月刊現代ギター - 2015年11月号

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Page 1: 月刊現代ギター - 2015年11月号

現代

ギタ

ー 

昭和

42年

6月

27日

第三

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便物

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年11

月1

日発

行(

毎月

1回

1日

発行

)第

49巻

第11

(本体 1,800 円 + 税)

3 月 31 日迄 特別定価 1,890 円

株式会社 現代ギター社 

(本体 1,200 円 + 税)定価 1,296 円

【修

正日

】 2015/10/05_13:39  【

出力

日】 2015/10/05_13:40

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【修正日】 2015/10/09_23:39  【出力日】 2015/10/09_23:39

Page 2: 月刊現代ギター - 2015年11月号

特 集 Guitarist × Guitarist                        13 対談 1 ジュディカエル・ペロワ × 藤井眞吾18 対談 2 アンドリュー・ヨーク × 木村 大21 特別座談会 「留学」について真面目に語ってみた……

CONCERT PHOTO REPORT

36 コンサート・フォトレポート アンドリューヨーク〔共演〕木村 大 谷辺昌央〔共演〕セ ン ト ラ ル 愛 知 交 響 楽 団 / 服    部慶子(Pf) 熊谷俊之 菅沼聖隆 告井延隆 新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ

REPORT

30 第 10回 Hakuju ギターフェスタ 201534 名古屋ギターフェスティバル 201535 大阪ギターサマー 201553 第 26回 JGAギター音楽祭Part.156 第 42回日本ギターコンクール59 第 16回全日本アマチュアギターコンクール62 GGサマースクールin那須201565 第 4回長沙国際ギターフェスティバル70 第 18 回ホセ・トマス国際ギターフェスティ    バル74 第 8回フォルマール・ギタリストオーディ    ション106 第 26回 JGAギター音楽祭Part.2

INTERVIEW

27 河野智美40 Jiro'sBar ~濱田滋郎対談[32]

    小林沙羅(ソプラノ)

READING / ESSAY / LECTURE

44 愛器を語る[80]

    本木盛夫(ヴィクトール・ベディキアン)48 ポインツ・オブ・ギターテクニック[20]

    レオナルド・ブラーボ

INFORMATION

75 新刊案内76 新譜案内78 外盤案内80 めもらんだむ108 今月の見どころ聴きどころ110 イベント&コンサートガイド122 コンクール・インフォメーション

ENSEMBLE

102 アンサンブルの広場

SCORE

129 今月の楽譜解説130 スペインのフォリアOp.75-a(カルッリ)137 北方のテルプシコーレOp.147-11(ジュリ   アーニ)138 「イルミネーションズ」より  セピア・ロード(冨山詩曜)140 元気を出して(竹内まりや~岡崎誠)

Vol.49 No.11 November2015 No.623 November

木村大、アンドリュー・ヨーク

●表紙 河野智美●写真©ミューズエンターテインメント

81 オールド・ポップス・コレクション〔20〕   他人の関係(川口 真) (たしまみちを)84 あなたの街の~ギター教室紹介〔8〕

85 ポピュラー・ヒット・レパートリー〔32〕    100 万年の幸せ !!(桑田佳祐)   (小関佳宏)88 EtudePub ~ギター・ベーシック・レパートリー     完全攻略〔8〕           (坂場圭介)90 アンサンブルに聴く巨匠の名技〔8〕

                    (朝川博)92 atempo 日記〔68〕(渡辺和彦)94 セゴビアとパキータ〔最終回〕      (A.エスカンデ/訳:坪川真理子)98 レパートリー充実講座〔248〕(濱田圭)        プレリュード、フーガ、アレグロ BWV998 ③(バッハ)

104 ロンドン便り〔70〕(ワシリー・サバ/訳:関塚亮司)

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Page 3: 月刊現代ギター - 2015年11月号

ジュディカエル・ぺロワ×藤井眞吾特別対談

●僕ももう 40 代……そろそろ自分が「何を弾くか」をもっと自由に考えたいな(ぺロワ)――――――藤井眞吾(以下 藤井):10 月に、確か三度目の来日を?ジュディカエル・ペロワ(以下 JP):そう、二週間くらいの滞在で、5 回か 6 回の公演が……(※ 17 頁参照)藤井:演奏曲目を教えてくれるかな?JP:OK ! まずバッハ《リュート組曲第 2 番 BWV997》、それからヴィラ=ロボスの《ブラジル民謡組曲》全曲だね。後半は武満 徹〈エキノクス〉、スクリャービン〈左手の為の前奏曲 Op.9〉、ほら、昨日話をしたあの曲だよ。そしてバリオス〈郷愁のショーロ〉、最後はアルベニスの〈セビーリャ〉と〈カタルーニャ〉だったと思うよ。藤井:それは面白そうなプログラムだね。JP:うん、好きな曲ばかりさ。このプログラムを中心に、あとポンセの〈ソナタ第 3 番〉も含めて、12 月にスペインで CD アルバムを作るんだ。セビーリャにある新しいレーベルだよ。

藤井:バッハは、他のリュート組曲も全部レパートリーなの?JP:いや、《第 1 番 BWV996》と《第 2 番 BWV997》、あとは《第 3 番 BWV995》を少し。残りのものは、これからかな。藤井:以前《プレリュード、フーガ、アレグロ BWV998》も聴かせてもらったし、パルティータも演奏していたよね? 他のバッハ作品も?JP:勿論 ! でも最近は他のものに興味があって、あまりやってない。僕には生徒が沢山いるんだけれど、生徒に教えている曲というのは自分では弾きたくない。それでもバッハは毎回プログラムに入れたいね。自分自身の考えでバッハを弾きたいからね。藤井:なるほど。で、ヴィラ=ロボスも弾くんだね?JP:そう、ヴィラ=ロボスはずっと弾きたかったんだけれども、特にこの《ブラジル民謡組曲》は技術的にそれほど難しいわけじゃない。そのせいであまり良くない演

その凄まじいテクニックと個性的な風貌で日本でも抜群の人気を誇るジュディカエル・ぺロワ。作曲家・ギタリスト・指揮者・指導者と多才な活動により海外でも高評を得ている藤井眞吾。この二人が 8月に開催された「第 1回韓国国際ギターフェスティバル」へゲストとして招聘されると聞き、これは絶好の機会と対談をお願いした。韓国ソウル市内のホテルで実現した“ネイチャーボーイ”ジュディカエルと“プロフェッサー”シンゴ、異種格闘技戦にも似た対照的な二人の邂逅を以下に紹介したい。 2015 年 8 月 14 日 韓国ソウル

特別対談

Judicael Perroy Shingo Fujii

ジュディカエル・ぺロワ 藤井眞吾

Guitarist×Guitarist

Gendai Guitar 13

013-17:ジュディカエル×藤井眞吾20151006.indd 13 2015/10/06 16:59:20

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木村 アンディ、会えてとても嬉しいよ! 10 年ぶりになるかな?ヨーク なんだかすごく久しぶりな気がするね。2011 年の東日本大震災の 1 ヵ月後に来日した時には会えなかったからね。明日は一緒に演奏できるからとても楽しみだよ。いつ練習する? 本番前にちょっと合せてみようか?木村 分かった。OK だよ(笑)。ヨーク そういえば、DAI は僕の前の CD『Yamour(ヤムール)』は持ってる? ぜひ聴いてみて。木村 ありがとう。僕も自分の CD を持ってきているんで、プレゼントします。ヨーク ドウモアリガトウ!木村 僕が作曲をするようになったのは、アンディと出逢ったのがきっかけなんですよ。

ヨーク 本当? それは初めて聞いた話だね(笑)。木村 〈サンバースト〉や僕のためにアンディが書いてくれた〈ムーンタン〉にはかなり影響を受けたから。あとは 2005 年にアンディたちと作った CD『カリフォルニア・ブリーズ(カリフォルニアの風)』の想い出が忘れられなくて、その想いを自分の中で形にしていこうとした時に、自分自身で曲を作ったほうが素直な気持ちが作品に表せると思って。だからすべてはアンディのおかげだと思っているんです。ヨーク それは光栄だね。素晴らしい。木村 僕の作品に超常現象や自然現象などの影響を受けた曲が多いのも、アンディからヒントを得ている部分もあるんじゃないかな。ヨーク そう! じゃあ、ぜひこの CD でそれを聴いてみ

クラシックギターのスタンダードナンバー〈サンバースト〉を世に送り出し、今や世界的人気を誇るアンドリュー・ヨークがその集大成となる国内ベスト盤『サンバースト~アンドリュー・ヨークの世界』をキングレコードよりリリース。7月に発売を記念した来日コンサートが各地で開催された。24日の東京公演では、デビューCDで〈サンバースト〉や自身のために書き下ろされた〈ムーンタン〉などのヨーク作品を取り上げ、その後もコラボレーションCDを発表するなど、誰よりもヨーク作品を愛し親交の深い木村 大がゲスト出演、〈三千院〉をデュオ演奏した(公演レポートは38頁)。今回の対談は公演前日に、2人が 10年ぶりに再会する劇的なシーンからスタートした。

2015 年 7月23日 構成:渡辺弘文、安藤政利(編集部) 写真:宮島折恵 通訳:佐々木南実 協力:キングレコード株式会社

特別対談 2

Guitarist ×Guitarist

アンドリュー・ヨーク

木村 大Dai Kimura村 大村 大村 大×××××

Andrew York

18 Gendai Guitar

18-20:ヨーク&木村 大インタビュー.indd 18 2015/10/09 10:12:01

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若手ギタリスト「留学」について語る座談会

●留学の経緯佐々木勇一:留学について語り合おうということで、こうして集まった訳ですが、僕たちは留学先もそれぞれ違うし、各国の留学事情などの情報を交換し合えば、留学を考えている『現代ギター』を読んでる皆さんにも役立つんじゃないかと。日本の音楽大学を卒業されている大坪さん、留学経験のある年長者のキム先生、吉住先生にも加わって頂くことで、より多面的な議論が出来るんじゃないかと思

「僕のところへ、留学したいって人からよく問い合わせが来るんですよ……」。佐々木勇一とキム・ヨンテの間で交わされた何気ないチャットのやり取りがきっかけとなり、「留学するってどういうこと?」「留学して何を勉強するの?」「そもそも留学は必要?」等々、真剣に論じてみようという座談会企画が持ち上がった。早速、複数の若手ギタリストに呼び掛けたところ、現在留学中で 8月に一時帰国していた熊谷俊之(オーストリア)、佐々木勇一(ドイツ)、小暮浩史(フランス)、菅沼聖隆(スペイン)が集結。その他、国内音楽大学で学んだ大坪純平、留学経験のあるキム・ヨンテ、吉住和宏も加わり、侃々諤々、議論は白熱し、3時間超にも及んだ会話のバトルロイヤルの模様をお届けしたい。

特別座談会 Guitarist×Guitarist

――「留学」について真面目に語ってみた……~留学は必要? 不要? 若手ギタリスト、バトルロイヤル座談会~

Masataka Suganuma

Toshiyuki Kumagai Junpei Ohtsubo

Young-Tea Kim

Yuichi Sasaki Hiroshi Kogure

参加者/熊谷俊之、大坪純平、佐々木勇一、小暮浩史、菅沼聖隆進行/キム・ヨンテ、オブザーバー/吉住和宏 ● 8月 19 日 GGサロン

います。キム・ヨンテ:熊谷君は、昭和音大を卒業してから留学したんだよね?熊谷俊之:僕は短期大学を出てから、その後 2 年くらいあちこちでギターの講師をやっていました。本当は高校を卒業する時に留学したかったんだけど、する場所がなかったんです。キム:先生を見つけられなかった?熊谷:行こうと思えば行けたかもしれないけど、でもそれは危険ですよね ? 多

分ここが留学の大事なポイントだと思うけれど、僕は先生が見つからなくって足が出なかった。キム:ピエッリ先生の所に行ったきっかけというのは?熊谷:留学する 1 年前にヨーロッパを廻る機会があって、その時にたまたまコンクールのゲストとしてピエッリ先生が演奏したんです。なかなか日本にいては聴けないじゃないですか。「あ~、ギター上手い人だな、いいな」って思ったから、

Gendai Guitar 21

021-26:若手座談会.indd 21 2015/10/09 10:25:43

Page 6: 月刊現代ギター - 2015年11月号

30 Gendai Guitar

 今やギター界の“夏の風物詩”としてすっかり定着した「Hakujuギターフェスタ」が、今年で第10回を迎え、8月21~23日の3日間に渡り開催された。“Viva! エスパーニャ2”のタイトルで、第2回に続いてギター音楽の故郷ともいえるスペインがテーマの今回は、全日ともチケット完売の大盛況となった。

● 8月21日【荘村清志&福田進一ソロ】 第 1 夜はまず、ゲストにギターマニアとしても知られる直木賞作家・逢坂 剛を迎え、プロデューサーでもある荘村清志&福田進一とのプ

レトークで開演前の会場を盛り上げたのち、オール・スペイン・プログラムによる、荘村清志 & 福田進一のソロでスタート。荘村は、グラナダ(アルベニス)、スペイン・セレナーデ(マラッツ)、組曲「スペインの城」よりトゥレガノ、トリーハ、セゴビアの王城(M =トローバ)、歌と踊り第1番(ルイス=ピポー)を演奏したが、得意のスペインものということも相俟って、いずれも完全に手のうちに入ったその表現はまさに“ベテランの妙技”であった。福田は、古風なティエント(ロドリーゴ)を前奏曲風に弾いたのちに、間断なく幻想ソナタOp.(A)22(マネン)を初披露(被献呈者たるセゴビアによる版を使用)。めったに実演されない“秘曲”ともいえる5部構成の大

第 10 回 Hakuju ギターフェスタ2015Hakuju Guitar Festa 2015 Viva! España2  写真:三好英輔

21 日 :沖 仁(写真右)、鈴木一義 Quinta

21 日 :荘村清志21 日:福田進一

21 日 【プレトーク】:荘村清志、福田進一、逢坂 剛(作家)、沖 仁

028-31ハクジュ/名古屋フェス.indd 30 2015/10/06 16:44:43

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44 Gendai Guitar

写真:木田新一

愛器を語る

本木盛夫 ◆ヴィクトール・ベディキアン

(1979)

Morio Motokiギターを高木 孝氏に、理論を野口啓吉氏に師事。72 年東京文化会館小ホールにてデビューコンサートを行なう。73 年結婚を機に渡西、ホセ・トーマスのレッスンを受講の他スペイン国立放送に出演。75 年 NHK 浦和放送局に出演、以後プロ集団エコーグループとして活躍。86 年レッスン用「楽しいギター教本」共著・出版、2007 年 CD『本木盛夫ギターセレクション』リリース、08 年ルーテル市ヶ谷センターにて CD 発売記念リサイタル、15 年 8 月教室創立 45 周年記念「第35 回本木音楽教室ギター・フルート発表会」開催、同年 11 月ティアラこうとう小ホールにて、高弟による「No.27 オータムコンサート」を開催予定。現在、演奏・教授各方面で活躍中。日本・スペインギター協会名誉会長、埼玉ギター協会理事。

写真:木田新一

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