福岡大学筑紫病院ニュース 院内の感染対策活動 ち …2016.冬 vol.37...

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2016.冬 vol.37 発行:平成28年1月1日 福岡大学筑紫病院ニュース事務局 福岡大学筑紫病院の基本理念 あたたかい医療 (私たちは、心の通う医療を実践しています) 私たちは地域に密着した 救急医療を目指すとともに、 大学病院として質の高い医療と情報を提供し、 地域の皆様に安心と信頼を持っていただけるよう 努めています。 その基本は「人間性に立脚した医療」、 その繋がりを大切に、 患者さん本位の“あたたかい医療”を 実践しています。 ちくし 福岡大学筑紫病院ニュース 感染対策の基本は手洗い 診療日のご案内 交通のご案内 福岡大学筑紫病院 地域医療支援病院 Fukuoka University Chikushi Hospital 〒818-8502福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号 Tel.092-921-1011(代) Fax.092-928-3890 http://www.fukuoka-u.ac.jp/chikushi/ 西鉄大牟田線「朝倉街道駅」下車・・・・・ J R鹿児島本線「天拝山駅」下車・・・・・・ JR・西鉄電車ご利用の場合 自家用車ご利用の場合 九州自動車道「筑紫野IC」より・・・・・・・ 県道31号線 「鳥栖筑紫野道路」武蔵交差点より・・・・・・ 徒歩5分 徒歩3分 車で5分 車で4分 ※時間帯により、交通混雑が予想されますので、ご利用 時間は目安としてください。 ※なるべくJR、西鉄電車などの公共交通機関をご利用 ください。 外来用駐車場 A :160 台 [受付時間] 〈平日〉 8:40~11:00 〈土曜〉 8:40~10:30 ※皮膚科 〈火・木曜〉13:00~15:00のみ受付(5 /1より診療日変更) [休診日] 日曜日・祝祭日 年末・年始 (12月29日~1月3日) お盆 (8月15日) [面会時間] 〈平日・土曜日〉 13:00~20:00 〈日曜日・祝祭日〉 11:00~20:00 至福岡 至福岡 至鳥栖・久留米 至甘木・日田 ●朝倉街道 バス停 西鉄 朝倉街道駅 JR 天拝山駅 武蔵 交差点 俗明院 交差点 県道 31 号線 筑紫野 IC 尿尿A 中面につづく 日 時:平成28年2月8日(月) 14:00~15:00(受付13:30~) 会 場:福岡大学筑紫病院 3階ガーデンホール テーマ:かかりつけ医をもちましょう -とびうめネットを知っていますか?- 福岡大学筑紫病院 いきいき健康セミナー 講 師: 福岡大学筑紫病院副病院長 兼 地域医療支援センター長 小 林 邦 久 新年のご挨拶 皆様、明けましておめでとうございます。福岡大学筑紫病院長 に就任して2年が過ぎました。病院は新築後3年半経ちました。こ れからも筑紫地区の中心病院としての役割を果たすべく、業務の 改善を行っていきます。本年もよろしくお願い申しあげます。 昨年からの福岡大学筑紫病院の変更点をあげてみます。4月に 内視鏡部教授に八尾建史先生が就任されました。内視鏡部は充実 した施設を誇っており、最近は八尾教授が始めた拡大内視鏡検査 の有用性が国内外に知られてきて、国内だけでなくアジア、南米 からも視察の医師がみえています。10月から消化器内科・診療部 長に松井教授に代わって植木敏晴先生が就任されました。植木教 授の専門は肝胆膵系です。今後の活躍が期待されます。それと共に当院の特徴の一つである炎 症性腸疾患治療を充実させるために、本年4月から炎症性腸疾患センターを診療部として開設 します。これらを通して当院消化器の診療はますます充実していくと思っています。 また、以前から懸案であった手術前後の血液透析が昨年10月から出来るようになりました。 透析患者さんは、今まで当院ではなかなか受け入れることが出来ませんでした。今後は、手術が 必要な透析患者さんも受け入れることが出来ます。ご紹介いただければ幸いです。 今年は、現在福岡県が策定している地域医療構想がはっきりしてきて、筑紫医療圏の中で各 病院がどのような型の病院にするのかが問われる年になると思います。福岡大学筑紫病院は高 度急性期病院としての役割を強めていきます。周囲の病院・診療所との連携をさらに強めて筑 紫医療圏の中でより良い医療を提供できるように頑張っていく所存です。今後とも、ご指導、ご 協力をお願い申しあげます。 平成28年 元旦   福岡大学筑紫病院長 向 野 利 寛 入場無料 事前申込不要 どなたでも 参加できます 福岡大学筑紫病院 地域医療支援センター (がん相談支援センター) 担当:黒田 大畑 川浪 〒818-8502 福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号 TEL 092-921-1011(内線 1150) 問い合わせ先 冬になると空気が乾燥し、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行しやすくなります。 今年は、これまで流行したノロウイルスとは異なる遺伝子型のノロウイルスが確認されており、流 行の拡大が懸念されています。手洗い、咳エチケットで感染から身を守りましょう! 帰宅後、食事前、トイレ後、鼻水や痰に触れた後には、30秒間(♪ハッピーバースデートゥーユー♪を歌いながら) 石けんを使って手を洗いましょう♪ 咳があるときには、ティッシュペーパーで口と鼻を覆いましょう 使用したティッシュペーパーは迅速に廃棄しましょう 咳をしている人はサージカルマスクを装着しましょう 可能であれば、咳をしている人から空間的距離(1m以上)を空けましょう 院内の感染対策活動 福岡大学筑紫病院では、院内における病原体の感染を積極的に防止し、患者と職員の安全と健康を守る ため、医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師(感染管理認定看護師2名を含む)・事務職員といった複数の関連 職種のメンバーで感染防止対策チーム(ICT)を組織し、組織横断的に活動しています。 <主な活動内容> ◎ 感染対策に関する教育・研修 ◎ 病院職員の健康管理 ◎ 感染対策の相談 ◎ 感染発生の動向監視と指導 ◎ 感染対策マニュアルの整備 ◎ 抗菌薬の適正使用 <地域連携感染対策ネットワーク活動> 平成24年度より地域の医療機関と連携を組み、合同カンファレンスを行い、自施設や地域全体の感染対 策の充実と向上に努めています。 合同カンファレンスの様子

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Page 1: 福岡大学筑紫病院ニュース 院内の感染対策活動 ち …2016.冬 vol.37 発行:平成28年1月1日 福岡大学筑紫病院ニュース事務局 福岡大学筑紫病院の基本理念

2016.冬vol.37

発行:平成28年1月1日 福岡大学筑紫病院ニュース事務局

福岡大学筑紫病院の基本理念

あたたかい医療(私たちは、心の通う医療を実践しています)

私たちは地域に密着した救急医療を目指すとともに、大学病院として質の高い医療と情報を提供し、地域の皆様に安心と信頼を持っていただけるよう努めています。その基本は「人間性に立脚した医療」、その繋がりを大切に、患者さん本位の“あたたかい医療”を実践しています。

ちくし福岡大学筑紫病院ニュース

感染対策の基本は手洗い

診療日のご案内 交通のご案内

福岡大学筑紫病院地域医療支援病院

Fukuoka University Chikushi Hospital

〒818-8502福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号 Tel.092-921-1011(代) Fax.092-928-3890 http://www.fukuoka-u.ac.jp/chikushi/

西鉄大牟田線「朝倉街道駅」下車・・・・・JR鹿児島本線「天拝山駅」下車・・・・・・

JR・西鉄電車ご利用の場合

自家用車ご利用の場合九州自動車道「筑紫野IC」より・・・・・・・県道31号線「鳥栖筑紫野道路」武蔵交差点より・・・・・・

徒歩5分徒歩3分

車で5分

車で4分

※時間帯により、交通混雑が予想されますので、ご利用 時間は目安としてください。

※なるべくJR、西鉄電車などの公共交通機関をご利用 ください。

外来用駐車場 A :160 台

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月火水木金土

[受付時間]〈平日〉 8:40~11:00 〈土曜〉 8:40~10:30※皮膚科 〈火・木曜〉13:00~15:00のみ受付(5/1より診療日変更)

[休診日]日曜日・祝祭日 年末・年始 (12月29日~1月3日) お盆 (8月15日)

[面会時間]〈平日・土曜日〉 13:00~20:00 〈日曜日・祝祭日〉 11:00~20:00

至福岡 至福岡

至鳥栖・久留米

至甘木・日田

●朝倉街道  バス停

西鉄朝倉街道駅

JR天拝山駅

武蔵交差点

俗明院交差点

旧国道3号線

県道31号線

九州自動車道

筑紫野 IC

放射線科

耳鼻いんこう科

泌尿器科

皮膚科(午後のみ)

脳神経外科

整形外科

消化器内科

呼吸器内科

内分泌・糖尿病内科

循環器内科

A

中面につづく▲

日 時 : 平成28年2月8日(月)14:00~15:00(受付13:30~)  会 場 : 福岡大学筑紫病院 3階ガーデンホールテーマ : かかりつけ医をもちましょう -とびうめネットを知っていますか?-

福岡大学筑紫病院 いきいき健康セミナー

講 師 : 福岡大学筑紫病院副病院長 兼 地域医療支援センター長 小 林 邦 久

新年のご挨拶

 皆様、明けましておめでとうございます。福岡大学筑紫病院長

に就任して2年が過ぎました。病院は新築後3年半経ちました。こ

れからも筑紫地区の中心病院としての役割を果たすべく、業務の

改善を行っていきます。本年もよろしくお願い申しあげます。

 昨年からの福岡大学筑紫病院の変更点をあげてみます。4月に

内視鏡部教授に八尾建史先生が就任されました。内視鏡部は充実

した施設を誇っており、最近は八尾教授が始めた拡大内視鏡検査

の有用性が国内外に知られてきて、国内だけでなくアジア、南米

からも視察の医師がみえています。10月から消化器内科・診療部

長に松井教授に代わって植木敏晴先生が就任されました。植木教

授の専門は肝胆膵系です。今後の活躍が期待されます。それと共に当院の特徴の一つである炎

症性腸疾患治療を充実させるために、本年4月から炎症性腸疾患センターを診療部として開設

します。これらを通して当院消化器の診療はますます充実していくと思っています。

 また、以前から懸案であった手術前後の血液透析が昨年10月から出来るようになりました。

透析患者さんは、今まで当院ではなかなか受け入れることが出来ませんでした。今後は、手術が

必要な透析患者さんも受け入れることが出来ます。ご紹介いただければ幸いです。

 今年は、現在福岡県が策定している地域医療構想がはっきりしてきて、筑紫医療圏の中で各

病院がどのような型の病院にするのかが問われる年になると思います。福岡大学筑紫病院は高

度急性期病院としての役割を強めていきます。周囲の病院・診療所との連携をさらに強めて筑

紫医療圏の中でより良い医療を提供できるように頑張っていく所存です。今後とも、ご指導、ご

協力をお願い申しあげます。

平成28年 元旦  

福岡大学筑紫病院長

向 野 利 寛

入場無料事前申込不要

どなたでも参加できます

福岡大学筑紫病院 地域医療支援センター (がん相談支援センター)  担当:黒田 大畑 川浪〒818-8502 福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号 TEL 092-921-1011(内線 1150)問い合わせ先

 冬になると空気が乾燥し、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行しやすくなります。 今年は、これまで流行したノロウイルスとは異なる遺伝子型のノロウイルスが確認されており、流行の拡大が懸念されています。手洗い、咳エチケットで感染から身を守りましょう!◎帰宅後、食事前、トイレ後、鼻水や痰に触れた後には、30秒間(♪ハッピーバースデートゥーユー♪を歌いながら) 石けんを使って手を洗いましょう♪◎咳があるときには、ティッシュペーパーで口と鼻を覆いましょう◎使用したティッシュペーパーは迅速に廃棄しましょう◎咳をしている人はサージカルマスクを装着しましょう◎可能であれば、咳をしている人から空間的距離(1m以上)を空けましょう

院内の感染対策活動 福岡大学筑紫病院では、院内における病原体の感染を積極的に防止し、患者と職員の安全と健康を守るため、医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師(感染管理認定看護師2名を含む)・事務職員といった複数の関連職種のメンバーで感染防止対策チーム(ICT)を組織し、組織横断的に活動しています。<主な活動内容>◎ 感染対策に関する教育・研修◎ 病院職員の健康管理◎ 感染対策の相談◎ 感染発生の動向監視と指導◎ 感染対策マニュアルの整備◎ 抗菌薬の適正使用

<地域連携感染対策ネットワーク活動> 平成24年度より地域の医療機関と連携を組み、合同カンファレンスを行い、自施設や地域全体の感染対策の充実と向上に努めています。

合同カンファレンスの様子

Page 2: 福岡大学筑紫病院ニュース 院内の感染対策活動 ち …2016.冬 vol.37 発行:平成28年1月1日 福岡大学筑紫病院ニュース事務局 福岡大学筑紫病院の基本理念

FUKUOKA UNIVERSITY CHIKUSHI HOSPITAL NEWS私たちは、心の通う医療を実践しています。

循 環 器 内 科 の 紹 介

概 要 当科は救急及び慢性期循環器疾患全般の診療を担当しています。対象疾患は、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症、心筋症などの心臓病、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、下肢静脈血栓、肺塞栓症などの血管病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病、慢性腎臓病などです。心臓カテーテル検査、電気生理学的検査、経皮的冠動脈形成術(バルーン拡張術、ステント留置術)、大腿動脈などの血管形成術、永久ペースメーカー植え込み術、不整脈アブレーション(高周波焼灼術)などを行っていますが、いずれの治療も重篤な合併症なく、良好な成績を収めています。 平成27年4月より腎臓内科医(透析及び血液浄化専門医)の衛藤医師が着任し、腎臓内科専門外来を毎週水・木曜日に施行しています。10月からは透析装置も導入され、維持透析は施行しておりませんが、検査・手術時の透析及び末期腎不全での透析導入も可能です。 また、平成27年6月30日より医療機関専用のホットライン(平日9:00-18:00、土曜日9:00-12:00)も開設致しております。お急ぎの場合、直接お電話いただきますと、担当医師が対応致します。

特徴・特色 急性心筋梗塞、急性心不全、致命的な不整脈などの救急治療を要する疾患は、急性期の治療が生命予後を左右することから、365日24時間体制で受け入れています。人工呼吸管理、持続型血液透析、大動脈内バルーンパンピングなどを使用した全身管理を必要とする重症疾患の治療にも積極的に取り組んでいます。また、動脈硬化を予防する為に生活習慣病(高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症)への積極的介入を行い、より質の高い医療を提供できるように診療にあたっています。特に高血圧に関しての診療経験は多くの蓄積があり、本態性、二次性高血圧症や難治性高血圧症の診断加療、情報発信を行い、地域の患者さんの健康度向上に努めています。 (人)

(年)

循環器内科からのお知らせ

腎臓内科専門外来が新設されました

准教授白井 和之

新任のご挨拶

講 師衛藤  聡

開始のご挨拶

しらい かずゆき

えとう さとし

氏  名教 授

准 教 授

講 師

助 教

助 手

医局秘書

浦田 秀則白井 和之松尾 邦浩 (救急科)岡村 圭祐 (救急科)光武 良晃衛藤 聡 (救急科)熊谷 尚子山本 智彦奥田 哲清水 さや華田邉 カオリ吉田 理恵子溝田 千佳遠竹 奈央

■現在のスタッフ

 平成27年10月1日より浦田秀則教授、朔啓二郎教授のお許しを得て福岡大学筑紫病院循環器内科に赴任いたしました。 私は昭和60年に福岡大学の第二内科(現在の心臓血管内科学の前身)に入局し、虚血性心疾患に対するカテーテル治療を中心として循環器疾患の臨床に取り組んで参りました。また平成13年から2年間はアメリカのCardiovascular Research Foundation New Yorkにて冠動脈のカテーテル治療に関する臨床研究に携わり、帰国後の臨床と研究に役立てることができました。 平成20年からは、福岡市西区の白十字病院に副院長として勤務し、地域医療の在り方について考えさせられました。 久しぶりの大学病院での診療に身がひきしまる思いですが、今後はこれまでの経験を活かして筑紫医療圏の発展のために微力ながら貢献していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。

 平成27年4月1日より循環器内科(救急科)に仲間入りさせていただいております。平成10年に福岡大学を卒業後、福岡大学第二内科(荒川規矩男教授)にて研修を行い、第四内科(内藤説也教授・斉藤喬雄教授)にて大学院生として研究を行っておりました。大学院卒業後は市中病院にて透析専門医として血液浄化療法、脈管専門医として末梢血管の血管内治療に従事してまいりました。着任後より循環器内科外来及び末梢血管に対する血管内治療を行っておりましたが、それに加え腎臓内科専門外来も水曜日及び木曜日の午前中に行わせていただいております。更に、末期腎不全に対する血液透析療法開始に向け準備をしてまいりましたが、その準備も整い10月より血液透析療法も開始させて頂いております。主に、筑紫病院での血液透析療法は合併症治療での入院に際し行っておりますが、透析をされていない末期腎不全患者の透析用内シャント作成や透析療法導入なども行わせていただいております。 循環器内科診療に加え、これまでの経験を活かし慢性腎臓病や末期腎不全の診療も行ってまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。