岩手県内企業景況調査...サー業 900 778 556 図表4 売上高bsiの推移(全産業)...

6
調 査 レポート① 調10 調˓ɹ56 調ϙτʓɹ調ϙτϙτ21 վʓɹܦܧ調Ϗܠվʓɹ76 ϙτԼ10 ϙτ46 ݫܠվ˓ɹޙ57 ݱϙτԼґݫܠ˓ɹߴ66 ϙτ調ϙτϙτվ˓ɹܦ58 ϙτ˓ɹޏһ15 ڧڧʓɹςϨϫΫݱ12 87 ʓɹςϨϫΫςϨϫΫܧ77 ʓɹςϨϫΫޙ86 ςϨϫΫωτϫΫڥސͼԠ調調調調10 12 調10 調47 63 30 33 32 18 Business Survey Index 岩手経済研究 2020年12月号 14

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  • 調 査レポート①

    岩手県内企業景況調査――

    2020年10月調査――

    ︽調査結果の要約︾

    景況感は低水準ながら7期ぶりに改善

    ○ 

    県内企業の最近の業況判断

    BSIはマイナス56・8と前

    回調査(2020年7月)を

    6・3ポイント上回った。

    〇 「良い」の割合が前回調査比

    2・4ポイント増となったほか、

    「悪い」の割合が同3・9ポイ

    ント減となったことから引き

    続き低水準ではあるものの7

    期(21カ月)ぶりに改善した。

    〇 

    本県経済は新型コロナウイ

    ルスの感染拡大の影響を受け

    て悪化の動きが継続している

    が、今回調査では非製造業が

    小売業やサービス業などで上

    向いたことなどから景況感の

    改善につながった。

    〇 

    製造業はマイナス76・2と

    7業種中5業種でマイナス幅

    が拡大し、前回を1・6ポイ

    ント下回った。一方、非製造

    業は5業種中3業種でマイナ

    ス幅が縮小し、同10・8ポイ

    ント上昇のマイナス46・1と

    引き続き厳しい判断ではある

    ものの景況感は改善した。

    ○ 

    今後3カ月間の先行きのB

    SIはマイナス57・3と現状

    を0・5ポイント下回る見通

    しである。製造業は依然とし

    て厳しい判断ではあるものの

    景況感が上向く見通しである

    一方、非製造業はマイナス幅

    が拡大するとみられる。

    ○ 

    売上高BSIはマイナス66・

    3と4~6月期(前期)を4・

    3ポイント上回った。「増加」

    の割合が前回調査比0・1ポ

    イント減少したものの、「減

    少」の割合が同4・4ポイン

    ト減少したことで4期ぶりに

    改善した。

    ○ 

    経常利益BSIはマイナス

    58・9と前期を4・3ポイン

    ト上回った。

    ○ 

    雇用人員BSIはマイナス

    15・2で不足感が強まった。

    製造業が不足に転じ、非製造

    業も不足感が強まった。

    テレワークの実施状況

    〇 

    テレワークを現在実施して

    いるとした企業の割合は12・

    5%となった一方、実施して

    いないとする企業は87・5%

    となり、そのなかでも「一度

    も実施したことはない」とす

    る企業は8割近くに上った。

    〇 

    テレワーク実施企業におい

    て、新型コロナの収束以降も

    テレワークを継続するとした

    企業は77・3%となった。

    〇 

    テレワーク未実施企業にお

    ける今後の実施予定について

    は、「実施予定なし」とする企

    業が86・7%となった。また、

    実施しない理由は「テレワー

    クに適した業務がない」が約

    8割に上ったほか、ネットワー

    クなどの環境が未整備である

    ことや顧客および社内の対応

    に支障があるといった回答が

    みられた。

    当研究所では定例の「県内企業

    景況調査」を実施し、県内企業の

    景況感や業況実績およびそれらの

    見通しのほか、テレワークの実施

    状況について調査した︒

    調査要領は以下のとおりである︒

    ○調査内容

    県内企業の2020年7〜9月期の

    前年同期と比較した業況実績および

    10〜12月期の前年同期と比較した業

    況見通し等

    ○調査時期

    2020年10月

    ○調査対象企業

    県内企業377社

    ○回収状況

    回収率 

    47・2%

    製造業 

    63  

    建設業   

    30

    卸売業 

    33  

    小売業   

    32

    運輸業 

    2  

    サービス業 

    18

    合 

    計 

    178社

    泫BSI(Business Survey Index

    :景

    況判断指数)は、企業の業況実績や

    企業経営者の業況見通し等を指標化

    したもので、「

    プラス(増加、上昇、

    過剰等)」

    と回答した企業割合から、

    マイナス(減少、下降、不足等)」

    と回答した企業割合を差し引いた値

    である。

    岩手経済研究 2020年12月号 14

  • 図表1 業況判断BSI (「良い」-「悪い」・ポイント)期

    業種

    最  近 先行き

    2020年7月調査

    2020年10月調査 今後3カ月間

    全 産 業 △ 63.1 △ 56.8 △ 57.3

    製 造 業 △ 74.6 △ 76.2 △ 61.9

    食 料 品 △ 93.8 △ 81.0 △ 76.2

    木 材・木 製 品 △ 62.5 △ 62.5 △ 25.0

    窯 業 ・土 石 △ 25.0 △ 33.3 △ 44.4

    金 属 製 品 △ 75.0 △ 100.0 △ 66.7

    一 般 機 械 △ 75.0 △ 100.0 △ 100.0

    電 気 機 械 △ 71.4 △ 80.0 △ 60.0

    そ の 他 △ 87.5 △ 91.7 △ 66.7

    非 製 造 業 △ 56.9 △ 46.1 △ 54.8

    建 設 業 △ 9.7 △ 6.7 △ 13.3

    卸 売 業 △ 61.3 △ 63.6 △ 72.7

    小 売 業 △ 77.1 △ 59.3 △ 71.9

    運 輸 業 △ 83.3 △ 100.0 △ 100.0

    サ ー ビ ス 業 △ 80.0 △ 50.0 △ 55.5

    図表2 業況判断BSIの推移(全産業)

    -90

    -80

    -70

    -60

    -50

    -40

    -20

    -10

    -30

    0

    10

    20

    はBSIの推移良い

    %・ポイント見通し

    悪い1月474 11010 1 107

    2020年2018年 2021年2019年

    △66.3

    △63.1△63.1

    3.2

    △62.4

    △56.8△56.8

    5.6

    13.5

    △16.9△16.9

    △30.4

    13.6

    △15.2△15.2

    △28.8

    11.0

    △24.6△24.6

    △35.6

    9.1

    △22.7△22.7

    △31.8

    6.8

    △33.7△33.7

    △40.5

    7.7

    △29.3△29.3

    △37.0

    7.4

    △52.0△52.0

    △59.4△62.4

    △57.3△57.3

    5.1

    1 

    景況感

    ⑴ 

    最近の業況

    県内企業の最近の業況は、「良

    い」と回答した割合が5・6%、

    「悪い」が62・4%となり、業

    況判断BSIはマイナス56・8

    と前回調査(2020年7月)を

    6・3ポイント上回った(図表

    1、2)。

    「良い」の割合が前回調査比

    2・4ポイント増となったほか、

    「悪い」の割合が同3・9ポイン

    ト減となったことから引き続き

    低水準ではあるものの7期(21

    カ月)ぶりに改善した。

    本県経済は新型コロナウイル

    ス(以下、新型コロナ)の感染

    拡大の影響を受けて個人消費は

    持ち直しの動きに足踏みがみら

    れ、生産活動もやや弱い動きと

    なるなど悪化の動きが継続して

    いるが、今回調査では非製造業

    が小売業やサービス業などで上

    向いたことなどから景況感の改

    善につながった。

    産業別では、製造業はマイナ

    ス76・2と7業種中5業種でマ

    イナス幅が拡大し、前回を1・

    6ポイント下回った。売上げの

    回復などにより食料品がやや上

    向いたものの、木材・木製品で

    横ばいとなったほか、窯業・土

    石は収益環境の厳しさなどから

    マイナス幅が拡大した。また、

    金属製品や一般機械、電気機械

    も自動車関連部品などの需要の

    低迷を受けて景況感がさらに悪

    化した。

    非製造業は5業種中3業種で

    改善し、前回から10・8ポイン

    ト上昇のマイナス46・1となっ

    た。卸売業でやや低下したほか、

    運輸業も収益環境の悪化などか

    らマイナス幅が拡大した。一方、

    建設業は外構工事や土木関連を

    中心に改善したほか、小売業や

    サービス業も持ち直しの動きと

    なり、全体としてみると引き続

    き厳しい判断ではあるものの景

    況感は改善した。

    ⑵ 

    先行き見通し

    今後3カ月間の先行きのBS

    Iはマイナス57・3と現状を0・

    15 岩手経済研究 2020年12月号

    岩手県内企業景況調査

  • 図表3 売上高BSI (「良い」-「悪い」・ポイント)期

    業種

    実  績 先行き

    2020年4~6月期

    2020年7~9月期

    2020年10~12月期

    全   産   業 △ 70.6 △ 66.3 △ 54.5

    製   造   業 △ 80.6 △ 77.8 △ 55.6

    食 料 品 △ 93.8 △ 71.4 △ 61.9

    木 材・木 製 品 △ 62.5 △ 62.5 △ 12.5

    窯 業 ・土 石 △ 75.0 △ 55.6 △ 55.6

    金 属 製 品 △ 87.5 △ 100.0 △ 33.3

    一 般 機 械 △ 100.0 △ 100.0 △ 100.0

    電 気 機 械 △ 85.7 △ 100.0 △ 40.0

    そ の 他 △ 68.8 △ 91.7 △ 83.3

    非 製 造 業 △ 65.1 △ 60.0 △ 53.9

    建 設 業 △ 38.7 △ 40.0 △ 33.4

    卸 売 業 △ 51.6 △ 45.4 △ 57.5

    小 売 業 △ 80.0 △ 81.2 △ 68.7

    運 輸 業 △ 100.0 △ 100.0 △ 50.0

    サ ー ビ ス 業 △ 90.0 △ 77.8 △ 55.6

    図表4 売上高BSIの推移(全産業)

    -90

    -80

    -70

    -60

    -50

    -40

    -30

    -10

    -20

    0

    20

    30

    10

    40

    はBSIの推移

    増加%・ポイント

    見通し

    減少月月10

    〜12

    7〜9

    4〜6

    1〜3

    2018年

    1〜3

    10〜12

    4〜6

    7〜9

    10〜12

    2019年 2020年

    △7.3△7.3

    32.5

    △39.8

    △23.6△23.6

    20.9

    △44.5

    △20.5△20.5

    24.4

    △44.9 △41.0△41.0

    13.7

    △54.7

    △22.7△22.7

    22.1

    △44.8

    △66.3△66.3

    6.7

    △73.0

    △70.6△70.6

    6.8

    △77.4

    △53.7△53.7

    11.4

    △65.1

    △54.5△54.5

    7.9

    △62.4

    5ポイント下回る見通しである。

    製造業は改善する一方、非製造

    業はマイナス幅が拡大するとみ

    られる。

    産業別では、製造業はマイナ

    ス61・9と現状を14・3ポイン

    ト上回る見通しである。一般機

    械はマイナス100のまま判断

    が変わらず、窯業・土石も製造

    コストや販管費の増加など収益

    環境の悪化から唯一マイナス幅

    が拡大する見通しとなっている

    ものの、その他の5業種では売

    上げの増加や収益環境の改善が

    見込まれ、依然として厳しい判

    断ではあるものの景況感は上向

    く見通しである。

    一方、非製造業はマイナス54・

    8と現状を8・7ポイント下回

    る見通しである。運輸業はマイ

    ナス100のまま横ばいで推

    移するほか、サービス業も悪化

    し、建設業や卸売業、小売業も

    収益環境や資金繰りの悪化など

    からマイナス幅が拡大するとみ

    られる。

    2 

    経営実績

    ⑴ 

    売上高

    ① 実績

    2020年7~9月期(今期)

    はマイナス66・3と4~6月期

    (前期)を4・3ポイント上回っ

    た。「増加」の割合が前回調査比

    0・1ポイント減少したものの、

    「減少」の割合が同4・4ポイ

    ント減少したことで4期ぶりに

    改善した(図表3、4)。

    産業別では、製造業は前期か

    ら2・8ポイント上昇しマイナ

    ス77・8となった。木材・木製

    品と一般機械で判断を据え置い

    たほか、金属製品や電気機械、

    その他で悪化の動きとなった一

    方、食料品と窯業・土石で二桁

    台の上昇となり、全体としては

    低水準ながらも前期を上回った。

    非製造業も5・1ポイント上

    昇のマイナス60・0となった。

    建設業と小売業でやや低下した

    ものの、卸売業とサービス業で

    改善がみられた。

    岩手経済研究 2020年12月号 16

  • 図表5 経常利益BSI (「良い」-「悪い」・ポイント)期

    業種

    実  績 先行き

    2020年4~6月期

    2020年7~9月期

    2020年10~12月期

    全   産   業 △ 63.2 △ 58.9 △ 57.8

    製   造   業 △ 73.1 △ 66.7 △ 55.5

    食 料 品 △ 81.3 △ 71.4 △ 61.9

    木 材・木 製 品 △ 62.5 △ 50.0 △ 25.0

    窯 業 ・土 石 △ 50.0 △ 33.4 △ 55.6

    金 属 製 品 △ 87.5 △ 66.6 △ 16.6

    一 般 機 械 △ 100.0 △ 100.0 △ 100.0

    電 気 機 械 △ 85.7 △ 80.0 △ 40.0

    そ の 他 △ 62.5 △ 83.3 △ 83.3

    非 製 造 業 △ 57.7 △ 54.8 △ 59.1

    建 設 業 △ 29.0 △ 40.0 △ 43.4

    卸 売 業 △ 58.0 △ 42.4 △ 57.5

    小 売 業 △ 60.0 △ 65.6 △ 71.9

    運 輸 業 △ 66.7 △ 100.0 △ 50.0

    サ ー ビ ス 業 △ 95.0 △ 77.8 △ 66.7

    図表6 経常利益BSIの推移(全産業)

    -90

    -80

    -70

    -60

    -50

    -40

    -30

    -10

    -20

    0

    20

    30

    10

    はBSIの推移

    増加%・ポイント

    見通し

    減少月月10

    〜12

    7〜9

    4〜6

    1〜3

    2018年

    1〜3

    10〜12

    4〜6

    7〜9

    10〜12

    2019年 2020年

    △19.4△19.4

    22.0

    △41.4

    △28.2△28.2

    17.3

    △45.5

    △29.0△29.0

    19.3

    △48.3

    △34.2△34.2

    13.7

    △47.9

    △21.5△21.5

    18.8

    △40.3

    △63.2△63.2

    6.3

    △69.5

    △52.6△52.6

    10.3

    △62.9

    △58.9△58.9

    9.6

    △68.5

    △57.8△57.8

    5.1

    △62.9

    ② 先行き見通し

    今後3カ月間の先行きは同11・

    8ポイント上昇のマイナス54・

    5と製造業、非製造業とも上向

    く見通しとなっている。

    産業別では、製造業はマイナ

    ス55・6で現状を22・2ポイン

    ト上回り大幅にマイナス幅が縮

    小するとみられる。7業種のう

    ち2業種が横ばい、5業種は改

    善となる見込みである。

    非製造業はマイナス53・9で

    現状を6・1ポイント上回る見

    通しである。卸売業は悪化する

    とみられるものの、他の4業種

    で改善の見込みとなっている。

    ⑵ 

    経常利益

    ① 実績

    今期はマイナス58・9と前期

    を4・3ポイント上回った(図

    表5、6)。

    産業別では、製造業はマイナ

    ス66・7と前期を6・4ポイント

    上回った。一般機械はマイナス1

    00のまま判断が変わらなかった

    ものの、窯業・土石や金属製品

    など7業種中5業種で上向いた。

    非製造業もマイナス54・8と

    前期を2・9ポイント上回った。

    建設業、小売業、運輸業で悪化

    したものの、卸売業とサービス業

    で販売価格の上昇による収益環

    境の改善がみられたことなどから

    それぞれ二桁台の上昇となった。

    ② 先行き見通し

    先行きはマイナス57・8と現

    状を1・1ポイント上回る見通

    しである。

    産業別では、製造業はマイナ

    ス55・5と現状を11・2ポイン

    ト上回る見込みである。一般機械

    とその他は厳しい見通しのまま判

    断を据え置き、窯業・土石は販

    管費の増加などから悪化する見

    通しであるものの、その他の4業

    種では売上高の回復などにより改

    善の動きが継続するとみられる。

    一方、非製造業はマイナス59・

    1と現状を4・3ポイント下回

    るとみられる。運輸業とサービ

    ス業はマイナス幅が縮小するも

    のの、仕入価格の上昇などから

    建設業、卸売業、小売業では悪

    化する見通しである。

    17 岩手経済研究 2020年12月号

    岩手県内企業景況調査

  • 図表7 製品・商品在庫、生産・営業用設備、資金繰り、雇用人員BSI (ポイント)期

    業種

    製品・商品在庫BSI(「過剰-不足」) 生産・営業用設備BSI(「過剰」-「不足」) 資金繰りBSI(「楽」-「苦しい」) 雇用人員BSI(「過剰」-「不足」)

    実 績 先行き 実 績 先行き 実 績 先行き 最 近 先行き

    2020年7月調査

    2020年10月調査

    今後3カ月間

    2020年7月調査

    2020年10月調査

    今後3カ月間

    2020年7月調査

    2020年10月調査

    今後3カ月間

    2020年7月調査

    2020年10月調査

    今後3カ月間

    全 産 業 15.7 10.3 5.5 2.6 △ 2.8 △ 3.3 △ 19.5 △ 10.7 △ 18.0 △ 1.5 △ 15.2 △ 17.4

    製 造 業 22.4 17.5 12.7 10.4 0.0 1.6 △ 26.9 △ 14.3 △ 20.7 9.0 △ 6.3 △ 7.9

    食 料 品 25.0 19.1 19.0 0.0 △ 14.3 △ 14.3 △ 56.3 △ 33.3 △ 38.1 △ 12.5 △ 38.1 △ 42.9

    木材・木製品 25.0 37.5 12.5 0.0 △ 12.5 0.0 △ 50.0 △ 25.0 △ 25.0 12.5 0.0 0.0

    窯 業・土 石 0.0 0.0 0.0 25.0 0.0 0.0 0.0 22.2 11.1 △ 12.5 11.1 11.1

    金 属 製 品 12.5 16.7 0.0 25.0 16.7 16.7 △ 12.5 △ 16.7 △ 16.7 50.0 33.3 33.3

    一 般 機 械 75.0 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 △ 50.0 △ 50.0 50.0 0.0 0.0

    電 気 機 械 28.6 40.0 40.0 △ 14.3 20.0 20.0 △ 28.6 △ 20.0 △ 40.0 14.3 0.0 20.0

    そ の 他 18.8 △ 8.3 △ 8.3 25.0 16.7 16.7 △ 12.5 8.4 0.0 6.3 8.4 0.0

    非 製 造 業 10.4 4.8 0.0 △ 1.6 △ 4.3 △ 6.1 △ 15.5 △ 8.7 △ 16.5 △ 7.3 △ 20.0 △ 22.6

    建 設 業 - - - 0.0 △ 3.4 △ 10.0 9.7 16.7 6.6 △ 25.8 △ 26.6 △ 30.0

    卸 売 業 △ 3.3 △ 3.0 △ 6.0 △ 6.5 △ 15.2 △ 15.2 △ 9.7 0.0 △ 9.1 △ 9.7 △ 15.1 △ 18.1

    小 売 業 8.6 6.3 3.1 △ 8.5 3.1 3.1 △ 20.0 △ 21.8 △ 31.2 △ 17.2 △ 34.4 △ 31.2

    運 輸 業 - - - 33.3 100.0 100.0 △ 33.3 △ 50.0 △ 50.0 16.6 50.0 0.0

    サービス業 35.0 16.7 5.6 5.0 △ 11.1 △ 11.1 △ 50.0 △ 38.9 △ 38.9 35.0 0.0 △ 5.6

    3 在庫・設備・資金繰り・雇用

    ⑴ 

    製品・商品の在庫水準

    ① 現状

    現状はプラス10・3と製造業、

    非製造業とも適正化が進んだ。

    (以下、図表7参照)。

    ② 先行き見通し

    先行きはプラス5・5と適正

    化がさらに進む見込みである。製

    造業は木材・木製品で過剰感が

    弱まるほか金属製品が適正(0・

    0)となり、非製造業も適正と

    なる見通しである。

    ⑵ 

    生産・営業用設備

    ① 現状

    現状はマイナス2・8でやや

    不足となった。製造業は適正と

    なった一方、非製造業はマイナ

    ス幅が拡大した。

    ② 先行き見通し

    先行きはマイナス3・3で引

    き続き不足となる見通しである。

    製造業がやや過剰となる一方、

    非製造業は不足感が強まるとみ

    られる。

    ⑶ 

    資金繰り

    ① 現状

    現状はマイナス10・7で製造

    業、非製造業ともにマイナス幅

    が縮小した。

    ② 先行き見通し

    先行きはマイナス18・0で資

    金繰りは厳しくなるとみられる。

    製造業、非製造業ともマイナス

    幅が拡大する見通しである。

    ⑷ 

    雇用人員

    ① 現状

    現状はマイナス15・2で不足感

    が強まった。製造業が不足に転じ、

    非製造業も不足感が強まった。

    ② 先行き見通し

    先行きはマイナス17・4で製

    造業、非製造業とも不足感がさ

    らに強まる見通しである。

    4 テレワークの実施状況

    厚生労働省では、新型コロナの

    感染防止を日常生活に取り入れた

    「新しい生活様式」の実践例を示

    しており、そのなかの「働き方の

    新しいスタイル」において、テレ

    ワークや時差通勤、オンライン会

    岩手経済研究 2020年12月号 18

  • 図表11 テレワークを実施しない理由(複数回答)

    0.0

    20.0

    40.0

    60.0

    80.0

    100.0

    テレワークに適した

    業務がない

    設備やネットワーク等の環境が整っていない

    顧客など外部との対応に支障がある

    必要性を感じない

    文書の電子化が進んでいない

    社内のコミュニケーションに支障がある

    情報漏洩が不安

    社員の不公平感

    業務の進捗や労働時間の管理が困難

    環境整備や通信費などの

    コスト負担が大きい

    その他

    77.777.7

    65.165.1

    83.983.9

    27.727.732.632.6

    25.325.3 21.521.5 23.323.3 20.720.7 17.717.723.323.3

    14.914.9 13.813.818.618.6

    11.511.5 10.010.0 9.39.3 10.310.3 7.77.7 4.74.79.29.2 5.45.4

    9.39.33.43.4 3.83.8 7.07.0 2.32.3 3.13.1 0.00.0

    4.64.6 3.83.89.39.3

    1.11.1

    (%)

    ■全産業  ■製造業  ■非製造業

    (n=130)

    注 nは回答企業数

    図表8 テレワークの実施状況

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    全産業(177)

    製造業(63)

    非製造業(114)

    ■新型コロナの感染拡大以前から実施している■新型コロナの感染拡大をきっかけに導入、実施している■新型コロナの感染拡大をきっかけに導入したが、現在は実施していない■一度も実施したことはない

    8.5%8.5% 9.0% 78.5%78.5%

    7.9%7.9% 7.9% 81.6%81.6%

    6.3% 9.5%9.5% 11.1% 73.0%73.0%

    10.5% 89.5%

    15.8% 84.1%

    12.5% 87.5%

    4.0%

    2.6%

    注 1.( )内は回答企業数  2.四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある

    図表9 テレワーク継続意向(実施企業)

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    全産業(22)

    製造業(10)

    非製造業(12)

    ■継続する  ■継続しない  ■未定

    77.3% 18.2%18.2%

    4.5%4.5%

    75.0% 16.7%16.7%8.3%8.3%

    80.0% 20.0%20.0%

    注 ( )内は回答企業数

    図表10 今後の実施予定(未実施企業)

    ■実施を検討中または実施予定  ■実施予定なし

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    全産業(150)

    製造業(53)

    非製造業(97)

    13.3% 86.7%86.7%

    10.3% 89.7%89.7%

    18.9% 81.1%81.1%

    注 ( )内は回答企業数

    議などの対応が挙げられている。

    こうした状況を踏まえ、県内

    企業におけるテレワークの実施

    状況について調査を行った。

    ⑴ 

    実施状況

    テレワークを現在実施してい

    るとした企業の割合は12・5%

    となった(図表8)。一方、実

    施していないとする企業は87・

    5%となり、そのなかでも「一

    度も実施したことはない」とす

    る企業は8割近くに上った。

    ⑵ 

    継続意向︵実施企業︶

    現在テレワークを実施してい

    る企業に対して、新型コロナの

    収束以降もテレワークを継続す

    るかどうか尋ねたところ、「継続

    する」とした企業は77・3%と

    多数の企業が継続する意向を示

    した(図表9)。

    ⑶ 

    今後の実施予定︵未実施企業︶

    現在テレワークを実施してい

    ないとする企業に対し、今後の

    実施予定について尋ねたところ、

    「実施を検討中または実施予定」

    とする企業は13・3%にとどま

    り、「実施予定なし」とする企業

    が86・7%となった(図表10)。

    ⑷ 

    実施しない理由

    さらに、「実施予定なし」と回

    答した企業に対し、実施しない

    理由について尋ねたところ、「テ

    レワークに適した業務がない」

    が77・7%となり、製造や接客

    などの業務内容から導入が困難

    である状況が窺われる(図表11)。

    そのほか、ネットワークなどの

    環境が未整備であることや顧客

    および社内の対応に支障がある

    といった回答がみられた。

    (副主任研究員 

    阿部 

    瑛子)

    19 岩手経済研究 2020年12月号

    岩手県内企業景況調査