月刊養豚情報 - 2015年8月号

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TRANSCRIPT

Page 1: 月刊養豚情報 - 2015年8月号
Page 2: 月刊養豚情報 - 2015年8月号
Page 5: 月刊養豚情報 - 2015年8月号

50 海外豚情報 ア・ラ・カルト ◎㈱エコアニマルヘルスジャパン・岡野圭介93 栄養と衛生のコラムPIG UP PICK UP ◎東京サラヤ㈱・村松寿代 田原美恵子94 井上太郎の五里霧中◎井上太郎

9 巻頭言78 ニュース&新製品96 豚の統計108 広告索引・編集後記

今月の表紙

まだまだ伸びる日本養豚~さらなる生産性向上を可能にする技術革新~

24 畜産農場におけるHACCP運用についての考察  ◎静岡県畜産技術研究所 赤松裕久

12 生産性向上に役立つ最新技術・資材――IPPS2015・企業プレゼンテーションより

特 集

4 初のアジア開催、第 7 回国際新興・再興豚病学会  ――アジア・欧米から1000人に迫る参加で成功収める

特別グラビア

連 載

etc.

No.487

6月21日~ 24日の4日間、京都市の国際会議場で開かれた第7回国際新興・再興豚病学会(ISERPD 2015)

2 0 1 58月号

31 成長産業化ファンドを活用した養豚の6次産業化  ~北海道における「ひこま豚」のブランド化を事例として~  ◎別府大学国際経営学部・准教授 中川隆41 農水省がHACCPに基づき飼料GMPガイドライン制定44 ISERPD2015(第7回国際新興・再興豚病学会)参加報告2  ◎㈱エコアニマルヘルスジャパン 石垣克至73 フィチンを特殊加工、抗酸化力助け抗病性や免疫力向上  ――新資材として近日発売、家畜の健康維持・生産性向上に期待  ◎編集部84 豚肉、豚内臓の生食を禁止――厚労省がQ&Aを公表

トピックス

76 養豚農業を守れるTPP交渉を!!国会決議の断固堅持を強く要請  ――TPP交渉から我が国の養豚を守る決起大会開催

業界ニュース

Page 6: 月刊養豚情報 - 2015年8月号

  

初のアジア開催、第 7 回国際新興・再興豚病学会アジア・欧米から1000人に迫る参加で成功収める

月刊 養豚情報 2015.8₄

 6月 21 日~ 24 日の4日間、京都市の国際会議場で開かれた第 7回国際新興・再興豚病学 会(ISERPD 2015)には 1000 人近くが参

加し、大きな成功を収めた。 ISERPD は4年に1回開催される国際学会で、2011 年はスペインのバルセロナで開催され、PFTS (謎のクチュクチュ病)、アフリカ豚コレラ(ASF)などが話題となった。今回はアジアでの初めての開催となり、豚流行性下痢(PED)の話題が多かったが、アジア、欧米各国から獣医師ら 977 人が参加し、前回のバルセロナ大会の 1030 名に迫る勢いだった。 本誌 2015 年 7 月号で㈱アニマルヘルスジャパンの石垣克至氏が報告しているように、今回の基調講演や口頭発表の主要疾病は、PED、PRRS(豚繁殖・呼吸障害症候群)、PCV2(豚サーコウイルス 2 型)、豚インフルエンザ、口蹄疫

(FMD)、ASF(アフリカ豚コレラ)などであった。 7 月 10 日、 都 内 で 開 催 さ せ た( 一社)日本養豚開業獣医師協会(JASV、大井宗孝代表理事)の活動報告会の際、ISERPD2015 大会委員長を務めた麻布大学名誉学長の政岡俊夫氏から、「2009 年の APVS の経験をもとに 4 年間の準備を経て開催した同大会には大変満足いただけたものと自負している。まさにオールジャパンのネットワークが成功に導いたもので、『ワンワールド・ワンヘルス』の充実した内容が実現できたと思う」と大会の感想を述べた。また、同大会の実行委員長を務めたスワイン・エクステンション & コンサルティング代表の大竹聡氏より学会を振り返っての詳細報告が行われ、参加人数の多さなどに満足感を示しつつ、「こうした国際学会を今後いかに活用していくのか、それぞれの仕事に生かしていくか、個々、組織、国のレベルで考えていくべきだと思う」と気持ちを引き締めた。

メイン会場では、世界各国の獣医師らが PED、PRRS、PCV2、豚インフルエンザ、口蹄疫、アフリカ豚コレラなどの最新報告を行った

ポスターセッションの発表内容を熱心に見つめる参加者

スポンサー企業出展コーナーも大勢の関係者の交流の場となった

Page 7: 月刊養豚情報 - 2015年8月号

コミュニケーション、適切なFDMワクチネーションなど重視

国際獣疫事務局事務局長 バーナード・バラット博士に聞く

₅2015.8 月刊 養豚情報

推奨している。 すでにブロイラーなどの家畜のアニマルウェルフェアのコードはできているが、豚は母豚の群飼など飼い方などに関する議論がありアニマルウェルフェアのコード策定は検討を始めたばかり。その次に採卵鶏に着手する予定である。 また対象とする動物は牛や豚、鶏などの家畜のみならず、実験動物や馬、バッファロー、ラクダなど世界に3億頭いるといわれる使役動物や災害時のアニマルウェルフェアのコードを策定する予定である。

 ――アニマルウェルフェアのコードによる国際貿易の影響は?

バラット博士 アニマルウェルフェアに関する OIE コードは国際基準となり、

 国際新興・再興豚病学会組織委員会、日本学術会議、公益社団法人日本獣医学会、日本豚病研究会、一般社団法人日本養豚開業獣医師協会(JASV)共催、OIE

(国際獣疫事務局)、農林水産省など後援による第 7 回国際新興・再興豚病学会(ISERPD2015)が 6 月 21 ~ 24 日の 4 日間、京都国際会館(京都市左京区)で開催され、欧米、アジア地域から大勢の関係者が参加した。 今回はアジアでの初開催で、演題は豚流行性下痢(PED)をメインに、豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)、豚サーコ ウイルス 2 型(PCV2)など。豚インフルエンザやクロストリジウム・ディフィシルといった人獣共通感染症の発表もあり、家畜疾病だけでなく、畜産物の安全性、さらには人への感染や耐性菌の問題もクローズアップされた。ISERPD2015 の後援機関である OIE(国際獣疫事務局)の事務局長、バーナード・バラット博士も来日し、OIE の取り組みなどについて伺った。なお現在、OIE アジア太平洋地域事務所代表は釘田博文氏が務める。  

           (編集部)

豚、採卵鶏のアニマルウェルフェア・コードを予定

 ――OIE は家畜衛生に関する基準を設定しているが、今後どのような基準を作る予定か?

バラット博士 2004 年にアニマルウェルフェアの規約を定め、2005 年にはアニマルウェルフェアに配慮した動物の輸送について規定した。輸送時間は最短にすること、動物を驚かせないように扱うこと、動物を乗り物に乗せたり降ろしたりする際に配慮すべきこと、輸送後 12時間以内に全頭点検すること、さらには陸路輸送、海路輸送、空路輸送ごとに規定し、空路輸送の場合はより過密に輸送されるため、収容密度などについて具体的な数値を設定し、規約を遵守するよう

I N T E R V I E WI N T E R V I E WI N T E R V I E W