大学院に行って研究者になりたい

な、と考えています。

森山 剛志(もりやま つよし)

パートナーシップ局

東京大学文科1類2年

この春からGNLFに加わったので右も左も分からない状態ですが、途上国の現状と未来へと多大な関心があり将来もそのような分野に携わって

いきたいと思っております。

安井 真(やすい しん)

戦略局長

東京大学法学部3年

初年度から続けて3年目になるのはGNLF史上初めてということで、身の引き締まる思いで活動に務めさせて頂いています。GNLFを通じて、自分も含む関係者全員が上手く”グローバル・ネットワーク”の一端となれるような、そんな繋がりの場を提供していきたいな、と考えています。

吉越 文(よしこし ふみ)

メンバーシップ局

東京大学文科3類2年

興味の対象は経済、国際関係論などで、今後いずれかを専攻する予定です。ジャーナリズムの

勉強もしてみたいと考えています。

杉原 真帆(すぎはら まほ)

メンバーシップ局長

東京大学法学部3年

世界の窓口MS局は、大抵地味だが時に派手…性に合っているかもしれません(笑)学生団体をできるのもあと少し、新しい経験をたくさん掴み

取りたいと思います!

高橋 遼平(たかはし りょうへい)

プログラム局長

東京大学文科1類2年

新入生が入り、先輩の背中を見る立場から、後輩に背中を見られる立場となりました。常にメンバーのこと、団体のことを考えて行動に移せる

人間になりたいと思います。

渡丸 慶(とまる けい)

メンバーシップ局

東京大学理科1類2年

大学には理系として入学しましたが、GNLFでの活動などを通して各国の文化に興味を抱き、現在は学部の進路として地域文化の研究を考えています。また、将来は日本そして国際社会に直接貢献したいと思っており、外交官を志していま

す。

波多野 昂也(はたの こうや)

パートナーシップ局

東京大学文科1類2年

関西出身で、アメリカにも2年半ほど住んでいました。バリバリの関西弁ですが、よく楽天のマー君に似ていると言われます(笑)人と話すのが大好きなので、本会議ではできるだけ多くの参加

者と親交を深めたいです!

濱口 祐里子(はまぐち ゆりこ)

プログラム局

東京大学文科1類2年

以前から教育(特に教育格差や教育の国際化など)に興味があり、将来も何か教育に関わる仕事がしたいと考えています。今年の本会議の内容はまさに自分の関心分野なので、少しでも面白いものに出来るように頑張りたいと思います。

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GN mates No.1 5

市原

拓也

(2年

PS局)

社内での英語公用化。大学の秋

入学の検討。日本国内でのグローバ

ル化の声は前にもまして大きくなっ

ている。日本の技術力に比べ日本の

市場が小さすぎるというのは目を

そらせない事実であり、グローバル

化の流れは妥当ともむしろ遅すぎ

るともいえる。非常に有望な傾向

であると思う一方で、特に深い国

際理解をすることを意識せず市場、

教育機会の拡大に終始すると、も

し日本が十分に準備ができる前に

国際社会に深く組み込まれた時に、

日本から、リーダーという存在の

登場はかえって期待できないのでは

ないだろうか、と少し悲観的にもな

る。企業に限らず考えると、グロー

バルリーダーとしては、単に世界で

仕事をこなす、という意味だけでは

なく、国際関係の構築に深く関わ

れるような人物を思い描かずには

いられない。これには深い国際理解

は不可欠であろう。

今年のGNLFの会議では一般的

にリーダー層になっている(

と思わ

れている)

エリートという存在につい

て議論する。もちろん、議論するこ

とが現代のグローバル化の波に勝っ

てリーダーを生み出す力になると

は言わないが、その議論の場、交流

が国際理解の助けとなり、将来の

我々のリーダーとしての可能性を

高めてくれるのではないかと期待

しているのもまた事実であり、その

活動に精力を注ぎ込む価値はある

と思う。

杉原

真帆

(3年

MS局)

国際交流系の団体に所属してい

ると、特に、海外の学生と短期集中

かつ濃密な時間を過ごすような団

体に所属していると、その特別な時

間が過ぎて物理的距離が離れた後

に彼らとの関係をどうしていくのか

ということが、「ありがちな」問題に

なる。せっかく培った関係を失わせ

たくない、或いは、ただの一時の盲

信かもしれない友人関係をアフタ

ーケア的に発展させていきたい…。

いずれにせよ、何らかの繋がる術が

ほしい。

そんなときの常套手段:メールか

Facebo

ok

。今回はそれをめぐる、器

も規模も小さい話である。

海外の学生と、軽いやりとりがテ

ンポよく続いたりすることもあれ

ば、結構真面目な話を展開したり

することもある。しかしそんな流

れの中で、ふっと相手から返信が途

切れ、そうしてそのままになってし

まうことがある。こんなことは日本

人同士の中でも日常茶飯事なのだ

が、これが海外の学生相手だったり

すると、「飽きられたかな!?」と

か「まずいこと言ったかな!?」とか、

はたまた「真面目な話のつもりだっ

たけど、返信忘れる程度のものだっ

たのかな…」とか、あることないこ

と考える。私が一人で友情存続に

固執してただけか…冷たいな…

しかし、ふとある日気が付いた。

「これ、私もやってるじゃん」。

軽いノリで話していたものへの返信

をいったん止めて、そのままなんと

なく忘れる。真剣に返信したいか

らと後回しにして、永遠の後回しに

突入する。その理由は?スマホの電

池が切れそうだったから。テストが

近いから。そこに一握りでも、冷淡

な自分を想定していただろうか?

おそらく、自分にとっての自分は

いつも、「海外の学生と仲良くし

たい」純粋な自分だったろう。案

外彼らも同じかもしれない。彼ら

と私との視点関係は簡単に反転

できてしまう。

国際交流において学んだ、「人

のふり見て我がふり直せ」。

安井

(3年

戦略局)

昨今、リーダーシップは様々な

所で色々な説明をされている。し

かし今まで私は、書物から得るそ

れらの知見にどうもしっくりと合

点がいかなかった。そんな折、自

分たちの企画を、かつて企業で長

を務め、今も国際的に奔走してい

る方に提案する機会があった。実

際に顔を合わせるまでは、自分た

ちの提案にどのような反応をさ

れるのだろうと、まるで恐竜を前

にした小さな哺乳類のように、た

だただ不安で震えていた。しかし

実際、その怯えは全くの杞憂であ

った。彼は、私達を温かく迎えて

くれた。彼は、私達の言葉一つ一

つにしっかりと耳を傾けてくれた。

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GN mates No.1 6

その一方で彼は、己の揺るがぬ信

念を語り、彼自身の考えを率直に

伝えてくれた。そしてそれでも彼は、

私達の提案と彼の組織の理念をい

かに調整してうまく同じ道を歩む

か、常に考えていてくれた。彼の有

り様は私から不安を取り除き、逆

に企画に対する一層のやる気を生

み出した。その結果、私達は彼の組

織と今まさに新たな一歩を踏み出

そうとしている。その時ふと腑に落

ちたのだ。あぁ、これがリーダーシ

ップなのではないかと。私は彼に、

誠実さ、揺るがぬ有り様、そして人

を導く余裕、というリーダーシップ

の在り方を見た。どれも今の自分

には届かないものばかりである。し

かしきっと、初めて自分の中で納得

がいったからこそ、これらには真に

追い求める価値があるのだと思う。

リーダーシップは、各々自ら感じた

形で理解され、体現されていくの

だ。

I will be graduating from St. Xavier’s

College (Mumbai) with a Bachelor’s Degree in

Economics and English Literature this year.

I currently tweet on behalf of the

mini-think tank on social innovation started

this year at our college: @xaviers_ihub (follow

us!). I hope to engage with GNLF some more

over social media platforms to keep the

dialogue on international affairs alive post the

conference.

After the GNLF Conference, I am

convinced that the power of informed

dialogue inter/intra-nations is of crucial

importance given the multidimensional nature

of decision making today.

2012年度インド代表

Lizann Fernandez

I am currently studying Clinical Pharmacy,

I am in the fourth year (8th semester).

The GNLF experience was amazing. I still

think of it that way. I learned a lot about

different cultures and different people. I made

new friends. How I will be making use of this is

by trying to keep up with what is going on in

other countries in the world not just Egypt.

This experience has given me an insight on

how politics work in other countries and how

similarities are to be found even though

different time and place separates them.

I often look back on this experience and

think of what knowledge I gained from it.

本会議後、外国で何が起こっている

のか常に意識するようにしていま

す。今回の経験で、時空間の違いを

超えた政治機能における共通点に

ついて考えるようになりました。この

体験をしばしば振り返っては、自分

の得た知識について考えています。

SNSなどを通じて、今後もGNLFで国際

情勢について話し合いを続けていきた

いです。今日の意思決定が多次元的

な性質を持っていることを考えると、

国外/国内における開かれた話し合

いの力はとても重要なものだと、会議

を終えて確信しています。

2012年度エジプト代表

Nehal Elhady

海外参加者が会議を終え時間がたった今何を考えているのか、近況とともに思い

をつづってもらいました。Facebook でも自国の現状などについてのレポートを随時

公開しています。

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WHAT’S NEW? 国際交流基金イベント

高橋

遼平(2年

PG局)

去る二月十日、十一日に行われ

た国際交流基金主催の「『つながり

方』を考えよう

-

日・アラブの若者

が描く『理想の社会』」というイベン

トにGNLFのメンバー数名が参加

いたしました。このイベントは、アラ

ブ湾岸諸国(

GCC諸国)

の次世代リ

ーダー達と社会の「きずな」をいか

にして強めていくかを議論するとい

う目的で、十日の討論会、十一日の

懇親会の二部構成で行われまし

た。

討論会では、日本のアニメに見る

日本とGCC諸国の価値観の共通

点・相違点を探ることから始まり、

ワールドカフェ形式でGCC諸国と

日本の将来的な付き合い方について

議論しました。GCC諸国側の参加

者は官僚、学者、アーティストなど

多様なバックグラウンドを持ってい

たため、あらゆる側面から関係性

を見つめることが出来て非常に有

意義な議論となりました。

前日とは打って変わってとてもフ

ランクなムードで十一日の懇親会

は行われました。参加者同士、将

来やりたいことなどについて語り合

い、和やかな雰囲気の中イベントは

成功裏に終了しました。

シンポジウム登壇

向山

直佑(3年

会頭)

本年三月十四日(木)、日本経済

団体連合会・日本商工会議所・経済

同友会・日本貿易会の四団体共催

で行われた公開シンポジウム「産学

官連携によるグローバル人材育成」

に、GNLFから会頭として私向山

直佑が第二部のパネルディスカッシ

ョンの学生パネリストの一人として

登壇しました。

東京大学の濱田総長らによる基

調講演の後のパネルディスカッショ

ンでは、学生側からの率直な意見

発表と各界を代表する方々を交え

た討論が行われ、単なる予定調和

には収まらない議論が展開されま

した。

私からは、団体の紹介の後以下

の三つの論点を提示しました。

・「グローバル人材」の定義の曖昧さ、

非現実的なまでの条件の多さ

・「意識が高い」という言葉に象徴さ

れる現代大学生が抱える後ろ向き

の心理

・(特に学部生の)留学の諸条件が

未だ十分に整備されていないこと

終了後特に第二点への反響が大

きく、世代間の認識の差が明らか

になりました。今後もこのような

若い世代が参加した形での議論

が深まることが期待されます。

GNLFの今回の参加は日本貿

易会様のご厚意をもとに実現し

ており、団体として同会を始めシ

ンポジウムの成功に関わったすべ

ての方々に御礼申し上げます。

春合宿 濱

祐理子(2年

PG局)

三月二十八日から一泊二日で

鎌倉・逗子にて春合宿を行いまし

た。 ま

ずは鎌倉観光。あの有名な

鎌倉大仏を所蔵する高徳院など

主要なお寺を見て回りました。し

かし、単にカメラを片手に遊んで

いたわけではありません。この観

光には、本会議中の観光プラン構

想のための下見という重要な意

味がありました。ガイドブックを

読むだけでなく、実際に自分たち

の足で歩いてみたことで分かった

ことも多く、有意義な活動となり

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GN mates No.1 8

ました。

夜は、十二月に新規メンバーが入

ってからの三か月の活動の振り返

りと今後の計画を各部局ごとに発

表し、新年度が始まるに当たっての

それぞれの課題と今後目指してい

くべき方向性を明確にしました。

その後は、OBも交えた食事会や、

バーベキューを楽しみました。ミー

ティングの時しか会えないメンバー

もいますが、合宿を通してお互いの

距離がぐんと縮まったように思いま

す。短いながらも実り多い合宿と

なりました。

FECセミナー

安東

慶太(3年

事務局長)

四月十八日、カイラト・マミ・カザ

フスタン共和国国会上院議長を迎

えてホテル・ニューオータニ東京で開

催された第一回FEC東京国際セ

ミナーに、民間外交推進協会様の

招待を受けて、

安東、安井、宮田

の三人が参加させていただきまし

た。セミナーではマミ・カザフスタン

共和国国会上院議長がカザフスタ

ンの現状や国家発展の戦略的目標、

対日関係などについて講演され、こ

れまであまり知る機会のなかった

カザフスタンという国、また日本と

カザフスタンの関係についてお話を

聞かせていただきました。講演後の

レセプションでも、多様な分野にわ

たる社会人の方々とお話すること

ができ、様々な興味深いお話をお

聞かせくださったとともに、GNL

Fについても知っていただくことが

でき、非常に有意義な体験をさせ

ていただきました。

《編集後記》

ニュースレター第一号いかがでし

たか。三年度目にして初の試みとな

りますが、その大役を半ば軽い気

持ちで引き受けてしまい…。中学生

のころに学内広報誌を作っていたの

で何とかなるだろうと思って編集

長を務めることになりましたが、や

はり一から作り上げるのは大変で、

発行日の大幅な遅れなど多々ご迷

惑をおかけしました。単独インタビ

ューは初めてだったので不手際も多

かったのですが、快く取材依頼を引

き受けてくださった石倉さんには

感謝の気持ちでいっぱいです。まだ

かまだかとメンバーに急かされつつ

も、ようやく形にできて感慨深いで

す。このニュースレターは、GNLF

の活動に興味を持ってサポートして

くださる方々に感謝を示す形のひ

とつだと考えています。体裁・内容

ともにまだまだ向上の余地があり

ますが、次号以降はさらなる充実

に努めてまいりますので、ご愛読の

ほどよろしくお願いいたします。

さて、メインイベントである本会

議まであと二か月となりました!

運営メンバー以外の参加者募集

も始まり、海外参加者も決定しつ

つあります。各部局ともに多少の

焦りを感じつつも着々と準備を進

めています。懸念事項は尽きない

ですが、だんだんと楽しみになっ

てきているメンバーも多いのでは

ないでしょうか。昨年度よりもさ

らに充実した本会議になるよう、

メンバー一同頑張ります!

宮田

佳歩(2年

PG局)

発行日/平成25年6月23日

発行/グローバル・ネクストリーダーズフォーラム学生本部

〒113-0033東京都文京区本郷 4-1-6 アトラスビル 6階

発行人/宮田 佳歩

編集人/グローバル・ネクストリーダーズフォーラム学生本部

●公式ウェブサイト http://gnlf-web.p2.bindsite.jp/index.html

●日本委員会ブログ http://ameblo.jp/gnlf/

(ご意見・感想等ございましたら [email protected]までお願い致します。)